凛「あ〜あ」
凛ちゃんにボコられたい。
凛「らんらんる〜♪」
凛「今日は久しぶりのラーメン屋巡りだにゃ〜」
凛「ホントは3人で行こうと思ったのに…かよちんもマッキーも付き合い悪いにゃ」
凛「お?あのちょんまげシルエットはもしや…」
凛「ピーマン嫌いのリーダー発見!」
凛「でも珍しいな、穂乃果ちゃんが1人で歩いてるなんて」
凛「……」
凛「…尾行か?」
凛「うん…尾行して欲しいって聞こえる…」
凛「穂乃果の全てを教えてあげるって…」
凛「…」
凛「しょうがないなぁ!」
凛「そこまで言われたらもうついてくしかないじゃん!」
凛「……段ボール探さなきゃ」タタタ…
〜装着〜
凛「…さて」
凛「追跡開始から大体10分経過したけど…」
凛「どうやらウチのリーダーは誰かと待ち合わせをしている模様です」
凛「後ろ姿が妙にソワソワしてる様に見えるけど…」
凛「相手は絵里ちゃんとか?」
凛「いや、ないない!絵里ちゃん相手にソワソワするとか…幼稚園児相手に緊張してる様なもんだよ」
凛「お?誰か近づいてきた」
凛「…え」
凛「……男の人だ…」
凛「え…?嘘でしょ?…道でも聞かれてるの?」
凛「え?え?ふ、2人で歩き出したたにょ…」
凛「…」
凛「…最悪のパターンかも知れない」
凛「穂乃果ちゃん…」
凛「……三馬鹿は不滅だよ」ソソソ…
………。
凛「…アレから30分」
凛「未だ楽しげに話してる2人…」
凛「そんな2人を段ボール被って追いかけてる私は…」
凛「…」
凛「だめぇ!凛は強い子!だから泣いちゃだめなのぉ!!」
凛「うぅ…」
凛「段ボールふやけちゃう…」
凛「あ!肩と肩がぶつかって…」
凛「何か…2人とも照れてるよ…」
凛「穂乃果ちゃん…」
凛「頬を…」
凛「…頬を染めるな」
凛「…」pi
prrrr! ガチャ
『あら凛、どうしたのよ?』
凛「絵里ちゃん、一反木綿て知ってる?」
『え…?なに?一旦モーメント?』
凛「」
凛「…今度ぽんこつに効く雑草毟ってってあげるよ、煎じて飲め」
『はぁ!?アナタまた私の事ぽんこつって』pi!
凛「…」
凛「腹いせに怪談話しようとしたらコレだよ…」
凛「てゆーか、え?…嘘!?ここ…何だか怪しげなお店ばっかりなんだけど…っ」
凛「何なのここら…ホテル輝夜の城…キューティー♡パンサー…何だかピンク色の建物しかない…」
凛「…援軍……援軍を呼ばなきゃ…」
prrrr! prrrr! ガチャ
『はい、もしもし』
凛「園田さんですか?」
『な、なんですか?急に改まって…』
凛「穂乃果ちゃんにフナムシがくっ付きました」
『…はい?意味が良く分からないのですが…』
凛「穂乃果ちゃんの中で海未ちゃんの価値が一つ、下がる日がやって来ました」
『っ!!?!?』
『く、詳しく話しなさいっ!!』
凛「穂乃果ちゃんに、フナムシが、くっ付きました」
『場所は!?』
凛「欲望渦巻く歓楽街」
『天誅っ!!!』ガチャッ
凛「…」pi!
prrrr! prrrr!
ガチャ
『は〜い♪どうしたの凛ちゃん?』
凛「南さんですか?」
『え…どーしたの?』
凛「穂乃果ちゃんがママになるかも知れない」
『ぶほぉっ!!!…げほっ…ごほっ……はっ!!?』
凛「キャベツ畑に変態が現れました」
『ど、どこ!?今何処にいるの!!?』
凛「男と女の社交場…」
『絶許っ!!!』pi!
凛「よし」
凛「…あっ」
凛「あれ!?見失った!?」
凛「え!?も、もしかしてもう何処かに入ってっちゃったの!?」
凛「ど、どーしよう…コレじゃもう分かんないよ……ッ」
凛「そ、そうだ!」サッ
prrrr! prrrr! prrrr!
凛「〜っ」
prrrr! prrrr! prrガチャ
『はいは〜い』
凛「占って!!」
『?何を?』
凛「穂乃果ちゃんの居場所!!」
『え〜、ウチ今ドンジャラで忙しいんやけど〜』
凛「1人でやってて楽しいのかよっ!!?いいから占って!!」
『1人じゃないも〜ん!あ、えりちそれポン!』
凛「ポンはぽんこつのポンなんだよっ!!占えっちゃ!!」
『うっさいなぁ、そんなん占うまでもないんやけど』
凛「え!?どーゆーこと?」
『だってそれ…あぁ!!』
『イエーイ!!ドンジャラ〜ッ!!のび太のび太のジャイアン3〜!』
凛「転校しろ!!」ガチャッ
凛「…何なの」
凛「あっ!見つけた!!…て、あれ!?」
凛「穂乃果ちゃん…」
凛「ちょんまげは…?」
凛「それに…」
凛「手…」
凛「…恋人繋ぎ」
凛「希望は…」
「凛っ!!」
「凛ちゃん!!」
凛「っ!?」
凛「海未ちゃん!ことりちゃん!」
海未「コウノトリを撃ち墜としに来ました!!」
ことり「姫は何処なの!?」
凛「段ボール被ってるのによく気付いてくれたね…」
ことり「…もしかしてあの人!?」
凛「そうにゃ…」
海未「…分かりました……良く教えてくれましたね凛」
ことり「ありがとう凛ちゃん…ココからは私達に任せて、ゆっくり休んでね?」
凛「凛は……凛は…ハッピーエンドが好きなの…みんなが笑っていられる未来が…」
凛「これから凛が家でゴロゴロしてる時に穂乃果ちゃんがデートしてる休日が来るなんて…凛…耐えられないよ」
海未「さぞ怖かったでしょう…もう大丈夫ですよ」
ことり「さぁ、行こう!海未ちゃん!!」
ことり「ゴールは目の前だよっ!!」
海未「…はいっ!!」タッ
ダダダダダダッ
知らない人「…何だぁ?」クル
海未「天を突くドリルにゃ!!」
ことり「お前を潰せと轟き叫ぶッ!!」
ダ、ダレダオマエラ!!?
チョット!カレニナニスルノ!?
ウ、ウワアアァァァァァ………
凛「え…」
凛「誰だアレ」
凛「」pi!
prrrr! prrrr!
ガチャ
『どーしたの凛ちゃん?』
凛「…いま、何処にいる?」
『え?希ちゃんちだけど』
凛「へぇ…何時からいたの?」
『えぇ?ん〜と…確か2時間くらい前かなぁ…にこちゃんと一緒に来たよ!』
凛「あぁ…そう…分かった」
『あ、そー言えば希ちゃんと絵里ちゃんすっごく怒ってたよ?凛ちゃんまた何かしたの?』
凛「うん…した…」
凛「絢瀬さん、東條さん、矢澤さん、"高坂"の4人でドンジャラしてたんですね」
『え…何で私だけ呼び捨て』pi!
凛「」
凛「…あ〜あ」
凛「明日の夕刊が楽しみだにゃ…」
〜おわりにゃ〜
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