ーーーーーーーーーーーーーーーー

穂乃果の家

穂乃果「...はぁ〜。」

凛「...」ﾎﾞｹ-

穂乃果「もう秋の季節だよねっ？」

穂乃果「...なのになんでこんなに暑いのー！？」

穂乃果「部屋のクーラーも動かないし...暑すぎるよっ！」

凛「...」ﾎﾞｹ-

穂乃果「ねぇ〜...凛ちゃ〜ん」

凛「...」

穂乃果「漫画読んでないで、話聞いてよ〜」

凛「...わかったにゃ〜」

穂乃果「というかズルくない！？海未ちゃん達は真姫ちゃんの別荘に行ってるんだよっ？」

凛「...」

穂乃果「なんで穂乃果達はどこにも行けないのー！？」ｼﾞﾀﾞﾊﾞﾀ

凛「...ぷぷっ」

穂乃果「...」ｼﾞ-ｯ

凛「...この漫画中々面白いにゃ」

穂乃果「もうっ、その漫画は穂乃果のものなのー！」ﾊﾟｻｯ

凛「...あっ、漫画取り上げないでよ！いい場面だったのにぃ！」

穂乃果「だって凛ちゃん、全く穂乃果の話聞いてくれないじゃーん！」

凛「穂乃果ちゃんがうるさいから余計に暑くなるの！！」

穂乃果「だって作曲だよ！？凛ちゃんと穂乃果で作曲しないといけないんだよ！？」

凛「凛と穂乃果ちゃんだよね...」

穂乃果「うんっ！頑張るよっ！」

凛「...やっぱり無理だにゃ」

穂乃果「無理じゃないもーん！！！」

凛「じゃあ、どういう風に作曲するのかにゃ？」

穂乃果「えっと、穂乃果が頑張れーって応援して、凛ちゃんが頑張るんだよっ！」

穂乃果「あ、でも穂乃果も頑張って凛ちゃん応援するよっ！！」

凛「...」

穂乃果「...」

凛「穂乃果ちゃんとだけはデュエット組みたくなかったのに...」

穂乃果「酷いよ〜！！」

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

穂乃果「...」ｶﾞｻｺﾞｿ

凛「...」ｼﾞ-ｯ

凛「（漫画面白いにゃ...）」

穂乃果「もうっ、また凛ちゃん漫画見てる〜？」ｶﾞｻｺﾞｿ

凛「...」ｼﾞ-ｯ

凛「穂乃果ちゃんこそ、押入れに入って何してるのかにゃ？」

穂乃果「もう使わないかなー？と思って、奥の方に仕舞ってたんだけど...」

穂乃果「あった！！扇風機だよっ！！！」ﾄﾞﾔｱ

穂乃果「...コンセントに繋いで...電源をオンだよっ」ﾎﾞﾁｯ

穂乃果「あー...癒されるねえ...」

凛「...」ｼﾞ-ｯ

穂乃果「あっ、凛ちゃんも扇風機の風に当たりたいの？」

凛「...そんなに涼しいのかにゃ？」

穂乃果「うん、涼しいよっ！...でもねえ、これは穂乃果の扇風機だからねぇ」ﾌﾌﾝ

凛「...強行突破にゃ！！！」ｸﾞｲｯ

