2019-04-11 05:28:30 更新

概要

現在更新&修正は完了しました(修正完了日 2018/10/25)
この作品には設定があります(詳しくは前書きをご覧ください)
話しのスタートは美紀が居る+太郎丸が生きてるアニメ版を使います(後々から本の方のストーリーになります)


前書き

和野方長谷(なぎのがたながや)

性別 男
年齢 19
接近武器 刀
サブ接近武器 サバイバルナイフ
遠距離武器 スナイパーライフル
荷物 食料や水、組み立て式スナイパーライフルケース、酒を持っている



情報

右手に包帯を巻いてる(深い傷跡あり)※
※追記 右手はネメシスと戦った時に破損して今はもうない
かなりの低体温(通常体温26度…?)※
※追記 胡桃と一緒の薬を打ったことによって体温はもうほぼない状態
学校には行ってない(高校も行ってない)
身体能力は高いが頭は残念…?※
※追記 元々科学者で生物学を学んでいた
動物に好かれない
利き手は両利き(基本右)






設定内容(重要)

1、和野方長谷の右手の深い傷は一生治りません
2、和野方長谷にはめぐねぇが見える事にします(見える時と見えない時があります)
3、バイオハザードに出てくるネメシス(追跡者)やゾンビ犬が登場します(ハンターやリッカー、その他は出しません)
4、雨の日や夜でもゾンビが外や学校内に居る事にします(原作の方では生前の記憶があるとの事で少なくなっているらしいですがその設定は若干なしにします)
5、戦闘要員は基本恵飛須沢胡桃、和野方長谷とします(例外の時あり)
6、スナイパーライフルの弾数制限は無限とします(チートですがごめんなさい…)
7、本作と同様ゾンビは走れない、思考能力がない、音や光に反応、動くものに反応することにします(ネメシスは走って追跡ありにします)
8、設定削除
9、未成年ですがお酒を飲むシーンを入れます(タバコはなしとします)
10、和野方長谷は戦闘能力は高いが頭が悪い事にします(頭が悪いはフリです)
11、一応恋愛を入れるつもりはありませんが良い雰囲気や抱きつき、酔ってキスシーンを入れるかも知れません(断定はできません)
12、バイオハザードに出てくるハーブや救急スプレー等は出てきません
13、本の方では美紀が居る時点で太郎丸は死んでいますがTVアニメ版を使うので太郎丸は生きていることにします(元々美紀と一緒に居た圭以外の生存者はアニメ版の方では出て来ないので圭以外の生存者はいなかったことにします)
14、文がなんかおかしいと思うところが存在しますが間違えてません ちゃんとした理由がありますのでご注意ください(脱字や誤字、文脈がおかしいと思う所は存在すると思いますがごめんなさい…自分頭良くないので?)
15、最初はアニメ版を使いましたが後々本の方のストーリーになっていきます


ネタバレも入っていますがご勘弁下さいm(_ _)m



悠里 「長谷さん もう片方の手で私の頬を触ってもらえますか?」///


和野方 「あっあぁ わかった」スッ… 左手で悠里の頬を触る


悠里 「…っえ?」


和野方 「っん どうした?」


悠里 「…長谷さん あなたの手…なんか、前より冷たくなってない?」


和野方 「…」


悠里 「というか…この冷たさ 生きてる人間の冷たさじゃ…まさか!」スッ すかさず和野方の左胸辺りに手を当てる


シーン… 和野方の心音をたしかめるが心音を感じとれない…


悠里 「…なっ長谷さん…あなた、心臓が…!!」


和野方 「…あぁ、止まってるよ ネメシスにやられてから数時間後にな」


悠里 「ーっそ、そんな!ならなんで生きてるの!?心臓が止まってたら死んでるはずじゃ!?」ガバッ 和野方の膝から頭を上げて起き上がる


和野方 「…それは…」


悠里 「答えて長谷さん!あなたは死んでるの?生きてるならなんで心臓が止まってるの!?教えて!」


和野方 「…薬の効果だと思う」


悠里 「…薬の効果?」


和野方 「あの抗生物質は試作品だと書いてあったから多分後遺症が残ったんだろ?その後遺症が体温が戻らないことと心臓が止まってる事だと思う」


悠里 「…それじゃ、くるみも!?」


和野方 「おそらくは…俺と同じで冷たくて心臓が止まってると思う」


悠里 「…そんな……」ガクッ… あまりに衝撃な真実を知って力が抜けて崩れる


悠里 「せっかく…薬を使って2人が助かったと思ったのに…こんなのないわよ!」


和野方 「…悠里……」


悠里 「…っん?ちょっと待って 長谷さん、あなたはネメシスにやられてから数時間後に心臓が止まったと言ってたわよね?」


和野方 「あぁ 言ったが」


悠里 「それじゃ今まで、なんであなたは生きていられたの?」


悠里 「薬がなかったのになんであなたは奴らと一緒にならなかったの おかしくない?」


和野方 「っ!」ハッ


悠里 「ウイルスが違うから抗生物質を打つまでなんとか化け物にならずに済んでたって言ってたけど、明らかにおかしいと思うの」


悠里 「ネメシスのウイルスはそこらの化け物より強化したウイルスってマニュアルに書いてあったわよね 強化したウイルスなのになぜ今まで完全に感染しないでやっていけたの?くるみはそこらのウイルスで1日も経たずに奴らの仲間入りになりそうだだったのよ」


和野方 「っ!!!?」ドキィッ!!!!


悠里 「…長谷さん なにか隠していませんか 本当に薬なしで今までやっていけたの?」


悠里 「ペンダントに付いてた写真 あなたは白衣の服を着ていたわよね?それに化学式を得意として…いえ、それだけじゃないわね」


悠里 「【あなたに何度か勉強を教えた時、理系の問題はすべて解けていましたよね しかもかなり難しい問題も】」


悠里 「頭が悪いと言ってたけど、なぜ理系だけ得意なことを隠していたの?あなたは化学式だけが得意と言ってたわよね」


和野方 「…」


悠里 「…長谷さん 私はあなたを疑うようなことはしたくありません…でも、これだけは聞かせてください」


悠里 「あなたは…私たちの敵ではありませんよね?私たちを見捨てたりしませんよね?」


悠里 「もしくはどこかに行ったりしませんよね?私たちを置いて…1人で逃げたりしませんよね」


和野方 「…安心しろ 俺はお前達の敵じゃないし、1人でお前達を見捨ててどこかに行ったりはしないから変に警戒しなくて平気だよ」


悠里 「…ほんと?」


和野方 「あぁ」


悠里 「ぜったいに?」


和野方 「ぜったいに!」


悠里 「…なら、今度こそ約束を守ってもらえませんか?薬を30分以内で取りに行けなかったので次こそはお願いします」


和野方 「あぁ!次こそは絶対に約束する 安心してくれ!」


悠里 「…ありがとうございます 長谷さん」ニコッ スッ…ギュッ 和野方の手を掴む


和野方 「? どうした?」


悠里 「…」///スッ…


チュッ…


和野方 「っ!!!!!? ゆっ悠里!!!?」///手の甲にキスされる


悠里 「えへへ!報酬は前渡ししておきますね?」///


悠里 「本当はあなたの唇にしたかったのだけど、あなたには麻莉愛さんがいますからね?手の甲にしておきました」///


和野方 「…べっ別に礼なんていらないのに…」///


悠里 「それじゃ私がしたかったからと受け止めてください 私のわがままだと…ね!」ニコッ


和野方 「…あまりそういうことするなよ 俺だって男なんだからな?」///


悠里 「うふふ!はーい!」///


和野方 「(まったく…悠里の酒癖には困ったものだな まさかここまでひどいとは思わなかった)」


和野方 「(…まぁ、酔ったら酔ったでかわいいけど…)」///


悠里 「…」///ウトウト…


和野方 「…眠いのか?」


悠里 「…えぇ 長谷さんにずっと膝枕してもらってたから眠たくなってきたわ」


和野方 「それじゃそろそろ戻らないとな 部屋の前まで送るよ」


悠里 「…いやです」///ゴロンッ 仰向けから横に寝っ転がる


和野方 「…っえ?」


悠里 「ここで寝ます 今日は長谷さんの膝枕で寝たいわ」///


和野方 「はぁっ!?いやいや!それはまずいって!」


和野方 「俺の部屋でお前が寝てたら、夜なにしてたのかと疑いを持たれるだろ!自分たちの部屋で寝てくれ!」


悠里 「…いやなんですか?私と一緒に寝るの…?」グスッ… 涙をこぼして和野方のズボンを濡らす


和野方 「っ!? いっ嫌じゃないよ!むしろ嬉しいよ!」


和野方 「だけど、お前が俺と一緒に寝てたらみんなに変な疑いをもたらすだろ?そんなことになったら俺追い出されちまうよ」


悠里 「大丈夫よ その時は私が言うから」


和野方 「いやそういう問題じゃないと思うが…」


悠里 「…それともなんですか?わたしが寝てる間になにかするつもりなんですか?」///


和野方 「しない!俺はそういうことは嫌いなんだ!」


悠里 「…そうなんですか?」///シュン…


和野方 「(なぜ落ち込む!?寝込みを襲う真似はしないと言ったらなんでそんな顔するんだ!?襲って欲しかったのか!?)」


悠里 「…まぁいいわ とにかく、私はここで寝ますからね?なにか言われたら私が言っておきますから」///


和野方 「…絶対に説明してくれよ?」


悠里 「えぇ 必ず…」スゥ…


悠里 「…すぅ…すぅ…」


和野方 「…寝たか まったく、悠里の酒癖の悪さには困ったものだな 次から悠里と飲むのは控えないとまずいな 本気で手を出しかねない」


和野方 「…てか、マジでここで寝ちまったけど大丈夫かな?説明してくれるとは言ってたが酔いが覚めて覚えてないなんて言われたら最悪だぞ」


和野方 「…やっぱり部屋で寝かせた方がいいな 連れていくか」スッ… 悠里の頭を持ち上げてどかそうと…


…ギュッ


悠里 「すぅ…すぅ…」和野方のズボンを掴んで離さないようする


和野方 「…タイミング良すぎないか?今どかそうとした瞬間に掴むなんて」


和野方 「…はぁ、仕方ない もし悠里が何も覚えてなかった場合にはなにか言われたら適当にごまかしておくか?一緒に酒飲んでたなんて言えないからな 主に美紀と由紀にだが…」


和野方 「…てか、俺もそろそろ寝たいんだが…どうやって寝よう?」


和野方 「…このまま寝るか どうせもう痛覚なんてないだろうしな?」スッ…


ギュゥゥッ!!


和野方 「…うん、全然痛くねぇ けっこう強めにつまんでるのにな」自分の股を強くつまむがまったくと言っていいほど痛みがない


和野方 「これなら膝が痺れることもないだろ 普通なら正座してたら痺れるんだけどな?」


和野方 「さっさと寝て早く起きないとな」スゥ…













?ー謎の場所



ネメシス 「フシュー…」


和野方 「はぁ…はぁ…っ!!」ダラダラ… 頭や腕から血を流して左腕の関節を抑えている


ネメシス 「スタァァァァッッ!!!!!!」ダンッ!! 一気に踏み込んで和野方の方へ駆け込む


和野方 「ーっ!! うおぉぉぉぉぉッッ!!!!!!」ダンッ!! 刀を構えて一気に踏み込んでネメシスの方へ駆け込む



…ズバンッ!!!!!!


和野方 「…」ヒュンッ…スチャッ 刀に付いた血を振り払って鞘に収める


ネメシス 「」ズル…


ボトンッゴロゴロ… ネメシスの首が取れて地面に転がり落ちる


和野方 「はぁ…はぁ…っ!やっと…倒せた…!!」


和野方 「やっと…やっと、ネメシスを殺せた!これで一つの難は逃れた…!!」ハァ…ハァ…


和野方 「これで安心して救助隊を待つことができる!あとはみんなをゾンビどもから守っていけば!」



…ドスンッ!!!! 和野方の後ろから何かが落ちてくる


和野方 「…っえ?」


? 「フシュー…」白人の右手の爪が以上に長くなって刀みたいになってる巨大な化け物が現れる


和野方 「っな!?なんだこいつ!?こんなやつ、見たことが!!」


? 「…」ギロッ!!


和野方 「っく!」カチャッ 刀に手をかけ…


? 「」ダンッ!!!!!!


ドスゥッッ!!!!!!


和野方 「っがぁあぁぁぁぁっっっ!!!!!!」一瞬にして化け物の爪が胸に刺さる


? 「フシュー…」ドスッ!!ブチチチチッッ!!!!!! もう片方の手の爪で和野方を腹を刺してかっさばいていく


和野方 「あぁぁぁぁっっっ…!!!!!!」ビチャチャチャチャ… 体内物が地面に落ちて散らばっていく


和野方 「(ばっ…バカな!こいつ、ネメシスより動きが…!!)」ガクガクガクガク…


? 「フシュー…」ブンッ


ドサァ…


和野方 「ーっ…」ハァー…ハァー… 地面に投げつけられて、虫の息状態でかろうじて生きている


和野方 「(くそぉ…まさか、まだ他にもウイルスを強化したものを使った化け物がいるなんて…ちくしょう…!)」ハァー…ハァー…



…プロトタイラント サガレ


タイラント 「フシュー…」タッタッタッ… 和野方から離れていく


和野方 「…っえ?」ハァー…ハァー…


? 「なかなかの結果だな この調子ならいいデータが取れそうだ」タッタッタッ…


タイラント 「フシュー…」


和野方 「(…女?しかも白衣を着てる…こいつ、まさか学者か?)」ハァー…ハァー…


? 「…おや?君、まだ生きてたのか おかしいな 普通の人間ならもう死んでてもおかしくないはずだ なぜ生きてる?」


和野方 「…お前、何者だ?服装からして学者か?」ハァー…ハァー…


? 「先に質問をしたのは私だ なぜお前は生きてる 答えろ」


和野方 「…俺は、抗生物質を打ってると言えば納得するか?」ハァー…ハァー…


? 「っ! …なるほど 抗体者か?それなら納得だ」


? 「しかし、その薬はどこで手に入れた?あったとしてもなんの薬かわからなければ一般の人たちは使わないと思うが」


和野方 「…」ハァー…ハァー…


? 「…まぁいい それと、君の質問に対してだが 君がそう思うなら私のことを学者と思ってもらってかまわない」


? 「教えることもないし、教える義理もない 教えたところでなにも意味がないからな」


和野方 「…っけ!俺の質問に対しては適当かよ 真面目に答えが俺がバカじゃねぇか」ハァー…ハァー…


? 「君がバカかはわからないがよくネメシスを倒せたな あの化け物を倒せるやつなんていないと思っていたんだがな?」


和野方 「…」ハァー…ハァー…


? 「…まぁいい 君、名は?」


和野方 「…和野方、長谷だ…」ハァー…ハァー…


? 「っ! 和野方長谷?君が…?」


和野方 「…? なんだよ?俺を知ってるのか?」


? 「…そうか 君が和野方長谷か…ふふっ!なるほど?」


和野方 「…?」ハァー…ハァー…


? 「まぁいい 死にゆく者に教える義理はない 最後に名前を教えてくれてありがとう それじゃ、タイラント」


タイラント 「フシュー…」スゥ… 鋭く尖った爪を和野方の首元に構える


和野方 「…トドメを刺すか なら頭から潰してくれ?どうせこの体じゃもうどうしようもできないからな いっそのこと頭から潰してくれ」ハァー…ハァー…


? 「…殺れ」


タイラント 「」ヒュンッ!!



ザシュッ!!!!











和野方 「っは!!!?」パチッ


時計 『チッチッチッチッ…』


悠里 「すぅ…すぅ…」未だに和野方の膝を枕にして寝てる


和野方 「…夢?なんつー夢見てんだよおれ…」ハァー…


和野方 「(…にしても、なんかリアルな夢だったな?夢の中に出てきた学者と思われるやつもそうだが、あの新型の化け物…)」


和野方 「…まさかな あんな化け物まで作られてないよな?」


和野方 「…でも、ネメシスも作ったぐらいだし 可能性的には…」


佐倉 「…長谷さん?」和野方の目の前に現れる


和野方 「…佐倉先生」ハァ…


佐倉 「大丈夫ですか?すごい汗かいてますが…」


和野方 「…別に、なんでもない 気にしないでくれ…」


佐倉 「…そうですか?」


和野方 「あぁ それより悠里がまだいるんだから出てくるんじゃねぇ 誰かに見られたら俺が一人事してるみたいに思われるだろ?」


佐倉 「すっすみません つい心配になってしまって…」


和野方 「…まぁいい それより、あんたが現れたということはなにかあったのか?」


和野方 「お前が俺の前に姿を現したときはなにか危ないことがあった時だけだ 危なくない時は出てこないからな」


佐倉 「…察しが早くて助かります まさにその通りです」


佐倉 「【近々、救助隊らしきヘリがこちらに来るかと思われます それを伝えに来ました】」


和野方 「なにっ!?それは本当か!」


佐倉 「はい …ただ、長谷さんが恵飛須沢さんにも言っていましたが本当に救助しにするかはわかりません」


佐倉 「もしかしたら救助と見せかけて、拉致して実験に使われる可能性もあります もしくは期待させてあの子たちを強姦したり…」


和野方 「…安心しろ その時は俺が命にかえても守る …もう死んでるけどな」


佐倉 「…長谷さんは諦めているんですか?この先 生きることを」


和野方 「…諦めてるよ もう俺は助かることはない 救助されたとしても実験台か殺されるのが目に見えてる」


和野方 「心臓が止まって肌も冷たい 生命活動がしてないのになんで生きてるのかと疑問を抱かれるだろ?そしたらすぐに実験体だよ」


和野方 「…俺だけじゃなく、胡桃も助からない 胡桃も薬を使って自我を保ってるが感染してることには違いない 俺があの時、地下にある物資を取りに行ってれば…」


佐倉 「…」


和野方 「情報ありがとな?佐倉先生 なんとしてでもみんなを助けるから安心してくれ 必ずみんなを生かして安全なところに連れていくから!」


佐倉 「…お願いします」スゥゥ… 姿が薄くなり和野方の前から消える


和野方 「…」


和野方 「…近々、救助隊が来る…か」


和野方 「助けてくれるといいが…可能性的には低いよな 確実に…」


和野方 「…はぁ…」


悠里 「すぅ…すぅ…」


和野方 「…今何時だ?」チラッ


時計 『3時だヒャッハー!まだ早朝には早いぜフォー!!』


和野方 「3時か もう1度寝直すかな?この状況で起きてても動けないし、なにより起きてもやることがないからな」


和野方 「さて、もう1度寝直して…」


コンコンッ


ナガナガオキテル?ユキダケド


和野方 「…由紀?どうした こんな時間に」


エット…ナンカ、コンナジカンニメガサメチャッテネ?ソレデミンナイルカナトオモッテタシカメタラリーサンガイナクテ…


和野方 「悠里ならここにいるよ てか、中に入ってきていいぞ?」


ソウ?ソレジャハイルネ


和野方 「(あっやべ!酒そのままだ!)」ガチャガチャガチャガチャッ!! すぐさまお酒をリュックの中に入れる


ガチャッ


由紀 「…わおぅ?りーさんながながに膝枕されてる しかも気持ちよさそうに寝てるね?」


和野方 「よる目が覚めて俺のところに来たんだ 眠たくなるまで少し話がしたいと言ってな」


由紀 「そうなの?でもなんでここで寝てるの?しかもながながに膝枕されて」


和野方 「急激に睡魔が襲ってきたみたいでな 急に倒れたから俺もびっくりしたよ」


由紀 「倒れたの!?ほんとにいきなり眠気が襲ってきたみたいだね 普通そんなにならないもんね?」


和野方 「そうだな 普通はじわじわと眠気が襲ってくるもんな?」


和野方 「それで起こすのも悪いから俺の膝を枕がわりにさせて寝かせてるんだ 気持ちよさそうに寝てるから高さが合ってるようで良かったよ」


由紀 「そうみたいだね りーさんすっごく幸せそうに寝てるもんね!」


悠里 「すぅ…すぅ…」


和野方 「…それより由紀 お前このあとどうするんだ?また寝るのか?」


由紀 「うーん…そうだねぇ?また寝てもいいんだけど、このまま寝ると朝起きれる自信がないんだよね…」ぅ─σ(・´ω・*)─ん…


和野方 「なら朝になるまで俺と適当になにか話すか?それなら時間も潰せるだろ」


由紀 「あっ!それいいね!電気付けてマンガ読んでるとくるみちゃんたちに迷惑かけちゃうからそうしよう!」


和野方 「だけど、ここで話するにしても静かにだぞ?悠里が寝てるからな 大声出してたら起きちゃうから気をつけろよ」


由紀 「はーい!」













朝ー胡桃たちの寝室



美紀 「…っん」スゥ…


美紀 「…ふぁぁ…」(´Q)。oO


美紀 「…あれ?」


胡桃 「すぅ…すぅ…」


美紀 「…ゆき先輩とゆうり先輩がいない もう起きたのかな?」


美紀 「ゆうり先輩はまだわかるとしてもゆき先輩はこんなに早く起きるとは思えない…あっでも最近早く起きてる時もあったから可能性的には…?」ウ-ン


美紀 「…とりあえず部室に行ってみよう?」スクッ













長谷の寝室



和野方 「…なんでこうなった…」


悠里 「すぅ…すぅ…」和野方に膝枕してもらって寝ている


由紀 「すぴー…すぴー…」和野方に腕を絡めながら寝てる


和野方 「さっきより見られたらまずい状況になったんだが…まじでどうしよう」


和野方 「しかももう朝だからよけいにまずい こんなところ誰かに見られたら…」


…コンコンッ


ナガヤサンオキテイマスカ?


和野方 「っ!!!? そっその声は美紀か!?」ドキッ!!


アッオキテイマシタカ オハヨウゴザイマス


チョットオキキシタイコトガアルンデスガイイデショウカ?


和野方 「なっなんだ!?(やばいやばいっ!よりによって美紀が来ちまったよ!?)」


和野方 「(美紀は意外に警戒心が強いからバレたら絶対今後警戒されながら過ごしていくことになる!絶対にバレたくない!!)」


エット…モシカシテナンデスガ、チガッタラチガウトイッテクダサイ


…ユウリセンパイトユキセンパイ、コチラニキテイマスカ?


和野方 「いっいや!俺のところには来てな…っ!」ハッ


和野方 「(まてよ?ここで下手に嘘つくより素直に答えた方がまだ警戒濃度は薄くなるんじゃ…?)」


…? ナガヤサン?


和野方 「あ、あぁ悪い 二人ならここで寝てるぞ 悪いがちょっと起こしてくれないか?」


ッエ?ソコデネテルンデスカ?ワカリマシタ ナカニハイリマスネ


ガチャッ


美紀 「…」


悠里 「すぅ…すぅ…」


由紀 「すぴー…すぴー…」


和野方 「…」


美紀 「…長谷さん なにか言い残すことはありますか?」


和野方 「待って!?俺はなにもしてないから誤解しないで!?」


美紀 「そこまでのことをしておいて今さら言い逃れできると思わないでください ゆうり先輩とゆき先輩と夜お楽しみでしたんですよね?」ジロッ


和野方 「してないからまじで!?昨日の夜に悠里が目が覚めちまったから少し話がしたいって言って話してたら突然悠里が寝て…」


美紀 「嘘はいいです 本当のことを話してください 内容によってはあなたをここから追い出します」


和野方 「ほんとだって!?マジで信じてくれ!!」アセアセ


悠里 「うーん…うるさいわね なに騒いでるの?」スクッ…


美紀 「ゆうり先輩おはようございます 起きて早々すみませんが聞きたいことがあります」


悠里 「なに?…ってあれ?私、もしかしてここで寝ちゃった?」


長谷 「悠里!今すぐ誤解を解いてくれ!頼む!!」


悠里 「っえ?誤解って…いったいなにを?」


美紀 「昨日の夜、何をしてたのかを教えて欲しいんです 長谷さんの話しだとゆうり先輩が夜目が覚めて少し話に来たと言っていたんですが本当ですか?」


悠里 「昨日の夜?えぇそうよ 夜中に目覚めちゃって長谷さんのところに来て少し話してたわ」


美紀 「ではなぜここで寝てるんですか?なぜ寝室に戻らなかったんですか?」


悠里 「んー…突発的に眠たくなったからかしら?そこはちょっと覚えてないわ 話してた後のところから記憶がないの」


和野方 「…っえ?」


美紀 「では、長谷さんのところで寝ていたのは突発的に眠たくなったからなんですね?」


悠里 「えぇ おそらくそうだと思うわ 急に記憶がないから断定としては言えないけどね」


美紀 「…わかりました ではゆうり先輩のことに関しては信じるとします」


美紀 「あとはゆき先輩の話しを聞いてあなたを追い出すかを決めますので覚悟してください」


和野方 「だーかーら!由紀にも手ぇ出してないってば!信じてくれよ?」


美紀 「ゆき先輩の話を聞くまでは疑います 手出していた場合にはここから追い出します」


悠里 「…みきさん 起きていきなりなにを話してるのかと思えば、長谷さんが私たちに手を出すわけないでしょ」


悠里 「今まで手を出さなかったのだから今さら手を出すなんて考えにくいわ 長谷さんが男性だからって疑いすぎじゃないの?」


美紀 「…っえ?」


悠里 「長谷さんは私たちのことを優先的に考えてくれる心優しい方じゃない いつも私たちのことを考えて、自分の身より私たちを守ってくれる人でしょ?」


悠里 「そんな人が今さら私たちに手を出すなんてありえないわ 疑うにも程があるわ!」キッ!!


美紀 「っ!?」ビクッ!!


和野方 「ゆっ悠里 なにもそこまで言わなくてもいいだろ?現に俺のところで二人が寝てたんだから疑われてもおかしくないし それに…」


和野方 「…ゆっ悠里が俺のこと、そんなふうに思ってたと思うと…はっ恥ずかしくなるから口に出さないでもらえると…」///ポリポリ


悠里 「…あっ!?」///カァァ


悠里 「すっすみません ちょっとムキになって…」///


和野方 「いや別に謝ることはないが…」


悠里 「とっとにかく!長谷さんは絶対に私たちに手を出すような方じゃないから疑うようなことはしないで!いいわね?」


美紀 「…わっわかりました ゆうり先輩がそこまで言うんでしたらもう疑いません」


美紀 「長谷さん 疑って申し訳ありませんでした」


和野方 「…それでいいのか?まだ由紀の証言聞いてないけど…」


美紀 「いいです ゆうり先輩に手をしてないみたいなので長谷さんが手を出してないことを信じます」


和野方 「そうか?まぁ信じてもらえるならなによりだけど…」


由紀 「うーん…んん?」スゥ…


和野方 「っん やっと起きたか?起きたなら早く俺の腕から離れてくれないか?動けないんだ」


由紀 「んんー!…あれ?なんで私ここでねてるの?」


和野方 「おまえ…自分でここに来て早く起きすぎたから少し話をしようって言ったんじゃないか 覚えてないのか?」


由紀 「…あっ!そうだった すっかり忘れてたよ?それで話してる途中に眠たくなっちゃったからながながに寄りかかって寝ちゃったんだ!」


美紀 「あまり長谷さんと一緒には寝ないでくださいね?いろいろと勘違いするので次からは気をつけてください」


由紀 「はーい!てかみーくんいたんだ?」


美紀 「今さらですか!?」


悠里 「…とっとりあえず、早く部室に行ってご飯の準備しましょう?ゆきちゃんもお腹すいてるよね」


由紀 「うん!今日の朝ごはんはなにかな?」


悠里 「今日は缶詰にしましょう 今から作ると時間かかっちゃうからいいわね?」


由紀 「はーい!」


悠里 「みきさん 悪いけどゆきちゃんと一緒に朝食の準備をしてもらえるかしら?」


美紀 「わかりました ゆき先輩行きますよ」


由紀 「りーさんはいかないの?」


悠里 「私はちょっと長谷さんに話があるから後で行くわ」


由紀 「そう?わかった それじゃ後でねー!」タッタッタッ!!…


美紀 「あっゆき先輩!走ってはあぶないですよ!」タッタッタッ…


パタンッ…


悠里 「…」


和野方 「…えっと、それで 話ってなんだ?」


悠里 「…昨日のことなんですけど わたしお酒飲んだ後なにかしましたか?全然記憶がないんだけど」


和野方 「…まったく?」


悠里 「えぇ まったく」


和野方 「…いや、別になにもしてないぞ?」


悠里 「…そう?」


和野方 「あぁ 昨日お前は酒一口飲んだ瞬間倒れて寝ただけだぞ?いきなり倒れたから驚いたよ」


悠里 「ごっごめんなさい まさか一口飲んだだけでそうなるとは思わなくて…」


和野方 「いや別に謝ることはないが…(本当のことは話さない方がいいな 話したら今後顔合わせづらくなる…)」


悠里 「…そっそれと長谷さん さっきのことなんですけど…」///


和野方 「さっき?…あっ」


悠里 「…きっ聞かなかったことにしてください 私もその、いっ勢いで言っただけで…」///


和野方 「…まぁ、とりあえずは聞かなかったことにしておくよ 次は気をつけろよ?」


悠里 「はっはい…」///


和野方 「(あー…この反応はもしかしてもしかしなくても、間違いないな?)」


和野方 「(…まいったな この先どうなるかわからないのに、今後顔合わせるのも気難しくなっちまったじゃねぇか)」


和野方 「(俺には麻莉愛がいるのに…いやそういう問題じゃないか)」


悠里 「…」///


和野方 「…」


2人 「「…」」


和野方 「…あのさ?悠里」


悠里 「はっはい!?な、なにっ!」///ドキッ


和野方 「…俺たちも部室に行かないか?ここで無言で座ってるよりかはいいと思うんだが…」


悠里 「っえ!?あっそ、そうね!私たちも行きましょうか!」


和野方 「それじゃ行くか?」


悠里 「はっはい!」













部室



美紀 「…」カタッ…カタッ 水や甲板などをテーブルに並べている


由紀 「…りーさんたち遅いね?なにやってるんだろ」


美紀 「…さぁ なにしてるんですかね?」カパッ


美紀 「(さっきのゆうり先輩の反応…なんか変だったな 長谷さんのことを疑ったらかなりキツめで怒ってきたけど…)」


美紀 「(…まさか ゆうり先輩、長谷さんのこと…!)」


由紀 「…みーくんどうしたの?なんか難しい顔してるけど?」


美紀 「…いえ、なんでもありません 気にしないでください」


由紀 「そう?ならいいんだけど…」


ガララッ


和野方 「うぃーっす 待たせたな?」


悠里 「ごめんね ご飯の支度任せちゃって」


美紀 「いえ、構いませんよ いつもやってもらってますから」


和野方 「…胡桃はまだ起きてないのか?」


由紀 「うん さっき起こしに行ったんたけど、まだ眠いから寝かせてほしいって言われちゃって 夜そんなに起きてたのかな?」


和野方 「…さぁ?起きてたかはわからないが…」


悠里 「それじゃ私が起こしに行ってくるからみんなは席について待ってて?」


和野方 「俺も行こうか?別に俺が行く意味はないけど」


悠里 「…そうね もし何かあった時のために念のため付いてきてくれる?」


和野方 「了解!」


悠里 「それじゃくるみを起こしに行ってくるわね?」タッタッタッ…


和野方 「なにかあったらすぐ呼ぶんだぞ?」タッタッタッ…


美紀 「わかりました 気をつけてくださいね」 ガララッ


由紀 「行ってらっしゃーい!」 ピシャン


美紀 「…」


由紀 「あぁーお腹すいたー?早く帰ってこないかなぁ…」ググ~…


美紀 「(くるみ先輩を起こすために長谷さんも付き添って行ったけど…警戒しないんでしょうか?)」


美紀 「(仮にも私たちが寝てる部屋に行くんだから少しでも警戒するはず…なのにまったく警戒しないで付いてきてもらうなんて…)」


美紀 「(…やっぱり怪しい あとで聞いて見ないと!)」


由紀 「そ〜…っ!」スゥ-… 手を伸ばして乾パンを取ろうと…


美紀 「つまみ食いしたら今日のご飯抜きにしますよ ゆき先輩」


由紀 「えぇっ!?つまみ食いしただけで!?」


美紀 「はい それでご飯抜きになってもいいんでしたらどうぞ食べてください」


由紀 「そっそれはいやだよ!たった一個食べただけでご飯抜きにされたくないよ!?」


美紀 「ならつまみ食いなんてしないで大人しく待っててください いいですね?」


由紀 「はっはい…」(´・ω・`)













