2018-05-13 11:46:20 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

周りの人間と距離を置こうとしているのには、昔何らかの理由で他人を傷つけてしまったことが原因のようだが、本人は多くは語っていない

中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた

μ'sというグループが形になったら自らは彼女たちのもとを離れようとしていたが、自分が彼女たちに必要とされていることを教えられ、μ'sの監視役として残ることを決意した

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ーー街中ーー






ひかり「・・・・・」スタスタ









???「・・・!お前・・・!」



ひかり「・・・・・」クルッ






???「僕のことを忘れちゃいないだろうな?この厄病神め!」



ひかり「・・・・・」





???「お前に全て奪われてから、僕の人生は滅茶苦茶だ!」


???「妻にも娘にも出て行かれ・・・職場では隅に追いやられた!」


???「全部お前のせいだ!!」






ひかり「・・・・・」ブン! ガシャアァァンッ!!



???「・・・!」ビクッ!








ひかり「寝言は寝ている時に言うものだろう?お前の場合は全て自業自得だ」


ひかり「そして私とお前は同類だということを忘れるな」スッ



???「・・・?」



ひかり「・・・私の左腕のこと、忘れたとは言わないだろうな?」


ひかり「私のこの腕は、お前が犯した罪の証・・・」


ひかり「お前の管理がしっかりしていればーー」






???「ふざけるなっ!あれはただの事故だろうが!」


???「あんなものはお前の注意不足が祟っただけだ!僕は悪くない!」




???「それだというのにどいつもこいつも・・・僕を悪者に仕立て上げ・・・蔑んで・・・!」


???「お前があんなことにならなければ、僕はこんな屈辱を味わうことなく、妻や娘もーー」






???「そうか・・・お前は僕を陥れるためにわざとあんな事故を装った自演をしたんだな・・・?そうだそうだそうに違いない・・・!」ブツブツ


















ひかり「・・・3年前から何も変わらないな、お前は・・・」





ひかり「何度でも言うが、私とお前は同類だ」


ひかり「お前は私の夢を、私は仲間たちの夢を奪った」


ひかり「その罪を背負っていることは何があろうと変わらない」





ひかり「そして罪は、決して償うことはできないーー」クルッ













ひかり「背負いながら生きるしかないんだ・・・」スタスタ
























♯19 report11 A-RISE















ーー放課後 帰路ーー







凛「にゃ〜!今日も楽しかったにゃ〜♪」



花陽「凛ちゃん今日も頑張ってたよね」



真姫「海未や絵里が忙しい時にリードを任されることも多くなってきたけど、しっかりできてるじゃない」



凛「ひかりちゃんのサポートのおかげにゃ♪」



ひかり「いや、凛が一生懸命ついてきてくれるからこうまで上達したんだ、凛の努力の賜物だよ」



花陽「あ、ひかりさんのお墨付きですね♪」



凛「えへへ♪」
















ひかり「そういえば凛、最近あの坊主はどうしてるんだ?」



凛「うん、最近でもよく連絡取り合って、たまに街中で会うこともあるよ」



ひかり「そうかそうか、だが街で会うときは気をつけろよ?また矢澤がスキャンダルだ何だってうるさいだろうからな」



真姫「"あの坊主"?誰のことよ?」



ひかり「それはまだ秘密だ」



真姫「むっ・・・」ムスッ










花陽「凛ちゃん大丈夫?あいつに変なことされたりしない?」



ひかり「おい花陽・・・」



凛「大丈夫だよぉ!かよちんは心配性だにゃあ・・・」






真姫「何よ?変なことってーー」


ひかり「お子様にはまだ早いって」



真姫「むっ・・・!」プクーッ





凛「この間だって、ラーメンが美味しいお店があるからって一緒に行ったんだよ?」



ひかり「ほう」



凛「まぁそのお店はこの前ひかりちゃんと2人で行ったおじさんの定食屋だったんだけどね」



ひかり「おやじのところか?あの坊主も気に入ってくれたのか、そりゃあよかったよ」

















ひかり「真姫はどうだ?親父さんとはどうなった?」



真姫「うん、スクールアイドルの活動も理解してくれて、今はもう応援までしてくれるようになったわ」


真姫「もちろん私が医学部に入るための勉強を怠らない前提の話だけど」



ひかり「それなら心配はないな、真姫がそんなことで勉強を怠るなどあり得ないと、彼もよく知っているはずだ」



真姫「もちろんよ、それがパパとの約束だもの」












ひかり「・・・真姫の父親は幸せ者だな・・・」ボソッ



真姫「え?何よ?」



ひかり「いや?何も?」















ワー! ワー!





真姫「・・・?何かしら?」



花陽「あそこの公園からだよね?」



ひかり「近所の子供たちが遊んでるんだろう?」



凛「うん、毎日この時間に遊びに来てるみたいだよ」



真姫「へぇ・・・」








カキーン






男の子1「あぁっ!!」


男の子2「お姉ちゃんたち危なーい!!」




花陽「へ・・・?」







凛「かよちん!」


真姫「花陽!」




グワッ!



花陽「ぴゃぁっ!!」










ひかり「ふっ!」パシッ!













花陽「あ・・・」



ひかり「怪我はないか?花陽」



花陽「は・・・はい・・・」







男の子1「すげぇ・・・片手で受け止めた・・・!」




ひかり「お前ら、遊ぶのは構わないが、周りに気をつけて遊ぶんだぞ?危ないからな」



男の子2「ごめんなさーい・・・」






男の子1「お姉ちゃーん!ボール投げてー!」




ひかり「あ、あぁ・・・」



真姫「ほら、返してあげなさいよ」




ひかり「う〜ん・・・仕方ない・・・」









ポイッ



凛「にゃ・・・?」




ひかり「ふっ!」ケリッ!




ピューッ





男の子2「わ・・・わわっ・・・!」パシッ


男の子1「おぉー!かっこいい!!」





ひかり「じゃあなお前ら」





男の子1「うん!ありがとー!」フリフリ



























真姫「どうして普通に投げ返さなかったのよ?」



ひかり「ん?」



凛「ソフトボールを飛び上がって蹴り返す、なんかかっこよかったにゃ!」



ひかり「いや、別にかっこつけたくて蹴り返したわけじゃないんだ」



花陽「じゃあどうして?」



ひかり「右は私の利き腕じゃなくてな、うまく投げ返す自信がなかった」


ひかり「なら蹴り返した方がまだマシだろうと思ってな」










凛「・・・?なら左腕で投げればよかったんじゃないの?」



真姫「そうよ、あんな雑に蹴り返す必要なんかないじゃない」












ひかり「・・・左腕はダメだ、使い物にならん」



真姫「・・・?」



凛「どうして?」





花陽「凛ちゃん!真姫ちゃんっ!」



真姫「え・・・?」


凛「どうしたのかよちん?」





ひかり「・・・花陽、気にしないでくれ」










ひかり「つまらん話だよ、3年前、中学時代に私がバスケ部に所属していたことは前に聞いたな?」



凛「うん」



ひかり「その時の話なんだがーー」





























後輩『すみませんセンパイ、コートの掃除手伝ってもらっちゃって』



ひかり『気にしないでくれ、私もちょうど暇していたからな』


ひかり『私は向こうをやるから、お前はこのあたりを頼む』



後輩『はい!』タタタ

















ひかり『ん・・・?』






バスケットゴール『ギ・・・ギギギ・・・』



後輩『・・・♪』






ひかり『・・・何だ?』スタスタ






ギギギ・・・ギシギシギシギシ・・・

















バキッ!!




ひかり『!?』




後輩『え・・・?』









グワッ!




後輩『きゃあぁぁぁっ!!』




ひかり『危ないっ!!』ドカッ!



後輩『あっ・・・!』ドサッ










ガシャアァァァァァンッ!!








