海未「穂乃果が絵里に!?」
(投稿日4/26)穂乃果ちゃんが絵里ちゃんと付き合わないssです。
◯穂乃果ちゃん大好きな仲間達の勘違い系ssです。
◯ネタバレとありますが、アニメを全話見てると気にしなくても大丈夫です。
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部室前 廊下
ことり「(...あれ、部室の中に絵里ちゃんもいる?バレないように覗き見しちゃいます)」コソコソ
穂乃果「絵里ちゃん...」
穂乃果「私は...あなたのことが好きだ!!!」
ことり「...」
ことり「(え、えーーーーっ!?)」
絵里「...私もそうよ。でも...」
ことり「(そ、そうなんだ?)...」
絵里「私は...もう一人好きな人がいるのよ...?」
ことり「(...!?)」
穂乃果「えっ...?」
ことり「...」
タッタッタッ...
ことり「(海未ちゃんに...)」
ことり「(海未ちゃんに報告しないと!!!)」
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時は戻り
穂乃果の家 リビング
TV「...貴方がいっちゃうなんて、私は嫌よ!」
雪穂「...うぐっ...」グスッ
穂乃果「...」チャンネルプチッ
TV「ラッスンゴ-レライッ、ハイラッスンゴ-レライッ」
雪穂「...お姉ちゃん、何でチャンネル変えたの!?」
穂乃果「だって、穂乃果が見ても全然つまんないんだもん!」ムスッ
雪穂「...はぁ?なんであんな感動的なシーンをつまんないとか言うのよ!!」
雪穂「愛し合う2人が分かれるシーン...感動ものじゃない」グスッ
穂乃果「そんなの知らないよ!穂乃果はお笑いのテレビ見てるほうが面白いんだもーん」
雪穂「...そうだねぇー。高校生にもなって、お姉ちゃんは恋愛とか、全く興味ないもんねぇー」フフン
穂乃果「」カチン
穂乃果「穂乃果だって恋愛とか興味あるもん!!」フンス
雪穂「じゃあリモコン返してよっ!」
穂乃果「いやだもーんっ!」
穂乃果ママ「...もうっ、あんた達は毎日毎日...」イライラ
穂乃果ママ「店に丸聞こえじゃないっ!!!テレビぐらい譲り合ってみなさい!!」
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穂乃果の部屋
穂乃果「...雪穂のせいでお母さんに怒られちゃったし、怒られたせいでお笑い番組も見れなかったし...もう散々だよっ!」フンス
穂乃果「穂乃果だって高校生だし、恋愛の話とか興味あるもん!手を繋いだりすることだよね!」
穂乃果「穂乃果だって、みんなと手を繋ぐことあるもんっ!」
穂乃果「...手を繋ぐことが恋愛だっけ...?」
穂乃果「でも、分からないことがあったらパソコンで見れるもんね〜。雪穂が悪いんだよっ」パソコンカタカタ...
穂乃果「(...ん?)」ジ-ッ
穂乃果「(この人、さっき雪穂が見てたドラマの女の人だ)」カタカタ
穂乃果「へぇー...この人もアイドルなんだ!!アイドルなのにドラマにも出て...すごいねえ」
穂乃果「...」ピコ-ン
穂乃果「これだよ!!!!」
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翌日 部室
絵里「(...次のライブはユニットでやるから、全体で合わせる練習が少なくなってきたわね。)」
絵里「(明日なんて練習休みだし...)」
絵里「(それはそうと...エリーチカ、最近思うの)」
絵里「(穂乃果はともかく...他の後輩との壁を感じる気がするわ)」
絵里「(...前に海未を呼んだだけで逃げられたこともあったし)」
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三日前 廊下
海未「(...)」
海未「(...私もにこみたいに、キャラ作りをするべきですね)」
海未「(ラブアローシュートで、みんなのハートを打ち抜くぞぉー♪みたいな感じですか?)」ニヤニヤ
海未「(...うーん。やはりそれだとオーソドックスな感じが出てしまいますね。何かインパクトのある...)」ウ-ム
絵里「あ、海未ー!!」
海未「...うひゃあっ!?ななな何ですか!?絵里ですか!?」
絵里「そうよ。それで、新曲のことなんだけど」
海未「わ、私は知りません!!ラブアローシュートなんて知りませんから!!」
タッタッタッ...
