大淀 「提督と艦娘の為の3つのルール…?」 予告編
~提督と艦娘の為の3つのルール~
「提督に強い光を当ててはいけない」
「提督に水をかけたり水で濡らしてはいけない」
「提督がどんなに空腹を訴えても、真夜中に食べ物を与えてはならない」
『GREMLINS GIZMO』または『グレムリン モグワイ』で検索して頂けると多少は読めるようになる可能性が生まれr
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大淀 「大本営から荷物が届いたようですね…これは、家具箱?」
大淀 「任務の報酬でしょうか、いや特にこれといって何か達成報告した覚えもないですし」
大淀 「手紙も届いていますね。文面は、ええと」
○○鎮守府 提督代理 大淀へ
提督不在の状況で鎮守府を運営するにあたり、何かと不便が多いと思う。貴艦の尽力により鎮守府の形を保ってはいるが、苦労は絶えない事だろう。
現状、貴鎮守府の立地や功績を知って尚、着任を希望する者が現れていないのも事実で、力になれず大変歯がゆい思いを抱いている。
先日、出先のチャイナタウンで提督として就任したいと意気込む者と出会う事が出来た。提督としての資質やその他諸々は未知数ではあるが、
貴鎮守府、ひいては我ら海軍組織に新たな風を吹きいれてくれる事と信じている。 大本営 総帥 ○○○ ○○
大淀 「こんな辺境鎮守府に志願…? 一体、どんな物好きが…ん、追伸?」
~追伸~
貴鎮守府に提督を迎えるにあたり、厳守して欲しい点が3つある。
以下に纏めるので充分に注意して提督と接して欲しい。
~提督と艦娘の為の3つのルール~
〈1.提督に強い光を当ててはいけない〉
〈2.提督に水をかけたり、濡らしたりしてはいけない〉
〈3.提督がどんなに空腹を訴えても、真夜中に食料を与えてはならない〉
上記を理解した上で、新たな提督を迎える事。
大淀 「何でしょうこの訳の分からない決まり事…あら??この家具箱、動いてる…?」
??? 「…‼……‼」ガタガタ
大淀 「爆発したりとか、しませんよね…」ソー
パカッ
??? 「モグワイ‼」パッ
大淀 「っ?!喋った…この生物?は、一体」
??? 「…‼ コノヘヤ マブシイ! コワイコワイ!!」
大淀 「え、眩しい…?? あ、カーテン閉めた方がいいのかな」シャッ
大淀 「ええと、これで大丈夫ですか?」
??? 「ダイジョウブ! コノトオリ!」
大淀 「あの、もしかして…あなたが」
??? 「テイトク‼ モグワイ‼」
大淀 「えー…」
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未知との遭遇を果たした艦娘達は戸惑いながらも、少しずつ新たな提督との距離を縮めていく。
最上 「ん?僕の航空甲板が気になるのかい?」
テイトク 「イカス! カッコイイ!」
最上 「あは、気に入ってくれたのかい?」
武蔵 「戦艦武蔵、いざ…出撃するぞ! どうした提督、一緒に出たいのか」
大淀 「まさか、すっかり馴染むとは…」
武蔵 「ふふ、では一緒に征こうか。なに、安心して乗っているといい。この武蔵の主砲、伊達ではないぜ?」
テイトク 「オリョール! リランカ‼」ワーイ
陸奥 「ちょっと、ダメよ一緒に出撃なんかしたら…昼戦もあるし周りも海なんだから提督が濡れちゃうじゃない!」
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3つのルールも破られる事無く、平穏な日々が続いていた。しかしある日…
バタバタバタ
…バンッ‼
雪風 「大淀さんっ! しれぇが、高速修復材を頭から被ってしまって…‼!」
大淀 「っ、濡れてしまったんですか?! 提督はどうなったんです、無事なんですか?!」
雪風 「しれぇがいっぱい増えました!!」
大淀 「えっ」
那珂 「ちょっと、なんで提督がいっぱい…? あ、お団子引っ張らないで、顔もやめてよー!!」キャー
テイトクs 「イクゾー‼」「ヤッチマエー」「ギハハハハ」「カカレー」ワラワラ
羽黒 「えっ、やだ、あの、困ります…スカート引っ張らないでくださいっ」アワワ
陸奥 「第三砲塔、何をしてるの?…って、提督?! やだ、いつの間に?!」
龍田 「あら、おさわりは禁止されていますー。…その手、落ちても知りませんよぉ?」クスッ
ガシッ
…メチィッ
テイトクs 「ヒッ」「ヒトリヤラレタ!」「ニゲロー」
龍田 「あは♪ ぜぇ…ったい、逃がさないんだから」タッ
ワーギャー
川内 「私が探照灯で照らして提督たち(増加分)を鎮圧するから! 他に探照灯持ってる子は協力して!」
テイトク 「! カワウチ、コワイコワイ! マブシイ モッテルコワイ!」
川内 「せ・ん・だ・い、だよ! いい加減、ちゃんと覚えてくれないかなぁ」カッ
大淀 「待って川内さん、その提督は本物です! ほら軍帽被ってますから!!」
陸奥 「紛らわしいから、提督(本物)は私が抱えておくわね」ギュッ
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艦娘たちの奔走によりどうにか騒ぎは収まったものの、報告を怠るわけにもいかない。
一連の騒動は大本営の知るところとなってしまい、提督は大本営に戻される事が決まり、遂に別れの時が訪れてしまう
大淀 「短い間でしたが、とても楽しかったです」
大淀 「あの、道中長いでしょうからこれ、持って行ってください…あ、でも夜中に食べたら駄目ですよ?」クスッ
テイトク 「オニギリ! オイシソウ!」
大淀 「水にも濡れないようにして、あと、外に出るときは懐中時計でしっかり日の当たらない時間を見てからにして、それと」
テイトク 「オーヨド、ダイジョウブ」フルフル
大淀 「あ…そうですね、すみません、なんだか色々と言いたい筈なのに何と言ったらいいか分からなくて」アハハ
テイトク 「バイバイ、オーヨド」ノシ
大淀 「はい。ありがとうございました、提督」
……
…
大淀 「またいつか、提督とお会いできる日が来るのでしょうか…」
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友提督 「…って映画をさ、観てみたいなーとか思うんだ」
香取 「ふふ、世代が知られてしまいますよ」クスッ
なぜ書いたし自分
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