後輩『ぇ・・・?え・・・?』





ひかり『・・・ぐっ・・・!うぅっ・・・』











後輩『せ・・・センパイッ!!』


























ーー病院ーー







ひかり『・・・・・』





女子生徒1『・・・ひかりさん・・・』



後輩『センパイ・・・ごめんなさい・・・!ごめんなさいっ・・・!!』ポロポロ



女子生徒2『・・・・・』ポンポン



???『・・・・・』



ガラガラッ








医者「・・・・・」




女子生徒1『あ、先生!』



後輩『先生!センパイは・・・センパイはどうなんですか!?』ポロポロ



ひかり『・・・・・』











医者『・・・最善は尽くしました・・・打撲などの怪我は経過観察で良くなるでしょう』


医者『ですが彼女の左腕・・・その、申し上げにくいのですがーー』





ひかり『お医者先生』



医者『・・・?』


後輩『センパイ・・・?』





ひかり『・・・言わなくていい、自分の体がどうなったかくらいわかる』ムクッ



女子生徒2『ひかり!あんま無理しないでーー』






ひかり『・・・・・』スッ



後輩『・・・?』










ひかり『・・・ここが限界か・・・』



後輩『え・・・!?』








医者『はい・・・彼女の左腕はまともに動く状態ではない・・・今後も回復の見込みは無い・・・』


医者『彼女が選手として復帰できる機会はーー』









医者『・・・もう無いでしょう・・・』




女子生徒1『・・・!!』


女子生徒2『そんな・・・!』


後輩『うっ・・・!うぁぁぁっ!!』ポロポロ


ひかり『・・・・・』



???『・・・・・』ガクガク















後輩『ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!センパイ・・・ごめんなさい・・・!!』ポロポロ



ひかり『・・・・・』なでなで









女子生徒1『どうして・・・?どうしてこんなことに・・・?』



ひかり『設備の老朽化が進んでいたんだ、でなければゴールが根元から折れて落ちてくるなんてありえない』


ひかり『・・・設備の管理不足だな・・・』














???『・・・ち・・・違う・・・!』



ひかり『・・・?』



女子生徒2『先生・・・?』









???『違う違う違う違う!これは事故だ!僕のせいじゃない!』ブルブル



女子生徒1『は・・・?』



ひかり『おい、何言ってーー』



???『違う!違うんだ!こんなのはただの事故だ!僕は関係ない!僕には関係ない!!』ガタガタ






???『僕は悪くない・・・僕は悪くないぃぃっ!!』ガタン!





タタタタタ







穂乃果『わっ・・・!?』ドカッ






???『僕は悪く無いいぃぃっ!!』タタタタタ







穂乃果『・・・?』








穂乃果『・・・!ひかりちゃん!ひかりちゃーん!!』タタタ









ひかり『・・・・・』

























凛「そんな・・・」


花陽「・・・・・」


真姫「・・・!」





ひかり「んで、事故の責任を一切取ろうとせず逃げ出した当時の顧問は、部員たちの信頼を一瞬で失い、その抜けた穴を私が監督として活動することで埋めたと・・・そんなところだ」


ひかり「あの男も素直に頭の一つでも下げておけばこうまではならなかったものを・・・」



真姫「ごめんなさいひかり・・・そんなことがあったなんて知らずに、デリカシーのないことを・・・」



ひかり「気にしないでくれ、もう3年前の話だ」


ひかり「・・・花陽は知っていたみたいだな?」



花陽「はい・・・前にことりちゃんから聞いて・・・」







ひかり「そうか・・・私の方こそすまんな、こんなつまらん話に付き合わせて」






凛「それにしてもその顧問の先生は酷い奴にゃ!」


真姫「それには賛成、そんな言い逃れ、まるで子供のすることじゃない、弁護の余地無しよ」




ひかり「・・・まぁ・・・確かにな・・・」




花陽「ひかりさんはそれだけのことをされて頭にこないんですか?」
















ひかり「・・・どうだろうな・・・?」


















ーーとある野外ライブステージーー






スタッフ「はい!OKです!」







ツバサ「ありがとうございます」



英玲奈「・・・・・」ペコッ





スタッフ「それじゃあ10分間休憩に入ります!その間次の準備もお願いします!」タタタ



あんじゅ「は〜い♪」フリフリ











ツバサ「ふぅ・・・」ストン



あんじゅ「お疲れ様ツバサ♪はいこれ」つ水



ツバサ「ありがとう、あんじゅ」パシッ







英玲奈「しかしこのところ、ラブライブ予選の宣伝のためとはいえずっと働き詰めだな」



あんじゅ「いいじゃないヒマしてるよりは、愛されてるって証拠よ〜♪」



英玲奈「それはもちろんだ」











あんじゅ「それにしても感慨深いわよね〜♪私たちもここまで来たんだ〜って感じよね♪」



英玲奈「そうだな、最初ツバサに誘われた時はこうなるだなんて夢にも思わなかった」



あんじゅ「ホント、ひかりさんに紹介してもらってなければ今の私たち、今のA-RISEはなかったからねー♪」







ツバサ「・・・・・」ゴクゴク



あんじゅ「・・・・・」



英玲奈「・・・どうして彼女はここにいないんだろうな・・・?」



あんじゅ「・・・うん・・・なんでかな・・・?」




















ツバサ「・・・そろそろ休憩も終わりよ、2人とも準備して」



英玲奈「あ・・・あぁ」


あんじゅ「わかったわ」







ガヤガヤ ガヤガヤ





あんじゅ「ん?何かしら?」



英玲奈「やけに騒がしいな?」





スタッフ「ったく!何だってんだ?」



ツバサ「何かあったんですか?」スタスタ



スタッフ「あぁ、さっきからA-RISEに会わせろって聞かない奴がいまして・・・今スタッフ総出で追い返しているところです」



英玲奈「愚かな奴もいたものだな」


あんじゅ「そうね、1ファンが1人で会えるはずもないことくらいすぐわかるでしょうに」



ツバサ「一体どんな人だったんです?」



























スタッフ「わかりませんが・・・"北河 ひかり"という名前をあいつらに通せと訳のわからないことをーー」



英玲奈「"北河 ひかり"・・・!?」ガタッ


あんじゅ「ひかりさん!?」ガタッ






ツバサ「その人を通して!今すぐに!!」



スタッフ「え?しかしーー」



ツバサ「はやくっ!!」



スタッフ「は・・・はい!」タタタタタ














ツバサ「・・・・・」


あんじゅ「・・・・・」


英玲奈「・・・・・」







スタスタ




ツバサ「・・・!」








ひかり「よぉ、また会えたな」


ガードマン1「・・・・・」


ガードマン2「・・・・・」






あんじゅ「ひかりさん・・・!」


英玲奈「・・・間違いないな」




ツバサ「ありがとう、ご苦労様です」



ガードマン1「・・・・・」コクッ


ガードマン2「・・・・・」コクッ




スタスタスタスタ・・・










ひかり「ここのガードマンは優秀のようだ、これならA-RISEであるお前たちを任せても安心だな」



ひかり「それとすまない、ずいぶん騒がせてしまったな」





英玲奈「こんなに頭が回っていないやり方をするなどあなたらしくもないな?」



ひかり「確かに頭が悪いやり方だったな、反省する」



あんじゅ「ふふふ♪」



ツバサ「ごめんなさいひかりさん、歓迎したいところだったけどこの後すぐに撮影があるの」



ひかり「私のことは気にしないでくれ、ただ仕事が空いたら話がしたいんだが構わないか?」



ツバサ「もちろん、喜んで」



ひかり「ありがとう、綺羅」




























お疲れ様でしたー!














