2023-12-23 06:16:23 更新

概要

この作品は単独行動隊提督 17の続きになります


前書き

提督

【過去大きなミスを犯したと言って自ら単独行動隊に入った変わり者 目付きが悪いせいで他の者から距離を開けられる事の多い】
【首にはいつもネックレスをしてるところが特徴 そのネックレスの形も特徴的で1と6…?の形した数字が飾られている】
【単独行動隊66番 コードネーム:a maverick(通訳:はぐれ者) 現在は単独行動隊を辞めて南我原鎮守府の提督をやっている】
【過去 川内が沈んで息絶えた川内の亡骸を見つけた際に夜雷が鳴っていて、それ以来夜雷が鳴っている時に外へ出ると思い出して怖がる(言わばトラウマ)】
【過去 大湊警備府提督だったが伊19と川内が轟沈して提督をやめ、単独行動隊に入ったが再び提督に戻って南我原鎮守府提督になった(追記 伊19だけではなく、川内も沈ませてしまって罪を償おうと単独行動隊に入った…)】
【上官と会う前は北提督と一緒で人間同士の戦争が起きてた場所で育った 人体実験をして腕と足は常人を超えた力を持っていて、腕から日ノ丸と言う艦載機を発艦させることが出来る 搭載数は片手に5機 両手で10機】
【日ノ丸艦載機=戦、攻、爆を取り揃えた万能艦載機 ボーキサイトや弾薬を多く使うのが欠点だが援護射撃や単独行動をしてる提督にとっては優秀過ぎる艦載機である】
【過去のあだ名は特攻隊提督と呼ばれていた】


瑞鳳

【仕事熱心の働き者で面倒見のよい艦娘(軽母) 配属が決まっていなかったが今回の提督の所に着任する事が決まった】
【過去 元横須賀鎮守府の秘書であり元提督の事や横須賀鎮守府の事を聞いたり、話したり、思い出したりすると性格が急変する】
【過去何かをしてこの世界を危険な目に晒した張本人でもあるらしい→過去にした事をなんとかしようと1人で悩み続けていたが提督に助けを求めて手伝ってもらっている】
【如月の睨みつけの劣化版 気迫で敵を怯ませることができる 範囲は半径30m】


金剛

【いつもハイテンションで元気な艦娘(戦艦) 配属は東我原鎮守府に決まっていたが移動が決まって今回の提督の元に着任した】
【ほとんどティータイムの時しか出てない気がする…】




【元気が良くて悪戯好きな艦娘(駆逐艦) 元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】
【提督に酸素魚雷をぶつけて遊ぶのが趣味…?】




【礼儀正しく少しおっちょこちょいな艦娘(駆逐艦) 元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】
【提督の仲間思いや艦娘思いに心を打たれて好意を抱いている】


吹雪

【元南提督の艦娘(駆逐艦) 単独行動隊管理者の指揮者をやっていたが現在は南我原に着任している】
【瑞鶴と一緒で提督loveな所はあるが瑞鶴と違って人前など二人になれない場所では大胆に抱きついてきたりはしない…だが、二人っきりになった時は物凄く大胆になる】
【南提督の過去と瑞鳳の過去は青葉と同じくらい知ってる】
【元大湊鎮守府に着任していた頃は元秘書艦代理だった(追記 元大湊鎮守府に着任していた時は医務も担当していた)】
【過去、深海棲艦に直撃を食らって沈んだが、提督に救助され 今も滞在している…が、吉を引いたか凶を引いたかはわからないが1度沈んだことによって1ヶ月に1回ぐらいに深海棲艦化の発症が現れる※】
【※上記に追記 深海棲艦化が発症する代わりに駆逐艦とは到底思えないほどの力を手に入れた 駆逐艦でも戦艦だろうがなんだろうが一撃粉砕するほどの力を持っている…が、それを使うと深海棲艦化が一気に襲ってくるため、多用することはできない※】
【※さらに上記に追記 深海棲艦化を抑えるための薬が吹雪が沈んだことによって、すぐに開発された【即効性型深海棲艦化鎮圧粉末】と【長効型深海棲艦化鎮圧錠剤】というものを飲めば深海棲艦化を一時的に抑えることができる】
【提督と同じ睨みつけが使える(限度・制御が効かず、提督程ではないが広範囲で吹雪と目が合った者は敵味方関係なく気絶させる(1度使ったら丸一日目が開かなくなる))】


時雨

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが現在は南我原鎮守府に着任している(駆逐艦)】
【よくヤンデレキャラとして使われるがこの作品では通常なので予めご了承下さい】
【おとなしい性格で物静かなところが目立つ よく提督が寝ている時に密かに唇を重ねることが多いとか…?】
【自分の意思でキレることができて戦闘力を上げることがてきるが制御が効かないためあまり使えない】
【特殊能力ー直感を使うことができる どんなに選択枝があろうと二つに絞ることができる ただし、二つしかない場合には効果を発揮することができない】


夕立

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが、現在は南我原鎮守府に着任している(駆逐艦)】
【語尾に(ぽい)や(かも)とつけるなんとも可愛らしい艦娘(作者は瑞鳳が一番です!)】
【元気な性格で提督に甘えてくる時は飛びついて甘えてくる…正直、瑞鶴と変わらない(瑞鶴みたいに人前気にせずイチャイチャしようとは言わない)】
【特殊能力ー野生の本能を使うことができる 使うと獣のように暴れ回り、野生の勘を発揮させることができる …ただし、野生の本能を使うとコントロールがなかなか聞かないうえに野生の勘も勘だから使い時は非常に難しい(ほとんどキレた時と同じ)】


扶桑

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘(戦艦)】
【不幸艦と言われている艦娘だが現在南我原提督にお前達は不幸艦じゃないと言われ自分が不幸艦だと思うのをやめた】
【元大湊警備府にいた時は戦艦のなかでもトップクラスの性能を持つ航空戦艦】


山城

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘】
【扶桑と同じく不幸艦と呼ばれていたが現在南我原提督にお前は不幸艦じゃないと言われ自分か不幸艦だと思うことをやめた】
【元大湊警備府のにいた時は戦艦のなかでも二番目に強いと言われていた航空戦艦】


天龍

【元東南我原鎮守府に着任していたが移動が決まって現在南我原鎮守府に着任 子供に人気がある面倒見の良い艦娘】
【提督と一緒に先陣を切って敵艦隊を一網打尽にしたこともある軽巡洋艦準エース 実力は提督も認めるほど】
【特殊能力ー範囲識別 半径50メートル以内に入ったありとあらゆるものを100%識別できる 使うと燃料を大量に使う上に目をずっと開いていないといけないため、目に疲労が溜まりだんだんと痛みが襲ってくる 電探の強化版みたいなもの】


龍田

【元東南我原鎮守府に着任していたが移動が決まって現在南我原鎮守府に着任】
【普段は毒舌で目を細めて相手を睨みつけることが多いが意外にも押しに弱くて、提督にぐいぐい押されると普段の性格とは逆転し、オドオドしながら恥ずかしがる】


如月

【元東南我原鎮守府に着任していたが移動が決まって現在南我原鎮守府に着任】
【提督LOVE塾(っ'ヮ'c)<ウッヒョォォォォオな艦娘(もはや意味不明)】
【第二軍隊最強艦娘と呼ばれていて、一軍隊と比べれば戦力は劣るがなかなかの実力を持っている】
【吹雪とは仲が悪く、少しでも話すとすぐに喧嘩する(如月 吹雪が悪いのよ?私は悪くないわ)】
【睨みつけに近い睨みを使うことができる※】
【※上記に追記 提督たちが使う睨みつけとは違い、目を合わせても気絶はしない その代わりに提督たちよりもはるかに超える半径100m以内の敵に睨みつけると一瞬だけ動かなくなる しかも目を合わせる必要性がない】


東提督

【東我原鎮守府の女提督 艦娘思いの強い一面もあり、かなり人気のある提督】
【過去 南提督に金剛を取られた事で取り返す為、南に演習を挑んだが敗退(七体一 東が七)
その上雷と電も取られた】
【南方海域で第一艦隊がやられそうになった時に南提督に助けてもらって南提督に惚れた】
【過去 辛い事があったらしいが誰にも話していない→過去に好きな人であった元横須賀鎮守府提督が反乱軍になったことによって嫌いとまでは言わないが見損なったと思っている】
【南提督が自ら深海棲艦と戦うのに憧れて東提督も自身で戦う事を決意し、明石が作っていた南提督が使っている重攻撃型装甲を見つけて装備する(武器はいろいろと取り付けられている)】
B:Dって事は教えておくわ
W:キュッとしてるわ!
H:…(小さくて悪かったわね…)


加賀

【ご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原のクール艦娘(正規空母) 】
【東我原の艦娘だが元同僚の金剛、雷、電が南我原に居るので時々遊びに来る…が、最近は時々ではなくほぼ毎日来ている気がするが…】


赤城

【加賀と同じくご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原の艦娘(正規空母)】
【加賀と同じく南我原に遊びに来るが飯目的で来る ちょっと限度を考えて欲しい(南)】


青葉

【南提督の元艦娘だった現在東我原の艦娘(重巡)】
【提督の過去を一番多く知っている一人…だが、南提督の過去を話そうとはしない 上官に口止めされているのもあるが悲しすぎると言うこともあって口を開かない※】
【※上部に関連する追記 瑞鳳の情報も知っているみたいだが元提督より酷いと言って話そうとはしない】


明石

【工作関係を得意とする東我原鎮守府の艦娘 南提督の換装【重速度型装甲】を治した本人でもある】
【南提督の換装が珍しかったらしく同じのを作ったマニアック】


提督(北)

【北我原鎮守府の提督 南提督とは馴染みで昔南提督の鎮守府に良く遊びに来ていた元気っ娘】
【名前 小春】
【過去 人間同士の戦争が起こっていた村で生まれ、本当の兄貴が殺され上官に助けられた】
B:聞いたら殺す!(Aカップ)殺す!!
W:体重は気にしてるから痩せてるわ!
H:でかいのかしら?


神通

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡) いつもおとなしい感じが目立つ】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】
【川内が沈んだことは知らない…?】


那加

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡) 私はアイドルと言うところが一番目立つ元気っ子】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】
【川内が沈んだことは知らない…?】


瑞鶴

【南提督(元提督)loveの元南提督の艦娘 現在は北我原鎮守府に着任している(正規空母)】
【南提督を見かけた瞬間どこでも構わず抱きついていく】
【過去 初代提督(呉鎮守府提督)に五航戦は要らないと言われ鎮守府から追い出され捨てられた…だが南提督に助けられ、面倒を見てくれた事がきっかけで好きになった※】
【※上部に関連する追記 初代提督は南提督がなんとかしてくれた為、復讐することなどは考えていない】
【青葉程ではないが皆より多少多く知っている】
【特殊能力ー一点集中を使うことができる 10秒間的を見る必要はあるが条件が整ったら狙った的に100%当たる ただし、その的を見てる間は他のことに気を回してはいけないうえに100%当たるが防御されたら意味がない】


翔鶴

【瑞鶴の姉で南提督の元艦娘 現在は北我原鎮守府に着任している(正規空母)】
【おとなしい性格でいつも瑞鶴の面倒を見ている】
【過去 合同作戦を失敗した事があるが南提督が解決してくれたことがきっかけで惚れた】
【青葉程ではないと思っていたが青葉←吹雪←翔鶴の順番で元提督のことを知っている】
【提督と同じく睨みつけが使える(限度・半径五m以内にいる敵味方関係なく目を合わせた人を気絶する程度しかできない上一日一回しか使えない)】


提督(西)

【西我原鎮守府の提督 無口でいつも静かに本を読んでる事が多い】
【性別 女】
【最近は出番が一切ない】


不知火

【南提督の元艦娘 今は西提督の艦娘(駆逐艦) いつもクールでなかなか表情を崩さないところが特徴】
【南提督に睨みつけを教えた本人でもある】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】


提督(東北)

【東北我原鎮守府のショタ提督 見た目は小さいがかなり頭の良い指揮官(東より頭が良い)】
【提督の中でも評価がかなり高いが見た目が小さい為馬鹿にされることが少々…】


妙高

【南提督の元艦娘 現在は東北我原鎮守府の艦娘(重巡)】
【過去に演習で元提督の秘書艦を沈めようとした事で鎮守府から追い出された】
【元提督の事は酷く恨んでいるらしく、南提督を殺そうと考えている…?】


長門

【現在は東北我原鎮守府に所属する艦娘だが過去瑞鳳と一緒だった元横須賀鎮守府の艦娘】
【過去 瑞鳳のせいで元提督が島流しされた事を今でも忘れておらず、復讐心を今でも持っている】
【元横須賀鎮守府の時では戦艦のエースと言われていた 今現在裏切り説があがっているが本当かは不明…】


武蔵

【大和型戦艦で二番目に強い最強の艦娘(戦艦) いつも上官の補助をしている】
【出番は少なめなのであまり書くことがない為、この前の作品と同様また(また)しても出番があるか不明】
武蔵「…もう何言っても無駄だな?」


night

【単独行動隊の一人 艦娘に手を出して軽犯罪を受けて捕まった変態…だが、紳士である(手を出したと言っても性的な意味)】
【犯罪ランクはA】
【南提督とは仲が良く、共に戦闘を行動した事もある】
【身体能力は南提督程ではないがなかなか高い※】
【※上部に関連する追記 南提督の睨みつけは効かない+駆逐艦程度の攻撃はほぼ当たらない】
【武器は対敵艦隊型三十cm大砲とサーベル】
【南提督の過去は南提督が【誰にも知られて欲しくない事】を知っている(それ以外は良く知らない)】
【嫁である叢雲が一週間に一度会いに来てくれる 最高だぜぇぇぇっっっ!!!!!!(night)】
【過去三番目に最高提督と呼ばれていた提督…だが、その時は現在南我原提督とは面識がなかった】
【腕だけだが人体改造して南提督と一緒でサーベルで戦うほどの力を持っている】


ENDLESS Hell

【単独行動隊の一人 犯罪ランクは最高犯罪度E】
【過去横須賀鎮守府の憲兵をやっていたが瑞鳳を殺そうとした(フリ)事によってランクEの終身刑を言い渡された大犯罪者】
【顔や体中には痣や腫れ、殴られ跡が目立ち元の原形がない】
【武器などは一切不明】


医務室



提督 「すー…すー……」


吹雪 「すぅ…すぅ…」


夕立 「ぽいー…ぽいー…」



night 「…三人とも異常なさそうだな 異常なしっと」カリカリ… 容態チェック表に記録してる


叢雲 「脈も正常よ 熱や肌の色もいろいろ見たけど異常なし」スッジー 提督や吹雪たちの脈を測り肌色などを見てる


night 「あいよ!了解っと」カリカリ…


叢雲 「起きた時にすぐ飲めるよう薬用意するわ 三人の脈数とか全部メモして書いといたから記載しといて」スッ


night 「言ってくれればその通りに書いたのに…」ツカミッ


叢雲 「えーっと…南提督の薬は……これね」スッ


叢雲 「んでこっちが吹雪のでこれが夕立の…これ間違えたら洒落にならないわね もし深海棲艦化を抑える薬をなんともない艦娘に飲ませたらどうなるのかしら」


night 「なんも効果ないんじゃないか?あくまでも症状を抑えるだけでただまずいだけだと思うな」


叢雲 「んー…それだけじゃないような気がするけど」


night 「てかその薬使うのか?症状は収まってるから痛み止めとかだけでいいんじゃないか?」


叢雲 「あれそうだっけ?使わなかったっけ」


night 「たしか使ってなかったと思うが…まぁ全部用意しとけばいいだろ 使わなかったらしまえばいい」


叢雲 「そうね そうしましょう」カチャカチャ…


night 「…なぁ叢雲 今だけだがなんで俺が医務を任されたんだろ?ロリコンで警戒されてんのに」


叢雲 「私が居たからじゃない?あんただけなら絶対任されなかったけど」


night 「それはわかってるよ ただ居ても任されないと思ってたんだ まして時雨から言われるなんてな」


night 「俺のことは知ってるはずなのに…もしかして俺に気があるのか!?」

(☆∀☆)


叢雲 「っは?」ギロッ


night 「じっじょうだんだよ 本気にするなって!」アセアセ


night 「俺が好きなのは叢雲ただひとりだけだ それだけは絶対に間違いない」


叢雲 「どうだか 小さければ誰でもいいんじゃないの?」


night 「それは心外だな 小さければ誰でもいいわけじゃない ちゃんと性格や外見を気にする!」


night 「とくに叢雲はツンデレで優しくて世話焼きで俺がロリコンでも気にせず接してくれてるからほんとに最高の嫁だ!!お前以外はありえない!!」ドンッ!!


night 「それにだ 昼間はツンツンしてるが夜になると甘えモードになって俺に抱きつきながら寝るのがまたギャップ萌えですごい!!俺だって男だから好きな子に求められるのは嬉しい!」


night 「俺は紳士だから相手が乗り気じゃなければ手を出さないが誘われれば受け入れる 据え膳食わぬは男の恥、叢雲を乱れさせていいのは俺だけだ!!」バンッ!!


叢雲 「いきなりなに言ってんのよ!!こんなところで言うんじゃないバカっ!!」///


叢雲 「南提督や吹雪達がいるのよ!近くに誰かいるときに大声で言うんじゃないわよ!!」///


night 「えー寝てるからいいじゃん たぶん聞いてないよ」


叢雲 「聞いてる聞いてない以前に言うなって言ってんのよこの大バカ犯罪者!!」///


night 「ぐはっ!!そ、その言葉はダメージ入るぜ…俺の心が砕けそうだ!」プルプル…


叢雲 「なに言ってんのよ これだけで砕かれるほどやわな心してないでしょうが」


叢雲 「過去に何度も罵倒してきたのに今さらこの程度でダメージの1も入らないでしょうが」


night 「たしかに!」(・ω・)bグッ!



吹雪 「うるさいですね イチャつくなら出てってくれませんか?」


night 「っ! 悪い起こしたか ちょっとヒートアップしちまった」


吹雪 「なんであなたがここにいるんですか?叢雲さんもいるようですが少人数のときにここへは来ないよう言いませんでしたか?」


叢雲 「時雨に頼まれたのよ 先に朝食の準備とかするから吹雪たちの薬などを任せるってね」


吹雪 「時雨さん…まったくあの方は」ハァ…


吹雪 「…今回は許しますが次からはしないでください わたしはあなたのこと信用してないので」


night 「ひどいぜ!!俺そんなに信用ないか!?」

(꒪д꒪II


吹雪 「一ミリたりともありません」キッパリ


night 「ぐはぁっ!!そ、即答……」ガクッ


叢雲 「それは仕方ないわね 一度襲ってるんだから警戒されて当たり前よ」


叢雲 「でも私がいるからそこまで警戒しないでほしいわ なにかあれば私が止めるし、なにかあったら教えてくれれば叱るから」


叢雲 「あっ嘘の情報はやめてよね いくら嫌いだからってそれやったら怒るから」


吹雪 「それはしないので安心してください …常に監視しといてくださいね」


叢雲 「わかってるわ 風呂でもトイレとかでも見るわ」


night 「トイレはさすがにやめてくれ たのむから」


夕立 「うーん…うるさいっぽい まだ夜でしょ?」ンー…


叢雲 「いや朝よ 起きなさい」


夕立 「あさぁ?まだ眠いよぉ…」ウトウト


吹雪 「おはようございます夕立 体調の方はどうですか?」


夕立 「おはよ吹雪 とくに問題ないっぽい あるとすれば体動かしたい」ウズウズ


吹雪 「我慢してください まだ治ってないんですから無理に動くと傷が開きます」


吹雪 「あとこいつがいる前でそういうことを言うのやめた方がいいですよ 体動かしたい=性的な運動だと判断するので」


night 「いやしないよ!?さすがにそれはひどいぜ吹雪ちゃん!いくらなんでも横暴すぎるよ!」


吹雪 「横暴もくそもありません あなたなら考えられるので警戒することに超したことはありません」


叢雲 「いやさすがに警戒しすぎじゃないかしら?それに関しては私もnightに同意するけど」


夕立 「ぽいっ夕立も警戒し過ぎだと思うよ」


吹雪 「……そうですか ですか私は警戒させてもらいます 誰がなんと言おうとそれは変える気ありません」


吹雪 「少しでも私に触れたら殺すので覚えといてくださいね いかなる場合でも殺します」


night 「…えっと、緊急時とかは許してもらえないかな?危なかったり治療なんか必要だったらその時だけは許してもらえると嬉しいんだが」


吹雪 「そういってどさくさに紛れて変なところ触りそうなのでダメです」


night 「えっえぇ…それじゃ何かあっても見殺しにしろって言うのか?それはちょっと…」


叢雲 「それくらいは許してあげてくれないかしら あんたの身に何かあって死んだりしたら提督と会えなくなるわよ」


叢雲 「こいつが緊急時にどさくさに紛れて変なところ触るとは思えないからそこは緩くしといた方がいいわ 自分の身の安全も考えてね」


吹雪 「………」


night 「…どうしてもダメか?ほんとにダメならすぐ誰かを呼んで治療してもらうが…その時に誰かいればいいが」


吹雪 「………提督に会えなくなるのはいやですね また沈むのは勘弁願いたいです」


吹雪 「わかりました では私が深手を負った時などに限り触れることを許可します」


吹雪 「それ以外に触れたときは…バラバラにします」ギロッ


night 「おうよっ!それだけでも許可してくれればいい ありがとな!」


吹雪 「別に礼を言われることでは…」



提督 「…んっんぅ?」スゥ…


提督 「……ふぁぁ ……昼か?」ウトウト


叢雲 「いや朝よ さすがに寝ぼけすぎでしょ」


night 「おっす!a meverick やっと目覚ましたか 遅いぞ!」


提督 「これでも早い方だ 寝てる時はもっと寝てる…」ゴシゴシ


吹雪 「おはようございます 体調の方はどうですか?」


提督 「いたって平常かな まだ寝起きだからわかんねぇけど…」


夕立 「提督おはよっぽい!さっそくだけど甘えて甘えて!!」

°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°


提督 「ベッド離れてるから届かねぇよ なんだ近づけって言うのか?」


夕立 「夕立が行けば撫でてくれる?」


提督 「…ケガしてんだから無理すんな 今行くから待ってろ」ヨット


吹雪 「提督 終わったら次私もお願いします!」


提督 「お前らけが人に容赦ないな…まあいいけどよ」ナデナデ


夕立 「ぽいー…♡」///ワシャワシャ



night 「…」スゥ…


叢雲 「やらなくていいから」パシンッ


night 「えぇーっ!!?」

ガ━l||l(0Δ0)l||l━ン


提督 「…叢雲 わるいがその手に持ってる薬もらえないか?吹雪のも混ざってるが」


叢雲 「あれ これあんたのだったの?ほんとにわからないわね人の薬って」


night 「となるとこれが夕立のか?」スッ


提督 「そうだ あっ甘いゼリーも持ってきてくれ 苦いままだと嫌がるから」


night 「子供か!あっ見た目子供か」


叢雲 「あぁ?」ギロッ


night 「えっなんで?」


提督 「ロリコンセンサーが反応してると思ったんじゃないのか?知らんけど」


night 「あっそういうことか 安心しろ!夕立はいろいろ大きいから俺のロリコンセンサーには反応してない!」

( •̀ .̫ •́ )キラーン


叢雲 「しねぇっ!!」ボスゥッ!!!!


night 「おぼうぅえぇぇ!!!!」ぶはぁっ!!


提督 「(night…それは言っちゃいけねぇよ)」ナデナデ…


夕立 「ふみぃ〜…♡」///ワシャワシャ


吹雪 「自業自得ですね まったく」


叢雲 「はい南提督 あんた達の薬!!」ゴンッ!!


提督 「ありがと あと俺たち関係ないから当たらないでくれ」


叢雲 「元凶作ったのどこのどいつよ!」


提督 「それ俺なの!?俺が作ったことになるのか!!?」


吹雪 「いやさすがに横暴すぎるかと…」


叢雲 「はいこれ吹雪の!」ゴンッ



ビシャアッ!!!!


吹雪 「………」ポタポタ… 棚の上に強く置かれた液体の飲み薬が蓋空いて顔面にぶちかかる


提督 「あっ…」


夕立 「っあ…」


night 「むっ叢雲!?おぉおま…!!」サー…


叢雲 「ーっ……ご、ごめんなさい」サァー…


吹雪 「……叢雲さん 覚悟はいいですか?」ビキビキッ


叢雲 「ひぃっ!!」ビクッ!!


night 「吹雪!!叢雲もわざとやったわけじゃないんだ 許してくれ!」アタフタ


吹雪 「だまれ性犯罪者 お前のことは聞いてない」フシュー… 魔王降臨!!


吹雪 「自分で勝手にイラついて私にまで被害出したんですから怒られても仕方ありませんよね?自分のせいなんですから」ゴキゴキッ


吹雪 「今から演習場に行きましょうか 地獄を見せてあげます!!」クイッ


叢雲 「いぃいやよ!!あなたと演習なんて死んでもごめんよ!!」ブンブンッ!!


吹雪 「あなたに拒否権なんてありませ

それじゃさっそく…」スゥ… ベッドから起き上がろうと…


ガクンっ


吹雪 「っ!」グラッ 手に力が入らず提督の方にバランスを崩す


提督 「っと だいじょうぶか?吹雪」ポスンッ すぐさま夕立を撫でてた手を伸ばして倒れる吹雪を支える


吹雪 「すっすみません ありがとうございます」


提督 「気をつけろよ まだ傷が癒えてないんだから無理に動くな 体力だって落ちてるのに」


提督 「戻るまでは無理するな いいな」


吹雪 「はい わかりました」


提督 「叢雲 至急拭くものを持ってきてくれ ある程度拭き終わったら軽く風呂入れてやってくれ」


叢雲 「わ、わかったわ!(た、助かった まだ万全じゃなくてよかった…)」ホッ


提督 「night お前は一旦外出てろ 吹雪が着替えるから」


night 「着替える!?生着替っ」


提督 「あぁっ?」ギロッ


night 「はーいすぐに出るぜ!!」タッタッタッ!!ガラッ…タッタッタッ!!