数十分後…(胡桃を起こして朝食スキップ)



全員 「「ごちそうさま(でした!)」」


胡桃 「ふぅー…朝から乾パンはちょっときついな?水飲みながらじゃないとなかなか喉に通らないぜ」


悠里 「ごめんね 私も起きるのが遅くなっちゃって…」


美紀 「長谷さんと夜遅くまで喋ってるからですよ そのうえ長谷さんに膝枕してもらって」


悠里 「ちょっ!?みきさん!」


胡桃 「…へぇ?長谷に膝枕してもらってねぇ?」ニヤニヤ


悠里 「ちっ違うわよ!気がついた時には膝枕してもらってただけで私から膝枕してなんて…!」///


胡桃 「そうなのか?長谷 りーさんに頼まれてないのか?」


和野方 「…頼まれてはないな 膝枕してやったのは俺の独断で判断してやったからな?枕なしで寝るのはかわいそうかなと思って(ほんとは頼まれたけど…)」


胡桃 「ふーん?それじゃ膝枕してもらったのは代わりないんだな?」


和野方 「それは代わりない」


胡桃 「…ふーん?」ニヤニヤ


悠里 「なっなによ?」


胡桃 「なぁりーさん りーさんって長谷のことどう思ってるんだ?」


悠里 「…どうって言うと?」


悠里 「もちろん恋愛的にだ!」


和野方 「」ブー!! 思いっきり水を吹き出す


由紀 「きたなっ!?」


悠里 「っえ!?わっわたしが、なっ長谷さんのことを好きかって!?」///


美紀 「」ピクッ


胡桃 「あぁ!最近りーさん 長谷のことになるといつも顔が変わるからな?この前の長谷が感染から免れた時なんか一目散に抱きついたじゃん?」


悠里 「あっあれは!長谷さんも感染を免れたから嬉しくてつい…」///


胡桃 「でも私ん時はあそこまで抱きつかれなかったぜ?長谷に抱きついた時よりも心配してなかったみたいな?」


悠里 「そっそんなことないわよ!くるみの時だってすっごく心配してたわ!」


悠里 「二人とも助かったってわかったから長谷さんに思いっきり抱きついちゃったかもしれないけど、くるみの時だってすごく心配したんだから!」


胡桃 「ほんとかぁ?怪しいなぁ」ニヤニヤ


悠里 「なにがあやしいのよ!なにも怪しくないでしょ!」


胡桃 「いやぁだってさ?今のりーさんの顔 すっごい真っ赤なんだもん?そりゃあ怪しく見えてもおかしくないだろ?」


悠里 「っ!!!!!?」///カァァ


和野方 「…胡桃 お前それを俺の前で言うか?公開処刑にも程があるだろ」


胡桃 「いやぁ!だってそう思うだろ?長谷だって お前の時だってりーさんすっげぇ心配してたじゃんか?あれは絶対お前に好意があるって!」


和野方 「あるかないかはわからないが今ここで話すことじゃないだろ?まして俺がいたらよけいに」


胡桃 「それが面白いんじゃないか!やっぱり恋バナって言ったら人数が多くないと!」


和野方 「その恋バナに男が混ざってたらまずいんじゃないか?普通恋バナって女だけで行うもんじゃないのか?」


胡桃 「そんなの関係ないぜ!男がいようとも恋バナはしていいんだ!」


和野方 「…そうなのか?恋バナって男がいてもいいもんなのか?」


美紀 「いや普通は入れてはいけないかと思いますが…」


胡桃 「そんなの関係ないんだよ!それでどうなんだ?りーさん 長谷のことどう思ってんだ?」


悠里 「えっえと、その……」///カァァ


由紀 「私は好きだよ!ながながおもしろいから!」


胡桃 「ゆきはわかってないなぁ?友達として好きと恋愛的に好きってのは違うんだよ!」


由紀 「そうなの?」


胡桃 「全然ちがうぜ!一緒にすんじゃねぇ!」( º言º)クワッ


由紀 「ひぃっ!?りーさんくるみちゃんこわい!なんで怒ってるの!?」ビクッ!!


胡桃 「お前が恋愛と友達の好意を一緒にするからだ!」(屮゚Д゚)屮クワッ


由紀 「りーさんくるみちゃんがおかしくなっちゃった!こわいよォ!」ガバッ 悠里に抱きついて助けを求める


悠里 「ほっほらくるみ そんな怖い顔してたらゆきちゃんかわいそうでしょ?」


胡桃 「話しを逸らすなりーさん!まだ話は終わってないぜ!」


胡桃 「長谷のこと好きなのか?どうなんだ!?」✧(✪▽✪)✧キョウミシンシン


悠里 「えっえと、それは…」///カァァ


和野方 「…胡桃 そろそろやめてあげろ?別に悠里が俺のこと好きだろうが嫌いだろうが聞かなくていいだろ」


胡桃 「長谷だって気になるだろ?りーさんがお前のこと好きかもしれないんだぞ?」


和野方 「たしかに気にならないと言われれば嘘になるが無理に聞くことはないだろ?無理に聞いて後々気まずくなってもいやだからな」


胡桃 「それじゃお前に聞くけどよ?長谷はりーさんのことどう思ってるんだ?もちろん恋愛的に」


和野方 「…恋愛的にと言われたらわからないな 俺は彼女一筋だったから」


胡桃 「彼女のことを抜いたらどうなんだ?」


和野方 「そんなこと考えたこともなかったから今言われても…」


胡桃 「それじゃりーさんは恋愛対象としてありか?それともないか?」


悠里 「ちょっくるみ!あなたなんてことを聞いてるのよ!!」///


胡桃 「りーさんは黙っててくれ!それでどうなんだ?ありか!なしか?」✧(✪▽✪)✧


和野方 「…」


和野方 「(…これは正直に答えていいのだろうか?ないといえば嘘になるが…)」


悠里 「…」///チラッ


美紀 「…」ジー 悠里の様子を伺っている


由紀 「?」空気を読んで頭に?を浮かばせながら黙ってる


和野方 「…ないといえば嘘になる それだけは言っとくよ」


悠里 「っ!!」///ドキッ


美紀 「(…これは完全に持ってますね はぁ…)」ハァ…


胡桃 「へぇー そうなんだ?ありなんだぁ?」(・∀・)ニヤニヤ


和野方 「ありだからなんだよ べつに嫌いじゃないから正直に答えたんだが?」


胡桃 「ふーん?そうかそうか なるほどねぇ?」チラリ


悠里 「…なっなによ?」///


胡桃 「よかったねぇ?りーさん 長谷、りーさんは恋愛対象に入ってるってよ?」(・∀・)ニヤニヤ


悠里 「っ!!!!!!」///カァァ


和野方 「…胡桃 そろそろ悪ふざけもいいかげんにしろ?これ以上するなら怒るぞ」


胡桃 「おっと?それはいやだな 生憎だがわたしは怒られるのは好きじゃないからそろそろやめにするぜ!」


和野方 「怒られるのを好むやつなんていないだろ…」


悠里 「(なっ長谷さんが私のこと…れっ恋愛対象としても…!)」///カァァ


由紀 「りーさん 顔真っ赤だけどだいじょうぶ?風邪ひいたの?」


悠里 「っえ!?あっあぁちち、違うわ!別に風邪なんて引いてないわよ!?」///


由紀 「でも顔真っ赤だよ?」


悠里 「そそんなことないわ!顔なんて赤くなってないわ!」///


由紀 「?」


美紀 「…」ジー 和野方に睨みつけて警戒している


和野方 「(…美紀のやつ警戒してるな さっきからこっち見ては睨みつけてきて…まいったな?)」ハァ…


…ナガヤサン キュウジョタイガイマジョウクウヲトンデイマス


和野方 「っ!!!!!?」ガタンッ!!


全員 「「っ!!!?」」ビクッ!!


和野方 「(…ほんとか?今飛んでるのか?)」


ハイ …タダ、タスケテクレルカハワカラナイノデ…


和野方 「ーっ!!」カタッ…スチャ 腰に刀を装着させる


胡桃 「…どっどうした長谷?いきなり立って…」


和野方 「…胡桃 ちょっと屋上に来てくれ」


胡桃 「っえ?なんでだ?」


和野方 「いいから!黙ってきてくれ!」


胡桃 「っ! わっわかったよ」


和野方 「みんな 俺か胡桃が来るまでここに居てくれ どんなことがあっても出てこないでくれ!いいな!」


美紀 「…わっわかりました」


和野方 「いくぞ胡桃!」タッタッタッ!!…


胡桃 「ちょっ!?まっ待てよ長谷!一人で行くな!」タッタッタッ!!…


パタンッ…


悠里 「…どうしたのかしら?長谷さん 急に立ち上がったと思ったらすぐに出て行っちゃったけど」


由紀 「それにながながたちが戻ってくるまでここにいろって言ってたね なんでかな?」


美紀 「…?」













通路ー屋上に繋がる階段



胡桃 「なにっ!?それはほんとなのか!?今上空に救助隊がいるのか!?」タッタッタッ!!…


和野方 「おそらくだがいる!また声が聞こえたんだ 今救助隊が上空にいるって女の人の声がな!」タッタッタッ!!…


和野方 「だけど、助けてくれるかはわからないとも言ってたんだ だから今は俺たちで確かめようと思ってお前を呼んだんだ」


胡桃 「…なるほど なんで私を呼んだのか理解したぜ?もしみんなで行ったら殺される可能性があるからな」


和野方 「そういうことだ っと!」ガチャッバタンッ!! 扉を勢いよく開けて屋上に出る


胡桃 「…いた!あそこだ長谷!」


和野方 「っ!」



救助ヘリ 「」バババババッ… 上空高くして飛んでいる



和野方 「…ほんとに来てた あれは自衛隊のヘリだな」


胡桃 「おーい!!こっちだ 降りてきてくれー!!」



救助ヘリ 「」バババババッ… 胡桃の呼び出しに気づき、徐々に近づいてくる



胡桃 「よし!気がついたみたいだ!あとは中の奴らが助けてくれるかを確かめれば…」


和野方 「…胡桃 一つ重大なこと忘れてた」


胡桃 「? なんだ?」


和野方 「【…今救助隊がここに降りてきたら、あいつら絶対に来るよな?来るなって言われても…】」


胡桃 「…っあ!?」


ガチャッ


悠里 「なっ長谷さん!くるみ!」ハァッハァッ…


美紀 「今ヘリが降りてきています!!救助隊が来たんですね!?」ハァ…ハァ…


由紀 「ふっふたりとも、そんなに早く走らなくても…」ハァッハァッ…


和野方 「ばかっ!お前ら来るなって言っただろ!!」


胡桃 「みんな今すぐ戻れ!」


悠里 「なんで!?救助隊が来たのよ!?なんで戻らなくちゃいけないの!!」


美紀 「そうですよ!!やっと助けてもらえるのになんでここへ来ちゃいけないんですか!!」


胡桃 「そっそれは…」


和野方 「(くそ!しくじった そりゃそうだよな!悠里たちは救ってもらえてると思ってるから普通は来るよな!!)」


和野方 「(俺と胡桃は絶対に助けてくれるかわからないから警戒するために確かめに来たのに…かと言って真実を話すわけにも行かない どう言い訳をする!?)」


救助ヘリ 「」バババババッ… 徐々に降りて近づいてくる


悠里 「こっちよ!早くー!!」


美紀 「おーい!!」


由紀 「おっおーい!!」


胡桃 「どっどうしよう長谷!?りーさんたち出てきちゃったよ!このままだとりーさんたちが!!」アワワワ


和野方 「…出てきちまったものは仕方ない とりあえずあのヘリに乗ってる奴らがなにかしてこないかを見て警戒しよう してきたら対抗するまでだ!」


胡桃 「わ、わかった!」



…スッタアァァァァズッ!!!!!!


全員 「「…っえ?」」


和野方 「(うっうそだろ?この声…まさか!?)」


救助ヘリ 「」ガラッ ヘリの扉が開いて迷彩服を着た人が姿を現す


救助隊 「にっ逃げろーーー!!!!!!」


バシュンッ!!!!!!


ロケット弾 「」シュゥゥッ!!!!!! ヘリに向かって勢いよく飛んでいく


和野方 「っな!?(あれはロケットランチャー!?まずい!!)」


和野方 「全員伏せろー!!!!!!」


悠里 「ゆきちゃん!!」ガバッ 由紀に抱きついて身を伏せる


由紀 「むぎゅっ!」


美紀 「ひぃっ!!」サッ



救助隊 「ウワアァアァァッッ!!!!!!」


ズドォォオォォォンッッッ!!!!!


救助ヘリ 「」バアァァアァァァンッ!!!!!! ロケランの弾を打ち込まれて機体が爆発する


ヒュンッ…ダァンッ!!!!


ネメシス 「フシュー…」ロケットランチャーをもちながら校庭から屋上まで跳び跳ねて登ってくる


由紀 「なっなにあれ!?」


悠里 「あ…あぁっ!!!!」ガクガクッ!!


美紀 「…こっこの前の…ばけもの!!!!」ブルッ!!


胡桃 「マジかよ!?1階からここまで飛んできたのか!?どんだけの跳躍力だよ!!」


和野方 「(あのロケラン…弾装填されてねぇか!?まさかここで撃つ気じゃ!?)」


ネメシス 「フシュー…」スチャッ ロケランを悠里の方へ向けて構える


悠里 「ひぃっ!!!?」ビクゥッ!!!!


胡桃 「りーさんにげろ!!そいつ撃つぞ!!」


由紀 「りーさん!!」


悠里 「(だっだめ…足がすくんで、動けない…)」ガクガク…


美紀 「ゆうり先輩!」


ネメシス 「」バシュンッ!! ロケランを悠里に向けて打ち込む


ロケット弾 「」シュゥゥッッ!!!!!! ロケランの弾は容赦なく悠里の元へ向かっていく


和野方 「悠里!!(やばい!!間に合ってくれ!!)」スー!!…ブンッ!!!! 刀を抜いてぶん投げる



ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!!!…



ガキィィンッ!!!!!!



ロケット弾 「」ガツンッゴロゴロ… 刀がぶつかり動力を失って床に落ちて転がっていく


刀 「」カタンッカラカラカラカラ… ロケランの弾にぶつかって床に落ちる


悠里 「…っえ?」ハァッハァッ…


和野方 「…間に合ったな 爆発しなくてよかったよ」


ネメシス 「スッタアァァァァズッ!!!!!!」ダンッ!! ロケランを捨てて和野方に向かって走り出す


和野方 「ふんっ!!!!」バシィッ!!!! ネメシスの両手を掴んでお互い睨み合う


胡桃 「長谷 そのまま耐えてくれ!!今シャベルでこいつの首を…」


和野方 「ムリだ!!こいつにそんな攻撃は喰らわない!!俺のことは構わず早く逃げろ!!」グググッ…!!


美紀 「でっでも!それでは長谷さんが!!」


和野方 「いけって言ってんだろ!!俺と一緒にいたら死ぬぞ!お前たちだけでも生きろ!!」


胡桃 「っ!!」


由紀 「…私たちだけでもって、ながなが…まさか」


和野方 「…いけ なにも考えるな 死にたくなければな!!」バッ


和野方 「おぅらァァァッ!!!!!!」ボスゥッ!!!!!!


ネメシス 「グゥゥッ!!!!」ズザァァ… 腹に蹴りを入れられて反動で後ろに押される


和野方 「今だ!!いけぇぇぇっ!!!!!!」ダッ!!



悠里 「…長谷さん…!」ツツー…


由紀 「…りーさん 早く…行こ?ながながが…足止めしてるスキに…」ポタッポタッ…


悠里 「ーっ!!」ポタッポタッ…


胡桃 「りーさん ゆき!早く来い!1階に行って車で逃げるぞ!!」ポタッポタッ…


美紀 「ーっ…」ポタッポタッ…


悠里 「…そうね 早く…行くわよ……」スク…


由紀 「…ながなが!」


由紀 「…ぜったい、ぜったいに…戻ってきてよ?みんな、待ってるから!」ポタッポタッ…


タッタッタッ!!…バタンッ


和野方 「…はは!待ってる…か 由紀のやつ、嬉しい事言ってくれるじゃねぇか?」


和野方 「…でも、それは叶わないな?ネメシスに勝てる手段がないんだ…手がなければ、こいつに勝ちようがない」


和野方 「…」カタッ…スチャッ 刀を拾ってネメシスに構える


ネメシス 「フシュー…」


和野方 「こい ネメシス…いや、麻莉愛!今度こそお前を倒してやる!お前を倒さないことにはあいつらがこの先 生きていくことはできない」


和野方 「だから俺は死ぬ気で本気を出す!今まで逃げてきたがもうそんなことはしねぇ!!」ググッ!!…


ニュルニュル… 和野方の右腕の傷口から紫色の触手がにゅるにゅると何本も出てくる


ネメシス 「フシュー…」


和野方 「…覚えてるか 1度お前を倒そうと思った時に使った触手だぜ?気持ちわりぃよな」


和野方 「こんなものあいつらが見たら気持ち悪がるよな?しかもヌルヌルしてるし 蛇みたいだしな」


和野方 「これを使ったら俺もまた戻れるかわからないから使わなかったがお前を倒すためには使わざる得なかったんだ」


和野方 「初めて使った時はしまうことができなくて 刀で切り落としてなんとかなったが元の腕に戻るのに1ヶ月かかった」


和野方 「だからお前が俺たちの目の前に現れた時には使わなかったんだ みんなの目の前で使うわけにはいかないからな」


和野方 「…さて、無駄話もこのくらいにしておこう そろそろケリをつけようぜ?麻莉愛!」


ネメシス 「フシュー…!!」


ネメシス 「スッタアァァァァァズ!!!!!!」ダンッ!!


和野方 「うおぉぉぉぉっ!!!!!!」ダンッ!!


ゴスゥンッ!!!!!!













学校ー2階通路



胡桃 「いそげ!早くしないと長谷が時間食い止めてるのに来ちまうぞ!」タッタッタッ!!…


美紀 「わかってますって!」タッタッタッ!!…


悠里 「…長谷さん……」ポタッポタッ…


由紀 「ーっ…」ポタッポタッ…


胡桃 「いつまでも泣いてんじゃねぇ!泣いてたら…前が見えづらくなるだろ……」ポタッポタッ…


美紀 「…そうっですよ 泣いてる場合じゃっないですよ……」ポタッポタッ…


悠里 「…だって……!」ポタッポタッ…


由紀 「…ねぇ みんな…ほんとに、ながながを置いてっていいの?」


由紀 「ながながは私たちの先生だよ?臨時教師だからって…今まで私たちと過ごしてきたんだよ?それなのに……」ポタッポタッ…


胡桃 「…だったら、お前はどうにかできるのかよ?」


胡桃 「私だって長谷を助けたいよ!でも、私たちじゃどうにもならないだろ!?助けられたら…あいつを置いてったりなんかっ!!」


由紀 「…でも!」ポタッポタッ…


美紀 「ーっ…」ポタッポタッ…


悠里 「…ねぇ 一つ…一つだけ、試したいことがあるの」グシッ


胡桃 「なんだよ…」


悠里 「…長谷さんは無理だって言ってたけど、長谷さんが持ってたスナイパーライフルの弾薬に使う火薬 まだ残ってたわよね?」


美紀 「…たしか、残ってましたね 弾を作るのに必要だから少ないけど持ってると」


胡桃 「それがどうかしたのか?」


悠里 「【…たしか、爆弾に使われる火薬って拳銃の弾に使われる火薬でもいけるわよね?】」


由紀 「っえ!?ばっ爆弾!?」


胡桃 「たったしかいけるはずだ 長谷もその火薬で作ったって言ってたような…」


美紀 「ゆうり先輩…まさか!」


悠里 「…作りましょう 私たちの手で、爆弾を!!」


胡桃 「ほんきか!?私たちド素人が爆弾作るなんて…下手したら作ってる最中に爆発するぞ!」


悠里 「でも、長谷さんを救うにはこの方法しかないわ!それにあの化け物を倒すためにも爆弾を作らないといけないわ!」


美紀 「ですが、爆弾なんて作ったことない私たちが作ったところで爆発するかどうか…」


悠里 「それでも作るのよ!長谷さんを救うためにはやるしかないわ!」


悠里 「いやなら私だけでも作るわ みんなは先に逃げてて?生きて帰ってこれたらまた会いましょう」


由紀 「…それはダメだよりーさん みんなと一緒に行かないと!」


由紀 「ながながも助けないと、ながなががいなくなったら寂しいよ!つまんないよ!悲しいよ!!」


由紀 「わたしも残る!りーさん 手伝うよ!」


悠里 「ゆきちゃん…!!」


胡桃 「…はぁ 仕方ねぇな?私も残って手伝うよ」


美紀 「そうですね 長谷さんがいなくなってしまってはみんな悲しみますからね 私も協力します!」


悠里 「みきさん くるみ…!」


胡桃 「よし!そうと決まれば長谷の部屋に行くぞ!火薬をありったけ使ってできるだけやつを倒せる爆弾を作るぞ!」


全員 「「おおー!」」


タッタッタッ!!…













ゴスンッ!!ゴンゴンッ!!!!ガァンッ!!!!


和野方 「うおぉぉぉぉぉっ!!!!!!」ゴンゴンッ!!!!ゴスンッ!! ネメシスにありとあらゆる場所を殴りつける


ネメシス 「スタアァァァァアズ!!!!!!」ガンガンッ!!!!ガァンッ!!!! 和野方の拳と自分の拳がぶつかり合いながら打ち付ける


和野方 「うらあぁっ!!!!!!」ビュンッ!!!! 右腕から生えている触手をムチのように勢いよく振り回す


ネメシス 「フゥゥッ!!!!」バシッ!! 和野方の振り回した触手を軽々しく受け止める


和野方 「っち!」グッ!! 掴まれた触手を引っ張るが…


ネメシス 「フンっ!!!!」グイッ!! 和野方の触手を引っ張り引き寄せる


和野方 「うおっ!!!?」グラッ ネメシスに触手を引っ張られ引き寄せられる


ネメシス 「スタアァァァッ!!!!!!」ボスゥッ!!!!!!


和野方 「がはぁぁっ!!!!!!」腹に思いっきり拳を食らう


ネメシス 「フシュゥゥ!!!!」ガシッ!! 和野方の首元を掴んで握りしめる


和野方 「があぁっ!!あぁぁっ…!!!!」バタバタ… 首を掴まれてもがくがネメシスの力が強すぎて離すことができない


和野方 「(やばいっ!!!!こいつの力で首を締められたら…!!!!)」グググッ!!…


ネメシス 「フシュゥー…」グググッ!!!!…


和野方 「グゥゥッ!!がっがあぁ!!!!」バタバタッ…


和野方 「あっあぁぁ…(やばい…意識が……)」ピクピク… だんだんと意識が遠といて手が下がっていく…


ネメシス 「フシュゥー…」グググッ!!


和野方 「ーっ……」ニュルニュル… 意識がもうろうとしながら触手を動かす


ガシッ…ブンッ!!


ロケットランチャー 「」ガァンッ!!


ネメシス 「ガアァッ!!!!!!」グラッ… 頭にロケットランチャーをぶつけられる


和野方 「かはぁっ!!!!げほっ!!げほっ!!」ドサッ ネメシスの力が緩み意識を取り戻す


和野方 「(あっあぶねぇ!!もう少しで死ぬところだった!あと数秒掴まれてたら…!!)」ハァー…ハァー…


ネメシス 「グゥゥ…」ヒュー… 膝まづいて意識が朦朧としている


和野方 「…ロケラン、鈍器としてっ使えそうだな…?」ハァ…ハァ…


和野方 「…よし!」フゥ…ガシッ 息を整えてロケランを触手で手に取る


ネメシス 「フシュー…」スクッ… 意識を取り戻して立ち上がる


和野方 「うらあぁぁぁっ!!!!!!」ブォンッ!!!! ネメシスのスキをついて触手を使ってロケランをぶん回す


ネメシス 「」ガシッ 和野方が振り回してきたロケランを鷲掴みして受け止める


和野方 「っち!遅かったか!」シュルル… 触手をロケランから手放して自分の元へ戻す


ネメシス 「スタアァァァァァズ!!!!!!」ブンッ!!!! ロケランを和野方に向けて投げつける


和野方 「当たるか!」ヒュン…ガァンッ!! しゃがんで飛んできたロケランは壁に当たって地面に転がる


ネメシス 「スッタアァァァァァズ!!!!!!」ダンッ!! 和野方に向かって勢いよく走り出す


和野方 「おぅらあァッ!!!!!!」ヒュンッ!!!! 腰にかけていた刀を抜き取り、一気に引き抜いてネメシスに切りつける


ザンッッ!!!!


ネメシス 「グオォォォッ!!!!!!」ブンッ!!!! 刀で切りつけられるが微動だにせず拳を振るう


和野方 「ふんっ!!!!」ゴスンッ!!!!!! 左手で拳を振ってネメシスの拳をぶつかり合う


ネメシス 「グオォォォッ!!!!!!」ゴンッガンゴスンッガァンッ!!!!!!


和野方 「ーっくぅ!!!!」ゴスンガンガンッガツンッ!!!!!!


和野方 「(クソッ!!やっぱりこいつは刀や肉弾戦で勝てるような相手じゃねぇ!どんなにぶん殴っても全部防がれる!!)」ガンガンッゴスンガァンッ!!!!!!


和野方 「(かと言って諦めるわけにはいかない!どうにかしてこいつを倒さないと…でも、いったいどうすれば…)」ガツンッ!!



…ガチャッ


胡桃 「長谷!まだ生きてるか…っ!!!?」ハァ…ハァ…


和野方 「っな!?胡桃 なんで戻って!?」


ネメシス 「スッタアァァァァズ!!!!!!」ブンッ!!!!


和野方 「っく!」バシッ!! ネメシスの拳を手の平で受け止める


和野方 「てやあぁぁっ!!!!!!」ガスンッ!!!! 回し蹴りでネメシスの頭部に蹴りを入れる


ネメシス 「グゥゥッ!!」グラァ… 頭部を蹴られて後ろによろめく


和野方 「ーっそらぁ!!!!」ニュルニュル…ガァンッ!!!!!! 先ほど地面に落ちたロケランを触手で拾い上げてネメシスの頭部に思いっきり勢いをつけてぶつける


ネメシス 「ガアァァァァッッ!!!!!!」ガクンッ 頭部にロケランをぶつけられて、力が抜け膝が地面につく


和野方 「胡桃 なぜ戻ってきた!俺を置いて逃げろと言っただろ!!」


胡桃 「ーっそ、そんなことできるわけないだろ!お前を置いて逃げるなんて!!」


和野方 「バカ言ってんじゃねぇ!!俺のことはいいから早く…っ!」ハッ


和野方 「…胡桃 お前…その手に持ってるものはなんだ?それ、俺のリュックに入ってた空ペットボトルじゃ?」


和野方 「しかもその中に入ってる黒いもの…まさか!?」


胡桃 「…そうだ 私たちが作った爆弾だ!お前が持ってた弾薬に使う火薬を使って作ったんだ!」


胡桃 「作ったこともなければ作り方も知らなかったから考えてこの結果になったんだがこれでも爆発するか?爆発するならこれを使ってそのバケモノを倒してほしいんだ!」


和野方 「…その量からすると、火薬ぜんぶ使ったのか?それ使うとライフルは撃てなくなるぞ?」


胡桃 「かまわない!これでそいつを倒せるなら使えなくなってもいい!」


和野方 「…そうか なら使わせてもらおうかな」ニュルニュル… 触手を胡桃に近づける


胡桃 「ーっ!!」ビクッ


和野方 「…ごめん 気持ち悪いよな?こんな触手が近づいてきたら…」


胡桃 「あっ!?いっいや、べつに気持ち悪くなんか…」


和野方 「安心しろ 自分でもわかってるから?こんなのが生えてたら誰でも気持ちわるい 不気味な色でぬめりテカってたらなおさらな」


胡桃 「…ごめん」スッ 火薬の入ったペットボトルを差し出す


和野方 「謝ることはない 爆弾ありがとな?悠里たちは来てないみたいだが」ニュルニュル… 爆弾を受け取って触手を引っ込める


胡桃 「りーさんたちはいつでも逃げられるように車の準備をしてもらってる わたしも今から下に向かうよ」


和野方 「この触手のことは話さないでくれ とくに悠里にはな…」


胡桃 「…わかった 長谷も死なないでくれよ?…待ってるからな」


和野方 「…わかった 約束する!こいつを倒したら絶対にお前達のもとに向かう!」


胡桃 「っ! あぁ!絶対だからな!」


ネメシス 「フシュー…」スクッ 体制を取り戻して立ち上がる


和野方 「また後でな!胡桃!!」ダッ!!


