ロシア傭兵達が鎮守府に着任しました四話目軍を出た者
(^;ω;^)投稿遅れてすみませんでしたぁぁぁぁぁぁ!
ガングード『・・・確かに飛燕という提督はブインに居るな。』
・・・気になるのがショートランド泊地に昔居たという事だ。
ガングード『・・・ショートランド泊地・・・昔居たがあんな奴居たか?』
鈴谷「多分提督が居たのは軍沈改革の後、飛燕が亡くなったと言われた後の話だと思う。」
ガングード『軍沈改革?』
ユキ『・・・その昔、ショートランド泊地を深海棲艦に制圧され元帥は頭を抱えていました。その時、軍人としては小柄な男が元帥の元に現れこう言いました。』
・・・ユキが知っているようだ
小柄な男『元帥殿。この飛燕にお任せください。』
ユキ『元帥は耳を疑いました。何故なら彼は提督としてまだ未熟。彼のところの艦娘も練度はとても低かった。元帥はそれを承諾しました。彼は明日の夜、制圧すると言い残し去っていきました。元帥は彼には一切期待していませんでした。』
ガングード『・・・そのショートランド泊地は要塞化されても可笑しくなかっただろうしな。そんな所に新入り提督が制圧するなんて出来るはずもない・・・』
ユキ『そして次の日の夜。彼はショートランド泊地に現れました。艦娘も連れず、一人で。』
ガングード『・・・』
ユキ『そして彼はショートランド泊地を一晩で制圧しました。彼が報告に上がり、ショートランド泊地を見てみると地獄だったそうです。見渡す限りに深海棲艦の死体があったそうです。その時ショートランドには深海棲艦一匹居なかったとか・・・』
ガングード『それが飛燕か・・・』
ユキ『はい。その際彼は勲章を与えられ、ショートランド泊地の管理権が彼に与えられました。その後数十年彼がショートランド泊地の襲撃部隊を幾度ともなく動かぬ肉塊に変えたとか・・・それゆえ付いたあだ名が軍神です。』
ガングード『そんな恐ろしい奴なのか・・・』
ユキ『多分ですが軍沈改革のさい、彼の裏切りを怖れた海軍が彼を暗殺、死因を深海棲艦との戦闘により死亡したと世間に言ったのかと・・・』
ガングード『なのに生きてるのか』
ユキ『その後ブイン基地にて偽名を使い、着任したと聞いたことがあります。あくまで噂ですが・・・』
ガングード『・・・』
鈴谷「まぁそんなんが裏切ったら洒落にならないね。やろうと思えばここの鎮守府も一人で壊滅させられるだろうし」
ガングード『確かにな。ビリー達を軽々制圧してるんだ。こんなところ軽く潰されるな。』
ユキ『彼の兄も居るそうですが・・・流石に彼ほど強くないとか・・・』
ガングード『海軍乗っ取りの際、海軍に付いた奴だったか?』
ユキ『彼は兄の事をあまり良く思ってないとか・・・』
ガングード『それはそうだろうな。』
ユキ『でも彼の兄は脅されてたとか・・・』
・・・脅されてた?
ガングード『どういう事だ?』
ユキ『大将は洗脳能力を持っていたとか・・・』
ガングード『それで部下を洗脳し人質にとったか・・・』
鈴谷「まぁあの人も知ってると思うけどね。」
ガングード『問題は彼についてだ・・・』
鈴谷「協力したいけど・・・」
ガングード『長門はあまり快く思わないだろうな・・・』
鈴谷「そう言えば長門は?」
ガングード『気絶してる。レ級の攻撃くらって気絶で済むってどうなってんだ・・・』
長門「・・・痛たたた・・・」
ビリー『起きました?』
長門「あぁ。」
ビリー『とりあえずユキさん呼んでくるのでちょっと待っててください』ダッ
長門「・・・」
そう言えばビリーは日本語がわからないんだっけか・・・
長門「・・・飛燕とかいうのははどうなったんだ?」
天龍「何とかなった。飛燕の方は敵対するつもりはなかったみたいだが」
長門「・・・」
天龍「お前が俺ら以上に深海棲艦を嫌っているのは知ってる。そんな深海棲艦と知り合いの人間を信用したくないのもわかる。けど同じ海軍だ。信用するべきだと思う。」
長門「・・・そうだがな・・・」
ビリー『・・・ただいま戻りました~・・・て、どんな状況?』
長門「何でもない・・・」
~深海~
???「・・・」
ヲ級「失礼します。」ガチャ
???「どうだった?」
ヲ級「・・・例のブインの奴が現れまして・・・」
???「・・・どこまでも厄介な奴だね。あいつも」
ヲ級「奴を先に始末しますか?」
???「私が行こう。」
ヲ級「響様・・・ですが・・・」
響?「すぐ終わらせる。」パタン
ヲ級「・・・」
~ブイン基地~
飛燕「・・・」
天龍「・・・」カキカキ
飛燕「・・・」
天龍(・・・何か今日は真面目だな・・・珍し・・・)
