2017-04-09 12:52:34 更新

概要

「提督、あの…」
たかが小さな疑問、されど小さな疑問。秘書艦、榛名の小さな疑問から始まった。

もともと小説式の執筆をしていたものが、一般的なSSにのっとって執筆しておりますので、表現のおかしいところがいくつかあるかもしれません。ご了承ください。(擬音をあまり使用しない等)


前書き

一応忠告しておきますが、シリアス先生は病院にいます。つまり、そういうことです。
シリアス路線が目的の人は諦めて轟沈してください。
あと、『短編』で終わらせるつもりです。ヤッタネ!
※榛名さん視点で執筆していきます。


榛名「提督、あの…」


提督「ん?なんだい?」


榛名「あの、前から思っていたのですが…」







榛名「――なぜ提督は『中学生』、なのでしょうか」


提督「」




執務室


榛名「一応提督は海軍中将ですよね?」


提督「一応ってなんだよ…まぁ、そうだけど」


榛名「ついでに言えば、このゲームR‐18ですよね?」


提督「そういうメタ発言禁止ぃ!!」


榛名「いいんですか?こんなことしていて。学生なんですから、本来の仕事は勉強でしょう?なぜここに?」


提督「あー、うん、そうだな…えっと」


提督「なんで俺が朝方と夕方にしかいないか分かる?」


榛名「え?えっと、それは…あっ」


提督「察してくれたかな。俺だってちゃんと学校に行ってるし、部活もちゃんとやってる。休んだことは無いくらい」


榛名「えっと、それはいいんですが、私が知りたいのは」


提督「知りたいのは?」


榛名「どうして学生なのに、提督に着任されたのか、です」


提督「それは俺にもわからん」


榛名「え?」


提督「何度でも言ってやろう、百回くらい言ってもいいよ、俺にもわからんって」


榛名「分からない、のですか?ご自身でも」


提督「うん」







翌日:鎮守府正門


提督「んじゃ、部活あるから、行ってくるぜ」


球磨「さっさと行くクマー、遅れても知らないクマ」


提督「わかってらぁ」


提督「んじゃなー、…うっ、重い…」ザッザッザ


榛名「…球磨さん」


球磨「?…何か用クマ?これでも球磨は意外と忙しいクマ」


榛名「あ、いえ、すぐに済みますが、…」


榛名「提督がなぜ中学生なのか、疑問に思ったことはありませんか?」


球磨「そりゃあるクマ。ここに来た時にはー、『なにこいつ』なんて思ったクマ」


榛名(口悪い…)


球磨「でも、慣れちゃえば終わりクマ。提督はああみえても作戦についてもわきまえてるクマ、心配いらないクマ」


榛名「うーん…。えっと、まぁ、ありがとうございます」


球磨「クマクマ~。提督の分の執務も頑張るクマー」





廊下


六駆「ふにゃー!?」「わわっ!?電、大丈夫!?」ガヤガヤ


榛名(そもそも、なんで今更疑問に思ったんだろう…とっくの昔に疑問に思ってもいいはずなのに)トテトテ


金剛「Hey、榛名、元気ないネー、どうしたデース?」


榛名「わっ、お姉さま!?いや、これは…」


金剛「私なら相談に乗ってもいいデース!悩み、ぶちまけなヨー!」


榛名「えっ、じゃあ…」


榛名「お姉さまは、提督がなぜ中学生なのか、疑問に思ったことはありませんか?」


金剛「ふっふーん、愚問ネー、提督がどんなであろうと、Burning Loooooveなのには変わりないデース!」


榛名(予想道理です…)


金剛「榛名も、そんなこと気にする必要ないヨー、…うー、紅茶が飲みたいネー」


榛名「あはは…」










執務室


トントン


榛名「どうぞー」


電「失礼します、電です」


電「遠征の報告に来たのです」


榛名「お疲れ様。…」


榛名(最初期の秘書艦…)


