由良「提督さん?」
ある鎮守府、由良さんとの
ちょっとした一夜の話し。
短いです。
初めまして。新人提督です。SSは初めて書きます。
様々な艦これ関連の素敵なSSを拝読していくうちに
自分でも書きたいと思い筆を執った次第です。
勢いだけで書いたもので、拙い文章で申し訳ありません。
少しだけオリジナル設定入ってるかもしれません。
鎮守府から比較的近くにある街…
大通り沿いにある居酒屋はとある団体で
貸し切られていた。
『○○鎮守府御一行様』
準鷹「第11回 大艦娘慰労会~!」
千歳「提督のポケットマネーで
お店貸切!飲み放題食べ放題です!
ヒャッハァァァ!!」
準鷹「ちょっ…!それアタシのセリフ!」
青葉「どもども~!僭越ながら青葉が乾杯の音頭をとらせて
頂きます~!それではみなさ~ん!
日頃からお疲れさまでーす!
かんぱーい!」
カンパーイ
ガヤガヤ
ヤンヤヤンヤ
ノメヤウタエヤ
クズレーターゲンジツートー♪
ゼツボーニカラレ
マヨイツーヅケテー♪
アキツマルチャン ステキー!
ヤキトリウマウマ
愛宕「あら?そういえば提督は?
今夜の飲み会には本人は参加してないの?」
天龍「あぁ、なんでもまだやることがあるんだってよ。
相変わらずカタブツだよな~。愛嬌がないっていうかよ。」
グビグビ
愛宕「ふ~ん…?
由良ちゃんもいないようだけど?」
天龍「トイレでも行ってんじゃね?
うちの艦隊全体で貸し切りのはずだから
いないってことは無いだろ。」
愛宕「それもそうよね~。あら~?
でもここに来るまでに一緒にいたかしら?」
キョロキョロ
アハハ!ノムノ オッソーイ!
グラスアイタゾ-!
スイマセーン!コッチ ウィスキーストレート!
ウボォェェェ!
ギャァァ!
アシガラガハイタァァ!
天龍「(…カオス)」
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-鎮守府-
提督「…」
カリカリカリ
提督「…」
カリカリ
提督「…フゥ」
カタトントン
提督「今頃皆さん、盛り上がってるんでしょうね。」
セノビー
提督「艦隊のモチベーション向上にも繋がりますし
開いて良かったと思いたいです。
いささか、懐が寒くなりましたが…。」
ウデドケイチラリ
-1900
提督「…」
ゴソゴソ
提督「あったあった。」
提督「(皆さんは街の居酒屋さん貸切で
飲み放題。私は鎮守府で
日本酒一人飲み放題。)」
提督「(今夜は満月です。一人飲みの
最高のシチュエーションです。)」
提督「(では早速…ん?)」
コツンコツン
提督「(足音?この鎮守府には今は私一人のはずですが?
…音が次第に大きくなってる…
このままくれば執務室の前を通り過ぎますね。)」
コツンコツン
提督「…」
コツンコツン
提督「…」
コツン…
コツン…
提督「(息を殺して…)
コツンコツン
提督「動くな…」
スッ
??「え!?」
提督「な…!?由良…さん!?」
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-執務室-
提督「先程は失礼しました。」
ニホンシュドウゾ
由良「いえ、由良も悪いんです。」
ア、アリガトウゴザイマス
提督「でもなぜ由良さんだけ鎮守府に?」
由良「実は、集合時間前に長良姉さんに
『まだ時間あるよね!一緒に走ろっ!』
て誘われちゃって…それで
汗いっぱいかいちゃって」
提督「Oh…」
由良「それで、シャワー浴びて、
髪を纏めてたらこんな時間になっちゃって…。」
提督「心中お察しいたします。」
ニハイメドウゾ
由良「長良姉さんと一緒だと体が
鈍るって心配は無いんだけどね。」
ア、スイマセン
提督「前向きな捉え方で良いですね。
でも、私と飲んでて良いのですか?」
由良「んー。今行っても、中途半端だし由良は
あんまり騒いで飲むよりも出来れば静かに
飲みたい感じかな?提督さんこそ
行かなくても良かったの?」
提督「私もどちらかと言えば
静かに飲みたいタイプです。
それに準鷹さん、行きましたよね。」
由良「アッハイ(察し)」
提督「そういうことです。」
由良「…」
コクコク
提督「…」
ゴクゴク
由良「…」
提督「…」
由良「(…どうしよう)」
提督「(…会話が)」
由良・提督「「(続かない…!)」」
由良「…ねぇ提督さん。」
提督「!?、はい何でしょう。」
由良「このお酒ってどこから買ってきたの?
