2019-03-21 06:08:03 更新

概要

修正が完了しました(修正完了日 2019/3/21)
このストーリーは【犯罪者に救いの手 続】の続きです
前のページではあれ以上書き込む事が出来なかったので新しく書きました
申し訳ありません


前書き

蒼野夜一

過去に人を何百人も殺したと言われる大犯罪者
今は四季達と一緒に仕事をしている
武器は刀を使う
年齢は中学生〜高校生ぐらい
いつも持ってる物は【闇の刀】【光の刀】【携帯食料】【メリケンサック】【小刀】【着替え一式】











大閻魔 「…話に割り込むがいいか?」


蒼野 「なんだ?」


大閻魔 「あと三十分で朝の集まりをやるんだが…お主達朝飯は食べてきたのか?」


蒼野&四季 「「っえ!?」」バッ!!


時計 『現在六時半たぜ!』


蒼野 「やべっ!?まだ朝ご飯作ってない!」


四季 「私はまだ寝巻きです!蒼野が朝起きたら居なかったので寝巻きのまま来てしまいました!」


蒼野 「急いで部屋戻るぞ!」


四季 「はい!」


タッタッタッ!!…



大閻魔 「…」ポツーン…


大閻魔 「…なんか急に独りになると寂しいのう?」













集会場



ザワザワガヤガヤ…


タッタッタッ!!…


蒼野 「ふぅ!なんとか間に合った…」タッタッタッ…


四季 「間に合いましたね 朝から疲れました…」ハァ…


蒼野 「たしかかに…それは言えてるな」ハァ…


四季 「…おや?」キョロキョロ


蒼野 「? どうした?」


四季 「…小町の姿が見えないような」


蒼野 「っえ?」キョロキョロ


ガヤガヤ… 周りを見渡すが小町の姿は見当たらない


蒼野 「…いないな どこにも」


四季 「…まさか」


蒼野 「多分そのまさかだな…」


四季 「…はぁ まったく小町は……」


蒼野 「…今から起こしてくるか?」


四季 「いいです 今から行っても間に合わないので放っておきましょう」


蒼野 「朝礼が終わった後すぐ仕事出来るようしとかないと遅れが出るだろ?今からでも起こしてくるよ」


四季 「今から行ったら蒼野が遅刻してしまいますよ」


蒼野 「別に構わないよ それじゃ行ってくる」タッタッタッ…


四季 「ちょっ蒼野!?」 タッタッタッ…


四季 「…行ってしまいました まぁ良いでしょう 小町も準備するのに時間かかるからちょうどいいかもしれませんね」


四季 「でも、急いできた意味がありませんよね…遅刻しないために走ってきたのに」








小町の部屋



小町 「すぴー…すぴー…」


小町 「うーん…もう食べられない〜?…」エヘヘ~…



コンコンッ


コマチオキテルカ?オキテルナラヘンジシテクレ


小町 「すぴー…すぴー…」


…ネテルヨナ ハイルゾ?


小町 「すぴー…すぴー……」


ガチャっ


蒼野 「…やっぱり寝てるか まったくこいつは…」ハァ…


小町 「すぴー…すぴー……」


蒼野 「おーい?起きろ小町」ユサユサッ


小町 「うーん…むにゃむにゃ……」スピー…


蒼野 「もう朝だぞ?早く起きないと四季に怒られるぞ」


小町 「えへへ〜?そんな~…むにゃむにゃ…」(⸝⸝⸝´꒳⸝⸝⸝)エヘヘ~


蒼野 「…一体どんな夢を見てるんだか?幸せそうな寝顔をして」ハァ…


蒼野 「まぁ、どんな夢見てるかわかるないが起こさないとな 仕事は仕事だからな」


小町 「ZZZ…」


蒼野 「小町?早く起きないと…」


蒼野 「お前のファーストキス 奪っちまうぞ?」


小町 「えへへ〜…別にいいよぉ?」


蒼野 「…っえ?」


小町 「そのかわりそれを貰うからね~?…むにゃむにゃ」


蒼野 「…寝言かよ こいつは…」ハァ…


小町 「ZZZ…」


蒼野 「しっかし、なかなか起きないなぁ?たたき起こすのはかわいそうだし どうしよう…」ウーン


小町 「うーん…」スゥ…


ガシッ


蒼野 「…っえ?」寝てる小町に腕を掴まれる


小町 「えへへ〜!」グイッ


蒼野 「ちょっ小町!?」グラッ 小町に引っ張られてバランスを崩す


ムニュゥ


蒼野 「っ!!!?」///小町の胸に顔が埋もれる


小町 「えへへ〜?逃がさないぞー!」ギュゥゥ…


蒼野 「こっ小町!?寝ぼけてんじゃねぇ!早く起きろ!!」///グググッ!!… 離れようとするが小町の力が強すぎて離れられない


小町 「それを貰うまで離さないんだから〜?」ギュゥゥ…


蒼野 「んんっ!?んんぅぅぅぅっっ!!!?」///グググッッ!!!!…


小町 「えへへー?絶対はなさないんだから…むにゃむにゃ……」


蒼野 「(やべぇ!小町の力が強過ぎて全然離れらんねぇ!!てか、小町の胸で窒息しそうなんだが!?)」///グググッッ!!!!


小町 「早くそれを渡しなさ〜い!」エヘヘー


蒼野 「んんっ!んんぅぅぅぅっっ!!んんぅぅぅぅぅぅっっ!!!!」///ペシペシ!! 叩いて起こそうとするがまったく起きない…


小町 「んー…反抗するなんていい度胸じゃないか?そんな悪い子には…」ギュゥゥ!!…


蒼野 「んんーーっっ!!!!!?」///


小町 「こうしてやる〜!」エヘヘ~


蒼野 「(やばい…息が……)」プルプル…


小町 「えへへー?観念しろ〜…」


蒼野 「んんーっ!!んんぅぅうぅぅむっ!!!?」グググッ!!!!…


蒼野 「んんっ!んんー…!」ペシッペシ…


蒼野 「ーっ……っ…」プルプル…


蒼野 「」プラーン… 先程小町を叩いていた手が垂れ下がる…



コンコンッ


ガチャッ


四季 「蒼野 小町は起こせましたか?」


蒼野 「」チーン…


小町 「…っん」スゥ…


小町 「…あれ?なんか重い…っ!?」///


蒼野 「」小町の胸の中で埋もれてる


四季 「…ふっ」///


四季 「不埒者ーっ!!!!!!」///


小町 「っえ!?え、っえ!!!?なっなんで夜一があたいの胸に!!!?」///


四季 「蒼野!あなたはなにをやっているのですか!!小町を起こしに行くと行ったきり帰って来ないので様子を身に来てみれば!!」///


蒼野 「」シーン…


四季 「…あれ?蒼野?」


蒼野 「」シーン…


小町 「…夜一?」


蒼野 「…っ」ピクッスゥ… 意識を取り戻して小町から離れる


小町 「あっ起きた」


蒼野 「…やっと、息が吸える……」ハァー…ハァー…


四季 「…蒼野 今の現状を教えてくれませんか?」


蒼野 「…小町に殺されるかと思った……」ハァー…ハァー…


小町 「…っえ アタイにかい?」


蒼野 「あぁ…小町が寝ぼけて、俺の腕掴んで、俺の顔を小町の胸に押し付けて窒息死しそうになった……」ハァー…ハァー…


小町 「っえ!?アタイが!?」///


四季 「…。」


蒼野 「…ふぅ やっと息が整った…」ハァ…


小町 「〜〜〜っっっ!!!!!!」///カァァ!!


四季 「…小町 そろそろ着替えないと仕事に遅れますよ?」


小町 「…っへ?」チラッ


時計 「もうすぐ六時五十五分」


小町 「にゃぁぁっ!?もうこんな時間!?寝坊したー!!!!」


四季 「早く着替えて下さい 朝礼は出なくても構いませんので」


小町 「っえ 出なくてよろしいんですか?」


四季 「今回は仕方ありません 朝礼より仕事を優先します」


小町 「わっわかりました」


四季 「では私達は朝礼に戻りますので絶対に寝ないで下さいね」


小町 「わかっております…」


四季 「蒼野 戻りますよ」


蒼野 「おう」


タッタッタッ…ガチャッ


パタンッ



小町 「…」


小町 「〜〜っ!!!!!!」///カァァッ!!!!


小町 「(アタイったら何をやっているんだい!蒼野を胸に押し付けるなんて!?)」///


小町 「(いくら寝ぼけてたからってこれはまずいよ!!恥ずかしすぎるよ!!)」///


小町 「…おっ思い出さないようにしよう ぜったいに…」///カァァ…













通路ー蒼野&四季待機中



四季 「…」


蒼野 「…」


四季 「…来ないですね」


蒼野 「いや、さすがに朝礼終わって十五分じゃ無理だろ?女なんだから」


四季 「たしかにそうかも知れませんが…」


小町 「お待たせしましたー!!」タッタッタッ!!…


四季 「小町 廊下を走ってはいけません!歩いてきなさい!」


小町 「走らなければ仕事に遅れてしまいますよ!」ハァッハァッ…


蒼野 「まぁ走ってきたせいで小町の髪の毛が凄いことになってるけどな」


小町 「…っえ?」ダラーン… 髪の毛を縛るシュシュ(縛るゴム)が外れてダランと垂れている


小町 「あれ!?ちゃんと縛ったのに!」


蒼野 「外れただけだろ?そこに落ちてるし」タッタッタッ…スッ


蒼野 「小町のだろ?この髪留め」


小町 「あっそこに落ちてたのかい?すぐ見つかってよかったよ」


蒼野 「縛ってやるよ」タッタッタッ…


小町 「っえ?いいよ アタイ一人で出来るから」


蒼野 「それでまたとれたら元の子もないだろ?だから次は取れないように付けるよ」


小町 「…ギュッと縛る気かい?」


蒼野 「そんなことしたら髪を痛めるだろ そんなことしないから安心しろ」スッ


小町 「男なのに出来るのかい?」


蒼野 「遥が生きてた時に何回も縛ってやったから慣れてるよ」シュッシュッ…


蒼野 「よし これで激しい運動しても取れないぞ」


小町 「…上手いね?男なのに」


蒼野 「まぁな」


四季 「…そろそろ仕事に行きたいのですがいいでしょうか?」


蒼野 「あぁいいぞ それじゃ行こう」


タッタッタッ…



? 「…」 …?













人里ー寺子屋 職員室



ガララッ…


蒼野 「慧音さん 居るか?」


慧音 「おぉ!蒼野 来てくれたか」カタッ タッタッタッ…


慧音 「すまないな 騒ぎが薄れたらまた来るよう言ったのに」


蒼野 「別に構わないよ それで、今日は慧音さんの代わりに生徒に勉強を教えれば良いのか?」


慧音 「あぁ!生徒達に出来るだけ知識を与えてほしいんだ」


蒼野 「なんの勉強を教えれば良いんだ?それを聞きたいんだが」


慧音 「蒼野は不得意教科とかはあるか?」


蒼野 「不得意教科?うーん…特にないかな」


慧音 「…ないのか?」


蒼野 「あぁ これと言って苦手と言う教科はないな」


慧音 「お主、頭は良いのか?」


蒼野 「んー…俺が学校行ってた時は殆どのテスト90点以上だったけど高いのか?」(作者は全教科合わせて100もいきません)


慧音 「普通に考えて高いぞ?」


蒼野 「…そうか?」


慧音 「と言う事は算数や国語は平気か?」


蒼野 「大丈夫だが、どの位の範囲なんだ?ここの生徒に教えてる勉強範囲って」


慧音 「小学生レベルの範囲だ」


蒼野 「…小学生?」


慧音 「うむ!…とは言っても一部は除くがな」


蒼野 「一部除くってどういう意味だ?」


慧音 「一番頭が良いのはお主の世界で言うなら中学二年生並のレベルが一人居る そしてそれとは真反対の問題児が二、三名程居るのだ…お主の世界で言うなら幼稚園児ぐらいのレベルだ」ハァ…


