2020-01-29 11:17:59 更新

概要

この作品は犯罪者に救いの手 6の続きになります
ゆっくり見ていってください 見なければ有罪です(四季)


前書き

蒼野夜一

【過去に人を何百人も殺めた犯罪者 現在は四季達と仕事して罪を解している】
【過去、天龍遥を佐久間グループから守る為に人を殺めていたが最後の最後で遥に守られ守りきれなかった…】
【体力、剣術、知識が高い万能型的存在(作者は頭悪いですがそこは置いておいてください…)】
【蒼野は死んだのかは不明 佐久間グループ殲滅後謎の人間?らしき者が突如出現し、その謎の人間が出したと思われる謎の空間によって蒼野は裁判所の目の前に居た】
【キレるとかなり危ない】


四季映姫

【幻想郷の閻魔を務める閻魔大王】
【蒼野と一緒に仕事をしている】
【蒼野は犯罪者だが四季映姫は蒼野が行為を持って人を殺してたとは考えられず、四季映姫と共に仕事の手伝いなどをして罪を償う刑にした】


小野塚小町

【四季の部下で亡くなった者の霊を裁判所まで運ぶ死神…だが、よくサボっている】
【よくサボって人里の団子やミスティアの夜雀に居る】


大閻魔

【四季達の上司…だけ(ひどい!)】













コンコンッガラ…


魔理沙 「おーい 永琳いるかー?」


小鈴 「あれ?魔理沙さん こんな時間にどうしたんですか?」


魔理沙 「小鈴に阿求 お前たちこそなんねここに?しかも水着姿で」


阿求 「…ちょっと蒼野さんたちと遊んでたら佐久間グループの一員に襲われまして…」ハァ…ハァ…


魔理沙 「なにっ!?また現れたのか!」


てゐ 「みたいだウサ 今二人は治療中だからあんまり騒ぐなウサ」


魔理沙 「容態の方はどうなんだ?」


てゐ 「軽い過呼吸だウサ 最初はサリンって毒ガスを吸ったんじゃないか疑ったがただの呼吸のし過ぎでいきに乱れが出てるだけだ」


魔理沙 「サリン…?」


阿求 「外の世界に存在する劇薬です 無臭無色でちょっとでも吸ったら死に至るほどの猛毒ガスです」


小鈴 「今回現れた佐久間グループの一員がそのガスを使ったんです 夜一さんがなんとか倒してくれたのでもう心配はいりません」ハァ…ハァ…


魔理沙 「そっそうか ならいいんだが…」


てゐ 「それで魔理沙はなにしに来たんだ?いつもの薬か?」


魔理沙 「…あぁ わるいが頼めるか?」


てゐ 「わかった 今持ってくるから待ってろ」


魔理沙 「わるいな 待ってる間座らせてもらうぜ?」カタッ


てゐ 「かまわないよ それと今の薬が効いてないように見えるが…?」チラッ


魔理沙 「…」


てゐ 「…もう一つ上の強い薬も持ってくるウサ」タッタッタッ…


魔理沙 「…わるい たのむ」


小鈴 「…魔理沙さん どこか悪いんですか?よく見たら顔が痩せこけてますが…」


魔理沙 「…ちょっと、な?」


阿求 「…何かあったんですか?ムリなダイエットをしてる…とは思えませんが」


魔理沙 「…」


小鈴 「…魔理沙さん?」


ガラッ…


鈴仙 「…あれ?魔理沙さん 来てたんですか?受付に来ましたか?」


魔理沙 「誰もいなかったからこっちに来たんだ 永琳がいると思ってな」


鈴仙 「今師匠は暴れてる姫様を止めに行ってるので席を外してます それよりどうですか?ちゃんとご飯などは口にして…」ハッ


魔理沙 「ごはんは…ーっうぷ!!」ウッ


小鈴 「っえ!?まっ魔理沙さん!?」


阿求 「ちょっ!やめてくださいここで吐かないでください!」


鈴仙 「すっすみません!変なことを聞きました だいじょうぶですから落ち着いてください」ナデナデ… 魔理沙の背中をさすって落ち着かせる


魔理沙 「ーっ…!!」ジワッ… 涙目で吐き気を抑えながら我慢する


鈴仙 「…悪化してるみたいですね 薬は飲んでますか?」


魔理沙 「ーっ…あっあぁ 毎日飲んでるが……」フゥ…


鈴仙 「…そうですか 今出してる薬もかなり強い薬なんですが…」


阿求 「…あっあの 魔理沙さんは一体どのような病気なんですか?いきなり吐き気が襲ってくるなんて 見た感じ風邪とかではないですよね」


鈴仙 「…えっとですね それは…」


魔理沙 「…急性ストレス障害 言わばフラッシュバック症状だ」


小鈴 「フラッシュバック…?」


阿求 「フラッシュバックって過去に起きたことを思い出したりするトラウマ的なものですよね?」


魔理沙 「あぁ…おまえたちが太陽の畑で捕まってるときに夜一がやられそうになってただろ?」


魔理沙 「その時に…佐久間グループのリーダーが自分の部下の頭を……足でーっうぶ!!」ウッ!!


鈴仙 「魔理沙さん!!」


小鈴 「…その時の瞬間を見て頭に焼き付いてしまったんですか」


魔理沙 「ーっ…あっあぁ そういうことだ それからろくに飯も取れなくて…精神安定剤と栄養剤をもらいに来てるんだ」フゥ…


魔理沙 「でも効かないんだ 栄養剤はまだ効くんだが精神安定剤の方はどんなに飲んでも飲んでも…まったく効果がでてる様子がないんだ」


魔理沙 「もうずっとこのままなんじゃないかと思うと…すごく怖くて……!!」ブルブル…


阿求 「魔理沙さん…」


阿求 「(あの魔理沙さんが震えてる…いつも強気で活気に溢れてる魔理沙さんが震えるなんて…)」


小鈴 「(たしかにわたしも目の前でそんな光景を見たら同じ思いをするかもしれないな 魔理沙さんみたいに強くもないし、戦うこともできないからわたしならとっくに頭がおかしくなってるかも…)」


魔理沙 「…鈴仙 今てゐに薬取ってきてもらってるから少しの間、背中をさすってもらえないか 怖くて落ち着けない…」ブルブル…


鈴仙 「わっわかりました 私でよければ…」



ガラッ


蒼野 「しっ死ぬかと思った…マジで殺されるところだった……」ハァ…ハァ…


菫子 「あはは…なんとかとめられて良かったね 私もかなり危なかったよ…」ボロッ…


永琳 「姫も本気出してたからよけいね おかげで不老不死のわたしでも死ぬかも思ったわ…」ハァ…


蒼野 「いや先生は不老不死なんですから死なないですよね 不老不死で死ぬっておかしいですよね?」


永琳 「死なないとわかっていても死ぬ瞬間というものはわかるでしょ?死ぬ瞬間に関しては不老不死関係ないわ」


蒼野 「…それもそうですね」


鈴仙 「師匠!ちょうどいいところに 魔理沙さんの容態が…」


永琳 「…」


魔理沙 「…」ゲッソリ


菫子 「…魔理沙さん なんかすごくコケてませんか?ムリなダイエットでもしてるんですか?」


魔理沙 「…いや、べつに…」


蒼野 「…」


蒼野 「(…あの顔、精神的にやられてるような感じの顔 それに目の中の光が消えかけてる…この症状まさか!)」


魔理沙 「…永琳 今出されてる薬が効かないんだ 今てゐに今より強い薬を取ってきてもらってるんだが使っても平気か?」


永琳 「…さすがにまずいわね これ以上強いものだと脳に負担をかけるから後遺症って程じゃないけど軽い記憶障害が起きるわ」


魔理沙 「…なら、どうすればいいんだ?これ以上はわたし 耐えきれないぜ…」


永琳 「…そうね どうしたものかしら」


蒼野 「…魔理沙 おまえ、精神的に病んでるのか?その表情、過去の俺と一緒の顔なんだが」


菫子 「…っえ?」


魔理沙 「…あぁ おまえが佐久間グループの奴らと戦ってる時にリーダーが部下の頭を足で潰したのを見てから……うっ!!」ウプッ


鈴仙 「魔理沙さん!」


永琳 「うどんげ すぐにいつもの精神安定剤を持ってきて それと思考回路を鈍らせる準睡眠薬も持ってきて!」


鈴仙 「はっはい!」タッタッタッ…


永琳 「魔理沙だいじょうぶ?ムリそうなら横になりなさい」


魔理沙 「ーっ…いっいや、だいじょうぶだ 逆に横になるとよけいにおちつけないからいやだ……」フゥ…


永琳 「…そう わかったわ」


蒼野 「…魔理沙」サワッ… 魔理沙の髪を横にずらして頬を見て確かめる


蒼野 「(かなり痩せこけてる…あの時からなにも食べてないのか?だとしたらかなりまずいな このままだと栄養失調で餓死する!!)」


蒼野 「(…俺があのとき、魔理沙に助けてもらわなければこんなことには…くそ!)」ギリッ


魔理沙 「…夜一 お前の手…あったかいな?」


蒼野 「…っえ そうか?あったかいか?」


魔理沙 「あぁ…すごくあったかいぜ なんかおちつく…もっと私の頬に手をつけてくれないか?」


蒼野 「っえ あっえと…こうか?」ペタッ


魔理沙 「…あぁ すごく落ちつく…なんでだろうな なんでお前に触れられてると落ちつくんだろ」


魔理沙 「…夜一 少しこのままでいてくれないか?落ち着けないんだ…たのむ」


蒼野 「それはかまわないが…」


魔理沙 「ーっ…」ハァ…ハァ…


菫子 「…魔理沙さん」


永琳 「…異性に触れられて安心できるようね 治療法の一つでもあるわ」


永琳 「蒼野 わるいけど魔理沙の治療に協力してもらえないかしら?」


蒼野 「それは構いませんが俺はなにをすれば?」


永琳 「…そうね 触れられて落ち着けてるみたいだし、試しに魔理沙を抱いてみてくれない?」


小鈴 「っえ!?まっ魔理沙さんを抱く!?」


永琳 「えぇ 異性に触れられて落ち着けるなら抱きついてもらった方が効果的だもの」


蒼野 「…えっと、おれは構いませんが魔理沙がなんて言うか…」


魔理沙 「…いいぜ やってくれ わたしをおちつかせると思って…」


蒼野 「けど…」


魔理沙 「たのむ…おまえが私のこと、よく思ってないのはわかってるけど今だけは……」ブルブル…


蒼野 「…っえ ちょっと待て なんで俺がお前のことよく思ってないなんて思ってんだ?初耳なんだが」


魔理沙 「…だって、お前わたしが佐久間グループの連中らを倒すって言ったら甘く見るなって言って刀を突きつけてきたじゃないか それから私のことよく思ってないと…」


蒼野 「いやあれだけでよく思ってないと思うのはちょっとどうかと思うが…」


蒼野 「…べつに悪くなんて思ってねぇよ たしかにあの時は刀を突きつけたがあれはほんとに危ないから手伝ってくれるなら軽い気持ちで手伝おうなんて考えないでくれって意味でやったんだ」


蒼野 「へんな意味で受け止めちまったならあやまる すまないな」


魔理沙 「…謝ることないぜ わるいのはわたしなんだから…」


魔理沙 「わたしが…軽い気持ちで手伝おうとしたから……お前の時だって、わたし役に立てなくて……ーっウプ!!」


阿求 「まっ魔理沙さん!」


てゐ 「薬もってきたぞウサ!」タッタッタッ!!


鈴仙 「師匠 言われた薬持ってきました!」


永琳 「急いで魔理沙に飲ませて!これ以上マイナス思考にさせたら…」


蒼野 「待ってくれ あげるのはもう少し待ってほしい」スッ


鈴仙 「…っえ?」


蒼野 「…魔理沙」スゥ…


ギュッ…


魔理沙 「ーっ…よっ夜一?」ハァ…ハァ…


蒼野 「…ごめんな 俺のせいでお前はこんな目にあってんだもんな 俺があの時、魔理沙に助けてもらわなければお前はこうならずに済んだんだ」


蒼野 「俺が佐久間グループにやられてなければお前はあの現場を見ることはなかった 俺がやられたばかりにお前は助けに来てくれた」


蒼野 「でもおまえが助けに来てくれたから俺は生きてる もしあの時、お前が来てくれなければ俺はトドメを刺されて殺されてたんだ 悪く思ってるどころか、むしろよく思ってるよ」


蒼野 「最初会った時にはたしかにあまり良い印象は持たなかった 四季にも容易い相手じゃないことを言われてたのに、それでも軽々しく言ってたからお前に手伝ってもらったらすぐ殺されるだろうなと思った」


蒼野 「だから俺はあの時、念押しに言うように刀を突きつけたが実際はそうじゃなかった ちゃんとわかってたじゃないか?相手が手強い相手だって」


蒼野 「すぐに近づいて倒そうと考えずに遠くから遠距離攻撃を仕掛けて 警戒して俺を守りながら相手のようすを見てただろ?」


魔理沙 「っ!」


蒼野 「口では軽い気持ちで言ってるようだが、心はそんなこと思ってないようだな あの時はほんとに助かったよ ありがとな!魔理沙」ニカッ


魔理沙 「…夜一……」


蒼野 「そのお礼と言っちゃなんだが 今は俺でもガマンして抱かれてくれ 異性に触れられて落ち着けるなら力になってやる」


蒼野 「落ち着けるまで抱いてやるから安心しろ 遠慮しないでなにして欲しいか言ってくれ!」


魔理沙 「…そっそれじゃ、わたしを包み込むように抱いてくれないか?できるだけ…お前の温もりを感じ取れるように」ハァ…ハァ…


蒼野 「わかった」スッ…ギュッ 魔理沙の顔を胸元に当てるように包み込み抱きしめる


魔理沙 「…あぁ……これ、すごく落ちつく すげぇお前の温もりが感じ取れるぜ」ハァ…


魔理沙 「あたたかい…今まで寒かったのに、お前に抱きしめてもらうとすごくあったかくなって 心が落ち着く…」


魔理沙 「…夜一 頭も撫でてくれ わがままかもしれないが頼む」


蒼野 「あいよ!任せとけ!」ナデナデ


魔理沙 「(…あぁ ほんとに気持ちいい…頭撫でられるともっと落ち着く さっきまで怖かったのに抱かれたらなにも怖くない)」


魔理沙 「(ほんとに、なにも…)」ウトウト…


蒼野 「眠くなってきたか?寝ていいよ その様子だと睡眠もろくに取れてなかったみたいだし、休めるうちに休んどけ」


魔理沙 「…うん」スゥ…


魔理沙 「…すー…すー…」


蒼野 「…」


鈴仙 「すっすごい…薬も使わずに落ち着かせるなんて」


永琳 「…おみごとね まさか寝かしつけることまでできるとは思わなかったわ あなたカウンセラーの素質あるんじゃないかしら?」


蒼野 「いやこれだけでカウンセラーの素質あると言われても…」


文 「いやー!これはまたすごい光景ですねぇ 魔理沙さんが夜一さんに抱かれて寝ているなんて!」パシャパシャ


蒼野 「おい お前はなに撮ってんだ 魔理沙が精神的に病んでるときに」


文 「いやぁ!魔理沙さんが男性に抱かれてる姿なんて今までで初めてですからね こんな貴重なシーンを映像に納めないわけないじゃないですか!」


蒼野 「っ…」スッ… 懐に手を入れてメリケンサックを手に取る


小鈴 「っ! 射命丸さんあぶない!」


文 「…っえ?」


蒼野 「」ヒュンッ!!


文 「っ!」シュンッ


ガツンッ!!カタンカタンッ…


メリケンサック 「」壁に勢いよくぶつかって床に落ちる


文 「…メリケンサック、ですか」


蒼野 「…文 これ以上俺を怒らせるな これ以上怒らせたらてめぇを半殺しにするぞ」ギロッ


蒼野 「魔理沙が精神的に病んでるときになにが貴重な映像だ?人が苦しんでるときになにヘラヘラと新聞の記事のために人の嫌がるとこを撮ってんだ!」


蒼野 「俺はテメェのそういうところがだいっキレぇなんだよ 新聞記者って聞いたときからいい目で見てなかったがそうやって人のことも考えねぇで個人情報をさらけ出す真似をしやがってよォ!!」ギリッ!!


文 「…」


阿求 「あっ蒼野さん落ち着いてください!ここは病院なのであまり大声を出しては…それに魔理沙さんも寝てるのでよけいに」


蒼野 「…」


菫子 「…それに関してはわたしも同じよ 人の個人情報をさらけ出すなんて新聞記者として最低だと思うわ」


菫子 「これがまた犯罪者のことならまだわかったわ 犯罪者が今どこでなにをしたのかをみんなに知らせて注意させるという意味で知らせるならね」


文 「…」


蒼野 「文 俺のことを新聞の記事に載せるのはかまわないが魔理沙の載せるのはやめろ」


蒼野 「魔理沙がこうなったのは俺のせいだ 俺が魔理沙に助けられてなければこんなことにはならなかったんだ」


蒼野 「だから載せるとしたら俺のせいでなったと載せろ 魔理沙の名前は伏せてな」


菫子 「っえ 夜一!?」


文 「…やはりあなたはやさしいですね 誰かを守るためなら自分を犠牲にしてでも助けるなんて!」


文 「わかりました それじゃ今回の魔理沙さんのことに関しては伏せておきましょう」


文 「まぁ載せたら載せたで一部の方々が本気で私を退治しに来ると思うのでもともと載せる気はありませんでしたがね」


蒼野 「ならいちいち余計なことを言うんじゃねぇ いらない言葉を口にするな」


文 「覚えておきましょう ただ、今回の騒動のことは載せさせてもらいますね?」


蒼野 「今回の騒動?あぁ 霧の湖で起こってたことか それならいいよ」


蒼野 「ただ載せるなら俺の名前だけにしといてくれないか?菫子たちの名前は伏せといて欲しいんだが」


文 「なぜですか?」


蒼野 「佐久間グループの連中らの争い事に関しては俺が任されてるから他の人にまで迷惑をかけたくないんだ」


蒼野 「しかも佐久間グループの連中らの殺害許可も下りてるからなおのこと書いてほしくないんだ」


阿求 「っえ!?許可されてるんですか!?」


蒼野 「あぁ 大閻魔から佐久間グループを滅ぼすよう言われてる 四季からも許可もらってる」


文 「…となると、その情報も載せといた方が良さそうですね 抹殺許可も下りてるならいろんな方々に知らせておかないと人を殺した時にいろいろとめんどうなことになります」


蒼野 「…そうだな それに関しては知らせといた方がいいかもしれないな」


蒼野 「それじゃさっき霧の湖で起きた騒動と俺の殺害許可が下りたことを新聞に載せてくれ 俺の起こした騒動がかけるんだから俺の殺害許可が下りた情報くらい載せてくれるよな」


文 「あやや?取引ですか?だいじょうぶですよ そんなふうに言わなくてもちゃんと載せますから!」


蒼野 「…ならいいが」


魔理沙 「んっ…」ギュッ…


蒼野 「っと 起こしたか?」


魔理沙 「…すぅー…すぅ……」


鈴仙 「…寝てるみたいですね すごく気持ちよさそうです」


蒼野 「ならよかった 今はゆっくり休ませた方がいいから起きてなくてよかったよ」ナデナデ


魔理沙 「すぅー…すぅ……」


小鈴 「(…いいなぁ 魔理沙さん抱かれながら撫でられて…)」


阿求 「(わっわたしもあぁされたい…)」///カァァ


菫子 「(あとで私もしてもらお)」


てゐ 「…永琳 薬どうするウサ?」


永琳 「私が預かっておくわ あなたたちはもう遅いから先に休んでいいわ」


鈴仙 「いいんですか?まだ皆さんの治療が…」


永琳 「もう大体収まってるからだいじょうぶよ それに二人もさすがにこの時間まで人里から離れてると親が心配するわ」


永琳 「あなた達の格好と話を聞く感じ 親に内緒、もしくは言わないで霧の湖で水遊びをしてたと見えるわ こんな時間まで霧の湖なんかで遊ぶなんて親が許すわけないからね」


小鈴 「うっ…」ギクッ


阿求 「…さすが永琳さん 勘が鋭いですね」


永琳 「少し考えればわかることよ それじゃ二人はそこの新聞屋と菫子に任せていいわね」


文 「それは構いませんが」


菫子 「…あの、夜一は…?」


蒼野 「俺はもう少し魔理沙を見てるよ さすがにこの状況で放っておくのも…な」


菫子 「…わかった」


文 「それじゃお二人をお送りします もう立てますか?」


小鈴 「はっはい もうだいじょうぶです」


阿求 「ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」


菫子 「かまわないわ それじゃ夜一 今日は付き合ってくれてありがとね また一緒に遊べたら遊ぼうね!」


蒼野 「あぁ!なるべく時間を作れるようにしとくよ それじゃあな!」


小鈴 「それじゃ永琳さん 治療ありがとうございました 治療費などは明日持ってきますので…」


永琳 「別にいいわよ治療費なんて 大して治療なんてしてないのだから今回はいらないわ」


永琳 「それより…あなたたちも気をつけなさいよ そこの新聞屋が持ってくる新聞に目を通すとけっこう目をつけられてるようじゃない」


永琳 「なるべく外出は控えなさい 人里内ならまだいいかもしれないけど…いいわね?」


阿求 「はい 気をつけます いろいろありがとうございました」


文 「それでは失礼させてもらいます!」


タッタッタッ…


鈴仙 「それじゃ師匠 魔理沙さんのことはよろしくお願いします」


てゐ 「よろしくウサ」


永琳 「えぇ 明日も早いからおねがいね?」


鈴仙 「はい わかりました」


てゐ 「そんじゃおやすみー」


タッタッタッ…パタンッ


蒼野 「…」


魔理沙 「すぅー…すぅ……」


永琳 「…ひどく悔やんでるようね 魔理沙がそんな状況になったこと」


蒼野 「…当たりまえですよ 魔理沙は俺のために助けてくれたのに…俺はなにもできなかったんですから」


蒼野 「俺がやられてなければ、魔理沙はこんなことにはならなかったんですから…俺がヘマしてなければ……」ググッ


永琳 「…」


蒼野 「…魔理沙はどのくらいで治ると思いますか?」


永琳 「…」 チッチッチッ…


魔理沙 「すぅー…すぅ……」 チッチッチッ…


蒼野 「…」 チッチッチッ…


永琳 「…あなたはどう思うかしら 今の状態を見て」


蒼野 「…現状からして、【ムリ】だと思います しかもあの日から日が経ってるので、その間も魔理沙は通院してたんですよね?」


永琳 「…」


蒼野 「それに魔理沙が今使ってる薬が効かないと言ってましたよね …悪化、してますよね」


永琳 「…頭が良いっていやね 今現在のことを把握してしまえば大体推測がついちゃうの」


永琳 「…その通りよ 最初診断に来た時よりも悪化してるわ この調子だと必要な栄養を摂取できなくて衰弱死、あるいは精神が崩壊して暴走 そのまま自殺する可能性も考えられるわ」


永琳 「わたしの方でもなんとかしようとはしてるけど…正直、キツいわね」


蒼野 「…そう、ですか やっぱり…」


魔理沙 「すぅー…すぅ…」


蒼野 「…おれも、トラウマを抱えたことがあるんです 初めて人を殺した時に、頭の中で人が死ぬときに目がぐんっと上にあがって血しぶきが飛んだ光景が何度も脳裏に横切って…」


蒼野 「思い出す度に吐き気が襲ってきて、飯を取ることさえできなくて…本気で、死ぬ思いをした」


蒼野 「罪悪感や犯罪感、後悔に押しつぶされて…一時は軽い幻覚や幻聴が聞こえてきた 死んだはずの奴が目の前にいたり、お前も死ねって言葉をかけられたり…ほんとに、死ぬ一歩手前だった」


蒼野 「でもその時はおれに相方がいたんだ 俺と同じで佐久間グループに追われてて、俺に助けを求めてたからそいつのために救ってきた」


蒼野 「その相方に大丈夫だと何度も慰められて落ち着くことができた 年下の女の子だったのに…情けないことに助けられちまった」


蒼野 「…でも、もうその相方はいない おれを助けてくれたのに…おれは救えなかった 救えなくて相方は佐久間グループに…」


永琳 「…それ以上はやめときなさい あなたの気持ちはわかったからもう…」


蒼野 「…すみません」


永琳 「たしかにあなたも今の魔理沙と同じ思いをしたなら今の気持ちがわかると思うわ …でも、それであなたも落ち込んでたら元の子もないわ 魔理沙を落ち着かせるためにあなたがいるのに」


蒼野 「…」


永琳 「…にしても、ほんとにどうしたものかしら これ以上強い薬を出したら魔理沙の年齢だと負担が…」


魔理沙 「すぅー…すぅ……」


蒼野 「…魔理沙……」


蒼野 「(なんとかして治してやりたいがトラウマばかりはどうにもならない 人の記憶はそう簡単に癒せるものじゃない…)」


蒼野 「(魔理沙の記憶からトラウマだけを消せれば…何とかなるのに でもそんな都合のいい話はない……)」


蒼野 「(…記憶を、消す?)」


永琳 「…仕方ないわ もう少し強めに作るしかないわね あまり強くしたくないけど…」


蒼野 「…まてよ?たしか慧音さんの能力って…」


永琳 「っん どうかしたの?」


蒼野 「…ーっそうだ!」ガタッ


魔理沙 「っ!? なっなんだ!?地震か!?」ガバッ


蒼野 「魔理沙!慧音さんのところに行くぞ!あの人ならお前のトラウマを治してもらえるかもしれない!」


魔理沙 「…っえ 慧音に?」


蒼野 「あぁ あの人は歴史を食べる能力が使えて、人の記憶を消す事ができるんだ!お前のトラウマを消してもらえば…!」


魔理沙 「…夜一 それはムリだぜ」


蒼野 「…っえ」


魔理沙 「慧音の能力は記憶を消すんじゃなく、薄くさせることぐらいしかできないんだ 完全には消せない」


蒼野 「…薄くさせる?どういうことだ?消せるわけじゃないのか?」


魔理沙 「私も詳しくはわからないが聞いた限りだと、慧音に能力を使われるとそんなことあったなぁぐらいの記憶は残るみたいなんだ」


魔理沙 「まぁ認識させなくさせることには違いないが完全に消せないんじゃ…ーっ!」ブルッ…


蒼野 「…そうか 完全には消せないのか なら別の方法でトラウマを消す方法を……」


蒼野 「…トラウマ?」


魔理沙 「…夜一?」


蒼野 「…そうか トラウマならさとりに治してもらえばいいのか!」


魔理沙 「…さとりに?」


蒼野 「あぁ!俺も一度さとりにトラウマを見せられた時に治してもらったんだ だからさとりなら治してもらえるかもしれない!」


永琳 「っ! それはいいかもしれないわ!あの妖怪ならもしかしたらいけるかもしれないわ!」


魔理沙 「…ほんとか?」


蒼野 「試してみる価値はある さっそく行ってみよう!」


永琳 「私もついていくわ 治療してもらったら完全に治ったかを確かめたいから同行させてもらうわ」


蒼野 「わかりました それじゃいくぞ!」


タッタッタッ…













地霊殿ー客間



さとり 「…なるほど 事情はわかりました 私の能力で魔理沙さんのトラウマを消して欲しいということですね」


蒼野 「あぁ もしできるならやってほしいんだ このままだと栄養失調や睡眠不足で衰弱死する可能性があるから…」


永琳 「私からもお願いしたいわ 頼めないかしら?」


さとり 「…そうですね」


魔理沙 「…」


さとり 「…残念ですが、それは無理なお願いです」


蒼野 「っ! なんでだ!魔理沙はこのままだとマジで死ぬかもしれないんだぞ!なんでやってくれない!」


永琳 「落ち着きなさい蒼野」


蒼野 「だって!」


永琳 「…理由を聞かせてもらえる?」


さとり 「…わたしの能力はトラウマを甦らせることであって、消させることはできません」


さとり 「魔理沙さんが、人間の頭が潰された時のトラウマを消すというお願いは私でも無理です いくらトラウマを操る私でも…」


蒼野 「…そっそれじゃ、俺のときはどうやってやったんだ?俺んときは治ったが…」


さとり 「蒼野さんの時はわたしの能力で無理やり思い出させたものだったので治すことができたんです」


さとり 「さらに言いますと、あなたの場合はもうトラウマを克服しています それに対して魔理沙さんの場合は克服できていません」


さとり 「事前にトラウマを克服していれば私の能力で蘇らせたトラウマを抑えることはできましたがどちらも当てはまらないのでできません」


蒼野 「そんな…」


魔理沙 「…」


永琳 「…」


さとり 「…ただし、多少でしたら抑えることができるかと思います もしそれで宜しければお力になりますが」


蒼野 「っ! たのむ!少しでも抑えられるならやってほしい!」


さとり 「魔理沙さんはいいですか?」


魔理沙 「…ほんとに、治るのか?痛くないか…?」ブル…


さとり 「痛みはありませんが少し立ちくらみみたいなことは起きます 後遺症などは残る心配はありません」


魔理沙 「…こわいか?また、背筋にゾクッと来るようなことはあるか…?」ブルブル…


さとり 「…ない、といえば嘘になります もしかしたらあるかもしれません」


魔理沙 「ーっ…なっなら……」ガチガチ…


蒼野 「やってくれ 少しでも抑えられるなら抑えて欲しい」


魔理沙 「っ!? よっ夜一!?」


さとり「…いいんですね?」


蒼野 「あぁ」


魔理沙 「ちょ、ちょっと待ってくれ!わたしはいいなんて…」


蒼野 「魔理沙 怖いのはわかるが今のままじゃ状況が悪化するだけだ 少しでも抑えることができるならやってもらえ」


魔理沙 「いっいやだ!もう怖いのはいやなんだ!もう…ほんとに……!!」ガクガク…


さとり 「…」


魔理沙 「…たのむ もう…これ以上、怖い思いを…させないでくれぇ……!!」ブルブル…


蒼野 「…だいじょうぶだ 俺がついてるから」


魔理沙 「…っえ」


蒼野 「おまえが怖がってるのは痛いほどわかる 俺も過去にトラウマを持ったことあるんだ」


蒼野 「人を初めて殺したとき…お前と同じで気持ち悪くなるは寝不足になるは、飯もろくに食べることができなかった」


蒼野 「人を殺したのが頭に焼き付いて、何度もなんども頭ん中で思い出しちまうんだ 忘れようと思っても忘れることができなくて…ほんと、死ぬかと思ったよ」


蒼野 「でも克服できた 過去に俺と一緒にいた相方が俺をずっと慰めてくれたんだ 年下で女なのに、俺を助けてくれた」


蒼野 「だからおれもお前を助ける お前の気持ちは痛いほどわかるから助けずにはいられない 怖いならおれが思いっきり抱きしめてやる!」


蒼野 「だから安心しろ 何も怖がることはない トラウマを少しでも治してもらおう っな?」


魔理沙 「…よいち……」


魔理沙 「……わかった それじゃ…たのむ さとり、やってくれ」


さとり 「…わかりました」


魔理沙 「夜一 こわいから…抱きしめてくれ わたしを、包み込むように……」ガクガク…


蒼野 「わかった」ギュッ


さとり 「それではいきますよ 能力を使うので動かないでくださいね」


魔理沙 「ーっあぁ!たのむ…!」ブルブル…


蒼野 「…やってくれ」


さとり 「【…トラウマ解除】」ヒュンッ



キィンッ!!


