提督「レ級建造した」榛名「えっ」ちてち!参
通常建造できないはずのレ級。しかし、何故か建造できてしまった。
そのレ級、敵対するどころか、とても友好的で!?
ちてち、三作目です。
なんていうか夢の中でレ級に恐喝されたので執筆することに。
可愛いレ級をお楽しみください(白目)
※提督視点と榛名視点、レ級視点を入れ替えつつお送りします。
とある日 工廠
提督「うおーし、戦艦レシピ回すぞ!」
明石「はい!400 100 600 30 で回しますね!」
提督「さて、待ち時間は…24時間?どれ、この待ち時間は…」検索中
提督「あれ、載ってない…?」
明石「おかしいですね…私も経験上24時間なんて見たことありませんし…」
提督「ええい、待ってられるか!沖ノ島海域突破したばっかりなんだぞこちとら!」
明石「では、これを」バーナーササッ
提督「よし、妖精さん、やっちゃって下さい!」
妖精「アイアイサー!」サッ
ゴォォォォォォォ…
チン♪
提督「よし、開けるぞ…」
明石「楽しみですね…」
カチッ プシュー
???「うっ…ううん?」
提督「んな…」
明石「これって…まさか」
「「レ級!?」」
とある部屋
提督「ほぉ…砲撃のほかに、魚雷、艦載機まで飛ばせるのか…航空戦艦涙目だな」
???『不幸だわ…』
レ級「でしょ?今は色々外れてるから人間の見た目だけど、全部装着すればもうそれは!」
提督「へぇ…こんど演習に付いてって見ようかな?」
レ級「それはいいねぇ…で、さっきからチラチラこっちを見てるのは誰?」
???「っ!?」
レ級「丸見えだよ?僕の索敵網はごまかせないから」
榛名「くっ…」
提督「榛名?どうして…」
榛名「提督!今すぐその深海棲艦から離れてください!」
提督「え?なんで?」
榛名「敵ですよその戦艦は!レ級です!」
レ級「そんな失礼な。えーっと、ほら、僕はれっきとした『艦娘』だよ?」
榛名「そんな訳…っ!」
提督「いやー、ごめん榛名。なんか建造したら出てきたんだよね。レ級が」
榛名「えっ…?っ、いや、まさかそんな」
バン
明石「提督が言ってることは事実です!私もこの目で見ました!」
妖精「ソーダソーダ」
榛名「なっ…」
レ級「ふふっ、しかも深海棲艦は普通人語を話せないはずだよ?」
レ級「もしかして…」
レ級「頭 が イ ッ ち ゃ っ た の か な ぁ ?」ニタァ
榛名「あ」
榛名「ああ…」
榛名「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドサッ
提督「榛名!?」ダッ
明石「えっ…今、今何を!?」
レ級「何って…ちょぉーっと力を込めて見つめてあげただけだよ?」
提督(あの時…レ級から赤い何かが見えた…。一体なんだったんだ?)
提督「明石!榛名を入渠施設まで、手伝ってくれ!やばそう!」
明石「はっ、はい!」
バタン
レ級「…ありゃ」
廊下
提督「大丈夫かな、榛名は…」
提督「明石は修復に回っちゃったけど…ううぅ」
響「司令官?大丈夫かい?深刻そうな顔をしているよ」
提督「へっ…あっ、響…いや、これは、うん、大丈夫だから…」
響「そう…かい?…もし何かあったら悩まず相談してもいいんだよ」
提督「あ、うん…ありがとう…」
入渠施設
榛名「あぐっ…っはぁっ!」
榛名「はぁ、はぁ、はぁ…っく、ふう」
榛名「榛名、は…どうなっ、て?」
榛名(確か…深海棲艦になにか…)
榛名(睨まれてからの記憶が…)「…っがぁ…!?」
『榛名は…榛名は…』
『まだ…死ねない』
榛名「あっ…」ツー
榛名「なんで…泣いて…」
榛名「あっ…ううぅ…うううぅ…」
明石「榛名さん」
榛名「うあっ、あっ、明石、さん」
明石「泣かないでください」
明石「何があったのか、私にも分かりませんが」
明石「辛かったんですね…」
榛名「うっ、ぐっ」
榛名「あぁあぁあぁぁあぁっ…」
執務室
明石「榛名さん、しばらくお休みを取りたいそうです」
提督「そっか…仕方ないな…」
