野良艦隊強盗記1話目艦隊強盗団結成!
摩耶「・・・」
私は摩耶。野良艦娘だ。気付けば海の上にいた。
摩耶「そろそろ擬装の燃料も切れそうだな。」
誰かから奪わなきゃな・・・野良艦娘も辛いもんだ。今では野良艦娘、ブラック鎮守府。そんなんが当たり前のように横行している。信頼できる仲間なんて一人もいない。何時だって死と隣り合わせだ。
摩耶「・・・ん?」
小さな鎮守府を見つけた。あそこなら燃料も有りそうだ。見張りもほとんどいないみたいだし・・・
摩耶「乗り込むか。」ザァァァァ
~摩耶の付近にて~
???「おい。こいつか?お前が言ってた期待できるメンバー候補てのは。」
???「はい。」
???「腕っぷしこそ良いかもしれないけどメンバーに引き入れてあいつが上手くやってけるのか?」
???「貴女だって昔はあまり皆とは仲悪かったじゃないですか。慣れですよ。慣れ」
???「さて、お手並み拝見といこうか。」
~鎮守府~
摩耶「・・・」天井の裏に隠れてる。
憲兵A「ごちうさ借りたんだけどさ~」
憲兵B「おう。」
憲兵A「チノちゃん可愛い。三期はよ」
憲兵B「分かる。」
摩耶「そうい!」バキッ!
憲兵A「グフッ!」バタッ!
憲兵B「何だお前!?グフッ!」バタッ!
摩耶「・・・ひゅぅ~。見るなら艦これのアニメでも見てろ。何別アニメに浮気してんだ」スタスタ
~鎮守府廊下~
摩耶「・・・」憲兵に変装中
そう言えばここは艦娘を番号付けして犯罪をデータベース上に記録してるらしいな。
摩耶「・・・ついでにデータの削除でもやってみるか。ちょうど何故か生まれたときから持ってたノートパソコンあるし。」
その前に資材庫から燃料を奪わなきゃな。
~鎮守府資材庫~
摩耶「・・・」奪ったカードキーをかざす
扉「」ガチャ
摩耶「燃料を擬装に入れて・・・と」
後はデータベースから私のデータを消すだけ。
~鎮守府の外~
???「おぉ~やるね~。」
???「でしょう!?」
???「でもまだ何かする気みたいだぞ?」
???「自分のデータを消去するみたいだな。面白そうだ。」
~データ室~
摩耶「・・・」カタカタカタカタ!
うーんこれじゃねえしこれでもねえ・・・これか!
摩耶「・・・内容は・・・と」カタカタカタカタ!
摩耶
艦種 重巡
犯罪瀝 複数の強盗。
状態 逃走中
備考 野良艦娘。
摩耶「・・・これをこうして・・・削除と。」カタカタカタカタタン!
私のデータが削除されたな。良し逃げるか。
ウゥーーー!ウゥーーー!
摩耶「ゲッ!?」
憲兵「捕まえろぉぉぉぉ!」ダッ!
摩耶「逃げろォォォォ!」
~鎮守府付近~
???「あれ?警報?まさかサードアイ!?」
サードアイ?「大丈夫。こちらから誘導する。」
???「いやいやいや!駄目でしょ!」
サードアイ「潜入や変装スキルは十分確認できた。次はもしもの時に臨機応変に対応できるかだ。」
~鎮守府内~
摩耶「ヤッベ!追い詰められた!」
憲兵「おとなしく捕まれ!」
摩耶「・・・」
こうなったら・・・
摩耶「どうにでもなれってんだ!」ピョン!
憲兵「!?ダストボックスに飛び降りた!?」
憲兵「安心しろ。あの中にはゴミをバラバラに分解するためのプロペラがある。確実にミンチだろうな。」ハハハ
摩耶「プロペラは・・・止まってる?てうぼぁ!?」
・・・高くなくて助かった。
~鎮守府付近にて~
サードアイ?「忍者お願いね。」
忍者?「了解」ヒュン!
~ダストボックス前~
摩耶「何とか出れた・・・」
忍者?「ドーモ。摩耶=サン。忍者です」バッ!
摩耶「ファッ!?」
誰だ!?
忍者?「はーい。これから貴女に会いたいって人に連れてくから。まぁ、こっちから一方的に見てただけだから知らないと思うけど」バッ!
会いたい人?
サードアイ?「連れてきた?」
忍者「勿論。」バッ!
摩耶「・・・」忍者が荒ぶったため酔った
サードアイ?「大丈夫か?」
摩耶「・・・全く・・・」
???「酔い止め飲む?」
摩耶「・・・それって酔う前に飲むやつだよな?」
忍者?「治らないでしょ」
???「そもそも荒ぶらなきゃ酔わないと思うんだけど」
忍者?「メカニックならscp-500位の薬品作れるでしょ?」
※scp-500とは・・・? どんな病気だろうと二時間ほどで治す錠剤のscp。財団が実験を行っているが一度もscp-500にあたる物質を作れていない。
メカニック「財団すら実現できないことを私が出来るわけないじゃないですか!グラトニーも何か言ってやってよ!」
サードアイ「はいはい。喧嘩しない。とりあえず自己紹介だ。俺はサードアイ。元海軍軍人だ。」
摩耶「何で海軍軍人が野良艦娘の仲間を・・・」
サードアイ「・・・まぁ後で分かるだろ。」
?何かあんのか?
グラトニー「私はグラトニー。正規空母です。」
忍者「私は忍者!よろしくね!」
メカニック「私はメカニック。機械関連ならお任せください!」
サードアイ「さて。見つかる前に帰るぞ。」
~廃鎮守府~
サードアイ「着いた。」
摩耶「・・・」
捨てられたのは最近か?割と綺麗な鎮守府だ。
サードアイ「皆・・・いや俺以外みんなここで生まれて、育ってきた。」
摩耶「どう言うことだ?」
サードアイ「皆ここで建造されたんだ。この鎮守府が軍に捨てられて離れ離れになって、今居る奴はここに戻ってきた。その時皆今までの自分を捨てたんだ。名前も、艦娘としての義務も。」
・・・
サードアイ「・・・確か擬装はここら辺に・・・」
摩耶「そういや主砲持ってなかったな。」
サードアイ「今まで殴ってきたのか?」
摩耶「あぁ。」
サードアイ「ちょっと待ってろ。」スタスタ
メカニック「あの人は昔、たった一人で姫級と大量の深海棲艦を追い払った事があるんですよ。けどその時鎮守府のほぼすべての施設が機能停止。修復不可能と判断されて見捨てられたんだよ。提督ごと。」
摩耶「・・・」
メカニック「今でも海軍を恨んでる。全てを捨てて海軍に貢献し続けたのに見捨てられたんだから。」
サードアイ「見つけたぞ。ほれ」つ連装砲
摩耶「ありがとう」
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