叢雲と提督 1話
艦これの世界を自分なりの解釈で表現してみました。人生初のSS投稿なので拙い部分もありますが読んで感想くれると嬉しいです。
とりあえずこの回は真面目に行くのでエロ無しです、あしからず。
憲法が改正されて久しく
自衛隊は日本軍と改称されて数年経ったある日、事件は起きた。。。
深海棲艦、突如として現れたそいつらは官民の所属を問わず海上の艦船、施設をすべて破壊し多くの死傷者を出した。
各国はそれぞれ戦力を投入するも撃破は困難なうえ倒しても倒しても現れる、人類の反撃規模は徐々に小さくなった。そしていつの間にか海上に出る手段を失った。現在貿易は高高度を飛ぶ輸送機、宇宙ロケットのみとなり経済規模は大幅に縮小し、
島国はより多くの損失を被りその中でも日本は大恐慌となり多数の自殺者、失業者を生んだ。
そんな中、一筋の希望が発見された。フィリピン沖にて米イージス艦が哨戒任務中、深海棲艦と交戦する少女を発見、これを援護するも星条旗をみるや逃げてしまったという。
後日、同じく哨戒任務中の『いずも』が同じ少女を発見、彼女は旭日旗を確認したようでいずもへの合流を求めた。彼女は旧帝国海軍の艦船を名乗り持っている武器らしきものもその艦が装備していたものに似た形状をしている。『吹雪』と名乗るその少女をきっかけに似たような少女達が日本近海で確認されるようになり。海軍は独自に少女らを『艦娘』と命名。少女らを戦力として認め、運用する組織を作った。。。。
これはとある鎮守府の話である。
ヒトヒトマルマル
叢雲(まったく遅いわね!そろそろ来る頃よ)
白髪の少女は鎮守府と呼ばれる基地の門の前で待っていた。
遠くの方からエンジン音が聞こえる。
叢雲(珍しいわね、こんな田舎にバイクだなんて、、、!)
ブォーン
???『ごめん君!横須賀第7ってここかい?』ドッドッド
横須賀にある横須賀鎮守府とは別に横須賀鎮守府に所属する中小規模な鎮守府があり、それらは主に深海棲艦による被害で人口が0、もしくは二桁に満たない世帯になった漁村、漁港を増改築し、鎮守府としたものである。番号が大きいほど新しく現在第7が一番新しい。
叢雲『何よアンタ?』ギロッ
???『そんな警戒しないでっ!わ、私は今日から配属される提督だよ』
叢雲『アンタが司令官?ふぅーん、とりあえずうるさいからエンジン切ってくれる?』
提督『あぁ、ごめんごめん』ガチャ
叢雲『今時珍しいわね、燃料なんて滅多に手に入らないんじゃないの?』
提督『合成石油ってやつが出回っててね。それのちょっと高級なやつを使ってるよ〜、リッター500円以上するんやけどね〜』
叢雲(なんで微妙に関西弁、、、)
『どうでもいいから早く来なさい』
提督『了解〜』
叢雲『ところで、アンタ出身は?』スタスタ
提督『んー?っと、京都っやでっ』
バイクオモタイ
提督『とりあえずっこのっ、バイクをっ停めたいっんだがっ?』
叢雲『あそこに見えてる赤レンガの建物の壁際に停めれば?』
提督『ありがとう』ヨイショ
叢雲『べっ!別に気を使ったわけじゃないんだからねっ!///』
提督『よっこらせ!!』
ブォーン!!
提督『後ろ乗って!』ドッドッド
叢雲『なっ!!』
提督『ぱぱっと停めたいしいちいち歩くのもアレだろ?』
ブロロロ〜
提督『な?楽だろ?』
叢雲(何でこうなったのかしら、、)
バイクオリル
提督『んしょっと、そういや名前聞いてなかったね、名前は?』
叢雲『特型駆逐艦、5番艦の叢雲よ。』
提督『南方とかで活躍したあの駆逐艦か?』
叢雲『なんで知ってるのよ!さてはアンタ、、、もぐりでしょ!』
提督『違う違う!昔から軍艦とかが好きだったんだよ、まぁ立ち話はここまでにして、とりあえず案内から頼もうかな?』
叢雲『了解したわ、早速行くわよ』
ニヤニヤ
叢雲『、、、、〜でここが入渠施設よ、戦闘で傷付いた艦娘がここで傷を癒すわ』
提督『ほぇー、でっかいなー!それについこの前出来たばっかだから綺麗やね!』
叢雲『先月完成した鎮守府よ、ボロボロだったら私が許さないわ』
叢雲『それより、アンタは感情が高ぶると関西弁が混じるのね?』
提督『すまない、嫌だったか?一応気をつけてるんだが、、、』
叢雲『別に不快ってわけじゃないわ、気にしないで頂戴。次行くわよ』
叢雲『最後に、ここが執務室、司令官、つまりアンタが主に仕事をする場所ね。あそこの扉が提督私室に直通するものよ』
提督『了解っ。ごほんっ駆逐艦叢雲!』
叢雲『は、はいっ!』ビクっ!
