2016-12-15 16:11:33 更新

概要

外の世界でサラリーマンとして働いていた普通の男性が幻想入り

彼が幻想郷で紡ぐ幸せとは


前書き

このssは、東方Projectの二次創作です。

また、筆者はこの作品が処女作となります。
至らぬ点も多いとは存じ上げますが、以下の点にご容赦いただける方は、ぜひ観覧していっていただければと思います。

【注意点】
・筆者はにわか東方ファンかもしれません。原作設定を無視してしまっている可能性があります。

・展開がベッタベタです。(鈍感主人公・どこかで見た展開)そうならないように注意してもそうなってしまう不思議

・直接的な性描写はありませんが、ちょっと匂わせるような展開があったりするかもしれません。一応R-15くらいです。

・一応長編にするつもりで書いてます。現在18話ぐらいまでは書き溜めているので、続きが読みたい!という奇特な方がいらっしゃれば、評価なりコメントなりをしていただけると筆者は大変喜ぶと思います。

以上の点について、何卒ご了承の上、観覧いただければと思います。


[序章: "境界"]








ああ、いやだなぁ


暗闇の中、俺は人と人との関係に辟易し、苦悩していた。


なんでみんな自分のことばかり考えるのだろう

なんでみんなそんな簡単に人を傷つけるのだろう

なんでみんな悪意を人に向けるんだろう


なんでみんな…



自分でも、考えすぎだということはわかっている。それでも頭に浮かぶのはネガティブな思考ばかりだった


「…明日も仕事だ、寝よう」


そう思うと同時に、愛猫の『吉』が布団の上に乗ってくる。

それがなんだか慰められているような気がして、いくぶん穏やかな気持ちになったので、俺は睡魔に身を任せることにした。





ああ、これは夢だな。なんか目玉が宙にたくさん浮いてるし。

夢じゃなかったら悪趣味すぎる、いや、夢にしても悪趣味じゃないですかね?


「あなたは人と関わることが嫌になったのかしら?」


唐突に、いつの間にか目の前にいた金髪美人のお姉さんに問いかけられる。


はて?夢って見たことのある人しか出てこないよな…

でもこんな金髪美人、会ったことはおろか見たことも無いと思うんだけどなぁ…いや、そういえば子供のころに…?うーん…?