飛燕「zzZ」
天龍「寝てんのかよ!」
飛燕「・・・ん?」
天龍「ん?じゃねえよ!寝んなよ!」
飛燕「眠いんや・・・」
天龍「・・・」
・・・て言うか・・・
飛燕「やることなくね?」
天龍「確かに俺が今終わらしたので全部だしな。」
飛燕「・・・zzZ」
天龍「だからって寝るな!」
飛燕「(´・ω・`)」
飛燕「そう言えば最近、鎮守府の襲撃事件が多発してるらしいな。」
天龍「俺らのところに来なきゃ良いが・・・」
飛燕「確かにな。」
~鎮守府近海~
響?「・・・」盗聴中
響?「残念だったね。君達は邪魔なんだ。」カチッ
~鎮守府~
飛燕「あれ?」
天龍「どうした?」
飛燕「いや哨戒組との連絡が、突然とれなくなってな・・・」
・・・・嫌な予感が・・・
飛燕「天龍。鎮守府内全員に無線を。通常無線じゃなくて緊急用の奴。」
天龍「え?あぁ。」
飛燕「・・・」
哨戒組が無事なら良いが・・・
響?「・・・緊急用の無線か・・・」
・・・まぁ良いか。私のすることは変わらない。
響?「・・・ル級。火薬庫の方は?」
ル級「大丈夫です。伝声管(艦内にある無線装置のようなもの。この鎮守府には提督が念のためにとのことで着けている)にも火薬入りのホースを通しています。」
響?「分かった。早急にそこから退避しろ。後は私がやる。」
ル級「はい。」
もう鎮守府は目の前だ。後は焼き払うだけ
~鎮守府~
飛燕「・・・緊急で近海警戒を行ってるけど・・・ダメみたいだな。」
確実に何かが迫ってきている。警備を出すのが遅かったか・・・
響?「良く分かったね。」バキッ!
飛燕「・・・どうも。何のようだい?」
響?「お前を殺しに来た。」
飛燕「・・・そっか。」
響?「・・・え?」
飛燕「え?」
響?(もう少し反応あるだろ!何だよ!そっかって!)
飛燕「・・・」
響?「クソ!」ドバァ!
飛燕「おっと・・・灯油か。」
響?(・・・何なんだこいつは?部屋に灯油をバラ撒かれても怖がる様子ひとつ見せない。他の提督とは全く違うな。)
響?「・・・」壁にもバシャァ
飛燕「・・・」
響?「死にたがりめ!」ボッ!
凄まじ勢いで炎が燃え上がる。それなのに飛燕は微動だにしない。
飛燕「・・・」
響?「さようなら。死にたがりさん♪」
飛燕『ベットの端で寝ちゃダメよ。灰色の狼がやって来るわ。そしてあなたの脇腹をくわえるの。あなたの小さな脇腹を加えてあなたを森へと引き摺っていく。』
響?「・・・!」
扉越しからロシア語で歌が聞こえる。とても昔彼が教えてくれた歌。軍から逃げた私を匿ってくれた彼が眠れなかった夜に歌ってくれた歌。
響?「・・・」
彼の歌声をまた聞きたい。だからあいつは焼き払うんだ。その歌が二度と歌えないぐらい。喉も顔も焼き爛れて。
響?『さようなら。』
飛燕『・・・夢の中で会いましょう?』
扉「」ゴォォッ!
響?『ッ!』ダッ!
あいつはもう焼け死んでるはずなのに隣で声が聞こえた気がした。
天龍「クソ!クソ!」
あのとき鎮守府から離れなければ!あのとき深海棲艦が近づいてることに気づけてれば!
大淀「・・・提督が死ぬ数日前もし死んだら天龍に渡せと・・・」
天龍「・・・」パシッ
・・・手紙?
天龍「・・・」
手紙「1つ二つ。怪物が来るよ。三つ四つ鍵をかけて5つ6つ武器を握って。7つ8つ今日は夜更かし9つ10つ・・・眠ったらおしまい。」
・・・あいつはこうなるのをすべてわかっていたのか?だとしたらこの歌も・・・
天龍「・・・この事を予言したのか?」
大淀「え?」
天龍「この手紙の歌だよ。あいつが好きだったホラー映画に出てくる歌だ。あいつは嘘つきだ。この歌にも嘘を書くはず・・・それにあの日、鎮守府が燃えたのは夜。あいつは俺が最後に見たときは武器を握ってた。扉にも鍵をかけたり・・・怪物も深海棲艦のことを指したんだろう。後は眠ったらおしまい・・・もし、深海棲艦が来ることを予測してたなら寝るなんてことしないはず・・・」
大淀「・・・!」
天龍「執務室を探そう!確か眠ってる猫の置物が有ったはず!」ダッ!
~執務室跡~
天龍「あった!」
大淀「でも、こんなのに何が・・・」ガッ
天龍「!おい!大淀!この壁が開いたぞ!」
大淀「・・・入ってみますか。」
・・・まさかこの中に居たり・・・
~地下~
天龍「何時の間にこんなものを・・・」
大淀「・・・ですけど何処にも居ませんね・・・」
天龍「う~ん・・・何処に・・・」
大淀「・・・」
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