穂乃果「ええっ！？...もう、凛ちゃん押さないでよ！！！」

凛「凛はお客さんだから、穂乃果ちゃんは扇風機の風を凛に譲るべきにゃ！！」ｷﾞｭ-

穂乃果「それはおかしいよっ！穂乃果の部屋だもーん！！！」ｷﾞｭ-

凛「ずるいにゃ！！凛は後輩だもんねっ、こういうのは後輩に譲るのが当たり前にゃ！」ｷﾞｭ-

穂乃果「そんな決まり聞いたことないよっ！！」ｷﾞｭ-

ーーーーーーーーーーー

五分後

凛「はぁ...疲れたにゃ...」ﾊﾞﾀﾝ

穂乃果「はぁ...はぁ」ﾊﾞﾀﾝ

凛「穂乃果ちゃんが扇風機取ろうとするから...こんなことになるんだよ...」

穂乃果「そうだねぇ...喧嘩は良くないねぇ...」ｸﾞﾀﾞ-

凛「...」

凛「（穂乃果ちゃんが凛の上に乗ってきて重いにゃ）」

穂乃果「...凛ちゃん、今、穂乃果のこと重いって思ったでしょ！」

凛「な、なんで分かったにゃ...」

穂乃果「だってそんな顔してるもん！」

穂乃果「もーうっ...凛ちゃんは太ってないからって...酷いよ！！」

凛「凛が思ってることを察する穂乃果ちゃんが悪いのにゃ！」

穂乃果「...もっと体重かけるよっ」ｸﾞﾀﾞ-

凛「こ、これは...重すぎて死ねるにゃ」

穂乃果「重くないもーん！」

穂乃果「...」ｼﾞ-ｯ

穂乃果「（扇風機の...ボタン？）」

凛「早くどいてよぉ〜...」

穂乃果「（ボタンを押してみようねっ）」ﾎﾟﾁｯ

穂乃果「...おおっ！」ｽﾀｯ

凛「やっとどいてくれた...疲れるにゃ」

穂乃果「みてみて！扇風機が回ったよっ！」

凛「本当だにゃ...これは快適にゃ〜...」

穂乃果「これで二人とも涼しいねぇ...」

凛「涼しいにゃ...」

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

穂乃果「われわればーーウチュウジンだーー」

穂乃果「ああーー...扇風機に癒される...」ﾀﾞﾗ-

凛「...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「あっ、凛ちゃんアイス食べてる！！！」

凛「さっき下にお菓子取りに行った時に、穂乃果ちゃんのお母さんに貰ったにゃ！」

穂乃果「いいなぁ〜...」

凛「美味しいにゃ〜♪」

穂乃果「穂乃果も食べたいな〜...」ｼﾞ-ｯ

凛「...穂乃果ちゃんのお母さんに貰いにいけばいいにゃ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「お母さん、最近穂乃果にお菓子全然くれないもんっ！！...あんたは太るからって言われるんだよっ？」