提督 「閉めていけアホっ!!」


night 「おっと失礼!」ピシャンッ タッタッタッ…


叢雲 「まったくあいつはほんっと変態なんだから 嫁である私がいるのに」ゴソゴソ…


提督 「まったくだ あとで叱っといてくれ」


叢雲 「えぇ ちゃんと叱っておくわ タオル持ってきたけど拭ける?」タッタッタッ


吹雪 「拭くぐらいできます 拭き終わったらすぐドッグに入りたいので先に用意してきてもらっていいですか?」


叢雲 「わかったわ バケツはどうする?使うなら入れとくけど」


吹雪 「いえ、だいじょうぶです 傷はすぐ治りますが体にかかった負担は治らないので使ってもあまり変わりません」


吹雪 「しかも深海棲艦化してからバケツの効果が薄い気がするんです 効かないわけじゃないんですがすぐ治る皆さんに対して私だけすぐには治らないんです」


叢雲 「そうなの?バケツが深海棲艦に対して機能してないってこと?」


吹雪 「うーん…それも違うみたいなんですよね 医務妖精に聞いたらバケツは深海棲艦にも対応してるとの事で」


吹雪 「おそらく深海棲艦化したことによる後遺症だと思います どっちにしろ私が無理してなければこのようなことにはならなかったので自業自得です」


叢雲 「………」


提督 「…お前はほんとに深海棲艦化のことになるとマイナス思考になるな 俺がネガティブになってると怒るくせに」


吹雪 「それとこれとは違います 一緒にはできません」


吹雪 「私は自分の行ったことで起きてしまったこと、提督の時とは大違いです」


提督 「いやそこは一緒でいいだろ…」


叢雲 「…でもその代わりに力を手に入れたんだからいいじゃない 普通のやつなら深海棲艦になってるかそのまま解体されてるかもしれないのよ」


叢雲 「今まで艦娘が深海棲艦化して身に纏うことが出来たなんてあんた以外に知らない しかも数分なら自分で自我を保ちながらいつもの実力より数倍も出すことができるなら最高じゃない」


吹雪 「たしかに力を得たことに関しては嬉しいことです ですがその代償が大きすぎます」


吹雪 「数分後には戦闘不能になってしまうのでその場しのぎにしかなりません 使ったあとはすぐに即効性の薬を飲んで休まなければいけません」


吹雪 「単体では使えないので誰かと一緒にいることも絶対なので使い勝手が悪すぎます ほんと危ないときに使う以外使い道がありません」


吹雪 「あるとすれば仲間を逃がす時間を稼ぐために使用するとかぐらいしか…っ!」ハッ


提督 「………」


吹雪 「…すみません マイナスが過ぎました 二度と言いません」


提督 「気づいたならいい その役目は俺の役目だ お前なんかに務まらねぇ」


提督 「どんなことがあろうと部下を守るのが俺の役目 強いやつが弱いやつを守らないでどうする」


提督 「…まぁ 部下とか関係なしに普通に助けるけどな 女子供はとくに」


提督 「次はないようにしろよ また言ったら怒るからな」


吹雪 「はい 気をつけます」


夕立 「おぉ…提督が怒らなかった 珍しい」


提督 「珍しいってなんだよ 俺そんな怒らないだろ?」


吹雪 「いやけっこう怒りますよ?まして自己犠牲とかの話しになるととくに」


夕立 「うんうん」


提督 「俺が怒る前に気づいたからな だから怒らなかった」


提督 「気づいたのに怒るのは変だろ?わかれば怒る必要がない」


叢雲 「反省してなかったら?」


提督 「それは怒る 怒鳴り散らすだろうな」


吹雪 「それでその後、おお甘やかしがくるんです みなさんそれ目的で怒らすこともあります」


夕立 「うんうん!」


提督 「うんうんじゃねぇよ!ほんとにあるから困るよ…」ハァ…


叢雲 「…困った連中ね」



プルルルル…プルルルル…


提督 「っん?電話か だれだこんな朝早くから」スッ


吹雪 「いや早くはないかと思います…」


提督 「…北か またこっちに来たいとか言わねぇたろうな」


提督 「ちょっと電話してくるからその間に着替えとかさせといてくれ」ヨット


叢雲 「わかったわ」


吹雪 「提督 戻ってきたら次私を撫でてくださいね!」


提督 「あいよ ちゃんと撫でてやるから安心しろ」タッタッタッ…








通路



ガラッ…


提督 「…」ピシャンッ…ピッ


提督 「もしもし」


提督(北) 『おはよお兄ちゃん!!元気してる?』


提督 「うるせっ!お前もうちょっと加減しろよ 耳鳴りが起きるから痛くてしょうがない」キーン


提督(北) 『あっごめん …体調の方はどぉ?もう治った?』


提督 「そんな早く治るわけないだろ…いくら怪我の治りが早いとはいえ、そこまで早くないよ」


提督 「完治まではもう少しかかる ちゃんと治るから心配するな」


提督(北) 『早く治して!パパっと治して私の頭撫でて!!』


提督 「んな私利私欲のために早く治せるわけねぇだろ…」


提督(北) 『むーっ!!』(`・н・´)


提督 「それでなにかあったのか?世間話のためだけに電話してきたのか?」


提督(北) 『逆にそれだけじゃダメなの?』


提督 「いや別にダメじゃないが…」


提督 「…心配してくれてありがとよ 小春」


提督(北) 『っ!! うん!!』///


提督 「もうなにもないなら切るぞ?俺もこの後やることはやらないといけないからな」


提督(北) 『手伝いに行こうか?翔鶴たちを連れて』


提督 「いやいいよ 上官も俺の容態のこと知ってるから仕事自体送ってこないし あっても最低限の仕事だけだ」


提督 「…というのは口実に本当は遊びに来たいんじゃないか?」


提督(北) 『えっ…あ、えと……』


提督(北) 『………えへへ』


提督 「えへへじゃねぇよ…たくっ 来るなら安全に来いよ 今新型深海棲艦が偵察してるみたいだからな」


提督(北) 『そうなの?なら電探とかで索敵をバッチリしすれば!』


提督 「電探は使い物にならない 俺のところにある最新型の電探にも反応しないから肉眼で確かめるしかない」


提督(北) 『…っえ 反応しないの?』


提督 「あぁ この鎮守府の近くに来てたのを天龍たちが肉眼で確認した もちろん電探を装備してな」


提督 「隠れてたからこっちの存在はバレてないと思うがレーダーで捕えられなかったから不意を突かれると危ない」


提督 「奴らは酸素魚雷しか装備してないみたいだからバレて奇襲かけられても潰す気では来ないと思う それなりに人数連れてきてれば襲われる可能性も低いだろ」


提督(北) 『わかった!それじゃ翔鶴と瑞鶴、那珂に神通を連れてそっちに行く!』


提督(北) 『総合強さランキングTOP4の四人だけど他のみんなもいるから連れてっても平気だよね!』


提督 「それは平気じゃないか?お前のところに所属する艦娘のデータを確かめたがそれなりに練度は高かったし」


提督 「襲撃されても数時間は持つ その間に援軍が到着すればなんとかなるだろ」


提督 「上位五番目の艦娘は秘書やったことあるのか?」


提督(北) 『? 何回かやらせたことあるけど…なんで?』


提督 「指揮官代理がいないとまずいだろ まして今回翔鶴達を連れてくるとなると代わりに出来るやつがいないとなにかあった時に対処が遅れる」


提督 「代理を頼むなら徹底して対処法を教えとけ それをみんなにも伝えろ」


提督(北) 『わかった!伝えたらそっちに行くね 泊まり込みの準備もしておくから!』


提督 「おいちょっと待て また泊まるのか?お前の方も仕事があるんだからあんまり任せるのは…」


提督(北) 『だいじょうぶ!仕事の方はお父さんが元横須賀鎮守府提督の件を解決するまで量を控えてくれてるから!』


提督 「(あの馬鹿…元々少なくしてたのにさらに少なくしたのか これは他の鎮守府にツケ(仕事)が回るな)」


提督(北) 『それじゃまた後でね!』


提督 「はいはい 待ってるよ」


ブツッ…


提督 「…まったく いつまで経っても俺から離れられないな 困った妹だ」スッ


提督 「まっそれがかわいらしいところだから仕方ないか それを取ったら小春じゃない」


提督 「瑞鳳に北提督が泊まりに来ること言って部屋用意してもらわねぇと 今日も騒がしくなりそうだな」


提督 「さてと、吹雪の頭撫でてやんねぇと」ガラッ


タッタッタッ…パタンっ













とある海域



ザー…


提督(北) 「はやくはやくーっ!!お兄ちゃんに会いたいからもっと早くして!」ザー… 瑞鶴の背中の上に乗って走ってる


瑞鶴 「無茶言わないで!警戒しながら提督さんを守らないといけないんだからこれ以上早くできないわよ!」ザー…


翔鶴 「てかなんで船に乗らないで背中を選んだんですか そうすれば少しは早く行けたのに…」


提督(北) 「東がこうやってたから真似したの!安定してて意外にも乗り心地いい」


瑞鶴 「私からしたらいい迷惑なんだけど!」


神通 「みなさんあまり騒がないように 近くに敵いたら気づかれます」


那珂 「別に見つかってもいいじゃん 返り討ちにすればいいだけだし!」

(`>∀・)☆キラーン


神通 「提督がいることを忘れないでください 私たちだけなら見つかってもすぐ対処できますが提督がいる場合そうはいきません」


神通 「守る者がいるのといないじゃピンからキリまで違います もっと気を引き締めてください」


那珂 「はーい!」


翔鶴 「ほんとにわかったんでしょうか…?」


瑞鶴 「……? ねぇあれなに?」


神通 「…っえ?」




小鬼群(白いマフラー) 「………」チャプチャプ… 海上の上に立ち尽くしている




那珂 「新型深海棲艦!?なんでここに!!」スチャッ すぐさま主砲を構えて狙いを…


翔鶴 「まって!!」バッ


那珂 「っ! 翔鶴さん?」


神通 「ーっ……そのマフラー 川内姉さんの………!!」ドクン…


提督(北) 「……っえ」



小鬼群(白いマフラー) 「……まさかこんなところで会うなんて思ってもなかったよ 運がいいんだか悪いんだか」ザー… 翔鶴たちの元に向かって近づく


小鬼群(白いマフラー) 「でもちょうど良かった 今からどこ行くの?」


那珂 「ーっ…うそ、だよね ほんとに……川内ちゃんなの?」カタカタ…


神通 「川内姉さんですよね!!元提督からマフラーを付けた新型深海棲艦は川内姉さんだと聞きました!!」


瑞鶴 「…川内、なの?」


翔鶴 「……今から南我原に行こうとしてます なにか御用で?」


小鬼群(白いマフラー) 「うん 南提督に伝言があるから伝えて欲しいんだ」


小鬼群(白いマフラー) 「手紙にしてあるからこれを渡せばいいだけ お願いできる?」ゴソゴソ…スッ


翔鶴 「直接お渡ししないんですか?あなたなら渡せるかと」


小鬼群(白いマフラー) 「いろいろあってね 直接は会えない…会ったら、戻れなくなっちゃう」


翔鶴 「……そう、ですか」スッ… 小鬼群から渡された手紙を受け取る


神通 「川内姉さん!!姉さんですよね!?」ザー!! 小鬼群と距離を詰めて問い詰める


那珂 「川内ちゃんなの!?もしそうなら答えて!!」


小鬼群(白いマフラー) 「さぁてね どうだろうね?私は小鬼群って名前だからそんな人知らないね」


神通 「嘘つかないでください!その白いマフラーは川内姉さんが付けていたものです!!」


神通 「沈んだはずの姉さんが持っていたものをなぜあなたが持っているんですか!!」


小鬼群(白いマフラー) 「奪ったのかもしれないよ?沈んだ艦娘から所持品を奪うなんて深海棲艦は普通だよ」


那珂 「……たしかに、それなら有り得るかも」


神通 「なら元提督に川内姉さんのことを聞いてみます!伊19さんの亡骸は見つからなかったけど川内姉さんの亡骸はなにも聞かされていません」スッ


神通 「聞かされてないということは見つけて沈んでいたことが判明したからだと判断します!そうなれば埋葬した可能性があるのでその時の状態を聞けば!!」ピッピッピッ… 南提督に電話をかけようとダイヤルを…


小鬼群(白いマフラー) 「まって!!それはダメ!!」ガシッ 電話しようとする神通の手を掴み封じる


神通 「認めるんですね?確認させまいとするということはそういうことですよね」


小鬼群(白いマフラー) 「ーっ…」ギリッ…


那珂 「……川内ちゃん、なんだね ほんとうに………ほんもの、なんだね?」

ツツー…


小鬼群(白いマフラー) 「………」


神通 「ーっ…姉さん!!」ガバッ!!


小鬼群(白いマフラー) 「わぷっ!!ちょ、神通 いきなり抱きつかないでよ!」


神通 「抱きつかないでいられません!沈んだのに生きて帰ってきたことがどれだけ嬉しいと思ってるんですか!!」ツツー…


神通 「新型深海棲艦になったとしても生きて目の前に現れたら誰でも抱きしめます!!あの時から私はどれだけ後悔したことか……!!」ググッ…


那珂 「川内ちゃん!!」ガバッ!!


小鬼群(白いマフラー) 「ちょっ!!那珂まで抱きつかないでよ!てか苦しい!!」ギュゥゥ…


那珂 「那珂ちゃんだって嬉しいんだよ!川内ちゃんが帰ってきたのに嬉しくないわけないもん!!」


那珂 「またこうやって話できるなんて…思っても、なかったから……!!」ポタポタ…


小鬼群(白いマフラー) 「ふたりとも……」


瑞鶴 「…ほんとに、よかったわね 伊19も川内も生きてて」


翔鶴 「ほんとね 本来なら沈んだ艦娘は二度と戻ってこないのに…ほんとに、よかったわ」ポロッ


提督(北) 「…ねぇ川内ちゃん、だよね?お兄ちゃんに会えないって言ってたけどどういうこと?戻れなくなるって」


小鬼群(白いマフラー) 「……恋しくなって戻りたくなっちゃうからさ 今戻ると…」


小鬼群(白いマフラー) 「【地球が崩壊しちゃう…】」


全員 「「……っえ」」


小鬼群(白いマフラー) 「その理由は全部手紙に書いてあるから南提督に見せたあと聞いて たぶん南提督も知らないことだと思うから」


小鬼群(白いマフラー) 「どうやって渡そうかと迷ってたときに神通たちが通ってよかったよ しかも行先は南我原だからなおのことね」


小鬼群(白いマフラー) 「それじゃ私は行くね あまり長居すると別の新型深海棲艦にバレる可能性があるから」


翔鶴 「ちょ、ちょっと待ってください!」


翔鶴 「世界が滅びるってどういうことですか!?反乱軍が驚異になっていることは知ってますがそれ以上のことが起きるんですか!?」


瑞鶴 「てか元提督がいれば問題ないでしょ?海軍どころか全世界探しても最強よ!」


提督(北) 「そうだよ!お兄ちゃんは誰よりも強いんだから!」


小鬼群(白いマフラー) 「………」


神通 「……姉さん?」


小鬼群(白いマフラー) 「……みんなってさ 元提督のお父さんのこと、なにか聞いてる?」


那珂 「っえ?元提督のお父さんって上官じゃないの?」


小鬼群(白いマフラー) 「上官は義父だよ 本当のお父さんじゃない」


瑞鶴 「そうなの?」


翔鶴 「…元提督の過去は戦争地帯だと聞いてます それだけで他には聞いてません」


小鬼群(白いマフラー) 「そうだよね 私と伊19は聞いてるけど他のみんなは聞いてないよね」


翔鶴 「過去と今、なにか関係があるんですか?」


小鬼群(白いマフラー) 「それは元提督に聞いて これ以上私の口からは言えない」


小鬼群(白いマフラー) 「作戦を決めるのも提督だからみんなは提督の指示に従って いいね?」


翔鶴 「…わかりました」


小鬼群(白いマフラー) 「みんな携帯持ってる?番号教えてもらってもいいかな」


小鬼群(白いマフラー) 「万が一のときに連絡手段が欲しい 私の番号は教えられないけど…」


那珂 「っえ どうして?別にいいじゃん!教えてよ!」


提督(北) 「そうだよ!私たちだけじゃなくてお兄ちゃんとも連絡取れれば…」


小鬼群(白いマフラー) 「だから恋しくて帰りたくなっちゃうんだってば!今帰るわけにいかないから元提督に会えないんだよ!」


小鬼群(白いマフラー) 「帰れるなら帰りたいよ!今すぐにでも帰って元提督に甘えたり色々話したいよ!!」


小鬼群(白いマフラー) 「でもできないんだ 今それをすれば世界が崩壊する!私が情報を送らないと対策ができなくてみんなやられる!!」


小鬼群(白いマフラー) 「だから私を帰そうとしないで 今はまだ無理だから…」


那珂 「……解決したら戻ってこれるの?」


小鬼群(白いマフラー) 「…たぶん 私の姿がこれでもいいなら…ね」


瑞鶴 「そんなの睦月に任せれば一発でしょ?姿なんてなんとかなるわ!」


翔鶴 「仮に姿が戻らなかったとしても川内さんは川内さんです 誰も除け者扱いしませんよ」


小鬼群(白いマフラー) 「……ははっほんと みんなは優しいね ほんと今すぐ戻りたくなっちゃうよ」


小鬼群(白いマフラー) 「…早く電話番号教えて もう帰らないとまずい」


神通 「…わかりました」スッ


那珂 「絶対に戻ってきてよ!どんなに時間が経っても!」スッ


小鬼群(白いマフラー) 「…解決できたらね」ピッピッピッ…


提督(北) 「…」ピッピッピッ…


翔鶴 「…そんなに心配なんですか?私たち一軍でも」


小鬼群(白いマフラー) 「………」


瑞鶴 「…川内がそこまで心配するなんて珍しいね 今までそんなに心配することなかったのに」


瑞鶴 「でも提督は絶対に負けないよ 今まで提督が負けたことある?どんな時でも必ず勝利を掴む人なんだから!」


瑞鶴 「だから心配することないわよ!提督が全部解決しちゃうから!」


小鬼群(白いマフラー) 「…そうだね 叶うといいね ほんとに……」


翔鶴 「………」


小鬼群(白いマフラー) 「…よしっこれでなにかあったら連絡はできるね 非通知で電話するから来たら出てね」スッ


小鬼群(白いマフラー) 「それじゃ私は行くね 元提督のことはみんなに任せたよ」


小鬼群(白いマフラー) 「神通、那珂 また会えたら話しようね できれば長く!」


神通 「…今度会う時は連れ戻します 元提督のもとに帰らせます!」


那珂 「もしくは私たちのところに連れていくよ!誰かなに言おうと関係ない 絶対に連れ帰るからね!」


小鬼群(白いマフラー) 「問題事を解決しないことには帰ることできないからね …まぁ、嬉しいけどね」


小鬼群(白いマフラー) 「……ありがと じゃあね」


ザー……



翔鶴 「………」


瑞鶴 「…行っちゃったわね」


提督(北) 「そうだね すごく悲しそうな顔してたけど…」


翔鶴 「…帰りたいのに帰れないのは辛いことですからね まして愛してる方のところに帰れないのはとくに辛いです」


翔鶴 「私たちも元提督が単独行動隊に入ったときは心が締め付けられました 理由が理由なため誰も引き止めはしませんでしたが…いや、引き止められませんでした」


翔鶴 「引き止めても留まらせることは不可能だと皆さん判断していたので誰もそんなこと出来ませんでした あのとき、川内さんや伊19さんを助けていれば今の状況には……」


瑞鶴 「………」


神通 「…昔のことを振り返っていると吹雪さんに怒られます それよりも早くその手紙を届けましょう」


那珂 「そうだね それで川内ちゃんを助ける作戦を立ててもらおー!」


提督(北) 「よし!そうと決まれば全員、特急でお兄ちゃんのところに向かうよ!」


全員 「「はいっ!!」」


ザー!!…






提督室



提督 「……そうか そっちも見かけたのか」


不知火 『はい ですが交戦にはならず撤退していきました おそらく偵察していたかと思います』


不知火 『それからは頻繁に見かけるようになり来る度に追い返してます 無駄な殺生はしないようしてるのですがあまりにも頻繁に来るのでそろそろ武力行使しようかと考えています』


提督 「あまりにも来るようならそっちの方向も考えておけ 偵察されまくって情報が筒抜けだとまずい」


提督 「見逃すときはあくまでも余裕がある時だけだ 今の状況なら捕まえて情報を吐かせるのも一つの手」


提督 「拷問はできなかったとしても吐かせるまで監禁しろ 辛いかもしれないが…」


不知火 『安心してください 私を誰だと思っていますか?』


不知火 『【元々拷問の仕方を徹底的に教え込まれた艦娘ですよ 辛いと思うことは一切ありません】』


提督 「……俺のところに来てからはやってないだろ また同じことをしようとするな」


不知火 『やむ得ない状況なら実行します それはお許しください』


提督 「許せないと言ったら?」


不知火 『……命令であれば聞きます

今の提督よりもあなたの命令を優先します』


提督 「その前にそっちで拷問を一回でもやったことあるか?あるなら正直に答えろ」


不知火 『ありません 何度か深海棲艦を拉致した事ありますが拷問で情報を引き出すことはしてません』


提督 「精神面での拷問は?」


不知火 『……限度を超えない程度には』


提督 「何日監禁だ?」


不知火 『一週間です 暗黙監禁拷問を実行しました』


提督 「鼓膜破りは?」


不知火 『やってません やるつもりでいましたが今の提督に止められました』


提督 「そっちの提督が常識人でよかった 拷問とか普通にやるやつだったらどうしようかと思ったよ」


提督 「俺の命令だ 拷問はするな いいな?」


不知火 『わかりました 長期監禁以外の拷問はしません 約束します』


提督 「たのむよ」



コンコンっ


お兄ちゃんいる?小春だけど


提督 「っん 来たか いいよ中に入って」


わかった


ガチャッ


提督(北) 「おじゃまするね」


翔鶴 「…っと 電話中でしたか」


提督 「あぁだいじょうだ 相手は不知火だ ちょうど話も終わったところだ」


不知火 『翔鶴さんたちですか いいですね私もそちらに遊びに行きたいです』


提督 「仕事が空いてるなら遊びに来てもいいぞ 上官に頼んで仕事の量減らしてあるはずだから多少は余裕があるんじゃないか?」


不知火 『仕事の量は減りましたが今現在、新型深海棲艦が頻繁に来てるので秘書の私がいなくなるわけには…』


提督「…たしかにそうか」


提督(北) 「ねぇお兄ちゃん ちょっといい?」


提督 「なんだ?」


提督(北) 「…えっとね こっちに向かってるときにね マフラー付けた新型深海棲艦に会ったんだけど」


提督 「っ!! 川内にか!?」


翔鶴 「はい さらに川内から重要な手紙を預かってきました 元提督宛です」スッ


提督 「俺に手紙?なんだろ」スッ


翔鶴 「川内さんが言うには地球が滅びる程のことが起きると仰っていました 詳細は元提督から聞いてほしいとのことで」


提督 「……っえ 地球が滅びる?」


不知火 『地球が滅びるって…一体どういうことですか 元提督スピーカーモードにして手紙の内容聞かせてください』


提督 「あっあぁ わかった 読んでみるよ」ピッ


提督 「(地球が滅びるって…一体なにが?)」カサカサ…パサッ 封された手紙を開けて中身を取り出す


提督 「…拝啓、元大湊警備府提督もとい南我原提督 あなたのことは伊19もとい空母ヲ級から話を聞いています あなたは私が川内だと気づいたようでなによりです」


提督 「直接お会い出来ず、このような文面での報告許してください 今あなたの元に戻ってしまっては世界が亡びることになってしまうのでまだ戻ることはできません お会いしても戻りたくなってしまうので手紙が最適だと判断しました」


提督 「いくつかあなたに報告しておきたいことがあります おそらくですが私の残した遺品を確認済みかとお見受けします もし知らなければ今この場でお教え致します」


提督 「こちらには指揮官が存在します その指揮官は元提督の父、756幹部と言います」


翔鶴 「…っえ」


不知火 『お父さん…?提督、お父さん生きてたんですか?』


提督(北) 「いやそれ以前に新型深海棲艦の指揮官!?どういうことお兄ちゃん!!」


提督 「…あとで話してやるよ 今は手紙読ませてくれ」


翔鶴 「…わかりました」


提督 「…元提督は過去、戦争地帯で生まれ戦っていたので知ってると思いますが756幹部の野望は世界を制圧することです」


提督 「元提督のいたところは反国連軍基地 裏一支部なので元提督自身も軍がなんの目的で戦争をしてるのかわかっているはずです 第一目標はその通りです」


全員 「……っえ」


不知火 『…反国連軍?元提督 どういうことで……?』


提督 「………」


提督(北) 「…お兄ちゃん?」


提督 「……もう、隠さなくてもいいか 俺の過去……」


提督 「だけどこれもあとでいいか?まとめて俺の過去話してやるよ 戦争のことだから小春には刺激が強いかもしれないが…」


提督(北) 「っ!!」ビクッ!!


翔鶴 「…提督 今と昔は違います 落ち着いてください」


提督(北) 「っ…う、うん ごめん……」ブルブル…


不知火 『…元提督 続きを』


提督 「あぁ わかってる」


提督 「第二目標の前に元提督は蘇生装置の事を知ってるでしょうか?知っていればいいんですが知らなければこのままお読みください…?」


翔鶴 「蘇生装置…?そのようなものがあったんですか?」


提督 「いや知らない なんだそれ?蘇生装置ってなんだ?聞いたことないが」


提督 「蘇生装置というのは死んだ人間の内部に取り付けて死んだときに長い年月をかけて生き返らせる事ができる装置です!!?」


不知火 『生き返らせる!?そんなものが元提督の生まれであったんですか!?』


提督 「……そんなものが開発されてたのか あのクソ上層部、幹部級の奴らにだけ話してやがったな!」ギリッ!!


提督 「だから父さん生き返ったのか 蘇生装置を付けて再びあの作戦を実行しようとしてんのか!」


提督 「…洒落になんねぇぞ もはや瑞鳳の元提督なんかよりもずっとやばい 世界どころか全銀河が崩壊する!!」


全員 「「えっ!!?」」


提督 「上層部の奴らが全員蘇生装置を付けてるならみんな生き返ってまた作戦を考えてるはずだ …あの話しもほんとだったのか」


翔鶴 「あの話し…?」


提督 「直接聞いたわけじゃないが全人類を滅亡させた後になんかガスを使うみたいな話が上がってたんだ なんでも死んだ人間をゾンビ状態にさせて感染させさらに崩壊させると」


提督 「しかもそれを全銀河に向けて放つとも話してたのを聞いた まさかそんなことするとは思ってなかったらスルーしてたが…」


翔鶴 「…提督 続きはなんと?」


提督 「…銀河に放って崩壊させると書いてある 予想通りだ…くそ!あのバカども どこまでふざけたことしてやがる!!」ギリッ!!


提督 「この情報は元俺の部下の…203(におさ)から聞いた!!?」


提督 「ばかなっ!あいつは階級一等兵だぞ 俺は小隊長であいつの方が階級低いのになんで…」


提督(北) 「…試作品を埋め込まれたんじゃないかな 上手く作動するかを確認するために」


提督 「…可能性としてはあるがだとしたら取り付けたやつを殺さないか?生かしてたら作動するかわからないぞ」


提督(北) 「処して生き返らなかったらまずいよ だってお兄ちゃんの部下でしょ?ひとりでも戦場以外で欠けたら変だよ」


提督 「…なるほど だからあえて殺さなかったのか たしかに俺ならすぐ気づくな」


提督 「しかも俺の部隊は協力することを徹底してたから隊員がひとりでもいなくなったらバランスが崩れる …死ぬのを待ってやがったか」


提督 「203から聞いてこの情報を確証付ける回答を頂き、本当だと判断しました もちろんこの情報は伊19にも伝えてあります」


提督 「提督の上層部の方たちはみんな生き返っているみたいなので気をつけてください 現在、こちらの戦力は以前変わっていません 大鬼群が重装備になったぐらいで他の小鬼群は昔と変わらず雷槍装備のみです」


提督 「まだウイルスは作成されてないとのこと 時間はまだあります。私の方でも対策はするつもりでいますが警戒が凄まじく上手くいってない状況です 期待はしないでください…」


提督 「…必ず、新型深海棲艦指揮官を排除して世界を平和にしましょう そしたら……また、一緒に過ごして行きたいです」


提督 「このような姿になっても受け入れてもらえるなら解決したらすぐに戻りたいです 嫌でなければ……お願いします。」


提督 「元大湊警備府所属 川内型一番艦川内より……」


翔鶴 「……悲しい文ですね 説明した後に本音を出すなんて、川内らしいです」


不知火 『そうですね 性格を知ってるからその分、よけいに感情を読めますね』


提督(北) 「……お兄ちゃん どうするの?」


提督 「…なにがどうすんだ?」


提督(北) 「お兄ちゃんのお父さんのことだよ 実の父親だから戦うとなるとお兄ちゃん自身戦いにくいと思うんだけど…」


提督 「………」


翔鶴 「………」


不知火 『………』


提督(北) 「………」


提督 「…いや、今回のこの計画内容で決めた 実の親だがこの計画を実行しようとしてるなら無視できない」


提督 「しかも全銀河にまで及ぶ災害を起こそうとしてるならなおのこと 法で例えるなら死刑は確定だ」


翔鶴 「それでは…」


提督 「全員に報告する お前たち会議室に向かっててくれ」


翔鶴&提督(北) 「「了解っ!!」」


提督 「不知火 西は今平気か?」


不知火 『だいじょうぶです 現在は忙しくありませんので』


提督 「少し時間をくれるだけでいい 二十分ぐらいだと伝えてくれ」


不知火 『わかりました』













会議室



ガヤガヤ…


電 「いきなりの収集どうしたんでしょうか?」


雷 「ほんとよね なにかあったのかしら?」


金剛 「Hey元提督 通話は正常ネ?」


提督(東) 『良好よ 通信障害などないわ』カメラ通話で話してる


翔鶴 「西提督さんはどうですか?問題ないでしょうか」


提督(西) 『………』コクンッ


不知火 『大丈夫だそうです 問題ありません』同じく以下略


瑞鶴 「すぐ決めたのかしら?手紙渡してすぐ会議なんて」


神通 「おそらくそうでしょう でなければすぐ会議しません」


那珂 「…助けるよね?ちゃんと」


提督(北) 「だいじょうぶだよ!心配しないで」


天龍 「吹雪 お前も平気そうか?」


吹雪 『だいじょうぶです すみませんまだ完全ではないのでこのような形になってしまって』同じく以下略


龍田 「しかたないわよ 無理してこっち来てもケガするかもしれないもの」


睦月 「無理しちゃダメだからね もう少し辛抱にゃし」


如月 「別に無理してもいいのよ?ケガして痛い思いをするのはあなただから」


時雨 「いちいち喧嘩売らない ただでさえめんどくさいんだから面倒事作らないで」


夕立 「ほんとっぽい…てか身体が重い……」ダルーン…


扶桑 「あなたも医務室からでよかったじゃない…なんで来たのよ」


山城 「動きたくて仕方なかったみたいです」


night 「なにが始まるんだ?第三次大戦か?」


叢雲 「シャレにならないわよ…」


瑞鳳 「………」


提督 「…みんな集まったな 悪いないきなり集まってもらって」


提督 「東たちも忙しいのに悪いな どうしても伝えたいことがあってな」


提督(東) 『だいじょうぶよ 私のところは今のところ忙しくないから』


提督(西) 『…私のところもあなたのおかげで少なくなった だから平気』


提督 「そうか ならよかった」


提督 「…まず最初に新型深海棲艦の指揮官について話したい よく聞いててくれ」


金剛 「…っえ 新型深海棲艦の指揮官?」


雷 「新型深海棲艦に指揮官っているの?初めて聞いたけど」


提督 「あぁ しかもそいつは俺の父さんだ」


全員(一部除く) 「「えぇっ!!?」」


翔鶴 「………」


提督 「…おどろくよな まして俺の父さんが新型深海棲艦の指揮官やってるなんて言ったらとくに」


提督 「俺の過去話もしよう 俺が元々戦争地帯で生まれたことを知ってるやつは多いはずだ もちろん知らない奴もいる」


提督 「俺の生まれた村の名前は反国連軍基地 …その名の通り、反国家組織だ」


提督(東) 『…っえ』


金剛 「ホワッツ…?提督 反国家組織なんデスか……?」


提督 「元な 崩壊してからは上官に拾われて海軍に入ったから反国連軍とはもう関わりはない」


提督 「…まぁ もう崩壊してる時点で関わりなんてないけどな」


提督 「俺はその中でも多少えらい方でな 第十六番隊小隊長コードネーム・16(いろく) これが俺の名前であって存在証明となるものだ」スゥ…チャラッ 自分の首飾りを取って見せる


