2016-01-01 12:23:17 更新

概要

(投稿日12/17)(12/25完結)まきちゃんへのクリスマスプレゼントです(・ω・)


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部室




にこ「...」



にこ「(雪...降ってるわね)」



にこ「(ラブライブの予選が終わったばっかりで、今日も練習は休み...)」



にこ「(まあ、やることないから部室に来てるんだけどね)」



にこ「(明日から学校も冬休みで...同時にクリスマスかぁ)」



にこ「...」



にこ「(今年の家のちびっ子達のプレゼントは...なんとかなりそう。それより)」



にこ「(サンタさん大好きの真姫の反応が楽しみなんだけどね)」フフン



にこ「(明日はメンバーの皆でクリスマスパーティーだからね!)」



にこ「(...凛や穂乃果はいつも以上にうるさいんでしょうけど)」



ガチャッ



凛「に、にこちゃん、ここにいたにゃ!」



にこ「り、凛...噂をすればなんとやらね」



凛「それより大変なんだよ!?」



にこ「な、何?...何かあったの?」



花陽「え、えっとね?真姫ちゃんなんだけど...」



花陽「色々あって、すごい落ち込んでるんだ。」



にこ「そ、そうなの?」



凛「うんっ!元を辿ると、2日前からなんだけど...」




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12/22



部室




凛「ねえ、真姫ちゃん、かよち〜ん...」



真姫「...」



花陽「どうしたの?」



凛「暇だねぇ〜。」



花陽「そ、そうだね...」アハハ



真姫「二年生も三年生も忙しそうにしてるし、仕方ないわよ」



凛「真姫ちゃん、部活中なのに本読んでるの?...遊ぶのはダメだにゃ!」



真姫「英語の単語帳よ?」



凛「あ、遊びじゃなかったにゃ...!」



凛「というか、ラブライブの予選であのアライズに勝ったって言うのに、なんで何もないの!?」



花陽「予選が終わったばかりだから、今は休憩!だよね...」



凛「う〜〜ん。練習があった方が楽しいにゃあ...」



真姫「変に練習して体調崩すのはダメだって、アライズの人に教えてもらったところでしょ?」



凛「凛は体調崩さないもん!だから練習するにゃ!!」



凛「さあ、今から屋上に向かうにゃ〜!」



真姫「...雪降ってるのに練習するわけ?」



凛「...そうだよねぇ。」



凛「もう〜。暇にゃ、かよちん暇だにゃあ〜」ジダバタ



花陽「り、凛ちゃん、部室であばれたらダメだよ...」アハハ



ガチャッ



ことり「おっ、一年生の皆さん♪ちょっと相談があって...」



凛「あっ、ことりちゃん!あそぼ!!」



真姫「さっき遊んだらダメってあなた言ってたじゃない」



花陽「それに、ことりちゃんも生徒会の仕事で忙しいんだよ?」



凛「そうだよねぇ〜...」



ことり「あはは...」



真姫「それで、用事って?」



ことり「暇なら、やって欲しいことがあって...」



ことり「明日の放課後なんだけど...」



凛「明日も今日みたいな放課後は嫌だから、勿論やるにゃ!!」



ことり「ありがと♪...生徒会に小学校から電話が来たんだけどね?」



真姫「小学校?」



ことり「うん♪それでね...?」



ことり「小学一年生を対象に、音ノ木坂周辺の歴史を教えてくれないかって...」







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小学校 教室





小学生たち「...」




真姫「私達の住んでる千代田区には、日本の中枢になる機関が沢山あるのよ」



真姫「例えば国会議事堂。ここは日本の政治が行われる場所よ」



真姫「他に最高裁判所もあるわ。ここは日本の司法権の最高機関で...」



小学生1「...」



小学生2「...つまんなーい。」



凛「...」



凛「(か、かよちん。こんな難しいお話、小学生が理解できるのかにゃ?)」コソコソ



花陽「(たぶん...無理かな)」アハハ



凛「(そ、そうだよね...凛も分からないもん)」



凛「お〜い、真姫ちゃん?もうちょっと分かりやすい話してあげないと...」コソコソ



真姫「え、何よ?」



凛「あっ、そうだ!...もうすぐクリスマスだし、クリスマス楽しみな人〜!」



花陽「それは全く関係ない話だよ!?」



小学生1「クリスマス!?楽しみ!!」



小学生2「俺も俺も!プレゼント貰えるし!!」



ワイワイガヤガヤ...



