京子「リョナゲー!」
ごらく部の4人で京子が持ってきたゲームをやることになったものの…。
鬱展開はありませんがキャラ崩壊注意です。
鬼畜結衣さん注意。結衣好きな方は特に閲覧ストップ推奨です。
休日 結衣のアパート
結衣「京子のやつ遅いな…」
ちなつ「自分から結衣先輩のうちに集まろうって言い
出しておいて、いったい何をしてるんですか
ね?」
あかり「き、きっともうすぐ来るよぉ~」
ピンポーン
――
結衣「やれやれ、ようやく来たみたいだな」ガチャ
京子「結衣、待っててくれた…?」ウワメヅカイ
結衣「おめーが待たせたんだろうが」
京子「おっと、こいつぁうっかりだ!」テヘペロ
結衣「バカやってないで早く入れ。あかりもちなつ
ちゃんも待ってたんだぞ」
――
京子「ちなつちゃーん!」ガバッ
ちなつ「…」スッ
京子「へぶっ!何で避けるの!?」
ちなつ「京子先輩、約束の時間とっくに過ぎてますよ」
京子「いやー、面目ない!今日はとっておきの面白い
シロモノを準備してきたんでね」
あかり「京子ちゃん、何を持って来たの?」
京子「これだーッ!」ズビシッ
ちなつ「ゲーム…ですか?」
――
京子「正解!これはPCゲームである!」
結衣「いったい何のゲームだ?」
京子「おおーっ、さすが結衣さん。ゲームとなると食い
つきがいいね。これは格闘ゲームだよ!」
ちなつ「格闘ですか?」
京子「そう!しかも市販されてるやつじゃないよ。コム
ケ経由で手に入れたレアモノだからね」
――
結衣「それで、どういう内容なんだ」
京子「まぁまぁ、慌てなさんな。今から起動して見せる
から。結衣、パソコン借りるよー」
結衣「パソコンならそこのテーブルの上」
京子「みんな、きっとハマるからね~」カチャ
あかり「あかり、格闘ゲームなんてやったことないけど
大丈夫かな~?」
ちなつ「私も特に経験ないですよ」
京子「だ~いじょうぶ!とにかく百聞は一見にしかず
だから」
――
京子「おやおや、結衣さんのデスクトップはゴマフアザ
ラシですか。見た目とちがってかわいいものが好き
とお見受けした」
結衣「べ、別にいいだろ!//」
あかり「わぁ、アザラシの赤ちゃんかわいいよぉ」
ちなつ「クールな結衣先輩の意外な一面が見れて、チーナ
感激です!」
京子「さ~て、起動させるよ~」カチッ
――
結衣「『散りゆく百合』?なんだか重々しいタイトル
だな…」
京子「とりあえず、キャラクター選択画面に移るからね。
きっと驚くぞ~」カチカチッ
あかり「わっ、画面の中にあかりがいるよぉ~!?」
結衣「本当だ。私やちなつちゃんも…」
ちなつ「キャー!結衣先輩がゲームの中に!!」
結衣「どういうことなんだ、京子!?」
京子「んっふっふ~、実にいいリアクションだねぇ。
持って来たかいがあったよ」
――
京子「実はね、コムケで知り合ったひとがゲームの
同人サークルをやってて」
京子「格闘ゲームのストーリー構成やアクションで
意見がほしいって言われてさぁ」
京子「いくつか提案してみたら、すごく喜んでもらえ
たんだよね」
京子「売れ行きも良かったみたいで。そうしたら、何か
お礼がさせてほしいって言われちゃってさ」
京子「キャラクターをごらく部と生徒会メンバーに
入れ替えてほしいってお願いしてみたんだ!」
――
結衣「その結果がこれか…」
京子「そゆこと。サンプル版だから、世界に一つしか
