2018-05-13 11:50:58 更新

前書き

こういうのに需要あるのかと疑問を抱きつつ更新します。


!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。


これが私!高坂穂乃果!音ノ木坂学院に通う、高校2年!


そして私には、同じ高校に通う大切な幼馴染がいます!



それはーー





穂乃果「あ!」



ことり「・・・・・」トコトコ



海未「・・・・・」スタスタ








穂乃果「いたいた!おーいっ!」ダキッ






???「おっと?」







ことり「・・・・・」トコトコ



海未「・・・・・」スタスタ










穂乃果「やっと追いついたよぉ」



???「ようやく来たか、遅かったじゃないか」



穂乃果「もう!置いていくなんてひどいよ!"ひかり"ちゃんっ!」





ひかり「わかったから、すぐ人に抱きつく癖はよせ、穂乃果」

















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール



年齢 16才 (高校2年生)

誕生日 2月29日

血液型 A型

身長 162cm

3サイズ B72 W56 H80


好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)

嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)

趣味 テレビゲーム

特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。

チャームポイント ない、よく男に間違われる。

得意科目 基本どの教科もそつなくこなす

子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?

得意料理 日本食なら基本なんでも





備考

高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染


冷静沈着な性格の持ち主


外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生


相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある


制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用


男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している


人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」


彼女の目は常に物事の核心を見抜いている


幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた


現在は訳あって祖父の仕送りで生計を立て、一人暮らしをしている


中学生時代になんらかのトラブルがあったのか、それ以来他人はおろか、幼馴染の穂乃果とさえ距離を置こうとする節が見られるが、その理由を知る者は少ない


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー














ひかり「どうせお前のことだ、朝起きられずに寝坊でもしたんだろう?」



穂乃果「ギクッ・・・!」



ひかり「やっぱりな、まったく世話の焼ける」



穂乃果「子供扱いしないでよぉ!」プンプン



ひかり「どの口が言うんだか、絹穂さんが心配する訳だよ」



穂乃果「お母さんが?」



ひかり「あぁ、"穂乃果のことをお願いね"と、口酸っぱく言われているからな」



穂乃果「もう!何さ!みんなして!」プンプン












穂乃果「そういえば今日、緊急の全校集会をやるみたいだけど、何のお知らせかなぁ?」



ひかり「あぁ、そのことか」



穂乃果「え?」







ひかり「・・・穂乃果、お前も覚悟しておいた方がいいぞ」



穂乃果「???」




















ーー廃校のお知らせーー




穂乃果「う・・・ウソ・・・!?」



ひかり「・・・・・」



穂乃果「廃校・・・廃校って・・・学校がなくなるってこと・・・!?」



ひかり「まぁ、そういうことだ・・・」








穂乃果「あぁぁっ・・・」ガクッ



ひかり「!?穂乃果っ!」ガシッ



穂乃果「わ・・・私の・・・」ワナワナ



ひかり「穂乃果!しっかりしろ!穂乃果っ!!」













穂乃果「私の輝かしい・・・高校生活が!」













♯1 report1 綺羅 ツバサ




穂乃果「・・・・・」



ひかり「穂乃果・・・」



ひかり(そうか、穂乃果は私と違って、音ノ木坂に思い入れが・・・)



ひかり「穂乃果、確かに残念だが、そう気を落とすな」


ひかり「形あるものには必ず終わりが来るものだ、だからーー」


穂乃果「・・・!」ガバッ!



