2018-10-24 00:24:50 更新

概要

この作品は犯罪者に救いの手5の続きになります


前書き

蒼野夜一

【過去に人を何百人も殺めた犯罪者 現在は四季達と仕事して罪を解している】
【過去、天龍遥を佐久間グループから守る為に人を殺めていたが最後の最後で遥に守られ守りきれなかった…】
【体力、剣術、知識が高い万能型的存在(作者は頭悪いですがそこは置いておいてください…)】
【蒼野は死んだのかは不明 佐久間グループ殲滅後謎の人間?らしき者が突如出現し、その謎の人間が出したと思われる謎の空間によって蒼野は裁判所の目の前に居た】
【キレるとかなり危ない】


四季映姫

【幻想郷の閻魔を務める閻魔大王】
【蒼野と一緒に仕事をしている】
【蒼野は犯罪者だが四季映姫は蒼野が行為を持って人を殺してたとは考えられず、四季映姫と共に仕事の手伝いなどをして罪を償う刑にした】


小野塚小町

【四季の部下で亡くなった者の霊を裁判所まで運ぶ死神…だが、よくサボっている】
【よくサボって人里の団子やミスティアの夜雀に居る】


大閻魔

【四季達の上司…だけ】



永琳 「うどんげ これと同じ薬が薬品倉庫にしまってあるから適当な数持ってきてもらえるかしら?」


鈴仙 「っえ?適当な数って…何個持ってくればいいんですか?」


永琳 「好きなだけ持ってきていいわ 面倒だったら全部もってきて?」


鈴仙 「わかりました」タッタッタッ…


永琳 「てゐ あなたは薬を勝手に使った罰を免除にしてあげるからさっきあなたが使った薬の弱くしたやつを適当な数持ってきてもらえるかしら?」


てゐ 「いや、だからなんで適当な数なんだウサ 何個かいってくれウサ」


永琳 「適当でいいわ 面倒だったら全部もってきて?」


てゐ 「いや全部の方がめんどうだウサ…めんどくさいウサね」タッタッタッ…


永琳 「今から二人が持ってくる薬 あなたタダでにあげるわ?どう使うかはあなたに任せるわ」


蒼野 「…っえ?なんでですか?そんな大事な薬をなぜタダで自分に?」


永琳 「…実はね?あの薬を打って完全に効いた人、あなただけなのよ 他にもてゐが勝手に持ち出して使った人を見ていたのだけど、誰一人完全に治癒するまで我慢できなかったのよ」


永琳 「どんな大男でも激痛の痛みには耐えきれずに自ら命を絶とうとしてしまうほど…なのにあなただけは耐えきって完全治癒できた」


永琳 「だからこの薬はあなたに託した方がいいと思ったのよ 他の人に飲ませてもどうせ同じ結果になるのが目に見えてるからね?」


永琳 「とは言っても、さすがにさっき使った激薬を事あるごとに飲んでたら身が持たないと思うから少し弱めた薬を渡すわ そっちの方がいいでしょ?」


蒼野 「…たしかに深い傷負う度にさっきの薬を使ってたら身が持ちそうにありませんね」


蒼野 「でも本当にタダで貰っていいんですか?せっかく研究して作った薬を…」


永琳 「破棄するのに困ってたからそれをあげたと思えばいいだけよ 破棄してくれるお礼に筋肉活性化をあげると思えばね?」


蒼野 「…わかった それじゃ遠慮なくその薬を貰うよ?ありがとな 先生」


永琳 「どういたしまして!」


鈴仙 「師匠 頼まれた薬全部もってきました?」タッタッタッ…


てゐ 「持ってきてやったぞウサ」タッタッタッ…ドサッ 薬を蒼野のベッドの上に置く


永琳 「ありがとう二人とも?」


鈴仙 「それにしても師匠 この薬全部もってきたのはいいんですが一体何に使うんですか?」


永琳 「あげるのよ この人にね?」


鈴仙 「…っえ?」


てゐ 「まじかウサ!?あのケチで自分勝手で誰からの指図を受けないやぶ医者があげるだと!?信じられないウサ!!」


永琳 「誰がやぶ医者だって…?」(#^▽^)


てゐ 「やべ つい本音がでちまったウサ」


永琳 「やっぱり後でこき使ってやるわ うどんげを!」


鈴仙 「なんで私なんですか!?」


永琳 「てゐの悪事=うどんげの罰だからよ」


鈴仙 「理不尽なうえにとばっちりだー!!!!」(´;□;`)ブワッ


てゐ 「がんばウサ!」( •̀∀•́ )b


鈴仙 「あとで殺す!!」ギロッ!!


てゐ 「やってみろウサ」


蒼野 「…えっと、先生 話しを戻すけどいいかな?」


永琳 「あらごめんなさい?えっと、退院のことかしら?」


蒼野 「…よくわかりましたね?俺が退院いつできるのか聞こうとしてたって?」


永琳 「前も怪我が完全に治ってない状態で早く退院しようとしてたからもしかしたらと思ったのよ?」


永琳 「今からでも退院できると思うけど、念のため今日は様子見で入院してちょうだい?明日の朝まで何事もなければ退院を許可するわ」


蒼野 「わかりました」


永琳 「二人とも その薬を渡してあげて?」


鈴仙 「はい」タッタッタッ…


鈴仙 「どうぞ」スッ 薬の入った紙袋を渡す


蒼野 「ありがとう」スッ


てゐ 「ほらよウサ」


蒼野 「ありがとな?」スッ


永琳 「それじゃ行くわよ二人とも 今日はもう休んで明日に備えなさい?」


鈴仙 「…わかりました」ムスッ


てゐ 「了解だウサ」


タッタッタッ…パタンッ


蒼野 「…」


蒼野 「…明日には退院できるか?てゐからもらった薬のおかげだな 激痛に耐えた甲斐があったな」


蒼野 「(これならすぐにでも仕事に戻れそうだな?退院したらメイの墓参りに行かないとな 四季の話しだと閻魔嫌いの幽香の敷地、太陽の畑に立ててあるって言ってたからな)」


蒼野 「…綾瀬…」


蒼野 「(…俺があの時、背後に回ったノンに気づいていれば、綾瀬は死ぬことなかったのに…)」


蒼野 「…綾瀬…!」ツツー…


蒼野 「うぅ…ごめん、本当に…ごめん…!!」ポタッポタッ…













朝ー蒼野の病室



蒼野 「よっと?」スルスル… 元の着替えに着替え直す


鈴仙 「どうぞ あなたのお荷物です」スッ 蒼野の荷物を渡す


蒼野 「ありがとう」スッ


てゐ 「店主にはもう話をつけてあるからあとは案内するウサ」


蒼野 「すまないが頼む」


永琳 「充分に動けそうね?これならもう退院しても良さそうね」


蒼野 「そうだな もう身体も痛くないし、体も軽いからこれなら平気そうです!」


永琳 「ならいいわ 次は来ないようしなさいよ?閻魔様にもあまり心配かけるんじゃないわよ?」


蒼野 「わかっています 世話になったな!それじゃ!」タッタッタッ…


ガララッ


四季 「失礼します 蒼野 具合はどうです…」


蒼野 「おっす!四季 おはよう?今日も閻魔の仕事休みなのか?」


四季 「…っえ?あっ蒼野?あなた、なんで私服で立って…?」


永琳 「あら?ちょうどいいタイミングで来てくれたわね 閻魔様に話しておかないといけないわね」


四季 「なにをですか?てか、なんで蒼野が私服を着て立ってるんですか?まだ立てる状態じゃなかったはずでは?」


永琳 「それも兼ねて話すわ 昨日の夜のことなんだけどね?」



永琳説明中…



四季 「…なるほど そういうことでしたか」


永琳 「見た感じ大丈夫そうだから今日退院させたのよ …まぁ、ちょっと無理して治したのが気になるけどね」


四季 「医者であるあなたが退院してもいいと言うならなにも言いませんが…」


四季 「蒼野には後で叱りますので覚えておいてください」


蒼野 「なんで!?」


四季 「無理に傷を治したからです 危険な薬に手を出してまで傷を治す必要はなかったはずです 違いますか?」


蒼野 「…別にいいだろ?早く傷を治して仕事に復帰したかったんだから」


四季 「そんな理由のために危険な薬に手を出したんですか!!万が一、あなたが痛みに耐えきれなくて自害していたらどうするんですか!!」


四季 「ケガをしていたら仕事なんて休んでいいんです!だれも怪我してでもやれなんて言ってないでしょ!!」


蒼野 「…それは…」


四季 「大閻魔様が今まであなたに無理してでも仕事をやれと言ったことありますか!?慧音さんの時だって蒼野がケガしてることを知ったら任せようとしませんでしたよね!!」


四季 「あなたが無理しなければ平気だと言って受けましたよね!その結果あなたはさらに大怪我して入院しましたよね!覚えていますよね!!」


蒼野 「…あぁ 覚えてるよ


四季 「過去にそういうことがあったと言うのにまだ無理しようとしますか!?もう無理はしないと約束しましたよね!!」


蒼野 「別に今回は無理してないだろ?ただ傷を早く治すために薬を使っただけで…」


四季 「それを無理してると言うんですよ!!怪我を治すために4ヶ月かかる怪我をたった一日で治したじゃありませんか!!」


四季 「昨夜、怪我を治すために激痛に耐えながらも怪我を治したんですよね?それを無理してると言うんですよ!!」


四季 「なにか間違ったこと私は言いましたか?なにも間違っていませんよね!事実ですよね!!」


蒼野 「…そりゃっまぁ…事実だけど…」


永琳 「そこまでにしておきなさい ここをどこだと思ってるの?病院で騒がないでちょうだい」


四季 「…すみません 少々頭に血が上りすぎました」


永琳 「わかればいいわ 叱るならここじゃない場所でしてちょうだい?それよりてゐ あなたは早く場所を案内してあげなさい」


てゐ 「わかってるウサ それじゃ早く行くウサ」


蒼野 「あぁ わかった」


蒼野 「四季 とりあえず説教はあとで聞くから今は刀を治しに行きたい いいかな?」


四季 「…次はないと思ってください いいですね?」


蒼野 「…できる限りはするよ」


四季 「…まぁいいでしょう?それと蒼野 あなたに渡すものがあります」スゥ…スッ どこからともなく蒼色の鞘の中に収まった刀を蒼野に差し出す


蒼野 「っ! その刀…メイの!」


四季 「蒼の刀と言うそうです あなたに渡すよう頼まれました」


蒼野 「頼まれたって…あいつはもう死んでるのに、どうやって…?」カタッ


四季 「あなたが入院してる時にその方は裁判を受けに来たんです その時に頼まれました」


蒼野 「っ!? あいつお前のところで裁判を受けに行ったのか!?はっ判決は!?」


四季 「…」


蒼野 「…うん そうだよな…天国なわけ、ないよな…」


蒼野 「あいつだってそれなりに悪いことしてたからな…天国に行けるわけないよな…」


蒼野 「…メイ…!!」ギリッ!!


四季 「…たしかにあの方は地獄に落としました 前歴もかなりあったので天国にいけるようなものではありませんでした」


四季 「ですが、地獄に落としたと言っても深い層ではないのでそこは変に勘違いしないでください」


蒼野 「…っえ?深い層じゃない?どういうことだ?」


四季 「地獄と言うのは三段階に分かれているんです わかりやすく言うなら松、竹、梅と例えてください」


四季 「それであの方を落とした階層は梅 軽罰を償うところです 綾瀬さんは悪いこともしていれば良いこともしていたので、そのおかげで深い層に落とされずに済みました」


蒼野 「…そっそうか 地獄でも深い層じゃないのか?ならよかった 深くなくて…」ホッ


四季 「…あなたらしくない表情を見せますね?蒼野 まっそれほど綾瀬さんのことを思っていたという証拠ですね?」


蒼野 「っ! わっわるい 別にそういう表情を出そうと思ったわけじゃ…」


四季 「別に謝ることはありません 誰かのことを心配することに関して叱ることはしません」


四季 「…まぁ 敵である者のことを心配したことに関しては褒めませんがね?一応あの方も佐久間グループの一員なんですからね」


蒼野 「…」


四季 「まっそれは置いといて?早く霖之助さんのもとに行きましょう この後、行かないといけない場所があるので時間かけたくありません」


蒼野 「行かないといけない場所?いったいどこに行くんだ?俺もこの後行きたい場所があるんだが…」


四季 「その心配は無用です あなたの行きたい場所と一緒の場所ですから安心してください?」


蒼野 「…っえ?いっしょ?」


四季 「それでは行きますよ」タッタッタッ…


蒼野 「あっあぁ…」タッタッタッ…


てゐ 「それじゃ行ってくるウサー」タッタッタッ…













香霖堂



カランカラン…


てゐ 「じゃまするウサー?」


四季 「お邪魔させてもらいます」


蒼野 「(…なんか、この世界に無いものがいっぱいあるような…?)」


霖之助 「いらっしゃい 待っていたよ?永遠亭に住まうウサギさん」


霖之助 「刀を治して欲しいという人はその方かな?腰に刀を付けているけど」


てゐ 「そうだウサ 早速だが見てくれウサ」


霖之助 「わかった」


蒼野 「…あんたが鍛冶師か?」


霖之助 「いや 鍛冶師ではない?ただ気まぐれにやってるだけだ」


蒼野 「…ほんとに折れた刀を治せるのか?」


霖之助 「ものを見ないことにはわからない まずは折れた刀を見せてくれるかい?」


蒼野 「…わかった」カタッ…スッ 闇の刀を腰から引き抜いて渡す


霖之助 「…これはまたなかなか使い込まれてるね?鞘は至る所にキズが入って、柄糸(手を握る部分に付けている糸)がボロボロじゃないか」カタッ


蒼野 「ずっと使ってたからな?ほぼ毎日のようにな」


霖之助 「…これはまたポッキリと折れてるね 相当無理して使ったみたいだね?」


蒼野 「…」


霖之助 「えっと 刃先はっと…」スーッ…カタンカタンッ 鞘を斜めさせて折れた刃先を机の上に取り出す


霖之助 「…へぇ かなり人を切ったみたいだね?刀が紅色に光ってるけど?」


蒼野 「その刀で100人以上は切ってきたからな?紅色に光っていてもおかしくはない」


霖之助 「なるほど…」ジ…


四季 「どうですか?治せそうですか?」


霖之助 「…うん ただ折れただけみたいだから取り付ければいいだけみたいだ?これくらいなら明後日ぐらいまでには治せそうだね」


蒼野 「ほんとうか!?」


霖之助 「うん それと柄糸やキズとかもついでに治しておくから2日~3日ぐらい時間をくれないか?やっぱり刀は美しくないとかっこ悪いからね?」


蒼野 「わかった すまないが修理お願いするよ」


霖之助 「引き受けた 責任をもって修理するよ」カチャカチャ…カチャンッ 刃先を鞘に入れて取っ手を鞘に収める


てゐ 「それじゃ約束の物だウサ これが欲しかったんだろウサ?」スッ… 茶封筒になにか入ったものを霖之助に渡す


霖之助 「…本当にこれで例のものが動くんだろうね?」スッ


てゐ 「安心しろウサ そこは保証するウサ」


霖之助 「…信じるよ その言葉」カサッ…スッ 茶封筒の中から髪を取り出して読む


蒼野 「…? なにを渡したんだ?」


てゐ 「外の世界に存在する物の使い方が載ってる書斎だウサ」


蒼野 「…外の世界の物の使い方?」


てゐ 「おっと!余計なことは言うなウサ お前が外来人だと知れば店主はここにある外の世界の物の使い方を全部聞いてくるウサ」ヒソヒソ


蒼野 「っえ ぜんぶ…?」ボソッ


霖之助 「…なるほど あれはあぁやって使うものなのか…覚えておかないと?」フムフム


てゐ 「納得したウサか?納得したならこれで取引成立だウサ」


霖之助 「いいだろう ここに書いてあることは全部本当のことのようだ?取引成立だ」


てゐ 「それじゃこいつの刀のことは任せるウサ」


霖之助 「責任持って修理するよ」


四季 「それでは次の場所に行きましょう 行きますよ?蒼野」


蒼野 「あいよ」


霖之助 「あ、ちょっと待って?」


蒼野 「? なんだ?」


霖之助 「もし良かったらなんだけど、この闇の刀を預かっている間 僕の刀を貸しておくよ?」カチャカチャ…


霖之助 「僕の愛刀 草薙の剣をね!」スッ


蒼野 「…っえ?」


霖之助 「この刀の名前と用途を見させてもらったけど、用途の中に君が大事に使ってるのも感じ取れたんだ そんな刀を大事にする人なら僕の刀を貸しても平気かなと思ったんだ」