胡桃 「あぁ!」バタンッ タッタッタッ… 扉を閉めて下に向かっていく


ネメシス 「スッタアァァァァズ!!!!!!」ダンッ!! 和野方の方に向かって走っていく


和野方 「ふんっ!!」ブンッ!!!!


ゴスゥンッ!!!!!!


和野方 「おぅらあぁぁっ!!!!!!」ブァンッ!!!!


ネメシス 「フンっ!!!!」ガシッ!! 蹴りを入れてきた和野方の足を掴み取る


和野方 「よっと!!」グルン…ガァンッ!!!! 掴まれた足を中心にして回転をつけて勢いよく頭部を蹴る


ネメシス 「ガアァァァっ!!!!!!」グラ… 頭部を蹴られて一瞬だけふらつく


和野方 「(いまだ!!)」シュルル!! すかさず触手をネメシスに向けて動かす


ネメシス 「っ!!」ガシッ!! 触手を巻かれて身動きを封じられる


和野方 「死ねぇ!!ネメシスゥゥゥ!!!!!!」ビュンッ!!!! 爆弾を持った触手を勢いよくネメシスに向けて振るう


ボスンッ!!


ドッガアァァァァァンッ!!!!!! 衝撃で火薬が擦れあって内部に火花がつき爆弾する



ネメシス 「ガアァァアァァァァッ!!!!!!」グシャアァァッ!!!!!! 爆発で身体が一部破損する


和野方 「くうぅっ!!!!!!」ジュゥゥ… 爆弾のせいで何本かの触手がこっぱみじんに吹き飛ぶ


和野方 「(いってぇぇ!!なんで触手だけ感覚があるんだよ!!すげぇ痛てぇぇっ!!!!!!)」ズキズキッッ!!!!!!


ネメシス 「グゥゥ…!!」ハァ…ハァ… 膝をつかせて傷を治療している


和野方 「ーっなに傷を癒してんだよ!そんな暇があるなら…」スチャッ 刀を拾い上げて構える


和野方 「俺を警戒しろやァァァッ!!!!!!」ダンッ!!!!


ネメシス 「フゥゥー…!!」スクッ… 完全に傷を癒せてない状態で立ち上がる


ネメシス 「スッタアァァァァズ!!!!!!」ダンッ!!


和野方 「うらあぁぁぁぁっ!!!!!!」ザンッ!!!! 傷ついたネメシスの傷口に切りつける


ザシュゥッ!!!!!!


ネメシス 「ガアァァァァッ!!!!!!」ブシュー!! まだ治りきっていない胸部を切られて黒く染まった血が吹き出てくる


和野方 「(攻撃が通った!やっぱり治癒されてない時に切られたら効くのか!!)」


和野方 「(これなら倒せる!早く倒して悠里たちのもとに行かないと!!)」スチャッ


和野方 「はあァァァァ!!!!!!」ザンッ!!!!


ネメシス 「グアァァァァッ!!!!!!」ブシュー!!


和野方 「おらおらおらおらぁッッ!!!!!!」ザンザンザンザンッ!!!!!!


ネメシス 「グゥゥッ…!!!!!!」ヨロッ… 攻撃を受けすぎてよたつく


和野方 「(よし!このまま一気に押せば倒せる!!こいつの首を跳ねれば!!!!)」グッ!!


和野方 「死ねぇ!!ネメシスゥゥゥ!!!!!!」ビュンッ!!!!!! ネメシスの首元に目がけて刀を勢いよく振るう


ネメシス 「フシュー…!!」ギロッ



…ドスゥッ!!!!!!


和野方 「…っえ?」腹に和野方と同じ触手が貫く


ネメシス 「フゥゥー!!!!!!」ニュルニュル… 腕から見ただけで吐き気が訴えてくる触手が出て和野方の腹を刺している


和野方 「…うっ嘘だろ?お前…この触手……」タラー…


ネメシス 「スッタアァァァァァズ!!!!!!」ニュルニュル…ヒュンッ!!!!!!


ドスドスドスドスゥッッ!!!!!!


和野方 「かはぁっ!!!!!!」触手がさらに体を貫かせて刺さる


ネメシス 「フシュゥゥ…」グググッ!!… 和野方に刺した触手を外側に力を入れて引き裂こうとする


和野方 「ぐぅぅッッ!!!!」スゥ…ザンッ!!!! 刀を振って触手を断ち切る


和野方 「ーっやろう!!!!!!」ザンッ!!!! 続いてすかさずネメシスの体に切りつける


ネメシス 「グゥゥッ!!!!」ブシュー!!…


和野方 「おぅらあぁぁぁっ!!!!!!」ドスゥッ!!!!!!


ネメシス 「ガアァァァァッ!!!!!!」胸部に刀を刺されて貫かれる


和野方 「うおぉぉおぉぉぉぉ!!!!!!」グググッ!!!!!!


ズバァンッッ!!!!!!


ネメシス 「グアァァァァァァァッ!!!!!!!!」ブシャー!!!!ボトン… 胸部から右側に刀をなぞられて右腕を持っていかれる


和野方 「はぁ…はァ…っやと、デカいダメージが入った…がはぁっ!!!!」ビチャァッ ダメージを受けすぎて口から血を吐き、地面に膝をつかせる


和野方 「(くそっ!痛みはないものの…俺もダメージ受けすぎて体がだるい!!)」ヒュー…ヒュー…


ネメシス 「グォォ…アァァ…!!」ヨロッヨロ…


和野方 「…あと、少し!!」グッ!!ヨロ… 体が重いのを踏ん張って立ち上がる


ネメシス 「フゥゥ…!!!!」ニュルニュル… 体の至る所から触手を出して修復作業に取り掛かる


和野方 「…まだ治すか?もうムリだよ 治すの諦めてそろそろ決着をつけようぜ?ネメシス」ハァ…ハァ…


和野方 「お前の体ももう限界のはずだ もう治すのを諦めて俺と最後を決めようぜ!!」ダンッ!!


ネメシス 「フゥゥー!!!!」ニュルニュル… 治す作業をやめて戦闘態勢に入る


ネメシス 「スッタアァァァァァズ!!!!!!」ダンッ!!


和野方 「うおぉぉおぉぉぉぉッッ!!!!!!!!!!」タタタタタッ!!!!!!


ネメシス 「アァァアァァァァッッ!!!!!!!!!!」ダダダダダッ!!!!!!



…ズバァアンッッ!!!!!!


ネメシス 「ガアァァァァッ!!!!!!!!!!」ブシャアァァアァァァッッッ!!!!!! 半分切られた胸部の部分のもう反対側を切られて左手を失う


ネメシス 「アッアァァ……」フラ…フラ……


和野方 「…じゃあな ネメシス…」ニュルニュル…


ガシィッ!!


ネメシス 「ガァァ……」和野方の触手が体に巻き付かれる


和野方 「…悠里たちにはこんな手見せられないからな?俺の右手と一緒に吹き飛べ…」スッ… ネメシスを巻きつけてる触手とは別の触手で先ほどネメシスが撃ったロケランの不発弾を拾って持ってくる


和野方 「…さよなら 愛しの真里亞…」シュンッ!!!!!!



ドガアァァアァァァンッ!!!!!!













巡々丘学院高校ー1階駐車場



胡桃 「…」全員車の中で待機している


悠里 「…遅いわね 長谷さん まだ、戦ってるのかしら…?」


美紀 「…そうだと、いいですね?まだ戦っていれば…」


由紀 「…ながなが……」


胡桃 「(…長谷 ぜったいに来てくれるって言ったよな 死んでなんかいないよな?)」


胡桃 「(お前が死んだら私たちは…りーさんが!!)」ギリッ



ドガアァァアァァァンッ!!!!!!


全員 「っ!!!!!?」


胡桃 「なっなんだ今の爆発!?二回目だよな!?」


悠里 「えっえぇ 二回目のはずよ?でも、爆弾は一個しか作ってないはずだけど…」


美紀 「…どういうことですか?」


由紀 「…あっそういえばさっき あのでかい人がりーさんに撃ってきたロケットランチャー…ながながが刀でぶつけたやつ爆発してなかったよね?」


胡桃 「それか!それが爆発したのか それなら納得だ」


美紀 「…っん?なにか上から振ってきてませんか?」


悠里 「…っえ?」



…ドサァッ!!!!


ネメシス 「」上半身だけが屋上から落ちてくる


胡桃 「あっあいつの上半身だ!長谷のやつ、やりやがったのか!?」


悠里 「ーっ行ってみましょう!」


全員 「「おう!(はい!)」」


ガチャガチャ…パタンッ













屋上



プスプス…パチパチ…… 農園に火が移って野菜が燃えている


ネメシス 「」下半身だけが床に転がっている


和野方 「…うっうぅ……」スゥ…


和野方 「…体が…重い……さすがに、真正面からの爆発はまずかったか……」ゼェー…ゼェー…


和野方 「…完全に、倒したようだな?よかった…倒せて……ーっ」ハァ…ハァー…


和野方 「…うぃしょっと!!」ググッ…トサッ 起き上がって壁に寄りかかる


和野方 「…はぁ……痛みはねぇけど、やっぱりつらいな…右手も粉砕しちまったし……」


和野方 「…まぁ 生きてるだけマシか?これから生きていくことになると、いろいろと不便だが……」ハァ…ハァ…


和野方 「とりあえず、傷を塞がねぇと…」



バタバタ…バタンッ!!


胡桃 「長谷!!」


悠里 「長谷さん!!」


美紀 「大丈夫ですか長谷さん!!生きていますか!?」


由紀 「っ!! ながなが、右手が…」


和野方 「…お前ら……」ハァ…ハァ…


胡桃 「…ゆき、みき、りーさん みんなは部室に戻っててくれ わたしは長谷の治療をする」


悠里 「私も手伝うわ くるみ1人じゃ大変でしょ?」


胡桃 「いいよ 私一人でやるから?それにりーさんグロいの得意じゃないだろ?」


悠里 「もう慣れたわ こんな世の中なんだからいい加減なれたわ」


胡桃 「それが長谷のものだとしてもか?」


悠里 「っ!」


胡桃 「…無理はしないほうがいい 私なら平気だからみんなは下で待機しててくれ」


由紀 「ーっうぷ!」


美紀 「ゆき先輩!」


悠里 「…その方が良さそうね わかったわ 大変だと思うけど、長谷さんのことお願いね?」


胡桃 「任せとけ!」


悠里 「…長谷さん 死なないでくださいね?絶対生きててくださいね」


和野方 「…あぁ ちゃんと生きてお前達の元に戻ってやるよ?」


悠里 「…」


タッタッタッ…パタンッ


和野方 「…」ハァ…ハァ…


胡桃 「…長谷 本当にありがとな?お前のおかげでマジで助かったよ」


胡桃 「お前がいなければあの化け物倒せなかったよ マジで感謝してるよ」キュッキュッ…ジャァァー 蛇口を捻ってホースから水を出す


和野方 「…俺は当然のことをしたまでだ 別に礼を言われるようなことはしてないよ」ハァ…


胡桃 「そんなことはない お前は私たちを助けてくれたんだ!もっと言えば、礼を言うだけじゃ物足りない 右手まで失って…」ジャー… 和野方の失った右腕の部分に水を流し当てる


和野方 「右手を失わせたのはあの触手をしまうことができなかったからだ だからやむ得まいで爆弾と共に吹き飛ばしたんだ…」


和野方 「もし俺が生きて右腕がさっきの状態でお前たちのもとに戻ったらまずいだろ?あの触手 過去にも出したことあるけど、あれをしまうのに約1ヶ月かかったんだ」


和野方 「俺に惚れてる悠里がそんなのを見たらどう思う?好意は変わらないかと思うけど、少なくとも俺のことを化け物扱いするだろ」


胡桃 「…やっぱり気づいてたのか りーさんがお前に惚れてること」ジャー…


和野方 「当たり前だろ?あんな顔を赤らめて俺を見てくれば誰でもわかるわ」


胡桃 「…でも、お前はりーさんの気持ち受け取れないんだろ?私と一緒で感染してるからよけいに…」キュッキュッ…


和野方 「…あぁ よけいにな…」


胡桃 「…服、脱がすぞ?さすがにもうそんな血みどろなうえにボロボロじゃもう服として使えないから」


和野方 「…たのむ 俺の懐にナイフが入ってるからそれを使って破いてくれ」ゼェー…ゼェー…


胡桃 「わかった」ゴソゴソ…スッ 和野方の懐からナイフを取り出す


…ガチャッ


悠里 「…くるみ 救急箱持ってきたけど…」


胡桃 「それじゃやるぞ?」スッ… ナイフを和野方に向けて服を破こうと…


悠里 「っ!? だっだめ!!」ブンッ!!


胡桃 「…っえ?あばぁっ!!!?」ガンッ!! 投げつけられた救急箱がおでこに当たる


和野方 「胡桃!?」


悠里 「長谷さん!さっき死なないでくださいと言ったじゃない!それなのになんで!!」ガシッ


和野方 「っえ?いや、悠里 いきなりなにを言って…?」


悠里 「自害しようとしてたんでしょ!?自分じゃできないからくるみに頼んで殺してもらおうとしたんでしょ!?」


悠里 「くるみが長谷さんにナイフを突きつけて殺してもらおうとしてたんでしょ!?そうでしょ!」


和野方 「あぁ そういうことか?悠里 あれは俺を刺してもらおうとしたんじゃなくて 服を破いてもらおうとしたんだよ?」


悠里 「…っえ?」


和野方 「さすがにこんなボロくなった上に血まみれになっちまったらもう服としての機能がないからな しかも右手がなくなった上、まだ体がうまく動かないから胡桃にナイフで破いてもらおうとしたんだ」


悠里 「あっそうだったの?ごっごめんなさい 私、勘違いして…」


和野方 「謝るなら胡桃にあやまれ 一番の被害者だから…」


胡桃 「うーいてて…りーさんひどいぜ?いきなり救急箱投げてくるなんて」ズキズキ


悠里 「ごっごめんね?くるみが長谷さんの自害に協力してるかと思って…」


胡桃 「そんなことできるわけないだろ?長谷を殺すなんてわたしには無理だ」


和野方 「おれも誰かに殺してもらおうとは思わないな 死ぬなら自分で死ぬな」


悠里 「ぜったいしないでくださいね!自害なんてしたら私、ゆるしませんからね!!」


和野方 「わかってるよ 自害はしないから安心しろ」


和野方 「…ただ、ある程度傷が治ったらお前達から離れようとは思ってるけどな」


胡桃 「…っえ?」


悠里 「…なんでかしら 理由を聞かせてもらえる?」


和野方 「理由は至って単純だよ 俺がこの先一緒にいたら足でまといになるからだ」


和野方 「片手を失った俺は今まで通りのことはできなくなる 力仕事やお前達を守ることに必ず支障が出る…だから、俺は抜けさせてもらうよ」


胡桃 「…長谷 おまえ、バカか?そんなことで私たちがお前を抜けさせるとでも思ってるのか?」


悠里 「そうよ!片手を失ったのは私たちを守るためになくなったんでしょ!それなのにあなたを追い出すなんて…」


和野方 「だがこの先、生きていくには両手両足は必要不可欠だ!どれかひとつでも欠けてればみんなの足を引っ張る」


和野方 「そんな奴を一緒に連れてたら負担が増えるうえに食料調達困難な状況でそいつにまで分け与えなければならない もったいないだろ?」


和野方 「お前たちはそう思っていなくても、俺はそう思っちまうんだ…これが逆の立場なら俺はそんなことを思わない 必ずみんな生きて脱出しようと思う」


和野方 「…だから、俺はここから離れるよ 1人でも人数が減れば食料や水の減りが減るだろ?俺のことは気にしないでいいから…」


悠里 「ーっ!!!!」ギリッ!!


パァンッ!!


和野方 「…」悠里に頬をビンタされる


胡桃 「りーさん…」


悠里 「ーっふざけたこと言わないで!あなたが足でまとい?食料の減りが減る?そんなのどうでもいいのよ!」


悠里 「あなたは私たちのために片手を失ったのに 今後足でまといになるから出ていけなんて言うわけないでしょ!!」


悠里 「たしかに今後生きていくに関しては私たちの足を引っ張ることもあると思うわ でもいいのよ!私たちに足を引っ張らせても!」


悠里 「あなたは私たちの大切な仲間なの!大切な仲間を見捨てたり、切り離したりなんかしないわ!だから…」ツツー…


悠里 「…私たちから離れるなんて…言わないでください……!」ポタッポタッ…


和野方 「…悠里…」


胡桃 「…たしかにりーさんの言う通りだな 私たちのことを考えないで勝手なこと言って…長谷 今回はかくじつにお前が悪いと思うぜ?」


和野方 「…」


悠里 「…長谷さん お願いだから私たちから離れようとしないで?もうだれも失いたくないの…」


悠里 「長谷さんだって彼女さんを失ってるから私たちの気持ちわかるでしょ?それでも…私たちから離れようとするの…?」


和野方 「…それは…」


胡桃 「…」


悠里 「…」


和野方 「…はぁ まさか、ここまで俺のことを思ってくれてたなんて思わなかったな?さすがに泣くとは思わなかったよ…」


和野方 「…本当にいいのか?俺は今までみたいに動くことはできなくなるし 重い荷物だって片手でしか持てなくなるから制限があるぞ?」


和野方 「…それでも、俺はお前たちと一緒に居ていいのか?」


悠里 「…なに当たり前なこと言ってるの いいに決まってるでしょ!」


悠里 「長谷さんはもう私たちの仲間なんだからいてもいいのよ!1人でどこかに行っちゃダメ!」


悠里 「最低でも脱出するまでは一緒にいてください!一緒に脱出するまで私たちと居て!」


胡桃 「私もいいぜ?お前がいなくなったら寂しくなるし つまらなくなっちまうからな?だから一緒にいてくれ!」


和野方 「お前ら…」


和野方 「…わかった 二人がそこまで言うなら一緒にいさせてもらうよ ありがとな?二人とも」


胡桃 「いいってことよ!」


悠里 「くるみ はやく長谷さんを治療するわよ これ以上このままにしてたらまずいわ!」


胡桃 「わかった!」カパッ 先程悠里が持ってきた救急箱を開ける


和野方 「…その中に止血剤ってあるか?あるならそれを使って止血してほしいんだが」


悠里 「あるわ くるみ、止血剤を塗ってもらえる?」


胡桃 「了解!」カタッ


悠里 「わたしは長谷さんの服を破くわ 危ないから動かないでね?」スッ… 先程胡桃が持っていたナイフを手に取り、和野方の服に引っ掛ける


和野方 「あぁ…」ハァ…ハァ…


悠里 「…」ビー… ナイフで和野方の服を破いていく


胡桃 「…」ピー…ペチャペチャ 止血剤を和野方の失った右腕部分に塗って止血している


和野方 「…」ハァ…ハァ…


胡桃 「(…やっぱり傷がでかいな 右腕部分が全部持っていかれてるから出血の量も多いし これを治すのにも何ヶ月もかかるな?ちゃんとした治療ができればよかったんだが…)」ヌリヌリ


悠里 「…」パサッ 和野方の服を破いてはだけさせる


悠里 「(あっ…長谷さんってけっこう筋肉付いてるのね?ムキムキってほどじゃないけど意外に…)」ペタペタ


悠里 「(筋肉も意外に固い やっぱり男子だから筋トレとかしてたのかしら?)」


和野方 「…あの、悠里?どうした?俺の身体になにか変なところあるか?」


悠里 「…っえ?あっごめんなさい!?別にないわ!意外にも筋肉が付いてるからちょっと…」///


和野方 「…そうか?俺そんなに筋肉ついてないと思うが…」


胡桃 「…いや、けっこう付いてると思うぜ?ムキムキとまでは言わないが男なら十分なぐらいに?」ペタペタ


和野方 「…あまり触らないでくれるか?男でも触られるのは…」


胡桃 「なんだ 感じるのか?」ニヤニヤ


悠里 「ちょっくるみ!?」///


和野方 「…親父かおまえは?そんなんじゃねぇよ いいから触るのやめろ」


胡桃 「はいはいっと?」


悠里 「…そっそれじゃわたしも治療するわ わたしは身体中の傷をやっていくからくるみは腕を中心的にお願いね?(くるみのばか…変な事言わないでよ…)」///


胡桃 「りょうかいっと!」ヌリヌリ


悠里 「(えっと、見た感じだと身体中に出来てる傷は深そうに見えるけど…でも、なんか傷がふさがってるわね これなら軽い治療で良さそうね)」


悠里 「(消毒とガーゼ、大きめの絆創膏があればなんとかなりそうね)」カチャカチャ…


胡桃 「りーさん ちょっと包帯とって巻いてくれないか?私手がベトベトだから…」


悠里 「わかったわ」カタッ


悠里 「長谷さん 包帯巻くので失礼しますね?」


和野方 「あぁ 悪いが頼むよ」


悠里 「…」グルグル…


悠里 「(…長谷さんの右手 完全になくなっちゃったわね…私たちのために命をかけて、ここまでしてくれて…)」グルグル…


悠里 「(…ほんとに申しわけないことをしたわ 全部長谷さんに任せたばかりに長谷さんの右手は…)」グルグル…


和野方 「…あっあの、悠里?」///


悠里 「っん?なにかし…」


和野方 「…えっと、その…」///悠里の胸が顔に押し付けられて埋もれている


胡桃 「ひゅー!りーさん大胆だねぇ?」


悠里 「…っ!!!!!? ごっごめんなさい!!!?ぜんぜん気がつかなかったわ!!くっ苦しくなかった!?」///


和野方 「あぁいや、別に苦しくはなかったが…どっちかって言うと気持ちよかったというか…」///


悠里 「ーっば!」///


悠里 「ばかっ!!!!」///ビッターン!!!!


和野方 「理不尽っ!!!!!?」悠里に思いっきり頬を平手で叩かれる


悠里 「あっ!?ごっごめんなさい!つい手が!?」アワワワ


胡桃 「(うわぁ…めっちゃ痛そう けっこういい音でてたなぁ?)」


和野方 「…ナイス張り手 効いたよ…(痛みはないけど…)」


悠里 「あぁ手形がくっきりと!?ほっほんとにごめんなさい!!」


和野方 「いやいいよ 俺の方こそ悪いな?変な返答をして…」


悠里 「長谷さんは悪くありません!わたしが気づかずにむっ胸を押し付けていたせいで…」///


和野方 「それじゃおあいこということでいいかな?俺も悪くてお前も悪いから…」


悠里 「そっそうね そういうことにしましょう…」///


胡桃 「…てかりーさん なんで包帯巻くのに左脇の方に持ってきて巻いてんだ?普通に右肩と右脇に引っかけて巻けば良かったんじゃないか?」


悠里 「それだとすぐ解けちゃうでしょ?長谷さんの右手…根元までなくなっちゃったんだから……」グルグル…


胡桃 「あっ…そうか わるい長谷…気を悪くさせて」


和野方 「別に気にしてねぇよ もう何度も謝ってくるな?逆にそっちに苛立つから」


胡桃 「…わかった」


悠里 「くるみ 1回手を洗ってきたら?」キュッ


胡桃 「っん そうだな?ちょっと洗ってくる」スクッ タッタッタッ…


悠里 「それじゃ次は身体中にできてる傷を治療していきますね?」カチャカチャ…スッ 救急箱から消毒、ガーゼ、絆創膏を取り出す


和野方 「たのむ」


悠里 「…」プシュッチョンチョン… ガーゼに消毒をかけて数々の傷に付けていく


和野方 「…はぁ それにしても…せっかく救助隊が来たのにあの化け物のせいで出られなかったな?」


和野方 「もう少しで脱出できると思ったのに…タイミング悪い時にあの化け物は…」ハァ…


悠里 「…仕方ないわよ まさかあのタイミングで化け物がくるなんて思ってもなかったし なによりロケットランチャーを持ってたなんてもっと思ってなかったわ」チョンチョン…


悠里 「他の奴らとは違う知性の高い化け物…あんなのが量産されたら、私たち生きていけるかしら?」チョンチョン…


和野方 「…量産されてたら無理だろうな 俺だって1体でここまで手負いをしたんだから2体や3体なんて来られたら確実に殺されるよ」


和野方 「…だが、最悪そうなった場合にはおまえ達だけでも逃がしてやる 一時的な時間稼ぎだがその時は俺が…」


悠里 「それはダメよ!自分を犠牲にして私たちを助けようとなんてしないでください!」


悠里 「私たちを助けるために長谷さんが死んだら罪悪感がすごいじゃない!!それにもうだれも失いたくないって何回も言ってるよね!!」


和野方 「たしかに言ってたが…」


悠里 「…死ぬ時は、みんな一緒よ?だから一人勝手に死のうとなんてしないで!!」


和野方 「悠里…」


和野方 「…わかったよ なるべく考えないようにするよ?」


悠里 「おねがい……」チョンチョン…













学園生活部



由紀 「…ながなが だいじょうぶかな?すっごく大怪我してたけど…」


美紀 「…たぶん、だいじょうぶですよ 長谷さんは強いからそんなに心配しなくても平気ですよ!」


由紀 「…だといいんだけど……」


美紀 「…ゆき先輩…」


美紀 「(…たしかに心配ですよね あんなにも大ケガをしていたら…だれでも心配しますよね)」


美紀 「(いくら長谷さんが強いからと言ってもやっぱりケガしたら今の状況で治療すると言っても限度があるから 治療できなくて死ぬ可能性だってある)」


美紀 「(…まして、右手がなくなったらよけいに治せない ゆうり先輩が持ってった救急箱にはたしか止血剤は入ってたはず…でも、それだけで助かるかな?)」


美紀 「(いくら血を止めたところで傷が大きいから油断はできない 傷口から雑菌が入って体内で悪化する可能性だってゼロじゃない もしかしたら、それが化膿して体全体壊死する可能性だってありえる…)」


美紀 「(もしそうなったら、長谷さんは…)」



…ガララッ


悠里 「2人とも 今戻ったわ」


胡桃 「長谷だいじょうぶか?」ヨット


和野方 「…あぁ だいじょうぶだ…まだふらつくけどな」ヨロッ…ヨロッ… 胡桃に肩を借りて入ってくる


由紀 「ながなが!」ガタッ


美紀 「長谷さん!」


和野方 「よぉ2人とも!心配させて悪かったな もうだいじょうぶだから心配しないでくれ」ヨロッ…ヨロッ…


美紀 「どこがだいじょうぶなんですか!ふらふらじゃないですか!」


由紀 「ながながまだ痛いの?それとも苦しいの?」


和野方 「なぁに?ちょっとふらつくだけだ 悠里たちが治療してくれたからすぐに治るよ!」


胡桃 「長谷 とりあえず席に座らせるぞ?いつまでも立ってたら落ち着けないからな」


和野方 「すまないがそうしてくれるとありがたいかな?少し休みたい…」


悠里 「休みたいなら寝床に戻って休む?」


和野方 「いや、ここでいいよ 向こうまで運ぶの大変だろ?」


胡桃 「別に構わないぜ ゆっくり休みたいなら運んでいくぞ?」


和野方 「…そうか?ならおねがいしようかな」


胡桃 「了解!それじゃ行くぜ?」


和野方 「すまないが頼む」


タッタッタッ…


悠里 「…」


美紀 「…やっぱり、けっこうひどいんですか 長谷さんのケガ…」


悠里 「…えぇ 右手が完全に破損して、その負担がひどい上に出血もけっこうひどいから…」


美紀 「…」


由紀 「…ながなが、死んじゃうの…?助からないの?」


悠里 「…」


悠里 「だいじょうぶよ?長谷さんはきっと助かるわ 今は休まないといけないけどね」


悠里 「それにゆきちゃんだって知ってるでしょ?長谷さんは力が強くて頼りがいのある人だって」


悠里 「だから長谷さんは死なないわ ちゃんと私たちの前に戻ってきてくれるわ!」ニコッ


由紀 「りーさん…」


美紀 「(…ゆうり先輩 あなたもけっこう無理してますね 顔に疲れが出てる…)」


美紀 「(おそらく長谷さんが死ぬかもしれないということに精神に負担がかかって隠せないんだ 過去に大切な人や犬が死んでるからよけいに……)」


悠里 「…みきさん ちょっとゆきちゃんのことお願いできる?少し外の空気を吸ってきたいの…」ハァ…


美紀 「…わかりました なるべく早めに戻ってきてくださいね?」


悠里 「…えぇ……」


タッタッタッ…


美紀 「…」


由紀 「…みーくん りーさんすっごく疲れてる顔してたけどだいじょうぶかな?」


美紀 「…」


美紀 「だいじょうぶですよ 心配しなくてもゆうり先輩は元気になりますよ?きっと」


由紀 「…それならいいんだけど…」


美紀 「…」













屋上



ガチャッ


悠里 「…」タッタッタッ…パタンッ


悠里 「…」チラッ


先程、和野方を治療していた場所を見て 和野方とネメシスが争った痕跡を目に写す


悠里 「(…長谷さん 私たちのために戦ってくれたのに…私たちは何もできなかった そのせいで長谷さんはあんなにもケガを……)」


悠里 「(…あの時、長谷さんも一緒に連れて逃げていれば 長谷さんはあんな大怪我をしなくて済んだのに…)」


悠里 「(長谷さんが時間を稼ぐって言ってたから、あの時に無理やりでも引っ張って連れてっていれば長谷さんは…!!)」


悠里 「…私のせいだわ 私のせいで、長谷さんは…!」


悠里 「何度も助けてもらってるのにその恩返しもできないなんて…ほんとに、わたしは最低よ!!」


悠里 「私もあの時、少なからずでも助けていれば 囮とかにでもなっていれば長谷さんはあそこまでケガをすることはなかったのに…」


悠里 「わたしがあの時、ちゃんとみんなをまとめていれば…!!」


悠里 「…はぁ…なんか、考えの疲れてきちゃったな……なんで、わたしこんなに考えてるんだろ?」


悠里…? 「畑もダメになっちゃったな もう一度作り直さないと……」スゥ… 目に光が消えて…


悠里 「…っ! いけない!自分を見失っちゃダメ!わたしがちゃんとやらないといけないのにわたしがおかしくなったらだれがみんなをまとめるの!?」


悠里 「わたしがちゃんとしないと…でも、またわたしのせいで誰かが傷ついたら……!」



胡桃 「それ以上は考えるのやめろりーさん」


悠里 「っ! くるみ…」


胡桃 「…それ以上考えたら、ゆきみたいになるぜ?もう考えるのやめろ」


悠里 「…いつからそこに?」


胡桃 「ついさっきだ 長谷を部屋に寝かせて戻ったらみきにりーさんの様子を見てきてくれって言われてな?」


胡桃 「心配してたぜ?みきとゆきのやつ かなり眉間にしわをよせてな」


悠里 「…長谷さんは?」


胡桃 「とりあえずは寝てるよ かなり体力が消費してるからすぐに寝ちまったけど見た限りだと落ち着いて寝てる」


悠里 「…そう それならよかったわ 落ち着いてるようなら…」


悠里 「…ほんとうに、よかった……」


胡桃 「…なぁりーさん 長谷のことを思うのは構わないがあまり自分を追い詰めるなよ?いつまでも追い詰めてるとキリがないぜ」


悠里 「…でも、私のせいで長谷さんは…」


胡桃 「誰のせいでもないよ 仮に誰かのせいにするならあのデカブツ、ネメシスのせいだ 私たちはなにもしてない」


胡桃 「長谷がケガをしたのはあの化け物のせい 長谷の右手がなくなったのだってあの化け物を倒すために使ったんだ 私たちはなにもしてないだろ?」


悠里 「…私たちが助けていれば、長谷さんの右手はなくならずに済んでたかもしれないわ」


胡桃 「逆に足を引っ張ってよけいに怪我をさせてたかもしれないぞ?私たちは長谷と違って力もないし あの化け物相手に真正面に突っ込む勇気もなかった」


胡桃 「わたしだって怖かったよ わたしがもし、あんな化け物と相手することになったら怖気つく しまいにはみんなを置いて逃げてるかもしれない」


胡桃 「…もしあのデカブツを入れないとして、誰かのせいにするならりーさんのせいだけじゃない わたしやみき、ゆきもはいってる」


胡桃 「だれも長谷の助けにいかなかったんだ りーさんだけが悪いんじゃない」


悠里 「…でも…」


胡桃 「いつまでもそんなこと言ってたらキリがないだろ?もう考えるのやめろりーさん」


胡桃 「それに長谷だって同じことを言うと思うぜ?別にお前達のせいじゃない 俺がケガしたのはあの化け物を作った連中のせいだってな」


悠里 「…そう言ってくれるかしら?長谷さん 怪我したのは私たちのせいだって言わないかしら?」


胡桃 「言わないと思う いや、ぜったい言わない!長谷がそんなこと言うわけないだろ!」


胡桃 「今まで私たちを守ってきてくれた長谷が一度でも私たちのせいで危険な目にあった時も、私たちのせいにしたことがあるか?長谷は全部おれの不注意だって言って自分のせいにしてただろ」


悠里 「…それは……」


胡桃 「考えすぎだよ 長谷がそんなこと言うとは思えないし、思ってたとしても口に出したりなんかしないと思う」


胡桃 「頭は悪いけどいつも私たちのことを考えて動いてくれてるじゃないか?だからそんなに考えなくても平気だよ」


悠里 「…」


胡桃 「…それにしても、今まで育ててきた作物がダメになっちまったな?まぁこれに関しては仕方ないな やつを倒すために爆弾使っちまったからな」


胡桃 「仮に爆風でダメになってない作物があっても食べたくないな あの化け物の血や何やら付いてるかもしれないからな」


悠里 「…そうね 作物は全部撤去しないとね」


胡桃 「…とりあえず部室に戻ろうぜ ゆきたちが心配してるから安心させてやってくれ」


悠里 「…わかったわ」


タッタッタッ…
















和野方? 「…アー…」ノソ…ノソ… 学校の廊下を歩いている…


和野方? 「ウゥー…グオォォ…」ノソ…ノソ…


…ナガヤサン!


