提督「なんで男湯無いん?」ちてち!弐
「何で男湯が無いんだ?」
提督が発した、当たり前の一言。
そう、鎮守府には、男湯が無かったのである。
短編二作目。今回は提督視点でお送りします。
ちなみに ちてち! の意味は
中学生提督が着任しました!
です。
提督「え?入渠施設が故障?」
明石「はい…ボイラーの調子が悪いようです。すぐ直すので、もしお風呂に入る時は大浴場の方に…」
提督「うっわぁ、マジかぁ…」
執務室
提督「あー、今日の分の書類消化。…うー、風呂に入りたいなぁ…」
榛名「では、提督がいない間、榛名は執務室で待機していますね」
提督「おっ、助かるぜ。じゃ、よろしく!いつも通り個人入渠施設に行ってくるから」ギィー バタン
榛名「…榛名、待機命令…了解です」
廊下
提督「ふぇー、風呂風呂…」
妖怪猫吊るし「…」
提督「!!…貴様は!妖怪猫吊るし!」
猫吊るし「ほれ、あれを見ろ」
提督「むむ…?」
看板『現在修繕作業中です』
提督「んな」
猫吊るし「帰れ」
提督「分かったよ…」
提督「あー、どしよ。まさか艦娘と風呂に入れるわけ無いしな…恥ずか死ぬわ」
雷「司令官、どうしたの?」
提督「おっと、雷。いやー、風呂に入ろうと思ってたんだけど、入渠施設が故障しちゃってね」
雷「へぇ」
提督「幸いこっちのボイラーは無事だったみたいだけど…」
提督「流石にここに入るわけには…」
雷「ふぅん、もしかして司令官、お風呂が怖いの?」
提督「へっ!?いや、そういうわけじゃ…」
雷「大丈夫、私が付いてるわ!頼っていいのよ?」
提督「えっ、いや、その…」
雷「ほら、そうと決めたら早速行くわよ!」
提督「ええぇ!?」
提督(なんで男湯が無いんだぁぁぁぁっ!!!?)
大浴場
提督(ぎゃああああああああああああ)
提督(なんなんだこれぇ、拷問か何かかぁ!?)
提督(…恥ずか死ぬ)
雷「司令官、大丈夫?顔が赤いけど、のぼせたのかしら」
提督「…!?いや、大丈夫、だから…!?」
雷「なんで疑問系…」ボソッ
卯月「ぷぷぷ…」ニヤニヤ
提督(うぎゃあ…死にたい)
雷「司令官、背中流してあげるわ!さ、ここ座って!」
提督「いや、一人で洗えるから…」
雷「遠慮しなくていいのよ?」
提督「いや、そうだけど…男と入ってて恥ずかしくないの?」
雷「恥ずかしく無いわ」
提督「バカな…!?」
雷「ささ、早く!」
提督「え、でも」
卯月「せっかくの誘いなのに、乗らないのは勿体無いぴょん」
卯月「ここは…」
提督「え」
卯月「さっさと行くぴょん!」ドカ
提督「」ザパーン
雷「ありがとう、卯月」
卯月「当然のことをしたまで、ぴょん」
雷「さぁて、司令官?」
提督「」ゾワゾワゾワ
雷「私が」バン
雷「丁寧に」バン
雷「…洗ってあげるわ!」バァァァァン
提督(ひえええええええ)
執務室
提督「大変な目に合った…」
榛名「提督?どうされました?」
提督「いや、なんでもないから…」
榛名「そうですか…」
ダッダッダッダ
提督「うん?」
ドア「バァーン」
川内「提督!『夜戦』しよ!」
榛名「」ピクッ
提督「お、久々にやるな、『夜戦』!」
榛名「なっ…」
提督「今日はもう仕事もないし、よかろう、かかってこい!」
川内「やった!…さあ、行こう」
提督「決戦のバトルフィールドへ!」
ギギィ バン
榛名「え?夜戦って、まさか?」
とある一室
提督「っくぅ…」
川内「はぁ、はぁ…」
提督「お前…」
提督「スマブラ強くね?」
川内「ふふん、那珂と特訓したんだ!」
提督(那珂のやつ…だからやつれてたのか)
提督「ベヨネッタのコンボやばすぎだろ」
川内「提督だってピカチュウ強いじゃん!雷でメテオ決められた時はもう…」