蒼野 「…名前と用途を?それは能力か?」


霖之助 「うん 僕は道具の名前と用途が分かる程度の能力を使えてね?本来なら用途だけでわかるわけないんだけど、その用途の中に君が出てきて刀を振っていたんだ」


霖之助 「こんなこと初めてだよ 用途の中に人が現れてくるなんて?おかげでいい経験ができた ありがとう」


蒼野 「別に俺はなにもしてないが…それよりいいのか?初めて会った奴に自分の刀を貸すなんて それにその刀がなくともあと二本あるから平気だぞ?」


霖之助 「それじゃ僕からのお願いで使ってくれないか?ずっと使われないでしまってあるより、誰かに使ってもらった方が刀も喜ぶと思うんだ」


蒼野 「…紅色に染めちまうぞ?」


霖之助 「刀なんだから紅色に染まってしまうのは仕方ないことだ だから君の刀を預かってる間、使ってくれないか?」


蒼野 「…わかった それじゃありがたく使わせてもらうよ?」カタッ 草薙の剣を受け取る


クンッスー… 刀を鞘から抜き取り刃を見る


蒼野 「…見事な刃だな すげぇ切れ味がよさそうだ」


霖之助 「切れ味と耐久性は保証するよ 重さはちょっとあるけど、君が持ってたこの闇の刀もかなり重量があるからたぶん楽に扱えると思うよ?」


蒼野 「…」ヒュンヒュンッ…ヒュンッ 刀を軽く振って腕を慣らす


霖之助 「…いい刃音だ?やっぱり君に持たせて正解だったよ 風を切る音がすごく心地よい音だよ」


蒼野 「…それはどうも?」スチャンッ


てゐ 「…あのけちな店主が刀を貸すとはなウサ 驚いたウサ」


霖之助 「自分でも思ってるよ 基本的、自分が非売品にしたものはゆずらないからね?」


てゐ 「明日は大雪かもしれないウサね」


霖之助 「かもしれないね」


蒼野 「…冷静だなあんた バカにされてること気づいてないのか?」


霖之助 「気づいてるよ だけど本当のことだから怒っても仕方ないだろ?事実なんだからね」


蒼野 「(…ここの店主 意外にやり手か?バカにされても言い返すことなどはしないで平常心で返答する 普通のやつならなにかしら言い返すのに…)」


四季 「それでは次の場所に行きましょう てゐさん 手伝っていただきありがとうございます」


てゐ 「礼には及ばなさいウサ お前らも気をつけろよ?」


四季 「わかっています それでは」


蒼野 「2〜3日したらまた来るよ それじゃ」


タッタッタッ…パタンッ


てゐ 「…」


霖之助 「…それにしても 本当にこの刀はすごいね?折れていても刀としての性能がまだ生きてるよ」


てゐ 「折れてるのにかウサ?」


霖之助 「うん 本来の刀は折れたらもう約立たずになっちゃうけど、あの子が持ってたこの闇の刀…まだまだ闘気を感じるんだ!」


霖之助 「よほどあの子に好いてるみたいだね?早く治して、元の持ち主に返してあげないとね?」


てゐ 「ふーん?まぁいいウサ それじゃ私も帰るからあとは頼んだウサ」


霖之助 「わかってるよ また外の情報のことがあったら教えてくれ?」


てゐ 「気が向いたらなウサ」カランカラン…


パタンッ













太陽の畑



四季 「着きましたよ蒼野 ここが私の来たかった場所です」ヒュー…スタッ


蒼野 「…ここって太陽の畑だよな?なんでここに用が?」


四季 「お墓参りです 綾瀬さんのね?」


蒼野 「…っえ?」


四季 「来たかったんでしょう?綾瀬さんのお墓参り 先ほど行きたい場所があると言ってましたがここじゃありませんでしたか?」


蒼野 「…いや、ここで合ってるけどなんでわかったんだ?俺言ってないよな?」


四季 「だいたい予想していました あなたが行きたい場所があると言っていた時点でここだとわかりました」


四季 「綾瀬さんのお墓はあの木の影になっている場所です 墓石が建っていますよね?」


蒼野 「…」


大きな木の影になっている場所には月下美人が添えられている墓石が建っていた


蒼野 「…あの花 月下美人か?たしか綾瀬が好きだって言ってた」


四季 「幽香さんが添えたんだと思います あの方は花ならなんでも作ることができますから」


蒼野 「…花を作る?」


四季 「幽香さんは花を操る程度の能力を持っているんです どんな花でも季節関係なく、種や根っこなんかも使わずに作ることができます」


四季 「花以外にも植物も操ることができます 花や植物に関することなら彼女が適任と言ってもいいでしょう」


蒼野 「…なぁ 月下美人ってたしか、夜に数時間しか咲かない花じゃなかったか?なのになんで今咲いてるんだ?」


四季 「それは幽香さんが常に咲かせているようにしてるからだと思います そうでなければこのような時間に咲くはずがありません」


蒼野 「花の性質も変えることができるのか?そんな細かいところまで…」


四季 「それじゃ 早くお墓参りして裁判所に帰りますよ?蒼野が治ったことも兼ねて大閻魔様に話さないといけないことがありますからね」


蒼野 「…わかった」


タッタッタッ…





蒼野 「…」綾瀬のお墓の前で呆然と立つ


四季 「…」スッ… 手を合わせて拝んでいる


蒼野 「…ごめんな?綾瀬 2度も守れなくて…必ずお前の仇をとってやるからな」スッ…


蒼野 「…」手を合わせて拝む


…ガンバッテネ アオノ


蒼野 「っ!」バッ どこからか声が聞こえてきて、瞬時に顔を上げる


四季 「? 蒼野?どうかしましたか?」


蒼野 「…いや、なんでもない 気にしないでくれ?」フフッ


四季 「…?」


蒼野 「それじゃ大閻魔のところに行こうぜ?あいつに俺が退院したことを知らせないとな!」


四季 「そうですね 行きましょう」


ヒュー…













裁判所ー大閻魔の仕事場



大閻魔 「…」カリカリ…


大閻魔 「…っ! この気配…浮遊石か?まさか」


コンコンッ


シキデス ナカニハイッテモヨロシイデショウカ?


大閻魔 「いいぞ 入れ」


ガチャッ


四季 「失礼します」


蒼野 「邪魔する」


大閻魔 「やはり蒼野も一緒か 浮遊石特有の気配が感じ取れたからもしやと思ったが案の定いたな」


大閻魔 「お前さんもう退院したのか?まだ傷全然治ってないだろ?」


蒼野 「いや?もう完全に完治したよ ちょっと危ない薬を使ってな!」


大閻魔 「…危ない薬?」


四季 「永琳さんの特効薬です それを使って完全にケガは治ったそうです」


大閻魔 「…永琳の特効薬で危ない薬って…蒼野 お主よく死ななかったな?永琳の特効薬関類の物はかなり危ないものばかりだと聞いてるんだが…」


蒼野 「…まぁ 4ヶ月分の痛みが数分のあいだに襲ってきたからかなり危ない薬だったといえば危なかったが…」


大閻魔 「…」


四季 「それより大閻魔様 今後の佐久間グループの対処の方なんですが…」


大閻魔 「…ほれ」ピラッ 一枚の紙を四季に渡す


四季 「…これは?」スッ


大閻魔 「処刑許可書だ 佐久間グループを抹殺するために必要な書類だよ?そこにお主らの名前を書けば許可が下りる」


四季 「…っえ?なんでわかったんですか?わたし、話しましたか?」


大閻魔 「話とらんよ ただ、なんとなくわかっただけだ?佐久間グループのことを話してきたらだいたいそんなことじゃないこと思っただけだ」


大閻魔 「それ取るのに苦労したんだからな?四季を除いた全閻魔を集めて総合会議を開いて、なんとか上手く話をまとめて半数以上の賛成派を集めることができたから許可が下りたが 本来なら処刑許可なんて取れないからな?」


