2024-04-13 06:50:51 更新

概要

この作品は二つの世界が交差したとき5の続きです

ゆっくり見ていってね!


前書き

これまで出てきたキャラクター紹介


艦隊これくしょんキャラ

瑞鳳(メインキャラ)

長門

加賀

青葉

赤城

陸奥

祥鳳

吹雪

深雪

愛宕

高雄

川内

神通

那珂



東方キャラ

博麗霊夢(メインキャラ)

霧雨魔理沙(メインキャラ)

八雲紫

アリス・マーガトロイド

上白沢慧音

射命丸文

森近霖之助

ルーミア

藤原妹紅

宇佐見菫子

十六夜咲夜

レミリア・スカーレット

フランドール・スカーレット

パチュリー・ノーレッジ

八意永琳

鈴仙・優曇華・イナバ

因幡てゐ

大妖精

魂魄妖夢

西行寺幽々子

サニー・ミルク

スター・サファイア

ルナ・チャイルド

河城にとり



まだまだ増える予定です!


テレビ 『?「…そろそろ時間か もうみんな見てるだろ」』


テレビ 『?「はじめまして国家の犬ども 見てないやつは知らん」』


テレビ 『カリン「俺はカリン 毒ガス使いのカリン様だ!」』


カリン 『毒を扱うなら右に出る者はいない天才ガス男だ!それ以外は取り柄がないがな!!』


カリン 『まぁそんなことはどうでもいい 今日はお前たちに知らせと悪い情報を伝えに来た!』


カリン 『まずは悪い情報 単冠湾、大湊、ラバウル鎮守府の連中はみんな排除した 犬どもだけじゃなくてそこら周囲にいる奴らも同じく排除した』


カリン 『ついで感覚で深海棲艦も排除した 感謝しろよ?敵を排除してやったんだから』


カリン 『そして知らせ 国家の犬どもの基地にガスをまくのはこれからも続ける 海軍だけじゃなく陸軍や空軍にも被害をもたらせる!』


カリン 『まず初めに海軍を潰すことからにした 日本は海軍が強いから最初に潰すにはもってこいだ!』


カリン 『俺が使うガスはどんなに防ごうとしても無駄だぜ どんな隙間からも入る精細なガスだから口を閉じようが息を止めようが意味なし!皮膚からも入るから対策は無駄だと思え』


カリン 『次も基地三つを標的とするから覚えておけ せいぜい俺を楽しませてくれよ?国家の犬ども』


カリン 『あーっはははは!!!!』


ブツンっ… テレビは強制的に切れて電源が落ちる



菫子 「…な、なんですかいまの?とち狂った人でしたが」


提督 「…元帥 これはいったい」


元帥 『見てのとおり宣戦布告だ まさか向こうから招待を表すとは思わなかったが』


元帥 『今回の騒動を起こしてる者として決めていいだろう あの者を見つけ次第捕まえてくれ』


元帥 「陸軍空軍にも応援を要請するがガスマスク付けても貫通するガスだからあまり期待できん わしらも動くがあまり期待しないでくれ」


提督 「それを言ったら自分もあまり期待できないと思いますが…艦娘、妖精、深海棲艦にも効くんであれば防ぎようがありません」


提督 「なんとかしたいのはやまやまなんですが…」


元帥 『そうだよな お前さんもわかってるよな だがこのままでは…』


紫 「…あのガス使い 外の悪魔使いね また厄介なやつが来たものよ」


加賀 「知ってるんですか?」


紫 「えぇ 細かくは調べてないけどここや幻想郷とはまた違う世界から来た問題児よ」


紫 「あいつは悪魔に魂を売ったことによって自然の空気を吸えなくなったの ガスマスクをつけて自然の空気を取り除きながら息を吸ってる」


紫 「その代わりに自分の身体からありとあらゆるガスを出せるようになった もちろん自分にはあらゆるガスは効かない、完全な耐性を持つ超人に進化したの」


吹雪 「えぇっ!!?なんですかそれ 化け物じゃないですか!!」


赤城 「悪魔って存在したんですね 信じていませんでした…」


提督 「…なぁ あいつはガスマスク取ったらどうなるんだ?」


紫 「? さっきの話し聞いてた?普通の空気を吸うことはできなくなったから吸えないと言ったじゃない」


提督 「てことはガスマスク外させたら窒息するってことか?」


紫 「っ! …なるほど そういうことね」


紫 「でも自分で出したガスは吸えると思うから窒息しないんじゃないかしら さすがに確かめてみないとわからないけど」


提督 「…そうか となるとキツいか…」


元帥 『…なぁ 今そこに紫さんいるのか?声が聞こえたが』


提督 「はい 今奴のことで話をしてます」


元帥 『情報を持ってるみたいだったが…さっきの情報は全部紫さんが話してたのか?』


提督 「はい」


元帥 『…ちょっと代わってもらってもいいか?』


提督 「わかりました」


提督 「元帥があなたと話がしたいそうだ 代わってもらえるか?」スッ


紫 「あら 私と話がしたいなんて」スッ


紫 「代わったわ なにかしら?」


元帥 『紫さん 今回の騒動を起こしてる者の情報を提供してもらえないだろうか』


元帥 『今海軍はかなり打撃を受けて指揮や戦力などが低下しつつある これ以上下がっては海軍だけでなく日本全体が終わってしまう』


元帥 『別世界の妖怪であるそなたがここに協力する義理はないが…協力してもらえないだろうか』


紫 「そんな固くならなくても協力ぐらいするわ むしろ喜んで手を貸す」


紫 「奴は世界を移動してくる力を持ってるということはいつか幻想郷に来てもおかしくない 自分の能力を駆使して世界を崩壊させていくならなおのこと」


紫 「情報提供と奴の動きを捉えたらすぐ知らせるわ あなたたちもやつに対抗する手段を考えて」


元帥 『助かる すまないがよろしく頼む』


紫 「はい 私との話は終わったわ あとはあなたが話しなさい」スッ


提督 「わかった」スッ


提督 「変わりました元帥」


元帥 『今お前さんには別の任務を任せているな そっちを中心的にたのむ』


元帥 『このガス男はワシたちでなんとかする 協力して欲しいときはすぐ連絡してくれ』


提督 「わかりました すみませんがそちらの対処はよろしくお願いします」


元帥 『うむ』


ブツッ…


提督 「…」スゥ…


加賀 「…いろいろ問題が増えて大変ですね しかもほかの鎮守府まで被害が行ってるなんて」


吹雪 「ほんとですね しかも三つの鎮守府が落とされるなんて被害が大きすぎます」


祥鳳 「このままだと瑞鳳どころかこっちの世界まで…」


青葉 「…紫さん そちらの世界で協力できる方っていないんですか?他にも能力が使える方がこちらで加勢してくれると助かるんですが」


紫 「残念ながらそれは無理ね それをやればこちらの世界のバランスが崩壊するわ」


紫 「私はあくまでも補助をしてるだけだから維持してるけどこの世界で能力が使えるのは極わずか…そんな人たちが増えたら世界が変わる」


紫 「だから菫子も自分が能力使えることを黙ってるでしょ?誰かに披露してもイカサマだのマジックだのと言われるのが落ちだから」


菫子 「…ですが今の状況だと能力使えないものたちだけでは対処しきれないと思いますが?悪魔の能力を使うガス男に偽物を生成する主犯 片方だけでも大変だというのに他の鎮守府が崩壊してる中、能力が使えないもの達だけではキツくないですか?」


菫子 「わたしも能力は使えますが限度があります 幻想郷に住む霊夢さんや魔理沙さんと比べたら天と地がひっくり返るほど違います」


菫子 「わたしも協力しますがもっと強力な方の力が必要です 紫さん、瑞鳳の帰る場所を守りたいので他にも協力できる方を要請してください」


紫 「………」


祥鳳 「菫子…」


提督 「…紫さん 俺からも頼む 君たちの力を借りて慢心するつもりはない ことが終わったら今まで通りの力でこの世界を守っていく」


提督 「今だけは力を貸してほしい この世界を守るために、瑞鳳の帰る場所を守るためにも…この通りだ」スッ 礼儀正しくお辞儀をしてお願いする


紫 「……わかったわ わたしの使いを手助け程度に協力させるわ メインで手伝ってもらおうとはしないでちょうだい」


提督 「っ! ありがとう!助かる」


紫 「藍 ここに」



藍 「はい」シュン…スタッ どこからともなく隙間から出てきて現れる


菫子 「藍さん!」


青葉 「おぉ…見てわかる通り こちらの方は狐ですね」


加賀 「っ…あの、その尻尾 触ってもいいですか?」ウズウズ…


赤城 「ちょっ加賀さん…」


藍 「すまないがそれは控えてもらおうか 気安く触らせるものではないのでね」


吹雪 「っ…ちょっとでいいので、私も触りたいです!」ウズウズ…


藍 「だからダメだと…」


紫 「いなりがあれば触らせてもらえるわよ 優しくするならね」


藍 「紫様っ!!」


祥鳳 「ほんとっ!?なら今すぐ食堂に行ってあるかどうかを…」


長門 「おまえたち 話しが脱線してるぞ 一旦落ち着け!(さっさわりたい…!!)」ウズウズ…


陸奥 「…長門 体は正直ね」


長門 「言い方を考えろ!!」


提督 「…すまない みんながいろいろ興味津々で」


藍 「構わない こっちの世界には妖怪などは姿を見せてないから目を光らせるのもわかる」


藍 「改めて紹介しよう わたしは八雲藍 紫様に従える式神だ」


藍 「見ての通り狐の妖怪だが九尾という妖怪は知っているだろうか 知っているならそれだ」


青葉 「九尾…NAR○TOのあれですか?」


藍 「NAR○TO?」


紫 「あなたは毎回別のものにたとえるんじゃない」


紫 「…まぁいいわ 藍、大変だろうけどおねがいね」


藍 「はい わかりました」


紫 「それじゃ私はやることがあるから帰らせてもらうわ くれぐれも沈まないようにしなさいよ」


長門 「わかっている すまないがそちらも頼む」


隙間 「閉まりまーす」スゥ…シュゥゥ


藍 「…さてと 私も調べに行くとしよう ある程度は紫様から聞いてるから探索してくる」


藍 「こまめにお前たちを見てるからなにかあれば助けに行く 今何かあれば最低限手助けするが?」


提督 「…いや 今はなにもない なにか情報が入ったらすぐ教えて欲しい」


藍 「わかった」スゥ…パカッ 紫と同じ隙間を操り自分の目の前に作りだす


青葉 「それはどこでもドアを操る方と同じもの…あなたも使えるんですか」


藍 「どっどこでもドア…?」


菫子 「青葉さんそれ幻想郷に住む方には通用しませんよ…なんせアニメがないどころかや電気か通ってないんですから」


青葉 「えっ…電気も?」


藍 「あるところにはあるがな 場所は限られてるが基本ない」


藍 「菫子 わかっていると思うがお前も自分の能力のことは知られるなよ バレれば面倒なことになる」


菫子 「わかってます ちゃんと注意して使います」


藍 「ならいい」スゥ…シュゥゥ 隙間に入り完全に姿が消えるとそのまま閉じてなくなる


吹雪 「あぁ…行っちゃいました 触りたかった……」

(´・ω・)


長門 「っ…な、なにを腑抜けたこと言ってるんだ たかが狐のしっぽなど…(もふもふ…あのもふもふ!!)」グググ…


陸奥 「(ほんとわかりやすいわね…)」


提督 「…菫子 民間人である君には悪いが今後ともよろしく頼む 我々だけでは対処しきれない状況だと判断してる」


提督 「もちろん能力を過言するわけじゃないが頼ることもあるかもしれない その時はすまないがよろしく頼む」


菫子 「任せてください!私は制限かけられてないので全力で手伝います 瑞鳳のためにもがんばりましょう!!」


提督 「あぁ!」












第四の異変【外の救世主、暴走と覚醒 解決】


第五の異変【悪魔を操る者と兵器開発者の亀裂】











夜ー川内型の部屋



川内 「…じゃあみんなも聞いたんだね 別の世界から来たひとのこと」


那珂 「うん 私は今日ここに来た女子高生が空飛んでたりワープしてるところ見たよ」


神通 「私は紫と藍という方の話を聞きました そして今起きてる異変とかも」


川内 「それで瑞鳳も別の世界にいて生きてるみたいだし…いったい何が起きてるの?わけがわからないよ」


川内 「別の世界なんて存在するの?瑞鳳は死んでないの?異変ってなに?いろんなことが起こりすぎて整理できない…」


神通 「しかも今の様子からすると第一艦隊と吹雪、提督、その女子高生だけが知ってるみたいですね 他の方たちは瑞鳳が沈んだことになってますから」


那珂 「なんで隠してんだろ 瑞鳳が生きてるなら生きてるって言ってくれればいいのに」


神通 「なにか理由があるのかもしれませんね みなさんに言えない理由が」


川内 「…提督を問い詰めてみる?無理やりでも話させて情報を引き出すことはできるけど」


神通 「それはやめた方がいいかと 提督だけならともかく、第一艦隊も関わってるので提督を問い詰めると目付けられてしまいます」


那珂 「それに長門がいるからあまり騒ぎ起こしたくないよね 怒らせると怖いし」


川内 「ならこのことをばらすって言ったらどうかな さすがの長門もなにも言い返せないと思うけど」


神通 「…話して皆さんが信じてくれればいいですが むしろ私たちが頭おかしいみたいに思われる可能性があります」


川内 「……たしかにそうだね そうなると脅しは効かないか…」


那珂 「でもバラしたらバラしたでいろんな疑惑が湧くからみんな提督や長門さん達に聞きに行くと思うよ そうなったら提督たちは困るはずだよ」


川内 「……たしかにそれもあるね なら脅しは一応効くかな?」


神通 「断定としては言えませんが有り得ますね ですが私たちにも被害が及ぶのでそれは最終手段にしましょう」


川内 「そうだね」


那珂 「じゃあ結局どうする?他に聞く方法ってある?」


神通 「うーん…難しいですね 聞くのは簡単ですがその後が大変ですからね」


神通 「今のところ提督がひとりになる時がないので単独を狙うことができません あれば誰にも邪魔されないところで問い詰めることが可能なんですが」


三人 「「………」」


川内 「……どうする?とりあえず情報を集めて集まり次第ぶつけてみる?」


神通 「時間かけてしまいますがそれでもよさそうですね すぐにでも知りたいなら今ある情報をぶつけるまでですが」


那珂 「もしくは民間協力者に聞いてみるとかは?その人からなら聞けそうだけど」


神通 「軍の関係者である私たちが民間人を脅すのはまずいかと…」


川内 「んー…それはまずいよね いくらなんでも」


那珂 「じゃあ吹雪辺りに問い詰めている?弱いものいじめしたくないけど」


神通 「さっきからゲスい案を出しますね!那珂姉さん異常ですよ!」


那珂 「えっ…」グサッ


川内 「…しょうがない 夜忍び込んで提督から聞くか」


神通 「忍び込むって…また屋根裏から行くんですか?何度も怒られてるのに懲りないですね」


川内 「でも第一艦隊にバレないようするならそうするしかないでしょ?」


神通 「確かにそうかもしれませんが…」


那珂 「異常…異常……」ズーン…


川内 「とりあえず今日の夜聞いてくるよ 神通たちはおとなしくしてて」


神通 「…無理には止めませんが気をつけてくださいね バレたらどうなることか」


川内 「わかってるよ バレたら私だけが起こしたことだって言うから安心して」


川内 「その後はふたりで調べてよ 目つけられたらもう調べようがないから」


神通 「……わかりました」


那珂 「異常……」ズズズーン…













深夜ー提督の部屋



提督 「…」カリカリ… 机に座って今日の出来事を記録してる


提督 「(今日は記録することが多いな いつもと違って今回はいくつも問題事や発展があったから長文になってしまう)」


提督 「(偽物達の襲撃、この世界で超能力が使える少女、新たな敵……ほんとに多すぎる もっと小分けして欲しいものだ…)」ハァ…


提督 「(だけど超能力が使える少女、宇佐見菫子が来てくれて助かった あの子が来てなければもっと被害が大きかった…これは確実だ)」


提督 「(砲弾をはね返したのもあの子だし、裏から侵入してきた敵を見つけたのもあの子だ)」


提督 「(偶然にも今日来日してくれたおかげで被害が抑えられたんだ ほんとに運がよかった……)」


提督 「(だけど新たな問題も生まれたからそっちの対処も考えないといけない いくら元帥たちがやってくれると言っても相手はガスを操る悪魔使い…そんじゅそこらの部隊じゃ到底対処できない)」


提督 「(藍という狐の妖怪が最低限協力してくれたのはありがたい 能力持ちが味方についてくれると対処が楽になる)」


提督 「(…ただ、その間にどれだけ被害が出るか なるべく早く解決したいが相手が悪すぎる 俺たちにも能力者に対する手段があれば……)」



…なんだ まだ起きてたんだ


提督 「っ!」


川内 「よっと こんな遅くまで仕事?頑張り屋だね」スタッ 天井を外して降りてくる


提督 「川内 なんでここにいる?もう部屋に戻ってる時間だが」


川内 「ちょっと聞きたいことがあってね 誰にも聞かれたくなかったから今来た」


提督 「だれにも?」


川内 「…瑞鳳のことなんだけどさ なんか隠してない?」


提督 「っ!」


川内 「…あんまり疑いたくないんだけどさ まして今の状況下だとよけいにね」


川内 「でもどうしても気になってね …なにか隠してるなら話してくれないかな」


提督 「…なんのことだ?俺はお前たちになにも隠してないが(勘づかれたか?あまり派手なことはしてないと思ったんだが)」


川内 「ふーん…シラを切るんだ じゃあ今日来たあの女子高生から聞こうかな」


提督 「…一般市民になにを聞くんだ?」


川内 「瑞鳳のことも兼ねて、別の世界のこととかね」


提督 「ーっ!!」ギクッ!!