榛名「…あのぉ…」


電「なんですか?」


榛名「提督がなぜあの年齢なのか、気になったことはありませんか?」


電「ありますよ」


電「でも、司令官さんは優しいです。大人じゃないから、親近感も湧くのです」


榛名「そうですか…ありがとうございます」


電「では。司令官さんが帰ってくるまで、榛名さんも頑張るのです!」


ギィー バタン


榛名(駆逐艦にとってはメリットなのか…も)








廊下


六駆「にっがぁぁぁい!?」「無理してブラック飲むからよ…」ガヤガヤ


提督「何やってんだか…。お、榛名、ただいま」


榛名「おかえりなさい、お疲れ様でした」


提督「いっやぁ、もうそろそろ入学式のシーズンじゃん?」


榛名「はい」


提督「そこで演奏するからさぁ、練習もきつかったよぉ」


榛名「お疲れ様です!」


榛名(提督は吹奏楽部員でした。トロンボーン奏者ですね)


提督「さ、昼にしようぜ。榛名、食堂に急行!」


榛名「喜んでー!」








食堂


六駆「…間宮さんのプリン!」「…暁、デザートは最後に…あっ」ガヤガヤ


榛名「提督は小食ですね。それで足りるのでしょうか?」


提督「へへ、よく言われるんだよね、それ」


榛名「よく言われるのですか?」


提督「ああ。俺の家系は皆そうらしくて。ほら、俺結構細いでしょ?」


榛名「ええ」


提督「それも遺伝で、代謝がいいらしい」


榛名「へぇ~。羨ましいですね」


提督「羨ましいって…艦娘って太るの?」


榛名「太る時は太ります」


提督「なんだそりゃ…」


ベル「ピピピピ ピピピピ」


提督「おっ、出来上がったみたいだな」


榛名「あっ、榛名が取りに行きます!」


提督「マジか。ありがとな」





利根「ふむ、提督よ、お主なかなか暇そうじゃな。吾輩がちと付き合ってやろう」コトッ


提督「うおっと、いきなり座ってくるなって」


利根「まあそう遠慮するな。暇なのには変わりないのであろう?」


提督「あー、そうだけd…」


榛名「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


提督「」


利根「むっ?提督、どうしたのじゃ?お主らしくないぞっ…おぉ」


榛名(!!…っはー、いけないいけない…)


利根「榛名よ、そんな怖い顔して、な、何が…」


榛名「いぃぃ、いえ!なんでもありません!」コトッカタッ


提督「っそうか?うん、と、とりあえず食べようか?」


榛名「そうですね…」







執務室


榛名「すいません、さっきは」


提督「いや、いいってことよ…で、俺のメガネ知らない?なんも見えない」


???「お探しのものは~、これっぴょーん?」


榛名「っ!!…その声は!」


提督「卯月!」


卯月「ぷっぷくぷー、なんで司令官も、うーちゃんって呼んでくれないぴょん?」


提督「ええい、知るかぁ!とにかくメガネを返すんだ!」


卯月「嫌ぴょーん!返してほしいなら追っかけてくるぴょん!」サササササ


榛名「提督!私が行きます!」


提督「頼む、任せた!これじゃあろくに執務もできねぇ!」


榛名「了解です!榛名!いざ、出撃します!」ダッ






廊下


六駆「はにゃぁーっ!?」「「「電!?」」」ガヤガヤ


卯月「あたたた…あっ!いい部屋があるっぴょん!」ギィー バタン


響「卯月、何をしてるんだい?」


卯月『後で話すから、かくまってほしいぴょん!』


電「いてて…分かったのです」





榛名「はぁ、はぁ…あっ」


榛名「皆さん!卯月さんを見ませんでしたか!?」


雷「みっ、見てないわ!」


暁「そ、そう、卯月ならあっちに…」


雷「っ!ばっ、ばかぁ!つじつまが合わなくなるじゃない!」


榛名「まさか…本当は何か知ってるんじゃないですか?」


響「…」


電「暁ちゃん、雷ちゃん、もうだめなのです…諦めるのです」


暁「くっ」


卯月『ちょ、諦めちゃダメぴょん…!』ボソ


榛名「ん~?まさかその部屋に、誰かいるんじゃないんですかっ!」バタン!


