2016-03-13 22:45:38 更新

概要

(2/12投稿)(3/13完結)絵里ちゃんがコミュ障のssです(・ω・)


このssの続きっぽくなっています(・ω・)こっちも見るとより楽しんでもらえると思います!



絵里「...後輩に嫌われてる気がするわ。」














ーーーーーーーーーーーーーーーー




凛「みてみて!...スカート、履いてみたんだけど、どうかな?」



花陽「凛ちゃん、すごく可愛いよ♪」



凛「えへへ...かよちんも可愛いよ!」



花陽「あ、あはは...」





ーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー



学校 部室




花陽「はあぁ...凛ちゃん、もっと可愛くなったね!」



にこ「まあ、にこが一番可愛いのは変わらないんだけどね〜♪」



花陽「あ、あはは...」



にこ「何で失笑するのよ!?」



花陽「でも本当に、凛ちゃんは成長して...すごいよね。」



にこ「...」



花陽「私ももっと、凛ちゃんのこと見習わないとね...」



にこ「何よ、その自分に何も出来ないみたいな発言は。」



花陽「べ、別に...そんな風には思ってないんだけどね?」



花陽「凛ちゃんが大きくなって、ちょっとだけ...ちょっとだけ、寂しがってる私がいるんだ。」



花陽「あはは...凛ちゃんのお友達として失格だね。」



にこ「...」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



希「へえ、そんな事があったんやね!」



絵里「...」



にこ「どう思う?...あの子、けっこう落ち込んでるみたいなんだけど」



希「う〜ん...花陽ちゃんが自分に自信を無くしてるんやね...」



にこ「そうね。私が何言っても効きそうにないし」



希「それでウチらの事を頼ろうと思ったん〜?可愛いなあにこっちは」ニヤニヤ



にこ「へ、変に落ち込まれたままだとこっちも面倒くさいでしょ!?」



絵里「...」



希「...絵里ちは、何か考えてたりする?」



絵里「...花陽はきっと、凛と自分を比べて...劣等感みたいなものを感じてるの」



絵里「彼女なりにそうなろうと努力はしてるんだけど...きっとその努力が、変な方向に向かってるの」



希「...絵里ち。」



絵里「上手く言葉にまとめられないけど...私から、何か花陽に言ってやれるかもしれないわ。」



にこ「...ありがとう。絵里がそう言ってくれると何とかなる気がしてきた」



希「おっ、後輩想いのにこっち先輩やね〜♪」



にこ「う、うっさいわね!」



希「...絵里ちがそう言ってくれると決まれば、あとは花陽ちゃんと絵里ちでお話して...」



絵里「...」



にこ「...」




_人人人人人人人人人人人人人人人人_

> 普段花陽と話さないから気まずい <

 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄





にこ「...絵里、なんとなく絵里の気持ちを察したわ」



希「で、でも...普通に花陽ちゃんに話しかけたらいいだけやん?」



絵里「...普通って何よ。普通に話しかけるってどうしたらいいのよ...」



希「(あかん、絵里ちから負のオーラが出てる...!)」



にこ「そんな事も出来ないなんて、絵里はあれなの?コミュ障なの?」



絵里「希ぃ...にこが苛めてくるわ」ブワッ



希「(にこっち、今のは絵里ちにとってブーメランや)」



にこ「(す、すいませんでした...)」



希「そ、そういや前に花陽ちゃんと遊んでたやん!あの時みたいな感じで話しかければ...」



絵里「結構前だし、何話したか覚えてないし...」



絵里「あの時は希とにこに押されて遊んだみたいなものなのよ...?」



絵里「私はどうしたらいいのよぉ...」ブワッ



希「あ、あはは...とりあえず泣き止もうか。」



にこ「...なら、もう一回遊んだら良いんじゃないの?」



絵里「も、もう一回遊ぶの?」



にこ「今度は絵里の家で!」



希「おおっ、それは名案!」



絵里「わ、私の家...!?」




ーーーーーーーーーーーーーーーー



自宅


絵里の部屋





絵里「...」ドキドキ



絵里「(花陽に、花陽に電話して...明日遊べるか聞かないと...)」



絵里「(でも、花陽に電話しようと携帯を持ったら手が震えるわ。西野カナの気持ちも分かるわ)」



絵里「(...せめてにこと希に、花陽と遊ぶ約束をして貰えば良かったわ...)」



絵里「...」



絵里「(だ、ダメよ!私が頑張らないと意味がないじゃない)」



絵里「(明後日は学校だし、遊ぶなら明日しかチャンスがないわ)」



絵里「(しかも花陽と遊べたら、ご褒美に希が焼き肉に連れてってくれるのよ?)」



絵里「(希と焼き肉を食べて花陽と遊ぶか、どちらも断念するか...)」



絵里「(や、焼き肉とご飯に決まってるじゃない!頑張るわよ...!)」携帯パカツ


プルルルルル...プルルルルルル






花陽「『もしもし!...絵里ちゃん?』」



絵里「は、花陽...!」



花陽「『絵里ちゃんから電話なんて珍しいね!何か用事かな?♪』」



絵里「え、えーっと...その...」



花陽「『?』」



絵里「(おおお落ち着きなさいエリーチカ。このままだと私は本物のコミュ障よ)」



絵里「(電話の沈黙ほど痛いものは無いわ。とりあえず何か言わないと...)」



絵里「あ、あの...焼き肉!」



花陽「『や、焼き肉...?』」



絵里「(や、やってしまった...!)」



絵里「(こういう場合は『焼き肉を今日食べたのよ〜』って言ってそこから会話を繋げるのが安定かしら)」



絵里「(それとも『野球でホームランを打つ夢を見たのよ〜』って言うのもアリね)」



絵里「あ、あのね?野球で...」



花陽「『あっ!もしかして、絵里ちゃん、私と遊んでくれるのかな?♪』」



絵里「(さ、察してくれた!!!

なんという天使なの花陽。もう何も言う事は無いわ。このまま死んでもいいわ)」



花陽「『ち、違うかったかな...?』」



絵里「...いっ、いや!!...違わなく...ないわ。違わないわ。」



花陽「『えへへ...絵里ちゃんと遊ぶのも久しぶりだね!』」



花陽「『あっ、焼き肉だから...希ちゃんも一緒かな?♪』」



絵里「い、いや...」



絵里「その、私の家で遊ぶってのはどうかしら...?」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



リビング




亜里沙「ふんふふ〜ん♪」



テクテクテク...



