2015-10-07 21:31:06 更新

概要

(投稿日8/7)(8/31完成)ちょっと変人な花陽ちゃんと、けっこう変態なことりちゃんの物語です




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ことり「う〜ん...」



花陽「...」



ことり「...あっ!!」



花陽「ど、どうしたの?」



ことり「ご飯を食べてダイエットするとか?」



花陽「...ええっ?」



ことり「えっと、ご飯でダイエット〜♪」



花陽「...そんなこと出来るのぉ!?」




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時は戻り...



ことりの家



ことり「さっきお店で買ってきたチーズケーキを食べようね♪」



花陽「わ、私は遠慮しとくね...」



ことり「...えっ、いいの?美味しいと思うよ?」



花陽「うん、大丈夫...」



ことり「...じゃあ、いただきます♪」



ことり「うんっ!やっぱり、美味し〜♪」



花陽「はぁぁ...」



ことり「...」



ことり「花陽ちゃん、いつもよりテンション低いよね...」アハハ



花陽「そ、そうかな?」



ことり「うんっ。...何かあったのかな?」



花陽「いや、特に何もないけど...」



ことり「そうなんだ...」



ことり「...あっ!!」



ことり「もしかして、私とデュエットするのが嫌とか?」



花陽「そ、そんなことはないよ?」



花陽「それより、私自身に問題があるというか...」



ことり「花陽ちゃんに、問題?」



花陽「その、体重的に...」



ことり「体重的に?」



花陽「ダイエットというか...」



ことり「...えっ?」



ことり「花陽ちゃん、全然太ってないよ?」



花陽「ち、違うの!!!昨日お風呂に入った時に自分のお腹みたら妊婦さんみたいになってて...」



ことり「そうなんだ...」



ことり「(花陽ちゃんのお腹...見たい)」



花陽「こ、ことりちゃん...どうかした?」



ことり「えっ!?なななな何もないよ?花陽ちゃんのお腹見たいなんて思ってないよ?」



ことり「でっ、でも!パッと見た感じそんなに太ってないし...」



ことり「気にしなくても大丈夫なんじゃないかな?」



花陽「そ、そうなのかな...」



ことり「...う〜ん。」



ことり「じゃあ、やっちゃう?」



花陽「だ、ダイエットを?」



ことり「うんっ!!」



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ことり「う〜ん...」



ことり「花陽ちゃんが楽しめるダイエットかぁ...」



ことり「(プールでダイエットだと花陽ちゃんの水着を拝めることが出来るけど、今の時期にプールは似合わないし...)」



ことり「(花陽ちゃんに水着みせて下さいって直接言ってるみたいな感じがして、そう言うのは嫌だな)」



花陽「こ、ことりちゃ〜ん」



ことり「えっ!?...ななな何かな?」



花陽「やっぱり、作曲に戻ったほうが良いんじゃないかな?」



ことり「...だーめ!花陽ちゃんに自信を持ってもらわないと。」



ことり「そうじゃないと、曲も良いものが出来ないと思うな♪」



花陽「そ、そうなのかな...」



ことり「...あっ!花陽ちゃんって、ごはん好きだよね?」



花陽「大好きだよ!!」



ことり「じゃあ、ご飯を食べてダイエット!!とか良いんじゃないかな...?」



花陽「...えっ」



花陽「そんなこと出来るのぉ!?」



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ごはん屋



ことり「いただきます♪」



花陽「...」



ことり「...うん、ご飯も美味しいね〜♪」



花陽「(あんなにチーズケーキ食べた後によく食べれるね...)」アハハ



ことり「花陽ちゃんも、早く食べないと♪」



花陽「これで本当にダイエットになるのか、ちょっと心配な気がする...」



ことり「大丈夫大丈夫♪ほら、食べて食べて!」



花陽「い、いただきます。」



花陽「...!!」



花陽「」ガバッ



ことり「は、花陽ちゃん...どうしたの?」



花陽「ひぐっ...ぐすっ...」ボロボロ



ことり「な、泣いちゃった!?」



ことり「大丈夫...?」



花陽「ひぐっ...」



花陽「ごはんが...美味しすぎますっ...ぐすっ」



ことり「...そ、そういう事ね...」アハハ



