2021-12-11 23:09:25 更新

概要

この作品は犯罪者に救いの手 10の続きです ゆっくり見ていってくださいね


前書き

蒼野夜一

【過去に人を何百人も殺めた犯罪者 現在は四季達と仕事して罪を解している】
【過去、天龍遥を佐久間グループから守る為に人を殺めていたが最後の最後で遥に守られ守りきれなかった…】
【体力、剣術、知識が高い万能型的存在(作者は頭悪いですがそこは置いておいてください…)】
【蒼野は死んだのかは不明 佐久間グループ殲滅後謎の人間?らしき者が突如出現し、その謎の人間が出したと思われる謎の空間によって蒼野は裁判所の目の前に居た】
【キレるとかなり危ない】


四季映姫

【幻想郷の閻魔を務める閻魔大王】
【蒼野と一緒に仕事をしている】
【蒼野は犯罪者だが四季映姫は蒼野が行為を持って人を殺してたとは考えられず、四季映姫と共に仕事の手伝いなどをして罪を償う刑にした】


小野塚小町

【四季の部下で亡くなった者の霊を裁判所まで運ぶ死神…だが、よくサボっている】
【よくサボって人里の団子やミスティアの夜雀に居る】


大閻魔

【四季達の上司…だけ(ひどい!)】












ラブ 「あーっと 手が滑ったー?」バサッ!! 懐からなにやら怪しいピンクの粉を依姫と近づいてきた蒼野にぶつける


依姫 「ーっ!!」ボスンッ!! ピンクの粉をもろ顔面に被る


蒼野 「ーっな なんだこれ!?毒か!!」ゴホゴホッ


ラブ 「ある意味毒だけど致死性はないわ むしろ元気になっちゃうから安心して!」


蒼野 「ーっ…元気になる?」ゴホッ



ーっドクン!!


蒼野 「ーっ!?」ブルッ…


蒼野 「(なっなんだ?体が熱くなって……!)」ドクンドクン…


蒼野 「(興奮してるのか?それにムラムラ感も急に湧き出て……まさかこの粉!!)」///ウズウズ…


依姫 「ーっ…な、なんですか?いきなり体が……!!」///ウズウズ…


依姫 「(体が火照ってむず痒い…すごくムラムラした感じが……!!)」///ハァハァ…


ラブ 「うふふ?効いてきたわね さっすが即効性ね!」


ラブ 「しかも劇薬だからほんとに早いわ 自身には使いたくないけど」


蒼野 「おまえっ!それ、媚薬か!?この症状からして媚薬以外考えられない!!」///


依姫 「っえ びっ媚薬!?」///


ラブ 「大正解!劇薬で即効性のある媚薬だからすぐ効いたでしょ?」


ラブ 「私は手出さないからふたりでしてるところを見せて!いちゃいちゃしてるところが見たいから!」///キャー!!


蒼野 「これのどこがいちゃラブだ!媚薬を使った無理やりじゃないか!」///


蒼野 「さっきからふざけたことばかりしやがって!」///スチャッ 興奮した状態で刀を構える


ラブ 「そんな状態で私に攻撃が当たると思って?無理はしない方がいいよ」


ラブ 「それよりも…女の子の方はもう準備万端みたいよ」


蒼野 「……っえ」///



依姫 「ーっ…はぁ…はぁ……あ、あおの………♡」///トローン 我慢してるがあまりにも強力で顔がとろけている


依姫 「すみません…我慢の、限界です 鎮めて…くれませんか?私ではどうにも……!」///ハァ…ハァ…


蒼野 「ーっ…い、いやまて!鎮めるなら自分ひとりでもできるだろ!俺を使わなくてもなんとか…」///ハァ…ハァ…


依姫 「あおのに鎮めてほしいんです あなたの手じゃないと…わたしは……」///ウズウズ…


蒼野 「ーっ…!!」///ドキッ!!


ラブ 「きゃー!!今のセリフ最高よ!男を落とす時に使う最強の言葉よ!!」///

(≧∇≦)


ラブ 「しかも私の能力で正直になってるからもうほとんど自分の意思で言ってるようなものよ ここで手を出さなければ据え膳食わぬは男の恥よ!」///


蒼野 「ーっだ 出せるわけねぇだろ!!今依姫はお前のせいでおかしくなってんだろうが!」///


蒼野 「雛達よりも強くかけてただろ!?依姫がこんなこと言うはずがない!!」///


ラブ 「んー…ちょっと違うかな たしかに他にかけた女性たちよりも強くかけたけど、その子にかけたのは独占欲じゃないよ」


ラブ 「私は感情系ならなんでも操れるの メインが独占欲だからそう言ったけど、今その子にかけたのは素直よ」


ラブ 「ツンデレや自分の言いたいことを言い出せない子に使う能力でそれをはっきりと言うようにさせるの だからその子が言ってることは本音よ」


蒼野 「うぅうそだ!そんなわけがない 依姫が俺に鎮めてほしいなんて言うはずが…!!」///プルプル…


ラブ 「…ねぇ依姫ちゃん あなたは蒼野のことどう思ってる?」


依姫 「…っえ 蒼野の、ことですか?」///ハァ…ハァ…


依姫 「若くて剣豪を持ち体術なども達人級、仲間思いが非常に強く何事にも真面目で女性には特に優しいです。殺人鬼でありながら閻魔様やいろんな方から信頼されていてもはやほんとに殺人鬼なのかを疑います。ここまで人が良すぎる方はなかなかいない上に裏があるんじゃないかと最初は思っていましたがそんなことはなく、当たり前のことをしたまでだと吐き捨てて全て表であったとわかりました。正直わたしも殿方には興味なかったんですがこの方と会ってからは少し変わりました 話してて楽しいですし、なによりも他の方よりも会って話したら嬉しさなどが湧いて出てきます。こんな感情を抱くのは初めてです。結婚や付き合うならば私よりも強い方、もしくは同じくらいの強さを持ってる方ならと考えてた時期が会ったので今その時が来たのかもしれません」///


蒼野 「なげぇよ!!長いし多いし最後の言葉!!今ので理性欠けそうになったぞ!!」///カァァ…


蒼野 「てか素直に答えなくていいから!聞いてる本人が一番恥ずかしいから!!」///


ラブ 「でもこれでわかったでしょ?依姫ちゃんがあなたのことをどれくらい思ってるのか!」


ラブ 「素直にさせてることも事実になったよね エッチなことじゃなくてあなたのことをどう思ってるのかを話させたんだから」


蒼野 「っ…おまえが、操ってるんじゃないのか?そう言うように仕向けてるんじゃ…」///ハァ…ハァ…


ラブ 「あなた能力無効にできるんでしょ?雛ちゃんに能力無効使ってできてなかったんだから操りじゃないことは明白でしょ」


ラブ 「それにあなたも食らったんだからもう能力じゃないってわかってるでしょ 変な言いがかりつけないで!」


蒼野 「お前が能力や媚薬使わなければ疑わなかったんだがな…!!」///ググッ…


依姫 「ーっ…あおの、すみません!!」///ガバッ!!


蒼野 「うぉっ!?」///ドサッ!! 依姫に横から飛びつかれて倒れる


依姫 「すみません!もう我慢できないんです このまま大人しくしててください!」///ハァハァ!!


依姫 「これはわたしがしたことなので責任とか気にしないでください!むしろ私が責任取りますから!!」///ズイッ 蒼野を押し倒してまたがる


蒼野 「いやそれ男のセリフだから!色々ツッコミどころがあるが落ち着け!!」///


蒼野 「こんなところですると痛いだろ!背中とか身体中いろんなところとか!!」///パニック!!


ラブ 「あっ救急用の毛布ならあるよ?いつなにがあってもいいように持ち歩いてるの!」パサッ


依姫 「万事解決です!さぁこれでいいですよね!」///


蒼野 「てめぇはよけいなことすんじゃねぇ!!俺もかなり限界なのによ!!」///


蒼野 「(くそっ!!依姫のやつ完全に理性を失ってる このままじゃ本気でしちまう!)」///


蒼野 「(俺だってきついのによォ!なんとかしねぇと!!)」///スゥ… 手を伸ばして依姫の脇をつつこうと…


依姫 「なにしようとしてるんですか?抵抗はしないでください」///ガシッ 蒼野がつつこうとしてた手を掴んで止める


蒼野 「っ!!」///ギクッ


蒼野 「(くそっ止められた!やっぱり依姫相手じゃ止められる!)」///ググッ…


蒼野 「(なら治療薬を打てば治るか?媚薬の効果さえ打ち消されてくれれば!)」///スゥ… もう片方の手で懐に入ってる薬を取ろうと動かして…


依姫 「だからさせませんよ?」///ガシッ 再び蒼野の腕を掴んで動きを封じる


蒼野 「離せっ!!今お前も理性を戻してやるから少し自由にさせろ!」///ググッ…


依姫 「しなくていいです 私はする気でいるんですから素直に受け入れてください!」///ハァハァ…


蒼野 「女がする気でいるとか言うな!色々とまずいから!」///


ラブ 「…あのー、毛布使わないの?あっそれとも敷いとく?」パサッ 蒼野たちの横に毛布を敷く


依姫 「ありがとうございます!ふんっ!!」///グイッ!!


蒼野 「うぉっ!?ぐへぇ!!」///ドスンッ!! 押し倒されたまま腕を引っ張られて持ち上げられ敷布団の上に乗せられる


ラブ 「わぉっ!力つよーい!」


依姫 「さぁこれでなんの問題もありません 思う存分にできますね!」///ハァハァ!!


依姫 「もう暴れないでくださいね?おとなしく受け入れてください」///スゥ… 顔を近づけて接吻しようと…


蒼野 「ーっ…依姫 まて」///フイッ 横に顔を向けてキスを拒む


依姫 「こっち向いてください それとも私のこと嫌いなんですか?」///


蒼野 「…嫌いだったらお前と一緒にどこか出歩くことなんてしねぇよ こんな媚薬使って行為をするなんて俺には考えられない」///ググッ…


蒼野 「お前が薬や能力なんかでおかしくなってなかったら受け入れてたよ 相手が強く求めてるんだ そのときは俺も腹を括る」///


蒼野 「……だから今のお前とはできない 名残惜しいがそういうことはお互いよく知って尚且つ普通のときにしたい」///


依姫 「ーっ…あおの」///プルプル…



ラブ 「ーっ…いい いいよ!すごく良い展開!こんなにも熱愛的な展開待ってたわ!!」///キュンキュンッ!!


ラブ 「なんて素晴らしいの!今までいろんな番組やアニメを見てきたけど現実でこんな展開に出くわすなんて…♡」///ウットリ


依姫 「ーっ……すみません やっと、理性が戻りました あなたの強い思いが…伝わりました」///ググッ…


依姫 「ですがすぐにまた我を失いそうです どうにかできるなら早く…!!」///スゥ… かろうじて取り戻した理性で蒼野から手を離して離れる


蒼野 「わかった かなり辛いかもしれないがガマンしてくれ 永琳先生の用意した激瞬時治療薬だ」///スゥ…プスッ 懐から激瞬時治療薬を取り出し依姫の腕にに打つ


依姫 「っ…わかりました」///ビクッ


蒼野 「(おそらくあいつは攻撃してこない 完全に自分の世界に入ってる…よな?)」///ポイッ…スッ 依姫に注入した注射器を捨てて新しいのを取り出す


蒼野 「(俺も打って平気だよな すぐにでも打たないともう持たない…!!)」///カタカタ…


依姫 「ーっくぅ!!」ビキビキビキビキッ!!!!…


依姫 「(全身に痛みが…薬の副作用ですか!)」ズキズキズキズキッ!!!!


依姫 「(このひとはいつもこんな痛みに耐えてたんですか?私も過去に重症を負ったことはありますがそれと並ぶ痛さ…!!)」ギリッ…!!


蒼野 「ーっ…依姫 だいじょうぶか?やっぱり辛いか」///


蒼野 「辛いようなら俺の手握りしめろ 紛らわせるかわからないが多少は落ち着くはずだ…!!」///ググッ…


依姫 「っ…すみません お手数おかけします」ギュッ… あまりの痛みに耐えきれず蒼野の手を握って少しでも紛らわせる



ラブ 「やだなんかエロい!初めて入れてるみたいですごく絶景だわ!!」///


蒼野 「お前もう黙ってろ!!」///


依姫 「ーっ…!!」ズキズキズキズキッ…


依姫 「(ーっ痛みが…先程よりも引いてきた 治りかけてきたということでしょうか?)」ズキズキ…


依姫 「(体もだんだん冷めてきた…興奮も先程よりもかなり落ち着いてきてる)」ハァ…ハァ…


依姫 「(まだ痛みはあるものの、これくらいなら……)」スゥ… 蒼野から離れようと起き上がり…



ズキンっ!!


依姫 「いつっ!!」ドサッ


蒼野 「っ! よ、依姫!?だいじょうぶか!」///ドキッ!!


依姫 「いたた…す、すみません だいじょうぶです すぐに起き上がりますので……」ズキズキ…


蒼野 「無理はするな…まだ万全じゃないんだからおとなしくしてろ あいつは俺たちの姿を見て興奮してるから平気だ……(むっ胸が…俺の胸板に……!!)」///プルプル…


依姫 「で、ですが…」


ラブ 「…ねぇ蒼野 ちょっとこっち見て?」ニヤリ


蒼野 「あぁ?今ガマンしてんだから呼ぶんじゃ…」///チラッ


ラブ 「ほーら私のパンチラだよ〜?」///パサパサッ スカートをヒラヒラとさせて寝っ転がる蒼野に下着を見せる


蒼野 「」///プツンッ



ガバッ!!!!


依姫 「きゃあっ!!あ、蒼野!?」/// 先程まで蒼野を押し倒していたが逆に押し倒される


蒼野 「ーっ…」///プルプル… ほぼ理性を失いかけているが僅かな抵抗心で依姫を押し倒すまでして持ちこたえてる


蒼野 「(まずい…理性が………)」///ハァ…ハァ…


ラブ 「おーやっぱり男の子ってこういうのが好きなんだね スカート少しめくってはだけでここまでなるなんて」



蒼野 「ーっ…依姫 俺を殴れ このままだとまずい……!!」///プルプル…


蒼野 「本気でお前を襲っちまう 今ので一気に興奮が……」///ググッ


依姫 「……なぜ私が押し倒したときよりも敵の下着を見せられた時の方が興奮するんですか?おかしくないですか」ムスッ


依姫 「私も下着見せれば興奮してくれるんですか?今以上に興奮してくれるんですか」


蒼野 「バカ言ってねぇで殴れ!!これ以上は本気でまずいんだよ!!」///


蒼野 「もしくはそこに落ちてる薬を俺に打ってくれ 打てば元に戻るから!!」///


依姫 「納得がいきません 私では興奮しないんですか?」


蒼野 「ーっ…し」///プルプル…


蒼野 「しないわけねぇだろ!!お前のそのでかい胸や下着が見えそうなスカートや美人で魅力があって凛々しくて強くて賢いやつを見て興奮しないわけないだろ!!」///


蒼野 「媚薬使わなくても誘惑されたりすれば興奮するわ!お前が何度か俺に無意識に近づいて来た時だって何度もドキッとしたんだぞ!」///


蒼野 「意識しないやつの方がいねぇよ!あえて言わせんじゃねぇよ!!」///


依姫 「ーっ…」///カァァ…!!


ラブ 「〜っ♡♡♡♡ もう最高すぎる!あなた達早く結婚しなさいよ!!」///


蒼野 「わかったなら早く殴れ!もしくは薬を打て!もう自分で打つことできねぇんだ あまりに興奮してそんな状況じゃない!!」///プルプル…


蒼野 「今の状態でお前を襲いたくない だから早く…!!」///ガクガク…


依姫 「…ふふっ!ほんとにあなたは優しい方ですね?とても殺人鬼だとは思えないくらいに」///


依姫 「こんなにも素敵な方だと惚れてしまいます …いえ、もう惚れているのかもしれませんね♡」///


依姫 「では次はお互い素面(シラフ)のとき、お互い同意の上で致しましょう 今回はあなたの思いを叶えます」スッ…プスッ 横に落ちてる未使用の激瞬時治療薬を腕に打ち注入する


蒼野 「ーっ…普段のお前なら絶対言わないことだな ほんと、素直だとときめかせることばかり言うよ」///プルプル…


依姫 「素直でいいじゃありませんか 嘘つくよりもはっきり言った方がよいと思いませんか?」


蒼野 「素直すぎてこまるんだが…」///ハァ…ハァ…


依姫 「ふふっ!そうですか」


ラブ 「ーっ…は、鼻血出てきた あまりにも良すぎて興奮が!!」///ポタポタ…


蒼野 「ーっくぅ!!」ビキビキビキビキッ!!!!


蒼野 「(全身に激痛が…媚薬成分を取るだけでここまで痛みが走るのか!!)」ズキズキズキズキッ!!!!


蒼野 「(依姫もこの痛み味わったんだよな まさかここまで痛いとは…!!)」ググッ…


依姫 「…だいじょうぶですか?かなり痛いようでしたら私の手を握ってください」ギュッ… と言いながら自ら手を握る


蒼野 「っ…お前から握ってどうすんだよ」ズキズキッ!!!!


依姫 「すみません 握って差し上げたくなってしまって」


蒼野 「ーっ…今の言葉、まだ媚薬残ってたら襲ってたかもしれないな」プルプル…


依姫 「あなたのことですからガマンしてたと思いますがね」クスッ


蒼野 「…ほんと信頼されたもんだよ っと」スクッ


蒼野 「ふぅ…まじで危なかった もう少しで我を失うところだった」


蒼野 「ありがとな依姫 助かったよ」


依姫 「いえ、礼を言うならこちらも同じです 私もあなたがしてくれなければお互いまともじゃない状態でしてましたから」


依姫 「ありがとうございます 助かりました」


蒼野 「どういたしまして」



ラブ 「キャー!!ほんとなんなのよあなたたち!!最高すぎるわ!!」///


ラブ 「もう熟年カップルみたいに甘々じゃない!!口から砂糖が出そうだわ!!」///


ラブ 「そんなの見せつけられたら私も恋したくなっちゃうじゃない!やっぱりあなた最高ね!!」///


ラブ 「ねぇちょっとでいいから私といいことしない?痛くしないから!!」///


蒼野 「誰がするか 佐久間グループ相手とそういうことするわけねぇだろ」


ラブ 「えー私の下着見て興奮したのに?」


蒼野 「それはお前が媚薬使ったから興奮したんだ 普通のときならしない」


ラブ 「ほんと?」


蒼野 「………」


蒼野 「うん」


依姫 「今ものすごく間がありましたが…」


ラブ 「…ふーん?ほんとにしないんだね」ニヤニヤ


ラブ 「…えい♪」ペラッ


蒼野 「っ!!」///フイッ ラブがスカートをめくるとすぐに顔を横に向けて見ないようする


依姫 「………」


ラブ 「あれれ〜?意識してるけど興奮しないんじゃなかったの〜?」ニヤニヤ


ラブ 「見たければ見てもいいんだよ?私のエロティックな下着を♡」///ヒラヒラッ


蒼野 「…幼稚な誘いだな そんな誘いに乗るわけないだろ」///


依姫 「にしては顔を前に向けませんね…」


ラブ 「かわいい〜♡やっぱり初心な子をいじるのたのし〜!!」///


ラブ 「顔真っ赤にさせてテンパらせるのおもしろいわ!もっといじめたくなっちゃう」///ハァハァ!!


蒼野 「悪趣味なやつだ」///


ラブ 「んー…やっぱり私はあなたを殺すことしたくないわね メイちゃんの大事な人でもあるし、なによりおもしろいし!」


蒼野 「おもしろいはよけいだろ」


ラブ 「…依姫ちゃん 元に戻りなさい」パチンッ


依姫 「っ!」ハッ ラブが指パッチンすると同時に元の性格に戻る


ラブ 「依姫ちゃんは戻したわ 強めに能力を使ったから治るまでに時間かかるからね?特別よ」


蒼野 「治せるじゃねぇか さっき治せねぇって言ってたのに」


ラブ 「治す治さないは私次第だからね?私がしなければ治せないわ」


ラブ 「あっ雛ちゃんたちはそのままだから 時間経てば治るしいいでしょ?」


蒼野 「よくねぇよ!治しやがれ!!」


依姫 「ーっ…!!」///プルプル…


依姫 「(わ、わたし…一体なにを口走って!!?)」///アワワワ…!!


ラブ 「あらあらぁ?さっき話してたこと覚えてて、元に戻って恥ずかしがってるの?」ニヤニヤ


ラブ 「あなたも蒼野のことよく思ってるようね そうよね?強いしかっこいいし頼りになって正義感強いし!」


ラブ 「さっき言ってたことは全部本音でしょ?正直にさせるだけだから嘘はつけないはずだもんね」ニヤニヤ


依姫 「ーっう うるさい!!」///スチャッ 落ちてる自分の刀を拾い上げて構え突っ込もうと…


ラブ 「あーっと 近づいたらどうなるかわかってるよね?またHっちなことになっちゃうよ!」


ラブ 「薬に頼らずに素面の時じゃないとしたくないんでしょ?だったら今私を倒すことはしない方がいいよ」


依姫 「ーっ…!!」///ギリッ!!


蒼野 「…えっと、依姫 とりあえずそのことは置いとこう 気にしてるとあいつ倒せない…」///


依姫 「無理に決まってるでしょうが!!」///


ラブ 「…っ! はーいもしもーし」スッ 懐から通信機と思われる機械を取り出す


ラブ 「…ローランさん?どうかしたんですか なにか私に用ですか」


ラブ 「…今ですか?今蒼野さんと遊んでます 媚薬や能力使ってむふふぐへへしてます!」


蒼野 「してねぇよ!!」


ラブ 「……っえ」スゥ… 無邪気な子供のような顔から真顔になる


依姫 「っ!」


ラブ 「…どういうことですか なぜあの方が動いたんですか?」


ラブ 「……ーっ」サー… 真顔から一転して青ざめた顔になる


蒼野 「? おいどうした?いきなり青ざめたが」


ラブ 「………わかりました 今までありがとうございました では……」ブツッ


ラブ 「……蒼野 頼みがあるんだけどいいかな?」


蒼野 「…なんだ?」


ラブ 「【…殺して?私を】」


蒼野 「……っは?」


依姫 「殺してって…あなた、いきなりなにを」


ラブ 「処刑が決まっちゃった もう少しで処刑人が来て私を殺しにくるからせめてあなたに殺されたいの」


蒼野 「処刑が決まったって…幹部候補のお前が?」


ラブ 「うん 今ローランから通信があってね 私たちを支配してるやつがここに来るって」


ラブ 「なにかしたつもりはないんだけどね…いきなり決まったみたい」


蒼野 「支配してるやつって…変装できるやつじゃないのか?」


ラブ 「ううんちがうの あの子も支配されてる側 ほんとの支配してる奴は……」



…壱ノ太刀 風神 鎌鼬


蒼野 「っ!! ラブあぶねぇ!!」ダンッ!!


ラブ 「…っえ」



鎌鼬 「」ビュンッ!! ラブの背後から向かって容赦なく突っ込んでいく


蒼野 「参ノ太刀 抜剣 水路流し!!」ブォンっ!!…ズバンッ!! 刀で鎌鼬の軌道をずらして屋根に大きな傷跡ができる


依姫 「ーっな!?この技は蒼野の!!」


ラブ 「…もう来たんだ 早いね」


蒼野 「……だれだ」スチャッ



…すぅぅ


? 「…夜一も一緒か めんどうだな」スチャッ どこからともなく蒼野達から離れた場所に現れて闇の刀と思われる刀を構えて腰には光の刀と思われるものをかけている


蒼野 「ーっ! その刀…」


ラブ 「ずいぶんと早いですね もう来たんですか」


? 「馬鹿なヤツを生かしておいたら何しでかすかわからないからな 早めに始末しなければならん」


ラブ 「私がなにしたというんですか?特になにもしてないかと思いますが」


? 「夜一と恋に落ちようとするバカがどこにいる メイのバカもほんと頭が悪い 幹部として恥さらしの馬鹿だ」


ラブ 「…あっ?今なんつった」ピクッ


ラブ 「今メイちゃんのことをバカと言ったか?しかも恥さらしだと?」ビキッ


? 「あぁ恥さらしもいいところだ もはや存在価値すらない ただのゴミだ」


? 「所詮ボロ雑巾のように犯されて捨てられた女だったから期待などしてなかったがな あんなやつを幹部にした元頭はほんとバカだ」


ラブ 「ーってめぇ!!」ブチッ!!


蒼野 「ぶっころす!!」ダンッ!!


依姫 「ちょっ蒼野!?」



? 「お前は関係ないのに来るな じゃまだ!」ヒュンッ!!


蒼野 「てめぇが邪魔なんだよ!!」ガキィン!!


蒼野 「よくもメイの悪口を言いやがったな!あいつは善良な意志を持っていいことをしてたというのに使えないゴミだと!?」ギリ…ギリ…


蒼野 「てめぇみたいな汚ぇやつにそんな口を開く権利はねぇ!!」キィンッ!!


? 「汚いのはお前の方が夜一 貴様は俺たちの仲間を殺し続けたんだ お前の方が真っ黒に染まっている」


? 「お前なんかがいなければ俺は死ぬことはなかった おまえさえいなければ…この疫病神が!」


蒼野 「…? なんの話しだ?俺はお前を殺したことないが」


? 「姿形を変えてるから本当の姿はわからんだろ ほんとの姿を見せてもいいがまだお前にはやってもらうことがある」


? 「それが終わるまでは姿を隠し続けるとしよう 戦意喪失しても困るからな」


蒼野 「…へぇ?俺が戦意喪失ねぇ なるとは思えないがな」


蒼野 「まぁそんなことはどうでもいい さっさと死ね!!」ダンッ!!


? 「むやみやたらに突っ込むもんじゃない」スチャッ 両手右後方忍者構えを取る


蒼野 「ーっ!! その技…」


? 「大剣ノ太刀 転害 蒼天回斬!!」ブンブォンッ!! 闇の刀を大剣のように扱い回転させて振るう


蒼野 「ーっふん!!」ギンギィンッ!!!! 闇の刀の切れない部分の先をもう片方の手で押えて攻撃を受けて防ぐ


? 「弐ノ太刀 貫通 通刀斬!!」ヒュンっ!! 回転斬りしてる最中に技を切り替えて遠心力を付けて闇の刀を突き刺す


蒼野 「ーっオラァ!!」ガキィンッ!! 突きつけられた刀を両手で持ったまま横に移動させて弾く


? 「…」タンッ!!…タタッ 攻撃を防がれて後ろに体を傾けて飛び距離をとる


蒼野 「逃がすかよ!」ダンッ!!


蒼野 「花ノ太刀 開花 彼岸花!!」ビュンッ!!


? 「参ノ太刀 抜剣 水路流し」ガキィンッ!! 突っ込んでくる蒼野の攻撃を刀でなぞり受け流す


蒼野 「ーっな!?彼岸花を受け流した!?」ザッ!!


蒼野 「(バカなっ!!彼岸花を受け流すなんてありえない 受け流せないほどの力で攻撃してるのに!!)」


蒼野 「だったらこれはどうだ!」スチャッ


蒼野 「壱ノ太刀 雷切 風魔一閃!!」ビュンッ!!


? 「…」スゥ… 刀を真上に上げて上段構えをとる


蒼野 「(っ! あの構えは…)」


? 「月ノ太刀 満月 円ノ舞!!」ヒュンっ!! 刀を大きく目の前に回転させて盾を作るように回す


蒼野 「ーっ!」ガキキキキィンッ!!!!!! 急所を狙っていた部分の攻撃が全て防げれて弾かれる


蒼野 「(速度重視の攻撃も防がれた!しかも一回転だけで全部防ぐとは…)」


? 「ふんっ!!」ヒュンっ!! 真上に上げている刀を振り下ろして切りつける


蒼野 「食らうか!」ガキィィン!! 振り下ろしてきた刀を自分の刀で滑らせ横にずらして…


? 「想定内…ふんっ!!」スゥ…ヒュンっ!! 滑らされた刀を鍔に当たる前に刀から離らかせて無防備な脇に攻撃を入れる


蒼野 「ーっな!?(しまっ…)」



ラブ 「花ノ太刀 開花 彼岸花!!」ビュンッ!!