絵里「はぁ...疲れたわ。」



絵里「亜里沙、また曲聴いてるの?」



亜里沙「うんっ。ミューズの曲だよ♪」



絵里「へえ...それはすごいわね...」



亜里沙「(お姉ちゃんからすごい負のオーラが出てるんだけど...)」



亜里沙「お、お姉ちゃん、ちょっと変だよ??」



絵里「さっき色々あったのよ...思い出しただけで死ねるわ」



亜里沙「だ、大丈夫?」



絵里「...話聞いてくれる〜?」



亜里沙「(あ、面倒くさいやつだ)」



ーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーー



亜里沙「それって...明日花陽さんが家に来るってことだよね!?」



絵里「そうよ?明日の12時ぐらいに学校の前に花陽を迎えに行くのよ?」



絵里「(学校が一番分かりやすくて近い集合場所だからね)」ドヤチカァ



亜里沙「そ、それは...私も頑張らないと!」



絵里「あ、亜里沙も協力してくれるの?」



亜里沙「協力というか...私も花陽さんと喋ってみたいし!」



絵里「...お姉ちゃんは花陽さんと喋れる自信がないのよ...」



絵里「はぁ...明日になって欲しくないわ」



亜里沙「お、お姉ちゃんは何で遊ぼうと思ったの?」アハハ



絵里「何で遊ぶかって?それは花陽に...」



絵里「(...花陽に、自信を持ってもらうために。)」



亜里沙「...?」



絵里「...亜里沙。私は賢い可愛いエリーチカなのよ?」



亜里沙「う、うん...?」



絵里「だから...きっと大丈夫よ。何とか出来るわ」



絵里「...明日の為に、出来る限りのことは頑張るわ。」



亜里沙「お、お姉ちゃん...」




ーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー



絵里の部屋






チュン...チュン




絵里「すぅ...すう」



絵里「...んっ、ん...?」



絵里「...朝ね。」



絵里「はあぁ...ふぅ。」ノビ-



絵里「...」ドキドキ



絵里「(き、今日は花陽と遊ばないといけないのね...!)」



絵里「(で、出来る限りの事はやったつもりよ。何を話すかっていう話題のメモもしたからね)」



絵里「(しかも家で花陽とやる事は大体はメモしたわ...!これで完璧なはずよ)」



絵里「(...初デートの男の子の気持ちが分かるわ)」



テクテクテク...



亜里沙「お姉ちゃん、やっと起きた?」



絵里「...おはよう、亜里沙。」



亜里沙「もうっ。ずっとお姉ちゃんに起きろって言ったのに全く起きなかったんだよ?」



絵里「何か用があったの?」



亜里沙「も、もう12時過ぎてるよ!花陽さんの待ち合わせ時間過ぎてるんじゃないの?」




絵里「...えっ」



絵里「そ、それは早くしないと!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー



絵里「い、行ってくるわ!」



亜里沙「いってらっしゃい〜!」



絵里「亜里沙、リビング掃除しといてね!」



亜里沙「わ、わかった!」



タッタッタッ...



絵里「(...これが俗に言うぶるーべりぃとれいん状態ね。)」



絵里「(...は、花陽から携帯に電話来てないかしら??)」携帯ピッ


ーーーーー

不在着信:花陽

ーーーーー


絵里「(き、来てるじゃない!...真っ先にそれを見るべきだったわ)」



絵里「(で、電話返さないと...!)」ポチ




プルルルルル...プルルルルル




絵里「も、もしもし!」



花陽「『あ...絵里ちゃん。大丈夫...?』」



絵里「だ、大丈夫よ!ちょっと遅れてるけど急いで行くから待っててね!」



花陽「『分かった!そんなに急がなくても大丈夫だからね♪』」



絵里「あ、ありがと...じゃあ、待っててね!」



花陽「『うんっ!』」



絵里「...」携帯ピッ



絵里「(は、花陽...あなたはどこまで天使なの!?)」



絵里「(そ、そんな事言ってる場合じゃないわ...早く行かないとね)」




ーーーーーーーーーーーーーーーー





絵里「(も、もうすぐ学校に着くわ!)」




花陽「...」




絵里「(は、花陽が居たわね...!)」




絵里「おーい、花陽〜!」



花陽「あっ、絵里ちゃん!」



テクテクテク...



絵里「はあ...はぁ...疲れた。」



花陽「お、お疲れさま...」アハハ



絵里「ご、ごめんなさいね?待たせちゃって...」



花陽「大丈夫だよ。絵里ちゃんに急がせちゃって...ごめんね」アハハ



絵里「わ、私が遅刻したんだから!...花陽が謝ることないわよ?」



花陽「えへへ...そうだね。」



絵里「じゃあ、私の家に行きましょう!」



花陽「うん!」



ーーーーーーーーーーー




テクテクテク...