魔理沙 「っ!!!!」グワンッ!!


ガクンッ…


魔理沙 「」


蒼野 「魔理沙!」


永琳 「…気を、失ったようね」


さとり 「…」


蒼野 「おい魔理沙!おきろ!魔理沙!!」


魔理沙 「ーっ…うっうぅ……」スゥ…


蒼野 「魔理沙!」


魔理沙 「…よっよいち……いつつ!」ズキッ


蒼野 「だいじょうぶか どこか痛むのか?」


魔理沙 「ーっ…すっすこし頭が…でも、そこまでじゃないぜ」イツツ


蒼野 「そうか ならよかった…」


永琳 「魔理沙 容態の方はどう?今もまだ思い出すと吐き気が襲ってくる?」


魔理沙 「…」


蒼野 「…」


永琳 「…」


さとり 「…大丈夫そうですね 心を読むかぎり、ひどく頭に焼きついてないみたいですね」


魔理沙 「…あぁ 嘘みたいだ…さっきまで、思い出したら気持ち悪くなったのに…ぜんぜん気持ち悪くならないぜ」


蒼野 「ほんとか?他に変な感じはしないか?」


魔理沙 「あぁ!もうどこも変な感じしないぜ!逆に治ってすごく気分がいいぜ!」


さとり 「それならよかった そこまで強いトラウマじゃなかったみたいですね ただ症状は酷かったみたいですが」


永琳 「どういうこと?私が見た限りだとかなり頭に焼き付いてたトラウマだったと思うのだけど」


さとり 「まだトラウマが焼き付いて、日が浅かったからかもしれません 長い月日が経っても治らなかった場合は私の能力でも治すことはできなかったかもしれません」


さとり 「長い間、頭の中でずっと治らないまま残っていたら心までボロボロになってしまいます 精神や身体、どちらもボロボロになってしまっていたら…」


永琳 「…なるほどね それなら納得がいくわ」



ググゥ〜…


蒼野 「…」


永琳 「…」


さとり 「…」


魔理沙 「…あっあはは わるい…安心したらはらへって……」///


蒼野 「…ふふっ!そうか 治ったからはらへったか」


蒼野 「よし!それなら今から飯食いに行くか!完治祝いにおれが奢るよ!」


魔理沙 「っえ いいのか?でもおまえ、外来人だからこっちの金って…」


蒼野 「そこの点は平気だ ちょっととある者からいい情報を手に入れてこっちの世界の軍資金は問題なくなった」


魔理沙 「そうなのか?」


さとり 「…なるほど たしかにそれはいい情報を聞きましたね 外来人にしかできないことですね」


蒼野 「あっ…(そうだ忘れてた この人他人の思考を読み取るんだった…)」


さとり 「そうですよ わたしは心を読み取りますから」


蒼野 「また読まれた…」


永琳 「よかったじゃない魔理沙 丁度いいタイミングでお腹を空かせて?」


魔理沙 「あはは!まったくだぜ!」


蒼野 「ありがとなさとり 魔理沙のトラウマを治してくれて」


蒼野 「その礼と言っちゃなんだが、これから飯食いにいくから一緒に行かないか?」


さとり 「いえ わたしはそろそろ寝ようかと思っているので遠慮して…」ググゥ~…


蒼野 「…」


さとり 「…そっそれじゃ、ご一緒させていただきます」///コホンッ


蒼野 「おう!先生も一緒にどうですか?今まで外来人だからとかで治療費など免除してもらっていたのでせめて飯ぐらいは奢らせて欲しいんですが」


永琳 「そんな気を使わなくていいのよ まして、あなたはまだ幼いんだから」


蒼野 「礼儀として当たり前のことをしてるまでです もしこの後、時間があればでいいんですが…」


永琳 「…ほんとにあなたは大人ね たしかまだ16歳よね?その年でそこまでできるなんてすごいわ」


永琳 「わかったわ それじゃ、その気持ちを受けとるわ わたしも少し夜食が食べたいと思っていたの」


蒼野 「はい!それじゃ行きましょう!」













迷いの竹林付近ー屋台夜雀



ジュゥゥ…


ミスティア 「〜♪」ジュゥゥ…


霊夢 「ーっぷはぁ!あぁー やっぱりお酒はおいしいわ!」///


アリス 「あまり飲みすぎないでよ?帰り送っていかないからね」


霊夢 「だいじょーぶよ まだちょっとしか飲んでないわよ!」///ヒック


アリス 「いや、それで3杯目よね それでちょっととは言わないわ」


華扇 「まぁいいじゃない お酒は飲んでも飲まれるなっていうし!」


アリス 「いやもう飲まれてるけど…てか、華扇も何か言ってよ あんまり飲むなって」


華扇 「お酒は心を弾ませてくれるのよ 嫌なことや疲れなんかも忘れられるから飲めるときに飲んだ方がいいわ」


アリス 「それで家まで送っていくの私なんだけど…」


華扇 「それはそれ これはこれよ」


アリス 「…」



蒼野 「うぃーっす まだやってるか?」パサッ


ミスティア 「いらっしゃー…! あっ蒼野!」.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.


蒼野 「ようミスティア 席は空いてるかな?俺も合わせて4人いるんだが」


ミスティア 「いいよー!座ってすわって!」


霊夢 「夜一じゃない あんたも来たのね」


蒼野 「おう!ちょっと完治祝に食べにな!」


霊夢 「完治祝…?」



魔理沙 「よっしゃー!今日は食べまくるぞー!」パサッ


永琳 「今までの栄養を補給しなくちゃいけないわね」


さとり 「もうそうする気満々ですよ」


華扇 「あら ずいぶんと珍しい面子ね 魔理沙に永遠亭の医者、地霊殿の主なんて」


アリス 「魔理沙 あなただいじょうぶ?ここ最近ずっと調子悪かったみたいだけど」


魔理沙 「もう平気だぜ!夜一達のおかげで治ったぜ!」


霊夢 「…たしかに見た感じ治ってそうね なんの病気か一切教えてくれなかったけど、結局なんの病気だったの?」


魔理沙 「いやぁ それは…」アハハ…


蒼野 「霊夢 わるいがその事は聞かないでもらえるとうれしいかな あまり知られたくないことなんだ」


霊夢 「知られたくない?なによ そんなこと言われるとよけいに聞きたくなるじゃない」


蒼野 「そうだとしても聞かないでくれ 酒一杯奢ってやるから耳を閉じてくれ」


霊夢 「…わかったわ(そんなに聞かれちゃいけないことなの?魔理沙も口ずさんでるし…)」


さとり 「そうです 聞かれたくないことなんです」


霊夢 「…読んだわね ほんと、あんたがいるとよけいなこと考えられないわね」


さとり 「ご安心ください わたしもむやみやたらに見るつもりはありません ただ、今回は見ましたが」


霊夢 「…まぁいいわ ミスティアお酒一杯ちょうだい 夜一の奢りで」


ミスティア 「はぁい!」カタッ


魔理沙 「わるいな夜一 私のせいで霊夢に酒奢ることになって」


蒼野 「別にいいよ それより何がいいか頼めよ 腹いっぱいになるまで食え!」


魔理沙 「おう!それじゃミスティア ウナギ3つくれ!」


ミスティア 「はーい!」


蒼野 「さとりと先生もなんでも頼んでください 遠慮せずに」


永琳 「そう?それじゃ…肉じゃがもらおうかしら」


ミスティア 「はぁい!今準備しまーす!」


さとり 「…あの、このはんばぁがぁというものは一体どのようなもので…?メニュー表のオススメに乗ってるんですが」


蒼野 「パンの間に肉や野菜を挟んだ外の世界の食べ物だよ 美味いぞ?」


さとり 「そうなんですか?それじゃ私はそれをお願いします」


ミスティア 「はーい!夜一はどうする?」


蒼野 「俺はまず酒かな 水割りでひとつ頼む」


ミスティア 「はーい!」カチャカチャ…


霊夢 「あら あなたお酒飲まないんじゃなかったの?未成年だから飲まないって…」


蒼野 「基本的にはな でも今回はいいかなと思ってな」


霊夢 「…?」


ミスティア 「はーい!ウナギ三つと肉じゃが、ハンバーガーにお酒できました!」カタッ


魔理沙 「おおっ!うまそうだぜ!いただきまーす!」


さとり 「これがはんばぁがぁ…えっと、これはどうやって食べるんですか?」


蒼野 「手で持ってガブッと食べるんだよ」


さとり 「手で…ガブッと?」


永琳 「おいしいわー 久々に肉じゃが食べたわ」モグモグ…


魔理沙 「んー!うまい!ミスティア 麦飯一杯!」


ミスティア 「はーい!」



華扇 「…」


蒼野 「…なんだよ さっきから俺のこと見てるが?」


華扇 「…あなた、ここ最近騒ぎを起こしてる殺人鬼ですよね 閻魔の使いとして働いていると聞いてますが」


蒼野 「騒ぎを起こしてるのは別のやつらだけどな」


アリス 「…文の新聞に書かれてることほんとだったのね またでっちあげかと思ったわ」


蒼野 「…よほど信用されてないみたいだなあいつの新聞 そこまでの言われようだと」


霊夢 「まぁあいつの新聞は毎回話を盛ってるからね しかたないわ」モグモグ


蒼野 「(…あいつに俺のこと書かせるのやめようかな)」


さとり 「…例外もありますよ 異変に関することは盛らないので平気です」


蒼野 「あっ…読まれたか」


さとり 「はい 読みました」


華扇 「たしかに異変関係は盛りませんね 逆に異変に関することを盛るといろんな方が黙ってませんからね」


魔理沙 「主に霊夢がな!」


霊夢 「あたりまえよ 異変のことで盛られたらたまったもんじゃないわ どれだけの人達に迷惑かけると思ってんのよ!」


永琳 「たしかにそうね 異変に関してはみんな目がないものね 異変だけは盛れないわ」


アリス 「さすがのあの天狗もそれは守ってるみたいね …まぁ、守らないと殺されるわね 主に霊夢に…」


さとり 「ですね」モグモグ


蒼野 「…なにかと霊夢に繋がるな まぁ異変解決者だからしかたないか」


霊夢 「どういう意味よそれ 異変解決者だからって誰かまわずやらないわよ」


魔理沙 「容赦なくやってるように思えるが」モグモグ


アリス&華扇 「「うんうん」」


霊夢 「うるわい!」



蒼野 「…」ゴクッ…


ミスティア 「ねぇ夜一 もしよかったらさ?外の世界のことを聞きたいんだけど…いいかな?」


蒼野 「っん べつに構わないが?」


ミスティア 「ほんと!?それじゃ、外の世界にもこういう屋台があるって聞いたんだけど、どういう屋台なの?」


蒼野 「どういう…と言うと?」


ミスティア 「私の屋台は鶏肉とかは扱ってないけど、基本的にオールでしょ?外の世界の屋台はなにがあるのかなって」


蒼野 「んー…そうだな 基本的にはこういう屋台というのはラーメン屋だったり、もしくは酒飲み屋だったりがメインかな」


ミスティア 「そうなの?それじゃメニューとかって私の屋台より少ないの?」


蒼野 「この屋台よりかなり少ないな ラーメン屋だったらラーメンの他にジュースや酒もあるがそれ以外はほとんどない」


蒼野 「逆に酒飲み屋台だと酒のつまみ、おでん、かるく腹が膨れるものぐらいしかない」


ミスティア 「…なんか、あんまり変わらないね ラーメン屋も酒屋も」


蒼野 「まぁ基本的にはそこまで変わらないな ただ酒がメインかラーメンがメインかだけだからな」


ミスティア 「ふーん」


魔理沙 「うめー!!」モグモグ


永琳 「魔理沙 もう少しゆっくり食べなさい 喉につっかえるわよ?」


魔理沙 「へいきだぜ!今までろくに食べれなかったんだから、今食べなきゃ補給できないぜ!」モグモグ


蒼野 「(…早く食べすぎると喉に引っかかりやすいんだよな 俺も急いで食べて何度か詰まらせたことあるからな)」


蒼野 「(でも美味そうに食ってるし、そんなことを言うのもな……)」ウーン


さとり 「…魔理沙さん 蒼野さんも急いで食べて詰まらせることがあるそうなのであまりやらないでほしいそうです」


魔理沙 「っえ…あ、わかった 気をつけるぜ」


蒼野 「…また読まれたか」


さとり 「はい 読みました」



ミスティア 「〜♪」


霊夢 「…ねぇミスティア ちょっと聞いていい?」


ミスティア 「っん なに?」


霊夢 「なんかさ 夜一が来たら機嫌よくなったように見えるけど…気のせい?」


ミスティア 「ふぇっ!!!?」///ドキッ!!


アリス 「たしかに…なんか機嫌よくなったわね さっきと比べて雰囲気変わったわね」


ミスティア 「っえ あっそそ、そうかな!?べべ別に機嫌良くなってないよ!!」///アセアセ


華扇 「…すごくキョドってるけど……」


ミスティア 「きょキョドってないわ!ふふ普通だから!!」///ガチャンッガラガラ…


永琳 「…調理器具 ブチらげてるわよ」


ミスティア 「っえ あぁぁ!!やっちゃったー!!!?」ガチャガチャッ…


蒼野 「…」ゴクッ… あえて何も言わないで酒を飲んで…


さとり 「…好きみたいですね 蒼野さんのこと」ジー


蒼野 「」ブー!!


魔理沙 「きたなっ!!!?」


ミスティア 「ふぇっ!!!?なっなにいってるんですか!!べべ別に蒼野のこととなんて!すす好きじゃ…!!!!」///カァァ!!


さとり 「ふむふむ…蒼野さんに人喰い妖怪であることを明かしたのに関わらず、相談相手をしてくれたことがきっかけで気になり…」ジー


ミスティア 「いやぁぁぁ!!!!やめておねがい!!それ以上言わないでぇぇー!!!!」///


さとり 「その後はからは、あなたの姿に化けた者に襲われたときに妖怪に対してすごく優しくしてくれて…」ジー


蒼野 「ミスティア!さとりに酒一杯!いや二〜三杯出してくれ!!」


ミスティア 「っ! うっうんわかった!」///カチャカチャ…


さとり 「あっお酒はあまり得意ではないのでいりません それとその後からは…」


蒼野 「さとり少し黙ろうか 黙らないと閻魔の使いとして舌を引っこ抜くぞ?(これ以上俺の前でミスティアを辱めるな!次会ったとき気まずくなるから!)」ワナワナ


さとり 「…なるほど 次会ったときに気まずくなるからやめて欲しいですか」ジー


蒼野 「考えてることを口に出すなばかやろう!!口に出さなかった意味がねぇだろ!!」


さとり 「あっミスティアさん 鰻をひとつ下さい」


ミスティア 「っえ あっはい!」///カチャカチャ…


蒼野 「おい 俺の話しスルーするなよ てかこのタイミングで注文するな」


さとり 「蒼野さんも人が悪いですね あなたもミスティアさんに好意を抱かれてることを知っていたのに」


ミスティア 「っえ!!!?」///ガチャンッ


蒼野 「…知ってるからなんだよ 知ってたらどうしろって言うんだ?」


さとり 「知っていたのならその気持ちを答えられるのか、答えられないのかハッキリしたらどうですか?」


さとり 「もし答えられないなら答えられないと言って 新しい恋を探させるなどさせてはどうですか?いつまでも思いとどまらせたままではかわいそうとは思いませんか?」


蒼野 「それは……」


さとり 「…否定はできませんよね 事実なんですから」


蒼野 「…」


さとり 「…ふむ あなたは他の方にも好意を持たれているようですね でもその方たちにも答えられないことを話していないようですね」ジー


さとり 「話していたとしても、その方たちはあなたのことを諦めていないみたいですが…そうですよね?」


蒼野 「……」


さとり 「まったく…あなたという方はほんとにしょうがない方ですね そんなんではあなたに好意を持ってる方たちがかわいそうです」



アリス 「…ねぇ なんかさとりいつもと違くない?いつもならもっと静かにしてるのに」ヒソヒソ ダイタイアナタハユウジュウフダンナンデスヨ!イロンナカタヲホレサセテナニガシタインデスカ!


霊夢 「…たしかにそうね なんか今日はやけに話すわね」ヒソヒソ イヤベツニナニシタイワケジャ…


華扇 「…?」 アナタハソウオモッテナカッタトシテモホカノカタカラシタラオモッテイルンデスヨ!



さとり 「まったく…あなたがちゃんと答えることができいればこのようなことは…」ハァ…


蒼野 「…っん このようなこと?」


さとり 「ーっ…ぷはぁ!ミスティアさん お水ひとつ下さい!」///ヒック


ミスティア 「っえ あっはい…ってあれ?さとりさん なんか…酔ってませんか?」


さとり 「はい…?わたしはお酒飲んでませんよ お水しか…」///ヒック


霊夢 「…ねぇミスティア わたしが頼んだお酒…これ水よ?」ゴクッ


ミスティア 「…っえ」


さとり 「ーっ…ミスティアさん!」///ドンッ


ミスティア 「はっはい!!!?」ビクッ


さとり 「あなたは想いを伝え無さすぎなんですよ!いくら妖怪と人間の関係だからといっても、そんなの関係ないんです!」///


さとり 「蒼野さんのことが好きだと思うならその気持ちをぶつけなければいつまで経っても伝わりませんよ!」///


ミスティア 「ーっそ それはそうかもしれませんが…」///



蒼野 「…なぁ さとりって酒飲むといつもあぁなのか?めちゃくちゃ酒癖悪いが…」 ダイタイアナタハホンライヒトクイヨウカイナノニナニオジケヅイテルンデスカ!!


魔理沙 「いっいや そもそもあいつ酒飲まないから悪いかと言われても…」 ヒトクイヨウカイナラクライツクキデイキナサイ!


霊夢 「…次からはさとりにお酒飲ませないほうがよさそうね ここまでひどいとちょっとね」 イヤイヤ!クライツクキデイケマセンヨ!


アリス 「その方がよさそうね…」 コンジョウナシデスネ


華仙 「(…私も気をつけよ)」 イヤソレトコレトハチガイマスヨネ!?


永琳 「…」スッ…スッ 自分の水とさとりに渡されたお酒を交換する


さとり 「ーっ…」ゴクゴク…


さとり 「蒼野さん!」///バンッ!!


蒼野 「なっなんだ?」ビクッ


さとり 「今この場で…ミスティアさん以外にもあなたに気を持ち始めてる方がいます 誰だかわかりますか?」


蒼野 「っえ …いや、わからないが……」


さとり 「あなたの隣で食べてる魔理沙さんですよ!」



魔理沙 「」ブー!!


ミスティア 「きゃぁぁ!!魔理沙さんの口から食べてたものがわたしにー!!」



蒼野 「…いや、魔理沙が俺に気を持ってるようには……」


さとり 「鈍感ですね…魔理沙さんはあなたに慰められたことがすごく嬉しくて気を持ち始めたんですよ?」


さとり 「まだ軽いものですが、この調子でいけば魔理沙さんはあなたのことを…」


魔理沙 「ちょっ!!!?まっまてさとり!おまえいきなり何言ってんだ!?」


魔理沙 「たしかに慰めてもらったのはすごく嬉しかったが別に気を持ち始めたとは…」


さとり 「ですが蒼野さんに抱きしめられた時はすごく落ち着いたんですよね?」


魔理沙 「…まっまぁ それは落ち着いたが……」


さとり 「それは=気があるという事ではないんですか?」


魔理沙 「いやいや!それだけで気があるのはおかしいだろ!?わたしは別に夜一のことは…」


さとり 「…」ジー


魔理沙 「…きっきらいじゃないぜ(…どっちなんだろう たしかにそう言われてみればどっちかわからないな)」


魔理沙 「(でも好きという感じじゃないと思うんだよな 仲間としては好きだが……あれ もしかしてこれが気があるってことなのか?)」


魔理沙 「(いやでも、恋愛感情としての好きとは違うよな 誰かを好きになったことないから好きという気持ちがイマイチ分からないが……)」ウーン…


さとり 「…迷っていますね その気持ちがほんとに好きという感情かどうかを」


さとり 「ですがいつかはわかる時が来ますよ その気持ちが恋愛感情と言う気持ちということが…」


蒼野 「よしさとり!まだ食べ足りないだろ ミスティアチャーハン頼む!」


ミスティア 「はっはい!」カチャカチャ…


さとり 「こら!蒼野さん 誤魔化すんじゃありません まだ話しは…」///ヒック


蒼野 「まぁまぁ!俺の酒でも飲めって てか飲め」


さとり 「なんですかー?そんなに私を酔わせて…なにかする気ですか?」///


蒼野 「しねぇよ!なんでそうなるんだよ!人をなんだと思ってんだ!」


さとり 「優しい殺人鬼だと思っています」


蒼野 「そこは普通に言うのかよ…」



アリス 「…なんか、あの人大変ね いろいろと」


霊夢 「そうね いろんな人や妖怪に好かれてね」


華扇 「(…まだこの騒ぎは続きそうですね なるべく関わらないようにしましょう)」ゴクッ













深夜ー四季の部屋



ガチャッ


蒼野 「はぁ…やっと帰ってくれた なんか今日はいろいろと疲れた……」ハァ…



四季 「すぅ…すぅ……」



蒼野 「…さすがに寝てるよな こんな夜更けまで起きてるわけない」


蒼野 「っと そういえば携帯なってたな 菫子以外考えられないが」スッ


携帯 『通知 30件』


蒼野 「多っ!?あいつ帰ってからどんだけ俺に送ってたんだよ…まぁ俺と話したいという気持ちはわかるけど」タタッ


携帯 『菫子 よいちー!帰ってきたら連絡ちょうだい できれば電話でおねがい!』


携帯 『菫子 よいちまだー?はやくよいちと話ししたいよぉ!((っ•ω•⊂))ウズウズ』


携帯 『菫子 おそいよよいちー!私まちくたびれたよー!』


携帯 『まだまだまだー?はやくー!してよー!』


携帯 『菫子 (╬ ಠ 益ಠ)アァン』



蒼野 「わぉ……なんだこの顔 すげぇ顔…文字?って言うんだっけ よくもまぁこんな顔文字を作ったもんだ」


蒼野 「てかあいつ10分置きに送ってくるなよ…いくら返信が来なかったからってこんなに送ってくることないだろ」


蒼野 「でもそれも一時間前に止まってるな もう寝たか?…けっこう遅いが送っとくか今帰ってきたっと」タタタ…



携帯 『菫子2 今帰ってきた』


携帯 『菫子2 今帰ってきた』既読ポコッ



蒼野 「はやっ!もう読んだのかよ てかまだ起きてたのか」



ヴゥー…ヴゥー…


携帯 『着信 菫子』ヴゥー…ヴゥー…



蒼野 「また通話か…しかもカメラ付き 四季が寝てるからあまり通話はしたくないんだが」ポチッ


蒼野 「もしもし」


菫子 『夜一おかえりー!待ってたよ 返信が来るの!ちゃんと返してきてくれて嬉しかったわ!』(*´▽*)♬*゜バーン!!