あんまり見ない銘柄よね、ね?」
提督「あぁ、これはですね。」
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提督「今日はどうか宜しくお願いします。」
ペコリ
呉提督「あぁ、よろしくな!」
キラキラスマイル
提督「(ずいぶん爽やかな人ですね。)」
大鯨「て・い・と・く♪
準備できましたよ♪」
呉提督「ありがとう大鯨ちゃぁ~ん♪」
ダキッ
大鯨「て、ていとく///
こんな時間から…人も見てるんですから///」
呉提督「ふへへ…良いではないか!
良いではないか!」
アタマナデナデ
イチャイチャ♪
キャッキャッ
ウフフ♪
提督「(……。)」
提督「(…。)」
提督「(…この胸の奥のドス黒い
感情はなんでしょう)」
イラァッ
呉提督「あぁごめんごめん。
それでそっちの準備は?」
提督「はい、もういつでも。」
呉提督「良しそれじゃ、始めよっか!」
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提督「惨敗ですね。」
由良「うぅ…由良の良い所、見せたかったのにぃ…」
中破判定
天龍「こっちは駆逐艦と軽巡しかいないってのに…
向こうは空母と戦艦の編成だろ!?
あんまりじゃねぇか!」
大破判定
提督「本当なら、準鷹さんと千歳さんにも
協力を仰ぎたかったのですが…
生憎、お二人とも仲良く二日酔いらしく。」
天龍「なにやってんだアイツら…。」
呉提督「ぃよう!お疲れさん!」
提督「ありがとうございました。
おかげで良い経験になりました。」
フカブカ
呉提督「よしてくれ仰々しい!あんまり堅いのは
男にも女にもモテないゾ!」
提督「はぁ。」
呉提督「いまいちピンと来てないみたいだな。
ま、いっか。大鯨ちゃん、アレを。」
大鯨「はい呉提督♪…こちらをお受け取りください♪」
提督「?、これは?」
呉提督「お近づきの印だよ。
アンタだって酒は飲むだろ?」
提督「嗜む程度には。」
呉提督「なら良かった!結構良い酒なんだよ。
冷やしても燗にしても美味いんだ!
機会があったらまた頼むよ。」
提督「こちらこそ、宜しくお願いします。
では、ありがたく頂戴します。」
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由良「…あぁ!あの呉の提督さんなんですか!?」
提督「四六時中キラキラオーラ全開でした、
まぶしすぎて直視出来ませんでしたよ。」
提督「良ければ、チーズ鱈いかがです?」
由良「あ、どうも」
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提督「(なんだかんだで一升瓶の4分の3が無くなってしまった。)」
カラッ
由良「それれれすね~ヒック、ゆらは~
いってやったんれすよ~ヒック」
グビグビッ
提督「(コイツァ…)」
提督「(案外面倒臭い…!)」
由良「ていとくさ~ん!!おぉ~いぃ!
ゆらのはなしぃ!聞いてるんれすかぁ!」
バシバシ
提督「イタッ!イタタッ!!
ゆ、由良さん!叩かないで下さい!」
由良「しんけんにきいてくれるまれ~
やめないも~ん」エヘヘ
バシバシ
提督「(えぇ~…)」
イタイ
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由良「zzz」
スゥスゥ
提督「(…由良さん…全部空けちゃった…。)」
チラッ
由良「zzz」
ムニャムニャ
提督「(背中めっちゃイタイ。)」
由良「ってー↑!」
ガバッ
提督「!!??」
ビクゥッ
由良「zzz」
ストン
提督「(びびびっくりしたぁ、どういう
寝言なんですか…。)」
ドキドキ
提督「(…私はもう少し飲みましょうか…。)」
提督「(こんなこともあろうかと、
ストックは用意してました。正解ですね。)」
トクトクトク…
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提督「(由良さんの桜色の髪に月明かりが
反射してますね。なんて綺麗なんでしょう。)」
ムズムズ
提督「(柔らかそうな髪質です、触ったら
一体どんな手触りなんでしょう。)」
ムズムズ
由良「zzz」
ウーン
提督「(肌も白い…特にうなじの辺りが際立って白いですね…)」
ニホンシュゴクゴク
提督「(あ、この感じ、ちょっとデジャヴ…)」
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-4年前 7月中旬頃-
ミーンミンミンミンミーン
ジーワジーワ
提督「ハッ…ハッ…!」
ゼェゼェ
提督「この…あたり…と…聞いていたん…です…が!」
ニモツヒキズリ
提督「ハァ…ハァ…なんでこんな急な峠を…越えねば
ならんのですか…。」
ズル…ズル…
提督「(ここが峠のピークですか。
…あぁ見えた、あれが今日から私が
働く鎮守府ですか…。)」
提督「(綺麗な海…とても、
深海棲艦がいるとは思えないですね…。)」
??「大丈夫ですか?」
提督「?」
ウシロフリカエリ
??「良ければ手伝いましょうか?」
提督「(この辺りの学校の娘でしょうか?