とかなんとか思いながらも、俺の口は持ち主の思考とは関係なく、彼女の質問に自然と答えていく。


「いや、そういうわけじゃ無いんですけどね…」


「なら、どうしてあなたはあんな風に思っているの?」


「…ちょっと疲れちゃったんです」


「疲れた?」


「もともと人と関わるのは好きです、それに今でも他人に合わせて楽しそうにするのは得意ですしね。

でも、それでもなんだか…人の悪意が見えるというか…気になるというか…

わかっちゃうようになったから…とかなんですかね?」


ちょっとおどけて笑ってみせる。我ながら少しぎこちない笑顔になってしまったとは思うが。


「私に聞かれても困りますわ」


彼女も少し困ったように笑ってくれた。そんなやり取りがなんだか少しおかしくて、俺は今度は本当に少しだけ笑顔になれた気がした。


「まぁ今日のところはゆっくり休みなさいな、明日も仕事なんでしょう?」


夢で明日の仕事の心配をされるとは、なんとも優しい夢だなぁ。おまけに美人に、だ。


「…もしどうしてもこの世界で生きるのがつらくなったら、その時は…」


そんな彼女の言葉は途中でよく聞こえなくなって、俺は深い眠りに落ちていった。



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----ピピピ、ピピピピピ

カチ


覚醒してない頭を無理やり起こそうとする物体を、手探りで止める。


目覚ましは二回セットしてあるから次のが鳴るまでは大丈夫…朝の5分は夜の1時間の価値が…むにゃむにゃ。


…というか、腹の上がなんか重い。


「ああ…吉…乗ってたのか」


そう言えば寝る前に乗ってきてたなぁ、まさか朝まで乗ってるとは思わなかったけど。

というか寝返りうってるだろうし、途中でまた乗ったのか。


「ナー」


彼女は「起きたならメシよこさんかい」とばかりに鳴いてくる。


「はいはい…ご飯ねご飯」

目つきは悪いし、多少体はふっくらしているが、長いこと一緒にいると、そんなところも可愛く見える。


吉にご飯をあげる、シャワーを浴びる、昼飯用のおにぎりを作る、スーツに着替えて身だしなみを整える。ここまで起きてから30分。


「いってきまーす」


吉しかいない家に向かってそう言い、俺は仕事へ向かった。





「おはようございます」

「…おはよう」

「おはようございます」


職場について上司や後輩達に挨拶をする、この小さなプロジェクトルームがいまの俺の職場だ。


「先輩先輩」


「ん?おはよう、どしたん?」


「なんか部長が先輩が出社したら会議室に向かうようにって伝えてくれって…」


「部長が?なんだろ…」


「さぁ…でもあんまいい顔はしてなかったですけど…」


「えぇ…朝からしんどいなぁ…」


「まぁとにかくもう待ってるみたいなんで、行った方がいいと思いますよ」


「わかった、ありがとう」


…なんか嫌な予感がするなぁ






「失礼します」


返事を待たず、ノックをしてから入室する

部長はすでに座って待っていた


先に言っておくと、この部長、とにかく俺と馬が合わない。

仕事柄、業務に関して進言することも多い俺だが、とにかくすべて否定から入る、それはもう難癖のごとく。


まぁ、とはいえ上司だし、ある程度は諦めてるところもあるのだが…なんでこんなに合わないのかな…。


「おはよう」

「おはようございます」


「早速だけど、君に聞かなきゃいけないことと、伝えることがある」

「…はい、なんでしょうか」


部長は一拍間を空け…


「昨日、わが社からお客様の顧客情報が、流出した」

「…は?」


この人は何を言っているのだろうか、それが本当だとしたら一大事である。

うちの会社としての信頼はもちろん地に落ちるし、損害賠償も馬鹿にならないだろう。

と、俺が絶句していると


「そこで、だ。

…流出元なんだがね、どうやら君のPCからみたいなんだよ」


「…え?」


いやいやいやありえない。


もちろんそんなことをした記憶はないし、会社に対してそれほど愛着や帰属意識があるわけでもないが、わざわざそんな会社の不利益になろうとすることなんてやろうとも思わない。


「え?じゃなくてね、もう証拠はでてるんだよ、どうしてそんなことしたんだ?」

「いや、待ってください!私はそんなことしていません!」

「そうは言ってもね…」

「そうだ!流出した履歴があるなら、時間もわかりますよね?!その時間に私がいなければ、流出させたのは私じゃないはずです!」「流出の記録があった時間は…昨日の22時みたいだね」


…よかった、22時なら俺はもう退社した後だ、社員証は入退館情報を記録するICカードにもなっているため、これで確実に俺が22時に会社にいなかったことはわかるはずだ。


