2022-04-25 06:02:21 更新

概要

この作品は二つの世界が交差したとき4の続きです

ゆっくり見ていってね!


前書き

これまで出てきたキャラクター紹介


艦隊これくしょんキャラ

瑞鳳(メインキャラ)

長門

加賀

青葉

赤城

陸奥

祥鳳

吹雪

深雪

愛宕

高雄

川内

神通

那珂



東方キャラ

博麗霊夢(メインキャラ)

霧雨魔理沙(メインキャラ)

八雲紫

アリス・マーガトロイド

上白沢慧音

射命丸文

森近霖之助

ルーミア

藤原妹紅

宇佐見菫子

十六夜咲夜

レミリア・スカーレット

フランドール・スカーレット

パチュリー・ノーレッジ

八意永琳

鈴仙・優曇華・イナバ

因幡てゐ

大妖精

魂魄妖夢

西行寺幽々子

サニー・ミルク

スター・サファイア

ルナ・チャイルド

河城にとり



まだまだ増える予定です!















サニー 「ん〜!!おいしい〜!!」モグモグ


スター 「口の中でとろける味…聞いた通りだわ 瑞鳳さんの玉子焼きおいしい!」モグモグ


瑞鳳 「お口に合うようでよかった!」


霊夢 「…それで、もう一匹が数日前からいない話 詳しく聞かせてくれないかしら」


サニー 「ーっ…はい 数日前、朝起きたらルナの姿が見えなかったんです」


サニー 「どこか行ってるのかと思ったんですがいつまで経っても帰ってこなかったので人里でなにかしてるんじゃないかと思いスターと一緒に探したんですが…」


スター 「いなかったの 私の能力を使って探したのだけど人間しかいなくてルナはどこにもいなかった」


スター 「他にも思い当たるところを探したのだけど結果は同じだったわ それから数日経っても帰ってこなくて…」


瑞鳳 「なるほど…朝起きたらいなくなってたということは夜出かけた可能性が高いですね」


瑞鳳 「夜ひとりで出かけたりすることあるんですか?ルナさんって」


サニー 「んー…あんまり気にしてなかったけど、たまになら見たことあるような……」


スター 「わたしも気にしてなかったから出てるかはちょっと…」


瑞鳳 「そうですか…でもタイミング的には夜の可能性が高いのでおそらくその時間帯だと思います」


瑞鳳 「ただそれがわかったところで捜索の手がかりにはなりませんがね とりあえずひとつひとつ手がかりを掴んでいきましょう」


サニー 「そうね 今はそうするしかなさそうね」


スター 「…無事だといいけど」


瑞鳳 「(…今回の異変に巻き込まれてなければいいんですが……)」


魔理沙 「…なぁ ちょっと聞いていいか?」


サニー 「なんですか?」


魔理沙 「ルナがいなくなる前に誰かとあったりしてないか?例えば…正邪とか」


霊夢 「っ!」ピクッ


スター 「正邪?あの天邪鬼のこと?」


サニー 「ううん会ってないわ いなくなる前に会ったといえば……」


スター 「…アリスさんだったはずよ」


全員 「「…」」ジー…


アリス 「…あんたら、わたしが誘拐したみたいな顔してるけどしてないからね」


魔理沙 「…あやしいぜ」


にとり 「アリスってたしか小さい子好きだったよね?よく人形劇見せてるし」


霊夢 「アリス 今なら罪は軽いわ 白状しなさい」


アリス 「いやしてないから!そんなことしないから!!」


アリス 「あのときはあなたたちが魔法の森に入ってたのを見かけたから話しかけただけじゃない!あぶないから気をつけるよう言ったわよね!」


サニー 「はい 言われました」


スター 「…まさか 気をつけるよう言ってたのってアリスさんにさらわれないようにってこと!?」


アリス 「なんでそうなるのよ!!いろいろおかしいしツッコミどころが満載よ!!」


霊夢 「とまぁ冗談はさておき これからはルナの捜索も兼ねて動くわよ みんないいわね?」


瑞鳳 「わたしは参加できないのですみませんがみなさんお願いします」


サニー 「…っえ 瑞鳳さんは探してくれないの……?」シュン…


スター 「ルナは瑞鳳さんとけっこう仲良かったと思うんですが…なにか嫌なことあった?」


瑞鳳 「いや違いますから!変に勘違いしないでください」


霊夢 「瑞鳳は神社の外に出ることができないのよ 一歩でも神社の敷地内から出たら操られるの」


サニー 「えっ!!?操られる!?」


瑞鳳 「はい…私が油断したばかりに体内に銃弾を撃ち込まれてしまい そのせいで敵に操られるようになってしまったんです」


瑞鳳 「一度操られて霊夢さんたちに攻撃をしてしまったのでまた操られるわけには…」


サニー 「霊夢さんに攻撃したの!?自殺行為にも程があるわ!!」


スター 「よく退治…または殺されなかったわね 霊夢さんに刃向かったらバラバラにされるのに」


霊夢 「そんなこと一度もしたことないでしょ!!ホラ吹くんじゃないわよ!」


魔理沙 「でもあながち間違ってはないぜ?刃向かったやつはボコボコになるまで弾幕ぶつけるし」


アリス 「ぶつけてるわね 主に妖精相手に」


にとり 「あと妖怪にもな!」


霊夢 「…あんたら、本気でぶっ潰されたい?」ギロッ


瑞鳳 「れっ霊夢さん落ち着いて!わたしは霊夢さんがそんなことをする方だとは思ってないのでだいじょうぶです!!」アタフタ


サニー 「…瑞鳳さん そう信じてると今後、痛い目見ますよ?」


スター 「うんうん」


瑞鳳 「落ち着かせようとしてるのになに言ってんですか!!」


霊夢 「…まぁいいわ それじゃ次から正邪と異変の元凶者を探すと同時にルナも探すわ」


霊夢 「あんたらもなるべく頻繁に報告に来なさい そのときだけはイタズラさえしなければ退治しないわ」


サニー 「えーイタズラと一緒じゃダメですか?」


スター 「そうよそうよ!妖精の本業はイタズラなのよ!イタズラしちゃいけないなんてあんまりだわ!」


霊夢 「あっそ じゃあルナを見つけてもあなたたちに教えてあげない むしろこっちで監禁して飼うことにするわ」


サニー 「やめて!!わかった わかったから見つけたら教えて!!」アタフタ


スター 「監禁なんてひどすぎるわ!博麗の巫女としてどうなの!」


サニー 「ちょっとスターは黙ってて!これ以上怒らせたらめんどうだから!」


瑞鳳 「あはは…」



…スゥーッパカ


紫 「はぁ〜い!妖精たちと戯れてるところわるいけど、ゆかりちゃん呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!」ヒョコッ 隙間から上半身出して姿を現す


霊夢 「呼んでない 今すぐ帰れ」


瑞鳳 「紫さん どうかしたんですか?もしくはなにかありましたか」


紫 「…さすが、察しがいいようで助かるわ」


紫 「こっちで正邪の偽物が現れたのはみんな知ってるわね」


アリス 「えぇ 話は聞いてるわ」


紫 「外の世界でも同じ異変が起きてるわ」


瑞鳳 「……っえ」


紫 「確認できたことだけ話すわ 数日前、長門の偽物が現れて鎮守府を襲撃したわ」


紫 「被害はそこまでないけど…艦娘の情報を記録してるファイルが盗まれていたみたい しかも精密に書かれているものだからちょっとまずいかもしれないわ」


瑞鳳 「そんなことより被害状況はどうなんですか!細かく教えてください!!」


紫 「そんな慌てなくてもだいじょうぶよ 死人はおろか、けが人ひとりいないわ 提督の仕事部屋が砲弾でバラバラになったぐらいよ」


瑞鳳 「…そ、そうですか よかった……」ホッ


紫 「それともうひとつ、海域に出てた長門たちが偽物の吹雪、深雪ともうひとりから攻撃を受けたみたい もちろんこっちも被害はないに等しいわ」


紫 「偽物が現れたことによって鎮守府内はかなり警戒態勢に入ったけどとりあえずは問題ないわ 本物と断定した艦娘にはリストバンドを配って見分けるようにしてるみたい」


魔理沙 「リストバンドで?そんなもので見分けつくのかよ」


にとり 「ほんとだよね もし偽物もそのリストバンドを付けてたら意味ないじゃないか」


紫 「ちゃんと見分けがつくようにしてるみたいよ 私にはわからないけど」


紫 「…今報告できることはこのくらいね また新しい情報が入ったら伝えに来るわ」


瑞鳳 「わかりました 報告ありがとうございます」


霊夢 「…ほんとにそれだけ?」


全員 「「……っえ」」


紫 「えぇそれだけよ 外の状況を報告しに来ただけ、よ」


瑞鳳 「っ!」ピクッ


霊夢 「………」


魔理沙 「…霊夢?」


紫 「………」


霊夢 「…ルナの居場所、知ってんじゃないの?」


スター 「…っえ」


サニー 「ほっほんと!?知ってるの!?」ガタッ


紫 「…なぜそう思うのかしら?」


霊夢 「なんとなくよ 私の感がそう言ってるわ」


にとり 「感って……」


魔理沙 「霊夢の感はよく当たるからな ほんとなのか?紫」


アリス 「…」


瑞鳳 「…」


にとり 「…」


紫 「…正確には知らないわ どこに連れて行かれたかはね」


サニー 「連れていかれた!?」


霊夢 「正邪ね あいつがさらったの?」


紫 「そうよ 私が駆けつけたときには遅かったわ…あいつ、わたしの能力に似たものを使っていろんなところを行き来してるみたい」


瑞鳳 「えっ!?紫さんと同じ能力をですか!?」


魔理沙 「ちょっとまて なんであいつがお前と同じ能力を使えるんだ?そんな能力持ってなかっただろ」


紫 「そこまではわからないわ なんで私と同じような能力を使っているのかなんて」


紫 「もう話せる事はないわ これ以上は聞いても無駄よ」


霊夢 「十分よ ルナがいなくなった原因がわかったから一から探す手間が省けたわ」


霊夢 「なんのために攫ったのかわからないけど…これ以上好き勝手にはさせないわ 必ず助け出す!」ギリッ


霊夢 「新しい情報が入ったらすぐ教えて いいわね?」


紫 「わかったわ なるべく早めに伝えるようにするわ」


サニー 「…あっあの!私たちもなにか手伝えることがあれば手伝います!戦いとかは得意じゃありませんが…」


スター 「敵の捜索なんかは任せて 誰がどこにいるかぐらいならわかるわ!」


霊夢 「あんたらは無理しなくていいのよ 戦えないやつが無理に手伝おうとしなくても」


霊夢 「それよりも自分の身は自分で守れるように警戒してなさい ルナを探してるときにあんたらまでさらわれたら元の子もないわ」


霊夢 「捜索や異変の元凶犯は私たちでなんとかするから自分たちの住処に隠れてなさい いいわね?」


サニー 「でも…」


スター 「…」



すみませーん


霊夢 「っん?また妖精ね 今日はずいぶんと来客者が多いわね」スクッ


タッタッタッ…スーッ


大妖精 「こっこんにちは!霊夢さん」


霊夢 「なによチルノとよく一緒にいる妖精じゃない なにかよう?」


大妖精 「はい!えっと…ここ最近、チルノちゃんを見ませんでしたか?よくここには遊びに来るのでもしかしたらと思ったんですが」


霊夢 「チルノ?いいえ見てないわ あいつも数日前からいないの?」


大妖精 「…も?」


サニー 「やっほー!大妖精 あいかわらず胸でかいわね!」


スター 「ちょっサニー あなたいきなりなにを言って…」


大妖精 「サニーさんにスターさん?なぜおふたりがここに?」


霊夢 「ちょっとわけあってね あんたも同じみたいだから入りなさい」


大妖精 「えっ?はっはい」










大妖精 「…そうでしたか ルナさんも行方不明に…」


サニー 「そうなのよ ずっと探してるんだけどどこにもいなくて…」


スター 「それでここに来たら紫さんが連れ去られるのを見たと言ってたから確証がついたの」


霊夢 「たぶん紫が見てないところでチルノもさらわれたのね あいつバカだからすぐ捕まりそうだし」


大妖精 「そっそんなことは…ないかと思い、たいですが……」


魔理沙 「…大妖精 現実を見ような」


大妖精 「………」


アリス 「…さらに問題が増えたわね これ以上失踪者が増えると厄介よ」


霊夢 「そうね なんのためにさらってるかもわからない以上、さらわれるわけにはいかないわね」


紫 「……わたしも警戒を強くしないといけなさそうね 藍にも手伝うよう伝えておくわ」


霊夢 「えっ…言ってなかったの?」


紫 「えぇ そこまで酷くはならないと思って雑用などさせていたわ 主にわたしの使用だけど」


紫 「…藍 ちょっといいかしら」パカッ…



藍 「はい ここに」シュタッ 隙間から通ってきて現れる


瑞鳳 「藍さん!」


紫 「藍 あなたも今回の異変解決参加しなさい 私のことはなるべく自分でやるようにするわ」


藍 「わかりました」


紫 「藍には幻想郷全体を監視してもらうわ なにかあればすぐ連絡させて戦闘にも参加させる」


紫 「とくにあなたたち妖精の監視は重視させてもらうわ 戦闘を得意としないあなたたちは敵からしたら利用する手がない…いいわね?」


サニー 「はっはい わかりました」


藍 「それじゃ改めてよろしく頼む」


瑞鳳 「はい!よろしくお願いします」













?ーとある個室



ルナ 「〜♪」ペラ…ペラ… ベッドに寝っ転がって貸してもらった本を読んで楽しんでいる


ルナ 「…ふぅ 読み終わった なかなかおもしろかったわ!」パタンッ


ルナ 「まさか最後あぁなるなんて…予想できなかった こんな展開なるなんて誰もわからないわ」


ルナ 「さてと 次の本次の本〜♪」スクッタタタ… ベッドから下りて本棚が置いてある場所へ歩いていく


ルナ 「んー…次はどれ読もう?まだまだあるから迷うわ」ジー


ルナ 「…これにしよっと」スーッ


ルナ 「えーっと 題名はレンタルチ〇ドレン…子供を貸すって話し?まったく想像ができない」


ルナ 「一体どんな内容なんだろ はやく見よ!」(✪▽✪)



コンコンっ


おーいルナ ちょっといいか?


ルナ 「っん?いいわよ はいって」


ガチャッ


アガルノフ 「邪魔するぞー」


ルナ 「どうしたの?まだここに置いてある本は全部読み切ってないわよ」


アガルノフ 「いや誰もそんなこと言ってない…てかそれで何冊目だ?」


ルナ 「もう二十冊ぐらい読んでるわ 一日中読んでられるから最高だわ!」


アガルノフ 「もうそんなに読んだのか!?早いな」


アガルノフ 「…って違うちがう そういう話じゃなくて」


アガルノフ 「お前のコピーが完成したから見て欲しくてきたんだ ちょっと来てくれ」


ルナ 「もうできたの!?はやいわね!」

*・'(*゚▽゚*)'・*


ルナ 「それじゃ確認してみるわ 連れてって!」


アガルノフ 「おっおぅ…ずいぶんと嬉しそうだな 自分の偽物が作られたというのに」


ルナ 「だってわたしと瓜二つでしょ!?しかも能力までコピーしてるなんて凄すぎるわ!」


ルナ 「今まで自分のそっくりさんなんて見たことないから楽しみでしょうがないの!だから早く見せて!!」

*・'(*°∇°*)'・*


アガルノフ 「そっそうか それじゃ早く見せてやるよ!(俺の発明品をここまで楽しみにしてくれるなんて…こいつ良い奴だな)」


アガルノフ 「(いつも俺の作るものは単調でつまらないって言われてたのに…なんか嬉しいな やっと俺の作るものを認めてくれる奴がいてくれて!)」


アガルノフ 「(…だけど、これが殺戮兵器だと知ったらどういう反応するんだろうな たぶん良い目で見ないよな)」


アガルノフ 「(利用されてるとも知らずに目光らせて楽しそうに…やっぱりこういうことしたくねぇな)」


アガルノフ 「(だけど親方様から幻想郷の管理下どもと瑞鳳を始末しろと言われてるからな 命令を背くことはできない)」


ルナ 「? どうしたの?早く見せて見せて!!」


アガルノフ 「…はいよ 見せてやるからそんな急ぐなって!(まぁ今はそんなこと気にしなくていいか 今目の前には俺の発明を見たいとしてる奴がいるんだ 早く見せてやらないとな!)」


アガルノフ 「(今だけは……な)」


タッタッタッ…








ロボット管理所



ルナ 「おぉーっ!!私そっくり!!」

.:*・'(*°∇°*)'・*:.


アガルノフ 「だろ?お前そっくりに作り上げたからな!」



ルナ(偽) 「…」服装、見た目がまるっきり同じなルナのロボットが身をつぶって立ち尽くしている


ルナ 「ねぇ動くの?今動かせる!?」キラキラ


アガルノフ 「動かせるぞ ちょっと待ってろ?」カチャカチャ… ルナの横に備え付けてある機械に手を触れて作動準備に入る


ルナ(偽) 「…っ」ピクッスゥ…


ルナ(偽) 「…おはようございます ルナ・チャイルド作動しました」


ルナ 「おぉー!!動いたーっ!!」キラキラ!!


アガルノフ 「動作確認をしたい 少し自由に動いてみてくれ」


ルナ(偽) 「わかりました」


タッタッタッ… 部屋を適当に歩き回る


ルナ(偽) 「よっと…ふぅ」グイ…スゥー… 手を上げて下にさげる


ルナ(偽) 「…」パチンッ


ヒュオンッ!!シーン…… 指パッチンすると能力を使用してまわりの音が一切聞こえなくなる


ルナ(偽) 「…能力の作動問題なし 切ります」パチンッシュゥゥ…


ルナ(偽) 「…」クルクル… その場でまわり始める


ルナ(偽) 「…」ビシッ!! きゃーいくさーんポーズ!


アガルノフ 「…そんな知識入れたかな もしくはルナ、お前こんなポーズするのか?」


ルナ 「いやしないけど…あなたが入れたんじゃないの?」


アガルノフ 「いや入れてない…」


ルナ(偽) 「自由に動いて良いと言われたので動きました なにやらおもしろいデータが入っていたので」


アガルノフ 「っえ マジで?」


ルナ(偽) 「はい」


ルナ 「やっぱりあなたじゃない あんまり変なことさせないでよ」


アガルノフ 「いやほんとに記憶にないんだが…」


ルナ(偽) 「あなたがオリジナルね よろしく」


ルナ 「えっ?あっはい よろしく」


ルナ(偽) 「活動内容はすぐ実行しますか?それとも別にやることはありますか?」


アガルノフ 「今はまだ保留だ とりあえず…メシとかつくれるか?」


ルナ(偽) 「オリジナルの知識内に料理に関する情報がかなり入ってます 大丈夫かと」


アガルノフ 「そうか なら適当に作ってくれ」


ルナ(偽) 「わかりました では作ってきます」タッタッタッ…


ウィーン…ピシャンッ



アガルノフ 「…動作は問題なさそうだな 命令以外は自由に動いていい知能も付けたが正常に作動してるな」


アガルノフ 「能力も状況に応じて使うよう設定してるが…これはもう少し見ないとわからないな あとで確かめてみるか」


ルナ 「ーっすごい!!ちゃんとわたしみたいじゃない!?全然メカメカしくなくておどろいたわ!!」


ルナ 「しかも自由に動いていいと言われたらちゃんと動くし能力も使えてすごい!!あなたほんとにすごいわ!」

:*・'(*°∇°*)'・*:


アガルノフ 「だろ?なんたって俺は天才科学者だからな!この程度朝飯前よ!」ドヤッ!!


アガルノフ 「しかしお前は素直で良いやつだな 正邪のやつはめんどくさがり屋で扱いがめんどうだ」


アガルノフ 「あの氷妖精もバカすぎて扱いにくいしほんと参るよ…なんでお前はこんなにも落ち着いて素直に聞いてくれるんだ?」


ルナ 「いやそれはわたしに言われても…あの氷妖精に関してはわかるけど」


アガルノフ 「んー…他のやつもお前みたいなやつだったらよかったのにな 捕まえてくるやつを間違えたな」


ルナ 「捕まえて素直に聞く妖怪妖精はそうそういないと思うけど…わたしは下手に動くより安全を選んだから聞いてるけど」


アガルノフ 「それがふつうだよ 痛い目とかに合うより素直に聞いて安全を選んだ方がいい」


アガルノフ 「痛い目にあってから言うことを聞くくらいなら最初から素直に聞いてればいいだけだ …まぁ俺の場合は拷問とか好きじゃないからやらないがな」


ルナ 「あっそれ言うんだ さらってきた本人の前でそれ言うの?」


アガルノフ 「お前なら今自分の立場をわかってるだろ?ここがどこかもわからないで逃走したところで出られない」


アガルノフ 「もし出れたとしてもここは外の世界だ 外の世界のことをなんも知らないお前が出たところで元の世界には帰れない」


ルナ 「っえ ここ外の世界なの!?」


アガルノフ 「あぁ しかも孤島だから出たとしても見渡す限り海だから方角もわからいだろうしな」


ルナ 「海!?海あるの!?」(✧△✧)


アガルノフ 「っえ?あるがなにをそんなに…あっそうか 幻想郷には海ないんだっけか」


アガルノフ 「ならちょうどいい お前は素直で良いやつだから特別に外出してやるよ」


ルナ 「いいの!?」(*゚∀゚*)


アガルノフ 「いいぞ 料理もまだ時間かかるだろうしちょうどいい時間つぶしになるだろ」


アガルノフ 「それじゃ行くか」


ルナ 「うん!」


タッタッタッ…








外の世界ーとある孤島



ザザァ…ザザァ……


ルナ 「……これが、海………!!」


ルナ 「下が砂で…風が全然ちがう 日差しの入り方もまったくちがうわ」


ルナ 「こっこれ、たしかしょっぱいのよね!?目とかに入ると痛いって本に書いてあったけど!」


アガルノフ 「海水だからな 塩水と一緒で口や目に入ると良くないから気をつけろよ」


ルナ 「手には触れても平気よね!足とかに当てても問題ないわよね!?」ワクワク


アガルノフ 「手足なら問題ない 長時間浸からなければ平気だよ」


ルナ 「それじゃちょっと触ってくる!」ザッザッザッ!!…



ザザァ…ザザァ……


ルナ 「っ……」ソー…パシャパシャッ 手を伸ばして波打ってきた海水に触れる


ルナ 「…冷たい こんなに日差しが当たってるからぬるま湯いかと思ってたけど」


ルナ 「足に触れたらどうなるかしら?」ヌギヌギ 靴と靴下を脱いで裸足になる


ルナ 「…少し砂浜は熱いわね 火傷することはないけど」ザッザッザッ…


ザザァ…パシャパシャッ


ルナ 「きゃっ!冷たっ…足に触れるとより冷たさを感じるわね」


ルナ 「…ねぇ 本で読んだんだけど、海は白く濁ってる場合と透き通るような海の二種類があるって書いてあったのだけど」


アガルノフ 「それは各場所によって違うな ここは比較的キレイだが酷いところだと透明感なんてまったくない」


アガルノフ 「俺が住んでた場所はもう汚すぎてまったく透き通ってなかったよ …正確にいえば汚いといっても体に害がある汚いって意味じゃないけど」


ルナ 「そうなんだ 場所によって違うんだ…」バシャバシャ…



ザザァ…ザザァ……


ルナ 「…サニーやスターにも見せてあげたかったな こんなにもキレイだったなんて、予想を遥かに超えてたわ」


ルナ 「ふたりも見たら驚くだろうな 写真に収めたい…!」


アガルノフ 「……写真、取るか?」


ルナ 「いいの!?」


アガルノフ 「あぁ 一応高性能なカメラと現像する機械もあるし写真くらいなら用意できるぞ」


アガルノフ 「ただ潮風がな…施設には潮風が当たらないようにしてるから平気だが外に機械関係を出したらすぐダメになるんだよな」ンー…


ルナ 「そうなの?潮風ってそんなに害があるものなの?」


アガルノフ 「機械は全般的に有害だな 潮風程度ならまだ拭いたりすればなんとかなるが海水に当たったらもう終わりだ 使い物にならなくなる」


アガルノフ 「まぁ長く使うわけじゃないし壊れることないか 今持ってくるよ…」



ザザッ… アガルノフの腰にかけてある探知機からノイズが発生する


アガルノフ 「っ!」バッ!!


ルナ 「? どうしたの?」


アガルノフ 「……六時の方向から何かがくる 数は十…深海棲艦か!?」


ルナ 「…しんかい、せいかん?」


アガルノフ 「急いで戻るぞ!ここの近くに敵が来る!」


ルナ 「てっ敵!?敵なんているの!?」


アガルノフ 「この世界には深海棲艦と言うやつがいるんだ 人間じゃ全く歯が立たない海を支配する残虐集団だ!」


アガルノフ 「海を守るために各国は艦娘を建造して戦争をしてるんだが…俺の基地には艦娘はいない」


アガルノフ 「艦娘もどきは作ってあるが…本物と比べたら性能劣るんだよな 武器は同じものを使ってたとしても本物じゃないから精度が……」ウーン…


ルナ 「艦娘…たしか瑞鳳さんも艦娘って言ってたわね」


アガルノフ 「あいつと一緒だ それより早く戻るぞ!あいつらに見つかったら基地が破壊されるし俺達も殺される!」


ルナ 「わ、わかったわ!」


ザッザッザッ!!…











ザー…


軽巡ホ級 「…なぁ ほんとにこの近くに未確認生物が存在するのか?」ザー…


駆逐イ級 「そうみたいだ なにやら艦娘の形をした艦娘じゃないなにかが現れたらしい」


軽巡ツ級 「なんだそれ 艦娘みたいで艦娘じゃないってどういうことだ?まったく意味わからん」


戦艦タ級 「海軍が艦娘以外にも兵器を作ったか あるいはやはり艦娘だったか…そのふたつだな」


戦艦ル級 「だがここら辺に海軍基地はないぞ あるのは無人島ぐらいしかないが」


戦艦レ級 「海軍が極秘で無人島に基地を作って活動してる可能性は?」


戦艦棲姫 「ゼロではないがかなり低いだろう ル級が言ったとおりここら辺には海軍基地がない ここから近い海軍基地でもかなり距離がある」


戦艦棲姫 「通常運航で行けたとしても数日はかかる 効率が悪すぎる」


軽母ヌ級 「…偵察機でここら辺を探索させてるが今のところ異常なし」


空母ヲ級 「私もなしだ 無人島の真上も探索させたが木々に覆われて完全には調べられないがたぶんなにもないだろう」


雷巡チ級 「別のところを探してみるか?」


戦艦棲姫 「…もう少しここら辺を調べてなにもなかったら次のところへ行こう 謎の敵は移動してる可能性もある」


戦艦棲姫 「空母は引き続き探索 私たちは辺りを見渡すぞ」


全深海棲艦 「「了解!!」」


ザー…








アガルノフ研究所ー監視室



アガルノフ 「マジかよ…戦艦四隻いやがる しかも空母も二隻いるのかよ」いくつもの木の間に隠してある無数のカメラから敵の種類や位置を把握している


アガルノフ 「さらに雷巡もいるから完全に殲滅編成だ バレたら確実に殺されるぞ!」


ルナ 「…あれが敵なの?みんな黒いけど」


アガルノフ 「あぁ あれが深海棲艦、この世界の海を支配する敵だ」


アガルノフ 「敵にも種類はあるがあのでっかい主砲を持ってるやつは特に危ない!火力…つってもわからないか 攻撃力が他の奴と較べてずば抜けてるんだ」


アガルノフ 「あいつらの攻撃を食らったらこの基地は崩壊する 俺たちがくらったら即死だ!」


ルナ 「即死…!!」ゴクッ…


アガルノフ 「俺も艦娘もどきは作ってあるがまだいろいろと不備がある しかも戦艦棲姫四隻空母二隻じゃどうにもならない」


アガルノフ 「このままやり過ごせればいいが……」



だったら私のロボット使えばいいじゃん


ルナ 「っ!」


アガルノフ 「正邪 帰ってたのか」


正邪 「今帰ったところだ それよりも…ほら」ポイッ


早苗 「」ドサッ 気絶した状態で無造作に床に置かれる


ルナ 「っえ さ、早苗さん!?」


アガルノフ 「なんだ知ってるのか?」


ルナ 「えっえぇ この人けっこう有名よ 常識に囚われないとかで異常者という意味で…」


アガルノフ 「…なんでお前は問題児ばかり集めてくるんだ……」ハァ…


正邪 「別にいいだろどんなやつだろうが どうせ能力がほしいから集めてるだけなんだから」


正邪 「それよりもあいつら殺さないのか?殺せばいい素材になるじゃないか」


アガルノフ 「そう簡単に言うな 奴ら十体もいるんだぞ?今こっちにある戦力じゃどうにもならん」


アガルノフ 「それにお前のロボットも出来上がってるがまだ試運転してない 能力もちゃんと使いこなすかわからないから下手な行動には出れない」


正邪 「ふーん…じゃあ私がいくからいいや」


アガルノフ 「……っえ」


正邪 「私が能力使えば跳ね返せるしやっつけるのも難しくない あいつらぶっ殺してくるから臆病者はここで見てな」


正邪 「それとアイツらの部品持ってきたら私の雑用ロボ追加で作れよ?いいな」タッタッタッ…


アガルノフ 「あっあぁ わかった」


ルナ 「…あの天邪鬼が自ら動くなんて いつもめんどくさがってやりたがらないのに」


アガルノフ 「ほんとだよ 俺もまさか自ら動くなんて思ってなかったから驚いてる」


アガルノフ 「…とりあえず俺たちは観察してるか あいつがうまくやってくれる事を祈って」


ルナ 「そうね」











戦艦棲姫 「…お前たちなにかいたか?」


軽母ヌ級 「なにもいない 辺り一面探索してるが影ひとつ見れない」


空母ヲ級 「こっちも同じだ なにもいない」


軽巡ホ級 「私たちも辺りを見渡してるがなにもいない 謎の敵艦どころか普通の艦娘もいないよ」


駆逐イ級 「電探も反応しません 今日はいないのか?」


軽巡ツ級 「いないことに越したことはない なら次は別の場所だな」


戦艦棲姫 「そうだな 次は二時の方向に進み探索するぞ」


全深海棲艦 「「了解っ!!」」



その前にわたしの相手しろよ?