見たことない制服ですが…
今は夏休みの時期でしたか?)」
提督「(それに…こんな暑い気候の土地なのに、
なんて肌の白い…。)」
??「あの…お兄さん?」
提督「あ、いえいえ、大丈夫ですよ。
お心遣いありがとうございます。
御嬢さんはお優しいんですね。」
??「あはは、御嬢さんだなんて。
由良は艦娘だからそれくらいの
荷物へっちゃらよ?」
提督「え?」
由良「え?」
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-鎮守府 客間-
提督「つまり、貴女はこの鎮守府に配属された
艦娘ということですか?」
ムギチャドウゾ
由良「はい、そうなります。」
ア、アリガトウゴザイマス
提督「今日からよろしくお願いします…由良さん。」
由良「アハハ♪敬語なんて使わなくても良いのに♪」
提督「いや、その、癖でして…。」
アハハ
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由良「提督さん?何見てるの?」
ヒョイ
提督「これですか?私の故郷の海岸の写真ですよ。
地元の友人から送られてきたんです。
…ここは深海棲艦が出現するまでは、海水浴客や観光客で
夏は賑わったものですが。」
提督「今では、立入禁止区域の一つとして
指定されてしまいましてね。」
由良「へぇ~!夕陽の写真なんて
お友達も中々ロマンティストなのね!
何ていう名前の海岸なの?」
提督「えぇ、『由良』海岸という海岸です。」
由良「…え?」
提督「ハイ。あなたと同じ名前の海岸です。
とても…そう、とても美しいんです。」
ニコッ
由良「…!」
ドキッ
提督「海岸の周りは旅館やホテルといった
宿泊施設も豊富にありましたが…
今では中々、思うように集客が上手くいかないようで…。」
提督「?、由良さん?」
由良「(美しい?由良が?え、そんな///)」
ポケー
提督「大井…じゃなくてオーイ。」
由良「っは!なななに提督さん!?」
ドギマギ
提督「…?」
--------------------------------------------------
天龍「…痛ぇ」
ボロッ
不知火「…クッ」
ズキッ
由良「て、提督さ…ん。
今、戻りました…。」
ボロボロ
提督「由良さん!皆さん!
あぁ良かった…!