凛「や、やらかしてしまったにゃ...!」



花陽「ど、どうしよう。真姫ちゃん...」



真姫「...」



真姫「クリスマスが楽しみね。サンタさんも来てくれるし。」



凛「ま、真姫ちゃんもクリスマスの方向にスイッチが...!」



小学生1「お姉ちゃんも楽しみなんだぁ!」



真姫「当たり前よ?サンタさんが来てくれるからね♪」



小学生2「はやくクリスマスになってほしいなー!」



真姫「ふふっ、あんた達、ちゃんとサンタさんに手紙書いたの?」



小学生1「サンタさんに...手紙...?」



凛「(ま、真姫ちゃんの暴走が始まるにゃ...!)」



真姫「そうよ?...サンタさんに毎年、プレゼントを貰えるように手紙を書くでしょう?」



小学生1「えっ?...書かないよ?」



真姫「か、書かないの!?...そんなのでも、サンタさんに来てもらえるの?」



小学生2「ええ〜。お姉ちゃん、サンタさんは本当は居ないんだよ?」



真姫「居るわよ?毎年、私の別荘にプレゼントを置いてくるのよ?」



小学生1「サンタさんって、実はお父さんなんだよ!おねえちゃん知らないんだ!」



アハハハ...



花陽「し、小学生って、サンタさん信じないんだ...」



凛「ま、真姫ちゃん...」



真姫「あのね、サンタさんは本当に居るのよ?」



小学生1「じゃあお姉ちゃん、サンタさん見たことあるの?」



真姫「そ、それは...無いけど」



小学生2「サンタさん見たことないのに、なんでサンタさんが居るの〜?」



アハハハ...



真姫「も、もう〜...」



真姫「サンタさんは...いるんだから!!」




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にこ「...」



凛「それが原因っぽくて、今日ずっと落ち込んでて...」



にこ「小学生のほうが正しいじゃない」



花陽「そ、そうなんだけどね... ?」



にこ「というか...小学生にバカにされる真姫って...ぷぷっ...」



凛「にこちゃん!?」



にこ「は、はいっ!」



凛「これは大問題なんだよ!?真姫ちゃんの人生がかかってるんだよ!?」



花陽「あはは...」



にこ「そ、そんなに?」



凛「いつも昼にトマトジュース飲んでたのに、今日はにんじんジュースだったんだよ!?」



にこ「そ、それがどうしたのよ」



凛「いつも朝は凛達のこと待たせるのに、今日は一番最初に待ち合わせ場所にいたんだよ!?」



にこ「い、良い事じゃないかしら?」



凛「とにかく、真姫ちゃんが真姫ちゃんじゃなくなってるのにゃ!」



花陽「...見てもらえば分かるけど、元気ないみたいだし」



花陽「今日は一人で先に帰っちゃったんだけどね...」



にこ「...それで、何して欲しいの?」



凛「あのねっ、にこちゃんがサンタさんになって欲しいんだよ!」



にこ「は、はあ?」



凛「明日クリスマスの夜中に、にこちゃんがサンタさんになって真姫ちゃんの別荘へ...」



凛「それでプレゼントを渡すにゃ!!」



にこ「ち、ちょっと待ちなさい。なんでにこなのよ」



凛「凛は、夜は家族でクリスマスパーティーがあるにゃ!」



花陽「わ、私も...」



凛「昼はメンバーのみんなでクリスマスパーティーもあるし〜♪最高にゃ!」



にこ「にこだって夜は家のクリスマスに居てあげないと駄目なのよ!?」



凛「にこちゃんのお母さんに頼んだから、そこは参加しなくても大丈夫にゃ!」



にこ「な、なに勝手に頼んでるのよ!?」



にこ「そもそもねぇ。真姫の別荘に入ろうなんて...」



花陽「凛ちゃんが真姫ちゃんのお母さんに説明したらしいよ」アハハ



凛「おっけーだったにゃ!」



にこ「...」チーン



ガチャッ



ことり「おっ、にこりんぱなの三人さん。」



花陽「こ、ことりちゃん。...生徒会、お疲れさま♪」



ことり「...にこちゃん、目が死んでるけど大丈夫?」アハハ



凛「にこちゃん本体は多分死んでないから大丈夫にゃ」



ことり「あ、あはは...それで、ちょっと連絡があるんだけど...」



花陽「連絡...?」



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凛「ええーっ、クリスマス会が延期!?」



ことり「ごめんね...」



ことり「生徒会も忙しくて、まだ作業が終わってないというか...」



ことり「だからクリスマス会は明日じゃなくて、明後日ってことで...」



にこ「...さ、作業が終わってないなら、にこたちも手伝うわよ?」



ことり「生徒会の人しか分からない仕事だから...」



ことり「でも、気持ちは嬉しいよ!ありがとね♪」



凛「...」チーン



ことり「じゃあ、私は生徒会に戻るね!」



花陽「うんっ、ことりちゃん、頑張ってね!」



ガチャッ...