凛「その通りにゃ。太るから食べないほうが良いにゃ。」

穂乃果「太らない〜！！！」

凛「...もう、分かったにゃ。ちょっとだけあげるにゃ」

穂乃果「えっ、いいの！？...ありがとう〜！」

凛「でも、あずき味だよ？...穂乃果ちゃん和菓子好きじゃなかったよね？？」

穂乃果「いただきまーす！はむっ！！！...もぐもぐ」

凛「（この人、一口で全部食べやがったにゃ）」

穂乃果「もぐもぐ...へへへ〜...」

凛「もうっ、全部食べていいなんて言ってないよ！？」

穂乃果「...むぐっ！！」

凛「...ど、どうかしたのかにゃ？」

穂乃果「これあずき入ってるじゃん！！！」

凛「それさっき言ったにゃ〜！！！」

ーーーーーーーー

ーーーーーーーー

穂乃果「ねえねえ、凛ちゃん！！」

凛「今度は何かにゃ？」

穂乃果「凛ちゃんが今読んでる本って、穂乃果の本棚にある漫画とかじゃないよね...」

凛「そうだよ？...海未ちゃんから貸してもらった詞の本だにゃ！」

穂乃果「おおっ！...凛ちゃんも頑張ってるねえ...」

凛「穂乃果ちゃんが頼りないから凛が頑張るしかないのにゃ...」

穂乃果「...」ﾑｽ-

凛「あ〜あ。真姫ちゃんとか、かよちんとかとユニットが良かったのにな！」

穂乃果「穂乃果は凛ちゃんと組めて良かったよ！？...海未ちゃんとか絶対嫌だもんっ！」

凛「それは分かるにゃ、海未ちゃんだけは勘弁して欲しいにゃ〜」

穂乃果「うんっ、そうだよね！絶対に穂乃果のこといじめてくるもんっ！」

凛「凛にもいじめてくるんだよ！！ちょっと海未ちゃんのプリン食べたからってあんなに怒る必要無いにゃ！！」

穂乃果「だよねだよねー！ちょっとぐらい何やってもいいのにね！」

凛「その通りにゃ！海未ちゃんは厳しすぎるよ！！」

穂乃果「あっ！！...ねえねえ、せっかくだし、海未ちゃんを二人でこらしめてみない？」

凛「それは名案にゃ〜！...でも、何すればいいかな？」

穂乃果「う〜ん...海未ちゃんの嫌がることかぁ」

凛「海未ちゃんがいない間に海未ちゃんの部屋に進入して部屋をめちゃくちゃに荒らすとか！」

穂乃果「そ、それはやり過ぎじゃない？」ｱﾊﾊ

穂乃果「でも、海未ちゃんの部屋に入って何かするって言うのはいいと思うよっ！」

凛「海未ちゃんも真姫ちゃんの別荘に行ってるし、絶好のチャンスだにゃ〜♪」

穂乃果「本当だね！！...海未ちゃんが嫌いそうなものを...」

凛「うーん...海未ちゃんが嫌いそうなもの...」

穂乃果「女の子っぽいものとか、海未ちゃん苦手だよね〜♪」

凛「じゃあ、海未ちゃんの部屋を女の子っぽい部屋にするのはどうかな？」

穂乃果「おおっ、それいいね！！...でも、女の子っぽい部屋ってどんなのだろ...」

凛「うーん...確かに、それってよく考えると難しいにゃ...」

穂乃果「ことりちゃんに、どうしたらいいか聞いてみようかな？」

凛「ことりちゃんは、かよちんと一緒に頑張ってるらしいよ！」

穂乃果「な、なるほど...じゃあ、誰がいいかな...」

凛「...ミューズで女の子っぽくて、暇そうな人...」

穂乃果「...」ﾋﾟｺ-ﾝ

穂乃果「あの人だよっ！！」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とある道

ﾃｸﾃｸﾃｸ

にこ「...それで、にこを呼んできたの？」

穂乃果「うん！...にこちゃん、暇そうにしてるもん！」

にこ「あ、あんたねぇ...」

にこ「あんた達みたいにダラダラしないで、こっちは真面目に作曲してたの！」

凛「ええ〜？デュエット、希ちゃんとだよね？...どーせ希ちゃんが怖いから逃げ出せるいい口実になったんじゃないかにゃ？」

にこ「ななななななんで希を怖がらなくちゃいけないのよ！！」

にこ「そっ...そもそも、なんでこんな暑い時に呼び出されなきゃいけないのよ、もう...」

穂乃果「でもでも、にこちゃんのセンスが無いと、穂乃果達の目的は達成出来ないんだよっ！」

凛「そうにゃそうにゃ！にこちゃんが頼りなんだにゃー！」

にこ「あ、あんた達...」

にこ「このにこに任せときなさい！！」

穂乃果「さすがにこちゃんだねぇ〜！」

