呉鎮守府の艦隊日常 サラトガ「・・・」 指揮官「・・・」
注意事項
安定の駄文
指揮官「うぉぉっし・・・今日も1日頑張るぞい!」ガラッ!
ブン!
指揮官「っぶな!」サッ!
サラトガ「・・・チッ」
指揮官「・・・」
~昼~
指揮官「よーし昼寝しよ!あの木の下はいい感じに昼寝しやすいんだよなぁ~」
カチッ!
ドォォン!
指揮官「っと・・・」
サラトガ「・・・」
指揮官「・・・おい。」
サラトガ「・・・な~に?」
指揮官「ふざけるのも大概にしろよ。」
サラトガ「ふっふーん。知~らない♪」
指揮官「・・・警告はしたぞ。」
サラトガ「やれるならやりなよ。」ザッザッ
指揮官「・・・サラトガ。」
サラトガ「ん?」
指揮官「俺とゲームをしよう。」
サラトガ「ゲーム?」
指揮官「俺は致死クラスの攻撃を受けると強制的にあのテストの時のような姿になる。明日1日、授業が終わるまでに俺をその状態に追い込んだらお前の命令を何でも一つだけ従おう。」
サラトガ「・・・もし指揮官が勝ったら?」
指揮官「そうだな・・・お前に見張りでもつけるか。」
サラトガ「ふーん・・・乗った。」
指揮官「・・・よし。じゃぁ明日、楽しみにしてるよ。」
ザッザッ
サラトガ「・・・」
???『え~と・・・確か・・・ここか!失礼します!』
サラトガ『・・・』
???『どうも~。』
・・・
~執務室~
指揮官「・・・さーてと・・・舐めプはいかんからな・・・真面目にやらないと」
綾波「どうかしたんですか?」
指揮官「ん?何がだ?」
綾波「入念に武器の手入れなんかして。」
指揮官「明日は少しいそがしいからな。気合を入れようかと。」
綾波「・・・?」
~翌日~
指揮官「おーし・・・」ガラッ
ヒュン!
指揮官「」サッ
サラトガ「後ろから!」ブン!
指揮官「」バシッ!
スタスタ
指揮官「んじゃ皆席について~!」
サラトガ「ぐぬぬ・・・!」
~授業中~
サラトガ「・・・」ガチャ
サラトガ(・・・机の中からなら)
指揮官「・・・サラトガ。」
サラトガ「?」
指揮官「」ヒュン!
メキャァ!
机「カラダノホネガオレタ」
椅子「人には215本も骨があるのよ!?一本ぐらい何よ!」
サラトガ「・・・!」
指揮官「・・・連装砲は危ないから室内で撃つな。」
サラトガ「・・・」
~昼休み~
指揮官「うーっし・・・昼寝して・・・午後も頑張りますか!」
サラトガ「・・・」カチッ!
シーン
サラトガ「・・・何で?」カチッ!
指揮官「ようサラトガ!良い天気だな!」
サラトガ「・・・何したの?」
指揮官「あ?これの事?解体しといたよ。暴発でもしたら危ないぞ?」つ解体済の爆弾
サラトガ「・・・ぐぬぬぬ!」
~放課後~
サラトガ「・・・」
指揮官「・・・さて。今日の授業は終わりだな!」
サラトガ「・・・ねぇ。」
指揮官「ん?」
サラトガ「先生はさ、人が目の前で飛び降りたら助ける?」
指揮官「そりゃな。腐っても軍人だ。」
サラトガ「それは良かった!」
指揮官「そうか!」
サラトガ「遠慮なく飛び降りれるよ。」ピョン!
指揮官「やっぱりそう来るよな!」ピョン!
サラトガ(・・・私なんか・・・死んでも死ななくても変わりはしない・・・どうせ解体されるんだから・・・)
指揮官「・・・おら!」ガシッ!
サラトガ「!」
指揮官「しっかり捕まってろ!」
ドシャァ!