「それならおかしいです、私は昨日21時には会社を出ていました」

「…そうなのか?」

「はい!社員証にも記録があるはずです!」

「…こちらでも退館時間の線からも実は調べていてだね…」


…は?ならすでに俺がいなかったことはわかっているはずじゃ…


「君は昨日23時過ぎまでここにいたことになっているんだがね」


頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。


「…どういうことですか」


「私に聞かれてもね、まぁ今後も調査は入ると思うがね」

「いや!おかしいで…!」


「とりあえず君は今日は一旦帰りなさい、君の処遇についてはまた連絡する」









どうやって帰ってきたかはいまいち覚えてない。でも気づいたら俺は家にいた。



「そうだ…おにぎり食べないと…」


朝作った昼飯用のおにぎりを食べる。

もう夏は終わったとはいえ、まだまだ暖かい日が続いている、ほっておくと腐っちゃうからな…



おかかを入れたはずだけど味はよくわからなかった。


モソモソとおにぎりを少しずつ食べる、食べているうちになぜかおにぎりがしょっぱくなってきた気がするが、無視して食べる。

食べ終わった時に、頬が濡れていた気がするが、そんなことも気にならないくらい気が滅入っていた。

どうして、どうして、どうして、どうして…俺が…


「…寝よう」


することがない、というか、なにもする気が起きなかった。

そして俺はスーツのままベッドに横になり、意識を手放した。









「つらい?」


どうだろう…よくわからない…って感じかな。


「…ごめんなさいね…私が昨日どうしてもつらくなったら、なんて言ったからかしら、こんなことになったのは」


いや、あなたのせいじゃないですよ、なんというかどうしてこうなったのかは俺にもわからないんですけどね。


「そう…ありがとう」


昨日の金髪美人さんが悲しげに、でも優しく微笑む。


「…この世界に未練はある?」


未練…か…家族はもういないし、友達もそう多いわけでもない。そう考えると…ないのかもな。


「…新しい場所で、また一から始めてみないかしら?」


新しい場所??ああ、新天地でのってやつですか…

うーんこれからの時期、北海道はきっと寒いしなぁ…なら沖縄の方が…


「私があなたを連れて行ってあげましょう」


え?まじですか、いやーそんなどこ○もドアじゃないんですから。でもそんな簡単に行けたら便利ですねぇ。


「私はあなたの意思を尊重します…いまの世界を…離れたいかしら?」





…俺は…




「…離れたい」


「そう」


金髪美人さんはもう一度悲しげに笑った。


「わかりました。あなたを、私の愛する場所にお連れしましょう」


え?それって沖縄ですか?ああ、あんまり寒い所は…


そんなアホなことを考えているうちに、また意識が落ちていく感覚がはじまる。


「…あなたの力なら、きっと私の愛する場所にもいい影響を与えてくれるでしょう。

…あなたの新しい生活が幸多きものにならんことを…幸祐」


最後になんか名前を呼ばれた気がするが、よく聞こえないまま、また俺は眠りに落ちた。










「主人」


…あぁい…


「主人てば」


…俺には主人と呼んでくれるようなご機嫌なメイドさんはいませんよぅ


「いい加減起きてよ!」


うお、うるさいなぁなんだってんだ…よ?


「おはよう、主人」



猫が、しゃべってた


…いや正しくは俺の愛猫の吉が人語を操っていた。


しーきゃんすぴーくじゃぱにーず?いや、この場合日本語じゃなくて人語だから違うのか?人語ってなんだ?


「…チェンジ、おやすみ…」


まったく、夢なら擬人化までしてから出直して来い。いやいや別にそんな夢があるわけではないよ?…ほんとだよ?


「おい」


なんか声が冷たくなった気がするぞ…?


「猫パンチ猫パンチ猫パンチ!」


あ、痛い、意外と顔面は痛いから!






で、起きたわけですが


「…知らない天井…じゃない、知らない、森?だ」


手垢のつきまくったネタを使おうとしたら使えなかった。


「森はだいたい知らない森なんじゃない?」


そして猫にツッコまれた。


「…」

「…」


そして見つめあう俺と吉。


「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

「うるさいよ」


ちょっとひっかかれた、痛い。






で、だ。


「なんでしゃべってるの?」

「さぁ?あたしに聞かれても」


じゃあ誰に聞けってんだ…

それにこういうのはほら、アレだ。擬人化した自分のペットがかわいい女の子になって…さ?ほらさ?ニャンニャンみたいなさ?


「いまなんか変なこと考えなかった?」

「いやそんなことないよ」


鋭い猫だ、いや猫だから鋭いのは普通なのか?