蒼野 「…大閻魔…」


大閻魔 「…期待を裏切らないでくれよ?蒼野 幻想郷の未来はお主たちにかかってる 必ず佐久間グループを滅ぼせ!いいな?」


蒼野 「…あぁ!」


四季 「大閻魔様 私も許可が下りるんですか?私の名前も書くよう言ってましたが…」


大閻魔 「総合会議の結果 手を染める者を管理するものを付けることを条件とすることを義務付けられてな?一応閻魔の手で指定された者を処分することも許可が下りてる」


大閻魔 「ただし、閻魔の手で殺ることはあまりやらんようにと言われた やはり閻魔の手でだれかを殺めるのは悪い印象を持たせてしまうからなるべく蒼野に殺めさせてくれ」


四季 「わかりました」


蒼野 「えっと、ここに俺の名前を書けばいいのか?」


四季 「そうです ここにあなたの名前を…あっ!」ハッ


大閻魔 「? どうした?」


四季 「…大閻魔様 蒼野は元々殺人鬼ですが…ここに蒼野の名前を書いたら調べられるのでは…?」


大閻魔 「安心しろ そこはわしの手で人材隠蔽と書くから普通に書いても平気だ?」


四季 「それならいいんですが…」カリカリ… 処刑許可書に自分の名前を記載する


蒼野 「…」カリカリ…


大閻魔 「あっあと指印も頼む どの指でも構わんぞ?」


四季 「…」トントンッピトッ 処刑許可書に朱肉を付けた指を押し付ける


蒼野 「…」トントンッペタッ 親指で指印を付ける


大閻魔 「許可書をくれ」


四季 「はい」ペラッ


大閻魔 「あとはこれに受理した判子を押してっと?」ガシャンッ


大閻魔 「よし!これでお主らは佐久間グループの者を始末することが許可された これでどんなに騒ぎを起こそうが佐久間グループ抹殺のためにやったことなら許される」


大閻魔 「蒼野夜一 四季映姫・ヤマザナドゥ お主たちはこれから佐久間グループ抹殺をメインにして動いてもらう」


大閻魔 「小町にも手が空いた時に協力してもらうよう頼んでおく 幻想郷の裁判は一時的に別の者を付けるから心配しないでくれ」


四季 「わかりました」


大閻魔 「蒼野 次に奴らの目的はお主の持っている光の刀を奪うことだそうだ お主、四季にだけ話したらしいがなぜわしに蒼漱石という首飾りのことを話さなかった?」


蒼野 「…」


蒼野 「さぁな?気分かな なんとなくお前には話したくなかった ただそれだけだ」


四季 「…」


大閻魔 「…まぁいい 四季には話してたみたいだからそれは置いておこう」


大閻魔 「二人にはかなり大変な役目を押し付けてしまうが幻想郷の異変解決のためだ 頼むぞ?」


四季 「はい!」


蒼野 「おう!」


大閻魔 「蒼野だけ下がれ」


四季 「…っえ?」


蒼野 「…四季はだめなのか?」


大閻魔 「四季には少し話がある だから席を外してくれんか?」


蒼野 「わかった 邪魔したな」


タッタッタッ…パタンッ


大閻魔 「…」


四季 「…それで、話とはいったいなんですか?蒼野を行かせたということは蒼野には聞かれたくないから行かせたんですよね?」


大閻魔 「…察しが良くて助かる まさにその通りだ」


大閻魔 「じつはな 前々からわかっていたんだが…今回の敵の頭は蒼野には知られるわけにはいかないんだ」


四季 「それはなぜですか?たしか佐久間グループの頭は昔と違って女性の方に変わったんですよね?」


大閻魔 「そうだ その女はまだ蒼野には本当の姿を表していないみたいだが、もし表したら蒼野は戦意喪失する」


四季 「…それだけで蒼野が戦意喪失するとは思えませんが?それと、その方が本当の姿を見せたらと言ってましたが大閻魔様はわかっているんですか?」


大閻魔 「…あぁ 小鈴たちの話を聞いて確証がついた もう確実だ!」


四季 「それはいったい誰ですか?」


大閻魔 「【…蒼野が今まで守ってきた 天龍瑶だ…】」


四季 「っ!!!!!? そっそれは本当なんですか!?佐久間グループの頭が瑶さんって!!!?」


大閻魔 「…あぁ 前の頭が天龍瑶に頭の座を取られて蒼野を狙っている なぜ狙っているのかまではわからんが…」


四季 「そっそんなバカな話がありますか!!瑶さんが佐久間グループの頭なんて!?」


四季 「天龍瑶さんは蒼野にずっと守られていたんですよ!それなのになぜ瑶さんが蒼野を!?」


大閻魔 「そこまではわからん ただ、頭が天龍瑶で蒼野を狙っていることは確実と言うことだけしかわからん」


四季 「…そんな 天龍瑶さんが…頭なんて…」


大閻魔 「…蒼野には言うなよ?このことを知ったら…あいつは絶望に落ちる 今まで守ってきたものが敵になってるなんて知ったら…」


四季 「…ですが、ずっと隠すことはできません いつかは知ることになります」


大閻魔 「…そうだな だが、今は知る時ではない…知るとしたら、もう少し時間が経ってからの方がいいかもしれない」


四季 「…そうですね まだ言わない方が良さそうですね」


四季 「…蒼野…」













三途の川



小町 「ふぁぁ…!ひまだねぇ こんな日は寝るのが一番だね?」岩に背をかけて座っている


小町 「夜一も意識が戻ったみたいだし、これで安心して昼寝ができるよ いやぁ良かったよかった!」


小町 「…とは言っても、やっぱり完全には安心したとは思えないね あのとき、私もいれば夜一の怪我も少しは抑えることができたかもしれないからね…」


小町 「…私がいれば、夜一はあそこまで……」


コマチー


小町 「…っん?今の声…まさか!?」ガバッ


蒼野 「おーっす小町 またサボって寝てるのか?四季に怒られるぞ?」ヒュー…スタッ 空を飛んで小町の元へ降りる


小町 「よっ夜一!?なんであんた、まだ怪我は治ってないだろ!?なんでここにいるんだい!?」


蒼野 「ちょっと危険な薬を使ってな?それを使ったら数分で治ったんだ」


小町 「危険な薬?…あんた、まさか永琳の劇薬を使ったのかい?」


蒼野 「あぁ!あれはかなりの激薬だったな?使ったら数秒後にはほぼ意識がなくなったから死ぬかと思ったよ」


小町 「そんな平然とした顔でやばいこと言わないでほしいんだけど…」


蒼野 「あぁ悪いわるい 変に心配させちまったか?そんな心配するようなことじゃないから気にしないでくれ」


小町 「いや気にするなって…」


蒼野 「まぁなんにしても、早く怪我が治ってよかったよ?これならもう仕事に復帰できるから佐久間グループを潰すことができるからな」


小町 「…」


蒼野 「…小町?」


小町 「…夜一 ごめんよ?私があの時、あんたに全部任せたばかりにあんな大怪我をして…あの時、私も一緒にいれば…」


蒼野 「べつに謝ることなんかねぇよ?てか、なんでお前が謝るんだ?お前はなにも悪いことなんてしてないだろ」


小町 「いいやしたよ あんたに任せて私は先に帰ったんだ あの時、帰らないでどこかに隠れて 夜一がやられそうになったら出ればよかったのに…」


蒼野 「あの時は仕方ないだろ?人質を取られて俺だけを指名してきたんだから小町はわるくない」


蒼野 「それに四季たちを足止めするためにもお前に任せないといけなかったからべつに謝ることなんてない」


小町 「だけど…」


蒼野 「別に気に病むことじゃない これ以上謝られても迷惑だし、謝ってもらっても俺も困る だからこれ以上は気にするな」


蒼野 「だけど、その気持ちだけは受け取っておく お前の気持ちもわからなくはない 心配させて悪かったな?」


小町 「夜一…」


蒼野 「だからいつもみたいに元気な小町に戻ってくれ?お前にしょぼくれた顔は似合わない 元気で明るい小町の方がかわいくて魅力的だぞ!」


小町 「かわっ!?」///カァァ


蒼野 「? どうした?急に顔を赤らめて?」


小町 「あっいや、なんでもない 気にしないでおくれ…(またかわいいって…夜一、無意識でそういうこと言ってくるからすごく恥ずかしい…)」///


蒼野 「?」


小町 「…それと夜一 今夜は暇かい?」


蒼野 「今夜?別に予定はないが」


小町 「なら今日外食しないかい?ミスティアがやってる屋台があるんだけど今日はそこで食べないかい?」


蒼野 「っえ?ミスティアって屋台やってるのか?」


小町 「あぁ!料理はほぼなんでも作れるから食べたいものを言えばなんでも作ってもらえるよ!」


小町 「あっ鶏肉を使う料理はあまり作りたくないみたいだからそれだけは覚えといておくれ?ミスティアは鳥の妖怪だから」


蒼野 「んー…外食はあまり好まないんだが?」


蒼野 「…まぁいいか わかった!今日の夜一緒に行くか?」


小町 「決まりだね!それじゃまた後でね!」


蒼野 「おう!そんじゃあな?」フワー…


ヒュー…


小町 「…夜一のやつ もうケガ治ってたのか?しかも退院までしてたなんて…よかった」


小町 「…よし!もう後悔するのやめよう 夜一も元気になったんだからいつまでも後悔してにいでいつもの私に戻ろっと!」


小町 「よぉし!そうと決まったら早速寝よっと!寝て気分スッキリしよっと!!」


小町 「さぁて今日もいい天気だし気持ちよく寝られるなぁ?のんびり寝てゆっくりゆっくり起きよっと」ゴロン 再び岩に背中をつけて寝っ転がる


小町 「おやすみー…すぴー……」













夜ー迷いの竹林付近



屋台夜雀



ジュー…


ミスティア 「…よし!仕込み完了っと!」


ミスティア 「ヤツメウナギも焼き終わったし あとはお客さんが来れば!」



小町 「おいーっす!席空いてるかい?」パサッ


ミスティア 「いらっしゃい!空いてるよ 好きなところに座って!」


小町 「おぉそうかい!夜一 空いてるから来な!」


ミスティア 「…っえ?夜一?」


蒼野 「あいよー?」パサッ


ミスティア 「あっ蒼野!」


蒼野 「おっす!ミスティア 久しぶりだな?元気そうだな 元気にやってるみたいでよかったよ!」


ミスティア 「蒼野こそ元気そうでよかったよ

私に化けた奴が蒼野を入院させるほどの怪我を負わせたって聞いた時は驚いたよ」


蒼野 「あのときは油断してたからな?まさかミスティアが偽者だとは思わなくてな」


ミスティア 「ごめんね 私がやられてなければケガなんてしなかったのに…」


蒼野 「別にお前が謝る必要はないだろ?むしろお前も被害者なんだから謝られても困る」


蒼野 「それよりも俺はミスティアが無事でほんとによかったよ!お前は女だからもし万が一、一生消えない傷とか付けられてたりしたらどうしようかと思った」


蒼野 「見る限り外傷はなさそうだからよかったよ!」ニカッ


ミスティア 「っ! しっ心配してくれてありがとう…」///カァァ


小町 「…?」ピクッ


小町 「(あれ?ミスティアの様子…なんかいつもと違うね?いつもなら人間に対してはけっこう冷たいはずなのに…)」


蒼野 「たしかここは鶏肉を使った料理以外ならなんでも作ってもらえるんだよな?」


ミスティア 「うん 鶏肉を使わない料理ならなんでも作れるよ?材料があればだけどね」


蒼野 「それじゃまずは軽めにサラダでもお願いしようかな?なんのサラダにするかはミスティアが決めてくれ」


ミスティア 「嫌いな食べ物とかってある?」


蒼野 「基本的何でも食べるから平気だよ 気にしなくていいよ」


ミスティア 「わかった それじゃ少し待ってて?」


蒼野 「あぁ!」


ミスティア 「小町さんはなににしますか?」


小町 「うーん…そうだねぇ?やっぱり最初はお酒かな!」


ミスティア 「お酒ですね わかりました!」スッ…スポンッ 酒が入ったビールの王冠を栓抜きで抜き取る


シュワシュワシュワシュワ…


ミスティア 「はいどうぞ!」スッ


小町 「いただきまーす!」ゴクゴク…


小町 「ーっぷはぁ!やっぱり働いたあとのお酒はうまいねぇ!!」


蒼野 「あまり飲みすぎんなよ?ほどほどにしとけよ」


小町 「わかってるって!そんなに心配しなくても平気だよ!」


小町 「女将さん!レバ刺し1つ!」


ミスティア 「はーい!」


ミスティア 「はいサラダお待ち!」カタッ


蒼野 「ありがとう」


ミスティア 「はいレバ刺しお待ち!」カタッ


小町 「おお!美味そうだねぇ!」


蒼野 「…」シャクッモグモグ…


ミスティア 「どう?口に合う?」


蒼野 「…うん なかなかうまいな?新鮮な野菜を使ってるのがすごくわかるよ まだこの野菜は仕入れたばかりか?」


ミスティア 「そうだよ!よくわかったね?今日人里に行って採れたての野菜を買ってきたの」


蒼野 「何日も置いてある野菜の食感と味が全然違うからな?やっぱり新鮮な野菜は美味いな!」シャクッモグモグ…


ミスティア 「そう言ってもらえると仕入れた甲斐が有るよ!」


小町 「女将さん!ヤツメウナギひとつお願い!」


ミスティア 「はーい!」ジュゥゥ…


蒼野 「…ヤツメウナギ?鰻の仲間か?」


小町 「そうだよ 甘辛のタレで焼いた鰻でそれがまたなかなか美味いんだ!」


蒼野 「ふーん…?」


ミスティア 「蒼野も食べる?」ジュゥゥ…


蒼野 「っえ?あぁいいよ 俺は食べない!」


ミスティア 「そう?けっこうおいしいよ?」


蒼野 「たしかに美味しいかもしれないけど…な?」


ミスティア 「…?」


小町 「…っ!(あぁ そういうことか?)」


蒼野 「(食いたくても鰻は高いだろうから食えねぇよ…さすがに俺の手持ちじゃ…)」


小町 「女将さん 隣にもヤツメウナギひとつお願い!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「っえ?いや、いいよ!俺は別のもの食べるから…」


小町 「いいよいいよ!夜一も食べなって!ミスティアが作る鰻は結構美味いから1度食べた方がいいよ!」


蒼野 「いやほんとにいいって!俺はサラダとかそういうの食べてるから…」


小町 「安心しなって?今日は私が奢るから夜一は気にしなくていいよ」


蒼野 「っ!」


小町 「あんたは罪を償うために働いてるから収入がないことは知ってるよ 今日は私から誘ったんだから奢るよ?」


蒼野 「…いや、そうだとしてもいいよ まして女に奢ってもらうなんて…」


小町 「あはは!あんたはほんとにまじめだねぇ?あんたのそういうところ 嫌いじゃないよ」


小町 「でもね?夜一 逆に考えてみなよ?あたいだけガツガツ食べて、あんたが控えて食べてたりしたら私はどう思う?普通に考えてあたいはいい気持ちにはなれない」


小町 「だからそんなこと気にしないで一緒に食べようよ!腹いっぱい食べてね!」ニィ


蒼野 「…そうか わかったよ?小町がそういうならちょっと贅沢をさせてもらおうかな?」


小町 「おう!じゃんじゃん頼みな!」


蒼野 「ミスティア 追加で豚汁と鯖の塩焼きを頼めるかな?」


ミスティア 「はーい!」


小町 「…っん?ちょっとまって 鯖ってあの海にいる鯖かい?」


蒼野 「そうだが?」


小町 「…女将さん 幻想郷に海はないのにあるのかい?」


蒼野 「…っえ?海がない?」


ミスティア 「ありますよ?にとりさんが養殖してるらしく、物々交換でもらってるんです!」


小町 「あぁ養殖か?それなら納得だね」


蒼野 「小町 この世界には海ないのか?」


小町 「ないよ 川や池はあるけど海はないんだ…ぷはぁ!」


蒼野 「…ないのか それは残念だな?あったら見たかったなぁ…」ハァ…


ミスティア 「蒼野は海を見たことあるの?」


蒼野 「何回もあるよ?あの潮風が頬を撫でていく感じ、太陽の光が反射してキラキラと光る水、サラサラとした砂浜に足をつけた時の感触…もう最高だよ!」


小町 「なんだい?夜一は海好きなのかい?」


蒼野 「あぁ!さすがに泳ぐことはできなかったが海の近くにいるだけでも気分がもう最高地だったよ!」


蒼野 「海にいる時は佐久間グループの奴らも攻めて来れなかったからな?拳銃や短刀、刀などは潮風に弱いから当たるとすぐにダメになる」


蒼野 「その点、俺の刀は潮風に強いように加工されてるから錆びることはなかった だから海は好きなんだ!」


小町 「へぇ?そんなにいいんだ?わたしも見てみたいな 海?」


ミスティア 「わたしも見てみたい そんなに素敵なら1度は見ておきたいな?」


蒼野 「うーん…見せてやりたいが俺の世界に一緒にいけたら見せられるんだけどなぁ?」ウーン


小町 「…それは無理だね 私たちの力じゃどうやっても夜一の世界にはいけないね?」


ミスティア 「そうですね 隙間妖怪ならいざ知らず」


蒼野 「隙間妖怪?紫のことか?」


ミスティア 「っ! 知ってるの?」


蒼野 「あぁ 1度だけ会ったことあるからな?たしかその妖怪は外の世界に行くことができるんだよな」


ミスティア 「そうだよ だからもし海に行くとしたらその妖怪に頼まないと行けないよ」


小町 「まぁ頼んだところで聞いてくれるとは思えないけどね?あの隙間妖怪はめんどくさがり屋だから」


蒼野 「…そうか それなら仕方ないな?見せてやりたかったなぁ…」


ミスティア 「はい 鰻お待ちどおさん!」コトッ


小町 「っお!待ってました!」


蒼野 「…うまそうだな?」スッ…


パクッ


小町 「んー!やっぱりミスティーの鰻はうまいねぇ!」モグモグ


蒼野 「…うん!なかなか美味い!タレと鰻が合って口の中に旨みか広がってすごくいいな!」モグモグ


ミスティア 「口に合うようで良かったよ!」



妹紅 「うぃーっす!席空いてるかい?」パサッ


ミスティア 「いらっしゃい!空いてるので好きな席に座ってください」


小町 「っお!妹紅じゃないか あんたも飲みに来たのかい?」


妹紅 「小町と蒼野 お前達も来てたのか?」


蒼野 「あぁ 小町に誘われてな?妹紅は1人で来たのか?」


妹紅 「いや もう一人いるよ?おーい 席空いてるってよ!」


? 「はーい!」パサッ


蒼野 「…っえ?おっお前…」


菫子 「…っえ?よっ夜一!?なんであなたここに!?」


蒼野 「お前こそなんでここに!?ここ別の世界だぞ!?」


小町 「なんだ?菫子と知り合いだったのかい?」


蒼野 「あっあぁ 俺がまだ自分の世界にいた時に戦った1人だ?」


妹紅 「っえ!?戦ったって…菫子 お前蒼野と殺り合ったのか!?」


菫子 「えっえぇ…夜一は犯罪者だったから捕まえて人気者になろうと思って…けど、勝負を挑んで負けましたけど…」


蒼野 「たしかにお前を負かしたな?超能力とかなんとか言ってお前の攻撃を全部避けて刀を突きつけたな?」


蒼野 「まぁ 殺す理由や価値なんてなかったから殺さなかったけどな?無意味な殺生はしないのが俺の決まりだから」


蒼野 「それよりなんでお前はここにいるんだ?お前も向こうの世界で死んだのか?」


菫子 「死んでないよ?わたしは寝てる間だけこっちの世界に来れるの」


蒼野 「…寝てる間だけ?」


菫子 「夜一こそなんでこっちの世界に?あなたが佐久間グループ壊滅後、喪失してから外の世界はあなたを捕まえるために必死になってるのよ?」


蒼野 「…それが、俺にもわからないんだ?気がついたらこっちの世界にいたから…」


菫子 「そうなの?」


蒼野 「あぁ 佐久間グループ全員抹殺後に変な人物が現れてな?その人物がなにかしてきて、こっちの世界にいるんだ」


菫子 「謎の人物ね…不思議なことね?なにか外の世界に情報がないか確かめておこうか?」

蒼野 「頼めるか?」


菫子 「いいよそのくらい もうわたしはあなたを殺す気になんてないし、なによりあなたは殺人鬼なのに私を生きしてくれたお礼もしないといけないからね?」


蒼野 「別に礼を返してもらおうなんて思ってもいなかったが…」


妹紅 「はいはい?そういう話はまた今度にして、早く飯食おうぜ?」


菫子 「はーい!」ストン


ミスティア 「注文は?」


妹紅 「私はたけのこご飯とたけのこの味噌汁!」


菫子 「わたしはハンバーガー!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「ハンバーガー!?あるのかこの世界に!?」


菫子 「あるよ?わたしがどういうのかを教えてレシピに入れてもらったの!」


蒼野 「…あるんだ ハンバーガー…」


小町 「食べるかい?そのハンバーガーとやらを?」


蒼野 「っえ?あっいやいいよ うなぎや鯖の塩焼きとかだけで十分だよ」


小町 「遠慮するなって!女将さん 追加で隣にハンバーガーを1つ!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「…ほんとにいいのに…」


菫子 「女将さん あとビールもお願い!」


ミスティア 「はいはーい!」


蒼野 「ビール!?おまっ未成年だろ!さすがにビールは…」


菫子 「この世界じゃふつうだよ?夜一 霊夢さんや魔理沙さんも飲んでるでしょ?」


蒼野 「たしかにそうだが…」


ミスティア 「はい!鯖の塩焼きと豚汁おまち!」カタッ


蒼野 「っお!うまそうだな?久々にこういうのが食べれるからうれしいな!」


小町 「…そういえば夜一って外の世界にいるときは何を食べてたんだい?いろんな人に追いかけられてたって言ってたけど」ゴクゴク


蒼野 「雑草」モグモグ


全員 「「…っえ?」」


蒼野 「…冗談だ さすがに毎日は食べてなかったよ」


ミスティア 「毎日じゃなくても食べてたの!?」


蒼野 「あぁ まともに食料が取れなかった時は断食か雑草食ってたよ?あまり美味しくなかったが…特に苦味が強くて強くて!」


小町 「そりゃそうだろ!雑草なんて食べ物じゃないんだから当たり前だろ!?」


菫子 「…ねぇ夜一 まさかあなた、瑶にまで雑草食べさせてたの?」


蒼野 「いや 瑶にはちゃんとした飯を食わせてたよ?とは言っても、俺と瑶は全国的に指名手配されてたからまともに店で買い物なんてできなかったから日によっては食料が少なかったりしたがな」


妹紅 「それじゃどうやって食料を調達してたんだ?店で買い物ができないってことは現地調達か?」


蒼野 「それもあったけど、店でなにか買いたいものがあった時はそこらのやつを脅して金渡して買いに行ってもらったりしたな?」


菫子 「…おっ脅したの?」


蒼野 「あぁ そうでもしないと買えなかったからな?あっもちろん頼んだやつにはチップを渡して口止めもしておいたぞ?」


小町 「チップ?」


菫子 「頼んだ人にお礼を渡すことです 私たちの世界ではそれをチップと言うんです」


蒼野 「外の世界なら金なんていくらでもあったからな?家族が殺された時の保険が下りたから…」


菫子 「あっ…ごめん 気を悪くさせて」


蒼野 「べつにいいよ 過ぎた話だ?いつまでもそんなこと気にしてたら身が持たないからな」


菫子 「…それと夜一 もう1つ、気を悪くさせるかもしれないけど聞いてもいい?」


蒼野 「…瑶のことか?」


菫子 「…うん 私の世界で死体が見つかったって聞いたんだけど…」


蒼野 「…」


小町 「…菫子 その話はもうやめにしな?これ以上は酒がまずくなる…」


菫子 「…すみません」


妹紅 「…女将さん 注文してたものはできたかい?」


ミスティア 「あっはい できました!どうぞ たけのこご飯とたけのこの味噌汁です!」カタッ


ミスティア 「それと続いてハンバーガーとビールです!」カタッ…カタッ


菫子 「おいしそう!いただきまーす!」パクッ


蒼野 「…ほんとにハンバーガーだな?外の世界にあるものとほとんど一緒だな」パクッ


小町 「女将さん 隣にビール1つ!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「まて 俺は酒飲まないぞ?いらないからな」


小町 「遠慮するなって!この世界は未成年でも酒飲むのは普通なんだから試しに飲んでみなって!」


蒼野 「いらない ミスティア、いらないから開けないでくれ?」


ミスティア 「いらないの?」


小町 「いいっていいって!ひとつ開けておくれ!」


ミスティア 「っえ でも…」


蒼野 「…小町 俺はいらないって言ってるだろ?無理に飲ますようなことはするな」


小町 「みんな酒飲んで一人だけ飲まないなんておかしいじゃないか?ならみんな一緒に飲んだ方がたのしいじゃん!」


蒼野 「いや妹紅は頼んでない…」


妹紅 「女将さん 焼酎一杯!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「…」


小町 「ほらほら!妹紅も頼んだことだし、夜一も一杯だけ!」


蒼野 「…はぁ ミスティア、日本酒ってあるか?」


ミスティア 「日本酒…?」


蒼野 「…さすがにないか それじゃ俺も焼酎一つくれ?4分の1を水で割ってくれ」


ミスティア 「はーい!」


小町 「なんだい?水で割るのかい 初めてだから怖気付いてるのかい?」


蒼野 「…小町 勘違いしてるようだから言うが、俺は飲まないとは言ったが飲めないとは言ってないからな?」


小町 「…っえ?」


ミスティア 「どうぞ!」カタッ


蒼野 「」ゴクッゴクッゴクッ…


菫子 「っえ!?いっ一気飲み!?」


蒼野 「…ふぅ 俺は普通に飲めるからな?原液のまま飲むのはキツいから水で割ってるけど」コトッ


小町 「…飲んだことあるのかい?」


蒼野 「あぁ 瑶が寝静まった後に軽くな?ミスティア もう一杯いいかな?」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「本当だったらこの世界に来てから飲まないようしようとしてたのに小町が進めるから飲んだんだからな?四季には言うなよ?」


小町 「別に四季様に言う気は無いけど…まさか夜一が飲める口とは思わなかったよ?」


蒼野 「未成年だからな いくら犯罪者とは言えど、多少なり法律のことを気にしてたから口出しはしないようしてたんだ」 ハイドウゾ!