絵里「...」
絵里「...」グスッ
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絵里「(さっきも...)」
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ちょっと前の部室
花陽「...はぁ」
花陽「(最近のお米が美味しすぎて辛いよぉ...)」
花陽「(これじゃ穂乃果ちゃんと頑張ってダイエットしたのに、また元どおりに...)」
花陽「(凛ちゃんにはあんまりご飯食べないほうがいいって言われたけど...)」
花陽「(でも、仕方ないよね!お米は美味しいし、美味しいものを食べて悪いっていうのはおかしいと思う!)」
ガサゴソ...
花陽「(誰もいないし、今のうちに...)」
ガバッ
花陽「お米さん、いただきます♪」
...ガチャ
絵里「あ、花陽。あれ?穂乃果やことりとは一緒じゃないの?」
花陽「ヒイッッッッ!!」ガタッ
花陽「ご、ごめんなさぁ〜い!!」
タッタッタッ...
絵里「...」
絵里「...」ブワッ
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絵里「(...)」
絵里「(せ、せめて穂乃果には嫌われないようしないと)」
ガチャッ
穂乃果「...あ!絵里ちゃん!良いところに!探してたんだ〜♪」
絵里「ほ、穂乃果!?」
絵里「(噂をすれば何とやらね)」
絵里「...なんで探してたの?」ニコッ
穂乃果「昨日の夜ね、穂乃果いいこと思いついたんだっ!!あのね...」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
絵里「...要するに、劇をしたいってことかしら?」
穂乃果「うん!海未ちゃんに言っても馬鹿にされたし、ことりちゃんも海未ちゃんと一緒にいるもんっ」
穂乃果「でも劇もできたらお客さんにもっと楽しんでくれると思うし、いい案だと思うんだけどなぁ〜。」
絵里「(それで私のところに...嬉しい)」
絵里「...私は何をしたらいいのかしら?」フフ
穂乃果「そうだよ!!あのねっ、穂乃果と絵里ちゃんで劇をしてミューズのみんなをびっくりさせてから、みんなで劇するんだよ!」
絵里「(...な、なるほどね...さすが穂乃果。考えることが単純ね)」
穂乃果「どうかな?絵里ちゃん!」キラキラ
絵里「(でも、ほ、穂乃果だけには嫌われたくないわ!)」
絵里「い、いいんじゃないかしら...?」
穂乃果「だよねー!絵里ちゃんならきっとそう言ってくれると思ったんだ♪」
穂乃果「バレエをしてた絵里ちゃんだと穂乃果も頼もしいな...ありがとう!」ギュ-
絵里「(...ハラショーよ穂乃果!)」ウレシイチカ
穂乃果「よーし!じゃあ、さっそくー」
絵里「さっそく?」
穂乃果「(...絵里ちゃん誘ってからそのあとどうするか考えてなかったよ...)」
穂乃果「な、何したらいいかなーって...」アハハ
絵里「(...ここは先輩らしいところを見せるべきね。)」
絵里「じゃあ、台本でも探しましょ!ネットで探せばいくらでも出てくると思うわよ♪」
穂乃果「おおっ!絵里ちゃんもやる気だねえ。いいねえ!」
穂乃果「そうと決まれば台本探しからスタートだね!」オ-ッ
絵里「そうね♪」
穂乃果「...そうだ!これは絵里ちゃんと穂乃果だけの秘密にして、一緒にみんなを驚かせようねっ!」
絵里「分かったわ!」携帯ポチ-
絵里「...じゃあ私はこのサイトで良さそうなの調べるから、穂乃果はその下のサイトで調べてくれる?」
穂乃果「了解しました!」ビシッ
絵里「(...これは好感度アップ間違いなしね♪)」
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翌日
絵里「(...昨日で穂乃果と一緒に劇をする台本決めたわね。)」
絵里「(昨日はいつも通り練習もあったから、お互い家で台本を覚えて今日に合わせることにしたけど...)」
絵里「(穂乃果、ちゃんと覚えてくるかしら。)」
絵里「(でも穂乃果が選んだ台本が元になってるから、きっと大丈夫ね。)」
絵里「(...最終的には台本を選んだだけじゃなくて、二人で自分達風の台本に直したから覚えやすかったわね)」台本ペラッ
絵里「(でも...改めて見ると恋愛系の台本って中々恥ずかしいわね...)」
ガチャッ
穂乃果「おっ、絵里ちゃんいたいた〜!」
絵里「...穂乃果。ちゃんと台本覚えてきた?」
穂乃果「ばっちりだよっ!絵里ちゃんは?」
絵里「私もばっちりよ!」グッ
穂乃果「よぉしっ!なら早速、2人で合わせよう!」オ-ッ!