和野方? 「アァー…?」クル…


悠里 「…うそでしょ?長谷さん…あなた、まさか!?」


和野方? 「アァー…!!」ノソ…ノソ…


悠里 「い…いや!長谷さん うそでしょ!?冗談をするのも限度がっー!!」


和野方? 「グアァァッッ!!!!!!」グワァ


悠里 「いやあァァァァッッ!!!!!!」



…バクゥッ!!!!











和野方 「っは!!!?」バチッ


和野方 「…ゆっ夢か…?」ハァ…ハァ…


和野方 「(なんちゅう夢見てんだよ!俺が悠里を食べようとするなんて!!)」ギリッ…


和野方 「…てか、今何時だ?」スクッ…


時計 『ただいま、23時です 良い子は寝る時間です』


和野方 「…23時か どうりで外が暗いわけだ…」ハァ…


和野方 「…少し体がだるいな まだ完全に休めたわけじゃなさそうだな」


和野方 「…少し、気晴らしに外の空気吸ってくるか」スクッ


タッタッタッ…













屋上



ガチャッギィィ…


和野方 「うわっ暗いな?まったくじゃないがほとんど見えねぇな ライト持ってきて正解だったな」


和野方 「(しかし、やっぱり片手だけだと色々不便だな?ドアを開ける時もいちいちライト置いて開けないといけないからめんどうだ)」


和野方 「(…まっしかたないか あいつを倒すために犠牲にしたんだ?このくらいの代償致し方ない)」


和野方 「…っん?あれ 誰かいる…?」



悠里 「…」サァァ… 弱い風が悠里の長い髪の毛をなびかせて夜空に映る星を見ている



和野方 「…あれは悠里?なんであいつ こんな時間にここに?」



悠里 「…」


悠里…? 「…はぁ……やっぱり来ないのかしら?救助隊 もう一時間ぐらい待ってるのに…」スゥ… 目の中に光が消えて黒ずむ


悠里? 「畑はダメになっちゃったし、めぐねぇや太郎丸も死んじゃった…それに長谷さんもいなくなっちゃうかもしれない……」


悠里? 「長谷さんが大ケガしてからもう4日も目を覚まさない…体力の消費が激しいからと言ってもさすがに長すぎるわ」


悠里? 「…私がちゃんとしっかりしてれば 長谷さんやめぐねぇ、太郎丸は救えたかもしれない…私がちゃんとみんなを見ていれば……」


悠里? 「…るーちゃん あなたはどこにいるの?今もちゃんと生きてるよね?死んでなんかないよね?」


悠里? 「…次は誰がいなくなるの?順番的には感染から免れたくるみ?もし長谷さんが今の状態で奴らの仲間になったら…そうなるよね」


悠里? 「…はぁ なんか…疲れてきちゃったな?なんで私、こんなに悩んでるんだろ こんなに悩んでる必要あるのかな…?」


悠里? 「…なんで、こんなことに……」



和野方 「…悠里」タッタッタッ…


悠里? 「…っえ?」


和野方 「…だいじょうぶか?精神的に疲れてるみたいだが」


悠里 「…長谷さん?あなた、目を覚ましたの!?」スゥ… 目の中の光が戻って普通の目に戻る


和野方 「あぁ 今さっき目を覚ましたばかりだ ちょっと目覚めが悪かったから気晴らしに外の空気吸おうと思って来たんだ」


和野方 「…それよりどうした かなり精神にストレスを抱えてるみたいだが…変なことも口に出してたし」


悠里 「…」


和野方 「…なぁ悠里 もし俺でよければ話聞くけど…どうする?少し聞いてやろうか?」


和野方 「一人でぶつぶつ話してるより誰かに話して聞いてもらった方が少しは気が楽になるんじゃないかな?俺で平気なら聞くよ」


悠里 「…」


悠里 「…そうね 少し私の愚痴、聞いてもらおうかしら?一人でぶつぶつ言ってるより誰かに話した方がいいかもしれないわ」


悠里 「…少し、聞いてもらえる?長谷さん 迷惑をかけちゃうけど…」


和野方 「かまわないよ それじゃここで話すのもなんでし、俺の寝床に行って話さないか?俺の寝床なら酒もあるし」


悠里 「…そうね 少しお酒を飲んで気を紛らわせたいわ もういろんなことがごっちゃになって…」


和野方 「よし!そうと決まればさっそく行こうぜ?酒飲んでスッキリしよう!」


悠里 「…スッキリできればいいけど……」


タッタッタッ…













和野方の寝室



和野方 「っえ!?俺4日も寝てたのか!?」


悠里 「えぇ 何度も起こしに行ったんだけど、長谷さんずっと寝てたわ」///ヒック 焼酎を飲んで酔っている


悠里 「このままずっと起きなかったらどうしようかと思ったわ 仮に起きたとしても奴らと同じ化け物になっていたらと思うと本当に心配で…」


和野方 「…わるい ほんとに心配かけてたみたいだな そんなに寝てたとは思わなかったよ」


悠里 「ほんとよ …でも、こうして目を覚ましてくれたのだからほんとに良かったわ?ちゃんと起きてくれてありがとね」


和野方 「…別に礼を言われるようなことじゃないと思うが…まぁ、どう致しまして?」


悠里 「…っん」///ゴクッゴクッ…


悠里 「…ふぅ 長谷さん、もう一杯いいかしら?」///


和野方 「…あまり飲みすぎるなよ?飲むペース早いが」ゴソゴソ…スッ バッグからワンカップを取り出す


悠里 「えぇ わかってるわ」スッ…カパッ


和野方 「…」ゴクッ…


和野方 「(やっぱりかなり溜め込んでたな 酒を飲んだらけっこう俺に愚痴をこぼしてきたが…かなり精神的にきてたみたいだな)」


和野方 「(悠里はみんなをまとめてくれてるからいろいろ考えるのはわかるがあまりにも貯めすぎだな このままじゃいつか由紀みたいにおかしくなっちまう)」


和野方 「(…次からはこまめに愚痴を聞いてやるか そうすれば精神的にも安定するだろ?)」


悠里 「…ねぇ、長谷さん」///


和野方 「っん なんだ?」


悠里 「…」///ドキドキ


和野方 「…? 悠里?」


悠里 「…」///スクッ


和野方 「…どうした?急に立ち上がって…」


悠里 「…ちょっと、失礼します」///スッ…


ギュッ


和野方 「…っえ?」悠里に抱きつかれる


悠里 「…っん」///ギュゥ…


和野方 「ーゆっ悠里!?どっどうしたんだ急に抱きついてきて!?」///


悠里 「…少し 甘えたかったの…いやだった?」///


和野方 「いや、いやじゃないけど…」///


悠里 「…ならよかった それじゃ少しだけ甘えさせて?」///


和野方 「あっあぁ…」///


悠里 「…♡」///


和野方 「(〜まっまた悠里に抱きつかれて!?てか胸板に悠里の胸が押し付けられてやわっこい感触が!!)」///


和野方 「(がっガマンガマン!!ここで手を出したら男として最低だ!悠里は酒に酔って甘えてきてるんだ そう、ただ甘えに来てるだけ)」


和野方 「(おちつけ おちつけおれ!たかが抱きしめられてるだけでなにテンパってるんだ 前にも一度抱きつかれてるじゃないか)」


和野方 「(前と一緒で悠里が落ち着くまで構ってやればいいだけだ 余計なことは考えることはない)」


悠里 「…長谷さん」///


和野方 「なっなんだ?(無心)」


悠里 「…キス、してもいい?」///


和野方 「ーっは、はぁ!?おま、なにを言って!」///無心解除


悠里 「…だめ?」///ジッ… 顔を和野方の前に持ってきて上目遣いで見つめる


和野方 「ーっ!!!!!!」///


和野方 「(うっ上目遣いで…てか顔近い!あと少しで悠里の唇が俺の唇にくっつきそうな距離まで…!!)」///


悠里 「…長谷さん」///スゥ… 返答を聞かずに顔を近づけてキスしようと…


和野方 「ちょっ!?まま待て悠里 さすがにそれはまずい!!」///


和野方 「俺には真里亞がいるんだ!それなのに他の人とこういうことするのは!!」///


悠里 「…いやですか?私とするの…」シュン…


悠里 「わたしはしたいです 長谷さんとキスしたいです!すごくしたいです!」///


悠里 「キスしてくれたら今より落ち着くことができるかもしれない だから一度でもいいからして?」///ウルウル


和野方 「いや一度でもって…」///


悠里 「…いや?」


和野方 「…」///


和野方 「(嫌なわけがないだろ?こんなにもかわいい娘にキスしてほしいなんて言われたら誰でもするだろ)」///


和野方 「(だけど俺には真里亞がいるし、なにより酒に酔って落ち着かない状態でキスをせがまれても、どうしても抵抗があるんだよな?本人はそれで落ち着けるかもしれないとは言ってるが…)」


和野方 「(…まぁ 一番の原因は俺は感染者だから、もしキスして悠里に移しちまったら大変なことになるから余計にやりたくないんだよな 感染してなかったらしてたかもしれないが)」


悠里 「…わかったわ ならわたしもしてもらえるように手を尽くすわ!」///シュル… 胸元に付けているスカーフを取り始める


和野方 「なっ!?ゆっ悠里 お前なにを!?」///


悠里 「はっ恥ずかしいけど…長谷さんにキスしてもらうためなら、わたしはあなたに裸を見せて誘惑するわ!」///シュルシュル…


和野方 「待て待て待て待て!!それはまずい!?それは本気でまずいからやめろ!!」///ガシッ 悠里の腕を掴んで制服を脱ごうとしてる手を止める


悠里 「どうして?長谷さんは私の体に興味ないの?こう見えてもわたし胸は大きい方よ!」///


悠里 「男性の方はみんな胸が大きい女性を好むのよね 長谷さんもわたしの胸触ってみたいと思わない?」///


和野方 「そっそれは…」///


悠里 「…触っていいのよ その手で…」///スルッ 掴まれていた手を解いてもらって離してもらう


悠里 「わたしを甘えさせると思って触ってほしいの 触ってキスしてほしいの」///ガシッスゥ…


ムニュッ


和野方 「っ!!!!!?」///


悠里 「…どっどう?長谷さん わたしの胸…けっこう大きいでしょ?」///自らの手で和野方の手を自分の胸に持っていき触らせる


和野方 「ばっばか!!おまっ自分でなにしてるかわかってるのか!?(なっなんで感覚が戻ってる!?今悠里の胸の感触が手に!)」///パシッ 悠里の手を払って触るのをやめる


悠里 「…ゆっ誘惑よ ちゃんとわかってるわ」///


悠里 「わたしは今落ち着けないの こわいの 震えが止まらないの!だから少しでも慰めてもらおうと長谷さんに抱いてもらいたいの」///


悠里 「もちろんいけないことだってわかってる 長谷さんには真里亞さんがいるから浮気になることはわかってる」///


悠里 「でも、そうだとしてもしてほしいの!一度だけでいいから長谷さんとキスだけでもしたいの!一度だけでもしてくれれば私は落ち着けるわ!」///


悠里 「だから…して?きらいじゃないなら…私を抱いて」///ギュッ 再び長谷に抱きつく


和野方 「…悠里……」///


悠里 「おねがい…」///ギュゥゥ


和野方 「…」///


和野方 「…わかった」///スゥ…


ギュッ…


悠里 「っ!」///ドキッ 和野方に抱きつかれる


和野方 「…その、さすがにキスとかはできないが…今日は一緒の布団でお前を抱きしめながら寝てやるよ それでもいいかな?」///


悠里 「…キス、してほしいです」///


和野方 「…ごめん それだけは本当に無理…浮気とかの意味じゃないなく」


悠里 「…何か他に理由があるんですか?」


和野方 「…」


和野方 「…俺は感染者だ 接吻とかそういうことしたらお前に移しちまうかもしれないだろ」


悠里 「っ!」ハッ


和野方 「本当はこういうこと言いたくなかったんだ お前の気持ちは痛いほどわかる…俺に好意を向けていることはすごくわかってる」


和野方 「でも、お前は未感染者で俺は感染者だ もしそんなことしたら…お前まで俺たちと一緒になっちまうだろ?俺はそんなことしたくないんだ」


和野方 「だからずっと我慢してたんだが…お前があまりにもしつこいからはっきり言わせてもらったよ …本当にごめん」


悠里 「…そうだったのね ごめんなさい…わたし、そんなことも知らずにあなたを誘惑して…!」ジワッ…


和野方 「別にお前が悪いわけじゃない 感染した俺が悪いんだ 俺が感染してなければ…お前の気持ちを受け取れたんだ」


和野方 「ごめん ほんとうに…ごめん」


悠里 「謝らないで…謝られるとっ心がすごく痛くなる…ーっ」グスッ…


和野方 「…わかった」


悠里 「…ひぐっ…ぐす……」ツツー…


和野方 「…」ナデナデ…


和野方 「(…ほんとにごめんな 悠里…)」















悠里 「すぅ…すぅ…」和野方に抱きつきながら寝てる


和野方 「…泣き疲れて寝ちまったようだな だけど今はその方がいいか 寝ていた方が落ち着けるからな」


和野方 「俺は落ち着けないな ずっと俺の胸板に悠里の胸が当たってるから…」///


悠里 「んん…ふぅ……」スゥ…スゥ…


和野方 「しかも耳元ですごく色っぽい声が…よけいに落ち着けない…」///


和野方 「(…しかし さっき悠里に胸を触らせられたときに俺の左手に感触が伝わってきたな この学校に置いてあった薬を使ってから感覚は一切なくなったのに)」


和野方 「(さっきも悠里の頭を撫でてる時も触わってる感覚があったし…一体どうなってるんだ?なんでまた戻った?)」


和野方 「…わからないな なぜ急に戻ったのか」


和野方 「…まぁいいか 感覚が戻って損することもあれば得することもある 現に戻って悠里の豊満な胸の感触が感じ取れたし…」///


悠里 「…長谷さん……すぅ…」


和野方 「…なんだ 夢の中で俺が出てきてんのか?どんだけ俺のこと思ってるんだよ…」


悠里 「…長谷お兄さん」スゥ…スゥ…


和野方 「っ!」///ドキッ


悠里 「えへへ〜♪…長谷お兄さんだーいすき!」スヤスヤ


和野方 「(あっ兄貴!?おれが!?てか、悠里寝言出すぎだろ!しかも俺の耳元で…!!)」///


悠里 「長谷お兄さん もっと撫でてー……」スピー


和野方 「(あっ頭をか?これは撫でた方がいいのか?てかこれ起きてないか?ぜったい起きてるだろ!)」///


和野方 「…おっおい悠里 起きてるか?」


悠里 「すぅ…すぅ…」


和野方 「…寝てるか?悠里 起きてるなら寝たふりしてないで起きてくれないか」


悠里 「すぴー…すぴー…」


和野方 「…これは寝てるな となると今までの言葉は全部寝言か てか俺のこと兄貴って…」///


和野方 「(たしかに妹がいなくなった代わりに悠里の兄貴になってやるとは言ったが…改めて言われるとめっちゃ恥ずかしい!)」///


和野方 「…これは体に毒だ 健全な男にはキツい…」///←結構ケガをしているのに健全と言えるのか…


佐倉 「ですね…」


和野方 「…」


和野方 「うぉっ!!!?さっ佐倉先生!いつから俺のとなりに!?」ドキッ!!


佐倉 「今さっきぐらいですかね それより長谷さん 寝ている若狭さんに手を出してはいけませんからね?」


和野方 「さすがに出さないから安心してくれ まして今の悠里はいろいろ精神的にやられて落ち込んでるんだからなおさらそんなことはしないよ」


和野方 「…ほんとに、悪いことをしたよ ここまでなったのは俺のせいでもあるからな 俺がちゃんとしてればこんなことには…」


佐倉 「…」


和野方 「…それよりも、あんたはなにしに出てきたんだ?またなんか変なことが起きるのか」


佐倉 「いえ、今回はまだ何も起きないはずです ただ出てきただけです」


和野方 「…そうか なら良かった まだ完全に治癒できてないのにまた騒ぎが起こったら今度こそ助からないからな もし俺が死んだら今度こそ悠里は精神崩壊する」


佐倉 「…お願いですからそれだけは避けてくださいね もし若狭さんが精神崩壊なんてしたら…」


和野方 「…考えたくないな」


悠里 「すぅ…すぅ…」


和野方 「…てか、今気づいたんだがなんで電気つかないんだ?今はライトとロウソクで明かりを作ってるが」


佐倉 「…電気系統が全部ダメになってしまったみたいです ヘリの爆発やロケランの爆風でいろいろ壊れてしまって…」


和野方 「…っえ てことは、今まで使えてた設備は全部使えなくなったってことか!?」


佐倉 「そういうことになります 現に長谷さんが寝ている間も若狭さんたちは電気やガス関係を使えていませんでした」


佐倉 「ここは比較的被害は少ないですが他の教室…もとい部室もかなり被害を受けています 逆にあの時、若狭さんたちが屋上に来て正解でした もし部室に残っていたら爆発の勢いで部室はガラスや爆炎などが入り込んで大ケガをする恐れがありました」


佐倉 「…それと、みなさんはここを出ることを決めたみたいです 避難ではなく進学という形で大学に行くことを決めていました」


佐倉 「長谷さんが起きたらすぐにでも行けるように準備はもう終わっています 恐らく明日にでもここを出るかと思います」


和野方 「…そうか とうとうここを出る時が来たか 電気設備が整ってたからいいところだったんだが…使えなくなっちまったなら仕方ないな」


和野方 「どこに避難するかは決めてたか?」


佐倉 「はい 聖イシドロス大学に行くと言っていました」


和野方 「聖イシドロス大学…たしかマニュアルに書いてあったところだよな あそこに行くのか」


和野方 「…俺的にはそこに行くよりここに留まってた方が安全だと思うけどな いくら電気設備がやられたからってムリに他の場所へ行くことはないと思うが」


佐倉 「たしかにそうかもしれませんがいつまでもここにいてはなにも進展がありません 他の場所に行って救助隊が来ると思われる場所などを探さないと」


和野方 「逆にここに留まってた方が救助隊来るんじゃないかな 最初に来たやつがここで死んで通信を途絶えてるから様子見に別のやつが来る可能性があると思うけどな」


佐倉 「その裏をかけばここは危ないと判断して逆に来ないということも考えられます 最初にここへ来た救助隊が通信を途絶えているのでここにはほかの所より危ないウイルスや化け物がいると判断する可能性もゼロではありません」


和野方 「…たしかにそれは考えられるな となるとまた救助隊が来る可能性は低いか」


和野方 「いやでも、また来る可能性もないわけじゃない それを考えたらここで残っているのも…」


和野方 「っ…どっちが正しいかわからないな くそ!どっちにすればいいんだ」ギリッ


和野方 「外に出れば奴らが待ち構えてるからここを出て大学に向かうとしても危険を伴う かと言ってここで救助を待つにしても絶対来るという保証はない」


和野方 「ずっとここで待ってるにしてもいつかは食料や水などが切れる ならいっその事外に出て大学に向かいながら食べ物を集めて行くのも一つの手だ …マジでどうすればいい……」


佐倉 「…そこまで深く考えることはないんじゃないでしょうか 若狭さんたちはもう出ることを決めているのでここにいて救助隊が来るのを待つことは望んでいませんので片方の考えはいらないかと思います」


佐倉 「皆さんがそう決めているなら長谷さんもそのように動かないといけません それとも一人で単独行動をしますか?若狭さんたちを見捨てて一人ここで救助隊が来るのを待ちますか」


和野方 「…そんなことはしねぇよ 悠里は片腕を失って足でまといの俺にどこにも行かないでほしいと言ってくれた この先、絶対と言っていいほど足を引っ張ることになる俺に手を伸ばしてくれた」


和野方 「そんなやつを放っておいて一人勝手な行動やみんなを見捨てるようなことは絶対にしない 俺は一度悠里に救われたんだ 一人でまた生きていくことを決意してた俺を助けてくれたんだ」


和野方 「だからみんなを見捨てたりはしない みんなを安全なところまで運ぶかみんなのために犠牲になるまでは絶対に守り続ける!」


佐倉 「そう言って貰えて安心しました もし万が一、一人で残ると言ったらどうしようかと思いました」


和野方 「そんな薄情なことは言わないよ 今はみんなで協力して安全なところに出ないといけないからな」


佐倉 「まったくもってそうですね」


佐倉 「…それと長谷さん あなたに聞きたいことがあるんですが」


和野方 「なんだ?」


佐倉 「…」


和野方 「…? 佐倉先生?」


佐倉 「【…あなたは、何者ですか?】」


和野方 「…っえ?」


佐倉 「…ずっと聞こうと思っていたんですが あなたは何者ですか?普通の一般人ではないですよね」


和野方 「…なぜそう思う?」


佐倉 「あなたにあのマニュアルを見せた時にあなたはこう言いましたよね "誰が俺の作ったウイルスを盗んだんだ"…と」


和野方 「…言ったな」


佐倉 「…素直ですね なにかしら言ってくるかと思っていましたが」


和野方 「言ったのは事実だからな 今更弁解しようがないだろ」


和野方 「…そうだな あんたにだけなら話すか 他のみんなには話せないからな」


佐倉 「…」


和野方 「【…俺は元々科学者だ 生物学をメインにした危ない学者だ】」


和野方 「俺独自で学んだ生物学を使っていろんな細菌、抗体、蘇生薬を作っていた 誰にも力を借りずに俺自身の力でな」


佐倉 「なぜ一人でやろうと?」


和野方 「他の奴がいると悪用されたり、止められたりする可能性があったから一人でやってた 一人の方が楽だからな?まっその分負担は大きいが」


和野方 「とは言っても、最初は普通に解毒剤や細菌で治療するものを作ってみんなの役立つものを作っていた …まぁ、俺みたいな非公認で独自でやってる科学者なんかの薬なんざ受け入れてくれるわけないとわかっていたけどな」


佐倉 「…なぜそこから化け物を作り出す薬を作ったんですか?なぜそのようなものを作ろうとしたんですか」


和野方 「…真里亞が交通事故で死んだから生き返らせようとしたんだ」


佐倉 「…長谷さんの彼女さんをですか」


和野方 「…あぁ その時の俺はどうしても真里亞が死んだことを受け入れられなくてな 昨日まで元気だったやつがいきなり死んで…ほんとに、俺は病んでたんだ」


和野方 「その時の俺はもうなにがなんでも真里亞を生き返らせようとしてた いろんな薬物を使って、どんな手を使ってでも生き返らせようとした …だけど、それが仇となったんだ」


和野方 「最初は真里亞を生き返らせようと研究をしてた 何日も何日も三日三晩起き続けたときもあった もうがむしゃらになってた」


和野方 「何ヶ月もかかってやっと薬が作れたんだ…だが、その薬は失敗作になった!」


佐倉 「…失敗作?」


和野方 「その蘇生薬がちゃんとできてるかを確かめるために死んだネズミで実験したんだ 成功すれば死んだネズミはたちまち肉体が活性化して体温が戻り、心臓が動き出すはずだった!」


和野方 「でもネズミは体温や心臓は戻らなかった なのにネズミは心臓が動かないまま動き出して しかも凶暴化までした!俺の頭の中じゃこんなことになるなんて思ってなかった!いや思えるわけがなかった!!」


和野方 「そのネズミはすぐに処分したが俺はその後、とんでもないものを作っちまったことに気づいたんだ」


和野方 「人を生き返らせる…そんな都合のいい薬が生まれるわけがない 作れるわけがない!テレビやアニメじゃないんだからそんなものが現実にできるわけがない!」


和野方 「現にできてれば今の科学力ならもう出来てるはずだ!今の科学は進んでる 俺が考えるまでもなく、他の奴らが作ってるはずだ!」


和野方 「…でも、俺が作り出したのはる今の科学を超える代物… 医療薬に使われるようなものじゃない 誰かを治療するために使われるような薬じゃない…」


和野方 「俺が作り出したのは…人を滅ぼすもの 治療するどころか殺して生き返らせる…言わば、化学兵器だ!核なんかよりタチの悪い人殺し兵器の薬を俺は作り出しちまったんだ!」


和野方 「気づいた時にはもう遅かった その時の俺はこれ以上作るのは危険だとわかっていたのに、それを改良してなんとしてでも真里亞に投入して生き返らせようとしちまった…」


和野方 「それからまた改良して最終的に作り出したのがあの姿になった真里亞だ…俺はあの化け物をネメシスと名付けた」


佐倉 「…なぜネメシスと名付けたんですか?」


和野方 「別に名前なんて気にしてなかった ただ名前がないと呼びづらいと思って付けただけだ 意味なんてない」


和野方 「…改良したやつを真里亞に打ち込んだ時は本気で焦ったよ 人体はもう化け物同然のように筋肉や肩が盛り上がって…もう真里亞の面影もなかった」


和野方 「ネズミに打っても変化なしに終わったからこれなら平気かと思ったんだが…そうはいかなかった 俺はすぐにもしもの時に作った抗生物質を真里亞に打ちまくったんだ」


和野方 「化け物と化していた真里亞はその薬のおかげでなんとかそれ以上化け物化しなくて済んだが、その薬を取り除こうと血を全部入れ替えたりしたが完全に取り除くことはできなかった」


和野方 「それどころか 俺が作った抗生物質も抗体ができ始めてきたのか打つ度に効かなくなってきて 日に日に化け物と化する症状が早くなってきたんだ…打つ度に打つ度に、真里亞はだんだんと本来の姿から化け物と変わっていった」


和野方 「それからまた新しい品種改良した抗生物質を作り出すことに成功して何度も打ち続けていた その繰り返しで俺はまだ真里亞を生き返らせることを諦めてなかった」


和野方 「なんとしてでも生き返らせる…どんな危ない薬だろうと、元の姿のままで生き返らせることができる薬を研究して作りまくった」


和野方 「…だけど、やっぱりそううまくはいかなかった どんなに作ったとしても真里亞は生き返らなかった それどころか、化け物と化す症状がまた再発してまた品種改良した抗生物質を打ちまくったんだ」


和野方 「だんだんと本来の姿からかけ離れていって、最終手段の冷凍保存することになっちまったんだ これ以上化け物になるともう戻せない…体半分以上がもう真里亞の原型を留めてなかった……」


和野方 「冷凍保存するとある程度の症状は抑えることができることを事前に調べて知ってたからそれを実行させた …だが、冷凍保存するとデメリットがある」


佐倉 「そのデメリットとは一体?」


和野方 「人体は冷凍保存すると中の神経細胞や血液の流れ、心臓、脳への負担など、様々な機能に支障が出るんだ」


和野方 「もし生き返らせる時に身体の細胞が破壊されてたら生き返ることができない…もしくは、生き返らせた時に部位的に細胞が破壊されてたらその部位はもう二度と蘇ることはない」