絵里「...」オロオロ



花陽「〜♪」



絵里「(い、家に帰る途中だけど)」



絵里「(何を話そうかしら...!)」



花陽「そういや絵里ちゃん、お昼ご飯食べたのかな?」



絵里「...ま、まだ食べてないわ。花陽は...?」



花陽「私もまだ食べてないんだ...」アハハ



絵里「そうなのね...どこかで食べる?」



花陽「そうする...?」



絵里「...あっ。」



絵里「う、家に亜里沙がいるから...」



花陽「そうだね!亜里沙ちゃんにも何か買ってあげないとだね...」



絵里「...!」



花陽「ど、どうしたの...?」



絵里「い、一緒にご飯作るってのはどうかしら?」



花陽「えっ...いいの?」



絵里「...勿論!」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー


絵里の家




絵里「ただいま〜!」



花陽「お、お邪魔します...!」



亜里沙「お姉ちゃん...おかえり〜♪」



亜里沙「花陽さん、こんにちは!」



花陽「こんにちは♪」



亜里沙「(お姉ちゃん、リビングは綺麗にしといたよ)」グッ



絵里「(な、ナイスよ亜里沙!)」ハラショ-



絵里「...今日はね、花陽とと一緒にお昼ご飯を作るのよ!」



亜里沙「お、お昼ご飯を作ってくれるんですか...!?」



花陽「私、ご飯の炊き方ぐらいしか分からないけど...」アハハ



亜里沙「わ、私も頑張ります...!」



亜里沙「それでお昼ごはん...何作るの?」



絵里「シチューよ!食材も買ってきたわよ?」チカァ



花陽「わ、わざわざごめんね?...私がお昼ご飯食べてこれば良かったのに」アハハ



絵里「そ、そんな事ないわよ?どっちにしろ私と亜里沙はご飯食べるつもりだったからね?」



亜里沙「そ、そうですよ!」



亜里沙「(いつも大抵カップ麺なのは言わないほうが良いね)」



絵里「じゃあ、早速キッチンで作りましょう。」



花陽「私、料理やった事ないけど大丈夫かな...?」



絵里「そんなに難しくないから大丈夫よ♪...って」



亜里沙「お、お姉ちゃん...どうしたの?」



絵里「料理に使う牛乳、買ってくるの忘れたわ...!」




ーーーーーーーーーーーーーーーー



絵里「(ふぅ...一応具材は全部準備できたわね)」



花陽「え、絵里ちゃんすごい...。シェフみたい...!」



絵里「そ、そうかしら?亜里沙と交代で毎日ご飯作ってるだけだけど...」



花陽「亜里沙ちゃんも出来るんだ..すごいね!」



絵里「(まあ、その亜里沙は今牛乳を買いに行ってるんだけどね)」



絵里「花陽?この具材全部、その沸騰してるお湯に入れて!」



花陽「わ、わかった...!」







花陽「こ、これで大丈夫かな?」



絵里「ええ!完璧よ。」ドヤァ



花陽「ほ、ほんとに?いきなり具が爆発したりしないよね...?」



絵里「ば、爆発はしないと思うけど?中に爆弾入ってたら別だけど...」



花陽「ええっ!?爆弾入ってたりするの...?」



絵里「...もしそんな事があったら、世界中でニュースになるレベルだから大丈夫よ。」



絵里「仮に爆弾が入ってたとしても、具材を切った時点で爆弾は小さくなってるから被害は無いはずよ?」



花陽「な、なるほど...!」



絵里「後は亜里沙の帰りを待って...牛乳でホワイトソースを作らなきゃね!」



絵里「あとは茹で上がった具材をホワイトソースにぶち込んだら完成よ。」



花陽「ぶ、ぶちこ...?」



絵里「...ホワイトソースに入れたら完成よ。」








ガチャッ



亜里沙「お姉ちゃーん!買ってきたよ〜!」



テクテクテク...






亜里沙「...はい、牛乳!」



絵里「ありがと。...残りは花陽、作ってくれる?」



花陽「わ、私に出来るかな...?」




ーーーーーーーーーーー




絵里「そうよ!上手くできたじゃない♪」



花陽「絵里ちゃんが横からアドバイスしてくれたからね...」アハハ



絵里「でも...料理って意外と簡単でしょう?」



花陽「...確かに、思ってたよりは簡単だったよ!」



絵里「お母さんとかに料理作ってあげると...きっと喜ぶと思うわよ」フフフ



花陽「私も料理、一人で作ってみようかな...」



絵里「...あとはお皿にシチューを入れて、炊けたご飯を容器に入れて出来上がり!」



花陽「私、シチューをお皿に入れるね♪」



絵里「よろしく!」



絵里「(...意外と話せてるわね、私。)」




花陽「シチューの具を容器に入れて...っと」



ガタンッ!!!!