提督 「(バレてる!?ばかなっ!第一艦隊の誰かが漏らしたのか!?)」


提督 「(いやそんなはずはない!瑞鳳は沈んだことになってるのに本当は生きてるなんて話しても誰も信じない 話すだけ意味ない!)」


提督 「(それ以前にあいつらが漏らすとは思えない となると情報が漏れた原因は…)」


提督 「(…女子高生から聞くと言ってたから今日か!あのとき近くにいたのか!)」


川内 「…なんで私がこのことを知ってるのか把握したみたいだね」


川内 「なら提督から聞いてもいいかな …今なにが起きてるの?瑞鳳は生きてるの?別の世界ってなに?」


川内 「紫や藍ってひとは別の世界から来たみたいだよね そのひとたちは何者なの?全部答えて!!」


提督 「……川内 わるいが…」



…ガシッ!!


川内 「むぐっ!!?」背後から口と腕を押さえつけられて身動きできなくなる


藍 「…警戒が甘かったか 紫様がいたから怠っていた」川内の背後から押さえつけている


提督 「藍さん!!」


川内 「(なにこの人!?いつから背後に!?)」グググッ…


藍 「力を入れるな 殺すぞ」ググッ!!


川内 「うぐぅっ!!?」ミシミシッ!!!!


川内 「(力つよっ!!?うそでしょ!艦娘よりも強いなんて…!!)」メキメキッ!!!!


川内 「(やば、痛みで意識が……!!)」ピクピク…


提督 「藍さん力強すぎだ!川内が死ぬ!!」


藍 「安心しろ殺す気はない ただこれ以上暴れるなら骨の一本や二本折るが」


提督 「今後の作戦に影響が出るからそれはやめてくれ 一旦力を緩めてほしい」


藍 「…暴れるなよ 暴れたら殺す」スゥ… 少しだけ力を緩めて苦しませないようする


川内 「ーっ…」コクコク


藍 「しかしまた厄介なことになったな 様子を見てたらこの者が聞いていたとは」


藍 「秘密がバレてしまっては仕方ない 海底のそこまで沈めて…」


提督 「それは洒落にならないのでやめてください 瑞鳳と同じ目に合わせないでくれ」


藍 「じょうだんだ さすがの私もそこまではしない」


提督 「さっきから殺すと言ってる方が冗談と言っても冗談に聞こえませんが…」


川内 「……ふごふごっ」


藍 「なんだ なにか聞きたいことがあるのか?騒がなければ聞いてやる」スゥ… 口を閉ざしていた手を退けて喋れるようにする


川内 「…あんたが藍ってひと?外の世界にいる…妖怪だっけ?」


藍 「それに答える義理はない…と言いたいが、もうほとんどバレてるなら隠すこともないな」


藍 「妙な真似はするな したら私はお前をいつでも殺せる」スゥ… 川内から離れて解放する


川内 「………」


藍 「…さて、一応自己紹介しておこう 本来なら話し合うことはないんだが異例中の異例が起きてしまった以上進めるしかない」


藍 「私は八雲藍 幻想郷を管理する八雲紫様の式神、九尾の妖狐だ」


川内 「…私は川内型軽巡洋艦一番艦 川内 艦娘だよ」


藍 「川内よ お前は色々と知りすぎた 本来なら記憶を消して元の生活に戻すんだ私にその力はない」


藍 「紫様も使えばかなり疲労するから今この状況下で使わせるわけにはいかない だからここはひとつ、取引をしようじゃないか」


川内 「取引…?」


藍 「このことは他言無用にすることだ 私のこともだが、瑞鳳や幻想郷に関すること全てを誰にも話すな」


藍 「もちろん第一艦隊の連中らにも話すな お前は異例中の異例だからな バレるといろいろ面倒だ」


藍 「それに対しての対価も用意しよう このことはお前の提督とだけ話してもいい 提督には瑞鳳の情報や幻想郷のことをこまめに伝えてるからそれを聞くのは許可する」


藍 「そしてもうひとつ、これは第一艦隊の連中らも持ってるんだがお前にも渡しておく」スッ


川内 「…これは、御札?」スッ


藍 「【…式神 軽川召生成】」


川内が持ってる御札 「」シュゥゥ… なにも書いていなかった御札が文字が浮かび上がっていく


川内 「わっなに!?マジック!?」


藍 「手品ではない わたしの力で能力付きの札にしたんだ」


川内 「能力付き…?」


藍 「お前に渡したものはある特定の場所に転移することができるものだ こちらからではいけないがもうひとつ同じものを瑞鳳に渡す」


藍 「瑞鳳がその札を使えばお前は瑞鳳のもとに行くことができる 苦戦してるときに使うよう指示されてるから呼ばれたら手伝ってやれ」


川内 「えっこれでいけるの!?とてもじゃないけどこんなので行けるとは思えない」


藍 「それはこの世界では能力という概念がないから仕方ない 魔法だの超能力など信じられてないからな」


藍 「それを肌身離さず持っていろ 誰かに見せたり教えたりしたら…約束を破ったと判断して深海に沈めるからな」ギロッ


川内 「っ…わかった 約束する」


藍 「ちなみに聞くがなにか聞きたいことはあるか?話せる範囲でなら話す」


川内 「…それじゃいくつか聞かせて 瑞鳳はいつ頃こっちに戻れるの?」


藍 「紫様が言うには一年ぐらいだと話してた 断定としては言えないみたいだが」


川内 「一年…地味に長いね」


川内 「その一年の間に瑞鳳はなにするの?苦戦したときに呼ばれるって言ったけど」


藍 「異変が起きるからそれを解決してもらっている こちらの世界で言うなら深海棲艦が攻めてきたら対処するようなものだ」


藍 「こっちの世界とは違って幻想郷で起きる騒ぎは一味違ってね 世界のバランスが崩れるほどの騒ぎが起きる」


川内 「そんなにひどいんだ…ならなんて瑞鳳を選んだの?戦力で選ぶなら長門や陸奥の方がよかったんじゃないかな」


藍 「私もそう思った 紫様も瑞鳳よりも火力などがある戦艦を選んだ方がいいのではと思っていた」


藍 「だが幻想郷にいる占い師から聞くと瑞鳳が良いと結果が出たらしい 一年以内に起きる異変は瑞鳳がいれば楽に解決できるとな」


川内 「占い…そっちの世界では占いとか信じるほうなんだ 私は胡散臭くて信じないよ」


藍 「私も同じだ 占いなんか興味もない」


川内 「あれ さっき言ってたことも違うんだけど…」


藍 「信じざる得ないんだ 過去に何度も当ててるから今回も当たることは確実だと判断した」


藍 「そんじゅそこらのペテン師なら今頃殺し…んんっ!!話しなんて聞いてない」


提督&川内 「「(今殺しって…)」」


藍 「他になにか聞きたいことは?」


川内 「え、えっと…瑞鳳の安否って定期的に報告してくれるの?さすがに一度もないのは不安だから…」


提督 「そこは安心してくれ こまめに報告はもらってる」


川内 「そうなの?それじゃ…えっと」


藍 「慌てることはない 今日に限らずこまめにここへは来る そのときに聞きたいことがあればできる限り話す」


川内 「えっそうなの?それなら…とりあえずはいいかな」


提督 「…藍さん 他のみんなには秘密にしないといけないが許可してくれてありがとうございます 俺の方でも川内が誰にもバラさないよう見ておきます」


藍 「その必要はない 私が徹底的に見てるからお前は敵の対策を専念しろ」


藍 「余計なことを考えて敵の対策を疎かにされてはたまらん 瑞鳳の居場所を守れ」


提督 「っ! …わかりました」


川内 「…厳しい割には優しいんだね

ちょっと意外かな」


藍 「優しくなんかしてない 現状を把握して言ったまでだ」


藍 「お前も約束を守れば身の安全は保証はする とくに姉妹艦は徹底して監視するなら覚えておけ」


川内 「手出しはしないでよ ふたりは関係ないから」


藍 「お前がなにもしなければな」


藍 「それじゃ私は帰らせてもらう なにかあればまた来る」スゥー…パカッ 目の前に隙間を作って帰り道を作る


川内 「なにそれ!?きもっ!!」


提督 「川内!!」


藍 「きも…う、うん まぁ…見た目は良くないな 目玉が無数にある空間を見たらそういう反応するのはわかる」


藍 「だがそんなド直球に言うな これは私の主である紫様の能力を真似てるものだから…」


川内 「あっごめん…」


提督 「すっすみません藍さん 川内が正直者で…」


藍 「構わない それではな」タッタッタッ…


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…



川内 「…」


提督 「…素直なのはいいがもうちょっと考えて発言してくれ 外の世界の妖怪や人間たちはこの世界に住む人達よりも圧倒的に強いから」


川内 「ごめんごめん それはほんとに思った 次は気をつけるよ」


川内 「にしても、まさか異世界が存在するなんてね?瑞鳳が生きてたことにも驚きだけど異世界があってそこに瑞鳳が行ってるなんて」


川内 「しかも一年も帰ってこないなんてちょっと辛いよね 情報は頻繁に送ってくれるのはありがたいけどさ」


川内 「…ねぇ提督 瑞鳳が戻ってきたらみんなになんて説明するの?」


川内 「沈んで一年後に帰ってきてただいまなんて言ってもみんな変に思うよ 現にみんなには沈んだことになってるんだから」


川内 「まずみんなが疑うことは提督の精神がおかしくなって新しく建造したと思うよ 私だって知らなかったらそう思う」


川内 「下手に説得すると逆効果だけど…そこら辺はなんか考えてあるの?」


提督 「………」チッチッチッ…


川内 「………」チッチッチッ…


提督 「……まぁ、なんとかなるだろ!」ドンッ!!


川内 「いやなんとかなるだろって!!」



コンコンっ


提督誰かいるのか?なにやら話し声がするが


川内 「っ!」


提督 「長門か あぁ今川内と話してるんだ」


川内 「ちょっ!?」


川内と?おかしいな 出入口を見張ってるが誰も入れてないぞ


提督 「あー…天井から入ってきたんだ 遊び半分で入ってきてな」


なんたと?この状況下で…中に入るぞ


川内 「ちょっとま!?」



ガチャッ


長門 「…川内 お前なにをしてる?」


長門 「いくら私たちは監視から外されているとはいえ、この状況下で天井から侵入して来るとは何事だ!」


長門 「なぜ提督の部屋に入ってきた 理由を言ってみろ?」


川内 「いやあの、それは…」アタフタ


提督 「俺の様子を見に来てくれたんだ 最近気が張り詰めてるだろ?みんなと話せなかったりしていろいろ溜めてるんじゃないかと心配してたみたいだ」


川内 「っ! そっそうそう!少しでも愚痴とか聞ければなぁと思ってね!」


長門 「なら普通に入口から入ってくればいいだろ なぜ天井から出てきた」


川内 「えっそれは…だって長門に言っても絶対許可してくれないじゃん 頭硬いし」


長門 「頭硬いはよけいだ!…たしかに入れないな この状況下でむやみやたらに入れるわけにもいかないが異性同士、こんな夜更けにひとつ部屋の中で二人っきりにすることもできん」


川内 「いや既婚者相手にそんなことしないから…」


提督 「…」


長門 「…まぁいい とにかくもう部屋に戻れ 明日も早いんだからさっさと寝ろ」


川内 「はいはい もう休むよ」


川内 「それじゃあね提督 また明日!」


提督 「あぁ 明日もたのむぞ」


川内 「はーい!」タッタッタッ…


長門 「………」


提督 「長門も今日はもう休んでいいぞ 見張りを頼んだ覚えはないが俺の身を考えて行動してくれたことは理解してる」


提督 「だけど長門も明日早いから無理に起きてなくていい 最低限俺も戦えるから心配するな」


長門 「…そうか なら今日は休ませてもらおう」


長門 「だがその前に聞きたいことがある」


提督 「なんだ?」


長門 「…川内になにか問われたか?」


提督 「………」


長門 「………」


提督 「…わるいが聞かないでくれ あいつはあいつで口止めされてる」


長門 「っ! …そうか 大方予想はついた」


長門 「今日のことは他言無用にする 漏らすヘマはしないから安心してくれ」


提督 「助かるよ ありがとう」








川内型の部屋



那珂 「すぴー…すぴー……」


神通 「………」座禅して川内の帰りを待ってる


神通 「……帰ってきましたね」スゥ…



ガチャッ


川内 「ただいま 今戻ったよ」


神通 「おかえりなさい川内姉さん なぜドアからお帰りで?」


川内 「いやーなんとなくね 話し終わったからもう普通に帰ってきていいやと思って」


神通 「そうでしたか それでどうでした?なにかわかりましたか」


川内 「それがなーんも 聞いても知らないの一点縛りだったよ なにか隠してるように見えたけどこれ以上聞いても話さないだろうから帰ってきた」


川内 「もう少し時間置いて聞くほうがいいかもね とりあえず今日はもう寝る」タッタッタッ…


神通 「…っえ?あっはい おやすみなさい」


神通 「(珍しい…川内姉さんが夜にすぐ寝るなんて いつもならもっと遅くまで起きてるはずなのに)」


神通 「(それになんか若干よそよそしい感じがする なにかあったんでしょうか?)」


川内 「あーそうだ 屋根裏から入ったから結構汚れたんだ お風呂はいってこよ」タッタッタッ…


神通 「川内姉さん ちょといいですか?」


川内 「っん?なに」


神通 「…なにかありました?提督のところに行って」


川内 「…なにもないってさっき言わなかった?(やっぱり鋭いなー 平然としてるつもりだったんだけど)」


神通 「ほんとですか?」


川内 「うん …お風呂はいってきていい?」


神通 「…はい 行ってらっしゃい」


タッタッタッ…パタンっ


神通 「………」


神通 「(一瞬だけ戸惑いを見せましたね やっぱりなにかあったようですね)」


神通 「(でも話さないということは口止めされてるということでしょうか?私たちに話したら無事じゃすまないことを…)」


神通 「(提督がそのような脅しを言うとは思えないけど…少し警戒した方が良さそうですね)」


神通 「(朝になったら那珂姉さんにも言わないと)」













朝ー博麗神社



瑞鳳 「ふぎぎ…!!」中庭に出て歩き体の動きを取り戻してる


霊夢 「…瑞鳳 あんたそれ以上無理しない方がいいわよ また傷開くわよ」


瑞鳳 「だ、だいじょうぶです こんな傷程度どうってこと……っ」グラッ


鈴仙 「っと」ポスッ よろける瑞鳳を受け止める(診察で訪問してる)


瑞鳳 「あ、ありがとうございます…っ」ズキズキ…


鈴仙 「…痛みが広がってるようですね これ以上のリハビリはやめときましょう」


瑞鳳 「いいえまだいけます もう少しやらせてください」


鈴仙 「ダメです ドクターストップなのでおとなしく休んでください いいですね?」


瑞鳳 「……わかりました ドクターストップなら仕方ありませんね」


魔理沙 「おーい鈴仙 終わったら次私見てもらっていいか?急いでないからゆっくりでいいぞ」茶の間でお茶をすすりながら座ってる


鈴仙 「わかりました それでは一旦茶の間に行きましょう」


瑞鳳 「はい」


アリス 「その後私もお願いするわ 体の節々が痛くてしょうがないわ…」ズキズキ… 同じく茶の間でお茶をすすりながら座っている


鈴仙 「わかりました」


にとり 「鈴仙は大忙しだな 一気に三人も見ないといけないから」カチャカチャ… 瑞鳳の壊れた艦載機などを治したり整備したりしてる


鈴仙 「三人くらいなら余裕よ 病院にいるときは十人くらいのときだってあるんだから」


にとり 「うへぇ 十人まとめて相手するのは骨が折れるな 私で例えるなら十人分の依頼を受けるようなもんだよ」


鈴仙 「理屈的にはあってるけどなんか違うような…」



れいむさーん!!


霊夢 「…っん?」


菫子 「よっと おはよーございます!遊びに来ました!」


霊夢 「菫子じゃない あんた今日学校は?」


菫子 「行ってますよ 今朝のホームルームなので寝てます!」

(。ò ∀ ó。)ドヤッ


霊夢 「いや寝てるって…あいかわらずね」


瑞鳳 「おはようございます菫子さん こんな朝早くどうしたんですか?」


菫子 「おはよ瑞鳳!ちょっと瑞鳳たちの様子が気になってね 様子見に来たの」


菫子 「でも…やっぱり昨日の今日だからまだ全然みたいね 早く治ってほしいけど」


魔理沙 「安心しろって!こんな毛がすぐ治してやっから そしたらド派手は弾幕勝負してやるならよ!」


菫子 「ド派手なのはいいです…やるなら普通でいいです」


霊夢 「あんたも無理すんじゃないわよ むやみやたらに首突っ込むと大ケガするわ」


菫子 「わかっています 無理せずに協力しますから!」


霊夢 「…まぁ無理しないならいいわ」


瑞鳳 「菫子さん ほんとに無理しないでくださいね 無理してケガなんてされたら…」


菫子 「だいじょうぶだよ 私もバカじゃないんだから無理だと思ったらすぐ引くよ」


魔理沙 「昔はけっこう暴れてたのにな!」


菫子 「ちょっ!?魔理沙さんそのことは…」アタフタ


瑞鳳 「…だいじょうぶですよ 過去に異変を起こしたこと知ってますから」


菫子 「……っえ」


アリス 「っ!!」ギクッ!!