瑞鶴 「えっそれ提督の名前だったの?てっきり伊19が好きすぎてペンダント作ったんだと思ったわ」


提督 「だとしたら6を9にするだろ わざわざ逆さまにしない」


雷 「そのペンダントがなくなったらどうなるの?」


提督 「俺が俺じゃなくなる よく軍人がネームタグを付けてるだろ?あれと一緒でなくなったら名無しの兵士になる」


提督 「俺の場合はこれが名前だから名無しよりもひどいけどな これだけは絶対になくすわけにはいかない」


提督 「反国連軍の目的はその名の通り、各国を滅ぼし独占することを徹底していた お前たちは知らないと思うが公表されてる国以外にもいろんなところに名の知れてない国が存在してた」


提督 「もちろん日本内部にも存在する 日本地図に乗ってない島に拠点を作って独立国として生成された国がな」


瑞鳳 「それが提督の国ですか」


提督 「あぁ 今は荒地だが昔は家やテントなどが設置されてた 自分の家として使ってた」


提督 「だが俺のところには二つの国が存在した お互い干渉しないようしてたんだがお互いが相手方を邪魔になってきてその結果戦争の始まりだ」


提督 「上層部の奴らは部下の扱いが酷くてな 死んでもいいから突っ込んで敵を殲滅させろがモットーだから一回の出撃で何人死んだことやら」


提督 「俺の親父もそのひとりだ 息子の俺にも戦場に行って帰ってきたらなぜ帰ってきやがったと言うほどだ 戦って死ぬのが当たり前だと思ってる」


提督 「もちろん親父自身も生きて帰ってくると悔やんでた 戦場に出て死ぬことを望んでたからな」


天龍 「特殊な親父だな そんな変な考え方してるなんて」


吹雪 『ちょっ天龍さん さすがにそれは失礼です』


提督 「いや現にそうだから言ってくれて構わない 性格に関しては俺もそう思ってるからな」


提督 「俺もそれに反発して仲間を大事にしたよ 仲間がやられたら戦力が下がるし仲間の気力も減る」


提督 「死んでいけなんて命令するやつの下に部下は着かない 着きたくもないし命令なんて聞きたくもない」


提督 「だから俺の部隊だけ人数が多かった まぁ当たり前だよな?死にたくないんだから仲間を大事にするところに入るよな」


時雨 「上層部はそのやり方認めてたの?」


提督 「認めてたら他の部隊もそうしてるだろうな 俺は反発して勝手にやってただけだ」


提督 「だから上層部の奴らから嫌われてた 常に俺の方に無茶な作戦ばかり出して殺そうとしてたぞ?」


提督(東) 『イジメじゃない…よくそんなところにずっと居たわね 逃げようとしなかったの?』


提督 「どこに?反国連軍の奴らはみんな国籍を持ってない 国籍を持ってない奴が他の国に行っても追い出されるのが落ちだ」


提督 「それどころか捕まって拉致監禁され拷問されてもおかしくない 国籍住居不明のやつなんか使いたい放題だからな 死んだところで誰もわからない」


提督(西) 『…たしかに』


提督(西) 『それなら上層部をどうにかしようとは思わなかったの?あなたほどの力ならできたと思うけど』


提督 「むちゃくちゃ言うな 俺は小隊長クラスだぞ?司令塔や指揮官クラスなら弱いが幹部級の奴らは俺よりも強い」


提督 「幹部は全員で五人いて俺はその下の下だ 表にするとこんな感じだ」カリカリ…



大統領(例)ー司令塔

大統領補佐(例)ー指揮官(主に全部隊を指揮)が三人

幹部ー主に前線で戦う猛者が五人

大隊長ー幹部に混ざったり軍隊を持って攻める二軍部隊役三十人

小隊長ー小規模な部隊を率いて裏方をする補助部隊役十人

部下ーそのまんま



提督 「こんな感じだな」


天龍 「おいおい冗談だろ 提督が下から二番目?その強さでありえねぇだろ」


瑞鶴 「ほんとよ なにかの間違いじゃないの?」


提督 「いや間違いじゃねぇよ…ただなれてたとしたら大隊長にはなれてただろ?嫌われてたから昇格はされなかったが」


時雨 「どこいっても上層部がダメなところはダメだね 今と変わらないね」


夕立 「ほんとっぽい…あだだ」ズキズキ…


瑞鳳 「…それで、続きは?」


提督 「それで先程話した敵と最終決戦することになって総戦力をかけて大戦争 今のままじゃ埒が明かないから相手の拠点に一斉攻撃をしろと上層部から命令が下った」


提督 「もちろん俺は反対した 兵力はだいたい同じくらいだが戦争起こして半年経っても状況が変わらずお互い攻防が続いてた」


提督 「半年経っても攻防が続いてたなら相手も同じぐらいの兵力があるということ そんな奴らに一斉攻撃しても勝てる見込みがない」


提督 「だが上層部はそれを決行して強行突破させた 最高幹部以外相手の拠点に攻めて大戦争を仕掛けた」


提督 「…結果は最悪、俺以外全員戦死 指揮官や幹部、大隊長に小隊長、部下は全員……死んだ」


全員 「「………」」


提督 「……俺の部下は俺が死ぬときは一緒に死ぬと言うほど信頼してくれてた 誰も失わせずに全員で生き返ってくることを約束してたのに…俺は、それを守れなかった」


提督 「俺を慕ってくれた仲間は俺を置いて死んじまった 本来なら先陣を切ってた俺が先に死ぬはずだったのに…部下共は先に死んじまった」


提督 「敵も相殺で全員死亡 生き残ったのは俺だけ…じゃなかった」


吹雪 『…っえ?』


提督 「…俺以外死んだと言ったが、ほんとはもう一人生き残ってた 俺のところの最高幹部だ」


提督 「こんな馬鹿げた作戦を指示した奴だけが生き残ってた そいつだけが生き残っててもなんも嬉しくなかった!だから…」


提督 「………」


提督(東) 「…だから、なに?」


提督 「……だから………」


瑞鳳 「……殺したんですね」


提督 「……あぁ 苦痛を味割らせるようにな」


全員 「「ーっ!!」」


提督 「あまり言いたくなかったな 今更だが苦痛を味わうように殺したなんて…本来なら俺のやり方に反してる」


提督 「その後は絶望に落ちながら仲間の死体を眺めてた その数日後に上官たちが来て救われた」


提督 「その後は海軍に入隊して今に至る これが俺の過去だ」


提督 「…それで、次に話すことは本当の計画だ 俺が聞かされてた計画は全領土を奪うことだと聞かされてた」


提督 「だが本当の作戦は全領土を奪うだけじゃなく全銀河まで支配して破壊しようとしてる!」


全員 「「えっ!!?」」


提督(西) 『全規模⋯ずいぶんぶっ飛んだ計画ね 銀河どころか自分たちの領土を守ることすらできなかったのに』


不知火 『ちょっ提督 それは失礼かと⋯』


提督 「間違いないから気にするな 現にその通りだからな」


提督 「だがそれを現実にすることができる物があるんだ 俺も知らない裏で開発されてる毒ガスを全世界にばらまくみたいだ」


瑞鳳 「毒ガス⋯どういった毒ガスなんですか?」


提督 「名前はバイオデスタナト 死んだ人間をゾンビ状態にさせて生物を死滅させるウイルスだ」


提督 「ガスを吸ったやつは致死率百%で死んだ後、ウイルスで死んだ又はウイルスを投入された死体はゾンビになり全生命体を襲う⋯洒落にならない代物だ!」


提督(東) 『⋯それ、実現可能なの?言い方悪いけど小さい組織で西の言う通り自分たちの領土を守れないほどの実力じゃ無理だと思うけど』


提督 「それが可能の証明がされてる さっき俺以外死んだと言っただろ?ならなんで俺は父さんが新型深海棲艦の指揮官になってるなんて言ったんだ」


扶桑 「あっ⋯たしかに 言われてみれば」


山城 「完全に忘れてましたね 言われてみれば矛盾してます」


提督 「上層部はもうひとつ隠してたことがあった 蘇生装置というものだ」


提督 「死んだ人間を時間かけて生き返らせる装置で上層部の奴らはみんなつけているみたいだ 父さんはその内のひとりで死んだけど生き返った」


全員 「「えっ!!?」」


night 「おいおいマジかよ お前のところそんなに医療技術発展してたのか?戦闘技術もかなり高いが」


提督 「正直、俺も驚いてる 戦闘技術はたしかに高いが医療技術もここまで高いとは思わなかった」


提督 「今までケガしたやつは普通に治療されて拠点で養生してたからそんな技術はないと思ってた」


提督 「人体改造の技術は持ってたから高いのはわかってたが医療まで高いとは⋯どこからそんな技術を取り入れたのやら」


叢雲 「⋯医療技術がそこまで高いなら毒ガスを作れるくらい楽勝ね もう完成してるの?」


提督 「いやまだ完成してないみたいだ あとどれくらいで完成するかはわからないがとりあえずまだ出来てない」


叢雲 「そう ならよかったわ 完成してたらもう止めようがなかったけど、まだ阻止できるわね」


提督 「だが父さんは俺に全てを教えてくれた 戦い方や生き方、知識を身につけさせてくれた」


提督 「俺以上の強さを持ってることは確実 父さんだから殺せないという迷いは捨ててるが勝てるかと言われたら⋯正直、勝てるとは思えない」


提督 「俺にすべてを教えてくれたから俺の動きなんて手に取るようにわかる オリジナルの動きもあるがそれも見破られる」


提督 「⋯⋯あんまり言いたくないが俺が父さんに勝てる見込みはほぼゼロに近い それほど父さんは強いんだ」


提督 「全距離の戦い方を熟知して素早く対応する 特に接近戦なんて相手は一方的にやられるだけだ」


提督 「俺も接近戦が得意がタイマンで戦ったら確実に負ける自信がある 弱気になりたくないが相手が悪すぎる」


提督 「一応説得の方も考えるが期待しないでくれ 説得が通じる相手じゃないから」


瑞鳳 「わかってるならする必要はありません 躊躇いがないのなら始末するのが得策だと思います」


提督(北) 「ずっ瑞鳳ちゃん さすがにド直球過ぎ⋯」


提督 「いや瑞鳳の言う通りだ もう殺すことは確実だ そんな計画を立ててるなら始末しなきゃならん」


提督 「でも少しくらい希望を見させてくれよ 説得で解決するなら手間が省ける」


提督 「⋯⋯まぁ ほぼ不可能だがな」


瑞鳳 「ほぼ不可能なら始末するのがいいですよ ご自分で始末すると言ったんですからその通りにしましょう」


提督 「ははっ!手厳しいな瑞鳳 やっぱりお前はすごいよ」


提督 「でもよ瑞鳳 もし仮にこれがお前の提督だったらどうするよ?元横須賀鎮守府提督が深海棲艦を使って全世界を滅ぼし、銀河にまで害を及ぼそうとしたら⋯助けるか?」


瑞鳳 「それは⋯⋯こっ殺します」アセ


提督 「無理に言わなくていい 言葉を詰まらせるほどキョドってたら説得力がない」


提督 「これで助けると言っても文句は言わないさ 所詮他人は他人、自分は自分だからな」


瑞鳳 「⋯⋯すみません 浅はかな考えでした 前言撤回します」


提督 「別に謝ることはない 俺も話が通用する相手じゃないとわかっているのに説得を考えたんだ 否定されてもおかしくない」


提督 「説得に応じなかったら始末の方向で話を進める 今までの話になにか質問あるか?」


吹雪 『⋯提督以外の方も人体改造してるんですよね 全員してるんですか?』


提督 「隊員たちは全員人体改造してる 人によるが片手だけとか体だけ改造して他は生身という奴がほとんどだった」


提督 「俺は成功したからいいが失敗すると感覚がなくなって今後に影響が出るから一部だけの奴が多かった 偉くなっていくにつれ戦力を強化しないといけないから段々改造していくがな」


不知火 『偉くなるほど⋯元提督は下から二番目で両手両足を改造してたのでもっと上の方は体全体なんですか?』


提督 「いや俺は自分から志願したんだ 仲間を守るためにはいろんなところを改造して力を手に入れないといけなかったからな」


提督 「部下程度なら片手や片足だけ、小隊長クラスで両手か両足、大隊長クラスで四肢、その上からは頭部以外全部が多かった」


提督 「もちろん俺の親父も体全体を改造してた 臓器以外ほぼ全部改造して鈍器でぶん殴られたり刃物で切りつけても折れることや奥まで刺さることはほぼない」


瑞鶴 「それでよく死ねなかったことに悔やんでたわね 戦地に行って死にたがってたとは思えないわ」


翔鶴 「ほんとよね 言ってることとやってることが矛盾してるわ」


提督 「ほんとだよな まぁ死にたがってたとは言っても戦って死にたいだから自殺願望があったわけじゃないがな」


night 「…上層部みんな敵なのか?数人くらい味方の可能性は」


提督 「ほぼゼロだろうな 上層部に選ばれるヤツらはみんな忠誠心が強いんだ まして俺は上層部から嫌われてた」


提督 「小隊長クラス以下のやつはみんな反発や反対するやつが多かったからな そんなヤツらを仲間だと思わないだろ」


night 「マジかよ…それはまた厄介な」


神通 「それじゃ元提督のお父さんだけではなく上層部全員が敵ということですね」


提督 「そうなるな …ほんとに、相手が悪すぎる まして上層部全員とか洒落にならねぇよ」


提督 「一度死んだヤツらと戦うなんて誰が思う?普通のやつは思わねぇよ」


提督 「しかも全員改造人間で超人的な力を持ってるからなおのこと酷い 海軍が総力かけても勝てるかどうか…」


提督(西) 『一度敗北してるなら倒せると思うけど』


提督 「それは相手も改造人間だったからだ 今の現代では人体改造は禁止されてるだろ?」


提督 「艦娘が同じ構造かもしれないがヤツらは陸地戦を得意とする 海で戦いはしない」


提督 「もし地上で戦闘が起こったら艦娘じゃどうにもならない 海と陸じゃ戦い方がまったく異なる」


提督 「一応元俺のところに着いてた艦娘には接近戦闘術は教えてた 弾薬がなくなったときや敵との距離が近かった場合に対応できるようにな」


提督 「だがその戦闘術を教えてくれたのは父さんだ 俺は元部下たちに真似事を教えただけだから相手が父さんだとどうにもならない」


提督 「他の上層部ならなんとかなるかもしれないが…お前たちにあいつらと戦わせたくないんだよな 俺以上に強い奴らと戦わせたらケガどころか死ぬ可能性も…」


吹雪 『提督 私たちを誰だと思ってるんですか?一軍の私たちが死ぬなんてありえません』


天龍 「まったくだ 俺様が死ぬなんてありえねぇよ!馬鹿も休み休み言え」


龍田 「あらー?天龍ちゃん提督にケンカ売るなんてすごいわね やられちゃうわよ?」


天龍 「っえ いやケンカ売ってない…」


瑞鳳 「提督 あなたがそんな弱気になってたら困ります 私の元提督を助けてくれた時の威勢はどこ行ったんですか?」


瑞鳳 「部下を引っ張る方がそんなんでは困ります 相手が強大であろうと強気でいてもらわないとこちらまで心配になります」


瑞鳳 「もっと威厳を張ってください 現最高指揮官なんですから弱音を部下に見せないでください」


瑞鶴 「そうよ!私たちがやられるなんて考えられないわ やられるなんて一軍の名折れよ!」


扶桑 「どんな敵だろうと提督さえ入ればどうにでもなります どんなに強い敵だろうと」


山城 「その通りです!私たちを頼りにしてください!」


夕立 「ぽいぽーい!いたたた…」ズキズキ…


提督 「……おまえたち」


提督(東) 『私たちだっているわよ!私も戦えるようになってるんだから大船に乗ったつもりで任せてよ!』


提督(西) 『泥舟の間違いじゃ…』


提督(東) 『あぁん?』(╬ ಠ益ಠ)


提督(北) 「ちょっふたりとも…」


提督 「…そうだな なんでもひとりでやろうとするからいけないんだな 単独行動隊に入ってからひとりでやるのが当たり前で忘れてたよ」


提督 「相手は俺の元上司共で強敵だぞ?ほんとに協力してくれるんだな」


瑞鳳 「なにを今更 相手が誰であろうと協力します!私も元提督を助けてもらうんですから断る理由がありません」


吹雪 『むしろ強敵相手なら私も本気を出せます 深海棲艦化した私を倒せるなら倒して欲しいものです』


天龍 「一軍上位の俺様が相手なら余裕だぜ!どんなやつな方がひとひねりだ!」


時雨 「僕もキレを使って本気出すよ 止まれないほどの本気でね…!!」


夕立 「夕立も野生の本能をフルで発揮するよ 今は無理だけど」


瑞鶴 「狙った獲物は逃がさないわ 私の能力で百発百中よ!」


翔鶴 「私も睨みで相手を倒します どんな方だろうが容赦しません!」


如月 「司令官に迷惑かけるやつはどんな奴でも許さないわ バラバラにして殺してあげる!」ニタァ


睦月 「睦月も開発してる最強兵器を出すにゃし!まだ開発途中だけど」


金剛 「私たちも手伝うデース!私たちだって立派な戦力ネ!」


雷 「そうよ!駆逐艦だからって舐めないで欲しいわ!」


電 「微量ながら協力するのです!」


扶桑 「一軍最高火力を持つ私たちも手伝います どんな相手でも一網打尽です!」


山城 「私も同じくです!」


night 「第三次世界大戦か これはまたおもしろくなりそうだな!」


叢雲 「いやだから第三次世界大戦は洒落にならないわよ…」


神通 「相手が誰であろうと倒すまでです 必ず成し遂げてみせます!」


那珂 「那珂ちゃんもやるよー!絶対にやっつけちゃうんだから!」


提督(北) 「私の部隊全員でお兄ちゃんを助けるよ!」


提督(東) 『わたしも全勢力をかけて協力するわ 任せときなさい!』


提督(西) 『私も全力で協力する 現三番目の最高指揮官と呼ばれてる実力、拝見させるとき』


不知火 『みんなで協力致します 元提督』


提督 「…ありがとよ おまえたち」


提督 「それじゃお言葉に甘えてお前たちにも協力してもらう あとでやめたいなんて言うなよ?」


瑞鳳 「言いませんよそんなこと 元提督を助けてもらうまでお互い協力していきます」


瑞鳳 「先に助けられても世界が滅びるかもしれないのであれば引き続き協力します もちろん元二番目に最高指揮官と呼ばれた方と一緒に!」


提督 「そいつはありがたい 最高指揮官と呼ばれたやつが仲間に着くのは心強い!」


提督 「そうなると尚更元横須賀鎮守府提督を助けないとな あいつを助けるのは俺の役目だからみんなは今以上に力をつけてくれ」


提督 「俺よりも強い敵と戦わないといけないから今のままじゃダメだ 今の状態で戦えば確実に殺される」


提督 「しかも陸に上がって地上戦になることも考えられる 海上戦と陸上戦の戦い方を覚えないといけない」


提督 「海上戦はお前らみんなの十八番だが陸上戦は慣れてない 俺が徹底的に教えるから身につけてくれ」


全員 「「了解っ!!」」


提督 「北と西は指揮の仕方を徹底的に教える 西は現三番目の最高指揮官だから教えることはないと思うが北と一緒に聞いてくれ」


北&西 「『了解っ!!』」


提督 「東とnightは接近戦闘術を教える nightは俺と等々になるまで徹底的にしごいてやる」


night 「わぉう!!お前と同じになるまでとかとんでもなく鬼畜だな 受けて立つぜ!」ニヤリ


提督 「東は今のままじゃ前線に出せないからもっと練習をしてくれ もし前線に出れなくても指揮を取るほうにも変えれるからそこは任せる」


提督(東) 『ならどっちも教えて 前線に出ながら指揮できれば効率がいいわ』


提督 「一気にふたつはキツイぞ 無理に覚える必要はない」


提督 「むしろどっちかに偏らせないと中途半端になるから両方はやめといた方がいい 俺みたいに小さい時から戦闘術や指揮を学んでるなら別だが」


提督(東) 『ならしばらくあなたのところに行って教えてもらうわ 泊まり込みでね』


提督 「…っえ 泊まり込み?」


天龍 「おいおいそんな泊まりに来て平気なのか?自分ところの管理もあるのに」


提督(東) 『ある程度はね 加賀に私が風邪ひいた時や用事があっていない時に代行してもらってるから平気よ』


提督(東) 『もちろん私じゃないとできないことは私がやるけどね そこは安心して』


天龍 「いやそこを心配してたわけじゃないが…」


提督 「…まぁ 自分のところが大丈夫なら別にいいが」


提督 「なら明日から泊まり込みで教える まだ腕動かせないが俺じゃなくても天龍たちに聞くこともできるからそこは問題ないだろ」


天龍 「任せとけ!提督の剣さばきを真似できるのは俺だけだ 完全再現できるように教えるぜ!」


提督(東) 『よろしく頼むわ』


提督(西) 『…ならわたしもそっちに行ってあなたの指揮を直接聞きたい 泊まり込みで』


提督 「構わないが仕事の方は平気なのか?俺から上官に言って減らすことも可能だが」


提督(西) 『…あまり迷惑かけたくないから平気 ただでさえ減らしてくれてるのに』


提督 「それに関しては気にするな 俺だってお前たちに協力してもらってるんだからお互い様だ」


提督 「減らすどころか完全に無くすことも可能だぞ?望むなら話してやるが」ニヤリ


提督(西) 『いやそこまでは…てかそんなことしたらいくら私でもクビになる』


提督 「お前を首にしたらみんなクビだろうな 今ここにいる指揮官の中で一番仕事量が多いのはお前だからな」


提督 「三番目の最高指揮官と呼ばれてるだけ仕事量多いからな 減らしててもまだ多いだろ」


提督(西) 『……不知火』


不知火 『元提督相手なら遠慮することありません 見返りなんて求める方ではないので』


不知火 『もし求めてきたら私の体を差し上げますので安心してください』


提督(西) 『ーっな!?』///


提督 「求めないから安心しろ てかこっちも協力してもらってるんだから見返りもなにもないだろ」


不知火 『求めてくれませんか?私は受け入れます』


ほぼ全員 「『』」///ブーッ!!


提督 「受け入れるなバカタレ!しかも他の指揮官がいる前でそんなこと言うんじゃねぇ!!」


不知火 『もうしわけありません ですが私の気持ちを知って欲しく言いました』


提督 「正直だな!それは嬉しいが状況を考えような!」


提督 「…仕事量さらに減らすよう伝えるから協力を頼む お互い協力し合ってるから見返りなんて求めない だから安心しろ」


提督(西) 『わ、わかった 悪いけどお願いする(不知火 あなたそんなキャラだったの…?)』///


翔鶴 「あいかわらず大胆ですね…性格に似合わず」


瑞鶴 「ほんとね」


不知火 『では明日からそちらに向かいます 今日はいろいろ準備をするのでよろしくお願いします』


提督(西) 『ちょっとまって さすがに明日じゃ無理 まだやることがあるのに明日向かうのはキツイ」


不知火 『そうですか?では明後日にしましょうか 明日で全ての業務を終わらせて明後日の朝から向かいましょう』


提督(西) 『まってまって!だからそんな早くは無理!私の話きいて!』


提督(西) 『どんなに頑張っても一週間はかかるから!今の業務どれだけあるかわかってるよね?』


不知火 『なら予定を変更しましょう 明日激務にして即座に終わらせればいいだけです』


不知火 『かなり大変になりますがあとが楽になります 今全員のシフトを変更して…』


提督(西) 『待って待って待って待って!!お願いだから待って!!』


提督(西) 『そんなことしたらみんなから不満がくる!ただでさえ忙しいのにそんなことしたら反乱が起こる!』


不知火 『その後が楽になることを伝えれば納得します これでまた激務に襲われることになったら話は別ですが』


提督(西) 『いや楽になってもきついと思う…』


提督 「なら今溜まってる仕事こっちに寄こしてくれ 内容問わず手伝うよ」


提督(西) 『……っえ いやそれは…』


不知火 『だいじょうぶですよ 元提督はなんでも手伝ってくれます』


提督(西) 『いやそこじゃなくて…』


不知火 『遠慮も要りません 先程、元提督も言ってたじゃありませんか お互い様だと』


提督(西) 『でも……』


提督 「なら手伝いたいからこっちに寄越してくれ それならいいか?」


提督(西) 『いや言い方を変えればいいわけじゃ…』


提督(西) 『……ほんとにいいの?かなり難しい内容だけど』


提督 「元々最高指揮官と呼ばれた俺に難しいなんてないだろ ただの仕事なら余裕だよ」


提督(西) 『すごく頼もしい 最高指揮官と呼ばれてた人が言うと心配することがない』


提督(西) 『それじゃ迷惑かけるけどそちらに半分送る …っあ 送らせてもらいます』


提督 「そんな固くならなくていいよ 固くされるのはめんどうだ」


提督 「くそ生意気なやつじゃなければ基本タメで構わない 俺もそうさせてもらうがな」


提督(西) 『…わかった』


不知火 『では明日までに終わらせられるようスケジュールを立てます 半分ならギリ間に合います』


提督(西) 『だから無理!一週間かかるって言ったよね!?半分にしたなら最低でも三日はかかるから!』


不知火 『それをなんとか明日までに終わらせるんです だいじょうぶです成せば成ります』


提督(西) 『南提督助けて!あなたに会いたすぎて不知火がおかしくなってる!』


提督 「…不知火 せめて明後日までにしてやれ 三日かかる仕事を明日まではきつい」


不知火 「では一日半で終わらせましょう 明後日の午前中までには終わらせて午後迎えるように…」


提督(西) 『……もう、ひとりで先に行っていいよ あとから向かうから』


不知火 『秘書の私がいなかったら休まないで仕事をするので行きません やるからには私も付きます』


提督(西) 『なら私の言うこと聞いて 勝手なことされると困る』


不知火 『では元提督のところに移動手続きを上官に出しましょう もう準備はしてあるので提出するだけです』


提督(西) 『……っえ』


不知火 『少しでもはやく切り上げて元提督のところに行き、学ぶことを学ぼうとしてるのに努力もせず安定を選ぶのであれば私はこの基地に合いません』


不知火 『提督 この書類を受理してください』スッ


提督(西) 『ちょっ!?ま、待って!なんでほんとに移動手続きの書類持ってるの!?しかも上官直々の強制移動勧告書類!!』


不知火 『備えあれば憂いなし 先手は作っておくものですよ』


不知火 『さっはやくこれに名前書いて判子を押してください 拒否権はありませんよ?こちらの書類は上官直々の強制移動勧告書なんですから』


提督(西) 『まってまって!!お願いそれだけはやめて!!あなたがいなくなったら戦力が一気に下がる!!』


提督(西) 『てかそんなことで移動しないで!!さすがの上官でもそんな理由じゃ聞かないでしょ!』


提督 「いや上官なら聞くと思うぞ 艦娘に対してはマジで徹底してるから…」


提督(西) 『うそでしょ!?』


不知火 『ちなみに署名しなかったら罰則もあるので気をつけてくださいね 下手したら単独行動隊に入れられるかもしれません』


提督(西) 『お願い南助けて!!この子ほんとにあなたのことになるのとんでもないことする!!』


提督 「…不知火 冗談はそれくらいにしておけ」


不知火 『私が冗談を言うとでも?』


提督 「……じょうだんにしとけ いいな?」


不知火 『…仕方ありませんね 冗談にしておきます』


不知火 『ですが明後日の午前中までには仕事終わらせてください この書類を提出しなかったことにする代わりに明後日の午後には行けるようにしてください』


提督(西) 『だ、だからそれは厳しいって…』


提督 「なぁ不知火 そっちで一日半で終わらせてもこっちは終わらないからな?そっちよりも人数少ないんだから」


不知火 『では他の鎮守府にまわしましょう そうすればすぐそちらに行って訓練などができます』


提督 「いやそれしたらさすがにまずいだろ…できなくはないけどよ」


提督(西) 『いやそれはさすがにまずい 他の鎮守府に迷惑かけたら批判が…』


不知火 『提督 書類に名前を』スッ


提督(西) 『南!!おねがい上官に他の鎮守府に仕事を回すように行って!!』


提督 「…不知火 お前こっちに来たら説教な」スッ…ピッピッピッ


不知火 『ありがとうございます』


提督 「なんでお礼!?…おう上官か ちょっと頼みたいことがあるんだが」


神通 「不知火さん あなた上司に対してかなり当たりがきついですね いつもそんな感じなんですか?」


不知火 『そんなことありません いつも真面目に言うこと聞いてます』


提督(西) 『たまに主導権握られるけど…いやたまにじゃない よくある』


不知火 『それは提督が不規則な生活をしてるからです あと詰めが甘いです』


不知火 『敵を倒すなら徹底的に潰さなくてはいけません チリひとつ残しては反撃される可能性があります』


提督(西) 『うん絶対にありえない チリになったら反撃してこない』


提督(西) 『不知火は心配しすぎ さすがにそこまで心配することない』


不知火 『じゃあ次から私を出さずに他のみなさんで出撃してください 何度か爪が甘くて反撃されたことありますがもう心配しなくていいですね』


提督(西) 『昔はあったけど今はもうないと思う でも不知火が出撃しなくなるのは違う』


不知火 『そうでしょうか?今もかなり詰めが甘いところが目立ちますが』


不知火 『例えば前回、北方海域での作戦なんて提督の指示通りに行ったら全員大破してましたよ』


提督(西) 『それはない ちゃんと安全経路を確認してたから大破はありえない 適当なこと言わないで』


不知火 『私がいなければどうなってたんでしょうね 万が一に私を配置させていたということは多少なりとも危ないと思ってたんじゃないですか?』


不知火 『いつもなら配置しないのに今回に限って配置させていたなんておかしいと思いませんか?なにか嫌な予感がしてたんじゃないですか』


提督(西) 『………』


不知火 『…まぁ それを先読みして私を配置したことは正解でしたね 私を行かせてなければ多数の戦艦、重巡、空母に集中砲火を受けて大破、又は轟沈してたかもしれませんからね』


不知火 『いい判断でしたよ 提督』


提督(西) 『…なんかトゲのある言い方』


提督 「あぁ…それじゃ頼むよ あいよ」ピッ


提督 「仕事は全部他の鎮守府に回したからこれで明日来れるぞ」


提督(西) 『ありがとう 助かったわ』


不知火 『それじゃ今から準備します 明日の早朝すぐ出られるよう忘れ物なく徹底します』


提督(西) 『いや早すぎるから そんなに急がなくても明日までには行くから』


不知火 『早く行って早く元提督に会いたいです』


提督 「嬉しいこと言ってくれるな でもそんな慌てるといいことないからゆっくり来い」


提督 「早く来ても説教が待ってるだけだぞ?あんまりいい気しないだろ」


不知火 『元提督の説教は説教じゃないので関係ありません むしろご褒美です』


提督 「いやご褒美って…ふつうに叱るからな?」


不知火 『そういって毎回多少叱った後に大甘やかしが来ることは知ってます 昼間からしてくれるかわかりませんが楽しみにしています』


元南提督の艦娘たち(現含む) 「「」」///ブーッ!!


