真姫 海未「片想い」
(4/19完成)真姫ちゃんhappy birthday!中学時代のお話(・ω・)
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部室
にこ「何でスクールアイドルの雑誌に、にこの特集が無いのよ!?」
真姫「あるわけないでしょ。バカじゃないの?」
にこ「だって、それなりに有名になったし...あるかもしれないでしょ!?」
真姫「本気でそう考えてる辺り頭おかしいわ...」ボソッ
にこ「ボソッと言っても聞こえてるから!」
海未「にこの特集は無いですが...私達は載ってますよ?ほら。」ペラッ
にこ「全員の集合写真と、なぜか海未の写真しか載ってないけどね!」
真姫「...」
真姫「(私達の写真...)」
にこ「なんで海未なのよ...なんでにこじゃないのよ...!?」
海未「わ、私だって...この写真、撮りたくて撮ったんじゃないんですからね!」
海未「それに、この写真を撮ったのは希なので希に文句を言ってください!」
にこ「あの悪魔...ぐぬぬ...!」
海未「...そんなに希を悪魔悪魔と言ってたら、本当に悪魔になりますよ?」
にこ「本当に悪魔だから悪魔って言ってるんじゃない!!」
海未「そ、そうなんですね...!」
真姫「...」ジ-ッ
にこ「...?」
海未「...ま、真姫?」
真姫「...」
にこ「真姫?...そんなに雑誌みて、何かあるの?」
真姫「...どうでもいい事なんだけど」
海未「...?」
真姫「私がこの学校に入る前に、海未と話した事があるかもしれないの...覚えてない?」
海未「そ、そんなこと...ありましたっけ?」
にこ「...何よ、いきなりね。」
真姫「よく分からないんだけど、思い出しちゃって。」
真姫「なんかほら、この写真見てたらさ...」
にこ「ふ、普通の制服着た写真だけど...?」
真姫「...二人で話したじゃない?ほら...寒い冬の時に、海岸で...」
海未「...ああ、そんな事もありましたね!って...」
海未「あ、あれは真姫だったのですか...!?」
にこ「う、海未は記憶が曖昧なのね...」
海未「でも...言われてみれば...」ウ-ン
海未「確かに...あの時は真姫は中学生でしたし...」
真姫「へ、変な話なんだけど」
真姫「私の中学生の時って...今とは全然違ってね?」
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時は遡り...
真姫の家
ガチャッ
真姫「...ただいま。」
真姫ママ「真姫ちゃん、おかえりなさい♪学校はどうだった...?」
真姫「...別に、普通よ。」
真姫ママ「そう...」
真姫ママ「そういや真姫ちゃん、行きたい高校は見つかったの?」
真姫「...」
真姫「...まだ考えてる途中。」
真姫ママ「周りのみんなはどうするの??」
真姫「あんまりみんなと話さないし...」
真姫ママ「そう...」
真姫「じゃあ、自分の部屋に行ってくるから。」
テクテクテク...
真姫ママ「...」
真姫ママ「(困ったわね...)」
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真姫の部屋
ガチャッ
真姫「...」
真姫「...はあぁ。」ベッドドサッ
行きたい高校...か。
大学は医学部に入りたいとは思ってるけど
高校は何も考えてないし
かと言って、高校でやりたい事なんて...
真姫「...」
真姫「(自分の趣味...とかから考えるのも良いかもしれないわね。)」
真姫「(本を読むこと...ピアノを弾くこと...?)」
真姫「(そんなことが活かせる学校ってあるのかしら...?)」
真姫「(と、とりあえず。...パソコンで調べてみましょう。)」
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音乃木坂学院
一年生教室
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン♪
穂乃果「はぁぁ...今日も長い授業が終わったね...」
ことり「穂乃果ちゃん、お疲れ様♪」
穂乃果「お疲れ様!...海未ちゃん、もう穂乃果は人生に疲れたよ...」
海未「高校一年生が何を言ってるんですか...!」
ことり「そういや、海未ちゃんは今日は弓道部だよね?」
海未「はい。だから二人は先に帰ってくださいね。」
穂乃果「...穂乃果も部活、やりたいな...」
海未「...なら、部活に入れば良いのでは?」
穂乃果「嫌だよ!だってどの部活も地味すぎるもん!!」
ことり「ぶ、部活やりたいって言ってたよね...?」
穂乃果「やりたいけど、地味だから嫌なの〜!」
海未「もう...意味が分かりません。」
海未「そろそろ部活に行ってきますので... ことり、穂乃果をお願いします。」
ことり「了解♪」
テクテクテク...