全深海棲艦 「「ーっ!!?」」バッ!!


正邪 「よぉ?深海棲艦ども あいかわらず真っ黒いな気持ち悪い」ケケケ


軽巡ホ級 「だれだ貴様!」スチャッ


正邪 「だれ?んなもんどうでもいいだろ 今から死ぬやつらに名前なんて教えるかよ」


空母ヲ級 「なんだこいつ 頭イカれてんのか?」


戦艦ル級 「たったひとりでなにができると言うんだ いきなりどこから現れたか知らないが死ね!」スチャッ


正邪 「…っ」ニヤッ


戦艦レ級 「わたしも撃ちたいから撃つねー!」スチャッ



ボンボゥンッ!!!!


正邪 「…反転しろ!」キィンッ!!



ボガァァァアン!!!!!!


戦艦レ級&戦艦ル級 「「がァァっ!!!!」」大破


戦艦棲姫 「ーっな!?ル級レ級!!」


軽巡ツ級 「な、なんだ!?砲弾が跳ね返ってきた!!?」


雷巡チ級 「貴様なにをした!!」


正邪 「なにをした?見てなかったのかよ 弾が跳ね返っただけだろうが」ケケケ


軽母ヌ級 「弾を返しただと!?そんなバカな!!」


駆逐イ級 「弾を跳ね返すなんてできるわけがない!しかもなんも動作もなしで!!」


正邪 「だけど現に跳ね返ってきただろ?それを信じないでどうする」ケラケラ


空母ヲ級 「ーっのやろう!!」ギリッ


戦艦棲姫 「ならば接近戦だ 砲弾が跳ね返されるなら主砲をぶつけるまでだ!」ザーッ!!


戦艦棲姫 「死ねぇ!!」ブォンっ!! 主砲を鈍器のように扱い正邪にぶつけようと…


正邪 「…バカだねぇ君たちは!!?」ニタァ


キィンッ!!


ボギィッ!!!!


戦艦棲姫 「……っえ」グシャァッ!!!! 鈍器を振るった右腕が曲がってはいけない反対側にいき骨が粉々になる


正邪 「ぶぁーか!砲弾だけじゃねぇんだよ ぜんぶ跳ね返せんだよ!!」ケラケラ



戦艦棲姫 「あぁあァぁあぁァァっ!!!!!!」ズキィッ!!!!


軽巡ホ級 「戦艦棲姫!!」


軽巡ツ級 「ーっやろう!」


雷巡チ級 「なら掴んで引き裂いてやる!!」ザーッ!!


正邪 「あっそれはまずいなっ!掴まれるのは反射できない」


軽巡ホ級 「…へぇ?なら私も手伝うぞ!!」ザーッ!!


雷巡チ級 「ホ級反対側に回れ!挟んでやるぞ!」


軽巡ホ級 「わかった!」ザーッ…



正邪 「…」ニヤッ



軽巡ツ級 「っ!? まてお前ら!なにか怪し…」


軽巡ホ級 「死ねぇ!!」ガバッ!!


雷巡チ級 「くたばれ!!」ガバッ!! 補軽巡ホ級と正邪を挟んで掴もうと…


正邪 「…ぶぁーかが!!」キィンッ!!



ベキベキゴキバキィッ!!!!


雷巡チ級 「ーっ…」傾けていた身体が一気に反対側に反射されて背骨やあばら骨などが折れる


軽巡ホ級 「っ…ば、ばか な………」


バシャンっ…ブクブク…… 意識を失い深海へと沈んでいく


空母ヲ級 「チ級!ホ級!!」


駆逐イ級 「そんな!?突っ込んでも跳ね返されるなんて!!」


軽巡ツ級 「こいつ無敵かよ!!」


正邪 「あーっはははは!!弱いよわい 弱すぎる!!やっぱりこっちの世界の奴らは雑魚いなぁ!?」ケラケラ


正邪 「学習しないで突っ込んでくるたァバカな奴らだ!ほんっとバカすぎて笑えるよ!!」アハハハ!!


正邪 「もっと攻めてこいよ?もっと私に攻撃しろよ 跳ね返してぶっ殺してやるからよ!!」ニヤリ


軽母ヌ級 「ーっ…」ジリ…


戦艦棲姫 「っ…お前の目的はなんだ 見たところ艦娘ではないようだが」


正邪 「鬼だよおーに 天邪鬼って言えばわかるか?てかそのくらい知ってるよな」


戦艦レ級 「天邪鬼…?鬼?おまえが?」


戦艦タ級 「深海棲艦…なのか?いやお前みたいな深海棲艦見たことがない 攻撃を跳ね返すやつなんて今までいなかったぞ」


正邪 「いやそっちの鬼じゃないから お前たちと同じ鬼じゃねぇよ」


正邪 「それと目的だが…別になーんもねぇよ!?ただお前たちをぶっ殺してやりたいだけだ!!」


正邪 「お前たちを殺せばお前らから取れる資材で奴隷ロボットを作ってもらえるんだ!だから死ねよ!!」スゥ…ビュンッ!! 大玉弾幕を深海棲艦に向けて放つ



駆逐イ級 「ーっな!?なんだこれ 白い砲弾!?」ザーッ!! すぐさま反応して向かってくる弾幕を避ける


軽巡ツ級 「いきなり現れたぞ!?これがやつの攻撃か!」


空母ヲ級 「だが砲弾の数は少なかった 速度はあるがこのくらいなら避けられる!」


軽母ヌ級 「でもこっちの攻撃が食らわない以上倒せない…どうすればいい!」


戦艦棲姫 「…しかたない ホ級たちがやられたのは惜しいが撤退するぞ」


軽巡ツ級 「ーっ…賛成だ 相手が無敵な以上、どうしようもできない」


空母ヲ級 「わたしも賛成だ くやしいがそれしかない」


軽母ヌ級 「っ…」ギリッ…


正邪 「なんだ逃げるのかよ 弱っちいなぁ?仲間がやられたってのに仇も取らないのかよ」


正邪 「ひどいひどいねぇ 所詮沈んだ仲間とはその程度だったということか かわいそうに…沈んだ挙句、見捨てられるなんて」


戦艦タ級 「ーっ…てめぇ さっきからごちゃごちゃうっせぇんだよ」ギロッ


正邪 「だってそうだろ?沈んだやつはもう用済みだろ 死んだやつはもう戦えないから切り捨ててもう忘れるんだろ?」


正邪 「使えないやつはみーんなゴミ!なんだ それとも死体を拾い上げて盾にでもして処分すんのか?名案だな!!」ケラケラ!!


戦艦レ級 「ーってめぇ!!」スチャッ 大破状態で主砲を構える


戦艦タ級 「ぶっ殺す!!」スチャッ


戦艦棲姫 「レ級やめろ!相手の挑発に乗るな!!跳ね返されることを忘れたのか!!」


戦艦レ級 「だったら二連発で撃てばいいだけだ!こいつはさっきから自分の近くに来た物しか跳ね返してない!」


戦艦レ級 「二連発で撃ち込めば最初の弾だけ反射させても二発目に激突する その衝突で爆発させれば!!」


戦艦タ級 「レ級合わせろ!同時に撃ち込むぞ!」


戦艦レ級 「おう!」



正邪 「……っ」ニヤリ



軽巡ツ級 「っ!! まて!罠だっ!!」



戦艦タ級&戦艦レ級 「「死ねぇっ!!」」ボゥンッ!! ふたり同時に砲弾を放ち二発目を撃とうと…


正邪 「ぶぁーかが!!」キィンッ



ボガァァァンっ!!!!!!


戦艦レ級 「」ブシャァッ!!!! 上半身が爆発とともに木っ端微塵に吹き飛んで即死する


戦艦タ級 「」バシャンっブクブク…



戦艦棲姫 「タ級!!レ級!!」


駆逐イ級 「うそだろ…あいつ、まさか離れてても反射できるのか!?」


正邪 「あーっはははは!!今更気づいたのか そうだよ?別に私の近くじゃなくてもいいんだよ!!」


正邪 「勝手に近くでしか反射できないなんて思ってくれてありがとよ!低レベルな思考で助かったよ!!」ケラケラ


正邪 「まーた無駄な死者が出たな?しかも無駄死にとかもう最高だろ!!笑いが止まらねぇ!!」アハハハ!!


空母ヲ級 「ーっ…このやろう!!」ギリッ…


軽巡ツ級 「よせ!挑発に乗るな これ以上やられたらまずい!!」


軽母ヌ級 「早く撤退するぞ!!」


戦艦棲姫 「全艦撤退!攻撃は絶対厳禁 ヲ級を無理やり連れていけ!!」


軽巡ツ級&駆逐イ級 「「了解っ!!」」ガシッ ふたりがかりでヲ級を掴んで身動きを封じる


空母ヲ級 「…だいじょうぶだ 抑えなくても撤退する」


空母ヲ級 「攻撃が食らわないんじゃ弾薬のムダだ 悔しいが…撤退する」


戦艦棲姫 「…そうか ならいい」


正邪 「なんだよつまらない 逃げるのかよ もっと遊ぼうぜ?」ニヤニヤ


正邪 「まだ遊び足りねぇんだよ そっちがなにもしてこないならこっちからやってやるよ!」バッビュンッ!! 弾幕を作り出して深海棲艦に向けて放つ


戦艦棲姫 「ヲ級、ヌ級!あの白い玉を蹴散らせ!!」ザーッ!!…


軽母ヌ級 「了解っ!!」バシュンッ!!


空母ヲ級 「全艦載機発艦!!あの白い玉を撃ち壊せ!!」


全艦載機 「「了解っ!!」」ジャキッ



正邪 「……っち 範囲外か」



全艦載機 「「撃てーっ!!」」バババババッ!!!!!!


正邪の弾幕 「「」」バババババッ!!!!!!… 機銃弾に撃たれて打ち消される


空母ヲ級 「っ! 反射してこない…てことはこの距離は範囲外なのか」


空母ヲ級 「(奴との今現在の距離は大体三百m この距離でなら反射はされない)」


空母ヲ級 「(さっきまで接近戦や約百m近くまでいたら反射されたからその間が範囲外…だが範囲外から撃っても範囲内に入ったら反射されるのが目に見えてる)」


空母ヲ級 「(不意を突けばおそらく当てることができると思うが…不意を突くにしても今の状態じゃどうにもならない)」


空母ヲ級 「(次きた時は必ず殺す!あいつだけら絶対に許さない!!)」ギリッ…


ザー…



正邪 「……っち 数人逃したか まぁいいか?結果的に四体倒せたことだし!」


正邪 「さーてと、回収はあいつに任せてかーえろっと また私の奴隷ロボが増える〜♪」フワー…








監視室



アガルノフ 「………」


ルナ 「…えっと、早苗さん 落ち着いてください こちらがなにもしなければこの人はなにも……」


早苗 「このわたしをどうするつもりですか!縄で身動きを封じて…なにが目的ですか!!」ググッ…


早苗 「私をエロ同人のようにする気ですね!?エロ同人のように エロ同人のように!!」クワッ


アガルノフ 「しねぇから!!何度も言ってるが俺はそういうの興味ないから!」


ルナ 「エロ同人ってなに…?」


アガルノフ 「知らなくていいからな こどもにはまだ早い」


ルナ 「?」


アガルノフ 「…とりあえずおまえは暴れられるとめんどうだから能力の使用を制限させてもらうぞ」スゥ… 右手人差し指を早苗の首元に当てる


早苗 「やはりエロ同人のようにする気ですね!!ですが私は屈しませんから!!」


アガルノフ 「だからしねぇっつうの!ちょっと黙ってろ!!」


アガルノフ 「…能力制限付与」キィンッ!!


早苗 「んんっ!!」ビクンッ!!シュゥゥ… 首元に魔法陣が浮かび上がり刻印のよう残る


アガルノフ 「…これで能力を制限させてもらった 最低限の能力は使えるからそこまで心配することない」スゥ…


アガルノフ 「今縄外してやるから動くなよ」シュルシュル…


早苗 「…っえ 外してくれるんですか?エロ同人のようにしないんですか?」シュルシュル…パサッ


アガルノフ 「だからしねぇってば!!いい加減わかれよ!!」スルスル…ギュッ 紐をかき集めてまとめる


アガルノフ 「…とりあえずお前の部屋に案内する まだもう一人分の能力入れるロボットができてないからその間休んでろ」


アガルノフ 「フブーキ ここに来い」



タッタッタッ…


フブーキ 「お呼びですか」


アガルノフ 「空き部屋にこいつを連れていけ ミユーキに見張りをさせろ」


フブーキ 「わかりました」


フブーキ 「では案内しますので着いてきてください よけいな詮索や行動を取らないでくださいね」


早苗 「………」ジー…


フブーキ 「…? 聞いてますか あと私を見てますがなにか?」


早苗 「…ふむふむ これはまたかわいらしい……」ジー…


早苗 「…ほいっ」バサッ


フブーキ 「ーっ!?」スカートをまくられて思いっきりパンツを見られる


アガルノフ 「」ブーッ!!


ルナ 「ちょっ!?早苗さんなにをやって!!」


早苗 「…純白ですか もっと大人びたものを履くといいですよ?自分にもっと自信を持たないと!」ドヤッ!!


フブーキ 「……あなた、いったい何やってるんですか?」スゥ…スチャッ 腰にかけていた主砲を手に取り構える


フブーキ 「ふざけているなら半殺しにしますよ さっさと空き部屋に連れていくのでおとなしく着いてきてください」


早苗 「あっ冗談が通じない方ですか…でも私はめげません!相手が誰であろうと常識に囚われてはいけません!!」ドンッ!!


フブーキ 「…」ドゥンッ!!


早苗 「あぶなっ!!?」ヒュンッ!!



ガァンッ!!ゴンッ… 砲弾は偽物で爆発せずに床に落ちる


フブーキ 「…室内では実弾は厳禁なので演習弾を使用させていただきました 次は当てますよ」スチャッ


早苗 「ノーっ!!ごめんなさいもうしません!そんな物騒なものは下ろしてください!!」


フブーキ 「ではさっさと着いてきてください 無駄話してる暇はありません」


早苗 「っあ それはちょっと待ってください 少しこの方と話したいことが」


アガルノフ 「…なんだよ」グシグシッ 唾液まみれの口元を袖で拭いてる


早苗 「この子厳しすぎじゃないですか!?あなたがここを管理してる方ですよね もっと優しくしてほしいんですけど!!」


アガルノフ 「いやおまえがいきなりスカートめくりなんてするからだろ…普通に言うこと聞いてればそこまで怒らなかったぞ」


早苗 「スカートめくりは女子高生じゃふつうです!やったことありませんが!」ドンッ!!


アガルノフ 「やったことないのにやるなよ!てか今の女子高生は痴女なのか!?いろいろ問題発言してるぞお前!!」


ルナ 「ちじょ…?」


アガルノフ 「うん それも知らなくていいぞ てか聞くなよ」


ルナ 「?」



ウィーン…


正邪 「戻ってきたぞー」タッタッタッ…パタンッ


アガルノフ 「戻ってきたか なかなかの腕だったな その調子でいけば自分の力で博麗の巫女倒せるんじゃないか?」


正邪 「やだ めんどい」キッパリ


アガルノフ 「めんどいって……」


正邪 「それより今わたしの奴隷ロボに深海棲艦の死体を回収させてるから後で受け取れ 追加で奴隷ロボ作っとけよ」


アガルノフ 「わかった 何体か作っておく」


早苗 「…正邪さん あなたが私をここに連れてきたんですね 背後から勢いよくなにかが飛んできて気を失ってしまいましたが」


正邪 「そうだよ 間抜けに森をあるってるお前を見つけたからちょうどいいカモだと思った!案の定、すぐ捕まえることができた」


正邪 「巫女が背後から、まして妖怪相手に奇襲を許すなんてヘボいな ほんとにお前巫女かよ?」ケラケラ


早苗 「そうです!まだ新米の身ではありますが守矢神社の巫女を務めています」


早苗 「霊夢さんには劣りますがこれでも毎日信仰のために頑張っています!弱くても巫女です!!」ドンッ!!