和野方 「生き返らせるなら完全な姿で生き返らせたい…冷凍保存すると細胞破壊があるからしたくなかった…でも、せざる得なかったんだ!」


和野方 「これ以上真里亞を化け物にしたくなかった…どうしても、完全な姿で生き返らせたかったんだ」


和野方 「…ほんとに、どうしても……」


佐倉 「…長谷さん ちょっと聞いてもいいですか?」


和野方 「なんだ?」


佐倉 「その彼女さんの死体のことなんですが…話を聞く限りだと、彼女さんの死体はあなたが持っていたように聞こえるんですが…あっていますか?」


和野方 「あぁ あってるが?」


佐倉 「なぜあなたが彼女さんの死体を持っていたんですか?普通人の死体などは病院の死体安置所に保管されているはずでは?」


和野方 「…そこから持ってきたからな」


佐倉 「…っえ?」


和野方 「盗んできたんだ 死体安置所から真里亞の死体をな」


和野方 「今考えれば、俺はとんでもないことをしたと思ってる 死体を盗むなんて普通の常人ならありえない そういう趣味を持ってる人ならまだしも、お生憎さま俺はそういう趣味はない」


和野方 「死体解剖なんてされてたら、解剖した部分を戻すときに雑に縫われるからされる前でホントに良かったよ」


和野方 「…けど、良かったと思ったのは最初だけだったけどな 後々はもう薬を投与し続けて化け物にさせないようするのが精一杯だった…」


和野方 「せっかく死体解剖される前に盗んできたのに、自分で化け物にしちまった…ほんと、バカだよな?結果的に俺のせいで真里亞は蘇生できなくなっちまった…俺のせいで、真里亞は……」


佐倉 「…」


和野方 「…だけど、それから2ヶ月ぐらい経った頃かな 最悪の悲劇が起こったんだ」


佐倉 「最悪の悲劇?」


和野方 「…真里亞の死体が盗まれたんだ しかも俺が作った薬品や今までの実験結果のデータなどを全部根こそぎ持っていかれてた」


和野方 「俺一人でしか研究してないのに、どこで情報が漏れたのかわからないがシャレにならなかった」


和野方 「普通の風邪薬とかそういうものだけならまだよかったが、真里亞を化け物化した薬まで持っていかれてた しかもその薬を投与した真里亞の死体も持っていかれてたから本気でまずいと思った」


和野方 「あの薬を悪用されたらまずい…真里亞の死体を解凍してまたあの薬を投与したら、今度こそ真里亞は本格的な化け物になっちまう……そんなことを頭の中で横切ったんだ」


和野方 「でも警察には相談できなかった 俺の作った薬は言わば薬品兵器、そんなものを作ってたなんて警察に言ったら逆に俺が捕まっちまう」


和野方 「かといって、このまま放っておくことは出来なかった 盗んだ奴らの足取りを掴むために俺の研究所に残された痕跡で割り出そうとした…」


和野方 「…だが、盗んだ奴らはプロだったみたいで指紋どころか靴の跡すら残っていなかった そんじゅそこらの盗みやとは違う」


和野方 「それから数ヶ月経ったころ…悲劇が現実になっちまった……しかも空気感染型に改良されていたからよけいに最悪だった」


和野方 「わざとやったのかは知らないが感染した奴らはみんなゾンビになっちまった…真里亞も真里亞で、薬の改良版を投与されてよけいに化け物化していた……」


和野方 「俺があんな薬を作っていなかったら…こんなことにはならなかった 俺があんな物を作らなければ……!!」ギリッ


佐倉 「…」


和野方 「…俺が話せるのはここまでだな これ以上はなにも言えることはない」


佐倉 「…そうですか あなたは過去にそのような事があったんですか」


佐倉 「あなたがそのような薬を作っていなければ、この世の皆さんは……」


和野方 「…恨んでもらってかまわない 俺が原因でこの世界はこうなったんだ いくら盗まれて悪用されたとはいえ、その薬を作り出したのは俺だ」


和野方 「…だけど、恨み殺すならまだ待ってくれないか せめてあいつらだけでも安全な場所に送ってやりたい…それが終わったら殺してくれて構わない 頼む!」


佐倉 「…別にあなたを殺す気なんてありませんよ 今さらあなたを恨んで殺してもなんにもなりません」


佐倉 「それにあなたを殺したら…みなさんが悲しんでしまいます 若狭さんなんてあなたが死んだら精神崩壊を起こしてしまいます」


佐倉 「もしそんなことになったらみなさんは全滅してしまいます なのであなたには生きてもらわないと困ります」


佐倉 「そうですよね 太郎丸」


太郎丸 「アンアンッ!」ハッハッ…


和野方 「…っえ 太郎丸!?なんでお前まで見えて!?」


佐倉 「私と一緒ですよ 最近太郎丸の出番がなくなってしまったのでこういう時に出さないとと思いまして」


和野方 「メタイなおい!?」


佐倉 「というわけで、今度からは太郎丸もちょくちょく出てきますのでその時はよろしくお願いしますね」


佐倉 「あっご飯などはいらないので用意しなくても平気ですよ わたしも幽霊なので食べません」


太郎丸 「アンアンッ!」


和野方 「…なんか、釈然としないがわかった」


佐倉 「…長谷さん 死体を盗んだことに関してはわたしからはなにも言うことはありません…ですが」


佐倉 「この事は誰にも言ってはいけませんよ もし言ったら、あなたはみなさんに敵対扱いされますからね」


和野方 「それは当たり前だろ 俺の過去のことを話したら、あいつらだってさすがに俺を敵対するわ 俺がこんなことしてなければよかった話なんだから」


佐倉 「わかっているならいいです くれぐれも気をつけてくださいね」


和野方 「わかってるよ 佐倉さんたちもなにかあった場合にはすぐに知らせてくれるとありがたいな」


佐倉 「できる限りのことはします 太郎丸もおねがいしますね?」


太郎丸 「アンアンッ!」


…ンン


和野方 「っ!」


悠里 「…長谷さん?まだ起きていたんですか?」


和野方 「あっあぁ まだ少しな?それよりどうした もしかして起こしちまったか?」


悠里 「ううんそんなことないわ ただなんか目を覚ましちゃっただけ…ふぁっ」


和野方 「もう酔いは覚めてるか?見た感じ覚めてるように見えるが」


悠里 「えぇ、寝たおかげで覚めてるわ この前と一緒で飲んだ後の記憶がないけど…」


和野方 「うん 逆になにも覚えてない方がいいから思い出さないで」


悠里 「…っえ?」


和野方 「それより起きたんなら部屋に戻った方がいいんじゃないか?俺もまた美紀たちに疑われる二の舞をなことにはなりたくないんだが」


悠里 「そうね みきさんはかなり疑い深いから一緒にいるとまた警戒されるわね」


悠里 「それじゃわたしはいくわ 今日も付き合ってくれてありがとね!長谷さん」スクッ


和野方 「どういたしまして また一緒に飲みたければ付き合ってやるぞ?」


悠里 「…たぶん、今日が最後だと思うからもうないと思うわ」


和野方 「っえ 最後…?」


悠里 「はい…じつは、長谷さんが起きたらその日にでも別の場所に避難しようと話をまとめてたんです あの日、ヘリが爆発した時に電気系統がすべてダメになってしまったので」


和野方 「…そうか ダメになっちまったのか それは悪い事をしたな 俺のせいで全部だめにしちまって」


悠里 「いいえ長谷さんのせいではありません 長谷さんは私たちを守るためにあの化け物と戦ってくれたんですから仕方ありません」


悠里 「それに最初に爆発を起こしたのはあの化け物です 長谷さんがやったわけじゃないので謝るのはおかしいわ」


和野方 「だが、俺がトドメを刺してたかもしれないだろ 二〜三回目は俺の手で爆弾を使ったんだから」


悠里 「そうだとしても長谷さんは私たちを守るために使ったのは事実なんですからトドメを刺していたとしても私たちはなにも言わないわ」


悠里 「もしあなたに助けてもらわなければ私たちは死んでたわ あの化け物に対抗する手段なんてなにもなかった…」


悠里 「今思うと、長谷さんがいてくれてホントに良かったと思ってるわ 今まで私たちを守ってくれてほんとに助かってるわ」


悠里 「だから気にしないで?長谷さんが電気系統をダメにしてたとしてもだれもなにも言わないから」


和野方 「悠里…」


悠里 「それじゃそろそろ行くわね 明日はみんなでこの場所を出るからなるべく早めに荷物をまとめておいてね」ヨット


和野方 「わかった すぐに出れるようしておくよ」


悠里 「おねがいね …あっそれと長谷さん 明日ここから出る前にちょっとお願いがあるのだけど」


和野方 「おねがい?なんだ」


悠里 「ここを出る前に卒業式を行うのでその時に先生役をお願いしたいんです 長谷さんは仮教師の学園生活部の副顧問ということになってるので代行をお願いします」


和野方 「卒業式の教師代行ねぇ 具体的にはなにやればいいんだ?」


悠里 「それは明日教えるわ 今聞くより事前に聞いた方が忘れなくて済むでしょ?」


和野方 「…それもそうだな?わかった 明日聞こう」


悠里 「…」ジッ… 和野方を見つめて動かない


和野方 「…? どうした?行かないのか?」


悠里 「…えっと、長谷さん 帰る前に少し、甘えてもいいかしら…?」///


和野方 「…っえ 甘えたい?(あれ なんかデジャブな感じが…)」


悠里 「…だめ、かしら」シュン…


和野方 「…えっと、甘えるって一体どういうことをすればいいのかな?」


悠里 「…ちょっと、失礼しますね」タッタッタッ…スッ


ポスッ…


悠里 「ーっ…」///カァァ 身体を丸めて和野方に背もたれかけるように座る


和野方 「…あの、悠里?これは一体…」


悠里 「…あっ甘えてるんです あまり聞かないでください…」///プルプル…


和野方 「いや聞かないでって言われても…」


悠里 「ーっ…」///


悠里 「(あぁぁぁぁ!!!?わっわたし、長谷さんに甘えちゃってる!!長谷さんがあぐらかいてる上に座って甘えちゃってる!!!!)」///


悠里 「(重くないかしら…?重すぎて足痛めたりしないかしら いやそれ以前にあぐらかいてる上に座ったら普通痛いよね)」///


悠里 「(やっぱりどいた方がいいかしら でもまだ長谷さんに甘えたい もっと長谷さんの温もりを感じていたい!)」///


悠里 「(このまま抱きついてほしいな…もしくは頭を撫でて甘やかしてほしい 甘やかしてくれるかな…?)」///チラッ


和野方 「(…今、悠里のやつ俺に視線を向けてきたな これはなにかして欲しいという合図かな?)」


悠里 「(でも私から頭撫でてなんて言えない!!そんなこと恥ずかしくて言えない!!)」///


悠里 「(今ここで座ってるのだって恥ずかしいのにさらにそんなこと言って恥ずかしい思いをしたら頭が真っ白になっちゃう!!それにはしたない女だと思われたくないし…)」///


悠里 「(でも甘えたい…長谷さんに気持ちを落ち着かせてもらいたい どこでもいいから触ってほしい…あっでもエッチなのはダメ!まだ私には早すぎる!)」///


悠里 「(長谷さん気づいて わたしに抱きつくか頭を撫でて!)」///チラッ


和野方 「(あっまた見た …これは頭とか撫でてあげた方がいいのか?たぶん悠里のやつ 甘えたいけど恥ずかしくて言えないんだろ)」


和野方 「(でも勘違いだったらいやなんだよな ただ見てるだけで別に甘えてきてるわけじゃなかったら変態だのセクハラだのって言われることも考えられる…)」ウーン


悠里 「〜っ…」///チラッチラッ…


和野方 「(…まぁ 言われたら言われただ)」スッ…


ポスッ


悠里 「っ!」///和野方に頭の上に手を置かれる


和野方 「…」ナデナデ 悠里の頭を優しく撫でてあげる


悠里 「ーっ!!」///カァァ


悠里 「(ふぁぁ〜!!あっあたま、あたま撫でられてる!長谷さんが私の頭を!!)」///


悠里 「(長谷さんの温もりを感じながら暖かい手で優しく撫でてくれてる 恥ずかしいのに、すっすごく落ち着く…)」///ボー…


悠里 「(はぁぁ…日頃溜まってたストレスがバカみたいに感じてきた もっと甘えたい…)」///トローン


和野方 「…」ナデナデ


悠里 「〜♡」///ゴロゴロ…


和野方 「(…なんか、悠里が猫みたい 俺自身動物に好かれないから実際撫でたことないけど…)」


和野方 「(にしてもやっぱり悠里は甘えたかったみたいだな 撫でてあげたら最初は死んだ魚のような目をして恥ずかしがってたが今は落ち着いた表情をしてる)」


和野方 「(やっぱり酒飲んでる時と飲んでない時の甘え方が全然違うな 酔ってない時は恥ずかしながら甘えてきてかわいらしい…)」///


和野方 「(…いや、それじゃ酔ってる時はかわいくないのかというわけじゃないからな 視聴者のみんな、勘違いしないでくれよ?)」←誰に言ってるんだか…


悠里 「…あっあの、長谷さん やっぱり…またここで寝ていいかしら?」///


和野方 「…っえ?」


悠里 「…だっだめ?」///


和野方 「…また見られた時に誤解されたくないんだが」


悠里 「その時は前みたいにわたしが言うので安心してください なので…」///


和野方 「…はぁ、わかったよ それじゃ誤解されたら説得たのむぞ?」


悠里 「っ! はっはい!」///パァァ


和野方 「ただ寝るなら膝枕で寝てくれ?さすがにこの体制で寝られると俺もいろいろとキツい」


悠里 「わかりました!」///ヨット


…ポスッ 和野方の膝を枕にして寝っ転がる


悠里 「〜♡」///ゴロゴロ


悠里 「(はぁぁ〜…長谷さんの膝枕 丁度いい高さだからすごく寝やすい それに長谷さんが近くにいるってわかるから安心できる♡)」///


悠里 「(最初は恥ずかしかったけど、だんだんと恥ずかしさが取れて積極的に甘えられるようになったから思い切ってここで寝たいって言ってよかったわ!)」


悠里 「(…でも、やっぱり完全には取れないわね 膝枕してもらったのはいいけど、長谷さんの顔を見ることができない…見たいけどムリ!)」///カァァ


悠里 「(はぁ…長谷さんの顔を見ながら寝むりに付けたらよかったんだけど、それは無理そうね 現に今私の顔がどうなってるかわからないからあまり見せたくないわ…)」///


和野方 「…どうだ?俺の膝まくら寝心地悪くないか?」


悠里 「えぇ平気よ 悪いどころか丁度いい高さだからすごく寝やすいわ これならすぐに眠りにつけそう」


和野方 「そうか それならよかった」


和野方 「(本当ならあまりここで寝かせたくはないんだが悠里が落ち着けるならここで寝かせた方がいいかもしれないな 誤解される恐れはあるがまぁそれは仕方ないか これで悠里が落ち着いてくれるなら誤解されるぐらい安いもんだな)」


和野方 「(今だけでも落ちつてくれよ?悠里)」ナデナデ…


悠里 「〜♡」///













朝ー資料室(胡桃たちの寝室)



胡桃 「…っん」スゥ…


胡桃 「…あさか んんっ!」ググッ…


胡桃 「ふぅ…さて、今日は長谷のやつ起きてっかな もう4日も寝続けてるからそろそろ起きてくれないといろいろと進められないな」


胡桃 「(それにりーさんの精神もそろそろ限界のはずだ ここ最近ずっと疲れた顔を見せてるからマジで起きてくれないと…)」


胡桃 「…あれ?」



美紀 「すぅ…すぅ…」


由紀 「すやすや…」


胡桃 「…りーさんがいねぇ もう起きてご飯の支度してるのか?」スゥ… 悠里の布団を触り、まだ温かいかを確かめる


胡桃 「…布団に温もりがない 出てからかなり時間経ってるな 布団の温もりがなくなるのはだいたい一時間ぐらいだと思うからりーさんは5時ぐらいから起きてたことになるな」


胡桃 「…そんな時間から起きて飯作るか?さすがに早すぎる いつものりーさんならそんなことしないはず」


胡桃 「…まさかな まさか精神崩壊してどこかに行っちまったってことはないよな?もしそうだったらまずい!」ガシッ…スクッ シャベルを手に持ち立ち上がる


胡桃 「(急いで探しに行かないと!とりあえずまずは部室に行っていなかったら長谷のところに行ってみよう それでもしいなかったら全員起こして探さねぇと!)」タッタッタッ…


ガラッ…ピシャンッ













和野方の寝室



和野方 「…」


悠里 「すぅ…すぅ…」スヤスヤ


和野方 「…ものすごく幸せそうな顔して寝てんな そんなに俺の膝枕が良かったのかな…?」


和野方 「…てか、なんだかんだでもう朝か なんか目が覚めちまってずっと起きてたが…今日卒業式やるって言ってたけど大丈夫かな 途中で居眠りしそうだな…」


和野方 「…まぁ、なんとかなるかな ならなかったらその時はその時だ!」



…コンコン


…ナガヤ、オキテルカ?モシオキテタラヘンジシテクレ


和野方 「あぁ起きてるよ 中に入ってきていいぞ」


ッ! オキタノカ!?ハイルゾ!


ガチャッ


胡桃 「…」スチャッ シャベルを構えて警戒しながら入ってくる


和野方 「…どうした?そんなに警戒して…おれ寝てる間になにかしたか?」


胡桃 「あぁいや、そういうわけじゃない ただ…もしかしたら化け物になってるんじゃないかと思ってな 少し警戒してただけだ」スゥ… シャベルを下ろして警戒を解く


和野方 「まともに会話ができる化け物なんて今まで見たことないだろ…」


胡桃 「それはそうなんだけどな あの時の化け物、ネメシスみたいに他の化け物とは違う奴がいたからな もしかしたらしゃべれる化け物も出てくるんじゃないかと思って…な」


和野方 「…たしかにそれはないとは言えないな もしかしたらそういう化け物もいるかもしれないな」


胡桃 「だろ?それとりーさんは…」


悠里 「すぅ…すぅ…」


胡桃 「…ここで寝てたか てかすげぇ気持ちよさそうな顔して寝てるな?」


和野方 「あぁ 昨日の夜、俺が目を覚まして少し体を動かすために廊下に出てたら悠里がいてな?悠里も目が覚めて屋上に行こうとしてたみたいだから少し話をしようってことになってここで話してたら悠里が途中で寝ちまって…」


胡桃 「なるほど だからりーさんは長谷の膝をまくらにして寝てるのか それなら納得だ!」


和野方 「そういうことだ (さすがにほんとのことは言えないな 本当は悠里が精神的にキてることを話したら心配するだろうからな)」


胡桃 「…なぁ長谷 昨日りーさんと話してたんだよな?」


和野方 「? あぁ、今さっき言った通り話してたぞ?」


胡桃 「なんかおかしくなかったか?りーさんのようす どことなく疲れてるように見えなかったか?」


和野方 「…」


胡桃 「…やっぱり、おかしかったか ここ最近ずっとりーさんの様子がおかしかったんだよ」


胡桃 「生活面に関してはそこまで気にするようなことはなかったんだが、常に疲れた顔を見せて何かしてるわけでもないときでもため息ついて…次第にだんだんと顔色が悪くなってきてな」


胡桃 「ときどき畑が心配とかって言い出すんだ もう畑はダメになってるのになにを心配してるのか…ちょっと、精神的にも心配でな」


和野方 「…あえて言わないようしたんだがな 心配させたくなかったから言わなかったんだが…」


和野方 「…俺と話してる時もかなり精神的にキてたよ みんなのことや俺のこと、また救助隊が来るかどうかや今後のこと…いろんなことで悩まされてすこしおかしくなってるな」


和野方 「このままだとちょっとしんぱいだな 今より悪化したら由紀みたいになるか、あるいは由紀以上に悪くなるか…もしそうなったらこの先どうなることやら」


胡桃 「…なんとかならないか?ゆきはともかく、りーさんまでそうなったらほんとにもう……」


和野方 「…そう言われてもな 人の精神に関しては俺たちがどうこうできるわけじゃないし、なにより悠里自身が一番なにを気にしてるのかがわからない 一番に気にしてることを解決させてやれば少しは治ると思うが…」


和野方 「(もしそれが妹のことだったらもうどうしようもできないからな しかも、おそらくだが悠里の妹はもう…)」


胡桃 「…長谷 りーさんはお前のことが好きなの知ってるよな」


和野方 「? あぁ知ってるけど…それがどうした?」


胡桃 「…頼みがある りーさんを…見てあげてくれないか?たぶんお前にしかできないことだから見てほしいんだ」


胡桃 「りーさんはお前に惚れてるから好きな奴に慰めてもらえば少しは違うと思うんだ 長谷より長く一緒にいた私たちよりもお前に見てもらったほうが絶対にいいと思う」


胡桃 「…頼めないか?りーさんの面倒を見てほしいんだ このとおりだ!」


和野方 「…見るのは構わないが俺が見たところであまり変わらないと思うぞ?いくら惚れてる奴に慰めてもらったところで限度はある」


和野方 「…まぁ、やるだけやってみるよ あまり期待しないでくれよ?」


胡桃 「期待してるぜ これはお前にしかできないことなんだ …だから、大舟に乗ったつもりで頼む」


和野方 「…はぁ わかったよ?だけど大舟じゃなくせめて小舟にしてくれ 大舟には乗れない」


胡桃 「…わかった 小舟でもいいから頼む」


和野方 「任された できる限りはやってやる 誰一人たりとも死なせないためにな!」


胡桃 「…うん!」













昼間ー駐車場(卒業式スキップ)



悠里 「さぁて!それじゃ張り切っていくわよ!」


由紀 「おおー!」


美紀 「二人とも元気ですね 元気なのは構わないんですがあまり騒がないでくださいね」


胡桃 「別にいいじゃないか!みんな元気になったんだから少しぐらい騒いでも!」


和野方 「いやあまり騒ぐとやつらが…」


胡桃 「そのときは私とお前で守ればいいさ!」


和野方 「おまえ…まぁいいか たしかにそうすればいいだけの話だからな」


由紀 「たーのしぃたーのしぃ卒業旅行!早くいこー!」( ✧Д✧)


悠里 「そうね 早く行きましょう!」ガチャッ


胡桃 「はじめはわたしが運転するから次はりーさん頼むぜ?」バタンッ


悠里 「わかったわ」


和野方 「よっと!」ヒョイッ 車の上(ボンネット)に乗る


美紀 「…長谷さん 片手ないのに車の上に乗ってだいじょうぶなんですか?中に入ったほうが…」


和野方 「いいよ 俺が入ると窮屈だろ?この車四人乗りなんだから」


美紀 「たしかにそうですが…」


悠里 「長谷さん 片手ないと振り落とされる可能性があるから中に入ってくれない?少しくらい窮屈でもいいわ」


和野方 「…そうか?でもおれが隣にいるといろいろと気にしないか?俺男だし」


悠里 「それなら助っ席に乗ってくれないかしら 助っ席に乗れば問題ありませんよね」


和野方 「たしかに問題はないな わかった それじゃ悪いけど助っ席に乗るよ」ヨット…スタッ 車の上(ボンネット)から落ちてくる


悠里 「ゆきちゃん みきさん わるいけど私も後部座席に座るから詰めてもらってもいい?」


由紀 「わかったよりーさん」ヨット


美紀 「どうぞゆうり先輩 これで入れるはずです」


悠里 「ありがとう よっと」ストンッ…バタンッ 後部座席に座ってドアを閉める


提督 「胡桃 助っ席だがとなり座るぞ?」バタンッ


胡桃 「かまわないよ それじゃ、しゅっぱーつ!」


全員 「「おおー!」」


和野方 「っえ おっおぉー?」













とある道路ー道中走行中



ブロロロ…


ゆき 「わくわく〜!」o(*^▽^*)o~♪


胡桃 「…っと あぶねぇ引くところだった」クイッ… 運転中


和野方 「奴らそこらへんに歩いてるからな いくら化け物化してるとはいえ引きたくないよな」


胡桃 「まったくだ」


悠里 「すぅ…すぅ…」


美紀 「…ゆうり先輩寝ちゃいましたね やはり疲れていたんですね」


由紀 「そうだね ここ最近ずっと疲れてたみたいだもんね?今日はすごく元気そうだったけど」


胡桃 「長谷が目覚めたから元気になったんだよ りーさん長谷のことずっと気にしてたからな!」


由紀 「…そういえばそうだね?ながなががあのデカブツと戦って 大ケガして寝込んでから元気なかったね」


美紀 「…」


胡桃 「それにしても さっきの長谷はおもしろかったな!卒業式の先生をやってもらったがもうあれは笑いものだぜ!」


和野方 「ちょっ!?」


由紀 「ぶふっ!くるみちゃん思い出させないでよ 思い出したらまた…ぷっ!」


美紀 「ぷっ…!」ククッ


和野方 「思い出すなお前ら!仕方ないだろ 言いづらかったんだから!おかげでオレは盛大に舌噛んだんだからな!」


胡桃 「だとしてもよ!初っ端の卒業証書授与でふつう舌噛むか?卒業証書じゅって!」クククッ


由紀 「そのあといってー!って叫んでたよね あれはおもしろかったなー」(´^ω^`)ブフォwww


美紀 「〜っ…!」クククッ


和野方 「…おまえら、いい加減にしないとそろそろ怒るぞ?おれも我慢の限界というものがあるんだからな」ピクッ


胡桃 「おぉこわいこわい!二人とも そろそろ長谷をいじめるのをやめとくぞ?怒って暴れられたらこまるからな」


美紀 「はい わかりました」


由紀 「へへーんだ!片手のないながながが怒ったところで怖くなんか…」


和野方 「…へぇ?怖くないねぇ…?」ギロッ


由紀 「っ!!!!!?」ビクゥッ!!!!


和野方 「…由紀 休憩ポイントに着いたら…覚えておけよ?たーっぷりお仕置きしてやるからな?」(#^▽^)


由紀 「ひぃっ!?なっながながこわい!!助けてみーくん!」


美紀 「自業自得です くるみ先輩が警告したにも関わらず それを聞かなかったゆき先輩が悪いです」


由紀 「えぇー!?みーくんの薄情者!くるみちゃんたすけてー!」


胡桃 「じゃあなゆき お前のことは忘れないよ!(笑)」


由紀 「くるみちゃんまでー!!」


和野方 「静かにしろ 悠里が寝てるんだから声抑えろ」


由紀 「あっごめんなさい…」


和野方 「まったく…」ハァ…


由紀 「…ねぇながなが さっきはごめんね?調子に乗っちゃって…」


和野方 「別にいいよ 気にしてないから」


由紀 「ほんと…?」


和野方 「ほんとだよ それ以上聞いてきたらまた怒るぞ」


由紀 「…わかった」


胡桃 「ゆき この道であってるよな?」


由紀 「っえ?あ、ちょっとまって」パサッ 地図を開いて現在地を確認する


由紀 「…うん この通りであってるよ そこを右に曲がって?」


胡桃 「わかった」


美紀 「…」ボー… 外の景色を見てぼーっとしている


悠里 「すぅ…すぅ…」













夜ーとあるガソリンスタンド



美紀 「すぅ…すぅ…」車の中で寝ている


由紀 「すー…すー…」


胡桃 「くぅー…くぅー…」



和野方 「…静かだなぁ 奴らの声全然しないな」外に出て見張りをしている


悠里 「そうね でも聞こえない方が安心できるわ 奴らが近くにいないと思えるから…」


和野方 「あんまり油断するなよ 奴らが毎回声出してるとは限らないんだから気づいた時にはもう噛まれてることだってあるんだからな」


悠里 「…それを言わないでほしかったわ 少しでも落ち着きたかったのに…」


和野方 「あっ…わるい 気が利かなくて」


悠里 「…じょうだんよ わたしも気を緩めちゃいけないことはわかってるわ 警戒してないといつ襲われるかわからないのだから落ち着こうとなんてしちゃいけないわよね」


和野方 「いや別に落ち着いてはいいと思うが…逆に気を張り詰めすぎると精神的に疲れるから落ち着いた方がいいと思うぞ?」


悠里 「でも警戒してないと奴らがいつ近づいてくるかわからないから気を緩めるわけには…」


和野方 「静かにしてれば足音とか聞こえてくるからすぐわかるよ それに俺だっているんだから二人で聞いてれば、どっちかが見落としてももう一人が気づければいいんだから平気だろ?」


悠里 「…それはそうかもしれませんが……」


和野方 「…それでも落ち着けないのか?」


悠里 「…」


和野方 「…はぁ わかったよ」スゥ…


ギュッ…


悠里 「…っえ?」ドキッ 和野方に手を握られる


和野方 「これなら安心できるだろ 俺がそばに居るんだから身の安全が保証されてることわかるよな?」


悠里 「ーっ…えっえぇ そうね?あなたがいるから…心配することないわね」///カァァ…


和野方 「そうだろ?だから安心しろって」スゥ… 悠里から手をはな…


悠里 「あっ…まって!」ガシッ 引っ込める和野方の手を掴む


和野方 「っ! …どうした?」


悠里 「っあ!えっえと…その……あのですね?」///


悠里 「そのぉ…えぇと、まっまだ……」///カァァ


和野方 「…」スゥ…


ギュッ


悠里 「っ!!!!」///ドキッ


和野方 「…これでいいのか?」再び悠里の手を握る


悠里 「…えぇ!ありがとう長谷さん それでもしイヤじゃなければ、交代の時間が来るまで…握っててもいいかしら?」///


和野方 「かまわないよ それで落ち着いてくれるならな」


悠里 「…ありがとう 長谷さん」///


和野方 「…」


悠里 「~♡」///ギュッ


和野方 「(はぁ…これはまたずいぶんと甘えてきたな 酔ってないからまだ押しは弱いが…)」


和野方 「(俺には真里亞がいるのに…これじゃ完全に浮気だよ もし真里亞が生きてて、こんなところ見られたら即ビンタものだな)」


和野方 「(…おぉこわい 真里亞怒ると怖いからなぁ?もし浮気じゃないけど浮気してると勘違いされたら往復ビンタの連発だな 一度ケンカしてやられたことあるがあれは痛かったなぁ 頬がトマトみたいに腫れたからな)」


和野方 「(今だけもういないことが嬉しい限りだ …嬉しくはないが……)」


悠里 「…ねぇ長谷さん もっとそっちに近づいていい?」///ドキドキ


和野方 「…別にかまわないけど」


悠里 「…」///スッ…トンッ 和野方の肩に自分の方をぶつけて密着する


和野方 「…あの、悠里?たしかに近づいていいとは言ったがさすがに近すぎないか?肩密着してるんだが」


悠里 「…いやだった?いやなら離れるけど…」シュン…


和野方 「…いや、べつにいやじゃないが…(離れるといいながらそんな顔するなよ いやだと言いづらいじゃねぇか…)」


和野方 「(…まぁ別に嫌じゃないんだけどな いろいろな意味でちょっとあまり近づいて欲しくはないが…)」


悠里 「そっそう?それならこのままでいさせて…?」オソルオソル


和野方 「…奴らが来たときには離れてくれよ?」


悠里 「わかってるわ その時はちゃんと離れるから安心して?」///


和野方 「…わかった ならいいよ 奴らが来るか交代の時間が来るまでこのままで」


悠里 「はい!ありがとう長谷さん!」///


和野方 「どういたしまして」


和野方 「(はぁ…手を繋ぐだけじゃもの足りず、肩までつけてきたか これは完全に浮気と勘違いされるな)」


和野方 「(しかしまたずいぶんと甘えてくるな 酒飲んでないのに積極的になって…もしかして耐性がついてきたか?)」


和野方 「(…いや、まだ弱い方か 酒飲んだ時の悠里はもっと積極的だな キスしようとしたりとか胸を触らせてきたりとかしてたからな それと比べたら今の悠里はまだかわいい方だな)」


悠里 「~♡」///スルッ…ギュッ 和野方の手に自分の手を絡めてさらに密着する


和野方 「…」


和野方 「(…あの、悠里さん?あなたなにさりげなく腕を組ませてるんですか?てかそれ以上密着しないで!?)」


和野方 「(それ以上密着されたら確実に悠里の豊満な胸に俺の腕に当たる!悠里の胸でかいから絶対に当たる!お願いだからそれ以上は…!!)」ダラダラ…


悠里 「(はぁ…しあわせぇ!長谷さんの温もりを感じられてすごく落ち着く 体温はもうほとんどないけど、それでも近くにいるとわかって心が安心するわ)」///


悠里 「(それに長谷さんの手ってけっこう大きいのね やっぱり男の人はみんな大きいのね 冷たくてもすごく安心できるわ!)」///


悠里 「(…もう少し、近づいてもいいかしら?もっと長谷さんの温もりを感じたい きっと長谷さんも近づいたとしても許してくれるわよね)」///


悠里 「(さりげなく、さりげなく…)」///ギュッ… 和野方の腕をしがみつくように抱きつく


ムニュッ


和野方 「っ!!!!!?」///ビクッ!!