提督(東) 『きたなっ!?』


提督 「……今手ケガしてるからまた今度な この状態でしたら悪化する」


不知火 『私がリードするので安心してください 元提督はなにもしなくていいです』


提督 「俺の容態のことを考えてくれ…」


吹雪 『不知火さん…今の状況わかっていますか?そういうことは誰もいないところで話してください』


不知火 『申し訳ありません 先に予約しておかないとすぐ取られてしまうと思い先走りました』


提督 「うん予約とかないからな 俺が指揮官に戻ってから誰かとしたことないから予約してもできないぞ」


不知火 『そうなんですか?では初めてをもらいますので覚悟してください』


全員 「『』」///ブーッ!!!!


提督 「……不知火 お前マジで説教な

さすがにふざけすぎだ」


不知火 『提督が私の思いを受け止めてくれないからです 受け止めてくれればこのようなこと言いません』


提督 「いやだから受け取れられないんだってば!お前ほんとにいい加減にしろよ!」


提督 「これ以上はマジでキレるぞ!冗談抜きでブチ切れるから次はないと思え!いいな!」


不知火 『…すみません調子乗りすぎました もうやめるので怒らないでください』


提督 「ほんとだよまったく」


提督 「それじゃ不知火たちは準備ができ次第こっちに向かってくれ 急いでないからゆっくり来るんだぞ」


不知火 『わかりました マッハで向かうのでよろしくおねがいします』


提督 「いやだからゆっくりでいいってば…」


提督(西) 『(ほんとに不知火は元提督のことになるとすごい…みんなの目の前でそんな大胆に)』///


提督(東) 『(現状を考えなさいよ!まして南のこと好きな人いっぱいいるのに)』///


時雨 「…あの、提督 続きを話してくれないかい?このままだと話進まないよ」///


提督 「そうだな 話進めよう」


提督 「今ここにいる者は明日に向けて訓練の準備などを済ませてくれ 明日から徹底して訓練をする」


提督 「ただ無理はするな 訓練のし過ぎで体調崩したり怪我したら元の子もない 異変を感じたらすぐ休め」


提督 「とくに俺の元一軍共!お前たちはすぐ無理するから念押しに言っとくぞ 過去に一週間連続で訓練して赤疲労なって何日も休んだからそれはするなよ」


扶桑 「あら?ダメなの?」


提督 「ダメに決まってるだろ!いくら強くなるためとはいえ、やりすぎにも程がある!あんなの続けてやったら死ぬわ!」


山城 「ですが現にやって私たち生きてますけど」


提督 「それで丸一日寝てたのはどこのどいつだ?」


山城 「…」フイッ


扶桑 「はて、なんのことでしょう?」フイッ


提督 「都合悪くなったら忘れたフリするのやめろ 無理はするなよ?」


扶桑 「なるべくはしないようにします」


山城 「お姉様がそうするなら私もそうします」


提督 「…まぁなるべくでいいよ 体壊さなければ」


提督 「ちなみに猛特訓した次の日は休みにしろよ 体が持たないからな」


天龍 「ならいつもの訓練量なら毎日やっていいのか?」


提督 「いや毎日だと体休まないだろ 体に異変感じたら休め」


天龍 「なら一軍は毎日するか 異変感じたら休んでいいから感じなかったらするぞ!」


南一軍艦娘(元大湊含む) 「「了解っ!!」」


提督 「三日連続でしたら次の日休め!四日連続でしたら俺と装備なしで戦闘させるからな!」


天龍 「よし!みんな提督の言う通りにするぞ!異論はないな!?」アセッ


南一軍艦娘(元大湊含む) 「「りょっ了解!!」」


提督 「まったく…」


提督(東) 『愛されてるわね みんな南のこと信用してるわね』


提督 「むしろ信用してくれないと指揮は取れん 無能なやつの下に部下は着かないからな」


提督 「仲間を大事にしないやつはどんなに頭が良くても良い指揮は取れない 道具のように使うやつはゴミでしかない」


提督 「あっちなみにそんな奴いたら俺に言ってくれ 殴り込みに行くから」


提督(西) 『それは洒落にならない あなた指揮官降ろされるわよ』


提督 「降ろされた方が自由に動けていいんだけどな まぁ上官が俺を降ろすとは思えないけどな」


提督 「むしろ道具のように使ってるクズを降ろすことを望んでるからそっちはやるだろうな 俺はそいつらが降りる前にぶっ飛ばして部下たちの代わりにお礼参りするんだ!」ケケケッ!!


提督(西) 『…ほどほどにしてね?あなたがいなくなったら困るのだから』


提督 「わかってるよ 自分からいなくなることはしないよ 誰かボコしてもクビ飛ぶことないし」


提督(東) 『職権乱用ね…』


提督 「…まぁそれはいいとして とりあえず今日は解散して明日に向けて準備してくれ 時間もらって悪かったな」


提督(東) 『構わないわ むしろいろいろ聞けてよかったわ』


提督(西) 『そうね あなたのこと知れて少し距離が近づいた気がする また聞かせて』


提督 「あぁ おもしろくはないが話せるときは話すよ それじゃ…」



ドゴォォォン!!!!!!… 外から爆発音が響いてくる



全員 「「ーっ!!?」」



ボガァンッ!!ボンボン…ドガァン!!!!


天龍 「なんだ!?敵襲か!?」


翔鶴 「誰かが暴れてるようですね 急いで止めなくては!」


提督 「睦月!俺の腕応急処置しろ!後先のことは考えなくていい!」タッタッタッ!!


睦月 「絶対無理しないでよ!!手なくなるからね!!」ガチャッ…ドスドスブスバチバチッ!!!! ポケットから応急用の工具を取り出し内部の機材からワイヤーを取り付け腕が取れないようにクリップで止める


提督 「なくなったらつけてくれ!nightは付いてこい 天龍たちは北を安全なところにまで連れてったら音のする方に来てくれ!」


全員 「「了解っ!!」」


提督(北) 「私も手伝うよ!お兄ちゃんまだケガ治ってないんだから無理しないで」


提督(北) 「お兄ちゃんが前線に出るなら私が皆の指揮を取るよ!だから私も手伝わせて!」


提督 「……なら絶対に俺の元には近づくな 安全なところから指揮を取れ いいな?」


提督(北) 「うん!」


提督 「翔鶴、瑞鶴、金剛、電、雷 お前たちは北の近くで守りを徹底しろ 北に傷ひとつ付けさせるな!」


翔鶴たち 「「了解っ!!(デース!)」」


提督 「時雨 悪いが夕立を医務室まで運んでくれ 万が一、医務室に敵が来たらまずいからそのときは二人を守ってくれ」


時雨 「まかせて!」


提督 「扶桑と山城は医務室近くを警備してくれ 医務室にいるみんなを守るようにな!」


扶桑&山城 「「了解っ!!」」


提督 「叢雲 わるいが工房に行って俺の攻撃型装甲とnightの装甲を持ってきてくれ 俺たちは先に敵のところに行く!」


叢雲 「装備無しで行くの?さすがに危険すぎよ」


提督 「だいじょうぶだ 俺はともかく、nightは懐に短刀を入れてるからそれでなんとかなる」


night 「あれで戦えと?遠距離から打ってくる相手に接近戦で戦えと?」


提督 「過去にその短刀で深海棲艦倒してただろ 怖いなら別にいいが」


night 「ははっ!乗せるのうまいじゃねぇか 別に怖くねぇよ」


night 「叢雲 なるべく急いで持ってきてくれよ?短刀だけじゃ限度があるからな」


叢雲 「わかってるわ その間に死んだら後を追いかけるから」


night 「そいつは嬉しくないな ぜってぇ死なねぇから安心しろ」


吹雪 『提督 気をつけてくださいね 嫌な予感がします』


提督 「警戒はするから安心しろ お前もなにかあったら無理してでも逃げろ!」


提督(東) 『今から私たちも向かうわ!時間かかるけど援軍が到着するまで持ちこたえて!』


提督(西) 『不知火 すぐ準備を!』


不知火 『はい 一分で支度させます!』


提督 「自分ところの守りも考えて来てくれ 行くぞnight!」


night 「おうよ!」













南我原敷地内ー使われていない倉庫



ドゴーンっ!!ボゥンボゥン…ボガァァァン!!!!


? 「あーっはははは!!もろいもろい 脆すぎる!!ここの建物はみーんなもろい!!」ガチャガチャ…ボゥンッ!! 四連装ロケットランチャーに装填して辺り一面に撃ちまくる


? 「壊し放題やりたい放題好き放題!!最高に楽しいねぇ!!あーっはははは!!」チャラ… 首元に6と6の形をした首飾りが飾られている


? 「海軍崩壊陸軍崩壊空軍崩壊!!日本帝国壊滅!!最高すぎるぜぇぇ!!」



ザッザッザッ!!…


night 「おいおいだれだここで暴れてるやつは!!」ザッザッザッ!!


提督 「……うそだろ」


? 「あぁ?誰か来たな お前らここの奴ら……か」


提督 「……66(ろろ)大隊長 なんであんたが」


66 「…16(いろく)じゃねぇか てめぇ生きてたのか」


66 「久しぶりだなぁ まさかお前とまた会う日が来るとはなぁ!」


night 「…a meverick まさかあいつ」


提督 「あぁ 元反国連軍大隊長 No.66 破壊工作隊のひとりだ」


提督 「爆薬を使って建造物を破壊し 地雷などのトラップを設置し相手を殺すことを特化した奴だ」


提督 「もちろん接近戦闘術も学んでる ほぼ改造人間で両腕から無限に火薬を作ることが出来る!」


night 「はぁ!?両腕から無限に!?」


66 「正確には無限じゃないがな 自分の血を火薬に変えてそれを爆薬にするんだ」


66 「しかもスクラップさえあれば自分で弾も作ることができる!鉄だろうがアルミだろうが鉄の元からなら全て弾にしちまう!」ニヤリ


night 「錬金術じゃん!かっけぇ!!」

(☆∀☆)


提督 「おい!」


66 「あーっはははは!!いやー生き返って約半年、いろんなところで破壊活動してたがここで顔見知りに会うなんて思ってもなかった」


66 「しかもそいつが反国連軍の面汚しだとはな 予想外も予想外!!」


66 「お前にも蘇生装置を付けられていたのか?いやありえないな 大隊長クラスのやつでも少数しか付けられてないからお前なんかに付けられるはずがない」


提督 「大隊長クラスも付けられてるのか?ずいぶん数多くの奴らが付けられてんだな」


提督 「それも全部大統領の命令か?」


66 「さぁてな?あのバカが命令したかどうかは教えられん まして面汚しのお前なんかには特にな!」


提督 「……そうか じゃあいいや」ググッ…


提督 「てめぇを捕まえて尋問すればいいだけだ 殺す気で殺ってやるからせいぜい死ぬんじゃねぇぞ?」ギロッ


66 「はっはー!!お前なんかじゃ俺を倒すことなんてできねぇよ!てめぇは弱ぇんだからな!!」


66 「なんかよくわかんねぇお前も一緒だ お前ら仲良く死にな!!」スチャ…ボンボゥンっ!!!!


提督 「night 殺す気でやるぞ!」ザッ!! 右に飛び跳ねてロケランを避ける


night 「おうよ!」ザッ!! 左に飛び跳ねてロケランを避ける


66 「避けること想定済み〜!!」バシュシュシュン!!!! 提督に目掛けて三発発砲する


提督 「(俺に向けて撃ってきたか 避けるのは簡単だが、この軌道だと鎮守府に一直線だ!)」


提督 「(鎮守府が壊れるわけにはいかないからここは跳ね返す!)」スチャッ 懐刀を取り出して構える


66 「はーっはははは!!跳ね返すことも想定済みなんだよ!!」



ロケランの弾 「「」」パカッバシュン!!!!!! ロケランの頭部分が開き中から無数の約二mm程の針が勢いよく飛んでいく


提督 「ーっな!?」


提督 「(鉄針だと!?まずいこれは避けられな)」バッ!! 瞬時に自分の制服を脱いで目の前に広げる



提督の服 「」プススススススススススッッ!!!!!!!!… 無数の針が提督の服に刺さり蜂の巣状態にされる


提督 「ーっくぅ!!」プススススススススススッッ!!!!!!!! 腕を黒くして顔や頭部に当たらないようするが針は提督の服を貫通して全面全体的に刺さりまくる


night 「a meverick!!てめぇっ!!」ザッザッザッ!!…


66 「お前にはこの弾丸をくれてやるよ ほれ!」ガチャガチャ…ズドォォンッ!!!! 左手の平中央に銃口が出てきてメガ粒子砲のような光の塊が出てくる


night 「なにそれかっけぇ!!ーって んなこと言ってる場合じゃねぇ!!」ザッ!! 横に身を投げて避ける


66 「避けること想定済み!それ爆発するぞ」


night 「…っは?」



ボガァァァン!!!!!! 66が放った弾はnightの真横で爆発して弾の欠片が飛び散る


night 「いぃっ!!!!」ブスブスブスブスッ!!!!!!… 頭を守るように腕を盾にするが破片は容赦なく刺さりまくる


66 「ははははっ!!お前も反応早いな すぐ頭を守るとはなかなかやるじゃないか」


66 「どっか別んところの部隊の生き残りか?まぁそんなことどうでもいい」


66 「お前らがこんなんでやられるわけねぇよな?とくに16 お前はそんなやわじゃねぇ!」


66 「もっと抗えよ?いつものお前みたいに部下を守ってたときのように本性を現せよ!!」



提督 「………」ダラダラ…


night 「いーててて!!破片が内部に入りやがった 殺傷能力ない分タチ悪いなこれ!」ダラダラ…


night 「a meverick こいつは装甲なしじゃきついぜ?短刀一本じゃ近づけねぇよ」


night 「近づいてもショットガンみたいなやつを撃たれたらたまんねぇ 届くまで時間稼ぐか?」


提督 「……そうだな これじゃみんな死ぬな こんな序盤からやるつもりなかったんだがな」ハァ…


night 「……a meverick?」


66 「ーっ…!!」ゾクゾク!!


提督 「…night やっぱり下がれ お前は北と一緒に艦娘の指揮を頼む」ブンッ!!バラバラバラバラ… 体を振るえさせて無数に刺さった針をある程度落とす


night 「…ひとりで戦うのか?無謀にも程があるぞ」


提督 「いいから下がれ じゃねぇと…」クル…


提督 「お、ま、え、ま、で、ま、き、 こ、ん、じ、ま、う、か、ら、よ、!、!」ニタァ


night 「ーっ!!?」ゾワッ!!



nightは提督が今の現状でにやけていることに驚きを隠せなかった それと同時に今まで、生きていた中で感じたことがない恐怖を感じた


一緒に活動していた頃は戦闘でにやけながら戦った姿を見たことがない 見たとしても終わったあとや普通にはなししてるときしかない


それにだ!a meverickは戦闘を好まない かなりの強さを持ってるが相手の命はひとつしかないと言って殺そうとしない


そんなやつが敵を前にしてにやけている…この後の展開、予想したくないが出来てしまう!!


night 「(やべぇ!!逃げねぇと!!)」ダッ!!



提督 「…本気にさせたのはお前だ 責任取れよ」ゴソゴソ…ギュッ ポケットから日の丸が描かれたハチマキを取り出しおでこに巻き付ける


66 「責任?お前を殺して取ってやるよ」


提督 「…そうか じゃあ死ね」スゥ… 目をつぶり本気の睨みつけを出す準備をする


66 「はーっはははは!テメェが死ねぇ!!」ズドォォンッ!!!! 先程放ったメガ粒子砲的な弾を提督に向けて放つ


提督(…) 「…」スゥ…


66 「ーっ!!」ゾクッ!!



ヒュオオオオンっ!!!!!!…


メガ粒子的な弾 「」ボガァァァン!!!!… 提督の睨みつけの範囲内に入り暴発する


66 「(なんだっ!?なんか衝撃波みたいなものがこっちに!!)」ヒュンっ!!… 本来見えないはずの本気の睨みつけから出てくる衝撃波を捉えて避ける


提督(…) 「…へぇ 今の見えたのか?さすが大隊長クラスだ」ギロッ


提督(…) 「だがおもしろいのはここからだぜ?昔の俺と一緒だと思うなよ!!」カチッ



ガチャガチャガチャガチャッ!!!!… 提督の腕から機械の触手が出てきてまとまっていき、刀のように鋭くギラつかせた刃物が出来上がり忍者刀構えで形が整う(例・忍者が腕に仕込み刀を入れてるような形)


提督(本気) 「あーっはははははは!!!!本気を出すなんて何年ぶりだ!?あの忌々しい深海棲艦共を惨殺した以来だ!!」


提督(本気) 「てめぇを殺すのにも本気出さねぇと俺が殺されちまうからな!!本気出させたんだから長く遊ばせろよ!!」スチャッ 腰を低くして右足右手を前に出して構える


66 「…なんだ?その構え 見たことねぇぞ」


66 「お前の構えは親父さんの方だったはず それはなんだ?」


提督(本気) 「なんだろうな わからないならその目で確かめな!!」ダンっ!! 一気に踏み込んで66の元へ突っ込んでいく


66 「なんだただの突っ込みか?そんな攻撃喰らわ」



提督(本気) 「どこ見てんだ?」ヒュン… 66の目の前にいたはずが後ろに回り込む


66 「ーっ!!(いつのま)」


提督(本気) 「剣技 首狩り!!」ヒュンっ!! 66の首元に目掛けて刀を振るう


66 「ーっぶね!!」ズバッ!!ツツー… 身体を前に傾けるが少し深めに首筋を切られ血が流れ出る


提督(本気) 「ーっふん!!」体をひねらせて反対の手を前に出し再び首元にめがけて刀を振るう


66 「二度は食らうか!!」バッ!!ザザッ 体を回転させながら飛び跳ねて提督から距離を取る


提督(本気) 「っち!死ななかったか 死にぞこないが!」スゥ… 元の体制に戻り再び右足右手を前に出し構える



66 「…」ダラー…


66 「(なんだ今の動きは?まったく見えなかったぞ)」


66 「(目の前にいたと思ったらいつの間にか後ろにいやがった 瞬きなんてしてなかったのにどうやって…)」


提督(本気) 「オラァっ!!考え事してんじゃねぇ!!」ビュンッ!! 再び突っ込んでいき刀を突きつける


提督(本気) 「あーっはははははは!!!!死ねぇっ死ね死ね死ね!!はーっはははははは!!!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!


66 「そんな真正面の攻撃食らうかよ いくら攻撃速度が早くても俺には効かねぇ!!」シュンシュンシュンシュン…


66 「俺の拳銃は構えて撃つだけ!接近相手には散弾が一番だ!!」スチャッバァン!!!! 手の平から銃口を出し散弾を飛び散らかせる


提督(本気) 「食らうかよっ!!剣技 突風返し!!」ビュンッ!!!! 散弾の弾は提督の作り出した風に流され66の方へ勢いよく戻っていく


66 「…っは?ちょまっ!!」ボンボゥンっ!!!! 銃口を下斜め四十五度に目掛けて砲弾を放ち勢いで後ろに下がり、もう一発横に目掛けて立ち位置を変える


提督(本気) 「逃げんじゃねぇよ!!」ダンっ!! 一気に踏み込み突っ込んでいく


66 「っち!ほんとにその構えなんだよ 明らかに速度が異常すぎる!!」ギンギィン!!!! 銃口を盾にして提督の攻撃を防ぐ


66 「お前前の構えはどうした!親父から受け継いだ術を捨てたのか!!」ヒュンヒュンッガギィン!!


提督(本気) 「捨ててねぇよ クソ親父から受け継いだ術とは別に覚えただけだ!」ギンギンガキィン!!!!


提督(本気) 「クソ親父の構えはあくまで攻撃型!!あんな術で戦ってたら命がいくつあっても足りねぇ!!」ビュンビュンっガァン!!!!


提督(本気) 「だから速度を特化した忍者構えを覚えたんだ!!いかなるときでも素早く動き、相手の攻撃をよけれる速度で反撃する!!」ヒュン…


66 「(また目の前からいなく)」



提督(本気) 「そして相手の首をかっ切る!!」スチャッ 背後に周り刀を構える


66 「ーっ!!」バッ!! すぐさま振り向き銃を向け…


提督(本気) 「おせぇんだよ!!」ザンっ!!


66 「ーっかはぁ!!」ブシャァァ!!!!…喉仏を切られ血が吹きでる


66 「(まずいっ血が…!!)」グッ!! 左手で喉仏を抑え血を止める


提督(本気) 「あーっはははははは!!!!血が少なくなると弾が作れなくなるよな!?無くなれば死に繋がる!!」ザンザングサドスッ!!


提督(本気) 「お前の弱点は最小限に血が出るのを防がねぇといけねぇ!!弾に回す分血が少なくなるから自分の生命線も考えないといけない!!」ゴキゴキッ… 刀を変形させて忍者構えから通常の刀を作り出す


提督(本気) 「けっこう使ったからもう少ないだろ!?早く失血死して死ねぇ!!」ドスゥッ!! 心臓部に刀を刺して貫かせる


66 「ぐぅぅっ!!」ドバァ…


66 「(うそだろ…こいつ、昔よりも格段に強い!!)」


66 「(このままだとやられる こんなはぐれ者にやられるなんて…やられるなんて!!)」ギリっ!!



night 「いそげっ!!全員配置に付け!!」ザッザッザッ!!…


提督(北) 「みんなケガしないでね!ぜったい無理しないで!」


叢雲 「天龍 南提督の装備おねがい!」ポイッ


天龍 「あいよ!神通 一緒に前線出ろ!」ガシッダッ!!


神通 「わかりました!」ダッ!!



那珂 「中央から援護するよ!」ザッザッザッ!!…


龍田 「翔鶴さんたちは後方からおねがい!」ザッザッザッ!!…



翔鶴 「わかりました!」ギリリッ!!


瑞鶴 「まったくどこのどいつよ!ここに攻めてくるなんて」ギリリッ!!


瑞鳳 「誰であったも倒すまでです!」ギリリッ!!



如月 「相手は?ひとりだけ?」


睦月 「…ひとりだけみたいにゃしレーダー反応なし」ピコーン…ピコーン…


金剛 「北提督を絶対に守るネ!」


電 「なのです!」


雷 「わかってるわ!」



66 「…血が足りねぇなら、お前の使えばいいだろうがよ」


提督(本気) 「…あぁ?」ググッ 刀を抜こうとするが深く入りすぎたのか抜けない


提督(本気) 「(抜けねぇ…深く刺しすぎたか?なら刀を小さくすれば…)」シュゥゥ… 刀の大きさを小さくして抜こうと…


66 「逃がさねぇよ!!」ズボズボズボズボッ!!!!!! 身体中から機械でできた触手が出てきて提督に襲いかかる


提督(本気) 「ーっな!?」ググッ…


提督(本気) 「(こいつ内部で刀を抑えてやがる!抜けな)」


提督(本気) 「くぅっ!!」ドスドスドスドスッ!!!! 数本の触手が提督に突き刺さる



night 「a meverick!!」


提督(北) 「全員あの敵に狙いを定めて!!お兄ちゃんから離れさせて!!」


翔鶴 「近すぎます!撃てば元提督にまで当たってしまいます!」


瑞鶴 「天龍たちが攻めてるから任せるしかないわ!」


瑞鳳 「なら私も攻めます!」ダッ!!


瑞鶴 「ちょっ瑞鳳!?」



天龍 「提督!装甲は…着れねぇな その前にその触手ぶった斬る!!」スチャッヒュン!! 自前の武器を構えて提督に刺さっている触手を切ろうと…


66 「そんなやわな武器で切れるわけねぇだろうがよ!」ガキィンッ!! 触手部分を攻撃されるが微動だにせず防がれる


天龍 「かって!!」ジィィン


神通 「ならゼロ距離で砲撃はどうでしょうか?くらえっ!!」トンッドゥン!! 触手に砲塔を押し付け発射する


66 「あーっはははははは!!!!食らうかよてめぇらの攻撃なんてよ!」シュゥゥ… 砲弾を直撃するがまったく無傷で済む


神通 「そんな…!」


天龍 「ならてめぇの首に刺せば…!!」スチャッ 66の首にめがけて刀を突きつけ…


66 「鬱陶しいんだよ蝿どもが!!死ねぇ!!」ボンボゥン!!!! 体から砲塔を作り出して至近距離で天龍と神通に砲弾を放つ


天龍 「ーっな!?」ガキィンッ!! 即座に刀で切りつける


神通 「(まずっ!!)」スチャッガン!! 主砲を盾にして砲弾を受ける



ボガァァァンッッ!!!!


天龍 「くぅっ!!」被弾


神通 「被弾小!まだいけます!!」被弾


提督(本気) 「」ブチッ!!


66 「あーっはははははは!!!!やっぱ艦娘はもろいな!弱すぎて話しにならねぇ!!」ドクドク…


66 「所詮はお前の部下 どんなに教えてもお前が弱いから部下も弱ぇよな!」


66 「この触手も刺せば相手の血を吸い取ることができ、お前の血吸いながら銃の弾作れば俺の血は使わなくて済む!」ジュルジュル…


66 「半永久機関の完成だぜ!!てめぇは俺の養分となって撃ち殺されるんだよ だからさっさと死ねぇ!!」スチャチャチャチャ!!!! 腹部や腕から銃口を作り出して提督に向ける


提督(…) 「…はぁ ほんと、腹立つなお前 昔と変わらねぇな」ジュルジュル…


提督(…) 「ひとつ助言しておく 俺の血は摂取しない方がいいぞ もう遅いがな」


66 「あぁ?」ドクンッ!!