ーーとある定食屋ーー




ガラガラッ




おやじ「おう!らっしゃい!」



ひかり「よぉ、おやじ」



ツバサ「ごきげんよう」ペコッ


英玲奈「ここがえらくお気に入りのようだなツバサ」


あんじゅ「そうみたいね〜」







おやじ「おやおやひかりちゃん、ま〜たそんなに女の子を集めて、ハーレムでも作ろうってか?」



英玲奈「なっ・・・!は、ハーレムなどと・・・そんな不埒なーー」



ひかり「いいからおやじはいつものを頼む、あと統堂は真に受けないでくれ、ただの冗談だ」


英玲奈「あ・・・そうなのか・・・すまない」



おやじ「はいはい、ちょっと待ってな」スタスタ












ひかり「しかし、またここにこうして4人集まるとはな」



あんじゅ「ツバサがこのお店がお気に入りだって、ずっと前から言ってたのよね〜」



ひかり「本当にそうなんだな・・・まぁ私としても嬉しいが」





ひかり「だがUTXほどの学校なら、この店よりももっと高級な食事でも出るんじゃないのか?」



おやじ「悪かったな!学食以下の飯屋で!」





ツバサ「そんなことはないわ、ここのご主人の料理は本当に美味しいのよ、毎日来ても足りないくらいだわ」



おやじ「くぅ〜っ!嬉しいこと言ってくれるねぇ!」



あんじゅ「確かに学食も他の学校に比べれば、UTXのものは優れているかもしれないけど、飽きがくるのが早いのよね〜」



英玲奈「一理あるかもしれないが、あんじゅの場合はただ飽きっぽいだけなんじゃないのか?」



ひかり「なるほどな、そういうものか」











ツバサ「ひかりさん、今日はこんな話をしに来た訳ではないでしょう?」



ひかり「あ・・・あぁ、そうだった」


ひかり「すまないな、懐かし顔を最近になってよく拝むようになって少々興奮してな」



ツバサ「・・・・・」











ひかり「なに、大した話ではない、あいつら・・・μ'sが予選で歌う舞台がなかなか決まらなくてな、お前たちA-RISEからアドバイスが欲しくて相談に来たんだ」




ツバサ「・・・そう」はぁ・・・



ひかり「今回ライバルとなるお前たちにこんなことを聞くのも変な話だが、お前たちくらいしか頼れる相手がいなくてな」





英玲奈「わかった、ならひかりさんが集めてきたロケーションを一通り見せてくれるか?」



ひかり「あぁ、わかった」カサッ


























ひかり「・・・なるほどな・・・ありがとう、参考にしてみるよ」



ツバサ「お役に立てて嬉しいわ、ひかりさん」










おやじ「あいよひかりちゃん、いつもの出来たぞ〜」ゴトッ



ひかり「ありがとう、おやじ」



おやじ「君らも何か食べたきゃ頼んでくれよ?何でも作るぜ!そのメニューの中でだけだけど」



ツバサ「えぇ、そうね」



あんじゅ「どれにしようかなぁ・・・?」














おやじ「ところで・・・ちょっと気になったんだがよ」



ツバサ「え?」



ひかり「どうしたおやじ?」



おやじ「いや、君ら3人とひかりちゃんってずいぶん仲がいいけど、どこで知り合ったのかなぁって・・・」



英玲奈「どうして急に?」



おやじ「いやぁ・・・君らとひかりちゃんって通ってる高校も違うだろ?制服も違うし・・・ちょっと気になっただけだよ」








あんじゅ「私はそもそもツバサと英玲奈に会ったのはひかりさんに紹介されてだったから、ひかりさんの方が先に知り合いになってたんだけど」


英玲奈「む?それなら私もそうだ、2人と会ったのはひかりさんの紹介があって知り合った」


ツバサ「私もひかりさんに2人を紹介されてだから・・・」






おやじ「・・・ってことは何か知ってるのは・・・ひかりちゃん、君ってわけだな?」



ひかり「いや・・・そんなに凄む話でもないんだが・・・」










ひかり「優木と会ったのは中学校だ、私と優木は同じ中学校出身なんだ、クラスは同じになったことはなかったがな」



ツバサ「え!?そうだったの!?」


英玲奈「純粋に意外だな」



あんじゅ「ひかりさん・・・あの時の話するの・・・?」



ひかり「あぁ、あれはだなーー」




















ーー4年前 とある中学校ーー






男子生徒1『なぁなぁ、あの娘・・・すっげー可愛くないか?』


男子生徒2『あぁ・・・どこのクラスの娘だろう・・・?』





あんじゅ『♪〜』スタスタ








男子生徒1『わぁ・・・綺麗だなぁ・・・』


男子生徒2『あぁ・・・彼氏とかいるのかなぁ・・・?声かけてみようかなぁ・・・?』








あんじゅ『・・・?』クルッ






あんじゅ『・・・♪』フリフリ








男子生徒1『うおぉぉぉっ!?い・・・今俺に手を振ってくれたぞ!!』


男子生徒2『バカ!俺だよ!俺にだよ!!』











ひかり『・・・・・』スタスタ



あんじゅ『あら?』



ひかり『ん?』






あんじゅ『ごきげんよう♪』ペコッ



ひかり『あ・・・?あぁ』



あんじゅ『・・・♪』スタスタ




ひかり『・・・・・』























ガヤガヤ


ガヤガヤ





ひかり『ん?』







ガヤガヤ


ガヤガヤ






男子生徒3『おい見ろよ、優木さんだ・・・!』


男子生徒4『あぁ・・・ホントかわいいよなぁ・・・!』


男子生徒5『おい!押すなよ!危ないだろ!』




ひかり『・・・・・』









あんじゅ『・・・はぁ・・・』





男子生徒6『物思いにふけっているその顔もかわいい・・・♡』


男子生徒7『ちょっとでもいいからこっち向いてくれないかなぁ・・・?』


男子生徒8『おい!そこどけよ!見えないだろ!』


男子生徒9『いてて!引っ張るなよ!』








あんじゅ『・・・?』キョロキョロ







男子生徒10『お・・・?こっち見たーー』
















あんじゅ『・・・♪』ウィンク♪







うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!





男子生徒11『か・・・かわいいぃぃぃっ!!』


男子生徒12『優木さんのウィンク・・・!生きててよかった!!』


男子生徒13『んんん!優木氏!我はあなたのためなら命もおしくありませんぞ!!』





ひかり『・・・・・』フッ

















不良女子生徒1『・・・・・』


不良女子生徒2『・・・・・』


不良女子生徒3『・・・・・』


















不良女子生徒1『・・・アイツ、ウザくね?』































不良女子生徒1『あんたさぁ、マジなんなの?』




あんじゅ『え・・・?え?』オロオロ



不良女子生徒2『1年生のくせに、ちょっと男にちやほやされただけで調子乗りやがって』



あんじゅ『いや・・・私・・・そんなつもりはーー』オドオド



不良女子生徒3『つーかあんた変な臭いすんのよ、消えてくんない?臭いのよ!ブス!』




あんじゅ『や・・・やめて・・・ください・・・!』グスッ





不良女子生徒1『やめるのはテメェだよ!!』グワッ!



あんじゅ『ひっ・・・!』ビクッ!


















ドカッ!



