ラビットハウスの珍客①~とにかく『面倒な』客~
今回は「クロスオーバー」ではなく、実在の人物がラビットハウスにやって来るというお話です。
次々にやって来るクセの多い客たちにココア達はどう対応する!?
~ラビットハウス~
タカヒロ「・・・済まない、どうしても外せない用事が入ってしまってね」
チノ「大丈夫です。今日はお客さん少ないですし、ココアさんと2人でもやっていけます」
ココア「リゼちゃんも遅れるけど来るって言ってたしね!任せてください!!」
タカヒロ「そうか、安心して出掛けられそうだ」
ココア「はい!」
チノ「・・・ココアさんが自信満々だと一番不安なんですけどね」ボソ
ココア「チノちゃん、なにか言った?」キョトン
チノ「・・・何でもありません」プイ
タカヒロ「はは。じゃ、行って来るよ。よほどのことがあったら、電話を掛けて来るんだよ」カラン・・・
タカヒロ(2人をよろしくな、父さん)パチッ
ティッピー(任せておけ息子よ!)フンッ
カランカラン・・・
ココア「・・・さ~て!張り切ってやるよ!!」ドンッ!
チノ「何ですかその効果音は」
ココア「・・・その前にぃ~」ニィ
チノ「・・・嫌な予感が「チ~ノちゃ~ん♪」ダキッ
チノ「・・・やっぱり」スリスリ
ココア「~定期的にチノちゃん成分を補給しないと、ココアお姉ちゃんは倒れてしまうのだぁ~!」スリスリ
チノ「・・・もう、ココアさんはしょうがないココアさんです」
ティッピー(んな事しとらんで仕事せんか仕事)
カランカラン・・・
ティッピー「ほれ言ってる間にお客がきたぞい!」
チノ「仕事しますよココアさん」スッ
ココア「あああああちのちゃああああああん!!!」ガーン
《①~とにかく『面倒な』客~》
ココチノ「いらっしゃいませー!」
野々村竜太郎「・・・・・・」
スッ
ティッピー(面倒そうな客が来たのう・・・)ジト
ココア「・・・どうしようチノちゃん、何か話しかけづらい雰囲気だね」
チノ「何言ってるんですか、注文とらないといけないでしょ。私が行ってきます」スッ
ティッピー(さすがわしの孫じゃ!)
野々村「・・・・・・」
チノ「いらっしゃいませ。ご注文はいかがなさいますか?」
野々村「・・・・・・はい?」
チノ「(え、聞こえなかったのかな・・・)ご、ご注文は・・・」
野々村「・・・アメリカンをお願いします」
チノ「・・・かしこまりました、すぐにお持ちします」トト
チノ(ほっ、揉め事にならなくて良かった)ドキドキ
ココア「頑張ったねチノちゃん!」ナデナデ
チノ「・・・こんなの当たり前です、早くコーヒーセット出してください」
チノ「・・・お待たせいたしました、アメリカンです」カチャ
野々村「・・・どうも」
ココア「おつかれさまチノちゃん♪」
チノ「・・・ちょっと緊張しました」
ティッピー「コーヒー一杯だけじゃし、直に出て行くじゃろ」ボソ
ティッピー(・・・暗いというよりも、何か『やばい』気がするんじゃよな・・・)
野々村「・・・・・・」サーッ
ココア「すごい砂糖を入れてるね。もう3本目だよ」
チノ「ミルクもけっこう入れてます。かなりの甘党ですね」
野々村「・・・・・・」カチャッ
ズズ・・・
野々村「・・・う・・・」
ココア(『う』!?)
チノ(ひょっとしてコーヒーが不味かったんじゃ・・・)アセアセ
ティッピー「はっ!・・・これはまずい!!!」
ココア「え?」
チノ「どういう事ですかおじいちゃん!」
ココア「おじいちゃん?」
野々村「ゥオゥウア゛アアアアアアアアアアアアアーーーゥアン!」
チノ「~~~~~~~!?」
ココア「いきなりどうしたのあの人!?」
ティッピー「予想が的中したわい!とんだハズレくじじゃ!!」
ココア「っていうか腹話術してる場合じゃないでしょチノちゃん!!」
チノ「そっちの心配ですか!?」
コーヒーナンデデー!ドンナ入れ方デモ!オンナジヤオンナジヤオモデェー!ンァッ↑ハッハッハッハーwwwwwwア゛ン!!
このコーヒーンフンフンッハ アアアアアアアアア↑↑↑アァン!!!!!!アゥッアゥオゥウア゛アアアアアアアアアアアアアーーーゥアン!コノコーヒァゥァゥ……ア゛ー!
コデバ… ウッ…ヴマイ!コーヒーはぁ…グズッ…豆のみンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ↑豆のみンゥッハー↑グズッ豆のみな らずぅう!!イレガダ…入れ方の問題やないですかぁ…
入れ方次第でッヘッヘエエェエェエエイ↑↑↑↑ア゛ァアン!!!
チノ「・・・泣きながらコーヒーの感想言ってるようですね」
チノ(とりあえず不味かったわけじゃなくて良かった・・・)ホッ
ココア「おかしい人なのかな?」
ティッピー「ええい!さっきからやかましい!コーヒーの感想くらい静かに言わんかい!!」
野々村「アダダニハワカラナイデショウネ エ!」
ティッピー「いやここの初代店主なんだけど!!?」
ココア「どういうことティッピー!!?」
チノ「ココアさんは気にしないで下さい」
~飲み終わるまで泣き叫び続けて数分後・・・~
チノ「・・・アメリカン1杯で400円になります」
野々村「・・・・・・」チャリン
チノ「ちょうどいただきます・・・レシートです」スッ
野々村「・・・・・・あの・・・」
チノ「な、何でしょう!?」ビクッ
野々村「・・・取り乱してしまい申し訳ありませんでした」
チノ「あ、いえ・・・」
カランカラン・・・
ティッピー「・・・やれやれ、せいせいしたわい・・・」
ココア「数分間が長く感じたね~」
チノ「・・・相手するこっちの身にもなってください・・・」
ティッピー「まあしかし、これ以上ああいう厄介な客が来ることはないじゃろう」
チノ「・・・だといいんですけどね」
ココア「まあまあ、もうすぐリゼちゃんも来るし、大丈夫だよ!!」
チノ「もう!他人事だと思って・・・」プクッ
カランカラン・・・
ココア「あ、お客さんだよ!いらっしゃいませ~!」
???『お、なかなかいい雰囲気の店だね』
???『言っただろ?何回も来日してるけど、一度入ってみたかったんだよね』
???(デディベア)『お、バーもやってるのか。なあ、ここ夜になったら貸し切りにしない?腹いっぱい食って酒飲みたいよね』
ココチノ「」
???『口も無いのにどうやって飲み食いするんだ?あ、このテーブル『3人』ね』
ココチノ(どうしよう、外国の人来ちゃった(来ちゃいました)~!!)
つづくっ!
<次回>
というわけで最初のゲストは、『号泣議員』で有名な元兵庫県議の野々村竜太郎氏でした。
テンプレ引っ張ってこれたので執筆が楽だったのですが、それがなかったらムリでしたね。
今また(悪い意味で)話題になっていますが、兵庫県民のためにも説明責任を果たして欲しいです。
さて、『号泣議員』が去って一段落したつかの間、今度は『三人組で有名な外国人』がやって来ました!てか何でデディベア!?
次回、ラビットハウスに歌声が響く!!!
このSSへのコメント