悠里 「ーっ…」///ギュゥゥ


和野方 「(ちょっ!?ゆっ悠里おまえ なんで俺の腕にしがみつくんだよ!?あぁぁやばい 腕に、腕に悠里の胸の感触が!!)」///


和野方 「(なぜか痛覚が戻ってるから悠里の胸の感触が服の上からでもわかる!すごく大きいということもわかる!)」///


和野方 「(離れてくれぇぇー!マジで離れてくれぇぇ!!理性があるうちに俺から離れてくれゆうりぃぃー!!!!)」///


悠里 「~♡」///ギュッ 抱きしめたまま離れる気なし


和野方 「ーっ…あっあの、悠里さん?ちょっとつかぬ事を聞くが…さすがに近すぎないか?しかも俺の腕にもしがみついてるが…」


悠里 「…だめ?もしダメなら離れるけど…」シュン…


和野方 「(だからそんな顔するなよ ダメなら離れるといいながらそんな顔すんじゃねぇよ ダメと言いにくいだろ…)」


悠里 「…だめですか?それともわたしといるのがいや…?」ウルッ 涙目になって和野方に問いかける


和野方 「…イヤじゃねぇよ イヤなら今すぐ離れろって言ってるよ」


和野方 「ただな その、近すぎるんだよ 肩をつけるぐらいならまだ良かったんだが…腕にしがみつくのはちょっとやめてほしいんだ」


悠里 「なんで?理由を聞かせて」


和野方 「…ーね」ボソッ


悠里 「…っえ?」


和野方 「…むっ胸が当たってるんだよ 俺の腕に…」ボソボソ


悠里 「…」


悠里 「っ!!!!!? っあ ごっごめんなさい!!全然気が付かなかったわ!長谷さんにしがみつくのに夢中で…」バッ 胸が和野方の腕に当たってるとわかるとすぐさま離れる


和野方 「つかむのは構わないがしがみつくのはやめてくれ 俺だって男なんだからその、腕に胸が当たってるとどうしてもな?」


悠里 「すっすみません こんな粗末なものを付けて…」///カァァ…


和野方 「あぁいや、べつに粗末なものとは思ってないが…」


悠里 「…っえ?」


和野方 「あっ!いっいや、なんでもない 今のはなしだ!前言撤回する 今の言葉は気にしないでくれ」


悠里 「…そっそうですか わかりました 今のは聞かなかったことにします」///プシュー…


和野方 「あっあぁ そうしてくれ(やばいやばい!つい本音が出ちまったよ!)」


和野方 「(悠里に胸つけられて粗末なものなんて言うからついそんなことないって言っちまったよ!俺変態じゃねぇか!)」


和野方 「(あぁ…やっちまったよ すごい軽蔑な目で見られるだろうな 女に胸のことを話したら普通に変な目で見られるよな)」


和野方 「(次から悠里とどうやって接していこう…ヘタすれば今後一生気まずい状態で過ごしていくことに……)」ハァァ…


和野方 「…」チラッ 悠里の様子を伺う


悠里 「ーっ…」///カァァ…


悠里 「(わっ私の胸…粗末なものじゃないのね 胸なんてただの脂肪だと思っていたけど、そんなことなかったみたいね)」///


悠里 「(わざとじゃないけど 長谷さんも私の胸を当てられて嬉しかったのかしら…?)」///チラッ 和野方の様子をうかが…


和野方&悠里 「「っあ」」二人の目線が合う


悠里 「っ!!!!!!」///カァァ!!フイッ 和野方と目が合うとすぐさま目線を外す


悠里 「(なっなんでこっちを見てるの長谷さん!?もろ目が合ったじゃない!!)」///


悠里 「(長谷さんの様子を伺おうとしたのにこれじゃ見れないじゃない!なんで長谷さんまでこっちを見て…っ!!)」///


悠里 「(まっまさか…長谷さん 胸を当てられたとこによって興奮してこっちを見てたのかしら?それでいつ襲うかタイミングを見計らって私のことを…?)」///


悠里 「(…そっそうよね 長谷さんだって男の子なのだからそう思ってもおかしくないわよね そうさせたのも私なんだから…)」///


悠里 「(…でも、長谷さんにだったら わたし…襲われてもいいかも わたしも長谷さんのこと好きだし なにより長谷さんが襲ってきたとしても優しくしてくれそうだし…)」///ドキドキ


和野方 「(あちゃー…完全に警戒されてるな そりゃそうだよな?あんなこと聞いたらだれでも警戒するよな これはまずいことになったな…)」ハァ…


和野方 「(今後しばらくはこんな状況が続くな…まいったなぁ ヘタに弁解したら逆効果だしな?胡桃たちに心配かける前になんとかしたいが…)」ウーン


…ガチャッ


美紀 「ふぁ…んん ゆうり先輩、長谷さん 見張り交代の時間です」


悠里 「っえ!?あっも、もうそんな時間なの…?」シュンッ…


和野方 「もうそんな時間か 胡桃は起きてるか?」


美紀 「くるみ先輩も起こしたのでだいじょうぶです ちゃんと起きてます」


ガチャッ


胡桃 「んんーっ!…ふぅ 交代だぞ二人とも?次は私たちが見るから仮眠とっていいぜ」


和野方 「わかった それじゃ少し仮眠取らせてもらうよ」スクッ


悠里 「はぁ…」(-言-)


美紀 「…? どうかしたんですか?ゆうり先輩 なんかすごく暗い顔してますが」


悠里 「…なんでもないわ 気にしないで…」ハァァ…


美紀 「?」


胡桃 「…っ! ははーん?なるほどねぇ!」ニヤッ


郁弥 「二人とも、なにかあったらすぐ俺を起こしてくれ 二人で対処しようとするなよ?」ガチャッ 車のドアを開けて中に入ろうと…


胡桃 「ちょっとまて長谷 まだ寝ないでくれ」ガシッ 和野方の肩を掴んで呼び止める


和野方 「? どうした?」


胡桃 「ちょっと話がしたいんだがいいかな?」ニヤニヤ


和野方 「…なんか、ものすごく悪巧みを考えてそうな顔をしてるな?なんだよ話がしたいって」


胡桃 「話をする前にっと!」


胡桃 「みき、りーさん ちょっと私たち話があるから少しのあいだ二人に見張りを任せてもいいか?ガソスタの休憩室で話がしたいんだ」


美紀 「っえ?あっはい かまいませんが…?」


悠里 「話しってここじゃできないの?夜だからあまり出歩かないほうが…」


胡桃 「だいじょうぶだって!それじゃ少しの間たのむぜ 長谷行くぞ!」タッタッタッ…


和野方 「あっあぁ…?(一体なにを話したいんだ?ほかの皆には聞かれたくないみたいだが)」


タッタッタッ…



美紀 「…?」


悠里 「…どうしたのかしら?急に長谷さんと話がしたいなんて それに離れで話しをしに行って?」


美紀 「さぁ…?」













ガソリンスタンドー休憩室



ガチャッ


胡桃 「…よし 奴らはいないな」タッタッタッ…


和野方 「多分いないだろ?ここに来たとき事前に確かめといたからな」


和野方 「それでここまで来たがなにを聞きたいんだ?さっき悪い顔してたが」


胡桃 「ふっふーん!ちょーっとさっきりーさんと見張りしてた時のことを聞きたいんだが?」ニヤニヤ


和野方 「…んなこと聞いてどうすんだよ?わるいがそのことに関してならなにも話さないぞ」


胡桃 「なんでだ?なんかやばいことでもしてたのか?」ニヤニヤ


和野方 「別にしてねぇよ てか、女がそんなこと言うんじゃない まして男にそんなこと聞くな」


胡桃 「長谷 わたしはやばいことでもしてたのかと聞いたんだぜ?一体お前はなにを想像してたんだ?」ニヤッ


和野方 「(こいつ…)」


胡桃 「それでどうなんだ?もしかして私たちが寝てる間にもう肌を重ねあったのか!?」(✪▽✪)キラキラ


和野方 「してねぇよ!てかやっぱりそっち系のことじゃねぇか!!」


胡桃 「なんだしてないのか それは残念だぜ…」(´Д`)ハァ…


和野方 「いや残念がるなよ 逆にしてたらなんだってんだよ?」


胡桃 「んー…どういうことをしてたのか聞こうとしてたかな?」( ̄-  ̄ ) ンー


和野方 「なんでだよ…てか、女がそんなこと聞いてくるなよ まして男のおれに」


胡桃 「だってりーさんに聞いたところで話してくれるとは思えないし」


和野方 「それは当たり前だろ 聞かれて話すやつなんていないだろ 仮にお前が聞かれたら話すか?」


胡桃 「話す!」ドンッ!!


和野方 「いや話すなよ!てか躊躇なく言うな!」


胡桃 「えーだってぇ?」(・3・)


和野方 「いやだってじゃなくてだな…」


和野方 「…はぁ じゃあちょっと変なこと聞くぞ?」


胡桃 「? 変なこと?」


和野方 「男にそういう話をしてくるということはお前はそういうことに興味を持ってるという事だよな?まぁ年頃の女だから興味を持つのはわかる」


和野方 「つまり、お前はそういうことをしてみたいということか?興味があるから経験したいのか?」


胡桃 「…っえ!?」///カァァ…


和野方 「わるいが俺だって男だからな そういう話を女からされたらだれだってそう思うからな?」


和野方 「だから今この場で…」スッ…


クイッ


胡桃 「ーっ!!!!!?」///ボッ!! 和野方に顎クイされる


和野方 「こういうことされても文句は言えないからな?お前がそういう話をしてきたんだから襲われても仕方ない」


和野方 「男というものはそういうもんだ そういう話をしただけでそう思っちまうほど男は単純なんだ」


和野方 「なんだったらこのまま襲ってもいいんだぞ?お前けっこうかわいいし」


胡桃 「え?っえ、っえ!!!?」///マッカッカ 顎クイされてパニクっている


胡桃 「(っえ、あ…ちょっちょっと待ってくれ!これは一体どういうことだ!?)」///


胡桃 「(わたし長谷に顎クイされてる!?しっしかもこのまま襲うって…ほっ本気で言ってんのか!!!?)」///


胡桃 「(わたしは好きな人がいるのに長谷に襲われるのか!?長谷だって好きな人がいるのに私を襲うのか!?)」///ドキドキ


胡桃 「(たったしかにそういうことに興味ないのかと言われたらあるけど…でっでも、それでも!わたしには好きな先輩が…!!)」///グッ 目をつぶって体を微弱ながらも震えさせる


和野方 「…じょうだんだよ 本気にするな?」スッ… 胡桃から手を離して顎クイをやめる


胡桃 「…っえ?あっそ、そうだよな!冗談だよな!?いやぁ いきなりお前が顎クイするから驚いたぜ!」アハハハ!!


胡桃 「てか長谷 今の私じゃなくてりーさんにしてやれよ!りーさんにしてやったら絶対受け入れるぜ!」


和野方 「するわけないだろ!やったらほんとに受け入れそうだわ!」


胡桃 「なんだよ 長谷はりーさんとしたくないのか?りーさんけっこうかわいいじゃないか なにか不満があるのかよ?」


和野方 「いや不満とかはないけど…」


胡桃 「だったらしてやればいいじゃないか してあげればりーさん喜ぶと思うぞ?」


胡桃 「それに精神崩壊だって止められるかもしれないだろ だからわたし的にもしてあげて欲しいんだが」


和野方 「いやそれだけで精神を安定させることかできるとは思えないが…」


胡桃 「そんなのやってみないとわからないだろ!やりもしないで無理なんて言うんじゃねぇよ!」


和野方 「声を荒らげるな 奴らに気づかれるぞ」


胡桃 「だってお前がりーさんの気持ちを受け取らないからだろ!りーさんは本気でお前のこと…」


和野方 「胡桃 自分の腕を見てみろ」


胡桃 「…っえ?」チラッ 自分の腕を見ると長袖が腕を隠している…だけ


和野方 「…わからないか?自分の腕見て」


胡桃 「…なんだよ 私の腕になにか…っあ」ハッ


和野方 「…わかったか?俺が言いたかったこと 悠里の気持ちを受け取れない理由」


胡桃 「…あぁ わかったよ…感染、だろ?」


和野方 「…あぁ 俺は感染者だ それに対して悠里は感染してない…だからあいつの気持ちは受け取れない」


和野方 「彼女のことを抜きにしたとしても…な」


胡桃 「…たしかにそうだな 感染者と未感染者じゃ…ダメだな」


胡桃 「もしお前がりーさんとそういう関係になって肌を重ねたら…りーさんにも移しちまうな」


胡桃 「…なんだよ 今の世の中で、りーさんだけでも幸せにできたらと思ったのに…それも叶わないのかよ!」


胡桃 「りーさんはもうかなりやばいところまで来てるのに これ以上精神ダメージを与えたらほんとに…!!」ジワ…


和野方 「…まずいだろうな もし俺とそういう関係になれないとわかったら一気に落ちるだろうな」


和野方 「…絶対言うなよ?悠里にそんなこと言ったら大変なことになるからな?」


胡桃 「…わかってるよ そんなこと、口が裂けても言えねぇよ」


胡桃 「…」


胡桃 「…なぁ長谷 もし、もしものことだ?もしりーさんが精神崩壊を起こしたら…」


胡桃 「…最悪、りーさんをお前の手で…感染させてやってくれないか?お前がりーさんと肌を重ねたその時に…」


和野方 「…」


胡桃 「…だめか?たぶん精神崩壊したりーさんを落ち着かせるにはそうするしかないと思うんだ 一緒に感染させちまえば肌を重ねることができる」


胡桃 「もちろんお前がそれを望まないのはわかってる お前には彼女がいるし、なにより自らの手でりーさんを感染させようとしてるんだから嫌なのはわかってる」


胡桃 「…でも、りーさんを落ち着かせるにはそれしか方法がない 私たちの慰めや言葉じゃどうしようもできない だから…」


胡桃 「…その時はたのむ お願いだ…」


和野方 「…」


胡桃 「お願いだ…ほんとに、たのむ!」ググッ…


和野方 「…そうならないことを祈っててくれ なるべく感染させないように精神を安定させてやる …最悪の場合は俺も腹を括るよ」


胡桃 「…わるいが頼む ごめんな?お前にいやな役押し付けて」


和野方 「かまわないよ 俺は男なんだからいやな役をやるのは当たり前だ 女のお前たちにやらせるわけにはいかない」


和野方 「…できる限りはするよ」


胡桃 「…あぁ」








車の近く



悠里 「…おそいわねくるみたち なにしてるのかしら?」


美紀 「さぁ…先ほどなんか叫んでるようか声が聞こえましたがなに言ってるのかわかりませんでしたね」


悠里 「…もしかして くるみ、長谷さんとなにかいやらしいことを!」


美紀 「いや それはないかと」キッパリ


悠里 「なんでそんな即答で言えるのよ もしかしたらありえるかもしれないわよ」


美紀 「いやないかと思いますが…というか、ゆうり先輩長谷さんのこと信じてたんじゃありませんでしたか?もしかして疑っているんですか?」


悠里 「疑っていないわ ただ、くるみのほうから誘われた場合は話は別だと思うわ」


美紀 「それはないです くるみ先輩好きな人がいたと言っていたじゃありませんか」


悠里 「そんなのわからないわよ もしかしたら長谷さんに移り変わりしてる可能性も」


美紀 「ないと思います」キッパリ


悠里 「いやそんなこと…」


美紀 「ないです」キッパリ


悠里 「いやだから…」


美紀 「ないです」キッパリ


悠里 「…絶対?」


美紀 「絶対ないです」キッパリ


悠里 「…その根拠は?」


美紀 「二人がそのような関係と思われる雰囲気を感じとれません」


悠里 「でもよく二人で見回りに行くことが多かったからもしかしたら…」


美紀 「それは二人が適任だったからじゃありませんか 奴らに対抗できるのはくるみ先輩と長谷さんなんですから二人一緒に見回りに行った方が安全じゃありませんか」


悠里 「でも…」


美紀 「でもじゃありません いい加減にしないと怒りますよ?長谷さんを信じると言ったのはゆうり先輩じゃありませんか」


悠里 「それは、そうだけど…」



タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


胡桃 「…」タッタッタッ…


美紀 「あっおかえりなさい二人とも もう話し合いは終わったんですか?」


和野方 「あぁもう終わったよ わるいな交代の時間なのに」


美紀 「私は今からなので構いませんが」


悠里 「長谷さん 少し聞きたいことがあるの」ガシッ 和野方の肩を掴んでまっすぐ顔を見る


和野方 「っえ なっなんだよ?てか顔近い」


悠里 「…」ジー


和野方 「…あっあの、ほんとになに?なにが聞きたいの…?」


悠里 「…すんすん」スンスン


和野方 「(っえ なんで匂い嗅いでるの?俺なんか変な匂いする?)」


悠里 「…」ジー


和野方 「(そしてまた見る…マジでなに?)」


胡桃 「…りーさん なにやってるんだ?さっきから長谷の目見て匂い嗅いで」


悠里 「…長谷さん ちょっとこっちに来てもらえませんか?少し話ししたいことがあるわ」


和野方 「…ここじゃダメなのか?」


悠里 「…なんですか いやなんですか?くるみの時は一緒に行って私の時はダメなんですか?」キッ


和野方 「いや誰もそんなこと言ってないだろ べつにいやじゃないが…」


悠里 「なら来てください 少しでいいのでおねがいします!」


和野方 「…早く休みたいから手短にたのむぞ?」


悠里 「わかりました それじゃ二人ともわるいけどちょっと話してくるわね?」


美紀 「はい わかりました」


胡桃 「あんまり長くなるなよ?休む時間短くなるからな」


悠里 「わかってるわ それじゃ行くわよ」


和野方 「あっあぁ…(なんで怒ってんだ 俺なにかしたか?さっきまで気まずい雰囲気だったのになんでこんな状況に…?)」


タッタッタッ…


胡桃 「…一体どうしたんだ?りーさんのやつ いきなり長谷を連れてったが」


美紀 「…気にしなくて平気ですよ ただの焼きもちですから」


胡桃 「焼きもち…?」


美紀 「それで、長谷さんとは何を話していたんですか?なんかものすごくニヤニヤしながら向こう行ってましたが」


胡桃 「…べつに大したことじゃないよ 気にしないでくれ」


美紀 「…っえ?」


胡桃 「(さすがにりーさんのことは他のやつに話せないな もしりーさんが精神崩壊した時に感染させるなんて言ったら大事になる このことは私と長谷だけの秘密にしておかないとな)」


胡桃 「それより 私たちは見張りをしてるぞ?りーさんは長谷がいるから平気だろ」ストンッ


美紀 「あっはい わかりました」













再びガソリンスタンドの休憩室



ガチャッ


悠里 「…ここ、調べたわよね?奴らいないわよね」


和野方 「あぁ ここに到着したときにすぐ調べたから奴らはいないぞ」


悠里 「…なら平気ね」タッタッタッ…パタンッ


和野方 「…それで?話って一体なんだ 早く寝たいんだが」


悠里 「…さっきくるみと何をしていたの?」


和野方 「なにって…ただ話してただけだが」


悠里 「何を話していたの?」


和野方 「別になんでもいいだろ お前には関係ないだろ?」


悠里 「関係あるわ 長谷さんがくるみとどういうことを話していたのか気になるの」


和野方 「気になるだけだろ?お前には関係ないことだから聞こうとするな」


悠里 「おねがい教えて」


和野方 「だめだ」


悠里 「おしえて!」


和野方 「却下!」


悠里 「…なんで?どうしてかくし事するの…?おねがいだからおしえて…!」ジワァ…


和野方 「っ!? おっおい!別に泣くことないだろ?だれにだって聞かれたくないこと一つや二つあるだろ」アセッ


悠里 「たしかにそうかもしれないけど…でも、それでも聞きたいの!くるみとなんの話しをしてたのか気になるの!」


悠里 「もしかしたら…長谷さんがくるみと……」スゥ… 目が黒ずんで光が消えていく…


和野方 「…悠里?」


悠里? 「…ねぇ長谷お兄ちゃん おねがいだから…おしえて?」


和野方 「…っえ お兄ちゃん…?」


悠里? 「くるみとはなに話してたの…?お兄ちゃんおしえて?」ガシッ 和野方の服をつかんで虚ろな目で和野方と目を合わせる


和野方 「っ! 悠里!?(目が…!!)」ゾクッ


悠里? 「おねがい…おしえて?内緒にしないで…長谷お兄ちゃん!」クシャッ… 和野方の服を強く握りシワを作る


和野方 「ちょっ!ゆっ悠里おちつけ べつに悪口とかを言ってるわけじゃないからそんな気にすることないよ(やばい!悠里の精神が!!)」


悠里(精神異常Lv1) 「でもほかのみんなには内緒にしてるんでしょ?悪口じゃなくても内緒にしてるんでしょ?」


悠里(精神異常Lv1) 「なんで内緒にする必要があるの?重要なことならみんなに話して一緒に考えた方が効率が良いと思うの…それなのになんで内緒にするの?長谷お兄ちゃん」


和野方 「そっそれは…」


悠里(精神異常Lv1) 「…おねがい長谷お兄ちゃん おしえて?秘密になんかしないで…仲間外れにしないで!」


悠里(精神異常Lv1) 「こわいの!二人がなにを話していたのかがわからないとすごく不安なの!怖くてこわくて…震えが止まらないの……!!」ガクガク…


悠里(精神異常Lv1) 「だから教えて くるみとはなにを話してたの?ほんとにおしえて長谷お兄ちゃん!」


和野方 「(まずいっ!これ以上このまま進行させたら精神崩壊する!なんとか落ち着かせないと)」


和野方 「(でっでもどうやって落ち着かせる?胡桃と話してたことは話せるわけないし、かと言ってこれ以上気にするなって言っても無理がある!)」


和野方 「(…一体、どうすれば…!!)」ギリッ






胡桃 『…最悪、りーさんをお前の手で…感染させてやってくれないか?お前がりーさんと肌を重ねたその時に…』脳裏に先ほどの会話が横切る






和野方 「…」


悠里(精神異常Lv1) 「…長谷お兄ちゃん……」ガクブルガクブル…


和野方 「…わかったよ(覚悟を…決めるしかねぇ)」スッ…


ギュッ…


悠里(精神異常Lv1) 「…っえ?」和野方に抱きしめられる


和野方 「…悠里」クイッ


悠里(精神異常Lv1) 「っ!!!!!?」///カァァッ!!!! 和野方に顎クイされて顔を真っ赤にさせる


和野方 「ーっ…」ゴクッ…


悠里(精神異常Lv1) 「…おっお兄ちゃん…?」///ドキドキ…


和野方 「…悠里 今から話すことをよく聞いてくれ 俺の目を見ながら…いいな?(これでダメだったらするしかない たのむからさせないでくれよ!)」


悠里(精神異常Lv1) 「うっうん…」///


和野方 「…さっき胡桃と話してたのはな 実はお前のことなんだ」


悠里(精神異常Lv1) 「私のこと…?」


和野方 「あぁ 最近悠里が疲れてるみたいだからどうにかできないかって話をしてたんだ」


和野方 「美紀に相談するより俺に相談した方がいいと思って俺を呼んだみたいなんだ 美紀はなにかと気難しいところがあるから相談しにくいってな」


和野方 「かといって由紀に相談したところでたかが知れてるからな あいつに相談してもおれが甘やかしてあげればいいんじゃないかって言いそうだからな」


悠里(精神異常Lv1) 「…でも、そういうことならみんなに話しても良かったんじゃないかしら なにも二人で相談しなくても…」


和野方 「だから美紀は気難しいところがあるから相談しにくかったんだってば 悠里だってわかるだろ?美紀の性格が俺たちとちょっと違うところ」


悠里(精神異常Lv1) 「それは…」


和野方 「由紀だってあの状態だ まともに考えられる状態じゃないんだから一緒に相談してもらったところで結果が見えてるだろ?」


和野方 「だから俺と胡桃で話してたんだ べつに仲間外れしてるわけじゃないから安心してくれ」


悠里(精神異常Lv1) 「…でも」


和野方 「…だいじょうぶだ 俺はお前を見捨てない 必ず生きて一緒に出る!だから心配するな」


悠里(精神異常Lv1…) 「…長谷さん……」


悠里 「…信じてますからね」スゥ… 目の中の光が戻って正気を取り戻していく


和野方 「あぁ!もし裏切ったりしたらお前にこの身を捧げてやる 彼女持ちの俺がお前を見てやるよ!」


悠里 「それは嬉しいわね…ってあれ?」


和野方 「っん どうした?」


悠里 「…なんで、わたし長谷さんに抱きついてるの…?」///カァァ…


和野方 「…っえ?」


悠里 「しかもなんで私長谷さんに顎クイされてるの…?そして長谷さん顔近い!!」///バシッ!!


和野方 「はぶっ!」グイッ 顔に手を押し付けられて悠里から視線を外される


悠里 「てか離して長谷さん!!いつまでも抱きつかれてたら恥ずかしいわ!!というかなんで抱きついてるのよ!!!!」///


和野方 「いや、だってさっきおまえが落ち着けない状態だったから…」


悠里 「少し焦ってただけでしょ!はっ早く離れてちょうだい!!」///


和野方 「わ、わかった!わかったから騒ぐな!美紀たちに聞こえちまう!今離すから!」スッ… 悠里から離れて解放する


悠里 「はぁ…はぁ…ま、まったくもう!油断も隙もないんだから!」///ドキドキ


悠里 「(あ〜もう!なにやってるのよわたし!!せっかく長谷さんに抱きついてもらえてたのになんで離れるよう言ったのよ!!)」///


悠里 「(しかも顎クイまでされてたのに…私のバカ!!ばかばかばかっ!!せっかくのチャンスを…!!!!)」///ググッ… 握りこぶしを作って悔しがる


和野方 「…」


和野方 「(えっと…これは落ち着いたってことでいいのかな?今別の意味で興奮してるけど…)」


和野方 「(…まぁ、なにわともあれ 悠里が落ち着いてくれたようでよかった!これで少しの間は落ち着いたままでいてくれるだろ)」


和野方 「(また同じことが起きないように俺がしっかり見ておかないとな ぜったいにみんなを助けるために!)」



…ガチャッ


胡桃 「…おーい さっきから叫び声出してるがなに話してるんだ?奴らに気づかれるぞ」


和野方 「あっわるい ちょっと…な?」


悠里 「はぁぁ……」(´Д`)ハァ…


胡桃 「…? りーさんどうしたんだ?なんかものすっごい落ち込んだ顔してるけど」


悠里 「…なんでもないわ 気にしないで」(v_v`)はぁ・・・。


胡桃 「(いやその顔で気にしないでと言われても…)」


和野方 「悠里 そろそろ俺達も戻って休もうぜ?次の見張りがキツくなるから」


悠里 「そうね 早く寝ましょうか…」ハァ…


和野方 「それじゃ胡桃 俺たちは休むから悪いがその間たのむぞ?」


胡桃 「おう!任せとけ!」


和野方 「それじゃ行くか!」


タッタッタッ…


和野方 「…悠里が精神崩壊起こした 今回は戻せたがまたなる可能性があるから気をつけてくれ」ボソッ 胡桃の横を通り過ぎる間際に話しかける


胡桃 「っ!?」


和野方 「今から寝て睡眠時間足りるかなぁ もし足りなかったら寝不足のまま見張りすることになるな…」


悠里 「その時はみきさんたちにお願いして30分ぐらい延長してもらいましょ?」


和野方 「そうだな その時はそうしてもらうか」タッタッタッ…



胡桃 「…」


胡桃 「(…りーさん やっぱり精神崩壊起こしたか…となるとまずいな 今りーさんが精神崩壊なんて起こしたらゆきの面倒やみんなの体調管理を見てもらう人がいなくなる)」


胡桃 「(今回は戻ったみたいだからよかったけど またなったときはどうすれば…)」


胡桃 「(毎回長谷に任せるわけにもいかないし なによりそれだとりーさんのためにもならない 一人立ちって言ったらおかしいけど、一人でも精神不安定したとしても戻ってくれないと困る)」


胡桃 「…早いうちになんとかしないとな 治せればいいが…」タッタッタッ…













朝ーとある道路走行中



ブロロ…


胡桃 「…」ブロロ… 車を運転させている


由紀 「…」((っ•ω•⊂))ウズウズ ラジオ部分を見てうずうずさせている


胡桃 「…変なとこ触んなよ?」


由紀 「うっうん あっでも触っちゃいそう…」プルプル… 徐々に指をラジオの方へ伸ばしていく



和野方 「すぅ…すぅ……」後部座席に座って寝てる


悠里 「…」ピトッ… 和野方の頬を触って体温をたしかめる


美紀 「…ゆうり先輩?なにやってるんですか 長谷さんの頬をさわって」


悠里 「…いいえ なんでもないわ(やっぱり冷たい…もうずっと冷たいままなのかしら…?)」ハァ…


美紀 「…?」



由紀 「あぁ押したい 何かしら押したい…でも、うぅぅ……」プルプル…


胡桃 「わーったわーった じゃあ音楽でもかけてくれよ 長谷寝てるから音量小さめにな」


由紀 「っ! はーい!」カチャカチャ… 助っ席部分に取り付けられている収納ボックスを開けてCDを取り出す


由紀 「これを入れてっと それで…これかな?」ポチッ CDを入れて再生させ…



スピーカー 『……ねぇねぇ 誰か聞いてる?』


スピーカー 『こちらは巡々丘ワンワンワン放送局 この世の終わりを生きてるみんな 元気かーい!』


キキィッ!!


和野方 「うぉっ!!!?どっどうした!?急ブレーキかけて!」パチッ 急ブレーキの振動で一気に目が覚める


胡桃 「…ゆき おまえ今どれ入れた?」


由紀 「っえ こっこれ…」スッ… 先ほど入れたCDのケースを胡桃に見せる


胡桃 「うっうーん?」CDケースを見るが理解不能


スピーカー 『聞こえない人返事してー はーい!…って ノリ悪いなぁ』


美紀 「…先輩 これ、ラジオじゃ…」 マァイイヤ ワンワンワンホウソウキョクハッジマルヨー!


胡桃 「あ……」


悠里 「ほんとよ AMだわ!」 ソレジャキョウモゴキゲンナナンバーイッテイヨッ!


ラジオ 『まずはダスベスの天より降り来るもの・第三から戦いは終わらない いってみよっ!』


和野方 「…だれかがラジオを流してるのか?」


美紀 「てことは…!」


胡桃 「ほかにも…生きてる人がいる!」


由紀 「やったー!他にもいてよかったー!」


胡桃 「ほんとだよ!私たち以外にも生きてる人がいてよかった!」


悠里 「他にも生きてる人がいるってわかるとうれしいわね もう私たち以外いないと思ってたから」


美紀 「しかもラジオで知らせてくれるなんてすごいですよ!よくこのようなこと思いつきましたね!」


和野方 「あぁ!たしかにそうだな まさかラジオで生きてる人にまだ生きる希望を持たせてくれるなんてこいつは只者じゃないぞ!」


和野方 「(まさかこんなことしてる奴がいるとは思わなかった!これならみんなの生きる気力も戻ってくれる!)」


和野方 「(悠里の精神も多少は安定するだろ 俺たち以外にも生きてる人がいるとわかって喜んでる この調子ならこのまま治せるかもしれない!)」


和野方 「(できればこのラジオを流してるやつとも会いたいな こんなことするぐらいだ たぶん協力的なやつだと思うな)」


和野方 「(それまで生きてて欲しいな 俺たちと会うまで!)」













女の子 「ご清聴ありがとう!いや本当静かだよね 静かすぎ」


女の子 「もうちょっと騒いでもいいよ!こちらはワンワンワン放送局」


女の子 「どんなにつらい日々でも希望と音楽をお届けするよ!じゃ また明日!」


パチンっ 放送機の電源を落として終わらせる


女の子 「…ふぅ」


女の子 「ーっケホッ ゴホッ!」













朝ーとある道中



美紀 「…」シャカシャカ… 外に出て歯を磨いてる


由紀 「…」シャカシャカ… 同じく外に出て歯を磨いてる


和野方 「ふんっ!んんーっ…!!」ゴキゴキッ 身体を動かして骨を鳴らす


由紀&美紀 「「ーっ…」」ガラガラ…


由紀&美紀 「「ぺっ」」


由紀 「みーくん眠れた?」


美紀 「眠れましたけど…首が痛いです」コキコキッ


由紀 「あー 車ちっちゃいよねぇ」


美紀 「ゆき先輩は眠れました?」


由紀 「ぜんぜん!逆にわくわくして眠れなかった!」ギラッ


美紀 「それにしては元気ですね」


和野方 「…っ! 由紀、美紀 奴らが近づいてきてる!車に戻るぞ」


美紀 「はい」


由紀 「はーい」タッタッタッ…


ガチャッ


由紀 「今日はどうすんの?」パタンッ 車に入ってドアを閉める


悠里 「ラジオの人に会いに行くんでしょ」


和野方 「どこでやってんだろうな ここら辺にラジオ局ってあるか?」


胡桃 「どーだろうなぁ」ウ-ン


美紀 「電波の入る距離が短めですからあまり大きい設備ではないと思います ふわぁ…」(´Q`)。oO


和野方 「となるとどっかの家でやってるかもしれないな でもどうやって探すか?」


由紀 「たぶんアンテナが立ってると思うからアンテナが立ってる家を探せばいいんだよ!」


和野方 「普通の家は全部アンテナついてるが…」


ジジっ…


ラジオ 『おはよう いい朝だね 外は見てないけどきっといい朝じゃないかな』


ラジオ 『こちらワンワンワン放送局 今日も一日よろしくぅ!』


全員 「「っ!」」


ラジオ 「リスナーのみんな この放送が聞こえたならこっちに顔を出してくれないかなーっコホ!ケホッ!」


和野方 「っ!」


由紀 「もしもーし どこに住んでますか?」


胡桃 「いやラジオ相手に言っても…」


ラジオ 『コホンッ!…今ならお茶とお菓子をサービスするよ 場所はね…』


由紀 「うぉっと!」


悠里 「通じた!?」


美紀 「いやいやいやいや」


和野方 「(…この咳き込み まさか!)」


胡桃 「…うっし これでわかったな」パサッ 地図を開いてどこかを調べる


胡桃 「えっと……ここか?」


由紀 「こっちでしょ」ズイッ


胡桃 「んん?んん……」


胡桃 「…ゆき 道案内たのむ」スッ 由紀に地図を差し出す


由紀 「らじゃ!」ガシッ


由紀 「ちょっと回り道になるけど…これなら今日中に着けるかな」


胡桃 「よし行くか!」


悠里 「いくわよ」


ブロロロ…


和野方 「…」


和野方 「(…まずいな 急いでいかないと手遅れになるかもしれねぇ!)」


和野方 「(間に合えばいいんだが…)」













とあるコンビニー休憩中



悠里 「ふわぁ…んんっ」(´Q`)。oO 車から降りて見張りをしてる


和野方 「…ふぁっ!んんっ…ねむい」ウトウト


悠里 「わたしも…最近疲れが取れないわ」


和野方 「この車だとなぁ 窮屈だから寝れても疲れは取れにくいよな」


和野方 「どこかの店ん中で休むか?疲れを取るために二、三日ぐらい泊まるか?」


悠里 「それはむり お水がなくなっちゃう」


和野方 「…だよな もうけっこう少ないからな そろそろ調達しないとまずいな」


和野方 「…となると別の車探すか これよりもっとでかい車とか国道に乗り捨ててあるだろ?」


悠里 「【そうね めぐねぇに相談して…】」


和野方 「…っえ?」


悠里 「ほら めぐねぇの車だし、乗り換えるなら…っ!」ハッ


悠里 「…」


悠里 「ゆきちゃんにも相談しないとね」ニガワライ


和野方 「…そっそうだな」


和野方 「(…まだ、平気だよな 今一瞬おかしくなってたが…)」


和野方 「(…少し警戒を強めとくか)」













とある倉庫ー目的地



和野方 「…着いたな」


胡桃 「あぁ たぶんこれだろな」


悠里 「すごいわね」


由紀 「なんか強そう…」


美紀 「…なんでこんな家を建てたんでしょう」


胡桃 「…っん?」


美紀 「まるでわかってたみたいです こんな頑丈そうな倉庫を作るなんて…」


胡桃 「あー たしかにそう言われてみれば…」


由紀 「聞いてみればいいんじゃないかな?」


悠里 「そうね でも…どこから入るのかしら?」キョロキョロ


和野方 「…あっあれじゃないか?横にはしごが付いてる」


由紀 「っお!そうだね それじゃ行こっか!」


美紀 「待ってください 誰か車見てないとなにかあったときに困るので…」


和野方 「なら俺が見てるよ 片手じゃはしご上りにくいから見てきて貰えると助かる」


悠里 「それならわたしも残るわ ひとりで見るより二人の方がいいわ」


胡桃 「それじゃ二人に頼むわ」


由紀 「んじゃいってきまーす!」タッタッタッ…


和野方 「…」


和野方 「(…中の人、無事だったらいいんだが…)」


悠里 「…長谷さん 少し…話してもいいかしら」


和野方 「っん かまわないよ?」


悠里 「それじゃ…」













倉庫の屋上



胡桃 「うぎぎ…!!かったい…っ!!」プルプル… 屋上に取り付けられてるはしご階段のフタを開けようとしている


美紀 「ふーんっ!!…」グググ…


胡桃 「ーっ…ダメだあかねぇ 長谷連れてくるか?」


美紀 「来れますかね 来れたとしても片手ではやりづらいんじゃ…」


胡桃 「でもこんなかで一番力あるのは長谷だし…てかゆき おまえなにしてんだ?」


由紀 「っえ?あしあと!」


美紀 「私たちが歩いてきた足跡なんてどうでもいいですから手伝ってください」


由紀 「はーい!」


胡桃 「それじゃいくぞ せーの!」



ギィィ…ズッ


扉の蓋 「」ガコンッ 蓋を開けると下には扉が一つ付けられた小さい空間が広がっている


胡桃 「よし 開いたな」ヨット


由紀 「くるみちゃん気をつけてね?」カンッカンッ…


美紀 「…っと!」スタッ


胡桃 「みんな降りたな それじゃ開けるぞ?」スッ 狭い空間に一つ付けられた扉に手をかける


美紀 「はい」


ギィィ…








倉庫ー内部



ギィィ…


胡桃 「…」スチャッ


美紀 「…だれも、いませんね」


由紀 「っあ!放送室にあった機材と同じものが置いてある!」タッタッタッ…


胡桃 「ゆき あまり下手に動くな!」


美紀 「…っあ こっちにも扉が」


由紀 「わぁぁ!CDがすっごい置いてあるよ!でもほとんど知らない曲ばっかり」


胡桃 「…っん?なんだこれ」パサッ ラジオの機材が置かれた机の上に三角折にされた手紙を開く



別の部屋の扉 「」ドンドンッ!!ガリガリッ


美紀 「っ!?」ビクッ!!


胡桃 「ーっ…」ググッ…


美紀 「…? くるみ先輩?」


胡桃 「…」スッ…


美紀 「…」パサッ 胡桃から手紙を受け取る


由紀 「…」



置き手紙 『扉を開けるな!扉の先には私がいる。なるべく始末をつけるつもりだけど、うまくいくかわからない。』


置き手紙 『音がしたらそういうことだと思ってくれ。この手紙を見つけた人にこの家とこの鍵を預ける。』


置き手紙 『できれば、あなたと一緒にお茶を飲みたかった できれば、あなたと一緒にここを出たかった。できればー…』最後の方の文字はぐちゃぐちゃで読めない…


美紀 「ーっ…」クシャッ…


由紀 「…」


胡桃 「…」タッタッタッ…


由紀 「くるみちゃん…」


胡桃 「ん?あぁ」


別の部屋の扉 「」ガンガンッ!!ガリガリッ


胡桃 「送ってくるよ…その方がいいと思ってさ」


由紀 「…気をつけてね」


胡桃 「おう」ガチャッ…













物資保存室



カチッ


電気 「」パッ 室内の電気が付いて辺りを照らす


由紀 「うわー食料とかいっぱい!」


胡桃 「こんなにあるのか これならしばらくは平気そうだな!」


美紀 「…なんか、似てますね 学校の地下の構造と」


胡桃 「っん たしかにそうだな…ならここで暮らしてもいいかもな!」


由紀 「だめだよ!みんなで大学へ行くって…」


美紀 「…そうですね できるだけ早く行きましょう」


由紀 「うん!」













車の中



和野方 「…そうか それは大変だったな」


悠里 「えぇ ほんとに大変だったわ まだ長谷さんがいなかった時はくるみたちと一緒にケンカしながら過ごしてたから…」


和野方 「ケンカするほど仲がいいと言うじゃないか この世の中でケンカができるだけまだいいよ 他にも人がいると思えるんだから」


悠里 「…そうね たしかにその通りだわ」


和野方 「…っお 3人とも帰ってきたな…っ!」



胡桃 「ただいまー」タッタッタッ…


由紀 「おまたせー!」


美紀 「見張りごくろう様です」


悠里 「どうだった?誰かいた?」


胡桃 「あー 留守だったみたい」


悠里 「…そう ざんねんね」


和野方 「…」


和野方 「(…胡桃の服や足に返り血がついてる やっぱりダメだったのか…)」


和野方 「(もう少し早く来てれば抗生物質を使えたかもしれないが…くそ!)」ギリッ…


胡桃 「けどおみやげはあったぜ!置き手紙にもし良かったら使ってくれと書いてあったからありがたく使わせてもらおうぜ!」チャラッ


悠里 「車の鍵…?」


胡桃 「あぁ!この裏に置いてあったキャンピングカーの鍵だ あの車なら狭くもないし多くの荷物とかも詰めるだろ!」


美紀 「中に物資もあったのでそれもあげると置き手紙に書いてありました」


和野方 「物資も?けっこうあるのか?」


由紀 「けっこうあったよ!あのくらいあれば1ヶ月は平気でしょ!」


和野方 「(1ヶ月もの食料や水を保存してた?どういうことだ やっぱりこの建物、この状況になることを前提で建てたものなのか?)」


和野方 「(強硬な壁にシャッター…それに出入口もハシゴを登って上から入るタイプの明らかに知識のない奴ら対策に作られたもの)」


和野方 「(…俺の薬を悪用したヤツらは一体何を考えてんだ?こうなることを前提してたなら避難場所を作る必要はない)」


和野方 「(あの薬は蘇生薬で作ったものだから他に使い道がない 細菌テロを起こすことを考えていたならまだしも、それ以外に使うとしたらなにに使う?)」


和野方 「(…もしかして、人を生き返らせようとしたのか?だがあれはほとんど失敗作に近い あれで人を生き返させることなんて…)」


胡桃 「…長谷?」


和野方 「…っん あっわるい なんだ?」


胡桃 「今このシャッターを開けるから物資運ぶの手伝ってくれ できる限りでいいから」


和野方 「わかった」


和野方 「(まぁいい 今はそんなことよりみんなを守ることを考えないとな)」


胡桃 「…」













車の中



悠里 「…大学までこっちから行った方が近いかしら」テーブルの上に地図を広げて道を確認している


胡桃 「うーん…こっちからの方が近いんじゃないか?」


美紀 「いやそっちからでは遠回りかと…」


和野方 「んー…でも結局は行ってみないとわからないな 通路が塞がれてたらどっちにしろ遠回りしないといけないから」


悠里 「たしかにそうね」


全員 「「…」」



…ジャーッ


由紀 「水洗最高!」バンッ!!


胡桃 「おまえなぁ…」


美紀 「先輩 気持ちはわかりますが年頃の女性として…」


由紀 「足伸ばして寝れるしいいことずくめだね」←美紀の話し聞いてない


美紀 「いいものをお借りできましたね」


由紀 「っね!」


悠里 「…めぐねぇ気にしてないといいけど…」


和野方 「…っえ?」


全員 「「…」」


胡桃 「…だっだいじょうぶだよな?ゆき」アセッ


由紀 「っえ あっだいじょうぶだよね めぐねぇ?」チラッ


和野方 「ゆっ悠里!ちょっと俺と外に出て話さないか?気分転換に!(やばい 前より症状が悪化してきてる!落ち着かせないと!)」


悠里 「…そうね 少し外に出ようかしら」


和野方 「それじゃちょっと 俺たちは外に出るからなにかあったら呼んでくれ!」


胡桃 「あっあぁ わかった」


美紀 「気をつけてくださいね」


悠里 「えぇ」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ


由紀 「…りーさんだいじょうぶかな なんか最近元気ないけど」


胡桃 「…」


美紀 「き、きっと平気ですよ!っね くるみ先輩?」


胡桃 「…っえ あ、そっそうだな!だいじょうぶだよ!それに長谷も気を利かせてりーさんの話し相手にも行ったことだし」


由紀 「それならいいんだけど…」


胡桃 「…てってか!この車って風呂ついてないよな」


美紀 「さすがに…ないみたいですね トイレはついてるんですが」


由紀 「年頃の女の子としてお風呂入りたいよ!」


美紀 「…まぁ ゆっくり体は洗いたいところではありますね」クンクン


由紀 「そうだよねー それにそろそろ洗濯しないと着替えもないからね」


胡桃 「…よし!んじゃま ひとついきますか!」














小川



由紀 「よーし!お着替え完了!」


由紀 「それじゃ、いっくよー!」ユビサシ


胡桃 「おう!」


和野方 「お前らげんきだなぁ こんなときに泳ごうだなんて」 ワー!!


悠里 「そうね あんなにはしゃいじゃって」


美紀 「けど今の季節だと…」



ザパーン!!


由紀 「うきゃーっ!!つめたーい!!」


美紀 「やっぱり…」


和野方 「…悠里 おれ火つけるから由紀のこと頼む」タッタッタッ…


悠里 「わかったわ」








由紀 「へくしっ!」クシュンッ


由紀 「うぅー…さっさむい……」ブルブル…


悠里 「さすがに川の水は冷たいわよね」コポポ…


悠里 「はいゆきちゃん お湯よ」スッ


由紀 「あぁありがとう…そ、そういうのはさささきに……」ガチガチ…


和野方 「ほら 俺の上着も貸してやるから焚き火であったまれ」パサッ


由紀 「あぁありがとうながながが……」ブルブル…


和野方 「だからながなが言うな」



美紀 「…くるみ先輩は平気なんですね ゆき先輩と一緒に川入ってたのに」ジャブジャブ… 洗濯物を洗っている


胡桃 「鍛え方が違うからな わたしは元々陸上部だったから」ジャブジャブ…


美紀 「…ふふ!」クスッ


胡桃 「どした?」


美紀 「なんか久しぶりですねこういうの」


胡桃 「こういうの?」


美紀 「ゆき先輩が後先考えずに突っ走って みんなで頭抱えてみたいな」


胡桃 「あー そういやそうだな」


美紀 「それに最近、ほら ゆき先輩…えっと……」


胡桃 「頼れるようになったな」


美紀 「そうです!」


美紀 「でも頼れるゆき先輩もいいんですけど…なんか、物足りないっていうか」


胡桃 「ははっ!まぁなわかるよ」


美紀 「大学もいいですけど もう少しこのままでもいいかなって思うんです」


胡桃 「そうだな でもま、そうもいかないだろうよ」パンッ


美紀 「…っえ」


胡桃 「あー っていうか」


胡桃 「こっちがこのままいたいって思ってもさ あっちから来たりすんだろ?」


美紀 「それは…そうですね」


胡桃 「じゃあ 準備しとかないとな」


美紀 「…くっくるみ先輩までまともなこと言うなんて……」


胡桃 「っえ お前ん中であたしそういうキャラだった!?」
















由紀 「くかー…」


悠里 「すぅ…すぅ……」


美紀 「すやすや…」


和野方 「すぅー…すぅー……」






胡桃 「…」車の上に座って見張りをしてる


胡桃 「ふぅ…よっと!」スタッ


胡桃 「…」スチャッ


タッタッタッ…






美紀 「…んぅ」スゥ…


美紀 「ふわぁ…」ムクッ…


ガツンッ


美紀 「つつ…!」ズキズキ…


和野方 「…っん なんだ今の音…?」ムクッ…


美紀 「あっすみません 二段ベッドの上で寝てたので天井に頭を…」ヒリヒリ


和野方 「あー…なるほど たしかにそこ低いからな 気をつけろよ?」


美紀 「はい…っあれ?」


和野方 「? どうした?」


美紀 「…くるみ、先輩?どこに行くんですか…?」小窓から胡桃がどこかに歩いていくのを目撃する


和野方 「…っえ?」













住宅地ー道路



胡桃 「…」タッタッタッ…



ゾンビの群れ 「「アァァ…」」ノソ…ノソ…


胡桃 「…」タッタッタッ…


ゾンビの群れ 「「アァァ…」」ノソ…ノソ… 胡桃の真横を通っていくが胡桃には気づいていない


胡桃 「ーっ…まてよ」ギリッ


ゾンビの群れ 「「グォォ…」」ノソ…ノソ…


胡桃 「おい待てよ!」


ゾンビの群れ 「「っ!」」ピタッ


ゾンビの群れ 「「…」」


胡桃 「ーっくそ!」


ゾンビの群れ 「「グォォッ!!」」ダッ!!


胡桃 「っ!」



美紀 「ーっくるみ先輩!」タッタッタッ!!…


和野方 「胡桃!」タッタッタッ!!…


胡桃 「っ!? バカっなにやってんだ!」


美紀 「先輩こそ一人でなにやってるんですか!」


和野方 「美紀 後ろに下がってろ!こいつらを始末する!」スーッ…スチャッ!!


胡桃 「あぁもう!なんでこうなるかな!」スチャッ



ゴスッ!!ザシュッ!!グシャッ!!













小川



胡桃 「…」バシャバシャ… 汚れた制服を洗っている


美紀 「…」


和野方 「…」


胡桃 「…せっかく洗ったのにな……」ザバァ…


美紀 「…っあ くるみ先輩、顔に血が…」スッ…


コシッ… 胡桃の顔についてる血を拭おうと…


美紀 「…っえ 冷たい…?」


胡桃 「…」


美紀 「…なっ長谷さん ちょっと失礼します」スッ…


ピトッ… 和野方の顔に手を当てる


美紀 「っ! つっ冷たい…前より、体温が……!」


和野方 「…」


美紀 「…くすり 効いてなかったんですか…?」


胡桃 「効いたよ だからいるんじゃねえか」


和野方 「そうだよ もし効いてなかったらここにいないよ」


美紀 「…くるみ先輩、長谷さん どこにも行かないでくださいね わたしたちの前から…」


胡桃 「いくつもりはねぇよ」


和野方 「おれも、今のところはな」


美紀 「つもりじゃだめです!今のところでもダメです!」


美紀 「ぜったい、いっちゃだめです…!」


和野方 「美紀…」


胡桃 「…わかったよ」ポンッ


胡桃 「可愛い後輩のためだもんな どこにもいかねぇよ」


美紀 「っ!」


和野方 「おれもいかねぇよ みんなを残してな」


美紀 「…くるみ先輩、長谷さん……」



ガタンッ!!


全員 「「っ!」」



悠里 「ちょっと三人とも!こんな夜中になにしてるの!」


胡桃 「あっやべ…」


和野方 「よう悠里 おはよ!」


悠里 「おはよじゃないわ!というか、まだ夜よ!」


悠里 「こんな夜中に外出てたらあぶないでしょ!なんで出てたの?」


美紀 「えっと それは…」


全員 「「…」」


胡桃&美紀&和野方 「「…っぷ!」」クスッ


悠里 「なっなんなの!?」






ーっ…


由紀 「ーっ…?」パチッ…


由紀 「(…怒鳴り声?だれだろこんな時間に……)」チラッ 窓から外の様子を伺う




悠里 「ーっ!!」ガミガミ…


胡桃&美紀&和野方 「「…」」正座しながら悠里にお説教されてる



由紀 「およっ!?」ギョッ


由紀 「…うん 夢だね こんな時間にながながたちが怒られてるなんておかしいし…」


由紀 「…おやすみなさーい」スゥ…パサッ











朝ー道中



ブロロ…


胡桃 「…」クイッ…クイッ… 車を運転をしている


由紀 「…あっくるみちゃん そこ曲がって」助っ席に座って地図を見てナビゲートしてる



悠里 「…」ジッ… 外の景色を見てなにかを考えている


美紀 「ーっ…」コク…コク…


悠里 「…? みきさん どうかしたの?」


美紀 「…あっすみません ちょっと夜更かしで……」


悠里 「…そう 無理しちゃダメよ」


美紀 「はい…ふわぁ……」(´Q)。oO



和野方 「…」チョンチョンッジワァ… なくなった右腕の傷口を指で突っついて血が滲む


和野方 「(まだ治ってないか…そりゃそうだよな ここまででかい傷だからそうそう治らないよな 後どのくらいかかることか…)」



キキィッ!!


悠里 「きゃっ!」


美紀 「わっと!」


和野方 「うぉっ!?だっだいじょうぶか!」


胡桃 「あっあぁ 大したことない ちょっと奴らが前を通ってな」


悠里 「運転代わろっか?」


胡桃 「そうだな…そろそろ代わってもらおうかな」


美紀 「…ーっわたし やります!」


胡桃 「っえ?」


美紀 「運転覚えたいんです いいですか?」


胡桃 「…そっか じゃあ頼むぜ」


美紀 「はい!」


由紀 「あー 私も運転したい!」


胡桃 「っえ あっ…そのうちな」

( ; -᷄ ω-᷅)



悠里 「…」タッタッタッ…ポスッ


悠里 「…はぁ……」


和野方 「…? 悠里、だいじょうぶか?」


悠里 「…えぇ だいじょうぶよ……」ハァ…


和野方 「…そうか ならいいんだが」


悠里 「…」













…途中休憩中ー街中



…ガチャっ


悠里 「…」フラッ… 車から出て外に出る


悠里 「…」キョロキョロ…


タッタッタッ…


悠里 「…はぁ……」コツンッ 電柱におでこをぶつけて精神的に病む


悠里 「…」チラッ



そこらの車 「」グシャァ… 電柱に突っ込んで無残な姿で放置されている


コンビニ 「」ボロッ… ゴミ箱は倒されて、ガラスは割れて血痕が飛び散っている



悠里 「はぁ……」ズキッ…


悠里 「…」チラッ



パァァッ!!


ガヤガヤ…


街人 「「」」タッタッタッ… 歩道を渡って歩いている


車 「」プップーッブロロ… クラクションを鳴らして路上を走行している


コンビニ 「」ピロピロン… コンビニの入口か開き、来客者を歓迎する曲が鳴り響く



悠里(精神異常Lv2) 「ーっ…」


悠里(精神異常Lv2) 「(…あれ?みんな、動いてる…?なんで……?)」


悠里(精神異常Lv2) 「(…もしかして、今までのはぜんぶ……ゆめ………?)」



…りーねー


悠里(精神異常Lv2) 「っ!」バッ!!


? 「…りーねー」


悠里(精神異常Lv2) 「…るっるーちゃん……?」



ーっおい!ゆうり!!


悠里 「っ!」ハッ



由紀 「りーさん!」タッタッタッ…


和野方 「…なにやってんだ そっちには奴らがいるのに?」


悠里…? 「…るーちゃん」ガシッ わけもわからず由紀と手を繋ぐ


由紀 「…っえ?」


悠里 「っ!」ハッ


由紀 「…りーさん?」


悠里 「あ……ごっごめんなさい なんでもないわ」


由紀 「そう?なら車に行こ?」


悠里 「そっそうね…」


和野方 「…」


和野方 「(…目が虚ろんでる 完全に精神的にやられてる……)」


和野方 「(まずいな 思ってたより症状の悪化が早い このままだと悠里が…!)」ギリッ


和野方 「(…仕方ない 今夜辺り酒でも飲ませて落ち着かせるか 見張りは胡桃に任せればなんとかなるだろ)」


和野方 「(このままだと本気で悠里が精神崩壊する!今この場で我を失ったら奴らの思うつぼだ!なんとしてでもそれだけは避けないと!)」ググッ













車の中



由紀 「たっだいまー」タッタッタッ…


悠里 「ただいま」


和野方 「いま戻った」


胡桃 「おうおかえり それじゃそろそろ行くか!」


美紀 「ここからは私の運転ですが安全運転で行くので安心してください」


由紀 「わわっ みんな頭を守れー!」ポスッ クッションを頭に乗せて身を守る


悠里 「…運転 期待してるわよ」


美紀 「任せてください」


悠里 「【早く学校に帰りたいものね】」


美紀 「…っえ?」


悠里 「屋上の菜園だいじょうぶかしら…心配だわ」


美紀 「…」


和野方 「…おい悠里」


悠里 「っ! …じょ、じょうだんよ 本気にしないで?」ニガワライ


美紀 「…ゆうり先輩 なんでもできるのに冗談は下手なんですね」


胡桃 「はは…」


悠里 「…そうよ じょうだん……」



由紀 「…ながなが りーさんが…」


和野方 「…悠里 少し話しないか?かるくなにか食べながら話しようぜ」


悠里 「…」


和野方 「…いやか?」


悠里 「…ごめんなさい 今は…」


和野方 「そっそうか…なっなら!少し休まないか?疲れてるみたいだし、俺の膝を枕にして睡眠とるのは…」


悠里 「…」


和野方 「…しないか?」


悠里 「…へいきよ 長谷さん少しだまっててもらえるかしら 気が散るから……」ハァ…


和野方 「えっ…あっわるい しつこくて…」


悠里 「…わるいけど、少し一人にさせて」タッタッタッ…


胡桃 「りっりーさん…」


由紀 「…」


美紀 「…しゅっ出発するので座っててください!」


和野方 「…わかった」













夕暮れー道中車停止中



悠里 「…」車に寄りかかって体育座りして休んでる


悠里 「…はぁ……」


悠里 「(…長谷さんに悪いことしちゃったな 長谷さんは私のことを思って話しかけてくれたのに……)」


悠里 「…なんで、あんなことしたんだろ 長谷さん悪くないのに……」


悠里 「…るーちゃん……」



…りーさん!


悠里 「っ! っえ!なっなに!?」


由紀 「わっ!?っあ ごっごめんおどろかしちゃった?」


悠里 「っえ あっごめんなさい びっくりしたから…」


由紀 「ううん あっこれお水」スッ


悠里 「ありがと」スッ…


由紀 「よいしょっと」ストンッ


悠里 「…わたしね 妹がいたんだ」


由紀 「おお!リアルお姉さん!」


悠里 「えっ…?」


悠里 「っあ えとっりーさんお姉さんっぽいなって思ってたらほんとにお姉さんだったんだね」


由紀 「うんうん やっぱ本物は違うね」


悠里 「…そうじゃないの」


悠里 「わたし 忘れてたの…あの子のこと……」


悠里 「今まで ずっと……」


由紀 「…」


悠里 「ひどいよね……お姉ちゃんなのな……ずるいよね 自分だけ助かって……」


悠里 「ごめんねるーちゃん……」


由紀 「…」


悠里 「あの子ね ちっちゃいのに元気で 一緒に散歩してもすぐに迷子になって……わたし、真っ青になって探すの」


悠里 「隣町まで迎えに行って聞いたらね お気に入りの帽子が風に飛ばされたんだって それでずっと走っていったんだって」


由紀 「うん…」


悠里 「ゆきちゃんみたいだよね」


由紀 「…わたし?」


悠里 「ずっと思ってた ゆきちゃん妹みたいだなって…本当の妹のことは忘れてたのに」ググッ…


悠里 「私、ずっとあなたをあの子の代わりにしてたのよ」


由紀 「りーさん」


悠里 「思い出したくなかったから!ゆきちゃんを身代わりにして!忘れて!」


悠里 「汚いよねこんなの!」


由紀 「りーさんっ!」ガシッ


グイッ!!


悠里 「っ!」由紀に顔を引き寄せられる


由紀 「…りーさんは頑張ったよ りーさんがいなければ、わたしもみーくんもくるみちゃんここにいないよ!」


悠里 「…でも……」


由紀 「りーさんがずるいならわたしだってずるいよ!ずるくたっていいじゃない!」


悠里 「……でも………」


由紀 「ねぇりーさん るーちゃんのこと、もっと教えて?っね!」


悠里 「ーっ…ゆきちゃん……」ツツー…


悠里 「…うん!」













夜ー車の中



由紀 「すぅ…すぅ……」


悠里 「すぅー…すぅ……」



胡桃 「…そうか お前は知ってたのか りーさんの妹のこと」


和野方 「…あぁ 悠里が落ち込んでたときに教えてもらったよ さっき由紀に話してたみたいにな」


美紀 「…鞣河小学校 わりとすぐ近くですね」


胡桃 「だから思い出したのかもな 妹のこと」


美紀 「…でも どうすればいいんでしょうか このままではゆうり先輩が……」


和野方 「…」


胡桃 「…先に行って見てくるよ その鞣河小学校」カタッ


和野方 「いま!?胡桃 今からじゃ危ない!行くとしたら朝になってからの方が…」


胡桃 「大丈夫だよ わたしが平気なこと、お前ならわかってるだろ?長谷」


和野方 「っ!」ピクッ


美紀 「?」


胡桃 「…みきたちを頼む 危ないと思ったらすぐ戻ってくるから」


和野方 「…わかった 気をつけろよ」


胡桃 「あぁ!」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ


美紀 「…わたしなら平気なことを知ってるってどういうことですか?長谷さん わたし、さっぱり意味がわからないんですが」


和野方 「…気にすることはないよ 胡桃なら必ず戻ってくるから安心しろって意味だ」


美紀 「…そうですか」


和野方 「(気づいちまったか胡桃のやつ 感染した俺たちは奴らから狙われないこと…)」


和野方 「(音を立てたりしたらバレるが普通に横を通り過ぎたぐらいならバレないこと…知って欲しくなかったから黙ってたんだが……)」


和野方 「…っくそ!」バンッ!!


美紀 「っ!!!?」ビクッ!!


和野方 「…っあ」ハッ


美紀 「…なっ長谷さん…?どうしたんですか いきなり椅子を叩いて……?」


和野方 「あぁいや!なんでもない ちょっと…そう!手が滑っただけだ!」


美紀 「…完全に手が滑ってるようには見えませんでしたが……」


和野方 「…そっそういうことにしてくれ ちょっと考え事してた…」


美紀 「…わかりました 聞かないでおきます」


和野方 「わるい…」アハハ…


和野方 「…」


和野方 「(…やっぱり、今日辺り愚痴を吐かせるべきだったかな このままじゃほんとに……)」


和野方 「(でもしつこすぎても精神に負担かけるからムリに誘うのもあれだったし…ほんとに、どうすれば………)」


美紀 「…」


美紀 「(長谷さんずっと難しい顔してる…たぶんゆうり先輩のことを考えてるんだ)」


美紀 「(今のゆうり先輩を慰められるのは長谷さんが一番適任だから、どうすれば落ち着かせることができるのか悩んでる……でも、ゆうり先輩は一度長谷さんの慰めを断ってる)」


美紀 「(…もし長谷さんでも落ち着かせることができなくなったら……ゆうり先輩は………)」


美紀 「(…考えたくない 考えるのやめよ)」


和野方 「…」


美紀 「…」













車近くの外



ガチャッ…


胡桃 「…」タッタッタッ…パタンッ


胡桃 「…奴らは近くにいないな」キョロキョロ


胡桃 「…よし 行くか!」グッ


ガサッ…


胡桃 「っ!」バッ


…ザッ…ザッ…ガサッ


胡桃 「…ん?」


ゾンビ 「アー…」ノソ…ノソ… 首元に『なめかわ小学校にいます。たすけてください。ごはんとお水さがしてます。』と書いてあるプレートをぶら下げて姿を現す


胡桃 「っ! おっおい…」


ゾンビ 「ガァッ!」グワッ


胡桃 「…そっか そうすりゃ帰れなくても助け呼べるもんな すげぇや」


ゾンビ 「ガァァァァ!!」ガバァ!!


胡桃 「っく!」ブンッ!!


ガツンッ!!


ゾンビ 「グォォ…!」バタンッ 足にシャベルを引っ掛けられて倒れる


胡桃 「っ…」ダンッ!!グッ… ゾンビの首筋に膝を押し付けて動きを封じてシャベルを構える


ゾンビ 「ガァァァ…!」ジタバタバタ… 身動きを封じられて手や足を小刻みに動かして抵抗するがまともに動けない…


胡桃 「……じゃあな」スゥ… シャベルを上にあげてトドメを誘うと…



…ガチャッ


悠里 「……くるみ?」


胡桃 「っ! りっりーさん…」


ゾンビ 「ガァァァ…!」バタバタ…


悠里 「ーっ…」



? 「りーねー」



悠里 「ーっるーちゃん!」
















由紀 「すぅ…すぅ……」


…ポゥ……


由紀 「……んんっ」スゥ…


悠里 「…ゆきちゃん」ヌゥ 由紀の顔近くに自分の顔をドアップにさせる


由紀 「わっ!?りっりーさん…どうしたの?そんな真顔で…?」ドキドキ


悠里 「大切な話があるの」


由紀 「大切…?」ヨイショッ


悠里 「…ゆきちゃんにはどう言ったらいいのかしら ちょっと難しいかもしれないけど……大丈夫?」


由紀 「むずかしい…話?」


悠里 「寝ててもいいのよ?」


由紀 「大丈夫 すぐ行くよ!」


悠里 「わかったわ がんばりましょ」ギュッ















全員 「「…」」全員席に座ってテーブルに置かれたプレートを見つめる


和野方 「……なるほどな もし戻ってこれなくても、これさえ見てもらえば知らせることができるからな 大したもんだよ…」


美紀 「…」


胡桃 「…」


悠里 「…ねぇみんな 生きてる人がいるのなら やることは一つでしょ」


悠里 「今すぐ助けに行きましょう…早く行かないと!」


胡桃 「今からか?夜は危ないぞ」


悠里 「それはこの子達も同じよ!」


胡桃 「この子たち…」


和野方 「…なら俺が行くよ 俺が様子みてくるからおまえ達はここで待ってろ」カタッ


由紀 「だめだよ!それだとながなががあぶないよ!」


和野方 「だいじょうぶだよ 俺のことなら心配するな おまえ達を危険な目に合わせるわけにはいかない」


由紀 「だいじょうぶだよ!みんなで行けばなんとかなるよ!」


和野方 「いやなんとかなるって…」


悠里 「…そうね みんなで行けば何とかなるわ」


和野方 「悠里お前まで…」


悠里 「ゆきちゃん地図お願いね」カタッ


由紀 「らじゃ!」カタッ


和野方 「おい勝手に話しを…」


胡桃 「長谷 仕方ねぇよ ここはみんなで行こうぜ」


和野方 「胡桃お前までそういうか さすがにこんな夜更けじゃ危なすぎるぞ!」


美紀 「…なんとか、なりますよ 私たちでお二人をサポートすれば」


和野方 「美紀お前まで……」


和野方 「…はぁ わかったよ?それじゃみんなで行くか」


和野方 「だけど!少しでもマズかったらやめるからな?その時は朝になるまで待つからな」


悠里 「わかってるわ その時はそうするわ」


美紀 「万が一のために逃げ道を考えておきましょう くるみ先輩と長谷さん考えるの手伝ってください」


胡桃 「あいよ!」


和野方 「わかった」



悠里 「…まっててるーちゃん 今いくから!」ググッ…













鞣河小学校



ブロロ…キキィッ


ガチャッ…


和野方 「…奴らはいないな よし!出てきていいぞ」タッタッタッ…


胡桃 「よっと!…ここが鞣河小学校か やっぱりけっこう荒れてるな」


由紀 「とうちゃーく!オラわくわくすっぞぉ!」


和野方 「お前はなにいってるんだ…」


悠里 「みきさんは留守をお願い 運転わかるわよね」


美紀 「だいじょうぶです すぐ出せるようにしときます」


悠里 「じゃ 行くわよ」


由紀 「おー!」


胡桃 「んじゃ 先偵察行ってくるな」タッタッタッ…


和野方 「俺も行くよ 二人いればへいきだろ?」タッタッタッ…


胡桃 「そうだな!」


美紀 「っえ でも…」


胡桃 「いつもやってるだろ 偵察は少人数の方が安全だし平気だよ」


和野方 「俺と胡桃で安全確認してくるから悠里たちは俺達が戻るまで…」


悠里 「だめよ」


和野方 「…っえ」


悠里 「救出に人手はいるでしょ みんなで行きましょ」


胡桃 「…いや、でも……」


由紀 「くるみちゃんとながながばっかりずるいよ!」( ゚д゚)クワッ


胡桃 「へっ?」


和野方 「っえ?」


由紀 「くるみちゃんとながながが二人で見つけたらヒーローじゃない?モテモテだよ!モテみちゃんにモテながだよ!」


胡桃 「いや あっと…」


和野方 「(モテなが…ネーミングセンスねぇぇ……ながながもそうだが……)」


由紀 「楽しいことはみんなで分けようよ ね?」


胡桃 「っ…わかったよ そうするよ」


由紀 「くるみちゃん!」パァァ


胡桃 「それとゆき ちょっと聞きたいんだが…お前の手に持ってるそれ なんだ?」ビシッ


由紀 「ふふーん!これはね ぬいぐるみのクマのグーマちゃん!子供はぬいぐるみが大好きだからね!」


由紀 「この子でモテモテになるのだ!」(σº∀º)σドヤ


胡桃 「おまえのほうがずりぃじゃないか!」


胡桃 「…まぁいい んじゃ行くぞ」


由紀 「いってきまーす!」


美紀 「いってらっしゃい…」












鞣河小学校ー内部



タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


胡桃 「…」キョロキョロ



悠里 「ーっ…」グッ… 漂う腐敗臭の臭いを少しでも嗅がないよう手で口元を抑える


由紀 「うぅ…くさい……」ケホッ


和野方 「無理しない方がいい 自分の制服とかで口元抑えてろ」


由紀 「うん……うぷっ」ケフッ


胡桃 「頼むから吐かないでくれよ 無理そうなら今からでも車に戻って…」



カタンッ


全員 「「っ!」」


和野方 「(…曲がり角の方から音がしたな 奴らか…?)」


和野方 「…胡桃 ここにいてみんなを守ってろ 俺が様子みてくる」ヒソヒソ


胡桃 「わかった」


悠里 「気をつけてくださいね 長谷さん…」


和野方 「おう!」


タッタッタッ…



胡桃 「…」


悠里 「ーっ…」ハァ…ハァ…


由紀 「ふぅ…ふぅ……」



…ザシュッ!!バタンッ…


ズルズル…タッタッタッ


和野方 「…待たせたな 行くぞ」グシッ 返り血を浴びて服が汚れて戻ってくる


胡桃 「了解 行こう」


タッタッタッ…
















タッタッタッ…


胡桃 「…っと 階段か…明かりをくれ」


悠里 「はい」スゥ… 階段部分にライトを向ける



階段床 「」埃と汚れの上から歩いたのか、複数の足跡が残っている



和野方 「足跡…しかもちゃんと歩いた跡だな」


由紀 「あいつらのじゃない?」


胡桃 「あいつらの動きのような足跡じゃないから、おそらく生存者だろ」


悠里 「ーっ…まっててね 今行くわ」


由紀 「…」













鞣河小学校ー二階



タッタッタッ…


和野方 「…っん あの教室だけ窓にバリケードが付いてるな」


胡桃 「たぶんあそこだな」


由紀 「どっどうしよう…もし開けて、いきなり奴らが来たら……」オロオロ


悠里 「焦ったらダメよ 慎重にいきましょう」


和野方 「だな みんな離れてろ」スッ…



ガラッ…


和野方 「っ! 中にもバリケードか…でも机をバリケードにしてるから、これなら机の隙間から通れ…」



グワッ!!


和野方 「っな!?」ガシッ 皮膚がただれた血塗れの手に腕を掴まれる


胡桃 「長谷!」スチャッ


悠里 「ゆきちゃん見ちゃダメ!」ガバッ


由紀 「むぎゅっ!」悠里に抱きしめられて胸に顔を埋められる



胡桃 「どりゃあぁぁぁっ!!」ブンッ!!



グシャアッ!!!!


ゾンビの手 「」ボトッ… シャベルで腕部分を切られて和野方の腕から離れて床に落ちる


胡桃 「大丈夫か長谷!」


和野方 「あっあぁ…だいじょうぶだ わるい助かった」ハァ…



教室内部 「アァー…オォォ……」ガタガタ… ゾンビたちは教室内部に取り付けられてるバリケードにしがみついて教室から出ようとしている



和野方 「こいつはやばいな 中に複数いるぞ!」ガシッピシャン!! ドアを閉めて奴らが出てこれないよう壁を張る


胡桃 「ーっ…みんな 戻るぞ!」


悠里 「待って!もしかしたら……まだ生きてる人が!」


胡桃 「いるわけないだろ!この声が聞こえないか!何人もいる中で生き残りがいるわけ!」


悠里 「中に隠れてるかもしれないじゃない!」


胡桃 「ありえない!こんな化け物だらけの中にいるわけが!!」



由紀 「…おーい!誰かいないの?助けに来たよ!返事して!」


和野方 「っば!?お前なにを!」


由紀 「しぃっ!静かにして!」



オォォ…ヴァァ……!!



全員 「「…」」


悠里 「…今の、聞こえた?」


和野方 「…っえ?」


悠里 「ゆきちゃんなら聞こえるわよね?ほら みきさんの時みたいに…!」


由紀 「…ううん 聞こえない…」フルフル


悠里 「ーっ…そんなはずないわ!ちゃんと聞いて!」


和野方 「ゆっ悠里おちつけ!あんまり騒ぐと…」


悠里 「長谷さんはだまってて!!」


和野方 「っ!」ビクッ


悠里 「ほら!ちゃんと聞いて 聞こえるでしょ!?」


由紀 「うっ…ん……」スゥ… 耳をすませてよく聞こうと…



ガァァ…グウゥゥ……ガタガタ まわりからはゾンビと思われる声しか聞こえない…



由紀 「……聞こえない 聞こえないよ………」


悠里 「ーっ……でっでもほら!聞こえるでしょ ね?くるみ 長谷さん!」


和野方 「…」フルフル 首を横に振る…


胡桃 「…今の騒ぎで奴らが下から上がってくるかもしれない 急いで逃げないと袋小路だ」


悠里 「…そう わかったわ……」


和野方 「…いっいくぞ」


タッタッタッ…



悠里 「…ゆきちゃん ごめんなさいね さっきは……」


由紀 「気にしてないよ だから元気だして!」


悠里 「…えぇ」


由紀 「…っあ ちょっと待って!」タッタッタッ…


和野方 「おっおい!なんで戻んだ!早く行かないと奴らが…」



由紀 「…よっと!」ポスンッ


クマのぬいぐるみ 「」教室の出入口前に置かれる


由紀 「…」スッ… 両手を合わせて、まるでお供え物を授けたかのように祈る



和野方 「…由紀……」


胡桃 「…急ぐぞ?」
















由紀 「ただいまー…」


美紀 「おかえりなさい…」チラッ



和野方 「…ちょっと手洗ってくる」タッタッタッ…


由紀 「あっながなが 片手だと洗えないから手伝うよ」タッタッタッ…


胡桃 「…」ハァ…


悠里 「ーっ…」ギリッ…



美紀 「…どうでした?だれかいましたか…?」


悠里 「わからないわ まだ全部探したわけじゃないから…っん」ゴクッ


和野方 「朝になったらもう一回確かめてみないとな(たぶん意味ないが…)」


胡桃 「まっ寝てから考えようぜ 疲れすぎてる」


悠里 「…そうね ゆっくり寝ましょ」


美紀 「…それがいいと思います」













…深夜ー車の外



ゴソゴソッ…ザッ


悠里 「…」カチッ 窓から出てライトを付ける


悠里(精神異常Lv3) 「…いるわ いるのよ…だって聞こえたもの……」


悠里(精神異常Lv3) 「どうしてみんな聞こえないなんて言うの…?」


悠里(精神異常Lv3) 「…まっててね おねえちゃんが今行くからね……!」ザッザッザッ…











…ヒュー……


和野方 「…っん」スゥ…


和野方 「(…なんだ?なんか風が吹いたような…?)」ムクッ


和野方 「(……たしか、誰も見張りはしてないよな だとしたらドアを開けるやつは誰もいないはず…)」カタッ…スッ 刀を腰に身につける


和野方 「…おい 誰か起きてるのか?」スッ…カチッ 手元に置いてあったライトを手に取って明かりをつける



胡桃 「すぅ…すぅ……」


美紀 「すー…すー…」


由紀 「すぴー…すぴー…」



和野方 「…三人は寝てるな てことは悠里…?」


和野方 「(…まさかな まさか一人で妹を探しに行ってるわけじゃ…)」シャー… 悠里が寝てるベッドにかけられているカーテンをずらすと…



ベッド 「」


窓にかけられているカーテン 「」ヒラヒラ… ベッドには誰もいなく、窓が開けられてカーテンが風に吹かれてヒラヒラとなびいている



和野方 「ーっ…うそっだろ?」サー…


和野方 「(あいつ、まさか一人で!!)」ダッ!! すぐさま出入口に向かい外へ出ようと…


和野方 「(…いや、待てよ 今ここでドアを開けたら鍵を閉められない それにドアを開けた瞬間、開けた音で誰かが起きる可能性が……)」


和野方 「…しかたねぇ 俺も窓から出るか!」タッタッタッ


和野方 「よいしょっ…と!」スッ…スタッ


和野方 「(窓は危ないから閉めておこう 奴らもそこまで頭良くないから鍵かけてないとはいえ、閉めておけば窓を上げて入らないだろ)」スーッ…ストンッ


和野方 「…さてと、たのむから大事になってんじゃねぇぞ 悠里!」タッタッタッ!!…













鞣河小学校内部ー1階



ゾンビ 「アァー…」ノソ…ノソ…


ゾンビ 「ウゥー…」ノソ…ノソ…



和野方 「…くそ 奴らが動き回ってるな あまりむやみには動けねぇ」奴らから見えない場所にうまく隠れながらやり過ごしている


和野方 「(万が一、奴らのいる所を堂々とあるってるのを悠里に見られたりなんかしたらまずいからな 目立った動きはできない)」


和野方 「(かといって、ずっと隠れてるわけにもいかないからな 早く悠里を見つけないと、もし奴らに噛まれたりなんかしたら…!!)」


和野方 「…とりあえず、奴らを潰すか!」スゥー…スチャッ



ゾンビ 「グォォ…」ノソ…ノソ…


ゾンビ 「オォォ…」ノソ…ノソ…



和野方 「ここにいるのは奴ら二体のみ…よし 今だ!」ダッ!!



ゾンビ 「アァー…?」ググッ… 足元がする方に顔を向け…


和野方 「っは!!」ザンッ


ゾンビ 「」ズル…ボトン 首を切られて頭部が床に落ちて転がっていく


和野方 「そらっ!」ザンッ


ゾンビ 「」ズル…ボトン


和野方 「…よし いくぞ!」


タッタッタッ…













鞣河小学校内部ー二階



和野方 「…おーい悠里 聞こえるか?いたら返事しろ」ヒソヒソ


シーン… 静かに問いかけるがだれも返事がない


和野方 「…いないか 一階は一通り見たから、いるとしたら二階だと思うんだが……」


和野方 「(もしこれでいなかったら最悪な事態になるぞ!ここ以外に行きそうな場所なんてまずないし、もし居たとしても噛まれてたりなんかしたら……!)」


和野方 「たのむから無事でいてくれよ 悠里!」タッタッタッ…











タッタッタッ…


和野方 「…ここは、さっきの教室近くの通路だよな たぶんいるとしたらここだよな」


和野方 「(さっき声がするって言ってたし、この近くにいると思うんだが…)」


和野方 「…おい悠里 いるか?いたら返事してくれ」ヒソヒソ



…ナガヤサン?


和野方 「っ! 悠里!いるのか?」ヒソヒソ



ハイ イマス…デスガ、チョットヤツラガイテウゴケナインデス…


和野方 「場所は?まさか、さっきの教室の中じゃないだろうな」ヒソヒソ



イイエ ソノキョウシツノマエニミヲヒソメテイマス ココマデキタノハイインデスガ、ヤツラガスウタイイテウゴケナインデス


和野方 「今助けるからそこでじっとしてろ!いいな!」ヒソヒソ



スミマセン オネガイシマス


和野方 「(さっきの教室の前か あそこにはたしか、障害物が少ないから見つかるのも時間の問題だな はやく助けないとまずい!)」


和野方 「(奴らは今どこにいるんだ?場所と数さえわかっちまえばいける!)」スッ… 壁を利用して教室近くにいるゾンビをたしかめる




ゾンビの数々 「「アァー…」」ノソ…ノソ… 教室の扉が壊されて多くのゾンビが通路に出ている




和野方 「うわ!マジかよ 中にいたヤツらが外に漏れてやがる!」


和野方 「(これはまずいな 両手あれば一気に片付けられたが、片手じゃあの数をまとめてかかるのはきつい)」


和野方 「(数体倒しても他の奴らが襲いかかってきたら片手じゃ対処できねぇ…どうするか)」



ゾンビの数々 「「アァー……」」ノソ…ノソ…



和野方 「…しかたねぇ 暴れるか!」カタッ…スッ 刀を置いて懐からナイフを取り出す


和野方 「(悠里を助けるためだ なんとしてでも悠里だけは助けねぇと!)」カプッ ナイフを口に咥えて歯と歯で抑える


和野方 「悠里 ぜってぇそこから動くなよ!」ダッ!!


ッエ!?ナッナガヤサン!?



ゾンビの数々 「「アァー…?」」ググッ…


和野方 「おぅらぁぁっ!!」ザンッ!!


ゾンビ 「」ズル…ボトン


ゾンビ 「ガァァ!!」ガバッ 和野方に向かって襲いかかる


和野方 「ふんがー!!」ズバンッ!!


ゾンビ 「グォォ…」バタンッ… 和野方の口に咥えられているナイフで首元を切られて倒れる


ゾンビ 「アァァ!!」スタッスタッ…


和野方 「邪魔だこの野郎!!」ゲシィッ!!


ゾンビ 「」グキキキキッッ!!!!バタンッ… 和野方の蹴りで首が360度回転して倒れる


和野方 「おらおらおらァァ!!死ねぇゾンビ共がぁ!!」ザンザンザンザンッ!!!!!!


ゾンビ 「「アァー!!」」ダダダダダッ!!!!!!


和野方 「うおぉぉぉぉ!!!!!!」ゲシザンボスズバッ!!!!!!


ゾンビ 「「ガァァッ!!」」ダダダダダッ!!!!!!


ザンザンズバザシュベキグキバキィッ!!!!!!











和野方 「はぁ…はぁ……」ポタッポタッ… 全身返り血で血まみれになって髪の毛や服や手、至る所から返り血が滴り落ちる


ゾンビの屍 「「」」バラバラにされてそこらじゅうに散らばっている


和野方 「はぁ……はぁ………ーっくそ…血なまぐせぇ 返り血浴び過ぎて鼻がおかしくなりそうだ」ピッピッ…ビチャッ 手をはたいて水滴ならぬ血滴を飛ばして少しでも血を取る


和野方 「悠里 終わったぞ もう出てきて平気だぞ」



…ホント?


和野方 「あぁ だが、あまりいい光景じゃねぇから見ないことを進めるけどな 大量の死体に、返り血を浴びすぎて血塗れになった俺の姿を見たくなければな」



…ヘイキヨ モウナレテルカラ


和野方 「…そうか まぁいいなら出てこい 奴らはやっといたから」



ワカッタワ


カタッ…


悠里 「…っ!」ビクッ


和野方 「…驚いてるじゃねぇか だから見ない方がいいって言ったのに」ハァ…


悠里 「っあ…ごっごめんなさい」


悠里 「そっそれよりも!ケガはしてないですか?奴らの返り血が目や口に入ってない?もし体内に入ってたら…!」


和野方 「大丈夫だよ 俺はもう既に感染してるから体内に入ったところで別になんともない」


悠里 「そっそう…それなら、よかった……」ホッ


和野方 「…悠里 てめぇいい加減にしろよ?一人で行動しやがって!」ギロッ


悠里 「…っえ」


和野方 「俺がどんだけ心配したと思ってんだ!!勝手に外に出て、一人でこんなゾンビまみれの中に入りやがって!!」


悠里 「っ!!」ビクッ!!


和野方 「何がなんでも一人で行動すんじゃねぇ!!もしお前が噛まれたりなんかしたら、みんなに迷惑かけるだろ!!」


和野方 「たしかにお前の気持ちはわからなくなかった お前はどうしても妹を見つけたかったからこういう行動を取ったのもわかる!」


和野方 「だけど!それでお前が噛まれたりなんかしたらどうすんだ!!それこそ取り返しのつかないことになるだろ!!そうだろ!?」


悠里 「ーっ…」ブルブル…


和野方 「二度とこんな真似すんじゃねぇぞ?次やったら俺は本気でお前をぶん殴ってやるからな!!いいな!」


悠里 「…はっはい ごめんなさい……次はないようにします」


和野方 「それでいい!…今度から、何かあったら俺に言え 他のみんなには頼みにくいことでも聞いてやるから」


和野方 「だからもうこんな真似はしないでくれ 怒鳴りつけて悪かったな」


悠里 「ううん謝らないで わるいのは私なのだから長谷さんが謝るのはおかしいわ」


悠里…? 「…それと長谷さん やっぱり居たの!私たち以外の生存者が!」


和野方 「…っえ?うっ嘘だろ!?いたのか!?」


悠里…? 「はい!今そこに隠れさせてます ついてきて!」


和野方 「あっあぁ」タッタッタッ…


和野方 「(マジかよ まさかほんとにいたのか?あんなゾンビまみれの中に生存者が…?)」


和野方 「(こんなゾンビまみれの中で生きてるなんて考えられない…上手く隠れてたとしても、ここまで老朽化が酷くなってるのを見るとかなり日が経ってる…)」


和野方 「(…ほんとに、生きていたのか……?)」


悠里…? 「ほら!長谷さん この子です!」


和野方 「…っえ この…子?」


悠里(精神異常Lv3) 「はい!ほら あいさつして?」


熊のぬいぐるみ 「」悠里に手を繋がれて長谷に見せる


悠里(精神異常Lv3) 「いい子ね ちゃんとご挨拶できて!」


悠里(精神異常Lv3) 「ほら お名前も言って?」


熊のぬいぐるみ 「」再び和野方に見せて挨拶させる(ぬいぐるみは一切動いていない…)


悠里(精神異常Lv3) 「あれ?どうしたの?名前言えないの?」


悠里(精神異常Lv3) 「…それじゃ、あなたのこと るーちゃんって呼んでいい?」


熊のぬいぐるみ 「」


悠里(精神異常Lv3) 「そう!いいのね それじゃよろしくね?るーちゃん!」


熊のぬいぐるみ 「」


和野方 「(ーっ…ゆっ悠里 お前、まさかそこまで落ちて…!!)」


和野方 「(ぬいぐるみが子供に見えてるのか!?しかも喋るはずのないぬいぐるみが喋ってるみたいだが…幻覚幻聴まで起こしているのか!!)」


和野方 「(まずいぞ このままだと悠里が完全に崩壊する!どうにかして落ち着かせないと…でも、ここまで酷くなったらどうやって治せばいい!?)」


悠里(精神異常Lv3) 「ふふっ!それじゃ 早く安全なところに行こうね?るーちゃん」


悠里(精神異常Lv3) 「長谷さん 車に戻りましょ?早くこの子を安心させたいわ」


和野方 「っえ あっあぁ…わかった それじゃ行くか」


和野方 「(とっとりあえず車に戻ってもらって、休んでもらうか 体力的にもキツイだろうし 早く休ませないと…)」



ナガヤサン!ナニカガキマス!!



和野方 「っ!(佐倉さん!?何かが来るって…!)」


悠里 「それじゃ行きましょ おいで?るーちゃん」


熊のぬいぐるみ 「」


悠里 「…っん?どうしたのるーちゃん 長谷さんの方に指さして……」


和野方 「…っえ」クルッ




? 「フゥゥ…」スタッスタッ… 白くてデカい、左手の爪が異常に長く、まるで剣のような形をした化け物が長谷たちがいる通路を歩いている




悠里 「…っえ なっなに!?あの化け物!!」


和野方 「(…うっウソだろ…?あれは、俺の夢の中で出てきたタイラント!!まさか、ホントにいたなんて…!!)」



タイラント 「フゥゥ……」スタッスタッ… 徐々に和野方たちに近づいていく(まだ夜のため、視界が悪くてまだ和野方たちがいることには気づいていない)



悠里 「あっ…あぁ!!」ガクガク…


和野方 「ーっ悠里こっちだ!」ガシッ 悠里の腕を掴んで引っ張る


悠里 「…っえ あっはい!」


和野方 「(とりあえずさっきゾンビ共がいた教室に隠れよう!もうゾンビは残ってないだろうから隠れるならここしかない!)」


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SS好きの名無しさんから
2018-10-14 09:35:55

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2018-06-27 00:23:53

SS好きの名無しさんから
2017-12-20 00:58:02

SS好きの名無しさんから
2017-11-18 16:52:44

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