ないんだよ」
ちなつ「とゆうか、私たちの情報を勝手に教えたん
ですか!?プライバシー侵害です!」
京子「まぁまぁ、固いことは言いっこなしで。ちなつ
ちゃんも結衣をゲームで使ってみたいだろう?」
ちなつ「そ、それは…」
京子「結衣にあーんなことやこーんなことをさせられる
んだよ」
結衣「こら、勝手なことを言うな」
ちなつ「結衣先輩にあんなことやこんなことを…」ブツブツ
結衣「ちなつちゃん!?」
――
ちなつ「やりましょう!いえ、やるべきです!」ギラギラ
京子「そうこなくっちゃ!」
結衣「ま、まぁ普通の格ゲーなんだろ?」
京子「それは見てのお楽しみ!では、さっそくプレイ
してみようか」
ちなつ「結衣先輩、結衣先輩を使わせてください!」
あかり「ちなつちゃん怖いよぉ…」
――
京子「とりあえず私が模範を見せてあげるよ。対COM戦を
やるから、後は習うより慣れろで」
結衣「ずいぶん適当だな…」
ちなつ「結衣先輩、結衣先輩の雄姿…」
京子「それじゃ、ちなつちゃんのリクエストにお応え
して、結衣を使ってみようか」
ちなつ「京子先輩、絶対かっこよく操作してくださいね!」
京子「りょうかい、りょうかい!」
結衣「いやな予感しかしない…」
――
京子「相手はあかりでいっか」
あかり「えぇーあかりなの!?」
ちなつ「京子先輩、絶対勝ってください!」
あかり「あわわ、あかりがやられ役なんていやだよぉ」
京子「まったく、あかりはワガママだな。面倒だから
綾乃にしようっと」ポチ
――
京子「ではでは、バトルスタート!」
結衣「へぇ、デモムービーもけっこうきれいだな」
ちなつ「キャー、結衣先輩カッコいいです!」
結衣(ゲーム)『ちっ、幼女じゃないのか』
結衣「おいコラ、なんだこのセリフは」
京子「いやー、結衣さんはやっぱこうじゃないと」シレッ
結衣「ふざけんな」
――
綾乃(ゲーム)『罰金バッキンガムよーッ!』
結衣「ぶふっ」
あかり「声までそっくりだよぉ」
京子「そりゃそうさ。みんなの声をあらかじめ録音して
音源として渡しといたからね」
結衣「おまえのその行動力はどこからくるんだ」
京子「さてさて、はじまるよ~」
――
ちなつ「結衣先輩、ファイトですッ!」
京子「結衣は近接格闘型だからね。まず間合いを詰めよ
うか」
結衣(ゲーム) 『…』スッ
ちなつ「結衣先輩、今です!一撃必殺です!」
結衣「ちなつちゃん、落ち着いて」
京子「よーし、結衣のリーチならここで中断突きだ!」
――
結衣(ゲーム)『遅いッ!』シュッ
ちなつ「キャー!結衣先輩ィ!」
ドスッ
あかり「えっ…?」
綾乃(ゲーム)『うぐっ!』
結衣「!?」
――
綾乃(ゲーム)『ううっ…』
結衣「な、なんだよ。ダメージ音リアルすぎだろ…」
あかり「杉浦先輩、苦しそうだよぉ…」
京子「さあて、一気に畳み掛けるぞ!」
ちなつ「結衣先輩、一気です一気!」
結衣(ゲーム)『ていやぁッ!』
ごすっ
綾乃(ゲーム)『あがぁッ!』
あかり「ひっ…!?」
結衣(ゲーム)『まだまだぁ!』
げしっ
綾乃(ゲーム)『あぐっ!…か、かはっ』
結衣(ゲーム)『おらおら、どうした』
べぎっ
綾乃(ゲーム)『い、いや!痛いッ!』
――
ちなつ「き、京子先輩…?」
あかり「も、もうやめてよぉ!」
京子「慌てない、慌てない。トドメいっちゃうよー」
結衣(ゲーム)『もらった!』ガシッ