ひかり「・・・ん?」











穂乃果「どぉぉしよぉぉっ!!全然勉強してないよぉ!!」シクシク



ひかり「・・・何の話だ?」



穂乃果「だって、学校がなくなったら別の高校入らなくちゃいけないんでしょ!?」


穂乃果「受験勉強とか!編入試験とか!!」





ひかり「はぁ・・・さては穂乃果、ちゃんと話を聞いてなかったな?」



穂乃果「え?」















穂乃果「あーん♪」ハムッ



ひかり「学校がなくなるにしても、今いる生徒が卒業してからのことだから、早くても三年後だ、在席する生徒を追い出すようなマネはしない」



穂乃果「よかったー♪いやー♪今日もパンがうまいっ♪」ハムッ



ひかり「和菓子屋の娘がパン食ねぇ」


ひかり「だが、正式に決まろうものなら来年度から入学者はゼロになる、そうなれば今の一年生は、後輩がずっといないことになるな・・・」


ひかり「酷な話だが、それも仕方がないだろう・・・」



穂乃果「・・・そっか・・・」












穂乃果「ん・・・?」



ひかり「どうした?」



穂乃果「あれは・・・?」







絵里「・・・・・」


ことり「・・・・・」



希「・・・・・」


海未「・・・・・」






ひかり「南と絢瀬か、何を話している?」



穂乃果「ひかりちゃんの知り合い?」



ひかり「おい大丈夫か穂乃果?南 ことり、音ノ木坂学院理事長、南 日和子の一人娘だ、今年度は同じクラスだったろう」



穂乃果「あれ?そうだったっけ?」



ひかり「まったく・・・で、そいつと話しているのが絢瀬 絵里、現生徒会長だ」


ひかり「後ろの二人も生徒会の奴らだな、副会長の東條 希と、書記の園田 海未、園田も同じクラスだったな」



穂乃果「ほぇー」












絵里「南さん、あなた、確か理事長の娘よね?」



ことり「は、はい・・・」おどおど



絵里「理事長、何か言ってなかった?」



ことり「い・・・いえ、あの・・・わ、私も・・・今日知ったので、その・・・」





絵里「そう・・・ありがとう・・・」


希「ほなー♪」


海未「・・・・・」ペコッ








ひかり「・・・ふむ」



穂乃果「あのっ!」タタタッ



希「んー?」



ことり「・・・ッ!」ビクッ



海未「・・・?」



絵里「・・・あなたは?」






ひかり「おい穂乃果ーー」



穂乃果「本当に学校、なくなっちゃうんですか?」







絵里「・・・あなたが気にすることじゃないわ」スタスタ







ひかり「・・・・・」














穂乃果「"入学希望者が定員を下回った場合、廃校にせざる負えない"って発表にはあったよね?」



ひかり「あぁ」



穂乃果「ってことは、入学希望者が集まれば、廃校にはならないってことでしょ?」



ひかり「まぁ、そうだな」



穂乃果「つまり、この学校のいいところをアピールして、生徒を集めればいいんだよ!」



ひかり「それはそうだが、そもそもいいところって何だ?」



穂乃果「えーっと・・・"歴史がある"!」



ひかり「他には?」



穂乃果「他に!?えーっと・・・"伝統がある"!」



ひかり「それは同義語だ、他には?」



穂乃果「えーと、えーと・・・"古くからある"!」



ひかり「・・・全部同じじゃないか」












穂乃果「えーん!ひかりちゃーん!」



ひかり「まったく、まぁそう来ると思って過去の部活動の実績をある程度調べてみたんだが・・・」



穂乃果「おー!さすがひかりちゃん!」



ひかり「あぁ、だがあまり期待しないでくれ」



穂乃果「?」






ひかり「"珠算関東大会6位"」



穂乃果「微妙過ぎ・・・」



ひかり「"合唱部地区予選、奨励賞"」



穂乃果「えぇー・・・」



ひかり「"ロボット部、書類審査で失格"以上だ」



穂乃果「ダメだあぁぁー・・・」ガックリ







ひかり「ま、こうまで目立つところがないからこそ、廃校の危機に直面しているんだよなぁ・・・」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「私の方でもう少し調べてみよう、まだ何か見つかるかもしれん」












穂乃果「私、この学校好きなんだけどなぁ・・・」





ひかり「穂乃果・・・」

















ーーとある定食屋ーー



♪ 挿入歌 Private wars ♪



ガラガラッ



おやじ「らっしゃいっ!・・・って何だ、ひかりちゃんか」



ひかり「おやじ、いつものやつを頼む」



おやじ「あいよっ!」








ひかり「・・・ん?おやじ、あんたの店は今までこんな曲をかけていたか?」



おやじ「あぁ、これかい?最近流行ってるアイドルの歌らしくてねぇ、かけたら客集めに使えるかと思ってよぉ!」



ひかり「ほう、だがこの様子だと、まるで効果はないみたいだな」



おやじ「へっ!余計なお世話だ!」














ひかり「ふぅ・・・」




ひかり(しかしこの声、どこかで聞き覚えがーー)



ひかり(・・・気のせいかな・・・)








