2016-09-07 01:32:35 更新

概要

世にも奇妙な物語 ファイナルやってもμ'sファンのみんなファイトだよ特別編 穂乃果編です。


前書き

語り手「好き嫌いはだれでもあります。人はそれを逃げたり、克服したりします」
「でも、克服できず逃れられない宿命だったとき、どうなるのでしょう」


【饅頭怖い】


穂乃果「行ってきまーす」


穂乃果母「お父さんが和菓子作ってくれたから、食べていきなさい」


穂乃果「えーヤダ!!パンがいい!!」


ほのママ「アー行っちゃった。」

「じゃあ、雪穂、食べなさい」


雪穂「うん、お父さんの和菓子おいしいから」


ほのママ「穂乃果ったら」

「今日は大切な日なのにちゃんと覚えてるかしら?」

「ねえ」


ほのパパ「・・・」


穂乃果「毎日毎日、和菓子ばかりで飽きちゃうよ」


老人「そんなに和菓子は嫌いかい?」


急に老人が話しかけてきた


穂乃果「わ!!びっくりした」


老人「そんなに和菓子は嫌いかい?」


穂乃果「うーん、毎日和菓子ばかりで飽きちゃったよ」

「特に饅頭はあんこうが入っているから嫌いかな」


老人「そうかい」


老人はがっかりしたようだった



老人「私は和菓子仙人」

「これから試練を与えるからよく考えるんだよ」


老人は消えた


穂乃果「うわ!!消えちゃった!!」

「もしかしてお化け?」

「いけない遅刻しちゃう早く学校に行こう!!」


登校し、海未とことりに朝起こったことを話した


海未「寝ぼけてたんじゃないですか?」


ことり「うーん、ちょっと信じられないかな」


穂乃果「本当だってば!!」


昼食の時間


穂乃果「あー!!お弁当忘れちゃった!!」


海未「弁当と練習のために学校に来てるようなものなのに珍しいですね」


ことり「海未ちゃんそれは言い過ぎじゃあ」


穂乃果「買ってくる」


学校の購買にパンを買いに行った、


穂乃果「ない!!」


パンは売り切れだった


穂乃果「何かないかな」


臨時で来ている店があった


穂乃果「えっと、どれにしようかな?」


和菓子屋だった

しかも饅頭しか残ってなかった


穂乃果「そんなあ」


仕方がないので饅頭を食べることにした


穂乃果「はあ、しょうがないか」


饅頭を食べた、おなじみの甘い味が口の中を侵食してきた。


穂乃果(うー、甘いものでもクリームパンが食べたいよ)


部活でファンから差し入れが届いた


いつもお疲れ様です。練習の合間に食べていただけたら嬉しいです。

高坂穂乃果さんはよく食べるみたいなのでたくさんどうぞ


穂乃果「どれどれ!!」


中身は饅頭だった。


穂乃果「えー!!」


海未「穂乃果!!せっかく差し入れてくれたのに何ですか!!」


ことり「穂乃果ちゃん昼も饅頭だったもんね」


穂乃果「もういいよー」


海未「せっかく差し入れてくれたんだからちゃんと食べなきゃだめです!!」


穂乃果「そんなー」


ことり「すごくおいしいよ!!いらないんだったらもらってもいいかな?」


海未「ことり!!穂乃果を甘やかしちゃダメです!!」

「どれ私も」


パク


海未「おいしい!!こんなの食べたことないです」


穂乃果「じゃあ、食べてよ」


海未「食べたいですが、ファンの気持ちを無駄にしちゃいけません。食べなさい」


穂乃果「そんなー」


結局、食べさせられた


穂乃果(うー口の中に甘さが残ってる、早くパン食べよう)


帰り道、パン屋を寄ったがどこも臨時休業や定休日で休みだった


穂乃果(うー、パン食べたい!!)

(だれかタスケテー!!)


・・・


花陽「は!!」


凛「どうしたのかよちん?」


花陽「誰か私を呼んだような?」


凛「ふーん、そんなことより早くあの和菓子屋探そうよ」


花陽「そうだね!!差し入れの饅頭おいしかったよね」


真姫「まあまあね、でもうちのシェフたちと比べると・・・」


凛「あのこれまで食べたことがないおいしいさが解らないなんて、もしかして真姫ちゃん味音痴?」


真姫「な!?なんですって? ふん!!いつも私が作ってくれるコックたちのデザートよりも断然おいしいわよ!!」

「あんなの食べたことがない位に!!極めつけはあのあんこうがほどよい甘さを引き出しているわ」

「うちで引き取りたいくらいよ!!」


凛「はあ、始めからそういえばいいのに、面倒くさい」


ぎゃーぎゃー


仙人「ありがとう」

「さて、あの娘はどうかな?」


・・・


穂乃果(パン!!)


