勇者穂乃果の冒険 秋葉原の城(1話)
勇者ヨシヒコの冒険のラブライブVerです
若干、設定がオリジナルの所があります。
生暖かく、見守っていただけたら、幸いです。
音ノ木坂 学院
穂乃果「ええー」
静かな学院で穂乃果の大声が響き渡る
海未「穂乃果!!」
ことり「穂乃果ちゃん!!」
倒れこむ、穂乃果を支える幼馴染二人
掲示板には廃校が決定したことを告げる紙が貼られていた
穂乃果「勉強頑張らなきゃ」
「新しい学校に入れる気がしないよ」
ことり「それはね」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが終わった直後、焦った声で校内放送が流れた
「封印されていた魔王が復活しました!!」
「至急、下校してください!!」
魔王とは何百年も前に秋葉原を荒しまわり、勇者によって封印されていた。
その時は秋葉原が壊滅したという
海未「早く帰りましょう!!」
ことり「穂乃果ちゃん急いで!!」
穂乃果「五月蠅いよ!!」
海未、ことり「え?」
穂乃果「学校が潰れちゃうんだよ!!」
ことり「魔王が来たら、殺されちゃうんだよ?」
海未「魔王が君臨していた時は、それは酷い有様で、ほとんど死に絶えたって」
穂乃果「学校が廃校になって皆と離れ離れになってもいいの?」
海未「生徒の募集を打ち切るんであって、卒業は」
プルル
ことり「お母さんから電話だ」
穂乃果「そうだ!!理事長に廃校を止めてもらおうよ!!」
「もとはといえば、運営ができなくなるからいけないんだよ!!」
ことり「お母さんがスピーカーにしてだって」
スピーカにしたことり
ことり母「あの穂乃果ちゃん」
穂乃果「ことりちゃんのお母さん」
ことり母「久しぶりことりのお母さんですよ」
穂乃果「お久しぶりです」
ことり母「誰の経営能力がないですって?」
ことり「それより重要なことがあるんでしょ」
ことり母「そうだったわ」
穂乃果「廃校より重要なことって何ですか?」
「まさか!!理事長退任になるとか、そしたら、ことりちゃんがホームレスになっちゃう!!」
ことり「そんなの嫌!!」
ことり母「たっぷりと金はあるから大丈夫よ」
海未「・・・」
ことり母「穂乃果ちゃん、魔物が出たのは知ってるわね?」
穂乃果「魔王って何のことですか?」
ことり「封印してた魔王が復活したんだよ」
穂乃果「こんなことしてられないよ!!」
「早く帰らなきゃ!!」
「二人とも早く帰るよ!!」
海未「あなたって人は、、、」
ことり母「穂乃果ちゃん!!」
穂乃果「何ですか!!」]
ことり母「ちゃんと、靴は変えなきゃだめよ」
穂乃果「そうだった」
ことり母「あのね、校庭に来てほしいの」
穂乃果「え?」
ことり母「魔物でも眠らせる誘いの剣がこの校庭に刺さってるからそれを抜いて魔王を倒しに行ってほしいの」
穂乃果「行きます!!」
「皆のために」
・校庭
校庭には魔王を倒すための志願者が多数いたが、尻込みして、中々、手を上げる者はいなかった
雪穂「お姉ちゃんやめといたら」
穂乃果「止めても無駄だよ」
雪穂「昼寝できないんだよ」
穂乃果「私がそんな昼寝で止まるわけないよ!!」
穂乃果は勢いよく手を挙げた
穂乃果「はい!!」
少し、遅く別の声が出た
「私が行きます!!」
前に出る穂乃果の前に高貴な雰囲気を持つショートボブの少女が先に剣の前に立った。
つばさ「私が行くわ」
UTXの綺羅つばさ
スクールアイドルで絶大な人気を誇るグループA-RISEのリーダだった。
穂乃果「ずるい!!」
「私が先だよ!!」
剣に手を伸ばすつばさ
穂乃果「どうせ、抜けっこないよ」
するりと剣がぬけた
穂乃果「そんな」
呆然と立ち尽くす穂乃果
30分程度、海未とことりと話した後、帰宅しようとする穂乃果達
キーンコーンカーンコーン
校内放送が鳴り響いた
ことり母「穂乃果、ことり、海未」
海未「何でしょうか?」
ことり母「至急、理事長室に来なさい!!」
理事長室の前に立つと金髪の肌の色が白い、生徒が不機嫌な顔で出てきて、穂乃果の前を通りすぎた。
確か、生徒会長だった気がする
理事長室をノックした
ことり母「どうぞ」
理事長室に入る穂乃果
そこには、先程、綺羅ツバサが抜いた剣があった。
ことり母「これを使って魔王を倒してほしいの」
海未「これはつばささんが抜いたものでは?」
ことり母「つばささん、急に体調が悪くなって行けなくなったらしいの、よろしく頼むわ」
剣を取る穂乃果
魔王を倒し、世界(秋葉原)を救うために闘志を燃やす穂乃果、
ここに勇者穂乃果が誕生した!!