指揮官「・・・クッソ・・・骨何本か逝ったぞこれ・・・」
サラトガ「・・・」
指揮官「サラトガ・・・怪我無いか?」
サラトガ「・・・どうして・・・」
指揮官「?」
サラトガ「どうして!私なんか助けたのよ!」ドン!
やべぇ!拳銃とられた!
サラトガ「」ガチャ!
指揮官「!落ち着けサラトガ!」
サラトガ「私何か今ここで死んでも変わりはしないのよ!」
指揮官「・・・」
サラトガ「どうせ私なんか解体されるわよ!」
指揮官「・・・」
サラトガ「私なんか存在価値のない『不良品』何だから!」
指揮官「・・・おい。」
サラトガ「ッ・・・何よ。」
指揮官「お前が不良品なんて、誰が決めた?」
サラトガ「・・・」
指揮官「お前は不良品じゃない。」
サラトガ「何でそう言いきれるのさ!貴方に私の気持ちなんか分からないでしょ!指揮官として仲間に慕われて!楽しんでるような人間に!」
指揮官「・・・楽しんでる・・・ねぇ。俺はこの仕事を楽しんだ事なんか一度もない。仲間に慕われてる訳でもない。俺はそう思ってる。あくまで上司と部下。それだけだ。」
サラトガ「・・・」
指揮官「俺のせいで色んな奴が死んだ。俺は皆から疫病神や死神と言われた。そんな人間が慕われるものか」
サラトガ「・・・」
指揮官「・・・んじゃ俺は帰るから。また明日」
サラトガ「待って!」
指揮官「・・・何だ?」
サラトガ「・・・貴方・・・まさかあの研究所に居た?」
指揮官「・・・」
指揮官『・・・ん?あいつの観察担当をしたい?』
???『うん!あの娘は私が見る!』
指揮官『・・・まぁ誰も希望してないから良いが。』
???『ありがと!』
指揮官「・・・何の事だか。」
サラトガ「とぼけないで!」
指揮官「・・・」
サラトガ「・・・あの人・・・貴方の話してたわよ。」
指揮官「・・・」
サラトガ「良い人だって。疫病神何かじゃないって!」
指揮官「何の話か分からないな。」ザッザッ
~執務室~
指揮官「・・・」
ウェールズ「・・・どうかしたの?」
指揮官「何がだ?」
ウェールズ「考え事してたみたいだけど。」
指揮官「・・・何でもない。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「?」
ウェールズ「・・・士官学校の生徒達の事?」
指揮官「・・・バレてたか」
ウェールズ「普通に気づくわ。」
指揮官「・・・あいつらのことで心配なことは山ほどある。」
ウェールズ「・・・そうよね。」
指揮官「解体何かは絶対させないつもりだ。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「1ヶ月切ったな。」
ウェールズ「・・・本当にやめるつもりなの?」
指揮官「嘘はつかない。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「前も言ったが俺より使える人間は腐るほどいる。士官学校で指揮官候補を見て改めてそう思った。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「そいつらも今月、卒業して鎮守府につくそうだ。」
ウェールズ「・・・それで?」
指揮官「・・・俺みたいなのは早々に出ていくのが一番だ。後は新たな指揮官に任せ、老兵は出ていく。そう言うものだ。」
ウェールズ「・・・貴方はそこまで老いてないでしょう?」
指揮官「・・・昔の戦友は皆死んだか退役していった。今度は俺の番だ。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「・・・明日は何の授業をしようかな・・・あっそうだ!それとウェールズ」
ウェールズ「どうかしたの?」
指揮官「明日から飛龍と見張り担当で。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「流石にあいつ一人じゃきつい。」
~翌日~
飛龍「指揮官~!起きないと遅刻しますよー!」
ウェールズ「・・・」
(^-ω)・・・クソネミィ・・・
ウェールズ「・・・そう言えば。」
(^´・ω)ん?