他校の生徒が声をかけてきた


生徒「わー高坂穂乃果さんだー」

「ファンなんです!!」

「これもらってください、すごくおいしいんです!!」


穂乃果「ありがとうございます」


生徒と別れた後


穂乃果「何かな?」

「今日は饅頭しか食べてないからはやく口直しを」


じゅるり


・・・


箱を開けたら饅頭だった


穂乃果「もうやだー」


仙人「そんなに嫌かい?」


悲しい顔をしている


穂乃果「あの口の中に広がる甘いアンコウが嫌なんだよー」

「というよりも和菓子が好きじゃない」

「家がパン屋だったらよかったのにー」

「仙人様、私はパンが食べたいの!!」

「意地悪しないで食べさせてよー!!」


仙人「解った」

「これからは沢山のパンが食べられるよ」


仙人は去っていった


穂乃果「言い過ぎちゃったかな」

「でも、饅頭なんて食べたくないよ」


家に帰った


穂乃果「ただいまー」


自分の部屋に行った


穂乃果「えー!!」


荷物がすべて無くなっていた


穂乃果「お母さんこれはどういうこと?」


ほのママ「きゃ!!誰?」


雪穂「どうしたの?」


穂乃果「雪穂お母さんがおかしいの」


雪穂「あなた誰よ?」


穂乃果「雪穂まで・・・」

「お姉ちゃんだよ」


雪穂「高坂家は私だけよ」

「あなた、近所のパン屋の子供じゃない」


穂乃果「そんなあ、雪穂もお母さんも悪い冗談やめてよ」


ほのママ「あなた、今日からパンの修行のためドイツに行くんでしょ」

「家族の人が探してたわよ」


雪穂「あ、パン屋の店主だ!!ここです」


パン屋の店主「ここにいたのか!!穂乃果、早く行くぞ」

「一流のパン屋になるために今から修行だ」


穂乃果「何それ?」


パン屋の店主「うちのパン屋は代々、ドイツで修行することになっているんだ」

「さあ、行くんだ、飛行機の準備はできてる」


穂乃果「嫌嫌嫌ー」


パン屋の店主「しょうがない」


ハンカチを口に当てがった


穂乃果「ZZZ」


パン屋の店主「よし」


・・・


女性「起きてください、着きましたよ」


穂乃果「ここは?」


まだ、眠い。

かなり強い睡眠薬をかがされたらしい


綺麗なお姉さんに案内されて外に出た


外人「ヨク来テクダサイマシタ穂乃果サン」


穂乃果(片言の日本語)

「誰?ここは何処なの」


外人「私ハアナタヲ案内スルタメニキマシタ」

「今日カラパンノ修行ヲシテモライマス」

「修行中ハ私ハ離レルノデドイツ語デ会話シテモライマス」


穂乃果「え?」

「日本にはいつ帰れるの」


外人「一人前ノ技ヲ身にツケルマデデス」

「最低デ10年デスネ」


穂乃果「嘘、日本に返してよ」


外人「寂しいんですね、デモ心配シナイデクダサイ」

「オヤツニ毎日大好物ノ饅頭ガデマスヨ」


穂乃果「嫌ーーーーー」


・・・


一か月後


雪穂「ふう、今日も疲れた」


穂乃果母「お疲れ様、どう?学校と両立するとキツイんじゃない」


雪穂「でもやりがいがあるよ。毎日腕が上がってると実感するんだ」

「お父さんは昔、だれかがくれた饅頭の味が忘れられなくてそれを超えるために毎日頑張ってるんだって」


雪穂「そういえば、パン屋の子供はどうしたのかな」


母「聞いたところによるとドイツ語が話せなくて苦労しているそうよ」

「これまでに脱走を試みて空港まで逃げて捕まったらしいわ」

「ほとんど、外に出れないらしいわ」

「なんでも饅頭怖いって言ってるらしいわ」


雪穂「なにそれ?」

「そういえば、家の言い伝えは本当なのかな」


母「試練の日に和菓子仙人がやってきて、和菓子に対する愛情が見えなかったら、家から追い出されて、自分が好きな料理の修行をさせられ、

自分が嫌いな和菓子を毎日食べさせられるっていうのだったっけ」

「迷信よ」


雪穂「そうよね」

「外に出てくる」


仙人「和菓子は好きかい?」


雪穂「わ!!びっくりした」


仙人「和菓子は好きかい?」


雪穂「和菓子は嫌いでした」


仙人「そうかい」


雪穂「お父さんの和菓子を食べ続けたせいで他の和菓子がまずく感じるの」

「皆とおいしいっていっても自分はまずく感じた。」

「皆と共感できなくなるのが嫌でした」

「でも、今は違う」

「お父さんを超えてみせる」


仙人はほのパパ少年時を思い出した


ほのパパ「毎日、和菓子なんて嫌だ」


仙人「僕、これを食べてごらん」


ほのパパ「・・・」

「・・・おいしい」


仙人「作り方を教えてあげようか」


ほのパパは首を左右に振った

ほのパパ「・・・これを超えるのを作ってみせる!!」


回想終了


仙人「これを食べてごらん」


雪穂「おいしい!!」

「でも、お父さんには負けるわ」


仙人「!!」


雪穂「修行があるので失礼します」


仙人は笑顔で見送った


仙人「わしも負けてられないな」



雪穂「お父さん!!」

「早く修行するよ!!」


父「・・・・」

照れくさそうに首を縦に振った


【奇】


語り手「嫌でもある程度、妥協は必要なのかもしれませんね」

「え、饅頭、昼に食べたばかりなんですが」

「・・・いただきます」

「おいしい!!」


後書き

和菓子食べたい


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