花陽「今日の昼はダイエットのためにごはんを食べなくて...ぐすっ...死ぬかと思いましたっ。」



ことり「そ、そこまで...?」アハハ



花陽「はむっ...もぐもぐ...」ボロボロ



花陽「美味しい...です...ひぐっ。」



ことり「ご、ご飯が大好きなんだね〜。」



花陽「当たり前です!!この純白をそのまま表現したかのような白色、ダイヤモンドのような一粒一粒の輝き!!!」



花陽「なんと言っても、この美味しい味♪ふふふっ。ごはんさん、だーいすきですっ♡」モグモグ



ことり「(は、花陽ちゃんにこんな事言われるなんて...)」



ことり「(ごはんになりたい気もする)」



花陽「あれ?ことりちゃん、どうかした?」



ことり「はいっ!?べべべ別にご飯になりたいわけじゃないよ!?」



ことり「そ、それより!!!ご飯を早く食べないと冷めちゃうよ!?」



花陽「うんっ。早く食べないとねっ!」



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花陽「ふぅ〜。お腹いっぱい♪」



ことり「お腹いっぱいたね♪」



花陽「でも、けっこう食べちゃったね...」アハハ



ことり「そんなことはいいの!花陽ちゃんが元気になってくれたからね♪」



ことり「でも、食べた後に何も運動しないってのは駄目だから...」



ことり「花陽ちゃんも一緒にプール行こうねっ!」



花陽「ぷ、プール!?」



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温泉



ことり「はぁあ〜。気持ちいいねぇ〜♪」



花陽「そうだね〜♪」



ことり「...」



花陽「...」



花陽「あれ、プールに行くんじゃなかったっけ...?」



ことり「...あっ!!」



ことり「そ、そうだった...」



花陽「でも...温泉も気持ち良いね...」



ことり「そうだね...」



ことり「...はっ」



ことり「花陽ちゃん、ダイエットしないといけないんだよ!」



花陽「...あっ」



花陽「そ、そうだったね...」アハハ



ことり「...じゃあ、長く温泉に浸かってダイエットしようね〜♪」



ことり「長く浸かったら健康にも良さそうだし、痩せれそう!」



花陽「そうだね...!」



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ーーーーーーーー



ことり「...」



花陽「...」



ことり「結構...時間が経った気がするね。」



花陽「うんっ...。」



ことり「お湯、暑いね...」アハハ



花陽「そうだね...」アハハ



花陽「でも、なんとなく痩せてる気がしてきたかも...?」



ことり「ほんとに!?...もうちょっと頑張ってお風呂に入ろうね!!」



花陽「そうだね!!」



ことり「...」



ことり「(...よく考えたら、花陽ちゃんもタオル一枚なんだよね...)」



ことり「...!!」



ことり「(だ、駄目だよことり!!!これ以上考えたら鼻から血が出る)」



ことり「(でもことりが鼻血出してる所を花陽ちゃんが見てあたふたするっていうシチュエーションも悪くないかも...)」



花陽「こ、ことりちゃん?」



ことり「ひゃいっ!?...どどどどうしたの?」



花陽「ことりちゃん、顔真っ赤になってるよ...大丈夫?」



ことり「ち、違うよ!?ことりの鼻血見られたくないよ!?」



花陽「(ど、どうしたんだろう...)」



花陽「ことりちゃんがしんどいなら、先に温泉から上がってくれても大丈夫だよ?」



ことり「そんなことないよ!?ほら、風呂に上がっちゃうと花陽ちゃんの身体を拝めるチャンス無くなるし」



花陽「そ、そうなんだ...」



ことり「う、うん...!!」



花陽「...」



ことり「(何言ったか忘れたけどすごいこと言った気がする)」



花陽「でも、ことりちゃんがしんどかったらいつでも上がっても大丈夫だからねっ。」



ことり「...あ、ありがとう!」



花陽「...」



ことり「...」



ことり「(まさか、やり過ごせた...!?)」



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脱衣所



花陽「はぁ...のぼせちゃったよぉ...」



ことり「そ、そうだね〜」



花陽「?...ことりちゃん、顔を隠してどうしたの?」



ことり「なななな何でもないんだよ!?」



花陽「そうなんだ...ちょっと私は髪を乾かしに行ってくるねっ」



テクテクテク...