花陽「...わわっ!」



絵里「は、花陽...大丈夫!?」



花陽「し、シチュー...こぼしちゃった...」



ーーーーーーーーーーーーーーーー





花陽「ごっ、ごめんなさい...」



絵里「そ、そんなに落ち込むこと無いわよ?具は沢山あるから...ね?」



亜里沙「そ、そうですよ!ちゃんと美味しく出来てますよ?...ご飯とも相性ぴったりです!」



花陽「でも、私がこぼさなかったら...」



亜里沙「だ、大丈夫ですよ〜!お姉ちゃんなんて前に全部こぼした上にお皿を割って、私にシチューかけてきたんですから!」



絵里「...それは言わなくていいわ。」



花陽「...でも、迷惑かけちゃったし...」



亜里沙「...」



絵里「は、花陽...」



亜里沙「...わ、私、食べ終わったらお菓子買ってきますね?」



絵里「そ、そうよ!お菓子買ってくるから...元気出して?」



花陽「...」



花陽「...ご、ごめんね...?変な雰囲気になっちゃって...」



絵里「大丈夫よ。全然変な雰囲気じゃないわ」



絵里「むしろ花陽はまじえんじぇ〜よ?」



花陽「ま、まじえ...?」



亜里沙「じゃあ、食べ終わったんで...私買ってきますね!」



テクテクテク...