霊夢 「あら知ってたの?誰から聞いたのよ」


瑞鳳 「とある方から聞いたとだけ教えときます 誰かまでは言えません」


魔理沙 「なんだ口止めされてんのか?」


瑞鳳 「口止めと言うよりも私には知られたくないと言ってたのでそれを踏まえて言えません」


瑞鳳 「その経験を活かして無理することはしないとわかっていたんですが改めて聞きたくて…すみません 少しいじわるに言って」


菫子 「あぁうん…それはいいんだけど」


アリス 「(よかった…バレなかった)」ホッ


霊夢 「…てか、今更だけどお茶飲む?飲むなら用意するけど」


菫子 「お願いします!」








一方、学校の方では…



菫子 「すぴー…すぴー……」


先生 「…んで、あるからして 今日のホームルームは終わりにする」


先生 「……宇佐見!!お前はいつも寝るな!!起きろーっ!!」


菫子 「すぴー…すぴー……」


生徒 「先生 宇佐見はいつものことなのでほっといていいかと」


生徒 「むしろ放っておかないとハゲますよ」


先生 「やかましいっ!!」








総本部ー元帥の部屋



元帥 「なんだと!?他の鎮守府もやられただと!?」


元帥 「海軍だけでなく陸軍空軍までやられたのか!!」


電話 『あぁ 薄くなったガスでも効果があるらしく、ちょっと吸っただけでも隊員がやられた』


電話 『いきなり仲間に発泡して撃沈 一人だけでなく複数人がな』


電話 『陸軍も前回と同様、ガスを吸って暴走、仲間同士で撃ち合い重症 死人も出てる』


電話 『このままだと崩壊する なんとかしないといけない』


元帥 「ーっ…そこまで被害がひどいとは」


電話 『奴の居場所は特定したが特定したが場所が悪い 対策はあるにはあるんだが…』


元帥 「特定したのか?奴はどこにいる」


電話 『東京の秋葉原にある路地裏だ そこだけ他と違ってガスが永久的に出て充満してる』


電話 『衛星カメラで捉えたからほぼ間違いないだろう そこら一帯の住民らは全員避難させてるから被害が出ることはないと思う』


電話 『…だがガスが濃い白色だから狙撃できないんだ サーモグラフィー等で見てもやつの姿が全く捉えられん』


電話 『方法としては爆撃をしてそこら一帯を一掃する 空爆ならかなりの上空から投下すればガスの影響はない』


元帥 「爆撃か…しかもそこら一帯を一掃となると民間人が黙ってないな」


電話 『その通りだ 敵は消滅できても関係ない住宅や建造物まで被害を出すわけだから所有者が黙ってるわけがない』


電話 『国を守るためとはいえ被害を出すわけだからそれなりの覚悟をしないといけない 昨日国防省に爆撃許可を申請したから出次第すぐ作戦を実行する』


元帥 「…海軍は手伝えることがなさそうだな この件はそちらに任せてもいいか?」


電話 『任せろ!…と言いたいが全部丸投げされると厳しいな』


電話 『こちらも現状かなりの被害を受けてるから貸して貰えるものなら手を貸してほしい』


元帥 「…地上で艦娘を使うのか?表に出てない者たちを兵器利用してると表に出すのか」


電話 『…最悪、そうなるかもしれない 国民が納得するかどうかは置いといて、これ以上被害を出すわけにはいかない』


電話 『ただでさえかなりの被害が出てるのにこのまま拡大させるわけにはいかない その時はすまないが頼む』


元帥 「……わかった その時は腹をくくろう」


電話 『すまない』


元帥 「話しは終わりだ こちらの手を借りないことを祈る」


電話 『…あぁ』


元帥 「…」ガチャンッ



紫 「…あなたが倒すんじゃないのね?」スゥ… 元帥の背後から隙間を使い現れる


元帥 「…そうしたいのは山々だが場所が悪すぎる 艦娘は公にでてないからむやみやたらに地上戦をさせるわけにはいかない」


元帥 「任せられるなら任せた方がいい …倒せればよいが」


紫 「ムリね 陸軍空軍じゃまったく歯が立たないわ 期待するだけ無駄」


紫 「これがもし米国部隊だったとしても無駄よ どんな部隊でもあいつに勝つ方法はない」


元帥 「ならわし達でも太刀打ちできないとなるが?」


紫 「あなたたちじゃ無理ね 万に一つ勝ち目はないわ」


紫 「まぁ核でも使えば勝ち筋は見えるけどね?最終手段使えば…ね」


元帥 「………」


紫 「…なるべく横須賀に所属する者たちを頼りなさい あの者たちなら力になるわ」


紫 「他の鎮守府に頼っても結果は同じだから覚えておきなさい それじゃ私は帰るわ」


元帥 「…わかった またなにかあれば来てくれ」


紫 「そうするわ」スゥ…


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…


元帥 「………」


元帥 「…わしらでなんとかしなくては」













東京ー秋葉原 とある路地裏



煙 「」モクモクモクモク… 路地裏から白く濃いガスが充満している


煙 「」モクモクモクモク… 十回建てビルと同じだからぐらいまで上がって舞っている






カリンの仮拠点



カリン 「…」チュー… ガスマスクの穴からストローを通してジュースの形にした食べ物を飲んでる


カリン 「…うん まずい まったく美味しくねぇ」


カリン 「やっぱ飯は食うもんじゃねぇな こんなの食うならジュースだけで十分だな」


カリン 「飲み物だけだとどうも腹が減る感覚が抜けねぇんだよな…どうにかなんねぇかな」


カリン 「また悪魔に頼むとなにかしら対価として持っていかれるしなぁ 酸素摂取禁止の次は二酸化炭素か?さすがに死ぬな」


カリン 「…まぁいい 飯のことは後回しでこの世界の政府共はどういう動きをしてるかな?ちょっと確かめてみるか」カチャカチャ… テーブルの上に置いてあるパソコンをいじり始める


カリン 「まずは防衛省の情報はっと…この国のセキュリティは甘いな こんなの一分も掛からずに解除できるわ」カチャカチャ…


カリン 「はい解除っと さぁてと中身中身…」カチカチ…


カリン 「………」ジー…


カリン 「……めぼしい情報はないな まだ作戦会議中的な感じか?」カチカチ


カリン 「(まだ宣戦布告したばかりだから様子見てるのか?ここまで被害が出てればすぐ出るようなものだと思うが)」


カリン 「(とりあえず先にめんどうな陸軍と空軍は潰しておかねぇとな 地上を攻めてくるヤツらを根絶やしにしないといつまでも攻めてくる)」


カリン 「(この場所もおそらくバレてるだろ ガスを充満させてるから俺がここやっぱりにいることはわかってるはず)」


カリン 「(目的である海軍崩壊は後でも遅くはない 結果的に壊滅させればいい)」


カリン 「(問題はあの娘を殺すことだな なんか幻想郷というところにいるみたいだが俺行けるかな?)」


カリン 「(最悪頭に聞いてみるか 場所知らねぇから教えてはくれんだろ)」


カリン 「……次どこ落とすかな 陸軍はとりあえずガスでなんとかなるから先に空軍を壊滅させるか」


カリン 「爆撃されんのは洒落にならん 多少の被害を出しても俺を殺しにくるだろうな」


カリン 「ガス攻撃意外なんもねぇから空高くから爆撃されたらどうにもならん ガスでどうにかできればよかったんだが…」


カリン 「自作で作ったガス砲撃銃あるが俺のガスのせいでアイツらがどこにいるか見えねぇから撃ちようがないんだよな サーモングラフィーもガスのせいで把握できないし…」


カリン 「かといってガスを止めるわけにもいかない 止めたら一気に攻められてやられるのが目に見えてる」


カリン 「どうすっかなぁ 宣戦布告したまではいいけどここからどうすればいい?」


カリン 「(いっそのことここ捨てて別の場所に拠点移すか?リスクはあるが避難勧告されてない場所に行ってガスを巻き散らせば新たに被害を出すことができる)」


カリン 「(新しい場所で被害が出れば民間人に避難勧告が出て、完了するまでの間は爆撃や銃撃はないだろ 国が関係ないやつを見殺しにすることはおそらくない)」


カリン 「(ガスを吸わせたやつを俺の近くにいさせ続ければかなり時間を稼げるはず その間に各場所を制圧していけば後々楽になる)」


カリン 「よし そうと決まれば早速移動するか 荷物は空気銃とノーパソ、着替えしかないから楽でいい」


カリン 「次はどこ行こっかな まだ東京を落とせてないから引き続き東京にするか」


カリン 「今避難勧告が出てる距離はここから半径二十km以内か 意外にも広く警戒してるな さすがにそこまでガスいかねぇよ…」


カリン 「二十kmも移動しないといけないのかよ 足(車や自転車)がねぇから移動するの億劫(おっく)だな」


カリン 「はぁ…めんどくせぇ」












自衛隊基地



通信主 「……こちら陸軍所属の通信主 空軍部隊応答を願う」


空軍 『こちら空軍部隊 応答に返答 どうぞ』


通信主 「そちらの状況を報告 こちらは敵の根城に接近中」


空軍 『こちらもあと二分後に到着 配置に着き次第爆撃準備に入る』


通信主 「了解 爆撃後の処理などはこちらで行う 投下次第帰還せよ」


空軍 『了解 後処理は任せた』ザザッ


通信主 「…」ザザッ…


通信主 「こちら陸軍所属の通信主 全部隊聞こえるか?」


陸軍部隊 『こちら第一部隊指揮官 どうぞ』


陸軍部隊 『第二部隊指揮官 どうぞ』


陸軍部隊 『第三部隊指揮官 どうぞ』


通信主 「空軍からの通達 二分後に敵の根城に到着 配置に着き次第爆撃準備に入るとのこと」


通信主 「爆撃範囲内に入らないよう気をつけろ 報告以上」


全部隊 『『了解っ』』


通信主 「………」ザザッ



陸軍少尉 「どうだ 全員との連絡は着いたか?曹長」ザッザッザッ…


通信主 「少尉 お疲れ様です!今しがた連絡し終えたところです 全員返答ありました」


陸軍少尉 「そうか ならよかった」


陸軍少尉 「…しかし、あのガス使いはほんとなにがしたいんだ?軍に喧嘩売るなんざ無謀にも程がある」


陸軍少尉 「宣戦布告までしてくるなんざ正気の沙汰じゃねぇ いくら警察や消防が手も足も出ないとはいえ、調子に乗りすぎる」


陸軍少尉 「なにかあり次第すぐ全部隊に連絡しろ これ以上犠牲者を出すわけにはいかん」ザッザッザッ…


通信主 「わかりました」


通信主 「………」ジジッ…


通信主 「【…御館様 やつのところに爆撃が入ります どうしましょう?】」


通信主 「【…手助けしますか わかりました】」


通信主 「【ではこちらの情報を全てやつのところに送ります 武器なども送れたら送ります】」


通信主 「……わかっています すべてはあなたの思惑通りに」


通信主 「…はい 任せてください それでは」ジジッ


通信主 「……さてと、スーガの向かう場所を特定しないと 通信器具がパソコンしかないからハッキングしてメール送るしかないな」


通信主 「指定した場所に向かってくれれば武器など支給できる あとはメールでやり取りしてこっちの情報を送ればなんとかなるだろ」


通信主 「御館様の期待を裏切るんじゃねぇぞ こんなクソみたいな国を崩壊するチャンスなんだ!手厚く支援してやっからちゃんとやれよ」













守矢神社ー祭壇場



神奈子 「………」


諏訪子 「…帰ってこないね いつまで経っても」


諏訪子 「拉致られてからかなり経つけど…ちゃんとご飯とか食べてるかな?」


諏訪子 「女の子だから変なこともされてなければいいけど…おっぱいでかいし」


神奈子 「いやそこよりも別のことを心配しろ」


神奈子 「…しかしほんと参ったね 外の世界にまだいれば探しに行けたのに……」


諏訪子 「それは言わない約束だよ 外の世界よりもこっちの世界を選んだのは私なんだから今回のことでそういうこと言わないで」


神奈子 「…わるい」


諏訪子 「……あの隙間妖怪からはなんも情報ないし、霊夢たちも被害にあってるしでマイナス方向に進んでるね」


諏訪子 「いつまで経っても進展がないから不安だよ 私たちも動ければ手伝うんだけど」


神奈子 「…そうだな 手伝えるなら手伝ってるな」


神奈子&諏訪子 「「………」」



ガタンっ ……神社の出入口の方向からもの音が聞こえてくる


神奈子 「っ! だれだ!」



すた…すた…すた……


諏訪子 「…神奈子警戒して 近づいてきてる」


神奈子 「わかってる」



すた…すた…すた…


早苗 「…ただいま戻りました 神奈子様、諏訪子様」タッタッタッ 祭壇所の入口から姿を現す


神奈子 「早苗!!戻ってきたのか!?」


早苗 「はい!なんとか戻ってこれました いろいろ大変でしたよ」


神奈子 「そうか 無事ならよかった………」


諏訪子 「……ねぇ早苗 ちょっと聞いていい?」


早苗 「はい?なんでしょうか」


諏訪子 「なんで家に入ってきたときにただいまって言わなかったの?いつもなら言うのに」


早苗 「………」


神奈子 「…おまえ、偽物だな?足音もかなり小さくしてたから暗殺しようとしただろ」ビキッ


早苗(偽) 「……ふふ!バレてしまいましたか なら仕方ありませんね」スゥ… 袖から謎のスイッチを取り出す


早苗(偽) 「【さよなら】」カチッ











ーっボガァァァァン!!!!!!



守谷神社 「」ボガァァァァン!!!!!! 神社一帯が爆発して破片が四方八方に飛んでいく




文 「あやっ!!?な、なんですか!!?」ヒュー… ネタを探して空を飛んでいる


文 「守矢神社が爆発した!?な、なにごとですか!!」ビュンッ!!











モクモクモクモク…チリチリチリチリ…… 黒煙が空高くまで上り散らばった木片や周りの木々が燃えている



神奈子 「ーっ…ぶねぇ もう少しで死ぬところだったぞ」シュゥゥ… 能力で柱を目の前に出し爆発を防ぎ切る


神奈子 「諏訪子だいじょうぶか?見た感じ平気そうだが」


諏訪子 「うっうん ケガは平気だけど神社が……」


神奈子 「…即死級の爆発だったな 守りを固めてなかったら死んでた」


神奈子 「あの様子だと自爆目的で来たのかもしれないな 見た目で騙して近づき、そのまま爆発か…洒落にならねぇな」ビキビキッ


神奈子 「早苗を攫って偽物を作り、挙句の果てには自爆目的で投入してくるとか舐めてんじゃねぇか 黒幕はかなりの悪趣味のようだな!」ブチィッ!!