? 「っ! 参ノ太刀 抜剣 水路流し」ガキィンっ!! すぐさま相手を切り替えてラブの攻撃を受け流す


ラブ 「ーっち!受け流された!」ザーッ!!


蒼野 「だが隙はできた ふんっ!!」ヒュンっ!! 背後を向いてる?に向けて刀を突きつけ…


? 「参ノ太刀 抜剣 夜叉崩し」シュン… 蒼野の刀が体に透き通って当たらない


蒼野 「ーっな!?夜叉崩しだと!?」ザッ!!…タタッ 避けられると同時に後ろに飛んで離れる


蒼野 「おまえその技どこで覚えた!俺でも使えない技を一体どこで!!」


? 「…どこでもいいだろ それよりもこれ以上邪魔するな 俺も時間がないんだ」


? 「早くそいつを始末して帰りたいんだ とっとと失せろ」


ラブ 「っ…」ジリッ…


蒼野 「あいにくだがそいつはできねぇな こいつを殺すのは俺の役目だ 他の奴にはさせられねぇ」


蒼野 「佐久間グループの一員を殺していいのは俺だけだ 他のやつになんかやらせねぇよ!」


ラブ 「…あおの……」キュンッ


依姫 「…敵ですがなにか事情があるとみます とりあえずあなたを守りましょう」スチャッ


依姫 「蒼野わたしも加勢します 今この者を倒すことが先決だと判断しました その者を倒すのはあとにします」


蒼野 「悪いがたのむ それと気をつけろよ こいつ、確実に強いぞ!!」


? 「当たり前だ 俺は毎日刀を振り続けてきたんだ 強いに決まってるだろ」


? 「そんじゅそこらの素人と一緒にするな お前のような人を殺し続けて強くなったわけではない」


蒼野 「人を殺して強くなったとは思ってないんだがな」




…壱ノ太刀 風神 鎌鼬!!ビュンッ!! 依姫の背後から頭の上を通って鎌鼬が飛んでいく


? 「っ! ふんっ!!」バツンっ!! 飛んできた鎌鼬を闇の刀で断ち切る


依姫 「っ!? 背後から鎌鼬が…だれですか!」



佐久間 「ーっにやってんのよあんた!!」タッタッタッ!!…


ローラン 「ほんと自分勝手な野郎だなあんた つくづく嫌になるよ」黒い手袋をつけて黒い剣を手に持って依姫の真横に着く


蒼野 「ローラン!?それに佐久間まで!」


依姫 「ーっえ!?佐久間って…佐久間グループの頭領!?」


ラブ 「御館様!?ローランさんまでなぜここに!」



? 「…なにしに来た お前たちにここへ来るよう命令してないぞ」


佐久間 「あんたが勝手なことするからきたのよ!なに考えてんのよ!!」


ローラン 「しかもいきなりラブを処刑するとか意味がわからねぇよ 特に問題は起こしてないだろ」


? 「簡単な話しだ こいつは蒼野に惚れた、それだけだ」


? 「惚れたらそのまま恋に落ちるだろ?そしたら俺たちの情報がばら撒かれる そうなるとまずいからな」


佐久間 「別に情報が漏れたところで問題ないと思うけど あいつらはいちを殺す気でいるんだからバレても問題ないでしょ」


ローラン 「てかお前が殺しちゃダメだろ 蒼野に殺させないと意味がないんじゃなかったのか?」


? 「ひとりくらい俺が殺しても問題はない 変わりはいくらでもいる」


? 「邪魔をすると言うならお前らも殺すぞ お前たち束になって俺に勝てると思うなよ」クイクイッ


蒼野 「…おい佐久間 いろいろ聞きたいことあるが今は共闘しようじゃねぇか こいつ本気で殺してぇ」ビキッ


佐久間 「あら奇遇ね わたしも同じことを考えてたわ」


ローラン 「お嬢さん あんたも協力してくれるか?あいつは本気で強いから全員で力を合わせないと勝てない」


依姫 「…わかりました 蒼野も乗り気なので協力します 期待してますよ」スチャッ


ローラン 「期待に応えられるよう頑張るよ」スチャッ


ラブ 「…ごめんね蒼野 私のせいで巻き込んじゃって」


蒼野 「お前のせいじゃないだろ あいつが勝手にやってきたんだろ?しかも自分勝手にお前を処刑しようとしたんだ お前が責任を背負うことはない」


蒼野 「むしろその自分勝手さにイラつきが生じてくるよ ここまで自分勝手に動くやつは初めてだ 始末する対象でよかったよ」


蒼野 「今こっち側には俺とお前しかいない 向こうには依姫達がいるから向こうが仕掛けたら俺達も行くぞ!」ヒソヒソ


ラブ 「うん!」ヒソヒソ


? 「…っふ バカな奴らだ この俺に勝とうなんて」


? 「……なら見せてやろう お前たちをたった一振で仕留めてやる」パチンッ


ドスドスドスドスドスッ!!!! どこからともなく真上から刀が五本振ってきて床に突き刺さる



依姫 「? 刀を五本出した?まさかそれいっぺんに使うというんですか」


ローラン 「すげぇな それできたら化け物だぞ」


蒼野 「…」


蒼野 「(刀五本…今手に持ってるやつも合わせて六本………)」


佐久間 「…なにする気?」


? 「…こうするんだよ」スゥ…



ブスゥっ!! 右手に持っていた闇の刀を自分の左腕に突き刺す


ラブ 「ーっな!?じ、自分の手に刺した!?」


蒼野 「……おい その技…どこで?(嘘だろ?その技は………)」サァー…


? 「…気づいたようだな?夜一 刀を刺した時点で気づいたな」ブスッブスッブスッ… 床に突き刺さった刀を抜いて左腕二本、右腕二本刺して両手で刀を持ち六刀流になる


蒼野 「ーっぜんいん逃げろ!!!!」ブスッ!!ビィィー!!!! 親指を刀に刺して刃の部分全体的に血をつける


全員 「「ーっ!!」」


? 「翼龍神ノ太刀 抹殺 血風乱!!」ブンッ!!!!



血の鎌鼬 「「」」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュンッッッ!!!!!! 刀に流れ出た血を使い、無数の血の鎌鼬がありとあらゆる方向に飛ばされて蒼野たちの方向に飛んでくる


蒼野 「闇ノ太刀 血風 鎌鼬!!」ビュンビュンッ!!!!



バツンバツンッ!!…ヒュヒュヒュヒュンっ!!!! 数個の血の鎌鼬にぶつけて消滅させるが数が多く無数に飛んでくる


蒼野 「っち!やっぱり貫通してまとめては無理か!」スチャッ


蒼野 「ラブ後ろにいろ!参ノ太刀 抜剣 水路流し!!」キンキンキンキンっ!!!!


ラブ 「わかった!」タッタッタッ!!



佐久間 「ローラン、依姫 私の後ろにいなさい!」スチャッ


ローラン 「了解 頼むぞ」タッタッタッ!!


依姫 「わたしは平気です あの程度の攻撃 全て断ち切ってしまえば!」


佐久間 「刀すぐダメになるわよ 人間の血で尚且つかなりの切れ味を持つの 黙って後ろに行きなさい!」ギンッ!!


依姫 「っ…わかりました」タッタッタッ!! 鋭い眼光に押されて佐久間の背後に回る


佐久間 「参ノ太刀 抜剣 水路流し!!」キンキンキンキンっ!!!!


依姫 「っ! この方が蒼野と同じ技を…なぜこの三人は蒼野と同じ技を使えるんですか?」


ローラン 「関係があるからな 夜一のやつはわかってないみたいだがな」


依姫 「……っえ」



? 「あーっはははは!!!!ふたりして俺の攻撃を防ぐか さすがだ!」ビュンビュンビュンビュン!!!!!!


? 「だがいつまで持つかな?その技は受け流す際にかなりの体力を削る!」


? 「俺みたいにただぶん回せば血の刃が飛んでいくのとはちがう!考えながら弾かないといけないお前らと比べたら体力の減りが違うんだよ!!」



蒼野 「それはお前も同じだろ お前の方こそいつまで血が持つかな?」キンキンキンキンっ!!!!


蒼野 「その技は血を使って攻撃する技だ 血を使えば使うほど貧血になっていく」


蒼野 「血が足りなくなれば次第にお前も弱くなっていくはずだ 俺たちの体力よりもそっちの方がなくなるの早いだろ」


? 「…なら技を変えよう 今度は正確に撃とうじゃないか!」スゥ…右手を上にあげて羽を広げるかのような体制になる


蒼野 「ーっ!! なんでお前二つ目の翼龍神ノ太刀を知ってる!!それを知ってるのは俺しかいないはずだ!!」


蒼野 「しかも俺は使えない技だから誰かに見せたことなんて一度もない…なのになぜその技を知ってる!!」


? 「さぁな なんでだろうな」


? 「翼龍神ノ太刀 ニノ舞 三連殺!!」ビュンッ!!!!



血の鎌鼬 「」ビュビュビュンッ!!!! 三つの血の鎌鼬が蒼野にめがけて突っ込んでいく


蒼野 「…っち なにからなにまでわからなくてイラつくぜ なんも話さねぇでほんっと腹が立つ」ビキッ


蒼野 「だったら吐きたくなるように痛みつけてやるよ!!」スゥ… 刀を前に出して基本の中段構えを取る


? 「中段構え…?お前なにをする気だ」


蒼野 「……蒼ノ太刀 一閃 蒼穹閃光」シュンッ…



バツンっ!!!!ボタボタボタボタ… なにも見えないのに血の鎌鼬が切られて下に血が落ちる


? 「……っは?」ズバンッ!!



ズルッ…ボトン…… ?の右腕が切り落とされて床に落ちる


ローラン 「ーっな!?」


佐久間 「うそでしょ!?」


蒼野 「…今度は通ったな お前の自慢の腕、切り落としてやったぞ」ビリッ…


? 「……ほぉ なるほど 見えない鎌鼬で切ったか 全然見えなかったぞ」ブシャーッ!!…


? 「だが腕を一本切り落としたところで俺はとくに問題ない 片手だけでもお前たちに負けることはない!」


依姫 「っ…あの方 腕を切られたというのになぜ平然としてられるんですか?化け物ですか」


蒼野 「……腕切られたのに痛みねぇのか?」


? 「最初は痛かったが今痛覚遮断させてるから痛みなんてない 便利だよな?」ニヤッ


ラブ 「ーっな!?痛覚遮断させてる!?」


蒼野 「痛覚遮断できるのか とことん俺と似てるな…おまえ、ほんとになにもんだ?」


蒼野 「俺の技は自己流で作り出した特殊な技だ そんじゅそこらのやつが使えるとは思えない」


蒼野 「まして俺はお前と会ったことがない 俺が使えない技をお前は持って使えてる…一体どこで知った?」


? 「…さぁてな どこで知ったんだろうな?まだ知るときじゃない」


? 「しかし今の技はかなり負担がかかるようだな?腕が悲鳴あげてるぞ」ニヤニヤ


蒼野 「っ!」ドキッ!!


ラブ 「…っえ」


蒼野 「(やろう…気づいてやがったか 洞察力のあるヤツめ!)」ビキビキ… 先程技を使ったことによって両腕の筋肉が悲鳴をあげて激痛が走っている



佐久間 「…今の技は見たことないけど もしかして諸刃の剣?」


ローラン 「そうみたいだな 明らかに反動を受けてる」


依姫 「現在使える技を教えてもらいましたがあのような技は聞いてませんね 本来使えないから言わなかったのでしょうか?」


? 「その技は光ノ太刀 二天 天罰断罪に近い技だな だが光ノ太刀は光の刀でしか使えない」


? 「光の刀じゃない場合の技のようだな かなり反動を受けるみたいだがな」ニヤリ


蒼野 「光ノ太刀のことも知ってるのか ほんとなんで知ってんだよ(まずいな こいつ異常すぎる!)」


蒼野 「(片手失ってもこの自信に満ちた顔…どんだけ余裕なんだよ 片手失っても俺たちに勝てると思ってるのか?)」



? 「…ふむ 実におもしろいな今の技 俺も真似してみるか」ググッ…ズボッ


蒼野 「…っは?」


蒼野 「(真似する?今の技を?しかも片手で?)」


蒼野 「(いや無理だ 蒼ノ太刀はそんな簡単に真似できる技じゃない しかも余程の腕がないと使えない!!)」


蒼野 「(まして片手だけでなんて絶対に無理だ!真似できるはずが…!!)」


? 「…蒼ノ太刀 一閃 蒼穹閃光」シュンッ…



蒼野 「ーっ!! ラブあぶねぇ!!」バッ!! 後ろに飛んで背中でラブを押して守ろうと…



ーっズバ!!!!


蒼野 「ーっ!!!!」ビチャァッ!! 両目に見えない鎌鼬で切られて断裂は逃れる


全員 「「ーっ!!」」


ラブ 「ーっ蒼野!!」


? 「…なるほど これはなかなかの技だ 見えない鎌鼬で相手を断裂させるとは」


? 「良い技を真似させてもらった 感謝するぞ」


蒼野 「ーっ…じょうだんだろ なんで、真似できて…!!」ダラダラ…


蒼野 「(まずい…両目やられた なんも見えねぇ)」ズキズキ…


蒼野 「(このままだとやられる 気配でなんとか全員の居場所はわかるがこれで勝てるような相手じゃない!!)」スチャッ 両目潰れた状態で刀を構える


依姫 「蒼野!?あなたまさか、その状態で戦おうとしてるんですか!!」


? 「ほぅ?目が潰れても立ち向かうか さすがだな夜一」


? 「だが気配で探知するだけで俺に勝てると思うなよ 肉眼で見ても勝てないんじゃ勝てるわけがない」


蒼野 「だとしても俺は戦わないといけない 勝てないとわかっている相手でも倒さないといけない」


蒼野 「俺には佐久間グループを壊滅するという使命がある 悪事を働いてるやつを全員始末しなくちゃいけない!」


蒼野 「俺の家族、仲間、遥に手を出したことを死んで償ってもらわねぇといけない!!」


? 「ならばこちらからも言わせてもらう お前は俺の仲間を殺しすぎた だから死ね!!」


? 「翼龍神ノ太刀 抹殺 血風乱!!」ビュンビュンッ!! 蒼野にめがけて腕に刺さった刀を振るい血の鎌鼬を数多く飛ばす



ローラン 「避けろ蒼野!」


蒼野 「(…このくらいの攻撃なら見えなくても!)」スチャッ


ラブ 「…参ノ太刀 抜剣 水路流し!!」キンキンキンキンッ!!!! 蒼野の前に出て血の鎌鼬を横に受け流す


? 「っ!」


佐久間 「うそっ!?」


蒼野 「…っえ ラブ……?」


ラブ 「…蒼野は殺らせないよ メイちゃんの彼氏を死なせることは絶対にさせない!」


ラブ 「私を守ってくれた恩人でもあるんだからなおさらね 死ぬ気で守るわ!」スチャッ


蒼野 「ラブ……」


? 「……ふむ まさかお前のようなやつが夜一と同じ技を使えるとはな これは予想外」


? 「しかもそれなりに難易度の高い水路流しを見ただけで真似るとは…これはおもしろい」


ラブ 「なにがおもしろいの?わたしは全然おもしろくないけど」


? 「俺はおもしろいんだ 夜一と同じ技を使えるやつはそうそういない お前のようなペーペーが使えるなんて想定外」


? 「…いいだろう それに免じてお前の処刑はなしにする 夜一の技をもっと盗め」


佐久間 「……っは?」


ローラン 「処刑をなしにするって…マジで言ってんのか?」


? 「俺は嘘をつかない 嘘は大っ嫌いだからな」


ラブ 「……ほんと?」


? 「あぁ ただし、ひとつやふたつじゃだめだ もっと夜一の技を盗んで多く使えるようにしろ」


? 「覚えて部下共に教え込め すぐ対策を取れるよう仕込め」


依姫 「…それはそれで見過ごすことは」


蒼野 「依姫 黙ってろ」


依姫 「………」


蒼野 「…ならこのまま撤退してくれんのか?お前の用事はラブを殺すことだったが」


? 「お前も殺すことを考えてたがまだお前には役に立ってもらわないといけない それが済むまでは殺すわけにはいかない」


蒼野 「俺がお前の役に立つと思ってるのか?」


? 「役に立ってる 佐久間グループの部下共を殺していけばいいだけだからな」


蒼野 「…ローランも言ってたが俺が殺さないといけないみたいだな なんで殺されることを望む?部下が減ってったら困るだろ」


? 「いやむしろ減らしてくれて構わない 減らなくてはいけないからな 殺されないよう殺せ」


蒼野 「…ほんとなに考えてるかわかんねぇなお前 理解できねぇよ」


? 「いずれ理解する また会おう」パチンッ



シュンっ… 指パッチンすると同時に取れた腕と共に消えていなくなる


依姫 「……行きましたよね」


佐久間 「えぇ 撤退したわ 完全に気配がなくなったわ」


ローラン 「まったくシャレになんねぇよ 自分勝手にも程がある」


ラブ 「…ーっそうだ!蒼野 目だいじょうぶ!?ちゃんと見えてる!?」


蒼野 「……いや 完全にやられたよ 両目共に見えない」ダラダラ…


ラブ 「えぇっ!?どっどうしよう このままじゃ他の人達が攻めてきたら…!!」


佐久間 「心配いらないわ いちには最高クラスの腕を持つ医者がついてるから切られても再生するわ」


ラブ 「ほんとっ!?」


蒼野 「ほんとだよ 完全に見えるようになるまでは時間かかるがちゃんと見えるようになる」


ラブ 「よ、よかった〜…もし一生見えなくなったらどうしようか戻った……」ハァァ…


依姫 「ですが見えるようになるまで時間かかるので治るまでの間見えません その間に来られたら…」


佐久間 「それに関しては安心なさい 蒼野が重症を負ってるときは手を出すなって部下たちに伝えてあるわ」


依姫 「っえ そうなんですか?なんでまた…」


ローラン 「お嬢さん 一時的共闘したとはいえ俺たちは敵だ そういうことは話せない」


ローラン 「見た感じお嬢さんもどこかの軍や指揮を取ってるように見えるが軍の情報を漏らすことはできないだろ?それと一緒だ」


依姫 「…見ただけで私が指揮をしてるとわかるんですか」


ローラン 「俺はいろんなやつを見てきたからな 指揮を取ってるやつは見た目だけで大体わかる」


佐久間 「いち 今回は助かったわ ありがと」


佐久間 「あなたのおかげでラブは死なずに済んだ 勝手な行動したとはいえ、私たちの仲間には違いない」


佐久間 「次会った時は敵だけど…その時は覚悟してね」


蒼野 「…なぁ ひとつ聞いてもいいか?」


佐久間 「なに?」


蒼野 「……おまえ、本名言ってみろ」


佐久間 「ーっ!!」ドキッ!!


ローラン 「っ!」


ラブ 「ーっ…」


依姫 「…本名?佐久間じゃないんですか?」


蒼野 「答えたくないなら別にいいんだが…ちょっと気になってよ」


蒼野 「佐久間グループの奴らが生き返ってんならあいつも生き返ってても不思議じゃない …本当の名前を言ってみてくれないか?」


佐久間 「ーっ………」ググッ…


ローラン 「……蒼野 それは聞かないであげてくれ 気になるのはわかるが」


蒼野 「………」


佐久間 「…悪いけど話せないわ あなたが私をどう思ってるかなんて知らないけど、今話すべきじゃない」


佐久間 「いつか知る時が来ると思うからその時が来るまで待ってなさい」


蒼野 「…そうか じゃあ待たせてもらうよ」


佐久間 「ラブ帰るわよ 帰ったらあなたに勝手な行動した罰を与えるわ」


ローラン 「といっても事務仕事の量を増やすだけだがな 溜まってる仕事をお前ひとりでやってもらう」


ラブ 「…溜まってましたっけ?全部やったと思うんですが」


ローラン 「他の部署の奴らが溜めてる分をやってもらう あいつら仕事が遅すぎて話にならない」


ラブ 「他の部署の分もですか!?私部門外なんですが!」


ローラン 「だから罰だと言ってるだろ これに懲りたらもう勝手な行動はしないことだな」


ラブ 「ひどーい!!」


佐久間 「…いち これ使って」スッ…ポイッ


蒼野 「っえ…っと」パシッ 気配を感じ取りなにかの液体が入った小瓶を渡される


佐久間 「止血止めよ 液体型だからかければすぐ効果がでるわ」


佐久間 「量は少ないから広げて使いなさい」


蒼野 「…ありがとよ」キュポッ 小瓶のコルクを取って封を解かす


ラブ 「あっ付けるよ?手探りじゃつけにくいでしょ」


蒼野 「へいきだよ 感覚でわかるからこれくらいどうってことない」パシャシャ…ペチャッ 自分の手に止血止めを垂らして目元につける


ラブ 「…すごいね 見えてないのに自分でできて」


佐久間 「ラブ早くしなさい」


ラブ 「あっはい!すみません!」タッタッタッ…


佐久間 「…」パチンッ


シュンっ… 佐久間が指パッチンすると同時に佐久間たちは消えていなくなる



依姫 「……行ったようですね」


蒼野 「そうだな とりあえず難は去ったな」ヌリヌリ…


蒼野 「わるいな依姫 本来倒さないといけないやつと共闘して いい思いしなかったよな」


依姫 「そんなことはありません むしろあの場で共闘しないと倒せないほどの相手だと私もわかっていました」


依姫 「共闘してなければ私たちは殺されていたかもしれません なので不快だとは思っていませんよ」


蒼野 「…そうか ならよかった」


依姫 「それよりも早く目の治療をしなければ…先ほどの薬はもうないんですか?」


蒼野 「あるけど…目の神経とかも全部戻してくれるんだろうか?ただの深手とかなら治せるが」


依姫 「……たしかにそう言われたら限度がどれくらいかわかりませんね 八意様に聞いてみなくては」


蒼野 「とりあえずは止血したから包帯巻いて傷口隠しとくか 他のやつに見られたらあれだし」ゴソゴソ…スッ 懐から包帯を取り出す


依姫 「巻きますよ 巻いたらすぐ八意様のもとに行きましょう」タッタッタッ


蒼野 「その前に雛たちのところに行って敵がいなくなったことを伝えないと 雛も連れて帰らないといけないし…っあ」


依姫 「? どうしましたか?」グルグル…


蒼野 「…あいつ雛たちの感情戻してねぇ 戻せって言ったのに」


依姫 「あっ…たしかに」


蒼野 「まぁいい 時間が経てばすぐ治るみたいだし、とりあえずは時間経過で治すか」


蒼野 「お前はもう平気なんだろ?完全に解いてもらってたが」


依姫 「はい 私はもう平気で………」





依姫 『あおのに鎮めてほしいんです あなたの手じゃないと…わたしは……』///ウズウズ…



依姫 『すみません!もう我慢できないんです このまま大人しくしててください!』///ハァハァ!!


依姫 『これはわたしがしたことなので責任とか気にしないでください!むしろ私が責任取りますから!!』///ズイッ





依姫 「……ーっ」///カァァ…


蒼野 「…依姫?どうかしたか 手止まったが」


依姫 「……いえ、なんでもありません 気にしないでください(おっ思い出してしまった…忘れてたのに)」///グルグル…


蒼野 「そうか?(どうしたんだ?なにか気にすることあったかな)」


蒼野 「(表情が見れないからわからないな さすがに気配だけで判断はできないし)」


依姫 「ーっ…」///グルグル…キュッ


依姫 「できました これで解けることはありません」///


蒼野 「おう!ありがとな 助かったよ」


蒼野 「よし それじゃ雛たちのところに行こう いつまでも心配させるわけにはいかないからな」


依姫 「そっそうですね 行きましょう」///


タッタッタッ…








さとりの部屋



さとり 「……遅いですね まだ戦ってるのかしら」


こいし 「すごい音してたもんね だいじょうぶかなお兄ちゃんたち」


ヤマメ 「蒼野は強いからたぶん平気だと思うけど…」


燐 「…さとり様 確かめに行きましょうか?猫の姿になれば少しでも見つかるリスクが減ると思いますが」


空 「わたしも鳥の姿になれば見つからないかと思います!あの人間たちを確かめに行った方が…」


さとり 「だめよ 戻ってくるまで待ってなさい」


さとり 「あなたたちを危険な目に合わせられないわ 行って見つかったらどうなることか…」


さとり 「心配いらないわ あの子は必ず帰ってくる 信じなさい」


燐 「……わかりました」


雛 「あおの……」



…タッタッタッ


ヤマメ 「っ! 誰か来たね」


全員 「「ーっ!!」」



…ヤマメ 俺だ蒼野夜ーだ 今帰ってきたぞ


ヤマメ 「っ! 蒼野か!了解 今開けるよ!」グルグル… ドアに絡ませていた糸を解いていく


こいし 「ぶじだったんだね!よかったー」


燐 「生きて帰ってきてくれた…よかった」


空 「わーい!帰ってきたー!」


雛 「よかった…」ホッ


さとり 「無事に片付いたようね 安心したわ」


ヤマメ 「はいよー 糸解いたから入れるよ!」グルグル…ギュッ



わかった 入るぞ


ガチャッ



全員 「「ーっ!!?」」ギョッ


蒼野 「ただいま みんな無事か?」


依姫 「無事ですよ みんなケガもしてなければ暴れてもいません 大人しくしてます」蒼野と手を繋いで穢れを感じ取れないよう無効にしてもらっている


蒼野 「そうか ならよかった!」


雛 「あっあおの…あなた、目が……!!」


蒼野 「っん?あー…これ?」


蒼野 「……まぁ気にするな いつものことだ!」


さとり 「いつものことって…」


蒼野 「それより問題を起こしてた奴らはみんな追い返した もう同じ悪さはしないと思う」


蒼野 「あとこの家の中なんだが…一部崩壊寸前になっちまった わるい」


ヤマメ 「いやそんなことどうでもいいよ!それよりもあんたの目 両目やられたの!?」


蒼野 「だから気にするなって いつものことだから!」


さとり 「ーっ…」タッタッタッ…



グイッ!!


蒼野 「っ!」さとりに胸ぐらを掴まれて引っ張られる


燐 「ちょっさとり様!?」


さとり 「…答えなさい あなたの目は見えてるんですか?それともやられてるんですか」


さとり 「それによっては私はあなたの怪我に責任を取らなくてはいけません 地霊殿の主である私は安全なところにいてあなたに危険な場所に向かわせました」


さとり 「まして閻魔様の使いであるあなたにケガをさせてしまったことにちゃんとした責任を取らなくてはいけません!他人任せにしてしまった私にも罪が…!!」ギリッ!!


蒼野 「……そんな固くならなくていいよ これは俺が油断したからケガしたんだ」


蒼野 「誰もお前のせいだなんて思ってないよ 気にしてくれるのはありがたいがお前が責任負う必要はない」


さとり 「でも…」


蒼野 「その気持ちだけ受け取っておくよ ありがとな」


さとり 「……ですが」


蒼野 「なら今回この家に傷つけちまったことでおあいこにしてくれ かなりひどいからおあいこになるか分からないが…」


さとり 「…あなたの目と比べたら安いものです あなたがそれでいいんでしたらそうします」


蒼野 「おう!」


依姫 「それと雛さんたちにかけられた能力なんですが…」


空 「もどるのー?」


蒼野 「……時間が経てば戻る その間は……うん」


こいし 「っえ」


燐 「…マジにゃ?」


蒼野 「うん…」


雛 「………」


ヤマメ 「……ま、まぁ 我慢すれば平気なんだよね?切れるまで我慢すれば…」


雛 「私それで我慢できたことないわ…毎回蒼野を襲って……っ!」ハッ!!


