ラビットハウスの珍客③~とにかく『熱い』客~
12/27 公開直後にとんでもないミス発見!修正しました。見てた方ごめんなさい!
~前回までのあらすじ~
『三大テノール』の面々が来店し言葉の壁に戸惑うも、リゼの合流もあり楽しいひと時となった。
入れ違いに青山が来店。しばしの歓談の後、三組目のお客がやって来る。
<前回>
青山「・・・そうですか~あのお2人は私の本を読んでいてくださったのですね~」
リゼ「海外の人にまで読まれていて凄いですね青山さん!」
青山「ゆっくりお話できず、本当に残念です~」
チノ「大丈夫です。ここを気に入ってくださったので、きっとまた会えますよ」
ココア「そうだよ青山さん!それまでに新しい本出して2人に読んでもらお!」
青山「そうですね~でも、」
青山「ここに来たのは、作品のアイディアが尽きてしまったからなのですよ・・・」ズーン
ココチノリゼ(((ああ、突いてはいけないところを突いてしまった・・・)))
カランカラン・・・
リゼ「あ、いらっしゃいませー!」
《③~とにかく『熱い』客~》
リゼ「お1人様ですか?」
松岡修造「少し急ぎなんだ。メニューをくれるかい?」
リゼ「はい、こちらになります」スッ
修造「ありがとう」
ココア「どうして急いでるんだろうね?」
リゼ「・・・仕事の合間に昼食とかじゃないですか?」
パカ パチッ! ココチノ(早っ!!!)
修造「ナポリタン、食後にオリジナルブレンドをあっつあつで!!」
リゼ「はい、わかりました!」アセ
ココア「・・・メニュー閉じるまで2秒なかったよね?」
青山「決断の早い人ですね~」
ジュージュー・・・
リゼ「・・・お待たせしました、ナポリタンです」ゴトッ
修造「・・・では、いただきます!!」パチ!
ココア「手を合わせるのも全力!!」
リゼ「・・・熱血的なオーラが出てます」タジタジ
ガツガツ ムシャムシャ
ココア「食べるのも早いね~、がっついてるよ!!」
チノ「でも、しっかり咀嚼しています」
リゼ「意外と高貴な所の生まれなのかもしれないな」
ティッピー「・・・そうこうしてる内に食べ終わるぞい、コーヒーを用意しないと・・・」
ココア「じゃあ私がやるよ!あっつあつだよね?」
リゼ「こぼすんじゃないぞココア」
ココア「お待たせしました、食後のコーヒーです!」コトッ
修造「元気が良いね君!気に入ったよ!」
ココア「えへへ~///」
チノ「ココアさん、早く戻ってきてください」チョイチョイ
ココア「あ、は~い!」タタッ
リゼ「それにしても・・・」チラッ
モヤモヤモヤ~
リゼ「・・・あんなに湯気をたててるコーヒー見たことないぞ」
チノ「いくらなんでも熱すぎじゃないですか?」
ココア「そうかなぁ~」
チノ「一度自分で飲んでみたらいいです」ジト
修造「・・・・・・」ジーッ
チノ「・・・ほら、いくら『あっつあつ』で注文してもこれはさすがに・・・」
修造「もっと熱くなれよ・・・」
チノ「・・・・・・え?」
熱い豆燃やしてけよ、コーヒー熱くなった時が、本当の自分(味)に出会えるんだ
リゼ「・・・何言ってるんだこの人は!?」ゾワ
ティッピー「コーヒーに向かって語りかけてるぞい!」
だからこそ!
もっと!!熱くなれよおおおおおおおお!!!!!!!!
リゼ「はいいっ!!?」ビクゥ!
ティッピー「いったいどういう事じゃ!?」アゼン
チノ「どうやらコーヒーに対して声援を送っているようですね・・・」ビクビク
ココア「ほらあ、あれでよかったんだよチノちゃん!」
リゼ「いや、信じたくないがあれでも足りなかったんだよ!!」
青山「すごい迫力でしたね~」
修造「頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるってやれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ!そこで諦めるな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張る頑張るペ○ングだって頑張ってるんだから!」
リゼ「なんでペ○ング!?」
ティッピー「多分作るときに熱湯を注ぐからじゃろう。あと販売中止的な意味と語呂の問題で」
修造「ほら君達も何をぼーっとしているんだ!このコーヒーに熱い声援をおくるんだ!!」
リゼ「ええっ!!?」
チノ「そんな今仕事中ですし「そこだいけ頑張れよっしゃいいよサイコーだよおおお!!!」オー!
