何時か元居た場所に帰るために1話目霧に包まれた暗い森
前から書きたかったので書いてみました。
???「・・・ここは?何処だ?」
目を開けて周囲を見渡す。住んでた家ではない。何処か違う森のなかだ。
???「何そこで寝っころがってんだ!?」
???「・・・?貴女は?」
???「アタシの事か!?今はそんなこと聞いてる暇無いよ!とにかくここから逃げるんだ!」
そう言い俺のことを起きあげると
???「着いてきな!」
彼女は走り出した。とても足の早い彼女に俺も懸命についていくと何名かの人が人工的に作られたであろうゲートの前で待機していた。
???「・・・メグ、その人は誰だ?」
メグ「知らないよ。ゲートに向かってるときに偶然拾ったんだ。」
???「・・・まぁいいか。さぁ、殺人鬼が来る前に逃げよう。」
そう言い眼鏡の男はゲートを通って出ていった。
メグ「ほら!あたし達も逃げるよ!」
???「・・・あっ・・・あぁ。」
言われるがままにゲートを通ると違う景色が広がっていた。霧の無い多少明るい森だ。
メグ「で、あんたは何であそこに居たんだい?名前は?」
???「・・・確か小さな町の自宅で寝て起きたらここに居た・・・名前は・・・」
・・・何故だ?名前が思い出せない・・・
メグ「あんたもか。あたし等も名前が思い出せないんだ。よし。思い出すまであんたの名前はジェイクだ。ジェイク・パークと名乗りな!んであっちで飯作ってる眼鏡はドワイト。ドワイトエアフィールド。そしてアタシがメグ。メグトーマス。」
ジェイク「よろしくお願いします。」ペコリ
メグ「良いんだよ。んでこの森はクソでかい蜘蛛みたいな奴アタシ達はエンティティて呼んでんだけどそいつが作り出した。そしてそいつの部下の殺人鬼が私達を殺しに来る。奴はそれを見て楽しんでるんだ。」
ジェイク「・・・楽しむ?」
殺人ゲームを見てその蜘蛛みたいなのは楽しんでる?俺には意味が分からなかった。
ドワイト「彼女の言う通りだよ。そして僕達は殺されるとまたここに送られる。記憶を失って・・・」
メグ「・・・昨日はクローデットが死んだ。今日は偶然誰も死なずにすんだ。けどジェイク。お前はあの蜘蛛から新しく送られてきたんだろう。アタシ達はお前を見たことが無い」
ドワイト「・・・」
メグ「そして私たちの目的は・・・」
ドワイト「ここから帰ること。皆で生き残って、ここの事を忘れて、皆元の生活に戻るんだ」
メグ「さ、明日に備えて寝よう。」
ドワイト「寝袋は前クローデットが使ってたのがあるからこれを使って。」
・・・
ドワイト「ん?どうかしたのかい?」
ジェイク「少し気になることがあって・・・その・・・メグさんが足が速かったり、何と言うかドワイトさんの近くにいると何か力がわき出てくる気がするのってどう言うことですかね?」
ドワイト「あぁ。その事か。これはこの世界に来たときに贈られる祝福。僕達はこれをパークって呼んでる。」
ジェイク「パーク?」
ドワイト「あぁ。多分ジェイク君にも何らかの力が備わってるはずだよ。」
ジェイク「・・・俺にも・・・ですか?」
ドワイト「あぁ。ここに来る前は何か得意なこととかあった?」
ジェイク「・・・」
昔物の解体が得意だったな。それに動物にもよくなつかれた・・・
ドワイト「何か心当たりがあるんだね?」
ジェイク「ここに来る前色んなものを解体するのが得意でした。動物にも好かれてたり・・・」
ドワイト「なら、それがパークとなって君に託される。明日から頑張って。」
ジェイク「・・・」
起きたら違うところに居た。昨日の森ではなく・・・何かの建物だろうか・・・
ジェイク「・・・ここがエンティティが作った世界?」
周囲を見渡すと目の前にはよくわからない針が着いたものがあった。
ジェイク「危険そうだけど・・・これ意外と構造は簡単そうだな。」
近づき解体を開始する。そして
ガラン!
音を立てて目の前の危険なのが崩れた。
ドワイト「それを壊したのはジェイク君?君かい?」
ジェイク「はい。」
ドワイト「・・・それが君の祝福の1つだな。さながらサボタージュと言ったところか・・・」
ジェイク「・・・これってなんですか?」
ドワイト「僕達を吊るしてエンティティに生け贄にするためのもの。僕達は肉フックて呼んでる。さっ、殺人鬼が来る前に発電機を直しちゃおう。」
ジェイク「ですね。そう言えばメグさんは?」
ドワイト「今殺人鬼の気を引いてくれてる。正確な場所はわからない。こう言うときにクローデットがいてくれれればメグのいちがわかるんだけど・・・」
ジェイク「・・・」
ドワイト「っと。直ったな・・・!メグが倒れたな。割と近くだ隠れよう」
ジェイク「・・・任せてください。」
ドワイト「ジェイク君?何する気だい?」
ジェイク「フックを破壊します!」ダッ!
ドワイト「ジェイク君!?」
~少し離れた場所~
ドクター「よーしそろそろフックにつくぞ。」
メグ「離しやがれ!このヤブ医者!」
ドクター「そんな酷いこと言わないでくれよ。」
ジェイク「そのフックとやらはこれのことかな?おら!」ガラン!
ドクター「!」
メグ「よくやった!ジェイク!おら離しやがれ!」
ドクター「ぐぬぬ!せっかく捕まえたのに逃げられちゃったよ!面倒だし君から吊るとしよう!」バリリリ!
ジェイク「!」
あれはやばそう!
ジェイク「!」
避けられなかった!
ドクター「まずさいしょは電気治療だよ?」
ジェイク「・・・ん?」
ドクター「?あれ?」
バリリリ!!
ジェイク「!」
ドクター「え?あれ?」バリリリ!
ジェイク「・・・」
ドクター「・・・・あれ?効いてない?」
ジェイク「うん。効いてない」
ドクター「・・・なら殴るだけだ!」ブン!
ジェイク「危な!」ダッ!
ドクター「まてぇぇぇぇ!」
ジェイク「誰が待つか!」バタン!
ドクター「痛てぇぇぇぇ!」ガン!
良し!怯んだ!今のうちに・・・
ジェイク「・・・」パタン
ロッカーに。
ドクター「あの野郎!私をこけにしやがって!捕まえたらぶっ殺してやる!」タッタッタッ!
ジェイク「・・・」
遠くに離れていったようだ。
ジェイク「・・・」ガチャ
てうわ!何か目の前でいきなり発電機が光った!?
ジェイク「そして近くには昨日見かけたゲート・・・」
レバーを下げてみるか・・・
メグ「おう!逃げ切ったか!」
ドワイト「全く・・・無茶して・・・探したよ?」ゼェゼエ
ドワイトはかなり息を切らしている。メグを全力で追いかけたのだろう。
ガララララ!
ジェイク「とりあえず出ましょう。」
ドワイト「だね。」
そして無事脱出したのだった。
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