雛 「んんっ!……な、なんでもないわ」///


燐 「(今襲ったって…)」///


さとり 「…お燐たちは私がなんとかするわ 無理やりだけど暴走したらトラウマを思い出させて…」


燐 「やめてください!!」


お空 「やめてーっ!!」


蒼野 「あはは…」


依姫 「蒼野 そろそろ八意様のところに向かいましょう 早く目の治療をしてもらわないと」


蒼野 「そうだな 雛行くぞ」


雛 「えぇ」


蒼野 「それじゃさとり すまないが俺たちは行くよ 雛を見てくれてありがとな!」


さとり 「お役に立てなくてすみません 元気になったらまた来てください 歓迎します!」


蒼野 「それはありがたい!」


ヤマメ 「わたしも行くよ またなにかあったらすぐ連絡するよ」


さとり 「すみませんがお願いします」














永遠亭



永琳 「…あなたほんとにケガしてくるわね しかも両目潰してくるなんて!」プスッ


蒼野 「あはは…すみません ぐぅぅーっ!!!!」ビキビキビキビキッ!!!!!! 激瞬時治療薬(強)を打たれて全身に激痛が走る


依姫 「すみません 傷一つ付けないと言った手前、このようなことになってしまって…」


永琳 「別にあなたのせいじゃないわ 話しは聞いた限りだと蒼野が敵を守ったのが原因でしょ」


永琳 「悪いことじゃないけど始末する対象を守ってどうするのよ 言い方悪いけど自業自得よ」


蒼野 「ーっ…!!!!」ビキビキビキビキッ!!!!!!


雛 「…蒼野だいじょうぶ?辛いようなら手握っていいわよ」スッ


蒼野 「ーっ…だ、だいじょうぶだ そろそろ痛みが引いてきた……」ズキズキズキズキ…


永琳 「しばらくは見えないけどね 目が馴染むまでフランとかの相手はやめなさい」


蒼野 「いやそういうわけにはいきません 週三しか遊びに行けないのにそれを減らすなんて…」


永琳 「ならうどんげを送るからあなたは休みなさい それでいいかしら?」


蒼野 「…フランがいいと言えばいいですが」


雛 「もしくはバラバラにされるかも…それを考えたら蒼野の方がいいと思うわ」


永琳 「だとしても目が見えないんじゃ遊び相手にならないでしょ 気配である程度はわかるとしても限度があるわ」


永琳 「フランの機嫌を損ねるといろいろとまずいのもわかるけど…難しいわね」ウーン…


蒼野 「…すぐに目が馴染む薬とかって」


永琳 「いい加減にしなさい!!」バンッ!!


全員 「「ーっ!?」」ビクッ!!


永琳 「…はぁ こうやって誰かに怒るの久しぶりよ ほんとにあなたは困ったものね」


永琳 「ないわけじゃないけど、これ以上薬中漬けにするわけにはいかないのよ あなたの体が異常だからといっても限度があるの」


永琳 「ましてこんな強い薬を何度も打ってたら普通の人なら副作用で死んでるわ あなただから何回も打ってるけど本来ならこんなことしないのよ」


永琳 「なんでも薬で治そうとしないで 少しは自分の体で治してちょうだい」


蒼野 「…すみません わかりました」


永琳 「…万が一のときは使いなさい すぐに目が馴染む代わりに数分後、目が開かなくなるほどの痛みが襲ってくるけど」スッ


蒼野 「っえ 数分後にですか…?」


永琳 「あなたにすぐ治せる薬を渡したら絶対今使うでしょ だからこれでガマンしなさい」


蒼野 「うぐっ…はい ありがとうございます」スッ


永琳 「今日はもう遅いし泊まっていきなさい 下手に外出て敵と遭遇しても危ないわ」


永琳 「それと今日のことはちゃんと閻魔様に言うのよ 私からも知らせるけど本人が言った方がいいわ」


蒼野 「…そのことなんですが、今回のことは伝えないでくれませんか?」


永琳 「……っは?」


雛 「蒼野…?」


永琳 「伝えるなって…あなたなにいってるの?こんな大ケガして伝えないわけにはいかないでしょ」


永琳 「まして閻魔の使いであるあなたのことを話さないなんてやってはいけないことよ わたしが怒られるわ」


蒼野 「責任は自分が取ります なので言わないでもらえませんか」


永琳 「……理由を聞かせなさい ただ話したくないだけなら怒るわよ」


蒼野 「いやさすがに理由ありますよ…」


蒼野 「…心配かけたくないんです 勝手な行動して大ケガしたなんて知ったらどんな反応するかわかってるんです」


蒼野 「今は四季から離れて戦線離脱もされてる状態で戦ったなんて知られたらなに言われるか…まぁ怒られることに関してはいつもの事なんですが」


蒼野 「それに…少し考えたいんです 佐久間のこと」


永琳 「…あなたが過去、守っていた人に似てることよね」


蒼野 「はい ずっと思ってたんですよ…俺のことをいちって呼ぶやつはあいつしかいません」


蒼野 「俺の技を盗むことができるとしたらずっと傍にいたあいつなら可能です ただあいつは体力がなかった」


蒼野 「頭はかなり良かったのであとは体力つければ使えても不思議じゃありません 佐久間グループの連中が生き返ってるならあいつも生き返っててもおかしくない」


蒼野 「……でも、もし生き返ってるとしたらなんで佐久間グループを仕切ってるのかがわからない あいつは佐久間グループの奴らに追われて殺されたのに向こう側に着く理由がわからない」


蒼野 「元三幹部の下の右腕が言うにはあいつは支配されてる側だって言ってたが…それにあの男、俺が使えない技を使ってた」


蒼野 「俺の技はオリジナルで誰にも見せたことがない 技を知るはずがないのになぜあの男は知ってる…」


蒼野 「…っと 話が脱線しました とりあえずいろいろと考えたいことがあるので四季には言わないでほしいんです ケガしてることも心配かけたくないので…」


永琳 「………」


依姫 「…八意様 私からもお願いできないでしょうか?本来なら報告しないといけませんが蒼野の言い分もわからなくありません」


依姫 「考えがまとまっていない状況で報告しては間違ったことを伝えてしまうかもしれません まとめる時間をあげてください」


蒼野 「依姫……」


雛 「おねがい永琳 私からも頼むわ」


永琳 「……閻魔には多少のケガはしたけど動きに支障が出るほどじゃないと伝えとくわ」


永琳 「気配である程度わかるなら嘘はついてないわ …ただし、一回だけしか通用しないけどね」


蒼野 「ありがとうございます!」


永琳 「依姫 蒼野たちを適当な病室に連れてってもらえる?もしくは仮眠室でもいいわ」


依姫 「はい わかりました」


永琳 「それと送り終わったらまたここに来てもらえるかしら ちょっとききたいこもがあるの」


依姫 「? 今ではいけないんですか?」


永琳 「ふたりを送ってからがいいわ おねがい」


依姫 「わかりました では行きましょう」


蒼野 「あぁ 悪いがたのむ」


雛 「迷惑かけるわカタッ」


タッタッタッ…ガラッ


パタンっ…








数十分後…



ガラッ…


依姫 「お待たせしました 仮眠室に案内し寝かせてきました」タッタッタッ…ピシャンッ


永琳 「ご苦労さま」


依姫 「それで話というのは?」


永琳 「…そうね 本題に入る前にちょっと聞いてもいいかしら?」


依姫 「はい なんなりと」


永琳 「あなた蒼野のことどう思ってるかしら?」


依姫 「蒼野ですか?とても素晴らしい方だと思います 仲間思いが強く優しくて頭が周り、そのうえ強い…とてもじゃありませんがただの人間だとは思えません」


依姫 「犯罪者と言う割には穢れが少なく地上の民と同じなので驚きを隠せません もしこれで完全に穢れがなければ月に招待していました」


永琳 「それはやめなさい 閻魔様が黙ってないわ…」


永琳 「…やっぱりあなたあの子を目つけてるのね さっきもあの子を庇ったからもしかしたらと思ったけど」


永琳 「…本題に入るわ あなた、あの子に惚れてるでしょ?」


依姫 「………」


依姫 「ーっ!!?」///ボッ!!


永琳 「あら 図星だったかしら?恋愛とか興味なさそうなあなたがそんな顔真っ赤にするなんて」クスッ


永琳 「どういう経緯で惚れたの?聞かせてくれないかしら」


依姫 「ーっ…い、いえ 別に惚れてなんか………」///カァァ…


永琳 「そんな顔真っ赤にさせて惚れてないというのは無理があるんじゃないかしら?嘘はよくないわよ」ニヤニヤ


永琳 「ちなみに私は許可するわよ?あの子なら大事にしてくれそうだし」


依姫 「許可しないでください!!いくら八意様が許可しても月の民たちが許すはずありません!!」///


永琳 「否定しないのね 惚れてることに」(・∀・)ニヤニヤ


依姫 「あっ……」///


永琳 「まさかあなたが恋をするなんてね 昔から修行、鍛錬、任務、指揮ばかりしてたあなたが…ね」クスッ


永琳 「しかも相手は殺人鬼…全くもって予想だにしてなかったわ」


依姫 「ーっ…ね、姉様には話さないでください 絶対にからかわれるので」///


永琳 「隠せればいいけど、あなた現に顔真っ赤にさせてるから多分隠せないわよ?私が言わなくてもあなたでバレるわ」


依姫 「っ…」///カァァ…


永琳 「惚れた原因を教えてくれないかしら これは私からのお願いよ?」ニヤニヤ


永琳 「私のお願いなら聞いてくれるわよね っね?依姫」ニヤリ


依姫 「ーっ…お、仰せのままに」///



依姫説明中……


永琳 「ーっ…」///カァァ…


依姫 「…以上が、地霊殿で起きたことです これにより、その……えと はい………」///プシュー…


永琳 「…そ、そう これは…予想以上に凄いことになってたのね」///


永琳 「いくら素直にされてたとはいえ、蒼野の前でそんなにも話しちゃうなんて……」///


依姫 「公開処刑もいいところです…恥ずかしくて死にそうです」///


永琳 「…次は素面の状態で言うの?」///ニヤニヤ


依姫 「言うわけないじゃないですか!!ただでさえお互い気まずい状況だというのにそんなこと言うわけありません!!」///


依姫 「蒼野は気を使ってるのか普通に話してくれますが一瞬でも思い出したらもう目合わせられません!私が蒼野に対する思ってることを全て打ち解けてしまったんですから!!」///


永琳 「言葉だけじゃなく押し倒しちゃったものね?蒼野も期待してたと思うわよ」///ニヤニヤ


依姫 「ーっ…もう寝ます!すみませんが先に休ませてもらいます!!」///ガタッ


永琳 「だれが休んでいいなんて言ったかしら?まだ終わってないわよ」


依姫 「これ以上話せることはありません!ではっ」///タッタッタッ…


永琳 「待ちなさい依姫 ひとつだけあなたに言いたいことがあるの」


依姫 「なんですか!もう蒼野のことでしたら話せま…」///


永琳 「あなたかなり大きい声で話してるけど…ここから仮眠室までそう遠くないわよね?」


依姫 「? はい近くもなければ遠くもありませんが」


永琳 「蒼野は地獄耳なのよ しかもかなり大きい声で話してたから通路に響き渡ってるわよ」


依姫 「………」


依姫 「ーっ!!」///ボッ!!






仮眠室



蒼野 「っ……」///カァァ…


雛 「すぅ…すぅ……」蒼野と一緒の布団に入って手を握られながら寝てる


蒼野 「…あのバカ、声でかいんだよ 先生もなに話してんだ……」///カァァ…


蒼野 「(気にしないようしてたのに聞いちまったら意識しちまうだろうが…どうすんだよバカっ!!)」///


蒼野 「(次から顔合わせずらいじゃねぇか お互い目合ったら絶対に数秒間話せない……)」///


蒼野 「…な、なんとか意識しないようにしないと そうしないといろんなやつから心配される」


雛 「んっ…」モゾ…


蒼野 「っと 起こしたか?」


雛 「…すぅ……すぅ……」


蒼野 「……寝てるか よかった起こしてなくて」


蒼野 「…とりあえずもう寝よう 明日も早いし支障出ないようにしないと」


蒼野 「フランとの遊びできるかな…心配だな おやすみ…」








朝ー紅魔館門前



美鈴 「すぴー…すぴー……」


美鈴 「すやすや…すぴー……」



…めいりーん そこにいるよな?


美鈴 「すぴー……」


…また寝てるのか?おい起きてくれ


美鈴 「……ふぇ?」スゥ…


美鈴 「ふぁぁ…!誰かに呼ばれたような」グシグシ…


蒼野 「俺だよ フランの相手しにきたから入れてほしいんだ」


美鈴 「あっ夜一さんでしたか はい今入れま……」


蒼野 「……どうかしたか?」目の部分に包帯を巻いてる状態でこの場に来ている


美鈴 「……えっと、その目はどうしたんですか?前回来たときもおかしかったですが」


美鈴 「もしかして両目見えてない…んですか?」


蒼野 「……気にするな 気配でなんとかわかるから」


美鈴 「それはそれで凄いですが…」


美鈴 「…その状態でフラン様と遊ぶんですか?さすがに危険かと思いますが」


蒼野 「危険かもしれないが週三しかないフランの唯一の楽しめる時間だろ?それを無下にするわけにはいかない」


蒼野 「なんとかなるだろ 気配で壁や誰かがそこにいる程度なら感じ取れるし」


美鈴 「いやそれでも危険かと思いますが…」



咲夜 「…あら 来てたのね 約束の時間になっても入ってこないからすっぽかしたのかと思ったわ」ザッザッザッ…


美鈴 「咲夜さん」


蒼野 「生憎だがよっぽどの理由がない限りはすっぽかすことはしないよ 入院するほどのケガとかしない限りな」


咲夜 「それならいいのだけど……ってあなた その目どうしたの!?両目包帯巻いてるじゃない!!」


蒼野 「ちょっと油断しただけだ 見えなくても気配である程度はわかるから安心してくれ」


咲夜 「ある程度はって…あなた妹様がどれだけ危ないか忘れたの?能力防げても力でやられたら普通に殺されるわよ!」


蒼野 「だいじょうぶだよ フランがそういうことをするとは思えないから!」


咲夜 「ふつうにするから言ってんのよ…現に過去何人もの人間妖怪たちを潰したりしてんんっ!!」


咲夜 「……なんでもないわ とにかく危ないからその状態じゃ遊び相手はさせられないわ 妹様には私から言っておくから今日は帰りなさい」


蒼野 「…そしたらフランの機嫌損ねないか?それはそれで暴れる原因になりそうだが(今過去に何人も潰したって…)」


咲夜 「それは……」



…っあ お兄さま〜!!バサバサッ…ガバッ!!


蒼野 「おわぁっ!!?」グラッ…グッ!! いきなり誰かに飛びつかれるがなんとかバランスを取って倒れるのを逃れる


フラン 「やっと来てくれたのね 待ってたよ!」ギュー


蒼野 「ふっフランか いきなり飛びつかないでくれよ…」ポンッナデナデ…


フラン 「えへへ〜♪ごめんなさい」///


咲夜 「妹様っ!?なぜ屋敷から出て…しかも傘も刺さないで!!」


美鈴 「いぃ今傘持ってきます!」ガチャガチャッ 急いで門を開けて傘を持ってこようと…


フラン 「だいじょうぶだよ 今は曇ってるからへいきよ!」


フラン 「それにもし太陽が出てきたらお兄さまの服の中に隠れればへいき!なんとかなるわ!」


蒼野 「いや俺の服の中って…」


フラン 「……あれ?お兄さまその目………」


蒼野 「今気づいたのか …ちょっと油断してな 今両目見えてない状況なんだ」


蒼野 「けど気配でどこに誰かがなにかがあるかくらいはわかるから遊ぶのには支障ないよ 絵本を読むのはちょっと無理だが…」


フラン 「……ほんとにだいじょうぶなの?両目見えてないとあぶないわ」


フラン 「無理しないでお兄さま 体調が悪かったりケガしてる時は休んでいいんだよ フランよりも怪我を治すことを優先して」


咲夜 「っ!? いっ妹様!!?」


美鈴 「うそ…フランお嬢様が遊びよりもケガを優先した?」唖然



蒼野 「…そうか そいつは嬉しいな まだ子供(知識的)なのに気を使ってくれるなんて大人だな」


蒼野 「でもそしたらフランがつまらなくなっちまうだろ?週三でしか来れないんだから無理しなくていいんだぞ」


蒼野 「子供は遊ぶことでいろんな知識を高める お前は今まで牢屋に閉じ込められて十分な知識を得ることができなかったんだ だからなるべく早めにいろんな知識を身につけた方がいい 」


蒼野 「それに俺は目が見えなくても気配である程度わかるから鬼ごっこやかくれんぼぐらいならできる!だから遠慮しなくていい」


フラン 「…ほんとにへいきなの?お兄さまはよく無理するっていろんな人達から聞くけど」


蒼野 「それは否定しないけど平気だよ 無理はしてないから」


フラン 「それならいいんだけど…」


蒼野 「咲夜 少しフランと散歩してもへいきか?いつも館の中じゃ飽きるだろうし」


咲夜 「それはダメよ お嬢様から無断に出すことは禁止されてるの まだ能力を制御できてないから暴走しかねないという理由で」


蒼野 「なら俺が手繋いで散歩に行けば解決だな 俺に触れてれば能力は発動できない」


蒼野 「能力が使えなければ暴走することないだろ もし俺から離れそうになったら無理やりでも手繋ぐから安心してくれ」


咲夜 「そういう問題じゃないわ 情緒不安定だから能力使えなくても危険なのよ だから館外から出ることは…」



いいわよ 許可するわ


咲夜 「っ!」


フラン 「お姉さま!」


レミリア 「フラン 私の許可なしに館から出ちゃダメじゃない 心配するでしょ?」バサバサ…スタッ 日傘をさして空飛んで降りてくる


フラン 「ごめんなさい…」


蒼野 「おっすレミリア お前が出迎えてくれるなんて珍しいな わるいが今日はチェスできないぞ」


レミリア 「わかってるわよその目を見れば あなたも無茶するわね 死なないように気をつけなさいよ」


蒼野 「わかってるよ それでフランを連れて散歩に行っていいんだよな?」


レミリア 「いいわよ ただ今のあなたの状態だと心配だから美鈴も付き添いなさい」


美鈴 「わたしですか?構いませんが門番が…」


レミリア 「あなたいつも寝てるんだからいても変わらないでしょ 心配いらないわ」


美鈴 「ひどいっ!!」


フラン 「えーやだー!お兄さまとふたりで行きたーい!」ギュッ


美鈴 「追い討ちっ!!」グサッ!!


レミリア 「だめよ さすがに目が見えてない状態じゃ危ないわ 美鈴がダメなら咲夜でもいいわよ」


フラン 「やだーっ!」


蒼野 「あはは…フラン 俺とふたりで行きたいのはわかるが多少でも危険があるのは確かだ ここはガマンしてくれ」


フラン 「お兄さままで…ぶー わかったわ なら咲夜着いてきて」


咲夜 「……っえ わたしですか?」


美鈴 「妹様!?な、なんでわたしじゃ…!!」アワワワ


フラン 「お兄さまが帰ったあとは美鈴に遊んでもらってるからたまには咲夜とがいい」


美鈴 「飽きられたーっ!!」

_| ̄|○ il||li


フラン 「それならいいんだよね?お姉さま」


レミリア 「えっえぇ いいけど…まさか咲夜を選ぶとは思わなかったわ」


レミリア 「それじゃ咲夜 午前中は美鈴に仮メイド長やらせるからおねがい」


咲夜 「かしこまりました 美鈴、午前中は任せたわよ」


美鈴 「はっはい!わかりました!」ビシッ


咲夜 「それでは行きましょう妹様 どこか行きたい場所などはありますか?」


フラン 「んーっとね…っあ 魔理沙のところ行きたーい!」


蒼野 「魔理沙のところか いるかわからないが行ってみるか」


フラン 「うん!」


咲夜 「それではお嬢様 行ってまいります」


レミリア 「フランのことは任せたわよ」


咲夜 「はい 傷ひとつ付けずに戻ってまいります」


蒼野 「ふたりに怪我させないよう気をつけるよ」


レミリア 「いやあなたは無理しなくていいから…守って貰えるのはありがたいけど」













魔法の森



ザザァ…ザザァ…… 木がなびいて心地よい風が道中に吹いている



咲夜 「心地よい風ね 散歩にはもってこいな日ね」ザッザッザッ…


蒼野 「そうだな 森の中だから暑すぎず寒すぎずで気持ちいいな」ザッザッザッ…


フラン 「でも木の隙間から太陽の光が差していや!」ザッザッザッ… 日傘をさして太陽の光から逃れている


蒼野 「それはガマンしてくれ 魔理沙のところに行くにはここから通るしかないんだ 空飛んでいくことも可能だが」


咲夜 「もろ直射日光で死ぬからそれはダメよ 日傘さしながらなら平気だけど」


フラン 「でもお散歩だから空飛んでいくよりも歩いた方が楽しいわ!お兄さまも咲夜も楽しい?」


蒼野 「あぁ楽しいぞ お前の喜ぶ顔が頭に浮かんでさらに楽しさが増すよ」


咲夜 「見れないのが残念ね 今の妹様、すごく喜んでるわ」


蒼野 「悔しいな 見れたら最高だったのに」



…あら?珍しいわね 咲夜達がここにいるなんて


蒼野 「っ!」


フラン 「っあ アリス!」


アリス 「おはよフラン 元気そうね?」


咲夜 「おはようアリス 今日も人里で人形劇?」


アリス 「ううん今日は薬の材料集め ここら辺で取れるから探してるのよ」


アリス 「…それで、あなた……」


蒼野 「…会うのは二度目かな?たしか霊夢たちと屋台に来てたよな」


アリス 「えぇ…ってそこじゃなくて あなたの目のことよ」


蒼野 「あぁ目のことか 気にするないつものことだから」


アリス 「いつものことって…」


咲夜 「ほんとに気にすることないわ 前回と右目やられておかしかったから」


アリス 「ほんとにいつものことなんだ…」


フラン 「お兄さますぐムリするの アリスからもなにか言って!」


アリス 「ただ屋台で会っただけで会話もしてない相手に説教はできないわ 新聞である程度の情報は知ってるけど」


蒼野 「言われてもやらないといけない時は無理してやるから叱っても無駄だがな」


アリス 「それ言っちゃうんだ…」



おーいアリスー こっちにいっぱいあったぞー 森の奥から誰かの声が聞こえてくる


アリス 「ほんと?今そっち行くわ」


フラン 「魔理沙っ!?」(`✧▽✧´)



っん?今の声…もしかしてガサガサ


魔理沙 「…フラン?なんでお前ここに」ガサッ


フラン 「やっぱり魔理沙だー!」ガバッ!! 魔理沙に飛びついて抱きつく


咲夜 「ちょうどいい所にいたわね わざわざ家に行かなくて済んだわ」


蒼野 「おっす魔理沙 今のところ元気そうだな!」


魔理沙 「っ! 夜一お前もいた……っ!?」ギョッ


蒼野 「…どうかしたか?なんとなくわかるが」


魔理沙 「…お、おまえ その目……まさかまた!?」


蒼野 「あはは…ちょっと油断してな 数日間見えない状態だ」


蒼野 「だけど気配でなにかがどこにあるかぐらいはわかるからそこまで苦じゃないけどな 目で見ないと理解できないものに関しては無理だが」


魔理沙 「いやなにそんな軽く言ってんだよ!目が見えないとかまずいじゃねぇか 今敵に襲われたりしたら…!!」


蒼野 「その心配はない…とは言えないが低いよ ある情報を手に入れてわかったことがあって俺がケガしてたら手出ししてこないみたいなんだ」


魔理沙 「っえ そうなのか?誰がそんなこと言ってたんだ むしろお前がケガしてたら敵は好都合だと思うが…」


蒼野 「俺もそう思った だけど本来はしないらしい 俺がケガしてるとダメらしいんだ」


魔理沙 「…どういうことだ?詳しく聞かせてくれ」


蒼野 「もちろん これはみんなに伝えるつもりだったから話すよ」



蒼野説明中…


魔理沙 「…どういうことだよ あいつが親玉じゃなかったのか?あいつも支配されてるって……」


咲夜 「その話し、本当なの?聞いてた話と違くなるわよ」


蒼野 「ほんとだよ 現に俺の目はその支配してると思うやつにやられた 処刑人だと呼ばれてたが明らかに強さが異常だった」


蒼野 「しかも俺が使えない技も使えてたから確実に俺以上の実力は持ってる 誰にも見せたことがない技なのにどうやって知ったのか…」


アリス 「…また面倒なことになってるわね 今広まってる情報が変わると修正がめんどうよ」


フラン 「お兄さま そんなやつ私がやっつけてあげる!フランのきゅっとしてドカーンすればこっぱみじんだよ!」


蒼野 「相手も能力を無効にしてくるから多分無理だ 手伝ってくれる気持ちはありがたいが無理はするな」


フラン 「無理なんてしてないわ!フランは今まで何人もの妖怪人間をむぐっ!?」


咲夜 「…妹様 その話しをしてはいけませんよ」フランの口を塞いで話させないようする


蒼野 「…フラン お前はまだ世間的なことを全て理解してないからそうできるかもしれないが本来ならしちゃいかないことなんだ」


蒼野 「誰かを殺すことは愚か、傷つけること自体がいけないことなんだ だから俺みたいにならないでくれ」


フラン 「…でもそいつら悪いことしてるんでしょ?ならこっちから攻撃しかけても」


蒼野 「これ以上お前の手を血で染めたくないんだ 相手が悪いやつでもむやみやたらには手を出しちゃいけない」


蒼野 「やられるぐらいならやれって言葉はあるがやりすぎはダメだ もし相手が手を出してきたら同じくらいの攻撃はいいよ」


蒼野 「だからなにがなんでも殺したり手を挙げたりはするな いいな?」


フラン 「……わかった」


蒼野 「うん!えらいぞ ちゃんとわかってくれて俺は嬉しいよ」タッタッタッ…ナデナデ


フラン 「っ! えへへ〜♡」///ナデナデ


魔理沙 「…的確にフランのいる場所わかったな ほんとに気配でわかるのか」


蒼野 「ある程度はな なにがあるまでかはさすがにわからないがな」


蒼野 「…なぁ魔理沙 少しフランと一緒に居てあげてくれないか?今日お前のところに遊びに行きたいって言ってたから探し物しながらでもいいからさ」


魔理沙 「構わないぜ ただここでは暴れないでくれよ?さすがにこの場所を破壊されると困るぜ」


フラン 「うん!なるべくしないようする!」


魔理沙 「なるべくじゃなくてしないでくれ…」


咲夜 「それじゃ私たちは少しここで休んでましょうか 日陰で少し涼みたいわ」


蒼野 「…っえ いやフランから離れるのはまずいんじゃ」


咲夜 「魔理沙と一緒ならへいきよ あなたと同じくらいに妹様は気に入ってるから」


咲夜 「それに道無き道を通るとさすがのあなたでも通りにくいでしょ 木々に覆われてるところを気配だけで通るなんて至難な技よ」


蒼野 「…たしかに」


咲夜 「妹様 少し私たちはここで休んでますので魔理沙と一緒に楽しんできてください」


フラン 「えーふたりは来ないの?」


咲夜 「少し休憩したらそちらに向かいます なのでお願いします」


フラン 「…絶対来てよ?」


咲夜 「はい かならず!」


魔理沙 「それじゃ行くぞフラン!私についてこい!」ザッザッザッ!!…


フラン 「あははー!まてまてー!」ザッザッザッ!!…


アリス 「それじゃ私も再開するわ ここも安全じゃないから気をつけるのよ?」


咲夜 「あら?私がそんじゅそこらの妖怪に負けるとでも?」


アリス 「あなたじゃなくて隣の子によ 目が見えないんだからあなたも守ってあげなさいよ?」


蒼野 「安心してくれ 目が見えなくても戦えるから!」


アリス 「…そう ならいいのだけど」ザッザッザッ…



咲夜 「…」


蒼野 「…なんか俺に話したいことでもあるのか?休憩というのは建前っぽいが」


咲夜 「あら気づいてたの?なら話が早いわ 少しあなたとふたりで話がしたかったの」


蒼野 「他の奴がいるとまずいのか?」


咲夜 「あまり聞かれたくないわね とくに妹様にはね」


蒼野 「フランに?」


咲夜 「…もっと木のそばに行きましょ ここだと日光が当たるわ」ザッザッザッ…


蒼野 「わかった」ザッザッザッ…


蒼野 「…よっと」ストンッ 木の根部分に座り込み寄りかかる


咲夜 「…ふぅ」スゥ… 蒼野の隣に並び木に寄りかかる


蒼野 「…? 座らないのか?」


咲夜 「座りたいけど服が汚れるから座れないのよ 汚れた服で帰るわけにはいかないもの」


蒼野 「…っと ほらこれ敷けば汚れないだろ?使っていいから座れよ」ゴソゴソ…スッ 懐から薄い毛布を取り出して咲夜に差し出す


咲夜 「…用意周到ね いつも持ち歩いてるの?」スッ…パサッ 薄い毛布を受け取り下に敷く


蒼野 「あぁ 昔の習慣が今でもついててな 常に持ち歩いてる」


蒼野 「自分の世界に居るときは野宿がほとんどだったんだ 夏はいいが冬は布団がないときつくてな だから薄いがひととつ持ち歩いてた」


咲夜 「冬も逃げ続けてたのね ほんとに辛い思いをしたようね」ストンッ


蒼野 「あんただって辛かっただろ 小さい頃に時間を止める能力が制御できなくて化け物扱いされてたんだから」


蒼野 「それで殺し屋やってたんだろ?レミリアから聞いたけど」


咲夜 「お嬢様はほんとに口が軽いわね 帰ったらゴーヤジュースでも出そうかしら」


蒼野 「ゴーヤ…地味にいやな嫌がらせだな」


咲夜 「…趣旨は違うけど、やっぱり元おなじ同業者だと話が合うわね お互い過去辛いことがあったからよけいに」


蒼野 「…そうだな」


咲夜 「……あなたは妹様のお気に入りなのだからかならず生きて帰って来なさい もし死んだりなんてしたら妹様がなにをしでかすかわからないわ」


蒼野 「死ぬ気なんてねぇよ 俺はいつでも死ぬ気でやるだけで望んで死ぬことはしない」


蒼野 「奴らを滅ぼすまでは死ぬわけにはいかない だから安心しろ」


咲夜 「何度も死ぬ一歩手前までケガしてる人に安心しろと言われても不安しかないわ」


蒼野 「ははっ!なにも言えねぇ…」



ザザァ…ザザァ……


蒼野 「………」フサァ… 風が吹いて短い髪がなびく


咲夜 「…ねぇ蒼野 あなたはなんでそんなに誰かに優しくできるの?過去いろんな人から追いかけられてたのに」


咲夜 「普通の人ならみんな人間不信になって優しくなんてしないはずだけど いくら相方が居たとはいえ、そこまで優しくできるのはなぜ?」


蒼野 「…なぜと言われても困るんだが 強いて言うならみんながみんなそうじゃないと思ってるからかな」


蒼野 「俺の相方だけならまだ考え方は変わったかもしれないが相方意外にも俺のことを良く思ってくれてる奴がいた」


蒼野 「菫子もそのひとりだ 出会いは最悪だったが理由を話したら良くしてくれたよ 今でも俺に協力してくれてる」


蒼野 「そんなバカな奴らがいたからこそ俺はこんな性格になれたんだろ 殺人鬼である俺を良い目で見てくれるなんて…ほんと、バカだよな」


咲夜 「……なるほどね でもそのバカな人たちのおかげで良い性格になってよかったじゃない 私みたいに基本優しくしない性格にならなくて」


蒼野 「なに言ってんだ お前だって十分優しいだろ?お前こそいろんな奴らから化け物扱いされてたのにその性格なんだ 俺と変わらねぇよ」


蒼野 「レミリアに拾われて、そのうえこの世界に来てから世の中捨てたもんじゃないと思ったんだろ?能力が使えるこの世界じゃお前みたいな時間止められるやつは普通で化け物呼ばわりされない」