蒼野 「…範囲が大きいな 幼稚園から中学二年生までのレベルって」


慧音 「だけど教えるのは小学三年ぐらいの勉強をいつも教えている たまに五年や中学レベルもやっているがな」


蒼野 「なるほど それじゃ今日俺は何年生ぐらいの勉強を教えれば良いんだ?」


慧音 「…そうだな お主は多少の学力があるみたいだがどうするか?」( ̄ヘ ̄)ウーン


蒼野 「…てか、なんで慧音さんは外の世界の事を知ってるんだ?この世界にここ寺子屋以外にも学校ってあるのか?」


慧音 「いや、ここ以外に学校はない」


蒼野 「ならどうやって知ったんだ?」


慧音 「私は歴史を見る事ができる その歴史から情報を得ているのだ!」


蒼野 「…歴史って昔の事だよな?この世界は外の世界で言うなら未来なのか?」


慧音 「いや、外の世界と比べるなら過去になる 外の世界で言うなら【自己規制】時代だな?」


蒼野 「それ歴史じゃねぇよ!?未来の事を見てるのは歴史って言わねぇよ!」


慧音 「まぁ良いではないか!過去だろうが昔だろうが?」


蒼野 「良くないと思うが」


慧音 「そんなことより、今日生徒達に教える科目を決めるとするぞ!」


蒼野 「そんな扱いにするなよ…」


慧音 「あっこれが名簿だ 先に渡しておく」スッ


蒼野 「完全スルーかよ…まぁいいけど」スッ…パサッ


慧音 「生徒の名前が書いてあるからそれで覚えてくれ!」


蒼野 「…」ペラッ…






名簿表



出席番号


【一番 チルノ】

【二番 ルーミア】

【三番 大妖精(大ちゃん)】

【四番 リグル・ナイトバグ】

【五番 ミスティア・ローレライ】

【六番 八雲 橙】

【七番 人里の子供A】

【八番 人里の子供B】

【九番 人里の子供C】

【十番 人里の子供D】




蒼野 「…ミスティア?」


慧音 「っん どうかしたのか?」


蒼野 「なぁ ここに書いてある名前って妖怪も入ってるのか?」


慧音 「うむ!人間だけではなく妖怪妖精も入っておるぞ」


蒼野 「一緒にして平気なのか?人間が怖がったりすると思うけど」


慧音 「そこは私が見ているから心配ない!彼らは人間を襲ったりしないよう教えてあるからな」


蒼野 「…まぁ、深くは追求しないでおこう」


蒼野 「まさかミスティアが生徒だったとはな?思いもしなかったよ」


慧音 「ミスティア・ローレライを知っているのか?」


蒼野 「知ってると言っても、昨日の夜会ったばかりだけどな?」


慧音 「…お主 昨日の夜どこに居たんだ?」


蒼野 「妖怪の山」


慧音 「妖怪の山!?」


蒼野 「あぁ 大閻魔に仕事を頼まれて妖怪の山に行ったんだ そしたらミスティアが歌を歌っててな その時に会ったんだ」


慧音 「お主ミスティアに何もされなかったのか?もしくはお主がなにか仕出かしたか?」


蒼野 「いや ただ単に話しをしただけだよ」


蒼野 「…」


蒼野 「普通の世間話をな」


慧音 「…ほんとか?」


蒼野 「あぁ」


慧音 「…まぁ深く追求はせん お主とミスティアに何もなかったなら聞く必要もない」


慧音 「さて、そろそろ生徒達に教える科目を決めねばならんな」


蒼野 「その前に聞きたいことがあるんだが」


慧音 「なんだ?」


蒼野 「ここの学校は何時限まであるんだ?あとなんの教科あるんだ」


慧音 「時限は5時限 教科は算数、国語、体育、歴史の4教科を教えてる いきなり理系だの世間だの言ってもわからないからな 今は必要最低限しか教えてない」


蒼野 「残りのあと1時間はなにやるんだ?」


慧音 「いつも適当だ 算数の時もあるし国語の時もある!」


蒼野 「…てか、小さい子に歴史って要らなくないか?いくら慧音さんが歴史の事を知り尽くしてると言っても子供に教えてもちんぷんかんぷんだと思うが」


慧音 「別に良いではないか 私が歴史好きなのだから!」


蒼野 「…まぁ、慧音さんは先生だから俺がどうこう言う権利はないけどな 聞き流してくれ」


蒼野 「それとこの名簿の中で問題児ってどれなんだ?名前だけ見てもわかんないんだが」


慧音 「一番チルノと二番ルーミアと六番八雲橙 この三妖が問題児なのだ…」


蒼野 「一番チルノの問題点は?」


慧音 「毎回のテストが9点なんだ…しかも明らかに当てずっぽうで書いてるとしか言いようがない」


蒼野 「…ただ単に勉強が出来ないだけじゃないのか?」


慧音 「それだけなら問題児扱いはせん」


蒼野 「と、いうと?」


慧音 「チルノはなんでも凍らせようとするんだ…」(;´Д`)ハァ…


蒼野 「…凍らせる?」


慧音 「おっと そう言えば言っていなかったな」


慧音 「その名簿に書かれている一番から六番までの者は全員能力が使えるのだ!」


蒼野 「…っえ 全員?」


慧音 「あぁ!チルノは【冷気を操る程度の能力】 ルーミアは【闇を操る程度の能力】 大妖精は【瞬間移動をする程度の能力】 リグルは【蟲を操る程度の能力】ミスティアは【歌で人を惑わす程度の能力】橙は【妖術を扱う程度の能力】を使うのだ!」


蒼野 「…俺、危なくないか?」


慧音 「平気であろう?お主ならな」


蒼野 「なんの根拠もないのに平気って言われてもなぁ」


慧音 「まぁそこまで深く考える事はない!あ奴らは人を襲う事はあまりないと思うからな」


蒼野 「…あまりないって確信してないのかよ?」


慧音 「さて、次の問題児だが」


蒼野 「反らすなよ!」


慧音 「二番ルーミアだが」


蒼野 「…もういいや それで、そのルーミアっ子はどんな感じの問題児なんだ?」


慧音 「テストの回答の場所に【そーなのかー】しか書かないんだ…」


蒼野 「…なぜ?」


慧音 「わからん」キッパリ


蒼野 「(即答…)」


慧音 「次に六番八雲橙だが」


蒼野 「ちょっと聞いて良いか?」


慧音 「なんだ?」


蒼野 「八雲橙って八雲紫って奴の子供か?」


慧音 「子供とはまた違うな でもそれに近い者だな」


蒼野 「…そうか」


慧音 「お主は隙間妖怪の事を知っているのか?」


蒼野 「隙間妖怪?」


慧音 「八雲紫の事だ あの妖怪はそう呼ばれているのだ」


蒼野 「…なんで?」


慧音 「あ奴は【隙間を操る程度の能力】を使うからだ」


蒼野 「隙間?」


慧音 「わかりやすく言うなら異次元空間を作って出入り出来る空間を作るという事だ」


蒼野 「…なるほど だからあの時気配がしなかったのか 突然俺の後ろに現れたからどうやって近付いたのかと思ったな」


慧音 「あ奴は神出鬼没だからな 私もあまり見たことはない」


蒼野 「っえ そうなのか?」


慧音 「何度かは見た事あるがそこまではないのだ ほんとに神出鬼没だからな」


蒼野 「…なるほど」


慧音 「まっ隙間妖怪の事は置いといて あと三十分くらいで生徒達が来るからその間に教える勉強を伝えるからそこの机に座ってくれ!」


蒼野 「わかった」タッタッタッ…


慧音 「…あっ伝え忘れていたが刀とかは持ってきているか?」


蒼野 「持って来てるよ 闇の剣、光の剣、メリケンサック、小刀、携帯食料、薄い毛布もな」


慧音 「闇の剣、小刀、メリケンサックだけ預からせてもらうがよいか?」


蒼野 「わかった 今渡す」ゴソゴソ…


蒼野 「まず闇の剣」スッ


慧音 「うむ!」カタッ


蒼野 「小刀」スッ


慧音 「よし!」カタッ


蒼野 「最後にメリケンサック」スッ


慧音 「うむ!これで全部だな」スッ


慧音 「すまないな 私はお主のこと、平気だと思っているのだが里の者が危ないと言う者が少なからずいてな」


蒼野 「まぁ仕方ないだろ 犯罪者が刀持ってたらいつ殺されるかわからないと思うろそこは仕方ない」


慧音 「…お主はそれで良いのか?」


蒼野 「何がだ?」


慧音 「閻魔も言っていたがお主は必要最低限で人を殺していたのだろう?遥を守るために」


蒼野 「そうだけど…それがなんだ?」


慧音 「お主は周りの者達に安全だと思われたくないのか?」


蒼野 「…無理だろ 人を何百人も殺してるのに自分は安全だと言っても誰も信用しないだろ」


慧音 「まぁ難しいと言えば難しいな だが諦めるのは早いのではないか?何かと試してみてはどうだ」


蒼野 「別に良いよ 誰も信用してくれない事が見えてるし 一人で生きる事は慣れてるしな」


慧音 「遥がいたと言うのにか?」


蒼野 「遥はもう居ない 今は一人で生きてるのと同じだ」


慧音 「今は四季達が居るではないか 四季達はお主を信用しているのではないか?」


蒼野 「どうだろうな たしかに四季達と一緒に居るけど四季は俺の事を信用してるかはわからないぞ?」


慧音 「なら何故閻魔はお主に刀の持ち出しを許可したのだろうな 普通なら犯罪者に刀を持たすなんてありえないと思うがな」


蒼野 「…」


慧音 「お主だってわかっているのではないか?閻魔はお主が安全だとわかっているから刀の持ち出しを許可したのではないか」


慧音 「お主は少し暗くなりすぎだ!もっと明るい事を考えなければいけないな」


蒼野 「…善処するよ」


慧音 「うむ!素直でよろしい」


蒼野 「さっさと教えるところを教えてくれ 早くしないと来ちまう」


慧音 「わかっておる 時間がないから早々と言うぞ?」


蒼野 「わかった」













寺子屋ー教室



ガヤガヤ…


大妖精 「みなさん そろそろ先生が来るので静かに…」


チルノ 「あたいは最強だからへいきだよ!大ちゃん」


大妖精 「なにが平気なのチルノちゃん!?」


リグル 「あぁー…今日も授業かぁ かったるいなぁ?」ハァ…


ミスティア 「たしかに…てか、なんで私たちも受けないといけないんだろ 無理やり授業受けさせられてるけど……」


橙 「ふみぃ〜…」ゴロゴロ…


ルーミア 「そーなのかー」



ガララッ


蒼野 「おはよー」タッタッタッ…


チルノ 「…あれ?」


リグル 「先生が違う…?」


ルーミア 「そーなのかー?」


大妖精 「…なぜでしょう?」


橙 「?」


ミスティア 「…蒼野?」


蒼野 「えーっと…今日は慧音さんが出張の為、急遽臨時教師として代役を頼まれた蒼野夜一だ よろしく」


大妖精 「慧音先生の代役ですか?」


蒼野 「あぁ とは言っても今日だけな」


チルノ 「先生はどこ行ったんだ?」


蒼野 「慧音さんは出張だって言ったろ 場所は…俺もわからない」


リグル 「いつ戻ってくるんですか?」


蒼野 「今日一日は帰って来ないと思う だから今日の授業は俺が教える」


ルーミア 「そーなのかー?」


橙 「にゃ〜…」ゴロゴロ…


蒼野 「頼むから寝ないでくれよ 君」


橙 「にゃっ!?」ビクッ!!


ミスティア 「…」


蒼野 「どうした?ミスティア 俺の顔に何か付いてるか?」


ミスティア 「…いや、こんな偶然あるんだなぁと思って?」


蒼野 「まぁあまりない事だな 偶然と偶然が重なったからな」


ミスティア 「たしかにそうね」


大妖精 「ミスティアさん蒼野先生と知り合いなんですか?」


ミスティア 「昨日会っただけよ …ちょっと、ね?」


大妖精 「?」


蒼野 「それじゃ、出席取るぞ」


蒼野 「一番 チルノ」


チルノ 「はーい!」


蒼野 「二番 ルーミア」


ルーミア 「はいなのだー!」


蒼野 「三番 大妖精…じゃなくて大ちゃん?」


大妖精 「呼び方はどちらでも構いませんよ どちらも一緒なので」


蒼野 「そうか?」


大妖精 「はい!」


蒼野 「…それじゃ、改めて」


蒼野 「三番 大妖精」


大妖精 「はい!」


蒼野 「四番 リグル・ナイトバグ」


リグル 「はーい」


蒼野 「五番 ミスティア・ローレライ」


ミスティア 「はい」


蒼野 「六番 八雲橙」


橙 「zzz…」


蒼野 「…橙?」


橙 「zzz…」


蒼野 「…」タッタッタッ…


蒼野 「おーい?起きてくれ」ユサユサ


橙 「にゃ〜?」ファァ…


蒼野 「六番 八雲橙」


橙 「は〜い!」ニコッ!!


蒼野 「(あっ普通に喋れたのか)」


蒼野 「七番から以下省略」


蒼野 「よし 全員いるな」パタンッ


蒼野 「今日の一時間目は数学…じゃなくて、算数やるから勉強道具を用意してから十分休憩に入るように それじゃ、朝の出席確認を終わりにする」


大妖精 「皆さん姿勢を正してください」


生徒一同 「」スゥ…


大妖精 「礼!」


生徒一同 「「今日一日 よろしくお願いします!」」


蒼野 「…それっていつも言うのか?」


大妖精 「はい!勉強を教えてもらうのでいつも言っています!」


蒼野 「…そうか それじゃ休み時間に入って良いぞ?」


生徒一同 「「はーい!」」


ガヤガヤ…


蒼野 「…さてっと」タッタッタッ…カタッ 教室に置いてある教師の机椅子に座る


蒼野 「…ふぅ まさか本当に教師の代理をやるとはな しかもこの歳で代役とは…」


蒼野 「…めんどくせぇ」(´・ω・)ハァー…


ミスティア 「…蒼野?」


蒼野 「っん?」


ミスティア 「なんか一人でブツブツ言ってたみたいだけど…悩みごと?」


蒼野 「…別に何も悩んでなんかいないよ」


ミスティア 「…そう?」


蒼野 「あぁ 変な心配させちまって悪かったな」


ミスティア 「…なら良いけど」


蒼野 「一時間目は算数だからちゃんと準備しとけよ?」


ミスティア 「準備終わったから来たのよ」


蒼野 「そうか?なら良いけど」


チルノ 「ミスチー!鬼ごっこしよー!」


ミスティア 「休み時間で出来るわけないでしょ」


ルーミア 「短い時間でも出来るのだー!」


ミスティア 「…まぁ、出来ると言えば出来るけど…」


大妖精 「チルノちゃん さすがに休み時間じゃ出来ないとおもうよ 業間休みのときかお昼休みの時にしない?」


チルノ 「うーん…出来ないのかな?」


リグル 「時間が短すぎるよ」


橙 「その通りにゃ~!」


チルノ 「うーん…仕方ない 鬼ごっこはお昼休みの時にするか!」


ミスティア 「その方がいいわよ」


大妖精 「そうだね!その方がいいよ!」


蒼野 「休み時間で鬼ごっこって…すげぇ短い鬼ごっこだな?」


ミスティア 「よく言うのよ あの子はね?」


蒼野 「…」








お昼(授業スキップ)



キーンコーンカーンコーン…


蒼野 「っと?時間だな」


蒼野 「時間になったから歴史はここまでにする 大妖精号令を頼む」


大妖精 「はい!」


大妖精 「起立!礼!」ペコッ


一同 「「ありがとうござい(まーす!)ました!」」


蒼野 「ご苦労様」


チルノ 「お昼だー!」 サテ、オレハキョウシシツニモドルカ?