穂乃果「もうっ。なんなの?『穂乃果のことをお願いします』って!」
穂乃果「穂乃果はもう子供じゃないもん!」
ことり「あはは...じゃあ、帰ろっか。」
穂乃果「いや、まだ帰らないよ?」
ことり「え?何か用事あったっけ...?」
穂乃果「海未ちゃんを待ち伏せするよ!」
ことり「ま、待ち伏せ...?」
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真姫の部屋
真姫「...」カタカタカタ
真姫「...はあぁ。」ドサッ
真姫「(パソコンで調べても...なんかイマイチね。)」
真姫「...」
真姫「(そもそも、なんで高校に入らないといけないのかしら。)」
真姫「(高校に入らなくても、勉強すれば大学には行けるんだし...)」
真姫「(というか、なんで大学に入らないと...)」
真姫「...」
真姫「(...そんな事を言ったらキリがないわね。)」
中学は受験して、そこそこ頭のいい中学に入った
でも...友達も少ないし...楽しくないから
高校は...ちゃんと選んで入りたい
単に、頭の良い高校に入るのは嫌なの
真姫「(じゃあ、ぱっと見面白そうな学校とかでも調べて...!)」カタカタカタ
真姫「...!」
真姫「(何これ...高校なのに、変な名前ね。)」
真姫「(UTX高校...)」
真姫「(ちょっと...面白そうかも。)」
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音乃木坂学院
弓道場
ことり「...ほ、穂乃果ちゃーん?」
穂乃果「どうしたの?ことりちゃん!」
ことり「な、なんで弓道場に来たのかな...」アハハ
穂乃果「おお、説明するの忘れてた!」
ことり「穂乃果ちゃんって、言葉より先に行動に出ちゃうタイプだからね...」
穂乃果「えへへ〜...なんか照れちゃうね!」
ことり「褒めたつもりではないんだけど...」
穂乃果「あのね、海未ちゃんを待ち伏せして、海未ちゃんをびっくりさせるんだよ!」
ことり「な、何でそんな事するの〜?」
穂乃果「だって、海未ちゃんだけ部活して楽しそうじゃん!ずるくない!?」
ことり「ず、ずるくは無いと思うけど...」
穂乃果「...あっ!海未ちゃんが来たよ!隠れよ〜♪ほら早く!」
ことり「えっ!?えぇ〜...」
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真姫「...」カタカタカタ
真姫「(へぇ...秋葉原にある学校なのね。UTXって。)」
真姫「(...学校の紹介ページ見たけど、なにこれ...!)」
真姫「(校舎がビルみたい...)」
真姫「(わ、私の中で考えてた高校と全く違うわ...)」
真姫「(...スクールアイドル?アライズ?)」
真姫「(へえ。高校生がアイドルやってるの?頭おかしいんじゃないの?)」
真姫「(そんな事して何が面白いのかしら...変な人達ね。)」
真姫「(私、高校に入ったらスクールアイドルだけは絶対にやらないわ。)」
真姫「(...でも、学校で誰かがアライズのこと話してた気がするわ)」
真姫「(あんまり話さないし、誰が言ったかは覚えてないけど)」
真姫「(それなりに人気のある人達なのかしら?)」
真姫「(...ちょっと、興味が沸いてきたかも。)」
真姫「(秋葉にある学校だし...今日、学校を見に行ってみようかしら?)」
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音乃木坂学院
弓道場
スタスタスタ...
海未「ふぅ...」
穂乃果「おおっ、海未ちゃんの弓道の練習着の姿!かっこいいねぇ」
ことり「は、柱の後ろに隠れちゃって...大丈夫なのかな?」コソコソ
穂乃果「ここで隠れてたら海未ちゃんにバレないよ〜♪」
穂乃果「それに部員の人には穂乃果達のこと言ってあるし、大丈夫だよ!」
穂乃果「...あっ、海未ちゃんが弓を構えてるよ!」
海未「...」
海未「(的に集中して...)」
...シュバッ!!