蒼野 「レミリアが言ってたよ この世界に来てからお前は変わったってな!」


咲夜 「…ほんとにお嬢様は口が軽いわね 明日の朝食はピーマンの肉詰め(肉なし)にしましょう」


蒼野 「それただのピーマンの炒め物…」



きゃあっ!! 森の奥から女性の声が響いてくる


蒼野&咲夜 「「っ!」」


咲夜 「…今の声、アリス?」


蒼野 「なにかあったのか?行ってみよう!」スクッ


咲夜 「えぇ!」スクッ


ザッザッザッ…











アリス 「いたた…ぬかるみで足滑らせちゃった まさかこんなところにあるなんて…」ズキズキ…


アリス 「今ので足くじいちゃった…まいったわね」


アリス 「…上海 魔理沙を呼んできてくれる?」スゥ…


上海人形 「シャンハーイ!」フワー…



…ガシッ!!


上海人形 「シャンハイっ!?」ギュッ!! 何者かに鷲掴みにされて捕まる


蒼野 「…なんだこれ?なんか飛んでくる気配を感じたから掴んだが」むにむにっ


咲夜 「…蒼野 それアリスの上海人形よ」


蒼野 「っえ 人形?」


アリス 「…あなたたちが駆けつけてくれたのは予想外ね でも助かったわ」


アリス 「ちょっと肩貸してくれるかしら ぬかるみで足滑らせてくじいちゃったの」


蒼野 「わかった 今行くよ」ザッザッザッ…


咲夜 「いやあなた飛べるでしょ なんで飛ばないのよ…」ザッザッザッ


アリス 「歩くより飛ぶ方が多く体力使うのよ なるべく体力は使いたくないの…っと」スクッ


蒼野 「…そういうもんなのか?俺気にしないで空飛んでたがそんな感じしなかったぞ」


アリス 「人それぞれよ 体力の消費的にはみんな飛んだ方が多く使うわ ずっと空飛んでるやつは慣れてたりして実感が湧きにくいかもしれないわ」


蒼野 「そういうもんなのか」


咲夜 「とりあえずさっき私たちが休んでた場所まで行きましょうあそこなら日陰で敷物があるから座れるわ」


蒼野 「そうだな 行こう」


ザッザッザッ…











アリス 「…」グルグル…


蒼野 「…よし これで大丈夫だな キツくないか?」キュッ アリスが捻挫した部分に包帯を巻いて治療する


アリス 「だいじょうぶよ ありがと」


咲夜 「よく目が見えない状態でできるわね それに包帯や湿布も持ち歩いてるなんて」


蒼野 「備えあれば憂いなしっていうだろ?昔からケガすることが多かったから最低限の処置セットはいつも携帯してる」スッ… 治療用具を懐にしまう


蒼野 「目が見えなくても気配でなんとなくわかるよ まして捻挫した部分は若干腫れるから場所なんかすぐわかる」


咲夜 「捻挫した部分以前にアリスの足がどこにあるのかわかる事態すごいわよ どさくさに紛れて変なところ触ってもおかしくないのに」


蒼野 「そうならないようかなり集中してより場所を探知してるよ そうしないとほんとに誤って変なところ触る可能性があるからな」


蒼野 「あとどさくさはよけいだ 俺は相手が嫌がることはしないから誤解を生むようなことを言うな」


咲夜 「でも私の足を見て興奮してたんでしょ?下着よりも足で満足と言ってたけど」


アリス 「っえ」スゥ… 足を引っ込めて蒼野から離れる


蒼野 「あのときは言葉のあやというかなんというか…どさくさに紛れて下着は見ないから安心しろって意味で言ったんだよ」


蒼野 「俺はよく一言余計なことを言うことが多いから勘違いされがちだけど 決して足を見て興奮してたわけじゃない」


咲夜 「ならなにで興奮するのかしら?男は単純だから色目を使えばなんにでも反応すると聞くけど」


咲夜 「脚フェチじゃないならあなたはどこが好きなの?答えてみなさい」


蒼野 「フェチで答えるの?また難しいこと聞くな…」


蒼野 「別に俺はここが好きってのはないが…強いて言うなら」ウーン…


蒼野 「………顔、かな?」


咲夜 「……顔?」


アリス 「また珍しいフェチね てことは女性の顔見て毎回興奮してるということ?」


蒼野 「っえ そうなるの?顔フェチだとそういう解釈になるの?それは酷くないか」


咲夜 「でも間違ってはないわよ フェチは好きな部分見て興奮するから」


蒼野 「……あの、そろそろ怒っていいかな?さすがにそれだけで変人、変態扱いされるのはイラついてくるんだが」


アリス 「じょうだんよ それだけで変態扱いしないわよ からかってごめんなさい」


咲夜 「ほんとにあなたはからかいがいがあるわね 真面目に答えるからおもしろいわ」クスッ


蒼野 「面白半分でからかわないでくれ 誤解されるから…」


咲夜 「でも脚に関してはほんとよね 下着見なくても脚だけで満足したと言ったことは?」


蒼野 「それは事実だけどよ…」



…ぱかっ


紫 「はぁい?お久しぶり」パサッ 蒼野の背後から隙間を使い現れて扇を開く


蒼野 「ーっ!?」ビクゥッ!!スチャッ 背後に現れた紫に驚き刀に手をつけ…


咲夜 「待ちなさい!紫よ 敵じゃないわ!」


アリス 「あなたほんと神出鬼没ね しかも背後からいきなり現れるなんて」


紫 「私がどこから現れようと勝手でしょ?驚いたのはそっちだし」


蒼野 「…マジで刀を抜くところだったぞ 頼むからいきなり現れるのはやめてくれ」スゥ…


紫 「ごめんなさいね 気をつけるわ」


紫 「…あなたと会うのはこれで二度目ね 初めて会った時は落とされるなと伝えたけど…落ちてないようでよかったわ」


蒼野 「…落ちるって一体どういうことだよ 先代博麗からも言われたが」


紫 「……そうね そろそろ頃合かもしれないわね あなたも疑い始めてるし」


紫 「佐久間グループの頭領のこと…なにか気づいたことはないかしら?」


蒼野 「……というと?」


紫 「あら 詳しく言わないとわからない?あなたなら察してると思うけど」


蒼野 「………」


咲夜 「…蒼野?」


蒼野 「……天龍 遥…なのか?」


紫 「…なぜそう思ったのかしら 経緯を教えてもらえる?」


蒼野 「…あいつは体力はなかったが頭はいい 俺の技をずっと見てきたあいつなら俺の技を盗めても不思議じゃない」


蒼野 「体力さえ付ければなんとかなる それにあいつ以外からいちと呼ばれたことがない 佐久間グループの奴らや民間人からは殺人鬼だの蒼野だの夜一と呼ばれてた 遥以外からいちと呼ばれたことなかった」


蒼野 「…けど理解できない部分がある なぜあれほど恨んでた佐久間グループに入ってるのか…まして頭領だろ?なおのこと理解できない」


蒼野 「あいつを守れなかったことで俺を恨んでるならまだわかる 俺を殺しにかかってきたこと何度もあったからな」


蒼野 「でも佐久間グループに入ってまで俺を殺したかったのかと思うと理解できない むしろあいつも佐久間グループを壊滅させる方を優先すると思う」


蒼野 「一時的に仲間になったとしても頭領はありえない 入ってすぐ頭になれるほど佐久間グループは甘くない かなりの知能と実力が必要だ」


蒼野 「遥だとは思う だけど確証がないし疑問点がいくつもある ほんとにわからない……」


紫 「……そう やっぱりあの子だと思うのね」


蒼野 「…その言い草だと違うのか?」


紫 「いいえあってるわ 頭領と呼ばれてる子は紛れもなく佐久間 遥…旧名、天龍 遥よ」


紫 「本当の姿を表してるところを何度も見たから確実よ 天龍遥だと知ってる方はあなたの身近にもいるわ」


蒼野 「っえ そうなのか?」


紫 「えぇ 今わかってる範囲だと慧音、小鈴、阿求、魔理沙、幽香、メディスンが知ってるわ あの子たちは目の前で見てたわ」


紫 「ただ佐久間グループに入ってる理由まではわからないわ 調べてはいるのだけど奴らの根城は愚か、能力も無効にされるから捕まえるに捕まえられなくてね…」


蒼野 「…そうか」


咲夜 「…結果的にその頭領は倒さない方がいいの?あなたの大切な人なら倒すとまずいわよね」


蒼野 「…でも倒さないと攻撃はしてくるだろ もし現れたら容赦なく倒していいよ」


アリス 「でもそれだと万が一…」


蒼野 「……やむ得ない 正当防衛でやられたらそれまでだ そのときは仕方ない」


咲夜 「………」


アリス 「………」


紫 「…いいのね?」


蒼野 「…あぁ 下手に被害が出るよりかはいい あんたも見かけたら容赦なく殺していい」


紫 「わかったわ そのようにさせてもらうわね」


紫 「私が話したかったことは以上よ またなにかあったら来るわ」


蒼野 「わかった 気をつけてな」


紫 「お互い様ね それじゃ」スゥ… 隙間の中に入っていき姿を消す



蒼野 「………」


咲夜 「…そんなに気にするなら殺していいなんて言わない方が良かったんじゃない?ましてあなたの大切ななんだから」


蒼野 「…だけど殺す気でやらないと被害が増える それを考えたら倒す気でやってもらわないと困る」


蒼野 「誰かが死んだりなんてしたら…俺は責任取れない 死んだやつを生き返らせることなんてできないんだ」


蒼野 「……だから仕方ない」


アリス 「蒼野…」



…がさっ


フラン 「お兄さまー!見てみて大きいキノコ拾ったー!」ザッザッザッ!!…


咲夜 「妹さ……ま!?」ギョッ


蒼野 「? どうした?」


アリス 「ーっちょ フランそれどこで取ったの!?超貴重な人面茸じゃない!!」


フラン 「なんか小さい声で喋ってたからもじいてきた!あとなんか気持ち悪い!」


人面茸 「キエェェェェーッ!!!!」


蒼野 「…なんかすげぇ奇声が聞こえたんだが 今の声ってその人面茸ってやつの声か?」


フラン 「そうだよ!ねぇこれおいしいの?」


アリス 「っえ えっと…味はたしか最悪だったはずよ あくまでも魔法薬を作る時に使う材料だから食用としては…」


フラン 「なーんだつまんない おいしいなら焼いて食べようと思ったのに」


咲夜 「い、妹様 さすがにそのような気味の悪い茸を食べるのはいささかどうかと思いますが…」


蒼野 「俺は見えてないからなんとも言えないが喋るキノコの時点で食べたくない」


アリス 「それ以前に食べようって考え方が出てくるフランもすごいわ…」


フラン 「お兄さまこれいる?フランいらないけど」


蒼野 「っえ えっと…俺も食用として無理ならいらないかな(もらっても使い道がない…)」


アリス 「私がほしい!それ使えばいろんな薬が作れるわ!!」


フラン 「たとえばどんなの?ボンキュッボンになれる薬とかってある?」


蒼野 「」ブー!!


咲夜 「妹様っ!?」


アリス 「ぼ、ボンキュッボンになりたいの…?一時的ならなれる薬は作れるけど」


フラン 「あるの!?それ作って!!」(✧▽✧)キラキラ


アリス 「かまわないけど…なんでまたボンキュッボンになりたいの?しかも一時的だからずっとはなれないわよ」


フラン 「それでもいい!少しでもなれればやりたいことができるから!」


蒼野 「やりたいこと…?」グシッ


フラン 「ボンキュッボンになった姿でお兄さまを誘惑するの!そしてもっと甘やかしてもらうの!!」


咲夜 「……あおの」ギロッ


蒼野 「安心しろ されても手出さねぇから あと殺意めっちゃ飛ばすのやめろ」


蒼野 「フラン そんなことしなくても甘えたいなら甘えていいんだぞ?いつも通り普通に甘えてきてくれればいい」


フラン 「でもパチェの図書館に男の人はボンキュッボンな女性を好むって書いてあったよ?スタイルが良い女性には甘いって」


蒼野 「あいつはどんな本を置いてあるんだ!しかも見た目子供の手の届くところに置くなよ!!」


アリス 「しかも甘いの意味も違うわね さすがにそこは理解できなかったようね」


蒼野 「むしろ理解してなくてよかったよ」


咲夜 「…あとでパチュリー様に言っておきます 次からは隠すようにと」


蒼野 「そうしてくれ」


フラン 「ねーねーお兄さま ボンキュッボンならもっと甘やかしてくれるでしょ?私もっとお兄さまに甘やかされたい!!」


蒼野 「いやならなくていいから なっても同じことぐらいしかできないぞ?他にどうやって甘やかせてほしいんだ」


フラン 「っえ?えっとね うーん…」


フラン 「……今よりももっと甘やかしてほしい!」ニコッ


蒼野 「具体的には考えてなかったのか…」


アリス 「むしろそっちの方がいいけどね 変なことお願いされるよりかはね」


蒼野 「たしかに」



魔理沙 「なんださっきからボンキュッボンの話して 夜一はボンキュッボンな女が好きなのか?」ザッザッザッ


蒼野 「いやべつに…てか聞いてたのか 聞いてたなら変に誤解される前に修正しとくが俺はスタイルよりも性格で見るから変に勘違いしないでくれ」


魔理沙 「どんな性格が好きなんだ?」


蒼野 「っえ …そうだな 別に悪くなければなんでもいいがあえて言うなら元気がいいやつかな!」


蒼野 「やっぱり元気があったほうがいい 元気に遊んで元気になにごとにも取り組み元気に過ごす」


蒼野 「こっちが元気なくなったときに補充…って言ったらあれかな でも補充される感覚でこっちまで元気にしてくれるようなやつを好むかな」


魔理沙 「(よしっ!元気だけは取り柄の私は当てはまる!)」

(*。>∀<)9"ッシャ!


フラン 「それじゃ苦手な性格は?」


蒼野 「苦手な性格?…固い人かな 正論ばかりぶつけてきて自分の考え方を曲げない人がちょっと苦手かな」


咲夜 「いやあなた、それ閻魔のこと言ってるわよ?あの方すごく頭固いわよ」ビシッ


蒼野 「…まぁ、うん 四季は固いな だから苦手な部分はあるよ」アハハ…


蒼野 「でもあいつは俺のことを思って言ってくれてるから仕方ないけどな あそこまで言われないと俺はすぐ無理するから」


魔理沙 「今も無理してるけどな」


蒼野 「言うな…なにも言えなくなる」


魔理沙 「それで結果的にはボンキュッボンは好きなのか?もし好きなら一時的だがなってやるぜ!」


蒼野 「いやだから、別にボンキュッボンは好きでも嫌いでもないから…」


フラン 「フランもなりたーい!アリス作ってー!」


アリス 「…作ったらあなたのメイドに殺されそうだから断るわ 現に今ものすごい顔してるわ」


咲夜 「……妹様 そのようなものを使ってはなりませんからね?しかも蒼野に使ったりなんてしたらお嬢様も怒りますよ」


フラン 「そしたらお姉さまをきゅっとしてドカーンするからいい!邪魔するなら排除するわ!」


咲夜 「それは洒落にならないのでやめてください」


魔理沙 「…っん?なんだアリス お前足怪我したのか?今気づいたが」


アリス 「ほんと今さらね さっきぬかるみに足を取られてひねったのよ 蒼野に治療してもらったからもう平気だけどね」


魔理沙 「っえ 夜一に治療してもらったのか?なんで咲夜がしなかったんだ」


咲夜 「蒼野がするって聞かなかったのよ 目が見えない状態でもできるから平気だと聞かなくてね」


蒼野 「実際にできるからな 咲夜は経験あるけど数多くはないと言ってたからな 何度も自己治療や他人の治療したことある俺の方がいいと思ってした」


咲夜 「ただ足触りたかっただけじゃないの?脚フェチさん」


蒼野 「怒るぞ」



…蒼野 聞こえますか?


蒼野 「っ! …四季か どうかしたか?」ゴソゴソ…スッ 懐から通信のお守りを取り出す


四季 『情報交換です 今現在なにか起きてたりしませんか?こちらはとくに問題は起きてません』


蒼野 「こっちも問題ないよ 今フランたちと一緒に魔法の森に来てる フランが魔理沙と遊びたいという希望に答えてな」


四季 『わかりました 問題が内容でしたら構いません くれぐれも無理しないようしてくださいね』


蒼野 「わかってるよ それじゃ…」


四季 『あっもうひとつ話があります 休暇中ですがどうしてもこちらでは手が回らなくて…』


蒼野 「別に休暇のことは気にしなくていい 仕事か?」


四季 『はい 今日の夜、人里の警備をしてほしいんです 慧音さんから依頼があったんですがこちらは夜、別の場所に行かなくてはならないのでお願いしてもよろしいですか?』


蒼野 「…っえ 警備?」


四季 『はい ですがまだ万全ではないなら無理にとは言いませんが』


蒼野 「……いや平気だよ もう目はだいぶ治ってきたし警備くらいやるよ」


魔理沙 「……っえ?」


四季 『すみませんがお願いします 慧音さんに伝えときますのでよろしく頼みます』


蒼野 「おう!任せとけ」


四季 『気をつけてくださいね では』


蒼野 「………」スッ… 通信のお守りを懐にしまう


咲夜 「…あなた、まさか目のケガのこと閻魔に話してないの?だいぶ治ってるって話したけど」


蒼野 「……うん 話してない 目のことどころかさっき話した佐久間グループのこともまだ伝えてない」


魔理沙 「おいおいまじかよ!なんで話してないんだ そんな大事なことをよ!」


アリス 「しかもその状態で警備とかできないでしょ なんで引き受けたのよ」


蒼野 「四季は別に行くところがあるって言ってたからな あいつに無理させたくなかったんだ」


魔理沙 「いや無理させたくなかったって…それでお前が無理してたら元の子もないだろ」


蒼野 「無理はしてないよ 目が見えなくても気配でわかる ある程度はな」


アリス 「いやある程度はって…」


蒼野 「それに心配かけたくないんだ ケガもそうだがまだ考えがまとまってないんだ この目のことを話すとなるとまとめてないと言えない」


蒼野 「それによっては今後の対策も変わるからな 早めにはまとめたいがまだどうすればいいか…」


魔理沙 「…なるべくは殺したくないんだよな お前の大事なひと」


蒼野 「……場合によっては殺さなくちゃならない だが殺すとしても敵になった理由だけは知りたい」


蒼野 「理由を聞かないことには殺すことはできない 俺が納得する理由なら仕方なく殺すが…」


咲夜 「納得がいかないなら?」


蒼野 「……助ける方向で考える みんなから反対されても俺は押し切るつもりだ」


蒼野 「本来なら倒さないといけないんだが殺す理由が納得のいかないものなら殺したくない 今までの悪事を許すわけじゃないけど、せめて生かすことぐらいはしたい」


蒼野 「魔理沙は反対だよな 過去に殺されそうになってるし、トラウマも植え付けられてるからなおのことな」


魔理沙 「……別に反対はしないぜ 理由が理由なら賛成するぜ」


蒼野 「……っえ」


魔理沙 「正直、わたしもあいつの事を気にしてたんだ 過去にお前がメディスンを守って切られたとき、あいつが治療してくれたんだ」


魔理沙 「殺す気でやってるなら助ける必要がない なんで助けたかを聞いたんだが教えてくれなかったがな」


魔理沙 「殺されそうになったがお前が納得する理由ならわたしも納得するぜ そのときは犬に噛まれたとでも思って忘れる」


アリス 「魔理沙…」


咲夜 「…あなた、ほんとに忘れることできるの?仮にも殺されそうになった相手を許せるの?」


魔理沙 「昨日の敵は今日の友、今まで異変起こしてたやつも今はこの幻想郷に住んで馴染んでるじゃないか」


魔理沙 「なら仲間だと思えばいいだけだ 簡単な話だろ?」


咲夜 「それは、そうかもしれないけど……」


蒼野 「…いいんだな?俺が受け入れたとき お前も受け入れるということで」


魔理沙 「構わないぜ ただし、この件はお前に任せるからな?私じゃどうしようもできないから」


蒼野 「それはわかってる なんとしてでも理由を聞いて判断する 任せてくれ!」


魔理沙 「よし!ならいいぜ」



人面茸 「キエェェェェーッ!!!!」


フラン 「うるさい」ギュゥゥ!!


人面茸 「グエェェェェーッ!!!!」フランに握り締められて苦しむ


アリス 「あぁこ、殺さないで!そのキノコは生かした状態じゃないと意味ないから!」アワワワ


魔理沙 「おいそれ人面茸じゃないか!どこで拾ったんだ!?」


フラン 「向こうで拾ったよー でもこれ以外生えてなかったよ?」


魔理沙 「いやまだ近くにあるかもしれないぜ!アリス行くぞ!」ザッザッザッ!!…


アリス 「ちょっ足くじいてるからそんな早く歩けないわよ!」ムクッ


蒼野 「ならおぶっていくよ 魔理沙は向こうに行ったよな?足は俺がなってやるから探しに行くぞ」スッ アリスに背中を向けてしゃがみおぶさる動作をとる


アリス 「っえ いやあなた目見えないでしょ 逆に危ないわ」


蒼野 「目はお前に任せる 指示してくれればそのように動くから安心しろ」


アリス 「いや安心しろって…」


アリス 「…わかったわ それじゃお願いするわ」スッ


蒼野 「まかせろ!フラン 悪いが魔理沙が走っていった方に歩いてくれ その後を追いかけるから」ムクッ


フラン 「わかったー!」ザッザッザッ…


咲夜 「わたしも妹様を追いかけるから着いてきなさい」


蒼野 「おう!アリス しっかり掴まっててくれ」


アリス 「えっえぇ わかったわ」


ザッザッザッ…










午後



白玉楼ー道場



妖夢 「やぁーっ!」ダッ!!


妖忌 「甘い!」ガッ!!


妖夢 「まだまだーっ!!」ガガガッ!!


妖忌 「ーっふん!!」バシンッ!!


妖夢 「へぶしっ!!」脳天に竹刀をぶつけられる


妖忌 「…まだまだ甘いのう妖夢 もっと警戒しろとなんども言ってるであろう」


妖忌 「しかも昔と違って変な型をしとるが…もしや蒼野の構えを真似してるのか?」


妖夢 「変な型って…父上 それは失礼ですよ」


妖忌 「だが実際に特殊な型には違いない あのような型は見たことがない」


妖忌 「よくあの型であのような動きができるよ わしにはとてもじゃないができん」


妖夢 「それは……まぁ たしかに私もできませんが」


依姫 「(…蒼野 さすがに来ませんよね?朝口酸っぱく言ったけど来そうですね…)」壁に寄りかかって体を休めてる


依姫 「(妖夢にも事情を話しておいたので来なくても平気ですが…まぁ 来たらきたで私も意識してしまうので来ないでほしいです)」///


依姫 「(朝も気にしないようしてたのに蒼野が目の前に姿を現したら頭が真っ白になってしまった…昨日の話しを聞いてたか問いかけたら知らないとは言ってたが…おそらくあれは聞いてた)」///


依姫 「(蒼野は嘘つくときに間を開けてから話す癖がある 何度か話してて気づいたがこれは間違いない)」


依姫 「(私が聞いたときも間を開けて知らないと言ってたから嘘をついてる…確実に聞いてた)」///


依姫 「(ーっ…今はまだ目が見えてない状態だからいいけど 目が見えるようになったらどうやって顔を合わせればいいんでしょうか 絶対に気まづくなる…)」///プシュー…


依姫 「(なんとかお姉様には気づかれずに済んだけどいつかバレる…もっと平常心を保たなくては)」スゥ…ハァ…



たのもー、蒼野夜一だが誰かいるか? 出入口の門の方向から声が響いてくる


妖夢 「っえ 夜一さん?」


依姫 「っえ!?」///ボッ!!