蒼野 「まっ隣にも未成年の女子高生が飲んでるからまぁいいかとも思ったんだがな?」ゴクッ


菫子 「…それ、わたしが悪いように言ってる?」


蒼野 「別にお前が悪いなんて言ってないだろ?お前も飲んでるから俺も飲むかと思っただけだよ」


菫子 「…そう?ならいいんだけど」



早苗 「すみませーん 席空いてますか?」パサッ


ミスティア 「空いてますよ?好きな席にどうぞ!」


早苗 「はーい…おや?これはまた珍しい組み合わせですね?妹紅さんに菫子さん 小町さんに…」


早苗 「【殺人鬼さん!】」


蒼野 「殺人鬼さん!?」


菫子 「やっほー!早苗さん 早苗さんも飲みに来たんですか?」


早苗 「はい 今日は暇だったんで飲みに来ました!みなさんも飲みに来たんですか?」


小町 「そうだよ!わたしは夜一と一緒にね!」


妹紅 「わたしは菫子とな!」


早苗 「ならわたしも誰かと一緒に来ればよかったですね みなさんお二人で来られてるなら?」


蒼野 「…なぁお前 俺の名前、知らないわけじゃないよな?まさか忘れたってことないよな?」


早苗 「忘れるわけないじゃありませんか?外の世界では全国指名手配されていた蒼野夜一さん」


早苗 「あなたを忘れるなんてまずありえませんよ 逆に外の世界の方で忘れられることってありますかね?」


蒼野 「ならなぜ普通に名前で呼ばない?名前を知ってるなら普通に名前か苗字で呼ぶのが通じゃないか?」


早苗 「別にいいじゃありませんか?名前で呼ばなくても誰かわかるんですから?」


蒼野 「…あまりいい呼び方じゃないから普通に呼んでくれ 会う度に殺人鬼さんなんて言われてたらいろいろ困る」


早苗 「じゃあいちさんで!」


蒼野 「」ピクッ


菫子 「…早苗さん その呼び方はやめてあげてください」


早苗 「っえ?なんでですか?」


蒼野 「…その呼び方は遥だけだ 他の誰からにも言われたくねぇ」


早苗 「あっ…すみません それは知りませんでした…」


蒼野 「別にいいよ ただ、次からは普通に名前で呼んでくれ」


早苗 「わかりました」



妖夢 「…おや?これはまた珍しい面子ですね?」パサッ


小町 「おっ!妖夢もきたのか 酒飲みに来たのかい?」


妖夢 「はい 最近忙しくて少々ストレスを解消しに…」ハァ…


妹紅 「…おつかれさま」


菫子 「やっほー!妖夢さん 久しぶりです!」


妖夢 「お久しぶりです菫子さん あなたもこちらに来ているとは思いませんでしたよ?妹紅さんと来たんですか?」


菫子 「はい!いつもこっちの世界に来ては妹紅さんに案内してもらってますから…」アハハ


妖夢 「…それと小町さん そちらの方は?」


小町 「うちの同僚だよ」


蒼野 「蒼野夜一だ よろしくな?」


妖夢 「蒼野…?蒼野ってあの殺人鬼の蒼野夜一ですか?」


菫子 「知ってるの?」


妖夢 「はい 文々。新聞で知りました」


蒼野 「…ぶんぶんまる新聞…?」


小町 「この前会った新聞記者の新聞記事だよ あいつが夜一のことを記事にして新聞にしたんだよ?」


蒼野 「…あいつ新聞も作ってるのか?情報を集めて作るとかよく出来るな?」


妖夢 「新聞の記事によると凄腕の剣士だと聞いているんですが…本当なんですか?」


蒼野 「…おれが?」


妖夢 「はい」


蒼野 「…なぁ小町 あいつ、次会ったらシメていいか?」ピクッ


小町 「…かわいそうだからやめてあげな?てか、凄腕とまでは言わないと思うけど夜一はなかなかの腕なんだからあながち間違っちゃいないだろ?」


蒼野 「殺人鬼の腕なんざ所詮ど素人が刀を持った程度だ 多少腕を持ってても素人は素人だ」


蒼野 「悪いが俺は凄腕の剣士でもなんでもない ただの人を殺めてきた大量殺人鬼だ?」


蒼野 「お前も刀を持ってるから推測すると もし凄腕の剣士なら相手でもしてほしかったってところかな?期待してたなら悪いことをしたな そのデマを流した新聞記者は次会った時にシメとくから…」


妖夢 「…」クンッ 刀の鍔を親指で軽く弾く


蒼野 「」ピクッ


妖夢 「」サンッ!!


蒼野 「」スーッ!!


ガキィンッ!!!!


妖夢 「…」ギリッ…ギリッ…


蒼野 「…」ギリッ…ギリッ… 蒼の刀で妖夢の白楼剣の切りつけを防ぐ


小町 「っな!!!?」


妹紅 「よっ妖夢!?お前なにを!」



蒼野 「…なんの真似だ?凄腕の剣士じゃなかったから腹いせに切りつけてきたのか?」ギリッ…ギリッ…


妖夢 「…その刀 かなり使い込まれていますね?紅色に輝いてます」ギリッ…ギリッ…


妖夢 「その刀で何百人も殺してきたんですか?」ガキィンッ 刀を押して後ろに下がる


蒼野 「いいや この刀は俺の大事な付き人から譲り受けたものだ 俺が使ってた刀は今修理中だ?」


妖夢 「…そうですか」スッ…スチャンッ 白楼剣を鞘に収める


妖夢 「いきなり切りつけて申し訳ありません 少々、あなたがどれほどの実力をお持ちなのかを確かめさせてもらいました」


妖夢 「今の洞察力、動き、反応 とても素人とは思えません なかなかの実力をお持ちのようですね?」


蒼野 「…勝手に身に付いたものだがな?それと、さすがに真剣はやりすぎだ 今の行動を起こすなら木刀とかでやってくれ?一歩間違えば大怪我する」スチャン…


妖夢 「木刀では今の動作は見れないじゃありませんか…それにあなたも木刀を持ってるようには見えないので逆にやろうにも…」


蒼野 「…確かにできないな」


妖夢 「申し遅れましたが私は魂魄妖夢と申します 白玉楼と言う場所で庭師をしています」


蒼野 「庭師?剣士じゃないのか?」


妖夢 「武士でもあります 本職は庭師の方ですが」


蒼野 「…よくわからんな?」


ミスティア 「…あのー?2人とも お店の前で暴れないでほしいんだけど…」


蒼野 「あぁわるい?今すぐやめるよ」カタッ


妖夢 「すみません 少々騒がしてしまって」カタッ


ミスティア 「わかればよろしいです!妖夢さん ご注文は?」


妖夢 「鮭の塩焼きとお酒をお願いします」


ミスティア 「はーい!」


早苗 「…妹紅さん あのおふたりが戦ったらどちらが勝つと思いますか?」


妹紅 「…むずかしいな?わたしてきには妖夢が勝ちそうだが…」


菫子 「わたしは夜一が勝ちそうですが?」モグモグ


蒼野 「ーっふぅ…やっぱり酒はうまいな?飲むと落ちつくよ」


小町 「なら毎日飲めばいいじゃないか?軽くなら二日酔いにもならないし 四季様もお酒飲むくらい許してくれるよ?」


蒼野 「いや、毎日は飲みたくない 酒は思考回路を鈍らせるから何かあった時に正常な判断が出せなくなる」


蒼野 「いつどこから敵が攻めてくるかわからない状況で酒に溺れてたら一瞬にして殺される…だから酒はあまり飲みたくないんだ」


蒼野 「今だってどこから奴らが攻めてくるかもわからないのに…そんな状況で酒なんて…」


小町 「夜一 2杯で酔ったのかい?女将さん 水一杯」


ミスティア 「はーい!」


小町 「夜一 あんたは自分に厳しくしすぎだよ?もう少し緩くしないと体もたないよ」


蒼野 「お前は緩すぎだ お前はもっと自分に厳しくしろ」


小町 「…せっかく慰めてあげてるのに反論できないことを言うのやめてくれないかい?慰められないじゃないか…」


蒼野 「事実を述べたまでだ なにか間違ったことを言ったか?」 ハイオミズオマチ!


小町 「いえ、なにも…」


蒼野 「…まぁ、俺も暗くなりすぎたな?たった2杯でここまで落ちるなんて…酒弱くなったかな?」ゴクッ…


蒼野 「…ありがとな?小町 慰めてくれて?」


小町 「どういたしまして!」


早苗 「女将さん ビールひとつ!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「…お前も酒飲むのか しかもビール…」


早苗 「当たり前じゃないですか!この世界に来てからちょくちょく飲んでますよ!外の世界では飲めませんからね」 ハイドウゾ!


蒼野 「…あまり飲みすぎるなよ?飲みすぎて二日酔いとかになったらめんどうだぞ?」ゴクッ…


早苗 「ーっぷはぁ!わかってますって!あっ女将さん ねぎまにつくね、かわを2本ずつお願いします」


ミスティア 「はいはーい!」ジュゥゥ…


蒼野 「ほんとにわかってるんだろうか…」モグモグ…













数時間後…



小町 「かぁ〜…かぁ〜…」///酔っ払って寝ている


早苗 「すぴー…すぴー…」///


妖夢 「うーん…むにゃむにゃ……」///


妹紅 「…」///ウトウト… 半分以上寝ている


蒼野 「…だからほどほどにしろって言ったのに……」ハァ…


菫子 「あはは…ほんとだね?」///ヒック


蒼野 「お前も飲みすぎだ菫子 それで何杯目だ?」


菫子 「まだ二杯目だよ?あまりお酒得意じゃないから…」///


蒼野 「仮にもまだ未成年なんだからそれくらいにしとけ それ以上飲むと発育に影響が出るぞ?」


菫子 「ふーんだ!どうせわたしはちっちゃくてもう育たないから気にしないよーだ!」ゴクゴク…


蒼野 「いやまだ成長期だろ?高校生なんだからまだ止まってないだろ」


菫子 「どうせ大きくなったとしてもわたしと話が合う人なんていないから別にどうでもいいの!私みたいな変人呼ばわりされてる人なんて…」


蒼野 「…まぁ外の世界のやつからしたら変人だな?非科学的なことを世界に広めても批判や炎上するだけだからな」


蒼野 「でもこの世界じゃ普通だぞ?ほとんどのやつが能力を持ってるんだからこの世界じゃ変人なんて思われないぞ?」


菫子 「それはそうもしれないけど…」ヒック


蒼野 「ミスティア 菫子に水を一つ頼む」


ミスティア 「はい!」


菫子 「…ねぇ 夜一」


蒼野 「なんだ?」


菫子 「…夜一は、私のこと…どう思ってる?変人だと思ってる?」ハイドウゾ!


蒼野 「…べつに、お前みたいなやつなんか過去に何十人も見てきたから今更変人だとは思わねぇよ」


蒼野 「そんなかでもお前はまだまともな方だよ 実際にお前は俺の目の前で超能力を使っていろいろなものを投げて攻撃してきた」


蒼野 「あんな攻撃を見たら、さすがの俺も信じざる得ない お前は変人じゃないよ」


菫子 「…そっか よかった?夜一だけでも、私のこと変人じゃないって言ってくれて?」


ミスティア 「えーっと…炭どこ置いたかな?」ゴソゴソ… 炭を探して蒼野たちから若干離れる


菫子 「…ねぇ、夜一?」///


蒼野 「なんだ?」ゴクッ


菫子 「…夜一は、私みたいな人…きらい?」///


蒼野 「」ブー!!


菫子 「…そっそれとも、好き…?」///


蒼野 「…いきなりなにを言ってんだ?菫子 お前かなり酔ってるか?」ダバー…


菫子 「…そうかもしれない でも、酔ってても聞きたいの!」///


菫子 「夜一は…私のこと 好き…?」///


蒼野 「…唐突だな……」



ミスティア 「あれー?炭が見当たらなーい!どこいったの炭ー!」ゴソゴソ…



菫子 「…」///ドキドキ


蒼野 「…まぁ 仲間としては好きだよ?友達としては…」


菫子 「…れっ恋愛対象としては?」///ドキドキ


蒼野 「…」


菫子 「…きらい?」シュン…


蒼野 「…なぁ菫子 お前、俺がメイのこと好きなの知ってるよな?何度かお前とメイは会ってそういう話してるんだから」


菫子 「…うん 知ってる」


蒼野 「それなのにそういうこと聞いてくるか?ちょっといじわるじゃないか?」


菫子 「…だって……」


蒼野 「…まぁ、お前の気持ち わからなくはない お前が俺に好意を向けていることは知ってる メイからなんども聞いたからな?」


蒼野 「…でも、お前の気持ちは受け取れない 俺にはメイがいるからな?」


菫子 「…今は亡き人でも?」


蒼野 「…あぁ 二度も亡き者にしちまったけどな…」


菫子 「…っえ?二度も…?」



ミスティア 「すみぃぃぃぃい!!!!!!」ガサガサ



蒼野 「…実はな この世界に佐久間グループの奴らが来てるんだ しかもほぼ全員みたいだ」


菫子 「っえ!?佐久間グループがこっちに!?」


蒼野 「あぁ しかも最悪なことにみんな能力が付いてるみたいなんだ さらに悪いことに幹部も新しい奴らで前の幹部より強いらしい」


蒼野 「…メイもこっちの世界に来てたんだが…ノンに!!!!」ギリッ…


バリンッ!!!!


菫子 「ひぃっ!!!?」ビクッ


ミスティア 「っ!? なっなんの音!?」ビクッ


蒼野 「…あっわるい コップ…割れちまった」酒の入っていたコップを握りしめて割る


ミスティア 「…コップはいいけどケガとかしてない?」


蒼野 「ケガはしてないがテーブルがびちょびちょになっちまった 台布巾借りてもいいか?」


ミスティア 「いやその前にまずガラス集めないと危ないからこっちを優先した方が?」


菫子 「なら私に任せて!超能力!!」ヒュンッ!!