ルーミア 「お腹減ったのだー!」 タッタッタッ…


リグル 「ほんとだねぇ!」 ガラッ


橙 「早く食べたいです!」 ピシャンッ


大妖精 「皆で机をくっつけましょう!」


ミスティア 「…」 ワイワイガヤガヤ…













教師室



ガララッ


蒼野 「ふぅ…生徒に勉強教えるのって結構大変だな」ピシャッ


蒼野 「それにしても慧音が言ってた通りチルノとルーミア、橙はひどかったなぁ?」タッタッタッ…カタッ


蒼野 「チルノはなんで小テストの点数が全部九点になるんだ?四枚の内全部九点とかありえねぇだろ」


蒼野 「ルーミアもルーミアでノートに【そーなのかー?】しか書かないし…それしか知らないのか?」


蒼野 「一番酷かったのは橙だな ノートは落書き帳じゃないだろ…字が書けないのか?いろいろとツッコミどころが多すぎだろ…」


蒼野 「…まぁいいや さっさと飯でも…ってよくよく考えたら俺の飯なくね?」


蒼野 「…非常食でも食うか」ガサゴソガサゴソ…スゥ 懐から非常食を取り出す(う〇い棒に近いスナック型高カロリーメイト)


ピー…


蒼野 「…」サクッ シャリッシャリッ…


コンコン


ガララッ


ミスティア 「蒼野 いる?」


蒼野 「開けてからいるって言うのはおかしいだろ?」


ミスティア 「別に良いじゃない?そんなこと」タッタッタッ…ピシャンッ


蒼野 「…なにかようか?」


ミスティア 「…」


蒼野 「…? ミスティア?」


ミスティア 「い、嫌だったらいいのだけど…一緒にお昼どうかなって思って?」///


蒼野 「…別に構わないけど?」


ミスティア 「ほっほんと!?」パァァッ


蒼野 「なんでそんなに驚く?」


ミスティア 「えっ!?あっいや、断られるかと思ってたから…?」


蒼野 「別に断る理由はないんだが 俺の隣で良ければいいけど?」


ミスティア 「っえ!?あっ蒼野の隣!!!?」///


蒼野 「…だからなんでそんなに驚くんだ?別に驚くような事言ってないだろ」


ミスティア 「だ、だって あっ蒼野の隣って事は…みっ密着するって事よね?」///


蒼野 「昨日も密着状態だったような気がするけど?」


ミスティア 「…たっ確かにそうだけど……」///


蒼野 「…嫌だったら別に良いけど?」


ミスティア 「そっそんな事ないわ!?隣に座るわ!」///


蒼野 「あっあぁ…?」


ミスティア 「…」///タッタッタッ…


スッ…カタッ 蒼野の隣にあった椅子に座る


蒼野 「…」サクッ シャリッシャリッ…


ミスティア 「…? シャリっシャリっ?」


蒼野 「…」サクッ シャリッシャリッ…


ミスティア 「…ねぇ蒼野 それ…なに?」


蒼野 「っん?昼飯だけど」


ミスティア 「足りなくない?」


蒼野 「はっきり言って足りないけど外の世界に居た時は三日、四日の断食なんて日常茶飯事だったから今と比べたらマシだな」


ミスティア 「…三日、四日?」( ºΔº )


蒼野 「あぁ 遥を守る為に飯を抜いて守り続けてたからな 一日の断食なんて楽な方だよ」フゥ…


ミスティア 「…遥?」


蒼野 「あっそうか ミスティアには話してなかったな」


ミスティア 「なにを?」


蒼野 「…あまり広められたくないけどミスティアなら平気だろ」


ミスティア 「…」


ミスティア? 「【蒼野が犯罪者ってこと?】」ニヤッ


蒼野 「っ!」


ミスティア? 「私が知らないとでも思ってた?」ニヤニヤ


蒼野 「…誰から聞いたんだ?俺はお前に言った覚えはないが?」


ミスティア?「うん 教えてもらってないよ?元から知ってたもん」ニヤニヤ


蒼野 「(…なんだ?この前あったミスティアとなんか違う…誰だこいつ?)」


蒼野 「誰だおまえ 昨日あったミスティアとなにか違う気を感じるんだが?」


ミスティア? 「へぇ?気でわかるんだ 蒼野も変わったね?」ニタァ…


蒼野 「っ!?」ガタッ!! 瞬時に椅子から立ち上がって横に身を投げる


ミスティア? 「」シュンッ!!



バッキャアァァァァン!!!!!! 机がこっぱみじんになり、職員室の窓や壁も一部こなごなに粉砕する



蒼野 「っな!!!?」


ミスティア? 「あれー?避けちゃったの?せっかく一撃で殺してあげようとしたのに」ニヤッ


蒼野 「…お前、何者だ?人間じゃない事は確かみたいだが」


ミスティア? 「人間じゃない?なんでそんな事わかるの?」


蒼野 「人間が机を一瞬にしてこっぱみじんに出来るわけないだろ!」カタッ 光の刀に手をかける(蒼野では抜くことが出来ない)


ミスティア? 「人間も能力使えるのよ?私みたいにっね!!」スッ



キィィィィィン!!!!!!



蒼野 「っ!!!?」バッ!! 両耳を塞いで超音波を防ぐ


ミスティア 「ーっ!!!!」キィィィィィンッッッ!!!!!!


蒼野 「ーーっ!!!!!!」ビリビリッ!!!!!! 耳を塞いでるがまったく防げていない


蒼野 「(なんだこの音!耳に直接入ってくるような感じは!?)」キィィィィィンッ!!!!!!


蒼野 「(耳を塞いでもまったく防げてない…なんでだ!?)」キィィィィィンッ!!!!!!


ミスティア 「…へぇ?さすが蒼野だね 普通の人なら鼓膜が破れる筈なのに貴方の場合は破れないなんてね?」キィィィ… 音を小さくして超音波をやめる


蒼野 「っち!」ブンッ!!


ミスティア? 「」パシッ!! 蒼野の拳を受け軽々しく手で止める


蒼野 「っな!?」


ミスティア? 「甘いわよ 蒼野!」ブンッ!!



ドスゥッ!!


蒼野 「がぁっ!!!!!?」バキィッ!!!!…ドサッ 肋に拳が入り床に膝を付かせる


ミスティア? 「うふふ?また骨が折れたようね いい音が鳴ったわ!」


蒼野 「〜〜〜っ!!!!!!」ズキズキッッ!!!! 肋の骨が折れて激痛が走る


ミスティア? 「どう?二度痛みを味わうのわ 貴方にとっては屈辱だと思うけど?」ニヤッ


蒼野 「ーっのヤロー!!!!」ブンッ!!


ミスティア? 「無駄ムダ」シュンッ 後ろに体を傾けて無駄のない動きで蒼野拳を避ける


ミスティア? 「っは!」ブンッ!!



バキィッ!!!!


蒼野 「っ!!!!!!」顔面に拳をもろ喰らう


フラァ…バタンっ


蒼野 「」床に倒れて気を失う


ミスティア? 「あれぇ?蒼野らしくないね 蒼野はそんなに弱かったかしら?」


蒼野 「」


ミスティア? 「…あれ?気を失ったの?…ま、その方がいっか 殺しやすいし!」ニヤッ


ミスティア? 「うふふ?それじゃあね」スッ 手で突き刺す様な形をして蒼野の喉に向ける


ミスティア? 「蒼野」シュンッ!! 蒼野の喉仏に目掛けて突きつけた手を…


蒼野 「」






? 『蒼野 お前はここで死ぬのか?』


? 『お前にはまだしないといけない事があるだろ』


? 『こんなところで死ぬんじゃない 目を覚ませ!!』






…ガシッ!!


ミスティア? 「っ!?」腕を掴まれて突き攻撃を防がれる


蒼野 「…そうだよな?俺は…まだ死ねないな……」フラァ…


蒼野 「今ここで俺が死んだら…誰がこいつを殺る……?」ゼェー…ゼェー…


蒼野 「ーっ次でお前を仕留める!」ギロッ!!


ミスティア? 「っ!?」ゾクッ!!


蒼野 「いつまでミスティアに成り済ましてる気だ!このクソ野郎がぁっ!!」ブンッ!!!!


ミスティア? 「やばっ!?」スッ!! 腕をクロスして防御体制にはい…


バキィィィッ!!!!!!


ミスティア? 「がぁ!!!?」 クロスしていた両方の上腕骨が折れて胸に拳が入る


蒼野 「うおぉぉおぉぉらあっ!!!!!!」グワンッ!!!!


ガァンッ!!!!


ミスティア? 「ぐぅっ!!!!!?」床に叩きつけられる


蒼野 「うおぉぉおぉぉっっっ!!!!!!」グググッ!!!!!!… ミスティア?の胸部部分に拳を押し付けて肋の骨を折ろうと力を入れる


ミスティア? 「ーっ…!!!!!!」ミシミシミシミシッッ!!!!!!


蒼野 「死ねぇ!!偽物めぇっ!!!!!!」スッ!! もう片方の手を振り上げる


ミスティア? 「(まずい!?左手で決める気ね!今当てられたら確実に死ぬ!!)」


蒼野 「トドメだぁぁっ!!!!」ブゥンッ!!!!!!


ミスティア? 「(〜っ仕方ない!言いたくなかったけど…!)」スゥ…


ミスティア? 「【いち!やめて!】」


蒼野 「っ!!!?」ビタッ!! 拳をミスティア?の顔面すれすれで寸止めする


ミスティア? 「はぁ…はぁ……」ゼー…ゼー…


蒼野 「…なんで、その呼び方を…?その呼び方はアイツしかしないはず…」ハァ…ハァ…


蒼野 「…お前 なにもんだ?なんでその呼び方で俺を呼んだ……?」


ミスティア? 「…さぁね たまたま言ってみただけよ!」ドンッ


蒼野 「うぉっ!!!?」ヨロッ…バタンッ!! 押されて後ろに倒れる


ミスティア? 「勝負はお預けのようね 今回は撤退させてもらうけど次会った時は覚悟しときなさいよ?」


蒼野 「くそ、待てっ!」スクッ



ズキィッ!!!!


蒼野 「がぁっ!!!!」バタンッ 肋辺りから激痛が走って再び倒れこむ


ミスティア? 「それじゃまた会いましょうね 蒼野」ガラッ


タッタッタッ!!…



蒼野 「…ちくっしょう!また…傷が……!!」ズキズキ…


蒼野 「…くそっ……」スゥ…


トサッ……




ドタドタドタドタッ!!!!!!…



大妖精 「先生!さっきのでかい音はなんですか!?」タッタッタッ!!…


リグル 「っ! 先生!?」


橙 「たっ大変です!?先生が倒れてます!」


チルノ 「すげー!壁に穴が空いてるぞ!?」蒼野ではなく粉々になって穴空いた壁を見て驚いている


ルーミア 「すごいのだー!?」


大妖精 「チルノちゃん!今はそんなこと言ってる場合じゃないよ!早く先生を病院に連れていかないと!」


リグル 「どうやって!?永遠亭に行くにはあの迷いの竹林を通らないといけないんだよ!」


リグル 「僕も何度か入ったことあるけど、景色はずっと変わらないし一度迷うと空を飛べば出られるけど、とてもじゃないけどたどり着けないよ!?」


橙 「そっそれなら!空から運んで永遠亭に行けばいいんじゃないでしょうか?」


リグル 「無理だよ!空から見ても永遠亭は竹やぶの中に隠れてるから見えないんだ だから空から運ぶのは無理だよ!」


橙 「そんな…それじゃ一体どうすれば!」



妹紅 「なんだこれ!?寺子屋にでっかい穴が空いてるぞ!?」タッタッタッ!!…


大妖精 「あっ妹紅さん!」


妹紅 「お前達、このでっかい穴はなんだ!それにそこで寝てるのはあの時の犯罪者…」


リグル 「大変なんです!先程でかい音がしたから見に来たら先生が倒れてたんです!」


妹紅 「でかい音?それってお前達がやったんじゃないのか?こんなでかい穴を開けて…」


橙 「ちがいます!私たちが来た時にはもう空いてました!」


大妖精 「本当なんです!たしかめに来たらこのようになっていて…」


妹紅 「…まぁいい 今はお前達を問い詰めても仕方ない とりあえずそいつを病院に連れていこう!」


リグル 「迷いの竹林の通り方知ってるんですか?」


妹紅 「もちろん知ってるよ 私はあの竹林で済んでるから庭みたいなものさ?」


大妖精 「ほんとですか!?それでは早く先生を連れていきましょう!」


妹紅 「私が連れていくからお前達はおそらくここに自警団が来ると思うからら、そいつらが来たらこの状況のことを伝えてくれ!」


大妖精 「わかりました!」


妹紅 「おいお前大丈夫か!意識はあるか!」


蒼野 「」


妹紅 「(返事がない…意識はないか 一体なにがあったんだ?こんなでっかい穴が空いてるなんて…)」スッ 蒼野の口元に手を当てて息してるかをたしかめる


蒼野 「ーっ…」ヒュー…ヒュー…


妹紅 「(…息はしてるな でも息はかなり荒いな どこかケガしてるのか?)」


妹紅 「(場所によっては持つところを変えないといけないんだが…仕方ない 今はそんなこと言ってる場合じゃないな!)」ガシッ


妹紅 「よっと!」ズシッ


蒼野 「」お姫様抱っこされて運ばれる


妹紅 「(こいつ、けっこう軽いな?男でこんなに軽いなんてどんだけ痩せてるんだ?)」


妹紅 「(…そんなことより、早く治療しないと!間に合えばいいんだが!)」タッタッタッ!!













次の日の朝 永遠亭ー個室



四季 「…」


小町 「…」


蒼野 「すー…すー……」治療されてベッドで寝かされている



ガララッ


永琳 「…まだ目を覚まさないようね」タッタッタッ…


四季 「永琳さん…」


永琳 「無理もないわね 折れた肋骨が心臓に刺さっていたのだからそんなに早く起きるはずないわ」


永琳 「命には別状ないから安心なさい それじゃ起きたら教えてね」タッタッタッ…


ガララッ…ピシャッ



四季 「…やはり、仕事をやらせるべきではありませんでしたね あのとき私がちゃんと止めていれば……」


小町 「四季様 そんなに自分を責めないでください?こんな予想外な事になるなんて誰も思いませんよ」


四季 「でも大閻魔様が行かせると言ってた時に止めていれば蒼野はこんな事にならなかったはずです…しかもケガをしていたことを知っていたにも関わらず、仕事をさせてしまったんですから……」


小町 「そっそれは…」


四季 「蒼野は肋骨を折っていたのに仕事をさせて、気づいた時には心臓に骨が刺さる重症を負っていた……予測も出来ていなかった自分が情けないです」


小町 「誰も予測なんてできませんよ 蒼野がこんな事になるなんてあたいだって予測できません」


小町 「そんなに落ち込まないでください四季様 蒼野だって四季様が悲しんでると心配しますよ?」


四季 「…蒼野は私を恨んでるかもしれません 私が止めなかったから蒼野は…」


小町 「そんな事ないです!夜一は四季様を恨んだりなんてするわけないですよ!」


四季 「なぜそう思うんですか?」


小町 「えっ!?えっと…それは……」


四季 「…何の根拠もないのに言わないでください」


小町 「こっ根拠ならありますよ!」


四季 「言ってみて下さい」


小町 「よっ夜一は本来、地獄に落ちるはずだったのに落とさずに四季様の手伝いをすることで罪を償う刑にしたので助けたも当然 恨むはずありません!」(; ・д・´)


四季 「…それだけですか?」


小町 「っえ あっあとは…」(;・д・´)


四季 「そんな事では今回の落とし前は尽きません あなただってわかっているでしょう?ここまでの大ケガをさせてしまったんですから…」


小町 「そっそれは…」


四季 「…もう放っておいてください 私に構わないでください」


小町 「四季様…」



蒼野 「…っん」ピクッ


四季 「っ! 蒼野!?」ガタッ!!


小町 「夜一!」


蒼野 「…あれ?ここは…?」


四季 「病院です 体調はどうですか 大丈夫ですか!」


蒼野 「…たぶん……っ! そうだ!ミスティアは!?」ガバッ


ズキィッ!!!!