提督「はっはっは、雷メテオはたまたまなんだけどな…」
提督「ふぅ、さて、もう一戦…」
バン
榛名「提督!どうして、どうして私じゃないんですか!?」
榛名「榛名ではなく、川内さんと!…なぜ!私じゃ足りないのですか!?」
提督「うおっ!?ま、待て!何と勘違いしてるかは知らんが…」
榛名「提督、信じてたのにぃ!」バン
川内「」
提督「」
提督「えっと…後で話に行こうか…」
川内「そうだね…」
翌日 夕方:執務室
榛名「昨日は申し訳ございません…榛名、早まりました…」
提督「あー、大丈夫だよ別に。…さすがにびびったけど」ボソッ
榛名「それで…提督」
提督「何でしょうか」
榛名「そのー…昨日、駆逐艦の皆さんと、お風呂に入ったのですよね…?」
提督「…えっ?なんで知ってんの!?」
榛名「雷さんと卯月さんから聞きました…っ!」
提督「いやなんで嬉しそうなの!?」
提督(やべぇ、この後の一言が予想できる…)
榛名「えっと…提督…榛名と…」
榛名「お風呂に」提督「入りません」
榛名「ふふふ…そう言うと思って」
電「なのです!」ヒョコ
榛名「助っ人を呼んできました!」
提督「はっ?」
電「さあ、司令官さん、行くのです!」
提督「か、勘弁してくれ!」
電「」スッ
提督「どっから錨出した!?」
榛名「無理に抵抗すると怪我する、と言っていました」
提督「ひぎゃあああ」
電「さぁ…行くのです…」ニタァ
提督「」コクコク
大浴場
提督「うわあああああ」
榛名「そんな目で見ないでください…照れちゃいます…っ」
提督「ここに俺を連れてきたのはお前らだからな…!?」
電「司令官さん、こういう時は流れに身を任せるのです」
提督「もうとっくに任せてるよ…」
卯月「お供しまっす」
提督「なんで卯月までいるんだよ!」
卯月「たまたまぴょん」
提督「絶対狙っただろ?」
榛名「さて、提督?」
提督「っへえ!」
榛名「流してあげます!背中を!」
提督「えっ、いやいいです…」
電「」ニコッ
提督「ヒエッ…」
比叡「呼ばれた気がして」
「「「「お帰りください(なのです)(ぴょん)」」」」
比叡「ひえー…」
榛名「改めて…」
榛名「背中。流しますね?」
提督「ハイ」
廊下
提督「もうやだ…」
「「「提督!」」」
提督「うげ」
暁「みんなと、お風呂入ってたんでしょ!?レディーである私も、一緒に入れなさい!!」キラキラ
雷「そうよ、電だけなんて不公平よ?」
響「私達でいいなら、ぜひお願いしたいね」
提督「バカな…」
榛名「提督がまた入るなら、榛名もお供します!」
電「なのです!」
提督「逃げ道がねぇ…一体どうすれば…」
提督「…はっ!そうだ!個人入渠施設がある!そこに逃げ込めば…!」
提督「風呂入りながら時間も潰せる!」ダッ
榛名「あっ!」
暁「ちょ、ちょっとぉ!」
雷「司令官が逃げたわ!」
響「私たちではダメなのかい…?司令官」
艦娘達「追え!!」ダッ
卯月「…置いてかれたぴょん」ショボン
入渠施設前
提督「はぁ…はぁ、着いた…」
提督「よし、早速逃げ込むぜ!」
看板「使用中 明石&妖精」
提督「明石ぃぃぃぃぃ!!!」ガシッガシッギュッ
明石「…あれ?呼ばれたような…」ワーキャー
二作目を書き終えました。
今回はタイトルをわかりやすくしたよ!
今回はどうでしたでしょうか。楽しめましたか?
こんな作品に時間を下さりありがとうございます。
これからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
コメントもお待ちしております!
男子中学生には刺激の強い環境だね
1さん
昔の自分と掛け合わせたら発狂しそうです。
今だからこそ書ける内容ですね。