ガラガラッ



おやじ「へい!らっしゃいっ!」



ひかり「・・・?」





コツッコツッコツッ








???「相席、いいかしら?」



ひかり「あぁ、構わんよ」



???「ありがとう」

















ひかり「・・・久しいな、綺羅 ツバサ」



ツバサ「えぇ、ひかりさん」













ひかり「懐かしいな、最後にお前に会ったのは、お前たちの中学校の卒業式だったか」



ツバサ「えぇ、また会えて嬉しいわ」



ひかり「どうだ?憧れだったアイドルにはなれたのか?」



ツバサ「そうね、少なくともひかりさんに恥じないくらいにはなれたはずよ、いつかあなたに見せてあげたいわ」



ひかり「そりゃあ楽しみだ」



ツバサ「ふふっ」









ひかり「優木と統堂は元気にしてるか?」



ツバサ「それは本人に聞いたほうがいいんじゃないかしら?」




ガラガラッ



おやじ「らっしゃいっ!」





英玲奈「来たぞ、ツバサ」



あんじゅ「お久しぶり〜ひかりさん」



ひかり「ふん、粋なことを」












おやじ「おやおやひかりちゃん、こんなに美人な彼女さんを三人も連れて来てくれたのかい?」



ひかり「おやじ、私は女だ」



おやじ「はははっ!あいよ、いつもの」カチャッ



ひかり「すまない」



おやじ「へへっ、じゃあ皆さん、ごゆっくり〜」スタスタ











ツバサ「本当に、あなたには感謝しているわ」



あんじゅ「もとはと言えば、ひかりさんがツバサに、私と英玲奈を紹介したところから始まったのよね〜」



英玲奈「最初こそ不本意だったが、あれがあったから、今アイドルとして活躍できている私たちがある」



ツバサ「私たちがここまで来られたのは、あなたのおかげよ、ひかりさん」





ひかり「・・・私はただ、綺羅の目を見て、お前が本気だとわかったから、その助けになるであろう優木と統堂を紹介しただけのこと」


ひかり「その後どうなるかは私にもわからなかった、それでいて成功を収めていると言うなら、それはお前たちの実力だ、私は何もしていない」



ツバサ「例えそうだとしても、私たちにとってあなたが恩人であることに変わりはないわ」






ツバサ「でも、一つだけ疑問がある」



ひかり「何だ?」














ツバサ「どうしてその場に、あなたがいないのか・・・」



ひかり「・・・・・」















ツバサ「ずっと引っ掛かっているのよ、何故あなたは私にあんじゅと英玲奈を紹介してくれただけで、自分は関わろうとしなかったのか」



英玲奈「あなたほどの選別眼、統率力、カリスマ性があれば、それほど心強いことはなかった」



あんじゅ「外見も綺麗なんだし、アイドルとしてもやって行けると思ったんだけどなぁ〜」



ひかり「下手な世辞はよせ、優木」



あんじゅ「あら、本気だったのに、でもただアイドルになりたくなかったからって理由でもなさそうだったわよね」



英玲奈「ひかりさん、まさかとは思うがあなたは、最初から見込みがないと思って、ツバサを騙し、私たちを適当に紹介した訳ではないよな?」



ひかり「それは違う、綺羅の素質と覚悟は目を見ればわかったし、優木と統堂も前々から目をかけていた、断じてお前たちを騙して集めさせたわけではない」








ツバサ「なら何故?どうしてあなたは私の誘いを断ったの?」



ひかり「・・・・・」













ツバサ「ひかりさんの言ってくれたとおり、私は自分なりに覚悟を決めていた、それはあなたもそれを見て理解してくれたはず」


ツバサ「そして本当だったら、私たちにはあなたの力が必要だった、だからーー」


ひかり「だからだよ」



ツバサ「え・・・?」



ひかり「お前たちは夢を持ち、それに向かって全力で駆け抜ける姿勢も、覚悟もある」


ひかり「だからこそ、私はお前たちと一緒にいるべきじゃない」



英玲奈「話がよくわからない、ひかりさんはどうして自分が私たちと一緒にいるべきではないと言うんだ?」



ひかり「・・・余計な詮索はやめろ、つまらん話になる」



あんじゅ「でもっ!」









ひかり「もっとも、今お前たちの納得のいく結果になっているというなら、わざわざ私にこだわる必要もないだろう」



ひかり「・・・まぁ、今日は懐かしい顔を見れただけでもよかったよ」ガタッ



ツバサ「・・・どうしても、私たちと一緒に来てはくれないのね・・・」




ひかり「・・・何度聞いても答えは同じだ」












ひかり「私は、お前たちと一緒にいるべきじゃない」





ツバサ「・・・そう・・・あなたが私たちのプロデューサーになってくれれば心強かったのに、残念ね・・・」



ひかり「そう暗い顔をするな、アイドルなんだろ?」カツカツカツ













ひかり「・・・ライブ」



ツバサ「え?」



ひかり「お前たちのライブ、当然特等席を用意してくれるんだろう?」


ひかり「招待状、待ってるぞ」




ツバサ「・・・・・」




ひかり「おやじ、お代ここに置いとくぞ」ジャラッ



おやじ「まいどー!また来なよー!」












ツバサ「・・・ひかりさん・・・」

















ーー穂むらーー





ガラガラッ



ほのママ「いらっしゃいませ、あら?ひかりちゃん」



ひかり「絹穂さん、お邪魔します」



ほのママ「あらあら、どうぞ、穂乃果なら雪穂と一緒に部屋にいるはずよ」



ひかり「はい、ありがとうございます」









ひかり「・・・・・」キシッキシッ






穂乃果「雪穂ぉ!あんた音ノ木坂受けないの!?」





ひかり「ん?」



ガラガラッ!