妖忌 「なんじゃあ奴来ないんじゃなかったのか?両目ケガしてるのに来たのか」


依姫 「な、なんで 今日は休むよう口酸っぱく言ったのに!」///


依姫 「(いやそれよりも来たことでまた落ち着きが…!!)」///ドキドキ…


おーいまだかー?早く入れてくれないと勝手に入るぞー


それはやめろ


妖夢 「? 今の声…魔理沙さん?一緒に来たんでしょうか」


妖忌 「わからんがとりあえず迎えに行ってあげろ 蒼野はともかく魔理沙は何しでかすかわからん」


妖夢 「はい ではちょっと行ってきます」タッタッタッ…


依姫 「わ、わたしもなぜ来たのか聞きに行ってきます」///タッタッタッ…


妖忌 「? あぁ わかった」


妖忌 「……なぜ依姫のやつ 顔を赤面させていたんだ?」


妖忌 「……まぁよい とりあえずあ奴らが来るまで座禅でもしよう」スゥ…


妖忌 「………」その場に座り込みあぐらをかいて神経を統一させる








白玉楼出入口前



魔理沙 「……おそいな やっぱり入るか」


蒼野 「やめろって 勝手に入ることはするな」


蒼野 「元々俺は来る予定じゃなかったからおそらく依姫たちと稽古してる真っ最中だろ 少し時間かかってるだけだ」


魔理沙 「そうか?じゃああと五分来なかったら入るぜ」


蒼野 「いやだから勝手に入ることはするなって…」



ガチャッ


妖夢 「お待たせしました」


依姫 「あっ蒼野!」///


蒼野 「げっ依姫 お前も来たのか…」


依姫 「げとはなんですかげとは!あなた今日は休むように言いましたよね!あれだけ言ったにも関わらず来たんですか!」///


依姫 「目が見えない状態では危ないから無理はしないよう口酸っぱく言ったのを忘れましたか!」///


蒼野 「いやー…だってな 別に動けないわけじゃないし」


依姫 「言いわけしないでください!動けても目が見えないのでは動けないのと一緒です!」///


依姫 「八意様にも言われてるのに…ほんとにあなたという方は!」///



魔理沙 「…なんで叱りながら顔真っ赤にさせてんだ?しかもよく見ると目合わせてないし」


妖夢 「目が見えない相手に目を合わせないのも変ですよね …それにしてもなぜ魔理沙さんがここに?」


魔理沙 「あぁ 夜一が白玉楼に行くって聞いてな 目が見えない状態じゃここに来るのは困難だろうから一緒に来たんだ」


魔理沙 「わたしも午前中はアリスと一緒に魔法の材料を集めてたんだが意外にも早く終わってな 暇だったからついでで来たぜ」


妖夢 「なるほど そういうことでしたか」



依姫 「であるからして、あなたは今すぐ厄神のところに帰りなさい いいですね?」///


蒼野 「いやここまで来てそういうわけには…」


依姫 「ほんとに聞かないですね!あなたはまだ無理してはいけないんですからしっかり休みなさい!」///


蒼野 「でも少しくらいなら…」


依姫 「ーっ…」///プルプル…


妖夢 「ちょっ依姫さん そんな顔真っ赤にさせなくても…」アワワワ


魔理沙 「てかよ さっきから顔真っ赤だがどうしたんだ?熱でもあんのか」


依姫 「ありません!!」///


魔理沙 「おぉっ!?そ、そんな力んで言わなくても…」


蒼野 「………」


依姫 「とにかく!今日はもう帰って休んでください 雛さんも心配してるので!」///


蒼野 「んー…雛はたぶん平気だと思うがな むしろ俺と一緒にいる方が危ない気がする…」


依姫 「それは!……な、なにも言えません」///


蒼野 「それに俺も心眼の練習するのにちょうどいいからできる限り相手してもらいたいんだ 今みたいに目が見えない状態でも戦えるようにな」


蒼野 「だから少しだけでもいいからダメかな?無理はしないからさ」


依姫 「……ちょっとこっち来てください」///ガシッ


蒼野 「っえ ちょっま、まて!引っ張るな さすがに引っ張られるとなにがどこにあるのかわからない!」


依姫 「私と一緒についてくればへいきです!早く来てください!」///タッタッタッ…


蒼野 「ついて行くからせめて歩け!早歩きじゃマジでわからん!!」タッタッタッ…



魔理沙 「……行っちまったな そそくさと」


妖夢 「行ってしまいましたね しかも裏の方に回りましたね」


魔理沙 「顔も真っ赤にさせてたけど……まさかあいつ、夜一に変なことするために人気のないところに行ったのか!?」


妖夢 「いやそれはないかと…依姫さんがそのようなことをする方だとは思えませんが」


妖夢 「それに依姫さんの立場上、そういう関係にもなるとは思えません 夜一さんは殺人鬼で地上の民なんですから」


魔理沙 「……言われてみればそうだな じゃあなんで連れてったんだ?」


妖夢 「そこまではわかりませんが…」


魔理沙 「…よし なにしに行ったのか見に行こうぜ!」


妖夢 「行っても気づかれるかと思いますが 依姫さんも夜一さんも気配で近くに誰かがいればすぐ気づきますよ」


魔理沙 「じゃあ気配を消して行くぞ!それならバレないだろ!」


妖夢 「また無茶なこと言いますね…」








白玉楼壁外



依姫 「ーっ…」///プルプル…


蒼野 「……あの、依姫?一体なにをして……」壁に背中をくっつけて依姫に壁ドンされている


依姫 「…昨日の夜、あなたはなにか聞きましたか?正直に答えなさい」///カァァ…


蒼野 「…」


蒼野 「なにも聞いてないよ 雛と一緒に寝てたよ」


依姫 「ならなぜ今間を開けたんですか!朝も同じ反応でしたが!」///


蒼野 「なんでだろうなー 俺にもわからない(棒)」


依姫 「ーっ…くぅ 八意様が変なこと言うから、あんなこと言わなければ話さなかったのに…!!」///ググッ…


依姫 「蒼野 あなた聞きましたよね?私があなたの事をどう思ってるのか全部聞いてましたよね」///


蒼野 「……聞いてたらどうすんだよ 忘れろとでも言うのか?」


依姫 「いいから聞いてたかを言ってください!それによっては私の考えが決まりますので!」///


蒼野 「……殴りまくって記憶を消すとか言わないよな?」


依姫 「できるならそうしてます できないとわかっているのでしません」///


蒼野 「(できたらやってるのか…怖ぇ)」


依姫 「早く答えてください 聞いてましたよね?」///


蒼野 「……わかったよ 正直に言うよ」ハァ…


蒼野 「聞こえちまったよ 先生と話してるのが通路に響き渡って俺の耳に届いちまった」


蒼野 「お前が俺のことをどう思ってるのかも全部聞いたよ …悪く思われてなくてよかったよ」


依姫 「ーっ…やはり 聞いてたんですね しかもすべて……!!」///ワナワナ…


蒼野 「忘れろって言われても無理だからな あんなに強調して言われたら忘れようにも忘れられない」


依姫 「このことは誰にも言ってませんよね」///


蒼野 「言うわけないだろ 人の恋愛事情を誰かに話してどうすんだ 女子トークじゃないんだから」


依姫 「…あなたはなにも感じないんですか?私があなたに好意を向けてるとわかっているのに平然としてますが」///


蒼野 「なにも感じないわけないだろ 意識するとテンパるからあえて冷静に対応してんだ」


蒼野 「俺だって男なんだからお前みたいな美人に好意を向けられて嬉しくないわけがない むしろ嬉しいし…」///


依姫 「ーっ!!」///ドキッ!!


蒼野 「……まぁ その、なんだ 誰かに知れ渡るとめんどうだからあまり気にしないようにしてくれ 俺も気にしないようするから」


蒼野 「…だからいつまでも壁ドンしてないで離れてくれ 身動きできないし恥ずい……」///


依姫 「っ…あなたはそうやって人の心を揺さぶるのが好きなんですね 私に好意を向けられて嬉しいなんて」///


蒼野 「…っえ あっいやちがう!別に揺さぶるつもりで言ったわけじゃ!」///


依姫 「では嘘なんですか?嬉しいと申したことは」///


蒼野 「いやそれは嘘じゃないが…」///


依姫 「……ほんとに、会って間もないというのに なぜこんなにもあなたに思いを寄せてるのかが理解できません」///


依姫 「しかも地上の民にこのような思いを抱くなんて…月の民たちに知られたらなにを言われるか」///


蒼野 「…なにか言われたら俺が説得するよ 俺のせいでこうなったから依姫のせいじゃないと」


依姫 「それで収まれば苦労しません 収まらないことがわかっているから困ってるんです」///


依姫 「しかも私よりも偉く強い方がいるので尚のこと聞く耳を持ちません 下手したらあなたは殺されます」


蒼野 「殺される覚悟でいけば聞く耳は持ってもらえるだろ そんな勇気ない状態で行けば聞いてもらえない」


蒼野 「それに閻魔の使いだと知ればむやみやたらには攻撃してこないと思うぜ?自分の立場を使うのは好きじゃないがこれを利用する手はない」


依姫 「…た、たしかにすぐには攻撃してこないとは思いますが」


蒼野 「安心しろって!もしお前の身に何かあればすぐ助けに行く 相手がどんなやつだろうが関係ねぇ」


蒼野 「お前の上司だろうが偉いやつだろうが強かろうが必ず助ける!心配するな」


依姫 「ーっ…」///カァァ…


蒼野 「…だから、離れてくれないか?話しててあれだが、さらに恥ずかしくなってきたから…」///


依姫 「……あなたとはもう少し仲を深めた方がよさそうですね お互いのことをよく知っておかないといけません」///


蒼野 「…っえ」


依姫 「…このような感情を抱くのは初めてなのでなにをどうすればいいのかわからないんです なのでとりあえず仲を深めるためにもっとお互いのことを知った方がいいと思うんです」///


依姫 「これからはあなたにもっと積極的になっていきます なのでそのときはよろしくお願いします」///


蒼野 「…な、なにをお願いされてるんだ俺は?いろいろ突っ込みたいところはあるが……うん わかった」///カァァ…




魔理沙 「ーっ…あ、あいつらなにやってんだよ!」///ワナワナ そこらに生えてる木々に隠れて二人の様子を伺っている


妖夢 「よ、依姫さんが夜一さんを壁ドンしてる…まさか、こんなことが……」///カァァ…


魔理沙 「遠すぎてなに話してるかまではわからないな でもこれ以上近づいたら絶対にバレるぜ」


魔理沙 「なに話してんだよ…まさか告白してるんじゃねぇだろうな!」


妖夢 「わ、わかりません 可能性としてはゼロではありませんが…」///


魔理沙 「くそぉ このままだと夜一が取られちまう!こうなったら一発マスパを撃って邪魔してやる!」スチャッ


妖夢 「ちょっ!?それはまずいですよ!邪魔するのもまずいですがマスタースパークを放つのもまずいです!!」


妖夢 「まだ依姫さんが夜一さんに告白してると決まったわけじゃありません!落ち着いてください!」


魔理沙 「いやあれはしてるぜ!壁ドンしてる時点で告白してるのと一緒だ!」


魔理沙 「あんな堅物女にやらないぜ!くらえ マスタースパー…」


妖夢 「ダメですって!それをやったらケガしますから!」グイッ 魔理沙の手を掴み上に上げる


魔理沙 「ちょっ!?今動かしたら!!」


バシュゥゥウンっっ!!!!!!



依姫 「ーっ!? なんですか今の音は!」


蒼野 「…っ! 依姫あぶない!!」バッ!!スチャッ すぐさま依姫の背後に周り刀を構える



木の枝 「「」」バサバサバサバサッ!!!!!! 蒼野たちより少しズレた上空からマスタースパークで折れた木の枝が大量に落ちてくる


蒼野 「(気配でわかるがかなり数多いな だがこれくらいなら!)」


蒼野 「参ノ太刀 抜剣 鏡流し!」ヒュンッ!!



ガガガガガガっ!!!!!! 数多く降ってきた枝を跳ね返して降ってくる枝にぶつけ軌道を変える



木の枝 「「」」バラバラバラバ… 多くの木の枝は蒼野たちに一本も当たらず横に落ちていく


依姫 「っ…す、すごい 見えてないのに全て気配で……」唖然


依姫 「(いやそれ以前に目の見えていた私よりも素早い判断で木を退けるなんて…またしても助けられた)」


蒼野 「…ふぅ 全部弾けたな あぶなかった」ヒュンッ!!…スチャンッ


蒼野「だいじょうぶだったか?依姫 木の枝当たってないか」


依姫 「はっはい だいじょうぶです ありがとうございます」


蒼野 「ケガひとつないようでよかった 女に傷が付いたら大変だからな 守れて安心した!」


依姫 「っ…」///ドキッ


依姫 「(またそうやって私を…)」///ドキドキ…



魔理沙 「だっだいじょうぶか夜一!ケガしてないか!?」タッタッタッ!!…


妖夢 「あぁ桜の木がめちゃくちゃに…」


蒼野 「だいじょうぶだ ケガはしてないよ 俺も依姫もな!」


魔理沙 「そっそうか よかったぜ…」ホッ


妖夢 「…まぁいいか ここの桜は塀で隠れて見えないし」


蒼野 「にしても魔理沙 なんでこっちにあのレーザーを放った?あれお前のレーザーだよな」


蒼野 「しかも完全にこっち向けてあぶないだろ なんでそんなことした」


魔理沙 「っえ あっいや、それは……」タラー…


蒼野 「…まぁいい 次からはしないでくれよ」


蒼野 「それじゃ稽古するか 依姫との話しも終わったし早くしようぜ」


妖夢 「……あの、夜一さん 稽古する前にひとつお聞きしてもいいですか?」


蒼野 「なんだ?」


妖夢 「…えっと、夜一さんと依姫さんって付き合ってるんですか?先程壁ドンされてましたが」


依姫 「ーっ!!?」///ドキィッ!!


蒼野 「付き合ってないよ それ以前に俺は閻魔の使いをしてる間は誰とも付き合えない 四季に言われてるからな」


妖夢 「ではなぜ依姫に壁ドンされていたんですか?」


蒼野 「…」


蒼野 「俺が言う事聞かないから逃げないように道を塞いでたんだ 見た感じ壁ドンだが実際には逃げ道を塞いでただけだ」


妖夢 「そうなんですか?」


魔理沙 「…うそだな」


蒼野 「……っえ」ドキッ


妖夢 「…魔理沙さん?」


魔理沙 「今間を開けただろ お前嘘つくときって行動で表さないけど間を開ける癖あるんだよな」


魔理沙 「今まで間を開けてる時があったから不思議に思ってたがそういうことだよな」


蒼野 「っ…」タラー…


蒼野 「なんのことかな 俺はべつに嘘なんて…」


魔理沙 「今も間開けたぜ また嘘ついたよな?」


蒼野 「ーっ…」ギクッ…


依姫 「ーっ…」///カァァ…


妖夢 「…それじゃ先程の壁ドンはそういう意味の……!」///カァァ…


魔理沙 「…依姫 おまえ夜一に惚れたのか?じゃなきゃあんなことしないよな」ギロッ


依姫 「そ、それは……」///アタフタ


蒼野 「…魔理沙 それ俺の前で言わせるのか?それはどうかと思うぞ」


蒼野 「別に依姫が俺のこと好きだろうが嫌いだろうが勝手だろ お前には関係ないだろ」


魔理沙 「関係あるぜ 私はお前のことが好きなんだ 取られたくないぜ!」


妖夢 「えぇーっ!!?」///


蒼野 「そんなド正直に言わなくていいから…逆に反応にこまる」


蒼野 「取られる取られない以前に俺はは誰とも付き合えないから取られる心配ないだろ それに俺には付き合ってた人がいたし」


魔理沙 「でも今はいないんだろ?閻魔の使いから外れたら誰かと付き合えるだろ その時は誰と付き合うんだ?」


蒼野 「閻魔が犯罪者を手放すとは思えないが…普通に考えて罪を償い終えたらそのまま継続させるか地獄に落とすかするだろ」


蒼野 「いくら罪を償ったとしても人を殺してるに違いない そんな閻魔は甘くないよ」


魔理沙 「じゃあ付き合えるとしたら誰にするんだ?今まで会ってきたやつの中から選んでくれ」


蒼野 「それをわざわざ聞く必要はあるのか?もしお前じゃなかったらどうすんだ」


魔理沙 「…それは……」


蒼野 「聞いていいことと聞いちゃいけないことくらいわかれ いいな?」


魔理沙 「っ……」ググッ…


妖夢 「あぁあの!そんな 怒らなくても…」アワワワ


蒼野 「怒ってねぇよ このくらいじゃ怒らねぇよ」


蒼野 「…別にお前のことは嫌いじゃないよ むしろ好きな方に入る 元気があっておもしろいしな」


魔理沙 「っ!」


蒼野 「ただ俺は今誰かと付き合おうとは思ってない 四季に言われてるっていうのもあるが殺人鬼である俺がそんな簡単に誰かと付き合おうなんて思えない」


蒼野 「もし付き合える状況ならお互いのことをよく知ってから付き合う それが絶対条件だ」


魔理沙 「…時間かけろってことか ならまだ誰とも付き合わないってことだよな?」


蒼野 「今のところはな まぁ佐久間グループを始末しないことにはどうにもならない まずはあいつらを始末しないとな」


魔理沙 「ならパパっと片付けてお前と親密度を上げるぜ!そうすればチャンスあるんだよな!」


蒼野 「パパっと片付けられるような相手じゃないんだが…まぁ片付けて罪を償い終わった後が自由なら考えるが」


魔理沙 「よーし!なら私も特訓しないとな お前に認めてもらえるように!」


魔理沙 「妖夢 私も参加させてもらうぜ!武器はもちろん八卦炉を使ってやるから避けるか断ち切ってくれよ!」


妖夢 「いや無理ですから!避けるならまだできますが断ち切ることはできません!!」


魔理沙 「為せば成る!…それと依姫」


依姫 「な、なんですか」///


魔理沙 「スペルカードでは負けるが恋では負けないからな!覚悟しとけよ!」


依姫 「べ、別にわたしは蒼野のことなんて……」///


魔理沙 「じゃあ夜一はもらっていくぜ いいな?」


依姫 「それはダメです!蒼野は渡しま……っ!」///ハ


依姫 「…おほんっ!蒼野は良き友なのでそう簡単には渡しません 挑戦状、受けて経ちます」///


蒼野 「おい 勝手に人を使って争うな」


妖夢「あはは…大変ですね」













夜ー慧音の家



慧音 「…それじゃ妹紅はこちらを頼む 私たちはこっちの方を警備に当たる」スッ 人里の全体図をテーブルに広げて警備するところを確認してる


妹紅 「わかった こっちは任せてくれ」


妹紅 「しかしよくこんな状況下で許可したな 何度か夜被害が出てるのに」


慧音 「本来なら出したくなかったがいつまでも皆を心配させるわけにはいかない 少しでも切羽詰まった状態を改善させたくてな」


慧音 「向こうの申し出だからちょうどいいと思って受け入れた あとは何事もなく終えてくれればいいが…」


妹紅 「……てか夜一遅くないか?あいつまだ来ないけど」


慧音 「そろそろ来ると思うが…」



コンコンっ


慧音さん遅くなってわるい 今来た


慧音 「っん 噂をすれば…今出る」スクッタッタッタッ…


ガラッ…


慧音 「…っえ」



蒼野 「こんばんは慧音さん 時間は間に合ってるよな?」


雛 「時間は間に合ってるわ へいきよ」


依姫 「こんばんは 夜分遅くすみません 蒼野の付き添いで参りました」


妹紅 「……よ、依姫?それに雛まで なんでお前たちがここに」


蒼野 「あはは…わるい 雛は夜一人だと怖いから一緒に着いてきたんだ 依姫は俺の身を案じて来てくれた」


蒼野 「魔理沙も来たかったみたいだが…人里には行きたくないって言って来なかった なんか親父がいるから来たくないとか…」


慧音 「いやそんなことはどうでもいい!お前その目はどうした!?両目包帯巻いてるじゃないか!」


妹紅 「っえ!?」


蒼野 「ちょっとしくじってな 目は見えなくても気配は感じ取れるから平気だよ」


慧音 「そういう問題ではない!閻魔はお前がケガしてること言ってなかったぞ …まさか報告してないのか?」


蒼野 「…あぁ ちょっといろいろ悩んでてな まとまってないから話してないんだ」


蒼野 「まとまってから話そうと思ってたんだが、そのときに四季から人里の警備を頼まれてな 四季も別の用事があるみたいだったから引き受けたんだ」


依姫 「なので私も着いてきました 目の見えない状態では限度があるので手伝いに参りました」


慧音 「手伝いに来てくれたのはありがたいが…だとすると蒼野はきついな その状態では今日の警備は難しい」


妹紅 「だな 今日はいつもの警備と違うからな」


雛 「いつもとちがう?どういうこと」


慧音 「…これは閻魔にも伝えてないから言わないでもらえると助かる ましてこの状況下でやるのはまずいからな」


蒼野 「…てことは、最初から俺に任せる予定だったのか」


慧音 「あぁ もしダメなら閻魔に話して許可をもらっているところだがお前ならそういうのを抜きにしてできるからな 言い方悪いが手間が省ける」


妹紅 「慧音 とりあえず中に入れて話をしようぜ 立ち話もなんだし」


慧音 「そうだな 上がってくれ」


蒼野 「あぁ邪魔するよ」









蒼野 「…ライブ?この世界にもそういうものがあるのか」畳の上に座って話を聞いている


妹紅 「たまにな 騒霊たちが人里の中でライブしたいって言ってきたからそれを許可したんだ」


慧音 「この状況だから皆ストレスや不安を抱えているからな それを少しでも紛らわそうと思って許可した」


蒼野 「なるほどな たしかにこの状況下でそんなことしたら四季は怒るだろうな 何度も騒ぎが起きてるからそんなことしたらまた出るかもしれないからな」


雛 「でもこの状況下だからこそやるべきだと思うわ みんな元気なくしてるなら元気づけた方がいいわ!」


依姫 「私はどちらでも構いません 人里の方とは関わりがないので反対する権利がありません あなた方に任せます」


蒼野 「俺はいいと思うぞ?四季はダメでも俺は許すけど」


慧音 「そう言ってもらえると助かる 説得しなくて済んだ」


慧音 「…だがその状態じゃキツいことは確かだ 目が見えないんじゃ危ない」


妹紅 「そうだよな 幸いにも依姫が来てくれたからよかったが」


蒼野 「だいじょうぶだよ 万が一のときは永琳先生から目がすぐ治る薬をもらってる これ使えば数分間は開けられるから!」


慧音 「数分間…?その後はどうなるんだ」


蒼野 「激痛が走って目が開けられなくなるらしい 使ったことないからどれくらい痛いかはわからない」


妹紅 「ハイリスクハイリターンだな!数分しか持たないなら危ないだろ!」


慧音 「蒼野 頼んで来てもらってなんだがさすがに目が見えない状態じゃ任せられない いくら気配でわかるとはいえ…」


依姫 「ですが警備は多い方が良いのではないでしょうか?まして人が多く密集するところならなおのこと」


慧音 「それはそうだが…」


依姫 「蒼野なら平気ですよ 目が見えなくとも気配だけですべての攻撃を防いでしまうほどの実力を持ってます 先程稽古をしてましたがほんとに見えてないのか疑うほどです」


依姫 「それに近くには厄神がいます なにかあれば代わりの目となるでしょう」


雛 「…っえ あっうん 蒼野の代わりに私が目になるわ 安心して」


慧音 「…しかし」


妹紅 「慧音 もう許可しようぜ?たぶんなに言っても聞かねぇよ」


妹紅 「ふたりもそうだが夜一も辞める気はないだろ 薬を使ってまで警備してくれるって言ってるから言っても無駄だ」


蒼野 「さすが妹紅 よくわかってるじゃないか?お前の言う通りやめる気はない」


蒼野 「だから参加させてもらうぜ 無理しない程度にな!」


慧音 「……ほんとに、無理しないか?」


蒼野 「たぶん」


慧音 「おいー!そこは無理しないというところだろ!たぶんじゃ絶対無理するだろ!」


蒼野 「時と場合によるよ 里の人たちが襲われたりしたら無理はする それ以外はしない それなら納得だろ?」


慧音 「っ…里の者たちのことを考えてくれるのはありがたいがそういう問題じゃ……」



コンコンっ


慧音さーん!そろそろお願いしたいんですけどー!


ちょっリリカ もう少し丁寧に…


早く演奏したいでーす!


メルランあなたまで…


慧音 「しまった!もうそんな時間か!?まだどこを警備すればいいか話してない!」


慧音 「蒼野 警備は任せるが無理はするなよ!いいな」


蒼野 「あいよ できる限りするよ」



…っん?なんだお前たちは こんなところでなにしてる?


っえ?あれ あなたは…?


人里の警備を任された者だ 責任者がここに居るということで来たんだ


あなたが警備してくれる方ですか!すみませんが今日はよろしくお願いします!



蒼野 「…この声、まさか!」


依姫 「そのまさかかと思います」


慧音 「今行く!」スクッタッタッタッ…


ガラッ



リリカ 「やっほー!迎えに来ましたー!」


メルラン 「今日はよろしくお願いします!」


ルナサ 「ふたりとも…すみませんこちらが頼む側なのに」


慧音 「いや気にしなくていい …それと」


ローラン 「ローランだ 自警団長に頼まれて来た 人里の住民じゃないが警戒はしないでくれ」


蒼野 「ローラン!なんでお前がここに!?」


依姫 「…あなたも警備を任されたんですか?」カタッ 腰につけてる刀に手をかけていつでも抜けるようにする


ローラン 「っん?なんだお前たちもいたのか これは偶然」


ローラン 「あとお嬢さん刀に手をつけなくても心配するな 今は警備を任されてきたから平気だ」


依姫 「…ほんとですか?」


ローラン 「あぁ 詳しくは話せないがな」


蒼野 「…」


妹紅 「…なぁ あいつ大丈夫なのか?前回会ったときお前めちゃくちゃ警戒してたが」ヒソヒソ


妹紅 「もしまずいなら断るが…」


蒼野 「…いや、へいきだろ たしかにいろいろあいつにはあるがそこまで警戒しなくてもいい」


蒼野 「むしろあいつも警備に参加してくれるのはありがたい あいつはかなり強いからな」


妹紅 「…そうか お前が平気だと言うならいいか」


蒼野 「慧音さん もう向かうなら行こうぜ 向かいながら警備するところを教えてくれ」


慧音 「…大丈夫なのか?この者も警備させて」


蒼野 「だいじょうぶだ 俺が保証する」


慧音 「……わかった 信じよう」


ローラン 「信じてもらえて助かるよ …てか蒼野、おまえ両目が見えないのに警備するのか?まだ治ってないよな」


ルナサ 「…っえ」


蒼野 「気配である程度はわかるから平気だ それに俺の目となってくれるひとがいるから心配いらない」


ローラン 「そうか ならいいが」


リリカ 「いやよくないでしょ!目見えないのに警備は危ないよ!?」


メルラン 「しかも蒼野ってたしかあの殺人鬼よね 佐久間グループを排除してるっていう人間」


ルナサ 「…慧音さん まさか目の見えない方を警備させようとしてるんですか?さすがにそれはひどいかと思いますが」


慧音 「いや、ケガしてる報告を受けていなくてな 来たときに知ったんだ」


慧音 「目が見えないんじゃ危ないからしなくていいと言ってるんだが…」


蒼野 「目が見えないくらい平気だよ 気配で探知できるから心配するな!」


慧音 「と言って聞かなくて…」


ルナサ 「…蒼野さん、でしたよね あなたのことは新聞などで情報は知ってます あなたが化け物級に強い人間だということも」


蒼野 「あのやろう…新聞にまで化け物って載せてんのか 焼き鳥にしてやろうか」


雛 「まずそうね」


ルナサ 「目が見えていれば喜んで警備を任せていましたがさすがに両目が見えない状態では任せられません」


ルナサ 「いくらあなたがどんなに強くても周りが見えないのでは話になりません なので無理はしないでください」


蒼野 「なら目が見えなくても平気だという証拠を見せればしてもいいか?」


ルナサ 「っえ ……そ、そうですね 目が見えなくてもちゃんと辺りの状況を判断できれば構いませんが」


蒼野 「よし!なら見せてやろうじゃねぇか 外出て見せてやるよ」スクッ


雛 「蒼野離さないでね」ギュッ


蒼野 「っとわるい」


リリカ 「…なんで手繋いでるの?てかそのひとって…たしか厄神、だったよね」


メルラン 「いや厄神よ!なんで厄神がここに!?」


蒼野 「いろいろあってな 俺が触れてる間は厄を受けないから安心してくれ」タッタッタッ…


ルナサ 「っえ そうなんですか?」


ローラン 「あいつは能力を無効にする力を持ってんだ さらに結界も操ることができるらしい」


ルナサ 「ーっえ!?の、能力を無効にする!?」


蒼野 「やっぱりもう情報行ってたか さすが早いな」


ローラン 「まぁな いろいろあるからな」


妹紅 「(もう情報が行ってる?なんか刺のある言い方だな まるで敵に伝わってるかのような言い方だ)」


妹紅 「(やっぱりこいつ、本来味方じゃないのか 夜一は気にしなくてもいいとは言ってたが…)」


蒼野 「ローラン 少し手合わせしてくれ 俺が目見えなくてもお前の攻撃を防げるかを証明したいから」ザッザッザッ…


ローラン 「はいよ 左手は厄神のお嬢さんと手繋いでるから右手だけで防げる攻撃をするぞ」ザッザッザッ…


蒼野 「助かるよ …よし!それじゃ本気で来い!」ザッザッザッ


ローラン 「それじゃ遠慮なく」ザッ…


ルナサ 「っえ!?消え…」



ローラン 「」パシンっ!!!! 蒼野の右側に現れて拳を振るうが…


蒼野 「…さすが早いな 気配で追ってなかったら普通に殴られてただろうな」ググッ… 物音ひとつ立てないローランの動きを気配で把握して手のひらで受け止める


蒼野 「けどそれ本気じゃないだろ?気配で感じる限り 半分くらいか」


ローラン 「そこまでわかったか さすがに目が見えない相手に本気でやることもないからな」ブンブンッ!!