正邪 「……そうか(やっぱりこいついやだ からかいがない)」


フブーキ 「話しは終わりましたか?でしたら部屋まで案内するのでついてきて…」



ルナ(偽) 「アガルノフ様 食事の用意ができました」タッタッタッ…


アガルノフ 「っん できたか なら食べるとしよう」


アガルノフ 「あとわるいが追加でこの子の分も作ってもらっていいか?ひとり増えたから」


ルナ(偽) 「だいじょうぶです 厨房に行くときに早苗さんを抱えた正邪さんに会ったので作っておきました」


正邪 「えらいだろ?感謝しろよ」


アガルノフ 「…ただ会っただけじゃないのか?別におまえはなにも言ってないだろ」


ルナ(偽) 「はい なにも聞かされてません 私が自己判断で作りました」


正邪 「おいおいそこは私が教えたって言えよ そうすれば私の手柄になるのに」


ルナ(偽) 「嘘はいけません まして創造主様に嘘を言うなんて言語道断です」


正邪 「んだよ固いやつだな めんどくせぇ」


アガルノフ 「フブーキ 部屋に連れていくのは一旦中止だ 先に食事にありつける」


フブーキ 「わかりました では私は海域警戒してますので御用の際はお呼びください では」


タッタッタッ…



アガルノフ 「それじゃ台所に行くぞ ルナ、わるいがチルノに食事を持ってってもらっていいか?」


ルナ 「っん わたし?」


ルナ(偽) 「わたしですか?」


アガルノフ 「あっそうか 同じ名前だからわかりずらいか…ならルーナって呼ぶか」


ルーナ 「わかりました では次からはルーナとお呼びください」


アガルノフ 「それじゃルーナ 改めてチルノの食事をたのむ」


ルーナ 「わかりました それでは行ってきます」


タッタッタッ…



早苗 「……あの、聞いてもいいですか?」


アガルノフ 「なんだ?」


早苗 「あの方はロボット…なんですか?ルナさんと瓜二つでしたが」


アガルノフ 「そうだ 俺が作ったロボットだ 性格や能力もコピーして作り出した」


アガルノフ 「今まで作った中で一番まともだよ 艦娘もどきもなかなかの出来だがルーナ以上に出来のいいものはない」


アガルノフ 「オリジナルがよかったのかな 正邪のときはめんどくささが二倍になったぞ」


正邪 「おいそれどういう意味だ 私がめんどくさいやつだと思ってるのか?」


アガルノフ 「まさにその通りだろ 言っても聞かないし自分のやりたいことをするし扱いづらいったらありゃしない」


アガルノフ 「それに比べてルナはいい子だ 俺の言うことは聞いてくれるし気使ってくれるしな」


アガルノフ 「しかも俺の実験も興味を持って褒めてくれるし最高だよ!こんな純粋な子がいるとは思わなかった」


正邪 「うわ、ロリコンかよ やば…」ヒキッ


アガルノフ 「ロリコンじゃねぇよ」


早苗 「…まさか、あなたもうルナさんに手を出して……!?」ヒキッ


アガルノフ 「出すかアホっ!!こんないたいけな子に手を出すわけねぇだろ!!」


ルナ 「手なんて出されてないわ この人乱暴とかしないわよ」


アガルノフ 「あーうん…たぶんお前が思ってる手を出すとこいつが言ってる手を出すは違うと思うぞ」


ルナ 「っえ ちがうの?」


アガルノフ 「うん…でも聞かないでくれよ 子供にはまだ早いから」


ルナ 「???」


アガルノフ 「…早く飯食いに行くぞ もう話し疲れた……」ハァ…


早苗 「はーい!」


正邪 「めしめし〜♪」


ルナ 「ごっはん!ごっはん!」


タッタッタッ…













深海ー深海棲艦基地



基地管理長室



港湾棲姫 「…なに 謎の的にレ級らがやられた?」


戦艦棲姫 「あぁ 例の海域で艦娘でも深海棲艦でもないやつに沈められた」


戦艦棲姫 「砲撃しても跳ね返されて効かず主砲を叩きつければ跳ね返されてこのザマだ 右腕が複雑骨折だ」プラーン…


戦艦棲姫 「掴もうとしてもその勢いを跳ね返されてだめ 弱点が見つからずやむ得なく撤退した」


港湾棲姫 「…仲間を死なせといてノコノコと帰ってきたのか?」ピキッ


戦艦棲姫 「なにしても跳ね返してくるやつにどう勝てと言うんだ?これ以上犠牲者を出さない方が先決だろ」


戦艦棲姫 「それともなんだ だれも帰ってこない方がよかったか?報告できるやつがいない方を望んだか!」


港湾棲姫 「………」


戦艦棲姫 「…報告を続ける 謎の敵だが姿形は捉えた 説明するからよく聞いてろ」


港湾棲姫 「…細かく言え」



戦艦棲姫説明中…


港湾棲姫 「…なるほど たしかに不可思議なやつだな そんなやつ見たことがない」


港湾棲姫 「だがまだ試してないことがあるじゃないか それなら聞くかもしれんな」


戦艦棲姫 「試してないこと?それは一体」


港湾棲姫 「不意をつくことだ さすがに不意をつけばそいつもすぐさま対応はできまい」


港湾棲姫 「お前の話を聞く限りでは全て気づかれてる状態でやってたこと…ならまだ勝機はある」


戦艦棲姫 「なるほど…たしかに不意はついてない 潜水艦もいなかったから不意をつくことはできなかった」


戦艦棲姫 「それじゃ次は潜水艦を用意しよう 次こそは確実に仕留める!」


港湾棲姫 「そのときはわたしも出よう 仲間を殺った復讐を晴らす!」


戦艦棲姫 「お前も出るのか?それはありがたいがここの守りはどうする」


港湾棲姫 「適当なやつを残せばいいだろ ましてここは深海だから気づかれにくい バレないだろう」


港湾棲姫 「準備しろ 皆にも伝えて明日の早朝仕留めに行く!」


戦艦棲姫 「了解っ!!」







横須賀鎮守府ー提督室



提督 「…長門 そろそろ警備の巡回を頼む 吹雪と一緒に行ってくれ」


長門 「わかった」カタッ


陸奥 「それじゃ私はここで残って警備と秘書やってるわ もし心配なら他にも呼ぶ?」


提督 「いやだいじょうぶだ 陸奥だけで十分だ 他のみんなも警備や疑いが腫れてない艦娘たちの対応で忙しいのにこれ以上負担はかけられない」


提督 「陸奥もわるいがひとりで頼めるかな あまり負担はかけたくないんだが」


陸奥 「へいきよこれくらい むしろ提督が一番負担かかってるんだから自分の体気をつけてよ?」


提督 「わかってるよ ちゃんと自分の体調も管理してるから安心してくれ」


長門 「それじゃなにかあったらすぐ呼んでくれ 行ってくる」ガチャッ


提督 「あぁ 気をつけてくれ」


パタンっ…



提督 「…いつまでこの状況が続くんだろうな 早く疑いを晴らしたいよ」


陸奥 「しかたないわよ 偽物が出てる状態で普通に指揮してたらやられちゃうわ 自体が収まるまでガマンよ」


提督 「だが指揮官である俺が部下を疑っているんだぞ?部下を疑うなんて上司として最低だ」


提督 「部下を疑う=信用をなくすということだ 部下に信用されなくなったら俺は指揮官としてやっていけない」


提督 「俺の顔が見れなくて心配してる…という奴がいるかはわからんが少なくともいるはずだ」


提督 「早く安心させてやりたいが…」


陸奥 「でも毎日放送で元気にするよう言ってるじゃない あれだけでも効果てきめんよ?」


陸奥 「声だけでもみんな安心できるんだからそこまで深く考えることないわ 今だってみんなのことを思って動いてるのだからもう少し肩の力を抜きなさい」


提督 「…そうか わかった」


プルルルル…プルルルル……


提督 「っん 電話か 誰からだ?」ガチャッ


提督 「はいもしもし 横須賀鎮守府提督です」


元帥 『もしもし ワシだ』


提督 「っ!? げっ元帥殿!?」


陸奥 「っえ!?」


提督 「どっどうかしたんでしょうか?元帥殿から直通で電話が来られるなんて」


元帥 『そんな驚くことないだろ 何度も電話で話してるじゃないか』


提督 「いぃいいや、私の方からは何度もありますが元帥殿から電話は今までで数少ないので…」


元帥 『そんなかしこまらなくて良い それよりもお主に頼みたいことがあるんだがよいか?』


提督 「あっ…えと、それは出撃でしょうか」


元帥 『安心せい お主たちのことは紫殿から聞いてる 今第一軍と川内たちに待機命令を出してるのだろう?』


提督 「…っえ げっ元帥殿 紫さんのことを知ってるんですか?」


陸奥 「ーっえ!!?」


元帥 『知っておるよ あの者はほんとに不思議な方だ あの姿で妖怪と言われてもまったくわからん、ほとんど人間と変わらない』


元帥 『それによくわからない空間を使っていろんなところに行けるみたいだが…っと話しが脱線したな』


元帥 『あの者から今そっちで起きていることは聞いてる だから疑いの晴れてないもので偵察に行ってほしいんだ』


提督 「偵察…ですか?」


元帥 『南西諸島でなにやら騒ぎがあったらしい 深海棲艦が何者かと戦っているのを遠くから見ている者がいた』


元帥 『その者の話を聞く限り、相手はたったひとりで戦艦四人、空母一人を合わせた十の数も戦っていた…だが、驚くのはそこじゃない』


元帥 『たったひとりである相手はその者達の攻撃を全てはね返していたと言うんだ 砲弾だろうが打撃だろうが関係なしに』


提督 「全てを跳ね返す…?つまり、無敵ということですか?」


元帥 「そこまではわからない だが可能性としてあるなら【別の世界から来た敵と交戦してた可能性はゼロではない】」


提督 「っ!!」


元帥 『その報告してきた鎮守府には別の者に担当させるから解決するまで南西諸島付近の詮索を一切禁ずると命令した』


元帥 『もちろんお主のところ以外全て禁じた この件が他のものに知られては面倒ごとになる』


元帥 『わるいがお主にしか任せられない もしバレそうになったら隠蔽工作は任せろ』


元帥 『できる限りの支援はするがとりあえず現状、必要なものとかはあるか?』


提督 「…えっと、今必要なものですか そうですね……」ウーン…


提督 「…陸奥 なにか必要なものってあるか?今の現状でないと困るもの」


陸奥 「今欲しいものね…お化粧道具かしら?」ンー


提督 「いやそれは自分の欲しいものだろ…そういうのじゃなくて」


陸奥 「じょうだんよ 今必要なものね…」


陸奥 「…艦娘のストレスケアできるものが欲しいわね なるべく全員の意見通せるくらいの」


提督 「ストレスケアできるものか となると全員から聞かないといけないな」


提督 「元帥殿 今すぐには決めかねますのでまた後日連絡致します 少々お時間をもらってもよろしいでしょうか?」


元帥 『構わん 決まり次第連絡してくれ』


提督 「ありがとうございます 南西諸島の偵察は任せてください それでは失礼します」



ガチャッ…


提督 「……ふぅ 焦った、まさか元帥から電話が来るとは思わなかった」ハァ…


陸奥 「ほんとね しかもあの妖怪のことも知ってるとは思わなかったわ」


提督 「まったくだ 一体どこであの妖怪のことを…」


提督 「…とりあえず必要なものを確かめるためにみんなに聞かないと 今手が空いてる娘は……」


陸奥 「川内型が空いてるわ 今待機命令出してるはずよ」


提督 「よし 川内たちに任せよう」ガチャッ



プルルルル…プルルルル…ガチャッ


川内 『もしもーし川内だよ どうかしたの?』


提督 「頼みがあるんだが今へいきか?」


川内 『へいきだよ 那珂と神通も手空いてるよ』


提督 「三人で手分けしてみんなのストレスケアできるようなものを聞いてきて欲しいんだ 元帥が用意してくれると連絡があった」


川内 『元帥が?なんでまたあの人が』


提督 「それは…っ」ハッ


提督 「(そうだ 川内たちは紫のことを知らないんだ このことは一部の艦娘以外には口外できないことだから…)」


提督 「(となるとなんて言えばいい?元帥が用意してくれるなんておかしなことだ なんで用意してくれるのかを説明しないと詮索される可能性がある)」


提督 「(なんて説明すればいい 怪しまれずに済む方法は……)」


川内 『…提督?』


提督 「…普段みんな頑張ってくれてるから各鎮守府に支援してくれたんだ 今回だけかもしれないが欲しいものがあるなら言ってくれってな」


川内 『そうなの?珍しいこともあるんだね』


提督 「ほんとだよ だからみんなから欲しいものを聞いてきてくれ あまり高いものなんかは失礼だから程々なものでたのむ」


川内 『了解!引き受けたよ それじゃ行ってくるよ』


ブツっ…


提督 「…ふぅ 危ないあぶない もう少しで話すところだった」


陸奥 「ほんとよあぶないわね 私たち以外には話してないんだから気をつけなさいよ?」


提督 「わかってるよ それじゃ川内たちが来るまで書類整理をしてよう 陸奥はそっちの書類を頼む」


陸奥 「わかったわ」


提督 「(編成どうするか…偵察だけならそこまで重装備じゃなくてもいいな なるべく少数で偵察させないと)」


提督 「(早めに編成を考えて出撃させないと)」








夜ー博麗神社 霊夢の寝室



霊夢 「すー…すー……」


魔理沙 「かー…かー……」






中庭に繋がる通路



瑞鳳 「………」中庭に足を通路から出して座っている


アリス 「…瑞鳳 まだ寝ないの?そろそろ寝ないと明日に響くわよ」ヌイヌイ… 瑞鳳の隣に座って人形を治している


瑞鳳 「…寝たくても寝られないんです ちょっと考え事してるので」


アリス 「今回の異変のこと?」パチンッ…キュッ


瑞鳳 「……はい」


アリス 「別にあなたが気にかけることなんてないわ この世界では異変なんてしょっちゅうなんだから気にすることないわよ」


瑞鳳 「ですが私がこっちに来たことによって少なからず私のせいで被害が出てます」


瑞鳳 「この前の魔理沙さんやフランさんたちの裏の人格を取り出して操っていた方は私の世界に住む方…もし私が来なければ、外の世界からの刺客はなかったはずです」


瑞鳳 「紫さんが私を助けてこちらの世界の異変を解決するのを手伝って欲しいと頼まれましたが…これでは本末転倒です 私のせいで被害が拡大してるんですから」


瑞鳳 「私が来なければその分の被害は出なかったはずです ルナさんやチルノさんも連れ去られることもそうですが正邪という方という偽物も現れずに済んだはず」


瑞鳳 「アリスさんの人形だってボロボロになることなかったんですよ?私が来なければ操られずに済んだのに…それなのに私のせいで」


アリス 「それ以上言うのはやめなさい 私はあなたのせいで人形がダメになったなんて一言も言ってないでしょ」


アリス 「それに私の人形は戦闘用で作ってるからボロボロになるのは当然よ むしろならないほうがおかしいわ」


アリス 「私だけじゃなく誰かひとりでもあなたのせいで被害が大きくなったなんて言った輩はいるの?いるなら教えなさい」


瑞鳳 「…いえ、今のところいませんが」


アリス 「いないなら気にすることないわ 異変が起きるのは必ず元凶がいる、今まで外の世界から来て異変を起こした人間妖怪はいっぱいいるわ」


アリス 「これは口止めされてるんだけど 菫子もそのひとりよ」


瑞鳳 「…っえ 菫子さんも!?」


アリス 「詳しくは…言わない方がいいわね 本人も瑞鳳には知られたくないって言ってたし」


アリス 「大雑把に言うと博麗大結界を破壊しようとしたとだけ言っとくわ 今はもうする気ないようだけど」


瑞鳳 「今とんでもない言葉が聞こえたんですが 菫子さんが博麗大結界を壊そうとしたんですか?」


瑞鳳 「普通の人間が結界を壊すことは可能なんですか?強い力を持った者ならできなくはないと思いますが」


アリス 「可能よ 普通の人間でも壊そうと思えば壊せるわ 簡単じゃないけどね」


アリス 「一番簡単なのは霊夢を殺すこと 結界そのものを生成してるのが霊夢だから本人を始末すれば終わるわ」


アリス 「でも博麗大結界を壊そうとするやつは基本外から来たやつら以外いないけどね 幻想郷に住んでる人間、妖怪、妖精は博麗大結界があるおかげで暮らせてるの」


アリス 「わざわざ自分の首を絞めてまで幻想郷を崩壊させようとするやつはそうそういないわ …一部を除いてね」


瑞鳳 「…その一部は正邪ですか」


アリス 「えぇ ただあの天邪鬼は博麗大結界を壊すことじゃなく、安定した幻想郷のバランスを崩そうとしてたの 弱者が支配する世界…弱いものを強者に、強者を弱者に」


アリス 「結果的には霊夢たちに止められて失敗したけどね まぁそれ以前にいろいろと出来なかったことがあったみたいで成功することはなかったようだけど」


瑞鳳 「…そうなんですか」


アリス 「……っん?」ピクッ


瑞鳳 「? どうかしましたか?」


アリス 「…だれか来るわ 警備させてる人形が反応したわ」ヒュー…スチャッ 隣に座らせてる上海人形を操り槍を持たせる


瑞鳳 「っ! まさか正邪!」スチャッ 自分の横に置いてある弓矢を装備して警戒する



…ヒュー


神奈子 「…おや お前たちまだ起きていたのか?もうかなり遅いのに」ヒュー…スタッ


瑞鳳 「神奈子さん?なぜこのような時間に」


アリス 「珍しいじゃないあなたがここに来るなんて なにかよう?」


神奈子 「いやなに ちょっと早苗を探していてね ここに来てないか?」


瑞鳳 「っえ 早苗さんですか?」


アリス 「来てないわよ 数日前ぐらいにはここに来たけどそれっきりね」


神奈子 「そうか…どこに行ったんだ 妖怪の山に行くと言ったきり帰ってこないで…」


瑞鳳 「…いなくなったのはいつ頃ですか?」


神奈子 「朝だ 妖怪の山に行くと言って出かけたっきり帰ってこないんだ いつもならお昼頃に帰ってくるはずなのに」


瑞鳳 「……まさか」


アリス 「待ちなさい まだわからないわ まだ確証がないわ」


瑞鳳 「ですが今日の朝から見当たらないということは…おそらく」


神奈子 「…なんだ なにか知ってるのか?」


瑞鳳 「……もしかしたらですが、連れ去られた可能性があります」


神奈子 「連れ去られた?いったい誰に」


瑞鳳 「正邪です 天邪鬼の方がいろんな方を連れてってるです」


アリス 「今わかってる情報だとルナとチルノが連れ去られてるわ なにを目的として連れ去ってるかまではわからないけど」


神奈子 「…あの指名手配犯か あいつが早苗をさらったのか」


アリス 「確証はないけど可能性はあるわ 調べてみないとわからないけどね」


神奈子 「ふたりはどうやって調べた?」


瑞鳳 「最初はサニーさんや大妖精さんがここに来てルナさんたちを見てないか聞きに来たんです」


瑞鳳 「その後に紫さんが来て連れ去られた現場を見たと言ってました 助けようとしたみたいですが間に合わなかったと」


神奈子 「…そうか あの隙間妖怪も動いてるのか それなりに問題になってるのか」


神奈子 「連れ去られた場所まではわからないよな わかってたら霊夢たちが動いてそうだが」


アリス 「さすがにわからないわ それに霊夢たちもまだケガが治らないから動くことできないわ わかっても動かせないわよ」


神奈子 「なに?霊夢ケガしてるのか なにがあった?」


アリス 「早苗から聞いてないの?数日前ここに来たとき教えたけど」


神奈子 「いやなにも あいつはなんの問題もありませんでしたと言ってたが」


アリス 「あのバカ…なんのために情報渡したのよ 警戒するようにも言ったのに」ハァ…


瑞鳳 「ほんとに常識に囚われないですね もう常識から外れてますが…」


神奈子 「すまない あのばかには注意しておく 悪いが改めて今起きてることを聞かせてもらえないだろうか」


アリス 「えぇ 今起きてることは…」



…ガサッ


全員 「「っ!!」」



ルナ 「…」ザッザッザッ… 博麗神社の周りに生えてる木々から姿を現す


瑞鳳 「るっルナさん!?なぜあなたがここに!」


神奈子 「なんだいるじゃないか さっき連れ去られたと言ってたが」


アリス 「…まって あの子、もしかして」


ルーナ 「…目標補足 排除します」スゥ…スチャッ 手のひらから銃口が出てきて瑞鳳に向ける


神奈子 「ーっな!?」パチンッ


ルーナ 「死ね」バンバァンッ!!


ドスゥゥゥン!!!!キンキィン 神奈子が指パッチンすると同時に柱が目の前に降ってきて銃弾を防ぐ



ルーナ 「…防がれましたか」スー…スチャッ 銃口をしまって元の手の形になる



神奈子 「なんだあいつ!手のひらから銃を出してきたぞ!?」


瑞鳳 「ルナさんの偽物も作られたんですか 見た目ほんとにそっくりです」スゥ…ギリリッ


アリス 「でもこれで攫ってる理由がわかったわね 偽物を作るために攫ってるって」


神奈子 「偽物!?あれがか?どっからどう見ても本人じゃないか!銃口はあれだが」


瑞鳳 「前にも正邪の偽物が現れたことがあるんです 偽物なのに能力も本人と同じものを使ってきて見分けがつきません」


アリス 「倒したけど最後に自爆して その飛んできた破片に霊夢はケガしたの」


神奈子 「…なるほど そういうことか」



ルーナ 「…」パチンッ


キィンッ!!!!



シーン…


全員 「「ーっ!!」」


瑞鳳 「(なっなんですか!?急に音が聞こえなくなった!!)」


アリス 「(ルナの能力ね ここら一帯の音を消したのね)」


神奈子 「(だが奴は今目の前にいる 姿を捉えていれば問題はない!)」


ルーナ 「…」スゥ…スチャッ 再び手のひらから筒状の物が飛び出てくる



神奈子 「(また銃を使う気か なら柱で防げば…)」


ルーナ 「…」ブシューっ!!… 白い煙を出して辺り一帯にぶちまける



アリス 「(煙幕?なるほど 音を消して姿も消すつもりね)」


アリス 「(だけどそんなことはさせないわ 上海!!)」シュンッ!!


上海人形 「(シャンハーイ!!)」ビュンッ!! 槍を持ってルナに勢いよく向かっていく



ルーナ 「…」スゥ… 煙幕と白い服装が同化して姿を捉えられなくなる


上海人形 「っ!」シュンッ 姿を消したルナには攻撃は当たらず空かす


アリス 「(っち!当たらなかったか 上海戻ってきて!)」グイッ


上海人形 「(シャンハーイ!)」ビュンッ!! アリスに糸を引っ張られて引き下がる



モクモクモクモク… 辺りは煙幕に包まれてまったく見えなくなる


神奈子 「(…まずいな あいつがどこにいるのかまったくわからん しかもあいつは服装が白いからよけいに…)」キョロキョロ


アリス 「(気配を感じようにも音を遮断されてるから感じ取れない 一体どこから攻撃してくる?)」


瑞鳳 「(…音が聞こえなくなったのがなぜかはわかりませんがこの状況は良くない とりあえずこの煙幕を晴らさないと!)」スチャッギリリ… 彩雲を装填して構える


瑞鳳 「(彩雲発艦!)」バシュンッ!!


彩雲 「(了解っ!)」ブゥーン…


瑞鳳 「(彩雲、ここら一帯に巻かれた煙幕を飛んで晴らしてください!)」スッスッスッ… 大きい山を描いて彩雲に指をさし、手で飛ぶイメージをジェスチャーで伝えて最後に仰ぐようにつたえる


彩雲 「(了解っ!任せてください!!)」ブゥーン!!…



神奈子 「(あれは…艦載機とやらか 瑞鳳が出したのか)」


神奈子 「(あれで煙幕を晴らそうとしてるのか?できなくはないが時間かかるな)」


神奈子 「(やらないよりかは全然いいが…できれば早く晴れて欲しいな このままだとどこから攻撃が来るかわからない)」


神奈子 「(また拳銃で攻撃されたら気づけるか?すぐに姿を捉えられればいいが…)」



…ダァンっ!! 草むらから神奈子に向けて弾丸が噴出される


彩雲 「(危ない!!)」ブゥーン!!



ドスゥッ!!


彩雲 「」ボガァァァン!!!! 艦載機の燃料部に弾丸が撃ち込まれて爆発する


神奈子 「(ーっ!? 爆風が…なんだ!!)」バッ!!


瑞鳳 「(彩雲が爆撃された!?どこから!)」キョロキョロ!!


彩雲 「(…っ! 瑞鳳さんそこの茂みにいます!)」チカチカッ ライトを照らして茂みの中にルーナがいることを知らせる



瑞鳳 「(…どこ?全然見えない)」辺りはまだ煙幕で覆われていて彩雲の信号に気づかない


瑞鳳 「(彩雲の位置も把握出来ない…さっきの爆風は爆撃されたと思うけど)」



彩雲 「(……だめだ たぶん気づいてない このままだとまた撃たれる!)」


彩雲 「(…しかたない 陣形が崩れるけど知らせないと!!)」ブゥゥン!!


彩雲 「(おっおいおまえ!陣形が崩れ…)」



ダァンっ!!…ドスゥッ!!


彩雲 「」ボガァァァン!!!! どこからか弾丸が飛んできて撃ち落とされる(陣形を崩していない方)



瑞鳳 「(っ!! また落とされた!どこから撃って!!)」


彩雲 「(瑞鳳さん!!)」ブゥーン!!


瑞鳳 「(彩雲!?なんでここに…)」


彩雲 「(向こうの茂みにいる!戦闘機出して!)」ビシッスッシュッ ルーナのいる場所を指で差し頭に両手を当ててしゃがみ隠れてるポーズを取り、弓を打つモノマネをする


瑞鳳 「(っ! 隠れてるのを見つけたんですね わかりました!)」スッ…ギリリッ!!


瑞鳳 「(彗星 彩雲の後に着いて敵を倒して!)」バシュンッ!!


彗星 「(発艦します!)」ブゥーン!!…


彩雲 「(彗星ついてきて!こっちに敵がいる!)」クイクイッ 手招きしてついてこいと合図する


彗星 「(わかった!)」ブゥーン…




ルーナ 「…」スチャッ 再び神奈子を狙っている


ルーナ 「(次は仕留める また邪魔が入るとめんどう)」


ルーナ 「(邪魔するものは全て排除 狙い…撃ちます)」スゥ…



彗星 「(撃てーっ!!)」ババババババっ!!!!!!


ルーナ 「ーっ!?」バッ!!…ドドドドドドンッ!!!! 飛んできた彗星から弾幕が発射されると同時に即座に背後に飛んで避ける


ルーナ 「(見つかりましたか 煙幕張ってるからもう少し時間稼げると思いましたが…見つかっては仕方ありません)」ガチャガチャッ 手から出していた銃口を引っ込めてしまう


ルーナ 「(瑞鳳の仲間を倒してこいと言われましたがこれではきついですね 撤退するのが吉)」


ルーナ 「(撤退します)」


ザッザッザッ…



…キィン!!


瑞鳳 「っ! 音が!」


神奈子 「…能力解除したのか なんで?」


アリス 「上海辺りを見渡して!」ヒュンッ


上海人形 「シャンハーイ!」ヒュー…



ブゥーン!!スゥゥ…… 艦載機が飛び続けて煙幕が晴れていく


瑞鳳 「煙幕が晴れてきた やっと視界が戻った」


アリス 「全員無事のようね よかったわ」


神奈子 「………」キョロキョロ 辺りを見渡すがルナの姿は捉えられない


神奈子 「(…いない 気配も感じない…逃げたのか?)」


神奈子 「(なんで逃げた?まだ煙幕が晴れるまで時間はあったはず 逃げた理由は…?)」


瑞鳳 「よっと!ありがとうございます彗星、彩雲 おかげで助かりました」


彗星 「お役に立ててなによりです!」


彩雲 「彩雲は二機撃ち落とされましたね 修理が大変そうです…」


瑞鳳 「こちらの世界にはにとりさんがいるのでだいじょうぶですよ ちょっと時間はかかるかもしれませんが」


神奈子 「…瑞鳳 ルナはどこいった?その艦載機で見つけてないのか」


彩雲 「見つけて彗星に攻撃してもらいました ですが避けられてしまいましたが見つかったことによって撤退するのを目撃しました」


神奈子 「撤退した?そうか なら近くにいる感じがしないわけか 能力も切ったことに頷ける」


アリス 「上海戻ってきて ルナは撤退したみたい」シュン


上海人形 「シャンハーイ!」ヒュー…



霊夢 「…こんな夜中に騒がしいのだけど」スー…


瑞鳳 「あっ霊夢さん…」


アリス 「起こしちゃったみたいね ごめんなさい」


神奈子 「だがやむ得ない状況だったんだ 悪く思わないでくれ」


霊夢 「神奈子?なんであんたがここにいるのよ 珍しいわね」


神奈子 「早苗がここに来てるか確かめに来たんだ …だが、瑞鳳たちから話を聞いたら来てないようだな」


霊夢 「ここに来てるかって…まさか、いないの!?」


瑞鳳 「そうみたいです それでもしかしたら攫われてるんじゃないかと思ったんですが…」


アリス 「今さっきルナの偽物が現れて戦ってたわ 姿能力丸っきり一緒でね」


霊夢 「ーっ…まさかあいつまで攫われるなんて……」


神奈子 「霊夢 寝起き早々とわるいが今現状なにが起きてるかを説明してもらえるか?瑞鳳とアリスからでもいいが今戦闘して疲れてるからできればお前から聞きたい」


霊夢 「…早苗から聞いてないの?あの子に話したはずだけど」


瑞鳳 「常識に囚われずなにもなかったと報告したみたいです…」


霊夢 「あのバカ…なんのために教えたと思ってんのよ」ハァ…


アリス 「まったく同じこと言ったわ…」


霊夢 「…まぁいいわ それじゃここで話すのもなんだし、茶の間に行きましょ」


霊夢 「瑞鳳 お茶の用意してもらえるかしら」


瑞鳳 「はい!わかりました」








茶の間



神奈子 「…なるほど 今そんなことが起きてたのか」


神奈子 「あのバカ…そういうことはちゃんと知らせろと言ったのに 帰ってきたら叱ろう」ハァ…


瑞鳳 「あはは…」


アリス 「…今回のことで敵の目的がわかったわね」


霊夢 「そうね 正邪の偽物だけじゃわからなかったけどルナの偽物が現れたならほぼ確実ね」


霊夢 「姿形一緒で能力も同じ…まったくやっかいね もし攫われたことを知らなかったら偽物とすり変わっていろんなやつが被害に遭うわ 被害が広がる前に早く元凶を倒さないと」


瑞鳳 「ですがどこにいるかわからないんですよね せめて場所さえわかれば…」


アリス 「これでもし外なんて言ったら最悪よ こっちで探しようがないわ」


神奈子 「…どうしたもんか」


全員 「「うーん…」」



…あれ?明かりがついてる 霊夢さん起きてるんですか?


霊夢 「っ! その声…菫子?」


スー…


菫子 「中庭からおじゃまします」


瑞鳳 「こんばんは菫子さん 今日は妹紅さんと一緒じゃないんですね」


菫子 「さすがに毎日はね それにしても…」チラッ


神奈子 「私がいることに不思議を感じてるな?」


菫子 「はい…昼間ならまだ用事があって来たと思いますがこんな夜中にいるのはちょっと…」


アリス 「…ここに来たのもなにかの縁ね 菫子あなたも手伝ってくれないかしら」


菫子 「…はい?」






菫子 「…なるほど 今そんなことが起きてるんですか」


菫子 「しかし偽物ですか…姿形一緒で能力も同じじゃ見分けつかないじゃないですか」


瑞鳳 「まったくもってその通りです せめて見分けつくようなものがあればいいんですが…」


アリス 「下手に攻撃して本物だったらまずいものな 相手が真っ先に攻撃してくれば敵だってわかるけど」


神奈子 「……菫子おまえは外でなにか聞いてないか?ニュースで偽物が現れたとか」


菫子 「さすがに軍事情報は放送しないかと…そのような話は聞いてませんね」


神奈子 「そうか…となると外でなにが起きてるのかもわからないか」


霊夢 「紫がなにか情報を持ってきてくれればいいんだけど、今のところなにもないようね 外とこっちで偽物が現れたぐらいしか今のところわかってないみたいだし」


瑞鳳 「……菫子さん ひとつお願いを聞いてもらってもいいでしょうか?」


菫子 「なに?」


瑞鳳 「紫さんが連絡してくれれば一番早いんですがいつ来るかわからないので横須賀鎮守府まで行って私の提督に伝言を伝えてほしいんです」


菫子 「神奈川まで私行くの!?いやまぁテレポート使えば一瞬だけど…」


菫子 「…伝言内容は?」


瑞鳳 「今現在、鎮守府ではどういった状態なのかを聞いてきてください そしてこちらでも同じく偽物が現れている状況だと報告してほしいんです」


瑞鳳 「もし門の前にいる憲兵に止められたらこれを見せてください」ゴソゴソ…スッ 袖から特別民間協力者証明書のバッヂを渡す


菫子 「…これは?」ツカミッ


瑞鳳 「特別民間協力者証明書のバッヂです 私や第一艦隊の皆さんに渡されているものでそれを見せれば民間協力者だと判断され提督に連絡が行きます」


瑞鳳 「それは偽造できるものではないので絶対に受け入れてもらえます 誰から受けとったものだと言われたら私の名前を出してください」


菫子 「っえ でも…瑞鳳は私の世界だと沈んでるって」


瑞鳳 「沈む前に渡されたものだと判断するはずです 沈んだあとでも有効なので安心してください」


瑞鳳 「私のことを話すのは提督だけにしてください 菫子さんは第一艦隊のみなさんを見たことありませんよね?」


瑞鳳 「姿形は昔と全然違うので名前だけではわからないと思います 中に入れてもらったら提督の元まで案内されると思いますのですみませんがお願いします」


菫子 「わかったわ ちょうど明日休みだから聞いてくるわ!」


霊夢 「たのむわよ」













朝ー横須賀鎮守府入口



憲兵 「…ふぁぁ ねむ…」


憲兵 「まったくだ しかもここ最近出撃や演習なんか一切ないからよけいだな」


憲兵 「あぁ なんでまたこんなにしなくなったんだろうな?しかもいきなりだ」


憲兵 「まして二度目だしな よく元帥も許可したよ」


憲兵 「ほんとだよな …っん?」



菫子 「…」タッタッタッ…


憲兵 「…なんだ?女子高生がこっち向かってくるぞ」


憲兵 「逆ナンパか!?」


憲兵 「んなわけないだろ…」


菫子 「…あの、ここ横須賀鎮守府で合ってますか?」


憲兵 「あぁ あってるよ なにか用か?」


菫子 「ちょっとここの提督と話がしたいんですが」


憲兵 「わるいな 軍の基地に一般市民を入れるわけにはいかないんだ まして未成年じゃよけいに…」


菫子 「…これで、話しできないでしょうか?」スッ 瑞鳳から預かった特別民間協力者証明書のバッヂをみせる


憲兵 「っ! 嬢ちゃん、なんでそれを…!!」


憲兵 「おどろいたな まさか民間協力者だとは…ちょっとまってな」ジジッ 腰にかけてある無線機を手に取り電源を入れる


憲兵 「…嬢ちゃん、それ誰からもらったんだ?」


菫子 「瑞鳳からです 私に協力要請され渡されました」


憲兵 「瑞鳳だと!?まさか、いや沈む前に渡せば……」


憲兵 「…はい はい…わかりました お待ちしてます」ジジッ


憲兵 「今迎えが来るから待っててくれ 俺たちじゃなぜか提督のところまで連れて行けないからな」


菫子 「わかりました」



川内 「……その人が民間協力者?」タッタッタッ…


憲兵 「川内さん!ずいぶんと早いですね 今連絡入れたばかりなのに」


川内 「たまたまこの近く通ってて話が聞こえたからね それで…君の名前は?」


菫子 「宇佐見菫子と言います」


川内 「私は川内 いろいろ機密情報があるから名前だけ教えとくね よろしく」


菫子 「あなたが川内さん…」


川内 「? 私のこと知ってるの?」


菫子 「あぁいえ!いい名前だなと思っただけです」


川内 「…そう それじゃ着いてきて」


菫子 「はい!」


タッタッタッ…



川内 「…」タッタッタッ…


菫子 「…」タッタッタッ…


菫子 「(…この人は警戒しないといけないんだよね かなり勘が鋭いって言ってたはず)」




数時間前…



博麗神社ー茶の間



瑞鳳 「いいですか?菫子さん もし中に入れてもらったときに注意しないといけない方がいます」


瑞鳳 「とくに川内型の方たちは要警戒してください 川内型は三人いて上から川内、那珂、神通という方がいます」


瑞鳳 「那珂に関してはそこまで警戒しなくてもいいんですが川内と神通には気をつけてください」


瑞鳳 「ふたりはかなり警戒心が強く なにか企んでたりするとすぐにバレます しかも隠密行動も凄まじく、どこから見てるかもわかりません」


瑞鳳 「とりあえず安全な方たちの名前は長門、陸奥、青葉、加賀、赤城、祥鳳、吹雪の方たちが平気です その方たちなら私のことを話して平気です」


瑞鳳 「服装や見た目はけっこう似たような衣装を着てる方が多いのでちょっと見分けずらいです なので名前が聞けるまで話さないでください」





菫子 「(瑞鳳から聞いてたけどこの人も艦娘なんだよね 全然人間にしか見えない)」


菫子 「(瑞鳳もそうだけどこの人たちが海を守ってるんだよね 見た目人間にしか見えない人達が深海棲艦と……)」


川内 「……ねぇ菫子 ちょっと聞いていい?」


菫子 「っえ あっはい!なんでしょうか」


川内 「…提督になにを話に来たの?」


菫子 「……ひっ秘密です(たしかこの時は…)」



瑞鳳 『もし今言った安全な方たち以外の方からなにしに来たのかと問われたら秘密ですと答えてください それで通らなければ機密情報と答えてください』



川内 「秘密?別にいいじゃん どうせ私もあとで聞くことになるから今話してくれても」


菫子 「きっ機密情報です!提督以外の方には話せません」


川内 「…ふーん」


菫子 「(ほんとにこれで通るの!?ぜったい通らない気がするけど!)」


川内 「……あんた、どこから来たの?ここら辺の人じゃないよね」


菫子 「あっはい ○○県から来ました」(設定上だと東深見高校の深見東は神奈川県大和市にあるが具体的な所在地は書かれていないためなし)