ウェールズ「その姿久々に見たわね。」
(^´・ω)戦闘がないからな。人の状態でも基本問題はない。
飛龍「あれ?前テストで戦ってませんでした?」
(^´・ω)能力は使ってないからな。それじゃ行こうか。
~教室~
指揮官「今日から1人増える事になった。」
サラトガ「昨日言ってた見張りのこと?」
指揮官「そうだ。後ろにいるあの金髪の人がプリンスオブウェールズ。飛龍よりよっぽど強い。」
飛龍「事実だけども!」
指揮官「・・・と言うわけだ。んじゃ今日も授業を始め(Z23「先生。」
指揮官「ん?どうした?23。」
Z23「・・・その・・・私達・・・こんなのやってて意味あるのかな・・・と。」
指揮官「・・・そう・・・か。今日は算数でもやろうかと思ったが・・・授業内容変更して道徳でもやるか。」
Z23「・・・」
指揮官「・・・」カキカキ
Z23「?」
指揮官「問題!」デデーン!
指揮官「生き物の生まれる意味ってなーんだ!」
Z23「・・・?」
指揮官「分かる人!手~あーげて!」
飛龍「はーい!」
指揮官「おっ?飛龍。」
飛龍「はい!指揮官のプリンを食べるためで
ガン!
飛龍「へぶ!」
指揮官「・・・あのなぁ・・・はい他に分かる人!」
シーン・・・
指揮官「・・・うーん分からないか。ならちょっとしたお話をしよう。」
サラトガ「お話?」
指揮官「あぁ。ずーっと昔の話だ。当時、とある人が犬の散歩をしていたとき、その犬が突然走り出したんだ。何かに引き寄せられるかのように。着いたところは、昔に結核の治療をしていた廃病院。そこには何人かの小学生と、子犬とその親の犬がいた。犬を連れた彼が何故こんなところにいるんだい?と聞いたんだ。すると小学生達は犬を連れた彼なら信頼できると思ったのだろう。次々話し出したんだ。」
指揮官「この犬は捨て犬で、里親も見つからない。だから僕達で世話をしているんだって。そこで彼は廃病院を綺麗にし、ドックフードを持ち込み、張り紙で里親を募集した。一時期親犬が保健所につれてかれたりしたが最終的には彼が親犬を引き取った。」
Z23「あれ?子犬は?」
指揮官「子犬は皆引き取られた。親犬だけは残ってしまったんだ。そして彼はその親犬をセラピードックとして育てようって決めたんだ。」
Z23「セラピードック・・・ですか。」
指揮官「その人はケンネルを持っててな。そこで育てる事にしたんだ。当然他のスタッフは笑ってたさ。何せ足に障害がある、不格好な雑種の犬がセラピードックに何かなれないと思ったからだ。」
指揮官「結果としては、かなり短い期間でセラピードックになれた。本来なら殺処分されてたのを偶然だ。これを通して何が言いたいかと言うと、人間もこれは同じだと言うことだ。努力すれば何でもなれる。特異点汚染何かその努力の前に立つ微かな障害にすぎない。それを乗り越えて頑張るのか、自分にはもう無理だと言って諦めるのか、どっちが良い?」
Z23「・・・頑張る方が良いと思います。」
指揮官「あぁ。頑張ろう。」
Z23「はい!」
指揮官「・・・さて。もう一度聞こうか。生き物の生まれる意味って何だ?」
サラトガ「・・・うーん・・・努力すること?」
指揮官「・・・生まれついて意味なんてない。人によっては違ってくる。」
飛龍「じゃぁなんで私チョーク投げられたんですか!?」
指揮官「それはお前が悪い・・・まぁ話は戻るが何だって良いんだ。何も出来ない中突然この世に生き物として生まれたんだ。ならどうする?何もせずただ生きて無駄死にか?違う。何か目標を見据えてそこに頑張って向かうんだ。」