ローラン 「けどこのくらいでも十分だろ?物音ひとつ立てないで攻撃したのにそれを防いだんだ 並のやつが暴れても止められるということだ」ヒュンヒュンッ!!


蒼野 「その通りだな だがお前を本気にさせたら恐ろしいな」パシパシッヒュンヒュンッ


ローラン 「俺もお前を本気にさせたら無事じゃ済まなそうだ 相手にとって不足はないがな」タン…タタッ 蒼野に全て攻撃を防がれて後ろに飛び跳ね距離をとる


ローラン 「なら…少し本気出すか これを止められたら目が見えなくても警備は可能だ」スゥ…キュッ 両手に黒い手袋をして本気になる


ローラン 「……行くぞ」ダンっ!! 全速力で蒼野に突っ込んでいく


蒼野 「ーっ!!」ゾクゥッ!! 凄まじい殺気に背筋が凍りつく


蒼野 「(これは…まずいっ!!)」ガバッ


雛 「っえ きゃあっ!?」ダンっ!! 蒼野に抱き抱えられて横に飛び跳ねる


ローラン 「」ブンっ!!!!



…グシャァッ!!!!


近くに生えている木 「」グラァ…ドスンっ!! ローランの放った拳は空振るがあまりの衝撃に空気が押されて近くに生えていた木に衝撃波が放たれて折れる


メルラン 「…っへ?」


リリカ 「…なんで木がいきなり倒れたの?」


ルナサ 「……まさか 今のローランさんが…?」



ローラン 「…さすがに避けたか まぁ今のは避けるのが得策だな」スゥ…


ローラン 「あれでまだ八十ぐらいだぞ?そんなんじゃ俺に勝てないぞ」


蒼野 「…あんな化け物じみた攻撃受け止められるか 止めてたら骨折ってるわ」


ローラン 「だろうな 今のは骨折る気でやったからな まぁそれをわかって避けたお前の判断は正しいがな」


ローラン 「今の攻撃をはすぐに判断して避けたから警備は平気だな むしろお前みたいなやつが協力してくれるならありがたい なにかあったとき心強い」


蒼野 「お前に認めてもらえるのはありがたいな わるいな雛、いきなり抱き抱えちまって 手痛くなかったか?」


雛 「えっえぇ だいじょうぶ びっくりはしたけど…(だっ抱き抱えられて…)」///ドキドキ…



妹紅 「…おい、今のなんだよ 空ぶった攻撃の衝撃がありすぎて折れたのか?」


慧音 「まさか…いやでも、なにか能力を使ってやったようには見えなかった

空ぶった攻撃の勢いが強すぎてほんとに折れたのか?」


依姫 「(…あの方もやはり強者ですね 前回会ったときに薄々気づいていましたが)」


ローラン 「ルナサ あいつも参加させて平気だ 目が見えなくても完全に判断できてる」


ローラン 「俺の攻撃をぜんぶ防いで避けれたから心配いらないだろ それともまだなにか心配することあるか?」


ルナサ 「っえ あっえと…だ、だいじょうぶです ふたりの攻防を見て任せても平気だとわかりました」


ルナサ 「すみませんが今日はよろしくお願いします」


蒼野 「おう!任せとけ」


ローラン 「慧音さん どこを警備すればいいか教えてくれるか?場所を聞きたい」


慧音 「…わかった(この者強すぎる 物音立てずに攻撃するとは…最後の攻撃なんて蒼野が避けるほどだ ほんとに危なかったんだろう)」


慧音 「(警備するものとしては非常にありがたいが敵だったら最悪すぎる…蒼野が目をつけてる者だから敵である可能性も未だゼロじゃない 何度も里に来て団子を買ってるようだが騒ぎは起こしてない)」


慧音 「(敵だとは思いたくないが蒼野も平気だと言うし今のところはだいじょうぶだろう 今のところは…)」


蒼野 「それじゃ向かいながら教えてくれ もう開始するみたいだからな!」


慧音 「あぁ お前たちの警備場所は会場内だから重要な場所だ よく聞いてくれ(頼むから敵でないことを祈る 敵であっても里の者に手出しはしないでほしい)」


慧音 「それでは向かおう(もし手出ししてきた場合にはその時は…)」


ザッザッザッ…













人里中央部ー仮ライブ会場



ガヤガヤ…


里の住民 「おいそろそろ始まるぜ!楽しみだな!」


里の住民 「あぁ!最近ずっと家ん中にいたから退屈だったんだよ ほんと楽しみだぜ!」


里の住民 「里の中でライブなんて最高だな!何度か見てきたがあれはいいものだよ!」


里の住民 「しかも歌ってる子かわいいし…ぐへへ!」


里の住民 「…手出すなよ?」



蒼野 「…へー 意外にも人集まるもんなんだな?ライブ会場とか初めてだからこんなに人が集まるとは」ザッザッザッ…


依姫 「私も初めて来ました ライブというものはおもしろいのでしょうか?」


雛 「わからないわ 私も来たことない…」


ルナサ 「っえ みなさん来たことないんですか?」


蒼野 「あぁ 追いかけられてた身だからな ライブ会場とか寄ってる状況じゃなかったし」


依姫 「月にそのような概念はありません」


雛 「厄神だから…」


ローラン 「………」


メルラン 「ローランさんもないの?」


ローラン 「……ないわけじゃないがいい思い出がない わるいが聞かないでくれ」


リリカ 「っえ 良い思い出がない…?」


慧音 「それじゃ私たちは各場所に行って警備してくるからお前たちは話したとおり、この辺の警備を頼む」


妹紅 「もしなにかあったら呼んでくれ 叫べばすぐ来る」


蒼野 「わかった 気をつけろよ」


ザッザッザッ…



ルナサ 「それでは私たちもバックヤードに行って準備をしてきますのでよろしくお願いします」


メルラン 「私たちの演奏に夢中になりすぎて警備忘れないでね?」


リリカ 「でも夢中になってくれたらなってくれたで嬉しいけど!」


蒼野 「はははっ!なら聞きながら警備させてもらうよ 夢中にならない程度にな」


ザッザッザッ…



蒼野 「…よし!それじゃ俺たちも配置について警備を…」



…ーっ!? あっ蒼野!?


蒼野 「…っん?」


ミスティア 「な、なんでここにいるの!?てかその目どうしたの!?」


響子 「お久しぶりです!閻魔様と一緒に来た以来ですね」


蒼野 「ミスティアと響子か お前たちこそなんでここに?」


ミスティア 「私たちは今日ライブするために来たの 何度も参加してるから誘われてね」


響子 「わたしとミスティーはペアなんです!なので私も参加しに来ました!」


蒼野 「そうだったのか たしかにミスティアは歌うまかったもんな?またあの歌声が聞けるとは嬉しいな!」


ミスティア 「ーっ!! あ、ありがと…」///カァァ…


響子 「それで夜一さんたちはなぜここに?しかも両目包帯巻いて尚且つ。厄神まで居ますが…」


蒼野 「いろいろあってな 説明すると…」



蒼野説明中…


ミスティア 「そ、そうだったんだ 両目潰れてる状態で警備なんて…」


響子 「能力も無効にできるなんてすごいですね!やはり化け物と呼ばれるだけありますね!」


蒼野 「化け物はよけいだ」


雛 「…」ジー…


依姫 「…」ジー…


ミスティア 「…えっと、なに?ふたりしてわたしを見て」


雛(独占) 「……蒼野は渡さないわよ」ギュッ 蒼野の腕に自分の腕を絡めて身を寄せる


依姫 「ーっな!?」///


ミスティア 「ーっ!? あ、あなたなにやって!!」///


蒼野 「雛おちつけ また独占欲が出てるぞ」ポンッ 雛の頭の上に手を乗せて落ち着かせる


雛 「っ! …ごめんなさい また出てたわ」スゥ… 絡めるのをやめて手を握った状態に戻す


蒼野 「…今雛は独占欲の能力をかけられてるんだ さっきも話したが俺でも無効にできないから許してくれ」


ミスティア 「っあ そ、そうだった ごめん忘れてた…」


依姫 「…ですがあまりいいことではありませんがね いくら能力のせいとはいえ、むやみに手を絡めるのは」ムスッ


蒼野 「仕方ないだろ能力のせいで制御が聞かないんだから これでもまだ軽い方だからな?」


ミスティア 「…っえ 軽いほう…?」


蒼野 「っあ …なんでもない 聞かなかったことにしてくれ」


ミスティア 「うっうん…(これで軽い方って…いったい何したの!?)」///


響子 「ミスティーそろそろ行かないと始まっちゃうよ!」


ミスティア 「そうだった!?ごめん蒼野 私行くね!」


蒼野 「おう 頑張って歌ってこいよ!ちゃんと聞いてるからな!」


ミスティア 「ーっ!! うん♡」///ニッコリ


ザッザッザッ…



ローラン 「……完全に女の顔してたな お前そろそろたぶらかすのやめろ?」


蒼野 「失礼なこと言うなおまえ

別にたぶらかしてるつもりはないんだが」


依姫 「…」ギュゥゥ…


蒼野 「いててっ!な、なんだよ依姫 いきなり脇つねるなよ」


依姫 「…ふん」プイッ


雛 「…」ギュゥゥ…


蒼野 「あだだっ!!雛お前もするな!地味に痛いからな!」


雛 「…ふん」プイッ


蒼野 「(…どうしろというんだ)」


ローラン 「それじゃ俺は東側に行って配置に着くからお前たちも各場所について頼むぞ」


蒼野 「わかった 気をつけろよ」


ローラン 「お前もな」ザッザッザッ…


依姫 「…では私も南側に行ってきます くれぐれも!不埒なことはしないよう!」


蒼野 「こんな公衆の面前でするわけないだろ…する気もないししないよ」


依姫 「ならいいです ではまたあ後ほどお会いしましょう」ザッザッザッ…


蒼野 「……さて、俺たちはここで見張りをするぞ」


雛 「えぇ こまめに辺りを見渡すから安心して」


蒼野 「頼りにしてるよ」








ライブ開始



リリカ 「みんなー!今日は集まってくれてありがとー!!」


観客 「「おぉーっ!!!!」」ワーワーキャーキャー


ルナサ 「本日のライブは五組順番に演奏をします 最初は私たちが演奏しますので楽しんでいってください」


観客 「「イエェェーイっ!!!!」」


メルラン 「それじゃ行っくよー!ワンツースリフォー!!」



蒼野 「…すごい歓声だな ライブというものはこんなにも盛り上がるものなのか」観客たちの真後ろに即席の椅子に座って警備してる


雛 「ーっ…」ウズウズ…キョロキョロ


蒼野 「…雛?どうかしたか なんかソワソワしてるが」


雛 「っえ あっううんなんでもないわ!気にしないで」アセアセ


蒼野 「……ライブ気になるなら見てていいぞ?気配で怪しいやつは大体探知できるから」


雛 「えっいやでも…」モジモジ…


蒼野 「ライブはいつでも見られるものじゃないから俺のことは気にするな 観客たちの真後ろにいるからもう少し近づくか」スクッ


雛 「いやいいわ!ここでいい さすがにそこまでしなくていいわ!」


雛 「…ほ、ほんとに見てていいの?」ウズウズ


蒼野 「あぁ 警備は任せてくれ!」


雛 「そっそれじゃ少し…」///ギュッ… 和野方の手を握ってる強さを少し強くする



リリカ 「イエェェーイっ!!ノリノリだねー!!」ジャンジャンジャーン!!


メルラン 「もっと盛り上がってー!!」プーっ!!


ルナサ 「ちょっふたりとも演奏外れてる!てかもう音色もちがうわ!」〜♪


観客 「「ふおぉぉぉーっ!!!!」」



蒼野 「…みんな元気に盛り上がってるようでよかった 今日はライブ開催して正解だったな」


蒼野 「(みんなのストレスが発散されてんのがよくわかるな 今まで貯めてた分、今日のライブで全部吐き出せればいいな)」


蒼野 「(雛も夢中になってるし連れてきてよかった これなら少しは独占欲も落ち着いてくれる……よな?)」


蒼野 「(…さてと、少し警戒を強めるか 全員の気配は……)」スゥ… 気配を読み取るのに集中して探ろうと…



観客 「「ワーワーキャーキャー!!」」


観客 「「LOVEプリズムリバー!!LOVEプリズムリバー!!」」


観客 「「ふぉぉぉぉーっ!!!!」」



蒼野 「…うん 熱気がすごい 騒ぎすぎて気配が読み取りずらい」


蒼野 「(でも変な感じはしないから平気かな 今のところあやしい感じはしない)」


蒼野 「(このまま終わるまでなければいいが…佐久間グループのやつが来る可能性ってあるのか?ローランが見張りで来てるが)」


蒼野 「(さすがにそれはないよな もしそうなったら仲間同士で戦うことになるし…それに俺もケガしてるから奴らが攻めてくることはないと思うが)」


雛 「ーっ…♪」(^^♪



霊夢 「…あら?あなたたちも来てたのね 警備かしら」ザッザッザッ…


蒼野 「霊夢か お前も来てたのか」クルッ


霊夢 「っ!? あんたその目…」


蒼野 「あはは…ちょっとしくじってな 両目今見えない状態だ」


蒼野 「まぁ気配である程度はわかるから平気だけどな 霊夢も警備か?」


霊夢 「いいえ わたしはこのライブを利用して私特製おにぎりや饅頭を売って儲けてるのよ!」


霊夢 「人が集まってるのを利用する手はないから稼げる時に稼がないと!」


雛 「あなたらしいわね いつも金欠で困ってるからね」


霊夢 「やかましいわ」


蒼野 「あはは…なんか飲み物はないのか?さすがになにがあるのかまでは気配じゃ感じ取れないから」


霊夢 「あるわよ なんか紫がくれたけどこの…こーら?さいだー?ふぁんたぐれーぷ?ふぁんたおれんじっていう缶に入った飲み物ならあるわ」


蒼野 「もろ外の飲み物じゃねぇか …雛、なんか飲みたいものあるか?」


雛 「っえ えっと…どれも飲んだことないからどれがいいのかわからないのだけど」


蒼野 「…それもそうか ならコーラとサイダーをひとつずつくれ」


霊夢 「まいどー!〇〇〇〇〇になりまーす!」


蒼野 「たっか!?さすがにそれはぼったくりだろ!」


蒼野 「…まぁいい はいよ」ピラッ


霊夢 「っえ いいの!?ほんとにその値段で!?冗談で言ったんだけど!」パァァ


蒼野 「金には困ってないからな これだけ払うんだから少しオマケでなにか付けてくれ」


霊夢 「それじゃ飲み物を一種類ずつと饅頭二つを付けるわ これでも全然儲けだからこれくらいいいわ!」コトコトコトコトッカサッ


蒼野 「だろうな 外の世界でもひとつ百円も満たないのに…」


霊夢 「まいどありー!」パサッ


蒼野 「あっそれとこの目のことは四季には言わないでくれ いろいろ考え事があってまだ話してないんだ」


霊夢 「そうなの?わかったわ 会っても話さないでおくわ!」


蒼野 「悪いがたのむよ」



早苗 「あーっ!霊夢さんに先越されました!」ザッザッザッ…


雛 「あら早苗さん あなたも来てたんですか」


早苗 「はい!わたしも移動販売をして……」


蒼野 「…この目か?今見えてないよ 気配である程度はわかるから平気だけどな」


早苗 「…け、気配でわかるんですか?てかなんでその状態でここにいるんですか」


蒼野 「警備を任されてな …正確に言えばこの目のことを話してなくて俺が無理言って引き受けたがな」


霊夢 「よくそんな状態で引き受けたわね 危なすぎるわよ」


蒼野 「無理はしないから平気だよ これくらいどうってことない!」


早苗 「いやさすがにそれは無理があるかと思いますが…」


早苗 「…おや?それは…!」ズイッ 蒼野のそばに置いてあるジュースに目をつける


蒼野 「っえ な、なに?(なっなんだ 近寄ってきた?)」


早苗 「コーラとサイダー、ファンタグレープにファンタオレンジじゃないですか!!どうしたんですかそれ!?」


蒼野 「あぁこれか?今霊夢から買ったとこだが」


霊夢 「紫がこれあげるーって言って置いてったのよ 飲み物だっていうからちょうどいいと思って売ってるわ」


早苗 「いいなー!私もくださーい!」


霊夢 「いいわよ 〇〇〇〇〇よ」


早苗 「たっか!?ぼったくりじゃないですか!そんな値段じゃ誰も買いませんよ!」


霊夢 「夜一は買ったわよ この値段で」


早苗 「えぇーっ!!?」


蒼野 「その代わりオマケも付けてもらったけどな ぼったくりなのは俺もわかってる」


早苗 「わかってて買ったんですか!?霊夢さん悪どいです!」


霊夢 「いやそこは夜一が頭おかしいと言うところでしょ」


蒼野 「やかましいわ」


雛 「…ねぇ蒼野 これ、飲んでいいの?」


蒼野 「あぁいいよ好きなの飲んで 全種類飲みたいなら少しずつ飲んであとは俺が飲むから」


雛 「…っえ」


蒼野 「っん?どうした なにか変なこと言ったか?」


雛 「……私が飲んだやつを飲むの?」


蒼野 「あぁ さすがに全部は飲めないだろ?飲めるなら別に飲んでも構わないが」


雛 「いやそれはさすがに無理だけど… ……これってどうやって飲むの?」


蒼野 「っん これはこのプルトップと言うやつに爪または指を下に入れて上に上げるんだ」スゥ… コーラに手をつけて拾い上げる


蒼野 「こんなふうにな」プシュッ


雛 「…飲み方は?」


蒼野 「この開けた口から口につけて飲む それが一般的な飲み方だ」


雛 「……口付けて?」


蒼野 「あぁ 中にはコップ使って飲むやつもいるがそのコップがないからな 口つけて飲むしかない」


雛 「………残ったら蒼野が飲むの?」///カァァ…


蒼野 「? あぁ残ったら俺が飲むが……っあ」ハッ


蒼野 「…あー、うん そういうことか」


蒼野 「…なぁ コップは販売してるか?あれば欲しいんだが」


霊夢 「さすがにないわね…」


早苗 「わたしもさすがに…」


蒼野 「そうだよな 普通移動販売してるやつがコップ売るわけないよな…」


蒼野 「…なら口つけないで飲むよ それなら平気だろ?」


雛 「……そ、それなら うん(そういう問題じゃないのだけど…)」///


蒼野 「まぁとりあえず…はい コーラ飲んでみろよ 美味いぞ」スッ


雛 「えっえぇ もらうわ(これ飲んだら次は蒼野が……)」///スゥ…ゴクッ


早苗 「関節キスですね!男の方ならロマンですよね!!」(`・∀・´)


雛 「」///ブーッ!!


蒼野 「…おい あえて口に出さなかったのに言うんじゃねぇよ」ピクピクッ


蒼野 「わざとか?わざとだよな 怒られても仕方ねぇよな」スチャッ 腰にかけてある闇の刀に手をかける


早苗 「ちょっ!?さっさすがにそれはまずいです!じょうだんじゃないですか!」アセアセ


早苗 「そんな本気にならないでくださいよ っね?なので刀から手を離してください」ドオドオ


蒼野 「じょうだんになってねぇから怒ってるんだがな」スゥ… 刀から手を離す


雛 「ーっ…ご、ごめんなさい 思わず吹いちゃった」///ゴホッ


蒼野 「だいじょうぶだよ このバカのせいだから」ゴソゴソ…


蒼野 「ほら ハンカチで口拭け」スッ


雛 「うっうん」///スゥ…フキフキッ


霊夢 「早苗…あんた言っていいことと言っちゃいけないことくらい使い分けなさい しかも今この状況でそんなこと言うなんて悪意を感じるわ」


早苗 「悪意なんてありませんよ!私はほんとのことを言っただけです!」


早苗 「今だって夜一さんからハンカチを貸してもらって口元を吹いてますよ!夜一さんの匂いが付いてるのに…これこそ関節キスです!!」


雛 「ーっ!!」///バッ!! 早苗に言われてすかさずハンカチを口元から離す


蒼野 「…早苗 いい加減にしろよ そろそろ本気で怒るぞ」カチャッ 再び刀に手をかけて構える


早苗 「ちょっまた刀に手をかけないでくださいよ じょうだんですから…ね?」アタフタ


霊夢 「二回もやってじょうだんは通じないわよ」


蒼野 「まったくだ」スゥ…


早苗 「うぅ…すみません」



ルナサ 「みんな演奏聞いてくれてありがとう 次は鳥獣伎楽の演奏ご覧下さい!!」


観客 「「オォォーッ!!!!」」ワーワーキャーキャー



蒼野 「…鳥獣伎楽?チーム名か 誰が出てくるんだ」


霊夢 「鳥獣伎楽はミスティアと響子よ あのふたりの演奏もなかなかのものよ」


早苗 「料理もおいしくて歌も上手なんて最高ですよね!」


蒼野 「ミスティアと響子か なるほどだから鳥獣伎楽か 鳥と獣で歌うから…うまいな!」


蒼野 「ミスティアの歌はほんとにうまいからまた聞けるのは嬉しいな どんな歌をうたうんだろ?」


早苗 「ヘビメタです!しかも歌うのは響子さんです!」


蒼野 「…っえ」



響子 「ひゃっはー!!みんな南無阿弥陀仏してるー?」タッタッタッ…


観客 「「南無阿弥陀仏ーっ!!」」


ミスティア 「………」キョロキョロ


響子 「…あれ ミスティー?」


ミスティア 「……っ!」///



蒼野 「っ!…~♪」フリフリ ミスティアの視線に気づき手を振って返す


ミスティア 「ーっ!! えへへー♡」///ニヘラ


観客 「「うおぉぉぉーっ!!!!ミスティアちゃんかわいいーっ!!」」


響子 「ちょっミスティー!アドリブ入れられると反応困るんだけど!」アセアセ


ミスティア 「ごめんごめん!ねぇ響子ちゃん 今日は私が歌うたっていい?」///


響子 「……っへ?」


ミスティア 「みんなー!今日は私が歌を歌うから聞いて言ってねー!」///


観客 「「おぉぉぉーっ!!!!」」


響子 「ちょちょっ!ミスティー!?ほんとに今日どうしたの!?いきなりすぎるよ!!」


響子 「別にいいけどせめて事前に言ってよ!始まる前にさ!」


ミスティア 「ごめんね あとでうなぎご馳走するから!」


響子 「ほんと!?わかった!!」

(`✧∀✧´)


ミスティア 「それじゃ聞いて!わたしの歌を!!」///


観客 「「おぉーっ!!!!」」



雛 「………」ギューッ!!


蒼野 「いだだだっ!!ちょっ雛痛い!!ただ反応し返しただけじゃん!」


雛 「…ふん」フイッ


霊夢 「…たいへんねほんと」


早苗 「ラブラブですね!」

(`・∀・´)


蒼野 「…」スチャッ 刀に手をかけて威圧をかける


早苗 「ーっ…」ススー… 蒼野から距離を取り攻撃範囲内から出る



ミスティア 「~♪」


ミスティア 「♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜」~♪


ミスティア 「•*¨*•.¸¸♬︎...♪*゚」///チラッ



蒼野 「…♪」グッ また視線を感じ取りいいぞとグッとポーズをする


ミスティア 「っ!! ~♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜」///


観客 「…なっなんだ?この感じは……」トクンッ


観客 「なにか心に響く感じが…熱い、いや これは……甘い?」


観客 「トキメキが止まない…妻と初めて会った時のような感じが今再び……」


観客 「応援するよりも静かに聞きたくなる…」


響子 「(…今日のミスティーどうしたんだろ いつもなら騒いで歌うのにこんなときめくような歌をうたって)」ジャンジャン…


響子 「(アレンジでいい感じに弾いてるけどギターじゃ落ち着いた感じの曲引くのは厳しい…てかミスティー手止まってるし!楽器弾いてないし!)」


響子 「(歌に集中しすぎて演奏忘れてるよ!弾いてくれれば合わせるのに…)」


ミスティア 「♬*.*・゚ .゚・*.♪♩♬」///


ミスティア 「~♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♡」///



蒼野 「(…ものすごく俺に向けて歌ってるような 気のせいかな?)」


蒼野 「(いやまぁ…うん 俺に好意を向けてるのは知ってるからわかるけど こうも露骨にやられると…いろいろと困る)」///ポリポリ


雛 「ーっ…」ギューッ!!


蒼野 「あだだだっ!!同じところをつまむな!痛い痛いっ!!」


蒼野 「ただ歌を聴いてるだけじゃないか なにもしてないだろ」


雛 「…バレてないとでも思ってるの?」


蒼野 「っ…」ドキッ


雛(独占) 「…お互い裸見せあった同士なのに」ギュッ… 蒼野の腕に手を絡ませて身を寄せる


霊夢 「ーっえ!?」///


早苗 「はっ…はだ!!?」///


蒼野 「ちょっひな!?お前なに言って!!」///


雛(独占) 「事実でしょ?」


蒼野 「ちがっ…くわないが!あれはお前が勝手に!!」///


雛(独占) 「言いわけは聞かないわ 私がいるんだから他の子を見ないで」ギュッ…


蒼野 「っ! お前また出てんのか?頼むから落ち着いてくれ」ポンッ


雛 「っ! …ごめんなさい また勝手に……」///カァァ…


霊夢 「…勝手に?てかほんとにあなた達、見せあったの……?」///


蒼野 「見せあったことは置いといて 今雛は佐久間グループの奴に能力をかけられて独占欲が強くなってんだ」


蒼野 「能力でもただ性格を操るだけだから無効にできないみたいでしばらくこの状態が続くんだ だからさっきみたいに俺がミスティアに反応すると何回もつねってきて…」


早苗 「なるほど 嫉妬してるということですね!」


雛 「嫉妬……」///


蒼野 「まぁ間違ってはないな 独占欲が強くなってるから嫉妬するよな」


蒼野 「今のところはこれくらいで済んでるから平気だが家にいるときはほんとに…んんっ!!なんでもない」


霊夢 「(今家に居る時はほんとにひどいって言おうとしたわね 家だともっと開放的になるってこと…?)」///


早苗 「(なるほど だから裸を見せあったんですか 雛さんやりますね!)」///←もう意味不明



ミスティア 「♬*.*・゚ .゚・*.っ……」


響子 「……? ミスティー?なんで歌を止めて…」


ミスティア 「……ワン・ツー・スリー!」


響子 「っ! ひゃっはー!!(いきなり!?)」ジャーン!!