ことり「...ふぅ。」パサッ



ことり「(花陽ちゃんのすっぽんぽんの破壊力すごいから顔を隠して見えないようにしたけど...)」



ことり「(流石に見られないようにはしてると思うけどねっ)」



ことり「...」



ことり「(花陽ちゃんの下着が目の前にある...)」



ことり「...!」ハッ



ことり「(駄目だよ私!!花陽ちゃんの下着を盗もうなんていう考えは)」



ことり「(前に穂乃果ちゃんのを盗んで大変なことになったのを思い出そう)」



ことり「(い、いや、あれは盗んだじゃなくて穂乃果ちゃんの下着が目の前に置いてあったのが原因だし)」



花陽「ことりちゃ〜ん!!」



ことり「は、はいっ!!!!」



花陽「ドライヤーがある所に扇風機もあったよ〜!♪」



ことり「(は、花陽ちゃんの...お腹が...)」



花陽「...ことりちゃん、顔が真っ赤だけど大丈夫!?」



ことり「あ、あはは〜...」



ことり「もう私には...無理です」バタン



花陽「こ、ことりちゃ〜ん!!!」



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とある道



ことり「はあぁ...」



花陽「ことりちゃん、ごめんね...」



花陽「私のダイエットに無理に付き合ってもらったせいで...」



ことり「...違うよ?私が悪いんだから、花陽ちゃんは何も気にしなくて大丈夫だよっ♪」



ことり「それで花陽ちゃんは...痩せられたかな?」



花陽「...う〜ん。」



花陽「ちょっとだけ、痩せた気がするかも...?」



花陽「でも、そんなに変わらない気もする...」



ことり「...」



花陽「...」



ことり「まあ、そうだよね〜」アハハ



花陽「一日だけじゃ痩せないよね〜」アハハ



プルルルルル...プルルルル



花陽「あれ...私の携帯に電話だ。」



花陽「凛ちゃんから...」ポチッ



花陽「もしもし、どうしたの?」



ことり「(結局、私が倒れたせいで花陽ちゃんは自信持ってくれなかったかなあ...)」



花陽「...えっ?今から遊びたい!?」



ことり「(でも花陽ちゃん、全然太ってないよね)」



花陽「ごめんね。今からはちょっと...忙しいから。」アハハ



ことり「(こんなに可愛いのに、勿体無いなあ...)」



花陽「じゃあ凛ちゃん、またね〜」



花陽「...ふぅ」ボチッ



ことり「凛ちゃんから電話...?」



花陽「うんっ。今から遊ぼう!だって」アハハ



花陽「凛ちゃんは穂乃果ちゃんとユニットだよね...」



花陽「...一番大変そうな二人だねっ」アハハ



ことり「あの二人だからね〜」アハハ



花陽「心配だなあ...」



ことり「...」



ことり「花陽ちゃんって、優しいよね♪」



花陽「...えっ?...そ、そうなのかな?」



ことり「うんっ!...花陽ちゃん可愛いし優しいし、私は大好きだよ♪」



花陽「あ、ありがとう...」アハハ



花陽「(急にどうしたんだろう)」



ことり「...あのね、花陽ちゃん?」



ことり「花陽ちゃんは...花陽ちゃんの事が好き?」



花陽「...えっ?」



ことり「花陽ちゃんは、自分自身の事が好きかな?」



花陽「わ、私が...?」



ことり「うんっ!」



花陽「...私は、みんなに迷惑かけてばっかりだし」



花陽「ダイエットしないと。って思うんだけどすぐにご飯食べちゃうし...」



花陽「す、好きではないかも...」



ことり「...やっぱりそうなんだ〜♪」



ことり「私もね、自分のことがあんまり好きじゃないんだ♪」



花陽「えっ...?」



ことり「ほら、花陽ちゃんって可愛いし...私がその隣に立って大丈夫なのかなって思うよ?」



花陽「ええっ!?...そっ、そんなことないよ!?」



ことり「ううん。そうなんだよ♪...でもね。私は私だから、花陽ちゃんみたいにも出来ないと思うんだ。」



ことり「だからね、花陽ちゃんも自分にしか出来ないことを見つければいいと思う!」



ことり「私にとってそれは、穂乃果ちゃんを支えたり、衣装を頑張って作ったりする事かな。」



ことり「衣装もよく編み間違えちゃうし、実際穂乃果ちゃんの力になれてるかどうかは分からないけどね」アハハ



花陽「...」



ことり「...花陽ちゃんが自分に自信が無い。っていうのはすごいよく分かる!」



ことり「でもね、花陽ちゃんはもっと自信持ってもいいと思うよ?」



ことり「(チラッとお腹見たけどすごく可愛かったし)」



ことり「花陽ちゃんは気づいてないけど...花陽ちゃんにしか出来ないことって、沢山あるし♪」



ことり「...私は、いつも元気で沢山ご飯を食べてる花陽ちゃんが大好きだよ♪」



花陽「...」



花陽「私にしか...出来ないこと...」



花陽「...ありがとうっ。ことりちゃんのお陰で、気分が楽になったかも!」



ことり「うんっ!!」



グギュルルルルルルルルル



花陽「えへへ...安心したら、お腹が空いてきちゃった♪」



花陽「今からご飯屋さんにれっつご〜!だね♪」



ことり「ま、また行くんだ...」アハハ




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ことりの部屋



バタン...