Z23「・・・」
指揮官「授業もその目標を達成する一貫にすぎない。と言うわけで早いが授業終了!」
~波止場~
指揮官「・・・全く・・・大変だよ。先生として働くってのは・・・お前を改めてすごいと思ったわ・・・なーんて・・・聞こえてるわけないよな。」
綾波(敷波)「どうしたんですか?」
指揮官「うぇっへぇぇい!」
綾波(敷波)「」ビクッ
指揮官「・・・何のよう?」
綾波(敷波)「いや・・・見かけたんで声かけただけですよ。」
指揮官「・・・そうか」
綾波(敷波)「・・・そう言えば・・・」
指揮官「ん?」
綾波(敷波)「・・・アマゾンさん、居るじゃないですか。」
指揮官「あぁ。」
綾波(敷波)「・・・あまり言い話は聞きませんよ?」
指揮官「・・・そうなのか。」
綾波(敷波)「はい。素行不良で他の人への暴力も多くて・・・」
・・・確かに初対面でも主砲向けたりしてたな。
指揮官「・・・そうなのか・・・まぁ俺は先生としてあいつと向き合う。」
綾波(敷波)「頑張ってください。」よっこいしょ
スタスタ
指揮官「・・・おーいウェールズ。」
出るかなー
ウェールズ『・・・どうしたの?』無線
指揮官「アマゾンについての情報ってあったか?」
ウェールズ『えぇ。あったわ。』
指揮官「・・・情報送ってくれ。」
ウェールズ『了解。』
指揮官「・・・」
・・・おっ来た来た。
指揮官「・・・おいおい・・・大事件起こしまくってるじゃねぇか・・・俺のやってたイタズラが可愛く見えるレベルだな・・・」
三笠「何がお前のイタズラが可愛く見えるレベルだ。」ペシッ
指揮官「痛て。」
三笠「・・・元帥から聞いたぞ。」
指揮官「・・・あの子達は解体なんかさせたくないですからね。」
三笠「・・・そうできたら困らなんだがな。」
指揮官「・・・ですよね。」
三笠「・・・アマゾンは暴力を振るうことが多いが・・・根はとても良い子なんだ。」
指揮官「・・・」
三笠「誰かを守るために暴力を振るってしまうんだ。」
指揮官「・・・」
三笠「・・・まだお前の事は信用していないみたいだ。」
指揮官「・・・そりゃ大変だ」
三笠「・・・あまりふざけたことを言ってられないぞ。最悪死んでも知らないからな」
指揮官「今死んでもそうそう変わりゃしません。」
三笠「・・・何?」
指揮官「・・・今死んだところでちょっと新しい指揮官が来るのが早くなるだけです。」
三笠「・・・」
指揮官「・・・出来るなら三笠教官に継いでもらいたいところですがね。」
三笠「・・・無理なのを分かっているだろう?」
指揮官「・・・ですよね。」
三笠「それに、私はお前が指揮官をやめるのは反対だ。」
指揮官「・・・」
三笠「・・・あの事は過去に起こったことだ気にするな・・・とは言わない。お前がどれだけ辛いかはよくわかる。」
指揮官「・・・」
三笠「・・・だが、残ったあの子達はどうなる?」
指揮官「・・・俺みたいなのが残るよりよっぽどマシです。」
三笠「・・・」
指揮官「それじゃ。」
~校舎前~
指揮官「・・・おぉー・・・通りで人が居ないわけだ。」
アマゾン「・・・」
指揮官「・・・で、何の用?」
アマゾン「・・・」ダッ!
ブン!
指揮官「・・・っと・・・何も言わずに殴りかかるのは良くないな。」サッ
アマゾン「・・・」ニヤ
指揮官「ッ!」
何だこれ!?力が入んねぇ・・・
アマゾン「あまりやりたくはなかったんだがな。こうするしかなかった。」ブン!
・・・まさかチョークにでも毒を塗ったか・・・?となると飛龍が・・・
バコン!