響子 「さぁみんなーっ!今からときめくような曲は終わり!私の歌を聞けーっ!(もうやりたい放題だよミスティー!いきなり元に戻さないでよ!)」


ミスティア 「みんなーっ!ちゃんと聞いてねー!!(ふたりであんなにイチャついて…だったら!)」


観客 「「おぉぉぉーっ!!!!」」


ミスティア 「とくに蒼野 夜一!!あなたはよく聞きなさい 私の歌をっ!!(私だって対抗するんだからね!)」



蒼野 「名指し!?俺じゃなくて観客のみんなに向けて歌えよ!」


雛 「ーっ…!!」ギューッ!!!!


蒼野 「あだだだだっ!!!!理不尽だーっ!!」


霊夢 「……ほんとに大変ねあなた」








数十分後…



九十九姉妹 「「~♪」」♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜


観客 「「わーわーきゃーきゃー!!」」


観客 「「ふぉぉぉぉーっ!!!!」」


観客 「「LOVE九十九!!LOVE九十九!!」」



蒼野 「…これで最後だな 短いようで長かったな」


蒼野 「あとはこの演奏が終われば閉会式して終わりだ 何事もなく終わりそうだな」


雛 「そうね 問題が怒らなくてよかったわ」



ローラン 「蒼野 こっちはどうだ?向こうの警備はもう終わりだってよ」ザッザッザッ…


依姫 「こちらも終わりだと告げられました なにも問題はありませんでした」


蒼野 「おつかれ!こっちもなにもなかったよ 問題事がなくてよかったよ」


蒼野 「みんな安心してライブが見れたからさぞ良かっただろ これで少しはストレス発散できてればいいんだが」


依姫 「そうですね」



九十九姉妹 「「みんなーっ!聞いてくれてありがとー!!」」


観客 「「イェェェェーイ!!!!」」


ルナサ 「みなさん 今日のライブはこれにて終了とさせてもらいます 次に閉会式を行いますので暫しお待ちを…」



ドゴォォォォンッ!!!!!!


全員 「「ーっ!!?」」



蒼野 「なんだ今の音!?南側の入口から音がしたぞ!」


依姫 「敵襲ですか!ならすぐに向かって…」


ローラン 「…いや もう来てる!」



…ザッザッザッ


? 「…」ザッザッザッ… 緑色の服を着た小さな子供が首にハート型のロケットを付けて片手にはナイフを持って近寄ってくる



雛 「…こども?」


蒼野 「……なんだこいつ すげぇ殺意を感じるぞ」ビリビリ…


依姫 「…ローラン この方は佐久間グループのひとりですか?」ヒソヒソ


ローラン 「いいやちがう こんなやつはいない 処刑人が雇ってるなら話は別だが」ヒソヒソ


? 「………」



ローラン 「……おいお前 何者だ?明らかに子供から出るような覇気じゃないが」


? 「………」


依姫 「…閉じ込めますか?」スチャッ


蒼野 「いやまて まだ敵かわからない もう少し様子を見よう」


蒼野 「雛は後ろに隠れてろ 危ないから」


雛 「うっうん…」スゥ…



観客 「なっなんだあいつ?手にナイフ握ってるぞ」


観客 「さっきの爆音はあいつが…?」


観客 「いやでも子供だぞ あんな子供がそんなこと…」


ルナサ 「……み、みなさん!今何が起きてるかわかりませんが避難してください!」


ルナサ 「警備の方たちが警戒してるので落ち着いて避難してください 慌てないで…」



? 「…っ」スゥ… ナイフを上に振り上げる


ローラン 「っ! なにか来るぞ!」


全員 「「ーっ!!」」


? 「…死ね!」シュンっ!!


蒼野 「ーっ!! 参ノ太刀 抜剣 水路流し!」ザンっ!!



ガキィィァンっ!!!!


蒼野 「ーっ!!?」ブンっ!!!! 勢いが強すぎて吹き飛ばされる


雛 「ーっ!? あっあおの!!」ガシッ!! 吹き飛ばされる蒼野を掴んで抑えるが…


グイッ!!!!


雛 「きゃあぁぁぁーっ!!…」ブンっ!!… 蒼野と共に弾き飛ばされる



ローラン 「蒼野、雛!!」


依姫 「この方、蒼野と同じかまいたちを出した!?しかも片手で!!」


ローラン 「しかもあいつが吹き飛ばされるほどの威力…ただもんじゃないな」


? 「……ほぉ あれを防ぐか すごいな」


? 「だがあれぐらいで吹き飛ばされるとは…なんとも情けない 弱いにも程がある」


? 「…だが実に興味深い あれを防ぐほどの実力があるのならもう少し様子を見てみたいものだ」



霊夢 「あっそ ならその確認をさせる前に倒させてもらうわ」バッ ?の真後ろを取りお祓い棒を構えろ


霊夢 「霊符 夢想封印!!」バサッ!! ?のまわりに御札がばら撒かれ光り出す


? 「…なんだその紙は?鬱陶しい」ヒュンッ!!



バツンっ!!!!ヒラヒラ… ?がナイフを一振すると御札が全てまっぷたつに切られて効果を失う


霊夢 「ーっな!?」


霊夢 「(バカなっ夢想封印を打ち消された!?御札をぜんぶ切って…!!)」


早苗 「霊夢さん下がってください!」バサッ


霊夢 「っ!」バッ!! 早苗に言われた通り後ろに飛び跳ねて?から距離をとる


早苗 「秘術 グレイソーマタージ!!」バババババッ!!!! ?に向けて大量の弾幕を放つ



? 「なんだそれは そんな球体で私を倒せるとでも?」ヒュンッ!!



バツンっ!!!!シュゥゥ… 早苗が放った弾幕はたった一振で全て断ち切られ消滅する


早苗 「えぇっ!?あ、あの数の弾幕をたった一振で!?」


霊夢 「何者よこいつ 妖怪…ではないわね 人間だと思うけど」



慧音 「なんの音だ!南方面から爆音がしたが!」ザッザッザッ!!…


妹紅 「…なんだそのガキ?ナイフなんか持って…」


? 「人をガキ呼ばわりするな」ヒュンッ!!



赤い刃 「」ビュンッ!! 先程とは違う刃が飛ばされて妹紅に向かっていく


妹紅 「なんだそれ そんなの燃やしちまえばいいだけ!」ボゥゥン!!!! 向かってくる刃に炎を投げつけて燃やそうと…



赤い刃 「」ボフゥン!!!! 炎を突き抜けて勢いを衰えさせることなく突き進んでいく


妹紅 「ーっな!?」



バツンっ!!!!


妹紅 「ーっ…」右肩から左脇に赤い刃が触れて突き抜けまっぷたつに切られる


慧音 「ーっ…も もこうっ!!!!」



観客 「もっ妹紅さんが切られたぞ!!」


観客 「やべぇ!!にっにげろ!!」


観客 「きゃーっ!!!!」ダダダダダッ!!!!…



? 「まずひとり……?」ピクッ



妹紅 「……ーっぶねぇ!!死ぬかと思ったぜ」シュゥゥ… 切られた部分はすぐに塞がっていき傷が治っていく


妹紅 「いや正確には死んでたか 私だったからまだよかったが」シュゥゥ…


慧音 「…あまり死ぬようなことはしないでくれ 心臓に悪い」


妹紅 「死にたくて死んだわけじゃないんだが…」



? 「…なんだその体 傷がすぐに治っただと?」


? 「赤い刃で切ったのになぜ生きてる もしや不老不死か?」


ローラン 「そうじゃねぇのか?こっちを見ろよ」ユラァ… 片手に剣を持ち眼光を光らせて背後から奇襲をかける


? 「おそい」ザンっ!!


ローラン 「効かねぇよ」ガキィンッ!!!! 両手で?のナイフ攻撃を受け止める


? 「ほぉ 受け止めるか お前はなかなかやりそうだな」キンキンッ!!ガキィン!!


? 「だがこのわたしに勝てると思うなよ 貴様ごときがわたしに勝てるわけない」ザンザンッ!!!!


ローラン 「言うじゃねぇか ならお前も俺を倒してみろよ 特色を受けたこの俺をよ?」ギンギンッ!!!!タタッ



依姫 「ふんっ!!」ドスッ!! 地面に刀を突き刺し祇園様の力を使い?を閉じ込める


? 「なんだこの刀は じゃまだ」ザンっ!!ポロポロ… 周りに生えてきた刀をナイフで断ち切る


依姫 「ーっな!?祇園様の力が発動しない!?そんなバカなっ!!」


依姫 「(しかもただのナイフに断ち切られた…そんな、ありえない!!)」


? 「…ふむ さすがに人数が多いな これでは戦いにくい」


? 「…なら助っ人を呼ぶとしよう 出てこい」パチンッ


すぅぅ…スタッ


? 「…」青い服を着た子供が首にハート型のロケットを付けてナイフを持って現れる



霊夢 「増えたわね しかも同じようなやつが」


早苗 「服以外すべて一緒ですね まさかあの子も弾幕とか断ち切るんじゃ…」



? 「フリスク 適当に殺れ 私も適当に殺る」


フリスク 「…」ダッ!! ナイフを握りしめ霊夢のところに突っ込んでいく


霊夢 「私が相手のようね いいじゃないやってやろ…」



…弐ノ太刀 貫通 通刀斬!!


フリスク 「っ!」スチャッ ナイフを前に出して両手で抑える


蒼野 「ーっふん!!」ガキィンッ!!!! 突きつけた刀がナイフに当たり防がれる


依姫 「蒼野 無事だったんですね!」


蒼野 「当たり前だろ!あのくらいじゃやられねぇよ!!」キィンッ!!ザザッ


蒼野 「雛はミスティアたちに任せて安全なところに行かせた 近寄れないが安全な場所まで連れてってもらえれば平気だろ」


霊夢 「良い判断よ 無理に非戦闘員をここに居させるべきじゃないわ 避難させて正解よ」



? 「…あの攻撃を防いで飛ばしたのに無傷か 腕なんか痛めてなさそうだな」


? 「まぁいい なら次は殺すまでだ」


キャラ 「このわたしキャラがお前の首を跳ねてやる」スチャッ


蒼野 「やってみろ 殺せるもんならな」スチャッ


フリスク 「…キャラ 僕はあの不老不死たちを相手するよ そっちは任せたよ」スチャッ


キャラ 「お前も確実に殺せ」



妹紅 「慧音下がってろ お前は戦闘向きじゃない 人里の人たちを避難誘導してきてくれ」


慧音 「避難誘導なら自警団たちに任せてある 南方面の自警団たちがここに来ないのがいやな予感するが…今はこっちを優先した方がいいだろ」


妹紅 「これだけ戦闘員が揃ってれば平気だ だから行け!」


慧音 「しかし…」


蒼野 「慧音さん行ってくれ 万が一に備えてみんなを避難させといてくれ」


慧音 「……わかった それじゃすまないがここはたのむ」


早苗 「まかせてください!里の皆さんのことは任せましたよ」


慧音 「わかってる!」ザッザッザッ!!…



キャラ 「…わざわざ人数を減らしてくれるとは ありがたいな」


キャラ 「これで三対一に分けて戦える …いや、三対一でも多いか せめて二対一にしたいな」


キャラ 「…ならもうひとり呼ぶか 出てこい」パチンッ



すぅぅ…スタッ


? 「………」青いジャケットみたいな服を着た骨の骸骨が現れる


依姫 「…がいこつ?なんですかあれは」


ローラン 「スケルトン…って感じか?なんかにやけてやがるな」


? 「…なんでオイラを呼んだかな?オイラは戦闘向きじゃないのに」


キャラ 「いいからやれ サンズ」


サンズ 「……やれやれ オイラは戦いたくないのに」


サンズ 「…きょうはステキな日だ はながさいている ことりたちもさえずってる」


サンズ 「こんな日にはお前たちみたいなやつは…」


サンズ 「じごくでもえてしまえばいい」キィンッ!!



全員 「「」」ブンっ!!!! 蒼野以外全員後方に飛ばされる


蒼野 「…っえ」


サンズ 「へへへっちゃんと身体の向きを考えないとバラバラになるぜ?」キィンッ!!



依姫 「くぅっ!!」グンッ!! 後ろから急に左側に飛ばされて身体全体に負担がかかる


ローラン 「な、なんだこれ!?身体が勝手に!!」ググッ…


妹紅 「くぅぅっ!!」ミシミシッ!!


霊夢 「ーっ解除!!」キィンッ!!


早苗 「かっ解除!!」キィンッ!!


サンズ 「あれ?なんでひとりだけ食らわないんだ?おかしいな」


サンズ 「しかもあのふたりもオイラの技を解除しやがった すごいな」


キャラ 「サンズ 早く殺せ わたしは食らわなかった人間を殺る」スチャッ


サンズ 「そう焦るなって オイラは戦闘向きじゃないからすぐには無理だ」


フリスク 「なら僕に引き寄せて その瞬間に殺すから」


サンズ 「あいよー」キィンッ!!



ローラン 「おわぁっ!?」グンッ!! またもや引っ張られてる方向が変わりフリスクの元によせられる


依姫 「っ…そう何度も食らいません!」ドスッ!!ズザァァァ…!! 刀を地面に刺して動かされるのを止める


サンズ 「おっとそれはいけないな そんな奴にはこうだ」キィンッ!!



骨 「」ズボォッ!! 依姫の真下から骨が勢いよく伸びて出てくる


依姫 「ーっな!?」スパッ!!ツゥー… ギリギリで避けるが頬にかすり血が出る


依姫 「(地面から骨が出てきた!?あの骸骨 動かすだけじゃなく骨も出してくるんですか!!)」


サンズ 「あんたすごいな あれを避けるのか?大したもんだ」



フリスク 「きたきた それじゃ殺させてもらうね?」スチャッ


妹紅 「っ…やってみろクソガキが!!」ボゥンッ!! 両手に火を出してフリスクに突っ込んでいく


ローラン 「そんなナイフでやれると思うなよ」スチャッ 剣を構えていつでも突き刺せるように整える


サンズ 「じゃあこれはどうだ?」キィンッ!!



骨 「」ズボォッ!!!! 複数本の骨が妹紅とローランの真下から出てくる


ローラン 「うぉっ!?あぶね!!」ヒュンヒュンヒュンッ!!!!


妹紅 「こんなの燃やしてやるぜ!」ボゥゥンッ!!!!… 火で焼き尽くして攻撃を防ぐ


サンズ 「マジか それは予想外だぜ」キィンッ!!


ローラン 「ーっ離れるかよ!」ドスッ!!ズザァァァ… 後方に飛ばされるのを剣を地面に刺して堪える


妹紅 「後ろに火を出せばこんなもの!!」ボゥゥーッ!!!!… 背中から火を勢いよく出して勢いを殺す


サンズ 「ハハハ!これはすごい やっかいなヤツらだぜ」


フリスク 「サンズ なんでこっちに寄せなかったの?あのまま持ってきてくれればよかったのに」


サンズ 「そう慌てなさんなって 今奴らをお前さんに持ってってたらやられてたかもしれないんだぜ?」


サンズ 「もっとよく考えてから動いた方がいい 頭空っぽだとやられるだけだぜ?スケルトンだけに」デデンッ!!


フリスク 「さむ…」ヒュー…



キャラ 「フリスク お前は火を使うやつと刀を持った女を殺れ サンズは巫女ふたりを殺れ」


サンズ 「あいよー」


フリスク 「わかった」



蒼野 「(みんなの気配が突発的に動いてバラバラになってる…なんだこの動き?)」


蒼野 「(気配が感じ取れにくい…でも敵の位置は確認できる まずはひとりでも減らさないと!)」ダッ!!


キャラ 「おっと お前の相手はこのわたしだ」シュンっ!!


蒼野 「(さっきと同じ技か 跳ね返そうとしたら防げなかったから今度は避ける)」ザッ!!ビュンっ… 横にズレて赤い刃を避ける


キャラ 「避けてもムダだ」シュンシュンっ!!


蒼野 「(連続で出してきたか だが気配で感じとれる 避けられる!)」ヒュンヒュンッ 無駄のない動きですべての赤い刃を避ける


キャラ 「…」ニヤリ



赤い刃 「「」」ググッ…ヒュンっ!! 飛ばされた赤い刃は軌道を変えて元来た道に戻る


蒼野 「っ! 後ろから!?」ヒュンヒュンヒュンッ


蒼野 「(さっきのが戻ってきたのか?あいつが後ろから放ってきた感じはしない 飛ばしたやつも戻せるのか)」


蒼野 「(これはさすがに目が潰れた状態じゃキツいか 数分で倒せればいいがもし倒せなかったら俺は…)」


キャラ 「なにをぼーっとしてる 殺し合いをしてるのに」シュンシュンっ!!


蒼野 「お前こそ同じ技しか出してこねぇな そんなのもう食らわねぇよ!」ヒュンヒュンッ


蒼野 「(あいつに近づけてる このままいけば切れる!)」ザッザッザッ!!…


キャラ 「私を切れると思ってるな?ムダだ」ザッ!!



蒼野 「っ!」キィンッ!! 近づいてきたキャラのナイフ攻撃を瞬時に防ぐ


キャラ 「はははっ!ナイフと刀では分が悪いだろう 小回りの効くナイフ相手に接近戦は辛いよな!」キンッ!!キィンキィン ガキィン!!


キャラ 「しかもお前は目が潰れてる このわたしの動きを気配だけで把握できるかな?」キンキンキィンッ!!!!


蒼野 「ーっ…の野郎!」ギリッ…ギリッ…



ローラン 「なら俺も参加するまでだな」ユラァ… キャラの背後について剣を構える


キャラ 「サンズの能力が途切れたか まぁいい」ヒュンっ!!


ローラン 「ふんっ!」ガキィンッ!! 赤い刃を横に弾いて防ぐ


蒼野 「オラァっ!!」ヒュンっ!! ローランの方に向いたキャラの背後から闇の刀を振るう


キャラ 「あまい」ガキィンッ!! すぐに振り向き攻撃を防ぐ


ローラン 「ーっこいつ ナイフで全部防ぎやがって!!」キンキンキィンッ!!!!


ローラン 「しかも俺たちふたり相手に防ぐなんて…どれだけ鍛錬すればここまで強くなれる!!」ガキィン!!


蒼野 「ーっ…!!」キンキンキィンッ!!!!


キャラ 「ハハハハッ!!いいぞ おもしろい!もっと本気を出せ!このわたしを倒すくらいに!」キンキンガキィン!!!!



サンズ 「ほれ これくらって死にな」キィンッ!!



骨 「」ズボズボズボズボォッ!!!!! 霊夢と早苗の周りに無数の骨が地面から飛び出てくる


霊夢 「そんなの食らわないわ」タンタンザッ!! 華麗な動きですべての骨を避ける


早苗 「わっわっ!おっと!!」ヒュンヒュンッ!! ギリギリですべての骨を避ける


サンズ 「じゃあそのまま下に押し付けられろ」キィンッ!!


霊夢 「解除!!」キィンッ!!


早苗 「解除!!」キィンッ!!


サンズ 「また解除するか ほんとに不思議な奴らだ」


サンズ 「ならもっと激しくしてやるぜ」キィンッ!!



フリスク 「はっはっやぁ!!」キンキンキィンッ!!!!


依姫 「甘いですよ そのような攻撃では到底私を倒すことはできません」キンキィン!!


フリスク 「ーっち 女のくせになかなか強い!」ザッ!!


妹紅 「おっと後ろにも気をつけた方がいいぜ!オラァっ!!」ボゥゥンッ!!!! 火球をフリスクに目掛けて投げつける


フリスク 「っ!」ザッ!!ボゥゥンッ!!!!… 横に飛び跳ねて火球を避ける


依姫 「(この方、あのふたりと比べたらそこまで強くない キャラという方は異常でサンズという骨の方は強制的に相手を動かすことができる)」


依姫 「(それに対してこの方はそのふたつともない 普通にナイフで攻撃してくるだけで特別なことはしてこない)」


依姫 「(…ならこのまま押していけば倒すことができる 油断しないようやらなくては)」スチャッ


依姫 「燃えて炭になりなさい 愛宕様の火!!」ボゥゥッ!!!! 腕が燃えだしてフリスクに目掛けて投げつける


フリスク 「あぶなっ!?」ボゥゥッ!! 横に身を投げてギリギリで避ける


フリスク 「(あいつ火も出してくるの 刀捌きも凄ければ火も出すとは…)」


フリスク 「(このままだとまずいな おそらく僕がキャラたちみたいに特殊なことができないことは把握されてるはず)」


フリスク 「(あんな化け物じみた技使えるわけがない ただナイフを持っただけの僕にこのふたりに勝てるわけが…!)」


妹紅 「オラオラぁッ!!ぼーっとしてると丸焦げになっちまうぜ!!」ボゥゥンッ!!!!


依姫 「もう一度お願いします愛宕様!!」ボゥゥンッ!!!!


フリスク 「…はぁ だから嫌なんだよ こういうの」


フリスク 「デバッグモード操作 Lvカンスト」キィンッ!!



ザンっ!!!!シュゥゥ… ナイフ一振で風圧を出して炎を消す


妹紅 「なにっ!?」


依姫 「愛宕様の火を消した!?そんなまさかっ!!」


依姫 「(祇園様の力に続き愛宕様の火まで…しかもこの方が消すなんて思ってもいなかった!)」


依姫 「(やはりこの方も特殊な力を使えるんですか なにやらでばっくなんとかと言ってましたが)」


フリスク 「…カンストさせれば今の攻撃防げるんだ 結構ギリギリだと思ってたんだけど」


フリスク 「でもこれで防げるなら対抗できる 願わくば倒すことも可能だな」ニヤリ


依姫 「舐められたものですね 愛宕様の火を防いだくらいで強気になるなんて」


妹紅 「まったくだ しかも私は不老不死だから死なないしな!」


フリスク 「それほんと厄介だよね バラバラにすれば死ぬかな?」スチャッ


妹紅 「無理だな 私以外の不老不死と殺し合いしてるがバラバラにしても生き返るぜ!」


フリスク 「なにそれズルすぎる」



蒼野 「壱ノ太刀 瞬殺 かまいたち!!」ダンッ!! キャラの目の前で素早い速度で走り出す


キャラ 「早いな だが効かない」ガキィンッ!! 蒼野の攻撃を見切ってナイフで攻撃を防ぐ


蒼野 「ーっち ナイフで止められるなんて、異常だろ!」ザァーッ!!


ローラン 「ふんっ!!」ブンッ!! キャラの真上から刀を振り上げて切りつける


キャラ 「あまい」ガキィンッ!! ナイフを上に向けてローランの攻撃を防ぐ


ローラン 「ーっこいつ 片手で俺の攻撃を…!!」キィンッ!!…タタッ


蒼野 「ならこれならどうだ 壱ノ太刀 雷切 封魔一閃!!」ダンッ!!


キャラ 「また早いな だがそれも無駄だ」キキキキキィン!! 蒼野が狙っていた急所の場所全ての攻撃を防ぐ


蒼野 「くそっまた防ぎやがったか!」ザァーッ!!…


蒼野 「(なら防げない技で攻撃すればどうだ これなら防げまい!)」スチャッ


蒼野 「花ノ太刀 開花 彼岸花!!」タンッ…


キャラ 「だからそのような技は…っ!!」ゾクッ!!


キャラ 「(これは…まずい!!)」ザッ!! すぐさま横にズレて蒼野の攻撃範囲から逃れ…


ローラン 「逃がさねぇよ」ブンっ!! キャラの避けた方向から剣を振り元に位置に戻させる


キャラ 「ーっく!じゃまをするな!!」ガキィンッ!!


キャラ 「(まずいっ切られ…)」



蒼野 「」ズバンッ!!!! 一瞬にしてキャラの腹部に刀を入れて背後に回る


ローラン 「よし!入ったな」ザッ…ザザッ 血がかからないようキャラから離れる


蒼野 「…?(なんだこの感じ?手応えがない…?)」


蒼野 「(いやでも切った感覚はあった だがなにか変な感じが……)」


キャラ 「……すごいな まさかこのわたしに一撃を入れるなんて」ダラー… 切られた部位から血が流れ出てくる


キャラ 「だがこれだけでは死なん わたしの回復力を舐めるな」スゥ…パクッ


キャラ 「さぁ…もう一度始めようじゃないか 今度は本気の殺し合いを!!」グチュグチュ… キャラはバタースコッチパイを食べた。傷口は塞がり全回復した


ローラン 「ーっうそだろ!?胴体真っ二つにしたのに塞ぎやがった!!」


蒼野 「っち やっぱりか なんか変だと思ったぜ」スチャッ


蒼野 「なら次はその首を落として…」


キャラ 「だまれ」ヒュンヒュン… ナイフを離れた二人にめがけて振る


ローラン 「? なんだいきなりナイフを振って」



ガキィィン!!!!


ローラン 「ーっ」ブンっ!!…ガシャァァン!!!! ギリギリ体が反応して飛んできた見えない衝撃波を剣で防いで民家に吹き飛ばされる


蒼野 「」ズドォォン!!!! 同じく衝撃波を刀で防いで吹き飛ばされ民家の壁をぶち壊す



全員 「「ーっ!!?」」


フリスク 「あー…もう本気出したの?早いね」


サンズ 「いや早すぎだろ しかも胴体切られてるじゃねーか」



キャラ 「…ははははっ!!やはり本気出せばお前たちなんてこの程度か 弱すぎる!」


キャラ 「それなりにはやるようだったが所詮はその程度 私に勝てるわけがない!」


キャラ 「だが今のを防ぐのは予想外 まさか見えない刃を防ぐとは思いもしなかった」


キャラ 「まぁ今のでダメージを負ったはずだ トドメを刺してやろ…」



…闇ノ太刀 血風 鎌鼬!!



血の鎌鼬 「」ビュンッ!! 壁が破壊された民家から血の鎌鼬が飛んでくる


キャラ 「っ!」ズバンッ!!!!ボタボタ… ナイフで血の鎌鼬の形に切りつけ防ぐ



…まさかここまでやるとはな 見た目小さいくせにやるじゃねかガタッ


蒼野 「だがここからは本気でやらせてもらうぞ さっきまでの俺と一緒だと思うなよ」ザッザッザッ… 薬を使い目を開けて壊れた民家から出てくる



依姫 「蒼野!あなた薬を…」


キャラ 「ほう?目を開けたか これで本領発揮ということか」


キャラ 「だが目が見えるようになったぐらいでわたしに勝てるとでも?」



勝てるだろうな そいつはほんとに強いからなガタッ


キャラ 「…ほう?お前も立ち上がるか なかなかの根性じゃないか」


ローラン 「まぁな こっちもいくつもの死闘を繰り広げては勝ってきたからな あのぐらいじゃやられないさ」


蒼野 「お前も無事だったか まぁ俺が無事なんだからお前も無事だよな」


ローラン 「逆に言うが俺が無事だったんだからお前も無事だと思ってたよ 目が見えない状態で見えない刃を防ぐとか異常だよ」


蒼野 「目が見える見えない関係ないだろ 見えない刃を防いだお前だって異常だ」


ローラン 「そうかもな …さて、お前も本気出してきたなら俺も出さねぇとな」スゥ…カポッ 白いお面みたいなものを顔につけて表情が見えなくなる


ローラン 「特色…黒い沈黙と呼ばれた俺を倒せるかな?今までと一緒にするなよ」スチャッ


蒼野 「佐久間グループの一員じゃねぇみたいだが人里の住民に手を出そうとしてる奴は見過ごせねぇ 倒させてもらうぜ!」スチャッ


キャラ 「…いいだろう かかってこい!」



フリスク 「…まずいね あの攻撃を防ぐなんて異常だよ いくらキャラでもあれは…」


サンズ 「ハハッ!まぁなんとかなるだろ あのガキんちょ、俺たち以外にも助っ人出してたし」


依姫 「…なに?」



ズドォォォーンッ!!!! 里の者たちが避難したであろう場所から爆音が鳴り響く


全員 「「ーっ!!?」」


キャラ 「おや やっと暴れ始めたか ずいぶんと時間かかったな?」


キャラ 「今ごろこの里の者たちは串刺しになっているだろう あとで見に行くのが楽しみだ!」


蒼野 「ーっな!?」


蒼野 「(こいつ他のやつも出してたのか!?しかも今の爆音の位置…里の人たちが避難した場所!!)」


蒼野 「(まずいっ里のみんなが!!)」ダッ!! 急いで爆音がしたところに行こうと…


キャラ 「行かせるものか」ドスッ!! 地面にナイフを突き刺す



ドスドスドスドスゥっ!!!! 蒼野とローランの周りに巨大な赤いナイフが地面から無数に出てきて囲う


蒼野 「なっ!?」


ローラン 「これは…!?」


依姫 「あれは、祇園様の力!?いやそれと似てるだけ…」


霊夢 「真似したようね 見様見真似であそこまで真似るなんて」


早苗 「でも行けないのでは里の方たちが…!!」



キャラ 「…サンズ フリスク お前たちもアンダインの加勢しろ このふたりはわたしがやる」


サンズ 「あいよー」


フリスク 「ここにいるヤツらはどうするの?」


キャラ 「この現状からしてそいつらもこの里の住民たちを救いに行くはずだ そうなればお前たち全員と戦うことになる」


キャラ 「わたしはこいつと戦いたいんだ 近くにいるとじゃまだ!」


フリスク 「呼び出しといてそれはないんじゃないかな…」


サンズ 「まぁいいじゃないか そんじゃ行くぜ」ガシッ


ひゅんっ… サンズはフリスクを連れてその場からいなくなる



早苗 「瞬間移動!?あの方そのような技を使えたんですか!」


妹紅 「まずい 急いでいかないと!」


依姫 「ですが蒼野が…」


蒼野 「俺のことは気にするな お前たちは里のみんなを守ってくれ!」


蒼野 「俺とローランはこいつを倒さないと行けない 俺たちの代わりにたのむ!!」


依姫 「……わかりました ぜったいに倒して私たちのもとに来てくださいね!」


蒼野 「あぁ 約束するぜ!」



ザッザッザッ!!…


キャラ 「…このわたしを倒す、ねぇ」


キャラ 「果たしてその約束は守れるかな?わたしを殺ろうなんて不可能だ」


蒼野 「ならその不可能を粉砕してやるよ 行くぞローラン!!」ダンっ!!