海未「...」
海未「まあまあ...ですね。」
ことり「す、すごい。海未ちゃんの矢...的の真ん中に当たったよ?」
穂乃果「...」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん...どうしたの?」
海未「(これが本番の大会で発揮出来るとは限りません...)」
海未「(やはり、精神的にも強くならないといけないですね。)」
海未「(...さあ。次の的にも...集中して...)」
海未「...」
穂乃果「...」
海未「...?」
海未「ほ、穂乃果...なんでここに?」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!...隠れなかったら、海未ちゃんにバレちゃうよ...?」
海未「(いや、もうバレてるんですが。)」
穂乃果「...」
穂乃果「...あのね。海未ちゃん?」
海未「...?」
穂乃果「穂乃果...どうしたらいいのかな?」
ことり「え...?」
海未「...?」
穂乃果「海未ちゃんが真面目に弓道してるのに...穂乃果には、何も打ち込める事がないもん」
穂乃果「穂乃果も、海未ちゃんの弓道みたいに頑張れる事は無いかな...?」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん...」
海未「...穂乃果...」
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帰り道
穂乃果「じゃあ、またね〜!」
海未「はい。また明日!」
ことり「穂乃果ちゃん、ばいばい〜♪」
テクテクテク...
海未「ずーっと二人が私を見てくるから、今日は練習に集中出来なかったです!」プクー
ことり「え〜?...弓道の本番って沢山の人が見るんだし、見られるのを馴れてたほうが良いんじゃないかな?」
海未「こ、ことりと穂乃果だからダメなんです...!」
ことり「な、なんで...?」
海未「だって、穂乃果が飛び出してきて矢に当たろうとしたらどうするんですか!?」
海未「それを庇ってことりが...あうぅ...地獄絵図です...」アウアウ
ことり「そ、そんな事はさすがに無いと思うけど...」アハハ
ことり「穂乃果ちゃん、真剣に海未ちゃんの弓道を見てたし!」
海未「...そうですね。」
ことり「...」
ことり「...何か打ち込める事、か。」
海未「...」
ことり「穂乃果ちゃんがあんな事を言うなんて...ちょっとびっくりだね」
海未「...私の弓道の練習を見て...」
ことり「穂乃果ちゃんなりに、海未ちゃんの練習してる姿を見て...焦ったんだと思うな。」
海未「やはり、私達ができる事は...穂乃果が力を発揮出来る場所を見つけることです。」
ことり「...う〜ん...部活はやりたくない。って穂乃果ちゃん言ってたからね。」
海未「実際やってみると、イメージと違うものと思うのですが...」
ことり「でも学校に入った時に、ある程度部活の見学はしたし...」
海未「...悩ましい所ですね...」
ことり「いっそのこと...新しい部活を作っちゃうとかどうかな?」フフフ
海未「ほ、穂乃果が作りそうな部活...ですか...」
ことり「和菓子部とか?♪」
海未「ぶ、部として通る気がしません...!」
ことり「えぇ、そうかな〜?...面白そうだと思うよ??」
ことり「和菓子を作ったり、食べたり♪」
海未「...それなら、穂乃果の家でやればいいのでは?」
ことり「た、確かに...!」
海未「...どうすれば...」
ことり「結局は、穂乃果ちゃんの次第って事になっちゃうかな♪」
海未「ですが...」
ことり「...?」
海未「やはり、私達から何か支える事は出来ないのでしょうか...?」
海未「心の中で穂乃果が苦しんでるのを考えると...私も胸が苦しくなります。」
ことり「う、海未ちゃん...」
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UTX前
UTヘ.ヨウコソ-!
真姫「(UTXに来ちゃったけど...)」
真姫「な、なにこれ...!」
キャ-!!アライズヨ-!!!
真姫「(...なんか、沢山の人が大きい電光掲示板を見て叫んでるけど...何事?)」
花陽「...」ジ-ッ
真姫「(よ、横に居る人...すごい真剣に電光掲示板を見てるわ)」
真姫「(あれが一体何なのか、ちょっと聞いてみようかしら?)」
真姫「あ、あの〜?」
花陽「わ、私...ですか?」
真姫「うん...あの電光掲示板に写ってる人って、なんなの?」
花陽「ええーっ!?そ、そんな事も知らないなんて...人間失格です...!」
真姫「そ、そんなに?」
花陽「あの人達はですね。アライズって言って、今人気のあるアイドルグループなんですよ♪」
真姫「あ、あれがアライズ...なのね...」
花陽「スクールアイドルって言って、高校生がアイドルをやっていて...」くどくど
真姫「(...語るわね。この人)」
凛「...あっ、見つけた!かーよち〜ん!!」
テクテクテク....