凛「凛も穂乃果ちゃんも、がんばろー！」

ほのりん「おーっ！！」

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

海未の部屋

ガチャッ

凛「こ、ここが海未ちゃんの部屋...」

にこ「思ってた以上に...」

凛「質素にゃ...」

穂乃果「そうでしょー？穂乃果はね、たまに遊びに来るんだよ！宿題教えて欲しい時とか！」

凛「穂乃果ちゃんでも宿題するんだ...」

穂乃果「するよー！？」

にこ「まあ和室だから、質素に見えちゃうのは仕方ないけどね」

にこ「...それにしても、とても女子高生の部屋とは思えないけど...何よこの習字」

凛「この習字、なんて漢字か分からないにゃ...」

穂乃果「大丈夫、穂乃果も分からないよ！」ﾄﾞﾔｱ

にこ「こ、この漢字はね...」

穂乃果「えっ、にこちゃん分かるの！？」

にこ「あああああ当たり前でしょ！？...海未より学年が上だから分かるに決まってるわよ！？」

凛「さすが三年生だにゃ！...それでそれで、何て読むの？？」

にこ「えっ！？...えーっと。そ、その...」

穂乃果「なんて読むのー？」ｷﾗｷﾗ

凛「なんて読むのかにゃー？」ｷﾗｷﾗ

にこ「にっ...」

穂乃果「に？」

凛「に？」

にこ「にっこにっこに〜...なんて...」

穂乃果「...」

凛「...」

にこ「な、何よその目は！！」

凛「なんだぁ...分からないなら素直に言えば良いのに」

にこ「あんた達が変に期待するかは悪いのよーっ！！」

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ｶﾞﾁｬｯ

凛「あ、穂乃果ちゃんとにこちゃん、おかえり〜♪」

穂乃果「ただいま...ふぅー！」ﾄﾞｻｯ

穂乃果「荷物運ぶのつかれた...」

にこ「凛、あんた海未の部屋に馴染むの早いわね...」

凛「だって、海未ちゃんのお布団いい匂いだも〜ん」ｺﾞﾛ-ﾝ

凛「にこちゃん達も、そんな沢山持って来て何が入ってるのにゃ？」

にこ「ふっふっふ...海未の部屋改造計画に使う武器よ！！！」

穂乃果「そうだよっ！...海未ちゃんの為に沢山買ってあげたんだ〜♪」

にこ「それに今回は特別、にこにーの私物もあるわよ！！」ﾄﾞﾔｱ

凛「二人とも、気合い入ってるにゃ〜！！」

にこ「当ったり前でしょ〜？」

穂乃果「いいねぇ、楽しみだねぇ♪」

にこ「戦の準備は整ったわ...今から本城へ攻めるわよ！！！」

ほのりん「おーっ！！」

ーーーーーーーーー

にこ「まずはカーテンからよ！！...カーテンの色を変えるだけで、部屋の雰囲気が変わるわ！」

凛「おおっ、さすがにこ先生！！！」

にこ「あ、当たり前じゃない！このピンクのカーテンを付けて...」

にこ「よし！これだけで女の子らしさが出たわね」

穂乃果「本当だ！！すごいねぇ、流石だねぇ」

にこ「でも、これだけじゃかまだまだ物足りないわ。次にこれよ！」ﾊﾞｯ

凛「め、目覚まし時計...？」

にこ「そうよ。この可愛いにこにー特製目覚まし時計を布団の横に置いてごらんなさい？」

凛「い、一気に女子力が上がったにゃ...！」

にこ「そうでしょ？」ﾌﾌﾝ

穂乃果「...」ｼﾞ-ｯ

にこ「...穂乃果は机を見てどうしたの？」

穂乃果「いや、海未ちゃんの机の引き出しって...何入ってるんだろ？」

凛「た、確かに...！」

穂乃果「海未ちゃんって結構後輩の女の子からモテるから...ラブレターが入ってたりして！」

にこ「も、モテるの！？」

穂乃果「うんっ！...気になる...」

凛「あ、開けたいけど...おぞましいオーラを引き出しから感じるにゃ」

穂乃果「そ、そうだねぇ...」

凛「じゃあ、ジャンケンで開ける人を決めるってのはどうかにゃ？」

にこ「別に良いけど...」

穂乃果「じゃあジャンケンするよっ！最初はぐー、ジャンケンぽんっ！」

にこ「...」

凛「にこちゃんの負けだにゃ〜♪」

穂乃果「にこちゃん、チョキしか出さないもん〜♪」

にこ「...これもキャラ作りの一環よ！！！あんた達はにこを見習いなさい！」