卯月「うびゃあ!!」小破!


榛名「卯月さん!…提督のメガネ、返してください」


卯月「分かったぴょん…反省しまっす…」トボトボ


榛名「もう、全く…卯月さ…ん?」


卯月「うっそぴょーん!実は全然反省してないっぴょん!逃げるぴょーん!!」ダッ


榛名「あっ!」


???「卯月、何してる…の?」


卯月「うげっ!…や、弥生姉!」


弥生「その…手に持っているものは?」


卯月「うっ…これはなんでもないぴょん!」


弥生「本当に?」スッ


卯月「あっ」


弥生「これ…司令官のメガネ…?なんで持って…まさか」


弥生「盗んだの?」


卯月「ううっ」


榛名「ええ…卯月さんが」


弥生「なんで?なんで盗んだの…?」


卯月「ううぅっ…グスッ、最近、司令官が構ってくれないぴょん…」


卯月「それで、少しでも気を引こうと思って…やったぴょん…」グスッ


榛名「卯月さん…」


卯月「許してほしいぴょん…本当に反省してまっす…嘘じゃないでっす…」グスン


???「話は聞かせてもらった」


榛名「提督?メガネは?」


提督「へっ、メガネはなくとも、鎮守府の内装くらい覚えてらぁ」


卯月「司令官…」


提督「悪かったな…構ってやれなくて。最近忙しいから」


卯月「うーちゃんも悪かったぴょん…メガネ盗んで」


提督「まあ、それもだけど、構ってやれなかった俺にも非はある」


提督「…ごめんな、いままで」


卯月「…しれぇ、かん、しれーかん、ううっ」グス


榛名(…提督は優しいのですね)











執務室


榛名「提督」


提督「なんすか」


榛名「榛名、分かった気がします」


提督「何が?…まさか、俺の秘密がかっ!?」


榛名「ふふっ、違いますよ」


提督「じゃあ何が分かったんだ?」






榛名「提督がこの鎮守府に着任された理由です!」


後書き

私の一作目でした。
いかがでしょうか?貴重な時間を割いて、これを読んでいただいた方、お疲れ様でした。
この作品が何処かに転載されるようならうれしいです。認められたってことだからね。
さて、と。コメントお待ちしております。


このSSへの評価

4件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-07-11 23:03:36

SS好きの名無しさんから
2017-04-12 19:33:46

SS好きの名無しさんから
2017-04-09 17:02:28

SS好きの名無しさんから
2017-04-09 13:35:04

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このSSへのコメント

6件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2017-04-09 20:01:02 ID: IisA8N0t

もっと続けてもいいんだよ?
とても面白いです!!

2: 伊10 2017-04-09 20:15:00 ID: 8herpx0_

この作品タイトルの理由を教えていただきたいです。

3: 伊賀 2017-04-09 22:38:13 ID: pV4LdGTP

伊10さん

榛名の最初の一言からです。
タイトルに学生だの子供提督だの入れてしまうと面白みがありませんからね。

1番さんもありがとうございます!励みになります!

4: 伊10 2017-04-10 09:28:24 ID: 9gCyBBH4

>>3
そういうことでしたか。
なんかタイトルと内容とがまったく連想できなくて…
しょうじき、こういう話だとは思えませんでした。
可能なら、らしいタイトルに変えることを勧めます。

5: 伊賀 2017-04-10 16:44:50 ID: DCFX6g_z

伊10さん

そうですね…
自分からすれば、こんな話だったのか、と思ってもらえるのが狙いですが、やはりタイトルと内容には関連性を持たせたほうがよさそうですね。
今作はこのままにしたいので、次作からの参考にさせていただきます。

6: SS好きの名無しさん 2018-10-22 12:00:15 ID: Il0ZN8Qr

ハルナにも吹奏楽要素あれば感動した


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