穂乃果「お母さんお母さーん!」



ほのママ「なに?」



穂乃果「雪穂音ノ木坂受けないって言ってるよぉ!?」



ほのママ「聞いてる」



穂乃果「そんなぁ!うちはお母さんもおばあちゃんも音ノ木坂でしょぉ!?」












ひかり「・・・・・」カサッ


ひかり「あぁ、UTXか」



穂乃果「ひかりちゃん!」


雪穂「ひかりさん?」






ひかり「今一番人気の学校らしいじゃないか、生徒募集もあちこちでやってるとかいう」パサッ



穂乃果「ひかりちゃんも知ってるの?UTX」



ひかり「まぁな、知り合いが通ってるからよく知ってるよ」





ひかり「雪穂はここを受けるつもりなのか、頑張れよ」



雪穂「う、うん・・・」



穂乃果「そんなぁ!ひかりちゃんまで〜!」









雪穂「ていうかさ」



穂乃果「・・・?」








雪穂「音ノ木坂、なくなっちゃうんでしょ?」



穂乃果「え・・・もう噂が!?」




雪穂「みんな言ってるよ、"そんな学校、受けてもしょうがない"って」











穂乃果「・・・しょうがないってーー」


雪穂「だってそうでしょ?」




雪穂「お姉ちゃんの学年なんて、2クラスしかないんだよ?」



穂乃果「でも!三年生は3クラスあるしーー」



雪穂「一年生は?」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「1クラスだったな、確か」



雪穂「ほら、それって来年はもうゼロってことじゃない」



穂乃果「そんなことない!音ノ木坂がなくならないように考えてるの!だからなくならないっ!」





雪穂「・・・頑固なんだから」



雪穂「でも、どう考えてもお姉ちゃん一人でどうにかできる問題じゃないよ」



穂乃果「・・・・・」









ひかり「穂乃果、気持ちはわかるが雪穂の言うとおりだ」



穂乃果「むっ・・・」



ひかり「先の短い学校と言われてしまえば、確かにわざわざ受けに行こうとするやつらがいなくなるのも当然」


ひかり「それに雪穂の進路は雪穂が決めるべきだ、親子三代音ノ木坂だからと言って、彼女にそれを強要するのはよくない」




穂乃果「・・・もういいもん!絶対に音ノ木坂をなくならないようにして、ひかりちゃんも雪穂にもギャフンって言わせるんだから!」ダダッ








ひかり「やれやれ、本当に頑固なやつだ」



雪穂「・・・・・」







ひかり「・・・不服そうだな?」



雪穂「・・・そう見える・・・?」



ひかり「あぁ、UTXに入学したくないのか?」



雪穂「・・・ッ!どうしてそう思うの・・・?」



ひかり「そうだな、自分の胸に聞いてみたほうが早いんじゃないか?」





雪穂「・・・・・」








ひかり「本当は音ノ木坂に入りたかった・・・違うか?」












雪穂「・・・かなわないなぁ、ひかりさんには・・・」



ひかり「伊達にお前たち姉妹の幼馴染をやってはいない」






雪穂「私だって、本当は音ノ木坂に行きたかった・・・」


雪穂「おばあちゃんやお母さん・・・ひかりさんやお姉ちゃんと一緒の制服着て、家族で一緒に写真に写りたかったよ!」





雪穂「でも・・・もう私だけ、それができないんだもん」



ひかり「・・・雪穂・・・」





雪穂「悔しいけどーー」






雪穂「悔しいけど・・・もうどうしようもないじゃん!」ポロポロ




ひかり「・・・・・」ポンポン



ひかり(雪穂・・・すまない・・・)

















穂乃果「・・・・・」





穂乃果「・・・うん・・・?」







ほのママ「・・・・・」




穂乃果「お母さん?」ガラガラッ



ほのママ「・・・・・」





穂乃果「おかぁ〜さん」