ことり「はぁ...ただいまぁ。」



花陽「ご飯いっぱい食べれて幸せだったね!」



ことり「私も、夜ごはんいらないかも...」



ことり「(花陽ちゃんのお腹も見れて幸せです)」



花陽「...」



ことり「...」



花陽「ことりちゃん?」



ことり「...ん?」



花陽「ご飯を食べて...お腹いっぱいだねっ。」



ことり「うんっ。」



花陽「でもね、何か忘れてる気がするんだ...」



ことり「...う〜ん。」



ことり「何だろうね...」



ことり「...あっ!」



ことり「作曲...しないといけないよね」アハハ



花陽「そ、そうだった...」




ーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーー



ことり「うぅ〜。」カキカキ



ことり「...はあぁ。」バタン



花陽「ことりちゃん、大丈夫〜?」アハハ



ことり「やっぱり私、作曲向いてないのかな...」



花陽「そ、そんなことは無いと思うけど...」



ことり「でも歌詞って、チーズケーキとご飯が美味しくて温泉気持ちいいぐらいしか思いつかない...」



花陽「今日の日記みたいな歌詞だね...」アハハ



花陽「そんなこと言ってる私も、何も思いつかないけどね...」



ことり「だよね、中々難しいよね...」



花陽「真姫ちゃんから作曲の本は貸してもらったんだけど、よく分からなくて...」アハハ



ことり「そうなんだ...その本見せて〜」



花陽「うんっ...どうぞ。」パサッ



ことり「ありがと♪」



ことり「うーん〜...」ペラペラ



ことり「確かに、真姫ちゃんが読んでそうな本だね」アハハ



花陽「うん。難しい本だよね...」



ことり「...あっ!」



ことり「作曲は真姫ちゃんに頼めばいいんだ!!!」



花陽「真姫ちゃんに頼るのは駄目なんじゃなかったっけ...?」



ことり「大丈夫大丈夫♪断られても、奥の手があるし!」



ことり「とりあえず作曲は置いといて、先に衣装とか作っちゃおか♪」



花陽「い、衣装かぁ...」



ことり「他のユニットに負けないように、とびっきり可愛い衣装にしたいなあ♪」



花陽「可愛い衣装...いいね!」



ことり「...うーん。花陽ちゃんに似合いそうな衣装...」カキカキ



ことり「こんな感じ...かな?」パサッ



花陽「えっ、すごい!!ことりちゃん、絵も上手なんだね!」



ことり「えへへ...いつも絵を描いてから、衣装を作ってるんだよ!」



花陽「そうなんだ!!」



ことり「それで、色なんだけど...」



ことり「...花陽ちゃんが好きな色ってあるかな?」



花陽「う〜ん...緑色って、見てると落ち着いて好きかも。」



ことり「じゃあ、私は緑色の衣装にしようかな♪」



花陽「えっ!?...私の衣装じゃなくて、ことりちゃんの衣装を?」



ことり「うんっ!」



ことり「だって、ライブの時は自分の衣装じゃなくて、他の人の衣装が目に入るし...」



ことり「ライブの時に、花陽ちゃんが私の緑色の衣装を見て落ち着いたら良いんだよ♪」



花陽「確かに...そうだねっ!」



ことり「じゃあ、花陽ちゃんは黄色の衣装で!...絵に色をつけるねっ」



ことり「...うんっ!可愛い衣装が出来そう♪」



花陽「どうせなら、曲も可愛い曲にしたいな〜」



ことり「可愛い曲...良いと思うな!」



ことり「うーん...可愛い曲かあ」



花陽「...」



ことり「...時間も時間だし、また明日考えよっか♪」



花陽「そ、そうだね」アハハ



ことり「...あっ!じゃあ明日、行っちゃおうか♪」



花陽「ど、どこに...?」



ことり「...場所は秘密〜♪」



花陽「秘密なんだ...」アハハ



ことり「じゃあ明日は、お昼に駅前集合で!」