蒼野 「いつっ!!!!」ヨロッ 胸部部分に激痛が走り横に倒れる


四季 「蒼野!」ガバッ


蒼野 「すっすまん 助かった…」


四季 「無理はしないでください まだ傷が塞がってないんですから」


蒼野 「俺の事よりミスティアは?ミスティアは無事か?」


小町 「ミスティアなら無事だよ 家で気絶させられてたのを発見したけど外傷はないよ」


蒼野 「…そうか なら良かった」ホッ


四季 「蒼野 何が会ったかを教えてくれますか 大体は慧音さんが蒼野の記憶を見て教えてくれたのですが…」


蒼野 「…わかった」



蒼野説明中…



蒼野 「…と言うことだ」


四季 「なるほど ミスティアに化けた何者かが襲ってきた…ですか」


小町 「姿を変える能力を使う人なんて聞いたことないよ 四季様は知ってますか?」


四季 「…いえ、心当たりありませんね」


蒼野 「…」


ガララッ


永琳 「あら もう気がついたの?話し声が聞こえたからもしかしたらと思ったけど」


四季 「永琳さん」


永琳 「随分早いわね かなり重症だったと言うのに」


蒼野 「俺は昔から傷の治りが早いからな?そのせいかも知れない」


永琳 「でもさすがに肋骨が心臓に刺さってたら傷の治りが早いのは関係ないんじゃないかしら」


蒼野 「…なにも言えないな」


小町 「蒼野はどのくらいで退院できるんだい?」


永琳 「…ちょっと身体見せてもらうわ」


蒼野 「っん わかった」シュルシュル…


パサッ…


四季&小町 「「っ!!!?」」


蒼野 「…なんだよ そんな驚いた顔して?」蒼野の身体中には無数の古傷や痣が刻まれている


永琳 「みんな驚くわよ こんなに古傷があるのだから」


蒼野 「別に普通だろ?こんなの」


永琳 「普通じゃないから驚いてるんでしょ?それとなにで出来たかは聞かないけど、自分の身体を大事にしなさい」


蒼野 「わかってるよ 言われなくてもな」


永琳 「それじゃ少し痛むかもしれないけど我慢してね?」


蒼野 「わかった」


永琳 「…ふむ」ジー


永琳 「…まだ完全には治っていないけど これなら大丈夫そうね?」


蒼野 「いつ頃退院出来るんだ?」シュルシュル…パサッ


永琳 「…そうね 早くても1ヶ月…遅くて4ヶ月ってところかしら?」


蒼野 「今日退院って出来ないか?今すぐでも退院したいんだが」


永琳 「…っえ?」


四季 「蒼野 なに馬鹿なことを言っているのですか?休む時はちゃんと休んでください!」


蒼野 「休んでる暇があるんだったら仕事するよ 俺はそのためにいるんだから」


四季 「いい加減にしなさい!貴方はそう言って肋の骨がまだ治ってない状態で仕事をした結果がこれですよ!それなのにまだ無茶をしようとするんですか!」


蒼野 「お前には関係ない 俺の身体がどうなろうとも死のうがな」


四季 「っ!!!!」ギリッ!!



パァンッ!!


蒼野 「…」四季にビンタされる


小町 「しっ四季様!?」


永琳 「…」


四季 「蒼野 貴方は死ぬ為に私と一緒にいるんですか?それとも私と一緒にいたくないから死のうとしてるんですか?」


蒼野 「…べつに そもそも嫌だったらとっくにお前の近くから居なくなってるだろ」


四季 「ならなぜそんなに無茶するんですか!貴方の命は一つしかないんですよ!それを何故捨てようとするんですか!!」


蒼野 「約束したからだ 大閻魔とな」


四季 「約束したから命を捨てようとしてるんですか!!」


蒼野 「別に捨てようとなんてしてない …まっ死んだ時は死んだ時だけどな」


四季 「っ!!!!」ギリッ!!!!



パァンッ!!


蒼野 「…」再びビンタをされる


小町 「(いっ痛そう…)」アワワワ


永琳 「…」


四季 「…いい加減にしなさいと言ってるのがわかりませんか?蒼野」


四季 「あなたは私より弱いんですよ?なのに何故そこまでして私を守ろうとするんですか?」


四季 「弱い者が強い者を守るなんて、そんな独裁者みたいなこと私はしてませんよね なぜあなたは自分の方が弱いとわかっているはずなのに守ろうとするんですか?」


蒼野 「…」


小町 「(…四季様を守る?初めて聞いたね 一体何のことだい?)」


永琳 「…」


四季 「天龍遥を天国に導いたからですか?それとも大閻魔様に頼まれたからですか?それとも他になにか理由があるんですか?」


蒼野 「…」


小町 「…」


永琳 「…そこの死神 一旦外に出るわよ」


小町 「っえ なんでだい?」


永琳 「いいから出るわよ」


小町 「…なんでかよく分からないけどわかったよ」


タッタッタッ…パタンッ


蒼野 「…先生はわかったみたいだな 感の鋭い人だ」


四季 「なにがですか?」


蒼野 「いや、今から言うことはあまり聞かれたくないんだ」


四季 「? どういう事ですか?」


蒼野 「まぁいいから聞け 聞けばわかるから」


四季 「…わかりました」


蒼野 「それで、俺が四季を守る理由が聞きたいんだよな?」


四季 「そうです 正直に答えてください」


蒼野 「…お前が二人目なんだ 光に手を伸ばしてくれた人がな」


四季 「…っえ?」


蒼野 「これだけじゃわからないのは当たり前だ もうちょっと詳しく説明するよ」


蒼野 「俺は遥に会う前は闇に落ちかけていたんだ その闇と言うとは一言で言うと間違った選択って意味だ」


蒼野 「あの時…遥に会わなければ、俺は人殺しをしていたかもしれない もちろん無差別にだれ構わずな」


蒼野 「あの時の遥は光って見えた 初めて会った時はそんな事思ってなかったけど、後々からそう思うようになったんだ」


蒼野 「遥がいたからこそ、おれは遥のために手を汚すことができた 会わなければなんの意味もなく、手を汚すところだった」


蒼野 「それで遥が居なくなって また闇に落ちようとしていた時にお前に会ったんだ」


四季 「…私ですか?」


蒼野 「そうだ 四季も俺を闇から救い出してくれた 光に導いてくれた人だから守りたいんだ」


蒼野 「【それが命を賭けてまでもな!】」


蒼野 「だから俺は四季より弱かったとしても全力で守ると決めたんだ 命が失ったとしてもな」


四季 「…蒼野」


蒼野 「すまないな 心配ばかりかけちまって でも四季が無理しないで欲しいと言うならこれからは限度を考える このままでもいいなら今まで通りに全力で守る…どうする?」


四季 「…当たり前な事を言わせないでください」


四季 「これからは限度を考えてください 絶対に無理はしないでください!大閻魔の命令だからと言って無理はしなくていいです 自分の事を最優先にしてください!」


蒼野 「自分の事を最優先にすることは出来ないが無理はしないようするよ」


四季 「…わかりました 無理をしなければ私を守ることを許可します それでいいですね?蒼野」


蒼野 「あぁ!ありがとな 四季」


四季 「はい!」






小町 「…四季様が光ねぇ?」通路側から聞いている


永琳 「聞かれたくないと言っていたけど、ここからだとダダ漏れね」


小町 「たしかにそうだねぇ?」


永琳 「…あの子の退院 今日にしとくわ」


小町 「なんでだい?蒼野は少なくても一ヶ月は必要なんじゃないのかい?」


永琳 「私が見るより閻魔様に見てもらった方がいいと思ったのよ」


小町 「?」


永琳 「まっそれはいいとして すぐ退院手続きするから知らせといてもらえるかしら?」


小町 「すぐそこなんだから自分で知らせればいいじゃないか…」


永琳 「私はいろいろと書類をまとめないといけないから頼むわよ?」タッタッタッ…


小町 「本当に行っちゃったよ…まっ別にいいか」


小町 「それじゃ、四季様達に知らせるとしますか?」タッタッタッ…













永遠亭ー出入口前



蒼野 「世話になったな?先生 次はもう来ないようにするよ」


永琳 「そうしてほしいものね 次は来ないようにしなさい」


四季 「蒼野がお世話になりました 永琳さん」


永琳 「ちゃんと見てあげるのよ 閻魔様」


四季 「わかっています」


小町 「暇だったら遊びに来るよ!」


永琳 「実験台になってくれるのなら歓迎するわ?」


小町 「やっぱり遊びに来るのは遠慮しとくよ…」


永琳 「そう?残念ねぇ」ハァ…


小町 「(絶対遊びに来ないようにしよう…マジで実験台にされそう)」


四季 「それでは私達は行きます」ヒュー…


蒼野 「ありがとな?先生 傷を直してくれて それじゃ!」ヒュー…


小町 「それじゃ、あたいもいくよ?」ヒュー…


永琳 「気をつけて帰りなさい」













空の上ー空中飛行中



蒼野 「ーっ…」ズキッ…ズキッ… まだ肋の骨が完全に治りきってないため痛みが走っている


四季 「…蒼野 大丈夫ですか?まだ傷が痛みますか?」ヒュー…


蒼野 「…ちょっとまだ痛たいな 飛んでても少しズキズキ来る」ズキッ…ズキッ…


小町 「なんだったらあたいの背中に乗るかい?そうすれば少しは楽じゃないかな」ヒュー…


蒼野 「いや、そこまで酷いわけじゃないから平気だよ そんな動けなくなる程の激痛じゃないから一人で動けるよ」


小町 「…そうかい?」


蒼野 「あぁ 心配させてすまないな」


小町 「…あんまり無理するんじゃないよ やばいと思ったらちゃんと言うんだよ」


蒼野 「…わかった」


四季 「…」


ヒュー…













彼岸ー大閻魔の部屋



大閻魔 「…」カリカリ… 仕事中


コンコン


ダイエンマサマ アオノトトモニモドッテキマシタ


大閻魔 「っ! 入って良いぞ!」


ガチャッ


四季 「失礼します」


蒼野 「失礼する」(小町は自室に戻る)


大閻魔 「…蒼野 骨を折ってたところはもう大丈夫なのか?」


蒼野 「まだ完全には治ってないけど歩けない程の支障はないから平気だよ」


大閻魔 「…そうか まだ完全じゃないか」


四季 「…」


大閻魔 「…蒼野 本当にすまなかったな 骨を折っていたのに無理させてしまって…」


蒼野 「別に気にしてない 俺は罪を償う為に働いてるんだから無理するのは当たり前だろ」


大閻魔 「無理をして死んでしまっては罪を償う事が出来なくなるぞ」


蒼野 「その時はその時だ 俺だって最初っから死ぬ気でなんかやってない」


蒼野 「…まっ四季からもう無理するなって言われたから 今度からは無理しない程度にやるけどな そこはお願いできるか?」


大閻魔 「わかっておる 今後ケガをしてる時は仕事をさせないようする」


蒼野 「そうしてくれるとありがたいよ そんじゃ、俺は部屋に戻って休むとするよ」


蒼野 「失礼する」


四季 「…失礼します」


タッタッタッ…パタンッ


大閻魔 「…」


大閻魔 「…蒼野には悪い事をしたのう まさか【あ奴が生きている】とはな……」


大閻魔 「【…今後も狙われるだろうな 蒼野】」


大閻魔 「対象法を考えとかんといかんな」













昼ー四季の部屋



ガチャッ


蒼野 「ただいまっと?」タッタッタッ…


四季 「ただいまは必要なのでしょうか?」


蒼野 「なんとなく言いたくなっただけだ それより昼飯は食べたか?食べてないなら作るが」


四季 「だいじょうぶですよ 私が作るので蒼野は座ってて下さい」


蒼野 「もう動けるんだから平気だよ 心配するな」


四季 「やめてください!そうやって無理してまた骨を折ったらどうするんですか!蒼野は座っていて下さい!」


蒼野 「…わかったよ 四季がそこまで言うなら座ってるよ」


四季 「それでいいです 蒼野は無理しないで下さい」タッタッタッ…


蒼野 「…」


蒼野 「(身体鈍りそうだな?はぁ…)」













?ー?の部屋



? 「はぁ…はぁ…」ゼー…ゼー…


? 「くそ!まだ怪我が治らない 侮っていたわ…まさか蒼野があそこまでやるなんて思ってもいなかったわ」ハァ…ハァ…


? 「…でも、次は油断しなければ蒼野を殺れる!【蒼野を殺してあれを奪えば、この世界は私の思い通りに!】」ニヤリ


? 「うふふ?ふふふふふ!」


? 「あっはははははははは!!!!!!」


コンコン


オヤカタサマ ヨロシイデショウカ?


? 「いいわよ 入りなさい」


ガチャッ


黒服 「失礼します」パタンッ


? 「どうしたの 私に何か用?」


黒服 「はい 蒼野抹殺の事なんですが…」


? 「あら?殺しに行きたいの?」


黒服 「…はい」


? 「…本当なら私が殺しに行きたいのだけど今の状況じゃ行けないわね …いいわ 許可するかわりに、殺るからにはキチンと殺りなさい?」


黒服 「ありがとうございます 親方様」


? 「下がっていいわよ」


黒服 「はい 失礼します」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ


? 「…」


? 「面白くなりそうね?うふふ」













四季の部屋ー現在 夜



四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「…」起きている


蒼野 「(あの時の奴…何者だったんだ?俺の名前をいちって言う奴は遥以外に居ないはず…)」


蒼野 「(でも遥は戦闘経験や力、体術はなかったはずだから遥って確率はないはず…)」


蒼野 「(…たぶん、ないはず……)」


蒼野 「…」


蒼野 「考えていても仕方ないか 明日になったらいろいろと調べてみるか」


蒼野 「…もう寝よう」スゥ…









次の日ー朝



蒼野 「…っん」スゥ…


蒼野 「…朝か んんっ!!」ググッ!!…


蒼野 「…ふぅ」コキコキッ


四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「…朝飯作って剣道場行くか」スクッ タッタッタッ…








蒼野が朝の準備を終わらせてから数十分後…



四季 「…っん」スゥ…


四季 「…朝ですか」(´-).。oO


四季 「蒼野 起きて下さい…ってあれ?」キョロキョロ


四季 「…いない また剣道場に行ったのでしょうか?無理しないよう言ったのに……」ハァ…


四季 「…顔洗って剣道場に行ってみますか 朝食の準備は済ませているようですし」ヨット タッタッタッ…








剣道場



大閻魔 「ほぁちょっ!!」ブンッ!!!!


蒼野 「…」ガッ!! 縦振りで攻撃してくる大閻魔の攻撃を自信が持ってる竹刀を横にして防ぐ防ぐ


大閻魔 「うぉぉららららららっっ!!!!」ヒュヒュヒュヒュンッッ!!!!!!


蒼野 「…」シュシュシュシュンッッ!!!! 素早い小振りの攻撃を動きに無駄なく全て紙一重で避ける


蒼野 「よっ!!」シュンッ!! 一瞬のスキをついて大閻魔の胸元に目がけて突きを入れる


大閻魔 「甘い!!」シュンッ 身体を横に傾かせて蒼野の攻撃を避ける


大閻魔 「ふんっ!!」ブンッ!!!! 力一杯の大振りを蒼野頭部に向けて攻撃する


蒼野 「…」スゥ… 居合いの構えを取り狙いを定める


蒼野 「っは!!」サンッ!!