66 「(ーっな なんだ!?急に体が重く……)」ガクガク… 摂取して時間が経つと体が重くなり震え始める


提督(…) 「ハリセンボン」カチッ



66 「ーっ!!」ドスンっ!!!!!! 提督の刀が変形しハリセンボンのように鋭く内部で変わり体の至る所から針が出てくる


66 「(なっ内部で形を…!!)」


提督(…) 「死ね 引きちぎり」ググッ!! 刺した針を自分の方向に動かし始め身体を引きちぎろうと…


66 「ーっ圧縮!!」バキバキベキボキッ!!!! 体の中を圧縮させ針の部分だけ全て折れる


66 「くっ!!」タンッ…タタッ 針が折れると同時に抑えられてるものがなくなり後方に下がる


提督(…) 「折ったか 脳にも針を通したはずなんだが…まぁいい 次は殺す」シュルシュル…ググッ 再び触手を刀の形に戻し構える



66 「ーっ…おまえ、なにしやがった?てめぇの血吸ったら体がおかしい」グラグラ…


66 「普通に血じゃねぇ 自分の血になに入れやがった!」


提督(…) 「なんだろうなぁ 答える気もねぇし答えたくもねぇ」


提督(…) 「てめぇに教えることはなにひとつねぇ だからよ…」メラ…


提督(?) 「さっさと終わらせてやるよ!バラバラにしてな!!」ボゥッ!! 目から青い炎が出てきて不気味ににやける


66 「ーっな!?」



天龍 「おっおい!あれって…」


神通 「なぜ…元提督、あなた その目!!」


瑞鳳 「天龍さん神通さん!立ちボケてないで提督の援護をしてください!」ザッザッザッ!!…


天龍 「っ! わるい 行くぞ神通!!」ダッ!!


神通 「はっはい!」ザッザッザッ!!…



提督(?) 「あーっはははははは!!!!てめぇだけはぜってぇ殺してやる!!仲間に傷つけたことは許されることじゃねぇ!!」


提督(?) 「楽にシネルと思うなよ!!苦痛を味わいながらシネ!!」ダンっ!!!!


66 「また消えたか だがもう効か」ドスンっ!!!!


66 「……ん?」溝部分に刀を横向きに刺され貫通する


提督(?) 「オラァっ!!!!」ズバンッ!! 横に刺した刀をそのまま横向きに切り右胸部分を切断し右腕もそのまま切断させる


66 「がぁぁぁっ!!!!」ブシャァァァ!!!!… 右胸右腕が切断され血が吹き出る


66 「(嘘だろ…見えなかった!!さっきよりもはや……)」



天龍 「おらぁっ!!動き止めやがれ!!」ザンっ!! 刀で右足をぶった切る


神通 「今度は通らせます!!」ドゥンっ!!バツンッ ゼロ距離で左足に目がけて砲弾を放ちもげさせる


瑞鳳 「急所は外します」ドスッ!! 66の背後から首にめがけて矢を刺す



night 「ーっな!?あいつ首元に!」


提督(北) 「瑞鳳ちゃん殺しちゃダメ!!」


瑞鶴 「…十秒 命中百%!!」バシュンっ!! 特殊能力、一点集中を発動させて66の左腕に矢を放つ



66 「ーっ!!」ドスンっ!!ブチィ… 左腕に矢が刺さりあまりの勢いで刺さった場所から肉が裂けてちぎれる


瑞鳳 「っ…」ビチャァッ!! 顔面に66の血が付着して真っ赤に染る


提督(?) 「四肢切断か 無様な姿になったな」


提督(?) 「瑞鳳 そのまま地面に寝かせろ 持ち上げたままじゃ疲れるだろ?矢はそのままでいい」


瑞鳳 「わかりました」ドサッ 矢から手を離して持ち上げていた66を下ろす


66 「がはぁっ!!ーっ…もっと丁寧に下ろせや」ダラダラ…


瑞鳳 「襲撃してきた奴を丁寧に扱うわけないでしょうが」


提督(?) 「66 さすがのお前でも四対一はキツかったようだな 俺の本気も捉えられないなんて…昔と比べて落ちたな」


66 「はっ!俺を攻略したぐらいでなに舞い上がってる?図に乗るな面汚しが」


66 「俺は工作隊だ 俺を倒したところでなんも意味がねぇ 戦闘特化したやつだったらてめぇは死んでたぜ」


提督(?) 「だろうな …一つ気になることがある 死ぬ前に教えろ」


提督(?) 「なんで工作隊であるお前がここに来た?本来お前は隠密して破壊活動するのになぜ派手に行動した?」


提督(?) 「いくら接近戦闘術を学んでるとはいえ、本来は工作隊だから俺と戦えば不利になることはわかってたはず…俺がいないと思っていたのか?」


66 「…お前がいることは正直、予想外だった 面汚しのお前が海軍にいるなんて情報は俺に回ってきてなかった」


66 「鎮守府を破壊し回っていたがどこの奴らも弱くて話にならなかった 艦娘や海兵が束になって俺を倒そうとしてきたが相手にもならなかったからな…完全に甘く見てた」


天龍 「ーっな!?他の鎮守府を破壊してた!?」


神通 「そんな情報上から聞いてませんが…」


66 「言えるわけがねぇだろうが!どこの誰かもわからないやつが攻めてきて破壊されたんだぜ?」


66 「基地が破壊されたことでさえ隠す日本がそんな情報回すわけがねぇ!!」アーッハハハハ!!


66 「…それと、俺に死ぬ前にと言ったよな その言葉、そのまま返すぜ!」カチッ


提督(?) 「…なに?」


66 「あーっはははは!!大隊長クラスは最後の武器を仕込んでんだよ!!死してなお相手を生かさないためにな!!」ボコボコボコボコッ!!!!!! 身体中が盛り上がっていき今にも何かが出てきそうな勢いで腫れ上がる


66 「死ねぇ!!」ググググッ!!!! 破裂寸前で何かが出てこようと…



瑞鳳 「」ドスッ!! 右手に握りしめた矢を脳天に突き刺す


66 「っ…」グルンッ 目が上を向いて白目になる


提督(?) 「ーっ全員防御耐性!!」ガバッ!!ダッ!! 天龍、神通、瑞鳳を機械の触手で集めその場から離れる


全員 「「っ!!」」スチャッ!! 全員主砲などを盾にして防御耐性に入る



66 「」ボバシュンっ!!!!!! 身体が破裂して中から無数の各種弾丸が四方八方勢いよく飛んでいく


提督(?) 「剣技 突風返し!!」ビュンッ!! 左手で刀を作り弾丸に向かって風を吹き起こす



無数の弾丸 「「」」シュボッ!! 提督の突風返しで作られた風を突き抜けて勢い止まらず進んでいく


提督(?) 「(うそだろ!?まずい!!)」ガシャガシャガシャガバッ!! 弾丸が飛んでくる方向とは裏側に瑞鳳たちを並べて抱きしめる


瑞鳳 「提督っ!?」



ドスドスバスブスビシビシズブズブっ!!!!!!… 無数の弾丸が無造作に提督の背中に突き刺さっていく



提督(?) 「ぐぅぅっ!!!!」ブスブスブスブスッ!!!!!!… 最低限機械触手を後頭部と首筋に付けて急所だけは防ぐ


天龍 「おま、なにやって!!」


神通 「元提督っ!!」



金剛 「危なかったネ…提督に指揮されてなかったら蜂の巣になるところデした」キキキキキキン… 主砲を地面に置き立て北を守りながら弾丸を防ぐ


雷 「ほんとね 私たちは主砲小さいからすぐ金剛さんの後ろに隠れてよかったわ」電と共に金剛の後ろに回って弾丸を防いでもらっている


電 「なのです」


提督(北) 「…お兄ちゃんだいじょうぶかな」



如月 「睦月ちゃんの装置はほんとにすごいわ!惚れなおしちゃう!!」


睦月 「えへへー!照れるにゃし」キキキキキキン… 睦月特製電磁波防壁で目の前に壁を貼り弾丸を防いでいる


瑞鶴 「あいかわらずあなたの開発するものはすごいわね こんなのまで作れちゃうなんて」


翔鶴 「ほんとね でもおかげで助かったわ 私たちは装甲薄いから」


龍田 「私たちも急いでこっちに来て正解だったわ 私たちの主砲じゃ防げないわ…」ハァハァ… 駆け込んで睦月たちのところに来て弾丸を防いでもらっている


那珂 「ほんとだよね 主砲小さいといろいろ困っちゃうよね…」ハァハァ…


叢雲 「…医務室の方はだいじょうぶかしら 扶桑さんたちが見張ってるから平気だと思うけど」


night 「さっき睦月が電探で調べて反応しなかったみたいだから平気だろ いたとしてもあいつらなら一網打尽だろうがな!」


叢雲 「たしかにそうね」



66 「」シュゥゥ… 胸から上半身だけ残って下は全て弾丸発射時に木っ端微塵になり息絶える



提督(?) 「ーっ…だ、だいじょうぶかおまえたち どこも痛くねぇか…?」ドバァ… 背中に無数の弾丸が撃ち込まれて蜂の巣状態から血が流れ出ている


瑞鳳 「私たちはへいきです!それよりも提督が!!」


提督(?) 「なぁに…このくらい平気だ ただ弾丸撃ち込まれたぐらい………」ハァ…ハァ…


天龍 「このバカっ!!平気なわけねぇだろ 無茶しやがって!」


神通 「睦月!提督の治療して!!」



睦月 「了解にゃし!!」ザッザッザッ!!…


提督(北) 「お兄ちゃん!!」ザッザッザッ!!…



瑞鳳 「提督 すみませんが地面に寝かせますよ 緊急時なので許してください!」ヨット


提督 「……別にいいよ 気にしねぇ……」ハァ…ハァ… 目から青い炎が消えて普通に戻る


天龍 「うっ…ひでぇ 弾丸が撃ち込まれすぎて背中の肉が丸見え……」ゾクッ


神通 「臓器に…傷ついててもおかしくないですね このままだと死にます!」


瑞鳳 「天龍さん 上官に連絡して治療班を要請してください 並の治療では治りません!」


天龍 「わかった!」スッピピピ…


瑞鳳 「神通さんはありったけの治療道具を持ってきてください 今動かすのはかなり危険です!この場で治療するのが得策です」


神通 「わかりました!」ザッザッザッ!!…


睦月 「来たにゃし!傷は……」ジッ…



提督 「っ…っ……」ドバァ…


睦月 「ーっ…普通の人間なら死んでる程ひどい状況だね しかも弾丸が無数に入ってるからかなりまずいよ」


睦月 「如月ちゃん 睦月の秘蔵庫から人工心臓持ってきて!黒の四角い箱に入ってるから行けばわかるはずだよ!」


如月 「わかったわ!」ザッザッザッ!!…



提督(北) 「お兄ちゃん!!」


提督 「…北 わるいな かっこ悪い姿見せて……」ダラダラ…


提督(北) 「ううんかっこ悪くないよ むしろかっこよかったよ!」ポタポタ…


提督(北) 「仲間を守るために自分を盾にしてかっこいいわけないじゃん!…でも、死んじゃダメ……!!」グスッ


提督 「…だいじょうぶだ 俺の体は特殊だから……ごほっごほっ!!」ビチャッ


提督(北) 「特殊でも死ぬときは死ぬよ!死なない人なんていないよ…!!」


提督 「ははっ!ご最もだ だが俺は死なねぇよ……」


提督 「…わるい ちょっと寝かせてもらうわ しんどい……」


睦月 「まだ寝ないで 寝たら…ほんとに死んじゃうよ」ズボ…ズボ… 一つ一つ弾を抜いて除去していく


睦月 「睦月の神の手が使えたらすぐに使って取ってたのに…さっき使っちゃったからまだクールダウン必要にゃし」ツツー…


睦月 「ごめんね…睦月が弱いばかりに……!!」ポタポタ…


提督 「……お前が弱いわけねぇだろ 俺の自慢の艦娘がよ」ドクドク…


提督 「いつも弱気になるがお前は凄い腕を持ってんだ 自信持てよ……」


睦月 「ーっ…ありがと」グスッ



night 「おい!あまり喋らせるな よけいな体力使わせると死ぬぞ!」ザッザッザッ!!


提督 「ははっ!だいじょうぶだよ これくらいで死ぬか…」


提督 「…night みんなの指揮だが」


night 「安心しろ みんなでお前の周り囲んでたら落ち着かないだろうと思って辺りの片付けを頼んでおいた」


night 「俺も敵の死体を片付けるから後のことは任せろ 今は休め」


提督 「さすがだな それじゃわるいが…少し休むよ」スゥ… 重いまぶたを落として寝ようと…


睦月 「だから寝ちゃダメ!寝たらそのまま死んじゃうよ!!」


睦月 「いつ死んでもおかしくないんだから起きてて!寝たらわからなくなるから…!!」ズボズボ…


night 「いや寝かせてやれ 息してたら生きてるぐらいわかるだろ」


night 「心配するのはわかるが今は休ませることが最優先だ ずっと起きてたらいつまで経っても休めん」


睦月 「でも………」


睦月 「……死んじゃダメだよ 休んでそのまま死なないでね」


提督 「わかってるよ このまま永眠に入る気はない…」


提督 「……後のことは任せる」スゥ…


睦月 「司令官っ!!」


night 「おちつけ!ただ寝ただけだ 今は休ませろ」


night 「北、翔鶴たちの指揮を頼む 俺は死体片付けるからお前が指揮してくれ」


night 「a meverickのことが心配なのはわかるが今は被害状況をどうにかすることが先決だ」


night 「治療は睦月たちに任せて俺たちは別のことするぞ いいな?」


提督(北) 「……おにいちゃん、死なない?」ポタポタ…


提督(北) 「もう大切な人が失うのいやだよ……このまま死んじゃったら、わたしどうすれば………!!」グスッ


night 「こいつが死ぬわけないだろ こいつを誰だと思ってる?」


night 「改造人間にしてどんな戦地に行っても必ず帰ってきた男だぞ この程度で死ぬわけないだろ!」


night 「a meverickがこんなことで死ぬようなやつじゃない だから安心しろ!」


提督(北) 「ほんと…?」グシッ


night 「あぁ!もし死んだら俺がお前のこと責任取って面倒見てやるから心配するな!」


提督(北) 「…それはいい なんか変なことされそう」


night 「しないよ!?いくらなんでもお前には手出さん!出したら確実に殺されるわ!!」


瑞鳳 「確実に殺されますね もし死んだとしても幽霊の状態で殺しにくるでしょう」


night 「幽霊になっても襲いに来るとかいやにも程がある…」


night 「まぁ俺が面倒見るのはほぼないだろ こいつは死なないからな!」


night 「だからここは任せて翔鶴たちの指揮を頼む いけるな?」


提督(北) 「…うん いける!」


night 「よし!さすがa meverickの妹だ 任せたぞ」


提督(北) 「わかった!そっちもおねがいね」ザッザッザッ…


night 「おう!まかせとけ」


瑞鳳 「…さすが元三番目最高指揮官と呼ばれていただけ口が上手ですね 慰めて喝を入れさせるなんて並の方なら思いつかないです」


night 「口が上手いって…もうちょっと良い言い方ないか?」


瑞鳳 「現にそうなんですから仕方ありません …まぁ北提督を慰めてくれたことに関しては感謝します」


瑞鳳 「あのままでは良くないと思っていたので助かりました ありがとうございます」


night 「どういたしまして そういう言葉が欲しかったぜ!」


night 「睦月 完全に治せなくても延命さえ出来ればそれでいい 今上官が医療班連れてここに来るからそれまで持ちこたえさせてくれ!」


睦月 「わかってるよ!絶対に持ちこたえさせる!!」


night 「瑞鳳 睦月の補助を頼む お前が一番最適だと思う」


瑞鳳 「言われずともそうします あなたも死体をお願いします」


night 「あぁ 処理するのは得意だから安心してくれ」ザッザッザッ…


瑞鳳 「……得意?」



night 「(さてと、どうやって処理しようかな?普通の人間なら有刺鉄線をぐるぐる巻きにして海に沈めてるんだが改造人間だと体全部腐るか?)」


night 「(もし残ったらめんどうだ 海底調査されたときに一部でも発見されたら鑑定される そうなったら証拠隠滅するために死体を隠したなんて知られたらa meverickの立場が危うくなる)」


night 「(なら火葬の方が早いか ドロドロに溶かした鉄の中に入れて溶かせばいくら改造人間でも流石に溶けるだろ)」


night 「(幸いにもここは鎮守府 工房があるからそこで燃やせば臭いも消せるし残骸が残ったところも安心して見れるから手間が省ける)」


night 「(ただ誰にも見られないようにしないといけないが…)」ザッザッザッ


66 「」ドバァ… 上半身から血が流れ出て地面を真っ赤に染める


night 「…普通の一般人が見たら嘔吐ものだな 臓器も飛び出て吐き気が催す」


night 「血はあとで片付けるとして周りにとびちった臓器を回収するか 袋なんかあれば楽なんだが…」



66 「……っ」ピクッ 辛うじて右手人差し指がピクリと動く


night 「ーっ!? こいつ、まだ生きて!!」スチャッ サーベルを構えて攻撃態勢に入る


66 「……すべては、エルギヌスのために………」ボソッ


night 「……っえ」


66 「……エルギヌスを……ぜん……せかい、に……………」プルプル… 右手を上にあげて空に向け言葉を放つ


66 「」パタン… 完全に息を引き取り手が地面に落ちる


night 「……エルギヌス?なんだそれ」


night 「(なにかの兵器か?そんな兵器の名前は聞いたことない a meverickの元村で作られたものか?)」


night 「(オリジナルで作られたものなら知らないのも納得だな あとで聞いてみるか)」


night 「(とりあえず臓器は後にして上半身を工房に持っていくか 血を流さないように傷口は上に向けて)」ヨット


66 「」ドバァ… 目や鼻、口から血が溢れ出て流れ落ちる


night 「……無理だな これは袋持ってこねぇと血が流れ出る」


night 「袋持ってくるか 俺の部屋に黒い袋あるからそれ持ってきて燃やすか」


night 「(被害状況は倉庫破壊されたぐらいか?たしかこの倉庫は大型電探を作るのに壊す予定だったよな)」


night 「(壊す手間が省けたな あとは残った破片とか片付ければすぐ作れそうだな)」


night 「いろいろとやることができたな

これから忙しくなりそうだ」













医務室



提督 「………」ピッピッピッ… 心電計を付けられてベッドで寝かされている


医務妖精 「…容態が安定しました これでとりあえずは平気です」


上官 「そうか…よかった 大事にならなくて」フゥ…


吹雪 「…ここまで提督がやられるのは久々ですね 単独行動隊に入ってたとき以来です」


提督(東) 「…もっと早く私たちが来てれば、ここまで大怪我しなかったかもしれないわね ごめんなさい…」


night 「いや、むしろいなくて正解だったかもしれないぜ いたら全員守ろうとして余計にケガしてたかもしれない」


night 「こいつは優しいからな 艦娘より脆いのに自分を盾にしたぐらいだ 言い方悪いがいなくてよかった」


提督(西) 「………」


提督(北) 「…お兄ちゃんはどれくらいで治るの?」


医務妖精 「……すみません 今の段階ではまだわかりません」


医務妖精 「おそらく完治は一年かかると思います 普通の方ならもっとかかるかと」


瑞鳳 「一年……」


夕立 「ながいっぽい…一年もかかったら新型深海棲艦の対処がまずいよ」


不知火 「それだけではありません 瑞鳳の元提督を助けることだって遅れてしまいます 時間が経ってしまうと状況が悪化してしまいます」


天龍 「なんとか頑張ってもらわねぇとな …それとよ、気になってることがあんだが」


上官 「気になること?」


天龍 「…提督の目から青い炎が出てたことだ」


上官&医務妖精 「「っ!!」」


吹雪 「…出してたんですか?」


天龍 「あぁ あれは完全にお前と同じ深海棲艦のものだ 改造人間のことは知ってたが深海棲艦化まで使えることは知らなかった」


天龍 「いつ深海棲艦の素を入れたんだ?俺たちがまだ大湊警備府にいた頃はやってなかったと思うが」


吹雪 「……それは」


上官 「こやつが単独行動隊やってたときじゃ 瀕死に追い込まれて死にかけたときに投与した」


提督(東) 「…っえ」


吹雪 「…話していいんですか?本来なら極秘情報ですよ」


上官 「バレてしまったなら答えねばなるまい こやつらなら話しても平気じゃろう」


上官 「過去にa meverickが百を超える深海棲艦と戦ったときに手がもぎ取れ、身体には無数の弾丸が撃ち込まれた時があったんじゃ」


上官 「助けに行ったときにはもはや虫の息 深海棲艦は全滅してたからすぐ救助して治療できたがあまりにもケガや出血が酷すぎて手遅れに近かった」


上官 「その時に医務妖精が助かるかもしれない方法を提案してきてな 改造人間であるa meverickだからこそできること それが…」


吹雪 「深海棲艦の血を投与して融合化させることです 現に私も艦娘と深海棲艦が混ざって今に至るのでそれを参考されました」


吹雪 「もちろん抵抗ありました 改造しただけの人間である提督に深海棲艦の血を入れるなんて異常にも程があります」


吹雪 「しかも人間には投与した記録がないのでどうなるかも予想できませんでした 結果的に助かったからよかったものの、もし助からなくて深海棲艦化したら今頃どうなっていたか……」


天龍 「…なるほどな だから深海棲艦の力を使えたのか」


天龍 「まさかお前と一緒だったとはな 望んで手に入れた力じゃないがそれで助かってるなら仕方ない」


天龍 「ただお前が深海棲艦化できるなら提督のことも話してよかったんじゃないか?なんで隠してたんだよ」


吹雪 「単独行動隊に入ってるときにやられて投与したんですよ?みなさんがバラバラになってるときに話しますか?」


吹雪 「今更提督が深海棲艦の力を使うことができることを話しても遅いので知らせることないと思っていたんです 再開してから話す必要ありましたか?」


天龍 「ないわけじゃないが使えるなら事前に教えて欲しかったな そうすれば今回の敵に対してもっと効率よく動けたかもしれない」


吹雪 「…提督に深海棲艦の力を使わせようとするんですか?」


天龍 「使えるならな ただ問題があるなら別だ 使ってお前みたいに暴れるなら使わない方がいい」


天龍 「そこんところはどうなんだ?お前のことだから確認してるだろ」


吹雪 「………」


上官 「………」


医務妖精 「……えっと、話しても いいんですか?話すなら私がお話しますが」


吹雪 「……いえ、私が話します 医務妖精はもう少し提督の様子を見ててください」


医務妖精 「わかりました」


吹雪 「…成功例と失敗例、先にどちらから聞きたいですか?」


天龍 「なんだよ失敗例って…まぁいいや 成功例から聞かせてくれ」


吹雪 「成功例は私と同じく今まで以上の力を発揮することができます 力は増し、身体能力も向上、肉体の硬さも増して波の攻撃では怯むことありません」


吹雪 「連続使用約三十分は持ちました 戦闘において三十分使用できればかなり大きいです」


吹雪 「成功例は以上です …そして、失敗例ですが」


上官 「三十分後、心肺停止する しかも全身硬直まで引き起こす」


全員 「「えっ!!?」」


天龍 「はぁっ!?心肺停止して全身硬直!?じょうだんだろ!?」


天龍 「吹雪よりもひどいじゃねぇか!てことは今もその状態になりかけてるのか!?」


医務妖精 「いいえ 今の症状からしてそれはありません」


医務妖精 「今回の使用例でわかりましたが使用時間が長ければ長いほど負担がかかり負担が大きくなるようです」


医務妖精 「今回使用時間はどのくらいでしたか?」


天龍 「十分経ってないぐらいだ そうだよな?瑞鳳」


瑞鳳 「そうですね 十分は経ってないはずです」


医務妖精 「やはりですか 今回はケガもしてるので明確なことはわかりませんが心肺停止や全身硬直の症状は見られません」


医務妖精 「使用時間十分以内で抑えればおそらくそこまで負担はかからないかと思います ケガしてこの症状ならそれくらいは持つはずです」


天龍 「…そうか だがあまり使わせたくないな 吹雪と同様に」


瑞鳳 「そうですね 結果的に負担がかかるのであれば使用すること自体控えた方がいいです 緊急時は仕方ないとして」


night 「…なぁ 俺からもいいか?」


上官 「なんじゃ?」


night 「a meverickの元仲間のことってなにかしらないか?今回そいつが襲ってきて被害にあったんだが」


上官 「…すまない こやつの過去の上司や部下のことはなにも知らないんじゃ 聞いたとしても当初の目的、どういった活動をしていたかぐらいしか」


night 「…そうか ならエルギヌスってなにか知ってるか?」


提督(北) 「ーっ!!」ピクッ


上官 「エル…なんじゃ?」


night 「エルギヌスだ 今回襲ってきたやつが最後の捨て台詞で言ってたんだ」


night 「すべてはエルギヌスのため エルギヌスを全世界にってな」


上官 「いや聞いたことない a meverickからもそんな話しは聞いてない」


上官 「北 お前さんはなにか知ってるか?」


提督(北) 「ーっ…」サー…


提督(東) 「…北?」


night 「…なにか知ってるのか?」


提督(北) 「……し、知らない」フイッ


提督(西) 「……北 なにか隠してる」


提督(北) 「知らない!!エルギヌスなんて知らない!!」


提督(北) 「第一なんでお兄ちゃんの仲間がそれを知ってるの!!ありえないよ!!」


不知火 「…どういうことですか?本来知らないはずなんですか?」


提督(北) 「わかんないよ!!そんなのわたしが聞きたいよ!!」


提督(北) 「あんなのがなければ戦争なんて起きなかったのに!!もう思い出したくなかったのに!!」ググッ


提督(東) 「ちょっ北落ち着いて!そんな大きい声あげたらみんなに迷惑でしょ」


提督(北) 「落ち着け!?落ち着いてられるわけないでしょ!!エルギヌスのことを知ってる人がいたんだよ!!」


提督(北) 「あれは絶対に使っちゃいけないのにそれを手に入れようとした人達がみんな争いあって戦争が起きたの!!その元凶を知ってる人がいて落ち着いてられるわけないでしょ!!」


提督(東) 「わ、わかったから一旦落ち着いて!」


瑞鳳 「北提督 ちょっと黙ってくれませんか?」ギロッ


提督(北) 「ーっ!!」ビクッ!!