ほのママ「へっ?あ、何よ急に?」



穂乃果「さっきからいたよ〜、お風呂、先いい?」



ほのママ「いいわよ、先入っちゃいなさい」スタスタ









穂乃果「・・・?」










穂乃果「卒業アルバム・・・」


ペラッ



穂乃果「あ・・・」


穂乃果(お母さんだ・・・)



ペラッ




穂乃果(音ノ木坂・・・今と全然変わってない・・・)


穂乃果「・・・・・」





穂乃果「・・・あーー」







穂乃果(お母さん、生徒会長だったんだ・・・)
















穂乃果(やっぱり、みんなの思い出も、音ノ木坂も、なくしたくないよ・・・!)









ポチポチ




穂乃果「・・・よしっ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



TO ひかりちゃん


件名 なし



今日は学校先行ってて!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




穂乃果「行ってきまーす!」



ほのママ「え?」



雪穂「ふあぁぁ・・・」


穂乃果「ゆ〜きほ〜!」


雪穂「お・・・?」



穂乃果「これ借りてくね〜!」つUTX


タタタ



雪穂「うぇっ!?」









雪穂「お姉ちゃんがあんな早起きなんて!」


ほのママ「遠足の時以来ね・・・」













穂乃果「はぁ、はぁーー」タタタ



ひかり「よぉ」



穂乃果「うえぇ!?ひかりちゃん!?」ビクッ



ひかり「・・・"今日は学校先行ってて!"ねぇ・・・それはいつものことだろ」



穂乃果「ど、どうしてこんな朝早くに?」



ひかり「偶然早く準備ができたからお前を起こしてやろうと思ってな」



穂乃果「そうなんだ・・・いやービックリしたぁ」




ひかり「で、どこに行くつもりだ?"こんな朝早くに"?」



穂乃果「え、ええと・・・」つUTX





ひかり「・・・なるほど、遅刻しない程度にな」



穂乃果「うん!」












ーーUTX前ーー




穂乃果「ふあぁぁぁー・・・!」


穂乃果「うわぁ・・・これが、学校?」



ひかり「大したもんだ」









穂乃果「おぉー!す、すごいっ!」ベターッ


ひかり「穂乃果、行儀悪いぞ」






キャー! キャー!



穂乃果「お?」



ひかり「何事だ?」










タタタタタ



A-RISE「UTX高校にようこそ!みなさ〜ん!お元気ですか〜!」



ひかり(なっ!!?)



穂乃果「・・・この人たちだ・・・」ペラッ



スタスタ



穂乃果「・・・お・・・?」



にこ「・・・・・」


穂乃果「うぇっ!?・・・あ、あのーー」



にこ「なに?今忙しいんだけど!」



ひかり「その格好、強盗にでも入るつもりか?」



にこ「アンタ、喧嘩売ってんの・・・?」


ひかり「さあな」



穂乃果「だ、だめだよひかりちゃん!・・・あ、あの、質問なんですけど、あの人たちって芸能人とかなんですか?」



にこ「はあぁっ!?」


穂乃果「ひっ!?」



にこ「アンタそんなことも知らないの!?そのパンフレットにも書いてあるわよ、どこ見てんの?」



穂乃果「す、すみませんっ!」












にこ「A-RISEよ、"A-RISE"」



ひかり「A-RISE?」






にこ「"スクールアイドル"」



ひかり「・・・スクールーー」


穂乃果「アイドル・・・?」







にこ「そ、学校で結成されたアイドル、聞いたことないの?」



ひかり「・・・悪いが初耳だ」



穂乃果「・・・・・」




ひかり(しかしあれは、見間違いじゃない・・・!)









