2017-05-05 01:38:16 更新

概要


音ノ木坂学院卒業後、それぞれの道を歩んだメンバー達、26歳になった海未に待ち受ける出来事とは


前書き

μ's解散後9年後の物語です。拙い文章ですがよろしくお願いします。コメディーの予定をしています。


・社長室前


AM10時、凛とした表情の髪の長い女性、園田海未(26)が社長室の扉をノックする


海未「社長、失礼します」


高坂穂乃果が目覚め、布団から起き上がる


穂乃果「ふぁーい、どうぞ」


扉を開けると食欲をそそる、甘い和菓子の匂いが流れだした。中は厨房になっていて、そこには様々な和菓子が並んでいて、完成したものや、作りかけのものがあり、和菓子作りに励んでいることが伺える。隣の寝室から穂乃果が寝起き姿で起きてきたが、幼馴染の海未の顔を見たら、人懐っこい笑顔で海未に走り寄ってきた。


穂乃果「社長なんて堅苦しいから穂乃果でいいよ、海未ちゃん」


海未「いいえ、穂乃果、いえ、社長は私の恩人ですから」


・・・数日前


海未は一流会社のプログラマーでチームリーダーとして、ベテランを含めたプログラマー全員を率いていた。


海未は音ノ木坂学院卒業後、大学に進学した。μ'sのメンバーとは卒業後、各々が道を進むため、違う大学に入った。大学入学後、メンバーとは定期的に会っていたが、それぞれの活動で徐々に会う機会が減って、疎遠になっていき、穂乃果は実家の和菓子屋を継ぐことになり修業に励み、ことりは海外留学のため会わなくなった。


海未は様々な事情から彼氏なしの生活を送ったが有意義な学生生活を送った。


数年後、穂乃果は妹の雪穂と一緒に和菓子屋を経営することになり、ことりは海外でバードスタジオという会社を立ち上げるという連絡を受けた。


作詞担当だった海未は自分の作成したプログラムが歌詞に重なり、歌詞を作るようにコードに意味を持たせ、様々なプログラムを作り出すことで、できたプログラムを歌詞に見立て熱中していった。就活期間が来て、プログラマとして働きたいと思うようになり就職活動を始めた。だが、日舞の家元として家業を継がなければならない海未に家族は断固反対した。一度、会社員として世間を見てみたいというのと、休みを全部日舞の練習に充てることで何とか家族を説得した。


就活中、一流のプログラム会社の入社試験を受けた海未は面談まで行くが、大学から始めた海未はほかの大学以前から勉強していた人達と比べると、やはり見劣りし、スクールアイドルをしていたということで広報に配属したいと言われ中には秘書として雇いたいと言われたが、断り、地道に就職活動を続けた。


ようやく、熱意を買われ、某ゲーム会社に就職できた。

入社後、μ'sとして活動していたことが知れ渡り、好奇の目で見られるようになり、中にはスクールアイドルを見下す輩が出たが、それは概ね、男性社員から注目を浴びる海未に対しての嫉妬だった。長い髪の美女で大和撫子、そんな海未に注目が行ってしまうのは当然のことかもしれなかった。

海未は実力で振り向かせようと決め、がむしゃらに仕事した、初めは美女なんだから、すぐ結婚して、寿退社なんだろうと冷ややかな目で見ていた社員たちも熱意に魅せられ、海未を一流のプログラマとして認識することになり、社員の中でNo1のプログラマになった。入社一年でプロフェッショナル達の知識を次々吸収しリーダになった。熱意と実力を見てきた社員にはだれも反対する人達はいなかった。


今ではス○-ルアイドルフェスティバルのメインプログラマとして活躍している。


・・・


出張中、実家から戻ってくるように言われた海未は新幹線で東京まで戻ることにし、のぞみ号に乗ることにした。


途中コンビニに立ち寄り、中ではオリコンで1位を獲得したA-RISEの音楽が流れていた。

A-RISEはUTX卒業後、アイドルとなり、初年度から紅白に出演するなど、破竹の勢いで有名になり、アジア圏ではN01の座をライバルと奪い合う競争をしている。


海未は穂むらの饅頭を買った。


穂むらは穂乃果が一人前になった時に、後を穂乃果に託し、お父さんは引退した。

雪穂は店を有名にしたいと言ったら、お父さんは姉妹と協力し合えば好きにしたらいいと言い、雪穂の卓越した経営で、スーパーなど全国で穂むらの和菓子を食べられることになった。主は饅頭屋だが他の事業も始めているらしい。


海未はのぞみ号に乗り込んだ


海未「のぞみ・・・」


μ's時代、自分より一年上の先輩、占いが得意でよくおしおきという名目でわしわしをする一人暮らしの先輩、大学進学後、しばらくしてから他のメンバー同様連絡が取れなくなった一人、社交的な性格だから彼氏でもできて連絡が取れないんだろうとメンバーと噂していた。


物思いにふける海未


海未「皆、元気でやっているでしょうか?」


音ノ木坂学院の噂を思いだしていた。


理事長がおバカな娘が進学できるようにするために進学校だった音ノ木坂の偏差値を落として、一学年下の子からおバカな子でも入学できるようにしていたらしく、そのために学院が廃校の危機に陥る羽目になり、スクールアイドルの活躍でその下の世代からまた進学校に戻ったこという噂が流れていた。


海未(そしたら、真姫は医大に進んだというのが嘘になるじゃないですか、馬鹿馬鹿しい、ことりは点数だけしか教えてくれませんでしたが、私よりも下で穂乃果より上だったんですよ、服飾関係の大学に進んだのですからありえません)


乗車中、暇になった海未は携帯のニュースを見た。


海未「何か面白いニュースあるでしょうか」


(結婚詐欺で元μ'sの東條希容疑者逮捕)


海未「え」


大声を出したことで周りから睨まれることになった海未は気を取り直し、ニュースを見直した


(容疑者は結婚すると偽り、○○社の社員○○さんから一千万だまし取り、逃亡を図りましたが、捕まりました。容疑者は男の行為中の写真をネットで公開したようです)


海未「うちの会社じゃないですか、しかも、この人」


詐欺に引っかかった人物は会社でも硬派で通していてスクールアイドル参加の海未を見下していて、パワハラをした人物だった。


同姓同名の人違いだろうと思い見直したが、元μ'sと出ているから紛れもない事実だということを突き付けられた。


海未「希、、、なんでそんなことを」


苦楽を共にした仲間が犯罪者になってしまった事実を受け入れられず、呆然としていた。海未は気を紛らわせるために経済のニュースを見た。


(BA○DAI、VRでアニメキャラとの仮想恋愛を実現、キスや本番行為の再現可能)



海未「アニメキャラと恋愛して何が楽しいのでしょうか」


(バードスタジオ倒産)


海未「嘘でしょ!?」


また大声を出してしまった海未はまた、周りに睨まれた。


海未「ごめんなさい」


海未は今度こそ、間違いだろうと思い、記事を読み返した。


(元μ'sの南ことりさんが社長をしているバードスタジオが倒産しました。

原因はVR限定で新しい服を作成中、会社の財産以上の金額を投与し、資金繰りができなくなってしまったことが原因です)


海未「銀行の融資は?」


(バードスタジオは服の生地を調達するのにコストがかかるため、VRで仮想的に服を着ているという案を提唱していて、それに全財産を投入しました。ですが、自己満足だけで、相手も解らないので、銀行からは一切の融資を打ち切られていた模様です)


海未「ことり・・・なんでそんなことを」


海未は目の前の事実を受け入れられないまま、実家に向かった


・実家


海未は母親に合わせたい人がいると言って、海未を客室に連れていった。


そこには、40半ばの中年男性が居た。その人物は海未が就職活動時に秘書として雇いたいと言っていた有名企業の社長だった。


母親から、事情を聴いた。


母親の運転する車に男が飛び出して接触し、男が会社に連絡し、その会社の社長がすぐに駆けつけた。


社長は示談にする見返りに条件を出した。


世間公にしたくなければ、娘を差し出せということだった。母親は断ったが社長の部下が携帯を取り上げ、勝手に海未に連絡した。


母親を罠にはめ、社会にこの事実を公表しないために海未を嫁に差し出せという要求だったが、実態は性奴隷として、また、子供を産ませつづける母体として買うということだった。