川内 「ずいぶん遠いところから来たね ここまでひとりで来たの?」


菫子 「はい 電車バスなどを使って来ました」


川内 「……そんなところからわざわざここまで来てよっぽど大事なことを知らせに来たみたいだね なにを話すのか気になるね」


菫子 「機密情報です すみませんが話せません」


川内 「………ふーん」ギロッ


菫子 「(…すごく警戒してる さっきからピリピリした感じが体全体的に感じる)」ピリピリ…


菫子 「(もし警戒されたら…)」



瑞鳳 『もし警戒されて敵だと判断されそうになったときは両手を上げてください そうすれば敵じゃないと判断されます』


瑞鳳 『向こうから言われる前に手を上げないと意味ないのでタイミングは気をつけてください 手を上げることによって敵意はないと相手に訴えかけることができます』


瑞鳳 『よっぽどのバカじゃなければすぐ理解して警戒を解いてくれるはずです …ただし、例外もいるので気をつけてください』


瑞鳳 『川内はそれをしても効かない時があります 警戒してる相手だと演技だと判断して襲いかかってくる時があります その時は…』



菫子 「(…信じるからね 瑞鳳!)」スゥ… 両手を上げて降伏のポーズを川内に見せる


川内 「っ!」ピクッ 菫子が降伏のポーズを見せてるのに驚く


菫子 「…戦では情け容赦は無用、ですよね」


川内 「ーっ!!」


菫子 「………」


川内 「……瑞鳳から教えられたんだね まったく、あの子は沈んでも仕事は残しとくんだから」


川内 「どうやらほんとに安全みたいだね さすがにそこまでされたら信じるしかないよ」


川内 「…今この鎮守府は警戒態勢に入ってるから外からの部外者を招き入れることはしてないの 今回は民間協力者のバッヂを持ってたから通したけどね」


川内 「もしそれがなかったら今頃追い返されてたよ 瑞鳳からもらっといてよかったね」


菫子 「はっはい…(ピリピリした空気が止んだ 警戒が解けたんだ)」


菫子 「(要警戒の人の警戒が解けてよかった これで少しは楽になる)」


菫子 「(あとはここの提督に話をすればいいだけ なるべく早く情報を持って帰ってあげないと)」



長門 「…おや?川内 なぜお前がここに?門の周りを警備してるはずじゃ」タッタッタッ


川内 「警備してるときにたまたまお客さんが来てね たぶん提督のところにも情報が行ってるはずだよ」


長門 「そのお客を連れてくるよう私が言われたんだが…なぜお前が連れてきてる」


川内 「連れていけるひとは限られてるからね 私なら行けるでしょ?」


長門 「たしかにそうだが…」


長門 「…貴様がそのお客か」


菫子 「はっはい!宇佐見菫子といいます(こわっ!なにこの人!?めっちゃ睨み効かせてくるんだけど!!)」ビクッ


川内 「長門睨み効かせすぎだよ 怯えてるよ」


長門 「っえ いや今普通なんだが……」


菫子 「…長門?」


長門 「っん?なんだ なにか私の顔についてるか」


菫子 「いっいえ!なにも付いてません はい…(この人が長門!?めちゃくちゃ怖いんだけど!!ほんとに安全な人これ!?)」


長門 「ここからは私が連れていこう 川内は引き続き見回りを頼む」


川内 「りょうかーい!それじゃお願いね」


川内 「菫子 長門になにかされたら私に知らせてね?門の近くにいるから!」


長門 「なにもしないわ!まったく 行くぞ」


菫子 「は、はい!」


タッタッタッ…








鎮守府内通路



タッタッタッ…


長門 「…」タッタッタッ…


菫子 「…」タッタッタッ…


菫子 「(…ほんとに、この人安全なの?明らかに戦闘特化したような人だけど)」


菫子 「(下手に話しかけて攻撃されないよね 安全な人だってわかってるけど下手な話したくない…)」


長門 「…娘よ 貴様は何用でここに来た?」


菫子 「っえ あ、えと……」


長門 「見た感じ軍事関係には詳しいとは思えない 先程からキョロキョロ周りを見て落ち着きがない」


長門 「返答次第では提督に合わせたくないんだが…現状が現状なもんでな ここに来た理由だけ教えてくれないか」


菫子 「………」


長門 「………」


菫子 「……あなたは安全な人だと聞いてるので、もし信じてくれるなら話します(ここは話さないとダメね 今話さないと連れてってくれないわ)」


長門 「信じる…?」


菫子 「…こちらの世界では瑞鳳が沈んだことになってるんですよね あなた方第一艦隊のみなさんと提督以外の方たちにはそう伝えられてると聞いてます」


長門 「っ!!」


長門 「(この娘、なぜそれを!!)」スゥ… 腰につけている副砲に手を伸ばして構えようと…


菫子 「待ってください わたしは瑞鳳に頼まれてここへ来たんです 敵意はありません」


長門 「…頼まれてきた?貴様いったいなにを言ってる」


長門 「瑞鳳はもうここにはいない いない者からどうやって頼みごとを…」


菫子 「わたしは寝てる間だけ幻想郷に行くことができます 聞いたことありませんか?」


長門 「幻想郷だと!?」


長門 「(こいつ、瑞鳳がいる場所を知ってる!?しかも寝てる間だけ幻想郷に行けるだと!!)」


長門 「(バカなっ!!そんなことがありえるはずがない!ただの一般市民が知るわけが………)」


長門 「(…だとしたら、なぜ瑞鳳が沈んだことを知ってる?軍事機密…まして艦娘の轟沈情報など一般市民に出回るはずがない)」


長門 「(なのにこいつは知ってる……まさか、ほんとなのか?こいつが言ってることは…!!)」


菫子 「…なにか質問はありますか?答えられる範囲でしたら答えます」


長門 「…赤い巫女服を来た少女の名は?」


菫子 「霊夢さんのことですか?瑞鳳も同じような服を着てますがおそらく博麗霊夢さんのことを言ってますよね」


長門 「金髪の黒い服と帽子をかぶった少女は?」


菫子 「魔理沙さんですね 魔法を使う霧雨魔理沙さん」


長門 「銀髪のメイド服を来た少女は?」


菫子 「紅魔館のメイド長、十六夜咲夜さんです 時間を操ることができます」


長門 「金髪ショートヘアの白と青の服を着て赤いカチューシャを付けてる…」


菫子 「アリス・マーガトロイドさんです 人形を操ることができます」


長門 「っ…まさか、ほんとなのか?おまえ 幻想郷に行ける者なのか?」


菫子 「そうです 信じてもらえますか?」


長門 「……信じ、ざる得ない 今の質問を全て答えてるんだ 信じるしかない」


長門 「…このことは私や第一艦隊、提督以外にはしないでくれ」


菫子 「わかっています 瑞鳳から話は聞いてますので安心してください」


長門 「ならいい それじゃ行くぞ」


菫子 「はい!」


タッタッタッ…



? 「……幻想郷?」








提督室



提督 「……いったい誰なんだ?誰かが女子高生に特別民間協力者証明書バッヂを持たせたなんて聞いてないぞ」


陸奥 「私たち第一艦隊はみんな知らないわ 瑞鳳は聞けないからわからないけど…」


提督 「…瑞鳳が渡したのか?いやでも、そんな簡単に渡すやつじゃ…」



コンコンっ


長門だ 客人を連れてきた


提督 「入ってくれ」


陸奥 「…」スチャッ 偽物だった場合に備えて副砲を構える


ガチャッ


長門 「失礼する」


菫子 「おっお邪魔します!」


提督 「君が民間協力者証明書バッヂを持ってた子か 名は?」


菫子 「宇佐見菫子といいます(この人が瑞鳳の提督…)」


提督 「菫子か 早速だが君に聞きたいことが…」


長門 「提督よ その必要はない もう持っていた理由を得た」


提督 「…っえ」


長門 「この子は幻想郷に行き来できる者だ 今瑞鳳がいる世界にこの子は行くことができる」


提督 「なにっ!?」


陸奥 「うそでしょ!?あなた、幻想郷に行けるの!?」


菫子 「え、あっえと…」ビクッ


長門 「提督、陸奥落ち着け この子はあくまでも一般市民なんだ お前たちが慌てたらこの子も慌てるだろ」


提督 「あっ…んんっ!すまない 取り乱したな」


提督 「…ほんとに、君は幻想郷に行けるのか?」


菫子 「はい 寝てる間だけですが行くことができます」


陸奥 「寝てる間だけ?あの気持ち悪い目玉の空間を使うやつと違うの?」


菫子 「紫さんの能力とは違いますね 私の場合は魂だけ幻想郷に行くんです」


提督 「紫の存在も知ってるのか…それならいろいろ納得だ」


提督 「君が持ってる民間協力者証明書バッヂは瑞鳳から受け取ったものだな」


菫子 「はい 瑞鳳から伝言を預かってこちらに来ました」


提督 「伝言?」


菫子 「今現在、幻想郷で起こってるこの説明とこちらで起こってる状況を聞き送り返してほしいと頼まれました 先に今幻想郷でなにが起きてるかをお話します」



菫子説明中…


提督 「……そうか 向こうの世界でも偽物が…」


陸奥 「しかも瑞鳳も操られる状況だなんて…」


長門 「……向こうもかなり危ないみたいだな」


菫子 「幻想郷のことはだいたいこれくらいです こちらで起こってる事をお聞きしてもいいでしょうか?」


提督 「…わかった 今こちらで起こっていることだが」



ドゴォォォン!!!!外から砲撃音が響いてくる


全員 「「ーっ!!」」



スピーカー 「ザザッ…提督!!敵襲です 約三十km、二時から六時の方向に敵影が数多くいます!!」


提督 「なんだと!?警備はどうした!!」


スピーカー 「警備してたものたちは全員大破され今帰還しました!通信器具などはジャミング(電波妨害)され使えなかったと!」


提督 「すぐに全員戦闘態勢に入らせろ!すぐに戦えるやつは前線に出て準備に時間かかるみんなの時間を稼がせろ!」


提督 「前線に出たものたちだけで倒そうとはするな 倒すなら全員戦闘態勢に入ってから倒せ!!」


スピーカー 「了解しました!!」


長門 「なんてタイミングだ!客人がいる時に来るなんて!」ギリッ


陸奥 「このままだとあぶないわ 提督、客人は安全なところまで連れていくわ!」


提督 「わかった!悪いがたのむ!」


陸奥 「行くわよ菫子ちゃん ここにいるとあぶないわ!」


菫子 「はっはい!」













鎮守府付近海域



ナガート 「撃てーっ!!」ボンボゥン!!


フブーキ 「てーっ!」ドンドゥン!!


ミユーキ 「おらおら!当たりやがれ!!」ドンドゥン!!


ハツユーキ 「くらえ…」ドンドゥン!!


シグーレ 「くらえーっ!!」バシュシュシュン!!


ユウダーチ 「ぽいぽーい!!」バシュシュシュン!!



比叡 「ーっく なんで、相手は艦娘なのにどうして攻撃を!」ザー… 砲弾や酸素魚雷を避けつつ狙いを定めるが相手が艦娘のため躊躇っている


榛名 「砲撃ができない…相手は容赦なく撃ってるのに」ザー…


霧島 「あれは偽物…なんでしょうか?最近長門さんの偽物が現れたと聞きましたが」


金剛 「なら容赦なく撃つまでデース!」スチャッ


皐月 「ちょっ!まって金剛さん!早まっちゃダメ!!」ガシッ


若葉 「そうだ まだ偽物と決まったわけじゃない 下手に撃って本物だったら…」


金剛 「ーっく」



ナガート 「敵は躊躇っている…このまま攻めるぞ!」


全員 「「了解っ!!」」ザーッ!!…



榛名 「近づいてきます!」スチャッ


比叡 「仕方ない…相手が攻撃してくるのがわるい!正当防衛です!」スチャッ


霧島 「みなさん主砲を構えてください!」


皐月 「でっでも!!」


金剛 「本物だったら私が責任取るデース!!」スチャッ


若葉 「……わかった」スチャッ


皐月 「もう!知らないからね!」スチャッ



ナガート 「フブーキ、ミユーキは私と来い お前たちはあいつらを挟むように反対側に回れ」


全員 「「了解」」ザー…



金剛 「二組に別れたデース 私たちを挟む気ネ」


霧島 「ならこちらも三人ずつで撃ちましょう!」


比叡 「榛名、皐月は私と一緒に時雨たちを狙って!金剛お姉様は長門たちをお願いします!」


全員 「「了解(デース)っ!!」」



ナガート 「…シグーレ、ハツユーキ、フブーキ、ミユーキ やれ」


四人 「「はいっ!!」」ボンボゥン!!!! 主砲を金剛たちに向けずにバラバラに鎮守府の方へと飛ばす



皐月 「ーっな 私たちじゃなく鎮守府に向けて放った!?」


榛名 「あの距離からでは鎮守府まで届きません 完全に無駄撃ちです」


比叡 「無駄撃ちなら気にすることない 敵に狙いを!」スチャッ



ナガート 「…かかったな」ニヤリ



バァンっ!!!!バサァ…… 砲弾は比叡たちの真上で爆発し白い粉が蔓延する


霧島 「っな これは…煙幕?実弾じゃなかったみたいですね」


金剛 「なるほどネ 鎮守府に向けて放ったのは攻撃のためじゃなく目くらましのためデスか」


若葉 「だがレーダーや音を聞けば居場所は大体わかる こんなので状況がつかめなくなるほどヤワでは…」



…音 遮断


キィンッ!!!!



全員 「「ーっ!!?」」全員音が聞こえなくなり煙幕に包まれる


皐月 「(音が聞こえなくなった!?耳イカれた?いやそんなはずはない!)」


比叡 「(皐月!レーダーで敵を探知してください!)」パクパク


皐月 「(っえ なに!?なにか比叡さんが言ってるけどまったく聞こえなくてわからない)」


榛名 「(皐月さん おそらくレーダーかと!)」トンッ レーダーに指差してこれだと教える


皐月 「(っ! レーダーだね わかった!)」カチャカチャ 電探を使おうと作動させようと…


皐月 「(……あれ?なんで…!?)」カチャカチャ


比叡 「(なにやってるの?早く!!)」


皐月 「(ーっれ レーダーが使えない!?電源は入るのになんで!!)」カチャカチャッカチャカチャ!!



若葉 「(ばかなっ!!なんで、なんでレーダーが作動しない!!さっきまで使えてたのになんで!!)」カチャカチャ!!


金剛 「(若葉なにしてるネ!早くするデース!)」


霧島 「(…まさかこの煙幕、ジャミング付き!?となると通信機も…)」カチャカチャ


霧島 「(……だめだ 通信機も電源だけ着いて通じてない ただの煙幕じゃない!!)」


霧島 「(金剛お姉様!この煙幕ジャミング付きです!レーダーや通信器具関係全部ダメになってます!!)」スッスッバツ 周りに飛んでる煙幕を円形上に指差しで自分の通信器具と若葉の電探に指差しでバツを描く


金剛 「(っ! 霧島の通信機もだめ?この煙幕にジャミングが含まれてる!?)」


金剛 「(となるとまずいデース このままじゃ突き抜けられて鎮守府に攻められる!)」


金剛 「(急いで鎮守府に戻って守りを…)」



…バンバンバァンっ!!!!


金剛&霧島&若葉 「「ーっ!!?」」大破 背後から砲弾が飛んできて大破する


霧島 「(ーっな!?背後から砲撃…!?)」カハッ


若葉 「(ばかなっ!!奴らもう後ろに…!?)」


金剛 「(まずいっ!!鎮守府が…!!)」ググッ 大破状態で力を振り絞って鎮守府に向かおうと…



…コンッ


ボガァァァンッッ!!!!!!


金剛 「ーっ…!!」轟沈一歩手前 足元に酸素魚雷を撃ち込まれ爆破する


霧島 「(ーっこ 金剛お姉様!!)」



比叡 「ーっ…」轟沈一歩手前 バシャンッ… 同じく酸素魚雷を打ち込まれて海面に倒れ気を失う


榛名 「(比叡お姉様!!)」


皐月 「(やばいっ主力がやられた!!このままだとやられる!!)」



ナガート 「撃てーっ!!」煙幕を抜けて鎮守府に主砲を向け射程範囲内に入る


全員 「「壊れろっ!!」」ボボボボボゥンッッ!!!!!!











鎮守府内部ー非常口に繋がる通路



陸奥 「もう少しで安全なところに行けるわ がんばって!!」タッタッタッ!!…


菫子 「はっはい!」タッタッタッ!!…


陸奥 「(今外はどうなってるのかしら ちゃんと対処できてる?)」


陸奥 「(警備してた子たちが全員大破して帰ってきたということはそれなりに戦力が整ってるはず 通信器具も妨害されてたって言ってたけど…まさか)」



…ヒュー…


陸奥 「っ!!」ピクッ なにかに感づき立ち止まる


菫子 「? 陸奥さん?」ハァ…ハァ…


陸奥 「(…この音、まさか!!)」


陸奥 「伏せてっ!!」ガバッ


菫子 「っ!!」陸奥に抱きしめられて床に寝かせられる



ドゴォォォンッッ!!!! 外に繋がる壁が砲撃により破壊され勢いよく破片が飛んでいく



陸奥 「ーっ…やっぱりこっちに向かってたのね 菫子ケガは……」


菫子 「…」ヒュー…



壁の破片 「「」」フワー… 菫子のサイコキネシスで中に浮かんで破片ひとつ陸奥たちに当たっていない


陸奥 「……っえ」


陸奥 「(破片が…宙に浮いてる?)」


菫子 「…見せたくなかったんですが私を庇ってケガされても嫌なので使いましたが誰にも言わないでくださいね」ヒュー…ボトボトッ 破片を邪魔にならないところに置いて捨てる


菫子 「まぁあなたは瑞鳳のことや幻想郷のことを知ってるので知られても平気だとは思いますがね」スクッ


陸奥 「っ…あなた、なにもの?」


菫子 「ただの一般市民です 超能力が使える普通の人間です」


菫子 「先程見せたのはサイコキネシス 念力で物を動かしたりする力です」


陸奥 「サイコキネシス!?あなた幻想郷に住んでるひとりじゃないの!?この世で超能力が使える人なんて聞いたことがないわ!!」


菫子 「本物の超能力者はテレビなんかに出ませんよ 見せても合成だのインチキだのと言われるのが目に見えてます」


菫子 「そんな罵声を浴びられるとわかっているのに出ると思いますか?能ある鷹は爪を隠すとはこういうことです」


菫子 「それよりもここに攻撃してきたということは先に出た方たちでは止められなかったということになりますが…まずいんじゃないですか? 」


陸奥 「…だいじょうぶよ そろそろ第一艦隊が出るはず」



ボゥンッ!!!! 穴の空いた壁から砲撃する音が響いてくる


陸奥 「っ!! 今の音…まさかこっちに向けてる!?」


菫子 「ならその砲弾を跳ね返します!!」


陸奥 「できるの!?」


菫子 「目に見えて反応できればできます 飛んでくる弾に目掛けて能力の射程内に入れば!!」



砲弾 「」ヒュー…!! 遠くからこちらに向かって飛んでくる



菫子 「見えた!あれなら跳ね返せる!!」スゥ…


砲弾 「」ビタっ!! 菫子たちがいる近くで停止する


陸奥 「っ…す、すごい ほんとに止めた」


菫子 「飛んできた方向はだいたい…この辺だよね 返す!!」ヒュンッ!!


砲弾 「」ブンッ!!ヒュー… 砲弾は飛んできた方向に向かって戻っていく






伊勢 「撃てーっ!!これ以上鎮守府に攻撃を許すな!!」ボンボゥンッ!!


日向 「おらおらぁ!!当たれーっ!!」ボンボゥンッ!!


古鷹 「加古!偽物の長門に向けて撃って!」ボンボゥンッ!!


加古 「了解っ!」ボンボゥンッ!!


天龍 「龍田ァ!お前も長門に撃てーっ!!」ボンボゥンッ!!


龍田 「了解よー!」ボンボゥンッ!!



ナガート 「聞かぬわ!!」ボボボボボボゥンッ!!!!!!



ガキィンッ!!ボガァァァンッッ!!!!!! 伊勢たちが放った砲弾にすべて当たり爆発する


シグーレ 「壊れちゃえ!!」バシュシュシュン!!!! 酸素魚雷を鎮守府に向けて放つ


ユウダーチ 「バラバラになれーっ!!」バシュシュシュン!!!!


フブーキ 「ぶっ壊れろ!!」ドンドゥン!!


ミユーキ 「酸素魚雷を防がれるなよ!」ドンドゥン!!


ハツユーキ 「わかってる」ドンドゥン!!



伊勢 「酸素魚雷が来る!天龍、龍田は酸素魚雷を頼む!!」ボンボゥンッ!!


天龍 「了解っ!」ドンドゥン!!


龍田 「…あら?なにかしらあれ」ドンドゥン!!


古鷹 「…っえ?」



ナガートの砲弾 「」ヒュー… 鎮守府の方から先程放った砲弾が帰ってくる



ナガート 「…あれは私が放った砲弾ではないか!なぜ帰ってきた!?」スチャッボゥンッ!!


シグーレ 「なにかで跳ね返した?いやでも、こんな短時間でわざわざ飛んできた砲弾を爆発させずに取って打ち返すかな」


ユウダーチ 「でもこの世界には能力者はいないはずだからそうとしか考えられないね」


ミユーキ 「まぁそんなことはどうでもいい!撃って撃って撃ちまくれーっ!!」ドンドゥン!!


ハツユーキ 「賛成」ドンドゥン!!



日向 「次が来るぞ 撃ちまくれっ!!」ボンボゥンッ!!


加古 「なんで鎮守府から砲弾が飛んできたのかは知らないが今は目の前の敵を倒すぜ!」ボンボゥンッ!!


古鷹 「他の皆さんが準備できるまで抑えます!」ボンボゥンッ!!


天龍 「(…さっきの砲弾、あれあの偽物が放ったやつだったよな なんで返された?)」ドンドゥン!!


天龍 「(誰かがなにかやったのか?いや相手の砲弾を跳ね返すなんて無茶だ どうやってもキツすぎる)」


天龍 「(だとしたら一体なにが……)」


龍田 「…天龍ちゃんなにを思ってるのかわかるけど今は目の前の的に集中しなさい 鎮守府を守ることを優先しないと」


天龍 「…そうだな 今はこっちを気にしねぇとな わるい」



長月 「待たせた!援護部隊到着だ!」タッタッタッ!!…


文月 「援護は任せてください!」


江風 「援護だけじゃなく敵も倒すぜ!」


海風 「加勢します!」


阿武隈 「五十鈴指揮お願い!私あまり得意じゃないから」


五十鈴 「わかったわ こっちに向かってきた砲弾に向けて撃って!鎮守府に入れさせないで!!」


全員 「「了解っ!!」」



ナガート 「…ルーナ 配置に着いたか?」ジジッ


ルーナ 『着いたわ いつでもできるわ』


ナガート 「よし やれ」


ルーナ 『了解』



キィンッ!!!!


全員 「「ーっ!!?」」シーン… 鎮守府近くにいる艦娘たちの周りの音が聞こえなくなる


伊勢 「(なんだ!?音が聞こえなくなった!?)」


日向 「(どうなってるの!?加古、古鷹!私の声聞こえる!)」パクパク


加古 「(…耳がイカれたか?いやそんな攻撃はされてない 耳だけイカレさせても目が見えてたらあまり意味がない)」


古鷹 「(耳に痛みはない 音爆みたいなもので攻撃された感じはなし…だとしたらなんで?)」


天龍 「(龍田っ!目の前の敵から目を離すな!音がなくても目で見えればなんとかなる!)」スッビシ 自分の目に指さして敵を見ろと合図を送る


龍田 「(わかってるわ だから安心してー?)」コクリッ



ナガート 「ルーナ 投げろ」


ルーナ 『了解』ジャキッ



ポンポンッ!!…ボンボゥン!!!! 鎮守府の方から天龍たちのもとに手榴弾が投げ込まれて煙幕が広がる


日向 「(っ!? なんだ、後ろから煙幕が!?)」


天龍 「(まずいっあいつらを見失う!!)」ダッ!! 急いで煙幕から出ようと前に走り…



…ボガァンッ!!!!


天龍 「(がはぁっ!!!?)」轟沈一歩手前


龍田 「(天龍ちゃん!!)」


日向 「(なんだ今の爆風は?真横から吹いてきたが…)」


伊勢 「(煙幕でなんも見えない!今の爆風で誰もやられてなければいいけど…)」




ルーナ 「(…よし これで準備はできた あとはここの提督を殺せば……)」スチャッ 鎮守府の貨物コンテナが置いてある場所で手のひらから銃口を出して提督のもとに行こうと…


いたーっ!!


ルーナ 「っ!!」スチャッ 声が聞こえた方に銃口を向ける


菫子 「ルナさんの偽物発見しました 陸奥さんおねがいします!」タッタッタッ!!


陸奥 「任せて!」ボゥンッ!!


ルーナ 「ちょっ!?戦艦相手は無理!!」ダッ!!


ボガァァァンッ!!!!




艦娘 「っ!? なっなに!?なんか変な方向から爆発音聞こえたけど!」


艦娘 「…っ! 貨物コンテナが置いてある方から煙が上がってるわ!なんであんなところから」


艦娘 「見に行くわよ!」




菫子 「くらえっ!!」ボゥゥンッ!!


ルーナ 「ーっく!」タッタッタッ!!… 火を投げつけられるが走って全て避ける


陸奥 「あなた火も出せるの!?どんだけ使えるのよ!」


菫子 「まだほかにも使えますよ それよりも早くルナさんの偽物を倒さないと!」ブゥゥン…ブンッ!! コンテナを持ち上げてぶん投げる


ルーナ 「ーっなんであなたがここにいるのよ!あなた外の世界にいた人じゃ!?」タッタッタッ!!…スチャッ コンテナを避けて銃口を菫子に向ける


陸奥 「させないわよ!」ボンボゥンッ!!


ルーナ 「ーっは!!」ダンッ!!ポイポイッ 前に勢いよく飛び跳ねて砲丸を避けると同時に煙幕手榴弾を投げる


ルーナ 「(これで姿を眩ませて逃げないと!)」スゥ… 音を消そうと能力を…


菫子 「そんなもの食らわないわ!」ブゥン!!


煙幕手榴弾 「」ビタッ!! 菫子の超能力でその場で止まる


ルーナ 「ーっな!?」


菫子 「こんな危ないものは空高く飛ばしてあげる!!」ブンッ!!



ボンボゥンッ!!!! 空高く打ち上げられた煙幕手榴弾は爆発して誰もいない場所で白い煙が舞う


ルーナ 「ーっち!やっぱりあなた厄介ね 相性が悪すぎるわ!」


ルーナ 「(まだここの提督を殺してないけど…仕方ない 撤退するしかない!)」スチャッ 自分の足元に銃口を向ける


ルーナ 「ナガート 撤退するわ!相手との相性が最悪すぎる!」ボンボゥンっ!!


ボワっ!!!! ルーナの周りに白い煙が巻かれて姿を消す



菫子 「っ! まて!」ビュゥゥーッ!!