ガッッ!!!!!!


大閻魔 「っな!?」ビリィッ!!カタンッカラカラカラカラ… 手に雷が走ったような衝撃が走り、竹刀がはじき飛ばされて大閻魔の背後に落ちる


蒼野 「…ふぅ」スゥ…


大閻魔 「…こいつは驚いた 刃崩しが使えるとはのう」


刃崩し=相手の刀を弾き飛ばす技 なかなか難しい技



蒼野 「得意じゃないが一応使える だけど、一々構えを取らないとできないから時間がかかるんだ」


大閻魔 「それは仕方ない事だ 刃崩しは上級者でもなかなか使えない技だからのう そこは練習して上手く出来るようするしかない」


蒼野 「そうだよなぁ」ウーン…



ガララ…


四季 「…」


蒼野 「おう四季 おはよう」


四季 「…」ギロッ!!


蒼野 「…なんか怒ってる?」


大閻魔 「怒ってるように見えるが」


四季 「…蒼野 貴方は本当にわかっていないみたいですね」タッタッタッ…


蒼野 「いや、今四季が言いたい事は大体わかった」


四季 「ならなぜ身体を動かしているんですか!まだ治ってないのに身体を動かすのは厳禁ですよ!!」


蒼野 「だから無理しない程度にやってるよ さすがに少しでも身体動かさないとなまっちまう」


四季 「だとしてもです!まだ傷が開く可能性があるんですから安静にしててください!」


蒼野 「四季 それは無理だ」


四季 「なぜですか!」


蒼野 「最低限身体を動かさないと何かあった時に鈍ってたらすぐに対象できないからだ さすがにずっと動かないで安静にしてるのはムリだ」


四季 「そっそれはそうかもしれませんが…」


蒼野 「無理しない程度にやってるから目をつぶってくれないか?身体だけは鈍らせたくないんだ」


四季 「…」


大閻魔 「四季 それくらいは良いんじゃないか?身体が鈍っている時に蒼野自身になにかあったらかなり危ないとわしも思うぞ」


四季 「…わかりました 多少の素振り程度なら許します…ですが!」


四季 「無理してまた怪我をするような事は絶対しないでください!それだけはお願いします」


蒼野 「わかってる それは善処する」


四季 「なら良いです」


蒼野 「…そろそろ朝食にするか?四季も起きたことだし」


四季 「そうですね 朝礼に間に合う様したいのでそろそろ朝食にしましょう」


蒼野 「わかった 大閻魔 今日はこの辺で終わりにするぞ」


大閻魔 「わかった」


蒼野 「それじゃ行くか」


四季 「はい」


タッタッタッ…


大閻魔 「…」


大閻魔 「さて、わしも行くか」タッタッタッ…








外ー空の上 (朝食&朝礼スキップ)



蒼野 「…」ヒュー…


小町 「あんたも大変だねぇ?夜一 一昨日寺子屋で襲われたばかりなのにまた人里に行くなんて」ヒュー…


蒼野 「仕方ないだろ 剣とかメリケンサックとか預けっぱなしなんだから」


小町 「まぁ確かにそうかもしれないけど、あたいだって忙しいんだからね?主に亡霊を運ばないといけないんだから」


蒼野 「四季がいつもサボってる小町と一緒に行けって言ってたんだ …まっ俺一人でも良かったんだけどな」


小町 「それでまたケガでもしてきたら四季様が悲しむよ それだけはやめときな」


蒼野 「犯罪者の俺がケガして悲しむかはわからないけど限度を考える様してるから安心しろ」


小町 「…なら良いけど」


ヒュー…



? 「…」…?













慧音の家



慧音 「…」座布団を引いて座ってじっとしている


コンコン


ケイネサンイルカ?


慧音 「っん?…その声は蒼野か ちょっと待ってろ」スッ タッタッタッ…


ガララ…


蒼野 「おっす!おはよう 慧音さん」


慧音 「…うむ、おはよう…」


小町 「? なんか元気ないね?どうしたんだい」


慧音 「…お主たちには迷惑をかけ過ぎてしまったことを…な」


小町 「…っえ?」


慧音 「最初は小町を連れて行かれそうになり、その次に蒼野が大怪我をした…私がもっと警戒を強くしていれば……」


蒼野 「慧音さん 俺はそんな事気にしてないから慧音さんがいちいち気にしなくても…」


慧音 「しかし閻魔の使いとはいえ、閻魔に迷惑をかけてしまったことには違いない…本当に申し訳ない」スッ 土下座をして謝罪する


小町 「ちょっ!?慧音顔を上げておくれ!私も気にしてないよ!」アタフタアタフタ


慧音 「そなたが気にしなくとも私は気にする!頭を下げれば許される事ではないのだからな!」


小町 「夜一!あんたもなにか言っておくれ!慧音に頭を下げられるなんてあたいは嫌だよ!」ヒソヒソ


蒼野 「…慧音さん顔を上げてくれ 俺は気にしてないから」


慧音 「お主が気にしていなくとも…」


蒼野 「俺がケガしたのは自分が未熟だったせいだ 小町が攫われそうになったのは俺が小町の傍に居なかったから、だから慧音さんは悪くない」


慧音 「だが、この人里を守ってるのはこの私だ!私がちゃんと見ていれば!」


蒼野 「そんな事はない いくら慧音さんが人里を守ってるからと言って全部守れるわけがない どこかしら盲点はある」


慧音 「その盲点のせいで私は…」


蒼野 「盲点をなくすことが出来る人間はいない それに俺がケガした時、慧音さんは村の警備を強化してたから見えなくてもおかしくない だから慧音さんは悪くない」


慧音 「…しかし…」


蒼野 「それに俺は生きてるじゃねぇか?死んでるならまだしも、生きてるんだから気にするとこはねぇよ」


蒼野 「だから顔を上げてくれ 俺は女に頭を下げられるのは嫌いなんだ 逆に俺はそっちで怒る」


慧音 「…私を許してくれるのか?」


蒼野 「別に怒ってなんかないよ なにより」


蒼野 「慧音さんに傷がつかなくて本当に良かったしな!」ニコッ


慧音 「…蒼野」スッ




? 「」スッ 慧音の家の後ろ窓から吹き矢を向けてくる



蒼野 「っ!? 慧音さん!!」ガバッ!! 慧音に抱きつく


慧音 「っ!!!?」///


小町 「夜一!?」///



? 「」フッ!!



プスッ!!


蒼野 「いつっ!!」針が腕に刺さる


慧音 「っ! 蒼野!?」


蒼野 「だれだ!隠れてないで出てこい!!」


小町 「…っえ?」



? 「失敬 別に隠れていたわけではないが先手を打たせてもらったよ」タッタッタッ… 蒼野達の背後にゆっくりと歩いて姿を現す


蒼野 「先手だぁ?ただの吹き矢で先手もクソも…」


グニャァ~…


蒼野 「っ!?」ヨロッ… 視界が歪み、体に力が入らなくなり体制を崩す


慧音 「蒼野!?」ポスッ 倒れる蒼野を受け止める


? 「どうやら効いてきたみたいだな さすが即効性だ」


蒼野 「〜…」ピクッ…ピクッ…


蒼野 「(なんだ、これ…身体の自由と…呂律が回らねぇ…)」ピクッ…ピクッ…


? 「お前は厄介だからな しばらくはそうしていてくれ」


慧音 「貴様!蒼野に何をした!」


? 「なに 痺れ薬を刺しただけだ 命に関わる事はない」


小町 「あんたは一体何者だい?」シュンッ…スチャッ 鎌をどこからともなく取り出して構える


? 「失敬 申し遅れました」


ロウ 「私は佐久間グループの一員 ロウと申します 以後よろしく願います」


慧音 「佐久間グループ!?」


小町 「知ってるのかい?」


慧音 「たしか蒼野が外の世界に居た時の敵と思っていた組織だったはず…だが、それは外の世界での話だ!なぜ幻想郷にその組織が!?」


ロウ 「連れてこられたんですよ あるお方にね」


小町 「誰にだい!」


ロウ 「誰でも良いでしょう?聞いてもあなた達は死ぬ運命なんですから聞いたところで無駄ですよ」


慧音 「小町 蒼野を頼む!」スッ


小町 「わかった!」ポスッ 痺れて動けない蒼野を抱き抱える


蒼野 「〜…」ピクッピクッ…



ロウ 「おや?私と闘いますか 人里の教師さん」


慧音 「人里の問題事は私が解決する だからお前は私が倒す!そしてお前達を連れてきた主犯格などを洗いざらい吐いてもらうぞ!」


ロウ 「それは叶わない事ですね」スゥ…


パンッ… ロウは両手のひらで音を出す



ドクンッ!!!!


慧音 「かはぁっ!!!!!?」ドサァッ… 心臓に衝撃が走り、地面に膝が付く


小町 「慧音!?」


慧音 「~~っ!!!?」ハーッ!!ハーッ!!… 胸を抑えながら息を荒くさせて呼吸する


慧音 「(なっなんだ!?奴が手を叩いた瞬間…心臓が!!!?)」ハーッ!!ハーッ!!


ロウ 「どうですか?僕の能力の味」


小町 「…能力?」


ロウ 「はい 僕の能力は【音で振動を作る程度の能力】を使います」



ロウ 「今自分は手を叩きましたよね?その音を振動に変えて【あなたの心臓に送りました】どうですか?心臓マヒを起こしたような感じは?」


慧音 「ーっく!!」ハーッ!!ハーッ!!


小町 「(…まずいね 慧音が膝を付くなんて…あいつ、相当強い!)」


小町 「(慧音が勝てないなら私が戦っても勝てるわけがない…でも、このままだと慧音が危ない!一体どうすれば!)」


蒼野 「ーっこ…まち……」ハァ…ハァ…


小町 「っ! 大丈夫かい夜一!まだ痺れるのかい?」


蒼野 「…俺の…胸をっ強く…叩け!」ハァ…ハァ…


小町 「…っえ?」



ロウ 「さて、私はあなたに用はないので消させてもらいます 悪く思わないでくださいね?」


慧音 「(くそ!!まだ…心臓が…っ!!)」ハァー!!ハァー!!



小町 「慧音!!」


蒼野 「小町!早く…叩け!」ハァ…ハァ…


小町 「〜っわかったよ!また骨が折れても知らないからね!」スゥ…ブンッ!! 手を上に上げて拳を振るう


ドスゥッ!!


蒼野 「っ!!!!!!」ドクンッ!!!!




ロウ 「それではさようなら 教師さん」スゥ… 手を上げて叩く準備をする


慧音 「ーっくそ!!」ハァー!!ハァー!!



…バキィッ!!!!!!


ロウ 「っ!!!!!?」顔面に拳を食らって鼻の骨が折れる


慧音 「…っえ?」


蒼野 「うぉぉぉぉぉぉらあぁっっ!!!!!!」グシャァッッ!!!!!!


ロウ 「おぅえぇっっ!!!!!!」喉仏に拳を入れられる


ズザアァァァ…


ロウ 「がぁっ!!!!かはっ!!!!あぁぁぁぁっっ!!!!!!」ジタバタジタバタ!!!!!!



蒼野 「大丈夫か慧音さん!まだ生きてるか!」


慧音 「…あっ蒼野?なぜ動ける…お前、痺れていたはずじゃ…?」ハァ…ハァ…


蒼野 「それは後で話す!それより今はちょっと我慢してろよ」スゥ… 慧音に向けて人差し指と中指を突き立てる


慧音 「…っえ?」ハァ…ハァ…


蒼野 「」シュンッ


ドスッドスッドスッ!!!!


慧音 「っ!!!!!?」蒼野に肩、右脇、おでこを力強くつつかれる


小町 「蒼野!?」


蒼野 「大丈夫だ!」


慧音 「〜っ!! 痛いではないか蒼野!!いきなりなにを…ってあれ?身体が軽くなった…?」


蒼野 「今やったのは振動治療と言って、決まった場所に振動を与えると様々な効果が出るんだ」


慧音 「…振動治療?」




ロウ 「〜ってめぇ!!!!」フラ…フラ…


蒼野 「…喉仏に拳を入れたのによく立てるな?普通の奴なら失神ものだぞ」


ロウ 「じゃかぁしいわ!!」スッ 手を上げて能力を使おうと…


蒼野 「」ダンッ!!


ヒュンッ!!!! 一瞬にしてロウの前に立ち塞がる



小町&慧音 「「っえ!?」」


ロウ 「なっ!?」


蒼野 「さよなら 佐久間グループの一員」スゥ…


ロウ 「(バカなっ!?この俺が…こんな奴に!!)」


蒼野 「慧音さんに手を出そうとしたこと罪を償え!クソ野郎がぁぁぁっっ!!!!」ブォンッ!!!!


グシャアァァッ!!!!!!