花陽「亜里沙ちゃん、食べ終わるのが早いね...!」



絵里「...ロシアに居たのが原因なのかは分からないけど、あの子早食い大食いなの」



花陽「にしては綺麗な身体だよね...」



絵里「そうね...亜里沙の胃袋はどうなってるのかしら。」



花陽「いいなぁ...絵里ちゃんも亜里沙ちゃんも、モデルさんみたいだし」



絵里「そ、そう?...花陽も可愛いわよ?」



花陽「えへへ...絵里ちゃんにそんな事言われるのは嬉しいね。」



花陽「凛ちゃんは、すぐに私の事を褒めてくれるからさ...それはそれでありがたいんだけどね?」アハハ



絵里「そ、そうなのね...」



ーーーーーーーーーーーーーーーー




絵里「ふぅ...ごちそうさま。」



花陽「ごちそうさまでした...。」



絵里「は、花陽は落ち込まなくても大丈夫だからね...?」



花陽「うんっ。...でも、ごめんね?」



絵里「謝ること無いわよ?あの鍋を買った私が悪いんだから」



花陽「そ、そこまで遡っちゃう...?」アハハ



絵里「...あっ。」



花陽「?」



絵里「そ、そういや相談があるんだけどね...?」



絵里「亜里沙の誕生日プレゼントを買っておきたいんだけど...何がいいかしら?」



絵里「亜里沙には、何かスクールアイドルにちなんだ物をあげれたら良いんだけど...」



絵里「花陽ってスクールアイドルについて私より詳しいでしょ?何か良い案が無いかしら?」



絵里「スクールアイドルショップとかに売ってて、プレゼントに良い物とか!」



花陽「...う〜ん...」



絵里「(ち、ちょっと思いつきそうにないかしら...?)」



絵里「ご、ごめんなさいね?いきなりこんな事言って困らせちゃって...」



花陽「そうだね...」



花陽「色々候補があり過ぎて、一つに選べない...!」



絵里「そ、そっちで悩んでたの?」



ーーーーーーーーーーー



花陽「他にもこんな感じに日本中のスクールアイドルを特集したものもあるんだよ!私は特に...」クドクド



絵里「(も、ものすごい語るわね花陽...)」



花陽「でもやっぱり、スクールアイドルのDVDも良いかな...うーん...悩むね。」



絵里「そ、そうね...」



花陽「...あっ。」



花陽「ご、ごめんね?...一人で夢中で語っちゃって」



絵里「いやいや、参考になったわ...さすが花陽ね。」



花陽「...でもね?」



花陽「最終的には、やっぱり私達が何かしてあげれば良いと思うんだ。」



花陽「亜里沙ちゃんはスクールアイドルも好きだけど...私達の事が大好きなんだよね。」



絵里「...そうね。」



花陽「だから、私達ミューズから何かプレゼントをあげれば...一番喜んでくれると思うよ?」



絵里「わ、わざわざ亜里沙の為に...ちょっと申し訳ないかしら。」アハハ



花陽「ううん。 みんなに話したら、きっと協力してくれると思うよ!」



絵里「あ、ありがと...。」



絵里「それにしても亜里沙、帰ってくるの遅いわね。」



花陽「迷子になったりしてないかな...?」



絵里「そ、それは大丈夫だと思うわよ?コンビニはよく行ってるし...」



花陽「じゃあ、誘拐されたとか?」



絵里「そ、それは大問題よ!?今すぐ警察に...」



花陽「まだ誘拐されたかは分からないよ...落ち着いて?」アハハ



絵里「そ、そうね...でも一応警察に連絡しておいた方が良いかしら?」



花陽「ま、まだ30分ぐらいしか経ってないけど...?」



絵里「こういうのはなるべく早めの行動が大事だって言うじゃない?」チカァ



花陽「な、なるほど...!」



絵里「じゃあ早速、電話で警察に...」




ガチャッ




亜里沙「お姉ちゃん、ただいま〜♪」




絵里「あ、亜里沙!?誘拐されてないわよね??」



花陽「亜里沙ちゃんはここにいるから誘拐されてないんじゃないかな...?」