不良女子生徒1『ぎゃっ!?』ドサッ



あんじゅ『え・・・?』



不良女子生徒2『飛び蹴り!?』





ひかり『・・・・・』スタッ



あんじゅ『あなた・・・は・・・?』





ひかり『・・・何やってんだよ?』



不良女子生徒1『あ・・・あんたこそ何すんだよ!?』



ひかり『・・・弱い者イジメするクズを蹴り飛ばした』



不良女子生徒2『そういうこと言ってんじゃねぇよ!!男のくせに女に手をあげて、ただで済むと思ってんの!?』






ひかり『私はたとえ相手が女だろうと、お前たちみたいな奴には容赦しない、私自身も"女"だからな』


ひかり『それに今あげたのは手じゃなくて足だ』



不良女子生徒3『何よこいつ・・・ムカつくーー』








ひかり『・・・こいつから変な臭いがするだと?』


ひかり『そりゃお前の鼻にクソが詰まってるだけだろ?ほじって食っとけ』





不良女子生徒3『はぁ!?あんた女の子に対してそんな下品なこと言って・・・最低!』






ひかり『こんなか弱い子によってたかってイジメてるお前らの方がよっぽど下品だと思うがな』



あんじゅ『・・・・・』ブルブル







ひかり『おいお前、こっちに来い』




あんじゅ『は・・・はい!』タタタ




不良女子生徒1『あ!コラ!』












ひかり『・・・今後こいつに関わりたかったら、まず私に挨拶してもらおう』


ひかり『もっとも、力ずくでお前たちなんぞに負ける気はないがな』






不良女子生徒2『・・・ちっ!』







ひかり『・・・行くぞ』



あんじゅ『・・・・・』





スタスタ








ひかり『おっと、そうだ』クルッ








ひかり『お前ら今この学校に、この子のファンクラブができてるって知ってるか?』



あんじゅ『え・・・?』



不良女子生徒1『は?だったら何だってんだ?』





ひかり『・・・・・』ガチャッ









ー あんたさぁ、マジなんなの? ー




不良女子生徒1『!?』




ー え・・・?え? ー



ー 1年生のくせに、ちょっと男にちやほやされただけで調子乗りやがって ー





不良女子生徒2『ちょっと・・・!?』





ー いや・・・私・・・そんなつもりは ー



ー つーかあんた変な臭いすんのよ、消えてくんない?臭いのよ!ブス! ー




ー や・・・やめて・・・ください・・・! ー





不良女子生徒3『あ・・・あぁぁっ・・・!』










ガチャッ



ひかり『・・・そのファンクラブの規模は学年を超えて学校全体に広がっている』つテープレコーダー


ひかり『一部の女子生徒すら虜にしているらしい』


ひかり『それどころか、そのファンの中には男性教師すらいるそうだ』






ひかり『そのファンクラブに今の音声が渡ったら・・・お前らは終わりだ』




不良女子生徒1『・・・・・』ブルブル


不良女子生徒2『・・・・・』ブルブル


不良女子生徒3『・・・・・』ブルブル







ひかり『・・・それが嫌なら大人しくしてることだな』スタスタ


あんじゅ『・・・・・』スタスタ
























あんじゅ『・・・・・』



ひかり『さぁ、もう大丈夫だーー』







あんじゅ『・・・!』ガバッ



ひかり『うぉっ?ど・・・どうした?』














あんじゅ『・・・こわ・・・かっ・・・た・・・!』ポロポロ



ひかり『・・・・・』





ひかり『泣くな、もう終わったんだ、かわいい顔が台無しだぞ?』



あんじゅ『うっ・・・グスッ・・・』ポロポロ








ひかり『やれやれ・・・』なでなで
























ひかり「・・・ってところだ」



あんじゅ「・・・・・///」



おやじ「かぁぁぁっ!いいねぇ!俺様胸がスカッとしたぜ!これぞ青春だねぇ!」




ひかり「まぁそのあと大勢のファンクラブに優木と二人きりのところを見つかって酷い目にあったがな」


ひかり「危うく私が終わるところだった、誤解を解くのも大変だったんだぞ?」







ツバサ「ひかりさんはそうやって昔からヒーロー気質だったのね」



ひかり「やめてくれ、そんなかっこいいもんじゃない」




あんじゅ「・・・もう・・・///」クルクル



ツバサ「あんじゅ?どうしたの?」



英玲奈「そんなに恥ずかしい話だったか?」








あんじゅ「恥ずかしいわよぉ・・・///」


あんじゅ「だって・・・当時はまだ知り合いじゃなかったひかりさんに泣きついちゃうなんて・・・///」カーッ



英玲奈「・・・そこなのか・・・?」








ツバサ「それにしても、あんじゅの男性人気は当時から凄かったのねぇ」



英玲奈「ファンクラブが学校全体に・・・アイドルとして敵に回していたらと考えると・・・恐ろしいな・・・」



ひかり「あぁ、本当に凄い規模だったぞ、あの状況で優木のことを知らなかったのはうちの幼馴染くらいだったからな」



あんじゅ「そんなに凄いのかな・・・私・・・?自分ではそうは思ってないんだけど・・・」



ひかり「もちろん凄いさ、でなければA-RISEに優木をスカウトしたりしない」




おやじ「なるほどねぇ〜」
















ひかり「統堂とは一番古い付き合いだったな、初めて会った時はまだお互い10才にもなってなかった」



あんじゅ「え?そうなの?」


ツバサ「これまた意外ね」



英玲奈「ひかりさんとは家の都合で会う機会も多かったからな」





おやじ「家の都合?」




ひかり「あぁ、それはだなーー」
























ーー北河財閥主催パーティ会場ーー






ガヤガヤ


ガヤガヤ





英玲奈の父『これはこれは北河当主』



北河当主『おや?失礼ですが、あなたは?』



英玲奈の父『これは申し遅れました、私はこのたびご招待に預かりました、統堂と申します』ペコッ



北河当主『ほぅ、あなたがあの統堂家の?』








英玲奈の父『この度は私のような者をお招きいただきありがとうございます』



北河当主『とんでもない、私も統堂様にお会いできて光栄です』







えれな『・・・・・』





北河当主『おや?この可愛らしいお嬢さんは?』



英玲奈の父『ははっ!私の娘でございます!』


英玲奈の父『・・・ほら!英玲奈、北河様にご挨拶を!』







えれな『・・・・・』ペコッ







英玲奈の父『申し訳ございません、まだ最低限のマナーもろくに知らない娘でございまして』



北河当主『何をおっしゃいますやら、この歳でこれほどのしっかり者とは、教育の素晴らしさが伝わってきますよ』



英玲奈の父『もったいなきお言葉、恐れ入ります』






えれな『・・・・・』プイッ



















ひかり『お爺様?』トコトコ



北河当主『おぉ、ひかり』



英玲奈の父『おや?こちらのお嬢さんは?』



北河当主『私の孫娘でございます、訳あって私が預かっております』







ひかり『はじめまして、北河 ひかりと申します、以後お見知り置きを』ペコッ



英玲奈の父『おぉ!素晴らしい!この歳でこうまで礼儀正しいとは、うちの英玲奈にも見習ってもらいたいものですなぁ』









えれな『・・・!』キッ!









北河当主『・・・・・』


ひかり『・・・・・』







北河当主『ひかり、英玲奈さんをお外へ案内してあげなさい』



ひかり『・・・?お爺様?』クルッ


えれな『・・・・・』









北河当主(・・・頼むぞ、ひかり)ヒソヒソ






ひかり『・・・かしこまりました、お爺様』ペコッ





えれな『・・・!』ビクッ!