ロウ 「っ!!!!!!」顔面の骨にヒビが入り鼻の骨がさらに折れてもう鼻の原型がなくなる



ズザァー……


ロウ 「」死んではいないが失神して顔の原型が失われて倒れる



小町 「」(°д°)


慧音 「」(゚ロ゚)


蒼野 「…やべ ちょっとやりすぎたかな?」


慧音 「…蒼野 お主は完全にまずい事をしたぞ」


蒼野 「…死んじゃったかな 顔の骨…完全に折れる音がしてたが……」


小町 「死んでたら…まずいねぇ」



? 「死んでなんかいないわよ」



3人 「「っ!?」」バッ


? 「よっと?」スタッ 空から地上に降りてきて蒼野たちの前に現れる


? 「はじめまして 皆さん…って言っても、蒼野だけは始めてじゃないけどね」


蒼野 「…お前はあの時の」


? 「覚えていてくれたんだ?嬉しいなぁ!」


小町 「夜一 あいつは一体誰なんだい?なにか不思議な感じするけど」


慧音 「蒼野 こいつは…」


蒼野 「あぁ この前ミスティアに化けてた奴の声と一緒だ!」


? 「姿形は変えてるけどね?まっ蒼野は声だけでもすぐわかるから助かるわ」


蒼野 「俺に何の用だ?二度も顔を出すってことは何かあるんじゃないのか」


? 「うん 大ありよ?貴方を殺さないと気が済まない程にね」


蒼野 「…俺はお前に何かやったか?俺には記憶にないが」


? 「いいえ 記憶にあるはずよ【絶対に消えない罪がね!】」


蒼野 「…」


慧音 「…あぁっ!!!!」ガクガク…


小町 「…慧音どうしたんだい?顔を真っ青にさせて」


慧音 「…こっこいつは!!!?」ブルブル…


蒼野 「慧音さん!?」


? 「あなたはわかったみたいね?過去の記憶を見ることが出来る人里の教師、慧音さん」


蒼野 「てめぇ!慧音さんになにをした!!」


? 「何もしてないわよ?ただ慧音が私の過去を見ただけよ」


蒼野 「記憶を見ただけで慧音さんが震え上がるわけないだろ!!なにかしたんだろ!」


? 「しつこいわね 本当に何もしてないわよ しつこいと嫌われるわよ?いーち」ニコッ


蒼野 「…なんでそのあだ名を知ってるんだ?そのあだ名を使うのは一人しか居なかったはず…お前は何者だ?」


? 「うふふ!私が何者か聞きたいの?別に聞かせてあげてもいいわよ?」


慧音 「ダメだ蒼野!!聞いてはならん!!」


? 「安心なさい まだ教えるなんてもったいない事はしないから」


蒼野 「もったいない?何がもったいないんだ 言ってみろ」


? 「答えたらもう戦えなくなるからもったいないのよ?だからまだ答えないわ」


蒼野 「…」


小町 「(なんだい?あいつ 夜一相手になんでこんなに余裕があるんだい?)」


小町 「(夜一は能力が使えない代わりに身体能力が高い上に戦闘力もかなり高い…なのにあいつは余裕ぶっこいてる 一体何者だい?)」


? 「さてと?私はロウを持ち帰るから今日のところは引き上げるわ」タッタッタッ…ガシッ 気絶してるロウの襟を掴む


? 「それじゃあね?蒼野 また会ったときは殺し合いの時よ」


? 「また会いましょうね?」フワー…


蒼野 「…」


小町 「慧音!大丈夫かい!?」タッタッタッ…


慧音 「あっあぁ…大丈夫だ 心配させて悪かったな…」ハァ…ハァ…


小町 「全然大丈夫そうに見えないよ!急いで永遠亭に行こう!」


慧音 「いや、本当に大丈夫だ…ちょっと、気持ちが落ち着かないだけだ……」ハァ…ハァ…


小町 「ほんとかい?」


慧音 「あぁ 本当だ…だから、少し落ち着かせてくれないか…?」ハァ…ハァ…


小町 「…」


蒼野 「本当に大丈夫なのか?俺も大丈夫そうには見えないが」タッタッタッ…


慧音 「ーっ…」ハァ…ハァ…


蒼野 「…あいつが何者かわかったのか?」


慧音 「…あぁ……」ハァ…ハァ…


蒼野 「さっき聞いちゃいけないって言ってたけどなんで聞いちゃいけないんだ?」


慧音 「……」ハァ…ハァ…


蒼野 「…聞いたらどうなるんだ?教えてくれないか」


慧音 「…それは……」ハァ…ハァ…


小町 「蒼野 今慧音は落ち着きたいって言ってんだから質問なら後にしてあげよ」


蒼野 「…それもそうだな 今は落ち着かせる事を優先しよう」


慧音 「…すまない……」ハァ…ハァ…


蒼野 「謝るのは俺の方だ 落ち着きたいって言ってたのに質問した俺が悪いからな」


蒼野 「とりあえず家の中に入ろう 慧音さん立てるか?」


慧音 「…すまない 肩を貸してもらえるか?」ハァ…ハァ…


蒼野 「わかった」スッ


小町 「あたいも貸すよ 慧音」スッ


慧音 「すまない 二人とも…」ハァ…ハァ… 二人から肩を貸してもらって立つ


蒼野 「気にするな それより本当に大丈夫か?酷いようなら病院に行った方が…」


慧音 「…」ハァ…ハァ…


蒼野 「…? 慧音さん?」


慧音 「ーっ…」ハァ…


ガクンッ…


小町 「ちょっ慧音!?」


慧音 「ーっ……」ハァー…ハァー… 気を失って息を荒らげる


蒼野 「小町すぐに病院に連れていくぞ!明らかに様子がおかしい!」


小町 「わかった!」


ヒュー!!…



? 「…」…?













永遠亭ー慧音の病室(夕方)



蒼野 「…」


小町 「…」


慧音 「はぁ…はぁ……」ゼェ…ゼェ… ベッドに寝かされて治療を受けている


永琳 「…風邪かしら、ね しかも突発性の風邪だから一気に来たのね すぐに治るわ」


蒼野 「そうか…それなら良かった」


永琳 「…だけど」


小町 「…だけど、なんだい?」


永琳 「突発性の風邪には違いないんだけど、なにか違うのよね?」ウーン…


蒼野 「違うって…どういう意味だ?」


永琳 「なにか、嫌な事を強く思い過ぎて突発性の風邪が出てきたって感じなのよ」


蒼野 「…嫌なこと?」


小町 「どういう意味だい?慧音が嫌な事を思っていたって」


永琳 「それは私にもわらないわ あくまでも私の予測だから気にしないで」


蒼野&小町 「「?」」


永琳 「それじゃ、私は次の患者の元へ行くからあなた達も閻魔様の仕事に戻りなさい?命に別状ないから安心なさい」タッタッタッ…


ガラッ…パタンッ


蒼野 「…」


小町 「…どうする?蒼野」


蒼野 「なにがだ?」


小町 「四季様の元に戻るかい?それとも もう少しここにいるかい?」


蒼野 「…そうだな 俺はもう少しここにいるよ 先に帰っててくれ」


小町 「…わかったよ」


小町 「それと、この事は四季様と大閻魔様に報告するけど…いいね?」


蒼野 「…あぁ 頼む」


小町 「…」


タッタッタッ…パタンッ


蒼野 「…」


慧音 「はぁ…はぁ……」













夜ー慧音の病室



慧音 「…っん」スゥ…


慧音 「…あれ ここは…?」



蒼野 「っん 起きたか」ベッドの横に置いてある椅子に座って慧音が起きるのを待っていた


慧音 「…蒼野 ここは、病院か?」


蒼野 「あぁ 病院永遠亭だ 慧音が気を失ったからすぐに病院に連れてきたんだ」


慧音 「…そうか 私はあの時、気を失ったのか」


蒼野 「体調はどうだ?今は落ち着いてるように見えるが」


慧音 「もう平気だ 心配させてすまなかったな」


蒼野 「別に謝ることない 慧音さんが無事ならそれでいい」


慧音 「…そうか」


蒼野 「…慧音さん 早速なんだけど聞きたい事がある」


慧音 「…お主が聞いたらまずいってことか?」


蒼野 「話が早くて助かる あれはどういう意味なんだ?俺が聞いたらどうなるんだ?」


慧音 「…」


蒼野 「…言えないなら無理にとは言わないが」


慧音 「…一言で言うとこれを聞いたらお主は」


慧音 「【二度と立ち直れなくだろう】」


蒼野 「…俺が?」


慧音 「あぁ 悪いがこれ以上は言えない…いや、言わない方が賢明だろう」


蒼野 「…わかった もう聞かないでおこう」


慧音 「すまないな お主にとってはすごく気になると言うのに」


蒼野 「気にするな 聞かない方がいいって慧音さんは思ってるんだろ?なら俺は聞かない方が自分の為だと思う」


慧音 「…」


蒼野 「少しでも話してくれてありがとな それじゃ、俺はそろそろ帰らないと四季が心配するだろうから帰るよ」


慧音 「そうか それなら帰る前に永琳を呼んでくれないか?」


蒼野 「先生を?なんで」


慧音 「いつまでもここに居るわけにはいかない 私も退院して人里の警備をしないと!」


蒼野 「無理はするな さっきまで気を失ってたんだから」


慧音 「だが、今日みたいな奴らがまた来たら人里を守る者が居なくては…」


蒼野 「…人里を守る人が居ればいいのか?」


慧音 「…っえ?」


蒼野 「慧音さんの代わりに人里を守る人が居れば休むんだな?」


慧音 「…まさか、お主が警備するのか?」


蒼野 「俺以外に誰が居るんだ 警備ぐらいできるよ」


慧音 「だめだ!お主はまだケガが治ってないだろう!その身体で警備なんかさせられるか!!」


蒼野 「それは慧音さんも一緒だろ?ケガはしてないけどさっきまで気を失って倒れてたんだから」


慧音 「私はケガしてないからお主と比べれば私の方が軽傷だ!」


蒼野 「いいから!今日くらいゆっくりしてろ 休めるうちに休んどかないと身体が持たない 村の事は俺に任せろ」タッタッタッ…


慧音 「まて!」ガバッ


グラッ…


慧音 「っ!?」ヨロッ 立とうとするが目が眩んでバランスを崩す


蒼野 「っと」ガシッ すぐに駆けつけて倒れる慧音を支える


慧音 「…なんでだ?立とうとした瞬間目眩が…」


蒼野 「まだ完全に休めてないって事だろ 今日は俺が警備するから休んどけ」ヨット


慧音 「しかし…」


蒼野 「…」


慧音 「…無理はしないでくれよ?」


蒼野 「わかってるよ 四季にも無理はするなって言われてるから限度を考えるから平気だ」


慧音 「…なら良いが」


蒼野 「それと俺の刀ってどうなってんだ?あんたに預けっぱなしのままのはずなんだが」


慧音 「私の部屋の奥にある倉庫にしまってある 入ればすぐわかる」


蒼野 「警備する時は持っていいか?」


慧音 「許可する さすがに無防備で警備なんてさせるわけにはいかないからな」


蒼野 「なら良かった それじゃ俺は行くからゆっくり休めよ?」タッタッタッ…


慧音 「わかっておる すまないが今日一日 人里を頼む」


蒼野 「任された」スー…


パタンッ…


慧音 「…」


慧音 「本当に…無理はしないでくれよ?」













空の上ー飛行中(現在夜)



蒼野 「…」ヒュー…


蒼野 「(さっきの話、慧音さんは聞いちゃいけないって言ってたけど…気になるな)」


蒼野 「(聞いたら立ち直れなくなるって言ってたけどそこまでの事なのか?俺が聞いただけで…)」


蒼野 「(それにあの姿を変えてた奴も気になるな なんで俺のあだ名を知ってたんだ?俺のことをいちと呼ぶ奴は遥しかいないはず…いや、その前に遥以外に仲間は居なかったから遥以外はありえない)」


蒼野 「(…まさか あの姿を変えてた奴は……)」


蒼野 「…考えるのをやめよう 慧音さんからも考えない方が懸命だと言ってたからもうやめよう」ヒュー…


蒼野 「とりあえず四季達にこれから人里の警備するって言わないといけないから一回帰らないとな」


蒼野 「…面倒臭いな またあそこまで帰るのか」ハァ…


蒼野 「…いや、まてよ?そう言えばこの前大閻魔がテレパスしてきた時あったよな?」


蒼野 「俺も使えるかな?やってみよう」


蒼野 「…」


蒼野 「(四季 聞こえるか?聞こえたら返事してくれ)」頭の中で念じて送ろうとするが…



シーン…


蒼野 「…無理か」ハァ…


蒼野 「大閻魔ならいけるかな?やってみるか」


蒼野 「…」


蒼野 「(大閻魔 聞こえるか?聞こえたら返事してくれ)」



シーン……


蒼野 「…同じか しょうがない 一度帰って報告するか」ヒュー…


…アオノカ?


蒼野 「っ! 大閻魔か?」


大閻魔 『あぁ 今お主からの電磁波を感じてな?まさかとは思ったんだが…どうやら呼んでたみたいだな』


蒼野 「あぁ ちょっとこの後慧音さんの代わりに人里を守ることになってな 四季に今日は帰れないって言ってくれないか?」


大閻魔 『…お主 また怒られるぞ?』


蒼野 「仕方ないだろ 慧音さんは体調不良で永遠亭に居るんだから具合悪い時に村を守れるわけないだろ」


大閻魔 『確かにそうだが…』


蒼野 「小町からは大体話を聞いたか?」


大閻魔 『あぁ 今日お主達を襲ってきた者…佐久間グループの一員【ロウ】と言うやつのことも聞いた』


蒼野 「佐久間グループの一人が居たって事は他の奴もこっちの世界にいるって事になるだろ?多分だけど」


大閻魔 『おそらくその可能性が高い…だが、一つ気になる事があるんだ』


蒼野 「気になること?」


大閻魔 『あ奴らは外来人なのに何故能力を持ってるのかがわからんのだ お主の世界は能力者がいる世界ではないからあ奴らが能力使えるのは変なんじゃが…』


蒼野 「…それを俺に言われてもわからねぇよ」


大閻魔 『確かにお主が知るわけないな まっそれは置いといて、無理しない程度に頼むぞ?まだケガは治ってないんだからな』


蒼野 「それはわかってる また無理すると四季に怒られるからな」


大閻魔 『頼むぞ?それじゃまた明日な』


蒼野 「おう」


蒼野 「…さて、早く人里に行って警備しないとな」ヒュー…



? 「…」…?