花陽「う、うんっ!」



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翌日...



駅前



希「...」イライラ



希「(もう何分待ってるんやろ...)」



希「(電話しても出ないし、にこっちは何してるん!?)」






花陽「...」テクテク



花陽「...あっ、ことりちゃ〜ん!」



ことり「花陽ちゃん♪」



花陽「ふぅ...ことりちゃん、お待たせ!」



ことり「こんにちはっ♪」



ことり「...それで、ちょっと気になったんだけどさ」



花陽「...んっ?」



ことり「あそこに居るのって希ちゃんじゃない?」



ことり「(胸の大きさ的に)」



花陽「...」ジ-ッ



花陽「の、希ちゃんだ...!」



ことり「声かけよっか...お〜い、希ちゃ〜ん♪」





希「...あれ?ことりちゃんと、花陽ちゃん?」




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ーーーーーーーーーーー





希「はぁ〜。こんなに暑い中、何分待たせるんやろうね...」



ことり「希ちゃん、すごい疲れてるね」アハハ



希「にこっちと待ち合わせしてるんやけどね。来ないし、電話も出ないし...」



花陽「それは大変だね...」アハハ



希「ほんまに大変。にこっちだけとはデュエットしたらあかんよ」



希「朝に家で作曲してたんやけど、にこっちがトイレに行ってくる!!とか言って」



希「その後に玄関見たら、にこっちの靴がなくなってたんよ」



花陽「それって、完全に逃げられたね」



ことり「でもにこちゃんって、作曲とかすごいやる気ありそうなのにね。」



希「ほんまに、何でやろうね...」



希「...うちがにこっちの言うこと気に入らなかったらワシワシして黙らせるのが悪かったかな」



花陽「それが原因な気もする...」アハハ



希「それで、昼から衣装の材料買おうと思ってたから駅でにこっちと合流して、材料を買う予定だったんやけど...」



ことり「...にこちゃんが電話に出てくれないんだね」アハハ



希「そうやね...見つけたらワシワシやな」



ことり「じゃあ、希ちゃんも一緒に衣装の材料買う?」



花陽「...えっ!衣装の材料を買うのが今日の目的だったの?」



ことり「うんっ♪希ちゃんと一緒!」



ことり「...希ちゃん、どうかな?」



希「どうせにこっち来ないし...良いよ!」



希「むしろことりちゃんに衣装の材料とか教えてもらえれば、ありがたいやん♪」



ことり「うんっ!希ちゃんも一緒に、可愛い衣装作ろうね♪」



ことり「じゃあ、電車に乗って行こっか!気になってる生地屋さんがあるんだ〜♪」



ことり「れっつご〜♪」




ーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー




ヒュウウウウウウウウ...



花陽「...」



花陽「...あ、あれ?」



希「...生地屋さんに行くんじゃなかったん?」



ことり「あ、あはは♪」



ことり「ここ...どこ?」






花陽「...」



希「...」



ことり「じ、住所はあらかじめ調べてたんだけど...」ペラッ




希「...その場所、こことは真逆の方向やね」アハハ



ことり「...」



花陽「間違えて、逆の方向の電車に乗っちゃったんだねっ」



ことり「...」



ことり「...ごっ、ごめんなさぁ〜い!!」



希「まあ、仕方ないよ♪そんなに気にしなくてええと思うよ。ね、花陽ちゃん?...って」



花陽「...」ジ-ッ



希「...花陽ちゃん、あそこに何かあるの?」



花陽「...見えます」



ことり「...えっ?」



花陽「あそこに...見えます!!!」



スタスタスタ...