ヒュゥゥーっ!!… 煙幕が晴れて先程までルーナがいた場所には誰もいなくなっている


陸奥 「…いない 逃げたようね あんな一瞬で逃げられるなんて」


菫子 「でもまだ近くにいるはずよ 探し出して倒すわ!」ザッ!! 見つけようとすぐさま足を動かして探しに…


陸奥 「待ちなさい 無理に追いかけなくていいわ 逃げたなら逃がしておきなさい」


陸奥 「これだけ騒動起こしてたら誰か来るわ あなたの能力がバレてもまずい」


菫子 「っ! …わかりました」



タッタッタッ!!…


陸奥 「っ! 菫子隠れてて」


菫子 「っ!」タッタッタッ!!… コンテナの間に作られた通路に入って隠れる



艦娘 「こっちからだ!敵がいないかを調べろ!」タッタッタッ!!…


艦娘 「コンテナにかなりの被害を確認 敵は…」


艦娘 「……っ! 陸奥さん!」


陸奥 「あらあなたたち 騒ぎに駆けつけてきてくれたのね?」


陸奥 「でも安心して 今終わったところよ 敵は撤退したわ」


艦娘 「そっそうでしたか それならよか…」


艦娘 「…本物ですか?」スチャッ 陸奥に向けて主砲を構える


艦娘 「ちょっ!?ま、まって この陸奥さんは本物だよ!」アタフタ


艦娘 「そうだよ ちゃんとリストバンドつけてるじゃん」


艦娘 「でも本物だとは限らないよ 敵だって見当たらないしもしかしたら自演だった可能性も…」


陸奥 「それは否定できないわね たしかに敵が見えない以上、自演だった可能性はゼロじゃないわ」


陸奥 「だからここはあえて否定しないわ 否定するだけ怪しまれるだけだからね」


艦娘 「っ…陸奥さんらしい解答ですね あえて否定しないところ」


艦娘 「普通なら違うと強調して言うのにそれを受け入れるなんて…どうやら本物のようですね」スゥ…


艦娘 「すみません主砲を突きつけてしまって 偽物とも疑ってしまって」


陸奥 「構わないわ 今の現状化だと疑われて仕方ないわ」


陸奥 「あなたたちも偽長門たちと戦ってるみんなと一緒に戦ってきて 私はここにいた敵がどこに行ったか調べるから」


艦娘 「わかりました!」


艦娘 「それではすみませんがよろしくお願いします!」


タッタッタッ!!…



陸奥 「……行ったわ 出てきて平気よ」


菫子 「…あの人たちも艦娘なんですか?子供にしか見えなかったんですが」タッタッタッ…


陸奥 「艦娘よ 見た目小さいけど人間じゃないわ」


陸奥 「一般人からしたらみんな人間に見えるわよね 見分けのつきようがないからね」


陸奥 「…さてと、一般人にここまで協力してもらっちゃうのも軍のひとりとして情けないわね」


陸奥 「でもあなたのおかげで内部の被害は抑えられたわ ありがとね」


菫子 「役に立ててよかったわ」



ジジっ…


提督 『こちら提督 陸奥今どこにいる?』陸奥の持ってる無線機から通信されてくる


陸奥 「あら提督 こちら陸奥、今客人と一緒にコンテナ置き場に来てるわ 敵がいたから対処してたわ」


提督 『一般人も連れてったのか!?なんで、お前らしくないぞ!!』


陸奥 「だいじょうぶよ この子、幻想郷に住んでる人達と一緒で能力持ちよ むしろ私よりも強いわ」


提督 『……っえ』


陸奥 「機密情報だから他言無用でお願い この子は幻想郷に行けるだけじゃなくサイコキネシス、パイロキネシス、テレポートを使えるわ」


陸奥 「現に私は目の前で見たから確証があるわ だから安全だと判断して連れてきたの」


提督 『おいおいじょうだんだろ この世界に本物の超能力者がいるって言うのか?』


提督 『さすがに信じ難い話だが…でも現にゆかりたちの存在が異例中の異例だし、超能力者がいても不思議じゃないか』


提督 『…現状報告を頼む 今こっちは長門たちと一緒に偽長門と交戦中だ』


陸奥 「こっちはルナって言う子が居て菫子と一緒に戦ってたわ 偽長門に撤退するって通信機と思われるもので話して行方をくらませたわ」


陸奥 「今から捜索して見つけ次第倒しにかかるわ 見つからなかったら菫子を安全なところまで避難させてそっちに向かうわ」


提督 『わかった 気をつけてくれよ』


陸奥 「えぇ お互い様ね」ブツッ


陸奥 「…菫子 もう少し協力してもらってもいいかしら?あなたの力を借りたいの」


菫子 「もちろん!乗りかかった船でもあるけど瑞鳳の帰る場所を失わせるわけにはいかないわ 最後まで協力するよ!」


陸奥 「ありがと それじゃ探すわよ!」


菫子 「了解!」


タッタッタッ…



? 「…ふーん 超能力者ねぇ」













ナガート 「…任務失敗だ ルーナが見つかった」


全員 「「っ!」」


ナガート 「撤退はしたがこの数相手、私たちだけじゃ勝てない 騒ぎを起こしてる間に相手の指揮官を始末する予定だったが…今回は無理そうだ」


ナガート 「いろいろと報告したいことはあるが撤退してからでいいだろう 引くぞ!」


全員 「「了解っ!!」」ジャキッ



ドドドドドゥン!!!!!!…ボゥンッ!! さんにんは鎮守府の方へ、ふたりは後ろの方に煙幕弾を放って姿を隠す



艦娘 「なっなんだ?煙幕を前と後ろに放ったぞ」


艦娘 「しかも鎮守府にまで全然届いてない…なんで鎮守府から離れた場所に着弾させたの?」


艦娘 「煙幕の中から砲撃するつもり?ならこっちも警戒して来たら防げばいいだけ!」ジャキッ


艦娘 「でもそうだとしたら後ろに放った意味は?前だけならわかったけど後ろに撃つ意味がわからない」


艦娘 「たしかに…」



シュゥゥ… 煙幕が段々と晴れていく


艦娘 「……あっあれ?いない…?」


艦娘 「ひとりもいないね しかも煙幕が後ろの方にも続いてる…もしかして逃げた?」


艦娘 「…逃げたかもね さすがにこの人数じゃ勝てないと思ったんじゃないかな」


艦娘 「だったらなんで攻めてきたんだろ?最初から勝てないってわかってるなら攻めてこないと思うけど」


艦娘 「ほんとだよね ゴリ押しで勝とうとしたのかな?」


艦娘 「無謀すぎない?どんなバカでも勝てないってわかると思うけど」


艦娘 「そうだよな…だとしたらなんで」



長門 「お前たち無事か!」タッタッタッ!!…


青葉 「民間人の避難は完了しました!これで思う存分戦えます!」


祥鳳 「…って、あれ?敵は……?」


艦娘 「長門さん!青葉さんに祥鳳さんも!」


艦娘 「偽物!?」スチャッ 長門に向けて主砲を構える


艦娘 「ちょっ!?ば、ばか本物だよ!ちゃんとリストバンド付いてるでしょうが!」


艦娘 「しかも全員付いてるんだから本物だよ!ひとりだけならまだ怪しかったけど」


艦娘 「…た、たしかに」


長門 「疑いは晴れたか?それなら聞きたいことがある」


長門 「敵が見たらないんだがどこに行った?倒したのか?」


艦娘 「いえそれが…」


艦娘 「自分たちの周りに煙幕を張ったと同時に撤退したようです 奴らが来た方向にも煙幕が続いてたので間違いないかと」


青葉 「逃げた?相手から攻めてきたのに撤退したんですか」


祥鳳 「なにしに来たのかしら…?」



…ジジっ


提督 『こちら提督 長門聞こえるか』


長門 「こちら長門 どうした?」


提督 『現在陸奥ともう一名がコンテナ置き場に敵を確認し撤退したと連絡が来た 今そっちに陸奥が向かってる』


提督 『そっちの様子はどうだ?民間人を避難してすぐだが現状報告をしてもらいたい』


長門 「今この場にいる者たちの話を聞く限り、敵は撤退したそうだ 私たちが到着する前に引いたみたいだ」


長門 「今肉眼で確かめているが見当たらない おそらく奴らは陽動で陸奥たちが見つけた者が本命だろう」


長門 「騒ぎを起こしてるときに貴様の警備が薄いところを狙って始末…まぁこんなところだな 今提督の傍には誰もいないだろ?」


提督 『あぁ まだ避難誘導してる最中だ 大体誘導できたからお前たち全員を敵の対処をお願いしたからな』


提督 『第一艦隊は鎮守府付近海域を警備してくれ 他の者たちはけが人を集めて治療を専念させるよう頼む』


長門 「わかった それと念のためにそっちに艦娘ひとり送る 単体では危なすぎる」


提督 『わかった 気をつけろよ』


長門 「貴様もな」ブツッ


長門 「お前たち、けが人を集めて治療してやってくれ 私たちは逃げた敵が近くにいないかを確かめに行く!」


長門 「バケツの使用も許可する 早めに治していつでも動ける状態にしろ!」


艦娘全員 「「はいっ!」」








数時間後…



提督室



陸奥 「…ほんとに不思議よね?あなた いろんな超能力が使えるなんて」ジー


陸奥 「この世界じゃありえないことよね なにか特別なこととかしたの?」


菫子 「いっいやとくにしてないわ 昔からオカルトは好きだったけど(顔近いんだけどこの人!?しかも美人だからあまり直視できない…)」///


陸奥 「オカルト好きだとみんなそうなるのかしら さすがにオカルト好きな艦娘はいないわね」


菫子 「いやオカルトは関係ないかと思いますが…」



ガチャッ


提督 「ふぅ…やっと事態が収まった けが人も甚大だ」


長門 「だが誰も沈んだものがいなくてよかった 沈む一歩手前で済んで助かった」


青葉 「ほんとですね 不幸中の幸いです」


祥鳳 「でもまだ警戒は必要です 脅威は去ったわけではありません!」


加賀 「そうね まだ警戒は必要ね」


赤城 「お腹すきました!!」


吹雪 「あっ赤城さん客人の前でそれは…」



菫子 「……えっと、あの方たちは?」


陸奥 「第一艦隊のみんなよ 瑞鳳のことや幻想郷のことを知ってるから安心して」


青葉 「やぁどうもどうもー!あなたが客人ですか 長門さん達から話は聞いてます!」


青葉 「しかしまたすごいですね?幻想郷に行き来できるなんてあのドラ〇もんのどこでも〇アが使える方みたいです!」


菫子 「どっどこでも〇ア…?」


祥鳳 「ちょっ青葉 お客さんが困ってるでしょ 落ち着きなさい」


加賀 「あら かわいらしいお客さんね ずいぶんと小さいこと」


赤城 「ご飯ありませんか!?」クワッ!!


吹雪 「赤城さん…状況を考えてください」


提督 「騒がしくしてすまないな ここにいるのは第一艦隊のみんなだ」


提督 「今ここにいる全員が瑞鳳や幻想郷のことを知ってる者たち ある程度君のことは話してるが自己紹介しようと思って連れてきた」


加賀 「正規空母 加賀と申します 以後お見知り置きを」


赤城 「同じく正規空母の赤城です ご飯が大好きです!!」


祥鳳 「瑞鳳の姉、軽空母 祥鳳と申します」


青葉 「重巡洋艦 青葉です!いろんな情報を探るのが大好きです!」


吹雪 「駆逐艦 吹雪です よろしくお願いします」


長門 「改めて私は戦艦 長門 第一艦隊の旗艦を務めてる」


陸奥 「戦艦 陸奥よ よろしく!」


提督 「俺は横須賀鎮守府で司令官を務めてる者だ 以後よろしく頼む」


菫子 「っと 宇佐見菫子です よろしくお願いします」スクッ


陸奥 「これで自己紹介が終わったわね それじゃさっきの話し合いの続きをしましょうか」


提督 「そうだな 俺もまだ聞きたいことがあるがとりあえず今起きてることを話そう 今しがた起きたばかりだが」


菫子 「詳しくお願いします」




? 「…」提督室の通路側で耳を扉に当てて聞いてる













とある海域



ザザァ…ザザァ……


港湾棲姫 「ーっ…ば、ばかな こんなことが……!!」プスプス… 大破して身動き出来ない状態


タ級 「」ドバァ… 下半身がなくなって息絶えている


レ級の残骸 「」プカプカ… 辺り一面に腕や足などが散乱している


イ級 「」ボロ… 体に大穴が空いて息絶えている


全深海棲艦 「「」」ドバァ… 至る所に残骸が散乱して息絶えている



正邪 「あーっはははは!!ばかだねぇ ほんっとバカだねぇ!この私に戦闘を挑んでくるなんてほんとバカだよ!!」


正邪 「前回で跳ね返されるってわかってたはずなのになぜまた戦いに来た?学習しないのかお前たちは!」ゲラゲラ


正邪 「背後から奇襲なんか仕掛けてたみたいだが能力をフルで使ってれば背後からなんて関係ないんだよ!ぶぁーか!!」


港湾棲姫 「そっそんな…!!(こんな、こんなことが……)」ガタガタ…


港湾棲姫 「(こんなわけもわからないやつにやられるなんて…しかも、すべての攻撃を跳ね返すなんて!!)」


正邪 「さぁてと それじゃそろそろ死んでもらおうかな?」ニヤリ


正邪 「わたしは戦闘系じゃないから攻撃弱いんだ 地味に痛い攻撃を喰らいまくって死ね」スゥ… 背後に無数の巨大弾幕を生成して狙いを定める


港湾棲姫 「ーっお お前たちの目的はなんだ!なんでこの海域を乗っ取ろとする!!」


港湾棲姫 「この海域を占拠したところで得することはないだろ!資源は取りにくいし 孤島や無人島は少ないのに…!!」


正邪 「んー?別にこの海はいらないよ こんなゴミいらねぇ」


正邪 「ほしいのはお前たちから取れる資源だよ!鉄や弾薬、燃料にボーキサイトを取るために殺してんだ!」


正邪 「ここら辺から資源は取れないって言ったよな だからお前たちを殺して回収してんだ!」


正邪 「こんな自分から向かってくる資源を放っておくわけないだろ むしろ好都合なんだよ!」アーッハハハハ!!


港湾棲姫 「…資源?私たちを殺して……?」


港湾棲姫 「おまえ、まさかそれだけのために私たちを沈めてるのか?私たちを解体すれば取れる少量の資材のためだけに!!」


正邪 「あぁそうだ たったそれだけのためだよ?笑えるだろ!」ケラケラ


正邪 「テメェらを殺して資材にするためだけにお前らを殺してんだ この海やお前たちの基地なんかどうでもいいんだよ!」


港湾棲姫 「ーっきさまぁ!!」スチャッ


正邪 「…学習しねぇやつだな」ニヤッ



ボゥンッ!!!!…キィン!!



港湾棲姫 「」ボガァァァン!!!!…ブシャァァァー!!…… 自分で放った砲弾が跳ね返ってきて当たり、上半身から上が木っ端微塵になり血飛沫をあげる


正邪 「…はぁ 相手にもならなかった 深海棲艦ってこんなに弱いのか」


正邪 「束になって攻めてきたから少しくらいは相手になるかと思ったが…そんなことなかったな」


正邪 「あーあつまらん もっと私を楽しませてくれるやつはいないのか?」



…ザザっ


アガルノフ 『正邪聞こえるか 深海棲艦は全員倒したか?』


正邪 「倒したよ 雑魚過ぎて相手にもならなかったがな」


アガルノフ 『だろうな 能力が使えるお前に対して相手はなんも使えないからな 余裕だろ』


アガルノフ 『全部回収するからお前は戻ってこい 飯の支度してあるから』


正邪 「あいよー」


アガルノフ 『それとお前、ナガート達どこやった?全員見当たらないんだが』


アガルノフ 『しかも戦闘要員じゃないルーナもいなくなってるんだが…まさか変な命令してないだろうな』


正邪 「べつにー?変な命令はしてないよ ただ横須賀鎮守府に襲撃してこいとしか命令してない」


アガルノフ 『ーっな!?おま、ナガートたちだけじゃなくルーナにも命令したのか!』


アガルノフ 『あいつは最低限の装備しかさせてないから戦闘には出すなと言っただろ!!サポート特化して作ったと話したよな!!』


正邪 「別にいいじゃん どうせまた作れるだろ?材料はそれなりに溜まったんだからさ」


アガルノフ 『そういう問題じゃない!あれひとつ作るだけでどれだけ時間かかると思ってんだ!!労力のことを考えたら明らかにマイナスだ!!』


アガルノフ 『勝手な出撃命令出すんじゃねぇ!もしこれでルーナがやられたらどうすんだ!!』


アガルノフ 『あいつは今までの中で最高傑作なんだぞ!能力こそは強くないが性能は今までのヤツらよりも遥かに超える!!』


アガルノフ 『作ってのは俺なんだから勝手なことをするな!!』


正邪 「だー!うるさいな 別にいいだろうが 誰のおかげで今お前の基地は守られてると思ってんだ?」


アガルノフ 『お前が勝手にナガートたちを出撃させてなければこうならなかったわ!!自分のせいなのにお前のおかげみたいなこと言ってんじゃねぇ!!』


正邪 「あーはいはいそうでしたね うるさいからもう切るわ」ブツッ


正邪 「…はぁーめんどくさ 別にいいだろ作ればいくらでも生成できんだから」


正邪 「なんだあいつ あの雑魚妖精に惚れたのか?ロリコンだな」


正邪 「…はぁ さっさと帰ろ」ザー…








アガルノフの基地ーモニタールーム



アガルノフ 「ナガート!応答しろ こちらアガルノフ、聞こえてたら返答しろ!」ザザッ…


通信機 「ザー…」


アガルノフ 「…ーっくそ!まだ近くにいないか 無事だといいんだが…」


アガルノフ 「(これでまた作ることになったら時間がかかりすぎる!ナガートたちは簡易的に作ったから早く作れるがルーナやセイージャは話別だ!)」


アガルノフ 「(あのふたりには能力を使えるようにするための入れ物が入ってる それをちゃんと使用できるようにするにはかなりの時間がかかる!)」


アガルノフ 「(あのやろう勝手なことしやがって…!!)」ギリッ!!


ルナ 「…ねぇだいじょうぶ?顔が険しいけど」


アガルノフ 「っ! …いたのか キッチンにいたんじゃなかったのか?」


ルナ 「いつまで経っても来なかったから様子見に来たの 今来たばかりだからなにがあったかまではわからないけど…」


ルナ 「…ところでルーナはいないの?さっきから姿が見えないけど」


アガルノフ 「……えっと、今あの馬鹿が使ってるからいない もう少ししたら帰ってくるよ!」


ルナ 「そう?ならいいけど」



ウィーン…


早苗 「ごはんごはんデース!!」

(σº∀º)σドヤ


アガルノフ 「おまえ相変わらずうるさいな…なにしにきた?」


早苗 「はい!みなさんが遅いので早くご飯が食べたくて呼びに来ました!」


ルナ 「わたし今来たばかりなんですが…」


アガルノフ 「今から行くから待ってろ あともう少し静かにしゃべってくれ」


早苗 「無理です!はっちゃけてないとやっていけません!!」ドンッ!!


早苗 「捕まってる上に能力も制限されてる状態なのでおとなしくしてたらおかしくなります あとみなさんが心配してないかどうか…」


ルナ 「…それはわかるわ わたしもサニーたちが心配してないかと思うわ」


アガルノフ 「………」


ルナ 「…ねぇアガルノフ あなたはずっとこの基地にいるけど友達とかいないの?正邪とは友達って感じじゃないけど」


アガルノフ 「……あいつはただの協力者だ 仲間なんかじゃねぇ」


アガルノフ 「俺に仲間と呼べるやつはいねぇよ みんな俺の発明を危ないっていうんだ そんな奴らを仲間だなんて思わねぇ」


ルナ 「あぶない…?あなたが作ったロボットってあぶないの?」


アガルノフ 「その個体によるけどな セイージャやナガートたちは戦特化したロボットだから危ない」


アガルノフ 「この場所は敵基地のど真ん中だからいつ襲われても反撃できるように作ったんだ」


アガルノフ 「それに対してお前に似させたルーナはサポート特化したロボットだ 戦闘はできなくないが最低限しか積んでない」


アガルノフ 「能力も音を消す効果だから前線には役に立てない 前線で戦ってるやつらをサポートするよう作ったからな」


早苗 「なぜルナさんのロボットだけサポート特化にしたんですか?武器を積めば戦闘型にもできたはずじゃ」


アガルノフ 「……なんでだろうな なんとなく積みたくなかった ただそれだけだ」


早苗 「…?」


アガルノフ 「まぁそれはさておき、早く飯食うか せっかく作ってもらったのに冷めちまう」


ルナ 「そうね 早く食べましょう!」


早苗 「…あの、アガルノフさん ちょっと聞いてもいいですか?」


アガルノフ 「なんだ?飯食いに行くんだから早くしろ」


早苗 「えっと…やっぱりアガルノフさんってロリコ」


アガルノフ 「殺すぞてめぇ」ビキッ








幻想郷ー博麗神社 賽銭箱前



霊夢 「よっと!ふんっはぁ!」タンッブンヒュン!! ジャンプしたり腕を前に出して振るったりして運動してる


魔理沙 「マスター…スパーク!!」チュドォォォン!!!! 空に向けてマスパを放つ


瑞鳳 「…だいぶ動きが良くなってきましたね これなら問題なさそうですね」


アリス 「そうね ふたりとも無理はしてないようだし、これなら完全に回復したとみていいわね」


アリス 「また永琳が来たときに報告しないとね」


瑞鳳 「そうですね」


霊夢 「…ふぅ これぐらい動ければなんとかなるわね」


霊夢 「瑞鳳 冷たい麦茶用意してもらえるかしら?喉乾いたわ」


瑞鳳 「今用意します 魔理沙さんも飲みますか?」スクッ


魔理沙 「たのむぜ…」ハァ…ハァ…


瑞鳳 「アリスさんすみませんがおふたりの様子を見ててください アリスさんも飲みますか?」


アリス 「もらおうかしら お願いするわ」


瑞鳳 「はい!」タッタッタッ…



……シュンっ


菫子 「よっと!とうちゃーく!」


アリス 「あら菫子 こんにちは 今日は早いわね」


菫子 「はい!瑞鳳に頼まれていた情報を提供して私の世界でなにが起きてるかを聞いてすぐ来ました 瑞鳳はどこにいますか?」


アリス 「今みんなの分の飲み物を持ってきてるわ すぐ戻ってくるわ」


霊夢 「あら菫子 ずいぶんと早いわね もう伝え終わったの?」


菫子 「はい!こちらの方でもかなり問題が起きていました この世界よりもひどいです」


魔理沙 「まじで!?こっちよりも酷いってことは…」


霊夢 「元凶は外にいるようね てことは早苗たちも…」


アリス 「…幻想郷の住民が外に出ても特に問題はないの?外来人は平気だけど」


霊夢 「出て帰ってくれば問題ないわ いろんな人間妖怪たちが増えてるから数人出てったところで幻想郷のバランスが崩れることはないわ」


霊夢 「…これは言っちゃいけないんだけど、紫も問題を起こした妖怪人間はこまめに追い出してるみたいだから数十人程度なら問題ないと思うわ」


魔理沙 「…っえ そうなのか?ならなんで正邪は追い出されてないんだ 過去に問題を起こして尚且つ、弾幕ごっこ適用外のあいつが追い出されてないのはおかしいだろ」


霊夢 「ギリギリだっだと思うわ 追い出しても平気だけど、そのとき針妙丸があいつと関わってたでしょ」


霊夢 「最後まで手を差し伸べてたのが針妙丸で今もなお差し伸べてるのよ あいつにはもう関わるのやめろって言ってんだけど聞かなくて…」


菫子 「それで追い出されてないんですか」


霊夢 「たぶんね 針妙丸がまだ手を差し伸べてるから追い出さないのか、または別の理由があるのか……そこまではわからないわ」


霊夢 「でも今回の件でもう追い出されると思うわ さすがにこの騒動はやりすぎよ 針妙丸が止めても聞かないわ」


魔理沙 「だろうな 前回程度の異変を起こしたぐらいならまだ許されるが今回はまずいな」


アリス 「…でもまずは追い出す前に異変を解決しないとね」


菫子 「そうですね」



瑞鳳 「……あれ?菫子さん来てたんですか もしかしてもう聞きに行ってくれたんですか?」タッタッタッ…


菫子 「そうよ 言ったでしょ?今日聞きに行くって!」


菫子 「それよりも今外の世界でもかなり問題が起きてるわ 伝えられたこと教えるから聞いて」



菫子説明中…


瑞鳳 「……そうでしたか 向こうはこちらよりもひどいんですか」


瑞鳳 「しかもルナさんの偽物も外にいるなんて…まずいですね」


魔理沙 「あいつらほんとどうやって外に行き来してんだろうな?紫みたいに隙間使えないのに」


霊夢 「ほんとよ 私たちじゃ外行けないからまいったわね…早苗たちも外にいることが濃厚だし」


アリス 「助けられないわね 助けたくても…」


菫子 「…それなら私が助けます!外に行き来できる私ならできます!」


霊夢 「…そうしてもらえると助かるけど、さすがに正邪を含む相手だとあなたじゃ分が悪いわ」


魔理沙 「しかもなんでも逆転してくるからお前の攻撃も跳ね返されるのが目に見えてる 能力を駆使するお前じゃ危険すぎるぜ」


菫子 「でも誰かがやらなければ助けられません!ここは私に任せてください!」


瑞鳳 「菫子さん…」


アリス 「……これは菫子に任せるしかなさそうね 私たちじゃどうしようもできないわ」


霊夢 「でも危険すぎるわ 相手が相手だから菫子だけじゃさすがに…」


魔理沙 「そうだぜ 万が一、あいつらにやられたりなんてしたら……」


瑞鳳 「……それなら援軍を付けさせましょう 私たちではどうにもならないなら外の世界にいる私の仲間に協力してもらえばなんとかなるかもしれません」


菫子 「長門たちに?協力してもらえるの?」


瑞鳳 「今手紙を書きます 霊夢さん紙と筆お借りします」スクッ


霊夢 「いいわよ」


魔理沙 「だいじょうぶなのか?相手は能力持ちでお前たちは能力持ってないんだろ しかもなんでも逆転させるから不利なんじゃ…」


瑞鳳 「それは実際戦ってみないとわかりません それに情報によれば長門さんは能力を無効にする効果が付いたと聞きました おそらく長門さんなら対抗できるかと」チョンチョン…シュッ


瑞鳳 「砲弾は跳ね返されたとしても肉弾戦ならどうでしょうか 長門さんは肉弾戦もいけるので倒せるかと思います」


菫子 「そうなの!?長門そんな能力ついてるの!?」


瑞鳳 「はい 紫さんが私や長門さんたちに渡した札には特殊な能力がついてるらしく、それがいつ開花するかはわかりませんが開花した時には能力が使えるようになるみたいです」


瑞鳳 「実際今使えてるのが長門さんが能力無効、陸奥さんが追尾させる能力が身についてる報告を受けてます 他はまだ聞いてません」


菫子 「陸奥もついてたんだ…」


霊夢 「…紫 いないの?」


シーン……


アリス 「…いないようね」


霊夢 「なにやってるのかしら いつもならすぐ出てくるのに」


魔理沙 「あいつもなにか調べてんじゃないか?なにかまでは知らないが」


瑞鳳 「…ところで菫子さん 今あなたは家に戻って寝てるんですか?まだ横須賀鎮守府に居たりしますか」スルスル…


菫子 「まだいるわ あなたにすぐ伝えたくて仮眠室で寝かせてもらってるよ」


瑞鳳 「それなら好都合です …書けました これを提督に渡してもらえますか?」カサカサ…スッ


菫子 「おっけー!渡してくるわ」ツカミッ


霊夢 「紫が入ればすぐにでも向かってぶちのめすんだけど…肝心な時にあいつがいないからあなたに任せるわ」


霊夢 「ただし、絶対に生きて帰ってきなさい 死んだりなんかしたらタダじゃ置かないわよ!」


菫子 「任せてください 必ず生きて助け出してきます!」


シュンっ…



アリス 「…行ったわね あとはあの子に任せるしかないわね」


魔理沙 「そうだな 無事に帰ってきてくれればいいが…」


瑞鳳 「だいじょうぶですよ 菫子さんはあぁ見えて強いですから!」


霊夢 「過去に私がボコボコにしてるけどね……っ!」ピクッ


魔理沙 「? どうした?」


霊夢 「ーっまた結界が壊されたわ!しかもふたつ破壊された!!」スクッ


アリス 「なんですって!?」


瑞鳳 「それじゃ今無結界に…!!」サー…



ドクンッ!!