慧音の家の前



蒼野 「よっと」スタッ


蒼野 「ふぅ?やっと着いた いくら空飛べるって言ってもまだ慣れてないから早く飛べないな まっ仕方ないか」


蒼野 「さて、早く刀を持って村に行かないとな」タッタッタッ…



アオノー


蒼野 「っん?」



四季 「よっと」スタッ


蒼野 「四季 どうしたんだ?こんなところまで来て」


四季 「どうしたんじゃありません!私は言いましたよね?もう無理はしないでくださいと!」


蒼野 「今回は仕方ないだろ 慧音さんが病院で入院してるんだから人里を守る人がいないと何かあった時困るだろ」


四季 「なら私か小町を呼んで一緒に警備してください!小町には蒼野を見るよう頼んだのに先に帰ってきて、大閻魔様から教えてもらわなければ蒼野が一人で警備することになっていたんですから、また大ケガしたらどうするんですか!」


蒼野 「…」


四季 「とにかく今回の警備は私も同伴します いいですね?」


蒼野 「…それは構わないけど、明日の仕事に支障もたらすんじゃないか俺は心配なんだが?」


四季 「大閻魔様から明日の仕事はなしにすると言っていたので大丈夫です」


蒼野 「…まぁ平気ならいいけど」


四季 「では、早く人里に行って警備を始めましょう」


蒼野 「その前に刀を取ってくる」タッタッタッ…













人里



ガヤガヤ… そこらの民家からは話し声や騒ぎ声が聞こえるが外には誰も出ていない


蒼野 「…やっぱり皆家の中に入ってるんだな 夜の外は危ないからな」タッタッタッ…


四季 「それもあります 今人里の皆さんは慧音さんに夜はなるべく出ないように言われているらしく、店などは早く閉めて夕方ぐらいには家に帰るようしてるみたいです」


蒼野 「確かにその方が安全だな 外に出てるより家の中に居た方がまだ安心できる」


四季 「絶対とは言えませんけど少しでも安全を確保する為には仕方ない事です」


蒼野 「だな」



タッタッタッ…


妹紅 「…っん?あんたらはあの時の」


蒼野 「妹紅じゃないか こんな時間に何してんだ?」


妹紅 「それはこっちの台詞だよ お前達こそ何してるんだ?こんな時間帯に」


四季 「慧音さんの代わりに人里の警備をしてるんです」


妹紅 「慧音の代わり?…そう言えば慧音が今どこにいるか知ってるかい 朝会ってから見当たらないんだけど」


蒼野 「今永遠亭で入院してるよ」


妹紅 「…っえ?」


蒼野 「とは言っても慧音自身に怪我はしてないし、そこまで重傷じゃないから明日には退院出来ると思うぞ」


妹紅 「…慧音が入院?一体何があったんだ」


四季 「蒼野 詳しく説明してあげてください」


蒼野 「わかった」



蒼野説明中…


蒼野 「…と言うわけだ」


妹紅 「謎の人間…そいつの記憶を覗いたら慧音が発熱だして入院……」


蒼野 「その人間の事は俺達もよくわかってないけど、姿形変える事が出来るから騙されないようにしないとまずいかもしれないな」


妹紅 「確かにそうだね 誰かに変装して悪用されたりしたらまずいね」


妹紅 「すぐに他に警備してる者達に知らせないとな」



自警団員 「妹紅さん!」タッタッタッ…


妹紅 「っん?自警団員か 丁度いい所に来てくれた」


自警団員 「…丁度いい所に?何言ってるんですか 丁度いい所にって自分は呼ばれたからきたんですよ?」


妹紅 「…っえ 私が呼んだ?」


自警団員 「はい【先程慧音さんから妹紅さんが呼んでる】と言われたので来たんですが」


妹紅 「なにっ!?」


蒼野 「その慧音は今どこにいる!」


自警団員 「っえ?自分が警備してたあたりですが…」


四季 「それはどこですか!」


自警団員 「鈴奈庵付近ですが…さっきからなにを驚いてるんですか?」


蒼野 「四季!急いでいくぞ!!」


四季 「はい!!」


蒼野 「妹紅 警備してる奴らにすぐ知らせてくれ!!」タッタッタッ!!…


妹紅 「わかった!」


自警団員 「…えっと、今どういう状況ですか?まったく現状が掴めないのですが…」


妹紅 「自警団員 今から話す事を皆にも知らせろ!」


自警団員 「…はい?」













鈴奈庵ー店の前



小鈴 「よいしょっと!」カタンッ のれんを下げて営業を終了させている


小鈴 「ふぅ?今日の営業は終了っと」


小鈴 「それにしても今日はお客さん少なかったなぁ もうちょっと待てば来るかと思って今の時間まで開けてたけどやっぱり暗くなってくると誰も来ないか…」ハァ…


小鈴 「明日は多く来るといいけど…」



慧音 「…おや?鈴奈庵の娘ではないか まだ営業していたのか?」


小鈴 「っえ?あっ慧音さん こんばんは!こんな時間まで警備お疲れ様です」


慧音 「なぁに こんな時間だからこそ警備するんじゃないか 夜は物騒だからな?」


小鈴 「たしかにそうですね 今人里では暗くなる前に店を閉めて自宅に篭るよう慧音さんに言われましたからね?」


慧音 「…ほぉ?そんな事を言っていたのか…」


小鈴 「…っえ?」


慧音 「あっいやなんでもない ただの独りごとだから気にしないでくれ?」


小鈴 「…そうですか?」


慧音 「あぁ!それより早く家の中に入って今日は休むといい 明日も仕事なのだろう?」


小鈴 「はい 明日も朝から開店させるので今日はもう休みます」


慧音 「それでは慧音さん 夜の警備よろしくお願いします おやすみなさい」


タッタッタッ… 小鈴は店の中に入ろうと…


慧音 「…」スッ…


ガシッ


小鈴 「…っえ?」慧音に肩を掴まれる


慧音 「…明日の仕事はないから安心しろ」ニタァ


慧音? 「お前に明日は来ない…何故なら今日で終わりなんだからなぁ?」ニタァ


小鈴 「…慧音さん?」


慧音? 「なぁ鈴奈庵の娘 お前は今日で終わりという意味…わかるか?」


慧音? 「その終わりと言う意味をどう判断するかは人によって違う…でも、俺の場合は」


慧音? 「【殺すって意味になるんだよ!】」ニタァ


小鈴 「っ!!!?」ゾクッ!!


キィンッ!! 慧音?は周りに人避け結界(結界内に居る者は強制的に意識朦朧状態にされるか強制的に結界から追い出される)結界を張る


慧音? 「それにしてもお前いい女じゃねぇか?殺す前に一度犯してから殺してやるよ!」ガバッ!! 小鈴を無理やり抱いて動きを封じる


小鈴 「いや!離して!?誰かっ!!だれかーっ!!!!」


慧音? 「無駄だよ 今この周りには結界を張ったからお前の声なんか誰にも届いてない…だからお前の喘ぎ声だって誰も聞こえないから我慢しなくていいんだぞ?」


小鈴 「あなた慧音さんじゃないでしょ!?慧音さんは俺なんて言わないわ!」


慧音? 「今頃気づいたのか?まぁそんな事はどうでもいいけどっな!」グイッ


ドサッ!! 小鈴を地面に押し倒して両手を片手で掴み動きを封じる


小鈴 「いや!!離して!!やめてっ!!」グググッ… なんとか逃げようとするが力が足りず逃げられない


慧音? 「いやぁ?こっそり潜入して来て正解だったなぁ まさかこんなにも可愛い子に出会えるなんて俺もまだ捨てたもんじゃないな!」


小鈴 「離してっ!!お願いだからっ離してぇ!!」グググッ!!


慧音? 「うるせぇなぁ?ちったぁおとなしくしてろ」ガシッ 小鈴の腕を掴んでた手を話して小鈴の口を塞ぐ


小鈴 「んぐっ!!!?」


慧音? 「手ぇ動かせるようになったからってお前の力じゃ逃げられないぜ?明らかに力不足だからなぁ!」ニタァ


慧音? 「さぁて?俺は無理矢理ってのは好きじゃないんだが、お前みたいな可愛い子なら無理矢理でも興奮すっからいいか?」


小鈴 「んーっ!!んーっ!!!?んんーっ!!!?」ブンブン 口を塞がれてうまく喋れないが首を横に振って抵抗を表す


慧音? 「何言ってるか全然わかんねぇよ それじゃ、こんな和服なんかちゃちゃっと切って君の秘密部分を見させてもらおうかなぁ?」スッ 懐からもう片方の手にナイフを構える


小鈴 「んんっ!!!?んんーっ!!!?んんーっ!!!!!?」ブンブン!!


小鈴 「(いやっやめて!!お願い!!誰か助けてっ!!!!)」


慧音? 「ひっひっひっ!動くなよぉ?」ビー… ナイフで小鈴の胸部部分の和服を切っていく


小鈴 「(いやだっ!!いやだいやだっ!!ナイフで服切られてる!!見られたくない!!犯されて殺される!!!!)」ビー…


慧音? 「よーし?全部切れたな それではごたいめ〜ん!」スッ 切った和服に手をかける


小鈴 「(いやっ!!やめて見ないで!!お願いっ!!!!)」ジワ…


小鈴 「(誰か…助けて!!!!)」ポタッポタッ…


慧音? 「ひっひっひっ?」スッ… 切った和服をめくりだ…



タッタッタッ!!


慧音? 「っ!」


蒼野 「うおぉぉらっ!!!!」サンッ!! 慧音?に目掛けて闇の刀を振りかざす


慧音? 「うぉっと!」スカッ


蒼野 「ふんっ!!」シュンッ!! 振りかざした刀を構え直して突き攻撃で切りつける


慧音? 「っち!いいところだったのによぉ!!」タンッ!!…タタッ 小鈴から離れて蒼野から距離をとる



小鈴 「…っえ?」


蒼野 「っち!外したか 当たれば楽に死ねたものを!」スチャッ


小鈴 「…あっあなたは、閻魔様と一緒に居た……」


蒼野 「大丈夫か?ケガとかはしてないか?」


小鈴 「っえ?あっはい ケガはしてません 大丈夫です」


蒼野 「そうか なら良かった」ゴソゴソッ


パサッ… 薄い毛布を懐から取り出す


蒼野 「使ってろ」ポイッ 薄い毛布を小鈴に向けて投げ渡す


小鈴 「…っえ?」パサッ


蒼野 「その格好じゃ恥ずかしいだろ それ使って斬られた服の部分を隠せ」


小鈴 「…あっありがとうございます」



慧音? 「あーあぁ!あともう少しだったのによぉ!てか、なんでお前入って来れてんだよ?結界貼ったのによぉ?」


蒼野 「さぁな もう一人は急に居なくなっちまったけど、俺だけは普通に入って来れたから理由は俺にもわからん」


慧音? 「そのもう一人ってのは地獄の閻魔様の事か?いやぁ さすがにあいつが来られるとまずいから結界貼ったんだけど…どうやらお前だけは結界を貼る前に入ってきちまったみたいだな?蒼野夜一」ニタァ


蒼野 「…俺の名前を知ってるって事はお前、佐久間グループの一員か?」


慧音? 「正にその通り!」シュン 姿形を元に戻す


ロキ 「俺は佐久間グループの一員【ロキ】 こっちの世界に来たら変装能力を使えるようになった最高に運が良い人間だ!」


蒼野 「変装能力…たしかもう一人いたよな?お前と同じ能力を使える奴」


ロキ 「あれは俺達の親方様だ お前を殺す事を夢見てる最高に素晴らしいお方だ!」


蒼野 「なんで俺を殺そうとしてるんだ?俺はそいつになにかしたか?」


ロキ 「充分したよ 普通じゃ考えれない事をお前はやっちまったんだよ!」


蒼野 「まったく記憶にないんだが」


ロキ 「そりゃそうだ 本当の姿は見せてないんだからわかるわけがない?」


蒼野 「…」


ロキ 「まっもう一つお前を殺す理由があるんだけどな?【お前がいつも隠し持ってる物を手に入れる為にな!】」


蒼野 「っ!?」ドキッ


ロキ 「おっと?この事は話しちゃいけないことだった これ以上は話せないな」


蒼野 「…なんでそれを知ってる?それを知ってる奴は誰一人いないはず!」


ロキ 「話せないって言ったろ?それに聞いたとしてもお前は死ぬ運命なんだから聞く必要はない!」スッ


魔法陣「」バァンッ!! ロキの目の前に魔法陣が現れる



蒼野 「っ!? 魔法陣!?」


小鈴 「あれは…砲撃魔法陣!」


ロキ 「俺は二つの能力が使えるんだよ!」


ロキ 「【砲撃 ブレイズバズーカ】」


チュドーン!!!! 魔法陣から波動砲がまっすぐに放たれる


蒼野 「(やばっ!?)」ガバッ 小鈴に抱き抱える


小鈴 「っえ きゃあっ!?」ヒョイッ 蒼野にお姫様抱っこされる


蒼野 「しっかりつかまってろ!!」ダッ!!


バビュゥゥゥン!!!! 間一髪で蒼野と小鈴は避ける



ロキ 「っち!避けられちったか ならこれならどうだ!!」バァンッ!! 再び魔法陣が現れる


蒼野 「(また撃つのか!次はどんな攻撃だ!)」


小鈴 「あれは…三方向に砲撃が出てくる魔法陣です!」


蒼野 「三方向からか?」


ロキ 「死ね!【三砲撃 パラディンレーザー】」


チュドーン!!!! 一つの魔法陣から横三列の波動砲が放たれる



蒼野 「っく!」ヒューッ!! バビュゥゥゥンッッ!!!! 空に飛んで砲撃を回避する


ロキ 「飛んだな!」バァンッ!! 上に向けて魔法陣が現れる


蒼野 「まだ撃つのかよめんどくせぇな!」


小鈴 「あれは拡散弾魔法陣です!」


蒼野 「拡散!?」


ロキ 「【乱発 スピードショットガン】」


バシュンッ!!!! 魔法陣から無数の小さい弾があちらこちらに飛んでいく


蒼野 「(やばっ避けられない!!)」


ヒュンヒュンヒュンヒュン!!!! 蒼野達に小さい弾が迫ってくる



蒼野 「っち!しっかり捕まってろ 絶対離すなよ!」


小鈴 「はっはい!」ガシッ


蒼野 「(刀で跳ね返せるかこの弾?もし跳ね返せなかったらもろ受けて蜂の巣にされちまう!)」スッ…スチャッ 刀を抜いて構える


蒼野 「(ええぃ考えてる暇なんかねぇ!やってダメだったらせめてこの小娘だけでも守ってやる!!)」スッ…


蒼野 「うおぉぉぉらあぁっ!!!!!!」シュシュシュシュシュンッ!!!!!!


キキキキキキィン!!!!!! ロキが放った小さい弾を自分のところに来てる弾だけ全て跳ね返す



ロキ 「なにっ!?」


蒼野 「…跳ね返すことができたな?良かった」スタッ


蒼野 「(跳ね返せるかわからなかったからほとんど賭けでやったけど、跳ね返せてよかった)」


小鈴 「(…すっすごい 今の剣裁き、普通の人じゃ出来ない素早い切りつけ…さすが殺人鬼って言ったところ)」



ロキ 「…腕を上げたな?蒼野 昔はそんなに早くなかったよな」


蒼野 「たしかに昔はもっと遅かったな まっ毎日素振りしてたからそれで早くなったんだろう」


ロキ 「まったくお前はほんとめんどくさい奴だなぁ?早くお前を殺してそこの女を犯すんだから早く死んでくれよ!」ニタァ


小鈴 「っ!!!?」ゾクッ!!!!


蒼野 「そんな馬鹿みたいな事を考えてる暇があるならもっとマシなことに頭を使え」


ロキ 「俺にとっちゃ女を犯す事が仕事みたいなことだからな?考えるなって言われても無理だ!」ニタァ


蒼野 「…おい、貸本屋の店主 お前歩けるか?」ヒソヒソ


小鈴 「っえ?あっはい 歩けます」


蒼野 「あいつの狙いは俺だ 俺を殺し終わったらお前の所に行くだろうからお前はあいつの攻撃を喰らわない場所までにげろ 守りながらじゃキツい」


小鈴 「っえ?でも、あなたはあの変態が何の魔法を使うのかわかるんですか?」


蒼野 「まったくわからん 逆になんでお前はわかったんだ?この世界の奴は皆わかるのか」


小鈴 「いいえ 本来なら私もわかりません…ですが、あの変態が使ってる魔法陣は妖怪が書いた文字が含まれているんです」


蒼野 「…妖怪が書いた文字?」



ロキ 「何コソコソ話してんだ?そんな暇があるんだったらさっさと死ねよ!!」バァンッ!!


蒼野 「まだやるのかよ めんどくせぇな!」


小鈴 「あの魔法陣は最初に使った奴と同じで一つしか出ない砲撃型魔法陣です!」


ロキ 「【砲撃 ブレイズバズーカ】」チュドーン!!!!