ガラスの破片&こぼれた酒 「「」」フワー… バラバラになったガラスの破片とまわりに飛び散った酒が中に浮かぶ


ミスティア 「おおー!割れたコップとこぼれたお酒だけが浮かんでる!」


菫子 「女将さん ガラス入れるものって何かある?危ないからそこら辺には捨てたくないんだけど」


ミスティア 「いま用意します」ゴソゴソ…スッ


蒼野 「すまない菫子 助かるよ?」


菫子 「このくらいおやすい御用だよ!」ヒュー…


ミスティア 「あっお酒は地面に流してください?破片だけこの入れ物におねがいします」


菫子 「はーい!」ヒュー…


蒼野 「…ミスティア すまないがもう一杯焼酎いいかな?」


ミスティア 「次は割らないでよ?」


蒼野 「気をつけるよ」


菫子 「…にしても、小町さんの方にガラスやお酒いかなくてよかったね?もう少しで小町さんびちょびちょだったよ」


蒼野 「たしかに…当たらなくてよかった」


小町 「すぴー…むにゃむにゃ……」///


ミスティア 「…はいどうぞ!」コトッ


蒼野 「ありがとう」


ミスティア 「…にしても炭どこいったんだろ?ちゃんと持ってきたはずなんだけどなぁ?」ゴソゴソ…


蒼野 「ーっふぅ…やっぱり酒飲むと落ち着くな」


菫子 「…ねぇ夜一 さっきメイさんがノンにやられたって……」


蒼野 「…」


菫子 「…そっか こっちの世界でもメイさんは…」


蒼野 「…俺を助けるために、庇ってな…」


菫子 「…ごめん 気を悪くさせて…」


蒼野 「…別にいいよ 気にするな」ゴクッ…


菫子 「…」ゴクッ…


ミスティア 「すみぃぃぃぃい!!!!!!」ガサガサ…


菫子 「…あっそうだ?ねぇ夜一 あなたに渡したいものがあるの」ゴソゴソ


蒼野 「渡したいもの?」


菫子 「はい!私のスマホ あなたにあげる!」スッ


蒼野 「…っえ?」


菫子 「外の世界にいた時は関わると危ないからって言って受け取ってくれなかったでしょ?だから今度はもらって!」


蒼野 「…いや、この世界でも佐久間グループに狙われてるから関わってたら…」


菫子 「目が覚めたらわたしは元の世界に戻るから平気だよ?だからもらって?」


蒼野 「でも…」


菫子 「…夜一と連絡し合いたいの ダメかな…?」ジッ


蒼野 「…まだスマホ二台持ってるのか?」


菫子 「もっちろん!友達のいないわたしはスマホ二台使ってお互いLI○Eを交換しあってるから!」


蒼野 「…菫子 あまりそういうこと言うなよ?俺ならまだいいけど、他の奴に言ったら悲しいやつだなって思われるからな?」


菫子 「夜一 余計なことは言わなくていいからね?」


蒼野 「あっはい」スッ… 菫子からスマホを受け取る


菫子 「それじゃさっそくLI○Eで連絡し合ってみよ!」スッ ポッケからもう一台スマホを取り出す


蒼野 「…てか、今思ったんだが…この世界って電波あるのか?」


菫子 「…」


蒼野 「…ないよな?ぜったいに…」


菫子 「ーだっだいじょうぶだよ!入ってるよ!だから連絡し合ってみよ?」


蒼野 「絶対ないと思うが…えっと、LI○Eは…これか?」ポチッ


菫子 「それじゃ送るよ?」


蒼野 「あぁ(電波…圏外になってるんだが…)」


菫子 「ぶっぽるぎゃるピルぎゃっポッパァっと!」ポチポチ


蒼野 「まて なんだ今の言葉は?」


菫子 「今はやってる言葉だよ?ぶっぽるぎゃるピルぎゃっポッパァって!」


蒼野 「…流行ってるのか?そんな言葉が…てか、意味は?」


菫子 「さぁ?知らない それじゃ送るよ?」


蒼野 「あっあぁ…(知らないのに使ってるのかよ…)」


菫子 「送信っと!」ポチッ


蒼野 「…」


菫子 「…」


ミスティア 「…あっそうだ 炭こっちに置いたんだった?」ゴソゴソ


蒼野 「…来ないな 圏外だから無理だとは思ってたが…」


菫子 「そんな…せっかく、連絡し合えると思ったのに…」(´・ω・`) ショボーン


蒼野 「しかたないよ この世界にスマホどころか携帯の概念がないから?」


菫子 「はぁぁ…そんなァァ……」ガックシ


蒼野 「使えないなら持ってても意味ないな 返すよ?」スッ


菫子 「…一応持ってて?何かのはずみで使える時が来るかもしれないから」


蒼野 「なにかのはずみって…絶対ないと思うが?」


菫子 「それでも持ってて!壊さないでよ?」


蒼野 「なるべく壊さないようにはするが…保証はできない」


ミスティア 「あったー!やっと見つかったー!」


菫子 「…もうこんな時間か?ここでずっと飲んでてもいいんだけど、そろそろ別の場所にも行きたいな?」


蒼野 「別の場所?どこか行きたい場所とかあるのか?」


菫子 「ううん とくにはないけど、ただ他のところも見てみたいなぁと思ってね?」


蒼野 「なら少し散歩がてらどこか行ってみるか?夜は危ないから俺も一緒に行くよ」


菫子 「…っえ?よっ夜一も来てくれるの!?」///


蒼野 「あぁ!かまわないよ?」


菫子 「(よっ夜一と一緒に散歩…こ、これって、デートだよね!?)」///


菫子 「(夜一と一緒に歩いたことなんてないから…うっ嬉しいかも!)」///ドキドキ


蒼野 「あっでも先に勘定しておきたいな…でも、俺この世界の金は少ししか持ってないんだよな…どうしよう」


ミスティア 「…蒼野の世界のお金は持ってるの?」


蒼野 「っん?あぁ 俺の世界のなら持ってるよ?こっちの世界とは違うから一度も使ってないが」


ミスティア 「ならそれで会計してもいいよ?てか、それで会計してくれた方が私的にも嬉しいかな?」


蒼野 「…っえ?なんでだ?俺の世界の金はこっちの世界じゃ使えないから払っても意味が…」


ミスティア 「たしかに使えないけど、外の世界のお金ってこっちじゃけっこう貴重でね?それを質屋とかで売ったらいいお金になったりするの」


蒼野 「っえ?そうなのか?」


ミスティア 「うん まぁ例外もあるけどね?逆に安いやつもあるからいくらになるかは上下左右するけどね?」


蒼野 「そうなんだ?それは初めて知ったな」


ミスティア 「もしそれで会計してくれるならそれで受け取るよ?どうする?」


蒼野 「…この量だとだいたいいくらぐらいになるんだ?」


ミスティア 「ちょっと待ってね?」カタッ どこからともなくソロバンを取り出す


ミスティア 「…だいたい○○○○だね 小町さんと蒼野のぶんで?」パチパチッ…パチパチッ…


蒼野 「全員分を合わせたら?ついでだから払っちまうよ」


ミスティア 「全員分だと…○○○○○だね」パチパチッ


蒼野 「それじゃその分俺の世界の金で払うよ」スッ… 懐から財布を取り出す


菫子 「(夜一とデート…夜一とデート…!)」/// …ホイッコレデチョウドダナ


ミスティア 「…蒼野の世界のお金ってこんなのなんだ?てかこのおじさんだれ?」ジー


蒼野 「福沢○吉って言って有名な人だ まぁ詳しく言っても多分この世界じゃわからないと思うから詳しいことはハブらせてもらうけど」


ミスティア 「ふーん…?この人有名な人なんだ」


ミスティア 「いいよ たしかにお会計受け取ったよ?」


蒼野 「ありがとな?それじゃ、また戻ってくるから小町たちをちょっとたのむ」


ミスティア 「いいよ 別にいつものことだから?」


蒼野 「菫子 行くぞ?」


菫子 「うっうん!」///カタッ


タッタッタッ…


ミスティア 「…」


ミスティア 「(なんだろうなぁ?なんか心臓がチクチクする…なんでだろう?)」


ミスティア 「(今蒼野が菫子と一緒に歩いてるところを見たら心臓が痛い…いや、せいかくに言えば痛覚の痛みじゃないような…)」


ミスティア 「…なんだろう この気持ち…なんかモヤモヤするって言うかなんていうか…」


ミスティア 「…よくわからないな」



? 「…席、空いてる?」パサッ


ミスティア 「あっいらっしゃい!空いてますよ お好きな席にどうぞ!」


? 「それじゃ座らせてもらうね?」ストンッ


ミスティア 「ご注文は?」


? 「…その前にひとつ聞いてもいい?」


ミスティア 「はい?なんでしょうか」


? 「…あなた、いちのこと 好きでしょ?」


ミスティア 「…っえ?いち…?」


ミスティア 「(あれ?さっき早苗さんたちが話してたときにたしかいちって呼ぶのは遥と言う人だけって…)」


? 「…どうなの?」


ミスティア 「…どうっと、言われても…ふつうかな?まだ会って間もないし それに私は妖怪であの人は人間だから」


? 「自分に嘘ついちゃダメよ?あの時、いちに慰めてもらったじゃない 人間なのに人食い妖怪の側まできて…ね?」


ミスティア 「…っえ?なんでそれを…?」


ミスティア 「(あれ?この人の声…前にも聞いたことが…)」


? 「【…また、あなたの姿を利用させてもらうね?】」ニタァ


ミスティア 「っ!! あなた、まさか!?」


ドスゥッッ!!!!!!


ミスティア 「かはぁっ!!!!!?…」ガクッ 腹に強い衝撃を食らって気を失う


? 「…ふふ?しばらく寝ててね?」













霧の湖



蒼野 「よっと!やっとついたな」スタッ


菫子 「わぁぁ…!月が水面に反射してすごくキレイ!」


蒼野 「だろ?たまたま夜用事があった時にでっかい湖を見つけてな?そこで月が反射してキレイに映ってたから散歩するならここがいいかなと思ってな!」


菫子 「(わっわたしは月より夜一と一緒にいる方が…!)」///ドキドキ


蒼野 「…どこか適当に座るか?ベンチとかないから…これ引いて座るか?」パサッ 懐から薄い毛布を取り出す


蒼野 「菫子 この上に座ろうぜ?」


菫子 「うっうん ありがと」///スゥ…


蒼野 「ふぅ…やっぱり座れると落ち着くな?どうも空を飛んでると落ち着かねぇ」


菫子 「たしかにそうだね わたしも自分の世界にいる時は空飛ばないから落ち着かないよね?」


蒼野 「そっちの世界で空飛べる人間なんてお前ぐらいしかいないからな?それに空飛んでるところを見られたら大騒ぎになるからな」


菫子 「そうなんだよね?空飛んでるのを見られたらいろいろとめんどうなことになるから飛べないんだよね?ほんと、イヤになっちゃう!」


蒼野 「でもその一人がお前なんだからいいじゃないか?たった一人だけ本当の超能力が使えるやつはお前以外にはいないんだから!」


菫子 「でもこの世界にはいっぱいいるんだよね?早苗さんだって能力使えるようになってるし 夜一だって空飛べるになってるじゃん?」


蒼野 「俺は浮遊石のおかげで飛べるんだ それがなければ飛べないんだ」


菫子 「浮遊石…?」


蒼野 「あぁ これだよ?」スッ 懐から浮遊石の入ったお守りを取り出す


菫子 「…お守り?」


蒼野 「袋はそんな感じだけど、中にはその石が入ってんだ それがあるから俺は飛べるんだ」


蒼野 「…まぁ、それ以外にも能力が付いたと言えば付いたんだがな?」


菫子 「っえ!?やっぱり夜一にも付いたの!?」


蒼野 「あぁ 俺は結界を操ることができる能力が身についたみたいなんだ」


菫子 「結界を操る!?そ、それってどんな結界でも操れるの!?」


蒼野 「まだそこまではわからないけどな?現に自分で結界を作ろうとしてもどうやって作るのかわからないし 作ろうと思っても作れないからただ単に相手の結界を操るだけかもしれない」


蒼野 「しかも無意識に発動する時もあるからまだ完全に制御が出来てるわけじゃないと思う まぁ練習とかしてないからできるわけないんだけどな?」


菫子 「だとしてもすごいよ!夜一がそんな強い能力を使えるなんて!」


蒼野 「強いかと言われたら強くはないと思うぞ?どっちかって言うとお前の超能力の方が使い勝手が良いからお前の方が強いと思うしな」


菫子 「そんなことないよ!だって夜一は超能力を使える私に勝ったんだから強いよ!」


蒼野 「いやそれだと能力関係なくなってるだろ…」


菫子 「あったしかに…」


蒼野 「…ははっ!」


菫子 「ふふっ!」


蒼野 「ははははっ!やっぱりお前と話してるとおもしろいな!向こうの世界にいた時はこんなふうに話し合えることができなかったからな?」


菫子 「たしかにそうだね?夜一が一緒にいるとあぶないからあまりかかわらない方がいいって言ってたからね?」


菫子 「私はもっと話したかったんだよ?夜一が遥を守りながら佐久間グループを滅ぼしてるって知った時は本当はいい人だったんだって思ったんだから」


菫子 「誰かのために自分の手を汚してまで守るなんてステキじゃない!理由が変な理由なら話は別だけど、遥はなにもしてないのに狙われてたんだからそれを守る夜一はすっごくかっこいいと思ったんだよ!」///


蒼野 「…だが、殺人鬼には違いないけどな 人を殺していいことにはならないからな…」


菫子 「それでもだよ 人を殺めてでも夜一は遥を守りたかったんでしょ?だから今までずっとそうしてきてたんでしょ?」


蒼野 「…まぁな もしやりたくなかったらやってねぇからな?」


菫子 「…ステキ」///スッ… 蒼野の肩に頭を寄せる


蒼野 「っ! おっおい!菫子 さすがに近い…」ドキッ


菫子 「寄ってるからね?近くて当然だよ」///


蒼野 「…眠いのか?」


菫子 「ううん 眠たくないよ?ただ、夜一の傍に居たいなって思ったから寄りかかったんだよ?」///


蒼野 「…菫子」


菫子 「…ねぇ、夜一 私じゃ…メイさんの代わりになれないかな?」///


蒼野 「…っえ?」


菫子 「…ごめん やっぱりなんでもない 聞かなかったことにして?」


蒼野 「…わかった 聞かなかったことにするよ」


菫子 「ありがと」


ヒュー… 弱い風が木々を揺らして、水面を波打つさせて揺れる


蒼野 「…」


菫子 「…」


…ガサッ


蒼野 「っ! だれだ!」スッ


菫子 「…っえ?」


アッゴメン オトタテチャッタ…


ガサガサ…


ミスティア 「ごめんね?覗き見するつもりじゃなかったんだけど…」


菫子 「みっミスティアさん!?」///


蒼野 「ミスティア なんでここにいるんだ?小町たちのことを見ててくれって…」


ミスティア 「…うん ちょっと、二人が気になったからちょっと…ね?」


蒼野 「…っえ?」


ミスティア 「…ねぇ蒼野 菫子とはいったい、どういう関係なの?もしかして…恋人同士だったりする?」


蒼野 「…いや、付き合ってはいない 仲が良いぐらいかな?」


ミスティア 「…そう それなら、まだチャンスはあるかな?」///


蒼野 「…チャンス?」


ミスティア「…蒼野!今からわたしが言うことは本気だからちゃんと聞いてて!絶対聞き逃さないでね!」///


ミスティア 「わたし、あなたのことが好きなの!前に妖怪であるわたしを慰めてくれた時に一目惚れして…それ以来、胸が苦しくなつて…」///


ミスティア 「もっもし良かったら、わたしと…つ、付き合ってほしいの!」///


蒼野 「っ!」


菫子 「そっそれはダメー!ミスティアさん わたしだって夜一のことが好きなんです!それならわたしだって負けませんよ!」///


菫子 「夜一 私もあなたのことが好き!もし良かったら、私と付き合って!」///


菫子 「メイさんのことはわかってる!メイさんが1番ならわたしは2番目でもいい!だから…わたしと付き合って!」///


蒼野 「…おまえら……」


ミスティア 「私も2番目でもいい!【綾瀬】が1番ならわたしを2番目にして!蒼野」///


蒼野 「…っえ?ミスティア いま…なんて?」


ミスティア 「だから私も2番目でいいから綾瀬の次に付き合ってって言ってるの!同じことを言わせないで!」///


菫子 「…綾瀬?」


蒼野 「…なぁミスティア なんでメイの本名を知ってる?メイの本名を知ってるのは俺ぐらいしかいないぞ?」


ミスティア 「あっ…」


蒼野 「…だれだ お前?ミスティアじゃないな 佐久間グループ以外に本名を知ってるのは俺しかいない!お前が知ってるわけがない!」クンッスー…スチャッ 蒼の刀を鞘から抜き取り構える


菫子 「っ!」スッ 構えをとって戦闘態勢に入る


ミスティア? 「…はぁ やっちゃったなぁ?わたし、あの人のことはメイじゃなくて綾瀬って呼んでるからついいつもの癖が出ちゃったな?」ハァ…


ミスティア? 「せっかく化けたのに…これじゃ意味ないね あーあぁ?なにやってんだろわたし」


ミスティア? 「…でも、今回はべつに戦いにきたわけじゃないからあまり警戒しないでほしいな?いーち」


菫子 「…いち?」


蒼野 「なら何しに来た?変装までして俺のところに来た理由はなんだ?」


ミスティア? 「…この前のケガ 完全治癒したみたいだね?かなり危険な薬を使ったみたいだけど」


ミスティア? 「治ってよかったよ 後遺症も残らずに治って?もし後遺症が残ったらいち弱くなっちゃうもんね?」


蒼野 「…逆にお前からしたら弱くなって欲しかったんじゃないか?なんで後遺症が残らずに治ったことに喜ぶ?」


ミスティア? 「さぁね?なんでかな いちには弱くなってほしくないからかな?弱くなったら相手になんなくなっちゃうでしょ?」


ミスティア? 「弱くなったいちなんてそんなのいちじゃない そんな状態でいちを殺してもつまらない やるなら元気な状態でやりたいの!」


蒼野 「…」


蒼野 「(こいつ、いったい何を考えてるんだ?俺が弱くなったらつまらなくなる?殺そうとしてるのに?)」


蒼野 「(この前だって俺がノンにやられまくって瀕死の状態でトドメを刺そうとしたやつが言うセリフじゃない …でも、こいつがふざけて言ってるようには見えない)」


蒼野 「(…こいつ、いったい何を考えてるんだ?全然理解ができない…)」


菫子 「…あの、あなた 夜一のこといちって呼んでるけど…まさか?」


ミスティア? 「黙りなさい」ギロッ


菫子 「っ!!!!!?」ゾクゥ


ミスティア? 「…悪いけど、余計なことは言わないでくれる?次余計な事聞いてきたら…」


ミスティア? 「殺すわよ」スゥ 目を細めて冷たい視線で菫子を睨みつける


菫子 「ひぃっ!!!!!?」ビクゥ


蒼野 「…菫子はやらせないぞ?もしやるなら俺がやってやるぜ!」ギロッ!!


ミスティア? 「安心して 今日はやる気じゃないって言ったでしょ?その子が余計なことを言わなければやる気はないわ」


ミスティア? 「わかったわね そこの女子高生?」


菫子 「…はっはい」ガクガク


菫子 「(すっすごい眼光!!背筋が凍りつくような冷たい視線…今にも殺されそうな睨み!!)」


菫子 「(この私が睨みだけでここまで震えるなんて…あっ足の震えが止まらない!!)」ブルブル…


蒼野 「…大丈夫だ ぜったい守ってやるから安心しろ?菫子」スッ すこし菫子の前に出て自身の体を盾になるように体制を作る


菫子 「…よっ夜一……」ブルブル…


ミスティア? 「あらあら?あいかわらずかっこいいこと言うわね いーち?」


ミスティア? 「…ほんとに、かっこいいね?いち 惚れ直しそうだよ」


蒼野 「…っえ?」


ミスティア? 「…いち 次は光の刀を取りに来るから覚えておいてね?あとその刀さえあれば揃うから」


ミスティア? 「もしその2つが揃ったら…世界は滅びるからね!」


菫子 「っえ!?世界が滅びる!!!?」


蒼野 「なんでその2つだけで世界が滅びるんだ?とてもじゃないがその二つが揃ったところで滅びる要素がないんだが?」


ミスティア? 「うん 見た感じだとないよね?私もそう思ったよ」


蒼野 「…思った?」


ミスティア? 「これ以上の無駄話はやめよ この話はあなたには関係ないからね?」


ミスティア? 「あなたとは敵同士だからよけいな話はもうしないわ 今日はあなたの様子を見に来ただけだからもう帰るわ」


ミスティア? 「じゃあね?いち 私はしばらくあなたの前には現れないから私の手下が相手しに来るから気をつけてね」


ミスティア? 「今あなたに死なれたら困るの だから最後まで生き残ってね?」


蒼野 「…お前に言われるまでもなく俺は佐久間グループを抹殺するまで死ねねぇよ 遥やメイを殺した恨み…晴らすまで絶対にな!」


ミスティア? 「ふふ!その意気だよ」フワー…


ヒュー…


蒼野 「…」


菫子 「…夜一 あの人…あなたのこといちって…」


蒼野 「…よけいなことは言うなって言われてただろ?その話をするな」


菫子 「…ごめん」


蒼野 「…そうだ!ミスティアは!?あいつが変装して現れたということはミスティアになにか手を出したんじゃ!?」


菫子 「っえ!?そっそれはたいへん!早く様子を見に行かないと!?」


ヒュー…













屋台夜雀



蒼野 「ミスティア!大丈夫か!?居たら返事してくれ!!」パサッ


菫子 「ミスティアさん!」


小町&妖夢 「「すぅ…すぅ…」」///


妹紅&早苗 「「すぅ…すぅ…」」///


蒼野 「ミスティア どこだ!?どこにいる!居たら返事を…っ!」


ミスティア 「」地面に倒れて気絶している


蒼野 「ミスティア!」タッタッタッ!!…スクッ ミスティアのもとに駆け寄って起き上がらせる


菫子 「…まさか、死んで…!!」


蒼野 「…」スゥ… 耳をミスティアの胸もとに付ける


ミスティア 「…」ドクン…ドクン…


蒼野 「…大丈夫だ 心臓は動いてるから死んではない 脈も安定してるからおそらく気絶させられてだけだろ?」


菫子 「そっそれならよかった…」ホッ…


蒼野 「ミスティア 目を覚ませ?ミスティア!」ユサユサ


ミスティア 「…んっんん……」スゥ…


蒼野 「…目覚ましたか?俺がわかるか?」


ミスティア 「…蒼野?あれ なんで私寝て…?」


蒼野 「おそらく誰かに気絶させられたんじゃないか?前にもお前を気絶させたやつと思われる奴が俺たちのところに来てな?」


菫子 「おぼえてないですか?」


ミスティア 「…そうだ!蒼野たちが行ったあとすぐにお客さんが来て そのお客さんの声が前に私を気絶させた人の声だったことに気づいた瞬間に腹部になにか殴られたような衝撃が…」