♪ 挿入歌 Private wars ♪






ひかり(綺羅、優木、統堂・・・そんなところにいたとはな・・・)














穂乃果「へぇ・・・」



凛「ねぇかよちん!遅刻しちゃうよ!」



花陽「ちょっとだけ待ってぇ!」





穂乃果「・・・・・」





♪ そう行っちゃうの 追いかけないけど ♪


♪ 基本だね 群れるのキライよ ♪




花陽「ふあぁぁっ・・・♪」



♪ 孤独の切なさ わかる人だけど

時々言葉を 交わし合って ♪


♪ お互いの場所で お互いの想い

高める each other's day ♪



凛「・・・?」




♪ What's cha do what's cha do?

I do "Private wars" ♪


♪ ほら正義と狡さ手にして ♪



にこ「・・・・・」ぐぬぬっ



♪ What's cha do what's cha do?

I do "Private wars" ♪


♪ ほら人生ちょっとの勇気と情熱でしょう? ♪



ひかり(・・・立派になったな、三人とも・・・)



♪ Can I do I take it,baby! ♪


♪ Can I do I make it,baby! ♪







穂乃果「これだ・・・見つけた!」ダッ



ひかり「ん?穂乃果?」



♪ Can I do I take it,baby! ♪


♪ Can I do I make it,baby! ♪









ーー理事長室前ーー




コンコン ガチャッ


絵里「失礼します」



理事長「あら、絢瀬さん、どうかしましたか?」



絵里「生徒会としても、学校存続に向けて活動して行きたいと思います」



絵里「発表には、入学希望者が定員を下回った場合、廃校という決定をせざるを得ないとありました」



希「つまり、定員を上回れば廃校にする必要はなくなるということですよね?」



理事長「確かに・・・ですが、そう簡単に生徒が集まらないからこそ、この結果なのです」




理事長「何か良い方法があるのですか?」



絵里「ッ・・・!」



理事長「思いつきで行動しても、簡単に状況は変わりません、生徒会は、今いる生徒たちの学園生活をより良くすることを考えるべきです」











絵里「でも!このまま何もしないわけにはーー」


希「えりち!」


絵里「・・・!」







理事長「ありがとう絢瀬さん、その気持ちだけ、ありがたくいただいておきます」





絵里「・・・失礼します・・・」ペコッ



希「失礼します」ペコッ




ガチャッ バタン





ひかり「・・・・・」



絵里「・・・?」



ひかり「・・・失礼、生徒会長」スタスタ




絵里「・・・・・」スタスタ














ーー屋上ーー



ひかり「・・・・・」





絵里『でも!このまま何もしないわけにはーー』



雪穂『悔しいけど・・・もうどうしようもないじゃん!』



穂乃果『私、この学校好きなんだけどなぁ・・・』







ひかり「学校の存続・・・か・・・」



ひかり「やっぱり普通は、自分の学校がなくなるのは悲しいものなのかな?」



ひかり「・・・そんなこと、まともに考えたこともなかったな」




ひかり(いや・・・私の場合、なくなりそうだからこそ音ノ木を選んだんだが・・・)






ダダダダダッ!



ガチャッ!