~???~
指揮官「・・・超痛ぇ・・・」
・・・携帯は無理そうだし・・・無線は・・・
指揮官「・・・ウェールズ。」
ウェールズ『指揮官!?何事!?』
指揮官「・・・今何時ぐらいだ?」
ウェールズ『・・・フタフタマルマルを過ぎたところ。』
指揮官「・・・ちょっと面倒事に巻き込まれた。ウェールズ。お前は大丈夫か?」
ウェールズ『えぇ。けど飛龍が突然倒れて・・・明石が言うには筋弛緩剤の類いだって・・・』
指揮官「・・・分かった。ウェールズ、この無線機から位置が特定できるように明石に仕組ませてあるのは知ってるよな。」
ウェールズ『えぇ。』
指揮官「明石に特定させろ。それと念のため特定したらツェッペリン達を連れてきてくれ。」
ウェールズ『・・・分かったわ。』
指揮官「通信終了。」
・・・どうすっかな・・・
指揮官「・・・」ガチャンガチャン!
面倒だな・・・まだ筋弛緩剤の効果は残ってる。
指揮官「かといっていつまでもここにとどまってる訳にはいけないな・・・っと」ブン!
ズバァ!
指揮官「・・・クッソ・・・危ねぇ」
危うく腕まで斬るとこだった・・・
指揮官「・・・」ヨッコイセ
奥の方が明るいな。行ってみるか。
指揮官「・・・嫌な予感がするが・・・」スタスタ
扉を・・・
ドゴォン!
指揮官「よし、調子戻ってきた。」
・・・んでここどこだ?
バン!
指揮官「うわ眩し!」
司会『さぁ!始まりました!今日も艦艇候補と生け贄のの血みどろの戦いが始まります!』
指揮官「あ?」
指揮官「・・・」
そう言うことか。理解した。
司会『今回の生け贄はこちら!明らかに弱そうな見た目の人間です!』
ヒューヒュー!ぶち殺してしまえ!
・・・ここはいわゆる艦艇候補のストレス発散。適当なところから人連れてきてくれ一方的にリンチってか。
指揮官「ふざけやがって。」
司会『最初のお相手は我らが闘技場王!長門さんです!』
長門「ふん!」
・・・訂正。艦娘もいる。多分だが鎮守府に着任している奴等だろう。
指揮官「・・・そう考えるとムカついてくるな」
長門「捻り潰してくれる。」
司会『ファイト!』
長門「」ダッ!
指揮官「・・・あいにく・・・今回は機嫌が悪いんだ。」
長門「ふん!」ブン!
指揮官「容赦は一切しねぇぞ。」ブォン!
ドゴォン!
長門「・・・ッ!?」
司会『おや?長門さんが押されてますね』
指揮官「・・・さて、と。」
長門「!」
指揮官「・・・パパっとぶちのめしますか」
長門「なめるな!」ダッ!
指揮官「・・・」居合いの構え
長門「居合いだと?刀もろとも砕いてくれる!」
指揮官「・・・ほらよ!」ブン!
長門「!?なっ・・・」
指揮官「おらぁ!」ドゴォン!
長門「グハッ!」
指揮官「よーし。突撃。」無線
ウェールズ『了解!』
観客席を見ると逃げ出し、捕まる姿が見える。
指揮官「ウェールズ。そいつ等憲兵に突き出すぞ。多分こいつら他にも何人かやってるぞ。」
ウェールズ「分かったわ。」
~数分後~
指揮官「・・・さて・・・アマゾン。」
アマゾン「・・・」
指揮官「何で俺を拉致した。」
アマゾン「・・・」
指揮官「答えろ。」
アマゾン「・・・脅されたからだ。」
指揮官「誰にだ?」
アマゾン「あの司会者だ。」
指揮官「司会者にか。何と?」
アマゾン「・・・先生を拉致しなきゃサラトガ達を殺すって。」
指揮官「・・・そうか。分かった。ありがとう」
アマゾン「・・・怒らないのか?」
指揮官「何でだ?」
アマゾン「私が拉致したんだぞ?何故怒らない」
指揮官「・・・そう言うことか。気にするな・・・それはとにかく・・・これを不問・・・と言うわけには行かないよな・・・」
ウェールズ「当たり前でしょ。」