凛「もうっ。すぐどこか行っちゃうんだから...探したんだよ?」
花陽「えへへ...だってせっかくここに来たんだし、見たかったもん。」
凛「そんなに時間は無いから、早く行くよ??」
花陽「ええぇ?...もうちょっとだけ...」
凛「ダメにゃダメにゃ!早くおやつ食べたいもん!」
凛「ほ〜ら!かよちん、もうアライズは終わりにゃ!」グイッ
花陽「ち、ちょっと...待ってよ、凛ちゃ〜ん!!」
タッタッタッ...
真姫「...」
真姫「(...ゲリラ豪雨のように去っていったわね。)」
真姫「...」
真姫「(UTX...か...)」
ちょっとだけ...面白い学校と思うけど
この学校に入ってる私って
考えられないわね
真姫「...」イライラ
真姫「(...このままじゃ、いつまで経っても高校が決まらないじゃない)」
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とある海岸
ザアァ-------...ザアァ------...
海未「...」
海未「(夕焼けの海...綺麗ですね。)」
海未「(海未が海に来て...海を見る...ふふっ)」
海未「(...寒いですね。真冬ですし)」
海未「...」
「穂乃果も、海未ちゃんの弓道みたいに頑張れる事は無いかな...?」
海未「(昔から穂乃果は...)」
海未「(私の背中を押して、引っ張ってくれて...)」
海未「(...弓道部に入ったのも)」
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穂乃果「...海未ちゃん?海未ちゃんはやりたい部活とかあるの?」
穂乃果「穂乃果はね、全部イマイチというか...微妙だったというか...」
海未「わ、私は...」
穂乃果「...」
海未「そっ、その...」
穂乃果「もしかして...海未ちゃん、弓道やりたいと思ってたり??」
海未「え、ええっ!?」
穂乃果「だって海未ちゃん、弓道部の見学の時、目が輝いてたもん〜♪」
海未「で、でも...私が、あんな事を出来る自信なんて...」
穂乃果「ええ〜?そうなの??海未ちゃんなら絶対に出来ると思うよ?」
穂乃果「だって海未ちゃんだもん!弓道って、海未ちゃんにはぴったりだよ〜♪」
海未「ほ、穂乃果...」
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ザアァ-------...ザアァ------...
海未「(穂乃果はきっと、覚えていないでしょうが)」
海未「(あの一言が無ければ、私は弓道をやっていなかったのかもしれません...)」
海未「(...穂乃果が、私を助けてくれたように)」
海未「(私も、穂乃果に助けられることは無いのでしょうか?)」
海未「...」
海未「(...私が穂乃果みたいな性格の人間なら、穂乃果に何か言ってあげれるのでしょうか?)」
海未「(わ、訳がわかりません...)」
真姫「はあぁ...」
真姫「(そんな急ぐ時期でも無いけど...)」
真姫「(いずれ、高校を決めないといけないといけない時は来るんだし...)」
真姫「(どうしよう...)」
真姫「(...何となく、気分転換に海に来ちゃったけど...)」
ザアァ-------...ザアァ------...
真姫「(波の音...ちょっと良いかもね。)」
真姫「(真冬の海って...厚着してても、ちょっと肌寒いわね)」
ザアァ-------...ザアァ------...
真姫「...」
真姫「...!!」
海未「...」
真姫「(あ、あの人...)」
真姫「(海に向かって身を投げて...自殺しようとしてるわよね!?)」
真姫「(そ、そんな事...絶対にダメなんだから...!)」
真姫「ち、ちょっと、あなた〜!?」
タッタッタッ...