凛「キャラ作りもここまでくるとただの馬鹿だにゃ」

にこ「はあ！？...あんたに言われたくないわよ！！」

凛「凛もにこちゃんには言われたくないーっ！！！...早く引き出し開けてよっ！！」

にこ「...まあ、別にあんた達みたいに引き出しからオーラ感じないからいいけど」ｶﾞﾀｯ

凛「あっ...一瞬で開けたにゃ！」

凛「もうちょっとためらいなよー！人の引き出しだよ！？にこちゃんの悪魔！鬼！！」

穂乃果「そうだよっ！！にこちゃんの悪代官！！」

にこ「な、なんでにこが攻められなきゃいけないのよ...」

凛「...でも普通だにゃ、文房具しか入ってないや...って」ｶﾞｻｺﾞｿ

凛「鍵のかかった箱があるにゃ...！」

にこ「ほ、ほんとに！？」

凛「うん...この箱！！」

にこ「にしても...小さくない？」

穂乃果「あ！これって...この鍵だよっ！」ﾊﾞｯ

にこ「な、なんであんたがこの鍵を持ってるのよ！！」

穂乃果「えーっと...中学を卒業する時、海未ちゃんと一緒に買ったんだ」ｴﾍﾍ

穂乃果「それで、その宝箱を二つ買って、穂乃果と海未ちゃんで鍵も宝箱もお揃いなんだよ！」

穂乃果「ずっと穂乃果の家の鍵と一緒に付けてるから持ってるんだよっ！」

凛「へえぇ...何が入ってるんだろ...」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

穂乃果「（ことりちゃんには秘密だけどねっ）」ｴﾍﾍ

にこ「でもそれって...開けていいの？」

穂乃果「いいよ〜♪お互い見つけたら開けていいって約束だもん！」

穂乃果「穂乃果の宝箱はどこかに行っちゃったけどね...」ｱﾊﾊ

にこ「そ、そうなの...じゃあ開けなさい！凛！」

凛「ええっ、なんで凛！？」

にこ「にこはさっき開けたし、穂乃果は鍵を出したから次は凛よ！！」

凛「も、もう...分かったよ。穂乃果ちゃん、鍵ちょーだい？」

穂乃果「はーい♪...どうぞ！」

凛「...じゃあ、凛...開けるね？」

にこ「...」ｺﾞｸﾘ

穂乃果「（何が入ってるのかな？お菓子かな？）」ﾜｸﾜｸ

ｶﾞﾁﾔｯ

凛「...」

にこ「...」

穂乃果「あ、あれ？...それって」

凛「...紙？」

穂乃果「...えーっと、何か書いてあるね？」ﾍﾟﾗｯ

穂乃果「未来の穂乃果へ...？」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

未来の穂乃果へ

これを読んでいるということは、宝箱の場所がバレてしまったのですね。

どこに隠してるかも、見つかるのは何年後なのかも分かりませんが...穂乃果はどうでしょうか？

穂乃果には幼稚園の頃からいつも一人で走って、迷惑を掛けられて...小学生の時も、今もそうです。

それも変わりましたか？

今でも他人に迷惑を掛けていませんか？

私は、他人に迷惑をどんどん掛けて欲しいです。

そうやってちょっとずつ成長して、穂乃果は大人になっていると思います。

勿論、沢山の困難に出会うと思います。穂乃果のやることに反対する人もいると思います。私だって反対します。

でも、何があっても穂乃果は穂乃果のままで居てください。

私は無鉄砲で無茶苦茶な穂乃果を支えます。だから穂乃果も、いつまでも穂乃果で居てください。穂乃果には分からないと思いますが、それが私の支えです。

大人になってもわがまま言っても構いません。大人になっても寝坊しても構いません。私がそれを注意します。それが穂乃果ですから。

穂乃果とことりと私と三人で...これまでも、これからも共に頑張りましょう。

見られたら恥ずかしいので...この辺りで終わらせて頂きます。

園田 海未

ーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「...感動的じゃないっ...ぐすっ」

凛「ううっ...ぐすっ」

穂乃果「う〜ん...分かるようで...分からないようで...」ﾓﾔﾓﾔ

凛「穂乃果ちゃんは馬鹿だにゃあっ！！...ぐすっ...こんなに海未ちゃんから愛されてるのにぃ！」

にこ「そうよそうよ！！...海未を懲らしめようなんて考えが駄目なのよ...ううっ...」

