番外編 女神を追いかける少女たち②
アイドル研究部に入部した亜里沙と雪穂。部活見学を兼ねて、校内を見て回ります。その中に屋上があって・・・
アイドル研究部に無事入部した私と雪穂。
大好きな皆さんと同じ学校、同じ部活に入れてとても嬉しいです。
新しいスクールアイドルとして活動すると決めたあの日から、
μ'sには入らずに自分たちで始めると決めたあの日から、
追いかけ始めました。
私の憧れだった9人の歌の女神。
その1人である私の大好きなお姉ちゃんを、
救ってくれて、笑顔にしてくれて、やりたいことをやらせてくれました。
そんな皆さんに追いつくために、
私は今日からスクールアイドルになりました。
-----放課後 屋上------
亜里沙「ここでμ'sの皆さんが練習していたんですね!」
部活見学も含めて、私たちは穂乃果さん、海未さんに屋上に連れてきてもらいました。
海未「そうですね。雨の日などは出来ませんが、何度も練習していると愛着も沸いてくると思いますよ」
雪穂「雨の日といえば、前のライブでお姉ちゃん無視して倒れたもんね」
穂乃果「もうその話はいいの~。あの時は私が悪かっただけだから・・・」シュン
亜里沙「雪穂、穂乃果さん困ってるよ?」
雪穂「あれ?!そんなに落ち込まなくても・・・」オロオロ
海未「そんなことを言っても、穂乃果が倒れた時に誰よりも心配そうにしていたのは雪穂ではありませんか?」
亜里沙「確かに雪穂はすぐにステージに向かってました!」
雪穂「あ、あれは、本当に一大事かと思ったからで、その・・・」
穂乃果「・・・・・穂」
穂乃果「雪穂~~~!!!そんなに私の事心配してくれてたんだねぇ~」
雪穂「だから違うってば//////」
穂乃果「恥ずかしがらなくてもいいんだよ。ほらほら~」
雪穂「ああ!もう抱きつかないでよぉ」
雪穂はいつも穂乃果さんのことを嫌っているようなことを言っています。
けれど、本当はだれよりも自分のお姉ちゃんが大好きで。
それは私も同じ。
だから、同じ高校生活を送れるのが少し羨ましかったりします。
雪穂「この屋上にはいろんな思い出が詰まっているんですね」
海未「はい、μ'sで過ごした時間はここが一番長いかもしれません。練習したり、おしゃべりをしたり、時にぶつかったりしました」
亜里沙「ぶつかったり?練習中に体をぶつけていたのですか?」
海未「言い方が悪かったですね。ぶつかったというのは、μ'sが解散の危機になったこともあったという意味です」
亜里沙「μ'sの解散・・・。前に少しだけお姉ちゃんに聞いたことがあります。確か、ことりさんの留学の件がどうとかで・・・」
海未「はい、あの時は穂乃果が少しスクールアイドルというものを考え直す時期でした。それに合わせて私たちも今後の活動をどうしていくべきか考える必要がありました」
亜里沙「海未さん、その話、私に詳しく話してもらっていいですか?私、μ'sのこと、スクールアイドルの事をもっと知りたいんです」
海未「ふふ、亜里沙は本当にスクールアイドルが好きなんですね」
亜里沙「はい!!μ'sがいたから私は沢山の勇気を貰えました。スクールアイドルになって私たちもあんなふうになれたらって思えました。だからそんなμ'sが経験してきたことを知っておきたいんです」
海未「亜里沙にそこまで言われては断る理由もありませんね。ただし、その話は絵里から聞いてください」
亜里沙「お姉ちゃんからですか?」
海未「はい、絵里はあの時多くのことを感じていました。穂乃果の事、自分の事、μ'sの事。その時感じたことを絵里から聞いておくことは亜里沙にとってとても大事なことだと私は思います」
亜里沙「お姉ちゃんが感じたこと・・・」
海未「そうです。絵里は穂乃果によって変わることを恐れないようになりました。その変化は身近で見ていた亜里沙が1番よく分かっているはずです」
海未「だからこそ、スクールアイドルを始める前に、絵里に、お姉さんにしっかりと話を聞いておいてください」
海未さんは私の事を凄く考えてくれています。
そんな海未さんを私はどこかでもう1人のお姉ちゃんのように感じていました。
亜里沙「ありがとうございます。海未さん」
海未「いえ、改めて今後もよろしくお願いします」
穂乃果「海未ちゃーーん、次は講堂に行くよーー」
海未「はい、分かりました。ほら行きますよ亜里沙」
亜里沙「はい!!」
お姉ちゃんにμ'sの話を聞いてみる。
そういえば今までしたことなかったかもしれません。
どんなことを話してくれるのかなぁ。
このSSへのコメント