ローラン 「おうっ!!」ダンっ!!








避難場所



アンダイン 「ははははっ!!!!死ねぇ!!」ビュンッ!!!!


大量の槍 「「」」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュンッ!!!!!! 無数の槍が里の住民たちに勢いよく向かっていく


里の住民 「「きゃーっ!!!!」」



慧音 「やらせるか!!」キンキンキィンッ!! 剣を手に持ち槍を弾き飛ばす


マミゾウ 「お主らよ 槍を止めろ!」


変化したたぬきたち 「「」」ダダダダダッ!!!!…ガシガシガシガシッ!!!!!! 向かってくる槍に飛びついて止める


魔理沙 「オラァ!!マスタースパーク!!」バシュゥゥン!!!!ジュゥゥ… マスタースパークで槍を溶かして消滅させる


アンダイン 「はははっ!!人間風情が あの槍をすべて防ぐとは!」


アンダイン 「いいぞ!もっと私を楽しませろ そして死ね!」スチャッ



慧音 「くっなんなんだこいつは?どこからともなく槍を出して投げてくる!」


マミゾウ 「(…こやつ、外の妖怪かのう?このようなやつは見たことがない)」


魔理沙 「たくよっ人里には入りたくなかったんだがこんなことが起きてるなら入らざる得ないぜ!」


魔理沙 「(幸いにもここに親父はいないみたいだからよかったが…)」


アンダイン 「ははははっ!!人間よ 私はお前たちの魂が必要なんだ」


アンダイン 「多ければ多いほど我が王は強くなる あのクソガキも強くなるが人間を滅ぼせばとりあえずはいい」


アンダイン 「だからお前たちの魂をよこせ!そして死ね!!」シュシュシュシュシュンッ!!!!!! 無数の槍を慧音たちに向けて放つ


慧音 「また来たぞ!防ぐぞ!」スチャッ


マミゾウ 「魔理沙 槍はわしらに任せてあの者に特大攻撃を放て!」バッ!! 部下の狸に指示を出して槍を止めさせる


魔理沙 「わかったぜ!恋文 マスタースパーク!!」バシュゥゥゥンっ!!!! アンダインに向けて特大のマスタースパークを放つ


アンダイン 「そんなしょぼい攻撃食らうか!」ズボっ!!ギィィン!!!!… 自分の目の前に巨大な槍を出して余裕でマスタースパークを防ぐ


魔理沙 「うそだろ!?わたしのマスパを余裕で…!!」


魔理沙 「(避けるならまだしも受け止めるなんて予想外だぜ こいつ、強い!!)」


マミゾウ 「ほっほ!まさか魔理沙のあの技を防ぐとは…なかなかやるのう」


マミゾウ 「これは手を抜くわけにはいかなそうじゃのう 本気出すと疲れるから基本出さないんじゃが」


マミゾウ 「(部下たちもずっとは変化はできぬから長時間かけてられない 里の者には儂が出したと思われる弾幕で防いでるようには見せてるが…)」


慧音 「…里のみんなには手は出させない!」スチャッ


アンダイン 「いいぞその威勢 正義感溢れて私は好きだぞ!」


アンダイン 「お前がモンスターなら歓迎していたが人間であるのが惜しい 非常に残念だ」


アンダイン 「…まっ今となってはモンスターだろうが関係ないがな 誰であっても殺す!」


マミゾウ 「お前さんや 人間を殺すと言っとるがなにが目的じゃ?」


マミゾウ 「ただ人間を殺したいだけではなかろう お前さんからは人間に対する怒りを感じる」


アンダイン 「あぁそうだ 私たちモンスターは人間のせいで絶望に落ちた!」


アンダイン 「私たちが住んでいた町は人間の手によって滅びた!モンスターたちも戦う意思のない者たちも容赦なく殺された!!」


アンダイン 「自分が強くなるためにありとあらゆる手を使って多くのモンスターを殺した!!生き残ったのは極わずか」


アンダイン 「あと少しで人間の魂が集まろうとしてたのに…あの人間のせいで、全てが台無しになってしまった!!」


アンダイン 「我々モンスターを追放した挙句、虐殺までしたのにまだ満足せず 今度は人間も殺そうとした!!」


アンダイン 「人間を殺すだけならまだいい だが今まで殺されたモンスターたちは戻ってこない!!」


アンダイン 「この世に人間がいるから我々モンスターはこんな目に遭ったんだ 人間さえいなければ、私の部下や仲間は……!!」ビキビキッ


アンダイン 「絶対に殺してやる!!誰ひとりとして生きて返さぬぞ!!」ギンッ!!


魔理沙 「ーっ…す、すげぇ気迫だぜ あいつ本気なんだな」ビリビリ…


マミゾウ 「ここまで人間を恨んでるとは…まためんどうじゃのう」


慧音 「だがそれで人間が殺されていいことにはならない 悪いがお前を退治させてもらう!」


アンダイン 「倒せるものなら倒してみろ!!」



…しゅんっ


サンズ 「よっと 手伝いに来たぜ」スタッ アンダインの背後に現れる


フリスク 「やっぱり瞬間移動は慣れないよ 若干気持ち悪い…」ウプッ


アンダイン 「なんだ貴様らも来たのか あの人間の方はどうした?」


サンズ 「あのボウズは強い人間と戦うってよ 俺たちは邪魔だからお前のところに行けって言われたんだ」


アンダイン 「呼んどいて除け者にするとは…ほんとあいつは自分勝手だな」


サンズ 「いつものことだろ」



魔理沙 「おいおいまた増えたぞ なんだあのガイコツ?」


慧音 「さっきの子供か なんでここに…」


マミゾウ 「なんとも禍々しいオーラを放っとるのうあのガイコツ 不気味じゃな」ビリビリ…


マミゾウ 「あの槍を使う者よりもさらに不気味さを増す…隣にいる子供はさほど脅威を感じないが」



霊夢 「居たわ!やっぱり慧音さんのところにいるわ」ザッザッザッ!!…


早苗 「やっと追いつきました 覚悟してください!」


妹紅 「慧音無事か!」


依姫 「今度こそ逃がしません 覚悟しなさい!」


慧音 「妹紅!霊夢たちも一緒か 蒼野たちは?」


霊夢 「あの緑の服着たやつと戦ってるわ そいつらがそこの変な青いヤツの加勢しに行けって言われて私たちも来たってわけ」


依姫 「敵の親玉は蒼野に任せても平気です 必ず倒してくれます!」


アンダイン 「はーっはははは!!あいつを倒すだと?バカなことは言うな」


アンダイン 「あの小僧は私たちを一度倒してるんだぞ この私を倒したほどの実力を持ってる!」


アンダイン 「お前らごときで倒せるはずがない 何人束になろうとあの小僧はぜったいにやられん!!」


マミゾウ 「お前さんこそあの若造を舐めるなよ?あやつは人間の中でも化け物じゃ そんじゅそこらの人間なんかに負けぬぞ」


魔理沙 「まったくだ 下手したらそこらの神よりも強いかもな!」


サンズ 「へー あいつそんなに強いのか なんとなくわかってたが」


フリスク 「でもキャラがやられたら僕たちもやられるよ 僕らはキャラより強くないから…」


アンダイン 「あいつがやられるとは思えん それに私だってまだ本気を出してない」


慧音 「…なに?」


アンダイン 「…敵の数が増えてはわたしも手こずる ここら辺で本気を出そうじゃないか!」


アンダイン 「小僧 わたしを切れ!」


フリスク 「わかった」スゥ…


ズバッ!!!!


アンダイン 「ーっ!!」ブシャァッ!!!! 背後からナイフで切られる


全員 「「ーっ!!?」」



サンズ 「おーおー豪快にやるな 血がこっちまで飛んできたぜ」


サンズ 「【…まるであの時のようだな】」


アンダイン 「っ…はは 久しぶりだこの感覚…あいつに殺されて以来だ」シュゥゥ… 姿が段々と崩れていき消えてなくなろうと…


アンダイン 「…だが、もう殺されるわけにはいかない 私には人間を滅ぼすという使命がある!」


アンダイン 「貴様ら全員を始末しなくてはならない どんなことがあろうと必ず殺してやる!」スゥゥ…!! 消えかけていた体が徐々に黒く染っていき形が出来上がっていく


アンダイン(正義) 「さぁ はじめよう 殺し合いをな!」スチャッ 体全体に黒い防具を着たアンダインが現れる


慧音 「なっなんだ!?体が黒く染ったぞ!」


マミゾウ 「っ…ほぉ 先程よりも殺意がすごいのう 本気を出したのはほんとのようじゃな」ビリビリ…


魔理沙 「なら私だって本気を出すまでだ さっきの攻撃が本気だと思うなよ!」スチャッ 八卦炉を構えてファイナルスパークを放とうと…


霊夢 「待ちなさい魔理沙 それはまだ撃たないで」


霊夢 「今撃っても避けられるのが目に見えてるわ あなたは力を温存しておきなさい」


魔理沙 「っ! …わかった」


早苗 「魔理沙さんが動かなくとも私たちだけでなんとかしてみせます!」


依姫 「元よりそのつもりです 蒼野のためにも早くかたをつけましょう」


妹紅 「人里のみんなには手を出させねぇぜ!!」


サンズ 「アンダイン、フリスク オイラは援護するから前線は任せたぜ?」


フリスク 「わかった」


アンダイン(正義) 「ははははっ!!頼りにしてるぞ さぁ始めよう!殺し合いという戦いをな!!」













避難所ー寺子屋の中



ガキィンッ!!キンキンッドゴォォォン!!!!… 外からは鉄がぶつかる音や爆音が鳴り響いて中まで聞こえてくる



里の子供 「ーっ…」ガタガタ…


里の子供 「…ねぇ そと、だいじょうぶかな?先生たち無事かな」


里の子供 「……わからない、でももこうお姉ちゃんがいるからへいきだよ」


里の子供 「それならいいんだけど…」


里の住民 「…くそ こういうときに大人の俺たちが役に立てねぇのは悔しくなるぜ」


里の住民 「あぁ 俺たちにも力があれば…」


里の住民 「あの蒼野ってやつも子供で能力なんか持ってないのにあの強さを持ってるんだぜ?ほんとに俺たち情けねぇよ」


里の住民 「勇気搾って行ったところで足でまといだしな やられるのが目に見えてる…」



ミスティア 「…どお?繋がった?」


小鈴 「…ダメです 繋がりません 閻魔様の通信できません」里の住民たちと一緒に避難してミスティアたちと一緒にいる


阿求 「私のもダメです まったく反応しません」


響子 「なにかに妨害されてるのかな?だとしたらちょっとまずいかも」


ルナサ 「でもあの方たちがいるから平気よ 蒼野って人も両目潰れてたのにあのローランて人の攻撃をすべて止めて避けたんだから」


メルラン 「むしろここのみんなが心配だわ まだ外騒がしいから落ち着いてない…」


リリカ 「なら私たちが演奏して元気づけてあげようよ!そうすればみんな元気になるよ!」


雷鼓 「やめときな 無理に元気づけても精神的にやられるだけだ 余計なことはしない方がいい」


八橋 「そうね なるべく精神は削らない方がいいわ 不安でいっぱいなのはかわいそうだけど…」


弁々 「なら落ち着かせる音で気分を和らげる?冷静さを取り戻せばいくらかはマシになると思うけど」


ルナサ 「いいえ 今みなさんはわりと冷静です これ以上落ち着かせても意味ないかと」


ルナサ 「しかもこの騒音が鳴り響くようでは落ち着くものも落ち着けません このままの方がいいかと」


阿求 「…蒼野さん……」


小鈴 「…」


小鈴 「(…だいじょうぶだよね 夜一さんは強いからやられるわけないよね)」


小鈴 「(他のみんなも強いからなおのことやられるわけがない ここに敵が攻めてくることも…)」


小鈴 「(……万が一、ここに敵が攻めてきたら)」スゥ… 懐に隠してあるものに手を当てる







数日前…



鈴奈庵



カランカラン…


小鈴 「いらっしゃーい!」


マミゾウ 「ほっほ!久しいのう小鈴殿 元気にしておったか?」


小鈴 「マミゾウさん!はい 元気にしてましたよ!」


小鈴 「マミゾウさんも元気そうでよかったです!今日はなにか御用で?」


マミゾウ 「うむ ちょいとお前さんに預かって欲しいものがあってのう」ゴソゴソ…


マミゾウ 「これなんじゃが」スゥ… 懐からなにやら怪しげな巻物を取り出し渡す


小鈴 「っ!! これって…」


マミゾウ 「…万が一じゃ お前さんの身、または身近な者に危害が及ぶようなことがあればこれを使え」


マミゾウ 「正直これをまたお前さんの手元に置こうなんて考えていなかった 別にお前さんが悪いわけではないんじゃが一度暴走しとるからのう」


マミゾウ 「じゃが今の状況では渡しておいて損はなかろう 佐久間グループに目をつけられておるからあの若造ばかりに頼るわけにはいかぬ」


マミゾウ 「以前のように暴走することはなかろう わしがいろいろといじっておいたから制御は効くはずじゃ」


マミゾウ 「まぁその分威力は落ちてるがのう 最低限の戦力だと思ってくれればよい あくまでも足止め、または身を守るものとして使うがよい」


マミゾウ 「使い方だけは間違えないどくれ それで誰かを殺めることをしたら……」











小鈴 「………」


阿求 「…小鈴?どうかしたの 目がこわいけど」


小鈴 「…ううんなんでもない 気にしないで」


阿求 「…そう?」


雷鼓 「とにかく今は敵がここに入ってこないことを祈ろう 奴らは弾幕ルール通用しないみたいだからほんとの殺し合いになったら私たちは…」



私たちはなんだい?ガララッ


全員 「「っ!!?」」



? 「はぁい?ボウヤたち ご機嫌はいかが?」ガチャガチャ… 機械で出来た身体をした手足の長い変なやつが扉を開けて現れる


里の住民 「なっなんだおまえ!?」


里の住民 「見たことねぇぞこんなやつ…まさか!!」


? 「おぉっと!そんなに警戒しなくても平気さ ボクはあいつらとは違うから」


? 「…まぁでも 殺すことには違いないけどね」ガチャガチャッ!! 右手が変形して大砲の筒のような形になる


里の子供 「「きゃぁぁっ!!!!」」


小鈴 「(まずいっ!!)」ガシッバサ!! 懐から謎の巻物を取り出して広げる


ルナサ 「小鈴さん!?」


阿求 「っ! あなたそれ…!!」


小鈴 「全員私から離れてください!!(力を貸して 百鬼夜行!!)」キィン!!


? 「死ね!」カチッ






ズォオォォンッッ!!!!!! 寺子屋から爆音が鳴り響き人里全体的に響き渡る


全員 「「ーっ!!?」」


慧音 「なっなんだ!?寺子屋から爆音が…!!」


妹紅 「…まさか 敵が中に!?」


サンズ 「んー?なんだ今の音 まだ他に誰か来てるのか?」


フリスク 「僕はなにも聞いてないよ 知らない間に誰か呼んだのかな」


アンダイン 「…今の音 まさか」






モクモク… 寺子屋の中は爆煙に包まれて焦げ臭い匂いが充満している


? 「…へー まさか私の攻撃を防ぐなんて思いもしなかったわ」シュゥゥ…


? 「完全に舐めてたわ」カチャカチャッ


小鈴 「っ…」フヨフヨ… 付喪神の力を借りて机や教室に置いてあるものを使い攻撃を防ぐ


小鈴 「(あぶなかった…なんとか間に合った でも今の攻撃でいろんなものが壊れちゃった)」


小鈴 「(あとで謝らないと…)」ヒュンヒュン… 再び机や小道具などを操り自分の元へ持ってくる


人里の住民 「なっなんだ!?物が浮かんでるぞ!」


人里の住民 「小鈴…お前が?」


ルナサ 「…これは付喪神、ですよね 小鈴さんなぜあなたが付喪神を操れて……」


阿求 「小鈴 あなたそれ……」


小鈴 「…あとで説明するから今は避難して 私もちゃんと使うのは初めてだからうまく制御できるかわからないの」


阿求 「…わかったわ」


雷鼓 「ならわたしも協力するよ ひとりで戦わせるのも酷だろうし、付喪神の私ならいろいろ教えることができる」


雷鼓 「戦闘慣れしてないがふたりでやればなんとか行けるだろ!」


小鈴 「雷鼓さん…」


? 「うんうん!いいわねその熱い友情 とても感動的だわ!」


? 「全員無造作に倒そうと思ってたんだけど…ちょっと予定変更するわ」


メタトン 「私はメタトン ロボットにしてアイドルをしてる殺戮兵器でもある機械よ」


メタトン 「あなた達の名前も教えてもらってもいいかしら」


小鈴 「…本居小鈴です」


雷鼓 「堀川雷鼓だ ただの付喪神さ」


メタトン 「小鈴ちゃんに雷鼓ちゃんね 覚えたわ」


メタトン 「それじゃ自己紹介が終わったところで熱い友情をかけて殺し合いましょう!」


メタトン 「ふたり以外は別の場所に避難していいわよ ふたりが私を倒せたらあなたたちの命は守られる」


メタトン 「でもわたしがふたりを倒したら…あなたたちを追いかけて殺すわ」ニタァ


全員 「「ーっ!!」」ゾクゥ!!


小鈴 「そんなことはさせません あなたはここで倒させてもらいます!」


雷鼓 「倒せばいいんだろ?なら問題ない!」


雷鼓 「お前たち早く逃げな!こんなやつ私たちで倒しておくから!」


ルナサ 「…わかりました それではすみませんがお願いします!」


ミスティア 「避難する人達は私たちが守るから任せたからね!」


小鈴 「了解です!」


メタトン 「…ちょっと待って やっぱり変更よ ここでやるのはあまりにも狭すぎるわ」


メタトン 「たしかライブ会場があったわよね あそこでやりましょ!」


雷鼓 「ライブ会場?私たちが演奏してた場所か」


雷鼓 「今日のために作ったものだからあとは取壊す予定だったからいいだろ そこに行くまで休戦だ」


メタトン 「あら?話が早くて助かるわ それじゃ…」ガチャガチャガチャガチャ…



ガシッ


小鈴 「…っへ?」メタトンに服を掴まれて宙ずりにされる(雷鼓も同様に)


メタトン 「しゅっぱーつ!!」シュゴォォォ!!!! 足からジェット噴射させて空を飛び始める


雷鼓 「ちょっおまえ、なんでここで飛んで!?」


小鈴 「まさか天井から出ようと!?」


メタトン 「行くわよー!!」バシュゥゥン!!!!


小鈴&雷鼓 「「きゃぁぁーっ!!!!」」
















サンズ 「オラっくらいやがれ」ズボズボズボズボッッ!!!!!!


慧音 「ーっと ほっや!」タンタンヒュンッ 華麗なる動きで全ての攻撃を避ける


妹紅 「んなの燃やしてやるぜ!」ボゥゥ!!ジュゥゥ… 飛び出てきた骨を全て燃やしてなくす


サンズ 「ははっ!ほんと強いな 全部燃やすなんて」


アンダイン 「死ねぇ!!全員串刺しになれ!!」ビュンッ!!!! 睦無数の槍を霊夢と早苗に集中的に投げ攻撃する


霊夢 「食らわないわよ 夢想封印!」キィィィンッ!!!! 結界を張って全ての投げられた槍を防ぐ


早苗 「わぁぁっ!?ほっよ、はぁ!!」シュンシュンシュンッ 軌道を失った槍がいろんなところから降り注いでくるのを避ける


フリスク 「死ねっ!!」シュンシュンシュンッ!!!!


依姫 「食らいませんよ」キンキンキィンッ!!


マミゾウ 「ほれお前さんら 化けて武器となれ!」スッ


たぬき 「「」」ドロンッビュン!! 剣や槍に化けて突っ込んでいく


フリスク 「そんな攻撃効かないよ!」キキキキィン!!!!


魔理沙 「オラッ!空からくらいやがれ!!」バシュゥゥン!!!! 空に飛んでアンダインたちに向けてマスタースパークを放つ


アンダイン 「食らうか!!」ズボズボっ!!!!キィィィン!! 地面からぶっとい槍を斜めに出してマスパを防ぐ


魔理沙 「っち!また防がれたか」


慧音 「魔理沙!ここは私たちに任せて寺子屋に行ってくれ!」


慧音 「先程の爆音が気になる 中に敵が居たら里の者たちが!!」


魔理沙 「ーっだがこいつらを放っておくわけには…」



ズドォォォンッ!!!!!!


メタトン 「ヒィィィハアァァァァ!!!!!!」バシュゥゥン!!!!… 寺子屋の屋根を突き破って小鈴と雷鼓を抱えて出てくる


小鈴 「きゃぁぁぁぁ!!!!」


雷鼓 「はっ早すぎ!!」



魔理沙 「ーっ!? こ、小鈴!雷鼓まで!!」


アンダイン 「やはりあいつか あいつも呼ばれてたか」


サンズ 「なんだ?なんかガキンチョ抱えてるぜ」


フリスク 「あいつ苦手…」


メタトン 「…あらぁ?アンダインじゃない サンズにおチビちゃんまで!」


アンダイン 「お前も来てたようだな あのクソガキに呼ばれたのか」


サンズ 「おまえそのガキンチョどうすんだ?抱きかかえて運んでるが」


メタトン 「今からこの子達と戦うのよ 自ら戦うことを望んだ勇敢さを称えてあげるの!」


メタトン 「当初の目的はこの小屋にいる人間たちを始末する予定だったんだけど、その中で私の攻撃を防いで宣戦布告したの」


メタトン 「今この村にライブ会場があるからそれを使って殺戮ショーを始めるのよ!だから邪魔しないでね?」


フリスク 「邪魔するとめんどうだからしないよ」


霊夢 「させないわよ!!」バサッ 霊符を周りに飛ばしてメタトンに向けて構える


霊夢 「小鈴ちゃんと雷鼓は戦うことに慣れてないのよ 非戦闘の人たちにそんなことさせられないわ!」


メタトン 「でも戦うと言ったのはこの子達よ 自ら志願してきたのだからあなたには関係ないでしょ?」


魔理沙 「関係なくはないぜ そいつらは非戦闘員だから守らなくちゃいけない」


魔理沙 「戦えない奴らを戦わすなんてそんなことできない もしそいつらと戦うなら私たちが全力で止めるぜ!」スチャッ 八卦炉をメタトンに向けて構える


メタトン 「あらそんなことしていいのかしら?今この子たちの身柄は私が預かってるのよ」


メタトン 「あなたたちが邪魔をすると言うなら今ここで握りつぶしてもいいのよ」ググッ…


雷鼓 「いだだだだっ!!!!」ビキビキッ


小鈴 「あががががっ!!!!」ミシミシッ


霊夢 「小鈴ちゃん、雷鼓!!」


妹紅 「テメェっ!!」ボゥゥッ!! 炎を両手に出してメタトンに投げようと…


慧音 「まて妹紅!あいつに炎はダメだ 今放てばふたりにも当たる!」


妹紅 「ーっち!」シュゥゥ…


霊夢 「魔理沙も撃つんじゃないわよ 撃ったら大変なことになるわ!」


魔理沙 「わかってるよ!」スゥ…


メタトン 「うふふ!それでいいのよ 余計なことはしない方がいいわ」スゥ…


雷鼓 「いたた…お、折れるかと思った 幽霊なのに…」ズキズキ…


小鈴 「や、やっぱり体は強化されてないんですね 付喪神を操れても…」ズキズキ…


依姫 「(霊夢 少々危険ですが私がなんとかしましょうか?あの変なのから二人を引き離せるかもしれません)」チラッ


霊夢 「(確実じゃないならやめといた方がいいわ 今ふたりはやつの腕に締められてるから下手したら助ける前にやられるわ)」フルフル


霊夢 「(今は下手に刺激しないで様子見よ)」パチパチッ アイコンタクトで依姫に行動を知らせる


依姫 「(わかりました)」コクンッ


マミゾウ 「(なにかふたりが考えてるようじゃが今は様子見のようじゃな 下手に刺激したら小鈴たちが危ないからのう)」


メタトン 「さぁあなたたち ライブ会場に行くわよ!そこで殺し合いを始めるわ!」


小鈴 「ーっ霊夢さん このひとの相手は私たちに任せてください!なのでそこの方たちのことは任せました!」


霊夢 「っ!!」


魔理沙 「ちょっまて!おまえ戦いなんてできないだろ その禍々しいやつも過去に使ってたヤツだよな!」


魔理沙 「それ使って暴走してたのはどこのどいつだ!また同じことを繰り返すぞ!!」


マミゾウ 「いやそれはない あの百鬼夜行は前回よりも抑えておる 小鈴でも操れるよう調整しておるよ」


マミゾウ 「最低限戦えるように儂が渡したんじゃ 制御の方は保証する」


魔理沙 「ーっ…だ、だけど!小鈴は戦いに慣れてない 雷鼓だって戦闘は……」


雷鼓 「小鈴と一緒ならなんとかなるさ こいつのことは私たちに任せて!」


魔理沙 「っ…」ググッ…


霊夢 「…ちゃんと倒しなさいよ やられたら許さないわよ」


小鈴 「はい!任せてください!」


メタトン 「それじゃ行くわよ!」バシュゥゥゥン!!



サンズ 「あいかわらず騒がしいやつだったぜ まぁいつもの事だがな」


フリスク 「うるさすぎて耳がおかしくなりそうだよ」


アンダイン 「だがあれでそれなりにやるやつだ あの小娘ふたりはあいつに任せよう」


アンダイン 「私たちはこいつらを始末するぞ 終わったらあの小僧のところに行く!」


サンズ 「了解だぜ」


フリスク 「わかった」スチャッ


依姫 「なら私たちも早く貴女方を倒して蒼野のところに向かわなくてはなりませんね」


慧音 「そうだな ここで時間かけるわけにはいかん!」


早苗 「幻想郷を守るためにがんばります!」








この作品の続きは【犯罪者に救いの手 13】になります 今後ともよろしくお願い致します


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