本当に…良かった…!」
ダキッ
由良「!?」
提督「(抜かりました…、
この海域の深海棲艦はほとんどが
駆逐艦や軽巡級…
まさかヲ級が出てくるなんて…!)」
ギュウ
由良「///」
提督「(しかし、この海域にも
空母がでるようになってしまったんですね…
中央に報告しなければ…。)」
由良「提督さん…」
提督「(しかし、なぜ…
今までにヲ級が観測された事は無いのに…
あるいは…)」
由良「提督さん!!!」
提督「?」
由良「その…みんな見てるから…ね?///」
提督「」
不知火・天龍「「…ッケ」」
ザザーン…
…
ザザーン…
…
-----------------------------------------------
提督「(あの時は手探り状態で
日々の任務をこなしてましたね。)」
提督「(戦艦こそいないにしても
今ではそれなりの規模に拡大しましたし。)」
提督「(ここまでこれたのも、
彼女が常に隣に居てくれたからでしょう。)」
提督「(感謝してますよ由良さん。)」
由良「zzz」
ムニャムニャ
提督「…」
キョロキョロ
提督「(今は…私たち以外、誰も
いないですよね。)」
提督「…」
サラッ
由良「ん…」
ピクッ
提督「(良く手入れされているのがわかりますね。
ずっと触れていたい気持ちになります。)」
サラサラ
由良「んん…」
ムズムズ
提督「(そういえばあのとき、呉提督と大…鯨さん?の
薬指に指輪が嵌められてましたね…)」
ナデナデ
提督「(まるで婚約指輪のようでしたが)」
ナデナデ
由良「う~ん…」
ゴロン
提督「(うわっ!)」
ガシィッ
提督「(あ、あぶなかった…寝がえりで
ソファから転がり落ちるところでしたが、
なんというかこう…顔が近い…)」
提督「(あぁ…なんて良い香りなんでしょう
そういえばシャワーを浴びてきたと言ってましたよね…)」
ドキドキ
提督「(っは!だからダメですって!)」
アタマブンブン
提督「(良からぬ行動に出る前に早く由良さんを
部屋に連れていきましょう…。)」
提督「さて…」
オヒメサマダッコ
由良「zzz」
--------------------------------------------------
-軽巡寮-
提督「確か、ここでしたよね。」
ヨイショ
ガチャ…
提督「(ゆっくり…ゆっくりと)」
ソッ
ギシッ…
由良「ムゥ…」
ギシッ…ゴロン
提督「(ふぅ…う…あぁ腰が痛い)」
コシトントン
提督「(それにしても…)」
提督「(やはり女の子ですね。
部屋は綺麗に片づけられてますし。
化粧台の前には色々な美容品が…
う~ん…居辛い)」
アタリミマワシ
提督「戻りましょう。」
ガチャ…バタン
提督「ハァ…なんだかドッと
疲れました…。酔いも醒めましたし、
飲み直しましょう。」
提督「こんな所を誰かに
見られでもしたらお終いですね。」
HAHAHA
パシャッ
青葉「…」
提督「HA…」
青葉「…」
提督「…」
青葉「…」
提督「…」
青葉「…」
提督「…」
青葉「!」
ダッ
提督「!?」
ダッ
アオバワレェェェェ
アオバ ミチャイマシタァァァ
由良「ムニャムニャ♪」
--------------------------------------------------
-翌朝-
鎮守府内新聞「スクゥゥプ!!夜這いか!?
軽巡由良に襲いかかる変態紳士狼!
カタブツ提督の愚行!!」
ドドンッ!
提督「…」
ヒソヒソ
ザワザワ
アノ フタリガネェ
アラ、オニアイヨ♪
青葉「ドモドモー♪お二人がそんな親密な関係に
なっていたとはー。忘れ物を取りに戻ったら
まさか現場に立ちあうなんて青葉は
なんてついているんで…」
アタマワシヅカミ
メリメリメリメリィッ!
青葉「オギャァァァ!て、提督!
腕ほっそいのに力つよッ!
割れるっ割れるぅぅぅ!!」
由良「…提督さん」
カオマッカ
提督「…なんでしょう由良さん…。」
メキメキィッ
由良「…寝てる間になにかやらしいこと…した?」
モジモジ
提督「無いと言えば…嘘になります…。」
由良「///」
ボンッ
フラッ
バタッ
ユラァァァ!
その後
しばらくして
由良からの誤解は解けたが
その間、ふわっふわしたような
よそよそしい空気が二人の間に流れたという…。
-艦-
楽しんで頂けたら、幸いです。
キャラの性格を把握しきれてないうちに
書くべきではありませんね。
もう少し勉強してきます。
全ての由良提督に幸あれ
由良海岸は地元から近いので何だか嬉しくなりました(^^)
>1コメのSS好きの名無しさん
おや?もしかしたら私と同じ県かもですね。
コメントありがとうございました。
由良さんそんなに艦隊に入れてなかったけど、今度から入れてみようかな。
>3コメのSS好きの名無しさん
コメントありがとうございます
由良さんに限らず、軽巡は魅力たっぷりな子が多いですよー♪
是非にご検討ください♪
面白いです
>5コメのss好きの名無しさんへ
コメントありがとうございます
面白いと感じて貰えたようで嬉しいです
今後ともよろしくお願いいたします
由良は可愛いなぁ…可愛いよな?
7コメのss好きの名無しさんへ
コメントありがとうございます
えぇ…由良は…可愛いんです
準鷹???あっ隼鷹か。←いまごろ気づいた。