「断れば公表する。世間はこの家が家元であることを承認するかな?」


脅迫に対し、母親は警察にでも行くと言ったが、責任感の強い海未はこの一件が一族にどのような影響を及ぼすか解っていたため海未は結婚を承諾した。


海未「私のことは気にしないでください」


海未母は別室で泣いた。


婚姻届にサインを押そうとした時。


突然、社長の部下がやってきた。


どうやら、社長の会社が買収されたらしい。


慌ただしく、社長が出ていき、数分後、呆然としている皆の前に穂乃果と雪穂がやってきた。


穂乃果「海未ちゃん久しぶり!!」

雪穂「先ほど来てた社長の会社は私たちが買収しました」


海未「穂乃果、これはどういうことです」


穂乃果「あの社長が海未ちゃんを性奴隷にする情報が流れたから、買収したんだよ」

雪穂「何とか間に合いましたね」


海未「じゃあ、私は」


穂乃果「結婚しなくてもいいよ」


海未親子は安堵し、姉妹に感謝の気持ちを伝えた。


雪穂「これからよろしくね(ぼそ・・・)」


雪穂からの条件で海未は穂乃果の会社に転職することになった。


会社からは残留してくれと頼まれたが、事情を話し、何とか納得してもらった。


海未(後は部下たちがやってくれます)


どれくらいできるのか実力を知りたいということで就職試験を受けさせられた、結果、満点で合格することができた


雪穂「流石、海未さんね」

穂乃果「だって海未ちゃんだもん」


雪穂から今後、部下をつけたから指導をお願いしたいという依頼を受けた。


元のプログラマーという職業に管理職という役職がついた


研修があり、医療や占星術などの勉強を行った。特殊なスキルを持っている部下のサポートをするためらしい。


日々のトレーニングの映像を撮影され、説明もつけさせられた。

部下の教育に必要なことらしい。


・冒頭の社長室に戻る


穂乃果「社長っていうの禁止だからね」


海未「あの穂乃果、、、ことりと希のニュースを見ましたか」


穂乃果「うん、見たよ」


海未「大丈夫でしょか?」


穂乃果「そうだ、新しい勤務場所に行けばわかるよ」


海未「?」


雪穂「じゃあ、海未さんこっちへ」


雪穂に連れられ、海未は部屋に着き、雪穂から封筒を渡された


雪穂「後はよろしく、中の人物の詳しいことは中に」


雪穂は用事があるといって去っていった


中に入ると、9個机があり、7人座っていた。


顔を見ると懐かしい人物達がいた。


中には、μ’sの6人のメンバーと知らない人物が一人いた


捕まったと報道されたのぞみも居た


海未「ことり!!」


海未はことりを見つけると急いで駆け寄った。


海未「ニュース見ましたけど大丈夫ですか?」


ことり「来ないで!!」

駆け寄る海未に対し、強く拒絶した


海未「ことり・・・」


ことり「海未ちゃん、ことりのこと笑ってるんでしょ?」


海未「そんなことありません、私はニュースを見て心配して」


ことり「ふん・・・」


海未(ことりがこんなやさぐれるなんてよほど辛いことがあったのでしょう。そういえば、周りの雰囲気が違うような)


かつての仲間は、同一人物と思えないほど表情が変わっていた。


にこ、凛の明るかった二人は暗い表情でため息をついている。まるでお通夜のようだ。


真姫、絵里の二人は睨む表情で見ている。何か不満があるようだがまったく解らない


のぞみは手をポケットの中に入れ、机に脚を乗せて、風船ガムを作っている。まるでD○Nのようだ


一人、全く知らない太った人が座り、こっちを睨みつけている。


海未はこの人物のことを考えた結果、一つの答えが浮かんだ。


海未「花陽?」


花陽と呼ばれた人物は安心した表情を浮かべた。


凛以外のメンバーは驚きの表情でその人物を見つめ、のぞみは驚きのあまり、椅子から落ちた


花陽「凛ちゃん以外でやっと気づいてもらえた」


プルル・・・


袋の中から電話が鳴り、取り出すと携帯が出てきた


雪穂「皆のことは封筒の書類に書いてあるわ」


亜里沙「お姉ちゃんをよろしくお願いします」


海未「亜里沙!?」


雪穂「じゃあ、よろしく」


ガチャ・・・


海未は封筒から書類を取り出した。


海未「これは」


続き


後書き

見ていただきありがとうございました。文章は勉強中ですので今後ともよろしくお願いします。


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2017-09-18 21:57:41

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