ことり「は、花陽ちゃ〜ん?」



ことり「どうしたんだろう...」



希「それより、早く花陽ちゃん追いかけないとあかんと思うよ?」アハハ



ことり「う、うんっ!!」




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牧場



羊「メェ〜...」



ことり「...」



希「...」



羊「メェ〜...」



ことり「ぼ、牧場...?」



羊「メェ〜...」



ことり「(かわいい)」



ことり「羊さん...ちょっと、触らせてもらうね♪」ヨシヨシ



ことり「うわぁ〜♪...モフモフだぁ♪」モフモフ



希「(あれ、なんでことりちゃん達について来たんやろ)」



ことり「ここらへん、なでると気持ちいいですかぁ〜?」ナデナデ



ことり「うわぁ〜♪みてみて希ちゃん、すごい懐いてくる!」



希「そ、それよりことりちゃん?花陽ちゃんを探さないと...」



ことり「あっ...そ、そうだよね!!」



希「...あの草取ってる人って花陽ちゃんじやゃない?」



ことり「な、なんで草を取ってるんだろ?」



希「...おーい!花陽ちゃ〜ん!!」




花陽「あっ、希ちゃ〜ん、ことりちゃ〜ん!」



タッタッタッ...



花陽「あのねっ、ここの草って、アルパカさんが好きそうな草なんだよ!!」



ことり「だ、だからそんなに草を持ってるの?」アハハ



花陽「うん!」



希「勝手に草を取ったら、牧場の人に怒られるんちゃう?」アハハ



花陽「あっ...」



花陽「...引っこ抜いた草をここに置いておきます」



希「まあ、頼んだらちょっとぐらい分けてもらえるかもしれへんけどね。」



花陽「ほ、本当!?」




ーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー



花陽「ふふっ、たーくさん分けてもらえたねっ♪」



ことり「そ、そんなに沢山持って帰るんだ...」アハハ



花陽「うんっ!アルパカさん、喜んでくれるかなあ...」



ことり「羊も可愛かったけど、アルパカも可愛いよね♪あのモフモフしてる感じが〜」



花陽「そうだよね!でもあんまり毛が生え過ぎると、アルパカさんも辛いんだよ!」



花陽「だからこうやって牧場の草をあげると、アルパカさんの毛の管理もしっかり出来るんだよ♪」



ことり「そうなんだ!...花陽ちゃん、アルパカにも詳しいね!」



希「...お、お二人さん?アルパカの話で盛り上がってるところ申し訳ないんやけど」



希「アイスクリーム食べるより、やる事があるんじゃないかな...?」アハハ



ことり「えっ?牧場のアイスクリームだよ?絶対に美味しいよ?」



花陽「そうだよ?牧場なんて来る機会あんまりないと思うし、希ちゃんも食べないと!」



希「...衣装の生地とかを、買うんじゃなかったん?」アハハ



ことり「...」



ことり「...あっ」



花陽「そ、そうだったね...」




ーーーーーーーーーーーーーーーー



生地屋



希「ふぅ、やっと着いた...」



ことり「希ちゃん、ご、ごめんね〜?」



希「(凛ちゃん穂乃果ちゃんペアも心配やけど、この二人も心配になってきた)」



花陽「でも、すごいね!こんなに沢山の生地があるんだ」



ことり「うん!いつも作ってる衣装にも、沢山使ってるんだよ!」