天龍 「ばっ!おまえさすがに睨みつけるのは…」


瑞鳳 「落ち着いてもらうためです 致し方ありません」


瑞鳳 「北提督 ゆっくり深呼吸してください」


提督(北) 「うっうん すぅ…」スー…


提督(北) 「ふぅー…」


瑞鳳 「もう一回してください」


提督(北) 「すぅー…ふぅ……」


瑞鳳 「落ち着きましたか?指揮官であるあなたが取り乱しては部下が困ります 冷静さを欠けないでください」


提督(北) 「…ごめん」


上官 「…小春 エルギヌスとはなんじゃ?教えてくれんか」


上官 「敵がそれを使おうとしてるならその情報が欲しい わからないんじゃなんも対策のしようがない」


提督(北) 「………」


全員 「「………」」


提督(北) 「【……エルギヌス細菌兵器 古代日本のどこかに封印されたと言われてる史上最悪の天然植物兵器】」


提督(北) 「【その細菌を吸った人は脳が支配されて二度と正気には戻れず ありとあらゆる生命体を殺すって言われてる】」


天龍 「生命体を殺すって…ちょっと待て それって」


瑞鳳 「バイオ・デス・タナトと似てませんか?もしかしてそれのことをエルギヌス細菌兵器と呼んでいるんじゃ」


提督(北) 「ううんそれは違う お兄ちゃんが言ってたバイオ・デス・タナトは人口兵器 エルギヌス細菌兵器は完全な天然植物細菌兵器」


提督(北) 「たぶんどこにあるかわからないから類似させたものを作ってるんだと思う 見つかってればそれ使ってる」


瑞鳳 「…たしかに」


不知火 「ほんとにどこにあるかわからないんですか?ここにあるという話しは出てなかったんですか」


提督(北) 「あったけどどれも信憑性に欠けてたからないと思う 富士山の火口の中にあるとか湖山池の中心にあるとか駿河湾の駿河トラフにあるとかって出てたけど絶対ないと思う」


吹雪 「火口の中や駿河湾のトラフですか…また凄いところにあると出てますね」


上官 「じゃがその場所は詳しく調べられてない場所だから今後は調べて損はなさそうじゃな とりあえず日本国内にあるということでいいんじゃな?」


提督(北) 「それは間違いないと思う 日本国内のどこかにはあるって決定ずけられてたから」


上官 「よし!なら日本国内の詳しく調べられてないところを徹底的に調べるとしよう 見つかれば国で誰にも使われぬよう保管する!」


上官 「国で保管すればそ奴らも下手に手は出せまい いくら反乱国家とはいえ日本の精鋭部隊に手を出せば無事じゃすまん」


提督(北) 「どうだろうね 無事じゃ済まないのはむしろ日本の精鋭部隊かもしれないよ」


提督(北) 「お兄ちゃんより強い人達が相手だと精鋭部隊なんて相手にもならないと思うよ お兄ちゃんひとりで海軍を揺るがす程の強さを持ってるんだから」


提督(東) 「いやさすがに陸軍の精鋭部隊なら平気でしょ 対戦争を想定した訓練もしてるんだから」


提督(北) 「お兄ちゃんたちの部隊は戦争は当たり前で殲滅を絶対とするんだよ まず訓練内容と趣旨がちがうよ」


提督(北) 「お兄ちゃんと同等の人を精鋭部隊に戦闘挑んだらたった一人で壊滅されちゃうよ」


提督(西) 「それは言い過ぎ さすがにひとりじゃ無理」


提督(西) 「いくら強いと言っても陸軍の精鋭部隊をたった一人で壊滅させるのは不可能 盛りすぎ」


提督(北) 「そう思うでしょ?でもお兄ちゃんならできると思うよ 陸軍壊滅させることぐらい」


提督(北) 「人を殺めたことない人達が人を殺すときってすごく勇気がいるんだよ 殺せば罪悪感が降りかかってくるし」


提督(北) 「この中で人を殺したことある人いる?いるならその感覚わかると思うけど」


全員 「「………」」


night 「………」フイッ


上官 「……小春 おまえ、まさか……」


小春 「……私はないよ 元お兄ちゃんが私を助けるために目の前で殺したことはあるけど」


小春 「っ…人ってね 死ぬと……すごく、怖いんだよ め、目がね………ぐっグルって………!!」ガタガタ…


night 「落ちつけ 変なこと思い出すな」ポンッ


night 「目にしたことあるのは災難だったな まだ若いのに…トラウマになるよな」


night 「だがそんな思いをすることはもうないから安心しろ a meverickもそうだが俺が守ってやるから」


提督(北) 「night……」


上官 「ずいぶんと優しいじゃないか 妹がいるからその感情が湧いたか?」


night 「いやそんなんじゃ…っあ わるい!つい癖で!」バッ 頭を撫でていた手をすぐ退ける


提督(北) 「ううん平気だよ やましい気持ちで撫でてたわけじゃないってわかってるから」


提督(北) 「ありがと 慰めてくれて」


night 「へへっ!どう致しまして」ニカッ


吹雪 「気をつけてくださいね 気を許したら襲われますよ」


night 「いや北提督には手出さないから 出したら殺される」


吹雪 「一度殺された方がいいですよ そうすれば性格が変わるかもしれません」


night 「死んだら終わりだと思うぜ…?」


上官 「瑞鳳、night ameverickはしばらく指揮を執ることができんから代わりにお前たちが指揮してくれ」


上官 「医務妖精もしばらくここに居させるからこやつのことは心配するな 何かあればすぐ連絡してくれ」


瑞鳳 「わかりました」


night 「わかった ここのことは任せてくれ」


吹雪 「ちょっとまってください なぜnightに任せるんですか?なら私と瑞鳳がします」


吹雪 「そんな変態になんか任せられません 戦闘要因で動くなら別に構いませんが」


上官 「お前さんまだ万全な状態じゃなかろう その状態で指揮は難しいだろ」


上官 「それにnightは過去三番目に最高指揮官と呼ばれてたほどの実力者じゃ そんなやつを指揮官にしない手はない」


吹雪 「ですが元々犯罪者です 犯罪者を指揮官にするのはどうかと思います」


上官 「なにか問題が起きればすぐ対処する それで許してくれ」


吹雪 「問題が起きてからじゃ遅いです 起きる前に防がなければなりません」


night 「…なら俺が変なことしたら殺していい それで通してくれないか?」


全員 「「…っえ」」


吹雪 「…本気で言ってます?」


night 「あぁ 信用ないならそれぐらいしないと信用してくれないからな そのくらいのリスクは背負う」


night 「もし俺が相手の同意なしで手出した場合は殺してくれて構わない ただ普通に接するときや救助するときは勘弁してくれ」


night 「…てかa meverickから俺を副指揮官にするって話し聞いてるよな?納得してないと思うが」


吹雪 「納得すると思いますか?してるなら今拒んでません」


night 「まぁそうだよな 普通に考えて」


night 「だからその条件で今だけ俺に指揮させてくれ a meverickが万全な状態になったらすぐ変わる」


吹雪 「………」


天龍 「…過去三番目の最高指揮官と呼ばれてた人が代わりに指揮をしてくれるなら俺は賛成だ 罪状もそこまで酷くないしな」


天龍 「艦娘に対しても優しくて的確な指揮をしてたと提督からも聞いてる だから心配ないと思うぜ」


吹雪 「………」


吹雪 「……わかりました 提督が万全になる間は指揮を任せます」


吹雪 「条件は忘れないでくださいね 何か問題を起こせばすぐ殺しますからね」


night 「おう!問題起こさないようがんばるよ」


night 「それじゃまずは…と言いたいが みんなこの状態じゃなにしてもうまくいかないよな」


night 「今日一日フリーにして明日落ち着いてたらいろいろ情報整理や被害にあった倉庫の掃除しよう それでいいか?」


提督(西) 「その方がいい 的確な判断」


提督(東) 「でも先にある程度情報がほしいわね フリーなのはいいけどまず南を襲った連中のことを知りたいわ」


提督(北) 「上官 お兄ちゃんの元仲間たちのことほんとになにも知らないの?」


上官 「残念ながらなにも知らないんじゃ わしが聞いたのは当初の目的と仲間たちは全滅したことだけじゃ」


上官 「死んだ人たちのことを聞くのも気が引けたし なによりあやつ自身いい思いしないからのう」


提督(東) 「…そうよね 仲間が全滅したから聞くなんてできないわね」


night 「a meverickの仲間のことは目覚ましたら聞くか この状況なら聞かせてくれるだろ」


night 「治療関係は医務妖精達に任せて俺たちは出よう 大人数でここにいてもむさ苦しいだけだ」


不知火 「そうですね とりあえずここにいないみなさんに元提督は平気だと伝えましょう」


上官 「わしはもう少しここにいさせてもらう 血が繋がってないとはいえ大事な息子が瀕死状態だからもう少し見ていたい」


提督(北) 「そ、それならわたしも…」


night 「おまえはエルギヌスのことを話してもらわないと困るから来てくれ 詳しいお前が話してくれた方が早いからな」


提督(北) 「さっき話したからそれ教えればいいじゃん 私が言わなくても…」


night 「一回で覚えられるわけないだろ エルギヌスの詳細ももっと知りたいから頼む」


提督(北) 「…わかったよ」


瑞鳳 「それじゃ会議室に行きましょう そこで説明した方が早いです」


提督(東) 「そうね それじゃ行きましょうか」


天龍 「吹雪、夕立 お前たちはまたテレビ電話で話しを聞いてくれ 準備が出来たら連絡する」


吹雪 「わかりました すみませんがお願いします」


夕立 「了解っぽい」


タッタッタッ…


…パタンッ


上官 「………」


医務妖精 「……南提督の容態は安定してるので心配しなくても平気ですよ 深海棲艦の血も混ざってるので傷自体も早く治ります」


医務妖精 「それでも時間はかなりかかりますが…」


上官 「…そうじゃな それに関しては仕方ないことじゃ」


上官 「a meverickだって人間だ 手足を改造して深海棲艦の血が混ざってても人間であることに違いない」


上官 「元横須賀提督を助けることといい 反国連軍の問題も重なってさらに大変なことになってしまった……このままa meverickばかりに頼るわけにはいかない」


上官 「じゃが他の指揮官には任せられない あ奴らは元横須賀提督を助けようなんて微塵にも思ってない むしろ始末することを絶対としてる」


上官 「いくらわしや元帥が言っても聞く耳を持たない 処罰の対象にしても意味がない」


上官 「このままa meverickを頼っていたらいつか命を落とすかもしれん いくら東たちが協力してくれてるとはいえ、もっと協力者がいないとかなりキツい」


上官 「a meverickだけでなく東たちまで命を落としたら……それこそ、海軍は崩壊する!」ググッ…


吹雪 「ならいっそのこと総入れ替えしてはどうですか?育成がかなり大変ですが」


上官 「今の状況で総入れ替えしたら新型深海棲艦が攻めてきた時対処ができん 新米じゃ経験不足じゃ」


上官 「練度の高い艦娘を率いても経験がものをいう 攻められたらまともな指揮が出せん」


夕立 「なら指揮官を付けないで艦娘にやらせるのは?」


上官 「全体をまとめられる者が入ればいいが艦娘は戦場に出るから疎かになる 全体を見て指揮を出すには指揮官が必要じゃ」


上官 「落ち着いてる状況なら総入れ替えしてもよかったがとてもじゃないが今はできん 艦娘を道具のように使う奴らでも今だけは指揮してもらわんと困る」


上官 「まぁ終わったら首を切らすがな もしくは憲兵にして階級を大幅に落とす」


吹雪 「職権乱用…と言いたいですが問題ある方には制裁が必要なので致し方ないですね」


夕立 「反乱が起きそうっぽい」


上官 「起きたらa meverickや艦娘たちに鎮圧させるから平気じゃよ 発砲許可も出す」


吹雪 「いやさすがに殺すのはまずいかと…」


夕立 「別にいいんじゃない?上官がもみ消してくれれば私は賛成っぽい」


上官 「まかせろ もみ消すのは得意じゃ!」グッ


吹雪 「それ言いますか…」


吹雪 「…始末は最終手段として 今は利用するだけ利用しましょう」


吹雪 「かなり問題がある指揮官だけ降格や単独行動隊に入れ、指示を聞かない指揮官には武力で従わせましょう」


上官 「そうじゃな そのときはお前さんたちにも頼むかもしれん その時はたのむ」


夕立 「ぽいっ!まかせるっぽい」


吹雪 「わかりました 騒動隠蔽は任せますからね」


上官 「あぁ!」



プルルルル…プルルルル……


上官 「…っん?誰か電話なっておるが」


夕立 「私じゃないっぽい 吹雪?」


吹雪 「いえ私ではありません」


医務妖精 「私たちでもないです なんか南提督の方から聞こえますが…」


上官 「a meverickから?たしかこやつの荷物は全部ベッドの下に置いといたよな」ヨット


医務妖精 「はい 服はボロボロだったので捨てましたがそれ以外は全部まとめておいてあります」


上官 「…これか この携帯見たことないがこれは?」プルルルル…プルルルル…


吹雪 「っ!! それ、伊19さんから渡されたと言ってた携帯…」


上官 「なんじゃと!?」


夕立 「どっどうしよ!提督まだ起きないから出られない」


医務妖精 「起きないどころかまだ数日は寝続きます このままじゃ…」


上官 「……わしが出る 相手が誰かわからないがおそらく伊19か元横須賀提督だろ」


上官 「他のやつが電話かけてくるとは思えない …出ていいか?」


吹雪 「…やむ得ませんね お願いします」


上官 「わかった」ピッ…


上官 「……もしもし」


? 『………』


上官 「…伊19か?それとも元横須賀提督か?」


? 『……その声、上官さん?』


上官 「そうじゃ すまんが今a meverickは出られる状態じゃないからわしが出た」


上官 「あっa meverickと言ってわかるか?元大湊警備府提督のことじゃ」


? 『それはわかってるのね …まさか上官さんが出るとは思わなかったのね』


上官 「(この口癖……間違いない 声は違うが完全に!)」


ヲーちゃん 『久しぶりなのね 元大湊警備府に着任してた伊19なのね 今は空母ヲ級になって名前はヲーちゃんって呼ばれてるのね』


上官 「……ヲーちゃん、か いい名前じゃないか まさかまたお前さんと話すとができるなんて思いもしなかった」


上官 「よかった…深海棲艦だが生きていて」


ヲーちゃん 『上官さんも元気そうでよかったのね 沈んでから四年以上経ってるのにまだまだ現役みたいのね』


上官 「はっはっはっ!まだまだ辞められんよ 今の海軍をそのままにして辞めるなんて考えられん」


上官 「お前さんも元気そうでよかった 元横須賀提督も元気か?」


ヲーちゃん 『元気なのね 変わる?』


上官 「いるのか?」


ヲーちゃん 『いるのね ちょっと待ってね』


? 『……もしもし 電話変わった』


上官 「…久しぶりじゃのう元横須賀提督 元気にしておったか?」


提督(反乱) 『…あぁ 上官も元気そうで』


提督(反乱) 『まだ現役だとは思っていたが思ったよりも元気そうだな あんただけは元気でよかったよ』


上官 「元気が取り柄じゃからのう 当たり前なことを抜かすな!」


上官 「…ほんとに、元気でよかった お前さんも伊19も」


上官 「島流ししてからずっと音信不通だったから心配しておったよ その様子だと深海棲艦の指揮官になっても問題なくやっていけてるみたいだな」


上官 「艦娘を拉致してるみたいだがお前さんのことだから問題なく生かしておるじゃろ そうじゃろ?」


提督(反乱) 『あぁ 捕まえた艦娘は全員健康面を徹底して捕まえてる 誰ひとり死んでないから安心しろ』


上官 「わかっておるわい お前さんは昔から艦娘に対する思いが強かったからな 過ちを起こしてないことくらいお見通しじゃ」


提督(反乱) 『ははっ!そうか 気づいてたか』


提督(反乱) 『あんただけだよそう言うの 他のやつじゃありえない やっぱりあんただけは信用できる』


上官 「a meverickは信用できんか?」


提督(反乱) 『あいつも信用できる ヲーちゃんの元艦娘というのもあるが一度あいつと会って話しをしたことがある』


提督(反乱) 『艦娘思いで仲間思い、正義感溢れるやつだった あいつを信用しないわけがない』


上官 「それならよかった あやつも信用してもらえてのう」


上官 「…世間話はこれくらいにしておこうかのう 本題を聞こう」


提督(反乱) 『そうだな その前に…今大湊警備府提督は話せないのか?出られる状態じゃないと言ってたが』


上官 「……今現在、背後に無数の銃弾を浴びて瀕死状態じゃ なんとか一命を取り留めたところだ」


提督(反乱) 『なんだと!?』


ヲーちゃん 『それほんとなの!?だ、誰にやられたの!!』キーン!!


提督(反乱) 『おぉっ!!おっヲーちゃん…耳元で騒がないで……』キーン…


ヲーちゃん 『あっごめんなのね』


上官 「…伊19なら知ってるかもしれないがa meverickが過去住んでいた集落のことは知ってるか?」


ヲーちゃん 『知ってるのね 今は存在しないけど戦争地帯の村で生まれ育ったのね』


提督(反乱) 『えっそうなの?あの提督、元々戦争民だったの?』


ヲーちゃん 『そうなのね 日本にはまだ知られてない村が存在して元提督はそこで育ったのね』


ヲーちゃん 『反国家組織 反国連軍基地と呼ばれてたのね その名の通り国連を脅かす存在の組織なのね』


提督(反乱) 『はぁ!?あいつそんなことしてたのか!?そんな感じには見えなかったが…』


上官 「当然じゃ あやつは平和を望んでたからな あやつよりも立場の上のものが戦争を好んでたから仕方なくしてたんだ」


上官 「立場が下のものは従うしかないからな 今の世の中と一緒じゃ」


提督(反乱) 『…そうだったのか さっき今は存在しないと言ってたがもしかして……』


ヲーちゃん 『そういうことなのね 元提督以外全員…』


提督(反乱) 『………』


上官 「…話しが脱線したな 戻そう」


上官 「その過去の仲間が生き返ってあ奴を襲ったんじゃ a meverickは他のものとは違う考え方を持っていたから毛嫌いされてのう」


提督(反乱) 『おいおいちょっと待て 生き返ってるってどういうことだ?』


ヲーちゃん 『私もそれは知らないのね どういうこと?』


上官 「それも今から話す あ奴の上司にあたる奴らは…」



上官説明中…


上官 「というわけなんじゃ」


提督(反乱) 『……もうなんでもありだな 蘇生装置だの銀河侵略だの謎の植物兵器だのって』


ヲーちゃん 『全部聞いたことないのね 元提督もそれは知らなかったんだよね?』


上官 「あぁ 上司にあたる者たちにしか伝えられてないそうだ 川内から情報をもらって把握したそうだ」


提督(反乱) 『…新型深海棲艦の対処もしないといけないが反国家組織の連中も対処しないといけないな』


提督(反乱) 『となると海軍の方も人手が足りなくて困っているということか』


上官 「そういうお前さんの方こそ困ってるから電話してきたんじゃないのか?そうじゃなければ連絡してこないじゃろ」


提督(反乱) 『…違いないな こっちもいろいろと問題を抱えててな』


提督(反乱) 『……正直、こんなことになるとは思いもしなかった 海軍と深海棲艦が手を組むなんて夢のまた夢 天と地がひっくり返ってもありえないと思ってた』


提督(反乱) 『ごく少数派の深海棲艦ならまだしも組織化してる深海棲艦ならまずありえない』


上官 「じゃがそれが現実になりそうじゃな」


提督(反乱) 『ほんとだな』



提督 「……夢が現実、か………」ボソッ


全員 「「っ!!」」


上官 「a meverick!?お前さん気がついたのか!?」


医務妖精 「ありえません!まだ手術して間もない上に麻酔だって聞いてるんですよ!それなのに意識を取り戻すなんて!!」


吹雪 「てっ提督 意識ありますか!?」


提督 「………あぁ すっげぇ意識朦朧としてるが…なんとかな」


提督 「……久しぶりだな 元横須賀提督 わるいなタイミング悪くて…」


提督(反乱) 『いっいや それは構わないんだが……』


ヲーちゃん 『元提督!!』


提督 「……よぉ伊19 またお前の声聞けてよかった…声は違くても お前だってわかるよ……」ハァ…ハァ…


提督 「わるいな…本当なら、俺から電話するはずだったのに……」


ヲーちゃん 『ううんそれはいいの こっちの事情が変わったからしただけなのね 元提督のせいじゃないのね』


提督 「はは…そう言ってくれるとありがたいな」


提督 「……元横須賀提督 手を組むなら俺も賛成する お前が変な条件を作るとは思えないから…このまま話しを続けてくれ」


提督 「俺はまだ治療しないといけないから少し長く休みを取る 休んでる間、上官と手を組んでくれ…」


提督(反乱) 『あぁ そうさせてもらうよ』


ヲーちゃん 『元提督 休むならもう少し待って もうひとりとも話して欲しいのね!』


提督 「もうひとり…」


ヲーちゃん 『…いいよ 話して』コトッ


? 『……久しぶりだね元提督 私のこと覚えてる?』


提督 「っ!! その声…まさか、川内か…?」


夕立 「ぽいっ!?」


小鬼群(マフラー) 『うん 新型深海棲艦ことPT小鬼群 渡した手紙にも書いておいたからわかってるはずだけどあなたのお父さんの下で動いてるよ』


小鬼群(マフラー) 『まさか手紙渡してからすぐ電話でやり取りするなんて思わなかったよ …しかも瀕死状態で話するなんて、よけいにね』


提督「ははっ!そうだな…だが 話せてよかった…手紙じゃなく直接話せて」


提督 「……伊19との話し、聞いてたよな?」


小鬼群(マフラー) 『もちろん 私も電話越しだけど全部聞いてたよ』


小鬼群(マフラー) 『おそらく元提督はお父さんのことを聞きたいんだよね なにを企んでるのか』


提督 「あぁ…なにか知ってるか?」


小鬼群(マフラー) 『……ごめん なにもわからないんだ なにを考えてるのかも』


小鬼群(マフラー) 『誰かと話してるのは知ってるんだけどなにを話してるかや誰と話してるかは一切わからない 聞こうとしてもバレて聞けてないんだ』


提督 「…さすが警戒心はいっちょ前だな 親父はすごく警戒心が強いんだ」


提督 「敵だけでなく味方の視線をも全て読み取ることができるんだ 敵意なんてすぐわかる程にな…」


上官 「…そこまでか そんな奴が敵に回ってるのか」


吹雪 「かなり苦しい戦いになりそうですね ですが私たちなら勝てます!なんていったって提督がいるんですから!」


夕立 「ぽいっ!提督さんがいれば万事解決っぽい!」


提督 「………」ハァ…ハァ…


ヲーちゃん 『……かなりきついんだね 黙ってるってことは』


提督 「……なんとかなるよ みんなで力合わせればな」


ヲーちゃん 『………』


小鬼群(マフラー) 『………』


提督(反乱) 『…一旦話を戻そう そっちも協力を求めてるならお互い手を組むとみていいな?』


上官 「あぁ こっちの問題事はわしがなんとかする そっちの問題事は平気なのか?」


提督(反乱) 『平気なわけないだろ ヲーちゃんと同じヲ級が猛反発して基地半壊だよ』


提督(反乱) 『うちのNo.1が暴れたからシャレにならなかった ヲーちゃんたちが止めてくれなければ今頃基地は壊されて大勢の犠牲者が出てた』


提督(反乱) 『艦娘を絶対滅ぼす考えを持つ深海棲艦だからそいつだけは仲間にならない 一応話しして説得するが期待はしないでくれ』


提督 「…伊19が一位じゃないのか?」


ヲーちゃん 『争ってるのね まぁ私が一番だと思うのね』


提督(反乱) 『…それ今のヲ級に言うなよ?また暴れるからな』


ヲーちゃん 『上等なのね 次は半殺しじゃ済まさないのね』


提督(反乱) 『………』


小鬼群(マフラー) 『…まっまぁ とりあえずみんな共闘するってことでいいんだよね 私も送れる情報があったら送るよ!』


上官 「それはありがたい 奴らの動きがわかれば対処しやすい」


吹雪 「…危険すぎませんか?伊19さんのところは指揮官も納得してるからいいですが川内さんのところは仲間がいないのでもしバレたら…」


小鬼群(マフラー) 『だいじょうぶだよ バレたら逃げて元提督のところに行くから』


夕立 「……逃げるのね?」ピクッ


小鬼群(マフラー) 『うん 逃げる』キッパリ


提督 「……お前が逃げるの言葉を使うなんてな 正直驚いた」


小鬼群(マフラー) 『私だって言いたくなかったよ 小鬼群ならともかく大鬼群と今の指揮官が相手なら勝てない』


小鬼群(マフラー) 『仲間がいればまだ勝機はあったけどひとりだけじゃ絶対に勝てない 私ひとりでどうにかなる相手じゃない』


吹雪 「…いつもの川内さんならありえない言葉ですね 聞きたくなかったです」


小鬼群(マフラー) 『だろうね 私が無理だと判断するときはみんなも無理ってなるからね』


小鬼群(マフラー) 『心配させることはしたくなかったんだけど正直に答えないと今後に響くでしょ だからはっきり言ったんだ』


小鬼群(マフラー) 『まぁ元提督ならなんとかしてくれるでしょ!なんたって最高指揮官と呼ばれてた程強いんだから!』


提督 「……まかせろ 大船に乗ったつもりで着いてこい」ハァ…ハァ…


上官 「随分と弱々しい声じゃのう それじゃ誰も着いてこんぞ!もっと声を出さんか!」


提督 「大ケガして麻酔効いてんだから無理に決まってんだろ…」


提督 「……元横須賀提督 瑞鳳のことだが」


提督(反乱) 『………』


ヲーちゃん 『……提督 話すのね』


提督(反乱) 『……もう一度会って話しがしたい 今度はちゃんと向き合って話す』


提督(反乱) 『ほんとに生きてるかどうかはそれから決める …まだ疑わせてくれ』


提督 「…そうか わかった」


提督 「まぁ今まで死んだと思ってたから納得しずらいのはわかる ゆっくり話しな」


提督 「向き合って話す前に少しでも話すか?今なら呼べるぞ…」フゥ…


提督(反乱) 『……いや 電話越しじゃダメだ お互い会って話がしたい』


提督(反乱) 『互いに目と目を合わせながら話さないと信用できない 会える時が来たら会って話す』


提督 「…そうか わかった」


提督 「会える時が来たら連絡してくれ 俺もお前といろいろ話がしたい」


提督(反乱) 『もちろん 俺もそのつもりだ』


提督 「……すまん そろそろ限界だ あとは上官が聞いてくれ……」ググッ…


上官 「わかった あとは任せて今は休め」


提督 「あぁ……」スゥ…


ヲーちゃん 『早く元気になってね 元提督』


小鬼群(マフラー) 『全部終わったらまたみんなで話しよ!』


提督 「もちろんだ…楽しみにしてるよ………」


提督 「………」ヒュー…ヒュー…


医務妖精 「……容態安定 脈に異常なし、呼吸が荒いものの目立った症状ありません」


医務妖精 「麻酔の効果もあってしばらくは起きないはずです …たぶん」


吹雪 「たぶんって…まぁたしかに麻酔してたのに一度起きましたからね 断定できませんよね」


夕立 「ほんとっぽい 提督化け物だね」


上官 「…元横須賀提督 早速だがお互い協力関係になるための条約を決めよう」


上官 「本来なら直接会って決めたいがa meverickがこの状況じゃからな とりあえず電話越しで決めよう」


提督(反乱) 「そうだな 上官と南提督が万全な状態じゃないと会う意味がない 会うのはその時まで待とう」


上官 「川内は会えるのか?お前さんだけ状況がかなり違うから無理に会えとは言わんが」


小鬼群(マフラー) 『会えなくはないと思うけど日程は決められないかな こっちの提督はその日の活動をその日に決めるからその日のタイミングに合わせるしかない』


小鬼群(マフラー) 『たまに前日に教えられるけどどっちにしてもその日にならないとわからない だから伊19達には会えないと思う』


提督(反乱) 『そうか…それは残念だな だが仕方ないか』


提督(反乱) 『俺のところみたいに周りに仲間が入ればいいがいない状態で裏切るのはかなり危ないからな』


上官 「そうじゃな 今こうして話してるのもかなり危ないからのう」


上官 「川内は会えるときに会って話そう それでいいか?」


小鬼群(マフラー) 『うん それでいいよ むしろそれしかない』


小鬼群(マフラー) 『運が良ければ会えるかもね …できれば会って話したいけど』


上官 「無理はするな 無理してバレたりしたらまずいからのう」


提督(反乱) 『もし行ける日がわかったら教えてくれ 俺もなるべく合わせるようにする』


小鬼群(マフラー) 『わかった』


上官 「それじゃ日時はまた別の日に決めよう とりあえずわしらは連合艦隊として今後動くことにする」


上官 「こちらの味方は東我原、西我原、南我原、北我原鎮守府の四鎮守府 指揮官は変わってないがお前さん覚えているか?」


提督(反乱) 『あぁ 全員覚えてる 艦娘も増やしてなければ全員把握してる』


上官 「ならいい 連合組んでる間は互いに攻撃しないは当たり前、情報はこまめに連絡すること」


上官 「応援が必要なら要請すること 互いに危ないと判断したら遠慮せずに要請してくれ」


提督(反乱) 『そうさせてもらう そっちも必要なら援護部隊を派遣する それでいいな?』


上官 「あぁ その時はたのむ」


上官 「武器の提供だが深海棲艦と艦娘用の武器は一緒なのか?見た感じ同じように見えるが」


提督(反乱) 『他の基地はわからないが俺のところはそれぞれ違うように作ってある』


提督(反乱) 『艦娘用と同じ作りだと扱いにくいやつが結構いてな 一人ひとり合うように作ってるから合わないと思う』


提督(反乱) 『ただしヲーちゃんとヲ級は別だ 上位ふたりはなんでも扱える』


ヲーちゃん 『えっへんなのね!』

( *¯ ꒳¯*)


吹雪 「あいかわらず化け物じみてますね ほんとに潜水艦ですか?」


ヲーちゃん 『今は空母なのね!空母だけど全部の装備使えるのね!』


吹雪 「そっちでも化け物でしたか 普通空母が全部の装備扱えるわけないんですよ どうやって全部扱うんですか?」


ヲーちゃん 「簡単なのね 力さえあればなんとかなるのね!!」

ドンッ!!


