2024-09-19 19:52:33 更新

概要

修正完了しました(2024/09/19)



…なんであいつは処刑されなくちゃいけない…あいつは何も悪い事をしていないのに…



…絶対許さない…



他部提督…上司…艦娘…絶対許さない!!


…必ず…殺す!!


前書き

提督(反乱軍)

深海棲艦を指揮取る反乱軍の提督
元横須賀の提督だったが秘書だった艦娘が同僚に殺されて同僚に怪我させた事で提督を辞退させられ島流しされた


ヲ級

提督の秘書的存在の深海棲艦
提督のサポートなどをしている
反乱軍基地に属する深海棲艦の中でトップに立つ者


ヲーちゃん

提督の第二秘書(サブ)
このヲ級も同じく提督のサポートをしている…が毎回提督の近くに居るわけではない
ヲ級がいない時にサブ秘書として提督の横に付く
他のヲ級とは違い(なの)と言う小尾を付ける





































とある海域ー艦娘帰還中



ザー…


艦娘 「はー…今日も疲れたわ」ザー…


艦娘 「ほんとよね 早く帰ってお風呂に入りたいわ」ザー…


艦娘 「その前に報告をしないと?」ザー…


艦娘 「めんどくさいわー…」ザー…


艦娘 「そんな事言わない!ちゃんと報告をしないと提督が困るでしょ!」ザー…


艦娘 「真面目だねぇ…」ザー…




? 「いまだ!」


ザバァンッ!!!!



艦娘全員 「「っ!!?」」



各深海棲艦達 「「………」」ポタポタ… 水中から姿を現し艦娘達を囲い込む



艦娘 「しっ深海棲艦!?なんで、まだいたの!?」


艦娘 「レーダー反応してなかったわよ!どうして!!」


艦娘 「まずいよ!戦闘の後だから弾薬や燃料が!」


艦娘 「わかってる!いちいち報告しなくていい!!」


艦娘 「何かいい案は…」


艦娘 「考えてる暇なんかないよ!皆バラバラになって逃げるよ!ひとりでも逃げて報告よ!」


全員 「「了解!!」」ザー!!…



? 「…タ級は右の艦娘、レ級は前のの艦娘、ホ級は右の艦娘を頼む 相手は戦闘後だから弾など尽いてるはずだから安心しろ」離れた島から双眼鏡を覗き込みながら通信機で指示をしている


タ・レ・ホ級 『『了解』』ザー…


? 「残りは他の艦娘を逃がさないように道を塞いでくれ」


ル級・南方姫・南方鬼・ヲ級 『『了解』』


ホ級 『こちらホ級 艦娘の弾薬がまだ残っていて打ってくる!』 ダダダダダ!!…


? 「安心しろ 相手はがむしゃらに打ってるだけだ 落ちついていれば避けられる」


ホ級 『了解』


タ級 『こちらタ級 艦娘の捕獲に成功 今からそちらに行く』 ハナセー!!


? 「了解 他の奴の流れ弾に当たらないように気をつけてくれ」


タ級 『わかった』 ンーンー!!


? 「…」













数分後…



各深海棲艦 「「捕獲完了しました」」


? 「よし!みんなご苦労 これより帰還するから艦娘が逃げないよう連れてきてくれ」


全員 「「はい!」」


艦娘 「…ねぇ、この人」


艦娘 「…人間、だよな?なんで」


艦娘 「…あなた 人間?」


? 「っん?そうだけど」


艦娘 「なんで人間が敵艦隊と一緒に居るの?海軍と一緒で本来敵同士でしょ」


? 「本来ならな だが俺は反乱軍だ お前たちとは違うんだよ!」


艦娘 「…反乱軍?」


? 「あれ そっちの方は聞かされてないのか?…まぁいい なら教えてやるよ」


提督 「俺は深海棲艦を仕切る提督 【言わば反乱軍提督だ!】」


艦娘 「反乱軍…提督?」


提督 「そうだ 俺は昔お前達の上司に島流しを言い渡された あいつらが悪いのになぜか俺が罰を受けることになった」


提督 「細かいことは省かせてもらうが俺の大事な艦娘が同期と部下に殺された 俺はそいつらを半殺しにしたことによって島流しにされた」


提督 「しかもそいつらはお咎めなしで俺だけが受けることになった…おかしな話だろ?なんで艦娘を殺した奴らは罰を受けないで俺が受けることになる?」


提督 「加害者の俺がなぜ罰を受けないといけない?普通に考えて逆だろ どう考えてもおかしい」


提督 「今なお正義を口にしてるのが馬鹿らしく思える だから俺は海軍を恨み、深海棲艦と手を組んで滅ぼそうとしてる」


提督 「その上司に従う艦娘も同類だ 海軍に属してるだけでも腹が立つがそんな馬鹿な奴らの命令を聞いてることにも腹が立つ だからお前たちも始末対象なんだ」


艦娘 「…それで関係のない艦娘や上司達を潰すのはおかしいと思うわ その上司の下に着く部下たちならわかるけどそれ以外の人たちは関係ないでしょ」


提督 「なんとでも言え 俺は俺の考えがあるんだ …連れて行け」


全員 「「はい!」」


ザー…













とある孤島ー反乱軍基地 指令室



提督 「ふぅ…今日も無事に成功したな」


ヲ級 「そうだな 今日も誰ひとり傷つかないで捕まえられたな」


提督 「ほんとだよ 小破しないか心配でしょうがなかったよ…あぁよかった」


ヲ級 「心配しすぎだ 私達は小破なんかで死にはしない」


提督 「分かっていても心配なんだよ 小破以前に怪我しないか心配で心配で…」


ヲ級 「どんだけ心配症なんだよ…」


提督 「別に良いだろ 本当に心配なんだから」


ヲ級 「…なんか照れる」


提督 「…。」



コンコンっ


レ級だ 中に入ってもいいか?


提督 「入っていいぞ」


ガチャっ


レ級 「失礼する!」


提督 「どうした?なにか用か」


レ級 「用がなければ来ないよ まっ来てもいいんなら来るけど?」


提督 「別に構わないけど」


ヲ級 「…」ギロッ!!


レ級 「(おぉ怖い 殺意を感じるなぁ?)」


レ級 「まっそれはいいとして、捕獲した艦娘はいつも通り装甲を外して牢屋に入れとけばいいんだろ?もうそうしちゃったけど」


提督 「あぁそれでいい ちゃんと朝昼晩三食と多少の遊びには付き合ってやってくれ」


レ級 「トランプとかでいい?」


提督 「何でもいいよ 戦闘にならない遊びなら」


レ級 「了解!それじゃ早速遊んでくる!」


提督 「…戦闘になる事はするなよ?」


レ級 「わかってるって!それじゃ失礼する!」タッタッタッ…


ガチャっ…パタンっ



提督 「…ほんとにしなければいいが」


ヲ級 「…相変わらず甘々提督だな」


提督 「ほっとけ」


ガチャっ


ヲーちゃん 「お邪魔するの!」


提督 「ヲーちゃん どうした?今日は休みのはずだが」


ヲーちゃん 「今日は暇だったから来たの!」


提督 「暇だったから…ねぇ 悪いけど俺は忙しいから他を当たってくれ」


ヲーちゃん 「暇なの暇なの暇なの暇なの!!!!」


提督 「…ヲ級」


ヲ級 「嫌だ」


提督 「…」


ヲーちゃん 「提督遊ぼうなの!」


提督 「…遊ばない」


ヲーちゃん 「じゃあいいのね それじゃ」タッタッタッ…


ぱたんっ…


提督 「…ヲーちゃんってたまにズバッと切り捨てるよな ちょっと怖い」


ヲ級 「たしかに」













総本部ー元帥室



元帥 「…」パサッ… 各鎮守府から送られてきた報告書を確認している


元帥 「…また連れ去られたか これで何度目だ」ハァ…


元帥 「着実に戦力を下げてきておる まいったのう」



…タッタッタッ


バタンッ!!