花陽「り、凛ちゃん、目が死んでるけど...大丈夫?」アハハ



にこ「凛本体は死んでないだろうし大丈夫よ。」



にこ「...別に延期でしょ?無くなるわけじゃないんだからそんな落ち込まなくても良いんじゃない?」



凛「!...さ、流石にこちゃんだにゃ!」



にこ「(それに明日は家のクリスマスに昼は参加できるということね)」



花陽「...真姫ちゃんの話に戻るけど」



花陽「いつもの真姫ちゃんの状態で、私達のクリスマスを迎えれるなら...こっちのほうが良かったと思うな♪」



凛「確かに、そうかもしれないにゃ!」



にこ「...」



凛「あのねっ、にこちゃん?」ガサゴソ



凛「見て!このサンタさんの服!」



にこ「...何よそれ...」



花陽「真姫ちゃんの部屋に潜入した時、バレないようにするためはサンタさんの服も着ておいたほうがいいね。って!」



凛「凛とかよちんのお小遣いが持ってかれたんだにゃ...」



花陽「あ、あはは...私は別に気にしてないよ♪」



にこ「それをにこに着ろという訳ね...」



凛「見て?このサイズを着こなせるのは、にこちゃんだけだよ??」



花陽「(一番小さいサイズしか買えるお金がなかったんだよね...)」アハハ



凛「...にこちゃん。真姫ちゃんの世界は、にこちゃんに託されてるにゃ」



凛「お願いだから...サンタさんになってくれないかにゃ?」



にこ「...どうせ嫌って言ってもやらせるでしょ?」



凛「当たり前にゃ!」



にこ「...分かったわよ。やれば良いんでしょ!?」




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真姫の別荘




真姫の部屋







にこ「...」



にこ「(ま、真姫の寝室って...)」



にこ「(こんなに広いとは思ってなかったわ)」





にこ「(...どうやら、西木野家がサンタさんから貰えるものは、サンタさんにお任せらしいわね)」



にこ「(うちはちびっ子が欲しいって言ったものを何とかして買ってあげてるから、ちょっと違和感感じるわ)」



にこ「(真姫のお母さんからプレゼントの袋をもらったけど...何が入ってるのかしら)」



にこ「(そ、そんな事は置いといて...この広くて暗い部屋から真姫を探さないと)」



にこ「(ついでに服がきつくて動きづらい...!)」



にこ「(...あっ。)」





真姫「すぅ...すぅ」





にこ「(サンタさんを待ってる真姫を発見よ)」



にこ「(私は働いてるのに、気持ち良さそうに寝やがって...!)」



にこ「(ほっぺたをプニプニしてやりましょう)」プニプニ



真姫「すぅ......んっ...」



にこ「(ふふふ...嫌そうな顔をしてるわ)」プニプニ



真姫「...んっ......ん...?」



にこ「(ほっぺたって、案外柔らかいのね)」



真姫「サンタ...さん...?」



にこ「...」



にこ「(お、起きた...!?)」



真姫「ほら...やっぱり居るじゃない。小学生のバカ...」



にわこ「(...寝ぼけててバレてない...わよね?)」



真姫「あのね、サンタさん...」



真姫「去年より...私、大きくなったのよ」



真姫「ミューズに入って...みんなと会って...」



にこ「(か、語りだした)」



真姫「凛や穂乃果が悪いことして、にこちゃんもそれに悪乗りして、それで海未や絵里に怒られるのよ...」



真姫「それを花陽や希やことりが見て、心配そうにしてて...」



真姫「でもね...面白いだけじゃないのよ。ミューズって大変なの」



真姫「練習は全身が痛いし、曲も中々思いつかないし...」



真姫「でもね、みんなとの日々が楽しいから...沢山の人に私の曲を聴いてもらえるから...」



真姫「頑張ろうって...思えるの」




にこ「...」





真姫「...サンタさん。サンタさんが来るのは」



真姫「もう今年で最後でいいわ...」



真姫「だって、私がみんなを笑顔にしないといけないから...」



真姫「だから、これは最後のプレゼント。」



真姫「サンタさんへの最後のわがままだから...」



にこ「...」



真姫「...みんなと」



真姫「みんなと、ずっと一緒にいられる魔法を...」



真姫「私に...かけてちょうだい」



にこ「...」



にこ「...その魔法をかけたわ。でもね?」



にこ「魔法なんて無くても、ずっと一緒だと思うわよ」



真姫「サンタさん...」



真姫「あり...がとう...」



真姫「...」



にこ「...」



真姫「すぅ......すぅ」