チノリゼ「ココア(さん)!!?」
チノ「どうしましょうココアさんがあっちに行ってしまったらもう私達も参加確定です・・・」
リゼ「あ~もう!どうしてこんな時まで積極的なんだ!?」
修造ココア「「さあ君達(みんな)も一緒に!!!」」バッ
チノリゼ「「え、えーと・・・」」
ガ、ガンバレー・・・
修造ココア「「声が小さいぞ何だそれは!!!???」」クワッ
チノリゼ「「ううう・・・」」
ガンバレー ガンバレー モットダモット! ガンバレーガンバレー! ヨシソノイキダ!
ティッピー(今だけはうさぎで良かったわい。しかし、暑苦しい・・・)モヤモヤ・・・
青山「暖房要らずでいいですね~」アセカキカキ
~10分後~
修造「・・・よし!こんなもんだろ!!」ハァハァ
チノリゼ「や、やっと終わった~」グッタリ
ココア「いい汗かいたね~」ゼェゼェ
リゼ「いやお前が乗っからなかったらここまでならなかったんだよ!!」←どうあってもこうなってました
修造「さて、頑張った『お前』を飲むと・・・」カチャ
修造「・・・冷めてる・・・」
リゼ「・・・そりゃそうだろうな、かれこれ10分間放置していたんだから」ハァ
ココア「そんな・・・頑張ったのに・・・」ウル
修造「・・・でも、これはこれで美味い」グビ
リゼ「結局何でもいいんじゃないか!!!」ズバーン!
ココア「1050円になりま~す!」
修造「2千円からで」スッ
ココア「950円のお返しで~す!」ドウゾ
修造「おお!君は僕に負けない早さを持っているね!!」
ココア「えへへ~」
リゼ「いや、あれくらい大したことないだろ」アキレ
チノ「それでもココアさんの計算能力は侮れないですからね・・・」
カランカラン・・・
修造「とても美味しかった、ありがとう!!」
ココア「ありがとうございました~!!」ニコッ
カランカラン・・・
リゼ「・・・もう一声たりとも出ないよ・・・」
チノ「あの2人、どこかで血が繋がっているんじゃないでしょうか・・・」
ココア「もう!若いのが情けない!!」フンッ!
チノ「ココアさんだって若者です!」
青山「お疲れさまでした~」ヒョッコリ
リゼ「・・・青山さんは巻き込まれなくて良かったですね・・・」 ※多少ヤケ気味
青山「あの方のおかげでいい汗をかけたのでお肌ツルツルです~それに、」ツヤツヤ
青山「・・・新しい小説のアイディアが浮かびました、一石二鳥ですね~」
チノ「・・・そうですか良かったですね、でも風邪ひかないように注意してください」
カランカラン・・・
タカヒロ「ただいま、留守の間変わったことは・・・」
ココア「おかえりなさーい!!」 チノリゼ「(お帰りなさ~い)」
タカヒロ「・・・今日は大変だったようだね、みんなお疲れさま」カランカラン・・・
青山「みなさんとても頑張っていましたよ~、お客さんもとても喜んでいました」
タカヒロ「そうか。娘達を見守ってくれてありがとう」
タカヒロ「・・・さて、私にも話を聞かせてくれるかい?さぞ楽しい1日だったろう」
ティッピー(・・・わしにとっちゃ疲れたの一言で済むがのう)ヤレヤレ
リゼ「・・・そうだな。何だかんだ振り返れば、」
チノ「・・・思い出になることばかりでしたね・・・」
ココア「うん!今日すごく楽しかったね!!」エヘッ
・・・ジャア、コーヒーデモイレテユックリキコウカ ワーイ! アリガトウゴザイマス フフッ、ワタシモマゼテモラッテイイデスカ?・・・
おしまいっ!
というわけで最後のゲストは、みんな大好き『熱血』元テニスプレーヤーの松岡修造氏でした。
最近では錦織圭のかつてのコーチとして話題になりましたが、私にはどうしてもジョン・ウー氏が先に立ってあまりイメージが湧かないんですよね。
とはいえ、アグレッシブさ・ストイックさは、かつての師匠の性質を継いでいるのかなと。
また、『修造語録』関連グッズも人気があるみたいですね。でも私は買いたくないです(笑)。
さて、これにてシリーズ終了です!何気に続きものでははじめての完結作ですね!
息抜きで書き始めたのに、いつの間にか本気になってたよ、とくに三大テノール編は・・・
他の未完結作もこれから手をつけてしっかり終わらせるのでこれからも応援よろしくお願いします!
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