ことり「ここの生地屋さんは私達の着てる衣装に必要な物が全部揃ってるんだよ!」



ことり「ちょっと家から遠いから、お店に直接来るのは初めてだけどね」アハハ



希「この生地とか、前のライブの時の衣装に使ってない?」



ことり「うんっ、これ使ったね!!」



ことり「...希ちゃんは、衣装のデザインとか決まってる?」



希「一応決まってるんやけど、色とかどうしようかなー?って思ってるねん」



希「にこっちがピンクが良い!とか言うんやけど、曲の雰囲気的にはもーちょっとあっさりした感じの色が良いんかな?」



ことり「えっ、もう曲が作れたの!?」



希「うん。...作詞に関してはにこっちに任せたら何とかなったし、作曲も頑張って作ったんよ♪」



ことり「す、すごいね...」




花陽「(私達...結構やばいかも)」



希「それで、どんな感じの色が良いかアドバイス貰えたら嬉しいな♪」



ことり「...う〜ん、あっさりした感じの色だよね。」



ことり「ならやっぱり白が良いと思うんだけど、白だけじゃ寂しいから...」



ことり「...こんな感じに、衣装のちょっとした部分だけ違う色を入れると良いかも♪」



ことり「ピンクが良いなら、そういう部分をピンク色にしたらいいよ!」



希「う〜ん...さすがことりちゃんやね!」



希「にこっちがピンクが良いって言って

るから、にこっちが嫌そうな色にしたろ」



希「...オレンジとか、にこっちに絶対に似合わなさそう〜!!」アハハハ



花陽「(さすが希ちゃんだね...)」アハハ



希「...じゃあ、色は白とオレンジにしようかな♪」



ことり「うんっ!...胸元の部分なら、こういう生地が...」



ーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーー



帰り道



希「...うん!これだけ買えば何とかなりそうやね。」



花陽「私達の分の生地も、沢山買えたね!」



ことり「細かい装飾品とかは私が沢山持ってるから、必要だったらあげるよ〜♪」



希「ことりちゃん、ありがとう!」



ことり「まあ、衣装は作るのが結構大変なんだけどね...」



希「...これを9人分作るのって、ことりちゃんいつも大変やろうね...」



ことり「大変だけど...みんなが私の作った衣装を着てくれるとすごく嬉しいよ♪」



ことり「(私がみんなの見たい所を見られるわけだし可愛いし)」



プルルルルル...プルルルルル



希「...あっ、うちの携帯や。」



希「おっ、にこっちからメール?」



花陽「よかったね。」



希「...」



希「『にこは悪くないわよ』やって...」



ことり「...に、にこちゃんらしいね〜」



希「うん。ちょっっっとにこっちはお仕置きしないとあかんね〜?」ニッコリ



花陽「(希ちゃんが怒ってる...)」アハハ



希「...よし、最終手段や!!!」



ことり「(最終手段って何なんだろう)」



希「他のメンバーに聞き込み調査やね」



ことり「(意外と普通だった)」



希「よし!まずは凛ちゃんに電話かけて...っと」携帯ボチッ



希「もしもし、凛ちゃん!...あのさ、にこっちの居る場所とか知ってたりする?」



希「...えっ、いるの!?海未ちゃんの家に!?」



希「...ふふふ、わかった。凛ちゃん?にこっちは絶対に逃がさんようにしてな」



ビッ...