蒼野 「殴られたような衝撃?腹部に拳を入れられたわけじゃないのか?」


ミスティア 「ううん違うと思う その時そのお客さんはカウンター側にいたから拳で殴れる距離じゃないし もし拳を入れにカウンターを乗り越して来たとしたら私もすぐに対象できてたから…」


蒼野 「…ちょっと腹部見せてもらってもいいか?」


ミスティア 「…っへ?」


菫子 「よっ夜一!?いきなりなに言ってるの!?女の子にお腹見せてなんて!!」


蒼野 「いやただケガとかしてないかを確かめるだけだぞ?そんな下心なんて考えてないからな?」


菫子 「そうだとしてもだよ!たしかに怪我してないか確かめるためなら仕方ないと思うけど それでも女の子にお腹見せてなんて変態だよ!」


蒼野 「…遥の時は普通に見せてきたけどな?転んで腹ぶつけた時に怪我してないかを見たけど…」


菫子 「遥はまだ子供だったでしょ!私たちぐらいの年頃は気にするの!」


蒼野 「…そうなのか?それは悪い 別に下心なんてなかったんだが…もしそう思ったならすまないな?ミスティア」


ミスティア「あぁいや!別にそんなことは思ってないよ!?蒼野がそんな人だとは思ってないし…」


蒼野 「そうか?ならよかった」


菫子 「それにしても、そのお客さんはミスティアさんに話しかけてきたって言ってたけどなに話したんですか?」


ミスティア 「っえ!?そっそれは…」///カァァ…


蒼野 「…どうした?いきなり顔赤くして」


ミスティア 「…いや、なんでもないです…聞かないでください」///


蒼野 「? そうか?まぁ話したくないなら別に構わないが」


菫子 「…?」


ミスティア 「(私が蒼野のこと好きかって話を聞かれてたなんて話せるわけないじゃん…たしかに人間で私の話を聞いてくれた人はこの人しかいないけど……)」///ドキドキ


ミスティア 「(…って、なんで私こんなドキドキしてるのよ!これじゃまるで、私が蒼野に気があるみたいじゃない!)」///


ミスティア 「(いやいやそんなわけない!私は妖怪で蒼野は人間!敵対同士がそんな関係になるなんてありえない!)」


ミスティア 「(…でも、人喰い妖怪だって知っても蒼野は私の話を聞いてくれた…それだけは確かに嬉しかったけど……)」///


ミスティア 「(…今だって、私がケガしてないかを心配してくれて……)」///カァァ


蒼野 「…ミスティア?ほんとに大丈夫か?さっきより顔が赤くなってるんだが…」


ミスティア 「…だいじょうぶ 気にしないで」///


蒼野 「いや気にしないでくれって言われても…(ものっそい気になるんだが…)」


菫子 「…ねぇミスティアさん ちょっと聞いてもいいですか?」タッタッタッ…スッ


ミスティア 「なに?」///


菫子 「…もしかしてですけど、夜一のこと…惚れてますか?」ヒソヒソ


ミスティア 「っ!!!!!?」///ドキィ!!


蒼野 「?」聞こえていない


菫子 「…当たりですか?」


ミスティア 「なっなななに言ってるの!?私が蒼野のこと…っ!」///ハッ


蒼野 「…俺が、なんだ?」


ミスティア 「ーっな、なんでもない!てか蒼野はどっかいってて!!」///


蒼野 「っえ?どっかいけって…俺、なにかしたか?」


ミスティア 「いいから行ってー!」///


蒼野 「わ、わかったよ それじゃ適当にそこら辺に行ってるよ?(なんで怒ってるんだ?俺なにかしたか?)」


蒼野 「(…なにもしてないような……)」タッタッタッ…


菫子 「…」


ミスティア 「…もう!蒼野ったら、余計なことを聞いてきて!」///ハァ!ハァ!


菫子 「…やっぱり惚れてるんですね?その様子からすると」


ミスティア 「…正直、私自身もわからない…」///


ミスティア 「たしかに蒼野のことを思うと胸がキュッと締め付けられるような感じはする…私が人喰い妖怪だってことを知ってるのに、それでも蒼野は気軽に話しかけてきてくれる…」///


ミスティア 「わたしの悩み事も聞いてくれたし、なにより今も人喰い妖怪であるわたしを心配してくれた…そんな人、今までで初めてだったから……」///


菫子 「…ふふ!その気持ち すごくわかります!」


菫子 「私も最初は夜一を捕まえて有名人になろうとしてました 表向きには無差別に人を斬り殺している大量殺人鬼と言われてましたから?」


菫子 「ですが真実を知ると夜一は遥という人を守るために佐久間グループという組織の連中を殲滅していることを知りました わたしの世界では佐久間という組織はかなりの悪党集団だと知られていました」


菫子 「もちろんその人たちを殲滅するとなるとすごく大変です 人数は軽く万を超えて、頭が回る者も入れば力がある者もいるので容易くはありません」


菫子 「それでも夜一は遥を守るために私の世界の方では佐久間グループを壊滅させました 万を超える人数を全員殲滅して組織は崩壊しました」


菫子 「…ですが、遥は最後の最後で殺されたみたいで…私の世界で遥の死体が発見されて……」


ミスティア 「…ねぇ その遥っていう人 蒼野のこといちって呼んでたんだよね?」


菫子 「はい そうです」


ミスティア 「他に蒼野のことをいちって呼ぶ人はいるの?」


菫子 「いえ 他に夜一のことをいちって呼ぶ人はいませんよ その呼び方は遥の特権だったので」


ミスティア 「…てことは、さっきの人って…」


菫子 「…ミスティアさんを気絶させた方も夜一のこといちって呼んでいたんですか?」


ミスティア 「っ! なんでわかったの?私まだ言ってないよ」


菫子 「やっぱり…でもなんであの人が夜一を狙ってるんだろ ずっと守られてきたのに夜一を狙う理由がわからない…」


菫子 「…ミスティアさん さっきの人のことは夜一には言わないようにしておいてあげてください たぶん、あの人は…」


ミスティア 「…あの人は?」


菫子 「…夜一が今までずっと守ってきた方 遥だと思います 絶対とは言いきれませんが可能性的には高いです」


ミスティア 「…あの人が……」


菫子 「…夜一……」













迷いの竹林内部



蒼野 「…」ポツーン でかい岩に腰かけて座っている


蒼野 「…なんで俺、ハブられたんだ?しかもミスティアに…」


蒼野 「…なにかしたかな でも身に覚えがないんだよな…あっもしかして、腹見せてって言ったことまだ気にしてたのかな それなら納得できるけど」


蒼野 「…あとで謝っておこう 多分そのことだろう それ以外身に覚えがないし」


蒼野 「…しかし、さっきのやつ…また俺の前に現れては俺のことをいちって言ってたな 俺のことをいちって呼ぶ奴は遥しかいないはずなんだが…」


蒼野 「…まさかな あいつが遥なはずがない 遥は剣術とか習っていないし力だってない それに対してあの頭領はそれがある…だか、遥なはずがない」


蒼野 「…でもあの構え、剣術名 あれは俺特有の技で他の奴とは少し違う構え方や切り方をするから他の奴が使うことはないはず」


蒼野 「でもあの頭領は完全に俺の構え方を真似していた しかも完璧に…あんな真似が出来る奴なんて、ずっと俺を見ていたやつしかできないはず いや、それ以前にまず真似しようなんて思わないはず」


蒼野 「…一体、あいつは何者なんだ?今まで見てきた佐久間グループのメンバーにあんなやつはいなかったはず…」


蒼野 「…わかんねぇ……」



…ヨイチ


蒼野 「…っん?」


菫子 「おまたせ ごめんね?ミスティアさんがいきなり夜一にあっちに行けって言って行かせちゃって」タッタッタッ…


蒼野 「いや別にいいよ てか、多分俺のせいだからな?腹見せてって言ったのをまだ気にしてたから俺と話してて恥ずかしくなったんだと思う」


菫子 「(うん、全然違う 逆にそっちはもう気にしてないと思う)」


菫子 「(てか夜一ってミスティアさんのことどう思ってるんだろ?私気になります)」←とある実況者風


蒼野 「うーん…女心というのはイマイチわからないな?遥はまだ子供だったから恥ずかしくなかったみたいだが」( ̄-  ̄ ) ンー


菫子 「…ねぇ夜一 ちょっと聞いてもいい?」


蒼野 「っん なんだ?」


菫子 「夜一ってミスティアさんのこと、どう思ってるの?」


蒼野 「…っえ ミスティアのこと?」


菫子 「うん もしかして、恋愛対象として好きだったりする?」


蒼野 「…いや 別に普通だが」


菫子 「…そう?」


蒼野 「あぁ てか、なんでミスティア?遥やメイならまだわかったけどなんでミスティアを聞いてきた?」


菫子 「ううんなんでもない 気にしないで?ただ聞きたかっただけだから」


蒼野 「? そうか?」


菫子 「うん それよりミスティアさんのところに戻ろ?今日はもうお客さん来なさそうだからそろそろ店終いしたいって言ってたよ」


蒼野 「そうか なら小町たちを起こしてそろそろ帰る支度しないとな」


菫子 「わたしも妹紅さんを起こして家まで送っていかないと」


蒼野 「一人で平気か?なんなら俺も手伝ってやるぞ」


菫子 「夜一も小町さんを運ばないといけないからキツいでしょ?」


蒼野 「…たしかにきついな あいつ酒飲むと起きないんだよな」


菫子 「妖夢さんたちはそこまで飲んでなかったからすぐに起きて自分たちで帰ると思うから平気だと思うよ だから私たちは私たちの連れを見ないとね!」


蒼野 「そうだな それじゃ早く行って帰るとするか!」スクッフワー…


菫子 「…」飛ばずに地面の上に突っ立っている


蒼野 「…? 菫子?」


菫子 「…ねぇ夜一、また会えるよね これっきりなんてことはないよね?外の世界の時みたいにいなくなったりしないよね?」


菫子 「夜一たちと初めて知り合った時も何週間も経たないで私に別れを告げてどっかいっちゃったから不安なの また会えるよね?」


蒼野 「…今のところはいなくなるつもりはないな まして、この世界に佐久間グループがいるからよけいにいなくなるつもりはない」


蒼野 「さらに言うと 俺が住んでる場所も外の世界と違って固定されてるからよけいにいなくなるようなことはしないよ だからまた会えるから安心しろ!」


菫子 「…ほんと?」


蒼野 「あぁ!」


菫子 「…それならよかった また会えなくなったらどうしようかと思ったけど、それを聞いて安心したよ」


蒼野 「安心したようでなによりだ!」


蒼野 「それじゃ早く行って連れを迎えに行くぞ ミスティアも早く帰ってくれるのを待ってるだろうしな」


菫子 「そうだね でも夜一、その前にひとつお願いがあるの」


蒼野 「お願い?なんだよ」


菫子 「ちょっと降りてきてもらってもいいかな?」


蒼野 「? あぁわかった」ヒュー…スタッ


菫子 「…」///カァァ


蒼野 「降りてきたけどなにをお願いしたいんだ?早く行って迎えに行きたいんだが」


菫子 「…夜一 ちょっとごめんね?」///スゥ…


蒼野 「…っえ?」


チュッ…


蒼野 「っ!!!!!?」///菫子に唇にキスされる


菫子 「…えへへ!初めてしちゃった 夜一にファーストキスあげちゃった?」///


蒼野 「ーすっ菫子!?おまっなにを!」///


菫子 「ごめんね なんか急にしたくなっちゃったの ほんとにまた会えるのかなって思ったら心配になっちゃって…」


菫子 「もし最後になるなら一度だけでも、夜一とキスしたいなって思っちゃって…ほんとにごめんね」


蒼野 「…そんな心配しなくても平気だって言ったろ 昔と違って今は住む場所があって固定してるから会えなくなることはないって?」


菫子 「…そうだとしても心配で…」


蒼野 「…まぁお前が心配するのもわからなくはない あの時から今に至るまでお前と会うことはなかったからな」


蒼野 「でも、今はもう平気だから安心しろ また会おうと思えば会えるし 俺はどこにもいなくならないから必ず会える だから心配するな!」


菫子 「夜一…」


蒼野 「ただ いきなりキスしてきたことに関しては俺的にはどうかと思うな?俺にはメイがいるのに無理やりキスするなんて」(¬_¬)


菫子 「そっそれは…」///カァァ


蒼野 「…まぁいい 俺もお前のことは嫌いじゃないし、むしろ好きだからな 今回だけは目をつぶるよ」


菫子 「…っえ?夜一 今…なんて」


蒼野 「勘違いするなよ 俺が一番好きなのはメイだけだ 今は亡き人でも好きな人は変わらない!」


蒼野 「…まぁ お前の思いを踏みにじるわけじゃないがそれだけはわかってくれ べつに嫌いって言ってるわけじゃないから変に勘違いはしないでほしい」


菫子 「…ふふ!」クスッ


蒼野 「? なんだよ急に笑って 俺変なこと言ったか?」


菫子 「ううん言ってないよ ただ、やっぱり夜一は優しいなと思って!」


蒼野 「…優しいか?結果的にはお前の気持ちを受け取れないって言ってるのに」


菫子 「やさしいよ そうやって気遣ってくれるところ!」


菫子 「たしかに気持ちを受け取ってもらいないのは悲しいけど、それでもわたしを落ち込ませないよう慰めてくれたんだもん 普通の人なら振った後に慰めようとなんてしないよ」


菫子 「…でも、その優しさが返って相手をよけいに落ち込ませることにもなるからそれだけは気をつけた方がいいよ 夜一」


菫子 「わたしは夜一の性格を知ってるから平気だけど 知らない人にそういう気遣い入れたら落ち込ませるからね?」


菫子 「まさかとは思うけど…もう手遅れだったりする?」


蒼野 「…」


菫子 「…誰に言ったの?」


蒼野 「…小鈴」


菫子 「小鈴…?小鈴ってあの鈴奈庵ってお店の子?」


蒼野 「あぁ 俺に好意を持ってるみたいだが俺は殺人鬼で人里のみんなにも知れ渡ってるから俺と関わるとろくなことがないと思ってな 俺に好意を持っても意味ないと思えって言っちまったよ」


菫子 「…はぁ……夜一 それは最低だよ」


菫子 「たしかに夜一が思うことはわからなくはないけど それでも小鈴はあなたを好きになっちゃったんだからそうやって振るのはひどいよ 振るならもう少し考えて振らないと」


蒼野 「んなこと言われてもな…」


菫子 「…まぁいいわ 次からは気をつけて言うんだよ?またそういう言い方で振ったら傷つくからよく考えて振るんだよ」


蒼野 「善処するよ」


菫子 「それならいいけど それじゃ行こうか」


蒼野 「あぁ」


フワー…













妹紅の家



菫子 「…ふぅ やっと運んでこれた」ヨイショット


妹紅 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「わるいな 俺が運べればよかったんだが俺も小町を運んでるからな」


小町 「うーん…むにゃむにゃ……」


菫子 「気にしないで よくある事だから」


蒼野 「…てか、妹紅の家ってこんな竹林の中に建ってたんだ ここ危なくないか?」


菫子 「安全じゃないことはたしかだけど妹紅さんは不老不死だから逆に妹紅さんに手を出してくる人はいないから平気だと思うよ」


蒼野 「だろうな 不老不死相手に手を出してくる奴はいないな 俺でも相手したくない」


菫子 「それと夜一 さっきはまた会えるって言ってたけどほんとだよね?これが最後なんてことはないよね」


蒼野 「絶対会えるから安心しろって!お前は寝てる間だけこっちに来れるんだろ?だったら夜俺がここにくれば会える」


蒼野 「毎日はムリだがちょくちょく遊びには来るよ それならいいだろ?」


菫子 「…うん 約束だよ?」


蒼野 「あぁ 約束だ!それじゃあな」


ヒュー…


菫子 「…」


菫子 「やっぱり夜一はカッコイイなぁ!いつ見ても惚れ直しちゃうなぁ!」///


菫子 「しかもさっき佐久間グループの頭領に脅された時も夜一はすぐに私の前に出てきて守ってくれたしほんとカッコよすぎる!YMK(夜一マジカッコイイ)!」///リゼロ風