「そんなことよりさ」

「ん?」

そんなことではない気がするが。


「ここがどこなのかって方が大事なことなんじゃない?主人」


それはまぁ…たしかになぁ…


えーと昨日は会社いって…


「あ」


そっか、なんかいろいろ起きてて忘れてたけど…

会社で情報流出の疑いをかけられて、それで家に帰ってきて、寝たんだっけ…


「大丈夫?」


ちょっとつらそうな顔でもしていたのだろうか、吉が隣でこちらを見ながら心配してくれた。


「うん、大丈夫だよ」


なんだかこいつにはいつもこうやってつらい時に慰められてる気がするな…



…まぁ喋ってはいなかったが


「ところで、だ」


「うん」


「ここはどこなんだろうなぁ」


「どこなんだろうねぇ…」


二人?して途方に暮れる。まぁとりあえず立って歩くか…


と、立ち上がろうとしたとき


「おはろ~」


なんか宙から人が生えた。


「ぶえっ?!」

そして俺は元の位置へ、吉はなんだかフシャーって姿勢になっている、猫が警戒した時にするあれだ。


「あらやだ、驚かしちゃったかしら」

突然現れた宙から生えた人(そうとしか形容できない)は面白さそうに笑ってる。

…ってか


「夢で見た金髪美人さん?」


「やだわ、美人だなんて、まぁ事実だけども」


なんか美人度が落ちた気もする、ってか胡散臭くなった。


「えーと…夢じゃなかった?ですか?」


「そうね、まぁ夢といっても差し支えはないのかもしれないけど、少なくとも実際に起こったことね」


なるほど、わからん。


「というか、仮に夢じゃなかったとして、じゃあつまり新しい生活って?私の愛した場所って?ここってことですか?」


「ここ、というか、この世界ね」


世界ってまたでかいな…


「で、ここは沖縄でもなく北海道でもないってことですかね」


「沖縄も北海道もいい場所ですけど、私の愛している場所と言うには程遠いですわ」


「てーとここはどこになるんでしょうか…?気温的に東北の方ってことは無さそうですが…」


「ここは『幻想郷』ですわ」


また耳慣れない単語が出た気がする、幻想郷?どこだそれは。


「えーと聞いたことがないんですが、日本のどの辺なんでしょうか?」


「そうねぇ…日本といえば日本なんだけど、どの辺と聞かれると困るわねぇ」


聞かれて困るような場所が日本にあるだろうか。


「まぁ説明するなら幻想郷はあなたが元いた世界とは隔離された別の世界…ってとこかしらね」


「別の…世界ですか」

まるっきりファンタジーだ。


「そ。ちなみに歩いたり通常の交通手段で行けるような場所ではないわ、つまりあなたは簡単には戻れないってこと」


「えぇ…」


「というか、意外に落ち着いてるわね。大体この世界に始めて来た人間は、慌てるか、騒ぐかするものだけれども」


「え、いやまぁ…そうですかね?」


たしかにそう言われるとそうなの…か?

猫が喋って、起きたら異世界の森で、宙から美人がババババーンだ。うん、トリプル役満ですね。普通は慌てふためくものなのかもしれない。でもなぁ、落ち着いちゃってるものは落ち着いちゃってるからなぁ…いまさら驚けーとか言われても驚けない。


「えーとちょっと色々ありすぎて逆に落ち着いちゃった…んですかね?」

「だから私に聞かれても困りますわ」


美人さんはいつか見た困った笑顔で笑ってくれた、む、既視感。





「さて、そろそろ私は行きますわ」


「え?」


いや、なにも解決してない気がするんですが。流れ的に助けてくれるんじゃないの?