絵里「そうね♪」
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部室前 廊下
テクテクテク...
ことり「(もぉ〜っ。穂乃果ちゃん、どこに行ったのかな...?)」
ことり「(授業終わったら『穂乃果行ってくる!』って言ってすごい速さでどこか行っちゃったし...)」
ことり「(...ことりに教えないでどこかに行っちゃうなんて、ことりは穂乃果ちゃんを許しませんっ!)」プク-
ことり「(屋上にも居なかったし、やっぱり部室かなと思ったけど...部室から穂乃果ちゃんの声がするね♪)」
ことり「(...あれ、絵里ちゃんもいる?バレないように覗き見しちゃいます)」コソコソ
絵里「...」
穂乃果「...」
穂乃果「絵里ちゃん...」
穂乃果「私は...あなたのことが好きだ!!!」
ことり「...」
ことり「(え、えーーーーっ!?)」
絵里「...私もそうよ。でも...」
ことり「(そ、そうなんだ?)...」
絵里「私は...もう一人好きな人がいるのよ...?」
ことり「(...!?)」
穂乃果「えっ...?」
ことり「...」
タッタッタッ
ことり「(海未ちゃんに...)」
ことり「(海未ちゃんに報告しないと!!!)」
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二年生 教室
ワイワイガヤガヤ
海未「...」
海未「(最近、一人でいるとずっとラブアローシュートのことを考えてしまいますね...)」ニヤニヤ
海未「(ラブアローシュートはオーソドックス...確かにそうですが)」
海未「(裏を返すとそのオーソドックスさが万能と言えますね。)」
海未「(色々他にも考えました...考えましたが、やはりこれしかない!というものがラブアローシュートですね)」ニヤニヤ
海未「(...それはそうと、ことりや穂乃果はどこに行ったのでしょうか?)」
ガラッ!
ことり「海未ちゃん!?海未ちゃんいる?」
海未「こ、ことり...?私ならここに居ますが。」
ことり「とりあえず、二人で話せる場所に行こ?」
海未「え、ど、どうかしたんですか?」
ことり「とりあえず早くっ!」グイッ
海未「わ、分かりました...(何かあったのでしょうか?)」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
屋上
海未「え、えっ...?そ、それは本当ですか...?」
ことり「うん、確かに見たよ。さっき部室で絵里ちゃんと穂乃果ちゃんが二人で...」
海未「...」
ことり「...海未ちゃん」ウルウル
海未「...状況を整理しましょう。」
海未「穂乃果と絵里は両想いですが」
海未「絵里にはもう一人好きな人がいると...」
海未「...話はそれで終わりで、続きは聞いてないのですか?」
ことり「ごめんね海未ちゃん...聞いてない...」
ことり「びっくりしちゃって...海未ちゃんに報告しなきゃって思って。」
海未「...仕方ないことです」
ことり「海未ちゃん...」
ことり「私は...穂乃果ちゃんのこと...大好きだけど...」
ことり「穂乃果ちゃんが...絵里ちゃんのことが大好きなら...っ...穂乃果ちゃんを応援してあげないと...ぉ...」ボロボロ
海未「...ことり」ウルウル
海未「...私だって...穂乃果のことが大好きですよ...っ...だから...だから...ぁっ...」ボロボロ
海未「...二人で一緒に、応援してあげましょうね...?」ボロボロ
ことり「...海未ちゃんっ...」ボロボロ
海未「...ことりぃ...」ボロボロ
ウワァァァァァン....
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
海未「...」
ことり「...」
ことり「...落ち着いてきたね♪」ニコッ
海未「...はい」フフフ
ことり「穂乃果ちゃん、私と海未ちゃんに絵里ちゃんが好きなこと知られたくないと思うんだよねっ」
ことり「あの時フラれた...かもしれないし、穂乃果ちゃんの前では絵里ちゃんのこと、シーッだよ?」
海未「分かってます...それに、誰にもこの事は話さないようにしましょう」
ことり「うんっ♪」
海未「まったく...穂乃果には迷惑をかけられっぱなしですね」フフフ
海未「...っ」ウルウル
ことり「...海未ちゃん!さっきいっぱい泣いたから、もう泣いちゃダメ!」
海未「...はい。分かってます!」ニッコリ
ことり「うんっ♪」
ーーーーーーーーーーーーー
二年生 帰り道
スタスタスタ...