綾乃(ゲーム)『いやぁ!離してぇ!』
ごぶっ
ごずっ
めきぃ
結衣「…」
京子「そ~れフィニッシュ!」
ぐしゃっ
――
綾乃(ゲーム)『う、うげぇえぇ…』グタッ
あかり「す、杉浦先輩が…」ガタガタ
ちなつ「ちょ、京子先輩…」
京子「見たか、これが結衣の必殺四連五寸釘膝撃!」
結衣「綾乃の…口から血が…たくさん…」
京子「しかーし、お楽しみはここからである!」
――
結衣(ゲーム)『おい、勝手に寝てるんじゃねえよ』ガッ
綾乃(ゲーム)『ひぐぅッ』ビクビクッ
京子「なんとこのゲーム、倒れた相手も徹底攻撃できる
のだ!死体蹴りなんて比べものにならないこの自
由度!」
結衣(ゲーム)『そらよっ!』ゲシッ
綾乃(ゲーム)『きゃああっ!』
京子「しかもしかも~」
結衣(ゲーム)『へへっ』ガバッ
綾乃(ゲーム)『い、いや!やめてぇ!』ジタバタ
結衣(ゲーム)『おとなしくしてろっ!』ガッ
――
綾乃(ゲーム)『うっ…』ガクッ
結衣(ゲーム)『たまんねぇな』ジュルリ
綾乃(ゲーム)『お、お願い…許して…』ポロポロ
結衣(ゲーム)『うるせぇ!敗者は玩具なんだよ!』ビリッ
京子「なんと、倒した相手を襲うこともできるのです!
ねぇ、これすごくない!?」
結衣「…」
京子「襲い方もマニア歓喜の充実ぶり!ちなつちゃんも
やってみたいでしょ!」
ちなつ「…」
京子「さて、説明はこのくらいにして早速みんなでやって
みようか。へへへ~、まずはあかりから倒しちゃお
うかな~」
あかり「こ、こんなのおかしいよ!」ダッ
――
バタン
京子「あれ、あかり帰るのか~?せっかく目立てるチャン
スなのに」
結衣「…だよ」
京子「え、どしたの結衣。あっ、待ちきれないわけ?
さすが結衣はゲーム通だな~」
結衣「京子、おまえ最低だよっ!」
京子「へ?」
――
結衣「なんなんだよ、このゲームは!おまえ、自分が
してることの意味わかってるのか!?」
京子「そ、そんなに怒ること?」
結衣「こんなものを平然とやれるおまえの神経はどう
かしてるよ!」
京子「えぇっ、だって面白いじゃん。そうだよね、
ちなつちゃん?」
ちなつ「…私も帰ります」スクッ
――
京子「そんな、ちなつちゃ~ん」
ちなつ「見損ないましたよ、京子先輩。あ、結衣先輩。
あかりちゃんのことは私が追いかけますんで」
結衣「ありがとう、ちなつちゃん…」
京子「…」チラチラ
バタン
――
結衣「さてと…京子もう出てってくれよ」
京子「ゆ、結衣ぃ。どうして?どうしてなの?」
結衣「いいかげんにしろ!そのくらいわかれよ!」ドン
京子「ひっ…!?」ビクッ
結衣「なんだよ。さんざん楽しんでたくせに、いざ自分
が暴力振るわれそうになったら怖がるのか?」
京子「や、やだ…。乱暴しないでよぉ…」ガタガタ
――
結衣「…京子。どうしてあかりやちなつちゃんは帰った
と思う?」
京子「そ、それは…」
結衣「暴力だよ。今まさにおまえが怯えている暴力だ」
京子「…」
結衣「暴力はみんなを嫌な気持ちにさせるんだ。一部の
異常者を除いてな」
京子「わ、私はそんなつもりじゃ…」
結衣「京子。悪いけど、さっきのおまえは異常だったよ」
――
京子「わ、私…ゲームだから、ゲームなんだからいい
と思って…」グスッ
結衣「京子は…綾乃にあんなひどいことができるのか?」
京子「で、できないよ。綾乃は友だちだもん…」