神奈子 「見つけたら確実に殺す!!偽物を使って私たちを殺そうとしたこと後悔させてやる!!」


諏訪子 「神奈子 今ここにいないんだから騒がないで かなり響くから」


神奈子 「これが落ち着いていられるか!?早苗は攫われるわ神社は破壊されるわで頭にくるだろ!!」


神奈子 「むしろ落ち着いてるお前がどうかしてる!!なぜ落ち着いていられるんだ!?イラつかないのか!!」


諏訪子 「イラつかないわけないよ でも今ここで喚いても意味ないでしょ」


諏訪子 「目の前に敵がいるなら騒いでたけどいないのに騒いだら喉痛めるだけ 普通に考えてわかるでしょ?」


神奈子 「それは…」


諏訪子 「とにかく今は落ち着いて物事を整理しよう まず最初は…掃除からしようか」


神奈子 「冷静すぎないか?こんな状況ですぐ掃除しようなんて」


諏訪子 「冷静でいないとやってられないからね 掃除しながら色々考えよう」


神奈子 「…わかった」



文 「…あのー、これはいったいどういう状況ですか?」バサバサ…


神奈子 「文屋か ちょうどいいタイミングで来たな」


諏訪子 「文 悪いけどこの辺の木片とか風で集めてくれない?」


文 「えっ…あー、はい わかりました では集めたらこの状況話してくれますか?」


神奈子 「いいだろう 早めに頼むぞ」










文 「…なるほど 早苗さんの偽物が現れて爆発されたんですか」カリカリ…


文 「それでいてふたりはご無事でいたんですか さすがですね」


神奈子 「まぁな 私の柱さえあればあんな爆発どうってことない」トントントントン… 仮の家を即席で作っている


諏訪子 「…ねぇ神奈子 萃香呼ばない?あの鬼に任せた方が早いよ」ギコギコ…


神奈子 「…たしかにそうだな 文、悪いが萃香呼んできてくれないか?素人じゃ時間がかかりすぎる」


文 「えっ…あー、萃香さんですか 連れてくるんですか……?」タラー…


神奈子 「あぁ 連れてきたらまた記事に出来そうな話をしてやる だから連れてきてくれ」


文 「わ、わかりました(マジですか 萃香さんに会うのやなんだよなぁ…)」


文 「(でもこの人たちの言うこともちゃんと聞いておかないと後々こまるからなぁ…連れてくるしかない)」バサッ


文 「(お願いだから絡み酒は勘弁願いたいです)」ビュンッ!! 一瞬にしてその場からいなくなり萃香のもとに向かう


諏訪子 「……ものすごく嫌な顔してたね まぁ理由はわかるけど」


神奈子 「あいつに任せた方が早いからな 今日中に仮小屋でもいいから作りたいからあいつに任せる他ない」


神奈子 「とりあえず休憩しようか 来るまでなにをすればいいかわからん」


諏訪子 「いっそのこと河童たちにも手伝ってもらって丸投げした方が早いかな?素人がやるより手練がやった方が足引っ張らないし」


神奈子 「…それもそうだな なら萃香が来たらそのまま河童も連れてきてもらうか あいつらがいればすぐできるだろ」


諏訪子 「そうだね」











萃香 「…これはまたずいぶんと派手にやられたねぇ てかなにもない」


にとり 「残骸はいっぱいあるけど…これもしかして偽物にやられたんですか?」


神奈子 「あぁ 早苗の偽物が来てやられたんだ 大規模な爆発だったよ」


諏訪子 「とりあえずふたり寝れる仮小屋だけでもすぐ作れない?さすがに野宿はキツいから」


萃香 「んー…そうだねぇ ほんとに寝れるだけの部屋ならすぐ作れるけど我慢できる?」


神奈子 「構わない 風呂などは里に行って銭湯に入ってくる」


にとり 「なんならお風呂もすぐ作りますよ?お望みであればですが」


神奈子 「ドラム缶風呂とは言わないだろうな?」


にとり 「………」


諏訪子 「いいじゃんドラム缶風呂!即席でできるなら作ってもらおうよ!」


神奈子 「いやさすがにドラム缶は…それに一日だけなら即席で作ってもらわなくてもいいだろ?片付けるのもめんどうだし」


諏訪子 「あー…たしかに一日だけで考えたらそうだね 萃香、お風呂は明日までにできそう?」


萃香 「んー…そうだねぇ 前みたいな構造にするならさすがに一日じゃ無理だね せめて三日は欲しい」


神奈子 「三日か ならガマンしてドラム缶風呂入るか」


神奈子 「それじゃすまないがドラム缶風呂を作ってくれ 周りに見られないよう壁などは徹底してくれ」


萃香 「あいよー任せとけ!」


にとり 「水は即席のろか装置作るのでドラム缶風呂の分や飲水などは安心してください」


神奈子 「それはありがたい たのむよ」


文 「…てか思ったんですが、早い話し霊夢さんのところに泊まれば良かったんじゃないですか?即席でお風呂などを作ってもらわなくとも」


神奈子 「早苗はともかく私たち神が他の神社に泊まり込むのもな…あまり歓迎されないし立場的にも色々問題ある」


諏訪子 「まぁでも霊夢なら事情が事情なら泊めてくれると思うけどね あまり泊まる気にはなれないけど」


文 「プライドの問題ですか…」


神奈子 「プライドと言うより立場がな 神のいない神社に神が行くのはおかしい」


諏訪子 「まっその話しは終わりにして なんか私たちも手伝うことある?素人ながら手伝えるならやるよ」


萃香 「そうかい?なら仮小屋に使う角材を切ってくれ 長すぎる分にはあとで調整できるから」


諏訪子 「わかった!」













アガルノフの基地



アガルノフ 「おい正邪!!おまえさなーえになに命令した!!生存反応がなくなったぞ!!」


アガルノフ 「しかも幻想郷で生存本能が途絶えてる!!なにをした!!」


正邪 「別になんもしてないけど ただ早苗のところにいる神を殺してこいって命令しただけだ」


アガルノフ 「なんだと?また勝手に命令したのか!!お前いい加減にしろよ!!」


アガルノフ 「しかもあの神二人を殺してこいって無謀にも程がある!!生存反応がなくなったということはやられたということだ!!」


正邪 「いやー?それはないんじゃないかな 偽物だってバレたら自爆しろって言っておいたし」


アガルノフ 「」ブチッ!!



がしっ!!


正邪 「………」グイッ!! 胸ぐらを掴まれて持ち上げられる


アガルノフ 「てめぇ…あのロボットを作るのにどれだけコストがかかってると思ってんだ?」ビキビキッ


アガルノフ 「お前のときとは違ぇんだぞ!!ただ自爆するためのロボと能力使えるロボじゃピンからキリまでちげぇんだよ!!」


アガルノフ 「しかも能力使える機械なんて特にコストがかかる!!金があればできる代物じゃねぇんだぞ!!」


アガルノフ 「偽物にするために高度な技術を使って精密な部分まで再現するために何ヶ月もかかるんだぞ!!それを自爆させたとはどういう神経してんだてめぇ!!」


正邪 「…うるせぇな 人間風情が鬼に怒鳴り散らしてんじゃねぇぞ?」ギロッ


アガルノフ 「あぁ!?逆ギレしてんじゃねぇ!!」ギンッ!!


正邪 「ーっ!?」ビクゥッ!!


アガルノフ 「お前が鬼だろうが妖怪だろうが知ったこっちゃねぇ!!こっちは開発したやつを台無しにされたんだぞ!!」


アガルノフ 「人の苦労を水の泡にしたやつが偉そうにしてんじゃねぇ!!次勝手な真似したらぶっ殺すからな!!」


正邪 「……っち うるせぇな」パシッ 掴まれた胸ぐらから離れて床に足を付ける


正邪 「たかが作品のひとつ壊しただけでギャーギャーうるせぇよ ガキかてめぇは」


アガルノフ 「あぁっ!!?」ビキッ!!


正邪 「そんなに壊されたくなかったら自爆機能なんてつけなければいいだろ なんでわざわざ付けるんだよ」


アガルノフ 「敵に技術を持っていかれないために決まってんだろ!能力使い切って捕まりそうになったときの最終兵器だ!」


アガルノフ 「敵に持っていかれたら内部を見られて構造がバレる そんなことになったら量産されるのが目に見えてるだろ!」


アガルノフ 「まして俺は個人で組織の奴らなんかに持っていかれたら一瞬にして量産される!!量産なんてされたら世界が滅びるぞ!!」


正邪 「世界なんて滅びればいいだろ てかお前の親方だっけ?そいつから世界を滅ぼせって言われてんじゃねぇのか?」


アガルノフ 「世界じゃなく瑞鳳を始末することだ 世界を破壊しろなんて言われてない」


正邪 「世界ごと破壊した方が早いだろ どうせそのつもりだろうし」


アガルノフ 「俺は言われたことをだけをやるまでだ 余計なことはしない」


アガルノフ 「もう部屋に戻ってろ 今お前と話したくねぇ」


正邪 「はいはいそうですか それじゃ適当にしてますよ」タッタッタッ…


ガラッ…ピシャン



アガルノフ 「…くそっ!ほんとによけいなことしやがって」


アガルノフ 「さなーえの個体また作らねぇと…冗談抜きで時間かかるぞ 今回はたまたま使ってなかったロボがあったからすぐ作れたがもう作り置きのロボはない」


アガルノフ 「製作途中のやつはあるがそれでも時間かかる マジでどうすっか」


アガルノフ 「(しかも早苗たちにも見せてるからいなくなったことに疑問を抱かれる 抱かれると非常にめんどうだ)」


アガルノフ 「(聞かれたらなんて答える?メンテナンスしてるとか言っとくか?)」


アガルノフ 「(そう言って様子を見させろなんて言われたら隠せない …まぁ別に隠すことないんだが、自爆したことにグチグチ言われるのもめんどうだしな)」


アガルノフ 「(幸いにもルーナは使ってなかったみたいだからよかった あの個体はほんとに最高作品だから壊されてたらマジでブチ切れてた)」


アガルノフ 「(今まで作った中でも出来が最高品 部品もそれなりにいいものを使ってるからあれが壊れたら被害がデカすぎる)」


アガルノフ 「(むしろあの個体を攻撃特化にすればよかったか?いや無理だ 元々あの個体は補助特価にしてたから攻撃特化にするならいろんな部品を変えないといけなかった)」


アガルノフ 「(早苗やチルノみたいな攻撃型にあの個体を使ったら確実に耐えられない 攻撃能力使う度に壊れていく!)」


アガルノフ 「(今作り置きしてる奴がいくつかあるがまだ時間がかかる 部品はあるがどう考えても人材が足りなすぎる)」


アガルノフ 「(俺しか作れないんだから制作が遅いのは当たり前だ しかたない…)」


アガルノフ 「(とりあえずさなーえの制作に取りかかろう 形だけでも作ってメンテを装えば誤魔化せる)」


アガルノフ 「(そうと決まれば前の設計図を取り出して段取りを決めよう 早く作って面倒事を避けなくては)」



アガルノフ 今いい?


アガルノフ 「っん その声はルナか いいぞ入って」


ガチャ…


ルナ 「邪魔するわ」タッタッタッ…


ルナ 「さっきなんか騒いでたみたいだけどどうしたの?また正邪がなにかしたの?」


アガルノフ 「んっあぁ まぁそれなりのことをしてくれたが気にしないでくれ 俺が何とかできることだから」


ルナ 「そう?なにか手伝えることがあったら言ってね できること限られてるけど」


アガルノフ 「ありがとよ お前はほんとに優しいな!最初に拉致して正解だったよ」


アガルノフ 「俺の愚痴とか聞いてくれるからストレスとか解消されるよ お前も何か言いたいことあったら遠慮なく言っていいからな」


ルナ 「わかったわ 今はないけど言いたくなったら言うわ」


ルナ 「それじゃ部屋に戻るわ あまり無理しちゃダメよ?」タッタッタッ…


アガルノフ 「わかってる 心配してくれてありがとよ」


パタンっ…


アガルノフ 「………」


アガルノフ 「…やばい 本気で惚れそう」←!?


アガルノフ 「いやいさすがにまずい あんな小さい子に惚れるのは犯罪だ ロリコンにも程がある」


アガルノフ 「料理ができて人に気遣いができて優しいとか良いところ尽くしだが惚れるのは絶対にやばいからダメだ 考え直さないと」


アガルノフ 「…とりあえずさなーえを作ろう 形だけでも作らないと」



プルルルル…プルルルル…


アガルノフ 「っん?電話か 誰だろ」スッ


アガルノフ 「…っ! 御館様か なんだ?」ピッ


アガルノフ 「もしもしアガルノフです どうしましたか?御館様」


御館様 『やぁアガルノフ 調子はどうだ?上手くやってるかね』


アガルノフ 「上々です 今のところ着実に相手にダメージを負わせています 仲間がいろいろとやらかしてくれていますが問題ありません」


御館様 『そうか それならいい 特に問題ないようでよかった 良い報告が聞けて嬉しいよ』


御館様 『幻想郷の住民はかなりの猛者が集まってるから時間はかかるだろう 油断せず始末しろ』


アガルノフ 「わかりました 着実に始末していきます」


御館様 『それともうひとつ 君の開発ロボを早急に一台用意して欲しい いけるか?』


アガルノフ 「えっ早急に…ですか?」


御館様 『あぁ 君が作った人間と瓜二つなロボが必要なんだ もちろん兵器としても使いたい』


御館様 『いけるかな?』


アガルノフ 「っ…え、えと 少し時間をもらえませんか?一週間…いや、三日ほど下さい」タラー…


御館様 『三日だね わかった では三日後に回収しに行くから頼むよ』


アガルノフ 「わ、わかりました……」


ブツッ…


アガルノフ 「………」


アガルノフ 「あぁぁぁぁぁっっ!!!!!!嘘だろぉぉぉ!!!?三日後なんて無理だよぉぉぉ!!!!」アァァァァァ!!!!!!


アガルノフ 「作りかけでも三日で作るなんて不可能だァァァ!!!!どうしろって言うんだよぉぉぉぉ!!!!」


アガルノフ 「チルーノを渡したらそれこそさなーえと一緒でどこにやったか問われる!一気に二台なくなったなら絶対聞かれる!!」


アガルノフ 「でも三日で作れねぇよ!!どんなに頑張っても一週間はかかる!無眠無食でやった場合だがな!!」


アガルノフ 「やべぇ…まじやべぇよ ほんとにどうしよ チルーノ渡そうかな……?」



コンコン


アガルノフだいじょうぶ?また騒ぎ声が聞こえるけど


アガルノフ 「えっあぁルナか だいじょうぶだ 心配するな いろいろ立て込んでるだけだ」


そう?ならいいんだけど…ほんとにまずそうだったら手伝うからね?


アガルノフ 「ありがとよ そんときは頼むよ」


わかった


タッタッタッ…



アガルノフ 「……うん ほんとに惚れそう」


アガルノフ 「とりあえずがんばってみるか ほぼチルーノを渡すこと確定だがやってみないことには始まらない」


アガルノフ 「ギリギリまでやるか ルナに心配させるわけにはいかないからな…よし!がんばっか!」













早苗の部屋



早苗 「…それで、ここがこうなります」


チルノ 「なるほど わからん!」キッパリ 早苗に教えてもらいながら勉強中


早苗 「いやわからないって…どれがわからないんですか?」


チルノ 「ここからここまでわからない!」ビシッ


早苗 「ほぼ全部じゃないですか…自分で少しは考えてくださいよ」


チルノ 「考えなくてもアタイは天才だからへいきだ!全部9にすればいいだけ!」


早苗 「今教えてるの国語なんですが…」



ルナ 「どう?早苗さん チルノの様子は」ガチャッ


早苗 「あっおかえりなさいルナさん あいかわらず難航してます…」アハハ…


早苗 「今国語を教えてるんですが答えを全て9にしようとしてるんです 算数じゃないのに…」


ルナ 「やっぱりそうよね そいつバカだもん」


チルノ 「バカって言う方がバカなんだ!あたいは天才だぞ!」


ルナ 「あーはいはいそうね バカはバカよね」ハァ…


ルナ 「ねぇ早苗さん 少し外行かない?チルノに勉強教えても覚えないだろうし」


チルノ 「うるさい!!」


早苗 「⋯外出ていいんですか?勝手に出ると怒られそうですが」


ルナ 「変なことしなければ平気よ よく勝手に出てもなにも言われないわ」


早苗 「それはルナさんだけ特別扱いされてますからね だからなにも言われないのだと思います」


ルナ 「えっそうなの?私特別扱いされてる?」


早苗 「されてますよ 私たちとは全然待遇違います」


早苗 「ルナさんには普通に話してきますが私たちには基本話してきません しかも話す口調も違います」


早苗 「ルナさんだけ友達感覚で話してますが私たちのときは命令口調や強めの言葉で話してきます チルノさんに関しては怒鳴っていますが⋯」


ルナ 「チルノは仕方ないわ 毎回騒がしいから」


チルノ 「へへーん!アタイさいきょーだからな!」


ルナ 「話が噛み合ってないわ⋯」


ルナ 「⋯まぁそれはいいとして、なにか言われたら私が言うから行かない?ひとりだと寂しいから⋯」


早苗 「話して貰えるなら構いませんよ チルノさんも息抜きに行きませんか?」


チルノ 「んー⋯アタイはいいかな ここから出るとかなり暑いし」


早苗 「そうですか?わかりました それでは私たちだけで行ってきますね」


チルノ 「あいよー」








砂浜



早苗 「いやーほんとに外の空気は美味しいですね!中にいると窮屈でたまりません」ザッザッザッ⋯


ルナ 「そうですね ずっとはキツイですよね」ザッザッザッ⋯


早苗 「それにしても私たちはいつまで捕まってるんですかね 早く帰りたいです」


ルナ 「計画が終わるまでは返せないと言ってましたよね なんかこの世界を変えるとか何とか言ってましたが⋯どういうことなんでしょう?」


早苗 「⋯⋯⋯」ザッザッザッ⋯


ルナ 「⋯早苗さん?」


早苗 「⋯⋯やはりルナさんには話してないようですね アガルノフさんがなにをしようとしてるのか」


ルナ 「⋯っえ 早苗さん知ってるの?」


早苗 「はい まだ捕まっていない時に霊夢さんに聞きました ですがそこまでのことじゃなかったので神奈子様たちには報告しなかったんです」


早苗 「ただの人間が幻想郷を崩壊させるなんて無理だと思っていたんです 霊夢さんはおろか、神や吸血鬼もいるので不可能だと思っていました」


早苗 「⋯⋯ですが、正邪さんも加わってるなら話しは別です それに能力も使える偽物まで開発されていたなんて予想外でした」


早苗 「正邪さんが誰かとつるむなんて考えられませんでしたし、偽物が能力まで真似るなんて信じられませんでした こんなことになるなら神奈子様たちに伝えればよかったです」


ルナ 「⋯幻想郷を、崩壊させる?」


早苗 「そうです アガルノフさんは上からの指示で幻想郷を崩壊することを目的としています」


早苗 「幻想郷のバランスを保つ霊夢さんを倒し こちらの世界から来た瑞鳳さんを倒してこの世界諸共崩壊させることがアガルノフさんの計画です」


早苗 「こちらの世界に対して本人は変えると言ってましたがおそらく研究してることが世界に認められなくて悔やんでいるからだと思います 自分の研究してることを認めてもらうために」