穂乃果「雪穂ってさー、穂乃果テレビ見たいのに全然見せてくれないの、酷いよね?」
ことり「...」
ことり「(絵里ちゃんと...あの続きはどうなったんだろ?)」
ことり「(一緒に帰ってないってことは...やっぱり...?)」
海未「...」
海未「(これからどうすれば...いいのでしょうか。)」
穂乃果「...二人ともどうしたの?すごい静かだよ?」
ことり「...えっ!?そ、そんなことないよ!そんなこと!」アセアセ
海未「そ、そうですよ!私は元気ですよ!?」
穂乃果「...ほんとにぃー?」ジ-ッ
海未「本当です!ね、ことり?」
ことり「う、うん!そうね!」
穂乃果「...じゃあ今日は、みんなでハンバーガー食べにいこ!」オ-ッ
海未「...そっ、そうですね...」
ことり「うん!...」
穂乃果「(...あれ?いつもは海未ちゃんが『また太りますよ!』とか言うのに)
ーーーーーーーーーーーーー
穂乃果の部屋
穂乃果「...うーん。ハンバーガー美味しかったねえ」
穂乃果「絵里ちゃんと劇の練習したのも楽しかったねえ。」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんが帰りの時すごく静かだったのが気になるけど...」
穂乃果「...穂乃果、何か悪いことしちゃったのかな?」
穂乃果「色々考えたら眠くなってきちゃったよ...ふぁぁ」
スヤスヤ...
ーーーーーーーーーーーーー
ことりの部屋
ことり「(...失恋ってこんな感じなのかな...)」
ことり「(穂乃果ちゃんが...笑ってるだけで...胸が苦しくて...)」
ことり「...」
ことり「...」スゥ--
ことり「...」ハァ---
ことり「(うん!深呼吸したら楽になったかも♪)」
ことり「(やっぱり私は穂乃果ちゃんの幼馴染みだから...穂乃果ちゃんが喜んでくれるようしないとねっ)」
ことり「(海未ちゃんとはさっき電話で作戦会議したし...明日は今日の帰りみたいにならないといいな。)」
ことり「(...よし!今日もぐっすり眠れそうだね♪おやすみなさい!)」
ことり「(おやすみ...なさい...)」ウルウル
ことり「(...泣かないよ!)」
ーーーーーーーーーーーーー
穂乃果の部屋
コケコッコオオオオオオ
穂乃果「...」スヤスヤ
穂乃果「ふぁぁ...もう朝?...もうちょっとだけ...」スヤスヤ
「穂乃果ー!!起きなさい!!」
穂乃果「(外から...海未ちゃんの声だ)」
海未「もうっ、早くしないと朝練に遅刻しますよ!?」
穂乃果「...わかってるぅー!!」
穂乃果「(...急いで準備しないとねっ)」
ドタドタ...