結衣「だったら…たとえゲームでもあんなことはする
べきじゃなかったんだ」
京子「うぅ…まちがってた、私まちがってたよ…」グスッ
結衣「わかったか、京子?」
京子「私…みんなを面白がらせようと思って…」
結衣「でも、みんな傷ついたんだ」
京子「ごめんなさい…ごめんなさい…」ヒック
――
結衣「もうこんなことは二度とするな。約束だぞ」
京子「うぅっ、約束する。約束するよ。だから、許し
て…お願い…」
結衣「まぁ、私はともかくあかりたちはどうかな」
京子「えっ…?」
結衣「もうおまえとは絶交じゃないか」
京子「う、嘘ッ。そんなのいやだよ!」
結衣「あかりもちなつちゃんも、ごらく部にもう来ない
かもな」
京子「そんな…」
結衣「方法は一つある」
京子「お、教えて!お願い!」
結衣「おまえがいなくなれば、二人ともごらく部に戻って
くるだろうな」
京子「…」
――
結衣「冗談だよ、冗談。私のほうから頼めば、あかり
たちも許してくれるさ」
京子「よかった…」ホッ
結衣「ただし、条件がある」
京子「な、何?」ビクッ
結衣「京子、もし私に間を取り持ってほしいなら…」
京子「…」ゴクリ
結衣「このゲーム、私にも売ってくれよ」
――
京子「え…えっ!?」
結衣「ちゃんとお金は払うよ。おまえ、これ作った
ひとと仲いいんだろ?」
京子「そ、それはいいけど…。でも、どうして?結衣、
あれだけ怒ってたのに」
結衣「バカだなぁ。あれはあかりやちなつちゃんがいた
からだよ。表面だけでも常識的な先輩として振る
舞っておかないとな」
京子「そ、そんな…」
結衣「京子、私は暴力が大好きな異常者だよ」ニッコリ
――
京子「う、嘘だ。結衣は冗談でもこんなこと言わない
よ…」
結衣「人前ではな。世間体ってもんがあるだろ。それに
してもいいゲームだな。ちょっと京子を嬲りもの
にしてやろうかな、ほら貸せよ」
京子「う、うん」
結衣「京子をぴーぴー泣かせてから裸にひん剥いて、あと
は失神するまで犯してやる」カチカチ
京子「ゆ、結衣。それってゲームだからだよね?ホントに
やったりしないよね…?」ビクビク
結衣「なんだよ、誘ってんのか。今すぐヤってやろ
うか?」
京子「い、嫌ッ。そんなの嫌だよ!」
結衣「ははっ、びびってやんの。な~に、リアルでそんな
ことしたらすぐお縄だろ。だからゲームで済ますん
だよ」カチカチ
京子「…」
――
結衣「おっ、いいなこれ。京子のやつわんわん泣いて
やがる」
京子「結衣…」
結衣「そうだ、京子。キャラ追加も頼んでくれよ。料金
は私が持つから」
京子「た、頼んではみるよ」
結衣「大室さんの妹を追加してくれよ。あの子、正直
私の好みにどストライクなんだよな」
京子「…」
結衣「徹底的にイジメ倒して、身も心もボロボロに
してあげたいんだよ」
京子「わ、私もう帰る。ゲームは新しいの届くまで
結衣が使ってていいよ。私もうやらないし」
結衣「おっ、気が利くな。それじゃ、花子ちゃん追加
よろしく頼んだからな」
――
京子の部屋
京子「はぁ…」
京子「もうさんざんだよ。あかりやちなつちゃんには
嫌われるし、結衣はおかしいし」
京子「とりあえず、ゲームのこと頼まないと…。結衣に
取り持ってもらわないと、あかりたちに嫌われた
ままだよ」ピポパ
京子「もしもし、ルリルリさんですか?ラム子です。
突然で申し訳ないんですけど、例の格ゲーに