亜里沙「それよりお姉ちゃん、見て見て!」



亜里沙「ちょっと遠くに行って買ってきたんだ〜♪」



絵里「な、なにその大きい袋?って」



花陽「そ、そのマークは...!」



亜里沙「うんっ、マ◯ドナルドだよ!」



絵里「ま、マ◯ドナルドね...って、お菓子じゃないの?」



亜里沙「だって、マ◯ドナルドだよ?最近ロシアでは見かけなかったからね。」



花陽「そ、そうなの?」



亜里沙「そうですよ!だってマ◯ドナルドってロシアと仲が良くない国の発祥なので。」



絵里「そうよ?マ◯ドナルドよ?マ◯ドナルド!」



亜里沙「お姉ちゃんはマ◯ドナルドって言いたいだけだよね...」



亜里沙「でも見て!新商品買ってきたんだ♪」



花陽「そ、その商品の名前を決めたら100万円ぐらいもらえるんだよね?」



亜里沙「そうですよ〜♪亜里沙は100万円当てたら、全部マ◯ドナルドのバーガーに使いますよ?」



花陽「100万円当てること前提なんだね...!」



絵里「でも、普通100万円当てたら...もっと別のものを買うわよ?」



亜里沙「100万円分のバーガー買ったらさ、マ◯ドナルドだから異物が混入してたりするでしょ?」



花陽「そ、そんな事はないと思うけど...」アハハ



亜里沙「そしたらもっとお金貰えるでしょ?」



絵里「あ、亜里沙...貴方は天才なの!?」ハラショ-



花陽「けっこう酷い事考えてると思うけど!?」



亜里沙「えへへ〜...でも、このハンバーガー美味しいですよ!花陽さんもどうですか?」



花陽「わ、私は...どうしよう...」



花陽「お昼食べ終わってそんなに時間経ってないし、太っちゃうし...」



亜里沙「大丈夫ですよ〜♪私なんて普段はもっと沢山食べますよ?」



花陽「...いいなあ...私も食べたら太らない身体になりたいなあ...」



絵里「(は、花陽からおぞましいオーラを感じるわ...!)」



花陽「私も亜里沙ちゃんや絵里ちゃんみたいに...ああ...無理だ...。」ズ-ン



亜里沙「お、落ち込んだらとにかく食べるといいですよ...?」



花陽「そ、そうだね...!」




ーーーーーーーーーーー




花陽「はぁ...」



亜里沙「ごちそうさまでした!」



絵里「普通に美味しいわね...お腹いっぱいだけど。」



花陽「お腹いっぱいだね...また一つ大きくなった感じがするね。」ハアァ



亜里沙「1日ぐらいこんなに食べても大したことないですって〜♪」



花陽「でも見て?...このお腹...」



亜里沙「私もお腹が大変なことになってますよ??ほら!」



花陽「ほんとだ...ぷにぷにしてる...」



絵里「(...意外と仲良いわねこの二人。)」



亜里沙「そういや花陽さん、ミューズのメンバーですよね!?」



花陽「う、うん...!」



亜里沙「どうしたら花陽さんみたいに歌が上手くなれるんでしょうか...?」



花陽「...わ、私はそんなに歌上手じゃないけどね。」アハハ



絵里「そうかしら?花陽の歌って、聴いてて癒されるわよ?」



花陽「...絵里ちゃんに聞いたほうが参考になるんじゃないかな?」



絵里「そ、そうかしら?」



絵里「(わ、私ってそんなに歌が上手いの...?)」ドキドキ



花陽「絵里ちゃんはダンスも上手だし、みんなのまとめ役だし...何でも出来るからね。」



花陽「逆に絵里ちゃんみたいに、どうしたらなれるのかな。って」アハハ



絵里「そ、そんな、何でも出来るわけじゃないわよ...?」



亜里沙「...」



亜里沙「...お姉ちゃんは、昨日言ってましたよ?」



花陽「?」



亜里沙「賢くて可愛いエリーチカって!」



絵里「え、ええっ!?」カァァ



亜里沙「きっとお姉ちゃんは、そうやって自分に自信があるって言い聞かせて...これまでやってきたと思うんです!」



絵里「も、もうっ!言わなくていい事じゃない!」カァァ



花陽「...ふふっ。」