穂乃果「よーし!!行くよ!!」
海未「行きますよ!!」
ことり「私も!!」
穂乃果「駄目だよ!!」
海未、ことり「え」
穂乃果「魔王を倒しに行くのは、遊びじゃないんだよ!!」
ことり「そんなつもりは・・・」
海未「よく言いました穂乃果」
ことり「え」
海未「私は穂乃果がこうなるのをずっと望んでいました」
「寂しいですが、私も心を鬼にして、友人を送り出しましょう」
ことり「穂乃果ちゃーん」
穂乃果「私は穂乃果じゃないよ」
ことり「え」
海未「誰なのですか?」
穂乃果「勇者だよ」
海未「勇者穂乃果の誕生ですね」
校門前
見送りに海未、ことり、理事長
少し離れて雪穂
ことり「穂乃果ちゃん」
海未「穂乃果」
重要なことを言おうか、言わないか迷うことり母
穂乃果「さあ、出発だよ」
皆に見送られながら、歩き出す穂乃果
親友を不安にさせないよう、笑顔を作ることり
ことり「いってらっしゃい」
海未「ちゃんと、健康な生活を送るんですよー」
独り言で
穂乃果「海未ちゃんは心配性だなあ。大丈夫だよ」
「おやつは320円分もったし、バナナはおやつに含まれないからね」
校門を出るとツバサが携帯で誰かと話している
英玲奈「なんで、剣を手放したんだ!!」
ツバサ「私のせいよ」
「でも」
英玲奈「なんだ」
ツバサ「理事長室に入れられてすぐ、鍵をかけられたわ」
「それで札束を積まれたの」
英玲奈「受け取ったのか」
ツバサ「まさか、剣で斬って眠らせようとしたの」
「そしたら」
英玲奈「なんだ」
ツバサ「体に爆弾をセットしてて、渡さないんだったら爆破するって脅されたの」
英玲奈「それで渡したのか?」
「ハッタリに決まってるだろう」
ツバサ「いえ、あれは本気だったわ」
「学校の宣伝の為だって、あれは差し違える覚悟だった」
穂乃果「誰だか知らないけど、よほど穂乃果に行ってほしかったんだね」
「でも、危ない人だな」
しばらく歩いたら、金髪の女性が立っていた。
先ほど、理事長室から出てきた人だ
絵里「話は聞かせてもらったわ」
「私は綾瀬絵里、音ノ木坂の生徒会長をやってるわ。知ってるわね」
穂乃果「はあ」
「なんとなく」
絵里「見たことあるでしょう?」
「演説もしてたんだから」
穂乃果「拝見したことはありますが」
「その後の演説が長すぎて、寝てました」
絵里「・・・」
「まあいいわ、とりあえず、剣を渡しなさい」
「その剣を使って、魔王を倒しにいくわ」
穂乃果「はあ」
絵里「音ノ木坂を守るのは生徒会長の役目よ、皆の安全な」
歩き出す穂乃果
絵里「ちょっと待ちなさい」
穂乃果「すいません、急いでますんで」
絵里「音ノ木坂を守るのは生徒会長の役目よ、皆の安全な生活を送らせるために、音ノ木坂学院生徒会長である」
穂乃果「ふああ」
あくびをしながら早足で歩き出す穂乃果
穂乃果の前に立ちふさがる絵里
絵里「ちょっと待ちなさい」
穂乃果「長いんで、先に行きます」
絵里「会話を全部聞くのが、セオリーでしょ?」
「これで、仲間になるか決まるのよ?」
穂乃果「はあ」
絵里「音ノ木坂を守るのは生徒会長の役目よ、皆の安全な生活を送らせるために、音ノ木坂学院生徒会長である」
早足で歩き出す穂乃果
絵里「ちょっと待ちなさい」
・・・
数分後
絵里「世界を救うために勇者になったのね」
「流石、勇者穂乃果」
「ハラショー、勇者穂乃果」
穂乃果「絵里さんが居れば、心強いですよ」
穂乃果たちの前に赤い髪のショートボブの女の子が立ちふさがった
穂乃果「あなたは誰?」
真姫「西木野真姫よ」
「あなたのせいで、うちの病院が新種のウイルスに侵されて、全滅したんだわ」