希「...にこっちの居場所が特定できたよ!」



ことり「お、おめでと〜」



希「二人とも、今日はありがとね!...うちは今から急いであのバカを捕まえに行ってくる」



タッタッタッ



花陽「希ちゃん、さよなら〜...」



ことり「もう行っちゃったね...」アハハ



花陽「...でも希ちゃん達、作曲も進んでるんだね。」



ことり「そうだね...」



ことり「...う〜ん。何かいい歌詞とかないかなあ...最悪海未ちゃんに奥の手を使ったらいいんだけど」



花陽「(奥の手って何なんだろう)」



ことり「...あっ!」



花陽「ど、どうしたの?」



ことり「アルパカさんに対する愛の気持ちを考えれば作詞は簡単な気がする...」



花陽「そ、そうなんだ〜」



ことり「...う〜ん、アルパカさん...もふもふしてる...」



花陽「...」



花陽「(ことりちゃんって、考えてるかよく分からなかったけど)」



花陽「(衣装とか、見えない所ですごい頑張ってくれてたんだね...)」



ことり「...ん?花陽ちゃん、どうしたの?」



花陽「衣装作りって、すごい大変なんだね。生地を買うだけでもあんなに大変だったし...」



花陽「...これからは私も衣装作り手伝うよ!みんなで作ってこそ、私達だからね♪」



ことり「ほんとに!?」



ことり「(これは衣装の試着をして衣装姿を拝める時間が増えるというご褒美だね)」



花陽「だ、ダメかな...?」



ことり「ううん、嬉しいよ?むしろご褒美だよ!?」



花陽「(ご、ご褒美?)」アハハ



花陽「でも私、あんまり手先が器用じゃないから...色々教えてくれると嬉しいな♪」



ことり「う、うんっ!なんでも教えるよ!?なんでも!!」



ことり「...希ちゃん達に追いつけるように、衣装作りも頑張ろうね!」



花陽「ことりちゃん...」



花陽「うんっ!ありがとうっ!」ダキッ



ことり「!?」ビクッ



花陽「?...ことりちゃん、どうしたの?顔真っ赤だよ?」



ことり「(は、花陽ちゃんが私に抱きついて...)」



ことり「...や、やっぱり私には...無理ですっ」バタン



花陽「こ、ことりちゃ〜ん!?」






ーーーーーーーーーーー


花陽「ダイエット、です?」完


ーーーーーーーーーーー








時は過ぎ...





真姫の家







真姫「...ふぅ」ゴロン



真姫「(うちのグループは作曲も作詞も終わって...暇ね)」



真姫「(たまにはこうやってベッドの上でだらだらするのも良いんじゃないかしら?...って)」



ピンポ-ン



真姫「...」



ピンポ-ンピンポ-ン



真姫「(もう、人が忙しいって言うのに誰よ!?)」



テクテクテク...



ガチャッ



真姫「...は〜い。誰ですか?って」



花陽「ひぐっ...うぐっ」ボロボロ



真姫「は、花陽!?」



花陽「...わ、私はぁっ...うぐっ」



真姫「ど、どうしたの?...誰に泣かされたの?」



真姫「もしかして、凛が花陽に悪いことしたの?」



ことり「真姫ちゃあん...っ」ウルウル



真姫「こ、ことり!?」



ことり「あのね...っ?私達、もう手遅れかもしれないの...」



真姫「ど、どうしたのよ」オロオロ



花陽「...ひぐっ...さっ...」ボロボロ



真姫「...さ?」



花陽「...さっ、作曲がぁ...ひぐっ」



真姫「さ、作曲?」



ことり「真姫ちゃん!?」ダキッ



真姫「ゔぇぇ!?...な、何!?」



ことり「ことり達...作詞と衣装作りは終わったんだけどね?...っ」



花陽「作曲をぉ...手伝ってほしいの...ひぐっ」



真姫「(ふ、二人にこんなに迫られたら...断れない...けど)」



真姫「さ、作曲は自分達でする約束y ことり「真姫ちゃあんっ...」ウルウル



真姫「な、何よ...」オロオロ



オネガァァァイッ!!!!




ーーーーーーーーーーーー







このssは以下のssに関連があります!

そちらもご覧ください(=゚ω゚)ノ



穂乃果「暑いねぇ...」




希「ユニットの名前?」前編


後書き

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

○完成しました(・ω・)

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SS好きの名無しさんから
2015-10-03 15:48:14

SS好きの名無しさんから
2015-09-03 22:48:39

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2015-09-03 00:41:28

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2015-08-19 08:57:35

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2015-08-18 00:48:50

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2015-08-13 18:16:42

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2015-08-08 00:05:59

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2015-09-03 00:41:25

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2015-08-08 00:06:02

このSSへのコメント

4件コメントされています

1: りんたそおおおおお 2015-08-11 22:15:06 ID: IkepbrH8

中々作品が完成しないため更新内容が少なめになっております。申し訳ないですm(__)m

2: りんたそおおおおお 2015-08-19 20:31:38 ID: 3sO56Wli

8/19 更新はお休みさせて頂きます
その分次多めに更新しますすいません(。-_-。)

3: SS好きの名無しさん 2015-08-20 17:27:33 ID: D72NACTZ

大暴走に期待

4: SS好きの名無しさん 2015-09-03 00:42:15 ID: xVf-AbPQ

ことぱなのふわっとした空気が( ・∀・) イイネ!
最後の真姫ちゃんもかわいかったです♡


このSSへのオススメ

3件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-08-08 00:06:33 ID: C4v8AHGH

もはやあなたの作品を見るために生きてるわすごい楽しみです

2: SS好きの名無しさん 2015-08-17 14:06:55 ID: USEXKDau

ぜひBIBIもお願いします!

3: SS好きの名無しさん 2015-09-03 00:43:06 ID: xVf-AbPQ

ほのりんのやつも見たいです|´-`)チラッ


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