レ級「何だろ…えっと…ごめん」
提督「あぁ…お前にも責任はあるけど、反省はしているみたいだし…」
提督「榛名が復帰するまで、秘書艦、やってもらおうかな」
レ級「分かった…代わりに頑張るよ」
提督「よろしく頼むよ。明石、ありがとう、戻っていいよ」
明石「はい」
ギィー バタン
レ級「本当にごめん…治ったら謝る」
提督「俺も行くよ…」
執務室:秘書艦一日目
レ級「大淀さん」
大淀「はっ…はい」ガクブル
レ級「この書類どうするの?僕にはよく分からない」
大淀「あっ、ええ、その書類は中身をよく読んで印鑑を押してくだされば…」
レ級「分かったー」
レ級(えっと…どれどれ?…鋼材と弾薬を使用して改造を行うので承認ください…。)
レ級「エリート改修みたいなものかな…」
大淀「」チラチラ
レ級「よし、承認」ポン
レ級「で…?」
レ級(ボーキサイトくださいby赤城…なにこれ)
レ級「大淀さん?」
大淀「はっ、はい」
レ級「これなに?」
大淀「え、これは…。あっ、破り捨てて構いません」
レ級「はい」ビリッ
大淀「予備動作はおろか無駄な動きが無い…だと」ボソッ
レ級「…」
執務室:秘書艦二日目
提督「ただいまっ」
レ級「おかえり」
提督「今日もちゃんと執務できた?」
レ級「もちろんだよ!でもつまらないものだね」
提督「大体仕事なんてそんなものさ」
提督「レ級」
レ級「なになに?」
提督「工廠と入渠施設の書類、よろしく頼むぜ」
レ級「りょーかい!」ビシッ
レ級「ふむふむ…」
レ級(ここ最近のデータだと、ボーキサイトが大量に消費されてる)
レ級(でも…この数値、不自然すぎる)
レ級(よくわからないけど、7000あったのが、いきなり6250になってる…)
レ級「まさか…。提督」
提督「うん?」
レ級「これ」サッ
提督「どれ…うわ、赤城…と、この減り方は加賀か?」
レ級「行ってくる?」
提督「お仕置き頼む」
レ級「はーい」
中庭
レ級「発見…」
レ級「ちょいとお二人とも」
赤城「なんですか?」
レ級「これ見てどう思う?」
加賀「これは…私たちの犯行とでも?」
レ級「そうだよ」
加賀「赤城さんならともかく、私はやっていません。多分五航戦の『あれ』でしょう」
赤城「ちょっと!?」
レ級「うっそだぁ!提督は加賀?もやったって言ってたよ?」
加賀「そうですか」
レ級「やったんでしょ?ねぇ」
加賀「…。頭にきました」
赤城「や、やめ…」
瑞鶴「なにやってるの?…って深海棲艦じゃん!そこで何やってるの?爆撃されたいの?」
加賀「おっと。いい鴨…いえ、七面鳥が来ました。では私はこれで」
瑞鶴「し…七面鳥ですって!?冗談じゃ無いわ!…それで、なにやってるの?レ級?さん」
レ級「これみて」
瑞鶴「えっ?…え」ガクガク
赤城「…」
瑞鶴「こ、これは…そ、そう!そこの赤城が全部一人でやったんだって!」
レ級「なんでそう言えるのかな?」
瑞鶴「なんでって…見たの、食べてるところを!」
レ級「事件当日は鍵が掛かってたみたいなんだけど」
瑞鶴「」
赤城「」ガクブル
レ級「じゃあ…お仕置き、頼まれてるから…」
レ級「主砲の味を、堪能して逝ってね?」
ズガァァァァァン
猫吊るし「見せられねぇ」
執務室
提督「そういう意味じゃなかった」
レ級「ごめん」
演習:秘書艦三日目
レ級「みんな行くよー」
「クマー」「吾輩もゆくぞ!」「不幸だわ…」「翔鶴姉…助けて」「ボーキください」
レ級「なんであそこまで驚かれたのかな」
球磨「そりゃ演習に深海棲艦が参加してたら驚くクマ」
レ級「そうかなぁ」
球磨「どうでもいいけど、レ級キラキラしてるクマよ」
レ級「え?…本当だ」
パシー島海域:秘書艦四日目
レ級「なんでここに出撃したんだろう」
長良「補給艦の作戦を達成させるため、らしいです」
レ級「ふぅん…」
ル級(キサマ…ウラギッタナ…)
レ級「ふん。悪いけど、君たちに用はない。ーーだから」
レ級「さ っ さ と 沈 め」ニタァ
ル級(ウガ…)
レ級「主砲。撃て」