にこ「(寝た...みたいね。)」





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翌日


部室






にこ「...」





『みんなと、ずっと一緒に居られる魔法を...私にかけてちょうだい』





にこ「(...不安だったのかしら)」



にこ「(もうラブライブ予選が終わって...あとは本戦のみ)」



にこ「(ラブライブ本戦の後のことは、ラブライブが終わってから話し合うって言ってたけど...)」



にこ「(...ラブライブが終わったら、全部終わっちゃうかもしれない)」



にこ「(私達も卒業を控えてるし...バラバラになるかもしれない)」



にこ「(そういう不安な気持ちがあるから、そうやってサンタに頼んだのかしら)」



にこ「(...その不安な気持ちが、昨日で少しでも和らいでくれれば良かったけど)」



にこ「(それは置いといて...)」



にこ「(このお菓子、美味しい...)」



ガチャッ



凛「おっ、にこちゃん!!!」



にこ「...はいはい、にこちゃんですよ〜」



凛「あっ、美味しそうなクッキー食べてるにゃ!!どうしたの?」



にこ「ぐぇっ!?」



にこ「(真姫に渡す予定だったプレゼントの袋の中身を、そのまま貰ったとか言えない)」



凛「...なんか怪しいにゃ〜。」



にこ「い、一応真姫のお母さんに許可はもらったし!大丈夫よ!?」



凛「なんで真姫ちゃんのお母さんが出てくるの〜?」



にこ「ぎくっ!」



凛「...まあ良いにゃ。今日はメンバーのクリスマス会だねっ!」



にこ「い、いきなり話を変えるわね...朝からクリスマス会の準備とか面倒くさいんだけど」



凛「え〜?凛はクリスマスが2日ある感じで、楽しみだよっ!」



凛「あっ!...そういや真姫ちゃん、一緒に学校に来たけどいつも通りに戻ってたよ〜♪」



凛「今は真姫ちゃん、教室に行ってるけどね!」



にこ「そ、そうなの?...まあ、感謝しなさいよ〜♪」



凛「それでそれで!どんなプレゼントを頼まれたのかにゃ??」



にこ「ぷ...ぷぷぷぷプレゼントね!」



にこ「...ほ、本人に聞くのが一番じゃないかしら?」



凛「え〜?教えてくれないの?なんで??」



ガチャッ



真姫「ふぅ...教室に参考書置きっ放しで冬休みを迎える所だったわ」



凛「あっ、真姫ちゃん!!」



真姫「...何よ、どうしたの?」



凛「ねえ、サンタさんからどんなプレゼントもらったのかにゃ?」



真姫「サンタさんから貰ったプレゼント?」



凛「うんうん!」



にこ「(だ、大丈夫かしら?)」



真姫「それはね...」












世界で一番、素敵なプレゼントよ。










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真姫「サンタになったわたし」完


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後書き

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!

◯12/25に完結予定です!続きが気になった方はぜひ続きもご覧ください(・ω・)

○気に入って頂ければ高評価やコメント等、お願いします( •̀ω•́ )

○作者のページに今後のssの予定を載せてますので、そちらもご覧ください(・ω・)


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2015-12-25 11:13:01

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このSSへのコメント

3件コメントされています

1: りんたそおおおおお 2015-12-20 11:12:55 ID: 7sBfXAR_

タイトルにも意味が一応あります!分かる人には分かりますが(・ω・)ノ次の12/25の更新で説明できればなあと考えてます

2: りんたそおおおおお 2015-12-24 23:56:18 ID: KS-hvuWI

『真姫ちゃんがアイドルとしてサンタさんのように皆に笑顔を届ける』という意味で、このようなタイトルにしました。

真姫ちゃん以外のメンバーも、これからもずっと皆に笑顔を届ける存在でありますように、応援し続けます...

3: SS好きの名無しさん 2015-12-25 11:12:55 ID: aigzQmO6

やばい、泣きそう
まきちゃんかわいい…かきくけこ


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