ついてなんですが…」
――
翌日 七森中
あかり「昨日は本当にびっくりしたなぁ…」
あかり「京子ちゃんに会ったら何て言えばいいのかな」
あかり「あかりも、すぐに逃げ出さないで京子ちゃんと
ちゃんとお話しすればよかったよぉ…」
綾乃「あら、赤座さん。どうしたの、浮かない顔をして」
あかり「す、杉浦先輩!あの、怪我は大丈夫ですか?」
――
綾乃「怪我?私はどこも怪我なんてしてないわよ?」
あかり「(あっ、そういえばあれはゲームのなかだった
よぉ)」
あかり「い、いえ。すみません。私の勘違いで…」
綾乃「赤座さん。なんだか様子が変よ?」
あかり「そ、そんなことは…」
綾乃「何か悩み事があるんじゃないの?もし私でよけ
れば相談に乗るわ」
――
あかり「(杉浦先輩、本気で心配してくれてるよぉ)」
あかり「(あかりだけで考えていてもわからないし、
相談に乗ってもらおうかな)」
あかり「(そうすれば、京子ちゃんも…)」
あかり「あ、あの。杉浦先輩、相談があるんです」
綾乃「なんでも言ってみて。これでも私は生徒会
副会長なんだから」
あかり「その…京子ちゃんのことなんです」
綾乃「と、歳納京子のこと!?」
――
あかり「京子ちゃん、面白いものがあるってゲームを
持って来たんです」
あかり「そのゲーム、キャラクターがごらく部や生徒会
のひとになっていて…」
あかり「そうしたら…京子ちゃんが杉浦先輩を選んで、
ひどいことをたくさんしたんです」
あかり「叩いたり蹴ったり、その、もっとひどいこと
もして…」
あかり「私や結衣ちゃんが止めても、京子ちゃんは何も
感じないんです」
あかり「あんなにひどいことを、楽しんでやってて…」
――
あかり「うぅ…」グスッ
あかり「私、いやなんです。京子ちゃんが、ひどいことを
平気でしてるのが」
あかり「いくらゲームでも、友だちにあんなことをしなく
たって…」
あかり「それに、結局京子ちゃんに何も言えなくて…」
あかり「私が止めないと、京子ちゃんはずっとあのまま
になっちゃうのに…」ヒクッ
――
綾乃「…赤座さん、つらかったわね」
綾乃「でも、もう大丈夫よ。歳納京子には私のほうから
きつく言っておくから」
綾乃「まったく、歳納京子もどうしようもないわね。
赤座さんの気持ちを傷つけていることも知ら
ないで…」
綾乃「きっと悪ふざけがすぎたのよ。歳納京子は、本当
は優しいはずよ。赤座さんが知っているとおりに
ね」
綾乃「だから、ここは私に任せて。赤座さんと歳納京子
はきっと今までどおりの友だちでいられるはずだ
から」
あかり「杉浦先輩…ありがとうございます」
綾乃「それと、ゲームのなかとはいえ、私のことを
心配してくれてありがとうね」ニコッ
――
二年生教室
結衣「おい、京子。例の件どうなんだ」
京子「あ、ああ。何とかオッケーはもらったよ。プログ
ラミングを修正するから、送るのも含めて1週間くら
いらしいから」
結衣「うへへ。花子ちゃん、待ってるからね~」ジュルリ
京子「結衣…」
――
廊下
京子「とりあえず、これであかりたちとの関係はもとに
戻せそうかな…」
ちなつ「京子先輩」
京子「ち、ちなつちゃん」
ちなつ「昨日のことなんですが、少し時間いいですか」
京子「う、うん」
――
ちなつ「京子先輩、私もう怒ったりしてませんから。
ごらく部から離れたりしませんよ」