「あとのことはこの辺りに住んでる魔法使いがいるので、その子に聞きなさいな」

きっと助けてくれるわ、と、美人さんはウィンクした。


「はぁ…?」


「それにその子もね、あなたみたいにあまり積極的に交友関係を広げたりするタイプでもないし、きっと合うんじゃないかしら」


…そういえば夢の中で人との関わりに疲れたみたいな話をしたな。それで、かな…


「おっとそんなことを話していたら、その子が近くまで来てるみたいね

私がいると、また話がややこしくなりそうだから、ば~い」


と言うやいなや、美人さんは宙にできた裂け目?に消えていった。

消える間際に「…がんばってね、幸祐」と励まされた気がするが、名前教えてないし気のせいだろう、たぶん。


「ねぇ主人」

「ん?」

「黙ってたけど、あたしのこと聞かなくてよかったの?」

「…あ」


吉に呆れられた、ごめん吉

まぁでもきっとタイミング的にも吉のこともあの人の仕業だろう、うん、たぶんきっと。





そんな吉とのやり取りをしてすぐに、割と近くからガサガサと物音がした。


「あら?」


うお、また綺麗な女の子だなぁ、16~18才ぐらい?なんつーんだろ、うん、かわいいと綺麗の間ぐらいって感じ、なぁそうだよな!みんな?

と、意味もなく誰かに同意を求めていると。


「あなた、人間?こんな時間に、こんな場所で何をしてるの?」

と、問いかけられた


「えーとですね、何をと言われても…」

「あぁ…その見慣れない格好から察するに…外来人かしらね」


ガイライジン?外人の聞き間違いかな、でもそういう意味だと君のが外人っぽい気がするんだが…ほら髪の色とか服とか。

というかスーツはどこの世界でも見慣れない格好ではない気がするが。


「ところで、ここは魔法の森っていって、瘴気の関係で普通の人間には厳しい環境のはずなんだけど…あなた大丈夫なの?」


普通の人間?ああ、美人さんがそう言えば魔法使いが来るってって言ってたっけ…ってか危険なのここ?!


「えーととりあえず体調的には問題なさそうなんですが…」


「そう。うん、言われてみるとなんか簡単な結界みたいなもので守られてるわね。私に会う前に誰かに会ったりした?」


「ああ、宙からでてきた金髪美人さんと話してたけど…あの人がなんかしてくれたのかな…」


「あー八雲紫ね、あのスキマ妖怪、そこまで面倒見たならちゃんと最後まで面倒見なさいよ」


というかやっぱりアイツの仕業か、と女の子はブツブツ言っている。

ん?妖怪って言ったいま?


「ま、いいわ、ここで会ったのも何かの縁だし、その結界もそう長くは持たないだろうから、さすがに見捨てるのも夢見が悪いしね」

「あー、助けてくれるんですか?」


「そ。まぁそうなるわね」


むぅ、さすがにこんなとこで放置されても困るからそれはありがたい。

自分より明らかに年下の女の子に助けてもらうってのはちょっと情けない気もしたけど…


「あと」


女の子は続けた

「別に敬語で話さなくていいわ、私も敬語じゃないし」


「ん?そうで…いや、そうかな?」


「いいわよ別に、それと私はアリス・マーガトロイド、アリスでいいわ」


「わかったよアリス、俺は添木幸祐(そえぎこうすけ)、こっちも呼び捨てで構わないよ」


「幸祐ね。それでそっちの大人しい猫ちゃんは…」


「吉よ、吉でもきっちゃんでもいいわ」


「…」

「…」

「…妖怪?」


いや妖怪ではないです、俺の愛猫なんです。

…しゃべるけど


「ま、いいわ。とりあえず二人ともウチにいらっしゃいな。お客人なんてめったにないから、あまりもてなしてはあげれないけど」


助けてくれてるのにそんなことまでしてもらおうとは、さすがの俺も思わない。


「ありがとう、アリス」


「どういたしまして」


そういって少しだけ笑ったアリスの顔は、なんていうかすごく魅力的で、ちょっとドキっとした。


そして、これが俺の幻想郷での新生活の記念すべき一日目となったのだった。


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