ひかり『さぁ、参りましょう』スッ



えれな『・・・・・』








トコトコ





北河当主『・・・・・』




英玲奈の父『あぁ!北河当主、この前執筆なさっていた論文を拝見させていただきました!』



北河当主『それはそれは、いかがでしたかな?』



英玲奈の父『それはもうーー』



























ひかり『・・・・・』トコトコ



えれな『・・・・・』トコトコ









ひかり『・・・確か、統堂 英玲奈だったよな?』



えれな『・・・!』



ひかり『お高い家系の暮らしは嫌いか?』






えれな『・・・・・』コクッ




ひかり『私も正直苦手だよ、・・・色々あって最近お爺様のところに来て、急にこんな環境に放り込まれたもんだからなぁ・・・どうにも慣れん』














えれな『・・・お前もウソをついていたのか・・・?』



ひかり『ん?』



えれな『さっきまでの態度と明らかに違う、それがお前の本性か?』



ひかり『本性・・・ってほど大したものじゃないが、確かにこれが本来の私だ』


ひかり『さっきまでの態度はお爺様に叩き込まれたものだからな』
















えれな『・・・私はウソをつく奴が嫌いだ』



ひかり『また唐突だな、どうしたんだ?』






えれな 『いつだってそうだ、私と関わろうとする人間と言えば、ウソをついてまで私の父に取り入ろうとする奴ばかりだ』


えれな『そしてそんな父も、北河財閥に取り入ろうと、今も醜いウソをついている』


えれな『・・・お前だってそうなんだろう?』



ひかり『・・・・・』







えれな『私はウソをつく奴が大嫌いだ、父に取り入るために、私にウソをついて関わる奴もーー』


えれな『ウソをついてまで北河財閥に取り入ろうとする父もーー』











えれな『・・・醜いウソをつかなければならない・・・自分自身も・・・!』




ひかり『・・・・・』





えれな『このままあんな親の言いなりのまま、自分自身が嫌になるような生き方は・・・したくない・・・!』


えれな『でも・・・だからと言って一人では何もできない無力な自分がいる・・・』


えれな『自分が自分であると胸を張って言える生き方もできない・・・!』




えれな『もう嫌なんだ・・・何もかも・・・!』



















ひかり『お前、外の世界を見たことがあるか?』



えれな『外の世界・・・だと・・・?』



ひかり『私はお爺様のところに来るまではあの下町にいた』


ひかり『そこにはお前の嫌いな嘘偽りが一切ない世界が広がっている』


ひかり『自分が自分であると証明できる生き方もきっと見つかる』




えれな『・・・そんな夢物語ーー』



ひかり『この世界しか見たことがないお前からすればそう思えるかもしれない』


ひかり『私は今いるこの世界と、下町の世界・・・2つの世界をこの目で見てきた』


ひかり『それはまるで別物、同じ人間が生きているとは思えないほど異なる世界だった』



えれな『・・・・・』



ひかり『きっとこの世界はまだまだ広い、自分らしい生き方が今の世界で見つからないのであればーー』





ひかり『他の世界で生きる道を選ぶのもいいんじゃないか?』





ひかり『他の・・・世界・・・』












ひかり『まずは私が見てきた世界に案内しよう、ただし・・・お前が今とは違う世界で生きられるかどうかはーー』




ひかり『お前がどこまで本気か、それが試されることになる』




えれな『・・・・・』






ひかり『さぁ、行こう』サッ














ーー下町ーー




女の子1『今度は穂乃果ちゃんが鬼〜!』



ほのか『くやしぃ〜!何で何で〜!!』じだんだ






ひかり『よぉ』トコトコ



ほのか『あ!ひかりちゃん!』



男の子1『おそいぞ〜!ひかり〜!』



女の子2『その隣の女の子、だ〜れ?』






えれな『・・・・・』モジモジ



ひかり『・・・私の友達だ』



えれな『・・・!』クルッ



ひかり『みんな仲良くしてやってくれ』



えれな『・・・・・』





ほのか『ねぇねぇ、あなたお名前は?』



えれな『・・・英玲奈だ・・・』



ほのか『英玲奈ちゃんかぁ・・・よろしく!』サッ



えれな『よ・・・よろしく・・・』パシッ









ほのか『よ〜し!じゃあ今英玲奈ちゃんを捕まえたから、今度は英玲奈ちゃんが鬼ね〜!』タタタ




えれな『は・・・?お、鬼?』



ひかり『ったく穂乃果ときたら・・・』






えれな『お・・・おい、これは一体?』



ひかり『心配ない、私の言うとおりにすればいい』



えれな『あ・・・あぁ・・・』






男の子2『お〜い!何やってんだ〜!?』



ほのか『鬼さんこちら〜♪』ブンブン







ひかり『さぁ、行くぞ!』タタタ



えれな『・・・・・』タタタ
















えれな『・・・・・』ニコッ



















ーー北河財閥主催パーティ会場ーー





英玲奈の父『え・・・英玲奈!?何だその格好は・・・!?』




えれな『・・・♪』ボロッ



ひかり『申し訳ありません・・・少々はしゃぎ過ぎてしまってーー』ボロッ





英玲奈の父『・・・!!!北河当主!申し訳ございませんっ!!うちの英玲奈がお嬢さんに何かご迷惑をーー』



北河当主『はははっ、いいことではありませんか、子供は元気なのが一番です』



英玲奈の父『お・・・恐れ入ります・・・』




えれな『・・・えへへ♪』ボロッ







英玲奈の父『英玲奈・・・!話がある・・・!こっちに来なさい・・・!』



えれな『・・・?お父様?』ボロッ




英玲奈の父『そ・・・それでは北河当主!失礼致します!』ペコッ



えれな『・・・?』ボロッ




ソソクサ ソソクサ



















北河当主『・・・あのお嬢さん、いい顔をしていたな』



ひかり『はい』



北河当主『ひかり、よくやってくれた』



ひかり『このくらいならお安い御用ですよ、お爺様』









ひかり(・・・また会おう、統堂)





























ひかり「といったところだな」




ツバサ「へぇ・・・英玲奈ってお嬢様だったのね」



英玲奈「これでも一応名家の生まれだ、私は納得はしていないが・・・」










ひかり「統堂、あれから親父さんとはどうなんだ?」



英玲奈「あのあとこっぴどく叱られたよ、北河財閥のお嬢様をあんな目に合わせてしまったから焦っていたんだろう」



ひかり「私が統堂を連れ回していたんだがな・・・なんか悪いことをしたな」




英玲奈「そんなことはない、ひかりさんは私に私の知らない世界を教えてくれた、私にとっては最高のひと時だった」


英玲奈「それにあれがあったおかげで、私も少しは親に反抗するという手段を覚えたよ」


英玲奈「今思えば、ツバサの誘いに乗ってA-RISEとして活動しているのも、親に対しての反抗心なのかもしれないな」



ひかり「そうか」









おやじ「ところでお二人さん、今更だけど君ら・・・歳ごまかしてないよな?」



英玲奈「ん?どういうことだ?」



ツバサ「確かに・・・その歳にしては悩みがハイレベル過ぎるわね・・・」



あんじゅ「10才の頃なんて、私なんの悩みもなく生きてたわよ・・・」



おやじ「俺も・・・」







英玲奈「よくわからないが・・・私やひかりさんがいたような環境ならそれぐらい悩むことがあるってことなんじゃないのか?」



ひかり「あるいは私たちが特別だったのかもしれんがな」

















ひかり「綺羅と会ったのはこの中では一番最近だ」


ひかり「出会った時のことは今でもまるで昨日のことかのように覚えている」




おやじ「へぇ、一番関係が深そうな割には一番おそかったんだなぁ?」






ひかり「まぁなーー」























ーー3年前 バスケットボール 中学生の部 地区大会会場ーー








ピーッ!




女子生徒3『お!始まったみたいだね!ひかり!』



ひかり『よし、お前ら!気合い入れろ!!』








ハイッ! ハイッ! ハイッ!





ひかり『む・・・?』



女子生徒3『ん?あぁ、相手の学校の応援団だね、チアリーダーまで連れて来て・・・気合い入ってるねぇ』








ツバサ『・・・!』バッ! バッ!





ひかり『・・・ほう・・・』






















ピーッ!




ありがとうございましたー!!