菫子 「あぁ〜!!こっちの世界行き来できてホントに良かった!まさか夜一に会えるなんて思ってなかったから嬉しすぎる!!」///


菫子 「また明日も会いたいなぁ!!夜一来てくれないかなぁ?もし来てくれたらまたどこか一緒に散歩という形でデートしたいなぁ!」///


菫子 「…あっそういえば夜一ってどこに住んでるのか聞くの忘れてた 私が遊びに行けるように次会った時に聞こっと!」


菫子 「次はいつ会っえるっかなぁ〜♡」///













彼岸



蒼野 「やっとここまで来れた やっぱりここまでの道のりは長いな」ヒュー…


蒼野 「しかもお荷物があるからよけいに時間かかったな…」ハァ…


小町 「すぅ…すぅ…」蒼野におぶられて運ばれてる


蒼野 「明日も早いから早く寝ないとな」


…ピロリロリン


蒼野 「…っん?なんだ今の音 今なにか落としたよな?」


蒼野 「…まさか菫子からもらった携帯か?でもさっきは圏外で使えなかったはず…」


蒼野 「…あとで確かめてみるか」


ヒュー…














寮ー小町の部屋



ガチャッ


蒼野 「ふぅ…やっとついたっと!」ドサッ


小町 「うーんむにゃむにゃ…」スピー…スピー…


蒼野 「たくっ 自分で誘っといて帰りは俺に運ばせるのやめてほしいな 博麗神社に行った時も俺が運んで来たが」


蒼野 「…まぁいいか 小町には慰めてもらったりと借りがあるからな それを返したと思えばいいか」


蒼野 「…そういえばさっき携帯が鳴ってたな 使えないはずなのになんでだ?」ゴソゴソ…スッ


蒼野 「えっと、LI〇E…っと」タンッ



スマホ 『菫子 (通知1)』


蒼野 「あっ届いてる てか電波が入ってる…なんで?」


蒼野 「ここの近くに来たときに携帯鳴ったけど…まさかここ電波通ってるのか!?」


蒼野 「…まぁいいや 今日はもう遅いし電波のことは明日にでも聞いてみるか とりあえず返信だけでもしておくか」


蒼野 「そうだな…とりあえず斬り捨て御免!と送っておくか ってこれ、どうやって文字打つんだ?画面下にあかさたなはまやらわは出てきたけど他の文字どう出すんだ?」


蒼野 「…たしか、菫子が打ってた時は画面を滑らせるようになぞってたな なぞればいいのか?」ツー…


ポコッ かの文字を左に滑らすときの文字が出てくる


蒼野 「あっ出てきた こうやって出すのか なるほど理解した」


蒼野 「やり方さえわかっちまえばこっちのもんだ 斬り捨て御免!っと」タタタタ…


蒼野 「えっと…送信はこれか?」タンッ


ピコッ 送信ボタンを押すと斬り捨て御免!の言葉が送信される


蒼野 「おぉ これが送信か?全然使い方とかわからないから覚えとかないとな」


蒼野 「てか菫子のやつ 一人でやり取りしてたって言ってたけど一体どんなことを書いてたんだ?たしか履歴って見れるよな」ツー…


スマホ 『菫子 今日も学校つまらなかったね』


スマホ 『菫子2 そうだね やっぱり学校ってつまらないよね(´Д`)ハァ…』


スマホ 『菫子 明日も学校だと思うとほんと嫌になっちゃう なんか面白いことないかな?σ( ̄^ ̄)?』


スマホ 『菫子2 うーん…学校でおもしろいことなんてたかが知れてるから難しいね 逆におもしろいことなんてあるわけないから』


スマホ 『菫子 (σ゚∀゚)σそれなッッ!!!』



蒼野 「…菫子 お前いくら友達がいないからってこれは……」トオイメ


蒼野 「(まさかここまでとは…俺も仲間はいないから気持ちはわからなくはないがさすがにこれはひどい 自分と自分でやり取りしてるなんて……)」


蒼野 「…ずっとこんなこと書いてるのか?もう少し見ているか」ツー… スマホを上から下になぞっていき履歴を見ていく


蒼野 「…っん?これは…」



スマホ 『菫子 あ〜あぁ…夜一にまた会いたいな 俺といると危ないって言ってまともに話せなかった…』


スマホ 『菫子 それにすぐに別の場所に行っちゃったからよけいになえぽよ もっと話しして仲良くなりたかった……(v_v`)ハァ……。』


スマホ 『菫子2 そうだよね すっごくかっこよかったもんね それに遥を守るために佐久間グループの連中をやってるって聞いた時はほんとにステキだと思ったよね』


スマホ 『菫子 うん…すっごく素敵だった かっこよかった だからよけいに仲良くなりたかった 欲を言えば付き合いたかった…あんなにも素敵な人、今までで見たことないもん』


スマホ 『菫子2 …またいつか、会えるといいよね』


スマホ 『菫子 …うん……』



蒼野 「…菫子……」


蒼野 「(この日付 俺が菫子と別れた時の日だな 俺と関わってると危ないから菫子に遠い場所に行くからもう会えないって言った日…)」


蒼野 「(やっぱり菫子は俺のこと好んでいたか まぁ知ってたんだが、ほんとに俺と関わってると危ないからあの時 菫子には悪いが離れてったんだよな 巻き込まれないために)」


蒼野 「…ごめんな菫子 今まで会えなくて…ほんとに寂しい思いをさせたな」


蒼野 「今度から暇があればちょくちょく会いに行こうとしよう それにスマホもここら辺なら使えるようだし、少しならやり取りが可能だから話すことも出来る これなら寂しい思いをさせなくて済むだろ?」


蒼野 「さてと、それじゃ俺もそろそろ部屋に戻って寝るとしようかな 明日も早いだろうし、早く寝て早く起きよう」


蒼野 「…まぁ、現段階でもう夜遅いから早く寝るというのはおかしいが……」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ













朝ー菫子の家 菫子の部屋



チュン…チュンチュン……


菫子 「…っん 朝…か」スクッ


菫子 「…ふぁぁ〜っんん!」グググ…


菫子 「ふぅ 今日も学校かぁ?めんどくさいなぁ…行きたくない」ハァ…


菫子 「ずっと寝て幻想郷にいた方がよっぽど楽しいし、なにより夜一が幻想郷にいたからよけいに楽しかった!」


菫子 「しかも久々に会っておまけにデート…それで、夜一にキスもしちゃったし もうほんと最っ高!!」///


菫子 「ほんとにかっこよかったなぁ夜一 やっぱりいつ見てもかっこいい!それに仲間思い出し ほんと最高だよ!」///


菫子 「はぁぁ…もう幸せ わたしもう死んでもいい〜!」///デレデレ


菫子 「…ってあれ?携帯が光ってる しかもあの光はLI〇Eの通知…まさか!?」ガシッ


スマホ 『菫子2 (通知1)』


菫子 「うそ!?まさかまさか!!!?」タンタンッ


スマホ 『斬り捨て御免!』


菫子 「…うん 夜一…適当に送ったってわかるけど、夜一がその言葉使ったらいろいろとまずいよ…」


菫子 「てかなんで!?なんで送れてるの!?向こうの世界に電波なんてないはずなのになんで送れるの!?」


菫子 「てことは夜一に電話もできるよね!?ちょ、ちょっと試してみよう!」タタンッ













彼岸ー寮 四季の部屋



四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「すー…すー…」ベッドの台座に寄りかかって寝ている


…〜♪…


蒼野 「…んぅ?なんだ なんか鳴ってる…?」


蒼野 「…携帯か?」ゴソゴソ…スッ


スマホ 『着信 菫子』


蒼野 「…菫子?なんでまたあいつから…」タンッ


蒼野 「…はい もしもし」ファァ…


菫子 『もっもしもし夜一!私の声聞こえてる!?』


蒼野 「うぉっ!?すっ菫子 もう少し声抑えてくれ 耳に響いた…」キーン


菫子 『あっごめん つい声が…』


蒼野 「…てか、この…アプリだっけか?電話もできるのか」


菫子 『うん LI〇Eはメールだけじゃなくて電話もできるの もちろん普通に電話もできるよ』


菫子 『てかなんでそっちの世界で携帯使えるの?電波入ってなかったよね』


蒼野 「あぁ そのはずなんだが、なぜか俺の寝泊まりしてるところだと電波が入ってるんだ」


菫子 『夜一ってどこに住んでるの?』


蒼野 「彼岸って場所に建つ裁判所の近くだ」


菫子 『…っえ 裁判所?』


蒼野 「あぁ 俺はそこで務めさせてもらってるんだ まっ主に外歩きばかりの仕事だけどな」


菫子 『…なんで裁判所で働いてるの?てかなんで働けてるの?』


蒼野 「かくしかだ(省略)」


菫子 『そうなんだ 閻魔様に手伝うよう判決を下されたんだ』


蒼野 「四季が俺の過去を見てそういう判決を出したんだ 普通ならありえないよな 殺人鬼を閻魔の下に就かせるなんて」


菫子 『たしかにありえないね でも地獄に送られなくてよかったじゃん!もし地獄に送られてたら今こうやって話すことも出来ないし なにより毎日苦痛を味わうことがないんだから!』


蒼野 「…俺的には地獄に送られた方が良かったと思うけどな 俺は最後の最後で遥を守ることができなかったんだ…」


蒼野 「その罪償いとして俺は地獄に行くことを推薦したんだが四季はそれを聞かなかったんだ 生真面目というか頭が固いというか…ほんと、ある意味感心するよ」ハァ…


菫子 『…夜一……』


蒼野 「…でも、今思い返せば地獄に送られなくてよかったと思ってる」


蒼野 「佐久間グループの奴らがこっちの世界に来てまた悪さをしてるからあいつらを全員撲滅して壊滅させないといけない」


蒼野 「あいつらだけは許せない 俺の人生をズタボロにしたのもあるが、遥やメイを殺したから絶対に許せない!!」ギリッ


蒼野 「またもう一度抹殺して今度こそ壊滅させてやる それが今の俺の使命だ!」


菫子 『…そうだよね あいつらは二人を殺害したんだから許せないよね 夜一の気持ちすごくわかるよ』


菫子 『夜一 もし手伝ってほしいことがあったら私も手伝うよ!私も協力する!』


菫子 『私もあいつらのことは許せない 夜一は悪くないのにあいつらはありとあらゆる手を使って夜一を全世界の敵にさせたんだから許されるわけがない!』


菫子 『夜は基本的そっちの世界に行ってるからもし手を貸して欲しかったら言って 絶対に手を貸すから!』


蒼野 「それは頼もしいな 菫子が協力してくれるとすごく助かるよ!」


蒼野 「でも菫子 お前は手を出さないでくれ 気持ちだけはありがたく受け取っておくよ」


菫子 『…っえ なんで?わたしだって戦えるよ!わたしも夜一の手伝いをしたい!』


蒼野 「いや、菫子はなにもしないでくれ お前も一緒に手伝ってもらったらお前まで奴らに追われる身になっちまう」


蒼野 「そうなったら次からこっちの世界にきた時、奴らに狙われ続けることになる それはいやだろ?俺に会おうと思った時も奴らに邪魔されたら会えなくなるんだぞ」


蒼野 「また会えるようになったのにそんなことで会えなくなるなんていやだろ?」


菫子 『…それは たしかに夜一に会えなくなるのは嫌だけど…でも!』


蒼野 「なら俺がお前と会えなくなるのが嫌だから手伝わないでくれ これは俺からのお願いだ」


蒼野 「…それなら聞いてくれるかな?菫子」


菫子 『…』


蒼野 「…いやか?いやならそれでも構わないが、あまり手伝って欲しくはないけど……」


菫子 『…夜一 1回通話切ってもらっていいかな?』


蒼野 「…っえ なんで?」


菫子 『いいから!それで切ったらこっちから通話かけるからそれを取ってもらえる?』


蒼野 「あっあぁ わかった」スゥ…


プツッ…


蒼野 「…なんでいきなり通話切ってって言ってきたんだ?」


携帯 『着信 菫子』ヴー…ヴー…


蒼野 「あっきた えっと…これかな?」タンッ


菫子 『やっほー!夜一 私の顔見えてる?』カメラ付き通話で電話をしてくる


蒼野 「うぉっ!?び、びっくりした…いきなりお前の顔が目の前に出てきたからなんだと思ったよ」


蒼野 「カメラ付き通話か この…アプリだっけか?そんな機能もついてるのか」


菫子 『そうだよ!うーん…やっぱり夜一の顔見ながら話すのっていいね!すごくかっこいいよ!』


蒼野 「殺人鬼にかっこいいって…まぁそれはいいとして」


菫子 『ねぇ夜一 さっき言ったこと、もう一回言ってくれる?』


蒼野 「っえ?…なんでもう一回?」


菫子 『いいから!ほら早く?』ヾ(≧∀≦*)ノワクワク


蒼野 「…わ、わかった」


蒼野 「…菫子 俺はお前に手伝って欲しくないんだ もし俺の手助けをしたらお前まで目をつけられちまう」


蒼野 「目をつけられたらお前まで追われることになっちまう そうなったら俺とも会えなくなっちまうんだぞ?そんなのいやだろ?」


蒼野 「俺もお前と会えなくなるのはいやだ だから手伝わないでほしいんだ これは俺からのお願いだ」


蒼野 「…だめかな?菫子」


菫子 『ーっ夜一…』


蒼野 「なんだ?」


菫子 『…今の顔、マジ萌え死ぬ…めちゃんこよかった 鼻血でそう…!』///タラー…


蒼野 「…。」


蒼野 「…あのな菫子 俺は真面目に話してるんだが…てか鼻血出そうってもう出てるよ」


菫子 『あっほんとだ いつの間に…ティッシュティッシュっと』シュックルクル…スポッ


菫子 『ごめんね 夜一がまじめに話してるのはわかってたんだけど、それでも夜一の真剣な目付きを見て興奮しちゃって』


蒼野 「なんで俺の真剣な顔見て興奮するんだよ おかしいだろ?」


菫子 『おかしくないよ 夜一のこと好きって思う人はみんな夜一の真剣な顔には心にズギュンッ!と銃弾を撃ち込まれたような衝撃が走ってくるんだよ!』


蒼野 「…うん 全然わからん」


菫子 『わからないの?それじゃ例えるならね』


蒼野 「いや例えなくていい てか、お前今日学校だろ?早く支度しなくていいのか?」


菫子 『…あっそろそろ支度しないとまずいわ』


蒼野 「なら早く支度して行け それと、まちがっても俺と関わってるみたいなことを誰かに言うようなことはするなよ 話したらお前捕まるからな?」


菫子 『わかってるよ てか、わたしそっちの世界にいかないと友達いないから話す人もいないからよけいに心配することはないわ!』ドヤッ


蒼野 「…自分で言って悲しくないか?改めて言うのもなんだが…」


菫子 『…』


蒼野 「…まぁ その、なんだ また夜になったら話でもするか?」


菫子 『っ!! いいの!?』


蒼野 「空いてればな 絶対とは言えないから約束はできないけどな」


蒼野 「もしいけたら定時の時間に行くよ 菫子は大体何時頃こっちの世界に来るんだ?」


菫子 『…だいたい夜の六時頃かな?学校から帰ってきたらご飯とか食べて、そういうのを終わらせたらすぐ寝ちゃうから』


蒼野 「こっちの世界に来た時っていつもどこから現れるんだ?」


菫子 『いつも妹紅さんの家に来るよ だから、もし来てくれるなら妹紅さんの家に来てくれると嬉しいな?』


蒼野 「妹紅の家だな?わかった もしいけたとしたら六時頃に妹紅の家に行くよ」


菫子 『うん!もし来れたらいっぱい話しようね!』///


蒼野 「あぁ その時はいろんな話しような!それじゃあな」


ブツッ


蒼野 「…」スッ… 携帯を懐にしまう


四季 「…ずいぶんと楽しそうにお話していましたね?」ジトー


蒼野 「うおぉっ!!!!!?しっ四季!起きてたのか!?」ビクゥッ!!