提督(他) 「元帥殿!また艦娘が戦闘に行ったまま帰還しません おそらくあいつのせいです!!」ハァハァ…


元帥 「ノックをせい 今回は何人じゃ」


提督(他) 「他の鎮守府も合わせて十二体です!このままでは最悪の事態になります!!」


元帥 「十二体か また派手にやってくれたのう」


元帥 「このまま戦力を下げ続けられたら海軍が崩壊する可能性が出てくるな 近々各指揮官を集めて会議せねばな」


提督(他) 「なに呑気なことを言ってるんですか!今すぐにでもあいつを殺す作戦を建てましょう!」


提督(他) 「会議なんて吹っ飛ばして全指揮官に裏切り者を始末するよう指示してください!これ以上被害が拡大しては海軍の名折れです!!」


元帥 「勝てると思うか?お主はあの裏切り者に勝てると思っているのか?」


提督(他) 「勝ってみせますよ!あいつを必ず殺してみせます!!」


元帥 「無駄な事を…口だけで言ってもあ奴に勝てるわけがない わし達が総攻撃を仕掛けた所で返り討ちに合うだけだ わかりきった事を言わせるな」


提督(他) 「っ…ですが」


元帥 「下がれ 仕事の邪魔だ」


提督(他) 「…失礼します」


タッタッタッ…パタンッ



元帥 「…」


元帥 「…あ奴に勝てるわけがない ましてや艦娘が半数ぐらい持っていかれているから余計に勝てん」


元帥 「【…あの馬鹿があんな事をしなければ、あ奴は敵になる事はなかったというに!!】」 ギリッ!!


元帥 「…ここが潰れるのも時間の問題じゃな なんとかせねば…」













反乱軍基地ー司令室


提督 「…」グテー…


ヲ級 「…」


提督 「…暇だ」


ヲ級 「仕事しろ」


提督 「いや もう終わったんだけど?」


ヲ級 「なら艦娘の状況でも見てこい」


提督 「…それもそうだな?新しく連れてきた艦娘もまだデータ取ってないし見てくるか」


ヲ級 「早めに帰って来いよ?」


提督 「…なんで?別に時間かけてもいいだろ」


ヲ級 「聞くな 自分で気づけ」


提督 「? まぁ早めに戻ってくるよ」ヨイショット


タッタッタッ…ガチャっ


パタンっ…



ヲ級 「…」


ヲ級 「ほんとに鈍いんだから…バカ」













艦娘監獄部屋



ガチャっ


提督 「…入るぞ」ギィィ…



艦娘 「「………」」各独房に六畳(風呂トイレ別に四畳)の広さでひとりずつ入れられている


提督 「…虐めたり沈めたりしないから反応はしてくれないか?」


艦娘 「…なんの用?私達を捕まえてどうする気なの?何が目的?」


提督 「お前らのデータを取りに来ただけだ 今から質問するからそれに応えてくれ」


艦娘 「なにも話さないわよ 軍の情報はなにされても吐かないわ」


提督 「正直に応えろ 嫌いな食べ物はあるか?」


艦娘 「…っは?」


提督 「あと好きな遊びとかも聞きたい なにかあるか?」


艦娘 「…えっと、嫌いな食べ物は特にない 好きな遊びはボードゲームかな?」


提督 「なるほど…」メモメモ


提督 「わかった ここから出すことは出来ないが不自由ないようにするからここに居てくれ それじゃ俺は次の艦娘の所に行ってくる」タッタッタッ…


艦娘 「…なんだあいつ 変なやつだな」













提督室



ヲ級 「…」秘書専用の机に座って待機している


ヲ級 「…遅い まだ帰ってこないのか?それなりに時間経ってるぞ」


ヲ級 「艦娘の趣味や嫌いな食べ物を聞くだけでこんなに時間かかるのはおかしい まさか艦娘に鼻を伸ばして必要以上のことを聞いてるんじゃないだろうな?」



…タッタッタッ… 出入口の通路側から足音が聞こえて近づいてくる


ヲ級 「っ! やっと来たか」



ガチャっ


提督 「ただいま」タッタッタッ…パタンッ


ヲ級 「やっと帰ってきたか ちゃんと全員話してくれたか?」


提督 「あぁ 反抗してくる艦娘も居たけど嫌いな食べ物と好きな遊びの事を聞いたら話してくれたよ 話してくれてよかったよ」ヨイショット 自分の机に座り腰をかける


ヲ級 「別に艦娘なんか放っておけば良いじゃないか どうせ捕虜なんだから」


提督 「そんな事したらかわいそうだろ 捕まえたら責任持って見ないと」


ヲ級 「…お前、いろいろとおかしいそ」


提督 「…はっきり言うな たしかにおかしいと言われても仕方ないけど」


ヲ級 「お前は艦娘を恨んでるんじゃないのか?」


提督 「恨んでるよ 少なからずな」


ヲ級 「…わけがわからん」


提督 「まぁわかりやすく言うと艦娘も恨んでるけど一番恨んでるのは」


提督 「【あの糞提督共ということだ!!】」ギリッ!!


提督 「あいつらはぜってぇ許さねぇ!!あの馬鹿共は俺の大事な艦娘を殺したんだ!!」


提督 「艦娘を殺しただけじゃなく俺を完全に悪者扱いして島流しにまでしやがった!マジでふざけんじゃねぇよ!!」ビキビキ


ヲ級 「…私に当たられても困るんだが」


提督 「あっ…すまん ついカッとなっちまった」


ヲ級 「いや私の方こそすまない 嫌な事を話させて」


提督 「気にするな 俺が理性を失ったのが原因だ お前のせいじゃないよ」


提督 「まだ時間かかるけど俺は絶対あいつらを殺す!だからお前も死なない程度に頑張ってくれ」


ヲ級 「わかってる あいつ等を殺せば私達は自由になれる だからこの命…お前に預ける」


提督 「あぁ!期待に応えられるよう頑張るよ」













夜中ー海岸



ヲーちゃん 「…」 ザザァ…ザザァ… 砂浜で体育座りして俯いている


ヲーちゃん 「…元提督……」


ヲーちゃん 「また会いたいのね すぐ会えるなら会いたいけどまだ会えないのね」


ヲーちゃん 「…元提督……」


ザザァ…ザザァ…













朝ー反乱軍基地 提督の部屋



提督 「すぅ…すぅ…」ベッドで寝ている



…ガチャっ


ヲ級 「提督 朝だぞ 起きろ」タッタッタッ…


提督 「すぅ…すぅ…」


ヲ級 「おい起きろ さっさと飯食って準備しろ」ユサユサ…


提督 「うーん…すぅ…すぅ…」


ヲ級 「…」スゥ…


ボスゥっ!!