ひかり『惜しかったな、みんな』



女子生徒1『ごめんね〜、県大会に連れていけなかったよ〜』



女子生徒2『やっぱ"ペイルライダー"さんがいないと勝つのは難しいねぇ』



ひかり『その名前はよせと言ったろう、まったく・・・』





後輩『センパイ・・・ごめんなさい、やっぱり私じゃセンパイの代わりにはーー』



ひかり『そう落ち込むな、次があるさ』なでなで



後輩『・・・はい!えへへ・・・♪』







女子生徒3『しっかし普段なら勝てそうな相手だったのに・・・何が足らなかったのかねぇ?』











ひかり『う〜ん・・・応援が足らなかったかな?もっと応援に気合いを入れるように言っておこう』



女子生徒2『あはは!ひかりったら冗談うまいんだからぁ!』















ひかり『・・・・・』クルッ



ツバサ『・・・♪』ニコッ



























ひかり『・・・・・』スタスタ



ツバサ『ねぇ、あなた?』



ひかり『ん?お前は・・・あの時のチアリーダーの・・・』



ツバサ『覚えていてくれたのね、嬉しいわ』


ツバサ『綺羅 ツバサよ、よろしくね』







ひかり『ご丁寧にどうも、私はーー』



ツバサ『北河 ひかりさん、でしょ?』



ひかり『・・・?知っているのか?』






ツバサ『えぇ、私の学校のバスケ部ではあなたの噂で持ちきりよ』


ツバサ『死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"さん』








ひかり『・・・人違いで声をかけられた訳じゃなさそうだな・・・その覚えられ方はシャクだが・・・』



ツバサ『ふふっ♪』









ツバサ『それにしても意外ね?"死を司る"だなんて物騒な二つ名で呼ばれている人が、そんなに優しい目をしているなんて』



ひかり『・・・余計なお世話だ、もともとペイルライダーだなんて私が名乗り出した名前じゃない』










ツバサ『・・・それに・・・とても力強い目をしている・・・』キッ




ひかり『・・・!』



ツバサ『・・・・・』








ひかり『・・・はは、おかしな奴だなお前は』









ツバサ『ねぇ、あなたさえよければ今後私と個人的に会ってくれないかしら?』


ツバサ『私、あなたのことをもっと知りたいの』



ひかり『・・・・・』






ひかり『・・・まぁそれ自体は構わんが・・・おかしな宗教の勧誘とかだったら引っ叩くからな?』



ツバサ『あらら・・・安心して、そんなのじゃないわ』



ひかり『ならいいんだが・・・』






ツバサ『これ私の連絡先、あなたのも教えて?』つメモ


ひかり『・・・わかった』





















ーー数日後 とあるカフェーー





ひかり『・・・アイドル?』



ツバサ『えぇ』



ひかり『お前がなるのか?ずいぶんと唐突だな?』



ツバサ『そんなことないわ、私のやりたいことを突き詰めていった結果が"アイドル"なの』



ひかり『やりたいこと、ねぇ・・・』







ひかり『で?一体なんだってんだ?綺羅の夢、そのやりたいことってのは?』



ツバサ『・・・私ね、昔から歌うことと踊ることが大好きだったの』


ツバサ『歌ったり踊ったりしてる時こそ、私が私でいられる時だと心から思えるの』



ひかり『ロマンチストだな、そういう考え方は嫌いじゃないが』



ツバサ『もう!茶化さないでよ!真剣なのに!』



ひかり『ははは、すまん』






ツバサ『でもそれ以上にーー』



ひかり『・・・?』




ツバサ『私・・・人の笑顔を見るのが好きなの』



ひかり『・・・ほぅ』





ツバサ『私が楽しく歌ったり踊ったりしてる姿を見て、みんなが笑顔になってくれるのが、最高に嬉しいの』



ひかり『それでチアリーダーを?』



ツバサ『今はね』









ツバサ『・・・ふふっ♪』



ひかり『ん?どうした?何がおかしい?』



ツバサ『いいえ、私はアイドルになるのが夢だなんて言って、笑わずにちゃんと聞いてくれたのなんてひかりさんだけだったなぁって思って』



ひかり『私はそいつが心から叶えたいと思っている夢を笑ったりしない』


ひかり『綺羅の話を聞いて笑わなかったのは、綺羅が本気だとわかったからだ』



ツバサ『ふふっ♪ありがとう、ひかりさん』












ツバサ『ねぇ、もし私がアイドルになったら、あなたがプロデュースしてくれない?』



ひかり『それは・・・私にプロデューサーになれと?』



ツバサ『えぇ、ひかりさんほどの目利きなんてそうはいないし、指導者としてすごく頼り甲斐があるのは目の前で見てきたから』


ツバサ『あなたさえよければだけど・・・どうかしら?』




ひかり『・・・まぁ考えておこう・・・』




















ーー数ヶ月後 バスケ部練習試合会場ーー






ツバサ『・・・・・』キョロキョロ






よろしくお願いします!!









ツバサ『・・・あら?』キョロキョロ



チアリーダー部員『どうしたの?』



ツバサ『あぁ、ひかりさ・・・いえ、ペイルライダーの姿が見えなかったから、どうしたのかなって・・・』



バスケ部員『ん?あいつなら他んとこの練習試合中に起きた事故以来姿を見てないわよ?』



ツバサ『えっ!?事故!?彼女が巻き込まれたの!?』



バスケ部員『私も詳しいことは知らないわ、・・・おっと、始まったわね!』



ワー! ワー!






