にこ「卒業式」
(投稿日6/14)映画公開記念ssです!(映画のネタバレは無いので安心してください)
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シ-ン...
にこ「...」
にこ「(誰も居ない部室。)」
にこ「(...こういうのも久しぶりね。最近は誰かが必ず居た気がするわ)」
にこ「...」
にこ「(明日は卒業式か...)」
にこ「(今年一年、本当に色々あったわね。)」
にこ「(皆で真姫の別荘に合宿にも行ったわね。海に行った時も、曲作りをした時も楽しかったわ...)」
にこ「(学校にも寝泊まりもしたわね...ラブライブの前日なのに)」
にこ「(あっという間だった。)」
にこ「(...べ、別に死ぬわけじゃないから。卒業とかどうでもいいんだけど...)」
にこ「(そうなんだけど...)」
にこ「(...もう高校生活は二度と無いのね。)」
にこ「...」
にこ「(心残りとしては)」
にこ「(...これからのアイドル研究部が心配ってことね!)」
にこ「(にこが抜けちゃったアイドル研究部に、人気が出るかしら?)」フフン
にこ「(...あの子達のことだから何とかなるんでしょうけど。)」
にこ「(もう私が居なくてもしっかりやっていけるぐらいにはなってるし。)」
にこ「(新しいメンバーも増えるだろうし...ミューズじゃないけどね)」
にこ「...」
にこ「(それで良かったのかしら?)」
にこ「(ミューズを続けないで、本当に良かったのかしら...?)」
にこ「...」
にこ「(...可愛い後輩が考えて決めてくれた事に、口出しするのはいけないわね)」
にこ「(いや、可愛くないけどね!)」
にこ「(...それに、ラブライブの前にみんなで遊びに行ったあの日、誰かさんが言ってたわね)」
にこ「(『ミューズは私たちだけのものしたいの』みたいなこと)」
にこ「(...それぐらい分かってるわよ)」
シ-ン...
にこ「...」
にこ「(そ、そろそろ帰らないと...)」
にこ「(意味もないのに一人で部室に居て何になるのよ)」
にこ「(...今日で持って帰りたいものは持って帰るとしますか!)」
にこ「(このポスターも...サインも...)」ガサゴソ
にこ「...」ジ-ッ
にこ「(...ラブライブの優勝旗も持って帰っていいかしら?)」
にこ「...」
にこ「(ラブライブ...優勝か。)」
ガチャッ
真姫「...!」
真姫「に、にこちゃん、部室に居たn...」
にこ「...」
にこ「(本当に...私達が優勝したのかしら)」
真姫「...」
真姫「に、にこちゃん...?」
にこ「...えっ?!」
真姫「...」
にこ「ま、真姫...いたの?」
真姫「う、うん...」
にこ「...」
にこ「...何か用?」
真姫「...な、なんで部室に一人で居たのよ」
にこ「...にこの持ってるアイドルグッズの整理をしてたの。」
真姫「そっ、そう...」
真姫「そ、その...」
にこ「...何よ。なんか言いたいことあるの?」
真姫「...」
真姫「さ、最後ぐらい部室にお礼しなさいよ!」
にこ「...はぁ?」
真姫「この部室にずっとお世話になったんでしょ...?」
にこ「...」
にこ「明日が卒業式でしょ?...どうせ明日もここに来るわよ」
真姫「...」
にこ「...わかった?整理も終わったし、にこはもう帰るからね。また明日。」スタスタ
真姫「...」
真姫「ま、待ちなさいよ!」
にこ「」ピタッ
真姫「...明日で最後なのよ?」
にこ「...」
真姫「わ、私にもお礼...言いなさいよ」
にこ「...」
にこ「...ぷぷっ」
にこ「むしろ、真姫にお礼を言って欲しいわ!」フフン
にこ「実は超泣き虫で甘えん坊の真姫ちゃんだもんね〜っ♪」
にこ「まあ、このスーパーアイドルにこちゃんが?何回も助けてあげたっていうか?」
真姫「...」
真姫「あ、ありがとう...」
にこ「(...あれ?)」
真姫「...ありがとうって、い、言ってるじゃない。」
にこ「...うっ...うん。」
真姫「...にこちゃんは本当に分かってるの?明日で最後なのよ...?」
真姫「明日が終わったら...もうほとんど会えなくなるのよ?」
にこ「...べ、別に」
にこ「完全に会えなくなるわけじゃないじゃない」
真姫「...」
真姫「な、なによ...っ...」ウルウル
真姫「私だって頑張って...ありがとうって言ったのに...」ボロボロ
にこ「(ま、真姫...)」
真姫「...知ってるわよ...っ...にこちゃんだってえっ...寂しんでしょ...?」
真姫「卒業するのがぁ...っ...嫌なんでしょ...?」
にこ「...」
にこ「物事には必ず終わりがあるのよ」
にこ「それが今ってだけのこと。」
真姫「...にこちゃんの意地っ張り...ひぐっ...」
真姫「...今日だから言わせてもらうけどねっ...にこちゃんなんて大ーっ嫌い!!」
真姫「普段は子供なくせにっ...何かある度に大人っぽくなるにこちゃんが大嫌いなの...!」
真姫「でも...っ...嫌なの...っ...それ以上に、にこちゃんと会えなくなるのが嫌なの!!」
真姫「だ、だから...」
真姫「...最後ぐらいは、まともに話させなさいよ...っ...」
にこ「...」
真姫「...」
にこ「...じゃあ、私も言わせてもらうわよ」
にこ「私も真姫なんて大嫌いよ。」
にこ「いっつも私がやる事に文句言うし、大人ぶってるのに実は子供な所とか。」
にこ「卒業して真姫に会えなくなると思ったら一安心よ!」
にこ「でもね...嬉しかったの。」
にこ「あんたみたいな訳の分からない後輩でも、私を慕ってくれて...」
にこ「ミューズに入るまで...っ...こんなことになるなんて想像もしてなかったのにいっ...」ウルウル
にこ「だから...あんたには感謝してるわよぉ...っ...当たり前じゃないっ...」
真姫「...っ...ひぐっ」
にこ「嫌よぉ!...っ...嫌に決まってるじゃない...」ボロボロ
にこ「これからもずっと...ミューズがあって欲しいわよぉ...っ...ひぐっ」
にこ「でも、私達だけの思い出にしたいんじゃないっ...ぐすっ...」
にこ「そういったのはぁっ...真姫じゃない...っ...」
真姫「ひぐっ...にこちゃんっ...」
にこ「ま、真姫ぃ...っ」
ウワアアアアアン...
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帰り道
テクテク...
真姫「...」
にこ「...」
真姫「...部室であったことは誰にも言ったらダメだからね」
にこ「わ、わかってるわよ...」
真姫「...」
にこ「...でも、他の一年生にバラしちゃうかも。」ボソッ
真姫「...は、はぁ!?」
にこ「...真姫ちゃんが号泣することなんて珍しいし〜♪」
にこ「にこは高校卒業するからぁ?別にバラされても関係ないって言うか?」
真姫「も、もう...」ワナワナ
真姫「言ったらにこちゃんのこと一生恨むわよ!!」ウワ-
にこ「勝手に恨んどきなさい〜♪泣き虫のあんたが悪いのよ!」フフン
真姫「にこちゃんに言われたくないーっ!」
にこ「はいはいわかったわかった♪...まあ、バラすけどね!」
真姫「...」ムス-
にこ「あっ、ここで帰り道分かれるわねぇ〜!じゃあね〜♪」
真姫「は、はぁ?...ち、ちょっと」
にこ「さようなら〜♪」スタスタ
真姫「も、もう。待ちなさいよ!」
にこ「ん、スーパーアイドルにこちゃんに何の用かなぁ〜?」
真姫「...」
真姫「一年間...ありがとう。」
にこ「...」
真姫「...」カァァ
にこ「...」ウルッ
にこ「な、何よ!!私はもう帰るからね...じゃあね!」
タッタッタッ
真姫「...」
真姫「(い、言えた...)」
真姫「...」
真姫「...あっ!」
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スタスタスタ
にこ「(い、いきなり何であんなこと言うのよ...)」
にこ「(...び、びっくりしたから仕方ないじゃない)」
にこ「(...仕方なかったかしら?)」
にこ「...」
にこ「(で、でも...あんな事言われるとは思わなかったじゃない)」
にこ「(真姫の成長を実感させられたわ...)」
「ま、待ちなさ〜い!!」
にこ「...?」
にこ「...ま、真姫...」
真姫「はぁ...はぁ...逃げ足早すぎんのよ。」
真姫「それでね...言い忘れてたけど...」
にこ「」ドキッ
にこ「な、何よ...?」
真姫「...言わないって約束するまで逃げさせないから」
にこ「...」
にこ「...は?」
真姫「だから、にこちゃんが花陽と凛に泣いたこと言わないって約束するまで帰さないから!」
にこ「...はぁ。」
にこ「何よそれ!!!!」
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にこ「卒業式」完
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最後まで読んで頂き感謝です(=゚ω゚)ノ
○とにかく見てない人はラブライブの映画を是非観てください!
○映画公開が嬉しいような悲しいような気持ちで書いたので変なssになってしまいました(´つω・。)
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ただのにこまきだった
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