ドォォォォォン
廊下:秘書艦五日目
レ級「え?」
憲兵「おい」
レ級「はぁ」
憲兵「貴様はどこから来た」
レ級「建造されてきました」
憲兵「ほう」
憲兵「…ちゃんとアプデされているようだ」ボソッ
レ級「え?」
憲兵「いや、こちらの話だ」
ズガァァァァァン
憲兵「なっ!?」
レ級「え…?」
卯月「裏の方から聞こえたぴょん!」
レ級「憲兵さん!僕と!」
憲兵「それが俺の仕事だ!」ダッ
???「レ級ハ…イルカ?」
レ級「なっ…君は!」
駆逐棲姫「アア、見付ケタァ…」
レ級(まずい…例え僕が最大まで強化されたとしても、敵わない相手だ…)
憲兵「くそっ…人間だけでは大破にしか追い込めない…応援を呼んでくる!」ダッ
レ級「姫級が…なぜここに」
駆逐「何故ッテ…アナタノタメ、ヨ」
レ級「僕のため…?」
駆逐「エエ。アナタハトテモ活躍シタ。功績ヲ讃エテ、姫級に昇格サセテアゲルワ」
レ級「なっ…」
駆逐「アナタガ、コンナトコロニ居ル必要ハ無イ。コッチノ方ガトッテモ魅力的」
レ級(確かにそうだ…普通姫級になれるチャンスなんて無い)
駆逐「サア、ドウスルノ?アナタノ自由ヨ」
レ級(でも…)
レ級「悪いけど、そっちに行く気は無い。お引き取り願おうか」
駆逐「ソウ…ジャア、ハ級」
レ級「あ…そんな…」
レ級(今日は日曜日、だから…)
駆逐「コノ子トハ、オ別レ。残念ネ」
レ級「えっ」
駆逐「ジャア、サヨウナラ、提督君」
レ級「待っ…て」
駆逐「ウン?」
レ級「分かった…提督は見逃せ…その代わり、僕のことは好きにしていい」
駆逐「ヘェ。アナタ、ナカナカ仲間思イナノネ」
駆逐「デモ」
レ級「…でも?」
駆逐「ドノミチ、コノ子ニハ死ンデモラウノ」
レ級「は」
駆逐「敵ヲ、目ノ前ニシテ殺サナイホウガ、オカシイデショ?」
レ級「話と違う!殺さないんじゃないのか!?」
駆逐「アラ、私ハ一度モ、ソンナコトハ言ッテナイワ」
レ級「くそっ、う、あ、あ、ア、アア」
駆逐「…」
レ級「アあア…!」
レ級「お前ハ!こコで死ネ!」チャキ
レ級「提督は!僕ノものダ!」
バァァァァン
駆逐「ア」
ドォォォォォン
レ級「アハ…ハハ」
レ級「ハハハハハ」
レ級「コレデ、提督ハ、僕ノモノ」
レ級「ォ?」
駆逐「…イタイジャナイ…ノ」
レ級「ソンナ」
レ級「ア」
レ級「嘘ダ」
レ級「提督ハ…僕の…モの」ドサッ
駆逐「アラ、倒レチャッタ」
駆逐「デモ、コレデ…」
ドォォォォォン
駆逐「ガァ…」
???「まだ…諦めない」
???「レ級さんのことも、提督のことも!」
榛名「この榛名!命尽きるまで!」
???「提督!提督!」
提督「うっ…うーん?」
???「起きてよ、提督」
提督(この声は…)
榛名「あっ…提督、よかった…」
レ級「心配しちゃうよ、提督」
提督「榛名…レ級…」
提督「あの…」
「ありがとう」
榛名(その後、提督はすぐに現場へ)
榛名(的確な指示をし、とても忙しそうでした)
榛名(榛名は、あの時まで、生きている心地がしていませんでした)
榛名(でも、必死に戦うレ級さんの姿を見て)
榛名(自分がなんとかしなくては、という炎が再燃したのです)
レ級『実際僕はあの時のこと、覚えてないんだけどね』
榛名「うぐっ!頭の中に直接…!」
提督「榛名!こっち頼む!」
榛名「はい!」
レ級「病み上がりの人を現場になんて…黒いね、提督」
榛名「そんなことはないです!提督は、榛名に存在意義を与えてくれるんですから」
レ級「そんなものかなぁ?」
榛名「そんなものです!」
榛名「提督!今参ります!」
三作目でした。
後半スタミナ切れで走ったので、上手くストーリーが構成できませんでしたorz
レ級、結構タイプなんですよね。うん。
銀髪はいいぞ。
では、いつも通りコメントお待ちしております。
レ級や姫級実際運用したら、資材吹っ飛ぶだろうな。深海鎮守府はいつも火の車。
1さん
一回の補給で500とか持っていきそうで怖いです…
でも使ってみたい感はあります。