穂乃果「ひかりちゃん!」



ひかり「ん?穂乃果か?」



穂乃果「あ〜!やっぱりここにいた!大事な話があるから降りてきて〜!」





ひかり「まったく・・・よっと」スタッ



ひかり「一体どうした?わざわざこんなところまで来て」




穂乃果「見て見て見てぇ〜!」バサッ










ひかり「なんだ?雑誌?」



穂乃果「アイドルだよ!アイドル!」



ひかり「アイドル・・・UTXで見た"スクールアイドル"ってやつのことか?」



穂乃果「うん!こっちは大阪の高校で、こっちは福岡のスクールアイドルなんだって!」



ひかり「ほう、ずいぶんと広く知れ渡っていたんだな」



穂乃果「スクールアイドルって最近どんどん増えてるらしくて、人気の娘がいる高校は入学希望者も増えてるんだって!」



ひかり「・・・あぁ、なるほどな・・・」



穂乃果「それで私、考えたんだーー」



ひかり「この音ノ木坂でも、その"スクールアイドルグループを立ち上げる"ってところだろ?」



穂乃果「はっ・・・!ひかりちゃん、エスパー!?」



ひかり「誰だって想像つくぞ」



穂乃果「だったら話は早いねぇ、今から先生のところへ行ってアイドル部をーー」










ひかり「果たしてそううまくいくかな?」



穂乃果「え?」



ひかり「おいそれと生徒が集まるという結果に結びつくか、と聞いている」



穂乃果「そ・・・それは、人気が出なきゃだけどーー」



ひかり「その連中だって、ただのうのうとスクールアイドルをやっていた訳ではあるまい、人一倍努力を続けた結果だろう」


ひかり「好奇心だけで始めたところで、絶対とは言わないが、とてもうまくいくとは思えん、それにすぐに限界も見えてくるだろう」



穂乃果「え、えと・・・」



ひかり「だいたい始めるにしても、活動場所は部活動として部室を確保するにしても、必要なのはそれだけじゃない」


ひかり「メンバー、衣装、作詞作曲、機材や設備、運営に協力してくれるアシスタント、練習指導を行うコーチ、プロデューサー、今思いついたことだけでもこれだけの用意が必要だ、それだけの用意が今の穂乃果にあるか?」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「それでかつ、廃校を阻止するためには絶対に結果を伴わせる前提の話になってくる、それはあまりに非効率だろう」







ひかり「だが新しい部活を立ち上げるという考えは悪くない、高校生活の思い出作りとしては最高の出来になるかもしれんからな」



ひかり「しかし、廃校阻止のために生徒を集めたいなら、他の方法を考えたほうがいいだろうな」スタスタ



ガチャッ バタン










穂乃果「・・・・・」



希「・・・・・」





穂乃果「あ〜あ、いい考えだと思うんだけどなぁ・・・」






♪ ・・・るけど 水が なくちゃたいへん ♪



穂乃果「ん?」キョロキョロ



♪ 乾いちゃダメだよ みんなの夢の木よ育て ♪



穂乃果「あ・・・!」



♪ さあ! 大好きだばんざーい!♪


♪ まけないゆうき 私たちは今を楽しもう ♪


♪ 大好きだばんざーい! ♪


♪ 頑張れるから 昨日に手をふって ほら前向いて ♪




真姫「・・・・・」



パチパチパチパチパチ!



真姫「ん・・・?」



穂乃果「・・・!」パチパチパチパチパチ!



真姫「ヴェエッ!?」












穂乃果「すごいすごいすごい!感動しちゃったよぉ!」



真姫「べ・・・べつに」



穂乃果「歌上手だねぇ!ピアノも上手だねぇ!」


穂乃果「それに、アイドルみたいにかわいい!!」



真姫「・・・!///」ガタッ




穂乃果「あのっ!」



真姫「・・・?」



穂乃果「いきなりなんだけど、あなた!アイドルやってみたいと思わない!?」






真姫「・・・!」


真姫「何それ、意味わかんない!」スタスタ ガラガラッ






穂乃果「だよね、あははーー」


穂乃果「・・・はぁ・・・」










ひかり「・・・・・」スタスタ







ヒデコ「フミコ〜!準備いい〜?」



ひかり「・・・ん?」





フミコ「いいよ〜!ミカ!場所の指示お願い〜!」



ミカ「オッケー!ヒデコ!もうちょい右〜!」





ひかり(・・・新入生歓迎会の準備か?そういえばそんな時期だったな)









ひかり「・・・スクールアイドル、ねぇ・・・」



ひかり「ま、私には縁のない話だろうな」



ひかり「・・・いや、縁があっちゃいけないことだ・・・」



ひかり「あんな過ちを、繰り返すわけにはいかん・・・」





穂乃果「はぁっ!」



ひかり「・・・?」








穂乃果「・・・えぃっ・・・!」



ひかり「・・・穂乃果?」




穂乃果「うわわわっ!?」ベタン!