蒼野 「それはよかったな それと、あまり大声を出さないでくれ となりで四季が寝てるから」


菫子 『…っえ となりで寝てる…?』


蒼野 「? どうした?」


菫子 「…ねぇ となりって…今夜一の隣で寝てるってこと?」


蒼野 「そうだが?」


菫子 『……一緒に?(一緒のベッドに?)』


蒼野 「そうだが(一緒の部屋の中にで)」


菫子 『』


蒼野 「…? 菫子?」


菫子 『…えっと、その……ちょっと、カメラに写してもらってもいいかな…?(まっまさか…夜一、閻魔様とそういう関係…!?)』プルプル…


蒼野 「っえ あっうん」スッ 自分の顔から内側カメラを離して距離を離らかす


菫子 『…っえ』



四季 「すぅ…すぅ……」ベッドの上で静かに寝ている


蒼野 「…これでいいのか?」ベッドの下で背を持たれながら菫子と会話している


菫子 『…となりって、そっち?』


蒼野 「? そっちってどういう意味…っあ」ハッ


蒼野 「…菫子 となりって四季と同じ布団の中で寝てるわけじゃないからな 俺はベッドの下で寝てるからな?」


蒼野 「さすがに男女が一緒の布団に寝るのはまずいだろ まして相手は閻魔なのに…」


菫子 『あっえと、その…ごめん 勘違いしてたわ 完全に…』


蒼野 「わかってもらえてよかったよ」


蒼野 「てか菫子 お前明日学校だろ?こんな時間まで起きてたら、朝起きれなくなるぞ」


菫子 『あっそれに関してはなにも問題ないわ!わたし授業中いつも寝てるから!』


蒼野 「いやそれはまずいだろ授業中寝てるのは…」


菫子 『それで昼間はよく博麗神社にいるからもし時間できたら逢いに来て!』///


蒼野 「っえ 昼間も来てるのか?」


菫子 『うん!あっでも、いつ現実世界で起きるかわからないから安定しているわけじゃないんだけどね あくまでも寝てる間だけそっちに行けてるだけだから…』


蒼野 「そうなのか?それじゃ昼間も会おうと思えば会えるのか」


菫子 『うん!もしわたしが現実世界で寝てた場合は逢えるよ!』///


蒼野 「そうか なら時間が空いたときに時折、博麗神社に顔を見せるよ もし会えたら、そのときは話しでもするか」


菫子 『うん!楽しみにしてるね!』///


菫子 『それで夜一 明日の夜なんだけど…』


蒼野 「あー…さすがに連日は無理かな あしたの仕事にもよるけど…」


菫子 『…そっかぁ 明日はムリか……』ハァ…


蒼野 「でも、こうやって携帯でなら話すことはできるぞ?朝と夜しかできないがそれで我慢してくれ」


菫子 『…明日の朝もしていい?』


蒼野 「あぁ!かまわないよ 俺からじゃしにくいからそっちから電話してくれるとありがたいな」


菫子 『わかった それじゃまた明日ね!』


蒼野 「おう!それじゃおやすみ」


菫子 『おやすみ チュッ!』///投げキッス


蒼野 「っ!?」///ドキッ


菫子 『えへへ!じゃあね!』///


ブツッ…


蒼野 「…最後に投げキッスとか反則だろ 今のはマジでかわいかった……」///カァァ


蒼野 「まったく…俺には綾瀬がいるのに 菫子には困ったもんだ」ハァ…


蒼野 「…」チラッ



四季 「すぅ…すぅ……」


蒼野 「…寝てるな なら良かった…さっきの見られてたら、また恋愛だのなんだのって怒られるからな 見られなくてよかった…」ハァ…


蒼野 「…早く寝よ 今日は寝っ転がって寝るか 最近寄りかかりながら寝てたから、たまには背筋伸ばして寝るのもいいだろ」ゴロンッ


蒼野 「明日起きれるかなぁ…まぁ起きれなかったら四季が起こしてくれるからいいか おやすみっと…」スゥ…













朝ー通路



蒼野 「ふぁぁ…ねむい……」ムニャムニャ


四季 「夜遅くまで起きてるからです さっさと終わらせて早く帰ってくれば眠くはならなかったのに」


小町 「てか、昨日菫子と遊んでたんだ しかも夜に…」


蒼野 「言っとくが普通にあそんでただけだからな …話しただけだ」


小町 「話だけでそんな遅くなるかい…?」


蒼野 「まぁ色々あったんだよ いろいろとな」


四季 「…」ジッ…


蒼野 「…ほら 大閻魔の部屋に来たぞ 入るぞ」


四季 「…そうですね」












大閻魔の仕事部屋



コンコンッ


シキデス ナカニハイッテヘイキデショウカ


大閻魔 「いいぞ 中に入って」


ガチャッ


四季 「失礼します」


小町 「失礼します」


蒼野 「邪魔する」


大閻魔 「3人揃って来たな よし!それじゃ今日の仕事を伝えるぞ」


大閻魔 「四季と小町は妖怪の山に行って 天魔に会って密会をしてきてほしい」


四季 「…っえ 天魔に…ですか?」


小町 「大閻魔様本気ですか!?四季様を天魔と会わせるなんて…」


蒼野 「…なにか理由があるのか?密会して来いって言ってたが」


大閻魔 「あぁ この前蒼野に天魔宛の手紙を渡してきてもらっただろう?あの手紙には今起きてることと無効石のことを知らせる為に書いたものなんだ」


大閻魔 「そのことで、本来なら話し合うことのない者同士で脳内通信をした結果 直接、幻想郷を仕切る閻魔と話をすることに決まってな」


大閻魔 「今後の幻想郷のために話し合いをしてもらいたいんだ 妖怪の山に住む者たちにも被害が出てるから向こうからのお願いというのもある」


蒼野 「…なるほどな んで、なんで俺は四季たちと行動しないんだ?呼ばれてないが」


大閻魔 「お主には別の仕事がある …3件あるがよいか?」


蒼野 「…3件?」


大閻魔 「まず最初は阿求からの依頼なんだが、この後稗田の家に向かってほしいんだ お主の情報を記録したいとお願いがあってな」


蒼野 「記録?俺のことを?」


大閻魔 「そうだ あの者は幻想郷の情報をまとめる使命を持っていてな 過去になにがあったかを全て記録して、次の世代のものにそれを渡すんだ」


大閻魔 「今の出来事を記録するためにお主の情報と佐久間グループの情報がほしいと言っていた 細かいところも書き入れたいそうだ」


蒼野 「…犯罪者の情報なんているか?まぁ書き入れたいなら別にかまわないが」


大閻魔 「それと二つ目だが、稗田の情報提供が終わったら上白沢のところに行って教師代行をたのむ」


蒼野 「えぇ…また教師やるのか?俺まだ16なのに…」


大閻魔 「お主の学力なら普通に教えられるだろ 頼むからやってくれ」


蒼野 「教師はどうもなぁ…まぁわかったよ それで三つ目は?」


大閻魔 「教師代行が終わったら白玉楼と言う場所に行ってくれ 魂魄妖夢に会って夜の警備をしてほしいんだ」


蒼野 「白玉楼?魂魄妖夢ってたしか…この前居酒屋で会った…」


小町 「そうだよ あんたと刀をぶつけあったあの子だよ!」


蒼野 「あいつか なんでそいつのところに行って警備を?」


大閻魔 「…最近、夜になると変なことが起きるらしいんだ 外から変な鳴き声が聞こえたり、物音がしたりと…」


蒼野 「鳥か動物じゃないのか?夜行性の動物が動き回ってるとか」


四季 「それはありえません 妖夢さんが住んでるところは冥界なので、生きてるものは愚か 妖夢さんと白玉楼の主、西行寺幽々子という方以外誰もいません」


四季 「あっ亡霊ならいますが亡霊の可能性というのはゼロに近いです まず亡霊はものに触れることができなければ、声を出すこともできませんから」


蒼野 「冥界って…あいつそんなところに住んでたのか?てか、冥界って生きてるやつが行けるようなところなのか?冥界と言ったら魂だけしか行けないようなイメージがあるんだが」


小町 「まぁ外来人からしたらそう思うよねぇ 冥界って意外にも生きた人間でも行けるんだよ」


蒼野 「そうなのか?うーん…やっぱりこっちの世界は不思議だな 俺の知ってる知識じゃ到底理解できない」


四季 「こっちの世界の方でも不思議がる方はいますよ 主に里に住んでる者たちですが」


蒼野 「里の住民も?なんでこっちの世界に住んでるのに里の奴らは不思議がるんだ?」


四季 「わかりやすく言うなら、妖怪とまともに太刀打ちできないものが妖怪の山に行けると思いますか?」


四季 「戦えもしないのに、その者が妖怪の山に行けるなんて思いませんよね それと同じで、生きた人間、妖怪が冥界にいけるなんて思うわけありません


和野方 「…なるほどな たしかにそう考えれば、人の考え方次第ではそうなるな」


和野方 「しかし、なんでそれで俺と一緒に警備なんてしないといけないんだ?武士で、しかもなんか人魂みたいなの連れてたんだし お化けとかそういうの怖がらないと……」


小町 「…」


四季 「…」


大閻魔 「…」


蒼野 「…っえ まっまさか……」


小町 「…そのまさかだよ」


四季 「あの方はお化けが苦手なんです 特に夜となるとよけいに……」


蒼野 「………。」


大閻魔 「…まぁ、その なんだ?妖夢のことは頼んだぞ」


蒼野 「……あっあぁ…(あいつ…お化け苦手だったのかよ……人魂みたいなのを飛ばしてたのに……)」


大閻魔 「それでは各自、仕事を頼むぞ」


四季 「はい わかりました」


小町 「了解です!」


蒼野 「その前にちょっといいか?」


大閻魔 「なんだ?」



蒼野 「…昨日、佐久間グループの一員を殺した」


全員 「「っ!」」


蒼野 「報告がまだだったから今した 理由は帰ってきてから話す それじゃ仕事に行ってくる」タッタッタッ…


大閻魔 「あっあぁ わかった」


四季 「それでは私たちも行きましょう 小町」


小町 「っえ あっはーい それでは行ってきます!」


タッタッタッ…パタンッ



大閻魔 「…」


大閻魔 「いきなり過ぎないか?報告 まぁ別にいいんだが…」


大閻魔 「…とりあえず殺害始末書を用意しておくか あやつが帰ってきたらすぐに出せるよう準備しておこう」













人里ー稗田家 阿求の部屋



阿求 「今日はお忙しい中、わざわざ来てくださってありがとうございます 蒼野夜一さん」


阿求 「本日はあなたの事で少し聞きたいことがあります 簡単な質問をさせてもらいますので、どうぞ楽にしてください」


蒼野 「…楽にするのはいいんだが、ちょっと聞いていいか?」


阿求 「はい なんでしょう?」


蒼野 「…えっと、あそこから覗いてる人達はどうにかならないだろうか 落ち着かないんだが…」




稗田家使い人 「ほぉ…あの人が阿求様が目をつけている方か」ヒソヒソ 襖を少し開けて、蒼野の姿を覗き見している


稗田家使い人 「えぇ 阿求様はあの方に二度も助けられています 昨日の夜、お忍びで鈴奈庵に出かけた際に、今騒がしている佐久間グループの連中に襲われていたのを助けられたと言ってました」ヒソヒソ


稗田家使い人 「だが、あの者は殺人鬼なのだろう?そんな奴を阿求様に近づけて平気なのか」ヒソヒソ


稗田家使い人 「阿求様は安全だと言っていた それに里の教師である上白沢さんもあの者は危険ではないと仰っていた」ヒソヒソ


稗田家使い人 「もしなにかあれば、自分が命に変えてでも阿求様をお守り致します!」ヒソヒソ




阿求 「えー…こほん あなたたち、わたしのことより仕事を優先しなさい!」



稗田家使い人 「「すっすみません!」」タッタッタッ…



阿求 「まったく すみません蒼野さん 来てそうそうご迷惑をおかけして」


蒼野 「いや別に構わないよ あの人たちが心配する理由もわかるからめいわくだとは思ってないよ」


蒼野 「そりゃ殺人鬼が今ここにいたら誰でも警戒する もしこれが逆の立場なら俺だって警戒するしな」


阿求 「ですが あなたは私もそうですが、小鈴や上白沢さん、藤原さんたちからは警戒が解けているじゃないですか みなさんにもそう伝えたんですが…」ハァ…


蒼野 「まぁそれに関してはしかたない いくら説得しようが、俺が殺人鬼だということには違いないからな」


蒼野 「それより、俺に聞きたいことがあるなら早くしてもらってもいいかな この後教師代行しないといけないから」


阿求 「そうなんですか?わかりました ではさっそくですが…」








…数十分後……



阿求 「なるほど…そういうことですか」シュッシュッ…


蒼野 「…習字、上手いな さっきから見てたが達筆だな」


阿求 「ありがとうございます 書き物はすべて筆で書いてるので慣れているんです」


蒼野 「そうか 使い慣れてるのか」


阿求 「はい!」シュッシュッ…


阿求 「…よし!これでだいたい蒼野さんのことを書き入れられました 情報提供ありがとうございます」


蒼野 「どういたしまして それじゃ、俺はそろそろ慧音さんのところに行かないといけないからそろそろ行かせてもらうよ」ヨット


阿求 「私もご一緒させてもらってもいいでしょうか」


蒼野 「…っえ 寺子屋にか?」


阿求 「はい 蒼野さんがどのように生徒たちに勉強を教えるのか見てみたいんです」


阿求 「邪魔にならないよう生徒たちの後ろから見てますのでだめでしょうか」


蒼野 「…おれは構わないが、慧音さんがなんて言うか…」


阿求 「慧音さんなら許可してくださるかと思います 時々ですが、慧音さんが生徒たちに勉強を教えているのを見学させてもらったことが何度もあるので平気だと思います」


蒼野 「そうか?なら一緒に行くか」


阿求 「はい!ご一緒させてもらいます」













寺子屋



蒼野 「えー…というわけで、また臨時教師として頼まれた蒼野夜一だ 今日はよろしくな」


阿求 「その助手の稗田阿求です よろしくお願いします」


全員 「「はーい!」」


大妖精 「あっあの、蒼野先生 この前のケガはもうだいじょうぶなんですか…?」


蒼野 「あぁ もうケガは完全に完治してるからだいじょうぶだ 心配かけて悪いな」


リグル 「あっあの、先生に質問していいですか?」


蒼野 「なんだ?」


リグル 「最初会った時は気にしてなかったんですが…先生って今幻想郷で話題になってる殺人鬼ですよね?」


橙 「にゃっ!?しょうなんですか!?」


蒼野 「あぁ そうだが?」


チルノ 「マジで!?てことはさいきょーなのか!?」(✧ロ✧)キラン


ルーミア 「なのかー?」


蒼野 「っえ …いや、最強かと言われたら 所詮素人が刀を持っただけの殺人鬼だから強くはない」


蒼野 「多少刀を振れるぐらいで稽古も何も積んでない素人だ なにか期待してたようなら悪いな」


チルノ 「なーんだ さいきょーじゃないのか ならいいや」ハァ…


ルーミア 「そうなのかー」


ミスティア 「いやどっからどう見ても素人じゃないでしょ 達人級でしょ」


チルノ 「っえ!やっぱりさいきょーなのか!?」(`★▽★´)キラン


ルーミア 「そうなのかー!」


蒼野 「…まぁ 人の見方次第かな ミスティアには俺の剣術は達人級に見えるみたいだが、俺には素人ががむしゃらに振ってるようにしか見えない」


蒼野 「まっその話はいいとして!朝の朝礼を始めてくれないか?大妖精」


大妖精 「はっはい!起立 礼!」


全員 「「今日はよろしくお願いします!」」














授業中…



蒼野 「…んで、あるからして ここの答えは……こうなるわけだ」カリカリ



大妖精 「なるほど…」カリカリ…


ミスティア 「(…すごくわかりやすい 慧音先生よりずっと…)」カリカリ…


リグル 「(うーん…わからなくはないけど、ちょっと難しい…)」ウーン…


チルノ 「なるほどなるほど…つまりさいきょーと言うことか!」カリカリ


ルーミア 「そうなのかー!」カリカリ


橙 「にゃ〜???」ガリガリ…



蒼野 「橙 ノートは絵かき帳じゃないから、ちゃんと俺が黒板に書いたことを写してくれよ わからなくてもいいから」


橙 「にゃっ!?すっすみません…」シュン…


蒼野 「あとそこの二人も!ちゃんとノート撮ってくれよ さいきょーだのそーなのかだの書くんじゃねぇぞ?」


チルノ 「だいじょうぶ!わたしさいきょーだから なにも問題ない!」ドンッ!!


ルーミア 「そーなのだー!」


蒼野 「意味がわからん いいからちゃんと取れ」



阿求 「青野さん 先ほどの式なんですが…」


蒼野 「っん まちがってたか?」


阿求 「いいえ 間違ってはいないんですが、このような式の方がわかりやすいかと…」シュッシュッ…


蒼野 「…あぁ たしかにそっちの方がわかりやすいな そっちを教えた方がよさそうだな」


蒼野 「すまんみんな こっちの式でもできるんだが、この式がわかりずらかった人にもっと簡単にできる式を教える」


蒼野 「今教えた式もまちがってないから こっちで覚えてもいいからな」


リグル 「(それは助かるかも これより簡単になるなら覚えやすいかも)」


ミスティア 「(これでも充分わかりやすいと思うけど…まぁいいか)」


蒼野 「それじゃ教えるぞ まずはだな…」



オーイ ヨイチー!


蒼野 「っん?」




魔理沙 「おーっす!夜一 今日は慧音の代わりをやってんのか?」窓から顔を覗かせて蒼野に話しかける


蒼野 「魔理沙 そうだよ 今日慧音は出張(警備強化)だから俺が代わりにやってるんだ」


魔理沙 「大変だな 閻魔の手伝いしたり教師やったりと」


蒼野 「それが俺の仕事だからな 罪償いの意味でな」


ルーミア 「魔理沙ー お前がここに来るなんて珍しいなー 遊びに来たのかー?」


魔理沙 「あぁ!暇だったから遊びに来たぜ!」


蒼野 「いや遊びに来たって…」


チルノ 「なら一緒にあそぼ!」ガタッ


蒼野 「いや今授業中だから…」


魔理沙 「おういいぜ!みんなで遊ぶか!」


全員 「「やったー!」」


蒼野 「ちょっ!?魔理沙 お前勝手に!」


魔理沙 「いいじゃないか?少しくらい どうせ勉強なんていつでもできるんだから」


蒼野 「いや遊びだっていつでもできるだろ…」


阿求 「まぁまぁいいじゃありませんか たまにはこういう日があっても?」フフッ


蒼野 「たまにはって…俺慧音さんに任されてるからあまり好き勝手には……」


阿求 「慧音さんのときにはできないことをするのってけっこう楽しいものですよ?」


蒼野 「たしかにそうかもしれないが…」


蒼野 「…はぁ 仕方ないな?どうせ次の時間は体育だし その時間と今の残り時間を合わせればいいか」


全員 「「わーい!」」


蒼野 「ただし!体育が終わったらみっちり教えてやるからな?覚えておけよ!」


全員 「「えぇー…?」」


蒼野 「えーじゃない!」


魔理沙 「あっはははは!やっぱり子供は素直だなぁ よし!全員外に出ろ!」


全員 「「はーい!!」」ガタッ


ダダダダダッ!!!!!!…



蒼野 「…ほんとに素直だな あいつら」


阿求 「ほんとですね」


蒼野 「まったく…っん?」



ミスティア 「…」椅子に座ったまま動かない


蒼野 「…ミスティアは行かないのか?みんなと遊びに」


ミスティア 「…あっえと、そっそうね わたしは……その………」///モジモジ


蒼野 「…」


阿求 「?」


魔理沙 「…夜一 お前は来ないのか?みんなと遊ぼうぜ」ムスッ


蒼野 「っえ いやっでも…」


ミスティア 「…わっわたしは、蒼野に勉強……教えて欲しいな…?」///モジモジ…チラ


蒼野 「…」


魔理沙 「…わたしは外で遊びたいぜ 行こうぜ?」


蒼野 「(…えっと、これはどうすれば……)」


阿求 「(あら?もしかして魔理沙さん…蒼野さんのこと…?)」


蒼野 「…あっ阿求 おれ…どうすれば……?」


阿求 「…そうですね(なにやらおもしろくなりそうな展開ですね それなら!)」


阿求 「なら私と一緒に勉強しませんか?先ほどの式の簡略化やみなさんにわかりやすくするために!」


蒼野 「…はい?」


魔理沙 「っ…夜一!一緒に遊ぶぞ!外に出てこい!」


ミスティア 「…勉強 教えて欲しいな…?」///チラッチラッ…


阿求 「わたしと次の授業に向けて勉強しましょう!」


蒼野 「(…どうしてこんな目に……)」



…結局、この時間は全員で外で遊び お昼休憩に阿求と勉強して、放課後にミスティアと授業した……













寺子屋ー放課後



ミスティア 「そっそれじゃ蒼野!また臨時教師になったら 勉強教えてね!」///


蒼野 「あっあぁ…いいぞ またなったらな」


ミスティア 「うん!それじゃあね!」///


タッタッタッ…



蒼野 「…終わった……今日はなんか疲れたな」ハァ…


阿求 「ほんとですね」ウフフ


魔理沙 「まったく…別に見なくてもよかったのに」ボソッ


蒼野 「…さてと、あとは慧音さんが来るのを待つだけだな そろそろ戻ってくると思うんだが…」


魔理沙 「っ! なっなぁ夜一 このあと暇か?暇なら少し付き合って欲しいんだが!」


蒼野 「っえ あっわるい…この後もまだ仕事があるんだ」


魔理沙 「あっそうなのか…?そうか なら仕方ないか…」ショボーン


阿求 「まだあるんですか?次はどのようなお仕事に行くんですか?」


蒼野 「白玉楼って場所に行って夜の警備をするんだ」


魔理沙 「白玉楼…?なんでまた白玉楼で警備を?」


蒼野 「なんでも 夜になると不気味な物音がするんだとよ?それを突き止めるために警備を頼まれてな」


阿求 「…冥界に行くんですか?」


蒼野 「あぁ 慧音さんが帰ってきたらすぐにな」


阿求 「…そうですか なら私も連れてって貰えませんか?」


蒼野 「…っえ」


魔理沙 「っな!?」


阿求 「冥界に行くことなんて滅多にありませんからね この機会に行ってみようかと思いまして」


蒼野 「…えっと、また夜遅くになっちまうぞ?さすがに二日連続でどこかに出かけるのはまずいんじゃないか?主に家の連中に心配かけちまうから…」


阿求 「蒼野さんとご一緒するから平気です 家の者には私から言っておきますので」


蒼野 「いやでも…」


魔理沙 「ちょっと待った!それなら私も行くぜ!」


蒼野 「…っえ?」


阿求 「魔理沙さんも来ますか?白玉楼に」


魔理沙 「あぁ お前ら二人だと、なんかいろいろと危なそうだからな 私もついて行くぜ!」


蒼野 「いや俺たち二人だと危なそうって…てかいろいろってなんだよ」


魔理沙 「っえ あっえと…いっ色々というのはだな……」///カァァ


蒼野 「あぁやっぱり言わなくていい てか言うな 返答した俺が悪かった すまない」


魔理沙 「まっまだなにも言ってないぜ…」


蒼野 「それよりも!白玉楼に行くのは構わないが、妖夢がなんて言うかわからないから もしダメだと言われたら大人しく帰ってくれよ?向こうに優先権があるんだから」


阿求 「その時は帰りますのでご安心ください 許可されたらご一緒させてもらいます」


魔理沙 「私は帰らないけどな もしダメだって言ってきたら脅してでも一緒に警備させてもらうぜ!」


蒼野 「頼むからやめてくれよ…?」













夜ー上空飛行中



ヒュー…


蒼野 「ふぅ…疲れた なんで今日はこんなにも疲れるんだ……」ハァ…


阿求 「すみません…わたしの使いたちがご迷惑をおかけして」魔理沙の後ろに乗せてもらってる


魔理沙 「でもカッコよかったぜ!さすが夜一だな!あの稗田家の警備を務める奴を一撃で倒すなんて!」






…数十分前……



稗田家



稗田家の使い人 「いけません!そのような所に行っては!」


稗田家の使い人 「そうですよ!冥界なんて危なすぎます」


阿求 「だいじょうぶですよ 蒼野さんが一緒なので平気です」


稗田家の使い人 「あの殺人鬼だからこそ危ないんです!いくら慧音さんが認めている方でも、仮にも殺人鬼なんですから!」


阿求 「ですが、あの方は何度も私を助けてくれました 私だけでなく、里の者達のことも何度も助けています」


稗田家の使い人 「たしかにそうかもしれませんが!それでもダメです!」


稗田家の使い人 「どうかおわかりください!阿求様」


阿求 「うーん…わかれと言われましても…」



魔理沙 「…めちゃくちゃ警戒されてるな 夜一」


蒼野 「まぁ警戒されて当然だな 俺は殺人鬼なんだからな?警戒されない方がおかしい」


魔理沙 「いやたしかにそうだが…」



阿求 「なにかあった場合には蒼野さんに守ってもらいます なので安心してください」


稗田家の使い人 「だから安心できないと言ってるじゃありませんか!」


稗田家の使い人 「そうですよ!殺人鬼に守ってもらおうなんて考えが甘いですよ!」


稗田家の護衛人 「それならばわたくしが御一緒致します!わたくしがいれば阿求様をお守りできます!」


阿求 「あなたでは蒼野さんには勝てませんよ 冗談抜きで蒼野さんは強いですよ」


稗田家の護衛人 「…ほぅ ならば、一つそこの殺人鬼に手合わせを願いたい」


蒼野 「…っえ おれと?」


稗田家の護衛人 「うむ もしお前がわたしより強いというなら、阿求様のことをお任せしたい」


稗田家の使い人 「ちょっ!?」


稗田家の護衛人 「ただし!わたしに負けた場合には、わたしもお前さんたちと一緒に行くか、阿求様抜きで行ってもらいたい」


蒼野 「…まぁ べつにそれで構わねぇけど?」


稗田家の護衛人 「決まりだな では…尋常に勝負!」スゥ…スチャッ 刀を抜いて蒼野に向けて構える


阿求 「ちょっ!?しっ真剣で戦う気ですか!?」


稗田家の護衛人 「もちろんです 真剣の方が気合いが入りますから」


稗田家の使い人 「ちょっ護衛人!さすがに真剣はやりすぎよ!もし万が一、ケガでもしたら…」


蒼野 「あぁいいよ 俺も真剣の方がやりやすい 真剣でやり合おうぜ?」スゥ…スチャッ 蒼の刀を抜いて護衛人に向けて構える


魔理沙 「おっおい!夜一お前まで!?」


蒼野 「一本勝負でいいだろ?二本や三本にすると時間ばかりかかってしょうがないから短縮にやらせてもらうぞ」スチャッ


稗田家の護衛人 「構わん わたしも一本勝負の方がいい」


蒼野 「よし なら始めよう!」スゥ…


稗田家の護衛人 「うむ!」スゥ…


阿求 「ふっふたりともやめなさい!さすがに真剣は…」


蒼野 「阿求黙っててくれ 今はこいつと決闘してんだ 邪魔しないでくれ」


阿求 「いや邪魔もなにも…」


稗田家の護衛人 「阿求様 少しお静かにお願いします」


阿求 「…ケガしないでくださいね 蒼野さん」


蒼野 「あぁ する気はねぇよ」


魔理沙 「(護衛人の心配はしないのか…)」


稗田家の使い人 「「…」」ソワソワ…



蒼野 「…」ジッ…


稗田家の護衛人 「…」ギロッ



ヒュー… 軽い夜風が蒼野たちの頬を撫でていく



蒼野&護衛人 「「…」」


稗田家の護衛人 「…っいくぞ!」ダッ!!


稗田家の護衛人 「はぁぁっ!!!!」ビュンッ!! 凄まじい刃音を鳴かせて蒼野の首元に刀を切りつける


蒼野 「…良い刃音だな だが…」スゥ…



ガキィンッ!!!!…ストンッ


稗田家の護衛人 「…っえ」 刀を弾かれて後ろに飛んでいき地面に刺さる


蒼野 「振る時に刀に力入れすぎだな しかも一箇所に集中してたから他の所の力が抜けて弱かったぞ?」スゥ… 刀を一気に下から上にあげて護衛人の刀を弾き飛ばす


蒼野 「力任せで切ろうとすると刀をダメにするぞ もう少し考えて切りつけろ」スチャンッ


稗田家の護衛人 「ーっ…」タラー…


稗田家の護衛人 「(うそっだろ…?この俺が…一撃で!!)」



稗田家の使い人 「…うそ 護衛人が…一瞬で負けた……?」


稗田家の使い人 「しかも、刀を飛ばされた…あの殺人鬼 一振で護衛人の刀を弾き飛ばすなんて……」


魔理沙 「すっすげぇー!!夜一めちゃくちゃかっこよかったぜ!!」(☆∀☆)


魔理沙 「しかも一撃で倒しちまうなんてやばいぜ!刀を弾くなんて思ってもなかったぜ!」


阿求 「…護衛人 勝負あったようですね これでいいんですよね?」


稗田家の護衛人 「…そうですね わたしは負けたのでなにも言えません」


稗田家の護衛人 「…蒼野夜一 阿求様のことをよろしく頼む」スッ


蒼野 「任されたよ 阿求は俺が守るから安心してくれ」


稗田家の護衛人 「かたじけない …お前ら、中に戻るぞ 阿求様のことは蒼野に任せたから平気だ わたしたちは残りの仕事をするぞ」


稗田家の使い人 「わっわかりました…」


稗田家の使い人 「…阿求様 気をつけてくださいね」


阿求 「だいじょうぶですよ 蒼野さんが着いてますから!」


稗田家の使い人 「…あんたも頼むよ 阿求様の身を預けてるんだからね!」ビシッ


蒼野 「わかってるよ 阿求にはかすり傷一つ付けさせないから安心してくれ」


稗田家の使い人 「…それならいいけど」










魔理沙 「いやぁ!まさか相手の刀を弾き飛ばすなんてなぁ あんな高技術なこと、素人じゃまずできないぜ!」


魔理沙 「一撃で決めた夜一の姿 すっげぇカッコよかったぜ!良いものを見せてもらったよ!」


蒼野 「…良いものかはわからないが、まぁ魔理沙がそう思ったならよかったよ 見せつけるようなものじゃないがな」


阿求 「でもありがとうございます わたしのために戦ってくださって」


阿求 「もし蒼野さんが負けてたり、戦っていなければ わたしは白玉楼に行けませんでした こうしていけるのもあと何回あるかわかりませんから…」


蒼野 「別にお前のために戦ったわけじゃねぇよ 奴が俺と手合わせしたいと言ってきたからしたまでだ」


蒼野 「本気で殺し合いをしたいと言ってきたら断ってたが、俺も奴がどのくらいの強さを持ってるのか気になったからな だから礼を言われるようなことはしてねぇ」


阿求 「ですが、その結果がわたしの外出許可が下りたことには違いありません ついでじゃなかったとしても私はあなたに礼を言わなくてはいけません」


阿求 「ありがとうございます蒼野さん 改めて礼を言わせてもらいます」


蒼野 「…そうか それじゃ、どういたしまして」


阿求 「はい!」



…ヨイチー!


蒼野 「…っん?」


魔理沙 「っん どうした?夜一」


蒼野 「…いま、誰かに呼ばれたような……」


阿求 「…っえ?」



菫子 「よいちー!!」ガバッ!!


蒼野 「うぉっと!?すっ菫子!」


魔理沙 「っ…」ピクッ


菫子 「会いたかったよ夜一!今日は会えないって言ってたけど会えたね!」///


蒼野 「いや会えないとは言ってないが…てか、いきなり飛びついてくるのやめろ 痛いから…」


菫子 「そんなの知らなーい!夜一が今日会えないって言うから悪いんだよ!」


蒼野 「いやだから、会えないとは一言も…」


魔理沙 「…おい菫子 夜一が困ってるだろ?早く離れろよ」イラッ


菫子 「…っえ」


蒼野 「いや別にそこまでは困ってないが…てか、なんでそんなに怒ってる?」


魔理沙 「別に怒ってないぜ それより早く行こうぜ?」


蒼野 「あっあぁ…(完全に怒ってるよな…なんで怒ってるんだ?)」


菫子 「どこか行く途中だったの?」


蒼野 「あぁ まだ仕事が残っててな?今から白玉楼っていう場所に行かないといけないんだ」


菫子 「白玉楼?あの冥界に?なんでまた」


阿求 「なにやら白玉楼で起こっているらしく、警備の手伝いをしてほしいと依頼があったようです」


菫子 「へぇー それじゃ魔理沙さんたちもそのお手伝いに行く途中なんですか?」


魔理沙 「そうだぜ てか、いつまで夜一にくっついてんだよ 早く離れろよ!」


菫子 「…なんでそんなに怒ってるんですか?魔理沙さん わたし、なにかしましたか?」


魔理沙 「してるぜ だから早く離れろ!」


阿求 「まぁまぁ魔理沙さん そんなに怒らなくてもいいじゃありませんか?」


阿求 「魔理沙さんも乙女ですね 蒼野さんに惚れたようですね?」ヒソヒソ


魔理沙 「ーっな!!!?」///グラッ


阿求 「きゃあっ!?」ヨロッ


蒼野 「おっおい!?」ガシッ 落ちそうになる阿求を支える


阿求 「あっありがとうございます 助かりました…」ドキドキ…


蒼野 「あぶねぇ…もう少し遅かったら落ちてたぞ 魔理沙危ないだろ?気をつけろよ」


魔理沙 「いっいやだって!阿求がいきなり!」///


蒼野 「…」


蒼野 「阿求が、なんだ?」


魔理沙 「っえ!?あっいや、えっとだな…」///アタフタ


魔理沙 「…なっなんでもないぜ……」///カァァ


蒼野 「…そうか まぁ次は気をつけてくれよ?」


魔理沙 「あっあぁ…」///


菫子 「(…あれ 魔理沙さん、もしかして……)」


阿求 「魔理沙さん…お願いですから私をここから落とさないでくださいね?この高さから落ちたら私、死んでしまいます…」


魔理沙「おっおまえが悪いんだろ?いきなり…その、よっ夜一に惚れただろうなんて言うから……」///


阿求 「ふふっ!でも間違ってはいませんよね?今の反応からして 惚れたのは合っていますよね」


魔理沙 「…それは……」///


魔理沙 「…正直、わからないぜ」


阿求 「…っえ?」


魔理沙 「いやな?たしかに夜一のことは好きかもしれない…ただ、恋愛対象として好きかと言われるとわからないんだ」


魔理沙 「今まで誰かを好きになったことないし…あと、なんて言うかな……?」ウーン


魔理沙 「そういう類の本は何度か読んだことあるけど、イマイチわからなくて…なんか好きなやつの近くにいると胸が締め付けられたり 他の女と話してたりしてると…嫉妬、だっけ?するんだよな」


魔理沙 「その嫉妬というのがイマイチわからなくてな 別に夜一が他の女と話してても気にしないし…」


阿求 「…っえ」


魔理沙 「っん どうした?」


阿求 「…えっと、魔理沙さん さっきミスティアさんが蒼野さんと勉強をしたいと言ってたとき…嫉妬してましたよね?」


魔理沙 「…っえ してたか…?」


阿求 「はい もろしてました 気づいてなかったんですか…?」


魔理沙 「…ぜんぜん気づかなかった っえ?てことはよ わたし…夜一のこと好きなのか!?」


阿求 「おそらく…いや、ほぼ確実に好きだと思いますが」


魔理沙 「…そっそうなのか そうか…わたし、夜一のこと…好きなのか へへ!そうなんだ」///


阿求 「…あの、魔理沙さん?」


魔理沙 「…なぁ阿求 人を好きになるってこんな気持ちなんだな?わたし初めて知ったぜ」


魔理沙 「お前が惚れる理由もわかるぜ!夜一のこと好きになるの!」///


阿求 「…っえ」


魔理沙 「なぁ夜一!もし時間が空いてる日があったら一緒に遊ぼうぜ!なんだったら私が迎えに行ってやるから!」


菫子 「っな!?」


蒼野 「…いつ時間が空いてるかわからないし、いきなりこられても困るんだが…」


魔理沙 「でも連絡手段がないから行かないと遊べるかわからないだろ?だったら私から行った方がいいじゃないか!」


蒼野 「いやたしかにそうかもしれないが……」


魔理沙 「それともダメか…?わたしとなんて遊びたくないか……?」シュン…


蒼野 「いや、いやじゃないぞ?てか嫌だったら今一緒にいないからな?」


魔理沙 「なら暇なとき遊ぼうぜ!わたしはお前と遊びたいぜ!」


蒼野 「……まぁ 暇なときならかまわないけど」


魔理沙 「よっしゃ!約束だからな 暇だったら絶対遊ぶからな!」


蒼野 「その時にもよるから絶対遊べるとはいえないが…まぁなるべく遊べるようにするよ」


魔理沙 「たのむぜ!」


菫子 「ーっ…夜一 わたしと遊ぶのも忘れないでよ?魔理沙さんばかり遊ばないでよ?(魔理沙さんには強く言えない…それに魔理沙さんも夜一のこと好きになったみたいだから、独占したいとも言えない…)」(`・н・´)プクー


蒼野 「はいはい お前と遊ぶのも忘れないよ だから安心しろ?」


菫子 「! うん!」///


阿求 「ならわたしともお願いします 人里の警備を任された時だけでもいいので、一緒にお散歩したり お話したりするだけでもいいのでお願いします」


蒼野 「あぁ かまわないよ その時は相手するよ」


阿求 「ありがとうございます」


蒼野 「(はぁ…大変なことになったな 暇な時間は3人と遊ばないといけないことになった……あっ阿求は仕事中でもできるか)」


蒼野 「(人との交流は大事だからしないといけないのはわかる なにより断ったりなんてしたら、今後3人との仲が悪くなるだけだからな)」


蒼野 「(別に嫌なわけじゃない むしろ俺と仲良くしてくれようとしてくれるからすごくありがたい …だが)」


蒼野 「(3人とも俺に好意を持ってることがわかってるからあまり深く関わりたくないんだよな…主に菫子には不意を突かれてキスされたし)」


蒼野 「(いや、嬉しかったぞ?俺だって男なんだから 割と好きなやつにキスされて嬉しくないわけがない)」


蒼野 「(阿求と小鈴にもキスされたが、あれは俺を助けてくれるためにやった事だからノーカンだ うんノーカン!)」


蒼野 「(はぁ…俺にはメイがいるのに……)」ハァァ…


魔理沙 「っと!そろそろ入口に入るぜ 重力が反転するから気をつけろよ?」


蒼野 「…っえ 反転する……?」



ヒュー…グワンッ!!



蒼野 「うぉっ!?」ヨロッ


菫子 「夜一!?」



バタンっ!!


蒼野 「いってー!なっなんだ?急に方向感覚がおかしく……」


魔理沙 「…」フワー… 箒に乗ったまま浮いて、倒れた蒼野にスカートの中を覗かれる


蒼野 「…っあ わっわるい!」ガバッ


魔理沙 「っん?あぁ別に構わないぜ 中にドロワ履いてるし気にしてないぜ?」


蒼野 「いやだとしても!事故とはいえ、女のスカートの中見ちまったんだからあやまるのは当然のことだ!」


魔理沙 「律儀だねぇ?べつにドロワを見られたぐらい気にしないのに …なんだったら、ドロワの中見てみるか?」ニヤニヤ


阿求 「ちょっ!魔理沙さん!?」///


蒼野 「それはやめろ 冗談でもそんなことを男の俺に言うな」


蒼野 「女がそんなことを言うもんじゃないし、なにより俺も見たくないといえば嘘になるからな」


魔理沙 「…っえ」///カァァ


菫子 「よっ夜一!それを言ったら!」///


蒼野 「あっ…」ハッ


魔理沙 「あっその…ごめん 今のなしだ 聞かなかったことにしてくれ……」///


蒼野 「あっあぁ…そうするよ 次は気をつけてくれよ?」


魔理沙 「あぁ…わるい(マジかよ…夜一 わたしの下着に興味あるのかよ 予想外だったぜ……)」///


魔理沙 「(てか、女として見られてたのかわたし…それが一番予想外だったぜ いつも男みたいな性格だって言われるのに……)」///


魔理沙 「(…なんか、そう思うとうれしいな 夜一に女扱いされてるなんて!」///エヘヘ


菫子 「(…魔理沙さんの顔が女の顔になってる やっぱり魔理沙さんも夜一のこと……)」


蒼野 「…えっと、そろそろ行くか 妖夢も待ってることだろうし」


魔理沙 「あぁ!早く行ってちゃっちゃと終わらせようぜ!」


ヒュー…








白玉楼



蒼野 「…でけぇ 完全に屋敷だな」


蒼野 「てか、庭通路も石燈篭がズラっと並んでてすごかったな ここが冥界なのか」


魔理沙 「そうだぜ ここで天国行きを言い渡されたやつらが集まって天国に行くんだ」


阿求 「私たちも死んで、天国行きを言い渡されたらここに来ることになります 顔見知りの人に会って天国に連れていかれるのも変な感じですね」


菫子 「たしかに…」


蒼野 「すみませーん だれかいるかー?」



タッタッタッ…


ガチャッギィィ…


妖夢 「…だれ、ですか……?」コソコソ


蒼野 「おう!妖夢 遅くなって悪いな 仕事の依頼を受けに来たぜ!」


魔理沙 「私も手伝いに来たぜ!」


阿求 「わたしもお手伝いに来ました」


菫子 「わたしも手伝いに来たよー!」


妖夢 「っ! よっ夜一さん!それにみなさんも!」


妖夢 「丁度いいタイミングで来てくれました!すぐに来てください!」


蒼野 「…っえ」













冥界ー庭



亡霊 「」フヨォ…


亡霊 「」フヨォ…


亡霊 「」フヨォ… 至るところに無数の亡霊がさまよっている



蒼野 「これは…人魂か?てか、多くないか…?」


魔理沙 「たしかに多いな なんてこんなに多いんだ?」


阿求 「…妖夢さん 幽々子さんはなにしてるんですか?ここまで亡霊が多いということは、ここにいる亡霊たちを天国に行かせてないということですよね」


妖夢 「…そっそれは……」


蒼野 「…なにかあったのか?その…幽々子ってやつに」


妖夢 「…」


魔理沙 「…妖夢?」


妖夢 「……じつは、数日前から幽々子様の行方がわからなくて……」


阿求 「…っえ 幽々子さんが…?」


妖夢 「はい…」


蒼野 「いつぐらいからいないんだ?」


妖夢 「……もう、一週間経ちます」


阿求 「一週間!?そんなに経ってるんですか!?」


菫子 「なんでだれにも相談しなかったの?誰かに協力してもらえば…」


妖夢 「言えるわけないじゃないですか 幽々子様がいなくなったことを誰かに話したところでなにもなりませんし、なにより冥界を仕切るものがいなくなったことが閻魔様の耳に渡ったりなんてしたら……」


蒼野 「…あの、おれ……閻魔の使いなんだが?」


妖夢 「夜一さんなら黙っててくれるかと思いまして…」


蒼野 「なにその信頼 俺たちが初めてあったのってミスティアの屋台で酒飲んでた時だよな?まだ全然日が経ってないんだが」


妖夢 「武士は嘘をつかないと言うじゃありませんか なので信用できるかなと…」


蒼野 「いやおれ武士じゃないんだが…まぁ報告されたくないんだったらしないけど」


妖夢 「すみませんがお願いします 幽々子様はなんとしても見つけ出すので……」


蒼野 「わかったよ それじゃとりあえず…」


蒼野 「……どうするか その幽々子って人を探すにしても情報がまったくないし、この人魂もなんかうっとおしいからさっさと排除したい」


妖夢 「人魂は幽々子様が冥界の門を開かなければ天国にいけないので今の状況ではどうにもなりません」


妖夢 「幽々子様がいなくなってしまったのも私が朝起きて幽々子様を起こしに行った時にはもういなかったので……」


蒼野 「なにも手がかりなし…か となると相当やっかいだな」ウーム


蒼野 「(なにも情報がないんじゃ話にならないな…探すと言ってもどう探せばいいのか……)」


魔理沙 「…妖夢 今の状態じゃなにもできないだろうから少し考えないか?ここで立って考えるのもあれだし」


妖夢 「…そうですね それじゃ屋敷の中で少し考えましょうか」


菫子 「さんせーい!」


阿求 「(よし 御屋敷の中を拝見できる!ちょうど中に入って確かめることができる 見たいと思っていたので魔理沙さんナイスです!)」


妖夢 「夜一さん すみませんが今できることはなにもなさそうなので御屋敷で少し休みながら考えましょう」


蒼野 「っん わかった」













白玉楼ー茶の間



妖夢 「どうぞ お茶です」コトッ


蒼野 「ありがとう いただくよ」スッ


魔理沙 「ふぅ…やっぱりお茶は最高だな!」


菫子 「そう?わたしはお茶よりジュースのほうがいいわ」ズズッ…


阿求 「菫子さんは外来人ですからね お茶より甘い飲み物が豊富な外の世界のものの方がいいですよね」


蒼野 「俺はお茶の方がいいけどな 甘い飲み物だとすぐ喉が乾くから」ズズッ…


菫子 「そうなの?」


妖夢 「…それにしても夜一さん なぜ魔理沙さんたちも御一緒なんですか?私てきには人数が多くて嬉しいんですが」


蒼野 「あぁ わるいな大人数で?実はここに来る前に人里で教師代行しててな」


蒼野 「その時に阿求と魔理沙が一緒に手伝ってくれてて その後ここに行くと話したらついてくると言ってな」


菫子 「わたしは3人がここに向かう途中に見かけたから着いてきたの!」


妖夢 「なるほど そういう事でしたか」


蒼野 「迷惑だったかな?もしダメなら今からみんなを送り届けてくるけど…」


妖夢 「いいえ大丈夫です!いや、むしろ帰らせないでください!!」クワッ


蒼野 「…っえ」


妖夢 「もうほんとにありがとうございます!大人数で来てくれてほんとにありがとうございます!」


妖夢 「一週間前から一人でずっと過ごしていたのでもう安心して過ごすことができます!ずっと怖くて怖くて 夜になると毎夜毎夜変な声や物音が聞こえて…トイレだって震えながら入ったりお風呂だって頭を洗ってる時に後ろから視線を感じて全然洗えなかったり 寝るときなんてもうほとんど寝てませんよ!一日に一時間ぐらいしか寝れないんですよ!?」ズイッ!!


蒼野 「おっおぉ!そっそれは大変だったな…すっすこしおちつけ」ヒキッ


妖夢 「っは!?すっすみません 取り乱してしまって…」


魔理沙 「あいかわらずまだ怖いんだな べつにお化けなんてどうってことないだろ?」


菫子 「そうよ お化けなんて捻じふせればいいじゃない!」


妖夢 「そう簡単に言わないでくださいよ!そりゃ目の前に現れたらねじ伏せますが見えなかったら どこから来るかわからないじゃないですか!」


妖夢 「しかも目に見えなかったりしたらもうどこから攻撃されるかもわからないし…あぁ考えただけで恐ろしいです!!」ゾクッ


阿求 「…妖夢さんは未だにおばけ怖ずっと」φ(・ω・ )カキカキ


妖夢 「やめて!記録に残さないで!」


蒼野 「…」


魔理沙 「…それにしても暇だな てか、風呂入らないできたから昼間遊んでたときに流した汗が……」スンスン


阿求 「わたしも先にお風呂入ってくれば良かったです…汗はかいてないんですが気分的にちょっと……」


妖夢 「っ! なっなら一緒に入りませんか!」


魔理沙&阿求 「「…っえ」」


妖夢 「というか入ってくださいお願いします!一人だと怖くて落ち着いて入れないんです!」


妖夢 「背中とか流しますのでお願いします!一緒に入ってください!!」


魔理沙 「おっおぉ!わ、わかったよ 一緒に入ってやるからそんな断ったら一生の終わりみたいな顔をするな!」ヒキッ


妖夢 「阿求さんもお願いします!魔理沙さんと二人だけじゃ不安なので一緒にお願いします!!」ズイッ!!


阿求 「はっはい それは構いませんが……」


妖夢 「やったぁ!!そっそれじゃ今から着替えなどを用意しますので先にお風呂に入っててください!」スクッ


魔理沙 「っえ 待て妖夢 着替えって…まさかお前の服とかじゃないだろうな?」


妖夢 「? 私の着替えですが…ダメですか?」


魔理沙 「いや小さいから…さすがにお前の着替えじゃ入らないぜ」


阿求 「わたしもちょっとキツいかと…」


妖夢 「っえ そっそれじゃどうしよう…もっと大きいのといったら幽々子様のしかないし……」アセアセ


魔理沙 「いやさすがに幽々子のじゃデカすぎるぜ…」


妖夢 「でっですよね それじゃどうしたら……」オロオロ


菫子 「…わたしの持ってこようか?私のなら二人ともちょうどいいぐらいだと思うけど」


蒼野 「…っえ 持ってこれるのか?」


菫子 「うん 現実の世界で起きれば持ってこれるよ てか夜一にも持ってきてあげたでしょ?大きなコロッ〇パン」


蒼野 「っあ たしかに」


魔理沙 「それじゃ頼めるか?さすがに同じ服を着るのはちょっとな」


阿求 「私のもお願いします」


菫子 「オッケー!それじゃちょっと行ってくるね!」



ヒュンッ


蒼野 「おぉっ!こうやっていなくなるのか 人が目の前から一瞬にして消えるの初めて見た」


魔理沙 「あいつはいつもこんな感じでいなくなるぜ?霊夢のところにいる時も現実世界で起きたらいつの間にかいなくなってるしな」


妖夢 「…っあ 夜一さんの服も持ってきてもらえばよかったですね 夜一さんもお風呂まだでしたよね?」


蒼野 「まだだけど…俺は別に帰ってからはいるからいいよ そこまで気を使わなくても」


妖夢 「…っえ 泊まってくれないんですか…?」タラー


蒼野 「…っえ」


阿求 「よっ妖夢さん!?」///


魔理沙 「おまっなにを言って!!」


妖夢 「お願いです泊まってってください!わたし怖い状態で寝るのは嫌なんです!」ガシッ


妖夢 「先程も説明したように夜怖くて怖くてまともに寝れないんですよ!お願いですから泊まってください!」

ウガァァァ(´゚д゚`)


蒼野 「ちょっ!?おぉ落ち着け!そんな必死にならなくても…」


魔理沙 「(あぁ…なんだ そういうことか なら別にいいか)」 オネガイデスー!トマッテクダサーイ!!


阿求 「(よっ妖夢さん…たしかに怖いのはわかりますが、それで蒼野さんを家に泊まらせるのはどうかと……あなたは女性なのに……)」/// イヤトマッテクレトイワレテモ…



…ヒュンッ


菫子 「ただいまー!戻ってきたよー」スタッ


蒼野 「おう!戻ってきたか」


妖夢 「夜一さんお願いします!泊まってってください!わたし死にたくありません!」


蒼野 「いや死にはしないだろ!死ぬ要素が何一つないだろ!」


妖夢 「武士は寂しいと死んでしまうんです!なのでお願いします!」


蒼野 「それはウサギだ!武士が寂しいと死ぬなんて聞いたことねぇよ!」



菫子 「…えっと、どういう状況……?」


魔理沙 「見ての通りだぜ」


菫子 「いや見ての通りって……」


阿求 「かくしかですよ」省略


菫子 「あぁー…なるほどね 怖いからね」


妖夢 「魔理沙さんたちも良ければ泊まってってください!いやむしろ泊まってください!」


妖夢 「人数が多い方が安心して寝れるのでお願いします!ご飯も用意しますので!」


魔理沙 「っお!まじか!?」✧(✪▽✪)✧


蒼野 「いやなに飯に釣られてんだよ…」


阿求 「私はちょっとキツいかと…一度家の者に伝えて許可をもらわないと…」


蒼野 「阿求自身は泊まってもいいと思ってるのか?」


阿求 「っえ?…そうですね 別に泊まってもいいですが」


蒼野 「なら俺が伝えに行ってくるよ 俺も四季に言わないといけないからついでに聞いてくるよ」


阿求 「…っえ」


魔理沙 「っお!てことは夜一も泊まるのか?」


蒼野 「あぁ さすがにこんな断ったら死にそうな顔をされたらな…断るに断れねぇよ」


菫子 「あはは…たしかに」


蒼野 「それにまだここでなにが起こってるのかわかってないからな このまま帰って朝また来るくらいなら泊まって夜の様子も見れた方が都合がいい」


妖夢 「あっありがとうございます!」パァァ


蒼野 「それじゃ ちょっと阿求の家の人と四季に許可もらってくるよ」ヨット


阿求 「すみませんがお願いします」


蒼野 「菫子 俺がいない間に何かあったらみんなのことを頼む」


菫子 「了解!任せといて!」


タッタッタッ…



魔理沙 「…やっぱり菫子は信頼されてるな 真っ先に菫子にお願いしたが」


菫子 「まぁ夜一とは戦闘したことあるからね それなりに私の力を認めてくれてるってことだよ!」


魔理沙 「いいよなぁ…夜一に信頼されてて わたしも信頼されるようになりたいぜ…」ハァ…


菫子 「信頼はされてると思うよ?夜一って警戒してる人には口数少ないから魔理沙さんや阿求さん 妖夢さんも普通に話してるからそれなりには信頼されてるはずだよ」


魔理沙 「…っえ そうなのか?」


菫子 「はい さらに言うと、もっと警戒してる相手にはへーやあっそうしか言いませんよ 警戒してればしてるほど素っ気ないですから」


阿求 「なるほどなるほど…蒼野さんは警戒してる相手には素っ気ないと」メモメモ


妖夢 「あっあの…わたし、初対面のときに夜一さんに刀を抜いてしまったんですが……」


菫子 「でも妖夢とも普通に話してたよね?」


妖夢 「はっはい…とくに警戒されてるような感じはしませんでした 初めてお会いした時が最悪だったのでもしかしたらと思ったんですが…」


菫子 「なら平気よ 普通に接する分に関してはなにもないとおもうわ また刀を抜けば話は別だと思うけど…」


妖夢 「あの人には刀を抜かないように気をつけます」


菫子 「そのほうがいいわね」













数十分後…



白玉楼に繋がる石階段



ヒュー…


蒼野 「…はぁ 疲れた…わざわざ戻るのもめんどくさいから大閻魔に今日は冥界で泊まるって脳内通信で言ったらなにかあったのかと何度も聞かれて……幽々子がいないことを隠すのキツかったぞ」


蒼野 「さらに阿求の家の人にも泊まることを話したら猛反対されたからな…マジで説得するのがめんどかった」ハァ…


蒼野 「…まぁ 少し睨みつけたら許してくれたが」←脅迫です



っ…


蒼野 「…っん?」ピクッ


蒼野 「(…なんだ?今なにか感じたような……)」


蒼野 「…」キョロキョロ



シーン…


蒼野 「…気のせいか べつに殺気とかじゃなかったからおそらく気のせいだな」


蒼野 「早くいって妖夢を安心させてやんないとな あんまり女の家で泊まりたくはないんだが…」ハァ…


ヒュー…



? 「…」…?













茶の間



全員 「「ごちそうさま(でした)!」」


魔理沙 「はぁぁ…食ったくった!やっぱり妖夢の料理は美味いな!」ドテンッ


阿求 「魔理沙さん 食べてすぐ横になると太りますよ」


菫子 「わたしは夜一の料理がおいしかったわ!初めて食べたけどなかなかの味だったわ!」


蒼野 「ありがとよ」


妖夢 「夜一さんありがとうございます 料理手伝っていただいて」


蒼野 「別にいいよ 一人だとみんなの分作るの大変だろうと思ってからな 男の手料理だが、満足してもらえてよかったよ」


魔理沙 「まさか夜一が料理できるとは思わなかったぜ しかもなかなか美味かったしな!」


阿求 「ほんとですよね とくに野菜の天ぷらがよく中まで油が入ってサクッと…」(*´﹃`*)


蒼野 「阿求 よだれ出てる」


阿求 「っは!?すっすみません…はしたないところをお見せして」スッ


菫子 「でもほんとにおいしかったよね 夜一ってほんとに万能だよね!なんでも出来て羨ましいわ!」


蒼野 「いやなんでもはできねぇよ 俺だってできないことはあるよ」


魔理沙 「例えば何ができないんだ?」


蒼野 「っえ えっと…そうだな 例えば、嘘をついても動揺を隠せないとか」


阿求 「そうなんですか?」


蒼野 「あぁ 嘘をつくときはどうしても間を開けちまう癖があるんだ 治したいんだが、治そうとすると別に動揺が出ちまうから…」ハァ…


菫子 「…それじゃ聞いてもいい?夜一って綾瀬さんとエッチなことしたことある?」


蒼野 「…はい?」


妖夢 「ちょっ菫子さん!?」///


菫子 「どうなの?したことある?」


蒼野 「…いや ないけど」


菫子 「…今のは間開けてる?」


魔理沙 「…いや、この間はなんか違うような…」


阿求 「私も違うような気がします」


菫子 「うーん…それじゃキスはしたことある?」


蒼野 「…」


蒼野 「ない」


菫子 「…」


阿求 「…」


魔理沙 「…今のは完全に開けてたよな」


蒼野 「…気のせいだ」フイッ


阿求 「…蒼野さんは嘘をつくのが下手でしかも経験豊富と…」メモメモ


蒼野 「おいまて!そんな事いちいち記録しなくていいだろ!てか経験豊富じゃないから!」


妖夢 「ーっ…」///プシュー…


蒼野 「はぁ…まぁいい とりあえず食器を洗ったら風呂入らせてもらうぞ?」カチャカチャッ


妖夢 「あっ食器は私が洗うので入ってきてどうぞ」


蒼野 「いいよ 俺が洗うからゆっくりくつろいでろよ 食べてすぐ立つのもだるいだろ?」


妖夢 「いえそんなことは…」


蒼野 「なら俺が洗いたいから洗う それでいいか?」


妖夢 「…わかりました そういうことでしたらおねがいします」


蒼野 「おう!」カチャカチャ タッタッタッ…



妖夢 「…」


魔理沙 「…なんか、夜一って意外と専業主夫とか向いてそうだな 自ら家事をやりたいなんて」


阿求 「そうですね 料理は出来て戦闘に関してもかなりの強者、優しい性格で頭も良い……」


菫子 「…万能すぎるでしょ やっぱり夜一はかっこいいわ!」///


阿求 「そっそうですね それはたしかに…」///カァァ…


魔理沙 「それな!」


妖夢 「…あっあの、みなさんは夜一さんのことが好きなんですか?先程から夜一さんへの思いが強いように感じますが…」


菫子 「えぇもうそりゃあ大好きよ!」///


阿求 「わっわたしもそれなりには…」///プシュー…


魔理沙 「大好きだぜ!あいつは男の中の男だぜ!」


妖夢 「おっおぉ…みなさん一致ですか そこまで強く言うとは……」ヒキ…


魔理沙 「妖夢はどうなんだ?夜一のこと あいつすっげぇ優しいからたぶん惚れるぜ!」


妖夢 「わたしは幽々子さまに仕えてる身なのでそういうことは考えたことありません」


菫子 「考えたことなくても おそらく妖夢さんも夜一の良いところを見せられたら考えがかわるもしれないよ」


妖夢 「…まぁ、それはないとは言えませんが」


阿求 「現にそのひとりが私ですから……」///カァァ…



蒼野 「…洗い物終わったぞ(お前ら…もう少し小さい声で話せよ 丸聞こえだよ……)」タッタッタッ


妖夢 「あっありがとうございます それじゃお風呂の場所まで案内します」スクッ


蒼野 「悪いけどたのむ」


菫子 「あっそれと夜一 夜一の着替えも一応持ってきたけどいる?」ゴソゴソ


蒼野 「っん 持ってきてくれたのか?なら使おうかな」


菫子 「はい かっこいいかはわからないけどわたし的にかっこいいなと思うものを持ってきたよ!」スッ


蒼野 「…しっ白い服か ありがとう」ガシッ


菫子 「あっ…いやだった?」


蒼野 「あぁいや!別にいやじゃないんだが…ただ、すぐダメにしそうで……」


菫子 「…っあ ごめん そっちまで考えてなかった」


蒼野 「なるべくダメにしないようにはするが…もしダメにしたらすまん」


菫子 「あぁいいよ ダメにしたらまた新しいの持ってきてあげるから」


蒼野 「いやそれは悪いんだが…」


妖夢 「…あの、そろそろいきませんか?」


蒼野 「あぁわるい それじゃ案内たのむ」


妖夢 「はい!」



タッタッタッ…


菫子 「…黒い服の方が良かったわね 今からでも持ってこようかな?」


魔理沙 「別にいいんじゃないか?とりあえずは着れればいいんだし」


阿求 「私もそう思います もしダメにしてしまったら、また新しく持ってきてあげればいいかと」


菫子 「そう?なら次持ってくる時にしとこっと」


菫子 「(…それにしても、夜一今からお風呂か…わたしも一緒に入りたかったなぁ)」


菫子 「(もし夜一と一緒に入れたら…)」


菫子 「…っ!!!!!!」///ボッ!!


魔理沙 「…っん どうした?菫子 急に顔を赤らめて」


菫子 「…いえ、なんでもありません(はっ恥ずかしくて入れないわね…さすがに一緒にお風呂はムリだわ……)」///カァァ…


魔理沙&阿求 「「?」」















…深夜 客間



魔理沙 「かー…かー……」


阿求 「すぅ…すぅ……」


妖夢 「すぅー…すぅー……」


蒼野 「…」


菫子 「…夜一 寝ないの?もう0時まわってるけど」


蒼野 「…今のところはな お前こそ寝ないのか?夜遅くまで起きてると肌に悪いぞ」


菫子 「いや私は現実の世界で寝てるからこっちで起きててもへいきだよ?睡眠不足にもならないし」


蒼野 「っえ そうなのか?それじゃ寝てても起きてるのと変わらないのか」


菫子 「そういうことだよ 寝てる時だけこっちに来れるからね」


蒼野 「…なんか、休んでる気しないな 寝てるのに起きてるなんて」


菫子 「そう?現実では寝てるから別にそんな感じはしないけど」


蒼野 「うーん…」


菫子 「…ねぇ夜一 それよりもさ」


蒼野 「っん なんだ?」


菫子 「…今、みんな寝てるよね?」


蒼野 「見ればわかるだろ…みんな寝息立てて寝てるじゃないか」


菫子 「それじゃ今なら大胆になっても平気だよね…?」///モジモジ


蒼野 「…っえ」


菫子 「んっ…」///スッ 唇を差し出してキスをおねだりする


蒼野 「っ!? ばっおまえなに考えてんだ!みんなが寝てる前で!!」///


菫子 「みんなが寝てるからこそするんでしょ?寝てないとできないもん」


菫子 「それとも外に出ればしてくれるの?みんなの前じゃなければしてくれる?」


蒼野 「いやそれでもしないが…俺には綾瀬がいるから」


菫子 「…少しくらい私にもしてよ たしかにメイさんみたいに胸はでかくないけど…」ペターン…


蒼野 「いやべつに胸は気にしてないが…」


菫子 「…ほんと?」


蒼野 「それに関してはほんとに気にしてないよ 胸より相性が合うか合わないかで判断するよ」


菫子 「私とは相性合う…?」


蒼野 「合わなかったらこうやって話ししてないよ 合うから話してるんだろ?」


菫子 「…えへへー!よかった相性が合ってるようで!」///


蒼野 「っ…そうか」ドキッ


蒼野 「(そんなかわいい顔すんじゃねえよ…こっちまで恥ずかしくなるだろ)」///



…ビィィィン!!!!



蒼野&菫子 「「っ!!」」



ビイィィイィイイィィィィンン!!!!!! 外遠くから凄まじい勢いのある音が室内に響いてくる



菫子 「…なに この音?」


蒼野 「…この音 チェーンソーか?勢いある音とこのエンジン音」


菫子 「チェーンソー!?この世界に?家電製品どころか電気も通ってない幻想郷に?」


蒼野 「…」 ビィィィン!!!!


蒼野 「(…この音、マキタのチェーンソーか?それに音が二重に聞こえる…二人いるのか?)」


蒼野 「(一人でチェーンソーを二本使うとは思えない 二刀流チェーンソーなんて扱えたもんじゃねぇ)」


蒼野 「(…まさか、あいつらか…?)」



妖夢 「ーっ…」ブルブル…


菫子 「…っ! 妖夢さん?」


蒼野 「妖夢?」


妖夢 「ーっ…あ やっやぁ…!!」ガクガク…


菫子 「妖夢さん!?」


妖夢 「はっ…あ、こっこな…いで……!!」ハァー…ハァー…


妖夢 「あっ…かはっ……ふっ……!!」ブルブル…


蒼野 「妖夢!おいどうした!目を覚ませ!!起きろ!」ペシペシ


妖夢 「なっ…はっくふ……っ……!!」ピクッ…ピクッ…


菫子 「…うなされてる?まだ寝てるみたいだけど」


蒼野 「みたいだな だけど叩いても起きないぞ 結構でかい声出してるのに起きる気配がない…なんでだ?」


菫子 「…もしかして、なにかかけられてる?」


蒼野 「…かけられてる?」


菫子 「うん なにか呪いや能力、結界とかで悪夢を見させてるんじゃないかな?起こそうと思っても起きないからその類も考えられなくなはいかなと思って」


蒼野 「結界…」


菫子 「…? 夜一?」


妖夢 「…たったす……かっ………!!」ハァ…ハァ…


蒼野 「…もしかしたら」スッ…


ピトッ… 妖夢の頬に手を当てる


蒼野 「【…結界解除】」



キィンッ!!!!



妖夢 「はっ!!」バチッ


菫子 「妖夢さん!」


妖夢 「ーっ…はっあれ……?目が、覚めれた……?」ハァ…ハァ…


蒼野 「だいじょうぶか ちゃんと俺が誰かわかるか?」


妖夢 「…よっ夜一さん、です そして隣にいるのは、菫子さん……」ハァ…ハァ……


蒼野 「よし ちゃんとわかってるようだな うまくいったみたいだな」


妖夢 「ーっ…夜一さん!」ガバッ!!


蒼野 「うぉっと!」


妖夢 「ふえぇえぇぇっっ!!あっありがどうございます!すごぐっすごくごわかったです!!」ウェーン!!


妖夢 「ゆめのながで、ずっとへんなひどにおいがげられてっそれで、それでぇぇ!!」ヒグッグスッ…


蒼野 「…そうか それは怖かったな 目が覚めれてよかったな」ナデナデ


妖夢 「ひぐっずず…はぃ……」グスッ…


菫子 「(いいなぁ…わたしも抱きしめながらなでなでされたい)」


菫子 「(…それにしても、今妖夢さんに触れて結界解除って言ったら結界が壊れた音がしたけど…やっぱり結界で悪夢を見せられてたんだね)」


菫子 「(夜一の能力は結界を操るって言ってたけどやっぱりすごい!さすがだよ!)」


蒼野 「菫子」


菫子 「…っえ?あっはい!」


蒼野 「お前は妖夢と一緒にいてやってくれ おれは外にいるやつを倒してくる(はい…?)」


菫子 「…っえ 夜一1人で行くの!?あぶないよ!だったら私も行くよ!」


蒼野 「いや お前はここでみんなを守っててくれ 妖夢もこの様子じゃまだ戦えないし、なにより魔理沙と阿求が寝てるからここを開けるわけにはいかない」


蒼野 「しかも おそらくだが今回の敵は佐久間グループの一員のヤツらだと思うからよけいに戦わせたくない これ以上お前らを巻き込みたくない!」


菫子 「そんなのいまさらでしょ?そんなこと言ったら阿求や小鈴はもう目つけられてるじゃん 二人はもう目つけられてるのに今さら私も目をつけられたところで変わらないでしょ?」


蒼野 「そっそれはそうかもしれないが…」


菫子 「…でも、今の現状からして私がここに残った方がいいのはたしかね 今から二人を叩き起しても寝起きじゃ話しにならないし」


菫子 「わかったわ ここは私に任せて夜一は先に行って戦ってて!準備が整ったら私たちも向かうから!」


蒼野 「…無茶だけはしないでくれよ?」


菫子 「わかってるわ 佐久間グループのことは外の世界で調べ尽くしてるからどれぐらい危険なのかわかってるから安心して!」


蒼野 「…妖夢 落ちついたら菫子と一緒に行動してくれ いいな?」


妖夢 「ーっ…はい!」グシッ


蒼野 「…」スクッ


タッタッタッ!!…



菫子 「それじゃ私たちもはやく二人を起こしてあとを追いかけるよ!」


妖夢 「はい!」













西行妖付近



ザッザッザッ…


蒼野 「…こっちからか あのでかい…桜の木か?あの辺から音が聞こえるな」



ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「(やっぱりあの付近か しかもやっぱり音が二重に聞こえる これは十中八九あいつらだ!)」


蒼野 「(あいつらの場合はぜったい接近戦になるのはまずい アイツらと真っ向勝負したらマジで殺される!)」


蒼野 「(やるなら一瞬のスキをついてやるしかない 気づかれないように…!)」











? 「あははは!あははは!あはははは!」ビイィィイィィィィン!!!!!! 西行妖の木の傍でチェーンソーをぶん回して踊っている


? 「ふふふ!ふふふ!ふふふふふ!」ビイィィイィィィィン!!!!!! もうひとりと同じくチェーンソーを持ってぶん回して踊っている




蒼野 「…やっぱりあいつらだ チェーンソー姉妹!」周りの木々に隠れて二人を偵察している


蒼野 「(厄介なヤツらが来たな あいつらは二人揃っての佐久間グループの始末屋…しかもチェーンソーを武器に使うから刀相手じゃ不利だ)」


蒼野 「(外にいた頃は遥にも手伝ってもらったから倒せたが…俺一人で倒せるか?)」


蒼野 「…いや 倒せるかじゃねぇ 倒すんだよ!あいつらだけはぜったいに殺さねぇと!!」ググッ




? 「あはは!あははは!あはははは!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


? 「ふふふ!ふふふふ!ふふふふふ!」ビイィィイィィィィン!!!!!!




蒼野 「…しかし あいつらあそこでチェーンソーぶん回しながら踊ってるが…なにやってんだ?」


蒼野 「(木を切ってる様子はない…あのでかい木に傷跡がついてないから切る目的であそこにいるわけじゃなさそうだな)」


蒼野 「(だとしたら何してる?ただ踊ってるだけ?いやそんなわけないよな そんな意味のないことをするわけが…)」



ビイィィイィィィン!!!!!! 蒼野の背後からチェーンソーの凄まじい音が鳴り響く


蒼野 「っ!?」バッ!!


? 「ウガァァァァ!!!!」ブォンッ!!!!


蒼野 「あぶねっ!!」シュンッバッ!! 瞬時にしゃがんですかさず前に飛び跳ねる


? 「フゥー!!フゥー…!!」バルルルルル… 変な覆面を被って黄色いエプロンを付けた大男がチェーンソーを持っている


蒼野 「(なっなんだこいつ!?てかデカ!!めっちゃ身長たけぇ!!)」


蒼野 「(こんなやつ見たことねぇぞ!まさかこいつ 新しい佐久間グループの一員か!)」スゥー…スチャッ 蒼の刀を抜いて構える


? 「ウガアァァァァ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「ーっち!奴らの一員みてぇだな なら殺すまでだ!」サンッ!!



ザンッ!!


蒼野 「っな!?」


? 「ガアァアァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! 腹を切られてエプロンが切れるが血が一切出ない


蒼野 「(ちっ血が出ない!?バカなっ!今完全に切ったはずだ!!なぜ出ない!?)」


? 「ガアァアァァッッ!!!!!!」ブォンッ!!!!


蒼野 「(やべっ!!)」スッ!! 刀を前に出して防御体制に入る



ガギギギギギギッッ!!!!!!


? 「グオォオォォォッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「ーっくぅ!!」ギギギギギギッッ!!!!!


蒼野 「(まずいっ…刀が!!)」


? 「フゥオォォォッッ!!!!」ブォンッ!!!!


蒼野 「うぉっと!!」ブン…スタッ チェーンソーでぶん投げられて離れた場所に飛ばされる


? 「ウガァァァァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「(くそっ!こいつ力もつえぇ!チェーンソー持ちながら軽々と俺をぶん投げやがったぞ!!)」


蒼野 「(しかも今のチェーンソーのせいで蒼の刀がボロボロになっちまった…これじゃ使い物にならない)」


蒼野 「(あのやろう…よくも綾瀬の形見の刀を!!)」スチャンッスー…スチャッ 蒼の刀を鞘に収めて草薙の剣を抜き取る


? 「フゥー…!フゥー……!」バルルルルル…


蒼野 「…おまえ 名前は?佐久間グループのどこに属するやつだ」



? 「その人はレザー・フェイスよ 夜一」蒼野の後ろから問いかける


蒼野 「っ!!」バッ!!


? 「うふふ また会えて嬉しいわ?」


? 「ほんとね まさかここで会うなんて思ってもなかったわ」


蒼野 「…Ride Left」


ライド 「あら ちゃんと覚えていてくれたのね 嬉しいわ」


レフト 「それなら自己紹介は…と言いたいけど、新しい面子がいるから紹介しないとね」


ライド 「おいで Center」


センター 「ウガァァァァ!!!!」バッ!!



ドスンッ!!センターはライド、レフトの間に飛んで着地する


ライド 「それじゃ改めまして…」


ライド 「わたしはRide 佐久間グループ暗殺部隊所属」


レフト 「わたしはLeft おなじく佐久間グループ暗殺部隊所属」


ライド 「そして…」


センター 「ウガァアァァァ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


ライド 「この人はセンター 別の世界から連れてきた殺人鬼よ」


レフト 「一応喋ることはできるのだけど 基本的には話が通じないわ」


ライド 「けど…力は絶大よ この人の力は私たちも顔負けするほど」


レフト 「あっちなみに言っておいてあげるけど この人に傷つけることはできないわよ 私たちの魔術で不老不死状態だから」


蒼野 「…だから切っても血が出なかったのか 納得したよ」


レフト 「うふふ やっかいでしょ?物理攻撃しか持ってないあなたからしたら相性最悪よね」


ライド 「しかも私たちにもかかってるからあなたは私たちを倒すことはできない…もうわたしの勝ちは確定ね」クスクス


蒼野 「…へぇ 勝ち確定ねぇ?」ニヤッ


レフト 「? なにを笑ってるの?負けが見えておかしくなった?」


蒼野 「いやぁ お前たちがバカ正直に話してくれたおかげでお前らの負けが見えてな!ついにやけちまったよ」ニヤニヤ


ライド 「…なに?」


蒼野 「なぁお前らよ ここの庭師に悪夢を見せてたろ?今まだ見てるか?」


レフト 「…ライド 見てる?」チラッ


ライド 「ちょっとまって……」スゥ… 先ほど西行妖の周りで踊っていた場所を見る


ライド 「…っ! 見てない!」


レフト 「なにっ!?」


蒼野 「…へぇ?そっちに魔術のものがあるのか?」ニヤッ


ライド 「っ! レフト!センター!」


レフト 「行かせないわ!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


センター 「ウガァァアァァァァ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「おせぇんだよ!チェーンソー回すのがよ!!」ダンッ!! ライドたちをすり抜けて西行妖のもとに駆け込む


ライド 「(まずい!!)」ビイィィイィィィィン!!!!!!


レフト 「キエェエェェエェェェッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! チェーンソーを上に持ち上げて勢いよく蒼野に向かって走っていく


センター 「フウゥゥッ!!ヴゥゥッ!!ヴゥゥゥッ!!!!」ブゥンブゥンブゥンブゥン!!!!!! 蒼野を追いかけながらチェーンソーを左右にぶん回していく


ライド 「ヒャッハアァァァッッ!!!!!!」ビュイィィィィィン!!!!!! 真っ直ぐにチェーンソーを構えながら蒼野に向かって直進していく



蒼野 「ーっ!!」ザザザザッッ!!!!…


蒼野 「(奴らはこっちを見てた!そして奴らはこのでけぇ桜の木の下で変な踊りをしてたからこの下に魔術のものが!!)」



レフト 「キャハハハハ!!死ねぇ!!」ブォンッ!!!! 蒼野に追いついてチェーンソーで切りつける


蒼野 「おっと!」ヒョイッ すぐさま身体を横に傾かせてチェーンソーを避ける


ライド 「ヒャアァァァッッ!!!!」ブゥゥン!!!! 蒼野に追いついてチェーンソーを突きつける


蒼野 「ーっジャマだ!!」ゲシッ!!


ライド 「なにっ!?」ザシュッ チェーンソーの横部分を蹴られてバランスを崩し地面に刺さる



センター 「ウガァァァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!



蒼野 「(よし!あいつはまだけっこう遠くにいるな これなら消せる!)」ザザザザッッ!!!!



ライド 「ーっち!センター 行けェ!!」ガシッ センターの腕を掴む


ライド 「うおぉぉおぉぉりぁああっ!!!!」グルグルグルグル…ブンッ!!!! センターを遠心力で吹っ飛ばす



センター 「ガァアァァァッッ!!!!」ブンブンブンブンッ!!!!!!


蒼野 「うぉっ!?マジかよ!」ザッ!! 横に身を投げてセンターの攻撃を避ける


センター 「グフゥゥゥッッ…」ズザァー… 上手く着地して電車道を作って立ち止まる


蒼野 「ーっあと少しなんだよ 邪魔すんじゃねぇ!!」ザッ!!


レフト 「行かせるな!センター!」


センター 「ウガァアァァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!



蒼野 「ーっ…」ザザザザッッ!!!!


蒼野 「(…あった!やっぱり魔法陣が書かれてる!あれを消せば!!)」


センター 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ブゥンブゥンブゥンブゥン!!!!!!


蒼野 「ーっち!うぜぇんだよ このデカブツが!!」スッ…ヒュンッ!!



ヒュンヒュンヒュンヒュン…ドスッ!!!!


センター 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」両目に飛んできた小刀に切りつけられ視界を閉ざされる



蒼野 「よし!上手く当たったな これで…!!」スッ… 魔法陣が描かれている部分に手を伸ばす


ライド 「しま…!」



バンッ…


キィンッ!!!!


魔法陣 「」シュゥゥ… 蒼野に触れられて魔法陣が解除される


レフト 「っな!?」


ライド 「ばっばかな!魔法陣に触れただけで消しただと!?文字を消さずに!!」



蒼野 「…これで お前らの無敵はなくなったな?」ニヤッ


レフト 「…あなた まさか!」


ライド 「お前にも能力が身についたのか!蒼野夜一!!」


蒼野 「さぁてな?どうだろうな お前らに教える義理はねぇし なにより…」


蒼野 「他の奴らまでにも手を出しやがって…テメェら 覚悟は出来てんだろうなァ!!」ギンッ!!


レフト&ライド 「「っ!!」」ゾクッ!!


センター 「ウガァアァァァッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


レフト 「センター!今はダメよ 落ち着きなさい!」


ライド 「不老不死の魔術が消されたのよ!闇雲に行ったら殺られるわ!」


蒼野 「来いよ!俺を切り刻む気ならやってみろ!殺す気でな!」スチャッ


センター 「フォオォォオォォォッッ!!!!」ブォンブォンブォンブォンッ!!!!!!


ライド 「センター!」


蒼野 「ーっはぁ!!」シュンッ!!



ザンッ!!!!ボトッ…


センター 「ガァアァァアァァァッッ!!!!!!」ブシャー!!… 腕を切り落とされて血が吹き出る


レフト 「センター!!」


ライド 「あのバカ!」ザッ!!



センター 「アァァ…アァアァァ……!!」ビチャビチャ…


蒼野 「いてぇだろ?痛てぇよな 腕を切り落とされて痛くないわけないよな」


蒼野 「不老不死の魔術を解除されてるのにむやみやたらに突っ込んでくるからそうなるんだ 俺を甘く見すぎだ」


蒼野 「俺はお前らの仲間を何百人も殺してんだ お前は入ったばかりだから俺がどのくらい強いのか知らないと思うが それが仇となったな」スチャッ


蒼野 「佐久間グループに入ったこと、後悔しな トドメだ!!」ダンッ!!


センター 「フゥゥ…ガァァ……!!」ダラダラ…


蒼野 「死ねセンター 壱ノ太刀」スゥ…


ライド 「させるかぁ!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! センターの前に現れ蒼野を妨害する


蒼野 「居合斬り!!」ヒュンッ!!!!



ガキィンッ!!!!



ライド 「オラオラオラオラァッ!!センターをやらせないわよ!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「ーっのやろう!!」ギギギギギギッッ!!!!!!


蒼野 「くそっ!」ザッ!!…タタッ 後ろに飛び跳ねて後退する


ライド 「センター!だいじょうぶ!?」


センター 「フゥゥ…ガァァ……!!」ダラダラ… 両腕から大量に血が吹き出て流れ出て止まらない


レフト 「まずいわ このままじゃ失血死するわ!急いで血を止めないと!」スッ… 手を伸ばしてセンターの腕を掴もうと…


センター 「ウガァアァァァッッ!!!!!!」ブンッ!!!!



ガンッ!!


レフト 「がはぁっ!!」無い手で顔をぶん殴られる


ライド 「レフト!」


センター 「ガアァァッ!!!!」ブンッ!!


ライド 「センター!落ち着きなさい!今暴れては…」


センター 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ガンッ 無い腕にレフトが持っていたチェーンソーに触れる


蒼野 「…っえ」


センター 「フゥー…フゥー!」ググッ



グチュグチュグチャグチャ… 無い腕部分が再生機能を働かせてチェーンソーと一体化していく



ライド 「なっなに!?」


蒼野 「おいおい…じょうだんだろ?」ゾクッ



センター 「ガーッハッハッハッハ!!ハーッハッハッハ!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! もう一つの腕にも自分が持っていたチェーンソーを一体化させて二刀流で構える


ライド 「ばっバカな…!もう不老不死の魔術は使ってないはず…なのになぜ!」


蒼野 「…っ!」ハッ



センター 「フゥゥ…!」ギロッ


レフト 「」気絶レフトを睨みつける


センター 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!



ライド 「センター!?なにをっ!」


蒼野 「ーっち!」ダッ!!



センター 「フアァアァァァッッ!!!!」ブゥンッ!! レフトに目掛けて二本のチェーンソーをぶん回す


ライド 「やっやめ…!!」



ガキィンッ!!!!


蒼野 「ーっ!!」ギギギギギギッッ!!!!!! 振り回されたチェーンソーを蒼の刀で受け止める


センター 「フゥー!フゥー!フゥゥゥ!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


ライド 「あっ蒼野!?なにを…」


蒼野 「早くレフトを助けろ!刀がもたねぇ!!」


ライド 「っ!」ダッ!!


センター 「フアァアァァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「ーっ…くそぉ!!」ギギギギギギッッ!!!!!!


蒼野 「(刀が…折れる!!)」



…バキィン!!


蒼野 「ーっ…(刀が…!!)」蒼の刀が折れて無防備になってしまう


センター 「ガァアァァアァァァッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! 刀が俺が蒼野に容赦なくチェーンソーをぶん回していく


蒼野 「(やばい…やられる!)」



…ガシッ!!


ライド 「蒼野っ!!」グイッ!!


蒼野 「うぉっ!?」ドサァ… 服を鷲掴みされて後ろに倒れてチェーンソーを逃れる


センター 「フゥゥ…ガアァアァァァッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!



ライド 「はぁ…はぁ……間にあったわね」ハァ…ハァ…


蒼野 「…なぜ助けた?あのまま切られてればお前たちにとって好都合だったはず」


ライド 「それはこっちのセリフよ なんでレフトを助けたの?私たちは敵同士よ」


蒼野 「…それは……」


蒼野 「…わかんねぇ なんか…体が動いちまったんだ 俺以外のやつが佐久間グループのやつを殺すのは許さねぇと思ったらつい……」


ライド 「……なによそれ 意味がわからないわ」


ライド 「敵同士なのに、他のやつに殺されるのがいやだなんてわけがわからないわよ!そんな奴に私は一度殺されたの!?」


ライド 「…でも、ありがとう 敵同士なのにレフトを助けてくれたのはほんとに感謝するわ」


ライド 「この子はわたしの…大事な、大切な人なの もしこの子だけ殺されていたら…わたしは……」ググッ


蒼野 「…お互い、同じ思いをしてるというわけだな 俺も遥のことを大事に思ってたよ」



センター 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!



蒼野 「…ライド 頼みがある」


ライド 「あら奇遇ね わたしもあなたにお願いしたいことがあるわ」


蒼野 「ほぉ?敵同士なのにお互いお願いごとがあるか なら話が早い!」


蒼野 「一時休戦だ こいつを殺すのに手伝え!!」スゥ…スチャッ ボロボロになった草薙の剣を抜いて構える


ライド 「私の方こそお願いするわ!協力するわよ!」ビイィィイィィィィン!!!!!! チェーンソーのエンジンを思いっきり吹かせて構える


ライド 「私が連れてきて変な話だけど このクソ野郎はわたしの大事な人を殺めようとした!こいつだけは許さないわ!」


蒼野 「俺も佐久間グループの一員は全員殺す!まして仲間をも殺そうとするやつは最優先でぶっ殺す!!」


蒼野 「いくぞっ!!」ダッ!!


ライド 「ヒャッハアァアァァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!


センター 「ガァアァァアァァァッッ!!!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!!














白玉楼ー客間



ビイィィイィィィィン!!!!!!…



菫子 「夜一…」


妖夢 「魔理沙さん まだ完全には覚ましてないですか?」


魔理沙 「あっあぁ…わるい まだねむい……」グシッ


阿求 「ーっ…」ウトウト…


妖夢 「本来ならまだ寝てる時間ですからね いきなり起こされてすぐに目が覚めるわけありません」


妖夢 「…夜一さんが心配ですね 私ひとりでも援護に行った方が…」


菫子 「まだムリよ 二人が完全に目を覚ましてないわ それにあなたもまだ怖がってるじゃない 身体震えてるわよ?」


妖夢 「ーっ…」カタカタ…


魔理沙 「なら菫子 お前だけでも先に行って夜一の援護に行ってあげてくれ」


菫子 「そうしたいのは山々だけどそうもいかないわ まだ三人ともまともに動けないでしょ?そんな人たちを置いていけないわ」


阿求 「ですが このままだと蒼野さんが…」


菫子 「平気よ 夜一は強いから!佐久間グループの連中なんかにやられるわけないわ!」


妖夢 「…菫子さん」


菫子 「(…夜一 私たちが行くまで、ぜったい無事でいて!ケガなんてしてたら許さないんだから!)」













蒼野 「うおぉおぉぉぉっっ!!!!」ヒュンッ!!


センター 「ウガァアァァァッッ!!!!」ブォンッ!!


蒼野 「ーっそらぁ!」ガキィンッ!! チェーンソーの横部分に刀を当てて弾く



ライド 「ヒャッハアァアァァァッッ!!!ビイィィイィィィィン!!!!!!


センター 「フゥウゥゥッッ!!!!」ガギギギギギッッ!!!!!! ライドのチェーンソーとぶつかり合い刃と刃がぶつかり合い


ライド 「あらあら!あなたのチェーンソーもなかなか硬いわね 刃がなかなか壊れないわね!」ギギギギギギッッ!!!!!!


センター 「ガアァアァァァッッ!!!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! もうひとつのチェーンソーの刃を回し、ライドに向けて構え…


蒼野 「させねぇよ!」スチャッ


蒼野 「オゥラアァァッ!!!!」ザンッ!!


センター 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ブシャァァァ!!…ボトンッ 片方の腕を根こそぎ切り取られてチェーンソーを落とす


ライド 「よくやったわ夜一!あとはこのまま押し切れば…!」ギギギギギギッッ!!!!!!


センター 「グオォオォォォッッ!!!!」ニュルニュル!!!!…シュンッ!! 切られた腕部分から紫色の触手が出てきて、ライドに勢いよくムチのように飛んでいく


ライド 「なにそれ!?きもっ!」ビィンビィンッ!!!!バツンバツンッ… 向かってきた触手をチェーンソーでぶち切る


センター 「フアァアァァァッ!!!!」ビュンッ!!!! 触手をムチのように蒼野の方へ勢いよくぶん回す


蒼野 「んだこの触手!?こいつ化け物か!」ザンザンッ!!ボトボト… ボロボロになった草薙の剣で触手を切り落とす


センター 「グオォオォォォッッ!!!!」ビュンッ!!!! 触手を何本も生やして至る所に伸ばして飛ばす


ライド 「っち!夜一離れるわよ!」ダッ!!


蒼野 「おう!」ダッ!!



センター 「フゥー…フゥー……」ニュルニュル…ガシッ 先程、蒼野に切られた腕をチェーンソーごと触手を絡ませて取る


センター 「フゥウゥゥゥ……!!!!」グチュグチュ…!! 触手が切られた腕と繋がっていき、元に戻っていく



蒼野 「おいおいじょうだんだろ?まさか切られた腕を戻せるなんて言わないだろうなぁ」ゾクッ…


ライド 「……その、まさかだわ」



センター 「フォオォォォッ!!ガーッハッハッハッ!!」ビイィィイィィィィン!!!!!! 切られた腕が再生して再び動くようになる



ライド 「ーっ…バケモノめ!」ギリッ!!


蒼野 「…なぁ あいつってなにもんなんだ?まさか人間じゃないよな」


ライド 「…人間、のはずよ 外の世界から連れてきた イカれた殺人鬼…人外じゃないはずよ」


蒼野 「いやどっからどう見てもバケモノだろ 腕を切られて、変な触手は出て、すぐさま再生できる人間なんて見たことねぇよ」


ライド 「私だってわからないわよ!なんであいつ、あんなことできるの…?」


蒼野 「…」


蒼野 「(そういえば…四季が言ってたな この世界に来て能力が身につくことがあるって)」


蒼野 「(俺もこの世界に来てから能力が身についたし もしかしてあの化け物もここに来てついたのか…?)」


蒼野 「(だけど、ついたとしたらあれはなんて能力だ?変な触手みたいなものが出てきて、切られても再生される)」


蒼野 「(不老不死…て感じじゃないな 俺が知る限りの不老不死は切り取られた腕や足は即座に腐って 切られた部分から即座に新しいものが生えてくる…)」


蒼野 「(だけどこいつの場合は違う 切られたら変な触手が出てきて、取れた腕にくっつけて再生していた)」


蒼野 「(……だとしたら、こいつの能力は一体……?)」



センター 「ガァアァァアァアァァァッッ!!!!!!」ビィイィィィィン!!!!!!



ライド 「来るわよ!」バルルルル…


蒼野 「(もう少し情報がほしいな やりあって情報を手に入れるしかねぇか!)」スチャッ


ライド 「ヒャッハァアァァアァァァッッ!!!!」ビィイィィィィン!!!!!!


蒼野 「ライド 悪いがまた奴のチェーンソーを防いでくれ!できる限りでいい!」スチャッ


ライド 「了解よ!オラァっ!!」ビィンビィンビィンビィンッッ!!!!!!


センター 「フオォオォォオォォォッ!!!!」ギャインギャインギャインギャインッッ!!!!!! チェーンソー同士がぶつかり合って勢いある音が周りに鳴り響く


ライド 「っち!その二刀流厄介ね てかよく二つもブン回せるわね!一つでもけっこう重いのに」


ライド 「(…でも、今の味方が夜一だからすごく助かるわ あの子はあの年齢で驚異的な肉体、年齢とは異なる高い知識)」


ライド 「(私たちよりはるか超える知識と肉体…ほんとにあの子は天に恵まれた子だわ もし佐久間グループに入っていたら、確実に幹部ものだわ)」


ライド 「(…親方様が惚れるのもわかるわね あんなにも仲間思いで強いんだから、綾瀬のやつが惚れるのも理解できるわ)」


センター 「フオォァアァァァッ!!!!」ビィイィィィィン!!!!!!


ライド 「いちいちぶん回してきて…ウザイのよ!!」ビィイィィィィン!!!!!!


ライド 「ウオォオォォラァッ!!!!」ギャイィンッ!!!!


センター 「グオォッ!?」グワンッ 力強く弾き返されて後ろにバランスを崩す


ライド 「夜一 今よ!」


蒼野 「あいよっ!(一部の攻撃がダメなら、胴体ごとブッタ切ればどうだ!)」スチャッ


蒼野 「壱ノ太刀ー断裂 一刀両断!!」ダンッ!!



ズバンッ!!!! 隙が空いた腹部に目掛けて容赦ない切りつけをかまして、貫通させる


センター 「」ズルッ…ドサッ!! 上半身と下半身が別れて崩れ落ちる



蒼野 「よし!今度こそやったか?」


ライド 「……っいえ!まだよ!」



センター 「」ニュルニュル…シュンっ!! 切られたところから紫色の触手が出てきて蒼野たちに襲いかかる



蒼野 「おっと!」ヒュンヒュン


ライド 「じょうだんでしょ!?断裂されても死なないの!?」ビィンビィンッッ!!!!バツンバツンッ


蒼野 「…」ザンザンッ!!




センター 「………っ」ピクッ


センター 「フゥゥ…」ムクッ…スクッ 切られた身体が治療され再び立ち上がる


センター 「ウガアァアァァァァッ!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!



ライド 「ーっこの バケモノめ!」ギリッ


蒼野 「…」スチャッ


蒼野 「(胴体を切ってもダメか…となると首から切り落としても同じことになりそうだな)」


蒼野 「(どこを切っても同じなら どこかに核となる部分があるのか?不老不死じゃないことは確かだと思うからその可能性がないわけじゃないが…)」



センター 「フゥー…フゥー……」バルルルル…



ライド 「夜一 あいつの倒し方、思いついたかしら?」ハァ…ハァ…


蒼野 「…確証はないが俺の読みだと、どこかに核となる部分があるんじゃないかと思ってる」


ライド 「核…?」


蒼野 「お前もこの世界に来てから能力が使えるようになったんだろ?俺もこの世界に来てから能力が身についた」


蒼野 「それを通じて考えれば あいつもこの世界に連れてこられて能力が身についたと思う」


蒼野 「だけど、なんの能力かまではわからない 不老不死という線もあったが切られた部分を回収して再生する辺り、不老不死の可能性は低いだろう」


蒼野 「あの触手も能力のものだろうが、なんにしても今は切りまくって核となる部分があるならそれを破壊しないといけないな」


蒼野 「さっきから奴のチェーンソーとぶつけあってるがまだ刃は平気か?」


ライド 「…まぁ 無事とは言えないけど、まだいけるわ」バルルルル…


ライド 「あなたこそ その刀へいきなの?もう見るからに無残な姿になってるけど」


蒼野 「…まぁ あと数回ぐらいならいけるだろ 借り物だから弁償の方が心配だが……」


ライド 「あら それ借り物だったの?しかもなかなか高そうな刀よね おいくらかしらね」クスッ


蒼野 「考えたくもねぇ…」ハァ…



センター 「ウガァアァァアァァァッッ!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!


蒼野 「ライド 奴の両腕をぶった斬って遠くにぶん投げるから足止めをたのむ!」


ライド 「…ぶん投げるより あなたの武器にしたらどうかしら?その刀じゃジリ貧だろうし」


蒼野 「おれにチェーンソー使えと…?」


ライド 「使えなくはないでしょ?私を殺したときもレフトのチェーンソーを奪って首を吹っ飛ばしたのだから」


蒼野 「…」


ライド 「…まぁいいわ とりあえず足止めはするからたのむわよ!」ビィイィィイィィィン!!!!!!


蒼野 「あぁ!まかせとけ!」スチャッ


ライド 「ヒャッハアァアァァアァァァッッ!!!!」ダンッ!!



センター 「ブオォオォォォッ!!!!」ブォンッ!!


ライド 「ヒィィハァァァッ!!!!」ビィンッ!!



ガキィンッ!!!!


センター 「フゥウゥゥゥッ!!!!」ガギギギギギッ!!!!!!


ライド 「あなた毎回パターン一緒ね 考えが単調なのよ!」ゲシィッ!!


センター 「グオォッ!!」グラッ 腹を思いっきり蹴られて後ろによろめく


ライド 「ヒャッハー!!ぶった切れろ!!」ビィンッ!!


センター 「…」ニヤッ


蒼野 「っ! まてライド!下がれっ!!」


ライド 「…っえ?」


センター 「フゥー…」スゥ…



バツンッ!!!!


センターの右手 「」ブシャーッ!! ライドのチェーンソーで切られてちぎれた部分から血が大量に吹き出す


ライド 「っ!!」ビチャビチャッ!! 目にセンターの血が入って目くらましされる


ライド 「(しまった!目にやつの血が…!!)」


センター 「フオォオォオオォッ!!!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!


蒼野 「ライド!逃げろーっ!!」


センター 「ハァアァアァァァッッ!!!!!!」ブォンッ!!!! ライドの首元に目掛けて左手で持っているチェーンソーを振りかざす


ライド 「(…しくったわ やつを甘く見すぎたわ……)」


ライド 「(レフト…ごめん 先に行くわ……)」


蒼野 「ーっくそぉ!!」ダッ!!


蒼野 「(たのむ…間に合えっ!!)」スゥ… 下を歯と歯の間に乗せる



ガチィンッ!!!!






ガバッ…バツンッ!!!!



ライド 「…っえ」


蒼野(キレ) 「くぅぅっ…!!!!」ブシャーッ!!… 右手でライドを抱えてセンターのチェーンソーで左手がぶち切られる


センター 「フオォオォオオォッ!!!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!



蒼野(キレ) 「ーっ…間に合った……な くぅぅ……!!」ダラダラ…


ライド 「ーっなっなにしてんのよあなた!?わたしなんかを庇って!」


蒼野(キレ) 「知らねぇよ…身体が、勝手に動いたんだ さっきと一緒で……」ハァ…ハァ…


ライド 「ーっ…あなた ほんとにどうかしてるわ 左手取れてまで敵を助けるなんて」


蒼野(キレ) 「今は敵じゃねぇだろ 一時的だが、今は仲間だ…ーっくぅ」スクッ…


ライド 「ちょっ!?あなた、なに立とうとしてんのよ!無理すんじゃない!!」


蒼野(キレ) 「今この状況で休めるわけねぇだろ 左手がなくても右手がある!右手だけでもなんとかなる!」スチャ…シュンッ!! 右手で草薙の剣を拾い構える


ライド 「なんとかなるって…左手が切られて血が吹きでてるのよ!?そんな状況でなんとかなるわけないじゃない!」


蒼野(キレ) 「ならお前一人でどうにかできる相手なのか?二人でなんとか相手してるやつによ」


ライド 「それは……」



センター 「フゥゥ…」ニュルニュル… 再び切られた右腕から触手を出して右手を拾おうと…



蒼野(キレ解除) 「おぉっと?そうはさせねぇぞ!!」ダッ!!


蒼野 「おぅらあ!!」ザンザンッ!!


センター 「ガァァァッ!!!!」ボトボトッ… 落とされた自分の右手に伸ばした触手が切られて落とされる


蒼野 「ふんっ!!」ゲシィッ!!!!



センターの右手 「」ボトンッ!!ゴロゴロ… 蒼野に蹴っ飛ばされてセンターから離れた場所まで転がっていく



蒼野 「おまけだ 持っていきやがれ! ウラァ!!」スチャッヒュンッ!!



ドスゥッ!!!!ガリリッ


センター 「ガアァァァァァッッ!!!!!!」ブシャァァァッッ!!!! 脳天に刀を刺されて血が吹き出す


蒼野 「っ…?」ピクッ


蒼野 「(なんだ?脳天に刺したら変な違和感が…)」


蒼野 「(頭蓋骨の感じじゃない なにか石に当たるような感触…一体なんだ?)」



ライド 「ヒャッハァァァァ!!!!」ビィイィイィィィッッ!!!!!!


ライド 「死ねぇ!!首落としよォォ!!」ブォンッ!!



バツンッ!!


センター 「」ブシャーッ!!ボトンッゴロゴロ… 首から血飛沫が吹き出して切り落とされた頭部は地面に転がる


ライド 「よし!やったか!?」


蒼野 「……いや まだだ」



センター 「…っ」ピクッ


センターの体 「」ニュルニュル… 切られた首元から触手が出てきて再び再生を行おうとする


ライド 「ウソでしょ!?首落としても再生するの!?もういい加減にしてよ!」


蒼野 「…」



センターの体 「」ニュルニュル…ニュルニュル……


蒼野 「(さっきよりも再生速度が遅い…頭を落とされたからか?それとも脳天を刺した時に変な感覚があったがもしかして……)」


ライド 「ーっち なら次は心臓部を掻き回してやるわ!」ビィイィィイィィィン!!!!!!


蒼野 「待てライド 心臓部に切りつける前に やつの頭に切りつけてくれないか?」


ライド 「…っえ 頭に…?」


蒼野 「やつの脳天に刀を刺したら変な違和感を感じてな なにか石みたいなものが削れるような感じだった」


蒼野 「頭蓋骨にしては変な感じでな もしかしたら…」


ライド 「あなたがさっき予測立てた核の存在…それが有り得るかもしれないということね」


蒼野 「そういうことだ!」スッ…ガシッ


ビィイィィイィィィン!!!!!!


蒼野 「おっと!…片手だと反動がすごいな」バルルルル… センターのチェーンソーを奪って右手で持ちエンジンを吹かせる


ライド 「気をつけなさいよ 片手だと勢いで自分のところに来て切れるわよ」


蒼野 「わかってるよ」



センターの体 「」ニュルニュル…



蒼野 「ライド 俺はあいつが再生できないように体の方を切りつける お前は頭を頼むぞ?」


ライド 「了解よ ちゃんと阻止してよ?」


蒼野 「まかせろ!」ダッ!!


ライド 「ヒャッハアァァァッ!!!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!



センターの体 「」グチュグチュ… 切られた部分から肉が盛り上がっていき傷口を塞ごうとしてる


蒼野 「再生なんてさせねぇよ!うらァっ!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!



ブチチチチチチチチチッッ!!!!!!


センターの体 「」ブシャービチャビチャビチャビチャ!!!!!! チェーンソーの勢いで体内の血液や臓器が至る所に飛び散る


蒼野 「ーっ…」ビィイィィイィィィン!!!!!!… 身体中にセンターの返り血を浴びて白い服は真っ赤に染め上がっていく




ライド 「ヒャッハアァァァッ!!!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!!


ライド 「今度こそ殺してやるわ!その頭をチェーンソーでぶった切ってあげるわ!!」


ライド 「ひゃっはー!!死ねぇ センター!!!!」ビィィン!!!!


センターの頭 「」モゾ…




…ドスゥッ!!!!



ライド 「………っえ」ゴフッ…


センターの頭 「」ニュルニュル… 紫色に粘液でテカらせた触手が首元から出てきてライドの腹に貫く


ライド 「ーっ…うそ、でしょ……ガハァ!!」ビチャアッ!!



蒼野 「ーっ…! ライド!!」



センターの頭 「」ビュンッ!!!!


ライド 「ーっ調子に乗るなぁァァ!!」ビィィン!!!!!!



バツンバツンッ!!!! チェーンソーで勢いよく近づいてくる触手をぶち切る


センターの頭 「」ビュンッ!!!! 切られた触手はすぐさま先を尖らせて向かっていく



ドスドスゥッ!!!!


ライド 「ーっ!!!!」心臓部に二本の触手が背中を通して貫通する


ライド 「(そっそんな…切ってすぐに、再生するなんて……!!)」


ライド 「(まずい…意識が………)」ガクン…



蒼野 「(まずいっ!!)」ダッ!!



ライド 「(………ごめん、なさい レフト…先に……いく、わ………)」


センターの頭 「」ビュンッ!!!! 再び首元から出た触手はライドに何本も勢いよく向かっていく


蒼野 「ライドー!!(ダメだ 間に合わねぇ!!)」






…ザザンッ!!ボトボト…



ライド 「ーっ……」ヒュー…ヒュー……


妖夢 「…魂魄妖夢 これより加勢させていただきます」ヒュンッ センターの触手を断ち切って攻撃を防ぐ


蒼野 「妖夢!」



センターの頭 「」ニュルニュル… 再び首元から触手が出てきて妖夢に放とうと…



魔理沙 「おぉっと!そうはさせないぜ?」ヒュー!!…スチャ


魔理沙 「【恋符 マスタースパーク!!】」バシュゥゥンッ!!!!



ライドの頭 「」ビュンッ!!バシュゥゥン… 触手を器用に使い飛び跳ねてマスタースパークを避ける



魔理沙 「っち 避けたか!」ヒュー…スタッ


蒼野 「魔理沙!来てくれたのか」


魔理沙 「当たり前だろ?お前ひとりに任せなんてしないぜ!」


妖夢 「夜一さん遅れてすみません やっとの思いでおふたりの眠気が覚めたので遅くなりました!」


蒼野 「いいさ 来てくれただけでもありがたい!正直、猫の手でも借りたいぐらいだったところだ…」ダラダラ…


魔理沙 「…っ! おまっよく見たら左手が!!」


蒼野 「あぁ…さっき切られちまってな おかげで血が止まりやしねぇ」ハァ…ハァ…


妖夢 「なっなら今すぐにでも治療を…!!」


蒼野 「治療より先にやつを倒すことが先だ!やつは頭の中にある核を潰さない限り何度も蘇る!」


魔理沙 「なにっ!?」



センターの頭 「」グチャッ!!グチュグチュ… 離れ離れになった身体にくっついて再生を開始する


センターの体 「…っ」ピクッ…


ムクッ…


センター 「ーっガアァアァァァッ!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!! 左手で持ってるチェーンソーを吹かしまくって立ち上がる




蒼野 「また再生しやがったか…っち せっかく首を落としたっていうのに!」ギリッ


魔理沙 「夜一どうする?指示をくれればその通りに動くぜ!」


妖夢 「わたしも指示をもらえればその通りに動きます 指示を!」


蒼野 「…」




センター 「グゥゥ…」ズブブ…ズボ ポイッ 頭に刺さった草薙の剣を抜いて捨てる



蒼野 「…よし!魔理沙 お前は空からさっきの砲撃を使ってやつに撃ち込んでくれ 外してもいいからとにかく乱射させろ」


魔理沙 「わかった!」ヒュンッ…ビュンッ!!


蒼野 「妖夢 俺がやつの首を跳ねてくるから、その跳ねた頭を断ち切ってくれ!」


妖夢 「わかりました!」スチャッ


蒼野 「…」チラッ



ライド 「ーっがはぁ!!はぁ…はぁ……」ゼー…ゼー…


蒼野 「(心臓部に二箇所、腹に一箇所…出血はひどくないが刺された場所が急所だからまずいな 急いで治療しないと手遅れになる!)」


蒼野 「(早くこいつを片付けねぇと!!)」スゥ…


蒼野 「」ダンッ!! 勢いよく踏み込んでセンターに突っ込んでいく



センター 「ウガアァアァァアァァァッッ!!!!!!」ビィイィィイィィィン!!!!!! 突っ込んでくる蒼野に向けてチェーンソーを振りまわ…


魔理沙 「おぉっと?そうはさせないぜ!」スチャッ 空から八卦炉を構えてセンターに向ける


魔理沙 「恋符 マスタースパーク!」バシュゥゥンッ!!


センター 「っ!」バッ!! 体に似合わず素早い後方ジャンプしてマスタースパークを避ける


魔理沙 「まだまだァ!!次はダブルだぜ!」スチャッ


魔理沙 「ダブルスパーク!!」バシュゥゥゥゥンッッ!!!!


センター 「ガアァアァァァッ!!!!」ニュルニュル…ビュンッ!! 無い右腕から触手を出して魔理沙に向けて放つ


魔理沙 「おぉっと!そんなの当たらないぜ!」ビュンッ!!


ズドォォオォンッ!!!! 魔理沙の放ったダブルスパークは軌道がずれてセンターの横に打ち込まれる



センター 「…」ビィイィィイィィィン!!!!!!… 砂煙があがり視界が悪くなり、チェーンソーを吹かせて警戒する



…ブワンッ!!


蒼野 「オラァ!!」ビィイィィイィィィン!!!!!! 砂煙をかき分けて瞬時にチェーンソーをセンターの首元にめがけて…


センター 「ウガアァアァァアァァァッッ!!!!!!」シュン…ビィイィィイィィィン!!!!!! 蒼野の行動を先読みして首を引っ込めかわし、蒼野の右腕にめがけてチェーンソーを振りかざす


蒼野 「しまっ!?」



ーっバツン!!!!


蒼野 「ーっ!!」ブシャー!!…


魔理沙 「夜一っ!!」


センター 「ウガアァアァァアァァァッッ!!!!!!」ビイィンッ!!!! すかさず蒼野の首にめがけてチェーンソーを振りかざ…


蒼野 「…ーっ」ギリッ!!


蒼野 「ナメるなァァっっ!!!!」グワンッ!!



ガブゥッ!!


蒼野 「ヴゥゥアァァァァッッ!!!!」ブォンッ!!!! 口で切られた右腕を咥えて振りかざす


センター 「ガァァッ!?」



ーッバツン!!!!


蒼野 「ーっふん!!」ゲシィッ!! センターの頭を切り落として妖夢の方に蹴り飛ばす


蒼野 「妖夢!たのむっ!!」




妖夢 「…」スチャッ


妖夢 「(…魂魄流奥義)」スゥ…



…ザンッ!!!!


センターの頭 「」ズル… 中央を切られてふたつに割れる


センターの核 「」パキンッ…サー…… 頭部に埋め込まれていた核は真っ二つに切られて砂と化して崩れ落ちる


妖夢 「…一太刀 一刀両断」シュン…スチャン



センター 「」ガクン…


バタンっ…




魔理沙 「…おわった、のか……?」


蒼野 「ーっ…あぁ おわった、よ………」フラ……


パタンっ…



魔理沙 「っ! 夜一!」ビュンッ!!


妖夢 「夜一さん!」タッタッタッ!!


蒼野 「ーっ……っ………」ヒュー…ヒュー……


魔理沙 「おい夜一!しっかりしろ!たのむから死なないでくれ!!」


妖夢 「夜一さんしっかり!」




レフト 「…うっうぅ……」ピクッ


レフト 「……いつつ!くそぉ…センターのやつ マジでふざけんなよ!味方に攻撃するなんて…」ムクッ


レフト 「ライド 状況報告を………」



ライド 「ー………」ドバァ…


センターの体 「」ダラダラ…


蒼野 「ー……ー………」ヒュー…ヒュー……


魔理沙 「夜一!夜一っ!」


妖夢 「いっ急いで病院に連れていかなくては!」



レフト 「…なによ、これ 一体どうなって……」


レフト 「…らっライド!!」ダッ!!


レフト 「ライド!しっかりして ライド!」ガバッ


ライド 「ーっ……れっレフト………ゴフッ!!」ビチャッ…


レフト 「一体なにが起きたの!?気がついたら蒼野がやられてればセンターもあなたもやられて…」


ライド 「っ……共闘、したのよ 夜一と一緒にあのバカを殺すために……っ」ハァ…ハァ…


レフト 「きょっ共闘!?な、なんでまた…?」


ライド 「あのバカはあなたを殺そうとしたのよ…だから、一時休戦して あいつを始末すると……ガハァッ!!」ビチャッ!!


ライド 「…しかも、センターはこっちに来て早々と能力が付いたみたい どんなに切りつけても再生して、不老不死に近い力を身に付けていたわ」ハァ…ハァ…


ライド 「夜一はその能力に弱点がないかを探して 頭に再生すると思われる核を見つけたの それで……っ」ゼェ…ゼェ…


レフト 「………共闘、したというわけね 敵と手を組むなんて…暗殺部隊として恥ずかしいわね」


ライド 「そうね それに関しては私も同じ…でも、それでもわたしは許せなかったの それにあなたを守ったのは、あの子よ」


レフト 「……っえ」


ライド 「あなたが殺されそうになったとき、あの子は真っ先にあなたを守りに行ったの 自分じゃなく他のやつに殺させたくないという理由で…」


ライド 「佐久間グループを殺すのは俺の役目…刀を失ってまで、あなたを助けたの」


レフト 「………なによその理由 意味がわからない」


ライド 「わたしも同じ意見よ でもあの子は、自分でも分からないと言ってたわ なぜか足が動いて助けたと……ゴフッ!!」ビチャッ


レフト 「ライド!」




…ブルゥン!!バルルルル…



全員 「「ーっ!?」」バッ!!




センターの体 「」ビィイィィイィィィン!!!!!! 体だけでチェーンソーを吹かせて立ち上がる



魔理沙 「ーっな!?ばかなっ!首なしで動いてるだと!?」


妖夢 「核は壊したはず…なのになぜ!?」


ライド 「ーっ…レフト!夜一に救ってもらった恩を返しなさい やつを倒して!」


レフト 「はぁっ!?なんであいつなんかのために それに夜一が私を助けたのって自分から…」


ライド 「いいから行きなさい!私の気が収まらないのよ!」


レフト 「ーっ…わかったわよ!」ダッ!!



魔理沙 「恋符 マスタースパーク!!」バシュゥゥン!!!!


センター 「」ビィイィィン!!!!!!…ズバンッ!!!! マスタースパークをチェーンソーでぶった斬って真っ二つに分けさせる


魔理沙 「なっ!?マスタースパークを切った!?」


妖夢 「ならわたしの一太刀で!」ダンッ!!


センター 「」ビィイィィイィィィン!!!!!! チェーンソーを吹かせて近づいてくる妖夢に威嚇する


妖夢 「ーっはぁ!!」ヒュンッ!!


センター 「」ビィイィィン!!!!



ガギギギギギッッ!!!!!!


妖夢 「ーっ…くぅ!!」ギギギギギギッ!!!!!!


センター 「」ビィイィィイィィィン!!!!!!


妖夢 「(重い…刀は特殊な材料で作られてるから平気だけど、振動が起きる度に手ブレが起きて力が……!!)」ブルブル…



レフト 「ーっはぁ!!」ジャララララ!!!!



ザシュッ!!


センター 「」ブシュー… 左腕に鎖鎌を刺されて血が吹き出す


レフト 「そらぁっ!!」ジャララララ!!!!


センター 「」カクン…ジャラジャラジャラジャラジャララッ!! 反対側についている重りが身体に巻きついて左腕の動きを制限かける


レフト 「今よ!空飛んでる小娘 さっきの打ち込みなさい!」


魔理沙 「誰が小娘だ!妖夢 離れろ!」スチャッ


妖夢 「はいっ!」ダッ!!



センター 「」ミシミシミシミシ… 左腕に力を入れて体に巻きつかれた鎖を引きちぎろうと…


魔理沙 「おぉっと?そうはさせないぜ!」


魔理沙 「恋符 マスタースパーク!!」バシュゥゥン!!!!



ジュゥゥゥゥッッ!!!!


センター 「」ジュゥゥッッ!!!!… マスタースパークをもろに受けて皮膚にダメージを受けていく


魔理沙 「オラオラオラオラァ!!焼け焦げちまえ!このっ化け物がァ!!」シュゥウゥゥウゥゥゥッッ!!!!!!


センター 「」グググ…



バキィンッ!!!!


センター 「」ビィィィンッ!!!!…ズバンッ!!



シュゥゥ… 再びマスタースパークを切られて消滅する


魔理沙 「っち!倒せなかったか!」


妖夢 「ですが弱らせることはできました あとは私が!!」ダンッ!!


妖夢 「はぁぁっ!!」ヒュンッ!!



ズバァンッ!!!!


センター 「」ブシャァァァ!!!!グラ… 腹部を切られて血が吹き出し倒れ…


妖夢 「もう一太刀!!」スチャッ


センター 「」スゥ…ダンッ!! 倒れないで右足を勢いよく踏みとどまる


センター 「」ビィイィィイィィィン!!!!!!


妖夢 「っ!? うそでしょ!?そのケガでまだうごけっ!」


センター 「」ビィィィンッ!!!! 妖夢の首元に容赦なくチェーンソーを入れていく


魔理沙 「妖夢っ!!」


妖夢 「ーっ…(だめ、間に合わ……)」



ジャララララララ…グイッ!!


妖夢 「きゃあっ!!」ドテンッ 身体に鎖が巻き付かれて引っ張られて尻もちをつく


センター 「」ビィィィンッ!!!! 妖夢が尻もちを着いたことによって大きく振りかざしたチェーンソーは盛大にからぶる



レフト 「やみくもに突っ込むんじゃないわよ そらぁ!!」グイッ


妖夢 「ひゃあぁぁっ!!!?…グェェッ!!」ドテンッ!! 絡まった鎖を引っ張られてレフトの側まで引き寄せられる


レフト 「早く鎖を解いて 二回ぐらいしか巻いてないからすぐ解けるでしょ?」


妖夢 「いたた…はっはい 今解きます!」ジャラ…


魔理沙 「…なんで助けた?お前敵じゃなかったのか?」


レフト 「ライドの頼みだから聞いてるだけよ 勘違いしないで」


レフト 「それよりあんたも協力しなさいよね?わたしの鎖鎌がひとつダメになったから予備のもう一本しかないの これであの化け物を倒せるとは思えないわ」


魔理沙 「わかってるよ お互い、今はあいつを倒すのが先だ!」


妖夢 「ほっほどけました!助けて頂き、ありがとうございます」ジャラ…


レフト 「気をつけなさいよね」ジャララララ…ガシッ 伸ばしていた鎖を集めて手に握る



センター 「」ビィィィィン!!!!…



レフト 「…さてと、どうやって倒そうかしら?どんなに傷つけても立ち上がってくるなんてタチが悪いわ」


魔理沙 「わたしのマスタースパークもあの動いてるノコギリみたいなもので切られるとは思わなかったぜ あれはなんなんだ?」


レフト 「あれはチェーンソーよ この世界でわかりやすく言うなら、自動に歯が動いてノコギリみたいに推し引きしなくても木や人間を切ることができるわ」


妖夢 「にっ人間を切る道具にも使われてるんですか…?」


レフト 「わたしとライドは使ってるわ 一般的には木を切るためだけに使われてるけどね」


妖夢 「だと思いました」



センター 「」ビィィィィン!!!!ダッ!! チェーンソーを吹かせて魔理沙たちの元に突っ込んでいく


レフト 「くるわよ!」ジャラ…


妖夢 「っ!」スチャッ


魔理沙 「よし!なら最初はわたしのマスタースパークで!!」スチャッ




その必要はないわ



全員 「「っ!!」」



幽々子 「…久しぶりね?妖夢 げんきにしてた?」フワァ…


妖夢 「ーっゆ 幽々子様!!」


レフト 「ーっば バカな!?なんでお前出てきてる!魔術で封印してたはずじゃ!!」


幽々子 「魔術の結界壊れてるじゃない そこに倒れてる殿方によってね?」


レフト 「っあ…」



センター 「」ビィイィィイィィィン!!!!!! 目標を幽々子に変えてチェーンソーを構える


幽々子 「あらあら?わたしにそんな物騒なものを向けて…」


幽々子 「…でも そんなもの向けられても全然怖くないわ?だって私には効かないもの」


幽々子 「【さよなら】」



ドクンッ!!


センター 「」ビィイィィイィィィン…ドサッ!!


ガクン…バタン……


センター 「」その場に倒れ込み動かなくなる…



魔理沙 「っ…」ゾクッ


妖夢 「…ゆっ幽々子さま……まさか 能力を………?」


幽々子 「…あまり使いたくなかったけど 仕方ないでしょ?」


幽々子 「それよりも早くその二人を永遠亭に連れていきなさい?そろそろ死ぬわよ」


妖夢 「ーっそ そうでした!」


妖夢 「夜一さん!今から永遠亭に連れていきますのでそれまで持ちこたえてください!」ヨイショッ


蒼野 「………」ヒュー…ヒュー……


魔理沙 「おいあんた!そっちの人も連れていくから一緒に行くぞ!永遠亭に行くには素人じゃムリだ!」


レフト 「…」


ライド 「ーっ…」ハァ…ハァ……


レフト 「…いいえ 私たちはいかないわ」


魔理沙 「…っえ」


レフト 「私たちはあなたたちの仲間じゃない…馴れ合う気なんてないわ」


レフト 「こっちのケガはこっちで治すから気にしないでちょうだい 行くわよライド」ヨイショッ


ライド 「っ…そうね 行きましょう」ヒュー…ヒュー…


妖夢 「ーっちょ ちょっと待ってください!その傷を自分たちで治すんですか!?」


魔理沙 「さすがにそのキズは無理だ!ちゃんと医者に見てもらわねぇと!」


レフト 「放っておいて 敵の私たちに構わないで」


レフト 「西行寺幽々子 今私たちを殺してもいいけど、どうせ私たちは魂となってここに来るからあなたが手を出す必要はないわよ」


幽々子 「…どういうこと?」


レフト 「私たちは帰ったら殺されるわ …蒼野を始末できなかった罰として、首を切られてさらし首にされるわ」


魔理沙 「ーっな!?さらし首!?」


妖夢 「だ、だったら 帰らなければいいじゃありませんか!殺されるとわかってるのになぜ帰ろうとするんですか!」


レフト 「それは…」


ライド 「私たちの…帰る場所はそこしかないからよ……」ハァ…ハァ…


ライド 「今まで闇業しかやってこなかった私たちには…もう、帰る場所がそこしかないの」


レフト 「手を汚した人間が再び表に出るのはムリ…闇業をやってた人は闇業で生きていくしかないの」


レフト 「だから私たちは死ぬとわかっていても帰るしかないの …死ぬために帰るのじゃなく、帰れる場所に帰るために」


妖夢 「そんな……」



…まて おまえら……


全員 「「っ!!」」



蒼野 「ーっ…帰るなら、ひとつ 頼みがある……」ハァ…ハァ…


妖夢 「よっ夜一さん!?」


魔理沙 「おまっ!意識戻ったのか!?」


レフト 「…おどろいたわ?まさかそのケガで意識を取り戻すなんて」


ライド 「…っおねがい……?」


蒼野 「お前らの頭に伝えてくれ…お前らの敵、必ずとってやるとな!」ダラダラ…


レフト 「っ!」


ライド 「…よいち……」


蒼野 「……じゃあな 手伝ってくれてありがとな…ふたりとも………」ガクン


妖夢 「ーっよ 夜一さん!!」


幽々子 「妖夢 なにか縛れるもので切られた部分に思いっきり縛りなさい これ以上血を流すのはまずいわ」


妖夢 「えぇっ!?しっ縛れるものと言われましても 今ここにはなにも……」


魔理沙 「ーっ…あるぜ!」ガブッ



ビィィィッ!!!! 服に噛み付いて思いっきり引っ張り破る


妖夢 「っえ!?まっ魔理沙さんなにを!」


魔理沙 「服を破いて紐代わりにするんだ!今ここにあるもので縛れるのはそれしかないーっくぅ!!」グルグル…ギュッ!!!!


魔理沙 「ーっ…妖夢 そっちも頼む!こっちは私がやるから!」ビィィィッ!!!!ブチ…スッ


妖夢 「はっはい!!」



レフト 「…やっぱり 夜一はおかしい奴ね?敵の私たちの敵をとるなんて」


ライド 「…だけど、悪い気はしないわね……ふふっ!」ダラダラ…


レフト 「そうね …そこの金髪、夜一が目を覚ましたら伝えて」


レフト 「【…ありがとう】…てね」ニコッ


魔理沙 「っ!」


レフト 「それじゃそろそろいくわ あなた達に迷惑をかけたかもしれないけど、謝る気なんてないから?」


レフト 「あぁ あとその死体だけど、そっちで処分してもらえるかしら?わたしはライドを背負うので精一杯なの」


幽々子 「…わかったわ 私自ら、処分しておくわ」


レフト 「たのむわ」


タッタッタッ…



幽々子 「…」



妖夢 「ーっ…よし!魔理沙さん こっちも縛りおわりました!」ギュゥゥ…ギュッ!!!!


魔理沙 「よし!それじゃ永遠亭に連れていくぞ!」ヨット



紫 「行くならわたしの隙間を使っていきなさい」パカッ


魔理沙 「紫!?なんでお前がここに!」


紫 「あら?わたしがいつどこから来てもおかしくないでしょ?神出鬼没なんだし」


妖夢 「…それ、ご自分で言いますか……?」


魔理沙 「まぁいい そんなことよりも早くいくぞ!」


紫 「それと阿求たちも連れていきなさい いつまでも生身の人間が冥界に居ていいものじゃないわ」


妖夢 「わかりました!魔理沙さん 私が呼んできますので先に行っててください!」


魔理沙 「わかった!」


紫 「それじゃ永遠亭までの道を…はい」スー…パカッ


魔理沙 「わるいな紫 助かったぜ!」タッタッタッ…



幽々子 「…それにしても、タイミングがよかったわね 見てたの?」


紫 「あら わかっちゃった?」


幽々子 「タイミングが良すぎるもの 疑うのも普通でしょ?」


幽々子 「…ちなみに、いつから見てたの?」


紫 「あなたが捉えられて西行妖に封じ込められてるところからかしら?気づいた時にはもう遅かったわ」


幽々子 「…てことは、数日前からあの連中がここにいたことは知ってたってことよね?なんで助けてくれなかったのかしら」


紫 「今回の異変はわたしは関与してないからね?下手なことはできないわ 閻魔のじゃまなんてしたら、なに言われるか…」ハァ…


紫 「…それに、今回の異変を起こしたのは【あの子】だもの わたしが手伝うのはおかしいでしょ?」


幽々子 「…っえ あの子…?」



妖夢 「紫様、幽々子様!おふたりを連れてきました!」タッタッタッ…


菫子 「紫さん!夜一は無事なんですか!?」


紫 「えぇ 命だけはなんとかね?あとはあの医者が助けられるかで決まるけどね」


阿求 「だいじょうぶです 蒼野さんは強い方です!どんな事があっても、必ず生きて帰ってきます!」


幽々子 「あらあら?ずいぶんと信頼されていること」フフッ


紫 「それじゃ早く行って様子を確かめてきなさい 生きて戻ってくる瞬間を見たいならね?」


阿求 「はい!」


幽々子 「妖夢 あなたも一緒に行ってあげなさい?ここらの掃除は私がやるから」


妖夢 「…っえ?あっはい わかりました」


菫子 「ありがとうございます紫さん それでは!」


タッタッタッ…



紫 「…」シュゥゥ… 永遠亭までの隙間を閉じて消滅させる


幽々子 「…ねぇ紫 異変を起こしたのはあの子って、まさかあの男の子のこと?」


紫 「…さぁね どうかしら?」バサッ


紫 「あの子のせいであって、あの子のせいじゃない…そういった方がいいかしら?」クスッ


幽々子 「? どういうこと?」


紫 「今はわからなくていいわ どっちにしろ私たちは手出し無用だから…ね?」


幽々子 「…ほんとになに考えてるかわからないわね?昔から」


紫 「幽々子 昔の話はしなくていいの いいわね?」


幽々子 「はいはい」













次の日ーお昼すぎ



永遠亭ー蒼野の病室



蒼野 「…」ダラダラ… 両腕治療され、包帯巻にされてベッドに座らされている


四季 「…」(#^ω^)


小町 「…」(¯―¯٥)


永琳 「…両腕断裂ね しかも出血もひどくて前回と同様、かなり危なかったわね」


永琳 「しかも断裂されてるから神経とかもボロボロよ…まったく あなたはほんとに無茶するわね?」ハァ…


蒼野 「あっあはは…まぁ 今回に関してもちょっと……」苦笑い


四季 「今回に関しても…ですか?」ピク…ピク…


蒼野 「………」(¯―¯٥)


阿求 「すみません閻魔様 わたしがついていったばかりに蒼野さんがケガをしてしまって」


阿求 「今回に関しても私の責任です どうか蒼野さんには怒らないであげてください」


蒼野 「いや阿求 別にお前のせいじゃないよ?佐久間グループの奴らが居たから俺はケガしたんだ 誰のせいでもないよ」


阿求 「ですが…」


菫子 「…あの、それで夜一の手は治るんですか?」


魔理沙 「そうだぜ!それが気になるぜ!」


妖夢 「…」ソワソワ…


永琳 「安心なさい?神経や細胞などは完全にくっつけたからちゃんと治るわ」


永琳 「今回は例の薬は使わないから時間かかるわよ 使うと…わかってるわね?」


蒼野 「…」チラッ


四季 「…」ギロッ


蒼野 「…ちょっとでも、だめ……?」


四季 「ダメです!!蒼野 あなたはほんっとに!自分の立場がわかっていませんね!」


蒼野 「立場…?別に立場は関係ない気が……」


四季 「無駄口を叩かない!あなたはほんとに無茶ばかりして!」



魔理沙 「…始まったな 閻魔様のお叱りの言葉」 キョウトイウキョウハイワセテモライマスヨ!


菫子 「長くなりそうですね…」 アナタハスコシジブンノコトヲカンガエテカダサイ!


妖夢 「…それで、入院中の夜一さんは腕などは動かせるんですか?」 マイカイダレカノタメニケガシテイタラキリガアリマセン!


永琳 「ほぼ不可能よ 指を動かすどころか、腕を持ち上げることすらままならないわ」 モットジブンノコトヲダイジニシテクダサイ!


永琳 「まぁそれ以前に出血多量で衰弱状態になってるから、あなたの体質なら三日ぐらいで治ると思うけど身体自体動かすのもやっとだと思うけどね?」 ワカッテルヨ ベツニジコギセイシテルツモリハ…


蒼野 「っえ ふつうに体動かせますけど…」 イイエシテマスヨ!!


永琳 「…っえ うそでしょ?」 マッタク…ホントニアナタトイウカタハ!!


蒼野 「いやほんとに…今起きようと思えば」ムク…



ガクンッ


蒼野 「っ!」ヨロ…


魔理沙 「っ! 夜一!」バッ!!


妖夢 「っと!だいじょうぶですか?夜一さん」ドサッ


蒼野 「おっおぅ…すまん 助かったよ」


蒼野 「…おかしいな 体は重い感じしないんだが……」


永琳 「衰弱して感覚が麻痺してるのかもしれないわね それにまだ手術したときに使った麻酔も残ってる可能性もあるわ」


永琳 「普通のひとなら全治5ヶ月ぐらいだけど、あなたの場合は2ヶ月ぐらいで済むかもしれないわね?」


蒼野 「でも2ヶ月ですか…長いですね」


妖夢 「夜一さん ベッドに戻しますので体制を楽にしててください」


蒼野 「わかった 悪いがたのむ」


魔理沙 「(…ちくしょう 先に越された!)」(;皿´)グヌヌ


菫子 「(くぅー!とっさの判断が遅れたわ わたしの能力で夜一を支えてれば…!!)」ググッ…


阿求 「(…ふたりとも、ものすごく悔しがってますね 蒼野さんを支えることができなかったことに……)」


永琳 「閻魔様 蒼野は今かなり重症なうえに衰弱してるから叱るなら完全治癒してからにしてもらえるかしら?」


永琳 「ストレスなどを溜めて治療に影響を出したくないから医師としての権限を使いたいわ?」


四季 「…わかりました」


魔理沙 「…なぁ 両腕使えないんじゃ飯もろくに食べれないよな?そういう場合はどうすんだ?」


永琳 「うちの看護婦が食べさせてくれるわ 心配することないわよ?」


菫子 「ーっあ、あの!そのご飯を食べさせるの 私がやりたいです!」


永琳 「…っえ?」


魔理沙 「ーっな!?菫子 お前なに抜け駆けしようとしてんだ!わたしが聞いたのに!」


菫子 「魔理沙さんが聞いたのはだれが食べさせるかじゃないですか!だれも食べさせていいとは言ってないですよね?」


魔理沙 「今聞こうとしたところにおまえが聞いたんだよ!永琳 わたしがそれをやりたいから私にやらせろ!」


菫子 「いいえ私がやります!魔理沙さんは引き下がってください!」


魔理沙 「お前が引き下がれ!ぜったい譲らないぜ!!」



蒼野 「………」 ワーワーギャーギャー!!


小町 「おやおや?これはまた、人気者は大変だねぇ?」ヤレヤレ


四季 「まったくですね 蒼野はいろんな方に気に入られますね…」ハァ…


阿求 「…あっあの!もしよろしければわたしが……」///


魔理沙 「ダメだぜ!夜一に食べさせるのは私がやるんだ!」


菫子 「いいえ私がやります!他の方には譲りません!」


妖夢 「ちょっ!?みっみなさん落ち着いてください!なにもそんな事を大きくしなくても…」オロオロ


蒼野 「…てかよ 俺の意見は聞かないのか?お前ら だれも俺はしてほしいなんて言ってないんだが」


魔理沙 「あぁ?それじゃなんだ お前は鈴仙にしてほしいのか?」ズイッ


菫子 「夜一はバニーが趣味なの?それとも胸が大きい子が趣味なの?」ズイッ


蒼野 「だれもそんなこと言ってねぇだろ!てか他にも人がいるのに胸の話するなアホ!」


阿求 「そっそれじゃ和服姿をした方に食べさせてもらうのが好きですか…?」///


蒼野 「いやだから 俺はそんなこと一言も言ってないから…」


妖夢 「…あの もしよろしければ、ケガが治るまでの間 わたしが看病してもよろしいでしょうか?」


蒼野 「…っえ?」


魔理沙 「なんだ妖夢 おまえもしたいのか?」


菫子 「部外者は口出ししないでください!」


妖夢 「いや部外者ではないんですが…」


妖夢 「…今回の騒動でみなさんを巻き込んでしまったのはわたしです 夜一さんがケガしてしまったのも、私が夜一さんを頼ってしまったことが全ての原因です」


妖夢 「わたしが頼っていなければケガをすることはなかったんです なのでその罪償いとして腕が治るまでの間 看病させてもらえないでしょうか?」


蒼野 「…べつに俺はお前のせいだなんて思ってない 佐久間グループがあの場所にいたから俺はケガしたんだ?お前のせいじゃないよ」


妖夢 「ですが私が頼んでしまったせいでケガをしてしまったのは間違いありません 私の気が治まらないので私のわがままだと思ってやらせてもらえないでしょうか?」


蒼野 「…」


魔理沙 「妖夢 何もお前がやることはないぜ 私がやるから安心してくれ!」グッ


菫子 「そうですよ!妖夢さんは妖夢さんの仕事があるんですから ここは私に任せてください!」グッ


阿求 「わ、わたしがやっておくので安心してください!」///グッ


妖夢 「いやだから 私がやらないと気が済まないと言ってるじゃありませんか……」


蒼野 「…わかった それじゃ妖夢にたのもうかな?」


菫子&魔理沙&阿求 「「っえ!?」」


蒼野 「だけど庭師の仕事はいいのか?さすがに自分の仕事を後回しにしてまでやって欲しくはないんだが」


妖夢 「だいじょうぶですよ うちの主は食べること以外、基本的なにも言ってこないので作り置きしておけば平気です!」


蒼野 「それはそれでどうかと思うんだが…まぁ平気ならいいけど」


菫子 「ちょっと夜一!なんで私たちはダメで妖夢はいいのよ!おかしいでしょ!」


魔理沙 「そうだぜ!差別だ!!」


阿求 「わっ私にやらせろー!」

(⁄ ⁄>⁄□⁄<⁄ ⁄)⁄


蒼野 「うるせぇなお前ら!妖夢は理由があるから俺の看病をするんだろ それに対してお前らはないだろ!」


魔理沙 「あるぜ!夜一にアーンしたいぜ!」


蒼野 「それはお前の私利私欲だろ!そんな理由でやらせられるか!」


菫子 「じゃあ夜一の看病したい!ついででアーンしたい!」ドンッ!!


蒼野 「ついでってなんだよ!人の看病するのについでってひどくないか!?」


阿求 「でっでは アーンするのと一緒に看病も…」///


蒼野 「お前もみんなと一緒のことを考えてるのわかってるからな?思考だだ漏れだぞ」


小町 「ならあたいがしてやろうか?どうせ暇だし!」


蒼野 「いやひまって…」


四季 「小町 あなたはわたしと一緒に行動しなさい サボらせませんからね?」


小町 「うっ…はい」


蒼野 「…まぁ 妖夢にお願いするからたのむよ?」


妖夢 「任せてください!不自由ないよう致します!」


菫子 「不自由ないように…?」ピクッ


蒼野 「おい菫子 おまえ今変なこと考えたろ?それ言ったら怒るからな」


菫子 「っえ あっうん…わかった(なんでわかったの!?今不自由ないようにするって言ってたからエッチなお願いでも聞くのかって思ったのを!?)」


魔理沙 「?」


阿求 「?」


小町 「…?」


四季 「…」←なんとなく把握してるがあえて何も言わないでいる


永琳 「…まぁ あなたがやってくれるならそれでも構わないわ?ただ医療関係はこっちでやるからお願いね」


妖夢 「はい!」


四季 「蒼野 あなたはすぐに無理しようとするんですから無理せずにちゃんと休むんですよ?」


蒼野 「わかってるよ 今度はちゃんと休むよ」


四季 「ならいいです。では小町 行きますよ」


小町 「はい」


蒼野 「…っあ 四季ちょっと待ってくれ」


四季 「はい?」


蒼野 「…天魔の件はどうなったんだ?だいじょうぶだったか?」


蒼野 「…天魔の件はどうなったんだ?だいじょうぶだったか?」


阿求 「…っえ 天魔……?」


四季 「だいじょうぶですよ 今回の異変騒動が治まるまで連合を組むことになりました」


四季 「異変を解決するのに向こうは三名の人材を提供してくれました こちらも三名協力者として参加します」


小町 「その協力者ってのが妖怪の山随一の伊吹萃香 文々。新聞記者の射命丸文 発明家の河城にとりの三人だよ」


蒼野 「…二人は知ってるが三人目のにとりってやつは知らないな 発明家ってことは色んなもの作ってんだよな?」


阿求 「作っていますよ 河童は様々なものを作っていると情報があります」


阿求 「なにやら機械と言うものを作っているみたいですが…細かいことまではちょっと」


蒼野 「機械?この世界に機械があるのか?見た感じ電気関係とかそういう類は見てないから実感が湧かないんだが…」


小町 「河童のところだけは特別なんだよ?あいつらはムダに技術が発展してるからね」


蒼野 「ふーん…?」


蒼野 「(なにか縁があれば 今後のことも考えて役立つものを作ってもらえるだろうか?会ったら聞いてみるか)」


四季 「それでは蒼野 ケガが治るまで休んでてくださいね?永琳さん 蒼野のことをよろしくお願いします」


永琳 「えぇ 任せておきなさい?」


小町 「それじゃ失礼するよ!」


タッタッタッ…パタンッ



蒼野 「………行ったか?」


菫子 「っえ?うん 言ったと思うけど…?」


蒼野 「…先生 増強剤使うのもダメですかね…?」オソルオソル


永琳 「っ…あなた ムリはするなって今言われたばかりじゃない?」ハァ…


蒼野 「あはは…無理はしてないですよ?ただすぐにでも動けるようにと……」苦笑い


永琳 「それを無理してると言うんじゃないかしら?まだ全然傷が塞がっていないのに動かそうとしてる時点でムリしてるわよ」


永琳 「悪いけど許可できないわ それをやったらわたしが怒られるわ」


蒼野 「…そうですよね わかりました」ハァ…


蒼野 「(やっぱりダメかぁ…手はまだ動かせなくてもいいから せめて足だけは動かせるようにしておきたかったなぁ?)」


蒼野 「(万が一、奴らが攻めてきた時に備えて足蹴りぐらいはできるようにしておきたかったが先生の許可が下りないんじゃ仕方ないな あきらめよう…)」ハァ……


阿求 「…」ソソソ…


蒼野 「…? 阿求どうし……」


阿求 「蒼野さん この前使用した増強剤はどこにありますか?」ヒソヒソ


蒼野 「…っえ」


魔理沙 「? 阿求なにしてんだ?そんなところで」


阿求 「いえ 少し蒼野さんに近寄りたくて!」


菫子 「っあ!それずるい わたしも近くにいく!」ダッ!!


魔理沙 「ならわたしもだ!!」ダッ!!


蒼野 「いやおまえら わたしもじゃなくてだな!」


蒼野 「脱がされた上着の内側右ポッケの中だが…」ヒソヒソ


阿求 「内側の右ポッケですね?わかりました」スッ…ゴソゴソ 脱がされている蒼野の上着のポッケを調べ始める


蒼野 「? 阿求、おまえほんとになにやって……?」


妖夢 「…」


永琳 「…あなたたち 病人のいる所で騒がないで……」


阿求 「あーっと 手がすべりました?(棒読み)」ポイッ


蒼野 「…っえ んぐっ!?」パクッゴクン… 阿求が投げてきたものが口に入り飲み込む


阿求 「あれー?なにか蒼野さんの口に投げてしまいましたねー なにを投げたんでしょうかー?(棒読み)」


永琳 「いやいま完全に投げてたでしょ…しかも今投げたのって増強剤でしょ?」


阿求 「えぇー?そうだったんですか?わたしわかりませんでしたー(すっとぼけ)」


魔理沙 「すっげぇわざとらしいぜ」


菫子 「というか 隠す気ないですよね…」


妖夢 「明らかにわざとかと思います」


蒼野 「…阿求 なんでこんなことしたんだ?俺的にはうれしいがこんなことしたら怒られるのわかってただろ」


永琳 「いやあなたもうれしいとか言うんじゃないわよ」ビシッ


阿求 「んーそうですね?強いて言うなら…困っていたから、ですかね?」


蒼野 「……こまってたから?」


阿求 「はい 蒼野さんは私が困っている時に何度も助けてくれたではありませんか?だからその恩返しといったところでしょうか」


阿求 「バレた時は素直に怒られるのでご安心を!私が飲ませたことをご報告してもらっても構いません」


蒼野 「…いや、別に報告する気はないけど それに俺は恩を売ったわけじゃ……」


阿求 「それじゃ わたしがやりたいようにやった事だと思ってください?それなら納得してくれますか?」


蒼野 「……まぁ それなら納得するけど」


阿求 「ありがとうございます」


魔理沙 「(…阿求って意外と怖いもの知らずだな?バレたらあの口うるさい閻魔に怒られるのに)」


阿求 「(私もあのくらい大胆にならないと!)」グッ


永琳 「…はぁ 飲んでしまったものは仕方ないわね?今すぐ吐かせるわけにもいかないし」


蒼野 「やめてくださいね?吐くのはいやですからね」


永琳 「やらないから安心なさい まぁとりあえずは三日間ぐらい安静にしてなさい?ムリして動こうなんてしないようにね」


蒼野 「できる限りはそうします 奴らが攻めてきたらさすがに動かないわけにはいきませんが…」


妖夢 「だいじょうぶです!そのときは私がお守りしますので安心してください!!」


魔理沙 「ーっな なら私も守るぜ!おまえのケガが治るまで絶対助けてやるぜ!」


菫子 「そっそれなら私だって守るんだから!安心して夜一!」


阿求 「そっそれならわたしも…」


蒼野 「いや阿求はムリするな おまえは戦えないだろ?」


阿求 「ーっだ だいじょうぶです!蒼野さんを逃がす時間ぐらいなら稼げるかと……」


蒼野 「…阿求 バカ言ってんじゃねぇよ?お前を犠牲にするくらいなら俺は自分を犠牲にしてお前を逃がすわ」


蒼野 「お前が死んだらいろんなヤツらが悲しむだろ?それに幻想郷で起きてることを記録する役目を持ってるのに 記録付けするやつが居なくなったら今後のことを考えてこまるだろ」


蒼野 「まぁ一番の理由は男が女に守られるなんて 情けないったらありゃしないことだからな?女を守るのは男の仕事だからな」


蒼野 「あっべつに悪く思ってるわけじゃないぞ?魔理沙 お前に助けられたときはほんとに助かったと思ってるからな?」


魔理沙 「…夜一 さすがに気にしすぎだぜ?お前を助けたのが悪かったなんて思ってないぜ」


蒼野 「そっそうか?それならよかった」


蒼野 「…まぁ とにかくだ!お前たちを守るのは俺の役目だ お前たちが俺を守ってくれることはすごくうれしいが気持ちだけ受け取っとく」


蒼野 「さっき阿求に自分を犠牲にするなら俺が代わりになるって言ったけど、あれも死ぬ気でやるだけで死ぬためにやるわけじゃないからな?それは間違えないでくれよ」


阿求 「……わかりました(私たちを守るのは俺の役目……)」///キュン…


魔理沙 「(ほっほんとこいつはそういうこと普通に言うぜ…言われるとすごくうれしいけど、いざ言われると恥ずかしいぜ……)」///カァァ…


菫子 「(あぁ〜!!やっぱり夜一カッコイイ!!ほんっと 王子様だわ♡)」///ウットリ


妖夢 「夜一さん わたしは自分で自分の身を守れますので安心してください?日々鍛錬を積んでいますのでそんじゅそこらのものには負けません!」


蒼野 「だとしてもだよ 男が女を守るのは当たり前なんだ?いくらお前の方が強かったとしても それで女を守らない理由にはならない」


蒼野 「まぁこんなケガしてる状態で言える立場じゃないが守らせてくれ 俺のプライドが許さないんだ?」


妖夢 「…武士の決意、ですか」


蒼野 「いや武士ではないが…」


妖夢 「……わかりました それではお言葉に甘えて、元気な状態のときはわたしをお守りください」


妖夢 「今はケガをしてるので無理はしないでください 助けがほしければいつでもお申し付けください」


蒼野 「あはは…それじゃわるいけど少しの間たのむよ?俺も早めに治せるようにするから」


永琳 「どうやってするのよ…まさか治療薬を使う気じゃないでしょうね?」


蒼野 「それを使ったら 今度こそ四季に怒鳴られるのでそれはやりませんよ…」


永琳 「怒鳴られるだけならいいけどね 次ケガしたら治るまで見張られるかもしれないわよ?」


蒼野 「…うん それはさすがにいやです」


蒼野 「(…っあ そういえば、そろそろ刀治ってるかな?三日ぐらいかかるって言ってたから行かないと……)」


蒼野 「(でも今こんな状態だから行けないな…足が動くようになってから行くか)」


魔理沙 「夜一 なにかあったらいつでも頼ってくれよ!わたしも協力するからな!」


菫子 「わたしだってなんでもしてあげるからね!夜一」


阿求 「わっわたしもできる限りはしますのでお忘れなく…」///カァァ…


蒼野 「あっあぁ ありがとな…」













次の日ー昼



妖夢 「はい夜一さん あーん」スッ


蒼野 「…あっあーん……」パクッ


妖夢 「どうですか?食べづらくありませんか?」


蒼野 「うっうん 食べづらくはないが…その、恥ずい……」///モグモグ…


妖夢 「がまんしてください 腕が動かせないんじゃご飯を食べることできないんですから こうするしかないじゃないですか?」


蒼野 「いやべつに犬食いでも…」


妖夢 「なにバカなこと言ってるんですか 犬食いなんて行儀悪いにもほどがありますよ!」


妖夢 「恥ずかしいかもしれませんが我慢して食べてください はいアーン」スッ


蒼野 「はい…」アーン…パクッ




菫子 「ーっ…」ギリギリ… 窓の外から覗いて歯をかみ締めている


魔理沙 「くそぉ 妖夢のやつめぇぇ!!良いとこ取りしやがってぇぇ!!」ワナワナ


小鈴 「夜一さんにアーン…羨ましすぎる!」ウググ…


阿求 「ーっ…(わっわたしも 蒼野さんにアーンしたい……)」///




蒼野 「…」モグモグ…


蒼野 「(…あいつら、めっちゃ睨みつけてくるな 視線がすごく痛い……)」


蒼野 「(妖夢に食べさせてもらってるから それに嫉妬してるんだと思うが…俺だって好きでしてもらってるわけじゃないんだからな?)」


蒼野 「(…しかし、まさかまた誰かに食べさせてもらう時が来るとは思わなかったな むかし両手を動かせなくなった時に遥が食べさせてくれたな…)」


蒼野 「(慣れない手つきでご飯作ってくれて なんとかできた料理を食べさせてくれたっけ…今思えば、なつかしい思い出だな)」


妖夢 「夜一さん 次はお茶を飲ませますね?」


蒼野 「あぁ たのむ」


妖夢 「熱いので気をつけてください」スッ…


蒼野 「んっ…」ゴクッゴクッ…


蒼野 「…ふぅ ごちそうさま 助かったよ?ありがとな」


妖夢 「いえ 満足してもらえたようでよかったです」


蒼野 「にしても、お前は人に食べさせるの上手いな?過去に何度もやったことあるのか?」


妖夢 「はい 我が主、西行寺幽々子様が風邪をひかれた時などに私が食べさせてあげたりしてたので慣れています」


妖夢 「食事だけで何時間もかかるんですよ?風邪をひいても食欲は旺盛で通常の人の何十倍という量のご飯を食べるのでもう大変でたいへんで……」ハァァ…


蒼野 「…そんなに食べる人なのか?お前の主人」


妖夢 「はい…この前わたしと夜一さんで料理を作って皆さんに振る舞いましたよね?あの量をさらに何十倍にしないといけません」


蒼野 「そんなに食うのか!?それひとりで食うんだよな?」


妖夢 「はい ひとりだけです」


蒼野 「………」


蒼野 「(…妖夢の主 すげぇな……)」


妖夢 「それに対して夜一さんはすごく楽なので非常に助かっています わたしの主も手を動かせるときは自分で食べて欲しいものです……」ハァ…


蒼野 「あはは…たいへんだな?主持ちだと」


蒼野 「俺も四季が主みたいなもんだからな?なんとなくその気持ちわかるよ」


妖夢 「…逆に夜一さんの方が辛くありませんか?あの閻魔様の下についてるので さぞたいへんかと…」


蒼野 「まぁな でもそれも俺の身を考えて言ってくれてることだって俺自身もわかってるからそこまで苦じゃないがな?」


妖夢 「そうなんですか?」


蒼野 「あぁ 俺は自己犠牲するつもりはないが死ぬ気でいろんなやつを守ろうとするからそれを何度も注意されてるんだ」


蒼野 「俺は犯罪者だから死んでも悲しむやつなんていないと言っても そうだとしてもと!って押し切ってな」


蒼野 「挙句の果てにはビンタされて説教を食らったほどだ 痛くはなかったが四季が本気で言ってる気持ちはすごく伝わったよ」


妖夢 「…大事に思われてるんですね それなら苦ではありませんね?」


妖夢 「わたしも大事にされたいですよ…毎日朝早くからご飯を何十人前も作って お昼になればまた何十人前も作って、夜になればはたまた何十人前も作っての繰り返しで……」ハァァ…


蒼野 「あはは…たしかにそれは嫌だな?朝から晩まで何十人前も作るのは苦だな」


妖夢 「まったくです…まぁもう慣れてしまったのでそれが当たり前だと割り切ってますが」


蒼野 「あんまり割り切りたくないな…」



ガララ…


鈴仙 「見回りに来ましたー!どうですか体調の方は?」


蒼野 「今のところは平気だな 妖夢に看病してもらってるから無理することないし?」


鈴仙 「それならよかった!夜一さんはムリしてでも動こうとするので師匠から念には念に見るよう言われているんですよ?」


鈴仙 「目を離したらどこからともなく治療薬を投与して治そうとするかもしれないので…」


蒼野 「治療薬はぜんぶ先生に持って…んんっ!預けてるからないよ だから打とうと思っても打てないから安心してくれ?」


鈴仙 「それならよかった(今持っていかれたって…)」


妖夢 「(しかもあれば打っていたみたいな言い方を…)」



ガラッ…


輝夜 「鈴仙 ちょっといいかしら?」


鈴仙 「姫様 どうかしましたか?」


輝夜 「少し頼みたいことがあるんだけど……」


蒼野 「…」


輝夜 「………」


輝夜 「ーっ!?」///ボッ!!


蒼野 「…えっと、こんにちは……?」ポリポリ…


輝夜 「こんにちはじゃないわよ!この変態!!」///


妖夢 「…っえ へんたい?」


蒼野 「いやだから!あのときは先生の許可をもらって風呂に……」


輝夜 「そんなの知らないわよ!女しかいないところで男がお風呂に入ってたらおかしいでしょ!!」///


蒼野 「それはたしかにそうだが…」


鈴仙 「納得するの!?」


輝夜 「鈴仙!なんでまたこいつがここにいるの!?今すぐ追い出しなさい!!」///


鈴仙 「いや姫様 さすがにケガ人を追い出すのは……」


輝夜 「私こいつに裸を見られたのよ!この姫である私の裸体を!!」///


蒼野 「いやタオル巻いてただろ?裸体は見てないから」


輝夜 「うるさい!!このっ変態が!!」///スッ


鈴仙 「ちょっ!?姫様ここで弾幕はっ!!」



ーッサン!!


輝夜 「っ…」ビクッ!! 首元に刀を突きつけられる


妖夢 「…ケガ人相手に弾幕なんて ずいぶんと舐めたことをしますね?」スチャッ


妖夢 「わるいですが夜一さんに手は出させませんよ?出すと言うなら私がお相手いたします」


妖夢 「あなたに勝てるとは思っていませんが負けが見えてる戦いでも 戦わなくてはいけない時があります 今はまさにそのときです!」


妖夢 「夜一さんの管理下は今私にあります やるならお相手しますが?」


輝夜 「…」


蒼野 「おっおい なにもそこまでしなくても…べつに俺のためにそこまでやらなくていい!」


蒼野 「敵を増やしたらお前自身 いろいろ困るだろ?まして病院の関係者だとしたら、今後のことを考えたら…」


妖夢 「夜一さんはわざと見たわけではないんでしよね?先ほど、永琳さんから許可をもらってお風呂に入っていたと話していましたが」


蒼野 「それは…まぁ そうだけど」


妖夢 「だとしたら夜一さんが傷つけられる理由がありません 永遠亭を管理している永琳さんから許可を得たならそちらを優先するべきです」


妖夢 「いくら輝夜さんがこの永遠亭の偉い方でも永琳さんの許可を得たなら それを拒否する権利はありませんよね?」


妖夢 「永琳さんは夜一さんをお風呂に入れさせないといけない理由があったから許可をさせたと私は思います なにも考えずに部外者の者をお風呂なんかに入れさせないかと」


妖夢 「それに対して輝夜さんはその理由を知っていないと見受けます 理由も知らないのに自分の意見だけを押し付けようなんてしないでください!」


鈴仙 「ちょっ!?よっ妖夢 さすがに姫様に言いすぎ……!」アワワワ…


輝夜 「…あなた なかなか度胸あるわね?この私に叱りをぶつけるなんて」


輝夜 「しかも勝てないとわかってる相手に刃を向けるなんて さすがは武士と言ったところかしら?」


輝夜 「…わかったわ あなたの威勢に免じて、今回のことは犬に噛まれたとでも思って忘れるわ?弾幕を放とうとしてごめんなさい」


蒼野 「…それ 忘れるのか……?」


妖夢 「夜一さん黙っててください」


蒼野 「あっはい」


輝夜 「でもひとつ条件があるわ」


妖夢 「条件?」


輝夜 「夜一といったわね あなた聞いた話だと外の世界の殺人鬼らしいじゃない?」


輝夜 「しかもこの世界でも佐久間グループに関係する人達を処刑してるって話だけど…あってるかしら?」


蒼野 「…まぁ 大方あってるが?」


輝夜 「話せる範囲でいいから殺人鬼になった理由とか教えてもらってもいいかしら?話してくれれば許してあげるわ」


輝夜 「あっもちろん今起きてることも教えてくれるかしら?こっちの世界でもどう言ったことが起きてるのか知りたいわ 新聞だけじゃ全部はわからないからね?」


蒼野 「…そんなことでいいのか?それでいいなら話してやるけど」


蒼野 「ちなみに言っておくが、もしなにか面白い話を期待してるなら聞いてもつまらないと思うぞ?」


蒼野 「ほぼほぼ苦痛や失念、絶望や痛々しい話しかない それでもいいのか?」


輝夜 「かまわないわ わたしはあなたが殺人鬼になった理由を知りたいだけ」


輝夜 「もちろん貶すつもりで聞くとかそういうのじゃないわ あくまでもなった理由だけが聞きたいだけ それは勘違いしないで?」


蒼野 「…わかった それでいいなら話すよ」


輝夜 「よし!取引成立ね?それじゃ…うどんげ?」


鈴仙 「はっはい!?」ビクッ!!


輝夜 「お茶の用意をおねがいできるかしら?今ここにいる人数分」


鈴仙 「…っえ?あっはい わかりました」


輝夜 「外にいる方たちも中に入ってきなさい そんなところで盗み聞きしなくてもいいでしょ?」



四人全員 「「っ!!!?」」ビクッ!!!!


妖夢 「…もしかして 気づかれてないとでも思ったんですか?」


魔理沙 「いや、その……まぁ」


菫子 「バレてないと思ってました…夜一は気づいてた?」


蒼野 「…まぁ 視線を感じてたからな?気づいてたけど(てか、睨みをきかせてたからモロバレだったけど)」


鈴仙 「それ以前に窓から顔出てたから気づかないわけないでしょ…」


小鈴 「あはは…ついうらや、んん!見とれてしまって?」


鈴仙 「…そう(今羨ましいって…てか、見とれてたの?)」


阿求 「蒼野さん 過去のことをお話するなら記録をつけてもいいでしょうか?情報を残したいので」


蒼野 「かまわないよ」










蒼野 「…だいたいこんなもんかな?俺の過去のこと」


阿求 「なるほどなるほど…」φ(..)カキカキ


蒼野 「さすがに拷問関係の話しや殺人関係の話しは省いたり大雑把に言わせてもらったがそこは把握してくれ 深く考えないことも進める」


輝夜 「そうね そこは考えない方がいいわね?考えたらキリがないものね」


菫子 「夜一ってそんなに苦労してたんだね わかってはいたけど予想以上だったわ」


蒼野 「まぁ誰かに話すことでもないからな 話していい気分はしないし」


小鈴 「でも改めてお話してもらえて夜一さんが正しいことをしてたんだと言うことはわかりました!ほんとに佐久間グループはろくなことしませんね」


蒼野 「正しいかと言われたら俺の方もまちがってるけどな 人を殺していいことにはならないからな」


魔理沙 「でも少なくともわたしはお前が正しいことをしてると思ってるぜ?悪人を退治して世界の平和を守ってると思えばな!」


蒼野 「…それ、俺も悪人になるからな?人を殺してる時点で世間的にアウトだから」


妖夢 「(…やはり夜一さんは只者じゃありませんね その歳で何百という数の人を切っていたなんて……」


鈴仙 「夜一さんって外の世界でもかなり有名だったんですね こちらの世界でもかなり話を聞いてましたが」


蒼野 「いやな有名ななり方だけどな 犯罪者として国内全体的に指名手配されたからな」


蒼野 「…それで、これでいいのか?話せる範囲で話したが」


輝夜 「えぇ!満足したわ 予想以上に深い話でとてもおもしろかったわ?」


蒼野 「…おもしろかったか?まぁそれはその人の受け止め方にもよるからあれだが」


輝夜 「………」ジッ…


蒼野 「…? なんだ?急に黙り込んで」


鈴仙 「…姫さま?」


輝夜 「…ねぇあなた ひとつ提案があるのだけど?」


蒼野 「提案?」


輝夜 「あなたは命をかけて佐久間グループを殲滅させてるのよね?昔と変わらず今でも」


蒼野 「あぁ そうだが?」


輝夜 「ケガとかしてもすぐ治ればいいとなとか思ってる?」


蒼野 「そりゃ…まぁ」


鈴仙 「…姫さま 一体なんの話しを?」


阿求 「…輝夜さん もしかして」


輝夜 「かぐや姫の童話を知ってるわよね?私たちがその話と関係が似てるということも」


蒼野 「あぁ知ってるよ 永琳さんから話は聞いてるからな?あんたは月の姫なんだろ?」


輝夜 「なぜ私は月から追い出されたかも知ってるかしら?」


蒼野 「…たしか、不老不死の薬を飲んで追い出されただっけか?でも結局戻ったよな」


輝夜 「そう あなたの世界ではそういう話になってる…けど、わたしは月に戻っていない」


輝夜 「まぁ戻ろうと思えば戻れるけど、もどったら面倒だし なにより月よりこっちの方がおもしろいから帰らないだけだけどね?」


輝夜 「…その不老不死の薬があるって言ったら あなたはどうする?」


蒼野 「っ!」


鈴仙 「っ姫様!?」


魔理沙 「おっおい!お前なにいって…」


輝夜 「あなたが望むならその薬をわけてあげるわ もちろん条件なしでね?」


菫子 「っえ!?たっタダで!?」


蒼野 「……なにを企んでる?」


輝夜 「別に何も企んでなんかいないわよ?ただ、あなたが欲しいかを聞いただけよ」パサッ 自分の髪に手で弾いて髪をなびかせる


蒼野 「さっきまで俺に対して怒ってたのに いきなり条件なしでくれるなんておかしいだろ?なにか企んでるとしか思えない」


蒼野 「それとその髪なびき…動揺を隠すためにとった行動だろ?明らかに不自然な動きだったぞ」


輝夜 「っ………」ピクッ


蒼野 「お前が何を企んでるか知らないが なにか企んでるようならそんな薬なんかいらねぇ」


蒼野 「まぁそれ以前に おれは犯罪者だからな?そんなの使って不老不死になったらいつまで経っても罪を償うことができない」


蒼野 「佐久間グループを壊滅後には俺は罪を償わないといけない 罪を償うために佐久間グループの奴らを始末してるが、結果的にはまた新たに罪を作っていることになる」


蒼野 「そんな罪人がいつまでも生きていいわけがない いつかは地獄に行って罪を完全に償う必要があるから必要ない わるいが丁重に断らせてもらうよ」


輝夜 「……そう それじゃしかたないわね?」


輝夜 「鈴仙 湯のみとか片付けておいて?わたしはもう行くわ」カタッ


鈴仙 「っえ?あっはい わかりました」


輝夜 「楽しいお話ありがとね?またおもしろい話があったら聞かせてちょうだいね」


蒼野 「…またあったらな おもしろいかは知らんが」


輝夜 「えぇ 楽しみにしてるわ?」タッタッタッ…


鈴仙 「…あっ湯のみ片付けますね?」カチャカチャ…


蒼野 「あぁ 悪いがたのむ」


鈴仙 「それじゃまたなにかありましたら呼んでくださいね?では」タッタッタッ…


ガラッ…パタンッ



蒼野 「………」


魔理沙 「…なんだったんだ?いったい」


菫子 「さぁ…?」


小鈴 「…?」


阿求 「(…輝夜さん なにを企んでいたんでしょうか?蒼野さんがなにか企んでることを気づいたようですが)」


妖夢 「(…あの方がなにかよからぬ事を考えるとろくなことがありません 警戒しておきましょう)」











輝夜 「…」タッタッタッ…


鈴仙 「…姫様 先程のことなんですが」タッタッタッ…


輝夜 「不老不死の薬をあげようとしたことかしら?」


鈴仙 「はい なぜあのようなことを?」


輝夜 「さぁてね?なぜかしらね 気まぐれかしら」


鈴仙 「………」タッタッタッ…


輝夜 「…なーんて さすがにムリがあるわね?私がなにも考えなしであげるわけないものね」


輝夜 「…もしあの子が不老不死になったら わたしの部下にしようかなって思っただけよ?」


鈴仙 「…部下に?」


輝夜 「えぇ あの子は佐久間グループを壊滅させるために動いてるのでしょ?なら壊滅後は用無し…」


輝夜 「しかも不老不死だから死ぬことができない 地獄に落とされても死ねないから落ちれない ならこの世界で生きながら罪を償うしかない」


輝夜 「しかもあの子、なかなかの強者みたいじゃない?新聞を見る限り 着実に佐久間グループの一員を排除してる…あの歳で大の大人を相手して殺されてないのよ?」


輝夜 「身体能力も凄まじく知力も高い しかも悪運も強い…そんな人材が今目の前にいるのだから手に入れたくて当然でしょ?」


輝夜 「それに永琳も目をつけてるしね?主に人体実験でだと思うけど」


鈴仙 「……罪人を閻魔様が手放すとは思えませんが」


輝夜 「あら そんなの当たり前のことでしょ?何をいまさら」


輝夜 「手に入れるためならあらゆる手を使えばいいだけよ そうでなければあの子を手に入れることはできないわ」


鈴仙 「ーっ…」ゾクッ


輝夜 「うふふ!閻魔と戦ったらどっちが勝つかしら?不老不死相手に閻魔は私たちをどう倒してくるのか 検討がつかないわ!」クスクス


輝夜 「そのときはあなたも協力しなさいよ?鈴仙 あなたは私たちのペットなんだから」


鈴仙 「っ………」ブル…


輝夜 「…じょうだんよ 本気にしなくていいわ」


鈴仙 「……っえ」


輝夜 「さすがに閻魔相手と殺り合おうなんて思ってないわ もしやり合うことになったら全面戦争になるわ」


輝夜 「閻魔だけが相手ならいいけど、永琳がやられた時みたいに紅魔のメイドと吸血鬼も参加したらシャレにならない」


輝夜 「それ以外にも集まったら圧倒的にこっちが不利 いくら不老不死でも戦力不足でやられるわ」


輝夜 「遊び(弾幕)でやるならいいけど それで収まるとは思えないわね?あの子を賭けた殺し合いが起こりそうね」


鈴仙 「……それだけは絶対やりたくありません」


輝夜 「私もやりたくないわ 不老不死でも命がいくつあっても足りないわ」


輝夜 「まぁそんなことはもういいとして!ヒマだからなにかおもしろいことはないかしら?」


鈴仙 「いやおもしろいことって…そんな急に言われましても」



ーっれ 鈴仙さーん!!


鈴仙 「っん?」


妖夢 「たっ助けてくださーい!!」タッタッタッ!!…


鈴仙 「どうしたんですか?もしかしてまた…」


輝夜 「……また?」


妖夢 「そのもしかしてです!また夜一さんが動こうとしてるんです!!」











魔理沙 「よっ夜一やめろ!動くんじゃねぇ!!」ググッ…


蒼野 「はなせっ!行けねぇだろ!!」ウググ…


菫子 「いかなくても私がやってあげるから!だから動いちゃダメ!」ググッ…


蒼野 「絶対いやだ!!人にやらせられるか!!」





この続きは犯罪者に救いの手 8になります 今後もよろしくー!!


後書き

蒼野の情報

年齢 16歳
性別 男
身長 172cm
体重 30kgから40kgの間(痩せすぎている)
学力 IQ?(作者は馬鹿なので不明)
体力 かなり高い
剣術 かなりの使い手
武術 かなりの使い手
能力︰結界を操る程度の能力



 蒼野の荷物
・闇の刀(打刀 約90cmの刀)
・光の刀(打刀 約90cmの刀)
・蒼の刀(打刀 約90cmの刀)(元々はメイ(綾瀬の私物)
・草薙の剣(霖之助から借りているもの)
・小刀(脇差 約50cmの懐刀)
・メリケンサック(ごく普通のメリケン)
・薄い毛布(医療用に使われる防寒型毛布)
・携帯食料(スナック菓子みたいな高カロリー食料)
・活性化薬(永琳特性 使えば筋肉が活性化していつも以上に動きや切れ味が良くなる 効果は30分だが切れたら通常に戻る)
・激瞬時治療薬(弱)(永琳特性 使えば深い傷を瞬時に治すことができるが初めて使った激瞬時治療薬(強)より効果が弱いため、生死に繋がる怪我を負った場合には限度がある)


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