ルナ 「認めてもらう?アガルノフが開発してるものを?」


ルナ 「なんで?あんなすごいものを認められないなんておかしくない?私も納得できないけど」


早苗 「この世界では人間のクローンを作ることは禁止されているんです クローンというのは偽物のことです」


早苗 「ルナさんの偽物、ルーナさがいますよね?あれを作ること自体禁止なんです」


ルナ 「そうなの?なんで」


早苗 「たとえば誰かが亡くなったとしましょう その方を大切に思っている方がいていなくなってしまったことにショックを受けます」


早苗 「そのショックがいつまでも続き、日が経つにつれ衰弱していった場合⋯どうなりますか?」


ルナ 「衰弱したら死ぬでしょ?」


早苗 「その通りです ではその解決策といえばなんですか?」


ルナ 「えっ⋯同じ人を作ること?」


早苗 「そうです だから作ってはいけないんです」


早苗 「死んだ方は戻ってきません 所詮は偽物ですが大切な方を失った方には嬉しいことです⋯ですがその偽物を作成するのにいくらかかるでしょうか?」


早苗 「一人作るのに莫大なお金がかかります ただの一般市民がそのような大金持っていません」


早苗 「それに偽物が作れてしまえば犯罪にも使われます 自分でやらなくても偽物にやらせてしまえば偽造がいくらでもできます」


早苗 「偽物を作れるようになってしまうと良くないことに使われてしまうので作成してはいけないんです」


ルナ 「なら悪用されなければいいだけじゃない できないの?」


早苗 「それができたら今頃許可されてます できないから禁止にしてるんです」


早苗 「どんなに見てても見落としてるところでやるのが犯罪者 世界を守る方たちでも全て監視することはできません」


早苗 「なので全面的に禁止されてるんです たしかに素晴らしい発明ではありますがそれが誰かに認めてもらえることはありません」


ルナ 「……そうだったんだ だからアガルノフはひとりでやってるんだね」


ルナ 「あんなにすごい発明なのに…かわいそうだわ」


早苗 「………」


ルナ 「…でもこの世界を変えるってどうやるんだろ 偽物を使ってなにするの?」


早苗 「……偽物には武器が取り付けられてます ルーナさんにも最低限の武器が付けられているかと」


ルナ 「…っえ どこに?目に見える範囲じゃ見えないけど」


早苗 「機械なので内部に隠すことが可能です なにかある時だけ出すように構造されてます」


早苗 「一度アガルノフさんの研究所で設計図を見てしまったんです その設計図はルーナさんの構造が書かれていたものでした」


早苗 「ルーナさんの構造は胸部分に能力を使うためのエネルギー源が取り付けられ、両手には機銃が仕込まれていました」


早苗 「構造的に戦闘用ではありません おそらくサポート特化かと思います」


早苗 「なので警戒した方が良いかと思います ルナさんはアガルノフさんを信用してるみたいですが彼は敵です」


早苗 「下手なことしない限り向こうもなにかしてくることはないかと思います ルナさんなら特にないと思いますが」


ルナ 「…わたしはアガルノフがそんなことするとは思えないけど」


早苗 「現に兵器である艦娘を開発してる時点で戦争の火種を作っていることは明白です 疑いたくないのはわかりますが警戒してください」


ルナ 「……なら本人に聞いて確認してみるわ それで世界を滅ぼそうとしてるって言われたら信じるわ」


早苗 「本人が正直に話すとは思えませんが…」


ルナ 「アガルノフは嘘つかないわ 私に今まで嘘ついたことなかったもの」


早苗 「それはバレても問題ないことだから話したのかと思います 本当にバレてはいけないことなら隠すか嘘をつくはずです」


早苗 「ならば聞いてみてはどうでしょうか ルーナさんは殺戮兵器かどうか聞いて挙動なく話せば信用してもいいかと思います」


早苗 「ですが少しでも躊躇らったりしたら警戒してください ルナさん相手なら聞かれたくないことに躊躇するはずです」


ルナ 「…わかったわ この後聞いてみるわ」


早苗 「…今はそういうことを忘れて散歩を楽しみましょう 気分転換しに来たのにこれでは晴れません」


早苗 「今日はもう少し遠くまで行ってみませんか?なにがあるのか知らないので」


ルナ 「いいわね 行きましょ」


ザッザッザッ…








とある孤島ー中央付近 森林の中



ザザァ…ザザァ…… 波の音が聞こえてきて木々が風で揺れている


ルナ 「…」ザッザッザッ…


早苗 「…なんか、手入れされてますね 雑木林に見えて道がちゃんとできてる」ザッザッザッ…


ルナ 「そうね しかも誰かが歩いた跡もあるわ こんなところ誰が通るのかしら?」


早苗 「通るとしたらアガルノフさんか正邪さんしかいないんですよね あのふたりがこの島の住居者ですから」


ルナ 「……っん?あれなにかしら」




ボロ小屋 「」ボロッ… 今にも壊れそうなボロ小屋が孤島の中央付近にポツンと建っている



ルナ 「…小屋?なんでこんなところに」


早苗 「しかも今にも壊れそうですね 扉開けたら壊れそう…」


ルナ 「…入れるかな?」


早苗 「っえ 入るんですか…?今にも壊れそうなのに」


ルナ 「だってここにポツンとあるのって変じゃない?しかも道ができててここに通じてるなんて」


早苗 「…たしかに、そうですね」


早苗 「見た目悪くして実は中にはとんでもないものがあるんでしょうか…?」


ルナ 「それはそれで気になる!早速入ってみましょう!」

(☆∀☆)


早苗 「いや冒険とかするわけじゃないんですからそんなキラつかせなくても…まぁとりあえず入ってみましょう」


ザッザッザッ…


ギィィ…



早苗 「…? この扉ずいぶん重い 木じゃない…?」コンコンッ


早苗 「……鉄?見た目ボロい木っぽいけどこれ鉄ですね なんでまた鉄で…」


ルナ 「ねぇ中には何があるの!?私も入りたい!」ワクワク


早苗 「ちょっと待ってください 今たしかめるので落ち着いて!」ソロー…



小屋の中 「」ガラーン… 部屋の中はなにもなく穴の空いた屋根から光が漏れているだけ…


早苗 「…なにも、ない?」ギィィ…


早苗 「(なにかある感じしたんですがなにもない…こんな鉄板を使った扉を使ってるのに?)」タッタッタッ…


ルナ 「……なにもないわね 期待して損したわ」


早苗 「…ほんとになにもないんでしょうか?なんか怪しいですが」


ルナ 「怪しい?なにもないのに怪しいもなにも……」


ルナ 「……ねぇ なんでここ、こんなにボロボロなのに埃やゴミなんか落ちてないの?屋根とか穴空いてるのに」


早苗 「っえ?……たしかに」


早苗 「(ルナさんの言うとおりゴミがひとつも落ちてない こんなにボロボロなのにゴミがないのはおかしい…隙間から落ち葉や埃が入って汚れるはずなのに)」タッタッタッ…


早苗 「(壁に空いてる穴からも入ってくるはずなのになんで…)」スゥ… 穴の空いた部分に指を突っ込もうと…



トンっ… 穴の空いた部分に指を入れようとすると穴に入らず手前で何かに当たって止まる


早苗 「……っえ?」


ルナ 「どうしたの?」


早苗 「……穴が、空いてない」


ルナ 「……っえ?」


早苗 「ここも…ここも、この穴も指が入らない これ透明な壁が貼り付けられてます」


早苗 「ボロボロに見せてほんとはちゃんとした作りになってます やはりこの小屋何かありますね」


ルナ 「なにかあるって…物一つないこの部屋に?」


早苗 「こういう場合はだいたい床になにかあるパターンですね 少し調べて見ましょう」


ルナ 「床を調べる…叩くの?」


早苗 「はい 床に足を叩きつけて音の変化を感じ取りましょう」


早苗 「音を操るルナさんならお手の物でしょう?」


ルナ 「いや私のは音を消すぐらいだから…まぁわからなくはないけど」


ルナ 「それじゃ私はこっちの方を調べるからそっち頼むわ」タッタッタッ…


早苗 「わかりました」


早苗 「(なんとなく予想できてるんですがおそらくなにもない部屋に隠し通路を作るなら中央に隠すはず…なのでこの辺を叩けば)」スゥ…


コンコンっ


早苗 「(…あれ?コンクリートの音のような…他の場所は?)」コンコンッ


早苗 「(……予想が外れましたね さすがに真ん中は定番すぎるから別の場所に作りましたか)」


早苗 「(なにもないということはないはずなのでどこかに通路があるはず 真ん中じゃないとなると端っこ…?)」


ルナ 「…」コンコンッ…コンコンッ…



コツコツっ


ルナ 「…っん?」コツコツッ


ルナ 「……なんかここだけ音が違う 一番端っこだけどこんなところに?」


ルナ 「早苗さんここだけ音違います なにがあるかまではわかりませんが」


早苗 「そんな端っこからですか?角だから左前壁ですが…」タッタッタッ…コツコツッ


早苗 「…たしかに音違いますね 音的には石ですが下に空洞があるような音です」


早苗 「(わざと入口を窮屈にして角にはなにもないように見せたんでしょうか たしかにここならバレないかもしれません)」


早苗 「(なにかあることはわかりましたがあとは何があるかですね 見た感じ床になにかあるようには見えませんが…)」


早苗 「ルナさん 今度はスイッチらしきものを探してください おそらくこの近くにあるはずです」


ルナ 「この近くって…物ひとつないこの小屋に?」キョロキョロ


ルナ 「見た感じなにもなさそうに見えるけど……っん?」ピタッ



透明な壁 「」ボヤァ… 穴が空いたように見せてる透明な壁からうっすらと液晶が見える


ルナ 「……なにかしら なんかうっすらと見える…」ゴシゴシッ…ジッ


早苗 「っえ どれですか?」


ルナ 「これです なにか見えませんか?」


早苗 「……液晶?なんでこんなところに しかもなにか書いてありますね」


早苗 「薄くて読みにくい…えっと Fingerprint authentication…?」


ルナ 「なんて?今なんて言いました?」


早苗 「日本語で指紋認証と書いてあります おそらくこの床の扉はこの液晶に指を当てることで開くと思います」


ルナ 「そうなの?なら触れればいいだけね」スッ…ピトッ 躊躇なく指紋認証の液晶に人差し指を突きつける


早苗 「ちょっ!?待ってください!登録されてない方が触れると防犯装置が!!」



透明な液晶 「ピー 確認しました 扉が開きます」


早苗 「……っえ?」



床 「」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!…ズシィン!! 床がゆっくりと下に落ちていき階段が現れる


ルナ 「……。 えっこうやって開くの?パカって開かないんだ」


早苗 「…なんでルナさんの指紋で開いたんでしょうか?ルナさん指紋登録しました?」


ルナ 「……なんかアガルノフから指紋取られて基地の内部を行き来できるようにはされたわ それのせいかしら?」


早苗 「…ほんとにルナさんだけ優遇されてますね ある意味羨ましいです」


早苗 「ですがルナさんの指紋で行けるならこの先にあるロックなども解除できますね このまま進んでみましょう」


ルナ 「なにがあるのか楽しみ!!」

(☆∀☆)


早苗 「楽しいものがあればいいですけど…」


タッタッタッ…








地下通路



コツコツコツコツ…


早苗 「…」コツコツコツコツ…


ルナ 「…長いわねこの階段 まだ先が見えないわ」コツコツコツコツ…


早苗 「そうですね もう歩いて十分ぐらい経ちますね」


早苗 「それほどなにかを隠したかったんでしょうか 入口を隠して、尚且つこんなにも深くするなんて」


ルナ 「…ねぇ早苗さん 早苗さんはこの先になにがあると思う?」


ルナ 「私は頭良くないから好奇心で向かってるけど早苗さんはどういう思いで向かってる?」


早苗 「……正直に言っていいんですか?」


ルナ 「正直に言ってくれないとわからないわ 隠さないで言って」


早苗 「……アガルノフさんの腕を見る限り、おそらく核兵器となる物を作ってあるのかと思います」


ルナ 「核兵器?なにそれ」


早苗 「この世界で禁止されている武器です それを使えば戦争が起きる代物です」


早苗 「投下された場所は一瞬にして焼け野原と化して何十万人という人間や動物、植物なども死滅します」


ルナ 「えぇ!?何十万人も!!?」


早苗 「それだけではありません 生物が死滅するだけではなく、そこら一帯は核攻撃による汚染によって何十年も生物が暮らせなくなります」


早苗 「どんなに手を尽くしても決して完全に除去することはできません それほど恐ろしい代物なんです」


ルナ 「…そんな恐ろしいものをアガルノフは作ってるの?しかもこの地下にあるの!?」


早苗 「絶対とは言えませんが可能性としてはあります 誰にもバレないよう隠してるぐらいですからね」


早苗 「…っと やっと見えてきました もう少しで最下層ですよ」


ルナ 「……アガルノフがそんなの作ってるなんてありえない 私は信じられないわ」


早苗 「それは見てから判断してください あくまでも可能性があるだけなので」


ルナ 「………」








最下層ー扉前


早苗 「…着きましたね そしてまた電子扉ですか」


ルナ 「この中にアガルノフの発明が…」


早苗 「ルナさん 扉の部分についてる指紋読み取り機に手を当ててください それで開くかと思います」


ルナ 「わかったわ」タッタッタッ…ピトッ


電子機器 『ピピッ指紋認証を確認しました ゲートが開きます』


扉 「」ガチャンッゴゴゴゴゴ… ロックが解除され扉が開く


ルナ 「……なに、これ」



メタルギアRAY 「」ドーンッ!! 開発途中のメタルギアRAYが収納されている


早苗 「ーっめ メタルギアRAY!?なんでこのようなものが!!?」


ルナ 「知ってるの?」


早苗 「核弾頭を積むことができる兵器です!核搭載二足歩行型戦車とも言います!」


早苗 「これなら世界を壊すことなんて簡単です 戦争の引き金にもなります!」


ルナ 「そんな…ほんとにアガルノフは世界を壊そうと」



お前たちそこでなにやってる!!


早苗&ルナ 「「ーっ!!」」


アガルノフ 「はぁ…はぁ…なんで、お前たちここに?」ハァハァ…


ルナ 「アガルノフ……」


早苗 「もうバレましたか セキュリティはちゃんと解除したからもう少し時間かかると思っていたのですが」


ルナ 「……アガルノフ これはいったいなに?」


アガルノフ 「あっ?これか これは……」


アガルノフ 「……世界を変える機械だ 俺の最終兵器でもある」


ルナ 「世界を壊すの?この機械で全てを破壊するの?」


アガルノフ 「………」


ルナ 「…信じてたのよ あなたがそんなことするわけないって」


ルナ 「変えるにしてももっと平和的にやると思ってたの いつもすごい物を作ってたからそれでいろんな人に認めてもらうんだって」


アガルノフ 「…それが実現してたらこんなことしてねぇよ」


アガルノフ 「どんなに頑張っても俺の作るものは認めてもらえない 全世界で禁止されてるから誰も認めてくれないんだ」


アガルノフ 「ならどうすれば認めてもらえるか?答えは簡単だ 世界を変えるしかないんだよ」


アガルノフ 「世界を変えて俺の理論を認めてもらうしかない 俺の手で世界を変えれば嫌でもみんな納得する」


アガルノフ 「多少乱暴かもしれないがそれしか方法はない 俺のことを認めてもらうにはそれしかない!」


早苗 「武力行使…圧力をかけて認めてもらうんですか それはほんとに認められると言うんでしょうか?」


アガルノフ 「黙れっ!!誰になんと言われようとやり方を変えるつもりはない 自分の夢を叶えるためならなんでもやる!」


ルナ 「…なら幻想郷を崩壊させるのはなんで?この世界だけならまだしも なんで幻想郷まで壊そうとするの?」


アガルノフ 「それは俺の御館様の命令だ 御館様が幻想郷を破壊しろと言うから壊してる」


早苗 「御館様…そいつが今幻想郷に危害を加えてる者ですか あなたはその方の言いなりになってるということですね」


アガルノフ 「なんとでも言え 御館様は俺の研究費を負担してくれてるからそれに担う物を作ってるだけだ」


アガルノフ 「俺の作るものは全て莫大な金がかかる 俺一人だけじゃここまで研究は進まなかった」


アガルノフ 「…まぁでも、御館様のことはあまりよく思ってないけどな あの人は兵器しか興味ないから頼んでくるもの全部武器ばっかりでつまらん」


アガルノフ 「俺は人間に似したものを作りたい 武器だけじゃ面白みがない」


ルナ 「…辞める気はないのね」


アガルノフ 「ないな いくらお前の頼みでもこれは聞けない 辞めれば俺は殺される」


ルナ 「……そう せっかく仲良くなれそうだと思ったのに、残念だわ」


ルナ 「…早苗さん あなたの言う通りだったわ 疑ってごめんなさい」


早苗 「気にしてませんよ あなたは良くしてもらっていたので信じたくない気持ちはわかっていましたから」


早苗 「…どうしたいですか?アガルノフを退治できるからしますか?」


ルナ 「………」


アガルノフ 「……正直、俺はお前らを傷つける気はない 俺の計画が済めばお前らを無傷で帰してやる」


アガルノフ 「幻想郷を破壊するのは御館様だから俺には関係ない …だけど、お前らが幻想郷から出て安全なところに行きたいと言うなら方法はある」


アガルノフ 「俺が開発した異次元装置を使えば別の世界に飛ぶことができる 数に限りはあるがこれで別の世界に行って移住すれば命は助かる」


アガルノフ 「もしくは俺が変えた世界で住みたいなら住んでも構わない 俺の邪魔さえしなければ普通の暮らしをさせる」


ルナ 「それを私たちが望むと思う?」


アガルノフ 「……望まないだろうな ならどうする?」


ルナ 「……説得でなんとかなる?」


アガルノフ 「できたらいいな 俺の意思は固いぞ」


ルナ 「……そうよね じゃなきゃこんなことしないわね」


ルナ 「…早苗さん 能力使えないけど戦うことできる?少しでも時間稼ぎしてほしいの」


早苗 「なにか策はあるんですか?」


ルナ 「えぇ この基地のロックを解除できるのは私とアガルノフだけ それならいろんなもののロックを解除して自ら破壊させればアガルノフの計画は破錠すると思うの」


アガルノフ 「それは無駄だ たしかにロックだけならお前でもできるが武器関係にはロックとはまた別にパスワードも設定してある」


アガルノフ 「そのパスワードも解除しないと動かすことはできない 残念だったな」


ルナ 「なら適当にパスワードを入力させておかしくさせるわ おかしくさせると防犯システムが起動するでしょ?」


アガルノフ 「そんなことさせてどうする?防犯システムが起動しても俺の一声で止まるぞ」


アガルノフ 「指紋やパスワードなんか使わずに俺が止まれと言えばすぐに収まる だから起動させても意味ない」


ルナ 「それなら…えっと、それなら……」


早苗 「ならば私はあなたの口を塞げばいいわけですね 簡単じゃないですか」


アガルノフ 「…なに?」


早苗 「あーっとどこからともなく私のお祓い棒がー!」パサッ…ダッ!!


アガルノフ 「…っは?ふごぉっ!!」ガッ!!