瑞鳳 「うぐぅっ!!」ドサッ 急に弾丸の入ってる場所から衝撃が走り跪く


魔理沙 「瑞鳳っ!!」


瑞鳳 「うっうぅ…!!だ、弾丸が入ってる場所が……!!」ズキズキッ!!!!


霊夢 「そんなっ!?あなたお守りは!?少しの間だけ操られないように私はお守りはどうしたのよ!」


瑞鳳 「も、持ってます…!格納庫にしまってあるはずなんですがーっ!!」ズキンッ!!


霊夢 「魔理沙、アリス!あなたたちに結界を壊したヤツらのことを頼むわ 私は瑞鳳を抑えるから!」バサッ!! お祓い帽をどこからともなく取り出して御札も取り出す


魔理沙 「わかったぜ!」


アリス 「瑞鳳のことは頼んだわよ!」


霊夢 「わかってるわよ!」








博麗神社敷地内ー東方面端っこ



? 「よーし!これでへいきだね こんなの破壊するだけならバカでもできるよ!」


? 「あたいったら最強ね!」



…上海!!ブンッ!!


上海人形 「シャンハーイ!!」ビュンっ!! 槍を持って?に突っ込んでいく


? 「っ! そんなの食らうかー!」ビュゥゥーッ!! 冷たい空気を吹かせて辺り一帯を氷漬けにする


上海人形 「っ!」ビュンっ!! 氷漬けにされる前にその場から離れて逃れる


アリス 「…なんであなたがここにいるのかしら 攫われたんじゃないの?」


チルーノ 「ふふーん!あたいは天才だから奴らに雇われたのさ!」


チルーノ 「ここのヤツらを排除しろって命令されてな お前たちをやっつけてやる!」


アリス 「あなたの実力で私に勝てるとでも思ってるの?それに…あなたから変な感じがするわね」


アリス 「ごく普通の動きに見えるけど動きにキレがない…あなた偽物ね」


チルーノ 「……へぇ?気づいたんだ さすがだね人形使い」


チルーノ 「だがあたいにはさいきょーの攻撃がある!おまえはあたいには勝てない!」


アリス 「あなたの頭なら余裕で勝てるわ 来なさい単細胞」


チルーノ 「やってみろ!」ビュゥゥーッ!!








博麗神社敷地内ー西方面端っこ



魔理沙 「…おい、じょうだんだろ?なんでお前がここにいる」タラー…


魔理沙 「たしか攫われたはずじゃ…」



さなーえ 「…ふふっ!なんででしょうね たしかに私は攫われました」


さなーえ 「でも抜け出してきたんですよ 奇跡を使ってなんとかここまで来ました!」


魔理沙 「…外の世界からどうやってくんだよ 奇跡を使っても無理だと思うが」


さなーえ「そんなことありませんよ ここへ来る方法はいくらでもありますよ?」


さなーえ 「…まぁでも ここに来た時点でもうお察しですよね?」ニヤリ


魔理沙 「…お前も偽物か まったく、ほんと本物と変わりないぜ」


魔理沙 「けど偽物とわかってるなら容赦なく攻撃できるぜ お前を破壊しても誰にも咎められることはない」


さなーえ 「ふふ!それができますかね 私の能力をお忘れですか?」ニヤリ


さなーえ 「私の能力を使えばあなたに勝ち目はありません それはあなた自身もわかっていますよね」


魔理沙 「………」


さなーえ 「…ですが、今回はあなたを倒すことを命令されていません なのでご安心を!」


魔理沙 「…っえ それじゃなにしに来て……」



ズドォォォンッ!!!!!!東方面からものすごい爆音が響いてデカい氷が生成される


魔理沙 「ーっな!?なんだあれ!」


魔理沙 「(あれは氷か?氷ってことはチルノの偽物も来てるのか!)」


魔理沙 「(しかも向こうにはアリスが向かったはず…まさか!!)」スチャッ


さなーえ 「おや?もう片付いたんですかずいぶんと早いですね」


さなーえ 「では目的も果たせましたし私はこの辺で…」



魔理沙 「」バシュゥゥウン!!!!… ものすごい速度でアリスがいる場所へと進んでいく


さなーえ 「あらぁ?どこに行くんですかっと!」ヒュンッ!!



結界の壁 「」キィンッ!! 魔理沙の前にわざとらしく見せている結界の壁が現れる


魔理沙 「んなのっ!!」ビュゥゥン!!!! 速度を上げて力技でぶっ壊そうと…


さなーえ 「…っ」ニヤリ



結界の壁 「」バリィィィン!!!! 魔理沙が思いっきり突っ込むと決壊は割れて消滅する


魔理沙 「よし!結界は壊れた…」



さなーえの札 「「」」ビュンッ!!!! 壊された結界の壁の奥に大量の札が魔理沙に向かっていく


魔理沙 「ーっな!?」


魔理沙 「(いつの間にしかけて!?まず…)」



ズドドドドドォォン!!!!!!ピチューン


魔理沙 「」ドサッ ズザァァ…すべての札が命中して地面に落っこちる



さなーえ 「…ふふっ!こちらも目的達成ですね」


さなーえ 「ほんとは誰かひとりでも連れ帰ればいいと言われてましたが…ふたりでも平気ですよね」


さなーえ 「さてと 私も早く連れ帰ってチルノさんに会いに…」クルッ



魔理沙 「ーっ…」スチャッ ボロボロになった状態で立ち上がり、眼光を光らせ早苗の方に八卦炉を構える


さなーえ 「ーっな!?」


早苗 「(そんなっ!今のもろくらって立つなんて!?)」


魔理沙 「…ファイナル・スパーク!!」



バシュウウウウンッ!!!!!!


さなーえ 「ーっく!(もう一度結界を!)」バッ!!キィンッ!! 自分の目の前に結界を張り守りを固め…



結界の壁 「」バリィィィィンっっっ!!!!!!


さなーえ 「ーっな!!?」


さなーえ 「(ばかなっ!私の結界が一瞬で…!!)」


さなーえ 「きゃあぁぁぁぁっ!!!!!!」ジュゥゥゥッ!!!!!…



ピチューンッ


さなーえ 「」ガクッ…ドサッ 魔理沙のファイナル・スパークをもろくらいその場に倒れる


魔理沙 「ーっ…ぶねぇ ギリギリっ耐えたぜ……」ガクッ…


魔理沙 「(くそ、攻撃もろ食らって全身が痛てぇ…さすがにあの数は応えたな 奇跡的に耐えきったからなんとかなったが……)」ズキズキ…


魔理沙 「早くアリスのところに行かねぇと…くぅ!」ムクッ…


魔理沙 「(身体が重い…やっぱりダメージが多すぎたか だが早く行かないとアリスが…!!)」


魔理沙 「なんとか持てよ 私の身体!」タッタッタッ…











アリス 「」カキーン… チルノの攻撃をもろ食らい氷の塊の中に入れられて固まっている


チルーノ 「はぁ…はぁ……て、手こずらせやがって」ハァハァ…


チルーノ 「能力フル稼働させてやらないと倒せないなんて……こいつ、ただもんじゃない!」


チルーノ 「(今ので能力使えなくなっちゃった このままだともう戦えない…はやくこいつを連れて逃げないと!)」カチッ 首にぶら下げているお守り型のネックレスに手をかけてスイッチを入れる



謎の空間 「」ズゥゥゥン… チルーノの目の前に謎の空間が現れる


チルーノ 「よかった こっちは使える あとはこいつをこの中に入れれば…」



…マスター・スパーク!


バシュゥゥゥンっっ!!!!


チルーノ 「っ!」バッ!!バシュゥゥゥン… すぐ横に身を投げてマスパを避ける


チルーノ 「(この技…まさか!)」



魔理沙 「はぁ…はぁ……っ行かせないぜ」ヨロッ…


チルーノ 「ーっばかな!?なぜお前が…まさかあいつ負けたのか!?」


チルーノ 「(ありえない!内部に記載されたデータ上だと私よりも強かったはず なのに負けたのか!?)」


チルーノ 「(相手はかなり弱ってるみたいだけど能力が使えないんじゃ勝ち目がない!このままだと連れて帰ることが…!!)」タラー…


魔理沙 「ーっ…おい偽物 今の私はなにするかわからないぜ?ケガしたくなかったらアリスを置いて帰れ」ハァ…ハァ…


魔理沙 「今すぐ帰るなら見逃してやるよ …どうする?」ズキズキ…


チルーノ 「ーっ…あたいがそれを聞くとでも?」


魔理沙 「…聞かないならお前をぶっ殺す気でやるぜ?アリスを連れていかせないぜ」ギロッ


チルーノ 「っ……」ジリッ…


魔理沙 「(…? なんでこいつ、能力を使ってこないんだ?後ろにある変な空間の方に足を進めやがった)」


魔理沙 「(もしやるなら能力使って攻撃してくるだろうに…なのにそんな動作をしてこない アリスには使ってるのに?)」


魔理沙 「(構えたらすぐ撃つつもりだったけど…なんで)」


チルーノ 「……ーっち!あともう少しだったのに」


チルーノ 「今度来たときは必ず捕まえてやるからな!」ダッ!!



シュゥゥ… チルノは謎の空間の中に入り消滅する


魔理沙 「……行った、か…」ガクッ


魔理沙 「(なんで戦わなかったのかわからないが助かったぜ…このまま戦ってたらやられてたかもしれねぇ)」ズキズキ…


魔理沙 「くそっ…せっかく治ったのにまたやられたぜ 右手を庇うように左手であいつの攻撃を防いだから……」ハァ…ハァ…


魔理沙 「また永琳に見てもらわねぇとな…早くアリスを助けないと」スクッ…



バシュンっ… 神社の真上に空高く矢が飛んでいく


魔理沙 「…っん?なんだ 神社から矢が……」



キィンッ!!!!


大量の矢 「「」」バッ!!ヒュヒュヒュヒュンッ!!!! 一本の矢から無数の矢が出てきて雨のように神社内に降ってくる



魔理沙 「ーっな!?」


魔理沙 「(矢が増えた!?じょうだんだろ!まずいっ!!)」バッ!! すぐさま木の影に隠れようと走り出…



ズキンっ!!


魔理沙 「いつっ!!」ガクンッ 足に痛みが生じてつまずく


魔理沙 「(やばいっ今つまずいたら…!!)」



矢の雨 「「」」ヒュヒュヒュヒュンッ!!!! 魔理沙の頭上から矢が大量に降ってきて刺さろうと…



…シールド!!バッ!!


にとり 「とりゃぁーっ!!」ガシャシャシャシャッ!!!! 魔理沙の頭上に鉄製の円形状に守りを張る


魔理沙 「ーっにとり!!」



ガキキキキキキキィン!!!!!! 降ってきた矢はにとりのシールドによって全て防がれる


にとり 「ふぅーあぶないあぶない もう少し遅かったら蜂の巣だったね」ガシャシャシャシャ…カチャンッ


にとり 「だいじょうぶか魔理沙 かなりケガしてるが…」


魔理沙 「だいじょうぶだ それよりも瑞鳳の様子を見てきてくれ 今の矢はおそらく瑞鳳のだ!」


魔理沙 「結界が偽早苗と偽チルノに破壊されたんだ たぶん暴走してる可能性が…!!」


にとり 「でも魔理沙 そのケガ自分で治療は…」


魔理沙 「いいからいけ!このまま暴走させたらなにをするかわからかい 取り返しのつかないことをする前に止めてくれ!!」


にとり 「……わかった そこまで言うなら見に行くよ」


にとり 「いつも持ち歩いてる治療用具を置いておくよ これで自分で治療して」ゴソゴソ…コトッ


魔理沙 「ありがたく使わせてもらうぜ…たのむぞ」ズキズキ…


にとり 「任された!」


ザッザッザッ…








博麗神社ー中庭



瑞鳳(?) 「…風魔 乱進の一撃」バシュシュンっ!!


瑞鳳の矢 「「」」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!… 霊夢のまわりに軌道を無視して飛び回る


霊夢 「食らわないわよ はぁ!」ビュンビュンっ!!



瑞鳳の矢 「「」」ベタベタッ!!ポトポト… 激しく動き回る矢に御札が付けられて動力が失い落ちる


瑞鳳(?) 「雨矢 無数の贈り物」バシュンっ!!



瑞鳳の矢 「」ヒュー…キィンッ!!!!


大量の矢 「「」」ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!! 一本の矢から無数の矢が出てきて雨のように落ちてくる


霊夢 「またその技…一度見た技は食らわないわよ!」バッ!!



霊夢の札 「「」」バババババッ…キィンっ!!!! 自分の真上に結界を張って守りを固める


キキキキキキィン!!!!… 霊夢の真上に降ってきた矢は全て防ぎ誰もいない場所に落ちる


瑞鳳(?) 「………」


霊夢 「…瑞鳳 おとなしくしてて 今戻してあげるから」バサッ


瑞鳳(?) 「…戻す?なに言ってんですか 私は元からこうですよ」


瑞鳳(?) 「敵を全て殺すのが私の役目です どんな奴でも私に歯向かってくるものは敵です」


瑞鳳(?) 「今のあなたではわたしに勝つことはできません それはなぜかわかりますか?」


瑞鳳(?) 「情けをかけているからです 命を狙われてるのに情けをかけるなんてなかなか熱いことをしてくれるじゃないですか」


瑞鳳(?) 「ですがその情けが命取り 敵に対しては情け容赦無用にしなければあなたは死にますよ?」


霊夢 「あいにくだけど私は死なないわ そんなやわじゃないんでね?そんじゅそこらの人間妖怪と一緒にしないで欲しいわ」


瑞鳳(?) 「…そうですか では仕方ありませんね」スチャッ


瑞鳳(?) 「なら殺してあげますよ あなたもろともこの世界の方たちも兼ねて!」ギリリッ!!


霊夢 「やってみなさい(さてどうしたものか…このまま体内に入ってる弾丸の呪いを解いて戻すことは可能だけど、それやって平気かしら)」バサッ


霊夢 「(下手に解除して自爆機能なんて付いてたら瑞鳳が死ぬわ それだけは絶対に阻止しないといけない)」


霊夢 「(動けないようにするのも簡単だけど動けなくして使い物にならないと判断されて自爆する可能性もゼロじゃない 下手なことができない…どうしようかしら)」


瑞鳳(?) 「どうしたんですか?そちらがやらないんでしたら先にやりますよ!」


瑞鳳(?) 「風魔 一撃の貫通」バシュンっ!!


霊夢 「(一直線に貫通の名前…避けた方がいいわね)」タンッ 横に身を投げて矢の軌道から外れる


瑞鳳(?) 「…さすがに防ごうとしませんか まぁそうですよね 貫通だと言ってるんですから防ぐわけないですよね」


瑞鳳(?) 「今の技は他の技と同時に使えないので一直線しかできないんですよ 一直線では強いんですが避けられたら意味がない」


瑞鳳(?) 「いつまでも私のことを気遣っていたら体が持ちませんよ?早く対処するならしてくださいよ」スチャッ


霊夢 「言われなくてもやるわよ(できたらやってるわよ)」



…バンバァンっ!!!!


瑞鳳(?) 「っ!」ヒュンヒュンッ!! 博麗神社の屋根の上から銃弾が飛んできて避ける


霊夢 「っ! 今のは…鉄砲!?だれ!」



にとり 「霊夢!援護しに来たよ 今のうちに瑞鳳を止めてくれ!」カチャカチャッ 狙撃銃に銃弾を装填して狙いを定める


霊夢 「にとり!?ばかっ!あんたそんなの使ったら…」


にとり 「だいじょうぶ!多少ケガするが睡眠弾だ!致死性はない!」


瑞鳳(?) 「っち 忌々しい…じゃまだ!!」スチャッバシュンっ!! 風魔乱心の一撃を放ち軌道を無視してにとりに向かっていく


にとり 「おっと!そんなの効かないよ!」カチッガシャシャシャシャ!! 自身の周りにシールドを張り隙間なく展開させる


瑞鳳(?) 「っ! 全体につけたか…ならこれならどうです?」スチャッ 風魔一撃の貫通を出そうと矢を構え…



霊夢 「させないわよ」キィンッ!! 瑞鳳の隙をついて周りに札を巻き結界を展開させる


瑞鳳(?) 「ーっ!? これは…またあの結界!!」


霊夢 「今度のは強力よ これはなるべく使いたくなかったのだけど今のあなたを止めるにはこのくらいしないとね」


霊夢 「止まりなさい 瑞鳳」バチィン!!!!


瑞鳳(?) 「ぐぅぅーっ!!!!」ビリビリビリビリッ!!!!! 結界が展開されて体全体が痺れ始める


瑞鳳(?) 「(まずいっこのままだとまた制御が出来なくなる…また決壊を壊さないといけなくなる!)」ビリビリビリビリッ!!!!!…


瑞鳳(?) 「(そんなことしてたら貴重な時間が過ぎていく!それだけは絶対に…!!)」ググッ…!!


瑞鳳(?) 「(…なら仕方ない 使えなくなるくらいなら最終手段だ!これ使えば制御ができなくなるが使わないで終わるよりかはマシだ さぁ解き放て!!)」ミシミシミシミシ…!!



バァンっ!!!!


瑞鳳 「ーっがはぁ!!」ビチャァッ!!!! 弾丸が入っていた場所が爆発して血反吐などが出てくる


にとり 「…っえ」


霊夢 「ーっな!?」


霊夢 「(自爆した!?まずいっ!!)」ダッ!!


瑞鳳 「っ…」ガクッ…


霊夢 「瑞鳳っ!!」ザッザッザッ!! すぐに駆け寄り瑞鳳の様子を見ようと…


瑞鳳…? 「……っ」ニヤッ


霊夢 「ーっ!!」ゾクゥッ!!タンッ!! いやな雰囲気を感じ取りすぐさま後ろに下がる


瑞鳳…? 「…アハッ?」スゥ… 矢の中央部分を握りしめ振り上げる


霊夢 「ーっにとり 防壁をそのままにしてなさい!!」バッ!! お札を大量にばら撒き防御を固める


瑞鳳…? 「投矢 一撃の爆発!!」ブンッ!!


霊夢 「(爆発!?でも防壁を張ってるからなんとか…)」



霊夢のお札 「」ドスッ!! 霊夢が張った防壁の札に矢が刺さる



ボガァァァンッ!!!!!! 瑞鳳の矢は凄まじい勢いで爆発し霊夢の張った防壁に直撃する


にとり 「れいむーっ!!」



モクモクモクモク…ヒュー


霊夢 「……凄まじい威力ね 並の人間なら木っ端微塵ね」防壁はそこまで被害を受けておらず霊夢には被害なし


にとり 「霊夢っ!!」


瑞鳳…? 「…今の受けて無傷ですか やはり強いですね霊夢さん」


瑞鳳…? 「覚醒した私の力でも勝てないとは…参りましたね」


瑞鳳…? 「これで勝てないんじゃどうしようありませんね まさかここまでとは…」


霊夢 「…覚醒?」


瑞鳳…? 「まぁいいや どうせもうタガが外れてるんだからもう好き勝手やっていいんだ!」ニタァ


瑞鳳…? 「もうわたしを縛るものはない!全ての者を殺し 虐殺する!!」


瑞鳳…? 「博麗霊夢…お前は邪魔な存在だ だから死ね!!」バッ!! 両手指の間に矢を挟んで計八本握りしめる


霊夢 「(また矢を手に…同じ技かしら?ならまた防壁を張って……いや)」バッ!! 今張ってる防壁よりもより硬い防壁を張る


瑞鳳…? 「投矢 乱舞の爆発!!」ビュンッ!!!! 不規則な動きを手に持っていた矢を全て投げる


霊夢 「(デタラメに投げてきた!?動きが全部バラバラ…神社がっ!!)」バサッ!! お祓い棒を構えて矢を止めようと…



瑞鳳 『霊夢さん!』脳裏に横切る記憶



霊夢 「……いや 神社よりあんたを助ける!!」バサッ!!


霊夢の御札 「「」」バサササササッ!!!!!! 瑞鳳の矢をくぐり抜けて瑞鳳にすべて向かっていく



瑞鳳…? 「ーっな!?」


瑞鳳…? 「(全てかわさせた!?神社の倒壊よりも私を優先して…!!)」


瑞鳳…? 「…なーんてね そんなの予想済みですよ!」パチンッ



ボガァァァンッ!!!!!!メラメラメラメラ… 矢は飛んでる最中に起爆して御札と共に粉砕する


霊夢 「…それはちょっと予想外ね まさか飛んでる最中に爆発させることができるなんて」


霊夢 「……でも」スゥ…



霊夢 「これは予想してなかったでしょ?」ユラァ… 先ほどいた場所から瑞鳳の背後に周り現れる


瑞鳳…? 「…っえ」


霊夢 「戻りなさい瑞鳳 夢想封印!!」バッ!!



バチンッバチバチバチバチッ!!!!!!


瑞鳳…? 「ガァァァァッ!!!!!!」バチハチバチバチッ!!!!!!


ピチューン!!


瑞鳳 「」ドサッ…バタンっ その場に倒れて気を失う


霊夢 「…ふぅ 多少のケガは許しなさいよね」


霊夢 「(さっきの自爆で変な邪気はなくなったわね もう操りが解けたということかしら?)」


霊夢 「(でも念には念で結界張っておいた方がいいわね とりあえず瑞鳳だけに結界を張って)」ペタッ 御札を張って操られないよう瑞鳳にだけ結界を張る


にとり 「っと 霊夢だいじょうぶか?あまり援護できなかったけど」スタッ


霊夢 「だいじょうぶよ 私は無傷だけど瑞鳳が多少ケガしたわ まぁこれくらいは想定内だけどね」


霊夢 「にしてもあんた、援護しに来たって言ってたけど誰かに聞いてきたの?」


にとり 「魔理沙に言われてきたんだ 様子見に神社へ来たら騒がしくて魔理沙が大ケガしてて…」


霊夢 「魔理沙が!?無事よね!ちゃんと生きてるわよね!!」ガシッ あまりの心配ににとりの肩を掴んで激しく振る


にとり 「いぃ生きてるよ!ケガはしてるけど生きてるから!!」ガクガブンブンッ!!


にとり 「いつも持ち歩いてる治療キット渡したから今頃自分である程度は治療してると思うよ なんかアリスも凍ってたけど…」


霊夢 「凍ってた?まさかチルノの偽物にやられたの!?」


にとり 「そこまではわからない…」


霊夢 「っ…にとり あんた瑞鳳を寝床に連れてってあげて わたしは魔理沙たちのところに行くから!」


にとり 「わ、わかった 念のため魔理沙たちの布団も敷いておくよ」


霊夢 「たのんだわよ!」













アガルノフの基地



アガルノフ 「おい正邪!!おまえ開発中のさなーえとチルーノをどこへやった!!」


アガルノフ 「あれはまだ防護設備を付けてないんだぞ!能力は事前に移しておいたが戦闘に出せない状況だぞ!!」


正邪 「あー?あーあれ あいつらなら博麗神社に行って誰かひとり攫って来いってたのんだよ」


アガルノフ 「なにっ!?お前また勝手な命令したのか!しかも博麗神社だと!!」


アガルノフ 「まだ未完成だと伝えただろ!あの機体を作るのに何ヶ月かかると思ってんだ!!」


アガルノフ 「作るだけならまだいい 作成費だって莫大な費用がかかるんだぞ!!それをわざわざ壊させに行くとはなにごとだ!!」


正邪 「だー!うるせぇな どうせ自爆機能つけてるなら壊れても問題ないだろ!」


正邪 「最終的には私のときみたいに自爆させて倒すんだろ?なら別に問題ないはずだ」


アガルノフ 「付けてるわけないだろ!!お前の偽物のときは自爆目的で作ったから付けたが他のやつは自爆目的で作ってない!!」


アガルノフ 「能力を完全に活かせるように細かく作った作品なんだから余計な機能をつけてるわけないだろ!勘違いするんじゃない!!」


正邪 「はぁ!?おいそれどういうことだよ!なんで私の偽物には付けて他の奴には付けねぇんだよ おかしいだろ!」


アガルノフ 「おかしい以前にそう説明しただろうが!お前の偽物を作る際に自爆目的で作るから性能はあまり良くないと話しただろ!」


アガルノフ 「次作るクローンは細かく作って多彩な動きを可能にさせて戦闘用にすると言ったよな!まさか忘れてないだろうな!!」


正邪 「あー そういえばそんなこと言ってたな 完全に忘れてた」


アガルノフ 「おい!!」



ルナ 「なんの騒ぎ?通路まで響いてくるけど」ウィーン…


アガルノフ 「ルナ …いや、なんでもない こいつがまた余計なことをしただけだ」


アガルノフ 「騒いで悪かったな 気にしないでくれ」


ルナ 「そう?ならいいんだけど」



ウィーン…


チルーノ 「おーい 今戻ったぞー…」ズルズル…


さなーえ 「」プスプス… 頭から黒い煙が出て故障している


アガルノフ 「チルーノ!戻ってきたか さなーえは…やられたのか」


正邪 「なんだやられたのかよ しかも誰も連れてきてないじゃん まさか失敗したの?」


チルーノ 「ごめん!惜しいところまでは言ってたんだけどさなーえがやられて失敗した!」


チルーノ 「でも帰ってくる前に偵察はしたぞ!なんかあの弓矢使いが暴走してた!」


アガルノフ 「っえ 暴走…?」


正邪 「………」


ルナ 「どういうこと?弓矢使いって瑞鳳のことよね なんで暴走してるの?」


チルーノ 「そこまではわかんない!ただ霊夢と戦ってたのは見た!」


アガルノフ 「(瑞鳳が暴走してる…そういえば親方があいつに銃弾を撃ち込ませたとかって言ってたな 艦娘相手に銃弾なんか撃っても意味ないのに)」


アガルノフ 「(なにか操るようなものでも入れてたのか?銃弾に操り器具を入れて打ち込めば使ったことに納得がいくが)」


アガルノフ 「(…ちょっと調べるか)」


アガルノフ 「正邪 今回はチルーノが瑞鳳の情報を持ってきたから許す 次はないと思え」


正邪 「あーはいはい 覚えてたらな」


アガルノフ 「ルナ 今のところ外は安全だからまた基地から出ていいぞ」


ルナ 「いいの!?」パァァ!!