穂乃果「いった〜い!」



ひかり「・・・・・」




穂乃果「いやーホントに難しいや、みんなよくできるなぁ」



穂乃果「よし、もう一回!」






ひかり「・・・・・」





ひかり(気のせいか・・・?私は、あの目を見たことがあるぞ・・・)


ひかり(戯れ?義務感?いや、そんな薄っぺらいものじゃない・・・)


ひかり(これは・・・夢を追う者の目・・・)


ひかり(綺羅・・・お前と同じなのか・・・?)




穂乃果「うわっ!?」ズザーッ



ひかり「・・・!」










穂乃果「いったたたたた・・・くぅ〜っ!」




ひかり「・・・・・」すっ・・・



穂乃果「・・・?」





ひかり「まさか、本当に一人でやっていくつもりだったのか?」





ひかり「・・・お前の意思が、はたしてどこまで通用するのか、どのような結果をもたらすのか、それは私にもわからん」


ひかり「だが、穂乃果のその目を信じて、手伝ってやるよ」



穂乃果「ひかりちゃん・・・!」











ーー生徒会室ーー



ペラッ



絵里「・・・これは?」



穂乃果「アイドル部、設立の申請書です!」



絵里「それは見ればわかります」



穂乃果「では、認めていただけますね?」



絵里「いいえ、部活は同好会でも、最低5人は必要なの」



ひかり「おかしな話だな、校内には5人も揃っていない部活も腐るほどあるだろうに?」



海未「それは、設立した時は5人以上いた部活になりますね・・・」







希「あと3人やね」





穂乃果「あと3人・・・」



ひかり「なるほど・・・なら、お前たち3人をスカウトすれば定員に届くというわけだな?」



海未「・・・ッ!」



絵里「・・・くだらない冗談はやめなさい」



ひかり「冗談か・・・そうだな、今はそういうことにしておこう」



希「・・・・・」








穂乃果「・・・わかりました、行こう・・・」スタスタ



絵里「待ちなさい」



ひかり「なんだ?」



絵里「どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?あなたたち2年生でしょう?」



穂乃果「廃校をなんとか阻止したくて!スクールアイドルって、今すごく人気があるんですよ!だからーー」


絵里「だったら、例え5人集めて来ても、認めるわけにはいかないわね」



穂乃果「えっ!?どうして・・・?」



ひかり「スクールアイドルになにか恨みでもあるのか?」



絵里「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない、思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」



穂乃果「・・・・・!」



絵里「変なこと考えてないで、残り2年自分のために何をするべきか、よく考えるべきよ」



穂乃果「・・・失礼します・・・」ガチャッ バタン











ひかり「・・・そりゃあ、理事長からの受け売りかい?」



絵里「・・・何のことかしら?」



ひかり「"でも、このまま何もしないわけには"とでも言えばいいのか?私は」



絵里「・・・ッ!用が済んだのなら早く出ていきなさい!」



ひかり「あぁ、わかった」スタスタ



希「・・・・・」



海未「・・・?」





ひかり「・・・また会おう」ガチャッ バタン






絵里「・・・くっ・・・!」













ひかり「前途多難だな穂乃果、廃校どうこう以前に、あの生徒会長を突破しなければ活動すらできそうにないな」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「まぁあの堅物には、結果を示して無理矢理認めさせることになるだろう、まったく険しい道だ」


ひかり「穂乃果、その険しい道を進む覚悟が、お前にはあるか?」





穂乃果「・・・・・」すぅっ








♪ だって 可能性感じたんだ ♪


♪ そうだ ススメ ♪




ひかり「穂乃果?」




♪ 後悔したくない目の前に ♪


♪ 僕らの道がある ♪






くるっ


穂乃果「・・・なんてね」



ひかり「・・・・・」





穂乃果「私まだ、覚悟なんてないけどさ、今は音ノ木坂のために、やりたいって思ってる」



穂乃果「それだけじゃ、ダメかな?」







ひかり「・・・わかった、穂乃果がやめると言うまでは付き合ってやるさ」



穂乃果「うん!ありがとう!ひかりちゃん!」









ひかり(綺羅、もしかしたら、また会うことになるかもな・・・)

















ーーUTXーー




ツバサ「・・・・・」




♪ エンディング曲 ススメ トゥモロウ 穂乃果solo ver ♪








♯1 report1 綺羅 ツバサ 「同じ目」 fin



このSSへの評価

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2016-10-15 14:55:06

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-06-11 13:06:30 ID: 944ZBLAF

オリキャラは、邪魔
いらね


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください