2022-06-26 13:19:28 更新

概要

この作品は【霧雨 魔理沙】と オリキャの【大野 神尾(おおの かみお)】をメインにした作品です。


前書き

霧雨 魔理沙

・元気が一番の普通の魔法使い 魔法の森に家を建てて住んでいる
・努力家でいつも魔法の研究をして腕を磨いている
・今回の作品のヒロイン


大野 神尾(おおの かみお)

・半妖半人の【狼(おおかみ)】の人喰い妖怪 人間なら誰でも喰らい尽くす危険すぎる人物
・結界を貼った魔法の森の一部に小屋を建てて住んでいる 基本的に一人で住んでいて誰とも釣り合わないようにしてる一匹狼
・主食は主に野菜など(人喰い妖怪なのに!?)

能力 丸月(満月)で暴走する程度の能力
能力 静月(新月)で人間に戻る程度の能力












…どうして、なぜ……どうしてこうなった



わたしはただ、こいつを助けたかっただけなんだ こいつは……なにもしてないのに、どうして………



こいつは半妖だが誰一人として人を殺してない 食べてない!なのに……どうして………



どうして、お前はこいつを【殺したんだ!!なぜ退治したんだ!!】



こいつがなにをしたって言うんだ!!人間と妖怪が恋することがそんなにいけないのか!



なにもしてないのになぜ殺されなくちゃいけない!!わたしのすべてをぶち壊したお前が憎い!!



憎い、憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!!!




魔理沙 「どおしてこいつを殺したんだ 霊夢っ!!!!」ポタポタ…


霊夢 「………」


? 「」ドバァ… 腹に大きな穴を開けられて絶命している



雷雨が鳴り響き、滝のような雨が魔理沙たちに降り注ぎ打ちつけている 雨の音でほとんどの音がかき消されるであろうことに、魔理沙の怒鳴り声はその雨の音を超え何メートル離れてる者たちにも聞こえるほど通っていた



怒り、悲しみ、憎しみ、失恋、裏切り…すべてがこもった怒鳴り声は霊夢の体全身に大きく響いた その声にあの博麗の巫女でさえ震えを効かせている



魔理沙がどれだけ怒っているのかは霊夢も理解していた だが博麗の巫女としてやらなければならなかった 放っておくとは不可能だった…



魔理沙が私のことを許さんとすることはもちろん、殺されることも把握 …裏切ったのだから当然の報い



だがそれではいわかりましたとは言えない 魔理沙も問題を起こしていた半妖と手を組んでいた…これは完全な違反行為である



何度も忠告した。会う度に関わるのはやめるよう伝えた これ以上関わってるとまずいとも伝えた…にもかかわらず、魔理沙をすべて無視したのだ



もちろん魔理沙も始末する対象に入っている 関わってはいけないと伝えたのにそれを無視したのだ わたしは悪くない……そう思いたかった



霊夢 「…魔理沙 わたしは……」


魔理沙 「ぶっ殺してやる!!」スチャッ 八卦炉を構えマスタースパークを放とうと…


霊夢 「(…やっぱりダメね なら仕方ないわね)」スゥ… お祓い棒を構えてトドメを刺そうと…




…じゃあね まりさ………





















恋に落ちた魔理沙 人喰い妖怪の報い





















魔法の森ー魔理沙の家



ガチャッ


魔理沙 「おっしゃー!昨日もいい天気だ キノコ狩りだぜぇ!!」


魔理沙 「魔法の材料が少なくなってきたから大量に取らないとな 待ってろキノコ!今から行くぜ!!」ザッザッザッ…



魔法の森に住む普通の魔法使いこと霧雨魔理沙 人間でかなり危ないと言われている魔法の森に住んでいて、いつも自分の好きなように動いている



特に何もないときには博麗霊夢のところに遊びに行ったり、アリス・マーガトロイドのところに紅茶を飲みに行ったり、大図書館に行ってパチュリー・ノーレッジから本を盗…いや、借りに行ったりと自分の本能に過ごしていた



忙しいときは大抵魔法の研究をしてる時が多い もちろん自分のスペルカードをいかに上手く使いこなし、どういう行動を取れば相手を倒せるのかも研究している



自分の努力を誰かに見られることが嫌いで常に影で頑張っている 努力家で元気がある



今日は魔法の研究に必要不可欠なキノコを取りに行くため危険度が高い森の中へと足を進めて行った














魔法の森



魔理沙 「いやっほー!!キノコ大量だぜー!!」ブチブチブチブチッ


魔理沙 「でかいカゴで来たのにまさかいっぱいになるとは思わなかったぜ!今日は運がいい!」


魔理沙 「中には毒キノコも混ざってるが関係ねぇ!どうせ魔法の材料になるから毒なんか気にしねぇ!!」


魔理沙 「いやぁーこれだけ取れれば充分だ!むしろ多いくらいだ あとでアリスのところに行って分けてくるか」


魔理沙 「よーし!それじゃ帰ろっと!」ズシッ 満タンに入ったカゴを背負って帰ろうと…



…キィンッ!!


魔理沙 「っ!」ピクッ


魔理沙 「…なんだ?今なにかしたか……?」


魔理沙 「(気配的になにか結界を張ったような感じが…こんなところで?)」


魔理沙 「(だけどかなり弱い結界だな 今身体中に電気が走ってるが全然痛くねぇ…これは妖怪除けの結界だな)」ビリビリ… 微弱ながら身体中に電気が走ってるがまったく効果なし


魔理沙 「(こんなところで使うということは誰かここに迷い込んで危ない目に遭ってるのか?だが悲鳴や騒音が一切聞こえない)」


魔理沙 「…調べに行ってみるか もし人間が襲われてたらまずいからな」


魔理沙 「けど騒ぎ声とか聞こえないから急がなくてもいいかな なるべくバレないように行くか」ドサッ ザッザッザッ… カゴを置いて歩きで結界を張った誰かの元に向かっていく












魔法の森ー誰かの民家



ザッザッザッ…


魔理沙 「…ここか この民家から結界が張られてるな」


魔理沙 「しかしこんなところに民家があるなんて知らなかったな いつから建ってたんだ?」


魔理沙 「見た感じだとそれなりに新しいな まだ建てられて日が経ってないのか」


魔理沙 「(にしてもなんでこんなところに建てたんだ?妖怪除けの結界を使うならわざわざこんなところに建てなくてもいいと思うが)」


魔理沙 「(…まぁいい とりあえず確認してみるか)」ザッザッザッ…






? 「……っ」ピクッ


? 「…誰か来たな 妖怪除けの結界を張ったのに」


? 「…だれだ?」スクッ リビングに備えつけている椅子から立ち上がり警戒し始める






魔理沙 「…」ザッザッザッ…


魔理沙 「(…一階建ての木造建築か 窓も付いてるが全部カーテンで閉められて中の様子が見えない)」


魔理沙 「(家の周りにはなにもない 農作物なんかも育ててないみたいだな)」


魔理沙 「(…なにがいるんだ?)」ザッザッザッ 家の玄関前までなるべく足音を立てないで向かいたどり着く


魔理沙 「…」スゥ… ノックしようと手を上げ…



…だれだ


魔理沙 「っ!」


……気配的に妖怪じゃないな 人間か?


まぁ誰でもいい なんの用でここに来た?ここにはなにもないぞ 俺は人喰い妖怪だからさっさと帰りな


死にたくなければな…


魔理沙 「……へぇ けっこう忍び足で来たつもりだったんだけどな 気づいたか」


魔理沙 「私はお前よりも先にこの森に住んでる者だ 同じ魔法の森で住んでるのに挨拶もなしかよ」


魔理沙 「同じ場所に住んでるなら挨拶ぐらいあってもいいんじゃないのか?いくらお前が妖怪だといえよ」


…人喰い妖怪が人間のところに行って挨拶すると思うか?ふつう食うだろ


それにお前から来たんだからお前から言うのが通じゃないのか


魔理沙 「霧雨魔理沙だ 普通の魔法使いだぜ」


……大野神尾(おおのかみお)だ 狼妖怪で人を食う妖怪種だ


これでもういいだろ 俺は誰とも関わりたくないんだ 食われたくなければさっさと帰れ


魔理沙 「んだよ せっかく来たのに茶のひとつもないのかよ?」


帰れっ!!


魔理沙 「へーへーわかったよ 暇だったらまた来るぜ」ザッザッザッ…


もう来るな 目障りだ


魔理沙 「…あっそうだ 帰る前にちょっと聞いていいか?」


……帰れ


魔理沙 「お前妖怪除けの結界張ってるのか?自分が妖怪なのに」


魔理沙 「妖怪が妖怪除けの結界を張ってるのは変だから気になったんだ …ほんとに妖怪か?」


……まさか人間が俺の結界を把握するとはな


だがそんなことどうでもいい さっさと帰れ


魔理沙 「なんでだよ 気になるだろうがよ?妖怪が妖怪除けの結界張ってるなんて」


魔理沙 「なんだMなのかお前?自分を苦しめて気持ちよがるやつか」


さっさと帰れと言ってるのが聞こえないか!!いい加減ぶち殺すぞ!!


魔理沙 「やれるもんならやってみろよ 相手してやるよ!」ニヤリ



ーっバタン!!!!


神尾 「ーっしゃぁぁ!!なら望み通りぶち殺してやるよ!!」出入口をぶち破って魔理沙の前に姿を現す


魔理沙 「っ! おまえ…その姿」


神尾 「しねぇっ!!」ダンッ!! 鋭い爪を突き立てて魔理沙の方へ突っ込み…


魔理沙 「…半妖か 半分人間だろ」


神尾 「ーっ!?」ビタッ!! 魔理沙の顔面に爪を突き立てていたが寸止めしてギリギリ回避する


神尾 「(…こいつ、一瞬にして俺が半妖って……)」スゥ… 爪をしまい敵意を完全になくす


魔理沙 「…両腕両足の剛毛、髪はライオンヘアー、手の爪は鋭く足も鋭い…」


魔理沙 「でも目や口は人間そのもの 獲物を狩るような目じゃなく相手を睨みつけて動きを止めるケンカの目、口も開いたときに見えた歯は人間の歯そのもの ギザ歯でも肉を噛みちぎるような歯じゃなかった」


魔理沙 「おまえ人間食べたことないだろ?」


神尾 「…そこまでわかるのか だがそれだけで半妖半人だと断定するのはキツくないか?いくら歯や目が人間と同じだからって人間も入ってるとは…」


魔理沙 「妖怪なら妖怪除けの結界なんて張らないだろ それこそ矛盾してる」


神尾 「………」


魔理沙 「なんか訳ありか?半妖ならここに住んでもさほど危険じゃないが妖怪除けの結界を張るということはなにかあるはずだ」


魔理沙 「困ってんなら助けてやるぜ?ただし、有料だがな!」


神尾 「…あいにくだが金なんかない 半妖で人喰い妖怪の俺が里で働くなどできない」


神尾 「それにお前なんかに解決できることじゃないけど 危ない目に会いたくなければ早く帰れ」


魔理沙 「…危ない目?」


神尾 「…っ! おい女!家の中に入れ 早く!!」


魔理沙 「えっな、なんだよ?てか今帰れって…」


神尾 「早くしろ!!」


魔理沙 「おっおぅ…(なっなんだ?いきなり血相変えて)」ザッザッザッ…


神尾 「俺がいいと言うまで出てくるなよ あと声や物音も出すな!」


魔理沙 「わ、わかった」タッタッタッ… 壊れたドアから家の中に入り隠れる


神尾 「……来た」



…ザッザッザッ


人狼 「おうおうなんだこのビリビリくる気配わよ!」ザッザッザッ…


人狼2 「ここに来る度にビリビリが増してくるぜ おい神尾なんかやってんのか?」


神尾 「またテメェら来たのか…何度も来んなって言ってんのに」


人狼 「いいじゃねぇかよ同じ人喰い人狼同士仲良くやっていこうぜ!お前も人狼なんだからよ!」


神尾 「わるいが俺は半妖だ お前らとは違うんだよ」


人狼2 「とか言ってよ 半妖だが食ってんだろ?人間をよ!」


神尾 「食ってねぇよ 半人なのに食うわけねぇだろ 共食いじゃねぇか」


人狼 「俺たちは共食いしてるぜ?人狼で人が付いてるからな」


神尾 「あっそ さっさと帰れ」


人狼2 「んだよノリ悪いな 人間とも妖怪とも仲を取ろうとしないなんてつまんないぜ?俺たちと一緒に仲良くなろうぜ」


神尾 「…聞こえなかったか?いい加減帰れ」ビキッ


人狼 「おーこわい!妖怪の血が騒いだか?」ニヤニヤ


人狼2 「お前が本気出したところで半妖程度の力じゃ俺達には勝てないぜ?人間ごときが俺たちに叶うわけが…」


神尾 「ほぉ?ならやってやろうじゃねぇか 本気出してやるぜ!」ググッ…


ググググ…ビキビキブチビリィ!!!! 身体中の筋肉が盛り上がって毛が全身から生え服が破ける


神尾(妖怪化) 「アォォォォォン!!!!!!」ギラッ!! 鋭くなった爪を人狼に向けて殺意全開で睨みつける


人狼 「ちょっ!?おま、それはナシだぜ!」ビクッ


人狼2 「おいおいこんなことで本気だすんじゃねぇよ!洒落になってねぇよ」タジッ…


神尾(妖怪化) 「ガァァァーッ!!!!!!」クワッ!!


人狼&人狼2 「「ーっ!!!!」」ビクゥッ!! 神尾の気迫に押されてお互い何もできず動くことができない


神尾(妖怪化) 「フゥゥー…今帰れば許してやろう 俺の理性が保ってるうちにな!」


神尾(妖怪化) 「帰らなければテメェらを骨の髄まで食ってやる!妖怪を食すなら動物を食ってるのと一緒だからな!!」


人狼 「ーっにげろ!!」ザッ!!


人狼2 「のやろう!!また来るからな!!」ザッザッザッ!!…


神尾(妖怪化) 「二度と来るな!!」


神尾 「……ふぅ」スゥゥ… 妖怪化を抑えて元の姿に戻る


神尾 「また服ダメにしちまったよ…あいつらが来ると毎回ダメになる」


神尾 「妖怪化した姿と元の姿じゃ体型が全然違うからな まぁ作ればいいだけだからいいか」


神尾 「…おい女 もう出てきていいぞ やつらは行ったから」



魔理沙 「……なるほどな お前厄介な奴らに絡まれてるな」タッタッタッ… 家から出てきて神尾に近づく


魔理沙 「人喰い妖怪の人狼に目をつけられるとはいろいろあぶないな だから妖怪除けの結界貼ってるのか」


神尾 「そういうことだ あの馬鹿どもは俺が半妖をいいことに人間を連れてくるのに利用しようとしてるからな」


神尾 「別に俺は人間なんてどうでもいいから襲う気もないしなにかするつもりもない 向こうから襲いかかってきた場合には別だが」


神尾 「ただそれで妖怪の仲間にされるのはゴメンだがな しかも利用されるのがわかってるからよけいにならねぇ」


神尾 「わかったらさっさとお前も帰れ ここにいてもいいことねぇぞ」


魔理沙 「そのようだな じゃあ変に巻き添い喰らわないうちに帰るぜ」


蒼野 「もう二度と来るな この付近も近寄るなよ」


魔理沙 「わかったよ それじゃ」シュンッヒュゥゥ… 放棄に乗ってその場から離れて帰る


神尾 「………」


神尾 「…まったく めんどうな女だったな 帰れって言ってんのになかなか帰らねぇんだから」ハァ…


神尾 「あーあ 服も新しいの用意しねぇと ドアも直さねぇと…めんどくせぇな」ハァァ…


神尾 「日が暮れる前に直さねぇとな 服はまだ何着かあるからそれで代用しよう」


神尾 「材料取ってくるか そこらの木でつくればいいや さっさと取ってこよ」ザッザッザッ…













魔理沙の家



ガチャッ


魔理沙 「ふー…やっと帰ってこれたぜ ちょっと取りすぎたな」タッタッタッ…ゴトッ 大量に採取したキノコを床に置く


魔理沙 「あとで保存が聞くように薬作っとかないと 今使うやつだけ取り出して…」ポイポイ…



帰宅早々、籠から今使う分のキノコを選別して作業台の上に置いていく あらかじめ作りたかった薬品はリストにしておいたため、なにを使うのかはすぐにわかっていた


ポイポイと無造作にテーブルの上に投げていき毒キノコや食べれるキノコ、見分けがつきにくいものを次々と置いていく キノコの種類は多く知ってるから目で見てわかる魔理沙にとってお手の物 どれが危険なものなのかぐらいわかる


使うキノコを取り出し終わるととりあえず倉庫に残りのキノコをしまう 今から腐りを遅らせる薬を作ってその後、作りたい薬を作ろうと考えていた


その前に小腹がすいたため、キノコではなく朝作っておいたパンや木の実などを氷を入れた冷蔵庫から取り出して口にする


食べながら次は何の薬を作ろうか、または食べれるキノコを分けておこうか悩んでいるとふと先ほど会った神尾のことを思い出した。


半妖で人喰い妖怪の部類に指定されてる人狼 他の人狼に絡まれて利用されようとしてる


正直、あいつとはさっきあったばかりでなにも知らない 仕事なら受けるがあいつは別に依頼して来なかったから手を貸すこともない むしろ貸そうとしても向こうから断ってくるだろ


だがそれはそれで胸くそ悪い 知ってしまった以上、事情を知ってるのに放っておくのも後味が悪い あいつは人間を襲う気もなければ何もする気はないことはなんとなくわかる


もし人間が嫌いなら私を守ろうとはしなかったはず 奴らが来る前に私を家に入れさせ隠れさせたから少なくとも敵としては見てない


少なくとも私は助けられた。問題事に巻き込まれなかったため人喰い狼に目をつけられることはない


……たったそれだけだが心に引っかかる感覚があった 仕方ないと思いながら飯を済ませ、先程取ってきたキノコを籠から取り出しシチューを作り始めた。


一応助けてもらったからお礼として魔理沙特性キノコシチューを渡そうと考えた あんな奴ら程度なら私ひとりでも倒せるが揉め事に巻き込まれなかったから余計なことしなくて済んだのだ


あいつがキノコ嫌いか好きかまではわからないがあくまでも気持ちのため相手の意見など聞いてられない いやなら捨てればいい


シチューの材料を取り出して取りかかった













神尾の家



神尾 「…」シャー…シャー… でかい木を二本取ってきて平らに切り落としカンナ(板を平らにする道具)をかけて整えている


神尾 「(これ作ったら次は木の杭作んねぇとな 釘は買ってこれねぇから杭で代用して付けないと)」


神尾 「(めんどくせぇ…あまりにイラついてドアぶっ壊したがやっぱりむやみやたらに壊すもんじゃねぇな 今度からしないようにしないと)」シャー…シャー…


神尾 「……はぁ 余計な手間だ あと服も作るか調達しないと 無縁塚で適当にもの拾って香霖堂に売りつけるか」


神尾 「あの半妖は意外にも友好的だから助かるよ よくわからないものを拾って買い取ってくれるから最低限の物は揃えられるからな」


神尾 「…まぁ 買取は安いがな」


神尾 「釘とか売ってれば買いてぇんだけどなぁ あそこの店は拾い物しか売ってないから釘がないんだよな…」


神尾 「てかあれで経営成り立ってるのか?買いに来る客見かけないけど」


神尾 「…まぁ行く時間帯が夜だから誰も会わないか ましてこんな魔法の森なんかに近づくなんて」


神尾 「はぁ……あの馬鹿どもが騒いでなければこんなことにはならなかったのに」シャー…シャー…



おーい!ヒュー…


神尾 「…っん?」


魔理沙 「よっと さっきぶりだな?もう治してるのか」スタッ


神尾 「おまえか なにしに来た?もう来るなと言ったはずだが」


魔理沙 「まぁそんなことは置いといて」


神尾 「置くな」


魔理沙 「ほらよ!これさっきの礼だ 魔理沙特性シチューだぜ!」スッ


神尾 「えっ?…礼?なんのことだ」


魔理沙 「さっき私を巻き込ませないためにしてくれただろ?その礼だ」


魔理沙 「おまえが隠れさせてくれたおかげで私は巻き込まれなかったんだ 私は恩を返さないと気が済まないんでね」


神尾 「いやべつにあれだけのことで…作った覚えもないんだが」


神尾 「まぁでもせっかく作ってくれたんだ ありがたくいただくよ」スッ


魔理沙 「おう!なるべく早めに食べてくれ 冷めると美味しくなくなるからな」


神尾 「あたため治せばいいんじゃないのか?」


魔理沙 「それでもいいけどできれば出来たてで食べた方がうまいぜ!」


神尾 「んー…それもそうか それじゃ今食べるか」


神尾 「中に入ってくれ 客人として迎えるならお茶を出すのは基本だからな」


魔理沙 「いいのか?なら邪魔するぜ」








神尾の家



神尾 「…うまいな 俺もシチューはよく作るがここまで美味いのははじめてだ」パクッ


神尾 「意外にも料理スキルが高いようだな 魔法の森ならではの味がして口に合う」モグモグ…


魔理沙 「そいつはよかったぜ」


魔理沙 「…にしても、さっきは隠れることに集中してたから気にしてなかったが中は意外にも細かく作ってあるんだな?」


魔理沙 「台所やリビング、ベッドや浴槽と厠と思う扉の向こう側 これ全部お前が作ったのか?」


神尾 「あぁ 建築関係は全部自己流で考えたが上手くできたと思ってる 細かく作ったのもここで暮らすために不自由ないように作ったんだ」


神尾 「ここを出ても良い所があるかわからないし下手に出ると人間に出くわして退治依頼が出されても困る ならここで住んでた方が安全だ」


神尾 「とくにあの赤い巫女に見つかったらまずい 退治依頼を出されたら一目散に殺される」


神尾 「…まったく 半妖の嫌なところだよ 妖怪の部分があるだけで目つけられるなんてたまったもんじゃない」


魔理沙 「…けっこうしゃべるな?意外にもおしゃべりなのか?」


神尾 「意外はよけいだ こう見えても話はかなりするほうだよ 話し相手がいないから話すことないだけだ」


神尾 「あのバカどもとはつるみたくねぇし、かといって人里に行くわけにもいかない 人食い妖怪の人狼が半分入ってるから警戒されるのが目に見えてる」


神尾 「だからお前が来たことで久々に話しができて弾んでる ここに来たついでに少し話し相手になってくれ」


魔理沙 「それは別にかまわないけど…」



いろいろ厄介事を抱えてる神尾の話しは意外にもつまらなくなかった 誰かが困ってる話しはよく聞いてきたがここまで夢中になることは今までない



事情が事情なため仕方ないとはいえ、ほとんど理不尽に近い なりたくてなったわけでもない人狼になって人間と交流できなくなり隠れながら生活をしてる…



本人は人間のことを嫌っていない なにかしたわけでもないのにあまりにもかわいそうすぎる 挙句の果てには他の人狼に利用されそうで自分の身も危険に侵されている



この世には妖怪や妖精、神や仙人など無数にいるがここまで災難なやつはそうそういない なんとかしてやりたいものだが…



神尾 「…さっきは悪かったな 言葉を荒くして 改めて謝罪するよ」


神尾 「俺に関わるとあいつらに目つけられるから離れさせたかったんだ 言い訳かもしれないが…」


魔理沙 「いいわけじゃないだろ 私を巻き込まんとしたのはわかってる …まぁ、言いすぎて襲ってきたのは事実だが」


神尾 「…わるい」


魔理沙 「…それで、お前はこれからどうすんだ?あいつらに目をつけられてるけど」


魔理沙 「あいつらから距離を取りたいならこの場から離れるのが一番だぜ 私はいろんな場所に探検してるからそれなりに良い場所知ってるぜ」


魔理沙 「もし引っ越すなら荷物運ぶの手伝うよ ここで会ったのも何かの縁だし!」


神尾 「…たしかに引っ越せば奴らから目つけられる心配はなくなるな お前がいい場所知ってるならそっちに移りたいものだ」


神尾 「でも遠慮しとく 俺はこの家を気に入ってるから引越しはしたくない ここから出ていくのは最終案に留めてる」


魔理沙 「そうなのか?ならやめとくか 気に入ってるなら無理に出る必要はないぜ」


魔理沙 「でもそれじゃ解決にならないな そうなると別の方法を考えないと」


神尾 「今すぐにはいい とりあえずはなんとかなってるから様子見でいいだろ」


神尾 「ヤツらは俺が本気出せば毎回逃げるから今のところは問題ない …まぁ絡まれるのはめんどうだが」


魔理沙 「…てかよ 弾幕勝負はしてないのか?賭けで勝てば縁切れるぜ」


神尾 「こっちひとりで相手は数人居たら勝ち目ないよ…普通の肉弾戦なら本気出せば勝てるけど」


神尾 「しかも俺は弾幕遊戯自体経験が少ないから賭けでそれをやるのはリスクがある 一応スペルカードは数枚作ってあるけど戦い方や使い所なんかはまったくわからん」


神尾 「負けが見えてる戦いはさすがに控えたい 俺の人生がかかってるからな」


魔理沙 「なら私も手伝ってやるぜ!弾幕勝負なら任せろ!」


神尾 「ありがたいが無関係なやつを巻き込みたくない 弾幕に勝ってもあいつらにはそんなこと関係ないからな」


神尾 「殺し合いにならないための弾幕遊戯で勝敗をつけるが俺やあいつらは人喰い妖怪だ 人を食う時点で弾幕ルールなんてないようなもの」


魔理沙 「お前は人食ってないんだから関係ないだろ」


神尾 「食ってなくても人喰い妖怪の種に違いないから一緒だ 食べてないと人間に伝えてもすべては種で決まる」


神尾 「その時点で誰も俺の話なんて聞かないさ 信じてくれるわけがない」


魔理沙 「わたしはお前のこと信じるぜ?人食ってないって」


神尾 「…今日会った半妖を信じるとはまたお人好しだな 俺が嘘ついてる可能性だってあるんだぞ?」


神尾 「今こうして普通にだべってるがお前が油断したところを食らいつくかもしれない 簡単に妖怪の言うことを信じる」


魔理沙 「それを言ってる時点で信用できるんだよ そんな警戒させることをわざわざ言うか?」


魔理沙 「お前の方がお人好しだぜ 言ってることとやってる事が違いすぎる」


神尾 「…俺がお人好しねぇ」



この娘は完全に俺のことを信用してる…嬉しいことだが人喰い妖怪の部類でもっと警戒してほしいと頭の中で思った



強者の余裕と言うやつか?この娘はたしか風の流れで聞いた白黒の魔法使い…名前は忘れたがおそらくこいつで間違いないだろう



あの博麗の巫女と一緒につるんでるとか仲がいいとか…そんなことを聞いたことがある もしかしたらこいつはあの巫女に頼まれて偵察しに来てるのか?



…いや、その可能性は低いだろう 見た感じこいつは素直に話してると見える 嘘をついてる様子が見られない



ましてわざわざお礼を持ってくるくらいだからあの巫女から依頼されてるとは考えにくい しかも手作りのお礼を持ってきたからさらに低い



今までろくな奴と会ってこなかったからどうも人間妖怪を疑い深くなる ずっとひとりで生きて来て気を許した相手に話しなんてできなかった…



まぁとりあえずは様子みておこう 今は敵意を感じないから話し相手になってもらうことだけを考えよう 巻き込まないように注意を払っていればなんとかなるだろう



…しかしこのシチューは美味い あまり食に欲はなかったが今まで食べた中でいちばん美味い



飯なんて食べれればなんでもいいと思っていたが誰かの手料理というだけでここまで違うものなのか?それとも俺のより美味いだけか



様子見で伺っていこうと思っているがまた作ってくれないかとも思い始めた ここまで美味いと欲が出てきてしまう



…言えるわけないのに



神尾 「…ごちそうさま すごくうまかったよ」


魔理沙 「おう!お粗末さま」


神尾 「今洗って返すからちょっと待っててくれ なんか気になるものがあるなら見ててもいいが」カタッ


魔理沙 「そうか?ならその本棚にしまってある魔法書が見たいぜ!」


神尾 「っ! よくそこに置いてある本が魔法書だとわかったな やっぱりなにか感じるのか?」


魔理沙 「私は魔法使いだからな 魔力やオーラを感じ取るのは余裕だぜ!」


神尾 「…なるほどな(魔法使いはそういうのに敏感なのか 初めて知ったな)」


神尾 「だけど俺の魔法書は簡易的で素人が使える程度の魔法だぞ?主に今使ってる妖怪避けの結界だ」


魔理沙 「簡単だろうがなんだろうが関係ない どんなことが書いてあるのかを確かめたいんだ!」


神尾 「…まぁそれでもいいなら構わないが」


魔理沙 「それじゃ見させてもらうぜ!」タッタッタッ…スゥ


神尾 「…」ジャバー…


魔理沙 「〜♪」ペラ…








夕方



神尾 「…っと これで終わりっと」ガチャガチャッ 治し途中だった扉を治して取り付け終わる


魔理沙 「すぐ治ってよかったぜ これなら問題ないな」


神尾 「あぁ わるいな手伝ってもらって まさかお前が大工の腕を持ってるとは思わなかったよ」


魔理沙 「お前と同じで素人だよ いろんな本読んである程度の物は作ってたから作れただけだ」


魔理沙 「高度な技術まで持ってないから細かいところは無理だ 微調整は自分でやってくれよ」


神尾 「あぁ!ここまでできればあとは自分でできる 任せてくれ!」


魔理沙 「そんじゃそろそろ私は帰るぜ また気が向いたら寄るぜ!」


神尾 「できれば来ないことを進めるが…あいつらに目つけられると面倒だからバレる前に俺とは関わらない方がいい」


魔理沙 「私はこう見えて強いから平気だよ もし奴らが襲ってきたら返り討ちにしてやる!」


神尾 「女が使う言葉じゃないな…」


神尾 「…まぁいい 気をつけてな」


魔理沙 「おう!またな」ヒュン…スクッ どこからともなく箒を出してまたがる


ヒュー… 魔理沙は箒に乗って自分の家に帰っていく



神尾 「………」


神尾 「…ふぅ、あぶなかった 夜になる前に帰ってくれた…今日は満月だったよな」


神尾 「【危うく襲うところだった タイミングが悪かったな…】」


神尾 「……今日は早く寝よう 起きてると暴れちまう」


神尾 「妖怪避けの結界をもっと強くしてお香も炊いておくか 人狼は鼻がいいからキツイ匂いには敏感で嫌がるからな」


神尾 「俺も食らうけど…」


神尾 「…準備しよう」













朝ー魔理沙の家



ちゅん…ちゅんちゅん……


魔理沙 「…っん」スゥ…


魔理沙 「……あさか んん!」ググッ!!


魔理沙 「ふぅ…よく寝たぜ」


魔理沙 「(昨日やり途中だった研究の続きをやるか いやそれは午後からでもいいか…午前中はなんか別のことして)」


魔理沙 「……あいつのところに行ってみるか 夜襲われてたりしないよな?」


魔理沙 「(昨日は満月だから妖怪が一番活発する日だ あの人狼共が活発化してるときに襲いかかってきたらあいつも…)」


魔理沙 「…様子見てくるか 昨日あって今日大ケガしてたら嫌だし」


魔理沙 「あいつの事だから無事だと思うが念のため治療キット持ってっとくか 応急処置だけでもできるように」


魔理沙 「準備出来たら行こう」













神尾の家



ヒュー…スタッ


魔理沙 「…荒らされてる様子はないな どこか壊されたり地面に攻撃跡もない」


魔理沙 「妖怪避けの結界も聞いてるようだし平気そうだな 念のため顔合わせるか」ザッザッザッ…


魔理沙 「おーい神尾いるか?まだ寝てたら起きろー」



シーン…


魔理沙 「…いないのか?昨日は私が叩く前に気づいたから居たら気づいてるよな」


魔理沙 「…空いてるのか?」スゥ…


ガチャッ


魔理沙 「っ! 空いてる…無用心だな 昨日は危険な日だっていうのに」


魔理沙 「入るぞー」ギィィ…



神尾 「すー…すー……」口元に鉄で出来たマスク状の拘束具を付けてベッドで寝てる


魔理沙 「…まだ寝てたか 私が入ってきても気づかないなんて」タッタッタッ


魔理沙 「…なんだこれ?鉄のマスク?なんでこんなもの付けて寝てんだ」


魔理沙 「(もしかして半妖でも満月に反応するのか?むやみやたらに噛みつかないようにこれ付けてんのか)」


魔理沙 「わざわざ自分で付けるなんて…さすがだな 人間を食べないだけあるぜ」


魔理沙 「まだ寝てんなら飯もまだだろ 来たついでに作ってやるか」


魔理沙 「なにか冷蔵庫に材料は入ってないかなー」タッタッタッ…








数十分後…



ふよぉ…


神尾 「……っん」ピクッ


神尾 「(…なんだ?なんかいい匂いが……)」スゥ…



魔理沙 「〜♪」トントントントン… 台所に立って料理してる


神尾 「………」ボー…


神尾 「(…魔理沙?なんでここに)」


神尾 「(夢でも見てるのか?いや夢にしちゃ匂いがする 現実か…?)」ムクッ


魔理沙 「…っお 起きたか!ちょうどいいぐらいに目覚ましたな」


魔理沙 「もう少しでできるから顔とか洗って来い その間にできるから!」


神尾 「…なんでお前がここにいる?てか鍵閉めたはず」


魔理沙 「かかってなかったぜ 普通にドアノブ捻ったら開いたぜ」


神尾 「あれ?そうだっけ 閉めたと思ったんだが…」


神尾 「…まぁそれはいい なんでお前ここにいるんだ?しかも料理してるし」


魔理沙 「お前が昨日の夜、満月だから奴らに襲われてないかと思ってな 一応様子に見に来てやったんだ」


魔理沙 「けどお前も満月に反応するようだな その鉄で出来たマスクを見て物語ってる」


魔理沙 「飯はついでだ 半妖のお前が満月に影響されるとどうなるんだ?やっぱり興奮するのか」


神尾 「…完全な妖怪になる 満月の夜だけな」


魔理沙 「っ!」


神尾 「俺は二つ能力を持っててその内のひとつが丸月で暴走する能力なんだ 完全な妖怪と化して暴走する」


神尾 「だから満月の夜は鉄マスクして睡眠薬を飲んで抑えてる 暴走するとなにするかわからないからな」


魔理沙 「そうなのか それじゃもうひとつは?」


神尾 「静月で人間に戻る能力だ 新月の夜だけ半妖である俺が人間に戻れる唯一の時間だ」


神尾 「人間と化した俺の状態で奴らに襲われたらまずいけどな いつもみたいに妖怪の力を使うことが出来ないから確実にやられる」


神尾 「まぁ幸いにも新月のときは妖怪共がおとなしくなるから難は逃れてる 一応妖怪避けの結界は張るがな」


魔理沙 「人間に戻るのか!?それは驚きだぜ 普通半妖であっても人間に戻るなんてありえないのに」


神尾 「そういう能力だからな 元々人間なら嬉しかったんだが」


神尾 「てか息苦しいからもうマスク取るか もう朝だし」パチパチンッ


魔理沙 「…それ付ける意味あんのか?暴走したら絶対外すだろ」


神尾 「んー…なんとなく付けないと落ち着かないというかなんというか 暴走するとわかってるからなにか付けてないと心配なんだ」


神尾 「過去に何度か暴走して妖怪を襲って食い殺しそうになったからどうしても付けないと落ち着かない それ以来睡眠薬を飲み始めたからな」


魔理沙 「えっ食い殺しそうになった…?」


神尾 「あぁ 昨日ここに来た人狼いただろ?アイツらもだがねぐらの位置を特定して襲撃したんだ」


神尾 「完全体の俺には誰ひとりとして適うやつはいなくて全員瀕死状態まで追い詰め 最後に食おうとしたがなんとか理性を取り戻してその場から去り難を逃れた」


神尾 「ほんとギリギリだったよ もし食ってたら今頃血の味を覚えた俺はありとありゆる生き物を食ってただろう」


神尾 「それだけは絶対に避けたい 暴走するなら予め対策をとっておけばなんとかなる だから睡眠薬を飲んで満月の夜だけは起きないようにしてる」


魔理沙 「…すごいな まさかそこまでしてるとは思わなかったぜ」


魔理沙 「人間はともかく妖怪にも同じことをしてるなんてなかなかやるじゃないか!見直したぜ」


神尾 「ははっ!ありがとよ」


魔理沙 「…っと そろそろできたかな?」クルクル…タラー 味噌汁を小皿に少量移す


魔理沙 「ほいっ味見してみてくれ 味噌汁の味はこのくらいでどうだ?」スッ


神尾 「味噌汁まで作ってくれてたのか 朝から嬉しいものばかりだな」スゥ…クピッ


神尾 「……普通にうめぇ 味噌の加減がちょうどいい」


神尾 「風味からして豆腐の味噌汁か 味加減がちょうどよくてすごく美味しいよ!」


魔理沙 「そいつはよかった!そんじゃ飯にするか」








朝食後…



魔理沙&神尾 「「ごちそうさま」」


神尾 「はー…朝からこんなにも豪勢な飯が食える日が来るとは思わなかった いつも朝は作るの面倒だから果実を取って食ってたから」


魔理沙 「それはそれでヘルシーだな 朝から果実なんて贅沢だぜ」


神尾 「そうか?自然にできた物を採取して食べてるだけだぞ 俺的には朝は味噌汁を飲みたいよ」


神尾 「まぁめんどくてやらないけどな どうも朝から料理はやる気起きなくてな…」ハァ…


魔理沙 「なら前日の夜のうちに作っておくのはどうだ?そうすれば温めるだけで済むぜ」


神尾 「それも考えたんだが一日置くのもちょっとな 具材とかに染み込むからおいしくなるのはわかるんだが」


魔理沙 「あまり浸け置きとかしたくないタイプか ならやりたくないよな」



朝からこうやってだべれて神尾は気分がよかった しかもおいしい朝食にもありつけられてなおのこと機嫌がいい



いつも朝食はひとりで果実を食べて過ごしてたから誰かと食べれたのが非常に嬉しかった 話すことは好きな方だからこうやって話しながら誰かと食べるのは憧れであった



半妖の身で外部の妖怪とは関わりを持っていないためいつも独りだった 完全な妖怪なら違う考え方だったかもしれないが…このとおり、現状すごく嬉しい!



だが俺とつるんでいると確実に巻き込むことが明白 これ以上関わらせるわけにはいかない…早いところ、俺と関わるのを辞めさせないと……そんなことを思っていると耳の良い神尾の家近くから足音が聞こえてきた



神尾 「……っ!」ピクッ


魔理沙 「んっ?どうした」


神尾 「……こんな朝早くから来たか あのバカどもが」


魔理沙 「…また来たのか ほんと懲りないな」


神尾 「お前はここにいろ バレるといろいろと面倒だ」カタッ


魔理沙 「わかった」











人狼 「さーてと またやつのところに着いたっと」ザッザッザッ…


人狼2 「まったく親分も人使いが荒いぜ 俺たちだけにあいつを仲間にしてこいだなんて」


人狼 「ほんとだ まぁ仲間になれば俺達も楽できるってもんよ」


人狼2 「だな あいつがいれば人間食べ放だぜ!」グヘヘ


人狼 「いい加減早く仲間になれよあいつ 俺たちが何度も来てんだから」



…ガチャッ


神尾 「また来たのか ほんと懲りねぇ奴らだな」


人狼 「よう神尾 今日も会えて嬉しいぜ?」


人狼2 「いつまでもここにいないで俺たちんところに来いよ 親分はお前を喜んで招き入れるぜ」


神尾 「わるいがお前らとつるむ気はない 帰れ」


人狼 「そういうなって!昨日のことは謝るよ いきなり喧嘩腰で来たことをよ」


人狼2 「だから俺たちの仲間になろうぜ?ここの生活よりもいい生活させてやるからよ!」


神尾 「…何度言っても聞かねぇ奴らだな ほんと、しつこいにも程がある」


神尾 「何度も言うがお前らの仲間になる気はないしつるむ気もない いい加減やめねぇと殺すぞ」ギロッ


人狼 「あいかわらず否定的だな 仲間になれば済むことなのに」


人狼2 「ならお前を瀕死にして連れていこうじゃねぇか 今日は本気で行かせれもらうぜ!!」ゴキゴキッ


神尾 「…っち めんどくせぇ」ビキッ


神尾 「なら本気で殺してやるよ 俺を本気にさせたこと後悔するがいい!!」ブチブチブチブチッ!!!!!! 全身の筋肉を盛り上がらせて体が大きくなっていく


人狼 「うるせぇっ!!」バッ!! 狼の瞬発力で一瞬にして神尾の目の前にたち爪攻撃を…


神尾 「グルァァァッッ!!!!」バツンっ!! 勢いよく盛り上がった右腕を振るい向けられた手を弾き飛ばす


人狼 「ガァァァーッ!!!!」バキバキベキゴキッ!!!! 弾き飛ばされた腕の骨がバラバラに砕ける


人狼2 「ガゥゥッ!!!!」バッ!! 勢いよく飛び跳ねて神尾の腕に噛み付こうと…


神尾 「グゥンッ!!!!」ベキィッ!!!! 向けられた口に目掛けて拳を振るう


人狼2 「グヘェッ!!!!」バキバキッ!!!! 顔面の骨が砕けて折れまくる


ドサッ…


人狼 「グゥゥ…あぁぁ……!!」ズキズキ


人狼2 「」顔面を殴られた衝撃で気を失っている


神尾 「グルル…アォォォォォン!!!!!!」



勝利の雄叫び…圧勝だった たった数秒で二匹の人狼を負かせ戦意喪失させたのだ これほど嬉しいことはない



こいつらはかなり弱い方だが半妖と妖怪じゃ力の差があることは明白 だがそれでも勝つことに成功した。



相手は妖怪だからこちらも本気を出さなければやられるのは目に見えてる いくら半妖でも通常の妖怪の実力の半分しか出せない



本気と言っても暴走するほど本気じゃないから理性は効く もしこれが満月の夜だったら完全に暴走していたが…



神尾 「…あいかわらず口ほどにもない奴らだな たった一撃でダウンするなんて」


神尾 「半妖に負けて恥ずかしくないか?実力はお前らの方が上なのによ」


人狼 「くぅ…のやろう!!」ギリッ!!


人狼 「(強すぎる…半妖のくせに完全な妖怪の俺たちを負かすなんて!)」ズキズキ…


人狼 「(ほんとに半妖かこいつ!半妖がここまで強いなんて聞いたことがない 二対一でも歯が立たないなんて…!!)」


神尾 「おいおまえ、長老に伝えろ これ以上俺に関わると再び集落に災いが起きるとな」


神尾 「今回までは見逃してやる 次はもう容赦しない わかったな!」


人狼 「っ…多分あきらめないと思うぜ 親分はお前のこと気に入ってるからな」


神尾 「そしたらてめぇらの集落を焼け野原にするまでだ 楽に死ねると思うなよ」


人狼 「……っち わかったよ 親分には伝えとく」


人狼 「だが伝えたところでやめるとは思えないぜ あの方は一度決めたことは曲げない性格だからな」


神尾 「ならその考えをへし折るまで叩きのめせばいい!俺を仲間にすることを嫌になるまで痛みつけてやる」


人狼 「それでやめればいいが…」ムクッ


人狼 「おい帰るぞ いつまでも伸びてんじゃねぇ」パシッ


人狼2 「」シーン…


神尾 「そいつは顔面殴ったからな まだ起きねぇだろ」


神尾 「早く連れていけ 目障りだ」


人狼 「腕折っといてよく言うぜ たくよっ」ガシッ


人狼2 「」ズルズル… 首根っこを掴まれてズルズル引きずられていく



神尾 「…まったく 朝から機嫌悪くさせんじゃねぇよ」スゥゥ… 盛り上がった筋肉を戻らせていき人間の体に戻っていく


神尾 「あーあ…また服がボロボロだよ まだ予備はあるから平気だがそろそろ買いに行かねぇと」ハァ…



魔理沙 「…行ったか?」ガチャッ


神尾 「あぁ 返り討ちにあって帰ってったよ」


神尾 「わるいな朝から騒がしくて まさか朝来るとは思わなかったよ」


魔理沙 「別にいいさ 私も勝手に来たからな 文句は言えん」


魔理沙 「にしても半妖なのにすごいな 完全な人狼二体相手を瞬殺なんて」


神尾 「あいつら頭悪いからな 殴る突っ込むくらいしか脳にないから」


神尾 「あまり長居すると次は別のやつが来るかもしれない 誰も来ないうちに帰った方がいいぞ」


魔理沙 「そうさせてもらおうかな お前ならやられることないし一人でも平気だろ」


魔理沙 「洗い物はやっとけよ?次来たとき気が向いたらまた作ってやるから」


神尾 「なるべく来るなよ…バレたら面倒なことになるぞ」


魔理沙 「だからたまにだよ まぁバレてもなにかあればやっつけるまでだがな!」


神尾 「ほどほどにしてくれよ?たく…」













人狼の拠点ー親分の部屋



? 「…ほう またやられたのか」


? 「しかも半妖相手に腕折られるとは情けない お前は完全な人狼なのに」


人狼 「す…すみません(お前だって負けてんだろ…)」


? 「まぁいい あいつは半妖でもかなりの強さを持ってることはわしも知ってる 強くは叱らん」


? 「だがあの者を仲間にすることは未だに諦めない あいつが仲間になれば我々人狼一族はより良い生活を送れるようになる」


? 「人間の血肉は本当に美味なものだ あれはいくらでも食べれる…ずっと食べていたい!」ダラー…


? 「我々では完全な妖怪だから警戒されるがあの者なら半妖で警戒が薄れる それを使わない手はない」


人狼 「…なら次は親分が行ってはどうですか?部下である俺たちが行ってもやられるだけなので」


親分 「そうしたいのは山々だがわしも歳だ 老いぼれがあの若そうに勝てる気がせん」


人狼 「さいですか(よう言うぜ 俺たちの中で一番強いくせに)」


親分 「…ところで博麗の巫女はどう動いてる?」


人狼 「今のところ目はつけられてません 他にも危険人物を要警戒してますが特になにも」


親分 「そうか ならいい」


親分 「もし目をつけられたらすぐにここを立ち去る 博麗の巫女に目をつけられたら全員やられる」


親分 「その前に人間を貯蓄する必要があるからなんとしてもあいつを仲間にする必要がある…人狼に取って人間は重要なタンパク源 あれがないと我々は長生きできない」


親分 「今ある貯蓄は残りどれくらいだ?」


人狼 「約三十人分あります 人里の連中だと目つけられるので外から来た外来人だと思う奴らしか手つけてません」


親分 「そうか 残り三十人か…節約しても一ヶ月持つかどうかだな」


人狼 「いっそのこと別の妖怪を食べるというのは?タンパクは少ないですが」


親分 「摂取量が人間と違ってかなり多いから効率が悪い しかも妖怪同士はなるべく仲を取っておきたい」


親分 「下手に襲って食してるとバレたらなにされるかわからん 妖怪まで敵に回したらまずい」


人狼 「…妖怪賢者の八雲紫に目つけられたら洒落になりませんね」


親分 「洒落なんかじゃ済まない 我が一族全滅する」


親分 「それだけは避けたいものだ だから余計なことはするな いいな?」


人狼 「はい して、今後はどうしますか?神尾もどうするか聞きたいのですが」


親分 「神尾は次のやつに任せる あいつが仲間になるまで密かに人間をさらって貯蓄しろ」


人狼 「わかりました」













博麗神社



霊夢 「…なるほどね 被害が出てるのね」


依頼者 「はい 最近里の外で暮らす人間が帰ってこないことが多いらしいんです」


依頼者 「わたしの友人もその一人で久々に遊び行ったら無人で…勝手に泊まるのはどうかと思ったんですが心配だったので二日ほど寝泊まりしたんですが帰ってこないんです」


依頼者 「さすがに二日も戻らないのは変だったので妖怪に襲われたのかもと…」


霊夢 「その人はどこに住んでるの?」


依頼者 「魔法の森の入口近くに一軒家があります 香霖堂の真反対の入口です」


霊夢 「わかったわ 調べてみる」


依頼者 「お願いします」


ザッザッザッ…


霊夢 「…」


霊夢 「(魔法の森で、か…あそこいろんな妖怪がいるから特定させるの難しいのよね)」


霊夢 「(しかも外に住んでて二日も帰らないということはもう亡き人に近い…妖怪がそんな美味しい状況を見逃すわけがない)」


霊夢 「(ほんとに減らないわね妖怪による被害 幻想郷のことを知ってるやつなら襲わないけど知らない奴やそんなこと気にしない奴らが勝手なことをするから問題事が耐えないわ)」


霊夢 「(まったくめんどうね おとなしくしてくれれば私も楽できるのに)」


霊夢 「とりあえず被害にあった家まで行こうかしら まだ証拠とか残ってればいいけど」








アリスの家



アリス 「…へぇ 半妖の人狼がね?」カチャッ 紅茶を飲みながら魔理沙と話をしてる


アリス 「まさかこの森に住んでるなんて思わなかったわ たしかにいやな気を感じる場所はあったけど」


魔理沙 「えっまじで?私今までそんなところ知らなかったんだが」


アリス 「けっこう魔法の森探索してる割には知らないのね 少し前から感じてたわよ」


魔理沙 「マジか…あいつと知り合ったときに変な気を感じたぜ」


アリス 「それでその半妖がなんなの?まさかその半妖がいることだけを言いに来たわけじゃないわよね」


魔理沙 「まだ本題にも入ってないぜ 今から本題だ」



魔理沙は今現在、神尾の身に起きてることを話した。普通に暮らすことを望んでる神尾を放っておくことができない その解決策をアリスにも出してほしく協力を要請した



アリスは協力するのは構わないが私よりも霊夢に頼んだ方が早いのではと答えた たしかに霊夢なら問題を起こしてる妖怪妖精、人間を退治する専門 協力してもらうなら一番最適だろう



だが神尾は霊夢のことをよく思っていない…てか妖怪ならほとんど思っていない 博麗の巫女というだけでみんな恐れているからだ



とくに霊夢はなにもしてなくても問答無用で退治するくせがあるから紹介したら退治される可能性がある それだと神尾がかわいそうすぎる



なるべく霊夢には協力はしたくない だが万一に備えて話すことはする 理由は人狼が問題を起こしたときに神尾にも及ばないためだ



奴らは人間を食すから半妖である神尾も被害を受ける可能性が十分にある それを避けるために伝えなければならない



話すが協力はしてもらわないことをアリスに伝えた 理由も話して納得してもらえた



アリスには伝えたから次は霊夢のところに行って話そう なにか言われそうだが巻き添いをくらって倒されるよりグチグチ言われた方がマシだ



早く行って伝えよう…









博麗神社



魔理沙 「よっと」スタッ


魔理沙 「霊夢遊びに来たぜー」


シーン…


魔理沙 「…あれ?いないのか おーい霊夢ー」


シーン…


魔理沙 「…どっか出かけてんのか?なんだよ 急ぎで話したかったのに」


魔理沙 「まぁでもすぐ帰ってくるだろ 待ってるか」


魔理沙 「待ってる間にお茶と菓子でも食べるか」ヨット


魔理沙 「今日はなにがあるかなー」タッタッタッ…













魔法の森入り口ー香霖堂反対側にある民家



霊夢 「………」民家に入って辺りを見渡しいろいろ確認してる


霊夢 「(…妖気は感じるわね でも時間経ってるからかなりわずか…なんの妖怪か調べるの時間かかりそうね)」


霊夢 「(なにか証拠になるものがあればよかったんだけど頭の悪い妖怪じゃないみたいね 足跡や指紋、争った形跡がない…寝てるところを襲われたのかしら?)」


霊夢 「(妖気は魔法の森の中に続いてるからそこに住む妖怪だということは間違いないわね)」


霊夢 「(辿っても森に入ったらいろんな妖怪がいるから妖気を辿れなくなるわね…これは思った以上に難航しそうだわ ただでさえ面倒ごとはいやなのに…)」


霊夢 「…しかたない 辿っていくしかないわね どうせ私のこと襲う妖怪なんていないだろうし」タッタッタッ…


霊夢 「(変な妖怪じゃなければいいけど)」













魔法の森内部



霊夢 「…」ザッザッザッ…


霊夢 「…んー こっちかしら?気配が分散してわかりにくいわね」


霊夢 「(しかもいろんな妖怪がこっち見てる気配も感じるからよけいに辿りづらい…そんなに私が来ただけで見るものなの?)」


霊夢 「(一掃してもいいけど変に暴れたら気配を感じとれなくなる可能性があるからあまりやりたくないのよね ここはガマンして進む方が得策ね)」


霊夢 「(はぁ…ほんと妖怪はめんどうだわ 問答無用で退治したい)」








夜ー博麗神社



霊夢 「はぁ…結局見つからなかったわ 途中で痺れ切らして暴れちゃったから気配がなくなった…」フヨォー…


霊夢 「まったくあいつらどんだけ私見れば気が済むのよ 次見てきたらもっときつくしてやろ」


霊夢 「よっと はぁ…疲れた 早くお風呂入って寝よ」



魔理沙 「おっす霊夢 ずいぶんと遅かったな?」///縁側に座って霊夢の家に置いてあった酒を飲んでる


霊夢 「あら来てたの?てかなに飲んでんのよ」


魔理沙 「棚にしまってあった酒」///


霊夢 「ちょっとなに勝手に飲んでんのよ!私がお風呂上がったら飲もうと思ってたヤツ!!」


魔理沙 「あっ風呂は洗っといたぜ あと晩飯も軽くだが作っていた」///


霊夢 「あら気が利くじゃない でもそれとこれとは別よ」


魔理沙 「まぁいいじゃねぇか!また買えばいいだろ」


霊夢 「あんた人のものだと思って…まぁいいわ 今回は見逃してあげるわ」


霊夢 「それでなんの用よ?いつからここにいたの」


魔理沙 「昼間くらいかな?ちょっと伝えときたいことがあってな」///


霊夢 「なによ」


魔理沙 「今魔法の森で騒ぎを起こしてるヤツらがいるんだ 人狼と言えばわかるだろ?」///


霊夢 「今泉影狼のこと?」


魔理沙 「あー…たしかにあいつもそうだがあいつじゃない 別のやつだ」///


魔理沙 「完全な人狼は騒ぎを起こしてんだが半妖の人狼のやつはなにもしてないんだ だから半妖の人狼見かけたら退治しないでくれ」///


霊夢 「半妖の人狼?そんな奴がいるの?」


魔理沙 「あぁ そいつも人狼に悩まされてるんだ 半妖であることを利用して人間を捕まえさせようとしてる」///


魔理沙 「大野 神尾っていうんだがそいつは人間を襲わなければ騒ぎを起こすやつじゃない だから退治しないでくれ」///


霊夢 「…珍しいわねあんたが妖怪に楯突くなんて なにかあったの?」


魔理沙 「別になんもないぜ ただなんとなく放っておけなくてな」///


魔理沙 「まぁ強いて言うなら半妖であることを利用されれば人間が食われる可能性がある それを起こさせないためにも人狼を警戒してくれってことだ」///


霊夢 「……ねぇ魔理沙 話し変えるけど香霖堂の反対側にある民家のこと知ってるかしら?」


魔理沙 「んー?あぁあそこか 普通の人間が住んでるところだよな そこがどうした?」///


霊夢 「妖怪に襲われた可能性が高いの 証拠がないから断定としては言えないけど」


魔理沙 「……やっぱりか 何度も忠告したんだけどなぁ あそこに住んでると危ないぞって」///


魔理沙 「犯人は魔法の森に住んでる妖怪だと思ってんだよな」///


霊夢 「えぇ 距離も近いし襲う妖怪といったらそこしかないと思ってるわ」


霊夢 「そして今あなたが話した人狼…そいつらも充分怪しいわね 目付けといてよさそうね」


魔理沙 「半妖の方は違うからな まちがえるなよ?」///


霊夢 「なにもしなければなにもしないわよ たぶん」


魔理沙 「いやたぶんって…」///


霊夢 「それじゃ私はお風呂とか済ませてくるからあんたも遅くならないうちに帰りなさいよ」ザッザッザッ…ット


魔理沙 「なんだ霊夢は飲まないのか?」///


霊夢 「今は飲む気分じゃないわ 明日も調べないといけないから早めに寝て起きないと」


魔理沙 「…そっか」///


霊夢 「それと今魔法の森に住んでる妖怪と親しむのはやめときなさい なんらかの事件に巻き込まれると私も対処しないといけないから」


魔理沙 「神尾だけは違うからそれは安心しろ あいつだけはなにもしてないから」///


霊夢 「はいはいわかったわよ その神尾ってやつが変なことしなければなにもしないわ そいつにもよーく言っときなさい」タッタッタッ…


魔理沙 「あいよ」///ゴクッ








数日後…



魔理沙の家



魔理沙 「〜♪」コポポポ… なにかの実験をして薬を作ってる


魔理沙 「よーし!大鍋の中身はよく煮えたな 次はこの薬品を…」カチャカチャ…


魔理沙 「……どんくらい入れたっけ?たしか少量だったような…」


魔理沙 「…まぁいいか 多めに入れてもへいきだろ」トポポポ… 煮えきった大鍋の中身に新たな薬品を入れて混合させる


大鍋 「ゴポポポポ……!!」ボコボコボコボコッ!!!!


魔理沙 「あれー?こんなに泡出たっけ 沸騰かな?」


魔理沙 「……んなわけないな やべぇっ!!」スチャッ 危険を察知して八卦炉を構える


魔理沙 「消し飛べ マスタースパーク!!」バシュゥゥゥン!!!!!!



大鍋 「」ガシャァァンッ!!!!ジュウゥゥゥッ!!!!… マスパを直撃で喰らい壁に大穴を開けて外に出消滅していく


魔理沙 「ーっ…ぶねぇ 危うく爆発するところだったぜ 爆発する前に消し飛ばせて助かった」シュゥゥ…


魔理沙 「やっぱパワーこそ正義だな!うんうん 力があれはどうにでもなる!」


魔理沙 「……さてと 家直すか こればかりは力じゃどうにもならん」タッタッタッ…


魔理沙 「一直線に放ったから鍋と壁だけで済んだのは不幸中の幸いだぜ 爆発してたら部屋の掃除大変だからな」


魔理沙 「はぁ…めんどくせ」











魔理沙 「…」トントントントン… 壁に板を貼り付けて釘を打ってる


魔理沙 「…」ジャラジャラ…トントントントン


魔理沙 「(ちょうどいい板材がなくなってきたな 新しいの調達しねぇと)」


魔理沙 「(たぶんここ貼り付ける分は足りるだろ 表面だけでも付けとけば雨風は防げる)」


魔理沙 「(あーひとりだと大変だな 誰か来ねぇかなー…)」



…ガサッ


魔理沙 「っ!」ピクッ


魔理沙 「(…だれだ?今近くの木々から足音が)」


魔理沙 「…だれだそこにいんの わたしになにか用か?」



…おまえか でかい音がしたからなにかと思えばガサッ


神尾 「ここに住んでたのか 誰かの民家があると思って様子見てたが」


魔理沙 「神尾!ちょうどいいところに来てくれたぜ ちょっと手伝ってくれ!」


神尾 「? なにをだ?」


魔理沙 「家が壊れたから修理してたんだ おまえできるだろ?」


神尾 「もちろんできるが…」


魔理沙 「よし!じゃあ決まりだ 裏に板材があるから運んできてくれ」


神尾 「いきなり来て手伝わされるとは…まぁいい 持ってくるよ」ザッザッザッ…











魔理沙 「終わったー!予定よりも早く終わったぜ!」


神尾 「そりゃふたりでやれば早く終わるよ しかも一部の壁治しただけだから早く終わるよ」


魔理沙 「いやー助かったぜ お前が来てくれたから段取りよくできたぜ ありがとな!」


神尾 「どういたしまして」



まりさー


魔理沙 「…っん?」


アリス 「よっと 頼まれてたもの持ってきたわよ」ヒュー…スタッ


魔理沙 「おうアリス!持ってきてくれたのか ありがとよ!」スッ アリスから渡されたものを受け取る


神尾 「(…人間、じゃないか ならまだ安全か)」


アリス 「…ねぇ魔理沙 そっちの妖怪は?てか男!?」


魔理沙 「? そうだが、こいつは大野神尾 私たちと一緒で魔法の森に住んでる半妖だ!」


神尾 「神尾だ よろしくな」


アリス 「えっえぇ 私はアリス・マーガトロイドよ よろしく…じゃなくて!」


アリス 「……魔理沙 もしかして、これ?」スッ 小指を立てて彼氏かと問いかける


魔理沙 「違うちがう こいつとはそういう関係じゃないぜ ただの友達だ」


アリス 「なーんだびっくりした 魔理沙もそういう年頃かと思ったわ」ホッ


魔理沙 「どういうこと…?」


神尾 「あはは…さすがに妖怪と人間は付き合えないな いろいろと壁があるから」


アリス 「…えってことは壁さえなければ付き合ってるってこと?」


神尾 「いやまだ会って日が経ってないから付き合わない それに俺にはいろいろ問題を抱えてるからよけいにな」


アリス 「問題?」


魔理沙 「こいつは人狼の半妖で完全体の人狼に目をつけられてんだ 人間を捕食したいがために神尾を利用して連れて来させようとな」


アリス 「なるほどね 人狼のやりそうなことね」


アリス 「てか人狼って人間の姿になれないの?普通に耳とか隠せそうだけど」


神尾 「その個体にもよるんだ 完全に人間に成り済ますことができる人狼もいれば耳だけ隠せなかったり一部露わにする個体もいる」


神尾 「その人狼たちの中に完全に人間に成り済ますやつはいない 前はいたみたいだか退治されていなくなったとか」


アリス 「ふーん…」


魔理沙 「よし!家も治ったことだしみんなで一服するか!」


魔理沙 「まだ部屋ん中散らかってるがそこは気にしないでくれ お茶と茶菓子用意するぜ!」


アリス 「いやまず掃除しなさいよ」


神尾 「ほんとだよ 一服の前に掃除しろよ」


魔理沙 「えーそんなの後でいいよ 飲み食いするところはキレイにしてあるから平気だぜ!」


神尾 「いやそういう問題じゃないだろ…」


神尾 「…しかたねぇな 一緒に掃除してやるからさっさと終わらせるぞ」


魔理沙 「ほんとか!?」


アリス 「ちょっあなたそんなこと言ったら次から調子乗るわよ ただでさえ調子いいんだから」


神尾 「そうなのか?じゃあやめとくか」


魔理沙 「おいおい一度言った言葉は責任持てよ!それじゃアリスも手伝ってくれ」


アリス 「なんで私まで…しかたないわね 手伝ってあげるわ」


魔理沙 「サンキュー!!」




? 「………」








夜ー親分の部屋



親分 「なにっ白黒の魔法使いと話してただと?」


人狼 「はい それと人形使いとも話してました ただ普通に話してたように見えましたがあのふたりと親密関係になると後々めんどうかと」


親分 「…そうだな よりにもよって白黒と人形使いか」


親分 「あいつらは博麗霊夢と仲が良いうえ何度か異変解決に加わったことがある そんな奴らを敵に回すのはまずい」


人狼 「どうしますか 嘘の情報をばらまいて神尾から離らかせますか?」


親分 「誰がそれをやるんだ?わしは完全な人間になることができない さらに言うと妖気も隠すことができん」


親分 「お前だって完全な人間に化けることはできないだろ 他にできるやつはいるのか?」


人格 「それは……」


親分 「できないなら言うな できるヤツがいないんじゃ話にならん」


親分 「とりあえず良い案が浮かぶまで様子を見よう あのふたりに手出しはするなよ?敵として見られたらなにされるかわからん」


人格 「わかりました」













数日後…



魔法の森内部



霊夢 「…」ザッザッザッ… 人間を襲った妖怪を探し中


霊夢 「……あいかわらず妖気がすごいわね 誰がどの妖怪だか区別つかないわ」


霊夢 「(ほんとにここはめんどうね いろんな妖怪の気が多すぎて探すのがたいへん 早く終わらせて帰りたいのに)」


霊夢 「…強い気はこっちの方かしら 歩きにくいったらありゃしないわ」ハァ…


ザッザッザッ…








神尾の家



霊夢 「…着いた あの家から強い気を感じるわ」ザッザッザッ


霊夢 「こんなところに家があるなんてね 魔理沙やアリス以外にも住んでる奴がいたんだ」


霊夢 「(妖気的に人狼ね 人間の姿に化けて騙し、人間を主食とする薄汚い連中…)」


霊夢 「(わざわざ家まで立てるってことはここを集落としてんのかしら?にしてはデカくて派手すぎるけど)」


霊夢 「…まぁいいわ 誰かいるか確かめて居れば退治するまでね その後話しを聞こ」ザッザッザッ…


霊夢 「だれかいるかしら?いたら出てきなさい」コンコンッ



シーン…


霊夢 「いないの?ならドアぶち破るわよ」


それはやめろ 治したばかりなんだから


霊夢 「っ!」


…博麗の巫女か また面倒なやつが来たもんだ


今妖怪避けの結界付けてないから変な気は感じさせてなかったと思うんだが…感で来たのか?


霊夢 「まぁそんなところね とりあえず出てきなさい 出てこないと家ごとぶっ壊すわよ」


今出るから待ってろ まったく…


ガチャッ


神尾 「…」


霊夢 「…半妖?人狼と人間のハーフね」


神尾 「っ! 見ただけでわかるのか さすが博麗の巫女だな」


神尾 「それでおれに何の用だ なるべくお前と関わりたくないんだが」


霊夢 「…そうね あんたならまだ話しが通じそうね それにあんたの事は魔理沙から聞いてるし」


神尾 「魔理沙から?あいつ俺のこと話したのか…よりによってお前に」ハァ…


霊夢 「むしろ話されといてよかったと思うことね なにも聞いてなきゃ今ごろ問答無用で退治させてもらったわ」


神尾 「なにもしてないのにひどいなお前 …それで何の用だ?客人として来たなら茶の一つでも出すが」


霊夢 「あら気前がいいわね ならもらおうかしら」











神尾 「お茶だ 熱いから気をつけろよ」コトッ


霊夢 「いただくわ」スゥ…ゴクッ


神尾 「……警戒しないで普通に飲むんだな 妖怪から出されたものなのに」


霊夢 「あんたがそんなことするようには見えないからよ なにか入れたとしたらそれなりに動きが見られるけどあんたからその動きが見られない」


霊夢 「まっ入れてたとしても効く前にあんたを倒せばいいだけなんだけどね 毒殺でも麻痺させる薬でも少しの間は動けるからね」


神尾 「なにそれこわっ」


神尾 「…それでここにはなんの用で来た?魔理沙から話し聞いてるなら退治しに来たわけじゃなさそうだが」


霊夢 「正確には退治しに来たわ ただあなたは違うからしないけどね」


神尾 「俺はちがう?」


霊夢 「あんたとは違う人狼が騒ぎを起こしてると話聞いたわ 魔法の森の出入口近くに民家があること知ってるでしょ?」


神尾 「香霖堂のことか?」


霊夢 「その反対側 民間人が住んでる方よ」


神尾 「あぁあいつか 関わりはないが何度か見た事あるな」


神尾 「たしかいなくなったんだよな 魔理沙からあいつらがなにかしたんじゃないかと疑ってたが」


霊夢 「えぇ そこの家の知り合いが私に依頼を出してきたから調べに来たの 妖怪が悪さをしてるなら退治しないといけないからね」


霊夢 「ちなみに聞くけど人狼の集落がどこか知ってるかしら?」


神尾 「もちろん知ってるぞ 何度も行っては破壊してたからな」


霊夢 「…破壊してた?」


神尾 「あいつらが俺を利用しようと何度もここに来るから頭にきて満月の日に暴れまくった 満月の日は半妖である俺も例外じゃない」


神尾 「全壊とまではいかなかったが半壊以上はできた 立て直すのにどれくらいかかったんだろうな」


神尾 「まっ俺には知ったこっちゃない あいつらがしつこかったからやったまでだ」


霊夢 「…あんた一人相手に完全体の人狼共は倒せなかったの?」


神尾 「甘く見ないでもらいたい さすがにお前ほどじゃないがそれなりにケンカの仕方はわかってる あいつらに弾幕ルールは通用しないからな」


神尾 「まぁ弾幕で勝負しようとも思わないがな!どうも弾幕戦は苦手でな あれで戦ったらおそらく負ける」


神尾 「そんなことであいつらの言いなりになるなんてごめんだ だから殴り合いでいつもやってる」


後書き

大野 神尾の情報

・人喰い半妖半人で人にはもちろん、博麗の巫女が黙ってない人物である…だが人間は食べたことがない
・魔法の森に自作で家を作り住んでいるが同じ種族の人狼が人間食べたいがために利用しようとしてくる
・性格は相手が友好である場合、普通に接してくる 逆に敵視してる場合には攻撃を仕掛けるほど凶暴


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