京子「ほ、本当!?」
ちなつ「えぇ。あかりちゃんも私が説得して戻します」
京子「あ、ありがとうちなつちゃん…」ウルッ
ちなつ「ただし条件があります」
――
京子「えっ、条件?」
ちなつ「はい。あのゲームを私にも売ってください」
京子「ちなつちゃん、確か暴力はきらいなはずじゃ…」
ちなつ「あぁ、あれは結衣先輩とあかりちゃんがいたから
ですよ」
京子「…」
ちなつ「暴力大好き腹黒ピンクなんて思われたくないです
からね」キャピッ
京子「そ、それでちなつちゃんはあのゲームで何をする
つもりなの…?」
ちなつ「それはもちろん、結衣先輩に私を調教してもらう
んです!きゃー、言っちゃった!//」
京子「…」
――
放課後
京子「(結局、ちなつちゃんにもゲームを売ることに
なった)」
京子「(私のことは許してくれるみたいだけど、なんだか
やりきれないな…)」
綾乃「歳納京子。ちょっといいかしら」
京子「あ、綾乃?」
綾乃「あなた、とんでもないゲームをやって楽しんでる
ようね」
京子「えっ、誰から聞いたの!?」
綾乃「赤座さんよ。友だちのあなたがそんなことを
するのが、とてもつらかったそうよ」
京子「ごめん、綾乃…」
綾乃「謝るなら私じゃなくて赤座さんにでしょう」
――
綾乃「まったく、ひどいゲームだそうね。私のことを
殴る蹴るで好きにしてくれたみたいじゃない」
京子「ご、ごめん。私がまちがってたんだ」
綾乃「生徒会としても見過ごせないわ」
京子「そ、そんな。綾乃、許してよぉ」
綾乃「許してもいいけど条件があるわ」
――
京子「ま、まさか条件って…」
綾乃「簡単なことよ。私にもそのゲームを売りなさい」
京子「あ、綾乃は何をするつもりなの…?」
綾乃「そんなことどうでもいいでしょう。売ってくれない
ならこのことを公にするわ」ギロリ
京子「わ、わかったよ(綾乃、眼が怖い…)」
――
京子の部屋
京子「はぁ…」
京子「どうして私のまわりはみんなこうなんだろ…」
京子「…ゲームの追加注文しなきゃ」
――
大室家 リビング
花子「櫻子、こんなところでごろごろするなし。ジャマ
だし」
櫻子「なんだとーっ!それが実の姉に対する口の訊き方
かーッ!」グデーッ
花子「ぐだぐだしながら言っても迫力がないし」
櫻子「あーもう、花子がグチグチうるさくて全然くつろ
げない…」
花子「くつろげないのは花子のほうだし」
――
撫子の部屋
櫻子「よーし、ここでくつろごう」ダラダラ
撫子「櫻子、とりあえず邪魔だから出てって」
櫻子「ねーちゃんにまで拒絶されたッ!?」ガビーン
撫子「私は忙しいんだよ」カタカタ
櫻子「そんなこと言って、どうせネットで遊んでる
だけだろー」
撫子「…櫻子、30秒待ってやるから、それまで出て
行かないとブチのめすよ?」カタカタ
櫻子「ひっ!?わ、わかったよ」
――
撫子「ようやく出て行ったか…」
テュルルル
撫子「おっ、この着信音は…」ピッ
撫子「はい、ルリルリです。あぁ、ラム子ちゃん?」
撫子「なになに、例のやつ追加で2つ?ははっ、ラム子
ちゃんのまわりはリョナ紳士が多いなぁ」
撫子「オッケー、承ったよ。あぁ、それとプログラム修正
のほうも進んでるから。期日どおりに送れそうだよ」
おわり
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削除されすぎワロタ