早苗 「今ですルナさん!私が口を塞いでる間にシステムをおかしくしてください!」グググッ… お祓い棒を横にしてアガルノフの口に突っ込む


ルナ 「はっはい!」タッタッタッ!!…


アガルノフ 「フガフガふごっ!!(こんなの後ろに下がれば!!)」スゥ… 後ろに下がろうと体をかたむけ…


早苗 「予想通りです 小内刈!」グイッ アガルノフの足の間に足を突っ込み引っ掛けてバランスを崩させる


アガルノフ 「ふごっ!?」バタンっ!! バランスを崩し倒れ早苗が乗っかってくる


早苗 「ふふっ!これなら離れることできませんね 私も乗ってるから動けないでしょう!」ムニムニッ


アガルノフ 「ふごっ!!ふがふがはぐっ!!」///ムニュムニュッ 胸板に早苗の胸が乗っかり感触がもろ伝わる


早苗 「暴れても無駄です!あなたの計画は絶対に成功させません!」ググッ


早苗 「私の元世界を壊すことは絶対にさせません!幻想郷も破壊させません!!」


アガルノフ 「ふがふがふがーっ!!(こいつ自分で押し付けてることに気づいてない!!まずいこの体制だと俺のが…!!)」///


早苗 「…っん?なにか硬いものが……」


早苗 「……っ!!? へっへんたい!!」///ゴンッ!! 足を曲げてアガルノフの急所に膝を入れる


アガルノフ 「あごぉっ!!!!」キーンっ!!!!


早苗 「あぁあなたはなに興奮してるんですか!!こんな状況で!!」///


早苗 「科学者という方はみんな変な性癖を持ってるんですか!!この変態!!」///


アガルノフ 「オォォォ…!!お、おまえが押し倒すからだろ……」ズキズキ…


アガルノフ 「や、ヤバい もろ入ったから超いてぇ……!!」オォォ…


早苗 「(…そうだ!今のうちに口を塞がないと!)」


早苗 「(でも塞げるものがない またお祓い棒で塞ぐと胸が…)」///


早苗 「(なにかいいものは…)」キョロキョロ…



アガルノフ 「ーっ…れっレイ!!作動s」


早苗 「ほあちゃーっ!!」ガァンッ!! そこらに置いてあった鉄パイプを手に取りアガルノフの後頭部にぶつける


アガルノフ 「あがぁっ!!っ…」パタッ… 後頭部を殴られてそのまま気を失う


早苗 「はぁ…はぁ……や、やりすぎましたかね…?とっさに置いてあった鉄パイプで殴っちゃいましたが」ジーン…


早苗 「…い、生きてますか?」ソー…ツンツンッ


アガルノフ 「………」シーン…


早苗 「……息はしてますね よかったー殺めてなくて 危うく罪を作るところでした」ハア…


早苗 「人って鉄パイプで殴られて死ぬ方多いですからね 生きててほんとによかったです」


早苗 「(ですがこのままでは起きたら作動されてしまいますね なにか口を塞ぐものは…)」キョロキョロ…


早苗 「……これでいいですかね 先程使った鉄パイプを口に挟んでおけば喋れませんよね」ズシッ


早苗 「そうなると紐も必要ですね どこかに紐はないでしょうか?」キョロキョロ…


早苗 「…あっちょうどいい荒縄がありました これで縛りますか」タッタッタッ…ヒョイッ


早苗 「…どうやって縛ればいいんでしょう?普通に縛ったら抜ける可能性があるから…」ウーン…


早苗 「……手と足を絡めて縛っておきますか これなら多分外れませんね」グルグル…


早苗 「縄も長いから口のところから引っ張って手足を絡めるようにして…」グルグル…


早苗 「……よし これで平気ですね!」ギュッ!!


アガルノフ 「…」ミチッ… 口に鉄パイプを横向きに付けられて、手足を縛った縄と一緒に海老反り状態でパイプにも縛り付けられる


早苗 「…体制がすごいことなってますが平気ですよね…?まぁいいでしょう」


早苗 「それよりもルナさんの方は…」



緊急警報装置 「ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!…」いきなりものすごい甲高い警報が施設中鳴り響く


早苗 「うるさっ!!なっなに!?」


アナウンス 『WARNING!!WARNING!!核兵器の起動を確認しました 至急退避してください』


アナウンス 『核兵器の起動を確認しました 至急退避してください もう一度繰り返します…』


早苗 「……っは?起動を確認したって…ルナさんなにやってるんですか!?」








一方、ルナの方は…



ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!…


ルナ 「どっどうしよう!適当にボタン押してたらなぜか起動しちゃったわ!!」


ルナ 「どうやって止めればいいの!?これ!?それともこれ!?」カチャカチャ…





メタルギアRAY 「キオォォォーン!!!!」ガチャガチャガチャガチャッ!!!! 手足を広げて甲高い機械音が鳴り響く


早苗 「きゃーっ!!耳がーっ!!」キーン!!!!


アガルノフ 「ふがっ!?」ビクッ!!


アガルノフ 「(なっなんだ今の音!?てか頭いてぇ!!)」ズキズキ…


アガルノフ 「(体まで縛られてる…いやそれよりも!!)」


メタルギアRAY 「キオォォォーン!!!!」


早苗 「みっみみが…鼓膜が……」ズキズキ…


アガルノフ 「ふぉいはぁえ!くひほやふはふへ!(おい早苗!口のやつ外せ!)」モゴモゴ


アガルノフ 「ほえぁいえあほあう!ほぉはははほほほひふぇう!(俺が言えば止まる!このままだと外に出る!)」


早苗 「ルナさん止めてください!起動するのではなく機体を破壊するんですよ!」メタルギアRAYの甲高い音のせいでなにも聞こえてない


早苗 「聞こえてますかルナさん!!早く止めてください!!」


アガルノフ 「(ダメだ聞こえてねぇ さっきの機械音で耳がやられてやがる!)」


アガルノフ 「(このままだと破壊行動に移っちまう!だが口塞がれてちゃどうにも…)」


アガルノフ 「…ふんっ!ふんっ!」ウゴウゴっ!!… なんとか体を動かして早苗に近づいていく


早苗 「ーっルナさん 今から行くので操作するのやめてください!!」タッタッタッ!!… 操縦席があると思われる場所に向かって走っていく


アガルノフ 「んんーっ!!(どこ行くんだバカタレー!!)」


メタルギアRAY 「キオォォォーン!!!!」ジャキッ 顔の横部分に付けられてる機銃が早苗の方向に向けられる


アガルノフ 「(やばいっ!!機銃が向けられた あの中には千発ほどの弾薬が積まれてる!!)」


アガルノフ 「ふぁあへはふぇよー(早苗隠れろー)!!」


メタルギアRAY機銃 「」ドゥルルルルルルル!!!!… 機銃が回りだして早苗に狙いを定める


早苗 「(機銃が向けられた!?まずいっ!!)」ダッ!! 近くに置いてある厚い鉄で作られた板の後ろに隠れる


メタルギアRAY 「キオォォォーン!!!!」ダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!…


早苗 「ひぃぃぃぃ!!!!」ガガガガガガガガッ!!!!!!!!… 盾にしてる鉄の板に銃弾が当たり物凄い轟音が響き渡る


アガルノフ 「んぐんぐんぐっ!!!!」チュンチュンチュンチュンッ!!!!… 跳弾してきた弾が飛んできて辺りに飛び散ってくる


アガルノフ 「(やべぇやべぇっ!!銃弾が跳弾してこっちに!!)」


アガルノフ 「(このままだとあたる!!早くどこかに隠れねぇと!!)」ウゴウゴっ!!… 再び体を揺らして動いていく



メタルギアRAY 「キオォォォーン!!!!」ダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!…


メタルギアRAY 「」ガクンップシュー… 突然上に挙げていた頭になどを落として形が崩れる


早苗 「……っえ?止まった…?」


アガルノフ 「(止まった?電気系統がイカれたか…?)」


アガルノフ 「(いやそれはありえない 稼働してる間は充電される半永久的装置にしてるから充電切れはない ただここで機銃ぶっぱなしてただけだから過動作で壊れたのもありえない)」


アガルノフ 「(となると急に止まった原因は強制的に電源を落とされた…もしくは命令されて落ちたか)」


アガルノフ 「(…まさか!)」



メタルギアRAY 「」パカッ 口部分が開きコックピットが顕になる


ルナ 「と、止まった〜……」ハァァ…


ルナ 「この機械動く度に揺れがすごいからすごく気持ち悪い…もう乗りたくない」ウプッ



早苗 「ルナさん!」ガバッ 盾にしてた鉄板の影から顔を出し姿を現す


ルナ 「あっそこにいたの?よかった無事で」


アガルノフ 「んーっ!!んーっ!!」ジタバタジタバタ


ルナ 「…アガルノフはなにやってるの?そういう趣味?」


アガルノフ 「んーっ!!!!(そんなわけないだろ!!)」


早苗 「ルナさん 私まだ耳がやられてるのでなに話してるのかわかりませんがとりあえず降りてアガルノフの縄ほどいてくれませんか?腰抜けて動けないんです…」ガクガク…


ルナ 「わかりました 今解きに行きます」ヨット…スタッ



アガルノフ 「(…ここからコックピットの中見た感じ 強制的に電源が切れてる様子はない まだ動作してる状態だ)」


アガルノフ 「(低燃システムが作動してるだけでいつでも起動できる これはボタン操作で行われたものじゃない)」


アガルノフ 「(やっぱり命令で…?いやだが、ルナの音声は登録してない さすがに兵器関係には付けたらまずいと思って付けなかったはずだが…)」



ルナ 「うわ…すごい縛り方 どんな縛り方したらこうなるの?」タッタッタッ…


ルナ 「えっと…これどこが縛り目?」


アガルノフ 「ふがふがふごっ」クイクイッ 顔を動かして何かを示してる


ルナ 「えっなに?あっちになにかあるの?」


アガルノフ 「あいふがあう!ふぉえをおっへひへふえ!(ナイフがある!それを持ってきてくれ!)」


ルナ 「……アイスがある?それを持ってきてくれ?」???


アガルノフ 「んんーっ!あいふ!!(ナイフ!!)」ブンブンッ


ルナ 「…アイスにしか聞こえないわ とりあえずあっちになにかあるのね」


ルナ 「アイスアイス…食べたいな」タッタッタッ…


アガルノフ 「」ガクッ


早苗 「…ルナさん たぶんナイフだと思います アイスではないかと(やっと聞こえてきた…)」


ルナ 「あっナイフね!それなら納得だわ」


ルナ 「ナイフを持ってきてくれって言ったのね その肝心のナイフは……あ、あった!」スチャッ


ルナ 「……これ切れる?かなり切れ味悪そうだけど」ボロッ… ナイフはかなり刃こぼれして切れにくそうである


早苗 「ただ切るだけなのでいけるかと思います キレイには切れませんが切れれば問題ありません」


ルナ 「それもそうね ならへいきか」タッタッタッ…


ルナ 「切るから動かないでね 動いたら肌傷つきちゃうから」


アガルノフ 「っ…」コクンッ


ルナ 「…かった この紐硬すぎ いやナイフが切れないから?すごく切りにくい」ザクザク…


ルナ 「んしょ…んしょ……切れた!」ジョキンッ!!


アガルノフ 「ーっぷはぁ!!あぁーやっと口が楽になった ずっと鉄の味しかしなかったから気持ち悪かった…」フゥ…


アガルノフ 「ありがとよルナ これでまともに話せるぜ!」


ルナ 「まともに話せるようになってよかったわ あと手足の縄も切るからじっとしててね」ザクザク…


アガルノフ 「おう 悪いがたのむ」


アガルノフ 「…それとよ あの機械どうやって止めたのか聞いていいか?見た感じ強制的に電源を落としたか命令したしかないんだが」


ルナ 「口で止まってと言ったら止まったわ メタルギアRAY止まってって」ザクザク…


アガルノフ 「(やっぱり命令で止まったか…切れ方的にそうだとは思っていたが)」


アガルノフ 「(だがルナの音声は登録してない 登録したのはあくまでも基地のドアロックぐらいしかやってないのになんで…)」


早苗 「…音声登録してないんじゃなかったんですか?アガルノフさんはそう言ってましたが」


ルナ 「…」ザクザク…


アガルノフ 「…誰かに登録してもらったのか?」


ルナ 「…うん でも話さないで欲しいって言われたから言えないわ 探そうとしないでね」


アガルノフ 「それは無理なことだな お前に兵器の操作を行えるようにしたやつを野放しにはできない」


アガルノフ 「データを改善しないとまた余計なことをする 俺の命令に反してる時点でアウトだ」


アガルノフ 「わるいがお前の願いは聞いてやれん まぁそれ以前にここにいる限り俺の言うこと絶対だがな」


ルナ 「なら縄切るのやめよ まだ全部切ってないから解けないわよね」スゥ…


アガルノフ「……っえ」


早苗 「そうですね こっちの要望を受けて貰えないならそのままにしておけばデータ改善されませんね!」


早苗 「ルナさん頭いいですね!これなら万事解決です!」


ルナ 「それに命令で誰かを呼ぼうとしても私の能力使えば消すことだって可能よ」


ルナ 「範囲が決まってるから動かれると範囲外で言われるとどうにもならないけど動けないあなたならずっと範囲内で抑えられるわ」


ルナ 「壊さないでくれるのと世界を破壊する計画をやめてくれるなら解いてあげるわ …どうする?」


アガルノフ 「ならこのままでいいや 計画はやめるわけにいかない これをやめたら今までの準備が全部無駄になる」


アガルノフ 「御館にも莫大な資金を援助してもらって開発してるのにやめるなんて言ったら殺される どっちにしても俺に迂回路はない」


ルナ 「ならその御館を倒せばいいだけじゃない そうすればあなたはやられずに済むわ」


アガルノフ 「簡単に言うな 倒せるならとっくに倒してるよ 正直金だけもらってトンズラするつもりだったんだから」


早苗 「…っえ」


アガルノフ 「俺はあくまでも本人と類にしたロボットを作りたいだけだ 兵器を積んで軍事用ロボットを作りたいわけじゃない」


アガルノフ 「だが御館は兵器を積んだロボットを好んでる いろんな組織と関わりを持ってるから俺が裏切ったらその組織たちに総攻撃され開発した資料な

ど全部持っていかれる」


アガルノフ 「だから無理なんだ どう足掻いてもな」


ルナ 「…裏切れるなら裏切ってるのね」


アガルノフ 「裏切れる状況ならな」


ルナ 「なら解放するわ ほんとの悪に染ってなくてよかった」ザクザク…ブチンっ


アガルノフ 「…っえ」シュルシュル… 縄を切られ自由を取り戻す


早苗 「ちょっルナさん!?なにやってるんですか!」


早苗 「せっかく拘束して動きを止めれたのになんで解放するんですか!そんなことしたらまた悪事を働きますよ!」


ルナ 「…アガルノフは完全な悪じゃないわ だから平気だと思ったの」


ルナ 「このことを話ししてくれた時も嘘つかないで話してくれたでしょ?だから裏切れるなら裏切ってるという言葉も信用できるわ」


早苗 「ですが悪事を働くことには違いありません!また兵器を作られますよ!!」


ルナ 「…そのときは止めるわ 今みたいに縄でも使って」


ルナ 「信じてるからね これ以上作らないって」


アガルノフ 「………」


ルナ 「…ここ掃除した方がいいわよね?かなり散らばっちゃったけど」


アガルノフ 「…あとでルーナたちに任せるよ 今は基地に戻るぞ」スクッ


アガルノフ 「それとお前はまだ立ち上がれそうにないか?立てないならおぶってやるが」


早苗 「だいじょうぶです そろそろ立ち上がれるはずです」ヨット…


早苗 「…ギリ平気です 行けます」ガクガク…


アガルノフ 「…それ、ほんとに行けるか?結構辛そうだが」


ルナ 「…アガルノフ 補助してあげて?私じゃ身長差があって無理だから」


アガルノフ 「その方が良さそうだな 乗れ」スゥ… しゃがみこんで早苗に背中を向ける


早苗 「だ、だいじょうぶです これくらいならなんとか…」


アガルノフ 「エレベーターまでかなり距離あるぞ その間に転んだりしたらよけいに面倒だ」


アガルノフ 「そこまで連れてってやるから乗れ」


早苗 「…わかりました それじゃお言葉に甘えて」スゥ…ポスンッ


アガルノフ 「よっと …意外に軽いな 俺力ないのに普通に持ち上がったぞ」


早苗 「力ないのに運ぼうとしたんですか…てか意外は余計です」


ルナ 「アガルノフ デリカシーが欠けてるわよ」


アガルノフ 「デリカシーねぇ」


タッタッタッ…













夜ーアガルノフの作業室



アガルノフ 「………」カチャカチャ… 御館に頼まれたロボットを作成している


アガルノフ 「………」カチカチ…カチャカチャ……




ルナ 『…信じてるからね これ以上作らないって』



アガルノフ 「………」カチャ… ルナに言われた言葉が脳裏に横切り作業している手を止める


アガルノフ 「……俺だって止められればやめてるよ 兵器開発なんて興味ないんだから」


アガルノフ 「作って渡せば世界がどうなるかだって予想はつく 確実に戦争が起きる」


アガルノフ 「俺は自分の作品を認めてもらうために作成してるんだ 戦争が起きようと関係ない 認めてもらうまでどんなことしてでも……」


アガルノフ 「……どんなことしてでも………」


アガルノフ 「………」


アガルノフ 「…俺のこと、信用してくれてたのに裏切っちまった それなのにまだ信用してくれてんだよな ルナのやつ」


アガルノフ 「あいつは人が良すぎる いくら子供でも裏切られたら離れていくはずだ それなのにあいつは離れていかなかった」


アガルノフ 「…いや、子供なのは俺か 自分のわがままを実現させようとしてるんだからあいつよりも子供だ」


アガルノフ 「まして作ることを禁止されてるものを作ってるんだからあいつの方が大人だ 俺の方が年上なのにな…」


アガルノフ 「…だめだ 気分が乗らない ラジオでも聞こう」スクッ


アガルノフ 「アンテナはギリギリ届くからほんとこの無人島はいいよ 情報が手に入るからありがたい」カチャカチャ…



ラジオ 『ジジっ…次のニュースです』


ラジオ 『現在、東京都秋葉原で謎のガスが発生し そのガスを吸ったものは正気を失い暴走するという異常事態が発生しています』


ラジオ 『政府は対処するため、自衛隊や機動隊などを要請し派遣させましたが全て失敗に終わっています ガスマスクなどしても粒子が細かく、どのような隙間からでも入るとのことで意味がないと世間に答えています』