凛「凛は作曲に戻るにゃ...穂乃果ちゃんも作曲、頑張るよ！！」

穂乃果「ええーっ！？...海未ちゃんの部屋を可愛くする計画は？」

凛「そんなのしないにゃ！！！にこちゃんも作曲、頑張るにゃ〜！」

にこ「わ、わかってるわよ！！」

にこ「（希から逃げてきたとか言えない）」

凛「あっ！...そういや二人が外に行ってる間希ちゃんから電話掛かってきてね」

にこ「ええっ！？...どういう電話？」

凛「にこちゃんと一緒にいる？って言われたから、『うん、海未ちゃんの家にいるよー』って言ったよ！」

にこ「...はあ！？あんたがにこの場所教えてどーすんのよ！！！」ﾕｻﾕｻ

凛「凛を揺らしても何も出でこないにやぁ〜」

にこ「ににににこは家に帰るわ！！二人とも、あとは頑張りなさい！！じゃあね！！」

ｶﾞﾁﾔｯ

穂乃果「か、帰っちゃったねえ...どうしたんだろ？」

凛「きっと、にこちゃんもやる気が出たんだにゃ！！」

凛「ほら、穂乃果ちゃんは海未ちゃんのためにも作曲するんだよ！？」

穂乃果「ええ〜...わかったよぉ...」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ 帰り道

ｽﾀｽﾀｽﾀ...

にこ「（一刻も早く海未の家から離れるべきね）」

にこ「（な、なんで教えたのよ凛は！...あの子悪気が無いから余計にタチ悪いわね）」

？？「あっ...にこっちー！」

にこ「」ﾋﾞｸｯ

にこ「（うううう後ろから誰かの声が聞こえるわ）」

にこ「（早く家に帰りましょ）」ｽﾀｽﾀｽﾀ

？？「にこっち、逃げても無駄やで〜♪」

にこ「...えっ！？...なななな何でしょうか」

希「...へぇ〜。海未ちゃんの家で遊んでたんやねぇ！」

にこ「いっ！...いや〜！あれは遊びじゃなくて、いきなり呼び出されて困ったというか...」

希「うちにはトイレに行くって言って、海未ちゃんの家に行くんや♪」

にこ「そそそそれは...えっ、え〜と...」

にこ「にっ、にっこにっこに〜♪」

希「...」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

にこ「す、すいませんでしたぁ！！だからワシワシだけは、ワシワシだけは...」

希「...まあ、今回は反省してるみたいやし、勘弁してあげてもええよ」

にこ「ほ、ほんとに！？」

希「...嘘やけどな♪」

にこ「やっぱりそうですよねええええ」

ﾜｼﾜｼﾏｯｸｽﾔｱｱｱｱｱｱｱ

ｲﾔｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

ーーーーーーーーーーーー

穂乃果「暑いねぇ...」完

ーーーーーーーーーーーー

おまけ

海未の部屋

ｶﾞﾁｬｯ

海未「...ふう、ひさびさの自分の部屋ですね。」

海未「...」ジーッ

海未「何ですかこの部屋は！？」

海未「（...お母さんが私が家にいない間、穂乃果達が家に来たって言ってましたね）」

海未「（穂乃果がやったのですね...また説教ですか）」ﾊｧｧ

海未「（...あれ、机の上に箱...？）」

海未「...」ﾊｯ

海未「（中学の時の宝箱ですか...）」

海未「（空いてるってことは...中身が見られたのですか！？）」

海未「（な、何を書いたんでしたっけ？...見てみましょう）」

海未「...」ｼﾞ-ｯ

海未「（こ、こんな文章を穂乃果に見られてしまっては...）」ｶｧｧ

海未「（...明日には絶対にお仕置きです！！プライバシーの侵害ですっ！！）」

海未「（...あれ、隣にも一枚、何か文章が書いてる紙が...）」

海未「（穂乃果の字ですね。えっと...）」

ーーーーーーーーー

書いてることはよく分からなかったけど、穂乃果も海未ちゃんのこと大好きだよ！！

ーーーーーーーーー

海未「...」

海未「（こっ、今回の件は...大目に見てあげましょう。）」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

このssは以下のssに関連があります！

そちらもご覧ください(=ﾟωﾟ)ﾉ

絵里「お、おばけ！？」