早苗 「ならわたしも外に出たいです!!」ウィーン…


アガルノフ 「構わないがでかい声で騒ぐなよ この基地は敵の基地のど真ん中ぐらいのところに建ってるから騒いだら見つかる」


アガルノフ 「レーダーで探索はしてるが限度がある 目立つことはするな」


早苗 「わかりました!」



チルノ 「ならあたいも出せー!!」ウィーン…


アガルノフ 「おいお前は部屋の中にいろと言っただろ てかお前は出せない」


チルノ 「なんでだ!みんなが出れてあたいだけ出れないのはおかしいだろ!」


チルノ 「私だって外に出たい!ずっと部屋の中で本読んでるのヤダ!」


アガルノフ 「そうは言ってもだな…外は赤外線がすごくて日光もろ浴びるぞ お前溶けちまうぞ」


チルノ 「へいきだよ!あたいさいきょーだからそう簡単には解けない!」ドヤッ


アガルノフ 「それで一回外出て溶けたの忘れたか?」


チルノ 「今度は平気!なんとかなる!」


アガルノフ 「なんとかって…はぁ しかたないな じゃあこれ使え」ゴソゴソ…スッ 白衣のポケットから手に収まる程の細長く丸い形をしたスイッチを取り出してチルノに渡す


チルノ 「これなんだ?」スッ


アガルノフ 「それは正邪の能力の元が入ったスイッチだ それ使えば赤外線を反射させることができる」


アガルノフ 「簡易的に作ったやつだから赤外線しか反射できないし十五分しか持たない 気をつけて使ってくれ」


チルノ 「へー てことはあたい無敵になれるの!?」キラキラ


アガルノフ 「いや無敵にはなれないが…」


アガルノフ 「早苗、ルナ チルノのめんどうを頼む 飛べなくてもなにしでかすかわからないからな」


早苗 「わかりました!」


ルナ 「…ねぇ ずっと思ってたんだけど なんで私だけ能力無効にしないの?チルノと早苗さんはしてるのに」


早苗 「そういえばそうですね なんでですか?」


アガルノフ 「能力に脅威性がないからだ チルノや早苗は攻撃系の能力を持ってるだろ?」


アガルノフ 「俺は戦闘とか苦手だから脅威があるものはすべてなくさないといけない 仲間である正邪は無効にしてないが」


アガルノフ 「それに対してお前は攻撃系の能力じゃない 音を消すだけでサポート系の技だから脅威がない」


アガルノフ 「しかもお前は捕まったときに知らない場所でむやみやたらに暴れなかっただろ?見知らぬ土地で逃げたところでどう逃げればいいのかわからない」


アガルノフ 「それをしなかったから能力制限や空飛べても平気だと思ったんだ 何度も外に出てるのに空飛んでどこかに行こうともしてなかったから今も安全だと思ってる」


アガルノフ 「まぁそれ以外に理由があるとしたらチルノは頭が残念だからむやみやたらに暴れないようにするため、早苗は外の情報をいろいろ知ってるから能力を使わせるわけにはいかないというのが理由だ」


早苗 「ほーなるほど 考えてないようでいろいろ考えてるんですね」


アガルノフ 「はっ倒すぞてめぇ」


アガルノフ 「チルーノ さなーえの修復を頼む あとで俺が見るから簡易的でいい」


チルーノ 「わかった!」


アガルノフ 「早苗 万が一に備えてお前にはチルノに渡したやつよりも反射力が強い装置を渡しておく」ゴソゴソ…スッ 先程と同様に以下略


アガルノフ 「連続で三分しか使えないから深海棲艦が突如として現れたら三人を連れて基地の中に入れ 絶対に戦おうとするな」


早苗 「わかりました お借りします」カチャッ


アガルノフ 「正邪 フブーキたちが帰ってきたらすぐ状況を見て損傷がひどかったら応急処置するよう命令してくれ 俺はちょっと席を外す」タッタッタッ…


正邪 「あいよー」


早苗 「では私たちも行きましょう!チルノさん あなたは無理しないでくださいね?」


チルノ 「へいきさ!なんたってあたいはさいきょーだからな!」ドヤッ


ルナ 「まったく安心できない…」


正邪 「…」








アガルノフの部屋



アガルノフ 「…」カチャカチャ…ピピッ 自作携帯電話で番号を入れている


アガルノフ 「…」プルルルル…プルルルル…


ガチャッ


? 『…もしもし』


アガルノフ 「突然のお電話申し詫びます御館様 兵器開発担当第二支部単独長アガルノフ開発主任です」


アガルノフ 「お手数ご迷惑おかけしますが少々、お聞きしたいことがございます 現在よろしいでしょうか?」


? 『構わん 話せ』


アガルノフ 「ありがとうございます 先日、瑞鳳に弾丸を撃ち込んだとお話を聞きました 艦娘相手にただの弾丸を撃ち込んだところで効果はあまりないものだと思います」


アガルノフ 「なにか特殊な弾丸なんかを使用したんでしょうか?先程、私が作りましたロボが情報を持ってきまして 瑞鳳が暴走していると報告を受けました」


アガルノフ 「冷静でなおかつ屈強なあの艦娘が暴走するとはなにか操り等を受けてない限りありえないかと思います まして仲間である博麗の巫女と戦っていたなんて…普通なら考えられません」


? 『…だったらなんだ 特殊な弾丸を使用したからなんだと言うんだ?』


アガルノフ 「っえ あっえと…そのようなものを使えたなら私が手を出すまでもなく操りで自害などをさせればよかったのではと」


? 『そんなことをしてどうする?自害なんかさせても意味がない』


アガルノフ 「…っえ でも瑞鳳は幻想郷を滅ぼすのに邪魔だと仰って…」


? 『邪魔だからお前たちが倒せ いいな』


アガルノフ 「……わかりました」


ブツッ…


アガルノフ 「……切られた 一方的に」


アガルノフ 「ただ瑞鳳に撃った弾丸のことを聞いただけなのに しかも操りかの質問にも否定はしなかった…挙句の果てには自害なんてさせても意味がないまで言ったな」


アガルノフ 「…なんか変だ 操りを否定しなかったということは操るために弾丸を撃ち込んだということ 暴走してるというのも御館が招いたこと…」


アガルノフ 「操れるなら自害もできる 邪魔なら自害させればいいものをそれをしないで俺たちに始末させようとしてる」


アガルノフ 「いろいろ矛盾してる 操りで自害させないで俺たちに始末させようとしてる理由がわからないがなにもなくそんな命令するとは思えない」


アガルノフ 「なにか俺たちにさせないといけないことでもあるのか?誰かやっても同じだと思うが…」


アガルノフ 「……わからない 天才の俺でも御館がなにを考えてるのかまったく理解できない」


アガルノフ 「これ以上聞いても話してくれはしないな むしろ刺激を与えすぎて消される可能性がある…それは避けたい」


アガルノフ 「とりあえず今はもっと兵器を作ろう 戦力はまだまだ低いからもっと上げないと」


アガルノフ 「あの鎮守府からくすねた記録を頼りにもっと細かい情報を見て作ろう 戦艦は時間や経費がかかるから先に数を揃えるために駆逐艦や軽巡を…」ブツブツ…




正邪 「………」廊下側の出入口の前で壁によりかかり聞き耳を立ててる













アガルノフの基地がある孤島ー外



ザザァ…ザザァ……


ルナ 「はぁぁ…!!ほんとにきれい 何度見ても飽きない」


ルナ 「幻想郷じゃ見れないからほんとに嬉しい アガルノフもよく外に出してくれるから優しいし」ザッザッザッ…ピチャピチャッ


早苗 「あっあつい…昨日もまた一段と暑いですね 雲ひとつない……」ダラダラ…


チルノ 「あたいはぜんぜんへいきだ!このなんとかなんとかってやつで暑いの跳ね返してるからな!」


早苗 「羨ましいですよ 私のは完全防壁用なのでむやみやたらには使えないので…」アヂー…


早苗 「…にしても ここは一体どこなんでしょう?辺り一面海なので場所が全くわかりません」ンー…


早苗 「(場所さえわかればなにかしらこの世界の方たちに連絡手段が取れるんですが…)」


早苗 「(今の状況では偶然にも船が通ってくれることを願うしかないですね その船に助けを求めてここから脱出を…)」


ルナ 「早苗さーん!こっち来て水遊びしませんか?気持ちいいですよ!」


早苗 「えっあ、はい!行きます!」ザッザッザッ…


早苗 「(まぁ今のところ酷い目にあってないから急がなくてもいいですね ふたりの身は私が守らなくては!)」


チルノ 「あたいも行くー!」ザッザッザッ…


早苗 「チルノさん あなたは無理しないでくださいね いくら赤外線は防げてるとはいえ、水の温度はあなたの温度よりも高いんですから」


チルノ 「わかってる!ちゃんと気をつける!」


早苗 「ほんとにわかってるんでしょうか…?」


ルナ 「……? ねぇあれなに?なんか海の向こう側にあるけど」


早苗 「……っえ?」




レミリア?(青衣装) 「………」バサ…バサ… 青いレミリア服を来た着少女が海の上で飛んでいる



早苗 「……レミリア、さん?なぜこの世界に…」


ルナ 「レミリアさん?でも服の色違いますよ」


チルノ 「なんだじゃあ違うやつか!」



レミリア?(青衣装) 「…」スゥ…ボゥゥッ!! 右手に炎をまとった槍を作り出す(グングニル)


早苗 「ーっ!!? ふたりとも下がってください!!」カチッ アガルノフから預かった装置を作動させる


ルナ&チルノ 「「…っえ」」



レミリア?(青衣装) 「…死ね」ビュンッ!!



ドゴオォォンっっ!!!!!!






ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!… 基地内に警報装置が鳴り響く


アガルノフ 「な、なんだ!?今の爆音もそうだが基地損傷警報装置も鳴ったぞ!!」タッタッタッ!!カチカチ… 防衛管理室に入り損傷箇所を確認する


アガルノフ 「…外部から攻撃を受けて被害大!?出入口部分のカモフラが剥がされてる!!」


アガルノフ 「一体なにが起きたんだ!?外にはルナたちがいたはず!!」カチカチ…


アガルノフ 「ーっおいルナ!早苗!チルノ!なにが起きてる 敵襲か!?」外に繋がるスピーカーに繋げて声を飛ばす


ザー… 向こうから聞こえてくる音はノイズが走り誰の声も聞こえない


アガルノフ 「ーっくそ!さっきの爆発でスピーカーやられたか マイクも壊れてる!」カチカチ


アガルノフ 「外に出てたしかめるしかない…だが敵が目の前にいたら俺じゃどうにもならない 試作品だが乗用兵器は作ってあるがまだテストもしてない…」


アガルノフ 「……しかたない どのくらい耐久力を持ってるか把握してないが行くしかない これ以上この基地が破壊されたらまずい!」


アガルノフ 「(それにルナも心配だし…)」


アガルノフ 「……急ごう!」


タッタッタッ!!…
















モクモクモクモク…


早苗 「ーっ…いつつ 攻撃は防げましたが威力が強すぎて反動が……!!」ズキズキ… アガルノフから借りた装置から出てきた防壁でグングニルを防ぐが反動で腕を痛める


早苗 「ふたりとも無事ですか?」


ルナ 「な、なんとか…シールドの外は凄いことになってますが」


チルノ 「すげー!!土(砂)がえぐれてるー!!」


レミリア? 「…へぇ あれを防ぐの?まさか防ぐとは思わなかったわ」バサッバサッ…


レミリア? 「でも防いでもそれなりにはダメージ入ったようね そう何度も防げなさそうね」ニヤリ


レミリア? 「なら次は二本行くわよ 耐えれるかしら?」ボゥゥッ!!


早苗 「ーっレミリアさん!なぜあなたがここにいるんですか そしてなぜ私たちを襲うんですか!」


早苗 「あなたはもうむやみやたらに暴れたりしないはず 何度も私とお話したじゃないですか!なのになぜ…」


レミリア? 「おいおいあの似非吸血鬼と一緒にしないでほしいわ わたしはあいつじゃないわ」


早苗 「……っえ」


レミリア? 「たしかにこの技はあいつと同じ技名で姿形も同じさ だが私はレミリア・スカーレットではない」


エミリア 「わたしはエミリア・スカレミア あいつとは一応関係あるけどあいつじゃないわ」


エミリア 「吸血鬼でありながら私は太陽を克服し水も克服、鉄杭やニンニクなどにも克服した最強の吸血鬼!!」


エミリア 「あいつを追いかけて数百年…やっとあいつに繋がる情報を得た この場所にあいつの事を知ってる奴がいるとな!」


エミリア 「お前がその人物か あいつはどこにいる?いる場所を教えろ さもなくば…」スチャッ 両手に構えてグングニルを早苗たちに向けて狙いを定める


早苗 「ーっ…」ギリッ…


チルノ 「なんだおまえ!なんか強そうだな あたいと勝負しろ!」


ルナ 「ばかっ!明らかにやばいわ あなたじゃ相手にならないわよ!」


早苗 「…目的はなんですか レミリアさんに会ったらどうするんですか?」


エミリア 「お前には関係ない さぁ早く言え あいつはどこにいる?」


早苗 「…」


早苗 「(今この状況のことを考えれば私たちが助かるほうを選んだ方が得策 今の私たちではあの方に勝てる見込みがない)」


早苗 「(ルナさんは戦力外、チルノさんとあの方との相性は最悪…火と氷じゃ話しにならない 私も能力を制限されてるから戦えない)」


早苗 「(……でも)」スゥ…


早苗 「あいにくですが仲間を売るほど私は腐っていません すみませんが教えることはできません」


ルナ 「っ!」


エミリア 「…そうか なら死ね」スゥ…


早苗 「ルナさんチルノさん!私の後ろに隠れててください!!」


ルナ 「わかったわ!」


チルノ 「あたいは戦う!こんなやつ一撃で…」


ルナ 「いいからここに居なさい!!」ガシッ!! チルノの腕を掴んで早苗の後ろに居させる


エミリア 「そのバリアいつまで持つかな?食らえ!!」ビュンビュンっ!!!!


早苗 「(お願い 持って!!)」グッ… バリアに願って持ちこたえてくれるよう…



ーっドゴォォォン!!!!


エミリア 「………」


エミリア 「……今のを防ぐか 何者だ?」


早苗 「……っえ」



アガルノフロボ 「…俺は天才科学者アガルノフ ロボット発明家だ!」ガチャンッ!! 三m程のロボットに乗ってエミリアの攻撃を防ぎ早苗たちの前に立ち尽くす


アガルノフロボ 「おまえか俺の基地に襲撃を仕掛けてきたやつわ 人の基地を荒らしやがって!」


エミリア 「あんたの基地?そんなの知らないわよ 私はここにいるやつが情報を…」


チルノ 「すげぇ!!なにこれ!?かっこいー!!」

:*・'(*°∇°*)'・*:


ルナ 「あっアガルノフなの!?なにそのロボット!」


ルナ 「かっこいい!!ちょっと見させて!?」(☆∀☆)


アガルノフロボ 「ちょっおまえら!敵がいる目の前で…」


エミリア 「……あんた レミリアってやつを知ってるかしら?そいつの居場所を教えてくれたら引き上げるわ」


アガルノフロボ 「レミリア?だれだそいつ」


エミリア 「…知らないようね ならそこの緑髪から聞くしかないわね」


エミリア 「答えなさい緑髪 今この場を打開する方法は情報をよこすことだけよ」


エミリア 「あなただけじゃなくここにいるみんなの命がかかってるのよ あの吸血鬼一匹と比べたらこっちの方が理にかなうはず」


エミリア 「あなただって死にたくないでしょ?さぁ 答えなさい レミリア・スカーレットはどこにいる」


早苗 「………」


ルナ 「………」


チルノ 「お前生意気だな!そんなやつは私がやっつけてやる!!」


ルナ 「あんたは黙ってなさい!!」


チルノ 「ーっ!?」ビクッ!!


早苗 「……すみませんがそれはできません たとえここにいる方たちを犠牲にしてでも仲間を売ることはしません」


早苗 「仲間を売るということはその方を裏切るということ 自分が助かりたいがために仲間を売るなんて生きてるものとしてやってはいけないんです!!」


エミリア 「……そうか じゃあいいわ」ボゥゥ!!… 再びグングニルを作り構える


エミリア 「せっかく二度目のチャンスをあげたのに…かわいそうに あなたのせいで他のひとたちも死ぬことになるなんて」


チルノ 「お前なんかにやられるか!むしろ倒してやる!」


ルナ 「ーっ…」ブル… エミリアのあまりの圧に押されて身動き出来ない


早苗 「アガルノフさん 一時的でいいので私の能力を使えるようにしてください!」


アガルノフロボ 「あぁ!?できるわけねぇだろ そんなことしたら暴れるだろ!!」


早苗 「ですがあの方の実力はかなりのものです あなたのロボもどれくらい持つかわかりませんが勝てるかわかりませんよね」


早苗 「私もチルノさんもフルで使えればいけるかもしれません だから…!!」


アガルノフロボ 「ーっ…」


エミリア 「死ね 消し炭になって消えろ!!」ビュンビュンっ!!!!


ルナ 「ーっアガルノフ!」


アガルノフロボ 「ーっくそ 暴れたら容赦しないからな!」ピッピッ!!



キィンッ!!シュゥゥ… 早苗とチルノにかけられていた能力封じが解けてなくなる


早苗 「ありがとうございます!奇跡よ起きろ!!」キィンッ!!


チルノ 「はーっはっはっは!!あたいの力思い知るがいい!!」ビュゥゥーッ!!!!



レーヴァテイン 「「」」バツンジュゥゥ… エミリアの投げたレーヴァテインは早苗の奇跡で切られ、チルノの猛吹雪で鎮火して消える


エミリア 「…ほぉ?今のを打ち消すか なかなかやるじゃない」


早苗 「ふふーん!力さえ取り戻せればこんなものです!もうあなたに負ける気はしません!」


チルノ 「はっはっはー!やっぱりあたいはさいきょーだね!」


ルナ 「…すごい 今の攻撃を軽々と」


ルナ 「(やっぱりこのふたりは力が異常 戦いとして優れてるから頼もしい)」


ルナ 「(わたしも戦う力があれば…)」


エミリア 「ならこれはどうかしら?」スゥ…


エミリア 「鼓膜破れなさい…ーっ!!!!」キィィィィン!!!!!!



全員 「「ーっ!!?」」キィィィィン!!!!!!… ものすごいかん高い音が全体的に響いて鼓膜が悲鳴をあげる


早苗 「(なにこの音!?超音波!?)」ビリビリ!!!!…


アガルノフロボ 「(ロボットの中にまで響いてくる!!こ、鼓膜が…!!)」ビリビリ!!!!…


チルノ 「あぁーっ!!!!み、みみがー!!!!」ビリビリ!!!!…


ルナ 「(ーっ…こ、これ 音よね?なら私の能力で!!)」スゥ…


ルナ 「消えろ!音!!」キィン!!



シーン… 辺り一帯に響いていた音が鳴り止み静かになる


全員 「「ーっ!?」」


早苗 「音が…止んだ?」


アガルノフロボ 「いやちがう これは…!!」


チルノ 「音がやんだー!!」


ルナ 「…この辺りだけあいつの音を遮断したわ わたしにできることはこのくらいしかないわ」


ルナ 「あいつの対処はあなたたちに任せるわよ わたしじゃどうにもならないから」


早苗 「いえこれだけでもかなり役に立っています!ありがとうございます」


アガルノフロボ 「さすがルナだ!俺たちじゃどうにもならなかった音を遮断させるとは…しかも即座にだ!」


チルノ 「よーし!これではんげきだ!!」



エミリア 「ーっ…?」ピクッ


エミリア 「(なにかしら?なんであいつら、私の超音波を聞いて平気でいられるの?)」キィィィン!!…


エミリア 「(普通の人間ならまず耐えられないほどの音よ さっきまで辛そうな顔してたのに…)」


エミリア 「(…もしかして、音を遮断させるやつがいる?)」


早苗 「奇跡よ起きろ!!」ババババババッ!!!! 大量の弾幕を出して放つ


チルノ 「はーっはっはっはっ!!くらえ 尖った氷に刺され!!」カチコチカチコチ…ビュンッ!!!! 大量の氷柱を作り出して飛ばす


エミリア 「…へぇ おもしろいわね?あなたたち 超音波を遮断するなんて」キィィン… 超音波をやめて正常に戻す


エミリア 「だれが遮断してるのかはわからないけど…なら、これは防げるかしら?」スゥ… 右手を前に出して手を広げる


アガルノフロボ 「? なんだあの構え?何をする気だ」


早苗 「……あの構え、まさか…!」


エミリア 「…キュッとして、ドカーン!!」グッ!!



ドゴォォォォン!!!!!! 飛んでる早苗とチルノの攻撃をすべてこっぱみじんに


チルノ 「なっ!?なんだあの威力!やば!?」


ルナ 「うそでしょ!?今の技って…!!」シュゥゥ… 能力を切って音を聞こえるようにする


早苗 「フランさんの…!!」ゾクッ


エミリア 「あら?あいつの妹のことも知ってるのね それならなおのことあいつの居場所は聞かないとね」スゥ… 再び前に右手を出して広げる


エミリア 「あのふたりはどこにいるのかしら 死にたくなければ答えなさい」


エミリア 「これが最後のチャンスよ レミリアだけじゃなくフランの居場所も教えなさい」


エミリア 「あなたじゃなくて他の妖精でもいいわよ?答える気があるならね」


ルナ 「っ…」ビクッ


チルノ 「お前バカじゃねぇの!さっきから早苗は教えられないって言ってんだろ!」


チルノ 「仲間を売ることはしたくないって言ってるということはなにか悪いことを考えてるだろ!そんなやつに教えられるか!」


ルナ 「っ!」


エミリア 「そう ならそこの白服の子はどうかしら?答える気はあるかしら」


ルナ 「…わ、わたしは……」ビクビク…


ルナ 「(今ここで言えばみんな助かる

みんな死にたくないはず)」


ルナ 「(私だけが助かりたいわけじゃない みんなを救うためなら私が言わないと…でも!)」ギリッ


早苗 「…」


アガルノフロボ 「…」


エミリア 「…」


ルナ 「…ーっ言えるわけないでしょ!!仲間を売るなんて、生きてるものとしてやっちゃいけないことよ!!」


ルナ 「あなたなんか私たちでやっつけてあげるわ!こんなところでやられるほど私たちは弱くないわ!!」


早苗 「ルナさん!」パァァ


エミリア 「……そう お前もバカなんだな 少しは賢いかと思ってたが」ビキッ!!


エミリア 「じゃあもういいわ 死ね」ボゥゥ!!!! 辺り一体に特大の炎の球体を作り出す


全員 「「ーっ!!」」ゾクッ!!


エミリア 「お前らから聞かなくてもお前らの出処さえ知れればわかることだ すぐに知れればよかったんだがな!!」ブンッ!!



無数の火球 「「」」ビュンッ!!!! 数え切れないほどの火球が早苗たちに勢いよく向かっていく


早苗 「みなさん下がってください!私の奇跡でなんとか…!!」



…逆になれ


無数の火球 「「」」キィンッ!!ビュンッ!!!! 全ての火球が軌道を変えてエミリアの方へと向かっていく


エミリア 「ーっな!?」ギュッ!!



ボガァァァァン!!!!!!… すぐさまきゅっとしてドカーンして全ての火球を爆散させる


チルノ 「なっなんだ!?なにがおこったんだ!!」


アガルノフロボ 「今のは…!!」



正邪 「まったく 様子見に来てみればなにやってんだか」ザッザッザッ…


正邪 「弱者が強者を守ってどうすんだよ 強者ならそんな雑魚さっさと倒せよ」


ルナ 「正邪さん!」


エミリア 「なんだおまえは?お前も私の邪魔をしに来たか」


エミリア 「しかも今のを跳ね返したのはお前か なかなかやるじゃない」


エミリア 「まさか跳ね返されるなんて思いもしなかったわ あなたがここの頭領かしら?」


正邪 「あー?頭領はこの変なのに乗ってるやつだ わたしはただの協力者だ」


アガルノフロボ 「変なのじゃない アガルノフロボだ!!」ジャキーン!!


正邪 「あっそ それでお前は何しにここへきたんだ?理由もなしに来たならぶっ殺すぞ」


エミリア 「理由ならあるわ レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットの居場所を知りたいの」


エミリア 「あのふたりの情報を持ったやつがここにいるって聞いて情報を取りに来たの あなたは知ってるかしら?」


正邪 「レミリアとフラン?あぁあの吸血鬼姉妹か 興味なくて今思い出した」


正邪 「だけど教えろと言われて教えるわけねぇだろうが!わたしは天邪鬼だからな 全部逆のことをしたくなんだよ!」ニヤリ


エミリア 「じゃあ奴らの居場所を教えないで これなら言うかしら?」


正邪 「今更変えたところで聞くわけねぇだろうがぶぁーか!!そんな単純じゃねぇよアホが!」ゲラゲラ


正邪 「…まぁでもお前と相手すんの面倒だから教えてやるよ 幻想郷にいるぞ」


早苗 「正邪さん!!あなたっ!!」


エミリア 「幻想郷…聞いたことないわね まぁいいわ そこに行けばあのふたりがいるのね?」


正邪 「あぁ だけどひとつ注意しとくぞ」


正邪 「あそこに出入りすると必ず幻想郷を管理してる奴にひっかかるから お前なんか一瞬にして殺されるぜ!」ニヤニヤ


エミリア 「へぇ?私を一瞬にしてね それはおもしろいじゃないか むしろできるものならやってみてほしいわ」


正邪 「甘く見てると本気で死ぬぞ せいぜい幻想入りして早々と死なないようにな!」


エミリア 「忠告どうも それじゃ早速探してみるわ」パチンッ


しゅんっ… 指パッチンすると同時にその場から消えていなくなる



正邪 「あーあぁ これで面倒ごとが去ったな ダルいったらありゃしない」


正邪 「そんじゃ私は部屋に戻るから後のことは任せたぞ」ザッザッザッ…


早苗 「…正邪さん あなたはほんとに最低ですね」


早苗 「元から性格が良くないことは知ってましたが仲間を売るなんて生きてるものとしてどうかと思います!過去に針妙丸さんも良いように利用して異変を起こして!!」


正邪 「うっせぇんだよ だまってろよ」ギロッ!!


早苗 「ーっ!!」ビクッ!!


正邪 「別にお前たちを見殺しにしてもよかったんだぞ?私だけ逃げればそれで済む話だからな」


正邪 「けどお前たちはまだ利用価値があるから生かしてやったんだ むしろ感謝して欲しいぐらいだよ」


ルナ 「っ…で、ですが」


アガルノフロボ 「ルナ、早苗 正邪の言う通りだ 言いたいことはわかるが今は抑えろ」


早苗 「………」


ルナ 「………」


チルノ 「おまえ!なんであいつを倒さなかったんだ!せっかく倒せたのもが!」


早苗 「チルノさん 今は黙っててください」


正邪 「…っち 偽善者共が だからいやなんだよ仲間とかそういうの」


正邪 「所詮仲間なんて利用するだけ利用して終わりだろ めんどくさいこと考えなくて済むのに」


正邪 「私は寝るから起こすなよ なにかあっても自分たちでなんとかしろ」ザッザッザッ…


アガルノフロボ 「わかった ありがとな正邪 おかげで助かった」


正邪 「…」


ザッザッザッ…



アガルノフロボ 「…」


早苗 「………」


ルナ 「…アガルノフ とりあえずみんな中に入ろ?一旦落ち着いた方がいいと思う」


アガルノフロボ 「っん…そうだな 修理や手入れは後にして今は落ち着こう」


アガルノフロボ 「早苗とチルノ お前たちの能力はまた制限させてもらうぞ」カチカチッ


チルノ 「やめろー!!あたいの能力操るな!!」


アガルノフロボ 「操ってるんじゃなくて制御を…」


早苗 「…」ザッザッザッ… なにも言わずに基地に戻っていく


アガルノフロボ 「…早苗 正邪のことは気にするな あいつはあぁいう性格だから仕方ない」


アガルノフロボ 「変に気にしてるようなら今は落ち着け 冷静になれば正しかったことに気づく 認めたくない気持ちも痛いほどわかるがな」


早苗 「………」



…ザザっ


無線機 『こちらナガート 聞こえてたら返答を頼む』アガルノフが持ってる無線機から声が聞こえてくる


アガルノフロボ 「っ! ナガートか!無事だったか みんな一緒か?」


ナガート 『あぁ 全員ケガひとつない状態で帰還だ だが作戦は失敗した…すまない』


アガルノフ 「構わないさ それに俺の命令じゃないんだからなお気にしてない

あとどれくらいで帰って来れる?」


ナガート 『あと数時間はかかる まだ距離あるからもう少し待っててくれ』


アガルノフロボ 「わかった 安全に帰ってきてくれ」ブツッ


ルナ 「…フブーキたちから連絡あったの?」


アガルノフロボ 「あぁ 全員無事に帰ってきてるそうだ よかったよ誰も欠損がいなくて」


アガルノフロボ 「あいつらが帰ってきたら燃料補給や整備しないと 今は休むぞ」


ルナ 「うん!」













横須賀鎮守府ー提督室



菫子 「…なるほど こちらではそういうことが起きてるんですね」


菫子 「しかも艦娘にだけ伝えて憲兵たちには伝えてない…そこは伝えなくていいんですか?襲撃があったとき混乱しますよ」


提督 「そこに関しては対策を取ってる

今さっきみたいに襲撃が起きた場合は憲兵全員民間人の避難を優先させている」


提督 「憲兵全員ここから出れば事情を知らなくても平気だ できる限りこのことは外部に盛れたくないからな」


菫子 「なるほど…」


陸奥 「これでお互いの情報は交換できたわね」


長門 「そうだな 向こうの世界で起きてることも知れてある程度は理解できた」


青葉 「ですがまだまだ問題だらけですね このまま被害が拡大すればここだけではなく他の鎮守府にも影響が出ます」


加賀 「その前になんとかしないといけないわね」


吹雪 「…あの、今この状況で言うのもなんですが 超能力って目の前で見せてもらえたりしますか?」


菫子 「…っえ?」


祥鳳 「吹雪…あなた赤城さんに注意してた割には……」


吹雪 「だって気になるじゃないですか!本物の超能力者なんて見たことありませんから!!」


吹雪 「しかもこちらの世界の方で使えるなんて凄いじゃないですか!見たいと思わないんですか!?」


祥鳳 「いやまぁ…見たくないといえば嘘になるけど」


青葉 「わたしも見てみたいです!伝えることは全部伝え終わったので見せてもらえるならありがたいです!」


加賀 「私も気になります 見せてください」


提督 「…えっと、お願いしてもいいかな?みんな見たいようだから」


菫子 「いいですよ それじゃまずは…」



ひゅんっ


菫子 「あなた方の背後にテレポートしたら驚きますよね」スタッ 提督たちの背後に一瞬にしてテレポートする


全員 「「ーっ!!?」」


陸奥 「わたしは一度見てるから多少は耐性ついてるけど…やっぱり凄いわよね」


陸奥 「しかもその体験もしたからよけいにね…なにが起こったか一瞬頭が真っ白になったわ」


菫子 「瞬間移動なんて体験できないですからね 戸惑うのは仕方ありませんよ」


祥鳳「…ほ、ほんとに移動した 一瞬にして」(驚)


青葉 「写真で取ろうとしたら一瞬すぎて撮れませんでした…すごいですね」


提督 「この世界で能力を使える子がいることにも驚きだが…目の前で見せられると特に驚かされるな」


長門 「たしかにな 私も幻想郷に行ったことあるがこの世界とは異なるからそれで割り切っていたんだが…」


加賀 「割り切れないわね」


吹雪 「すごいです!!目の前でテレポートするところ初めて見ました!!」

.。.:*・'(*°∇°*)'・*:.。.