穂乃果「おまたせーっ!あ、ことりちゃんおはよー!」
ことり「穂乃果ちゃんおはようっ♪」
海未「もうっ、毎朝なんで私が外から大声で穂乃果を起こさないといけないんですか!?」イライラ
穂乃果「だってお母さんはお店で忙しいし、雪穂はもう学校行っちゃってるんだもん!」
海未「自分で起きるという選択肢は無いのですか!?」
穂乃果「別に起こしてもらうぐらい良いじゃん!」ムス-
穂乃果「ことりちゃんは穂乃果の味方だよねっ!?」
ことり「あ、あはは...早く学校行かないと...朝練に間に合わないかも...」
海未「そうです!もうっ、穂乃果が口ごたえするから毎回時間通りに行けないんです!」
穂乃果「海未ちゃんのケチぃー!」
穂乃果「(でも、昨日の放課後とは違って元気だね...)」
穂乃果「(よく分からないけど、二人とも元気になってくれて穂乃果は安心だよっ♪)」
海未「(...落ち着いて接すれば...大丈夫そうです!)」
ことり「(海未ちゃんに落ち着いて穂乃果ちゃんと話そうって言って正解だったね♪)」
ーーーーーーーーーーーーー
放課後
ことり「(...お昼休みもいつも通りな感じで乗り切れたけど...)」
海未「(...一番心配な時間がやってきましたね。)」
ことり「(もしかしたら絵里ちゃんの所に行くかもしれないし...)」
海未「(そうなれば...私は...)」
穂乃果「...うーみちゃん!」
海未「...なんでしょうか穂乃果。」ニコッ
穂乃果「ふふふ...穂乃果ね、今日ね、絵里ちゃんと秘密の特訓があるの!」
海未「...えっ...」
穂乃果「だから先に帰っていいよ...って...海未ちゃん大丈夫?顔色悪いよ!?」
海未「...」
海未「だっ、大丈夫です...頑張って...ください...」
穂乃果「...ほんとに大丈夫?保健室連れてこっか?」
海未「私は...大丈夫ですから...」ウルウル
海未「(泣いては駄目です...ことりと泣かない約束をしましたから...)」
穂乃果「...海未ちゃん?」
海未「...穂乃果は...絵里のところに行ってあげてください」ニコッ
穂乃果「う、海未ちゃんがそういうなら...分かった!」
タッタッタッ...
ことり「...」
ことり「海未ちゃん、ことりも聞いてたよ...?」
海未「...はい...」
ことり「穂乃果ちゃん追いかけなきゃ...!」
海未「...私は」
海未「私は、一人にさせてください...」
ことり「...うん、分かった。ことりが行ってくるね!」
海未「...すいません。」
ーーーーーーーーーーーーー
部室
穂乃果「ふんふんふ〜ん♪」スキップ
ガチャ
穂乃果「絵里ちゃんおっはよー!」
絵里「...穂乃果。今は放課後よ?」フフフ
穂乃果「あはは、そうだったね...」テヘヘ
ことり「(...普通に話してるね。)」
ことり「(部室の外からだけど、絶対に一語一句も聞き逃さないよ!)」
穂乃果「でも、昨日は絵里ちゃんもノリノリだったねえー♪穂乃果びっくりしちゃったもん!」
絵里「せっかく劇をするんだから、良いものを作りたいに決まってるわ。」グッ
ことり「(...劇...?)」
絵里「穂乃果も昨日はいい感じだったわよ。今日も頑張りましょうね♪」
穂乃果「えっへへー。だって穂乃果恋愛大好きだもんっ!」
ことり「(...?)」
穂乃果「...でも、この台詞ってよく考えてみたらすごい恥ずかしいよねー。『あなたのことが好きだ!』なんて本当だったら恥ずかしくて言えないよ。」
絵里「ふふふ...確かに恥ずかしいかもしれないけど、恥ずかしくても言いたくなるぐらいの人がいつか穂乃果にも現れるわよ?」
穂乃果「そうなのかなあ...穂乃果、よく分かんないや!」エヘヘ
ことり「...」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!!!」ガチャ
絵里「こ、ことり!♪」
穂乃果「あ、ことりちゃーん!あれ?海未ちゃんはどうしたの?」
ことり「...それよりその話、ことりに聞かせてくれないかな...?」
穂乃果「ん、いいよ!絵里ちゃんと秘密の特訓の話ね!」グッ
ことり「うん...お願い!」
絵里「(...秘密の特訓って自分で言ってるのに...穂乃果の将来が心配ね...)」
穂乃果「じゃあ話すね、穂乃果と絵里ちゃんは...」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「それで、みんなに劇を披露するの!」
穂乃果「だからね、今日も穂乃果は部室に残って絵里ちゃんと特訓してたんだよ?」ドヤァ
ことり「...」ウルウル
穂乃果「...こ、ことりちゃん?」
ことり「もうっ、穂乃果ちゃんのバカぁっ。良かったぁ...」ダキッ
穂乃果「も、もう。どうしたの?いきなり抱きしめてこないでよー!ことりちゃん...」
ことり「ことり、心配したんだよぉ..っ?絵里ちゃんと穂乃果ちゃんが付き合ってるんじゃないかって...!」ウルウル
絵里「こ、ことりぃ...さ、流石に穂乃果と付き合うわけないじゃない」アハハ
穂乃果「...もうっ、ことりちゃん苦しいよぉ〜...」
ことり「...絵里ちゃんもっ...ありがとう...」ダキッ
絵里「(...ハラショーよことり)」ヨシヨシ
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「...そうだ!ことりちゃんも一緒に劇しよっ?」
穂乃果「3人いれば凄いことになるって穂乃果聞いたことあるよ!」ドヤッ
ことり「3人いれば文殊の知恵だね...」アハハ
ことり「...うん!一緒に劇しよっ♪」ニッコリ
絵里「そうね♪なら3人用の新しい台本探さないといけないわね。」
穂乃果「よーっし。また台本探し、頑張るぞー!って...穂乃果、携帯を教室に忘れてきちゃった」エヘヘ
穂乃果「急いで取りに行ってくるね!」スタスタ
ガチャッ...