蒼野 「よっと?」ヒョイッ バビュゥゥゥゥン!!!! 軽く横にジャンプして砲撃を避ける


ロキ 「っち!なかなか当たらねぇな やっぱり命中率は低いな」



蒼野 「…本当にわかるみたいだな?あいつが使おうとしてる魔法」


小鈴 「私は【人間の言葉以外で書かれた文章を読むことが出来る能力】を持っているんです あの魔法陣は人間が書いたものではないみたいなので読む事が出来ます!」


蒼野 「人間以外って…それ使えるのか?まぁ現に今だけ使えてるけど」


小鈴 「今だけとはなんですか!酷くないですか!?」



ロキ 「…さっきから何話してんだ?すんげぇ気になるんだが?」


蒼野 「お前には関係ないことだ 気にするな」


ロキ 「あぁそうかい だったら早く死ね!」バァンッ!! 緑色の魔法陣が目の前に現れる


蒼野 「次は緑か あれはどんな魔法だ?」


小鈴 「あれは細いレーザーが約十本出てくる魔法です!」



ロキ 「【細砲 クライシスレーザー】」ビュンッ!!!! 細いレーザーが約十本蒼野たちに放たれる


蒼野 「よっと?」ヒョイッ シュンッ!! 無駄な動きをしないでレーザーを軽々と避ける


ロキ 「…なんで当たらねぇんだよ 糞が!!」ギリッ!!



小鈴 「…かなり苛立ってるみたいですね さっきから声を荒らげてますが」


蒼野 「みたいだな それとお前、あいつの攻撃が喰らわない場所からサポートしてくれないか?」


蒼野 「俺はあいつの魔法陣なんか見ても全くわかんねぇからお前があいつの魔法陣を見て何の魔法かを教えてくれ 頼めるか?」


小鈴 「はい!わかりました」



ロキ 「めんどくせぇ…これ食らってさっさと死ねよ!」バァンッ!! 赤色の魔法陣が現れる



小鈴 「最初に使った砲撃の強化版です!」


蒼野 「わかった」タンッ


バビュゥゥゥン!!!!!! 最初に使った砲撃より少し大きめな砲撃を放つが横に逃げられて避けられる



ロキ 「っち!」



蒼野 「ここに居れば多少は平気だろ ここからサポートしてくれ」スッ 家と家の間に出来た道に小鈴を下ろす


小鈴 「はい あなたも気をつけてくださいね」


蒼野 「わかってる お前も危ないと思ったらすぐに逃げろよ?ここだって絶対安全とは言えないからな」


小鈴 「わかっています」



ロキ 「【拡散 スピードショットガン】」バシュンッ!!!!



蒼野 「んなもん効くか!!」キンキンキンキンッ!!!!!! 闇の刀でスピードショットガンを全て跳ね返す


ロキ 「っち!なんでこんなにも当たらねぇんだ!メンドくせェなぁ!!」


蒼野 「面倒臭い相手で悪かったな ならさっさとケリをつけようぜ」スチャッ


ロキ 「上等だ!すぐにケリつけてやるぜ!!」













一方結界外では…



四季 「蒼野!蒼野!!」ドンドンッ!! 結界から追い出されて結界壁を叩いて蒼野を呼ぶが返事なし


妹紅 「まいったな よりによって鈴奈庵のところに結界を貼られるとはね 小鈴が心配だな」


自警団員 「たしかにそうですね あの犯罪者はともかく、小鈴さんが一番心配ですね」


四季 「蒼野の事だって心配です!蒼野は昨日まで肋骨が折れていたんですから今戦闘なんかになったら!!」


妹紅 「それはさっき聞いたよ でも、今はこの結界をどうにかしない限りはどうにもならないよ」


自警団員 「ですがこの結界は妖怪が書く文字を使ってるので解読するにも時間かかりますね その間二人は無事でいるか…」


四季 「…蒼野……」













キィン!! キンキンッガキィン!!


蒼野 「ーっ…」タッタッタッ!!…


ロキ 「死ね!」シュンッ!! 蒼野の首元に目掛けてナイフを切りつける


蒼野 「無駄だ」キィンッ!! ナイフを横に弾いて攻撃を防ぐ


ロキ 「ふんっ!」ブンッ!! 片足を勢いよく上に持ち上げて蒼野の脇に目掛けて蹴りを入れる


蒼野 「ふんっ!」ボスッ!! 腕を盾にして蹴り攻撃を防ぐ


ロキ 「っち!」ヒュンッ…タタッ 蒼野から距離を取り体制を戻す


ロキ 「【三砲撃 パラディンレーザー】」バァンッ!!


小鈴 「三方向から出てくる砲撃です!」


蒼野 「わかった!」


ロキ 「死ね!」チュドォォォン!!!! 三方向から蒼野に向かって砲撃を放つ


蒼野 「よっと?」サッ バビュゥゥゥゥン!!!! しゃがんで砲撃を避ける


ロキ 「っち!」


蒼野 「っは!」サンッ!!


ロキ 「うぉっと!?」シュンッ


蒼野 「うぉりゃっ!」ブンッ!! ロキの腹に目がけて蹴りを入れる


ボスゥッ!!


ロキ 「ぐふぅっ!!」ザザァー… 腹に蹴りを入れられて後ろに飛ばされる


蒼野 「…」スゥ…スチャッ


ロキ 「(っち!やっぱり蒼野は厄介だぜ こいつと接近戦で殺りあうのは骨が折れる!)」


ロキ 「(それにあの女はなんで俺が使う魔法がわかるんだ?あいつもあいつで厄介だ!)」



蒼野 「…」タッタッタッ!!…


ロキ 「っち!」スッ ナイフを構え防御体制に入る


蒼野 「そんな短いナイフで勝てると思うなよ?」シュンッ!!


ガキィンッ!!!!


ロキ 「ーっく!!」ギリッギリッ…


蒼野 「いつまで持つかな そんなナイフじゃ余計な力使うばかりだろ」ギリッギリッ!!…


ロキ 「〜っうるせぇ!!」キィンッ!!タタッ 蒼野の刀を弾いて後ろに下がり距離をとる


蒼野 「…」スゥ…


ロキ 「(くそ!やっぱりナイフじゃ戦いずれぇ!魔法使いてぇけどあの女がいるから使ったとしてもどういう魔法かバレちまうから使うことが出来ねぇ!!)」


ロキ 「(あの女は後で犯すように取っておきたいんだが…仕方ねぇ!)」バァンッ!!


蒼野 「(また魔法使うのか?こいつは本当に学習しないやつだな あの貸本屋の店主がどんな魔法かを確かめられるのに…こいつは本当に馬鹿だな)」


小鈴 「あの魔法は反射レーザーです!」


蒼野 「わかった」


ロキ 「【屈折 ウォール・レーザー】」ビュゥゥゥンッ!!!! 蒼野に向かってグネグネと曲がったレーザーを放つ


蒼野 「んなもん当たるか」スッ バビュゥゥゥゥン!!!! しゃがんでレーザーを避け…


ロキ 「」ニヤッ


蒼野 「っ!」ピクッ



レーザー 「」ビュゥゥゥン!!!! レーザーは蒼野の方ではなく小鈴の方へ軌道を変えて飛んでいく




小鈴 「…っえ?」



ロキ 「最初っからお前なんか狙ってねぇよ!先にお前が死ねぇ!」


蒼野 「(やべっ!!!?)小娘避けろ!!」


小鈴 「ーっ…」プルプル… ビュゥゥゥンッ!!!! 足がすくんで動けず 呆然と立ち尽くしている…


小鈴 「(…私、ここで死ぬの?この距離からじゃ私の反射神経じゃ避けられない…)」


小鈴 「(…でも、あの変態に犯されて死ぬよりはマシな死に方かな いや、断然そっちの方がマシね)」


小鈴 「(最後に…阿求にさよなら言いたかったな……)」 ビュゥゥゥンッ!!!!



蒼野 「小娘!!」タッタッタッ!!…


蒼野 「(駄目だ!間に合わねぇ!!このままじゃあの小娘は!!)」






? 『蒼野 お前は誰かを守りたいと思った人ができたなら必ず守れ』


? 『どんな時でも、どんな状態でも必ず守れ 自分の命が尽きようが本気でキレようが守りたいと思う人が出来たなら必ず守れ!わかったな』



蒼野 「ーっち!仕方ねぇ!!」


蒼野 「(四季…すまない 今回だけは許してくれ!!)」スゥ… 口を開けて舌を歯の間に乗せる


ガチィン!!!!ダンッ!!!!



チュドオォォォン!!!!! レーザーは小鈴のもとに直撃して爆発する



ロキ 「おっしゃぁ!今度は命中したぜ!」


ロキ 「いやー!しかも蒼野まで入ってくれたから一石二鳥だぜ!やっぱりあの女なっといて正解だったぜ!」


ロキ 「…本当は犯すようであの女はとっておきたかったんだがなぁ?」ハァ…



ヒュー…… 爆発した衝撃で舞った砂煙が晴れていく



ロキ 「…ーっな!?」




蒼野 「…」タラー… 口から血を流しながら赤目になって闇の刀を両手で抑えてレーザーを防いだ


小鈴 「ーっ…」蒼野の後ろに倒れて気を失ってる



ロキ 「…嘘っだろ?あの距離から間に合ったのか!?」


ロキ 「しかもなんだその目!?なんで目が赤いんだよ!?」



蒼野 「…そんな事どうだっていいだろ?今は自分の心配した方が懸命だと思うぜ」


ロキ 「…なに?」


蒼野 「使いたくなかったのによぉ これだけは使いたくなかったのに…お前は使わせた!」ギリッ!!


蒼野 「覚悟しろよ!」スゥー!!…


ロキ 「…っえ?」


蒼野 「ーーーっっっ!!!!!!」キィィィィンッッッ!!!!!! 甲高い声を出して中音波を発生させる


ロキ 「っ!!!!!?」キィィィィンッッッ!!!!!!


ロキ 「(なっなんだこの音!?蒼野が出してるのか!?人間が出せるような音じゃねぇぞこれ!!)」キィィィィンッッッ!!!!!!


蒼野 「ーーーーっっっ!!!!!!」キィィィィンッッッ!!!!!!


…パキッ!!


ロキ 「っな!?」キィィィィンッッッ!!!!!!


パキッ!!パキッ!!パキッ!! ロキが展開させた結界にヒビが入って壊れていく


ロキ 「バカなっ!?結界にヒビが入るなんてありえねぇ!!!?」キィィィィンッッッ!!!!!!


蒼野 「ーーーーっっっ!!!!!!」キィィィィンッッッ!!!!!!


ロキ 「(何なんだよこいつ!?昔の蒼野と全く別人だぞ!?しかもいつまで息もつんだよ!!明らかに長すぎるぞ!!!?)」キィィィィンッッッ!!!!!!


パキッ!!パキッ!!



パリーン!!



ロキ 「けっ結界が!?」



蒼野 「」ダッ!! 結界が壊れた瞬間すかさずロキに突っ込んでいく



ロキ 「やべっ!?」バァン!! 魔法陣を出してレーザーを…


蒼野 「うおぉぉぉっ!!!!」シュンッ!!



魔法陣「」ザンッ!!シュゥゥ… 魔法陣は切り裂かれて消滅する



ロキ 「嘘だろ!?魔法陣を切りやがった!?」


蒼野 「死ね!!」シュンッ!!


ロキ 「うぉっ!?」チュンッ 頬にかすって多少血が出るがギリギリ避ける


蒼野 「うおぉぉりゃっ!!!!」ブンッ!!


ロキ 「ひぃっ!?」ガキィンッ!!


蒼野 「おらおらっ!!!!さっきの威勢はどうしたよぉ!!」サンサンサンサンッ!!!!


ロキ 「ひぃぃっ!!!?」ヒュンヒュンヒュンヒュン…


ロキ 「(やばいやばい!!!?今のこいつに勝てる気がしない!てかなんだよこいつ!?なんでいきなり強くなるとかわけがわかんねぇよ!!)」


蒼野 「てめぇだけはぜってぇ殺す!!お前だけは必ず息の根を止めてやる!!!!」シュンッ!!


ロキ 「(とっとりあえず逃げよう!!今の状態じゃいい案も思いつかねぇ!?)」ヒュンッ タッタッタッ!!…


蒼野 「逃げんじゃねぇ!!」タッタッタッ!!…













一方四季達の方では…



四季 「【審判 ギルティ・オワ・ノットギルティ】」ビュンッ!!



結界の壁 「」キキキキキキキキキキィンッッッ!!!!!! 結界に弾幕を当てて壊そうとするが全て跳ね返されてビクともしない



四季 「まだ壊れませんか なら次は!」スッ 次のスペルカードを取り出して繰り出そうと…


妹紅 「いくらやっても無駄だよ 疲れるだけだからやめときな」


四季 「そんな事できません!早くこの結界を壊して蒼野達を助けないと!」


妹紅 「今自警団員が解読して結界を解こうとしてるんだから体力温存しておかないと戦いになったら実力発揮出来ないよ?」


四季 「くっ!」ギリッ!!



自警団員 「えっと…この文字がこれで?この文字はこうで…」ブツブツ… 貼られた結界を解こうとしてる




…パキパキッ



自警団員 「…っえ?」


妹紅 「どうした?自警団員」


自警団員 「…今、何かヒビが入ったような音が…?」


妹紅 「…ヒビ?」 パキッ!!パキッ!!


四季 「…っ! 結界が!」 パキパキパキパキッ!!!!


結界の壁「」パリーン!!シュゥゥ… 結界の壁が割れて消滅する


自警団員 「嘘だろ!?結界が割れやがった!!」



ウオォォォォッ!!!!!!



四季 「っ! この声は蒼野!」 キィンッ!!キンキンキンキンッ!!!!!!ガキィンッ!!


妹紅 「なんか金属がぶつかり合う音がするな 早く行った方が良さそうだな!」


四季 「行きましょう!」


タッタッタッ!!…














蒼野 「おらおらおらおらっっっ!!!!!!いつまで防いでる気だよぉ!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッッッ!!!!!!





この続きは【犯罪者に救いの手 4】になります

今後とも犯罪者に救いの手をよろしくお願いします


後書き

闇の刀

黒い鞘で収められてる日本刀
一般的な日本刀と変わらないが蒼野家の家宝の一つ
切れ味はもちろん、質も最高に良いものを使ってる最高級な刀 そう簡単には刃こぼれや折れたりはしない


光の刀

黄色い鞘で収められてる日本刀
一般的な刀とは違く、よくわからない蒼野家の家宝の一つ
この刀は蒼野自身も抜いた事がなく…いや、どんなに力を入れても抜けない不思議な刀
代々伝わる情報によると【蒼野家の者で罪が乗ってない者にしか抜けない】と言われているらしい(実際のところまったくわからない)


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