赤城 「あの!それどうやったら覚えられますか!?ごはん足りなくなった時に誰にもバレずに食べに行けるので覚えたいです!!」

(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ


菫子 「んー…覚えるのはおそらく無理かと思います 生まれ持って身についていた能力なので自力では覚えられないと思います」


提督 「いや覚える覚えない前に突っ込むところがあるだろ あれだけ毎日食べてるのに足りないのか?」


赤城 「全然足りません!!あれのさらに二倍は欲しいです!!」


加賀 「あっそれは私も同じです 私の分もお願いします」


提督 「いや誰も許可するなんて…」


吹雪 「司令官 民間人が居る前でそういう日常的なことを言うのは…」


菫子 「私は気にしないですよ 軍の人たちも生きてる方たちですから日常的な話しをするのは普通ですからね」


菫子 「…ここって火出しても平気ですか?火災報知器とかついてるとパイロキネシスは反応する可能性があるので」


提督 「えっあ、あぁ 大量の煙が出なければ平気だ 熱気くらいなら反応しない」


菫子 「なら火も出しますね!」ボゥゥ!!… 手のひらにそれなりに大きい炎を作り出す


青葉 「おぉっ!!?これは写真に収められます!!手のひらに火が出るなんてすごいです!!」パシャパシャッ!!


祥鳳 「あっ熱くないの?目の前に火が出てるのに」


菫子 「サイコキネシスで熱気などは弾いてるので平気ですよ 弾いてなかったら普通に火傷します」シュゥゥ…


菫子 「そしてこれがサイコキネシスです 手を使わずに物を動かすあれです」フワー… そこらにある家具を宙に浮かせてサイコキネシスを見せつける


青葉 「おぉーっ!!これも写真で撮れる!すごいっ凄すぎます!!」パシャパシャッ!!


陸奥 「この能力のおかげで鎮守府に飛んできた砲弾を受け止めて返すことが出来たのよ 一回目は壁とか破壊されたけどこの子のおかげで私も怪我せずに済んだわ」


長門 「砲弾も止められるのか それはまたすごいな」


菫子 「ですが相手が生きてるものだった場合には限度があります 多少の動きは制限できますがもがかれると制御ができなくなり解放されてしまいます」


菫子 「とくに力が強い方だとすぐ解放されます たとえば…あなたとか」ググッ!!


長門 「………」シーン…


菫子 「…あ、あれ?長門さん 今普通に動けますか?サイコキネシスで動きを防いでるはずなんですが」ググッ…


長門 「普通に動けるが」グッグッ


赤城 「…っあ そういえば長門さんは相手の能力を無効にするって言ってましたっけ?たしかあの変な空間を使う人が話してたような…」


陸奥 「そういえばそうだったわね 前回ここに攻めてきた子の能力を無効にしてたものね」


長門 「なら私では実感できないか 陸奥にやってみてくれないか?」


菫子 「はっはい わかりました(能力を無効にする!?この人そんな能力着いてるの!?)」ググッ!!


陸奥 「っ!!」ギュゥゥ… なにかの力によって身体中が締め付けられ身動きができなくなる


青葉 「っ! なにも触れてないのに締め付けられてる跡が…これが束縛されてる状態ですか」パシャパシャッ


祥鳳 「意外にはっきりと出るのね 締め付けてる跡がもろ見えるなんて」


吹雪 「陸奥さん痛くないですか?けっこう凹んでますけど」


陸奥 「…そこまでね たしかに縛られてる力はそれなりに強いけどこれくらいなら」ググッ…パァンっ!! 束縛されていたなにかを力ずくで破壊する


菫子 「…さすがですね やっぱり艦娘は普通の方と違って力が強いですね」スゥ…


菫子 「あれだけで束縛を解くなんてすごいです 一般の方ならもっと時間かかるのに」


加賀 「能力持ってるあなたの方がすごいわ 一般の方が念力や瞬間移動なんてできないもの」


提督 「そうだな もしうちに属してたら戦力としてすぐ採用してるな」


長門 「提督 民間人相手のその言葉は…」


菫子 「だいじょうぶですよ 力があれば採用したくなる気持ちはわかりますから」


菫子 「ですが私は軍に関わる気はないので先に言っておきます 情報交換や提供などには協力しますが交戦や戦争に繋がることはお断りします」


菫子 「一度痛い目に遭ってますから…」アハハ…


提督 「……痛い目?」


菫子 「まぁそれは置いといて!すぐにでも幻想郷に行って伝えたいのでどこか睡眠を取れる場所ありませんか?寝れば幻想郷に行けるので」


長門 「なら仮眠室に案内しよう すぐ伝えられるなら情報を伝えた方がいい」


陸奥 「提督 仮眠室は使っていいの?」


提督 「許可する 客人用じゃないが今から用意するのも時間かかる すぐ使える仮眠室使っていい」


長門 「ならば私が案内しよう 着いてこい」


菫子 「はい」カタッ


青葉 「起きたらまた能力を見せてください!もっと撮影したいので!!」


菫子 「撮るのは構いませんがネットなどに上げたりはしないでくださいね いろいろと面倒なことになるので」


提督 「そこは安心してくれ 青葉は表にできないことは上げないから心配しなくていい」


青葉 「あれまー 変なところで信用されてますね?そんなに私のこと信用できますか」


長門 「バラせば自分の身が危ないこと知ってるからな 信用もするだろ」


青葉 「…いやな信用のされ方ですね」


陸奥 「事実だからね 一度痛い目に遭ってるから二度としないでしょ?」


青葉 「絶対にしたくありません!!もう二度と大和型と川内型の単独演習なんてやりたくありません!!」


青葉 「あんな化け物相手に単独で勝てるわけありませんよ!!命がいくつあっても足りません!!」


菫子 「化け物…」


長門 「…話が長くなりそうだからそろそろ行こう」


菫子 「あっはい」




? 「………」通路側から聞き耳を立てて聞いてる













博麗神社ー茶の間



アリス 「ーっ…さ、寒い もっと暖を効かせて……!!」ガチガチ… 霊夢に氷から出してもらって炭ごたつで暖をとって体を震えさせている


霊夢 「無茶言わないで これでもかなり暖をとってるのよ?しかも火鉢まで使ってるのに」チリチリ… 火鉢を使ってさらに暖を取らせてる


魔理沙 「いーててててっ!!えぇ永琳もっと優しくしてくれ!!」ズキズキ!!!!


永琳 「これでもかなり抑えてるほうよ もうちょっとがまんして」グルグル… にとりに使いを出してここまで来てもらって治療してる


にとり 「さすがに暖を取れるものは持ってきてないね…永琳読んでくるついでに持ってくればよかったよ」


瑞鳳 「………」治療されて布団に寝かされてる


永琳 「しかしまた派手にやられたわね 早苗の偽物にやられたんでしょ?よくこの程度で済んだわね」


永琳 「アリスも全身氷漬けにされてよく生きてたわよ しかも霊夢と魔理沙に助け出されるまで何十分も入ってたのに」


アリス 「人間の肉体なら死んでたわ…魔女の体でほんとによかった……」ガタガタ…


アリス 「霊夢あったかいお茶もらえるかしら 寒くて死にそう…」


霊夢 「今持ってくるわ 待ってなさい」スクッ


魔理沙 「ついでにわたしのも頼むぜ 喉乾いた」


霊夢 「わかったわ」タッタッタッ…


にとり 「…なぁ永琳 瑞鳳の容態はどうなんだ?見た感じ大丈夫そうだけど」


永琳 「内部破裂したみたいだけど診察した感じそこまで影響はないと思うわ」


永琳 「人間と構造が違うことは聞いてたけどまさかここまでとはね 回復速度が早い…と言うべきかしら?尋常じゃない速度で自然治癒されてるから今のところ大事になることないわ」


永琳 「でも油断はできないわ なるべくここには来るようにしてこまめに様子を見るけど急変する可能性もゼロじゃない」


永琳 「普通の人間と作りが違うから予想外のことが起きても不思議じゃない 艦娘のデータがあればより良い治療ができるのだけど…」



ありますよ!


全員 「「っ!」」


菫子 「お邪魔します!中庭から失礼します!」ヒュー…スタッ 中庭から姿を現して地面に着地する


魔理沙 「菫子 来たのか」


菫子 「はい!瑞鳳に頼まれてた情報交換をして来たんですが…」


アリス 「ーっ…」ガタガタ…


魔理沙 「…」ボロッ…


瑞鳳 「………」


菫子 「…なにかあったんですか なにやら死屍累々って感じですが」


霊夢 「チルノと早苗の偽物が襲ってきたのよ」タッタッタッ…


アリス 「霊夢 早くお茶ちょうだい…寒い」ガタガタ…


霊夢 「熱いから気をつけなさいよ みんなの分持ってきたからあんた達も気をつけてよね」コトコトッ


魔理沙 「おう!ありがとよ」


霊夢 「あなたも上がりなさい 情報交換してきたならこっちで起きたことも話すわ」


菫子 「わかりました」











霊夢 「…なるほどね 外でも騒ぎが起きてたのね」


魔理沙 「どんどん被害が拡大してくな このままだといつか死者が出てもおかしくないぜ」


アリス 「ーっ…」ガタガタ…


瑞鳳 「………」


菫子 「…あの、瑞鳳はちゃんと起きるんですよね?このまま寝たきりなんてことは…」


永琳 「それは安心して 私が見た限りじゃ必ず目覚ますわ その後急変する可能性もゼロじゃないけどとりあえずは心配いらないわ」


菫子 「急変する可能性がある時点で安心できないんですが…」


にとり 「あはは…たしかに」


霊夢 「(…ほんとに困ったわね 今回の異変は外に拠点作られてるから私たちじゃどうしようもできない 紫も最近来ないから頼んで外行くこともできないし…)」


霊夢 「(かといって菫子にも任せられないわね いろいろ危なっかしいやつだからなるべく危険なことはさせたくない)」


霊夢 「(長門たちに協力してもらうしかないわね 連絡手段は…今のところ菫子でしかできないわね)」


霊夢 「(早苗たちも心配だけどこっちの問題も放っておけない せめて元凶のいる場所がわかれば…)」



瑞鳳 「……うっうぅ…」ピクッ…


魔理沙 「っ! 瑞鳳!気がついたのか!?」


にとり 「えっ!?」


永琳 「まさか!?意識を取り戻すまではまだ時間かかるはずよ!こんな短時間でなんて…!!」


霊夢 「瑞鳳!!」


瑞鳳 「っ……れっれいむさん…いつつ!」ズキズキッ!!


永琳 「動かないで まだ全然治ってないのだから動くことはしないで」


瑞鳳 「すっすみません…あたた……」


霊夢 「…瑞鳳……(よかった…ちゃんと目覚ましたわね)」ホッ


瑞鳳 「……すみません皆さん ご迷惑をおかけして」


瑞鳳 「体は操られていたんですが記憶はあるんです また皆さんに攻撃を…」


霊夢 「気にすることないわ あなたの意思でやったわけじゃないとわかってるから安心して」


魔理沙 「そうだぜ!誰もお前のせいだなんて思ってないぜ」


瑞鳳 「…ありがとうございます」


アリス 「っ…し、しゃんはい 熱いお茶持ってきて……」スゥ…


上海人形 「シャンハーイ」フワー…


にとり 「あっ入れるなら私がやるよ 上海じゃ重いだろ」スクッ


アリス 「それじゃおねがい…さっさむい……!!」ガタガタ…


永琳 「…霊夢 湯たんぽはないの?あれば貸してあげた方が」


霊夢 「湯たんぽも使ってるわ それでも寒いらしいの」


永琳 「……アリスの体もよく見た方がよさそうね おそらく体の芯まで冷気が行き渡って暖を取りづらいのかもしれないわ」


永琳 「芯まで行き届いてるとなると…ちょっと待って 今持ってきてる薬で調合薬作るわ」ゴソゴソ… カバンに入れてる各種の薬を取り出して準備を始める


アリス 「怪しい薬はお断りよ……」ガクガク…


永琳 「ちゃんとしたものを渡すわ 安心して」パラパラ…


永琳 「瑞鳳はこれ飲んで かなり効果の強い痛み止めだけど飲めば今よりもかなり楽になるはずよ」スッ


瑞鳳 「あっありがとうございます…っん」ポトッ…ゴクッ


永琳 「水飲んで飲みなさい そのままだと流れないわ」スゥ…トポポ 瑞鳳の口の中にぬるくなったお茶を流し込む


瑞鳳 「んっ…んっ……ふぅ」ゴクゴクッ


菫子 「…瑞鳳 だいじょうぶ?」


瑞鳳 「はい なんとかへいきです 私は艦娘ですからね…っ」ズキッ


菫子 「無理はしないで いくら艦娘でも生きてるんだから人間や妖怪と一緒だよ」


菫子 「霊夢さん 私が話した内容ですが後で伝えてもらえませんか?今の状態だと厳しいと思うので」


霊夢 「その方がいいわね わかったわ」


瑞鳳 「だいじょうぶです 聞かせてくれませんか?」


永琳 「無理しない方がいいわ まだ全然治ってないのだから寝て少しでも早く治すことを進めるわ」


瑞鳳 「そうしたいのは山々ですが聞かないと落ち着いて寝ることができません すぐにでも向こうの状況を知りたいんです」


永琳 「でも…」


瑞鳳 「おねがいします」


永琳 「………」


永琳 「……わかったわ 聞いたらすぐ寝なさいよ」


瑞鳳 「ありがとうございます」


霊夢 「いいの?すぐ休ませなくて」


永琳 「本来なら休ませた方がいいわ でも聞かないと落ち着けない状態で休ませても休んだ気がしないでしょ?なら聞いてから休んだ方がいいわ」


永琳 「手短に話してあげて 長時間話すのは身体に障るから」


菫子 「わかりました」








仮眠室



菫子 「すぴー…すぴー……」


長門 「………」


長門 「(…ほんとにこれで幻想郷に行ってるのか?ただ寝てるだけのように見てるが)」


長門 「(だがこの者が超能力を使えたり幻想郷のことを知ってるからおそらくこれで行けてることはほんとだろう そうでなければ幻想郷の情報を持ってるわけがない)」


長門 「(とりあえずもう少し待つとしよう 外の片付けや始末は皆に任せてあるし、大破者は出たものの死傷者はゼロだったのが不幸中の幸い)」


長門 「(戦力の低下もないし民間人による被害もなし 艦娘の情報は国家機密だが敵の姿を見た民間人がいたら私たちだと判断される可能性があるからそうなると面倒なことになる…)」


長門 「(下手したら撮影者もいる可能性があるがもし居たら海軍関係者が全員動くだろう 証拠隠滅に…!)」


長門 「(出回ることだけは避けたいな 出回ったら気軽に買い物や出かけができなくなる 休息を取れても安らげないのでは話しにならない)」


長門 「(敵が偽物を作ってこなければこんな面倒なことにはならなかったんだがな…)」


長門 「(早く解決しなくてはな 被害が拡大する前に)」


菫子 「……っん」スゥ…


長門 「…っん?起きたか」


菫子 「……おはようございます 情報交換が終わりました」ムクッ


菫子 「いろいろ向こうでも被害が拡大してるようです お伝えするので皆さんのところに行きましょう」


長門 「話が早くて助かる よし行こう」








提督室



提督 「なんだって!?瑞鳳が!!」


陸奥 「ほんとなの?瑞鳳が内部破壊されたって」


菫子 「本当です 私が幻想郷に行く前に騒動が起きてたそうです」


菫子 「にもかかわらずすぐ目を覚まして話すことができました 容態はかなり重症ですが今のところはだいじょうぶかと」


提督 「…そうか よかった……生きてて…」ホッ…


提督 「一度ならず二度も轟沈したらどうしようかと思った…ほんとに、生きててよかった」


祥鳳 「提督…」


長門 「霊夢たちも無事なようでよかった 向こうでは瑞鳳が世話になってるからな」


長門 「一度顔合わせて酒を飲んだもの同士、死ぬようなことがなくて安心した また一杯飲むことができる」


菫子 「霊夢さんたちはそう簡単にやられませんよ あの人たちがやられたら幻想郷は崩壊しますから」


全員 「「……っえ」」


菫子 「? どうかしましたか?」


吹雪 「……えっと、その霊夢さんって方がやられたら幻想郷が崩壊するって具体的にはどういうことですか?まさか完全になくなるということですか」


菫子 「んー…詳しいことは私も聞かされてないので大雑把にしか言えませんがそういうことです 幻想郷の周りは博麗大結界というもので覆われてるので」


青葉 「博麗大結界…それは幻想郷を守るために張られてるものなんですか?」


菫子 「そうです 世界を崩壊させないために結界を張り、その結界を張ってるのが霊夢さんなんです」


菫子 「だから霊夢さんがやられる=世界の終わりというわけです 紫さんもその結界に関わっているようですが真相は定かではないので霊夢さんだけの考えですが」


陸奥 「あの子そんなに重要な人だったのね こっちに来たとき下手に傷つけなくてよかったわ…」


菫子 「こっちに来て暴れてたそうですね 話は聞いてます」


菫子 「しかしよく無事でしたね とくに霊夢さん相手にして…私はもう二度と敵に回したくありません」


提督 「…っん?二度と?」


菫子 「あっ…えっと、なんでもありません あまり知られたくないので……」


青葉 「そこまで言われたら気になるんですが…聞かせてくださいよ!」キラキラ


菫子 「勘弁してください…ほんとにいいことないので」


菫子 「ただひとつ言うことは霊夢さんだけは絶対に敵に回さない方が身のためです あの人を怒らせたらボコボコにされるので」


提督 「ボコボコ……」


長門 「…また会えたら気をつけよう 怒らせる気はないが」


陸奥 「私も会ったらそうするわ」


提督 「…宇佐見くん 君は頻繁に幻想郷に行くのか?」


菫子 「ほぼ毎日行ってます こっちの世界よりも向こうの世界の方が楽しいので」


提督 「そうか ならひとつ頼みがあるんだ」


菫子 「瑞鳳との連絡交換ですか?」


提督 「っ! …話が早くて助かる まさにその通りだ」


提督 「俺たちじゃ連絡手段がなくてな あの紫というひともいつ来るかわからないから連絡手段がほしいんだ」


提督 「毎日とは言わないがこまめに瑞鳳の容態や情報を送ってほしい もちろん幻想郷のことも含めて」


菫子 「構いませんよ なんでしたらなにか瑞鳳に届けて欲しいものがあるなら持っていけますよ」


提督 「できるのか!?」


菫子 「手で運べるものと限度はありますが持っていけます 過去にいろいろ持ってってますから」


提督 「なら瑞鳳の装備なんかも持っていけるな 私生活に必要なものも運んでもらえると助かる」



紫 「それは私が持っていくから平気よ」パカッ 提督たちの真上に隙間を作り現れる


長門 「っ! 紫か 久々だな」


紫 「久しぶりね長門 元気そうでなにより」


陸奥 「あいかわらず不気味な隙間ね 見慣れないわ」


紫 「あなたもあいかわらず私の隙間に悪口言うわね…いい加減見慣れて欲しいのだけど」


菫子 「紫さん ここ最近顔出してなかったようですがどうかしたんですか?」


紫 「別にどうもしないわ ただ忙しかっただけよ」


提督 「忙しかった?」


紫 「また新たな異変が起きたの しかもこっちの世界でね」


全員 「「ーっ!!」」


紫 「たぶん近いうちに情報が回ってくると思うわ その前に私からも説明しておくわ」


紫 「現在 単冠湾、ラバウル、大湊で謎の毒ガスが蔓延 次々と人や艦娘、その周辺に居る深海棲艦が暴走してるの」


紫 「暴走内容として仲間同士の乱闘、ありとあらゆるものを破壊、気を失っても虫の神経が生きてるかのように立ち上がってあらゆる行動を起こすの」


提督 「乱闘っ!!?他の鎮守府でそんなことが起きてるのか!?」


長門 「しかも深海棲艦も暴走してるとは…その毒ガスの成分とかは?」


紫 「残念ながらまったくわかっていないわ 少しでも吸ったらすぐおかしくなるもの」


青葉 「…すぐおかしくなる?」ピクッ


菫子 「紫さん なにやら現に体験したみたいな言い方ですが…」


紫 「………」


陸奥 「…まさか!」スチャッ すぐさま副砲を構えて狙いを定める


紫 「だいじょうぶよ 今は落ち着いてるから心配いらないわ かなり危なかったけどね…」ハァ…


紫 「まさか漂ってきた匂いを嗅いだだけで理性を失うなんて思わなかったわ

私は妖怪だからある程度耐性が付いてるのに…油断したわ」


紫 「もはや化学兵器と言っても過言じゃないわ あのガスがこれ以上広がれば全人類は死滅するわ!」


吹雪 「ちょっいきなり話が飛びすぎですよ!?人類が死滅する程なんて…」


加賀 「そうですね それにまだ毒ガスが蔓延すると決まったわけじゃないわ」


赤城 「その毒ガスって食べれますか!?」キラキラ


紫 「食べたければ食べてみればいいわ 確実におかしくなるけど」


赤城 「…やめておきます」


提督 「地元の警察や自衛隊はもう動いてるのか?」


紫 「動いてたけど全滅よ 警察は動いてすぐ暴走、自衛隊は毒ガス対策にガスマスクや酸素ボンベを着用したけど効果なし」


紫 「毒ガスの個体が極小でどんな隙間からも侵入してくるようなの だからガスマスクを付けても無駄…かなりまずいわね」


吹雪 「そんな…」


長門 「なにか対策はないのか このままじゃ時間の問題だ!」


紫 「…今のところ思いつくのは元凶を見つけてガスを止めさせるしかないわね 下手に毒ガスを飛ばして他のところに行って被害が拡大したら元の子もないわ」


紫 「毒ガスの成分がまったくわからない状況むやみやたらには手を出さない方がいい 感染エリアの人たちには申しわけないけど放置するしか…」


陸奥 「っ…無差別なんて洒落にならないことしてくれるじゃない」ビキッ


祥鳳 「あの、艦載機の妖精は毒ガスに反応するの?もしかしたら感染しない可能性があるかもしれないわ」


紫 「残念ながらゼロよ 妖精も感染して暴走、艦載機に乗ってる妖精は仲間同士で撃ち合いになり落ちてたわ」


祥鳳 「そんな…妖精まで……」



ヴヴー…ヴヴー…


提督 「っ! 電話か すまんちょっと出る」スッ


提督 「…元帥からだ もしかして今起きてることを話しに来たのか?」ピッ


提督 「はい 横須賀鎮守府提督です」


元帥 『横須賀か 今すぐテレビを付けるんじゃ!』


提督 「っえ テレビですか?なんで…」


元帥 『いいから!どのチャンネルでも構わん つければわかる!』


提督 「? わ、わかりました」タッタッタッ…ピッ



テレビ 『?「………」』テレビをつけるとフードを被ってガスマスクを付けた何者かが写ってる


青葉 「? なんですかこれ?画面一面に変な人が写ってますが」


加賀 「緑色のフードを被ってガスマスクをつけた謎の…人、でしょうか?」


菫子 「…放映ジャック?」


紫 「…こいつは」


テレビ 『?「…そろそろ時間か もうみんな見てるだろ」』


テレビ 『?「はじめまして国家の犬ども 見てないやつは知らん」





ここからの続きは【二つの世界が交差したとき6】になります

今後ともよろしくお願いします。


後書き

異変ページ

異変1 【白玉楼妖怪亡霊大量発生異変 解決】
異変2 【七色の人形劇異変 解決】
異変3 【破壊神と魔女の裏側異変 解決】
異変4 【外の救世主、暴走と覚醒】
異変5 未解決
異変6 未解決
異変7 未解決
異変8 未解決
異変9 未解決
異変10 未解決
異変11 未解決
異変12 未解決
異変13 未解決
異変14 未解決
異変15 未解決
異変16 未解決
異変17 未解決
異変18 未解決
異変19 未解決
異変20 未解決
異変? 不明





瑞鳳が持ってるスペルカード

【召喚 戦長召カード】(使用済み)
【召喚 戦陸召カード】
【召喚 正空加召カード】
【召喚 正空赤召カード】
【召喚 軽空祥召カード】
【召喚 重青召カード】
【召喚 駆吹召カード】





スペルカードを持ってる艦娘たちの特殊能力


【長門 相手の攻撃系能力が自分の体のどこかに触れた瞬間無効にする(相手が身につけた防御系が自分の体に触れても無効にすることはできない)】
【陸奥 自身が放った砲弾を追尾型にする(機動力が失えば追尾しきれなくて落ちる)】
【加賀 未公開】
【赤城 未公開】
【祥鳳 未公開】
【青葉 未公開】
【吹雪 未公開】
【瑞鳳 風を操る(主に矢を打つとき)】





瑞鳳の技


【風魔 乱進の一撃】=対象者の周りを軌道を無視して動き回る弓矢の技 徐々に内側に狭まっていき最終的には刺さる(一度刺さってしまうと動きは止まる)

【風魔 風の流れ】=魔法で防ぐ、またはものを使って矢を止めようとしたら その風の流れを利用して対象者に向かっていく弓矢の技 普通に避けられたら効果は発揮しないが防ぐ行動をした対象者なら防がれずに向かっていく(一度刺さってしまうと動きは止まる)

【風魔 停止の一息】=飛ばした矢を任意のタイミングで一時的に止めることができる弓矢の技 瞬時に止めることができて相手にフェイントをかけることができる(一度刺さってしまうと動きは止まってしまい止めることは出来ない)

【雨矢 無数の贈り物】=真上に飛ばした一本の矢を分身させて本物の矢と化し降り注がせる弓矢の技 自分には当たらないよう飛ばした位置には降らないようになっている

【風魔 一撃の貫通】=貫通精度の高い矢を放つ技 一直線に飛ばしてありとあらゆるものを貫通する 貫通精度は短いが10mある(他の技と同時には使えない)


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2022-01-06 09:44:24

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