ツバサ『・・・ひかりさん・・・!』




















ーー数日後ーー







ひかり『・・・・・』スタスタ







ツバサ『ひかりさん!!』タタタ



ひかり『・・・?』クルッ



ツバサ『はぁ・・・!はぁ・・・!』



ひかり『・・・綺羅か・・・』




ツバサ『はぁ・・・!あなたが事故に巻き込まれたって聞いて・・・心配してたのよ?』



ひかり『・・・あぁ・・・あれに巻き込まれたのは私ではない・・・』



ツバサ『そうなの・・・よかった・・・』



ひかり『・・・・・』










ツバサ『ねぇ、どうして急にバスケ部からいなくなったの?』



ひかり『・・・・・』



ツバサ『・・・ひかりさん・・・?』

















ひかり『・・・綺羅、お前ももう・・・私に関わるな・・・』



ツバサ『え・・・?』







ひかり『・・・私は・・・"ペイルライダー"・・・死を司る厄病神だ・・・』


ひかり『私と関わった者は皆不幸になる・・・』




ツバサ『どうしたのひかりさん・・・?一体・・・何を言っているの・・・?』









ひかり『・・・・・』



ツバサ『ひかりさん・・・?』











ひかり『綺羅・・・お前には夢があったな?』



ツバサ『え?えぇ・・・』






ひかり『・・・私は・・・お前のその夢まで奪うようなことはしたくない・・・』



ひかり『だから頼む・・・もう私と・・・関わらないでくれ・・・』





ツバサ『・・・・・』



ひかり『・・・・・』スタスタ










ツバサ『ひかりさん!』



ひかり『・・・・・』クルッ



ツバサ『これを見て』カサッ



ひかり『・・・UTX・・・あの最近出来たっていうお嬢様高校か?』



ツバサ『ここは文武両道に力を入れ込んでいる、施設も人材も一流のものが自前で揃っている』


ツバサ『そしてそこには、アイドルを育成する施設もあるそうなの』


ツバサ『私はここを目指すわ!』



ひかり『・・・そうか・・・』









ツバサ『だからあなたも一緒に来て!』



ひかり『・・・私も・・・?』




ツバサ『・・・ひかりさんに何があったかはわからないけどーー』


ツバサ『私はあなた以上に頼れる人を知らない、あなたが厄病神だとも思っていない!』






ツバサ『私の夢を叶えるには、あなたが必要なの!』





ひかり『・・・・・』













ひかり『どうしてお前はそうまでアイドルにこだわる?』




ツバサ『どうして?』



ひかり『・・・言いたくはないが・・・綺羅が目指している夢はあまりにも険しい、砂漠で胡麻を探すかのようにな・・・』



ひかり『その夢が潰えたとき、お前は絶望を感じないのか?夢が潰えることが怖くはないのか?』




ひかり『それとも・・・綺羅には夢を叶える自信や・・・覚悟があるのか・・・?』




ツバサ『・・・・・』











ツバサ『自信や覚悟なんかないわ、それに夢が潰えた時に自分がどうなるかなんてわからない・・・』


ツバサ『でも、今はそんなことは考えてはいられないの』



ひかり『・・・?』








ツバサ『・・・これは前にも言ったかもしれないけどーー』





ツバサ『私はね、人の笑顔が好きなの』



ツバサ『だから一人でも多くの人の笑顔が見たいの』



ツバサ『それで、アイドルというものを知ったの』









ツバサ『楽しく、そして一生懸命歌って踊ってーー』



ツバサ『アイドルって、そうやって誰かを笑顔にできて、そうやっているうちに自分も笑顔にしてくれるものなの』




ひかり『それでアイドルに?』
















ツバサ『私が一生懸命がんばって、人を笑顔にできた時、やってよかったって本気で思えたの』




ツバサ『でも私一人の力じゃあまりにも不充分、たしかにこのまま誰も見向きもしてくれないかもしれない・・・』



ツバサ『ひかりさんの言う通り、現実は厳しいかもしれない』



ツバサ『応援なんて全然もらえないかもしれない・・・』



ツバサ『でも!そんなことは今どうでもいいの!』




ひかり『・・・!』







ツバサ『自分がやりたいと思ったことを、最後まで追いかけ続けて、その先に何があるのかを、自分の目で確かめるの!』


ツバサ『そうした先の答えであれば、どんなものであろうと受け入れられるはず』


ツバサ『そしてその軌跡を振り返った時、自分はきっと笑顔でいられる!』



ツバサ『それをみんなにも、あなたにもわかってほしい!』








ひかり『・・・いいのか?信じた先にあるのは絶望かもしれんぞ?』




ツバサ『・・・確かにそうかもしれない』







ツバサ『でも、一生懸命がんばってーー』



ツバサ『私がとにかくがんばって届けてみせる!』







ツバサ『今・・・私が感じている、この思いを・・・!』













ツバサ『私の夢は変わらない、みんなに笑顔を与え、みんなの笑顔を見ること』










ツバサ『だからいつか私、必ずーー』











ツバサ『みんなを笑顔にしてみせるわ!』バッ!








ひかり『・・・!』



ツバサ『・・・・・』キッ






ひかり『・・・・・』





























ツバサ「そう・・・そしてその時ひかりさんは、私にあんじゅと英玲奈を紹介してくれたのよね」



おやじ「そうしてお嬢ちゃんたち3人が集まったのか」



ひかり「そうだ、学校内であれだけの人気を博していた優木と、本気になりさえすれば努力で誰にも負けることのない統堂ーー」


ひかり「この2人なら、必ず綺羅の助けになると判断した」




ツバサ「ひかりさんがいなければ、私たち3人は集まることさえなかったわ」




おやじ「なるほどねぇ」
















あんじゅ「でも、どうしても1つ・・・心残りがある・・・」



英玲奈「だな、私もおそらくあんじゅと同じことを考えている」



ツバサ「・・・私もね」




おやじ「ん?どうしたんだい?」


ひかり「・・・・・」





















ツバサ「どうしてその場に、あなたがいないのか・・・」



ひかり「・・・・・」







おやじ「・・・確かにそうだよなひかりちゃん・・・」







あんじゅ「私はあなたに助けられた」


英玲奈「私はあなたに私の知らない世界を教えてくれた」


ツバサ「私はあなたに本当に色々お世話になった」




ツバサ「そして私たち3人、みんなあなたのことを必要としている」


ツバサ「また一緒にいたいと思っている」







ツバサ「なのに・・・なぜあなたは私たちの手を取ってくれないの?」






ひかり「・・・・・」



ツバサ「・・・・・」























ひかり「・・・余計な詮索はやめろ、つまらん話になる」



ツバサ「・・・!」



おやじ「おいひかりちゃんーー」




ひかり「そもそもお前たちは今もこうして、3人でここまで成功しているんだ、今更私にこだわる必要もなかろう?」



ツバサ「でもーー」








ひかり「ダメだダメだ!湿っぽくなっちまったし、この話は終わりにしよう」



ひかり「お前たちも何か頼んだらどうだ?私だけ食べるのも忍びない」




おやじ「あ・・・あぁ・・・」






あんじゅ「・・・・・」


英玲奈「・・・・・」













ツバサ「ねぇひかりさん」



ひかり「どうした綺羅?」





ツバサ「μ'sが予選で歌う場所に困ってるって言ってたわよね?」



ひかり「あぁ、それが?」










ツバサ「・・・頼みがあるの」




















ーー翌日 音ノ木坂学院 放課後ーー






穂乃果「ん・・・!よいしょ・・・!」グッ グッ





ガチャッ




ひかり「よぉ」




海未「ひかり、おはようございます」



にこ「珍しく遅いじゃない?」



ひかり「すまん、少し野暮用でな」





絵里「それじゃあ全員集まったし、本格的に練習始めるわよ!」



凛「は〜い!」







真姫「ところでひかり、予選で歌う場所の候補って何か見つかった?予選まであと二週間しかないのよ?」




ひかり「あぁ、そのことでお前たちに相談があるんだが・・・」



ことり「・・・?どうかしたんですか?」





ひかり「ここで話すより実際来てもらった方が早い、今日練習が終わった後時間あるか?」



花陽「練習のあと・・・ですか?」



希「ウチは平気やけど・・・みんなは?」



穂乃果「大丈夫だよ、でもひかりちゃん?一体どこにーー」



ひかり「それはその時案内する、まずは練習に気合いを入れてくれ」



穂乃果「・・・?」

















ーーUTXーー







ツバサ「すぅ・・・すぅ・・・」



















ツバサ『私の夢は変わらない、みんなに笑顔を与え、みんなの笑顔を見ること』










ツバサ『だからいつか私、必ずーー』











ツバサ『みんなを笑顔にしてみせるわ!』バッ!








ひかり『・・・!』



ツバサ『・・・・・』キッ






ひかり『・・・綺羅・・・』
















ツバサ(でも・・・私が本当に笑顔にしたい人はーー)