ツェッペリン「軍法会議ものだろう・・・」
指揮官「・・・アマゾン。お前を解体にはさせないから安心しろ。」
アマゾン「・・・そんなことが出来るのか?・・・とても信じられないが」
指揮官「あぁ。とにかく俺を信じろ。」
憲兵「・・・アマゾン殿は・・・」
指揮官「ちょっと待っててくれ。元帥に連絡する」プルルル
元帥『何事?』
指揮官「元帥。夜遅くに申し訳ない。ちょっと事件が起こってな。士官学校のアマゾンがトラブルに巻き込まれてたんだ。」
元帥『・・・それでどうすれば良いか。と言うこと?』
指揮官「そうだ。」
元帥『・・・他の大本営支部の元帥が何と言うか・・・』
指揮官「もし解体を言い渡したらこれを世間にバラまくんで。」ピッ
元帥『・・・どこでこれを・・・』
指揮官「ルートはどうでも良いだろう。と言うわけでそう他の元帥に言っといてくれ。」
元帥『・・・分かった。』ピッ
指揮官「・・・よし。これで大丈夫だ。」
ウェールズ「・・・何を送ったの?」
指揮官「世間にバレると結構不味いやつ。」
ウェールズ「・・・」
指揮官「これひとつ握り潰したところでいくらでも他のやつがあるから問題ないしね。憲兵さん、とりあえず連れてって大丈夫だ。」
憲兵「了解しました。お疲れ様です。指揮官殿」敬礼
指揮官「憲兵さんこそ、悪いね。ブインから帰ってきてすぐに呼び出して。」
憲兵「いえいえ。それでは。いきますよアマゾン殿」スタスタ
アマゾン「・・・」スタスタ
指揮官「俺等も帰るか。ツェッペリン達は他の奴捕まえて大本営深海棲艦対策本部行っちゃったし」
ウェールズ「そうね。帰りましょう」
~鎮守府~
指揮官「・・・何だかんだもうすぐ一ヶ月・・・」
指揮官「時間が過ぎるのは早いもんだ・・・」
・・・あいつとの約束は守れなかったが・・・俺にはそんなこと出来ない。やるのは新たな指揮官達だ。俺は・・・無名の指揮官のまま誰にも覚えられず立ち去るのが良い。
指揮官「・・・寝よう。」
~翌日~
指揮官「・・・あぁ~よく寝た。」
コンコン
指揮官「・・・はい?」
憲兵「失礼します。」
指揮官「・・・憲兵さん。どうかしました?」
憲兵「・・・何やら手紙と不審物が届きまして・・・指揮官殿宛てと・・・これです」
指揮官「・・・ありがとう。」
・・・手紙?
憲兵「誰が送ってきたかも不明で・・・」
指揮官「・・・見てみよう。」
手紙『なーに私との約束破って指揮官やめようとしてるのよ。』
指揮官「!?!?」
憲兵「どうかしました?」
指揮官「・・・いや・・・何でもない。」
あいつが渡すのなんてろくなの無いだろうな・・・
指揮官「・・・開けてみるか・・・ダンボール・・・」ぎゅぎゅぎゅぎぃ
???「やっほぉぉぉぉ!」
指揮官「」パタン
憲兵「・・・」
指揮官「憲兵さん。とりあえずこのダンボール厳重に梱包して防水加工して海に投げ込んどいてください。」
憲兵「・・・いや・・・さっき人が入ってたような・・・」
指揮官「あっあれセイレーン何で。」
憲兵「セイレーン何ですか!?」
???『違うよ!?開けて!?』
憲兵「・・・違うと言ってますが・・・」
指揮官「大丈夫大丈夫。きっと嘘だから」
???「違うわ!」バァン!
指揮官「白鯨さん。久しぶりですね。」
白鯨「死んだと思った?ねぇねぇ!死んだと思ってたでしょ!?」
指揮官「何なら本当に殺してあげましょうか?」
白鯨「連れないなぁ・・・」
指揮官「・・・んじゃパパっと着替えて士官学校行ってきますか。」
白鯨「えっ!?士官学校行ってるの!?そっか!真面目に勉強する気になったのか!」
指揮官「違うわ!」
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