ラジオ 『近くの住民は全員避難完了しているとの事ですが当面の間は近づくことを禁止にすると発表しました』



アガルノフ 「……謎のガス?なんだそれ」


アガルノフ 「しかもガスマスクとかしても意味ないってよっぽどだぞ どんな兵器使ってんだよ」


アガルノフ 「……兵器?」ハッ


アガルノフ 「……ちょっとまて まさかこのガスって御館様が発生させたものじゃないだろうな 人の自我を失わせるものを東京に使うなんて洒落にならねぇぞ」


アガルノフ 「……確認してみるか」スッピピピ… 携帯を取り出して御館様に電話をかける


プルルルル…プルルルル…ガチャッ


御館様 『もしもし 私だが』


アガルノフ 「アガルノフです 夜分遅くすみません御館様」


御館様 『あぁ君か どうかしたのかな?もしかして頼んでいたものが出来たのかな?』


アガルノフ 「すみません頼まれていたものはもう少し待ってください 少々お聞きしたいことがありまして」


御館様 『なにかな』


アガルノフ 「今現在、ラジオを聞いていたらガスを使った兵器を東京に使用してる者がいると聞きました 御館様が直々に実行なされてるんですか?」


御館様 『そんなこと聞いてどうする?私がやってたとしたらどうするんだい?』


アガルノフ 「もし人手が必要であれば微力ながら自分も協力しようかと」


御館様 『君は君の役割を果たせ いいな?』


アガルノフ 「役割とは別にお手伝いしたいんです ダメでしょうか?(本当はいやだけど)」


御館様 『……では君が作ってるロボットを明日までに仕上げてくれ そのロボットは今東京にいるガス使いに渡すものだ』


御館様 『彼ひとりだと行動が制限されるからね 二人居れば幅が広がる』


御館様 『役に立ちたいならすぐにでも仕上げてくれ 頼むよ』ブツッ


アガルノフ 「あっ御館様!」


アガルノフ 「…切りやがった くそっ一方的に話しやがって」


アガルノフ 「だけどこれでわかった やっぱり御館様の仕業だったか」


アガルノフ 「ガス使いを東京に送っておかしくしてるとかやばすぎだろ さすがにこれはやり過ぎだ」


アガルノフ 「俺は自分の作品を認めてもらいだけで殺すことが目的じゃない 全員殺したら認めてもらうことが出来なくなる」


アガルノフ 「……自爆用で作ってある正邪の偽物渡すか 本来なら別の使い道で使用するものだったが明日までだと間に合わない」


アガルノフ 「武器は今あるものを装備させるか 機関銃とロケット砲、対空砲と生命体探知機を積むか」


アガルノフ 「…それと盗聴器と探知機も付けるか 付ければどこ行ったのかわかる」


アガルノフ 「遠くからでも遠隔できるようにちょっと細工しておくか 万が一に備えて…」


アガルノフ 「……取りかかろう 早く作って明日には渡さないと」


アガルノフ 「遅れたらなにされるかわからん 言い出したのは俺だから言い訳もきかない」


アガルノフ 「…早く作ろう」













夜 滋賀県内ー車の中



ブーン…


カリン 「…まさか自衛隊に助っ人がいるとは思わなかったな 助かったぜ」


カリン 「お前のおかげで爆発に巻き込まれなくて済んだよ 情報サンキューな」


通信主 「いいってことよ 御館様に言われてるというのもあるがこんなクソみたいな国を滅ぼしたいと思ってたからな これくらいどうってことない」


通信主 「武器も適当に選んで持ってきたから適当に使ってくれ 着いたら見せる」


カリン 「ありがてぇ …てかよ、どこに向かってんだ?休みやすみでどっか向かってるが」


通信主 「大阪だ 次攻めるなら東京の次に人口が多い大阪がいいと思って向かってる」


通信主 「そこでならまた大いにガス撒けるだろ?」ニヤリ


カリン 「おいおい自衛官が思いつくようなことじゃないな お前ほんとに自衛隊かよ?」ニヤリ


カリン 「最高じゃねぇか!あんなところでガス捲けるなんて心躍るぜ!!」


通信主 「だろ?しかも東京にいたはずなのに大阪にいるなんて知ったら国民は混乱する 政府だってどうやって向かったのか調べるはずだ」


通信主 「まさか自衛官に裏切り者がいるなんて誰も思わないだろ バレても次の手は考えてるからバレたところで痛くないのがまた良いところ!」


カリン 「バレても平気なのか?」


通信主 「あぁ むしろバレたら都合が悪くなるのはあいつらだ 国民に自衛官の中に裏切り者がいるなんて言えないだろ?」


通信主 「それを逆手に取るんだ 国民にバラして批判を浴びさせ、まだ中に裏切り者がいると嘘の情報を流せばみんなが疑心暗鬼 指揮の精度が落ちる!」


通信主 「自衛隊もそうだが日本軍の弱点は指揮官がいなくなること 指揮する人がいなくなればバラバラになり自分勝手な動きをするようになる」


通信主 「指揮を執るやつが裏切り者だと言えばそいつらは捕まるか殺される また新しく指揮官が生まれたら同じようにすれば永遠に指揮官がいない状態を作れる」


通信主 「簡単だろ?日本はリーダーシップさえ居なければただの雑魚なんだよ こんな国早く滅ぼして自由になりたいぜ!」


カリン 「自由になれるって…俺はこの世界の人間じゃないからわからないが国が崩壊したら自由になれるのか?」


通信主 「俺はな!他のやつは知らんが国家が滅びればやりたい放題なんだ 亡命とかしない限り放浪者になってなにをしても許される存在になるんだ」


通信主 「国家に属してると法律だのルールだのといろんなことに縛られる もちろん好き勝手やってもいいんだがこの国の犬共はそれなりに優秀でな 下手なことするのすぐ捕まるんだ」


通信主 「崩壊させれば犬共は亡命するか無法地帯になった場所で暴れるかのどちらかになる 力があるものが正義になっちまうんだ!」


通信主 「知能?そんなもの使い物にならん 知能なんかでどうにもならん 力こそ全てを支配する!!」


通信主 「他の国に攻撃しても国家を持たないから裁かれる心配もなくなる もちろん成敗は来るだろうがそんなの関係ねぇ 殺られる前に逃げていろんな国を攻撃する!!」


通信主 「それが俺の野望だ こんな国を滅ぼして力こそ正義な世界にし崩壊させる!日本なんて国はいらねぇんだよ!!」


カリン 「……なんかよくわからないんだが とりあえずこの国を崩壊すればお前は好き勝手できるということか?」


カリン 「自由になって他の国に攻撃しても狙われてたらあまり良くなさそうだが」


通信主 「あーっはははは!!たしかに今の説明じゃそう思うよな だがそうなっていいんだ」


通信主 「俺は戦争主義者だから争いまくっていいんだ 狙われても奴らをぶちのめせればそれでいい!」


通信主 「だがひとりじゃキツイからお前みたいな強力な仲間が必要なんだ ガスを操って暴走させるやつなんてこの世に居ないからな」


通信主 「だからお前には期待してるんだ 全力でサポートしてやるから期待してるぞ」


カリン 「それに関しては任せろ 俺は混乱さえ起こせればそれでいい!」


カリン 「混乱を起こして人々が絶望に堕ちて死んでいく姿は最高だからな!あの姿は何度見ても飽きない!」


カリン 「すぐ殺せるガスも出せるがそれじゃつまらない 苦痛を味わらせて殺すのが好きだ!!」ニヤリ


通信主 「ちゃんと殺せるようにしろよ?それで生きてたら二度手間になるぜ」


カリン 「ちゃんと上手くやってるよ ちょっと吸っただけじゃ死なないがある程度吸えば理性が失って仲間割れを起こす」


カリン 「生きてる生物なら誰でも効くようにしてあるからガスを出してる俺には誰も近寄れない!ほぼ無敵と言っても過言じゃない!」


通信主 「遠距離攻撃には弱い以外はな」


カリン 「やめろ 俺の弱点を言うな」



プルルルル…プルルルル…


カリン 「っん 電話か 御館様かな?」スッ


通信主 「他のやつからは来ないだろ あの方しかいないだろ」


カリン 「人を友達いないみたいに言うな まぁ悪魔と契約してからはいないが」ピッ


カリン 「もしもしカリンです」


御館様 『やぁカリン こんな時間に電話かけて悪いね 今平気かな?』


カリン 「だいじょうぶです どうかしましたか?」


御館様 『通信主から聞いてると思うけどロボットが支給される日が明日になった 目的地に着いたら住所などを教えてほしい』


御館様 『ガスが効かない相手が出てきたら君は負けるからね その対策としてそれなりに武器は積ませるよう指示してるから期待していい』


カリン 「ありがとうございます 非常に助かります」


御館様 『それと君の評価だがかなり高成績を得てる 君のおかげで犠牲者が五百人突破した』


御館様 『まだまだ被害は出るだろうが今現在でもかなり順調だ これからも期待してるよ』


カリン 「はい 期待に応えられよう頑張ります」


御館様 『今近くに通信主はいるかな?いたら変わってもらいたい』


カリン 「今運転してるので変わることは…」


御館様 『ならスピーカーモードにしてくれるかな それなら話ができる』


カリン 「わかりました」タタンッ


御館様 『やぁ通信主 うまく接触して協力してるようだね さすが自衛隊だ』


通信主 「ありがとうございます」


御館様 『君も大いに期待してるからね 自衛隊の情報を持ってこれるのは君だけ』


御館様 『もしバレたら殺されるから気をつけてね さすがに相手が自衛隊だと分が悪い』


通信主「わかっています バレないよう気をつけます」


御館様 『よろしい それじゃ…の前にひとつ伝えておくことがある』


カリン 「はい なんでしょう?」


御館様 『ロボット製作してる奴がなにやら情報を欲しがっていてね 元々兵器開発をする奴じゃなかったからいろいろと疑うところがあるんだ』


御館様 『裏切るかまではわからないがもしかしたらありえる もしそうなったらロボット製作してる奴は消さなければならない』


御館様 『もしロボットを送られてきたら変なものがついてないか確認しておいてほしい 変なものがあったらすぐ知らせてくれ』


カリン 「…御館様 疑うならいっそのこと始末してはどうですか?始末した方が早いかと思いますが」


御館様 『まだ確証がないからすぐにはできないんだ それにあいつの技術力はそんじゅそこらの開発者なんかよりずば抜けて高い』


御館様 『無能なやつなら疑う時点で始末してもいいんだが有能だからまだ使いたいんだ だからとりあえずは生かしておく』


カリン 「なるほど わかりました」


御館様 『君たちの活躍期待してるよ それじゃ』ブツッ


カリン 「…」スッ…


通信主 「…データ盗めばいいんじゃないのか?技術の高いやつなんていっぱいいるだろうに」


カリン 「だよな それは俺も思った」


カリン 「まぁなんかあるからそいつにやらせてるんだろ そうじゃなきゃ生かしておく理由がない」


カリン 「もしくは俺のガス使ってあやつり人形にする方法もあるんだがそれ教えた方がよかったか?」


通信主 「いや お前はお前の役割があるからそれをやらないとまずいだろ そいつを操ってたら計画に支障が出る」


通信主 「それに裏切りがまだ決定したわけじゃないからやるならハッキリしてからの方がいい 勝手にやると俺たちの首が飛ぶかもしれない」


カリン 「…それだけは避けたいな 勝手な真似はしない方がいいな」


通信主 「その方がいい …っと そろそろ着くぞ」


ブロロ…













数日後…



大阪市内



ザワザワ…


一般人 「ねぇ聞いた?東京の方かなり危ないらしいわよ」


一般人 「そうみたいね 警察も動いてるみたいだけどまったく効果ないみたいじゃない」


一般人 「こわいわねー こっちにまで被害が出なければいいわね」


一般人 「たぶん平気よ ここから東京は遠いもの!」


一般人 「それもそうね」



一般人 「さぁいらっしゃいいらっしゃい!今日は獲れたての魚が揃ってるよー!!」


一般人 「アジでもサバでもイワシでもなんでもあるから見てらっしゃーい!」



一般人 「へいそこのあんちゃん!ちょっとウチに寄ってかないかい?いい子いるよー!」



ブロロ…キィっ


大型トラック 「」賑わう大阪市内の繁華街のど真ん中に大型トラックが止まる



一般人 「なによこの車 邪魔ね!」


一般人 「ちょっとどきなさいよ!こんなところで止めんじゃないわよ!」


一般人 「運転手なにしてんのよ!こんなところに止めて!!」


大型トラック 「」ウィーン… トラックの荷台が上向きに開いて中身が現れる


噴射機 「「」」キラーン 左右対象に大型の噴射機が五機ずつ並べられて住民たちに向けている(例・火炎放射器)


一般人 「ーっな!?」



噴射機 「「」」ブシューっ!!!!!! 一斉に噴射機から白い煙が放出され住民たちに襲いかかる


一般人 「おわっ!!なんだこれ!?」


一般人 「ごほっごほっ!!め、目が…鼻が……!!」ゴホゴホ…


一般人 「ーっ…あれ?なんだ 目の前が……おかしく………」ボヤァ…


一般人 「………あは」ニヤリ


一般人 「あはははははっ!!あーっはははははは!!!!」


一般人 「あはははは!!人がいっぱいいるー!!」


一般人 「殺せころせ!!全員皆殺しだー!!」


一般人 「死ね!!死ね!!みんな死んじまえー!!」


一般人 「オラァ!!死ねぇ!!」ドスッ!! 市民にボールペンを武器にして腹に刺す


一般人 「がぁぁっ!!…てめぇもしねぇ!!」ドスッ!! 鉛筆で脇腹刺して反撃する


一般人 「ヴゥゥ…!!」


キャーッ!!!!アーッハハハハ!!!!



大型トラック 「」ガチャッ


カリン 「んー♪良い叫び声だ みんなガス吸って暴れてる!」


カリン 「通信主からもらったこのトラックに火炎放射器を改良した武器は最高だな!こんな街中でガスを使えるなんて夢にも思わなかった」


カリン 「これならこの場所も早く落とせそうだな さっさとここを落として次の場所行かないと」



一般人 「あはははは!!死ねぇ!!」ザッザッザッ!!… カリンに向かって持ってるハサミで誘うと…


大型トラックドア窓 「」ウィーン…



パァンっ!!


一般人 「っ…」バシュンッ…ドサッ 頭を撃たれてその場に倒れる


ロボ正邪 「おいおい油断しすぎだぜ?ちゃんと周り見ろよ」スチャッ ドアの窓を開けてAK-47を構え一般人を射殺する


カリン 「別に油断はしてない 来たら濃厚ガスを浴びさせて殺してやろうと思ってたんだよ」


カリン 「余計なことすんじゃねぇよ …まぁ、まだ殺す奴らはいるから別にいいがな」


ロボ正邪 「ならいらねぇ言葉言うな それより早く次の場所行くぞ いつまでもここにいたら遠距離から攻撃される」


カリン 「わかってる また運転頼むぞ」


ロボ正邪 「あいよ」








陸軍本部



陸軍元帥 「なんだと!?今度は大阪でガス発生だと!!」


部下 「はい!今現在、大阪市と豊中市にガスが巻かれ一般市民が暴れています!」


部下 「近づけないため細かな数は把握できませんが軽く百の死亡者が出ています!」


陸軍元帥 「今すぐ大阪市と豊中市に警戒網を張れ!他の市町村に行かれないよう検問をかけろ!」


部下 「はっ!」


タッタッタッ!!…パタンッ


陸軍元帥 「っ…まずいことになった まさか東京から大阪に行ってたとは」


陸軍元帥 「東京を落としたら次に隣の県に行くと踏んでいたんだが…完全に読み違えた」


陸軍元帥 「しかしどうやって向かったんだ?東京には検問を張ってるから怪しい奴がいたらすぐ捕まえれてるはず」


陸軍元帥 「顔がわからないとはいえガスを使うくらいだから道具なんかを持ってるはずだ 徹底してチェックさせていたはずだが…」


陸軍元帥 「…考えられることは部下たちがチェックを怠ったか、どこか抜け道があってそこから抜けたか」


陸軍元帥 「もしくは…裏切り者がいるか」


陸軍元帥 「一番考えたくないことだな もしいたとしたら機密情報露出は当たり前だが兵器なども提供されたら洒落にならん」


陸軍元帥 「いないことを願いたいが…」



固定電話 「」プルルルル…プルルルル…ガチャッ


陸軍元帥 「もしもし」


部下 『お疲れ様です 陸軍一等兵です 今よろしいでしょうか』


陸軍元帥 「どうした」


部下 『はい 今現在、武器の整理を行っていたところ複数の武器がなくなっていることを確認したんですがいくつかなくなっていることが判明して…』


陸軍元帥 「なんだと!?」


陸軍元帥 「(うそだろ!まさか本当に裏切り者が!!)」


陸軍元帥 「…なんの武器がなくなってる 武器の使用許可はどこも出てないが」


部下 『えっ!?えっと…なくなってる武器が催涙噴射機と固定砲台四台、ロケットランチャー二丁、手榴弾五個、地雷十個、機銃二丁、ショットガン二丁、ハンドガン二丁、弾薬数多く減ってます…』


陸軍元帥 「ーっ…か、監視カメラは……?(そんなに……)」サー…


部下 『それが…監視カメラのデータが全て削除されているんです バックアップの方も全てきれいさっぱりと』


陸軍元帥 「っ…なんてことだ いちばん最悪な展開になるなんて!!」ギリッ!!


