第1巻 第59話 ジッカデ
2017年8月1日
夏休みも本番に入り、大学が始まるまでの2ヶ月弱、俺と千棘は実家の集英組で過ごす事になった
竜 「おかえりやさーい、坊ちゃん!」
楽 「おう。わりーな竜、マンションで暮らしてからずっとこっちに顔出せなくて。」
竜 「いいんでさぁ、お嬢ちゃんとの同棲で色々大変でしょう。
さあ、こちらに」
千棘 「ここに来るのも久し振りね。」
楽 「そうだな。お前とつぐみが日本に戻ってきた日に蒼也が俺に星錠を呑ませて俺が星神に覚醒してそれっきりだったよな。」
羽 「おかえりなさい。楽ちゃん、千棘ちゃん。」
千棘 「あ、羽さん。」
楽 「なあ羽姉、今はまたウチに居候してるんだよな?」
羽 「うん。今、集英組と叉焼会の会談がってその方が都合いいからね。
あ、楽ちゃん私料理作るから部屋で待っててよ。」
楽 「おう。」
千棘 「あ!羽さん、私も手伝います。」
集英組キッチン
羽 「ありがとね千棘ちゃん、私餃子(ギョーザ)以外作れないから………それにしても料理上手になったわねぇ」
楽 「はい!天駆高原で楽と本当の恋人になってからスミレさんにファッションデザイン以外も女の嗜(たしな)みも沢山教わりましたから!」
羽 「楽ちゃんの為に頑張った……いや、今でも頑張ってるんだねぇ………」
羽 「…………………」
羽 「ねえ千棘ちゃん、一つ聞いてもいい?」
千棘 「?何ですか?」
羽 「楽ちゃんとはどこまで進んだの?」
千棘 「ブウゥーーー!」
予想外の質問に、千棘は吹いてしまった
千棘 「どどど………どこまでとおっしゃると?」
羽 「え?だってもう本当の恋人で付き合ってるんでしょ?なら、お互い好きな気持ちもあるんだからニセモノの時と違う事もやってるんじゃ無いかと………」
千棘 「……………キスは2,3回しました…………」
カァァ………
千棘は顔を真っ赤にして答えた
羽 「!そっかあ、良かった。千棘ちゃん素直に無れないところあるから、そこまで進んで無いかと………」
千棘 「そそそ………そんな事はありません!今もあいつにそんな態度だと小咲ちゃんや万里花に悪いし………羽さんにも………」
羽 「でも、そんなに焦らなくていいと思うよ。」
千棘 「ふぇっ?」
羽 「だってもう2人はホントの恋人なんだから、3年間なんて期限も無い。
じっくりお互いを分かっていけばいいのよ。
それで上手くいくわ。」
千棘 「そ………そうですかね?」
羽 「大丈夫よ!千棘ちゃんは万里花ちゃんにも、小咲ちゃんにも、私にも勝ったんだから。
この可愛いお尻振って、楽ちゃんをメロメロにしちゃえば」
ムニュ〜〜〜
千棘 「ひゃっ!?」
羽は千棘の左のお尻を握りながら言った
千棘 「ちょっ!やめて下さいよ〜〜〜」
第59話 完
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