提督『この度の案内、ご苦労であった、改めて礼を言わせてもらう。』
ビシッ
叢雲『べべっ別に大した事じゃないわよ』プイ
提督『あぁ、ごめんごめん、びっくりさせちゃったか?今日は本当にありがとうね、んじゃ今日は俺の荷解きとかするから今日は部屋に戻っていいよ?』(ちょっと可愛いなこの子)
叢雲『そうさせてもらうわ、失礼するわ』(いきなり大きい声なんてだして、真面目にお礼なんて言われても戸惑うんだけど、、、)
ヒトハチサンマル
提督『大分片付いたな、しかし自分の部屋が予想より広くて助かった。
オーディオよし、パソコンよし、ギターよし、衣服はクローゼット及びタンスに収納完了、問題はこのプラモをどこに飾ろうか、、、』
コンコン
提督『はーい、入っていいよ〜』
がチャ
叢雲『ほぼ終わってるじゃない、大変そうなら手助けしてあげてもよかったけど、来て損したわね』
提督『そりゃすまなかったな、ちょうど良い、なんか食いに行くか?』
叢雲『こんな田舎に何かあるの?鎮守府内は食事処はあっても間宮さんは未配属、艦娘は私だけ。出前でも取るつもり?』
提督『こんなとこに出前なんて配達の人泣くぞw食糧品は鎮守府内にあるのか?』
叢雲『数日分はね、基本的にカレーの材料だったけど』
提督『俺が作るか、叢雲が作るか、
最終手段としてバイクで何か買って帰るが、どうする?』
叢雲『、、、』
提督『、、、』
提督&叢雲『作ろう
作るわよ』
提督『気があうじゃないか』
叢雲『それより司令官、アンタ料理できるの?』
提督『それなり、にな早く厨房行って作ろう、腹が減った』
〜厨房〜
提督『へぇー。叢雲ちゃんも一昨日来たばかりだったんだ』
叢雲『だからちゃん付けはやめてっていってるじゃない!』ウルウル
提督『目に涙溜めながら言うなよ〜
なんか虐めてるみたいじゃん』
叢雲『タマネギめ、みじん切りにしてやるわ!覚悟なさい!』
提督『気をつけろよ〜』ジャガイモムキムキ
提督『ふぅ、ルウぶち込んであとは煮るだけだ』
叢雲『アンタ、ご飯は炊いたの?』
提督『、、、、、』
『かれぇのらいすをたーきわーすれー♪』
叢雲『酸素魚雷をお見舞いするわよ、、、』わなわな
提督『落ち着け叢雲よ!まだ間に合う!そう、ルウをビーフシチューにすれば全て丸く収まるぞ!』
叢雲『はぁ、、、で、ルウはあるの?』
提督『ない』ギャァァァア
数分後
叢雲『ちゃんとご飯あるじゃない♪
サトウのごはん、アンタは偉大よ』
提督『荷物の中にあって助かった。
でも酸素魚雷痛いっす』
叢雲『とりあえずさっきの茶番は許してあげるわ』
提督(まさか白米大好きとは、かよちんかよ』
叢雲『聞こえてるわよ』
提督『えっ?』ヘブァァア
さらに数分後
提督『まさかカレーライスを作るのがこんなに痛いとはな』
叢雲『アンタが仕様のない事いうからよ、ほら、食べるわよ』
イタダキマース
叢雲『にしてもあんた、中々に料理できたのね、少し驚いたわ』
提督『一応生活に困らない程度の技量は心得てるつもりだ、それより明日から本格的に執務を始めるにあたって秘書艦を頼みたいのだが、いいか?』
叢雲『その為にここにいるのよ?勿論じゃない』
提督『んじゃ、今日は食ったら風呂入って寝よう』
叢雲『そうね』
ゴチソウサマー
ガチャガチャサラアライ
提督『叢雲』
叢雲『何よ』
提督『俺と夜戦しry』ヘギァァア
叢雲『無駄口叩いてないでさっさと片付けて寝なさい!』
提督『冗談なのに、、』シクシク
叢雲『まったく、、、』
提督『ふぅ、終わったぜ』
叢雲『それじゃ私はお風呂入って明日の準備をするわ。覗くんじゃないわよ!』
提督『痛いのは今日はもう十分だからなやめておくよ、俺は部屋の整理もう少しして風呂入って寝るわ』
(覗きたいけどシャレにならなさそうだから本当に今日はやめておこう)
叢雲『おやすみ司令官』
提督『おう、おやすみ』
変なところあったら指摘お願いします。
あと電は次回登場予定です。
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