四季 「あれだけあの声で話していればさすがの私も起きます 話すならもう少し小さく話してください」


蒼野 「わっわるい 気をつけるよ」


四季 「…それで、先程菫子さんと話をしていたようですが その…外の世界に存在する携帯でしたっけ?それは菫子さんから借りたものですか?」


蒼野 「あぁ 菫子が俺と話したい時にって言って渡してきたんだ 幻想郷に電波なんてないのにどうやって使うんだよと思ったけど、ここだとなぜか使えるんだ」


蒼野 「下に降りたら使えないのになんでここだと使えるかわかるか?」


四季 「うーん…おそらくここは外の世界にも繋がっているので、その影響があるのかもしれませんね」


蒼野 「っえ?ここって外の世界にも繋がってるのか?」


四季 「厳密に言えば繋がりはしています わたしは幻想郷を担当しているので他の世界へは行きませんが行こうと思えば行けます」


四季 「ですが、部門外の場所へ行くとなるとその申請書を出さなくてはいけないのでいろいろと面倒なことになります まぁ行く予定もないのでそのようなものを書くことはないんですがね」


蒼野 「…だからか 外の世界にも繋がってるから使えるのか?いや、だとしても無理があるような…」


四季 「どうしてですか?外の世界にも繋がっているんですから電波というものが入ってきてもおかしくないのでは?」


蒼野 「電波ってのは範囲が決められてるんだ 外の世界には電波塔ってものが存在するんだが、その範囲内なら携帯を使えるんだ」


蒼野 「だけどこの場所は見た感じだとはるか上空 電波塔の範囲外になってるはずなんだ だから届いてるとは思えないんだ」


蒼野 「この場所が外の世界の地上に近いなら話は別だけどな」


四季 「…。 えっと、つまり…??」


蒼野 「あぁわからないならいいよ 外の世界のことを詳しくないならわからないから」


蒼野 「それより四季 今日の夜なんだが…」


四季 「…特に予定はありません 今のところは…ですがね」


蒼野 「それなら夜 菫子と話してきてもいいかな?あいつには過去、寂しい思いをさせちまったからその二の舞にさせたくないんだ」


蒼野 「もちろん明日のことも考えて早めに帰ってきて明日に影響がないようにする 菫子になにかあった場合には俺が絶対に守る!だめか?」


四季 「…まぁ、人との交流は必要ですからね それに関しては許可します」


四季 「ただし!先ほど二人が話しているのを聞いてましたがあなたは菫子さんに好意を持たれてるようですね」


四季 「それに関しては一つ言っておきます 絶対に菫子さんとは恋仲になってはいけません…いいですね?」


蒼野 「…まぁ、俺には綾瀬がいるからな?それはありえないから安心してくれ」


四季 「それならいいです それともうひとつ、なにかあった場合には必ず大閻魔様のもとに念を送って危険を知らせてください」


四季 「あなたは一度、大閻魔様のもとに念を送って話をしてましたよね それと同じように知らせてください いいですね?」


蒼野 「わかった」













夜ー妹紅の家



妹紅 「…ふぁぁ ねむ…まだ6時近くなのに」


妹紅 「…あぁ 暇だな?今日はもう寝ようかな 起きててもやることないし」


妹紅 「…あっでもそろそろ菫子が来る時間か あいつと一緒なら暇を持て余すことないな 来るなら早く来て欲しいな」


…トンッ


菫子 「やっほー!妹紅さん 今日も遊びきちゃいました!」


妹紅 「っお!ちょうどいいタイミングで来たな 待ってた…」


菫子 「妹紅さん!今夜一は来てますか!?てかまだ6時じゃありませんか!?」


妹紅 「っえ 蒼野?いや、来てないけど…それとまだ6時近くだからまだなってないぞ」


菫子 「そうですか…今日来てくれるかなぁ?夜一」ソワソワ


妹紅 「なんだ 蒼野と待ち合わせしてんのか?」


菫子 「いえ、してるわけじゃないです もし来れたら6時にここへ来てくれると言っていたのでもしかしたらと思って…」


妹紅 「あぁなるほど そういうことか」


菫子 「夜一来るかなぁ 来てくれたらうれしいなぁ?」ソワソワ


妹紅 「(なぁんだ もし蒼野が来たら私暇になるな せっかく菫子と遊ぼうかと思ったのに…)」


妹紅 「(…まっそのときは仕方ないか その時はそのときでおとなしく寝るとするか)」


菫子 「まだかなぁまだかなぁ?夜一来てくれるかなぁ!」ソワソワ


妹紅 「そんな慌てなくても来る時はくるよ 少しはじっとして…」



コンコンッ


ヨルオソクニワルイ アオノダガダレカイルカナ?


菫子 「きた!」タッタッタッ!!


ガラッ


菫子 「夜一!」


蒼野 「っよ!菫子 今日の朝ぶりだな」


菫子 「今日は来れたんだね!仕事の方は平気だった?」


蒼野 「あぁ 今日はそこまで忙しかったわけじゃないし 四季からも今日はいいとも言われたからな」


菫子 「そうなんだ それならよかった!」


蒼野 「妹紅 待ち合わせ場所に使ってわるいな お前に用があったわけじゃないんだが菫子がここに現れると聞いてな」


妹紅 「別にいいよ それよりも辺りは暗くなってきてるんだから遊びに行くなら気をつけていきな?菫子のことちゃんと頼むよ」


蒼野 「わかってるよ 菫子になにかあった場合には俺は命をかけて助けるから!」


菫子 「夜一…!」キュンッ


妹紅 「ならいいよ あともし人里に行くなら正面堂々と歩いて入れよ?今人里は厳重体制に入ってるからコソコソと入ってたらすぐ捕まるからな」


蒼野 「わかった それじゃ行くか」


菫子 「うん!妹紅さん行ってきます」


妹紅 「気をつけなよ」


菫子 「はーい!」


フワー…


妹紅 「…」


妹紅 「さて、暇だから寝るとしようかな 菫子のことは蒼野に任せて平気だろ あいつ結構真面目だからな」


妹紅 「変な気を起こすようなこともしないだろ …いや、むしろ菫子の方が心配だな 蒼野より菫子が変な気を起こしそうだな…」ウーン


妹紅 「…まっ蒼野のことだから多分そんなことになっても断るだろ そういうことに関しては真面目だからなあいつ!」


妹紅 「よし!平気だとわかったら寝よう おやすみ!」





? 「…」…?













上空



菫子 「ねぇ夜一 どこに行こうか!どこかオススメな場所ない?」


蒼野 「オススメな場所か?うーん…俺もまだこっちの世界に来て日が浅いからな わるいが昨日行った湖ぐらいしか…」


菫子 「そうなの?それじゃまたあの湖いこっか!」


蒼野 「っえ でも昨日行ったから同じ場所だとつまらないんじゃないか?」


菫子 「いいの!それにもし場所が決まらないようだったらまた湖に行こうと思ってたからなおのことおっけーよ!」


蒼野 「そうなのか?でもなんでまた湖に?」


菫子 「それは行ってからのお楽しみ!着いたら教えるよ」


蒼野 「?」



…ヨイチサーン


蒼野 「っ!」ピクッ


菫子 「? どうかしたの?」


蒼野 「…いま、だれかに呼ばれたような…?」


菫子 「…っえ?」


ヨイチサーン!コッチデース!


蒼野 「…こっち?」チラッ 声の聞こえる方に顔を向ける



小鈴 「おーい!」鈴奈庵の出入口前から呼びかけている


阿求 「蒼野さーん!はぁはぁ…」ゼーゼー…



蒼野 「…小鈴と阿求?なんでこんな時間に」


菫子 「なにかあったのかな?行ってみよ」


蒼野 「そうだな」


ヒュー…













人里ー鈴奈庵出入口前



蒼野 「よっと」スタッ


小鈴 「こんばんわ夜一さん!菫子さん」


阿求 「こっこんばんわ…」///


蒼野 「おう!こんばんわ こんな時間に二人揃ってどうしたんだ?俺を呼んでたが」


小鈴 「あぁいえ、特に用があったわけではないんです ただ夜一さんが菫子さんと一緒に飛んでいるのを見かけたのでどこに行くのかなと思いまして」


阿求 「えっと、そうね どこに行くのか気になって…」///


蒼野 「今から菫子とこの先の湖に行こうと思って向かってた途中だ」


阿求 「この先の湖…?霧の湖のことですか?」


蒼野 「っん あそこの湖ってそういうのか?名前まではわからないが多分そこだと思う」


小鈴 「こんな時間に行くんですか?夜あの辺をうろついてると妖怪などがいるので危ないですよ」


蒼野 「ある程度の妖怪とかなら平気だよ それなに昨日も行ってるから平気だろ?」


阿求 「でも危ないですよ たしかにあの辺にはあまり危ない妖怪などはいませんが絶対いないとは言えないので危険です」


菫子 「それなら平気よ わたしは超能力が使えるんだからそんじゅそこらの妖怪なんてけちょんけちょんにしてやるわ!」


阿求 「あなたがそういうと別問題になりかねないのであまり言わないでくださいね また痛い目を見ますよ?菫子さん」


菫子 「っ!」ギクッ


蒼野 「? なんの話だ?」


菫子 「なっなんでもないよ!気にしないで!?」アワワワ


蒼野 「…そうか?」


菫子 「うん!あっそれより二人もよかったら遊びに行かない?霧の湖に!」


小鈴 「っえ 今から霧の湖にですか…?」


阿求 「…危険なのであまり行く気は……」


菫子 「夜一 ちょっと耳塞いでて?」ヾ(・ε・。)チョイチョイ 二人に手招きして呼ぶ


小鈴&阿求 「「?」」


蒼野 「っえ なんで?てか二人に手招きしてなにを…」


菫子 「いいからいいから!それに、もし耳を塞いでくれたら…」ゴソゴソ


菫子 「これあげるよ!」バッ!!


蒼野 「っ!! そっそれは〇〇パンの大きなコ〇ッケパン!!」( ☆∀☆)


菫子 「そうだよ 夜一好きだって言ってたもんね?こっちに来る前に買っといたんだ!」


菫子 「それで、もし耳を塞いでくれたらこれをあげるけど…どうする?」ニヤッ


蒼野 「ーっ…しっしょうがないな なんかあやしい感じがするんだが耳を塞いでおこう」


菫子 「それじゃ耳を塞ぐついでに少し向こうに行ってて?夜一の場合耳を塞いでても聞いてる可能性があるから」


蒼野 「…そこまで聞かれたくないのか?一体なにを話そうとしてるんだ…?」


菫子 「聞きたい?聞きたいならこれあげないけど」カシャカシャ 袋に入ったパンを前後に振って誘惑する


蒼野 「ーっ…わ、わかったよ だけど、あまり変なことを言うなよ?いいな」


菫子 「大丈夫だいじょうぶ!変な事じゃないから?」スッ


蒼野 「…小鈴 阿求 もし菫子に脅されるようなことを言われたらすぐに言えよ?こいつ叩きのめすから」


小鈴 「はっはい 分かりました」


阿求 「その時は教えます」


菫子 「ちょっ!?それどういうことよ夜一!わたしそんなこと言わないわよ!」


蒼野 「念の為だよ お前がそういうことを言わないとわかってるが万が一、そういった場合を考えて言っただけだ」


菫子 「でもそういうってことは疑ってるってことだよね!」


蒼野 「…まぁ 多少なりに」


菫子 「…ふーん そんなこと言うんだ?じゃあこのパンわたしが食べちゃうから!」バリッ


蒼野 「っえ!?そっそんな!!」Σ(゚д゚lll)


菫子 「あっでもわたし、このパン好きじゃないからいらないや」


蒼野 「なら!」( °▽° )パァァ


菫子 「どうせ誰も食べないんだからわたしの能力で潰して石ころみたいにしても問題ないよね!わたしが買ってきたんだし!」ヒュンッ パンを能力で浮かせて握りつぶす体制に入る


蒼野 「えぇ!?そっそんなもったいない!べつに潰さなくてもいいじゃないか!」アワワワ


菫子 「だってだれも食べないんだしいいでしょ?それともなに 食べたいの?私のこと疑っといて食べたいなんて言わないよね」(¬_¬)


蒼野 「そっそれは…」


菫子 「…」


蒼野 「…そうだな 疑っといて食べたいというのはおかしいよな 購入者であるお前がどう使おうが勝手だよな…」


蒼野 「大きなコ〇ッケパン…」(´・ω・)ショボーン


菫子 「…じょうだんよ あげるからそんな顔しないで」スッ… 浮かしているパンを蒼野の方へ持っていく


蒼野 「マジ!?」


菫子 「うん でも次からは冗談でも疑うようなことはしないでね?夜一にそんなこと言われたら、わたし傷つくから」


蒼野 「…わかった 次からは気をつけるよ」ガシッ


菫子 「おねがいね」


蒼野 「あぁ〜大きなコロッケパ〜ン!!久々に食べるぜぇぇー!!」(♡´▽`♡)


蒼野 「このマヨネーズとソースが美味さを湧き立てて、口の中で広がる香ばしさ…はぁぁ〜!!」(♡ω♡)タッタッタッ…



小鈴 「…夜一さん 今までかつてないほど笑顔だったね……」


阿求 「よほど好きなようね 大きなコロッケパンとやらを」


菫子 「夜一あのパンには目がないからね!」


小鈴 「…それで菫子さん 私たちになにか話したかったみたいですがなにを話したかったんですか?」


菫子 「んー その前にひとつ聞いてもいいかな?」


阿求 「はい なんでしょう?」


菫子 「…二人とも 夜一のこと好きでしょ?」


小鈴&阿求 「「…」」


小鈴&阿求 「「っ!!!!!?」」///ボッ!!


菫子 「その様子からして図星のようね 小鈴は聞いてたから知ってたけど、阿求の方は夜一に話しかけた時に顔を赤らめて言葉を詰まらせてたからもしかしたらと思ったんだけど…当たりみたいね?」


阿求 「そっそそそんなことありませんよ!?わわっわたしが蒼野さんのことが、すっすすすす好きなんて!!!!!?」(//๑□๑//)


菫子 「いいわよ隠さなくて?てか、隠しきれてないけどね」


阿求 「ーっ!!!!!!」ボンッ!!!!


小鈴 「だ、誰から聞いたんですか!?もっもしかして魔理沙さんからですか!」///


菫子 「魔理沙さんからじゃないよ 夜一本人から聞いたのよ!」


小鈴 「ふぇっ!!!?よっ夜一さんから直接!!!!!?」///カァァ!!!!



蒼野 「あぁ〜うめぇ〜〜…!!!!やっぱりこれ好きだわぁー…!!」トローン



菫子 「夜一のやつ小鈴に最低な振り方をしたみたいね?わたしが怒っといたからまだ気にしてるようだったらもう気にしなくて平気だからね!」


小鈴 「あっえと、その…あっありがとうございます…」///


阿求 「ーっそ、それで!私たちになにか話したかったようですが一体なにを話したかったんですか!」///


菫子 「おっとそうだった そのことなんだけど、さっきも言ったけど二人も湖に行かない?」


小鈴 「…菫子さん さっきも言いましたがあの辺は妖怪などがいるので…」


菫子 「わたしと夜一で守るからそれは安心して!それに来た方が二人のためでもあると思うよ?」ニヤッ


阿求 「…っえ?それはどういう意味ですか?」


菫子 「実はね 今日あの湖に行こうと思ってるのは夜一と一緒に泳ごうかなって思ってるの!」


菫子 「それで水着もどれがいいか分からなくてちょうど三着持ってきてるの!だからもし良かったらあなたたちもどうかなって思ったんだけど」


菫子 「霧の湖で泳ぐって…危なくないでしょうか?タダでさえ妖怪妖精がいて危ないのに…」


菫子 「だからそこはわたしと夜一で守るって!わたしはともかく、夜一なら信用できるでしょ?二人とも夜一のこと好きなんだし!」


小鈴 「…そっそれは……」///カァァ


阿求 「まぁ…そう、ですね……」///カァァ


菫子 「それに!夜一にかわいいところを見せて好感度をあげるチャンスでもあるでしょ?二人にとって得のある話でしょ?」ヒソヒソ


小鈴 「ーっ…」///


阿求 「…たったしかに、損する話ではありませんが……」///


菫子 「そうでしょ!なら一緒に行かない?水着なら貸してあげるから!」


小鈴 「…でも、いいんですか?本来なら夜一さんと二人で行くつもりじゃなかったんじゃないですか?」


菫子 「…いやぁ まぁ、うん そのつもりだったんだけどね?さすがに二人きりで水着になるのはちょっと抵抗というか恥ずかしいというか…」///アハハ


阿求 「なるほど いざ誘ったはいいけど肌を見せるのは恥ずかしいということですね それで私たちも巻き込んで一緒に肌をさらけ出させて同じ思いをさせる…そういうことですよね」


菫子 「たっ単刀直入に言うね阿求…たしかにそうだけど、もう少し遠回しに言って欲しかったな…」///


小鈴 「た、たしかに…」///



蒼野 「〜♡っあぁー…美味しかったァ!久々に食べれて嬉しいぜぇぇ…!」///


蒼野 「菫子 もう話しは終わったのか?」


菫子 「うん!もう終わったよ 二人も湖に行くって!」


小鈴 「っえ!?ちょっ菫子さん!?私たちまだ行くなんて…」


菫子 「友は道連れって言うでしょ!付き合いなさい!」ヒソヒソ


小鈴 「えぇーっ!!!?」


阿求 「…あの、私たちあなたがたと違って飛べないんですが…」


菫子 「わたしと夜一の背中に乗せて飛ぶから安心して!」


阿求 「…わかりました それならお付き合い致します」


小鈴 「阿求!?」


菫子 「そうこなくっちゃ!よいちー 二人は空飛べないからわたしは小鈴を乗せて飛ぶから夜一は阿求をお願い!」


蒼野 「飛べないのか?わかった」


小鈴 「ちょっと阿求!なんで行くなんて言ったのよ!霧の湖なんて危険でしょ!」ヒソヒソ


阿求 「たしかに危険だけど二人が守ってくれるって言ってたでしょ?菫子さんはともかく、蒼野さんなら信用できるわ」


小鈴 「たしかにそうかもしれないけど、あなた今日忍びでこんな時間に私のところに来たのに帰りが遅くなったらまずいでしょ!」


阿求 「忍びならよくしてるから多少帰りが遅くなっても平気よ それに本来なら今日は外の世界の本とかを読む予定だったのに蒼野さんが空飛んでるのを見かけて呼び止めたのはあなたでしょ?」


小鈴 「た、たしかにそうだけど…それに阿求は身体弱いんだからムリしたら…」


阿求 「…へいきよ 少しぐらい動いても多少は持つわ あと数十年は…ね」


小鈴 「…」


蒼野 「(…あと数十年?一体どういうことだ あと数十年後にはどうなってるんだ?それに阿求のやつ身体が弱いって言ってたが…)」地獄耳


蒼野 「(…ちょっと様子見るか 連れていくにしても身体が弱いんじゃ無理はさせられないな まずいと思ったら休ませるか)」


阿求 「それではすみませんがよろしくお願いします なるべく安全に向かってもらえると助かります」


蒼野 「あぁ なるべく安全に向かうよ」













霧の湖



小鈴 「わぁぁ!月が反射してキレイ!」


阿求 「ほんと