絵里「(ほらぁ...これから花陽にどういう顔して生きていけば良いのよぉ...)」泣チカァ



花陽「自分に自信...か。」



花陽「私は絵里ちゃんみたいに綺麗じゃないし、頭もそんなに良くないし...」



花陽「どうしたら...自信が持てるのかな。」



絵里「...花陽。」



亜里沙「...」



花陽「...!」



花陽「そっ、そろそろ時間も時間だし、家に帰らなきゃ...!」



絵里「... そうね。亜里沙、今から花陽を送ってくるわ。」



亜里沙「う、うん...」




ーーーーーーーーーーーーーーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーー




花陽「帰り道分からなかったから付いてきてもらって...ごめんね?」



絵里「大丈夫よ。分からないものは仕方ないでしょ?」フフフ



花陽「でも、今日は楽しかったな!亜里沙ちゃんも面白かったし、絵里ちゃんも...ふふっ。」



絵里「...他のメンバーに賢い可愛いのを言わないでね。」



花陽「わかった...♪」



絵里「(そういや結局、話題をメモしたメモ帳使わなかったわね...)」トホホ



花陽「...でもお昼ご飯はこぼしちゃうし、絵里ちゃんに迷惑かけちゃったし...」



絵里「...」



花陽「亜里沙ちゃんにも気を遣ってもらって...やっぱりダメだね。私って」アハハ



絵里「...花陽?」



花陽「?」



絵里「...私はね?花陽を見てると、私と似てるなって思うの。」



花陽「え、絵里ちゃんと私が...?」



絵里「...他の人からは努力家って言われるけど、自分はそうは思ってない。」



絵里「みんなの長所を見て、そんな人になりたいって思ってるけど...中々そういう風にはなれない」



花陽「...」



絵里「私はね...花陽みたいになりたい。と思ってるし、花陽を尊敬してるのよ?」



絵里「でも、花陽は私を見て、尊敬して...劣等感みたいなのを感じてると思うの」



花陽「...」ウルウル



絵里「は、花陽!?...ごめんなさい、泣くようなことを言ったかしら...?」



花陽「ううん...ぐずっ...」



花陽「絵里ちゃんがぁっ...私のこと、そんなに考えてくれてるんだなあって...ぐずっ」ボロボロ



花陽「...っ...ごめんね?...ひぐっ...私は何も出来ないのに...ぐずっ」



絵里「...私は人の気持ちを考えて発言出来ないし...不器用なの。」



絵里「希なら、こういう場面で良いことを言えるかもしれないけど...私は...」



絵里「でもね...もしかすると、私にしか出来ないことがあるんじゃないかって思うの。」



絵里「そう自分に言い聞かせて...他人と比べる劣等感を...」



絵里「...」



絵里「劣等感を...感じなくなったの」



花陽「絵里...ちゃん」ウルウル



絵里「...」



絵里「...」ウルウル



絵里「...私もっ...昔はそうだったのよ?...今思うと辛かったわ...」



絵里「自分の事が嫌いで...なんで皆みたいに正直になれないんだろうって...」



絵里「...でも、そんな私を助けてくれたのは花陽よ...?」



絵里「正直になれなかった私を歓迎してくれた花陽のおかげで、私は変われたのよ?」ウルウル



花陽「...絵里ちゃん...」ボロボロ



絵里「だから、もっと自分を好きになって?花陽みたいな優しい子なんて、この世に一人も居ないんだから...」



花陽「うぐっ...ひぐっ...」



絵里「お願い。お願いだから...」



花陽「ひぐっ......ぐずっ...」




ーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー




花陽「ここから先は帰り道は分かるから、ここまでで大丈夫だよ!」



絵里「そ、そう?...なら、ここでお別れね。」



絵里「(花陽の家まで付いて行って、迷惑かけるのは良くないからね)」