穂乃果「違うよ!!」
「私じゃない」
絵里「魔王の仕業ね」
真姫「あなたそっくりの人が病院から出て行ったのよ」
メスを取り出し、切りかかる真姫
穂乃果「止めて!!」
真姫「五月蠅い!!」
メスをよけてから、誘いの剣で眠らせた
このまま、寝かしておくこともできず、起きるまで待つことにした
目を覚ます真姫
穂乃果「起きた?」
メスを握り、切りかかる真姫
首元にナイフを突き立てたが、ナイフが引っ込んでしまった
穂乃果「危険だから、変えといたよ」
真姫「知らないわよそんなこと!!」
刺さらないナイフで執拗に刺しつづける真姫
穂乃果「地味に痛いんだから、やめてよ!!」
メスを取り上げた
真姫「絶対、皆の仇を取ってやるんだから!!」
穂乃果「だから、人違いだよ!!」
絵里「敵を味方にするとは、ハラショー勇者穂乃果!!」
メスを奪い、また刺さらないメスで刺しつづける真姫
穂乃果「ちょっと痛いよ。やめなさい」
「痛いってば!!」
メスを取り上げた
既に夕暮れ時になっており、町で寝ることにし、
暫く歩くと、町に着いた
そこでは、舞台があり、そこで少女が踊っている
舞台前の、人々は皆、少女に熱狂している
女「にこ様!!」
にこ「皆、ありがとう!!」
穂乃果「あのーすいません」
女「だれよ!!」
絵里「魔王を倒す旅の途中なんですが、一泊止めていただけませんか?」
女「あはは」
「魔王に勝てるわけないから、こうやってにこ様を信奉してれば、生き続けることはできるのに」
穂乃果「そんなことあり訳ないよ!!」
女「その証拠ににこ様からもらった薬を飲んだら、病気が治ったわ」
真姫はその薬をみて、最近、西木野総合病院で使用されはじめた、新薬だと解った
真姫「それは」
女「なによ!!にこ様に不満があるの?」
村人「そうだ!!そうだ!!」
あまりの剣幕に真姫は黙らざるを得なかった
にこ「皆―」
「その旅人達、困ってるみたいだから、泊めてあげて」
女「にこ様はお優しい」
「そういわれるのであれば、泊めて差し上げましょう」
こうして穂乃果一行は、泊まることになった
日が昇り始め、皆が睡眠中に穂乃果一行は町を出る準備をした。
穂乃果達が町を出て所、町から、少女が走ってきた
にこ「待ってー」
穂乃果「あなたは」
にこ「魔王退治にいくのよね」
「だったら、私も連れて行って!!」
穂乃果「町の人達は?」
にこ「皆、知っての通り、私は救世主なんかじゃないわ」
「病院が機能してなくて、病院でもらった新薬であの町の困ってる人を助けてあげたら、魔王のことがあり、慕われるようになったの」
「アイドルが好きで真似して、踊ってたら、いつの間にか、信者になってて」
「ばれたら、居づらくなっちゃう」
「あの人たちは私なしでも、立派にやっていけるわ!!」
「だから、お願い!!」
穂乃果「いいですよ!!」
絵里「名前は?」
にこ「にっこにこにー、皆のアイドル矢澤にこにこ」
「皆のアイドル、矢澤にこだよ」
真姫「さっぶ」
にこ「何よ!!」
穂乃果の背後に回り込み、刺さらないメスで刺しつづける真姫
穂乃果「ちょっと痛いよ。やめなさい」
「いい加減にしてってば!!」
メスを取り上げた。
遠くの木から穂乃果を見守る人影
雪穂「お姉ちゃん」
亜里沙「お姉ちゃん」
雪穂「亜里沙、私たちも行こう?」
亜里沙「うん」
なかなか、あの勇者ヨシヒコの冒険の空気を出すの難しいですね
頑張りますので、末永く、見守っていただきますよう、宜しくお願いいたします
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