吹雪 「まさかの脳筋法!!」


上官 「それなら弾薬だけで良さそうだな 装備は各自の物を使おう」


提督(反乱) 『そうだな それでいい』


ヲーちゃん 『⋯ねぇ提督 レ級のことだけど』


提督(反乱) 『それはまだ言わない方がいい 完全に思い出してからの方が混乱せずに済む』


ヲーちゃん 『⋯わかったのね』


ヲーちゃん 『でもヲ級のことは話した方がいいのね 一番危険だし記憶もあること違いないから言わないとまずいのね』


提督(反乱) 『⋯⋯ヲ級のこともあまり言いたくないが 伝えといて損はないか』


提督(反乱) 『上官 元俺のところに着いてた祥鳳は今どうなってる?現状を知りたい』


上官 「⋯⋯⋯祥鳳か⋯⋯」


上官 「⋯⋯すまない あやつはもう海軍基地にいないんじゃ 沈んだわけじゃないんだが⋯⋯」


提督(反乱) 『⋯やっぱりそうか これで確証が着いた』


上官 「⋯っえ」


提督(反乱) 『海軍側に着いてる元大湊警備府所属 軽空母鳳翔とあんたのところの駆逐艦 清霜から聞いたんだ 祥鳳が東南我原鎮守府から出ていったこと』


提督(反乱) 『置き手紙の内容も把握してる 手紙の内容と俺のところに所属してるヲ級の言葉が合点がいく』


提督(反乱) 『ただほんとにいなくなったのかがわからなかった 祥鳳たちの話しを聞いただけじゃ間違いがあると思って完全には決めてなかった』


提督(反乱) 『だがあんたのその言葉で完全に納得した 俺のところに所属してるヲ級は元艦娘の祥鳳だということがな』


上官 「なにっ!?」


吹雪 「てことは⋯あの手紙に書いてあった内容はあなたのところに行く書き置きだったんですね」


夕立 「手紙⋯?」


吹雪 「東南我原鎮守府に移動した祥鳳さんが数日後に行方不明になったんです その部屋から出てきた書き置きに書いてあったんです」


吹雪 「【我、この場所にいる存在ではない 我の帰りし場所に帰らるとする 恨み持つものを排除致す 探しも無駄と伝える】と」


夕立 「ぽいっ!?そんな手紙があったの!?それじゃほぼ確定じゃん!!」


上官 「⋯ヲーちゃんと一緒で記憶が残ってるタイプか しかも海軍に対して恨みを持ってるような文じゃな」


ヲーちゃん 『そうなのね 上官さんなら知ってると思うけど提督が島流しされた後、祥鳳はどういう扱いされてたか知ってるのね?』


上官 「⋯⋯あぁ かなり酷い仕打ちを食らっていたと聞いとる」


上官 「瑞鳳のせいで元横須賀提督は島流しされたから瑞鳳の姉である祥鳳にまで被害が及んだとな 元横須賀の艦娘から罵声を浴びたらしいな」


提督(反乱) 『俺はありえないと思うんだが⋯いや、ありえないと思いたい あいつらがそんなことするなんて』


吹雪 「⋯長門さんからはなにも聞いてないんですか?」


提督(反乱) 『⋯っえ』


上官 「⋯吹雪?お前さんなにを」


吹雪 「⋯どうなんですか?なにも聞いてないんですか むしろなにを聞かされましたか?」


提督(反乱) 『⋯⋯なぜそれを知ってる?まさかバレてたのか?』


吹雪 「長門さんがいる鎮守府には元仲間がいるのでその方が目撃したと報告がありました ⋯提督の情報を得るために内通してたと」


上官 「ーっな!?」


夕立 「内通!?長門が!?」


吹雪 「しかも龍驤さんも敵に回してるようですね 海軍に裏切り者がいるなんてとんでもないことしてくれましたね」


提督(反乱) 『⋯⋯だが今となっては情報は無意味になったがな 海軍と手を組むなら裏切る必要がないからな』


吹雪 「それで済めばいいですけど」


提督(反乱) 『? どういうことだ』


吹雪 「おそらくですが手を組んだとしてもあの方たちは裏切るかと思います

確証はありませんが可能性的には高いかと」


提督(反乱) 『なぜそう思う?あのふたりは真面目だ 俺は元々指揮官だったから多少の裏切りはしてるかもしれないが基本仲間を裏切ることはしない』


吹雪 「いろいろ情報が伝わってくるんですよ 私はここに来る前単独行動隊管理者だったので各鎮守府の艦娘から話を聞くんです」


吹雪 「元横須賀鎮守府所属の艦娘達は裏で何を考えてるのわからないとみんな言うんです しかもみんな同じ言葉で⋯」


吹雪 「【仲間なのに仲間として見られてないと口を揃えて言います】」


提督(反乱) 『⋯どういうことだ?俺の元艦娘たちは他の仲間とは仲が悪いのか?』


吹雪 「仲は悪いわけではないみたいです 話しや出かける時は普通に接してると聞いてます」


吹雪 「ですが出撃して敵を倒すときは仲間を頼らず全て自分で片付けようとするんです」


吹雪 「仲間が危ないから下がるよう言っても無視、そこの提督から仲間と連携を摂るように言っても反発 自分一人でなんとかなると言って頑として仲間と協力しようとしないんです」


吹雪 「もちろん毎回というわけではありません さすがに敵が多かったりしたら協力するみたいですが基本はひとりで行動することが多いようです」


上官 「その話しはわしの所にも来てるが⋯そんなに問題視されてたのか?ただ戦果が欲しいがためにやってたと思っていたが」


吹雪 「そんな無茶して戦果なんて欲しくありません ⋯まぁ もっと言うと私の元仲間から海軍に対してよく思っていないことも口にしてたと聞いてるので裏切る理由としてならそれが一番だと思いますが」


吹雪 「下手したら元横須賀鎮守府に着任してた艦娘全員裏切るかもしれません もしそうなれば第四勢力が生まれてしまいます」


吹雪 「想像もしたくないですね 内乱が起きて新型深海棲艦が攻めてきて、挙句の果てには反国連軍も攻めてきたら対処しきれません」


吹雪 「提督が万全な状態でもきついです 単体ならまだ対処できたんですが」


小鬼群(マフラー) 『⋯⋯⋯』


提督(反乱) 『⋯⋯あいつらが反乱を起こすとは思えない 心配しなくても平気だ』


吹雪 「あなたは心配いらないかもしれませんがこちらは心配なんです 現に情報が回ってきてますからね」


吹雪 「まぁあの方たちが動くのもまだ時間かかると思いますがね 内通してるのと仲間も龍驤さんしか聞いてないみたいなので」


吹雪 「とりあえずあの方たちのことは置いといていいですね」


上官 「そうじゃのう 先に新型深海棲艦と反国連軍の対処をしよう」


上官 「何かあり次第すぐ連絡してくれ こっちも何かあったらすぐ連絡する」


提督(反乱) 『わかった』


小鬼群(マフラー) 『了解』


ヲーちゃん 『上官 元提督が起きたら伝えて欲しいのね また会えることを楽しみにしてるって』


上官 「伝えとくよ お前さんも気をつけるんじゃぞ」


ヲーちゃん 『なの!』


ブツッ…


上官 「………」


吹雪 「…とりあえずは同盟組めましたね 一歩前進と言ったところでしょうか」


上官 「そうじゃのう じゃが問題事がさらに増えたから一歩後退だな」


夕立 「ぽいっ元横須賀提督を助けるだけじゃなくなったからね 大変なことになったのね」


吹雪 「深海棲艦の鎮圧、元横須賀提督の救助、新型深海棲艦の対処、反国連軍の排除、海軍の裏切り者の説得……もうてんこ盛りです」


吹雪 「第三勢力だけじゃなくて第四まで現れるなんて誰が予想しましたか?誰も予想してないどころかできませんよ」


吹雪 「提督が正常に戻ったとしても相手が多すぎます せめて提督と同じ実力を持つ方がもう三人いれば良かったんですが」


上官 「いたらすぐ傘下に入れとるわ あやつ以上の実力を持つ者は未だにいないわ」


上官 「西たちに今のことを伝えよう 同盟を組んだから攻撃するなと伝えなくてはな」


吹雪 「そうですね …それと、瑞鳳にも元横須賀提督のこと言わないといけませんね」


上官 「そうじゃな あ奴を説得できるのは瑞鳳だけじゃ わしらではどうにもならん」


上官 「情報はわしが伝えとくからお前さんたちはゆっくり休んでおれ 仕事などは一切止めて新型深海棲艦と反国連軍の対処を専念してもらう」


上官 「わしも暫くここで泊まって手助けする a meverickがこの状態じゃ帰っても仕事なんて出来んからのう」


吹雪 「…あまり無理はしないでくださいね もういい歳なんですから」


上官 「なぁにまだまだ若いのには負けてられんわい!九十代まで続けるつもりだから安心せい」


吹雪 「いや九十代までやったら身体持ちませんよ…」


吹雪 「…それではすみませんが少しの間よろしくお願いします キツかったら私でも瑞鳳でもいいので声かけてください すぐ手伝いますので」


上官 「お前さんこそ無理せんでいいわい 体調が戻ったら手伝ってもらう」


上官 「妖精 a meverickのこと頼んだぞ」


医務妖精 「はい!」













数週間後…



医務室



提督 「………」スー…スー…


吹雪 「………」フキフキ… 提督の身体を濡れたタオルで拭いている


天龍 「………」モミモミ… 提督の身体を念入りにマッサージして筋肉を衰えさせないようしている


叢雲 「…まだ目覚まさないわね そろそろ起きていいと思うけど」カチャカチャ… 医療道具を整理している


吹雪 「…ケガが酷いですからね まだ起きないのも仕方ありません」


吹雪 「早く起きてみんなを安心させて欲しいです 提督が安静にしてからみんなの元気が落ちてきてます」


吹雪 「日が経つにつれてだんだん落ちて演習などにも影響が出ています」


吹雪 「扶桑さんと山城さんはここ最近ずっと不幸不幸と言ってますし、時雨は普段当たらないはずの砲弾に当たったり、夕立は元気がなくなりぽいぽい言ってますし」


天龍 「ぽいぽいはいつものことじゃねぇか?」


吹雪 「そしてあのバカは寝込みを襲うってアホみたいなこと言ってますし」


天龍 「如月はいつものことだ 気にするな」


天龍 「俺たちも命中が下がってることはたしかだな どうしても提督のこと気にしちまう」


天龍 「早く起きてほしいぜ 久々に声聞きたい」


吹雪 「ですね…」ジャー… 洗い終わってタオルを洗い始める


叢雲 「………」



提督 「……っ」ピクッ


提督 「………」スゥ…


天龍 「しかし提督の筋肉ってほんと硬ぇよな 手足改造されてると言っても肉は普通なんだよな?」


吹雪 「そのように聞いてます あくまでも骨部分を改造してるだけだと」


叢雲 「nightも改造してるけど男ってそういうの好きよね みんなそうなのかしら?」


天龍 「俺も好きだぜ!強くなれるなら改造バチコイだぜ!」


吹雪 「男だけでなく女性も好きなようですね まぁ少ないと思いますが」


叢雲 「でしょうね …っん?」チラッ


吹雪 「? どうしましたか?」



提督 「………」ボー…


叢雲 「……ねぇ 今南提督って起きてる?なんか目空いてるように見えるけど」


吹雪 「えっ!?」バッ!!


天龍 「ほんとか!?提督起きてっか!」


提督 「………」ボー…


吹雪 「……提督?起きてますか?」フリフリ


提督 「………」ボー…


天龍 「…麻酔まだ効いてるのか?いやそんなわけないよな 手術してから結構時間経ってるのに」


叢雲 「…ちょっといいかしら」タッタッタッ…


天龍 「っん?あぁ」スゥ… その場からどいて叢雲を提督の傍に寄らせる


吹雪 「なにするんですか?」


叢雲 「こうするのよ」スゥ…



ビターン!!


提督 「………」ジーン… 頬を引っぱたかれて赤くなる


吹雪 「ーっな!?」


天龍 「おっおい!お前なにを!」


叢雲 「………」ジッ


提督 「………」ボー…


叢雲 「…目は覚ましてるわね ただ深い眠りと体力消費してた分が重なって起きても脳がまだ起きてないようね」


叢雲 「この様子ならもう少しで意識が戻るはずよ 一時間ぐらい待ってましょう」


天龍 「え、あっあぁ それはわかったが」


吹雪 「叩く必要あったんですか…?」


叢雲 「ないわけじゃないわ 頬を叩けば目覚めいいでしょ?」


吹雪 「いや脳筋!目を覚まさせるためにやったんですか!?」


天龍 「叩く前に揺さぶるとかあるだろ いきなり手を出すのはひどくないか?」


叢雲 「nightはいつもこんな感じで起こしてるわよ 起きなかったらね」


吹雪 「…最初はどのように起こしてるんですか?」


叢雲 「最初?最初は起きてのキスして……っ!!」///ハッ


叢雲 「ーっぶ ぶん殴って起こすわ!顔面にストレートを喰らわすのよ!!」///ブンブンッ!!


天龍 「(今キスって…)」


吹雪 「朝からイチャつきますね キスなんかで起きるんですか?」


叢雲 「拳よ!顔面にストレート入れて起こすのよ!キスなんてしてない!」///


吹雪 「別に隠すとありませんよ 現に私や天龍さんもキスしてもらったことあるので」


天龍 「朝からはないけどな」


叢雲 「…あんたたち耐性持ちすぎでしょ 普通聞かれたくないと思わないの?」


吹雪 「それなりの仲なら別に聞かれても恥ずかしいことありません」


天龍 「同じくだ キスぐらいなら別に話したところで恥ずかしいとは思わないな」


叢雲 「……性行為は?」


吹雪 「それは…さすがにちょっと」///


天龍 「それ誰かに話すことじゃないだろ キスぐらいならとは言ったが性行為は別だ」


叢雲 「あんまり変わらないと思うけど…」



ガラッ


night 「むらくもー!遊びに来たぜ!」


叢雲 「帰れ」


吹雪 「帰れ変態」


天龍 「おうnight 叢雲はまだ手空いてないぜ」


night 「おう!それはわかってる 俺が暇になったから遊びに来たんだ!」ドンッ!!


天龍 「帰れ」


night 「はい全員から帰れをいただきました!でも帰りません!」


night 「まぁ冗談はさておき、a meverickの様子を見に来たんだ ずっと目覚まさないから心配でな」


天龍 「そうか ならちょうどよかったかもな 目は開けてるぞ」


night 「……目は?」???


叢雲 「体は起きて脳は寝てる状態よ ずっと寝てたからまだ完全には覚めてないってことよ」


night 「なるほど なら起こすか」タッタッタッ…


天龍 「っえ 起こすってどうやって…」


night 「起きろa meverickー!!」ビッターン!!


提督 「っ……」ピクピク… 思いっきり頬を引っぱたかれて身体が痙攣する


天龍 「」(o□o)


叢雲 「いや強すぎ さすがにそれはやば」


吹雪 「ーってめぇ!!提督になにしてんだ!!」ガシッ!! nightの胸ぐらを瞬時に掴んで持ち上げる


吹雪 「ぶっ殺してやる!!」グッ!! 思いっきり拳を作り殴ろうと…


night 「ーっちょ!?ま、待て!拳はやばぁぁぁ!!!!」バギィッ!! 顔面に思いっきり拳が入る


天龍 「おぉおい!!落ち着け吹雪!!さすがに今の力加減はまずい!!」ガシッ!!


叢雲 「今変な音したけどだいじょうぶ!?てか殴るのやめなさい!!」ガシッ!!


吹雪 「離せっ!!ぜってぇこいつ殺す!!止めるなら深海棲艦化してでも!!」


天龍 「絶対にやめろ!!提督がダウンしてる今暴れたら誰が止めんだ!!」


叢雲 「nightあんたも止めなさい!!さすがの私でもあんたが悪いと思うわ!」


night 「ーっ…が、がんめん……反則………」ピクピク… 一応無事ではいるが完全にノックアウト状態で倒れている


叢雲 「あれくらいで倒れてんじゃないわよ!!てかほんとにまずいから止め!!」グググッ!!…



…ぽんっ


吹雪 「……っえ」背後から誰かに肩を掴まれる


提督 「………」吹雪の肩を掴んで暴れてるのを止める


吹雪 「ーって 提督!気がついたんですか!?」


提督 「……あぁ くっそ顔が痛てぇけどな あとぼーっとする…」ジンジン…


提督 「現状報告たのむ 俺はどのくらい寝てた?寝てる間になにかあったか」


天龍 「寝てた日数は約二週間ほどだ その間に襲撃とかそういうのはなし」


天龍 「問題点をあげるとすれば全員の土気が低下してる事だ 提督が寝続けることによって徐々に精神面的に異常が出てる」


天龍 「艦娘は演習時 砲撃訓練の命中精度低下、チームワーク精度低下、活気低下、如月暴走気味といったところだ」


提督 「如月はいつもの事だから気にしないとして土気低下はまずいな すぐ戻さないと」


叢雲 「(いつものことなんだ…)」


吹雪 「ではみなさんに提督が起きたことを報告しましょう ここへは呼ばない方がいいですよね」


提督 「できればそうして欲しいがあいつらの事だから様子見に来るだろ まだダルいから長話したくないが…」


天龍 「そこはがんばってくれ みんなを元に戻すためだ そればかりは俺たちじゃどうにもできない」


提督 「わかってる …そういえば、上官たちは?」


吹雪 「上官は金剛さんたちの演習を見てます 他の指揮官たちは最低限の自己防衛と深海棲艦に対抗するための訓練をしてます」


提督 「並の人間がどうやって深海棲艦に対抗するんだよ…」


吹雪 「…提督 反乱軍と連合を組んだこと覚えていますか?朦朧とした状態での会話だったので覚えているかどうか」


提督 「覚えてるよ 伊19と川内、元横須賀と話した内容全部把握してる」


提督 「上官に任せていたがあってるよな?」


吹雪 「はい 把握してるようなら説明するまでもありませんね」


天龍 「よし!それじゃみんなのところに行くぞ 演習場まで運んでやるから楽にしてろ!」


提督 「いやそこまでしなくていいから 自分で行ける」


提督 「night そろそろ起きろ お前それぐらいでやられるタマじゃねえだろ」


night 「…けっこう痛かったから半分くらいやられてるぞ?さすがに顔面はキツい」ムクッ


提督 「俺と格闘戦やったとき何度も顔面パンチ喰らってるだろ 吹雪に殴られたぐらいじゃどうってことないだろ」


night 「いや艦娘の拳喰らったら流石にいてぇから…」


吹雪 「…割かし強めで叩いたんですが平気そうですね ならもう一度ぶん殴ってあげます」ゴキゴキッ


提督 「やめてやれ 一度殴ってんだから二度目はやりすぎた また何かやらかしたらやっていいから」


吹雪 「…本気で?」


提督 「本気ではやめろ さすがのあいつでも死ぬ」


吹雪 「…わかりました」


叢雲 「今点滴外すわ じっとしてなさいよ」タッタッタッ


提督 「点滴?あぁこれか 自分で抜くからいいよ」ズボッ


叢雲 「ちょっ!?あんた抜くの乱暴すぎよ!あぁもう血が出てるじゃない!」


提督 「だいじょうぶだいじょうぶ これくらいすぐ止まるよ」ダラダラ…


叢雲 「すぐ止まる傷口じゃないわよ!今止血するからじっとしてなさい」カチャカチャ…


提督 「なら絆創膏でいいよ 傷口大きくないし」


叢雲 「血管から出てるのに絆創膏なんかで止まるわけないでしょ ちゃんと処置するから黙ってなさい」クルクル…ギュッ マジックテープで血を止めて包帯などで止める準備にかかる


提督 「心配症だな」


night 「…a meverick 叢雲に惚れるのはダメだからな 惚れてもやらないからな」


提督 「人の女を取る趣味はない 相手が求めてきたなら相手はするが」


叢雲 「安心して night以外の男には興味ないから」グルグル…


提督 「だろうな お前はnight一筋だからな」


night 「むらくもー!!」(´;ω;`)


吹雪 「うるさいので黙っててください」


叢雲 「…はい これでいいわよ 次は無理に引っこ抜かないようにね」キュッ


提督 「ありがとよ なるべくそうするよ」


叢雲 「いやなるべくじゃなくてないようにしなさいよ」


提督 「気が向いたらな よし!それじゃ行くか!」


天龍 「おう!」


タッタッタッ…



叢雲 「………」


吹雪 「…提督はいつもあぁなので言っても無駄です なにかあれば私がしますので気を悪くしないでください」


叢雲 「別に悪くはしてないわ ただ…やっぱりnightと似てるわね 性格もそうだけど変なところで大雑把なところも」


叢雲 「たまにあいつと間違えそうになるわ 姿形は違うのに性格や雰囲気が似てるから」


吹雪 「私はまったく似てる気がしませんが」キッパリ


叢雲 「あんたの場合はnightの外見や雰囲気を全部把握してるからわかるのよ よっぽど嫌いじゃなければ覚えられないわよ」


吹雪 「そんなことありません 叢雲さんだって全部把握してるじゃないですか」


吹雪 「口では間違えそうなると言ってましたが実際に間違えたことありませんよね」


叢雲 「そりゃそうよ だって私の夫だもの」


叢雲 「他の奴と間違えるわけないでしょ 間違えそうになるだけで間違えないわよ」


吹雪 「でもnightは一度別の叢雲さんの間違えてますよね」


叢雲 「他の鎮守府にも同一人物がいるからしかたないわ 目印になるものがあれがいいんだけどね」


吹雪 「私の提督は間違えたことありませんよ まずこの作品に同じ艦娘を他の鎮守府に出してないので間違えることありません」


叢雲 「メタイからやめなさい てか出したらややこしくなるからしてないだけでしょ」


吹雪 「でもヲ級は味方と敵がいるんですよね たぶん設定ミスですね」


叢雲 「いやだからメタイからやめなさい」


吹雪 「まぁそれはいいとして、私達も向かいましょう」


叢雲 「よくはないと思うけど…まぁいいわ night行くわよ」


night 「御意!」













演習場



金剛 「雷、電!!私の後方から援護よろデース!」ザーッ!!…


雷&電 「「はいっ!!」」ザーッ!!…



如月 「あらあら そんな三角形陣形でだいじょうぶかしら?」金剛たちの演習相手になっている


如月 「私の前で陣形なんて無意味よ?」ギロっ!!


金剛&雷&電 「「ーっ!!」」ビクッ!!


金剛 「(か、体が…動かなイ!!)」ビクビクッ…


雷 「(うごけうごけっ!!動いてよ!!)」ガタガタ…


電 「(まずいのです!身動き封じられたら攻撃が!!)」



如月 「うふふ!やっぱり動けなくなっちゃうわよね それじゃその間にいろんなところをまさぐり…!!」///グヘヘ


時雨 「演習で睨みを使うんじゃない!」バシッ!!脳天チョップ


如月 「あだっ!!」


時雨 「まったく、睨みを使ったら練習にならないでしょ?あと下心丸出し」


時雨 「しかも元東我原の艦娘相手に使ったら耐性持ってないんだから長い時間動けなくなるでしょ 使うなら相手を考えな」


如月 「ぶー…別にいいじゃない どうせ私が勝っちゃうんだから」


時雨 「慢心しすぎ 油断してやられたこと何回あったかな?」


如月 「実質ゼロよ あれは相手が吹雪だったから悪かっただけよ」


如月 「睨みきかせてもまったく動じずに突っ込んで来るなんてありえないわよ やっぱりあいつは化け物ね」


時雨 「…それ本人の前で言っちゃダメだからね 深海棲艦化したこと今でも気にしてるんだから」


如月 「あら?そうだったかしら 別に気にすることないのに」


如月 「化け物が化け物と呼ばれてなにを嫌がるのかしら むしろ誇りに思えばいいのに」


如月 「あれだけの強さを持ってるのだから化け物なんて褒め言葉じゃない 怪物とか戦闘狂と言われたら怒ってもいいけど」


時雨 「それはまた別問題だね もう化け物より酷い言葉だよ」



上官 「おーい如月 睨みは使わないで三人の砲撃を全て避けてくれ これじゃ演習にならん」演習場の陸地から観察している


如月 「上官まで言うの?仕方ないわね」


時雨 「しかたなくないよ まったく」


如月 「それじゃもう一度やるから全力で来なさい 当たられるものならね…?」ニコッ


時雨 「煽らない」バシッ


如月 「はぅっ!」



金剛 「っ…ほんとに、提督の元艦娘たちは異常デース」ガクガク… 足が震えて未だに動けないでいる


雷 「ほんとよ とくに如月はまずいわ 性格がやばいうえにとんでも能力持ってるんだから…」ガタガタ…


電 「な、なのです…!!」ブルブル…




提督(東) 「はぁっ!!やぁやあ!!」ヒュンッヒュンヒュン!! 換装を装備して木刀で扶桑相手に振り回している


扶桑 「大振りすぎですよ もっと動きを重視してください」ヒュンヒュンッザー… 攻撃を避けて後ろに下がっていく


提督(東) 「ーっふん!!」ザー…ヒュンッ!! 木刀をまっすぐに突き出して扶桑に放つ


扶桑 「…」ヒュンッ!! 無表情で突き攻撃を避ける


提督(東) 「はぁ…はぁ…!!」タラー…


提督(東) 「(ぜんぜん当たらない…最初からわかってたことだけどここまで当たらないなんて……)」ハァハァ…


提督(東) 「(でも諦めちゃダメ 南に守られてばかりじゃ自分のためにならない!私もみんなを守れるようにしないと!)」ギリッ!!


扶桑 「……山城 観察を止めて休憩の準備して」ザザッ 無線機で山城に伝える


山城 「わかりました」ザッザッザッ… 演習場の陸地から観察して動き出す


提督(東) 「まだいいわ そこまで疲れてないから続けさせて」


扶桑 「いけません 今の状態では良くなることはありません 一度休憩を取ってください」


提督(東) 「そんなに疲れてるように見える?」フゥ…


扶桑 「疲れも見れますがなにより落ち着きがありません 焦っているように見えるので落ち着いてください」


提督(東) 「……わかったわ」




翔鶴 「全艦載機 放てー!!」


瑞鶴 「放てーっ!!」



全艦載機(翔&瑞鶴) 「「撃てーっ!!!!」」ババババババッ!!!!!!


瑞鳳 「っ…」ザーッ!!ザザッザー!!… 細かく軌道変化させて避け続けている


翔鶴 「逃げ道を塞いで!九時から三時の方向に放て!!」


瑞鶴 「こっちは三時から九時の方向に撃て!!」


艦載機(翔&瑞鶴) 「「了解っ!!」」ババババババッ!!!!!!



瑞鳳 「(避けられない…だけど逃げ道はある!)」スゥ…


ザブンッ!!… 息を止めて海の中に潜る



翔鶴 「…潜りましたか さすがですね」


瑞鶴 「軽空母が潜るってあんまり見ないんだけど…でも今この状況で避けるなら潜るしかないわね」



海面 「」ブクブクブクブク…


翔鶴 「泡が出てるところに集中砲火!撃てー!!」


艦載機(翔) 「撃てー!!」ババババババッ!!!!!!


バシャシャシャシャシャシャッ!!!!!!…



瑞鳳 「ーっぷはぁ!」バシャンッ!! 泡が出てたところとは別の場所から出てくる


瑞鶴 「ーっえ!?全然違うところから出てきた!?」


翔鶴 「一気に息を吐いて泳いだのね 泡が出てる場所を狙われることを予測したのよ」


翔鶴 「軽空母なのによくできるわね 感心するわ」


瑞鶴 「…さすがね」スゥ…ギリリッ



瑞鳳 「(タービンなんかに海水は…入ってない 改造してる装備だから潜っても平気のようにしてるけどあまり潜りたくないな)」ポタポタ…


瑞鳳 「(避けるためだったから仕方ない 次の攻撃に備えないと)」ザー…



バシュンっ!!


瑞鳳 「っ!」パシンっ!!


鏑矢 「」ビィィィン… 瑞鶴が放った鏑矢が瑞鳳に受け止められて揺れる



瑞鶴 「…やっぱりあの子止めるわね 矢を手で掴み取るなんて」


翔鶴 「元提督も受け止めるわよね よく取れるわね」


瑞鶴 「いや翔鶴姉だって取れるじゃん なに自分は取れませんみたいに言ってるの?」


翔鶴 「そんなふうには言ってないのだけど…」



瑞鳳 「翔鶴さん瑞鶴さん まだ平気そうですか?大丈夫なら続けてください」スゥ…スポッ 自身の矢入れに鏑矢を入れてしまう


翔鶴 「わかったわ なら次は私前に出るから瑞鶴は後方から援護して」ザー…


瑞鶴 「わかったわ 気をつけてね」




提督(北) 「ふぎぎぎぎ…!!」グググ… 陸地訓練場で腕立て伏せをしてる


夕立 「ぽいっぽいっぽいっぽい!!」スッスッスッスッ!!… ものすごい速度で腕立て伏せをしてる


不知火 「…夕立 あなた病み上がりなんですからもう少し加減しながらした方が良いかと」ピーン 右手だけで逆立ちをして背筋を伸ばしている


青葉 「ほんとですよね てか病み上がりでよくそんな動けますね…」ブルン…ブルン… 同じく腕立て伏せをして大きくて立派な物が揺れている


龍田 「…青葉 あなたノーブラ?すごく揺れてるけど」


青葉 「えっ!?」///バッ!!


神通 「…那珂姉さん もっと頑張ってください」ピーン 不知火と同様以下略


那珂 「む…無茶言わないで……!!」プルプル… 両腕を使って逆立ちをしてる



提督(西) 「…ずいぶん軽いねこの銃 ほんとに深海棲艦対策の武器なの?」ジャキッ 睦月が発明した対深海棲艦単発型砲撃砲を装備してる


睦月 「そうにゃし 人間でも扱えるように軽量特化して運べるようにしたの 装填されてその軽さだから女性でも扱えるよ」


睦月 「ただ問題点が多いの 軽量特化したことによって倒せる深海棲艦はせいぜい補給艦か駆逐艦程度、当たり所が良ければ一撃で倒せるかもしれないけど基本数発当てないと倒せない」


睦月 「補給艦や駆逐艦級が単体で動いてる可能性はほとんどないから複数人で対処しないといけない さらに単発型だから次の弾を装填してる間に殺られる可能性が高い」


睦月 「だから単体で使うのは自殺行為なの あくまでも保険として使うのはいいけど期待はできないから注意してほしいにゃし」


な提督(西) 「なるほど わかった」




提督 「…みんな演習頑張ってんな やる気あって関心するよ」ザッザッザッ…


天龍 「敵が強大だからな 今よりも強くならないといけないからよけいだよ」


吹雪 「私たちもこの後参加します 提督は無理しないでくださいね」


提督 「わかってるよ もう少し休んでから参加する」


叢雲 「私も演習しないとね night付き合いなさい」


night 「あいよ!」



時雨 「…っ! 提督!?」


全員 「「ーっえ!?」」バッ!!