海未「...」
真姫「ちょっと、そこのあなた!?ダメだから!」ギュッ
海未「...うひゃあっ!?いいいいきなり背中から抱きつくんですか!?」ビクッ
真姫「だからあっ。そんなバカな真似はしないで!そんな事したらみんな悲しむわよ?」
海未「...は、はい?」
真姫「私が話を聞いてあげるんだから。何でそんな事しようと思ったか話しなさい?」
海未「わ、私は、海を眺めていただけですが...?」
真姫「...え?死のうとしてたんじゃないの?」
海未「そんな事...するわけないです...」アハハ
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真姫「こ、こうやって海辺に座ると...ちょっと寒いわね。」
海未「そうですが...何故私が死のうとしてると思ったのですか?」
真姫「だってあなた、海にちょっとずつ近づいてたじゃない!」
海未「そ、それは...無意識のうちに...」
真姫「それに、何でこんな寒い日に海に居るのよ?」
海未「...その質問は、そのまま貴方に返せますよ?」フフフ
真姫「そ、そう...だけど...」
真姫「...」
海未「...自分が何か悩みを抱えた時に、たまに、こうやって海に来るんです。」
海未「海を眺めてると...自分の悩みなんて小さい事なんだな...って思えるので。」
ザアァ-------...ザアァ------...
真姫「...」
真姫「...あなた、ロマンチックなのね。」
海未「そ、そうでしょうか...?」
真姫「それで、あなたの悩みってなんなの?」
海未「ずっと一緒に居る私の友達が...悩んでるんです。」
海未「このままの自分でいいのか。と」
真姫「...」
海未「...私は友達として、何か支えてあげなければと思ってるのですが、どうすればいいのか...」
真姫「...」
真姫「...わ、私、中学でも友達居ないから...いや、別にそんな事気にしてないけどね?」
真姫「高校でやりたい事も無いから...私も、どうしたら良いか分からないの。」
真姫「どの高校に...入ったらいいのか...」
海未「...」
真姫「だ、だから海に来ちゃった...のかもしれない。」
海未「...ふふっ。」
真姫「...な、何よ。変な事言った?」
海未「そんな事、気にする必要無いですよ。...ちょっと話をしただけですが、貴方はとても優しい人だと思います。」
海未「私のことを気にかけて、声を掛けてくれたのでしょう?」
真姫「そ、そうだけど...」
海未「そんな優しい人ですから...きっと、良い高校を見つけれると思いますよ。」
海未「情けは人の為ならず。ということわざがありますからね。フフフ
真姫「...私、貴方みたいな人がいる高校に入りたいかも。」
海未「そ、それは...ちょっと嬉しいです。」
ザアァ-------...ザアァ------...
真姫「...あ、あの。」
海未「...?」
真姫「本当に良い高校が...友達が...見つかるのかしら...?あなたの言葉を、信じてもいいのかしら?」
海未「...こうやって話せるのも、あなたが話しかけてくれたお陰です。」
海未「自分を信じる。と書いて自信と言います。」
海未「私を信じるのではなく、自分を信じてくださいね。」フフフ
真姫「...」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
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にこ「...」
真姫「べ、別に...海未のことを追って、この学校に入った訳じゃないのよ?」
真姫「ママの母校だったし、ママの話を聞いだって言うのも...あるんだから。」
真姫ママ「そもそも、海未の顔なんて覚えてなかったし!...制服は、ちょっと覚えてたけど。」
にこ「...変な縁よね。実は、他のメンバーとも会ってたりするかもね。」
海未「...」
海未「話を聞いて...一つだけ、胸を張って言えることがあります。」
真姫「な、何?」
私にとって、真姫は
もう既に、かけがえのない友達ですよ。
真姫「は、はあっ...?」カアァ
真姫「な、何よ急に!?もう、屋上行くわよ?練習練習!」プイッ
海未「ふふ...たまには、こういう話も良いじゃないですか。」
にこ「...このにこにーも、あんたの事を心の底から大好きって言ってあげる!」
真姫「に、にこちゃんまで...もうっ、他のメンバー待たせてるんだから、さっさと練習行くわよ!?」
海未「確かにそうですね♪...じゃあ、屋上に向かいましょうか!」
にこ「そうね!...語り出した真姫のせいで練習遅くなりました。ってね」フフン
真姫「...わ、私だって...」
海未「?」
あんた達に会えて...
この学校に入って...
本当に良かったって思ってるんだから。
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真姫 海未「片想い」完
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こちらのssが話が繋がってるので、ぜひご覧ください(・ω・)
穂乃果「わ、私のフィギュア...!?」
このSSへのコメント