ツバサ「・・・!」ガバッ



ツバサ「・・・またあの時の夢・・・」ツーッ



ツバサ「・・・はっ・・・!」ゴシゴシ







コンコン



あんじゅ「ツバサ〜?入るわよ〜?」



ガチャッ






英玲奈「ツバサ、来客だ」



ツバサ「・・・約束通りね」ガタッ















ーーUTX前ーー







穂乃果「・・・・・」ソワソワ



ひかり「・・・・・」










ツバサ「ひかりさん、μ'sのみなさん」スタスタ



穂乃果「・・・!」



英玲奈「約束通り来てくれたな」



ひかり「大切な友達の約束だからな」



あんじゅ「ふふっ♪嬉しいわ♪」






にこ「ふあぁぁぁ・・・♡」


花陽「A-RISE・・・♡」








絵里「さっそくですが・・・私たちに用件とは一体・・・?」



ひかり「そうだ、何やら今度の予選に関係あるそうだが?」





ツバサ「えぇ、ちょっと相談があってーー」






穂乃果「その前に・・・ちょっといいですか?」スッ



ツバサ「・・・?」


ひかり「穂乃果?」



穂乃果「どうしてもこの前の返事がしたくて・・・」




ことり「・・・?」


海未「・・・?」







ひかり「この前・・・?」











穂乃果「A-RISEのみなさんーー」







穂乃果「私たちも負けません!」キッ



ひかり「・・・!」


ツバサ「・・・!」





ツバサ『μ'sのみなさん、お互い頑張りましょ』


ツバサ『そして・・・私たちは負けません』





穂乃果「・・・この間はありがとうございました!」ニコッ









ツバサ「・・・ふふっ♪あなたっておもしろいわね!」



穂乃果「え?」






ツバサ「・・・予選で歌う場所が決まっていないんでしょう?ひかりさんから聞いたわ」




希「ひかりちゃんから?」



にこ「あんた、まさかA-RISEのところに!?」



ひかり「あぁ、この間も相談に乗ってもらっていた」







ツバサ「それなら、うちの学校でライブやらない?」



μ's「えっ!?」



ツバサ「屋上にライブステージを作る予定なの、もしよかったら是非!」ニコッ





穂乃果「・・・!」





ひかり「今日彼女たちを呼び出したのはそれが理由か?」



ツバサ「うふふ♪どうせ頼むなら本人に言っておきたかったから♪」


ツバサ「1日考えてみて?」








ひかり「わかった、ならーー」

















穂乃果「やります!!」



ひかり「・・・は・・・?」


8人「えぇぇぇぇっ!?」























ーー予選当日 UTXーー






アキバレポーター「さぁ!というわけで・・・イェイッ!」クルン


アキバレポーター「いよいよ今日!ラブライブ!予選が開催されま〜っす!」ババッ!








ひかり「・・・テンション高いな・・・」












ーーUTX 屋上ーー




穂乃果「おぉぉ〜!すご〜い!」パアァッ



希「ウチらの学校とは大違いやねぇ」



ひかり「それはそうだろう、ここらじゃ誰もが憧れるお嬢様学校だ、出資量も期待量も違う」



穂乃果「あ!ひかりちゃん!」




ひかり「油売ってるヒマはないぞ、早く準備に入ってくれ」












ーー更衣室ーー




にこ「・・・・・」



凛「あ!かわいいにゃ〜♪」



にこ「当たり前でしょ?今日は勝負なんだから」





凛「よし!やるにゃ!」



花陽「すでにたくさんの人が見てくれてるみたいだよぉ!」





絵里「みんな、何も心配ないわ、とにかく集中しましょう!」スタスタ



ことり「でも本当によかったのかなぁ・・・?A-RISEと一緒で・・・」



絵里「一緒にライブをやるって決めてから、二週間集中して練習ができた」


絵里「私は正解だったと思う!」










コツ コツ



ツバサ「こんにちは」



穂乃果「あ!こんにちは!」テクテク



ひかり「綺羅たちもここにいたか」





ツバサ「いよいよ予選当日ね、今日は同じ場所でライブができて嬉しいわ」


ツバサ「予選突破を目指して、互いに高め合えるライブにしましょ!」スッ



穂乃果「・・・!」


穂乃果「はい!」パシッ




ひかり「・・・ふっ」












ーー予選開始時間 UTX ライブ特設ステージーー





ひかり「まずは綺羅たちの番だな」



ツバサ「えぇ」





キャー! ワー!ワー! キャー!




あんじゅ「・・・♪」


英玲奈「・・・・・」ニコッ





ひかり「・・・始まる前からこの歓声か・・・大したもんだ」



ひかり「自分でも見てみろよ綺羅、お前たちはこうまで期待されているんだ」



ツバサ「・・・・・」






ひかり「綺羅、ずっと前から聞きたいことがあったんだ」



ツバサ「なにかしら?」



ひかり「確かに私が3人を集めたとはいえ、すでにA-RISEは私の手を離れている」


ひかり「そしてA-RISEは、お前たち3人だけの力でこうまで発展していった」


ひかり「今求められているのはお前たち3人、その中に私はいない」



ツバサ「・・・・・」






ひかり「それなのに綺羅、お前がそこまで私にこだわる理由は何だ?」



あんじゅ「・・・・・」


英玲奈「・・・・・」


























ツバサ「・・・大切な友達と一緒にいたいと思うのは、そんなにおかしいことなの?」



ひかり「・・・え・・・?」




ツバサ「・・・・・」スタスタ




ひかり「・・・・・」














♪ 挿入歌 shocking party ♪





♪ Dancing,dancing! Non-stop my dancing ♪


♪ Dancing,dancing! Non-stop my dancing ♪


♪ Dancing,dancing! Non-stop my dancing ♪


♪ Dancing,dancing! Let me do! ♪





♪ Party! Shocking Party!! 始める準備はどう? ♪


♪ (さあ来て ここに来て) ♪


♪ Party! Shocking Party!! 世界が回り出す ♪


♪ (さあ来て ここに来て) ♪



♪ 誰かのためじゃない(私とfreedom) ♪


♪ 自分次第だから(Go,go! we are freedom) ♪


♪ 誰かのせいじゃない(心はfreedom) ♪


♪ 主役は自分でしょ? わかるでしょ? ♪




♪ もっと知りたい知りたい 過剰なLife ♪


♪ いま夢の夢の中へ ♪


♪ もっと知りたい知りたい 過剰なLife ♪


♪ だから…Shocking Party!! ♪




♪ Dancing,dancing! Non-stop my dancing ♪

♪ Dancing,dancing! Let me do! ♪





キャー! キャー! ワー!ワー!


パチパチパチパチ!









凛「・・・直に見るライブ・・・」


花陽「やっぱり・・・全然違う・・・」




花陽「・・・やっぱり・・・A-RISEのライブには・・・私たちーー」



ことり「敵わない・・・!」


海未「・・・認めざるを得ません・・・」




絵里「・・・!」


希「・・・・・」



真姫「・・・・・」


にこ「・・・・・」









穂乃果「そんなことない!!」



8人「・・・え?」



穂乃果「A-RISEのライブがすごいのは当たり前だよ!」


穂乃果「せっかくのチャンスを無駄にしないよう、私たちも続こう!」




8人「・・・!」






ひかり「・・・・・」



穂乃果「だよね!ひかりちゃん!」



ひかり「あ・・・あぁ!その通りだ!A-RISEのことは気にせず、全力を出し切ってこい!」



穂乃果「うん!」








バッ!





穂乃果「A-RISEはやっぱりすごいよ!こんなすごい人たちとライブができるなんて・・・!」



穂乃果「・・・自分たちも、思いっきりやろう!」




8人「おー!」




穂乃果「よーし!それじゃあ行くよ!」


穂乃果「μ's!ミュージックーー」








穂乃果ぁー!!



バタバタ




穂乃果「・・・?」



ひかり「・・・来たか、遅いぞお前たち!」




穂乃果「あ・・・!」



音ノ木坂学院の生徒たち「えへへ・・・」



ヒデコ「・・・・・」ニコッ


フミコ「・・・・・」ニコッ


ミカ「手伝いに来たよ!」ニコッ



穂乃果「わぁ・・・!」








穂乃果「さぁ!行こう!!」
























♪ エンディングテーマ ユメノトビラ ♪








♪ ユメノトビラ ずっと探し続けた ♪


♪ 君と僕とのつながりを探してた ♪





♪ Yes! 自分を信じてみんなを信じて ♪


♪ 明日が待ってるんだよ 行かなくちゃ ♪


♪ Yes! 予感の星たち胸に降ってきた ♪


♪ 輝け…迷いながら立ち上がるよ ♪



♪ 疲れた時に僕を励ます 君の笑顔は最高 ♪


♪ そして少しずつ進むんだね ♪


♪ ときめきへの鍵はここにあるさ ♪





♪ ユメノトビラ 誰もが探してるよ ♪


♪ 出会いの意味を見つけたいと願ってる ♪


♪ ユメノトビラ ずっと探し続けて ♪


♪ 君と僕とで旅立ったあの季節 ♪




♪ 青春のプロローグ ♪










ワー!ワー! パチパチパチパチ!







穂乃果「ありがとう・・・みんな・・・!」






ツバサ「・・・・・」ニコッ



ひかり「・・・・・」






















♯19 report11 A-RISE「大切な友達」 fin


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