ことり「いってらっしゃーい♪って、もう行っちゃったね...」アハハ
絵里「...穂乃果はほんと元気ね♪じゃあ、先に2人で台本探しときましょ。」フフフ
ことり「うん♪」
ことり「(...あ。教室に海未ちゃんいるんだった!...大丈夫かな?)」
絵里「ん、ことりどうしたの?そんな考え込むような顔をして。」
ことり「...絵里ちゃん、私もちょっと教室に行ってくるね!」
ダッダッダッ
絵里「...」
絵里「な、何かあったのかしら...」
絵里「(でも、ことりからも抱きつかれちゃったし...これは先輩としての評価アップ間違い無しね!)」ドヤァチカ
ーーーーーーーーーーーーー
教室
シ-ン...
穂乃果「るんるんるーん♪」スキップ
ガラッ
穂乃果「あ、海未ちゃん!...だ、大丈夫?机で寝てる...?」
海未「...」
穂乃果「海未ちゃーん。こんなところで寝ちゃったらだめだよっ、帰って寝ようね!」ユサユサ
海未「ほ、穂乃果...?」チラッ
穂乃果「穂乃果だよ!...どうしたの?海未ちゃん。」
海未「ううっ...うううう...」ボロボロ
海未「泣かないなんて...無理です...っ...」ダキッ
穂乃果「うわぁっ、いきなり抱きついてこないでよぉ〜っ。」
穂乃果「(ことりちゃんも抱きついてきたし...二人ともどうしちゃったんだろう?)」
海未「私も...ぉっ...大好きなんです...っ...いつも私を引っ張ってくれる...穂乃果がっ」ボロボロ
穂乃果「えっ!?そ、そんなことないよ...海未ちゃんは穂乃果を引っ張ってくれるじゃん!」
海未「違うんです...っ...昔から穂乃果は、私では行けない場所に連れてってくれるんです...っ」
海未「だから...私を...私を置いて行かないでくださいよぉ...うううっ」ボロボロ
穂乃果「お、置いていくってどういう...」アセアセ
海未「これからも...穂乃果のことを沢山怒ります...朝も早く起きて欲しいですし...っ...勉強もちゃんとしてください...っ」ボロボロ
海未「でもお...っ...穂乃果ことが大好きだから怒るんです...っ...だから、だからあ...っ...」ボロボロ
穂乃果「...」
穂乃果「海未ちゃん、聞いてね?」
海未「...ひぐっ...」ウルウル
穂乃果「穂乃果もよく分かんないんだ...早起きしなきゃ!って思うのに早起きできないし、勉強しなきゃ!って思うのにテストぎりぎりまで勉強しないし」アハハ
穂乃果「...でもねっ、海未ちゃんのことは穂乃果も大好きだよっ!」
海未「...!?」
穂乃果「穂乃果はすごいおっちょこちょいだし...穂乃果一人じゃ何もできないし、どこにも行ったりしないよ?」
海未「...本当...ですか?」
穂乃果「うん!」ドヤッ
スタスタスタ...
ことり「ほ、ほのかちゃーん!!海未ちゃんにも、ちゃんと説明しないと!」
穂乃果「あれ?ことりちゃん、どうしたの?」
海未「こ、ことり...」
ことり「海未ちゃん!...穂乃果ちゃんが絵里ちゃんが付き合ってるのは私の間違いだったの。あのね...」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ことり「...っていうことがあって...」
海未「...」
海未「...ふふふ。」
穂乃果「もおっ、二人ともどうしたの?海未ちゃんには馬鹿にされたからぜーったいに言いたくなかったのに!」
海未「そりゃ駄目に決まってます!そんな思いつきで行動しても絶対に成功しません!」ムスッ
穂乃果「もうっ、海未ちゃんの鬼!悪魔!」プク-
海未「何とでも言いなさい!」
穂乃果「...ふふーん。そんなに穂乃果に意地悪してると、さっき海未ちゃん泣いてたことみんなに言っちゃうもんね〜」ニヤニヤ
海未「そっ、それはやめてください!あれは勘違いですから!!」カァァ
ことり「...海未ちゃん泣いてたんだ!私も海未ちゃんの泣き顔見たかったな〜♪」
海未「も、もうっ!な...何ですか!」カァァ
海未「ことりだって泣いてたじゃないですか!」
ことり「えー♪覚えてないなあ...」ニヤニヤ
穂乃果「じゃあ、絵里ちゃんに早速言ってくるね〜♪」
ドタドタドタ...
海未「こらっ!!!穂乃果、まちなさーい!!」
ドタドタドタ...
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
放課後 帰り道
穂乃果「じゃあ、二人ともまた明日ね!じゃあねー!!」
ことり「じゃあね、穂乃果ちゃん♪」
海未「さようならです。穂乃果」フフフ
スタスタスタ...
海未「...ことり?」
ことり「ん、何かな海未ちゃん?♪」
海未「...ことりはあの演技を見て騙されたんですか!?」
ことり「あ、あはは...ごめんね海未ちゃん。」
海未「...もうっ!!!ことりのせいで私が泣いたこと皆に言いふらされたんですよ!?」
ことり「でも、泣いてる海未ちゃん可愛かったよ?」ニヤニヤ
海未「なっ...」カァァ
海未「もー!!茶化さないでください!!」ウワ-
海未「...でも、いいですよ?ことりが教室にくる前、穂乃果と二人っきりで話したんですから!」ドヤァ
ことり「...えっ、何話したのかな...?」
海未「秘密です!」フフン
ことり「...海未ちゃん、教えて欲しいな〜♡」
海未「教えません!」フフン
ことり「...海未ちゃん...お願いっ...!」ウルウル
海未「...そんな声だしても駄目です!!」
ことり「海未ちゃあん...」ウルウル
海未「も、もう...やめてください!」
オネガァイッッッッ!!!!
ヤメテェェェェェ
ーーーーーーーーーーーーー
海未「穂乃果が絵里に!?」完
ーーーーーーーーーーーーー
おまけ
のぞえり 帰り道
スタスタスタ…
絵里「〜♪」
希「...えりち?」
絵里「ん、何かしら♪」
希「絵里ち、ずいぶん機嫌がええなーと思って。」
絵里「ふふふ、そうかしら。」
希「...何かあったん?」
絵里「そうよ!今日は二年生から結構好かれたかもしれないから♪」
希「(一年二年にはこんなとこ言わへんやろうね...可愛ええなあ)」
希「でも、そんな評判とか気にしなくても絵里ちは充分好かれてると思うよ?」
絵里「そんなことないわよ...昨日花陽から逃げられたこと言ったでしょ?」ハァァ
希「あ、そのこと花陽ちゃんに聞いてみたんやけど、別に絵里ちが怖かったから逃げたんじゃないって言ってたで?」
絵里「そ、そうなの...?」パァァ
希「うん、そうやで!って...」ジ-ッ
希「...あれ凛ちゃんやない?」
絵里「...本当ね。」ジ-ッ
絵里「(...今の私なら呼んだら来てくれる気がするわね♪)」
絵里「おーい!凛ー!!」
凛「...え、絵里ちゃん!?」ビクッ
凛「(絵里ちゃんが練習してる時に後ろで絵里ちゃんのモノマネしてたのがバレたかにゃ!?)」
凛「ごめんなさいにゃー!!!!」スタスタスタ...
絵里「...」
希「...」
絵里「希ぃ...」ウルウル
希「...よしよし」ナデナデ
END
ーーーーーーーーーーーー
このssは以下のssに関連があります!
そちらもご覧ください(=゚ω゚)ノ
絵里「...後輩に嫌われてる気がするわ」
このssの続きです(・ω・)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
○気に入って頂ければ高評価やコメント等、お願いします( •̀ω•́ )✧
○作者のページに今後のssの予定を載せてますので、そちらもご覧ください(・ω・)
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