陸軍元帥 「このことは他のものには言ってないな?」


部下 『はっはい まだ誰にも…』


陸軍元帥 「このことは他の者には言うな もし聞かれたらわしが使ってると言え」


部下 『…わかりました 報告は以上です』


陸軍元帥 「何かあればまた連絡くれ それじゃ」ガチャッ


陸軍元帥 「……まずいことになった 陸軍に裏切り者がいることが明白になった」


陸軍元帥 「あれだけの武器を持ち込み、尚且つ監視カメラのデータを消せるとなると軍の者しかできん」


陸軍元帥 「監視カメラは至るところに設置されてるからそれを一般市民がくぐり抜けて武器庫まで行けるはずがない データも軍が管理してるから関係者でなければ場所も消去法もわからない」


陸軍元帥 「それを知ってる者はかなりいるから絞るに絞れん…おそらく指紋なども付かないよう手入れしてるだろ カメラの位置把握してるぐらいだから後先のことも考えてるはず」


陸軍元帥 「……鑑識はあとでやるとして協力者の海軍元帥に電話しなくては こうなると艦娘の力を借りなくてはまずいかもしれん」


陸軍元帥 「陸上戦になることがほぼ確定だがこのままでは被害が拡大するだけだ 恥を惜しんで報告し協力してもらおう」ガチャッ


陸軍元帥 「(裏切り者がいるなんてあまり言いたくないが…しかたない)」カチカチカチッ…


プルルルル…プルルルル……


ガチャッ


海軍元帥 『もしもし 海軍元帥だが』


陸軍元帥 「陸軍元帥だ すまんな忙しい中電話して」


海軍元帥 『構わん それよりどうした?今テレビで大阪が大変なことになってるみたいだが』


陸軍元帥 「…あぁ そのことについて少し話がある 今周りには誰もいないか?」


海軍元帥 『こっちは平気だ 話してくれ』


陸軍元帥 「……裏切りが発覚した 部下に内通者がいる」


海軍元帥 『なんだと!?それはほんとうか!!』


陸軍元帥 「あぁ しかも武器庫から多くの武器が持ち込まれた 誰にも使用許可を出してないから間違いない」


陸軍元帥 「カメラのデータは全て消去されていると部下から情報を得た カメラの位置やデータ管理所を知ってるものは陸軍の者しかいない」


陸軍元帥 「それを知ってる者もかなりいるから絞るに絞れん 鑑識もするがカメラやデータ消去をしてる時点で期待はできん」


陸軍元帥 「証拠隠滅も徹底してるだろうから見つからんだろ…」


海軍元帥 『…これ以上武器を持ち込まれると被害が拡大する カメラだけでなく常に警備をつけろ』


陸軍元帥 『もちろんそうする 今日から三人体制で警備させる』


陸軍元帥 「それと艦娘の力も借りたいんだ 陸上だが可能か?」


海軍元帥 『可能だがガス攻撃は防げんぞ 艦娘も人間と同様、ガスを吸えば理性を失い暴れ回る』


海軍元帥 『艦娘の力で暴れ回られたら被害が甚大だ 艦載機の搭乗員も同様だぞ』


陸軍元帥 「それはわかってる 戦力としても参加してほしいが主に荷物を運んだりするのに協力してもらいたいんだ」


陸軍元帥 「民間人を避難誘導させるときに住民はある程度荷物をまとめて持っていくからな その荷物を運ぶのに艦娘たちの力を借りたい」


海軍元帥 『…陸軍だけじゃ足りんのか?』


陸軍元帥 「残念だが圧倒的人手不足だ ましてガスを吸って死傷者が多く出たから余計に足りないんだ」


陸軍元帥 「部下を向かわせる前にもっと詳しく調べるべきだった 民間人の救助を優先したがために被害が拡大した」


陸軍元帥 「…行動が裏目に出てしまった このままでは非常にまずい」


海軍元帥 『…たしかにそうだな このままだとかなりまずいな』


海軍元帥 『わかった 各鎮守府から応援要請を送る 集められた艦娘を陸軍の援軍として協力させる』


陸軍元帥 「たすかる …ほんとにすまないな 借りは必ず返す」


海軍元帥 『お互い様だよ こちらもなにかあったら協力してくれ』


陸軍元帥 「もちろんだ その時は必ず手を貸す」


海軍元帥 『頼もしい限りだな それではな』ブツッ…


陸軍元帥 「………」カチャンッ


陸軍元帥 「…ふぅ これで人材の方はなんとかなる あ奴に頼んで正解だった」


陸軍元帥 「艦娘の力なら戦力はもちろん、民間人の救助活動にも参加できる とりあえず一難は去った」


陸軍元帥 「(だが根本的には解決してない 今はいいが騒動が収まったら協力してくれた者たちは元の持ち場に戻ってしまう そうなれば結果的に人材不足になる)」


陸軍元帥 「(……いや 人材に関してはなんとかしよう そんなことよりも今はガス男の対策をしなくては)」


陸軍元帥 「(陸軍にも裏切り者が居るとなるとその者も見つけなくてはならない 見つけるとなるとかなり難しい)」


陸軍元帥 「(少量の武器が持っていかれたなら再び持っていく可能性があるから別の防犯カメラを設置すればすぐ捕えられるが多く持っていったならバレる前提で一度だけで済ませたのだろう)」


陸軍元帥 「(再び持っていく必要がないなら警備を強化しても意味がない 探し出すなら今しかない!)」ガタッ


陸軍元帥 「(完璧な人間なんてこの世に存在しない 確実になにか証拠があるはずだ!)」カチャカチャ…チャキッ


陸軍元帥 「(指紋やカメラを隠せても靴や髪の毛なんかで見つかる可能性がある それに賭けるしかない!)」タッタッタッ…


陸軍元帥 「(裏切った事を後悔させてやる!!)」ガチャッ…


パタンっ…













横須賀鎮守府



提督 「……そうか 今日も収穫なしか」


長門 「あぁ こちらの世界に外の世界の者がいると思われる場所は見当たらなかった」


長門 「かなり遠くまで探したんだが手掛かりひとつ見つからない 敵をここに送るぐらいだからそこまで離れてないと思うんだが」


提督 「…そうだよな 偽長門たちを送り込んでるなら距離はそこまでないはず 近くの無人島を目つけてたんだが……当てが外れたか」


提督 「無人島の中の探索は?外見だけ確かめた感じか?」


長門 「外見だけ調べた 中は見るまでもないと判断して見なかった」


長門 「あれだけの兵力を持ってるならちゃんとした基地を建ててるはずだ ここら辺の島は規模が小さいから大規模な基地は建てられない」


提督 「地下に建ててる可能性もゼロじゃない 地上だと狭かったり見つかる可能性があるからあえて作ってない可能性もある」


提督 「大変かもしれないが次は内部も探索してくれるか?」


長門 「わかった だが時間はかかるぞ?島の大きさにもよるが内部探索はより細かく見ないといけないから」


提督 「構わない 六人編成でひとつひとつ調べてくれ」


長門 「了解した」


プルルルル…プルルルル……


提督 「っん 電話か だれだ?」ガチャッ


提督 「はいもしもし こちら横須賀鎮守府指揮官です」


元帥 『海軍元帥じゃ 今いいかな?』


提督 「っ! 元帥殿 わざわざ直通で電話とは…なにかありましたか?」


元帥 『何も無ければ連絡せんよ …正直、今お前さんは偽艦娘の対処をしとるから頼みたくなかったんだがそうも言ってられなくてな』


元帥 『今から話すこと機密情報だからくれぐれも気をつけてくれ』


提督 「わかっています それで頼み事とは?」


元帥 『先程陸軍元帥から連絡が来てな …部下の裏切りが判明したそうだ』


提督 「ーっ!!」


長門 「……わたしは出た方がいいな その話し聞かない方がいいだろう」


元帥 『んっ長門がいたか お前さんは聞いてもいい』


元帥 『外の世界のことを知ってるものなら構わない むしろ聞いてもらって協力してもらいたい』


長門 「いいのであればお聞きします 続きをお願いします」


元帥 『うむ 陸軍の部下の誰かが裏切り行為をした』


元帥 『その証拠となることが武器庫から数多くの弾薬や爆薬、銃火器が持ち出されたそうだ もちろん使用許可は出ていない』


元帥 『カメラなども設置していたがデータは消去済み カメラの設置場所を把握してる時点で民間人でないことは断定』


元帥 『指紋がないか陸軍元帥自ら鑑識を行うと言っていたがカメラのデータなどを把握管理してる時点で期待はできないだろう さらに大阪でガス男がガスを撒き散らしていると情報を得た』


提督 「えっ!?今度は大阪に!?」


長門 「ばかな 東京から大阪までかなり距離あるぞ その間に交通機関で取り調べを受けたら検挙されるはずだ」


元帥 『おそらくだが方法としていくつか思いつく 一つ目は抜け道を知っていて検問を全て逃れる方法』


元帥 『道を完全に把握してないとできないが不可能ではない ナビを使えば意外にも行ける』


元帥 『二つ目は自衛隊員が関与して検問を突破してる 自衛隊員なら検問を難なくと突破できる 裏切りが判明してるならこの可能性もある』


提督 「ただその方法ですと足が着きますね 顔は見られ通過した記録が残ります」


元帥 『その通りだ さすがに検問の者たちと手を組んでるとは考えにくい 管轄が違う上、検問所にそのもの達が上手く配置される可能性は低いと思う』


元帥 『複数人で動いても仲間じゃないものたちも配備されるだろうからそうならないのにかけるのはさすがに博打すぎる』


元帥 『そして三つ目は上空を飛べた場合だ 上空からなら検問など全て回避できる』


提督 「……飛べたら空からガスばら撒きません?効率を考えて」


元帥 『全く同じ考えだ だからそれもありえないと判断した』


元帥 『だから残った最初の案、検問を避けるように裏道を通ったと予想してる それが一番濃厚だろう』


元帥 『東京の件でも多くの自衛隊員が負傷して再起不能になってるから人材不足に陥ってる その事で海軍に援軍要請が入った』


提督 「……海軍に援軍要請、ですか?」


長門 「なぜ海軍なんだ?普通空軍に要請しないか?」


元帥 『空軍は空だからな 陸で活動してないわけじゃないがどちらかというと海軍の方がまだ適してる』


元帥 『お主らたちも忙しいのはわかるが何人か応援で向かわせてはくれないか?強制はしない』


提督 「………」


提督 「(今の現状だと応援に出せなくはないが艦娘は陸上戦に向いてない 何かあったとき用に陸上戦はしてなくはないがそこまで練習させてない)」


提督 「(練度の低い艦娘たちは応援に行かせられない 経験がまだ浅い上に陸上戦を軽くしか学ばせてない)」


提督 「(前回の偽艦娘襲撃のときは相手人数が少なかったからなんとかなったがあれが大人数だったら…)」


長門 「……提督 もし熟練者を向かわせるなら私が行こう ここは陸奥たちに任せれば平気だろ」


提督 「…頼めるか?正直、あまり頼みたくないんだが」


長門 「なに この基地に属する艦娘なら平気だろう それとも信用出来ないのか?」


提督 「そういうわけじゃない もちろんみんなの実力を信じてる」


提督 「だが相手は未知の力を使用してくる ガス男もそうだが偽艦娘を作って襲ってくる敵、しかも能力持ちの偽物も使ってくる」


提督 「予想を遥かに超える力で攻めてくる状況で応戦するための人数を減らしたくない まして一軍に属するお前をよけいにな」


長門 「だがそれで他の部隊を見捨てていいことにはならない いくら管轄が違うからと言っても陸軍が崩壊すれば陸地を守る兵士がいなくなる」


長門 「警察や機動隊はいるが陸軍と比べたら完全に劣る 崩壊させないためにも協力するしかない」


提督 「……たしかにそうだな 長門の言う通りだ」


提督 「だけどひとりだけじゃ足りないからもう二人は付けないと 長門意外にも向かわせるとしたら…」


長門 「吹雪と加賀はどうだ?護衛で吹雪を頼り偵察は加賀に任せる」


提督 「…一軍は残して起きたいが練度の低い者を向かわせるわけには行かないからな 仕方ないか」


提督 「わかった 長門、加賀、吹雪の三人に任せる すまないが頼む」


長門 「了解した」


提督 「元帥殿 長門達を向かわせますので日時や場所など教えてもらえますか?その日に合わせて準備させます」


元帥 『日時は三日後の午前中に迎えを出す 場所は〇〇基地だ』


元帥 『陸軍は艦娘の存在は知っとるが姿までは知らんがバレても問題はない だが市民にバレるといろいろ問題事が起こる』


元帥 『艦娘だとバレないように陸軍専用の軍服を用意するからそれを着用して行動してくれ 軍服は明後日までに郵送する』


提督 「わかりました よろしくお願いします」


元帥 『話は以上だ 仕事中に邪魔してわるいな それじゃのう』


提督 「はい 失礼します」


ブツッ⋯


提督 「⋯⋯マジか 大阪も襲撃されてんのか 相手も本気で日本を潰しに来てるな」


提督 「偽艦娘もかなりまずいがガス男もかなりの脅威だ 問題事が多すぎて頭がおかしくなりそうだ⋯」


長門 「弱音を吐くな 指揮官なのだから部下の前で泣かせない面見せるな」


提督 「⋯そうだな すまない」


提督 「それじゃすまないが三日後に陸軍の増援に行ってもらうから準備をしてくれ」


提督 「装備の点検もそうだが体調にも気をつけてくれ 不備があったらすぐ明石に頼んで調整してくれ」


長門 「わかった」













会議室



吹雪 「⋯っえ 派遣、ですか?」


長門 「あぁ 陸軍元帥直々の応援要請だそうだ 私は自ら志願してふたりを推薦した 勝手なことしてすまない」


加賀 「それは構いませんが⋯ですがなぜ私たちを?戦力で考えるなら青葉や陸奥の方がよかったのでは」


長門 「火力重視で行ったら脳筋すぎるだろ それにここを守らなければいけないのに火力重視の私たちが行ったらまずい」


吹雪 「長門さんが脳筋すぎると言うことあるんですね⋯初めて聞きました」


長門 「おい」


加賀 「事情はわかりました ⋯ちなみに、なぜ一軍隊全員を呼ばなかったんですか?全員呼んで話した方がよかったのでは?」


長門 「⋯⋯まだ話してないことがあるんだ その事は他の者には言わない方がいいと思ってな」


吹雪 「まだあるんですか?しかもみなさんに言わない方がいいなんて」


加賀 「よほどのことのようね 教えてくれるかしら?」


長門 「⋯⋯陸軍に裏切り者がいるみたいだ しかも武器なども数多くなくなっていると報告があった」


吹雪&加賀 「「ーっ!!」


長門 「さすがにこのことを陸軍に行くもの以外に話すのはまずい まして裏切りなんて知らせたら混乱する」


長門 「機密情報だが事情を知ってないと後にわかったら混乱するからお前たちだけには話さないといけなかった だから他の者には言わないでくれ」


加賀 「⋯わかりました そういうことでしたら話さないでおきましょう」


吹雪 「陸軍に裏切りのがいるなんて⋯またとんでもない事になりましたね」


長門 「あぁ まったく同じ軍人として恥ずかしい話だ 国家を裏切るなんて言語道断!万死に値する」


長門 「そういうわけだからすまないが準備を頼む 三日後にここを出るから覚えといてくれ」


吹雪 「わかりました!」


加賀 「いつ帰って来れるのかしら そこが気になるわ」


長門 「元凶を倒すまでだろうな その間は陸軍基地で寝泊まりするだろ」


加賀 「おなかいっぱい食べれればいいんですが⋯」


長門 「無理だろうな 陸軍の食事は徹底してるから量が決まってる そこは諦めてくれ」


加賀 「足りなかったら食料庫襲います」


長門 「別問題になるからやめろ⋯」














数日後⋯



陸軍基地ー広場



陸軍指揮官 「全員整列!!」


陸軍部下達 「「」」ザッ!! 呼び掛けと同時に綺麗に整列する


陸軍指揮官 「いつもなら朝の挨拶から始めるが今日から他の軍隊からやってきた援軍たちの紹介からする!」


陸軍指揮官 「海軍所属 戦艦 長門!」


長門 「戦艦長門だ 陸軍元帥から要請を受けてここに来た よろしく頼む」


陸軍指揮官 「海軍所属 空母 加賀!」


加賀 「正規空母加賀です ご飯が足りないとなにするかわからないわ よろしくお願いします」


吹雪 「ちょっ加賀さん⋯」


陸軍指揮官 「海軍所属 駆逐艦 吹雪!」


吹雪 「駆逐艦吹雪です 護衛や補助を担当します よろしくお願いします」


陸軍指揮官 「以下他の海軍基地のもの達!」


陸軍指揮官 「以上が今回我々のところへ来てくれた援軍だ 階級関係なしに失礼のないように!」


陸軍部下達 「「はい!!」」


陸軍指揮官 「それでは艦娘の方々 予定通り警備や物資移動などをお願いします」


長門 「わかった なにかあればすぐ知らせてくれ 戦闘や力仕事なら任せろ」


陸軍指揮官 「頼もしい限りです」