花陽「じゃあ、また明日ね!」



絵里「ええ...また明日。」



テクテクテク...



花陽「...」




花陽「絵里ちゃん!」







絵里「...」



絵里「...な〜に?」






花陽「そ、その...」






花陽「...今日はありがとね!絵里ちゃんとお話し出来て、楽しかったよ!」







絵里「...私も楽しかったわ!また遊びましょうね!」




花陽「うん!じゃあね〜!」





絵里「じゃあね!」





テクテクテク...







絵里「...」









『希なら、こういう場面で良いことを言えるかもしれないけど...私は...』




自分だって、まだ劣等感を感じてるのに



あんなこと、言える立場じゃないのに。









...本当に花陽の役に立ったんだろうか



そんな事...そんな事分からないけど



私なりの方法で...アドバイスをしたつもり。








────────────────



──────────



絵里の家




ガチャッ



絵里「...ただいま。」



亜里沙「お帰りなさい。お姉ちゃん!」



絵里「あ、亜里沙...今日はありがと。ナイスカバーだったわ。」



亜里沙「えへへ〜...お姉ちゃんもお疲れ様!」



亜里沙「今日は夜ご飯、私が作るね〜♪」



絵里「あ、ありがと...」



ピロリン♪ピロリン♪



絵里「...!」



絵里「(...携帯にメールが来てるわ)」



絵里「...」



絵里「花陽から...」





絵里ちゃんへ




さようならする時、上手く言えなかったけど



帰りの道で絵里ちゃんとお話できて、本当に良かったです。



ありがとうございました。













絵里「...花陽。」









『希なら、こういう場面で良いことを言えるかもしれないけど...私は...』






...希にはなれないけど




まだ克服出来てない自分が居るけど




私なりの方法で、花陽を助けられた




そんな気がして...嬉しかった













絵里「(私が花陽を助けたい。って思ったのに)」



絵里「(...また私が、花陽に助けられたわね。)」アハハ











ーーーーーーーーーーーーーーーー


絵里「新しいわたし」完


ーーーーーーーーーーーーーーーー





後書き

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!

○(途中ちょっと話が古いのは、書いた時がそういう時期だったということで勘弁してください...)

○気に入って頂ければ高評価やコメント等、お願いします( •̀ω•́ )

◯無事完結!この組み合わせを書きたかったので非常に満足(・ω・)
ついったーのフォローをお願いします!
@sstoukourinchanでございます!


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2016-03-12 00:08:32

このSSへの応援

2件応援されています


SS好きの名無しさんから
2016-02-29 23:38:47

アカツキ☆さんから
2016-02-14 18:48:59

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: アカツキ☆ 2016-02-14 18:48:54 ID: yFhO5p1D

確かにえりぱなってあまり会話してる印象ないですね
でもミューズいち姉属性の強いえりちと妹属性の強いかよちんの組み合わせはとってもハラショーだと思います

2: りんたそおおおおお 2016-02-14 23:29:57 ID: v9fUFGhv

そ、そこまで考えてなかった...(・ω・)


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください