絵里「...後輩に嫌われてる気がするわ」
(投稿日5/14)(5/17完結)エリーチカが賢くないssです。
○ラブライブの三年生メインssです!
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放課後 ハンバーガー店
希「...」モグモグ
にこ「...」モグモグ
絵里「...はぁー。」
希「...どうしたの?絵里ちは食べへんの?」
絵里「食欲がないの。」
希「...もしかして、昨日のことまだ引きずってたり?」
絵里「...そ、そうだけど。」
にこ「...昨日何かあったの?」
希「おっ、にこっちが興味持ち始めた〜♪」
にこ「そ、そりゃ、誰でもそんなこと言われたら興味持つに決まってるじゃない。」
絵里「...昨日の帰り、希と一緒に帰ってる途中でね?」
希「凛ちゃんを呼んだら、どこか行っちゃってん。」
絵里「...私が呼んだらすごい勢いで逃げたのよ?」
にこ「...」
にこ「(どうせ練習の時に後ろで絵里のモノマネしてたのがバレたとでも思ったんでしょ)」
希「...にこっちは、なんで凛ちゃんが逃げたか思い当たることある?」
にこ「(希と絵里が指示出してる後ろでやってたから、希も気づいてないわね)」
にこ「に、にこは知らないわよ...」
希「...ほんまにー?」
にこ「う、うん」
にこ「(言ったところで絵里がもっと面倒くさくなるだけね)」
希「...ふぅーん」
希「(絶対に何か知ってる顔やね)」
絵里「はぁ...にこも分からないのね。」
にこ「...べ、別に逃げられた程度でそんな落ち込まなくてもいいんじゃない?」
絵里「じゃあ、にこは後輩から逃げられたことあるの?」
にこ「そ、それはない...けど...」
絵里「ほらぁ...」バタン
絵里「にこは凛と花陽とユニット組んでたし...仲いいわよね。」
にこ「そ、それはミューズが活動停止した時にあの二人がにこと一緒にやってくれるって言ったからでしょ...仕方ないじゃない」
希「真姫ちゃんとも、テスト前に関わらずデートしてたもんなぁ♪」
にこ「そ、その節は申し訳ございませんでした...」
絵里「で、デート!?」ハラショ-
希「びっくりやんなぁ?まあ、テストは何とかなったからえ•え•け•ど?」
にこ「(やっぱり希は悪魔ね)」
希「まあ、にこっちは一年生からも後輩みたいに思われてるからね。小さいし。」
にこ「す、好き放題言ってくれるわねぇ...」
絵里「はぁー...にこと体を入れ替えたいわ」
にこ「(嫌味にしか聞こえないわ)」
絵里「...そろそろ私も何か買ってくる。」スタスタ
希「お、食欲でてきたんや♪いってらっしゃーい。」
にこ「...」
希「...」
希「...にこっち?」
にこ「な、なによ」
希「...本当は知ってるんやろ?」
にこ「な、なにをよ!」
希「絵里ちが凛ちゃんに逃げられた理由!」
にこ「...」
希「にこっちの嘘はバレバレやで♪」
にこ「...なんで分かるのよ」
希「だってにこっち、嘘つくの下手くそやもん♪」
にこ「う、上手くなりたくもないわ。」
希「...それで、どんな理由なん?絵里ちには聞かれたくないんやろ?」
希「聞かれていい理由やったら、絵里ちの前で言ってるやん?」
にこ「(...希は人の心が読めるのかしら)」
希「今はハンバーガー買いに行ってるから...教えて欲しいやん?」
にこ「わ、わかってるわよ...」
にこ「べ、別に深刻な理由じゃないのよ?しょうもないことなんだけど...」
にこ「...練習の時に、あんたと絵里の後ろでたまに凛が絵里のモノマネをしてるの」
希「...」
希「えっ?」プッ
にこ「(今ちょっと笑ったわね)」
希「ほんまにそれだけ?」
にこ「そ、そうよ」
希「なんやぁ〜。もっと深い理由があるんかと思って心配したやん!」
にこ「で、でも、これを言ったところでもっと絵里は面倒くさいことになるわよ?」
希「まあ、確かにね...」
にこ「...」
希「...」
希「...じゃあ、やっちゃおうか♪」
にこ「な、なにをよ」
希「絵里ちの後輩人気アップ大作戦!」
ーーーーーーーーーーーーー
翌日 駅前
花陽「あ、にこちゃ〜ん!こんにちわっ♪」
にこ「う、うん...」
にこ「(なんで花陽と凛と遊ばないといけないのよ)」
にこ「...あれ、凛とは一緒じゃないの?」
花陽「あ、凛ちゃんは今日は家族で出かけるから無理なんだって...ごめんね。」
にこ「ま、まあ昨日いきなり遊ぼうって言ったから仕方ないし...謝ることでもないわよ」
花陽「う、うん!」
にこ「(希に遊べって言われたんだけどね)」
ブルルルル...ブルルルル
花陽「あ、にこちゃん...電話きてるよっ」
にこ「ほ、本当ね...」
にこ「(希からね)」
にこ「ちょ、ちょっと電話に出るわね。」ポチ
花陽「うん!」
にこ「...もしも〜し」
希「『凛ちゃん来ないんや〜♪』」
にこ「...は、はあ!?あんた、どこから見てる...というか話聞いてるのよ!」
希「『秘密に決まってるやろ〜♪絵里ちも来てるで!』」
絵里「『...も、もしもし。にこ、ごめんなさいね。』」
にこ「べ、別に謝ることないわよ...」
にこ「(希には色々謝ってほしいけど)」
にこ「...これが絵里の人気アップとかいうのに繋がるかは知らないけどね」
希「『分かってないなあ〜。にこっちは!』」
希「『にこっちがどうやって遊べがいいかお手本見せて、明日に絵里ちが遊ぶんやんか♪』」
にこ「な、なるほどね...」
にこ「って、何納得させてんのよ!!」
希「『じゃあえりちとウチで、にこっちがどうやって接してるか見とくから、頑張ってな♪』」
希「『ではでは、失礼しました〜♪』」
にこ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!どうやって会話を聞いてるか教えなさい!!って」
ツ-...ツ-...
にこ「(本当に何なのよ希は)」
花陽「で、電話おわったかな...?」
にこ「...花陽。にこ達の会話は...ピロリン♪ピロリン♪
花陽「にこちゃんの携帯に...メール?」
にこ「希から?次から次へと何よ!」携帯ピッ
from:希
To:にこ
本文:花陽ちゃんに言ったらワシワシMAXやで
にこ「...」
にこ「(暴力で訴えられるかしら)」
花陽「だ、大丈夫...?にこちゃん忙しいね」
にこ「だだだだ大丈夫に決まってるじゃない!!私を誰だと思ってるのよ!」
花陽「そ、そうだね...」エヘヘ
花陽「(だ、大丈夫かな?)」
にこ「それで、花陽は行きたい所とかあるの?」
花陽「うん!!折角にこちゃんが誘ってくれたから、一緒にご飯食べたいなぁ〜♪」
花陽「あ、アイドルショップも行きたい!!」
花陽「あと...お洋服とかもにこちゃんに選んで欲しいな♪凛ちゃんと真姫ちゃんに選んでもらっても、何でも似合うって言ってくれるから...」あはは
花陽「他にも行きたいとこ沢山あるけど...大丈夫かな?」
にこ「ふっふっふ...良いじゃない。全部にこがコーディネートしてあげようじゃないの!!」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
帰り道
にこ「...ふぅー。」
花陽「ご、ごめんね...?にこちゃんに沢山お洋服を持たせちゃって」
にこ「いいのいいの。花陽も持ってるんだから。」
にこ「あと...謝らないで。ありがとうって言うようにしなさい」
花陽「そ...そうだね!...ありがとうっ、にこちゃん♪」
にこ「う、うん...」
花陽「...」テクテク
にこ「...」テクテク
花陽「や、やっぱ私がもうちょっと持った方が...」
にこ「じゃ...じゃあちょっとだけ頼むわ」
花陽「うん!」
にこ「...」テクテク
花陽「...今日は楽しかったなぁ〜♪」テクテク
にこ「...随分上機嫌ね。」
花陽「だって、にこちゃんから誘ってくれることって珍しいし...何かあったの?」
にこ「べ、別に何もないわよ!...にこもたまたま暇だったから遊びたかっただけ。」
花陽「ふふふ...そうなんだ♪」
花陽「結果的には私が行きたいところばっか行っちゃったけどね...」エヘヘ
にこ「...にこも楽しかったって言ってあげる」
花陽「えへへ...そう言ってくれると嬉しいな♪」
にこ「...」
にこ「...真姫も花陽ぐらい素直になってくれれば良いのにね。」
花陽「...ふふふっ」
にこ「な、何よ。何か変なこと言った?」
花陽「真姫ちゃんなら、にこちゃんに言われたくないって言うと思うな♪」
にこ「な、何でそうなるのよ!?」
ワイワイガヤガヤ
希「(...なんやろ)」
絵里「(癒されるわ...)」
にこ「...ここで帰り道分かれるわね」
花陽「うん!」
花陽「...」ピタッ
にこ「...どうしたの?」
花陽「今日は楽しかったね...」エヘヘ
にこ「そ、そうだけど?」
花陽「このまま帰っちゃうの...寂しいね」
にこ「...どんな楽しい事でも、いつかは終わるのよ?」
花陽「う、うん...」
花陽「...」
花陽「...ミューズも、終わっちゃうのかな...」
にこ「...」
花陽「...ご、ごめんね?変な雰囲気になっちゃって。」
にこ「そりゃいつかは終わるわよ。でもね?」
にこ「...記憶に残すことはできるわよ。」
花陽「に、にこちゃん...」
にこ「にこ達が将来大人になって、高校生の時を思い出して...」
にこ「...思い出して、『あの時頑張って良かった』って思えるようにしましょ?」
花陽「...」
花陽「...」ウルウル
にこ「な、泣かなくてもいいでしょ!」
花陽「えへへ...だって...ぇ...にこちゃんがいきなりすごいこと言うんだもん...っ」ボロボロ
にこ「(な、泣いてるのか笑ってるのかどっちなのよ)」
花陽「うんっ...そうだね...ぇ...今を一生懸命頑張らないと...ねっ...」ボロボロ
にこ「あ、アイドルはいつだって笑顔よ!?ほら、他の人に泣いてるとこ見られたらどうすんのよ!」
にこ「(二人見てる人がいるけどね)」
花陽「そっ...そうだねっ...」
花陽「...」
にこ「...おさまった?」
花陽「にこちゃん...」
にこ「な、何よ」
花陽「ありがとう...!」
にこ「わ、わかってるわよ!」
にこ「...それでさ。」
花陽「うんっ!」
にこ「...洋服どうするの?」
花陽「...あっ。」
花陽「一人で持てないから..にこちゃんに...家まで来てもらわないと...?」
にこ「...」
にこ「...しょ、しょーがないわねぇ〜」
花陽「ご、ごめんね〜!家に持って帰ること考えてなかった...」
にこ「...あと何分、あと何分で花陽の家なの!?」
花陽「そ、そんな遠くないよ...?十五分ぐらい...」
にこ「...遠く感じるわ」
花陽「ご、ごめんね...」
にこ「...ありがとうでしょ?花陽もそういう消極的なところ、どうにかしなさい。」
花陽「う、うん...ありがとうっ!」
スタスタスタ...
のぞえり「...」
ーーーーーーーーーーーーー
にこの部屋
にこ「...はぁー」ベットドサッ
にこ「(いつも以上に疲れた一日だったわ)」
にこ「(...花陽ってのんびりしてると思ってたけど、あの子なりにちゃんと考えてるのね)」携帯ピッ
にこ「(...希から電話が来てたのね。今からかけてあげましょう)」ポチッ
ブルルルル...ブルルルル
ガチャ
希「『お、にこっち』」
にこ「はいはい、にこっちですよ」
希「『...今日ずっとにこっちを見てて分かったんやけど』」
にこ「...」
希「『...どう考えても先輩って思われてないやん♪』」
にこ「う、うるさいわね!」
希「『まあ、にこっちやし仕方ないけどね』」
にこ「ま、まあ?スーパーアイドルだからねぇ〜。誰でも親しみ易いって言うのはスター性というかぁ?」
希「『...ついに開き直ったね』」
にこ「じゃあどうすればいいのよっ!!!」
希「『それより、今回のだとあんまり絵里ちの参考にはならへんと思うねんなぁ〜』」
にこ「は、話の切り替えが早いわね...そりゃ、ただ遊んだだけで参考になる訳ないでしょ!」
希「『ん〜。でもな、もう絵里ちと花陽ちゃんに明日遊ぶ約束させちゃったから考えるにも時間が無いねん。』」
希「『...別に明日じゃなくても良かったとは思ってるんやけどね〜』」
にこ「...絵里は指示する立場だから、下の学年から親しみにくいと思われるのは仕方ないと思うわ」
希「『おっ...にこっちも、ちゃんと絵里ちのこと考えてるんや♪』」
にこ「あ、当たり前でしょ!?...絵里は実際冷たい人じゃないし...」
にこ「...一日しっかり遊んだら、花陽も絵里がどんな人かきっと分かってくれるわ」
希「...」
希「『...今日の花陽ちゃんの会話見ても思ったんやけど』」
にこ「な、何よ...」
希「『にこっちって色んなことしっかり考えてるねんなぁと思って。』」
にこ「...まあ、スーパーアイドルにこちゃんだからねぇ〜♪」
希「『はいはい。褒めてあげたウチがバカやった。それで問題は、絵里ちと花陽ちゃんがどこで遊ぶかやねんな...』」
にこ「な、何よその態度!...まあ、確かに花陽は今日遊んだみたいに、絵里に行きたいとこ言いそうに無いわね...」
希「『...かと言って絵里ちが行く場所決められるかって言うと...』」
にこ「...無理ね。意味不明な場所に連れて行きそう」
にこ「というか、ミューズの中で一番会話が続かなさそうな二人よね」
希「『そ、それは言い過ぎやない?...でも、やっぱりウチらがあらかじめ行く場所決めといたほうがええやろうか?』」
にこ「絶対にそっちの方がいいわ」
希「『...花陽ちゃんと絵里ちが仲良くなれそうな場所か...』」
のぞにこ「うーん...」
希「『花陽ちゃんが楽しめそうな所を絵里ちに教えるとか?』」
にこ「...それが一番良さそうね。にこから絵里に花陽の行きたそうな所をメールしてみる」
希「『...やっぱり、にこっちも絵里ちのこと心配やねんな♪』」
にこ「...そういうことにしといてあげる!じゃあ、今から絵里にメール送ってくる」
希「『にこっちも素直やないなぁ〜。じゃあ、あとはよろしくー!』」
携帯ポチッ
にこ「...」
にこ「今日、花陽が行きたかったけど...行けなかった場所があるわね。」
ーーーーーーーーーーーーー
時は戻り...
花陽の部屋
花陽「...」ドサッ
花陽「お洋服、いっぱい買っちゃったな...♪」
花陽「(にこちゃんには迷惑かけちゃったけどね...)」エヘヘ
ブルルルル...ブルルルル
花陽「ん...電話?」
花陽「(絵里ちゃんから?)」携帯ポチッ
花陽「え...絵里ちゃん?」
絵里「『は、花陽。』」ビクッ
花陽「な、何かあったのかな...?」
絵里「『ぎょ、業務連絡とかじゃないんだけどね...』」
絵里「『そ、その...』」
絵里「『あ、明日遊べないかしら...?』」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
花陽「...」ドキドキ
花陽「(え、絵里ちゃんと...明日遊ぶ約束しちゃった)」
花陽「(もしかして...ミューズをリストラされるとか!?)」
花陽「(今日はにこちゃんと遊ばせて様子を見て...明日には絵里ちゃんが花陽にミューズ辞めてくださいって言われるとか...)」
花陽「(あ、ありそう...)」
花陽「...!」
花陽「(...そ、そんなことはないよぉ!遊びたいだけだよね...?)」
花陽「(別に絵里ちゃんが怖いわけじゃないよ!怖いわけじゃないんだけど...)」
花陽「(え、絵里ちゃんがミューズに入る前の印象がまだ...)」
花陽「(...もうその時の絵里ちゃんじゃない。って言うのは分かってるけど...)」
花陽「...」
花陽「(し、心配だなぁ...)」オロオロ
ーーーーーーーーーーーーー
絵里の部屋
電話プツン
絵里「...」ドキドキ
絵里「(や、約束しちゃったわね...)」
ブルルルル...ブルルルル...
絵里「...ま、また電話ね。」
絵里「(にこ...)」
ピッ
絵里「...もしもし」
にこ「『...遊ぶ約束はしたの?』」
絵里「ええ...さっき電話終わったばかりで...明日遊ぶことになったわよ」
にこ「『そう...で、どうだったの?花陽は』」
絵里「...」
絵里「にこぉ...」ブワッ
にこ「『...やっぱり怖がられたの?』」
絵里「にこは良いわよ...後輩に後輩って見られてる時点で」泣チカ
にこ「『そ、それは良いわけないわよ...で、どこで遊ぶつもり?』」
絵里「ど、どこ?え、えーっと...」
絵里「...」
にこ「『...』」
絵里「頑張るわ」
にこ「『...私が花陽の行きたそうな所、教えてあげてもいいわよ。』」
絵里「ほ、ほんと!?」
にこ「『...なんで嘘つく必要があるのよ』」
絵里「にこって優しい...」泣チカ
にこ「『あ、当たり前でしょ!?それじゃ教えてあげるからメモ取りなさい』」
絵里「わ、わかったわ!」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
にこ「『...こんなところね』」
絵里「い、意外と多いのね...」
にこ「『...今日に花陽が行けなかった場所を言ってみただけよ、あんた達聞いてたんでしょ?』」
絵里「い、言ってたかしら...」
にこ「『会話を盗聴してたくせになに聞き逃してんのよ!』」
絵里「(ど、どちらかと言うと会話を聞いて癒されてたわね)」
絵里「...ごめんなさい」
にこ「『はぁ...全く、しっかりしなさいよ?』」
絵里「...にこに言われる日が来るとは思ってなかったわ」
にこ「『なにショック受けてんのよ!!...絵里は絵里らしくしてればいいの。じゃあね』」
携帯プツン
絵里「...」
絵里「(私は私らしく...か)」
絵里「と、とりあえず...今から行く場所決めて...頑張るわよ!!」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
コケコッコ---!!!...
絵里「...」スヤスヤ
絵里「...んっ、んんーー」ノビ-
絵里「朝ね!」ドヤァ
絵里「...」
絵里「(あまり眠れなかった気がするわ)」
絵里「(き、今日に花陽と遊ぶのよね...)」
絵里「...」
絵里「(で、でも行く場所は決めたし...頑張るわ!!)」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
リビング
絵里「...」
絵里「(もうそろそろ...行かないといけないわね)」
絵里「(緊張感してお腹が痛い気がするわ)」
絵里「(...な、なにを緊張感してるのよ!)」
亜里沙「お姉ちゃ〜ん」
絵里「(昨日電話かけた時、花陽、びっくりしてたわね...)」
亜里沙「お、お姉ちゃ〜ん?」
絵里「(...本当に大丈夫かしら)」
亜里沙「もう!お姉ちゃん!?」
絵里「あ、亜里沙!?ななな何かしら」
亜里沙「もぉーっ。ずっとお姉ちゃんのこと呼んでたんだよ?」
絵里「ご、ごめんね?ちょっと考えごとしてたの」
亜里沙「...何考えてたの?」
絵里「...聞いてくれるー?」
亜里沙「(あ、面倒くさいやつかも)」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
絵里「花陽と電話した時びっくりさせちゃってね...」
絵里「それでお姉ちゃんは悲しいの!」
絵里「今から遊ぶのよ?はぁー...どうしたらいいと思う?後輩の気持ちが分からないわ」
亜里沙「(やっぱり面倒くさいやつだったね)」
亜里沙「お、お姉ちゃんは大変だね〜。」
絵里「そうなのよ...絶対に私がミューズを入る前のことを根に持ってるわ...」
亜里沙「(な、何があったんだろう)」
絵里「...私が練習の時とか指示出してるから怖い人と思われてるのよ。」グスン
亜里沙「...お、お姉ちゃんは、亜里沙と話す時みたいに接すればいいと思うよ?」
絵里「そうかしら...」
亜里沙「うん。自分より年齢が下だからって...遊ぶ時はそんなにきっちりしなくても...もっと自然体でいいと思うけどな」
絵里「自然体...か」
絵里「(確かに後輩の前ではかっこよくありたい自分がいるわね)」
絵里「き、きっちりしなくても...大丈夫かしら」
亜里沙「うん!きっちりする必要もないと思うよ。」
絵里「...」ウルウル
絵里「...ありさぁ〜。」ダキッ
亜里沙「も、もう!痛いよ...」
絵里「...私はいい娘を持ったわ」
亜里沙「(い、妹だね...)」
絵里「...よし!お姉ちゃん、頑張ってくるね」スタスタ
亜里沙「い、いってらっしゃーい!」
...ガチャン
亜里沙「(あ!...行っちゃった。)」
亜里沙「(もうすぐ雨降るから、外に出してる洗濯物片付けて欲しかったのにっ)」フンス
ーーーーーーーーーーーーー
駅前
花陽「...」ドキドキ
花陽「(え、絵里ちゃんはまだかな...)」
花陽「(緊張感するなあ...リストラじゃないと...いいけど)」
花陽「(...天気も悪くなってきたね。)」
絵里「...!!」
絵里「(確かに居るわ。あそこに花陽が居るわ。)」ドキドキ
絵里「...」
絵里「...」スゥ-
絵里「...」ハァ-
絵里「(落ち着きなさい、エリーチカ。いつも通り接すれば大丈夫よ)」
絵里「(...自然体で接するのよ)」
絵里「...」
絵里「(...行くわ!)」
スタスタスタ...
花陽「...あっ」ドキッ
花陽「え、絵里ちゃん...!」
絵里「は、花陽。」
えりぱな「...」
絵里「と、とりあえずお昼ご飯でも食べましょう!」
花陽「そ、そうだね!!」
ーーーーーーーーーーーーー
ラーメン屋
ヘイラッシャイ-
絵里「...」
花陽「...」
絵里「(気まずいわね)」
花陽「...」
花陽「え、絵里ちゃんは何でこのお店知ってるの...?」
絵里「その...花陽、昨日にこと遊んだでしょ?にこに教えてもらったの」
花陽「そ、そうなんだ...」
絵里「...」
花陽「...」
絵里「(会話が続かないわ...)」
絵里「(や、やっぱりいきなり遊ぶのは良くなかったかしら...)」
絵里「(だ、ダメよ!頑張らないと...仲良くなれるチャンスなんだから!)」
絵里「(自然体に...自然体に接するのよ!)」
絵里「...私ね」
花陽「う、うん!?」ビクッ
絵里「ラーメン屋さんに来るの初めてだから...何を注文すればいいのかしら?」
花陽「えっ?...そ、そうなんだ。」
絵里「おすすめのラーメンとかあるのかしら?」
花陽「う、うん!凛ちゃんと一緒に食べて美味しかったラーメンがあるよっ」
絵里「じゃあ、私それにするわ。」
花陽「わ、わかった!」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ラ-メンドウゾ-!
絵里「こ、これが...ラーメンなのね」ゴクリ
絵里「...」ジ-ッ
絵里「花陽、この長方形は何?」
花陽「ちょ、長方形...メンマって言うんだよ。」
絵里「...食べれるの?」
花陽「そ、そうだよ。頂きます。」
花陽「...」ズルズル
絵里「...い、頂きます。」
絵里「」モグモグ
絵里「...!?」
花陽「絵里ちゃん...どうかした?」
絵里「お、美味しいわ...」
絵里「ラーメンってこんな美味しいものだったのね」
花陽「い、今絵里ちゃんが食べてたのはメンマだよ...」アハハ
絵里「すごいわ!メンマって何者なの...」
花陽「ラーメンも早く食べないと...スープが冷めちゃうよ?」
絵里「そうね!...いただきます」
絵里「」ズルズル
花陽「(ど、どうなのかな?)」
絵里「...」ガタッ
絵里「お、おいしいわ!!!」
花陽「え、絵里ちゃ〜ん...お店の中だから、静かにね」
絵里「ハッ!...ご、ごめんなさい」スタッ
花陽「...あ、あはは。」
絵里「...私はラーメンを食べるわね」
絵里「」ズルズル
絵里「は、ハラショー...」ズルズル
花陽「(あ、あれ?絵里ちゃんってこんな人だったっけ...?)」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
花陽「ふぅー。お腹いっぱい。」
絵里「美味しかった..」
花陽「よかったね...」
絵里「ええ...これまでラーメンを食べなかった人生に後悔してるわ」
花陽「そ、そこまで...?」アハハ
花陽「(意外と絵里ちゃんと話せてる...かな?)」
絵里「花陽。次は遊園地に行くわよ!」
花陽「ゆ、遊園地。でも..」
ポツ...ポツ...
ザァ--...ザァ--...
花陽「あ、雨が降ってきてるかも...」
絵里「本当ね...雨が降ってたら遊園地は行けないかしら」
花陽「そうだね...」
絵里「...そうよね。」シュン
絵里「...」ドボドボ
花陽「(お、落ち込んでる...)」
絵里「(どこに行こうかしら...)」
花陽「じゃ、じゃあ、花陽が行きたい所に行ってもいいかな?」
絵里「...えっ!?ほ、本当に!?」
絵里「(花陽が行きたい所に行けたらそれが本望だわ)」
花陽「う...駄目かな?」
絵里「駄目なわけないわよ〜!ありがとうね、花陽!」
花陽「う、うん!」
花陽「(すごい感謝されちゃった...)」
ーーーーーーーーーーーーー
ドールショップ
イラッシャイマセ-
絵里「...人形が沢山置いてあるわね。」
花陽「そうだよ♪一回きてみたかったんだ〜」
絵里「...」ジ-ッ
絵里「...クマの人形...かわいい」
花陽「可愛い人形が沢山あるね♪...って、絵里ちゃん?」
絵里「(家に持って帰ってモフモフしたいわ )」
花陽「(...くまさんの人形をずっと見てる。)」
花陽「その大きいくまさんが気に入ったの...?」
絵里「えっ!?あ、うん。ちょっと気になって...」
花陽「確かに可愛いね!黒色のくまさん。」
絵里「そうね...どうしましょう」
花陽「買いたいの?」
絵里「うん、そうなんだけどね...」ウ-ム
絵里「大きいから亜里沙にバレたら人形とられちゃうのよ...」
絵里「あんな可愛い目で人形を欲しそうに見つめてくるのよ!?断れるわけ無いじゃない...」
花陽「そ、それは大変だね...」アハハ
花陽「...じゃあ、こっちの絵里ちゃんが見てるよりは小さいくまさんを買ったらいいんじゃないかな?」
絵里「!!そんな物があったなんて...」
花陽「そ、それでもちょっと大きいかもだけど...」エヘヘ
絵里「よし、私はこのくまを買うわ!」スタスタ
花陽「行ってらっしゃ〜い♪」
花陽「...よし!私も買いたい人形さん探そう...」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
お買い上げありがとうございましたー
スタスタスタ...
花陽「くまさん、買えて良かったね♪」
絵里「ええ!」
絵里「(くまの名前どうしましょう)」
花陽「あ...次はどこに行こうかなー?なんて...」エヘヘ
ポツポツ...
絵里「...雨もまだ降ってるわね。」
花陽「そうだね...」
花陽「...遊園地行けなかったから...近くにある観覧車に行ってもいいかな...?」
絵里「ほ、ほんと!?...私も観覧車乗ってみたかったの!行きましょう!」
花陽「うん♪」
スタスタスタ...
花陽「(絵里ちゃんって思ってたより...優しい人かも!)」
ーーーーーーーーーーーーー
観覧車
えりぱな「「おおー!」」
花陽「曇ってるけど...いい景色だね♪」
絵里「そうね!」
絵里「でも、晴れて欲しかったわ...」
花陽「...ふふふ」
絵里「ど、どうしたの?」
花陽「今日絵里ちゃんと遊べて良かったなーと思っただけだよ♪」
花陽「遊ぶ前は緊張したけど...絵里ちゃんってこんなに優しい人だったんだね」
絵里「は、花陽ぉ...」ウルウル
絵里「私も遊べて良かったわぁ...ありがとう、花陽!」ダキツ
花陽「えへへ...」ヨシヨシ
花陽「あ、学校も見えてきた!」
絵里「ほ、ほんと!?」ガバッ
絵里「綺麗ね...」
花陽「そうだね!」
花陽「...でも、また私の行きたい所ばっかり行っちゃったね。」
花陽「...昨日もにこちゃんに私の行きたい所ばっかり行かせちゃって...ごめんね?」
絵里「...私も楽しかったから大丈夫よ!」
絵里「あと、ありがとうでしょ?」フフフ
花陽「!!!そ、そうだね。」
花陽「...やっぱ私は駄目だなぁ。何でも消極的に考えちゃうね」エヘヘ
花陽「消極的な所を治しなさいって、昨日、にこちゃんにも言われたんだ。」
花陽「...同い年の凛ちゃんとか、真姫ちゃんを見てても私って駄目だと思うし...」
花陽「...ど、どうしたらいいんだろうね。」
絵里「...」
絵里「...私は、今のままの花陽でいいと思うわよ」
花陽「えっ...?」
絵里「消極的に物事を見れるってことは、他の人が気づかないような、ささいなことを見れるってことよ?」
花陽「え、絵里ちゃん...」
絵里「他人と比べて自分を駄目だと感じて、人一倍努力をしてることも知ってるわよ?」ニッコリ
花陽「わ、私はそんな...」
絵里「いーや。ミューズの中で一番頑張ってるのは花陽かもしれないわよ。」
絵里「だから、花陽は今のままで大丈夫!何も心配することはないわ。」
花陽「そ、そうかな...?」
絵里「そうよ!」
花陽「...絵里ちゃんにそう言ってもらえると、自信が出てきたかも!」
花陽「...ありがとう♪」
絵里「どういたしまして。」フフフ
花陽「...あっ」
花陽「虹だ!」
絵里「ほんとね!」
絵里「綺麗...」
花陽「雨が降ってる時に来て良かったね!」
絵里「ふふふ...そうね!」
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翌日 部室
希「...それで花陽ちゃんと仲良くなれたんや♪」
絵里「ええ!」
絵里「本当に昨日遊んで良かったわ...にこも希もありがと。」
にこ「に、にこはただ絵里が面倒くさかったから協力してあげただけ。」
希「そんなこと言って〜本当は嬉しいくせに!」
にこ「な、なんでそうなるのよ!!」
絵里「...そろそろ練習の時間よ、行きましょう!」
希「そうやね!」
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屋上
絵里「みんな、ちょっと集合して!」
はーい!!
スタスタスタ...
穂乃果「なになに?絵里ちゃん、希ちゃん!」
凛「ふっふっふ...」スタスタスタ
絵里「みんなに集まってもらったのは、次のライブのことなんだけど...」
にこ「(...凛が絵里と希の後ろにまわったわね)」
花陽「...」プクク
にこ「(まだ凛が何もしてないのに花陽は笑ってるわ)」
絵里「次のライブの各ユニットの報告会をしようと思って...」
希「(花陽ちゃんが笑ってる...ってことは)」
希「...りーんちゃん!」クルッ
凛「!!!ばれたにゃ...」
絵里「ど、どうしたの...?」
希「...えぇー?凛ちゃん、何がばれたんかなー?」
凛「や、やめるにゃ...ワシワシだけはやめて欲しいにゃ...」
希「最近、にこっちばかりで歯ごたえが無かったねんなぁ〜」
にこ「(何言ってるのよこいつ)」
希「...覚悟はええな?」
凛「やめるにゃあああああ!」
ワシワシマックスヤアアアアアアア
イヤアアアアアアアアアアアア!!
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絵里「...後輩に嫌われてる気がするわ」完
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以下のssと関連があります!
希「ユニットの名前?」後編
絵里「くまさん人形」
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面白かったです!
後編も期待してます!
そういうコメントをして頂けるとやる気しか出ません
ありがとうございますうううう(^ω^)
日曜日を楽しみに待ってます!
頑張ってください!
こういうゆるい感じいいですね^^
面白かったです!