提督 「おうお前ら 悪いな寝すぎちまって やっと起きたよ」


吹雪 「提督下がってください 全員突貫してきます」スッ


提督 「そうだな 引き止め頼むよ」



夕立 「提督ーっ!!」ダダダダダッ!!!!!! ものすごい勢いで提督に向かっていき飛びつこうと…


吹雪 「夕立飛びつかないで!まだ病み上がりなので!」


夕立 「っ!」ザザァーッ!!!!… すぐさま急ブレーキをかけてスライディングで止まる


如月 「しれいかーん!!」ダダダダダッ!!!!!!… 吹雪の静止を無視して突っ込んでいく


吹雪 「お前は止まれやボケェ!!」ガシ…グシャァッ!! 走ってきた如月の服を掴み遠心力を利用し一回転させて地面に叩きつける


如月 「ぐへぇっ!!」


叢雲 「ちょっ!?さすがにやりすぎじゃ…」


提督 「安心しろ いつものことだ」


叢雲 「…ずいぶん過激なことがいつも起きてるわね いつかけが人出るわよ」


提督 「加減はしてるから平気だよ たまにケガするけど」


叢雲 「……おそろしい鎮守府ね」



提督(北) 「お兄ちゃん!!」ガバッ!!


提督 「っと!北 お前も飛びついてくるな 夕立たちと比べたら勢い弱いからまだ平気だが」


提督(北) 「ごめんね でもやっと目覚ましてくれたから嬉しくて…」ギュッ


提督 「あっやめて?そんな力入れないで まだ治ってないから…」ズキズキッ


提督(北)「あっごめん」スゥ…


瑞鶴 「やっと目覚ましたようね よかったわ永眠につかなくて」


翔鶴 「見た感じ元気そうですね 病み上がりって感じしません」


提督 「そうか?これでもけっこう無理してる方だが」


神通 「まったくそうは見えません ほんとにケガしてるのかも疑いものです」


那珂 「いやそれは言いすぎじゃないかな…?」


青葉 「ち、近づけない…みなさんが前にいて寄れない」


龍田 「しかたないわ みんな心配してたから少しでも近寄りたいもの」


不知火 「落ち着くまで待ちましょう」


扶桑 「不幸だわ…出遅れたわ」ハァ…


山城 「ほんとですね…はぁ……」


提督(東) 「いや起きたことに幸運だと思いなさいよ」


提督(西) 「よかった ちゃんと目覚まして」


睦月 「如月ちゃーん生きてるー?」ツンツンッ


如月 「あひゃぁっ!!っ…」///ビクンっ!!チーン…


睦月 「あっ…思わずイかせちゃったにゃし」


瑞鳳 「いやイかせたって…」///


金剛 「ほいっと!どうデスか?これなら見えますか?」ヒョイッ 雷と電を肩に乗せて提督の姿を見えるようにする


雷 「見えたわ!たしかに生きてるわ!」


電 「おっおねえちゃん 生きてるではなく起きてると言った方が…」


上官 「やっと起きたか 今回は派手にやられたのう 単独行動隊に入ってた時と同じくらいか?」


提督 「いやあの時よりかは酷くないだろ ただ背中に集中砲火喰らっただけだし」


天龍 「あれをだけで済ませるの提督だけだろ…」


吹雪 「ほんとですね」


上官 「起きて早々悪いがお前さんにはいろいろ聞きたいことがある おそらくお前さんも現状、話さなければいけないと思ってるはずじゃ」


提督 「あぁ 俺の元仲間のことだろ?全部話すよ」


上官 「それもあるがエルギヌス細菌兵器のことも聞きたい」


提督 「ーっ!!」ピクッ


提督(北) 「………」


上官 「…聞かせてもらえるか?いろく」


提督 「……あのバカども、まだ探してたのか ほんと馬鹿な奴らだ」


提督 「どこまで知ってんだ?俺はその事、誰にも話してないが」


上官 「北から聞いた nightがお前さんの元仲間が死ぬ間際に口にしたことを聞いてな それを話したら北が知っておったんじゃ」


提督 「…っえ」


提督(北) 「…なんでお兄ちゃん、エルギヌス細菌兵器知ってるの?あの兵器は私のところだけしか出回ってなかったはずなんだけど」


提督 「えっ俺は小さい頃から話しを聞かされてたが…?」


提督(北) 「そうなの?それじゃ反国家の人たちには出回ってたということ?」


提督 「かもしれないな 海軍に所属してからエルギヌス細菌兵器の話しは聞かないから裏社会に生きる奴らだけ情報が出回ってたのかもな」


上官 「どこにあるかわかるか?」


提督 「………」


瑞鳳 「……っえ」


night 「……まさか、知ってるのか?」


提督 「……いや、しらない」フイッ


上官 「っ!」


瑞鳳 「(目を逸らした…提督 まさか嘘ついてる?)」


翔鶴 「(元提督嘘ついてますね しかもわかりやすくわざと)」


吹雪 「(知ってるけど嘘ついてまで話さないということはよほど話せないことですね この状況なのに話さないなんてよっぽど…)」


提督(北) 「……お兄ちゃん 知ってるの?どこにあるのか」


提督 「さぁな あんな天然細菌兵器がどこにあるかなんて俺にはさっぱり」


提督(北) 「嘘つかないで ほんとは知ってるんでしょ?」


提督 「………」


提督(北) 「………」


night 「…a meverick お前隠す気ないだろ?知ってるなら話した方がいいぞ」


提督 「なぜ?」


night 「えっ…なぜってそりゃ情報があれば知らせた方がいいだろ?そんな細菌兵器が野ざらしになってたら敵に見つけられて奴らに渡ったら…」


提督 「全世界は滅びるだろうな だが奴らは見つけることはできない」


night 「なぜそう言いきれる?絶対なんてありえないだろ」


提督 「言いきれるよ【だって処分してるからな】」


全員 「「……っえ」」


提督 「いや正確に言えば処分は出来てないか 自然生成され続けてるから処分し続けて隠したと言った方がいい」


提督 「隠しも徹底してやったからバレることはない あれでバレたら場所を把握されてたことになる」


上官 「じゃがバレた時のことを考えれば国で管理した方がよくないか?国相手には手出しにくいじゃろ」


提督 「むしろ国に任せるほうが危険でしょうがねぇ 日本で核以上の細菌兵器が手に入るなんて知ったら日本の首相はどう反応するかわかったもんじゃない」


提督 「処分は不可能だから管理するにしてもそれを利用して核保有国家を作り上げても不思議じゃない」


提督 「それが国外に情報が回ったらどうなる?それを狙って日本を滅ぼそうとしてくる国が幾つ存在する?」


提督 「天然細菌兵器を無料で取れる国があったいろんな国から狙われる だから国に任せられない」


上官 「…なるほどのう たしかにそう言われると否定はできんな」


上官 「知ってるのはお前さんだけなんじゃな?」


提督「あぁ このことは伊19にも言ってない 話す必要もなかったし、話したところでだからなんだってなるからな」


提督 「あれだけは誰かの手に渡っていいものじゃない 場所も俺だけしか知らないし、絶対に見つからないように隠してるからバレる心配もない」


提督 「エルギヌス細菌兵器が持ち出されれば全世界滅びる このことは内密にして俺が知ってること誰にも言うなよ」


瑞鳳 「わかってます むしろ誰かに話しても信じられないかと」


提督 「そうだといいんだがな まっ話さないことに越したことはない」


提督 「全員一旦練習やめて会議室に集まってくれ 急いでないから一旦シャワーや軽食など済ませてからでもいい」


時雨 「それはありがたいね 海に出てたからせめてシャワーは浴びたいよ」


睦月 「睦月も浴びたいにゃし 如月ちゃんも浴びさせないといけないし」


如月 「」0(:3 _ )~チーン…


金剛 「それなら私たちはショートティータイムにするネ 時間がないからお菓子は用意できないけど紅茶を出すネ!」


電 「飲みたいのです!」


雷 「でも先にシャワーね ぱぱっと入るわよ」


扶桑 「それでは提督 また後ほど」


提督 「おう!ゆっくりしてこい ちゃんと一息つくんだぞ?」


翔鶴 「はい!」


ザッザッザッ…



提督 「………」


天龍 「…会議室向かうか?それとも先にどこか行くか?」


提督 「いやだいじょうぶだ それよりお前たちも一息ついてきていいぞ 上官はダメだが」


吹雪 「…っえ」


上官 「……night、叢雲、吹雪 お前さんらも一息ついてきてくれ」


night 「っん わかった」


叢雲 「わかったわ 行くわよ吹雪」


吹雪 「……私もダメなんですか?」


提督 「……聞きたいなら残れ あまり話していい事じゃないが」


吹雪 「…では聞かないことにします 提督がそう言うなら聞かない方がいいです」


吹雪 「もし話せる時が来たら話してください では」


ザッザッザッ…



提督「………」


上官 「…気にするなら話せばよかったろ 話しずらいだけで話せないわけじゃなかったんじゃろ?」


提督 「…まぁな でも吹雪は聞かないでくれたんだ 今さらやっぱり話すなんて言えねぇよ」


提督 「……万が一、俺がやられたり核を使わざる得なくなったらお前の判断でエルギヌス細菌兵器を使ってくれ 場所を教える」


上官 「いいのか?わしは国家の犬じゃぞ 立場は高いが所詮は国に任されてるに過ぎん」


提督 「それを言うなら俺だって同じ立場だ はぐれ者からここまで育ててくれたのはあんただ」


提督 「本当なら自殺してた俺を救って ここまで育てたやつを信じないでどうする?国家の犬でも親父なら正しい使い方をしてくれるとわかってる」


上官 「…そうか お前さんからそんな信頼されていたとはのう あのとき助けて正解じゃった」


上官 「独身で子育てもわかってなかったワシに孫ができたときはほんとに苦労したが立派な大人になってくれてよかった」


上官 「…聞かせてくれ エルギヌス細菌兵器はどこにある?」


提督 「……俺と初めて会った場所覚えてるか?反国連軍の奴らを埋めたところ」


上官 「もちろん覚えておる お前さんが亡くなった仲間を集めてたから今でも頭に焼き付いておる」


提督 「【その下にあるんだ エルギヌス細菌兵器の源】」


上官 「……っは?あの下に?」


提督 「あぁ とは言ってももっと地下深くだがな 死体を埋めるための穴を開けたぐらいじゃ到底届かない」


提督 「【千m掘らないと見つけることはできない 地下深くにあるから掘るにしても機械使わないと到底掘り起こすこともできない】」


上官 「千mっ!?そんなに深いのか…たしかにそれなら見つからんじゃろうな」


上官 「じゃがなぜお前さんは知ってる?まさか千m掘ったとは言わんだろうな」


提督 「そのまさかだよ 俺はみんなが入れるための地下施設を作ってたんだ」


提督 「アリの巣方式に作って敵から隠れられる拠点を作成してるときにエルギヌス細菌兵器を見つけたんだ 深ければ深いほど爆発物を使われても届かないし、侵入されても最下層まで行くのにかなり体力を使うからそれを狙って倒す方法も考えてた」


提督 「まぁ千mも掘る必要はなかったけどな 今思うとさすがに掘りすぎたよ」


上官 「じゃがそこまで深く掘ったおかげでエルギヌス細菌兵器が見つかったんじゃな」


提督 「あぁ ただ見つかったと言ってもエルギヌス細菌兵器は気体じゃなかったけどな」


上官 「気体じゃない?ガスじゃないのか?」


提督 「個体だったんだ 俺も気体だと思ってたんだが千m付近を掘ってたら見たことない石を見つけたんだ」


提督 「【緑色に輝く不気味な石ころがゴロゴロと出てきて気持ち悪かった 大きさも全部五cm程度しかない粒が大量に出てきて余計に不気味だったよ】」


提督 「それがなんなのかわからなかったから基地に戻って調べたら脳を刺激する成分がでてきたんだ」


提督 「試しにその石を砕いて薬品で溶かし気体化させてちょっと吸ってみたんだ」


上官「吸った!?脳を刺激する成分が出てきてるのにか!?」


提督 「あぁ どんな反応があるかわからなかったからな 薬として使えそうなら使うつもりでいたからな」


提督 「だがそんな考えも一瞬にして吹っ飛んだよ 吸った瞬間、脳が誰かに支配されたような感覚に襲われて自分の意志とは関係なく動き回ったんだ」


提督 「止まろうとしても止まれず、どこに行こうとしてるのかもわからなかった 一応意識は残ってたが身体が勝手に動いてるからどうにもできなかった」


提督 「その様子を仲間が見つけてくれて助けようとしてくれたがそれが引き金だったみたいだ」


提督 「【身体が勝手に戦闘態勢に入って殺そうとしたんだ 改造してる手から刀を作り出して襲いかかった】」


提督 「幸いにも仲間が複数人いたからそいつらに押さえつけられて鎮静剤を打たれて事なきを得た 数時間後には自分で動けるようになって元に戻れた」


提督 「仲間にも説明して事情をわかってくれたからよかったよ エルギヌス細菌兵器のことは伏せて薬品を作ってるときに誤ってあぶない薬を吸ったと言って信じてくれた」


上官 「…仲間から信頼されていたのが生きたな」


提督 「ほんとだよ あと吸った量がほんとに少しでよかったよ 濃厚なガスを吸ってたら一生戻れなかった」


提督 「その薬品もすぐ破棄したから知ってるやつはいないし掘った穴も全部埋めたから見つかる心配もない」


提督 「かなり日が経ってるから埋めた形跡もなくなってるだろうしなお見つからないだろ もし使うならあの埋めた場所を掘れば出てくる」


上官 「使わないことを願いたいのう …このことはわしのお前さんだけの極秘情報じゃな」


提督 「そうだな 本来なら誰にも言いたくなかったんだが親父なら状況によって使うか判断してくれると思ったから話した」


提督 「最終兵器に等しい代物だから扱いには十分注意してくれ いいな?」


上官 「わかっておる 無闇矢鱈に使わんよ」


上官 「情報提供すまないな 一応奴らに対抗する手段がひとつ増えた」


上官 「それじゃわしらも向かおう お前さんの元仲間のことを知りたい」


提督 「わかった」


ザッザッザッ…













会議室



全員 「「………」」ズラッ… 全員静かにし着席し姿勢を正してる


提督 「…これはまた姿勢のいいこと そんな生真面目にしなくていいぞ?帰って眠くなるぞ」


提督(東) 「なに言ってんのよ 今から話すことは最重要なことでしょ」


提督(東) 「敵の詳細を聞くんだから真面目に聞かないでどうするのよ 聴き逃したら大変だわ」


提督(北) 「うんうん!」


提督 「聴き逃したらまた教えるよ まぁとりあえず説明するぞ」


提督 「まず確認だ 俺や上官たちから聞いてると思うが蘇生装置のことは聞いてるよな?」


金剛 「聞いてるデース 提督が話してたのも覚えてるネ」


雷 「司令官の元上司たちにつけられてるのよね?」


提督 「あぁ 大隊長は少数しか付けられてないみたいだがその上は全員付けられてるとみていいだろう」


提督 「少なくて十一人は確定してる 司令塔、司令官三人、幹部五人、大隊長はとりあえず一人、俺の部下に実験で一人取り付けられてる」


提督 「名前や能力も説明するからよく聞いてくれ ボードにも書くから写真やメモなど取って記録してくれ」キュポッ


提督(西) 「その前に質問 全員改造して能力持ちなの?」


提督 「あぁ 今回現れたやつは自分の血を火薬にすることが出来る 材料があれば自分の腕に取り込んで弾薬なども生成することが出来る」キュッキュッ…


提督 「改造してるやつ全員とは言わないが大隊長クラスの半分は能力持ちだ 俺も一応能力持ちだが大隊長たちと比べたら圧倒的に弱い」


瑞鳳 「提督も持ってるんですか どういう能力なんですか?」


提督 「単純だよ 俺のは機械で出来た触手を操って武器生成や相手を拘束するだけの能力だ」キュッキュッ…


提督 「元々は俺の愛武器、BIG HAND CRUSHERに繋げて中距離型鈍器として使ってたんだ 接近戦なら掴んで握り潰して相手を殺してた」


叢雲 「殺す…」ゾクッ


提督(北) 「…そのBIG HAND CRUSHERって家に置いてあったやつ?」


提督 「っ! 知ってたのか 倉庫に鍵かけてしまっといたのに」


提督(北) 「うん…まだ指揮官に着く前にお父さんと倉庫掃除してたときに見ちゃったの」


提督(北) 「キレイにはしてたけど所々赤黒くなってたからもしかしたらと思ったけど…」


提督 「…深く考えるな それだけ言っておく」キュッキュッ…


提督 「っと これで全員だな 一応口頭でも説明するから聞いててくれ」キュポッ


提督 「まず一番上の司令塔 No.111 通称イーサン こいつが一番の元凶で俺の部隊や仲間を殺したクソ野郎だ」


提督 「こいつは基本戦わないが改造はされてる 手足から火を出すことができ相手を燃やすことや飛ぶことができる」


提督 「火を出してくることさえ気をつければ戦闘面は難しくない 決して強くはない」


提督 「次に指揮官 三人いるが全員猛者だから戦うとなるとかなり厄介な奴らだ」


提督 「一人目はNo.061 通称オロチ 体の至る所から毒を含んだ針を飛ばすことができる」


提督 「体の中で毒を生成して事前に装填しておいた針を飛ばして相手に撃つ ただ飛ばすだけなら強くないんだが針を飛ばす速度が音速を超える」


提督 「毒もオリジナルの毒素を使ってるから刺されたら解毒はほぼ不可能 刺されたら数分で死ぬと思ってくれ」


提督(東) 「数分!?」


night 「シャレになんねぇな てことは刺された場所をすぐ切り落とせばまだ生きられるってことか」


提督 「場所にもよるが四肢なら落とせば生きられる 俺やお前ならいいが他のやつがそれをできるとは…」


全員 「「………」」


瑞鳳 「…やむ得ない場合にはやるしかありませんね 覚悟を決めるしかありません」


瑞鶴 「それはそうもしれないけど…艦娘の私たちならまだいいわ 提督さんたちは…」


提督(北) 「っ……」ブルブル…


提督(西) 「……最悪の場合、腹を括る それしかない」


提督(東) 「っ…それしかないなら、しかたないわね」ガタガタ…


提督 「…なるべく俺が戦うようにする もしそいつが現れたら俺に知らせてくれ」


提督 「話を進めよう 二人目はNo.168 通称イロハ 雨を生成することができる」


時雨 「雨を生成?最高じゃないか 僕もそんな力ほしいよ」


扶桑 「時雨…あなたね」


山城 「でも雨を生成するだけならそんなに脅威じゃないんじゃ…」


提督 「そう思うだろ?残念だがこいつの雨は毒性だ」


提督 「酸性雨は知ってるよな 超強酸性雨を降らして相手の皮膚や肉などを溶かしちまうんだ」


時雨 「やっぱりいいや いらない」


提督 「だろうな むしろ欲しいなんて言われたらどうしようかと思ったよ」


提督 「手から雨雲を作り出して雨を降らして遠距離広範囲に攻撃するのが得意なやつだ 接近戦も出来なくはないがこの三人の中では一番弱い」


提督 「三人目はNo.一二三 通称ひふみ 三人の中で一番強くて軍の中で最強の称号を持つ厄介なやつだ」


提督 「能力は電気を操ることができる 触れた相手を丸焦げにするほどの高圧電流を流して殺すのが主流だ」


提督 「もちろん飛ばすこともできる 銃弾に帯電させて相手に撃ち込み、撃たれた相手は感電して死ぬ」


提督 「基本心臓部を狙ってくるから心臓部を守る防弾はしておいて損はないだろ ただし電気が通らないやつを使わないといけないがな」


天龍 「電気が通らないものか…これはまたきついな 俺たち艦娘が装備してるものは鉄や鋼、鉛とかだから全部感電するじゃねぇか」


龍田 「そうね そいつを相手する時は武器を変えないといけないわね」


睦月 「そこは睦月に任せて 電気を通さない武器や防具は作れるから!」


天龍 「ほんとか!?なら心配ないな となると接近戦だけが問題か」


提督 「接近戦は俺よりも格段に強いから戦うとなるとかなり苦戦する 肉眼で銃弾なんかも避けるから複数人で総攻撃してやっと勝てるかどうかな相手だ」


如月 「いやな相手ね でも私の睨みつけで一瞬だけ止まられるからそれを使えば」


提督 「多分無理だと思うぞ 俺の睨みもそうだがお前の睨みも聞かないと思う」


提督 「現に今回ここを攻めてきた大隊長No.66は俺の睨みつけを避けてた」


提督 「大隊長クラスで避けれるならその上も避けられるはずだ だから睨みつけは使ったと意味ないと思う」


如月 「なにそのチート野郎 ふざけてるでしょ」


提督 「チート野郎って…」


提督(東) 「それ言ったらあなた達もそうでしょ 睨みだけで大破させたり気絶、怯ませるとか無理だからね?」


如月 「あんなの身につけようと思えば付けられるわ 長い年月はかかるけどいつかは覚えられるわよ」


扶桑 「あの…私たちは身についてないのだけど」


如月 「その代わり火力強いんだからいいでしょ 駆逐艦と比べたら比にならないくらい強いんだから」


山城 「それ言ったら吹雪は戦艦より強いですが…」


如月 「あれは化け物よ 艦娘の皮を被ったモンスターよ」


吹雪 「如月さん 今は提督の話を聞くのが優先なのでキレませんがそれ以上言ったらブチ切れますよ」


如月 「キレればいいじゃない…と言いたいけど、司令官が含まれてるならそういうわけにはいかないわね」


如月 「あとでタイマンね」


吹雪 「望むところです」


提督 「後にするな …次行くぞ」


提督 「次は幹部五人だ 俺の父さんもここに入ってるがこのメンバーもかなり強い」


提督 「一人目はNo.778 通称ナナヤ 能力は擬態を操ることができる」


提督 「身体を透明にさせてどこにいるかをわからなくさせることができる もちろん透明じゃなくその場に合わせて体の色も帰れる」


night 「マジかよ!男の夢じゃねぇか!!?」キラーン!!


全員 「「はあっ?」」ギロッ


night 「はーいすみませーん余計なこと言いましたー…(全員から殺意が……)」ゾクッ…


叢雲 「…あとでしばくから」


night 「軽めでお願いしまーす…」


提督 「…続けるぞ」


提督 「こいつは擬態させて目くらましさせた状態で攻撃してくるが音は掻き消せない 足音や歩いたときに出る砂埃なんかを見て対処すれば難しくはない」


提督 「二人目はNo.303 通称サンサ 能力は熱を操ることができる」


提督 「最高温度二千度まで出すことが出来て、近づいてきたやつを熱で燃やす攻撃をしてくる」[


提督 「あくまでも熱だけだから熱源から離れれば対処は簡単だ 飛ばしたりもできないから銃で当てれば楽だろう」


翔鶴 「ずいぶんと簡単な相手ですね なにか裏がありそうですが」


提督 「ご名答 鋭いな翔鶴」


提督 「幹部に選ばれてんだから弱点を克服してる 足の速さが異常なんだ」


提督 「足を重点的に改造して体の方は余計な重量を減らしてるんだ 時速百を超える速さで突っ込んでくる」


雷 「はっや!?時速百超えるとか化け物じゃない!!」


提督 「改造してるからな ただ軽くしてる分防御力はかなり低い だから撃ち込めれば倒せる」


瑞鳳 「撃ち込めれば…ですか 時速百を超える速さを持つ相手に撃ち込むのはかなり難しいかと思いますが」


提督 「その通りだ だが当てればいいだけだ ただそれだけだ」


金剛 「……てことは、瑞鶴の能力が役立つってことデスか?」


瑞鶴 「…時速百を超える相手に打てるかしら さすがにそんな相手今まで戦ったことないから自信ないわ」


提督 「なに弱音吐いてんだよ 元一軍メンバーなのに」


提督 「一軍はどんな時でも諦めず、どんな相手でも倒すのが一軍だろ 弱音なんて吐いてんじゃねぇよ」


瑞鶴 「そうは言っても今まで百超える速度を持つ相手なんて戦ったことないから心配になるわよ 一回でも相手してればわかってたけど」


提督 「なら訓練するまでだ 命中率百%のお前なら当てられるよ 心配するな」


瑞鶴 「…そいつが相手のとき、責任重大ね」


提督 「そうだな それじゃ次行くぞ」


提督 「三人目はNo.556 通称こころ 能力は音波を発生させることが出来る」


提督 「音で相手の鼓膜を破ったり、音の振動で相手の動きを止めたりすることが出来る」


提督 「音の出力次第では内部にダメージを与えて臓器にも攻撃することができるから防音対策の防具が必要だ」


夕立 「(たかが音だけで…?)」


提督 「たかが音だけだと思ってる奴は考え直した方がいい 甘く見てるとすぐ殺されるぞ」


夕立 「(バレた!?)」ドキィ!!


提督 「音というのは不思議なものだ 耳で聞く以外にも身体で振動を感じることもできる」


提督 「適正音量なら別に問題ないがそれを遥かに上回る音量だったら?身体にその振動をもろ浴びたら骨や臓器が破壊されかねない」


提督 「ちなみに俺でもゼロ距離から最大音量を当てられたら即死だ 身体の内部が全部破壊される」


不知火 「…それは冗談で言ってますか?」


提督 「俺が今この状況で冗談を言うとでも?」


不知火 「……思いません」


提督 「だろ?だからお前らが食らっても死ぬから絶対に喰らうなよ」


全員 「「(よけれるなら避けるよ…)」」


提督 「次は四人目 No.007 通称ゼンナ 能力は気候を把握することができる」


提督 「どんなに気候が荒れてても狙った相手を絶対に外さない凄腕の狙撃銃だ 二千m離れていても的確に当てることができる」


瑞鶴 「二千m…異常な記録ね ほぼ化け物に近いわ」


瑞鶴 「わたしでも千mが限界だわ それ以上飛距離を出そうとすると起動が変わってどこ飛んでいくかわからないわ」


瑞鶴 「お互い撃ち合いになったら負けるわね 千m以内で撃ち合いになればまだ勝機はあるけど」


提督 「なら近づいて撃てばいいだけだ 簡単だろ?」


瑞鶴 「さっきから言ってくれるわね…まったく、軽く言わないでよ」ハァ…


瑞鶴 「わかったわよ 今まで以上に命中率を上げるわ それでいいんでしょ?」


提督 「あぁ!期待してるぞ」


瑞鶴 「はいはい 期待しててちょうだい」ハァァ…



この続きは単独行動隊提督 19になります。

今後ともよろしくお願いします。


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このSSへのコメント

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1: SS好きの名無しさん 2022-11-26 17:37:11 ID: S:cClGyQ

てーとくさんは機械人間(だった気がする)にはなりたくない、といったものの…両手両足改造かあ…それほぼサイボーグでは。ちなみにスター○○ーズでも片手を機械の手にすると、サイボーグとしてみられるらしい。腕をうしなったアナ○ン君(EP3)やル○ク君(EP5~)も人間ではありますがサイボーグです。では投稿頑張って下さい。

2: ダイル・クライス 2022-11-26 22:19:49 ID: S:lT4wLQ

SS好きの名無しさん応援+コメントありがとうございます
たしかに提督は完全な機械人間にはなりたくないと言ってましたが過去の事情、機械人間にならざる得ませんでしたからね。
仲間を守るためには力が必要で敵も改造人間でしたので…
これからもこの作品をよろしくお願いします。

3: SS好きの名無しさん 2023-02-12 20:58:16 ID: S:Ch6nBC

…なんかブラキディオスみたいだな…66…w

4: ダイル・クライス 2023-02-15 06:42:01 ID: S:d5wghD

SS好きの名無しさんコメントありがとうございます
まさかブラキディオスが出てくるとは思いませんでした笑
モンハンを使ったわけではありませんでしたが似てるようでしたらそうかもしれませんね。

5: SS好きの名無しさん 2023-04-09 14:22:06 ID: S:3RQG06

海が舞台…とんでもないウイルス…subnautcaのようだな…懐かしい。

6: ダイル・クライス 2023-04-09 22:07:25 ID: S:CzJy5p

SS好きの名無しさんコメントありがとうございます
subnautcaというゲームを存じてなかったので調べてみたらたしかに似ていますね さすがに魚を使って敵にすることはありませんがなるべく似ないように気をつけます。


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1: SS好きの名無しさん 2022-11-26 17:38:05 ID: S:BfM8Kc

とても面白いのでお子様以外はみんな見やがりなさいませ。

2: SS好きの名無しさん 2022-12-09 21:31:29 ID: S:nqhS-o

優しいようで優しくない‼︎🔺
いい作品だけどこどもに見せないでね
優しくない怪しいおっさんからのアドバイスさ


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