提督 「おぼぉっ!!?」ブホォッ!! 腹に 拳をを入れられて起こされる


ヲ級 「さっさと起きろ 朝ごはん出来てるぞ?」


ヲ級 「ぱぱっと食べて仕事しろ みんなに今日の活動内容を指示しろ」


提督 「っ…毎度まいどその起こし方はどうにかならないか?かなり痛いんだが…」イテテッ


ヲ級 「起こしても起きないお前が悪い さっさと着替えて顔洗って歯磨いてこい」


提督 「わかってるよ…よっと」スタッ


ヲ級 「私は先に食堂に行ってる 二度寝するなよ?」


提督 「しないから安心しろ 着替えるから先行っててくれ」


ヲ級 「そのつもりだ」タッタッタッ…


パタンッ…


提督 「…もうちょっと優しく起こしてくれないかな?あいつの腹パンかなり痛いんだよな…」ハァ…


提督 「まっ面倒見てくれてるんだから文句は言えないけどな」


提督 「さて 着替えよう」ゴソゴソ…








食堂



ガヤガヤ…


ヲ級 「…」席に座って提督が来るのを待ってる



…タッタッタッ


提督 「悪い 待たせたな」タッタッタッ…


ヲ級 「遅い もう少し早く来れるようにしろ」


提督 「無茶言うなよ…これでも早く来たんだぞ?」カタッ ヲ級の前の席に座る


ヲ級 「なら自分で早く起きれるようにしろ」


提督 「厳しい方だ?」


ヲ級 「早く食べるぞ」


提督 「おう!」


提督&ヲ級 「「いただきます」」












総本部ー元帥室



元帥 「…」カリカリ… 各指揮官から送られてきた報告書を整理している


コンコンっ


大和です よろしいでしょうか?


元帥 「入って良いぞ」


ガチャっ


大和 「失礼します おはようございます元帥」


元帥 「おはよう 朝の報告は?」


大和 「はい 昨日の艦娘が捕まった以外は特にないです」


元帥 「…そうか」


大和 「…やはり悩んでいるのですか?【元横須賀の提督】のこと」


元帥 「まぁな これ以上酷くならないようにしたいが出来ないからのぅ…」ハァ…


大和 「たしかにあの方は本当に凄かったですよね 頭の回転が凄く早い方でした」


元帥 「頭はそこまで良くないんじゃがあ奴は相手が何の艦種を使ってどういう行動をしてくるのかをすぐ予測してしまう…しかもほぼ的確にな」


元帥 「本当に困ったものだ 皆はあ奴を殺すと言っておるがわしは殺したくない…あ奴を敵にしたのはわしらなんだからな」


大和 「…たしかにこちらからですね 元横須賀の提督が敵になった原因は……」


元帥 「…本部所属の上官が過去最高指揮官と呼ばれた者を連れ戻すと言ってたからあの者が帰ってくるのを待つしかないな あの者がいないと話しにならん」


大和 「上官の話しはしないでもらえますか?非常に不愉快です」


元帥 「…すまない お前さんには失言だったな」


元帥 「下がってくれ 今日の業務はいつも通りで頼む」


大和 「わかりました失礼します」


タッタッタッ…パタンッ


元帥 「…言葉をミスったな 過去最高指揮官の話だけすればよかった」


元帥 「しばらくは機嫌悪いな はぁ…」















反乱軍基地ー提督室



提督 「…」カリカリ… 部下たちから前日の報告書を受け取り整理してる


ヲ級 「…」カリカリ… 提督が整理した書類を見直して確認している


提督 「ヲ級 この書類を最終チェックしてくれ」スッ


ヲ級 「わかった」スッ


提督 「…」カリカリ…


ヲ級 「…」ジッ…



コンコンっ


ガチャっ


タ級 「失礼する」


提督 「タ級がここに来るなんて珍しいな どうしたんだ?」カリカリ…


タ級 「そろそろ一服する時間かと思ってお茶を入れてきたが…飲むか?」


提督 「…飲もうかな?ちょうど喉も乾いてきた頃だったからよかったよ」カタッ


タ級 「そっそうか?それなら良かった」ホッ


ヲ級 「…」ジー タ級の様子を伺っている


タ級 「どうぞ」タッタッタッ…カタッ


提督 「ありがとう」スッ


タ級 「ヲ級のもどうぞ」カタッ


ヲ級 「…」ジロッ


タ級 「…」


提督 「…喧嘩するなよ?」ズズ…


ヲ級 「…早く行け」


タ級 「…失礼する」


タッタッタッ…パタンッ



ヲ級 「…」


提督 「…なぁヲ級?」


ヲ級 「なんだ?」


提督 「なにかタ級にされたのか?そんなに睨みつけて」


ヲ級 「…別になにもされていないが」


提督 「だったら睨みつけるのをやめてあげろ かわいそうだろ?」


ヲ級 「…」カタッ タッタッタッ… 椅子から立ち上がり提督の元に近づいていく


提督 「…どうした?こっちに来て」


ヲ級 「…ふん!」ブンッ!!


ビタァンッ!!


提督 「ぶへぇっ!!!!」ブハァ!! ヲ級からいきなりビンタを喰らわせられる


ヲ級 「…鈍感」ハァ…


提督 「〜〜っ!!!! いきなり何をする!今のビンタで口切ったぞ!」


ヲ級 「自分の鈍感差に恨め 超絶鈍感」


提督 「おーいてぇ!!」



コンコンっ


ガチャっ


レ級 「失礼しまーす!」タッタッタッ…


ヲ級 「何の用だ?遊びに来たなら出ていけ」


レ級 「遊びに来たわけじゃないけど…それより提督は何をやってるの?顔抑えて」


提督 「ーっ…いや、なんでもない 気にしないでくれ」イテテッ


レ級 「?」


提督 「それで遊びに来たんじゃないなら何か用があって来たんだよな?」ヒリヒリ


レ級 「もちろん!用がないと隣のお方が怖いんで今回は用があるよ」


提督 「…なんで怖い?」


レ級 「いやーそれは私の口からじゃ言えないよー?」


提督 「?」


ヲ級 「…」


レ級 「それで用なんだけど?」


レ級 「提督 この前遊ぶ約束してたよね?」


提督 「…っえ?」


ヲ級 「っ…」ピクッ


レ級 「だから遊びに来たんだ!遊ぼ!」


提督 「…遊ぶ約束してたっけ?」


レ級 「したよ!だから遊びに行こう!」


ヲ級 「だめだ!今提督は仕事中だ 遊びはまた今度にしろ!」


レ級 「えぇー!約束したのにー!」


提督 「…十分待ってくれ あと少しでこの書類が書き終わるから」


ヲ級 「おい!」


レ級 「ほんと!?あと十分後遊んでくれるの!?」

(✪▽✪)


提督 「約束してたみたいだからな 約束は守るよ」


レ級 「わーい!!」o(≧▽≦)o


提督 「終わり次第レ級の部屋に行くよ それまで待っててくれ」


レ級 「わかった!それじゃあねー!」タッタッタッ…


パタン…


提督 「…さて、急いでやらないとな」


ヲ級 「…いつ約束したんだ?レ級と遊ぶの」


提督 「全然覚えないがしたみたいだ」


ヲ級 「なのに遊ぶのか?」


提督 「…なんか怒ってる?」


ヲ級 「…」


提督 「…後で遊んでやるからそれで許してくれ」


ヲ級 「…レ級より長く遊べ」


提督 「あぁ レ級より長く遊んでやるよ!」ニカッ


ヲ級 「っ!!」///ドキッ!!


提督 「? どうした?いきなり顔を赤くして」


ヲ級 「いっいや!なんでもない 気にするな」///


提督 「?」


ヲ級 「(提督のいきなりの笑顔…反則過ぎる!鼻血出そう!)」///プルプル…


提督 「…大丈夫か?なんか身体が震えてるみたいだが」


ヲ級 「だっ大丈夫…気にしないでくれ……」///プルプル…


提督 「…」


ヲ級 「(やばい…本当に鼻血出そう 提督の笑顔は滅多に見れないから…!!)」/// プルプル…


提督 「…ヲ級 ちょっとこっち見てくれないか?」


ヲ級 「っえ!?いっいや、今はちょっと…」///


提督 「いいからこっち見ろ」


ヲ級 「…わかった」///スゥ… 提督の方に顔を向けて腹を括る


提督 「…」スゥ…


コツンッ…


ヲ級 「っっ!!!?」///デコピタされて温度を計られる


提督 「んー…熱はないみたいだな 顔が赤いからもしかしたらと思ったんだが」


ヲ級 「〜〜っ!!!!」///カァァ!!


提督 「…っん?段々と熱くなって…」


ヲ級 「っ…」プシュー…フラァ


提督 「…っえ ちょ、ヲ級!?」ガシッ いきなり倒れるヲ級をすぐさま支える


ヲ級 「」///チーン…


提督 「おいヲ級!大丈夫か!?なんでいきなり気絶するんだよ!急いで医務室に連れて行かないと!」ヨット


タッタッタッ…













医務室



ヲ級 「…っん……」パチッ


提督 「…目覚ましたか よかった…」隣にある椅子に座ってる


ヲ級 「…提督 私は一体…」


提督 「いきなり気絶したからここに連れてきたんだ なんともなくて良かったよ 本当に…」


ヲ級 「(そうだ…私は提督にデコピタされて気絶したんだ あまりにも恥ずかしすぎて…)」///プシュー…


港湾凄姫 「目が覚めたみたいですね」タッタッタッ…←医務担当


提督 「あぁ いきなり連れてきて悪かったな」


港湾凄姫 「構いませんよ 急に体調が悪くなったんですから仕方ありません」


港湾棲姫 「体調はどうですか?だいぶ楽になったように見えますが」


ヲ級 「…」///


提督 「…ヲ級?」


港湾凄姫 「…提督 一旦下がってくれませんか?少々ヲ級さんとふたりで話したいことがあります」


提督 「っえ?あっうん わかった」


提督 「ヲ級 また来るが今日はゆっくり休んでくれ 疲れが取れなかったら明日も休んでいいからな」スクッ


ヲ級 「だいじょうぶだ 少し休めば治る」


提督 「無理はするなよ それじゃ」タッタッタッ…


ガチャっ…パタンッ



港湾凄姫 「…行きましたね」


ヲ級 「…行ったからなんだ?」///


港湾凄姫 「なにかあったんですか?そんなに顔を赤らめて…もしかして提督のことですか?」


ヲ級 「っえ いっいや、何にもない なんにもないぞ!」///アセアセ


港湾凄姫 「にしては顔が赤いですよ?」


ヲ級 「〜〜っ!!!!」///


港湾凄姫 「うふふ!何があったかは聞きませんがもう少し素直になってはどうですか?」


ヲ級 「うるさい 余計なお世話だ!私は私のやり方があるんだ」///


港湾凄姫 「そんな事では他の方に提督取られてしまいますよ?」


ヲ級 「その時は相手を潰す」


港湾凄姫 「そっそれはまずいかと…」


ヲ級 「提督の隣につくのは私だ 他の奴が提督の隣に付くなんて許さない」


ヲ級 「他のやつが着いたら確実に下ろす 絶対に提督の隣は譲らない」


港湾凄姫 「本当にヲ級さんは提督の事が好きなんですね 絶対に譲らないなんて大胆です」クスッ


ヲ級 「っ…」///


港湾凄姫 「…その気持ち 伝わるといいですね?」


ヲ級 「あいつ超絶鈍感だからな…ほんとに困るよ」ハァ…


港湾凄姫 「たしかに…」













総本部ー元帥室(夕方)



元帥 「…」カリカリ…


コンコンっ


大和です 今よろしいでしょうか?


元帥 「入って良いぞ」カリカリ…


ガチャっ


大和 「失礼します」


元帥 「どうしたんだ?今日はもう上がってるはずだろ」


大和 「お客さんが来たので知らせに来ました」


元帥 「客?一体誰だ?」


大和 「…」


元帥 「…大和?」


大和 「口に出したくありません あんな人」


元帥 「…もしかして上官か?」


大和 「…」


元帥 「今どこにいるんだ?」


大和 「総本部入口の所で待たせていますがおそらくこちらに来てるかと…」



ガチャっ


上官 「おっす!久しぶりじゃのう元帥 元気にしてたか?」


元帥 「久しぶりじゃな まさかお前さんが来るとは思ってもなかったぞ」


上官 「いつまでも部屋に閉じこもっておらんよ たまには外に出んとな」


大和 「…」


元帥 「…大和 下がって良いぞ」


大和 「はい そうさせていただきます」


上官 「大和 元帥に知らせてくれてありがとな」


大和 「…」ガチャッ


タッタッタッ…パタンッ



上官 「…やはり嫌われてるな」


上官 「まっそれはいいとしてあの馬鹿の対策はまだ出来ていないだろ?」


元帥 「恥ずかしながらまったくできていない どんなに対策してもあ奴は突破してくることが目に見えてるからのう」ハァッ…


上官 「ならわしの若き友に任せることが出来るな あ奴ならきっとやってくれるはずだ!」


上官 「【過去最高提督と呼ばれた特攻隊提督ならなんとかなる!】」


元帥 「…あやつが本当に戻ってくるのか?何年も【特別単独行動隊】に入って頑として指揮官に戻ることを拒んでいたのに」



単独行動隊=犯罪を犯した指揮官を自ら戦地に向かわせる海軍独自の刑罰


罪が重ければ重いほど強い敵がいる海域に出撃させられ、敵を倒すか制限時間内生きていれば帰還が許され生きて帰れる


人間専用の換装を支給されるがお粗末なものでかろうじて動く代物 燃料は満タンに入っているがGPSが付けられているため逃げれば自爆装置で処刑される


その中でも異例な存在、特別単独行動隊は自ら志願した者が付けられる称号で自ら死にに行く馬鹿と呼ばれている



上官 「そこはわしの説得でなんとかした でなければあ奴は自ら戻るなんて言わん」


元帥 「だろうな あ奴が自ら戻るとは思えん」


元帥 「…あやつが戻ってきてくれたのはありがたい 今の指揮官共じゃ話にならんからな」


上官 「まったくじゃ 過去最高指揮官と呼ばれた者たちじゃなければ今の者たちじゃ無理じゃ」


上官 「情けない話しじゃのう 今の指揮官が誰ひとりとして過去最高指揮官と呼ばれた者たちの足元にも及ばんとは」


元帥 「それは仕方ない 前元帥のやり方を受け継いだバカ共が大半だからな あんな奴らが過去最高指揮官に勝てるわけがない」


元帥 「それ以前にする気もない 過去最高指揮官は艦娘を大事にして戦績を収めてきたが今残ってる奴らは道具のように扱い、自分の戦績だけしか考えておらん」


元帥 「特に駆逐艦なんて盾がわりにされることが当たり前 敵の的にさせて戦艦で倒すやり方が前元帥のやり方…その考えしか知らん奴らが過去最高指揮官に並ぶなんて到底思えん 考えただけで反吐が出るわ」


上官 「まったくじゃ 過去最高指揮官と呼ばれた三人は全員いなくなったからのう…」


元帥 「……ひとりはバカやらかしたからな 単独行動隊に入れる程じゃないと思ったんだが」


上官 「被害に遭った指揮官が仲間連れて馬鹿騒ぎしたからのう 単独行動隊に入れざる得なかった…まぁ、あのバカもしょっぴいたがな」


元帥 「あんな無能しょっぴいて正解だ 被害に遭ったあのバカも問題起こしてたからあいつの方が罪が重い ほんと今残ってる指揮官はバカばかりだ」


上官 「指揮官不足じゃなければ無能な奴ら全員クビにしてるんじゃがな」


元帥 「まったくだ はぁ…まいったのう」













反乱軍基地ー提督室(夜) レ級との遊びスキップ



提督 「…」カリカリ…


ヲ級 「…」カリカリ… 復帰して仕事中


提督 「…なぁヲ級 だいじょうぶか?夕方から復帰したが」


提督 「無理しないで休んでていいんだぞ?明日も休暇出したんだからゆっくり休んで…」


ヲ級 「必要ない もう万全な状態だから心配するな それよりもそれで終わりだよな?」


提督 「あぁ 今日の分はこれで終わりだそっちはどうだ?」カタッ


ヲ級 「こっちもあとちょっと…」カリカリ…


ヲ級 「よし これで終わりだ」カタッ


提督 「同じくらいに終わったな 同じくらいに終わるとなんか気分がいいな」


ヲ級 「そうだな 片方が終わってもう片方が終わってないとなんか気まずいからな」


提督 「まぁその時は手伝うけどな 当たり前だけど」トントン 書類を集めてまとめる


ヲ級 「優しいな 提督」


提督 「そんな事ない 俺は当たり前の事をしてるだけだ」


ヲ級 「…そうか」


提督 「それよりヲ級 ほんとに体調が大丈夫ならこの後暇か?」


ヲ級 「? まぁ寝るだけだから暇だが」


提督 「この後一杯どうだ?外で月を見ながら!」


ヲ級 「…っえ」


ヲ級 「(てっ提督からの誘い!?しかも提督お酒はあまり得意じゃないのに…)」


提督 「…嫌だったら構わないけど?」


ヲ級 「そっそんなことはない!むしろ嬉しいぞ!」


提督 「そうか?ならこの後海岸で飲もうと思ってるんだけど…平気か?」


ヲ級 「大丈夫だ 問題ない」(エル〇ャダイ風)


提督 「それじゃ俺は準備して来るから先に行っててくれ」


ヲ級 「私も手伝うよ」


提督 「大丈夫だよ 荷物はそんなにないから俺一人で平気だよ」


ヲ級 「それでも手伝う 私も飲むんだからそのくらいはする」


提督 「…そうか?なら手伝ってもらおうかな」


ヲ級 「任された」













海岸



ザザァ…ザザァ…


提督 「やっぱり外の風は気持ちいいな 潮風もまた心地よい強さで吹いてくれてるから尚のこといい」ザッザッザッ……


ヲ級 「そうだな 基地の中だと風通し悪いから外だと涼しいし落ち着く」ザッザッザッ……


提督 「まったくだ!…っと ここら辺にするか?」


ヲ級 「いや この辺じゃなく向こうの岩影に行こう」


提督 「…なんで岩影?」


ヲ級 「それを言わせるのか?」


提督 「…あぁ!寄りかかる為に使うのか?なるほど 確かにそうすれば楽に飲めるな!」


ヲ級 「…はぁ……」


提督 「あっあれ?なんか違ったか…?」


ヲ級 「…別に 間違ってない」


提督 「…そうか?」


ヲ級 「あぁ…(逆にわかったら恥ずかしいけど…)」///


提督 「よいしょっと」バサッ 目的地まで着いてゴザを敷き座る場所を確保する


ヲ級 「…」ドサッ 持ってきた荷物をゴザの上に置く


提督 「…ふぅ 風が気持ちいい」ストンッ


ヲ級 「そうだな…っと はい」トクトク…スッ 盃に酒を入れて渡す


提督 「ありがとう」スッ


ヲ級 「久々だな こうして提督と二人で飲むの」トクトク…


提督 「そうだな いつもはみんなと一緒に飲むから二人で飲む時なんてあまりなかったな」クイッ


ヲ級 「提督はそんなに飲まないけどな」コクッ


提督 「俺は酒あまり得意じゃないからな 飲んだら飲んだでどうなるかわからないからあまり飲みたくないんだ」クイッ


ヲ級 「でも私と二人で飲んでる時はいつもより飲むよな?」


提督 「お前だけは特別だ」コクッ


ヲ級 「…っえ」ドキッ


提督 「お前とだけならなぜか多く飲めるんだ 何故かは知らないけどな」


ヲ級 「…」


提督 「…まっそんな事はいいとして ヲ級 盃」スッ


ヲ級 「ッヲ!?すっすまない」スットクトク…


提督 「…それにしても今日の月は一段と綺麗だな」コトッ


ヲ級 「そうだな 風通しも良いし海の音も聞こえるから最高だ」コクッ


提督 「それにヲ級と二人っきりで飲めてるからさらに酒が美味く感じるよ」コクッ


ヲ級 「…っえ」ドキッ


提督 「あっいや、なんでもない 気にするな」コクッ


ヲ級 「…」


提督 「…」


ザザァ…ザザァ…













朝 反乱軍基地ー提督の部屋



提督 「すぅー…すぅー…」


提督 「んー…」ゴロン…


提督 「…っん?」スゥ…



ヲ級 「すぅ…すぅ…」提督の隣で寝てる


提督 「…ヲ級?なんで俺の隣に?」パサッ…


ヲ級 「すぅ…すぅ…」


提督 「…まぁいいか っていいわけない!」


提督 「あれ!?俺昨日酒飲んだ後どうしたんだっけ!?」ガタガタ…


提督 「たしかあの後は…」













昨日の夜中ー海岸



ヲ級 「…」コクッ


提督 「…」コクッ


ヲ級 「提督 まだお酒あるぞ?」スッ


提督 「おっそうか?もらおうかな」スッ


ヲ級 「…」トクトク…


提督 「ありがとう」


ヲ級 「どういたしまして」トクトク…


提督 「…っん?さっきと違う酒だな これはなんて酒だ?」コクッ


ヲ級 「ウイスキーだ」


提督 「」ブー!!


ヲ級 「汚い!もったいない!」


提督 「おまっなんでそんなアルコールの高い酒を持ってきてんだ!?」


ヲ級 「提督と一緒に飲めると思って持ってきた」


提督 「俺酒弱いって知ってるだ…ろ…」グラッ…


ドサァ…


ヲ級 「提督!?」








提督 「ここまでは覚えてる…でもこの先からが覚えてない」


提督 「あれ 俺…ヲ級に手を出しちまったか!?」カタカタカタカタカタ…


提督 「酔った勢いで襲うなんて最低な行為だぞ!いやまだ襲ったとは言いきれない…でも!」


ヲ級 「…んっ」スゥ…


提督 「っあ おっおはようヲ級」


ヲ級 「おはよう…」(´-).。oO


提督 「…なぁヲ級 起きて早々悪いんだけど聞きたいことがあるんだが」


ヲ級 「なんだ?」


提督 「昨日の夜 酒飲んでた以外に…何かあったか?」


ヲ級 「…あんなに激しくしておいて忘れたのか?」


提督 「っえ それじゃやっぱり…」サー…


ヲ級 「…冗談だ 昨日は酒飲む以外には何もしていないから安心しろ」


提督 「…本当か?」


ヲ級 「あぁ 昨日の続きはこんな感じだ」













昨日の夜ー続き



提督 「俺は酒弱いって知ってる…だ…」グラッ…


ドサ…


ヲ級 「提督!?」


提督 「ふんにゃ~…」(///@□@///)


ヲ級 「…一杯口付けただけでそこまでなるか?」


ヲ級 「まっ提督は酒弱いから仕方ないか」ハァ…


提督 「頭がぐるぐる~…」

(///@◇@///)


ヲ級 「…でも私と一緒に飲んでくれてありがとな 酒弱いのに誘ってくれて」


提督 「むにゃむにゃ…」

Zzz…(*´~`*)。o○ムニャムニャ


ヲ級 「さてと 提督を部屋に持っていくか こんなところで寝てたら風邪ひく…っと」スクッ…ヨイショット


提督 「すぅ…すぅ…」///ヲ級におんぶされる


ヲ級 「相変わらず提督は軽いな ちゃんと毎日ご飯食べてるのに太らないのか?」


ヲ級 「…それはそれで羨ましい」


ヲ級 「…風邪を引かせないうちに早く行こう」ザッザッザッ…








ヲ級 「で、その後提督が起きて私をベッドに押し倒してきてあんな事やこんなことをしたんだ」


提督 「やっぱりしたのか!?Rー18しちゃったのか!?」


ヲ級 「…冗談だ 本気にするな」


提督 「よかった〜…」ハァァ…


ヲ級 「…なんだ そんなに私の事を襲いたくなかったのか?」


提督 「違うよ 酒に酔った勢いで襲うなんて最低だろ」


ヲ級 「それじゃ私を襲いたいって思った事はあるのか?」


提督 「…いきなり何を言ってるんだ?ふざけてでもそんな事は言うな」


ヲ級 「…」


提督 「…とりあえず起きよう」パサッ


提督 「ヲ級 俺は着替えて食堂に行くからお前も着替えて食堂に行くぞ」スクッ


ヲ級 「…あぁ わかった」(-言-)ハア…


提督 「…どうした?さっきまで元気だったように見えたが」


ヲ級 「…なんでもない」


提督 「そうか?なら俺は着替えてくるからヲ級も早く着替えてこいよ」タッタッタッ…ガチャッ


パタンッ…



ヲ級 「…」


ヲ級 「馬鹿…本当に鈍感なんだから」













提督室(朝食スキップ)



提督 「…ヲ級 この書類を頼む」カリカリ…スッ


ヲ級 「わかった」スッ


ヴヴー…ヴヴー…



提督 「っん 携帯か…もしもし?」スッ…ピッ 懐から携帯を取り出し通話を開始する


ヲーちゃん 『提督 こっちに向かってくる艦娘がいるのね』


提督 「何人だ?」


ヲーちゃん 『六人なの 近くに見えるのはそれだけなの』


提督 「わかった 報告御苦労」


ヲーちゃん 『はいなのー!』ブツッ


提督 「ヲ級 第一艦隊を集めてくれ 近くに艦隊がいるそうだ」カタッ


ヲ級 「人数は?」


提督 「六人だそうだ 逃げ道を塞ぎ拉致するぞ」


ヲ級 「わかった」










会議室



全深海棲艦 「「全員集合しました!!」」


提督 「皆忙しいのに集まってくれてありがとな 今この近くに海軍の艦隊が来てる その艦隊を捕虜したい」


タ級 「相手は何人いるんだ?」


ヲ級 「調べてきた限りだと【戦艦三人】【軽空母一人】【重巡一人】【駆逐艦一人】あと【提督が一緒】に付いてるらしい」


レ級 「っえ その艦隊の提督も?」


ヲ級 「おそらくそうだと思う 艦娘の背中の上に乗ってるからそうかもしれない」


ル級 「…背中に乗ってるのか?別の船を用意してじゃなくて」


レ級 「その提督はどうするんだ?」


提督 「うーん…少し情報収集したいからその提督も捕虜してくれ 多少の怪我は仕方ないが殺すことはするな」


レ級 「了解!」


ヲ級 「提督 進路変更してなければもうすぐで来る」


提督 「わかった」


提督 「今回はイ級達にも協力してもらい逃げ道を完全に塞ぐ作戦にする 一番艦隊は艦娘と一体一になるよう戦ってくれ」


全深海棲艦 「「了解っ!!」」


提督 「全員出撃!!」


全深海棲艦 「「はいっ!!」」














南方海域周辺



提督(東) 「今日は無傷で勝利できて良かったわ!」ザー… 榛名の背中に乗って移動してる


榛名 「そうですね 無傷で勝つなんてあまりないですからね」ザー…


霧島 「誰かしら被弾しますからね 珍しいです」ザー…


比叡 「早く帰って燃料とか補給したーい!」ザー…


隼鷹 「私は酒飲みたいねぇ!」ザー…


青葉 「あまり飲まないで下さいよ?只でさえ酒癖悪いんですから」ザー…


若葉 「たしかに 隼鷹の酒癖悪いな」ザー…


隼鷹 「お酒は飲まれる為にあるんだよぉ?」(灬º﹃º灬)♡


提督(東) 「加減はしてほしいわね…」






提督 『全軍 一斉攻撃!!』



全深海棲艦 「「」」ザバァァァン!!!! 海の中から無数の深海棲艦が姿を現す


東艦娘&提督(東) 「「ーっ!?」」



ヲ級 「撃てー!!」


全深海棲艦 「「うてーっ!!」」ボボボボボゥン!!!!!!



提督(東) 「全員防御耐性!!」


全艦娘(東) 「「了解!!」」サッ!! 各自装備されてる武器を盾にする


ガガガガガガキィン!!!!!!…ボガァァァン!!!!!! 装備に砲弾が当たり爆発する




提督 「っ!!」監視塔から双眼鏡を使い見ている


提督 「(いきなりの事態でとっさに指揮を出して艦娘を動かすとは…あいつやるな)」



提督(東) 「みんな、まだ戦える?今の攻撃で絶望してない?」


榛名 「大丈夫です!これくらい絶望してません!」


比叡 「当たり前な事を言わせないでください あんなのいつもの砲撃と同じです!」


霧島 「皆さん 戦闘体制に入ってください!」


隼鷹 「言われなくてもやってるよ!」


若葉 「大丈夫だ!」


青葉 「…」



提督 『ヲ級 お前が指揮を出してくれ 俺はその艦隊の戦い方を見たい』


ヲ級 「わかった」


ヲ級 「イ級隊 逃げ道を塞げ!」



ザバァァァン!!!!


イ級隊全員 「「了解」」ズラっ!!!! 約百体で隙間なく東提督たちの周りを囲み逃げ道を塞ぐ



提督(東) 「おおっ!!?なにこの数!もしかして嵌められた!?」


榛名 「これでは逃げられませんね 隙をついて逃げようと思っていたのですが」


比叡 「大丈夫よ!全員倒せばいいだけよ!」


青葉 「…倒せればいいですね 結構キツイですよ」


提督(東) 「…っえ どういうこと?」


青葉 「数も多いですが深海から無数の潜水艦が待機しているのがわかります しかもイ級で壁を作ってるので逃げることもできません…かなりまずいですよ」


霧島 「っえ!?無数の潜水艦!?」


隼鷹 「それはまずいねぇ 一体二体ならまだしも無数じゃねぇ」


若葉 「一応潜水艦対策の武器はある…だが無数に居ると倒しきれないぞ」


青葉 「最低限倒して撤退した方が良さそうですね」


ヲ級 「逃げれると思うか?お前達はもう包囲されているぞ」


提督(東) 「無理矢理こじ開けて逃げるまでよ!皆 敵を殲滅する事は考えないで!逃げ道を作れればいいのよ!」


東艦娘 「「了解!!」」








提督 「…」ジッ…


提督 「(あの提督…なかなかいい指揮してるな 細かいところまで艦娘に知らせて動かしてる)」


提督 「でもいつまで持つかな ヲ級達はそんなに甘くないぞ」


提督 「…てか、誰も怪我しないでくれよ?」






戦艦タ級 「死ね!」ボゥン!!


比叡 「榛名 後ろ!!」


提督(東) 「榛名!右に避けて!」


榛名 「っ!」ザーッ!!



バシュンッ!!… 海中からなにかが発射される音が聞こえてくる


提督(東) 「っ!(魚雷音!)」


提督 「榛名!さらに右に避けて!」


榛名 「はい!」ザーッ!!



魚雷 「」ザパァーン!!シュゥゥゥゥ…バチャンッ 魚雷が海から出て来るが誰にも当たらず起動を失う



提督(東) 「危なかったわね もう少し遅ければ当たってたわ」


榛名 「…よく聞こえましたね 私には聞こえませんでした」


提督(東) 「昔から耳は良かったからね 魚雷音ぐらいはわかるわ!」



ヲ級 「…」 ダダダダダ!!… ボーンッ!!


ヲ級 「(あの提督耳良いな ちょっと厄介だ…なら!)」スゥ…


ヲ級 「作戦変更!提督捕獲優先しろ!」



全深海棲艦 「「了解!!」」



提督(東) 「っえ わたし!?」


比叡 「指揮官を先に潰す気ですね そうはさせません!」


霧島 「魚雷音も把握してたのでそれも兼ねて始末する気でしょう」


若葉 「でも何故捕獲なんだ?殺しても良いはずじゃないのか?」


榛名 「わかりませんが今ここで提督がいなくなってら大変です 皆さん提督を守りつつ戦ってください!」


東艦娘 「「了解!!!」」


提督(東) 「…」



タ級 「レ級 派手に攻撃しろ!」スチャッ


レ級 「了解!」ボボボゥン!!!!


南方棲戦姫 「私も加勢するぞ!」スチャッボボボゥン!!!! 東艦隊たちに直接当てないよう主砲を撃ち込む



榛名 「…狙ってないですね 無駄打ち?」 ザパァーン!!ザパァーン!!… 攻撃が当たらず敵の弾が海に落ちて水しぶきを上げていく


霧島 「一体何の為に?」 ザパァーン!!ザパァーン!!


提督(東) 「…」 ザパァーン!!ザパァーン!!


提督(東) 「(…音が聞こえにくい 水しぶきも上がって視界が悪いわ これじゃ何処から攻撃してくるかわからないわね…)」


比叡 「提督 指揮を!」 ザパァーン!!ザパァーン!!


若葉 「水しぶきのせいで視界が悪いぞ!どうする!」 ザパァーン!!ザパァーン!!


提督(東) 「…」 ザパァーン!!ザパァーン!!


隼鷹 「提督!」 ザパァーン!!ザパァーン!!



…ザー!!


提督(東) 「っ!! 全員警戒体勢!敵艦が近付いて来てるわ!」


榛名 「っえ!?でっでも何処から来るのかわかりま…」



ザバァンッ!!!!


タ級&ホ級 「「死ねーっ!!」」ボンボゥン!!!! 海中から姿を現して提督(東)に向けて主砲を放つ


提督(東) 「海中から!?(まずっ!!)」


霧島&若葉 「「ーっ」」ザーっ!! すぐさま東提督の背後に回り込む



ボガァァァンッッ!!!!!!


霧島&若葉 「「くぅっ!!」」大破 東に向けられた砲弾を身を呈して防ぐ


提督(東) 「霧島!!若葉!!」


霧島 「大丈夫です!まだ行けます!」


若葉 「私も大丈夫だ!行ける!!」


提督(東) 「皆!二人を囲むように陣形を立てて これ以上被弾させないで!!」


四人 「「了解!!」」ザーッ!! 霧島と若葉を囲むように陣形をとる






提督 「…」


提督 「(大破した仲間を出来るだけ中心に来させて守るか…中々良い提督だな)」


提督 「…っん なんだあれ?」


提督 「…携帯電話?なんで?」






隼鷹 「提督 なんで携帯なんか出してるんだい?」ヒュンッ!! ドーン!! ドーン!!


提督(東) 「助けを呼ぶのよ!今のままじゃ全員殺られるわ!」ピッピッピ…


榛名 「誰を呼ぶのですか?なるべく近くの鎮守府出ないと持ちません!」ボーンッ!!ボーンッ!!


提督(東) 「西…いや、北を呼ぶわ!」ピッピッピ


青葉 「南提督を呼んでください!」ボーンッ!! ピギャー!!!!


提督(東) 「…っえ」 ダーンッ!!!! キカン!!


青葉 「南提督でしたら必ず力に貸してくれます!南を呼んでください!」 バババババッッッ!!!!!!…


提督 「でっでも!この前喧嘩を売っちゃったから助けてくれないと…」 ドーン!! バァーン!!


青葉 「大丈夫です!南提督はそんな事気にしていません 必ず来てくれます!だから南提督を呼んでください!」 ウワァッ!!ルキュウ!


提督(東) 「…わかったわ!南に賭けてみるわ!」ピッピッピ…プルルルル…プルルルル…



ガチャっ


提督(南) 『もしもし』


提督(東) 「もしもし南!今すぐ助けて!!」 ドーン!!


提督(南) 『っ! どうした 何があった?』


提督(東) 「今南方海域にいるんだけど敵の数が異常でやられそうなの!!援護に来て!!」 ドーン!!


提督(南) 『撤退出来ないのか?』


提督(東) 「したいのだけど逃げ道が塞がれて逃げられない!!」 ボーンッ!!


バァンッ!!!!


榛名 「きゃぁぁっ!!」小破


提督(東) 「榛名!!」グラッ


榛名 「まだ行けます!!」スチャッボーンッ!!!!


提督(南) 『今から行く!それまでなんとか持たせろ!!』


提督(東) 「わかったわ!出来るだけ早くお願い!」


提督(南) 『わかった!』


提督(東) 「…南に助けを求めて正解だったかもしれないわね 前回のこと気にしてないみたい」ピッ


青葉 「当たり前です 元提督があの程度のこと気にするはずありません!」


提督 「皆 南が来るまで耐えるのよ!!」


東艦娘 「「了解!!」」


ヲ級 「援軍を呼んだところでお前達に勝ち目はない」


提督(東) 「それはどうかしら?南が来たら私達の勝利は確実よ!」


タ級 「ならその前にお前達を先に沈めればいい話だな」


比叡 「沈められるものなら沈めてみなさい!逆にあなた達を沈めてあげるわ!!」


南方棲戦姫 「返り討ちにしてあげるわ!」


ヲ級 「全員 総攻撃!!」


敵艦隊全員 「「了解」」スチャスチャスチャスチャッ!!!!


提督(東) 「防御体制!!飛んでくる砲弾を撃ち落としながら装甲や副砲を盾にして!!」


東艦娘 「「了解!!」」サッ!!


比叡 「隼鷹!若葉!副砲で盾にして!!」ポイポイッ


隼鷹 「ちょっそれ装備できないやつ!」ガシッ


若葉 「盾にするぐらいなんとかしろ!」スッ 比叡から渡された副砲を盾にして攻撃を捨てる



ボボボボボボボゥン!!!!!!…



比叡 「ーっ多すぎる!!」ボボボゥン!!!!…ボガァァァン!!!! 飛んでくる砲弾を撃ち落として誘爆させ撃ち落とす


隼鷹 「洒落にならないねぇ!!」キキキキキキィン!!!!… 機銃の弾を比叡に渡された副砲を盾にして防ぐ


若葉 「砲弾が飛んできたら死ぬ!!」キキキキキキィン!!!!…


青葉 「直撃はさせません!!そのまま防いでください!!」ボボボボゥン!!!!


霧島 「提督 榛名姉様の行動を広くしたいので私の背中に乗ってください!」


榛名 「だいじょうぶです 霧島さんはそのまま中央でじっとしててください」


榛名 「それよりも若葉さんと一緒に攻撃を防いでください 私は敵艦隊を倒します!」スチャッ


榛名 「はぁぁっ!!」ボボボボボゥン!!!!!!



…バシュシュシュシュシュシュシュシュンッ!!!!!!


提督(東) 「(っ!! 無数の魚雷音!!)」


提督(東) 「青葉!比叡!無数の魚雷が来るわ!主砲を下に向けて破壊して!」


青葉&比叡 「「了解!!」」サッ!!



青葉 「当たれー!!」ボボボボゥン!!!!…ボボボボゥン 水中から向かってくる魚雷に当たり海中で爆発する


比叡 「はぁぁぁぁっ!!!!」ボボボボボゥン!!!!!!…ボボボボゥン



シュゥゥゥゥゥ!!!!…カチンッ


ボガァァァン!!!!


隼鷹 「くぅぅっ!!」中破 全ての魚雷を防ぎきれず被弾する


提督(東) 「隼鷹!!」



南方棲戦姫 「…あれだけの魚雷をほとんど止めた?」


レ級 「すごいね」


タ級 「だが一人中破したな」


ル級 「このまま攻撃を続けるぞ!」ボボボボゥン!!!!!!



提督(東) 「っく!!」ギリッ!!


提督(東) 「(まずいわ ここままじゃやられる…南早く来て!!)」






提督 「…援軍を呼んだか?」


ヲ級 『あぁ 南って奴が来るらしいが知ってるか?』


提督 「あるが無能と呼ばれてたやつだな あまりに仕事しないから変わってる可能性もあるが」


ヲ級 『一応警戒する 提督はまだこいつの指揮見るか?』


提督 「あぁ そいつの指揮はちゃんとできてるからもう少し見たい 時間かけて体力を奪え」


ヲ級 『わかった』ブツッ


提督 「…さて、どういう行動に出るか楽しみだな」






比叡 「おらおらおらおらっっ!!!!」ボボボボゥン!!!!


南方棲戦姫 「…」ザァー…バシャバシャン 横に移動して比叡の放った砲弾を全て避ける


南方棲戦姫 「しね!」スチャッボゥン!!


ボガァァァン!!!!



比叡 「きゃぁぁぁぁっ!!!!」大破


提督 「比叡!!」


霧島 「提督 限界です!このままでは全員やられます!」


提督(東) 「もう少し持って!南が来るまで持ちこたえるのよ!」


榛名 「…弾薬が切れてるのでこれ以上はもう……」


青葉 「かなりキツイですね(まずいですね…このままだと)」


若葉 「はぁ…はぁ…」


提督(東) 「…南…はやく!」



空母ヲ級 「(…そろそろだな 提督も充分見たと思うから沈めない程度にトドメを刺そう)」


空母ヲ級 「全軍 狙いを定めろ!!」


敵艦隊全員 「「」」ジャキッ


空母ヲ級 「撃てー!!」


ボボボボボボゥン!!!!!!…



…ザッパァン!!


提督(東) 「…っえ?」目の前に何かが降りて来て立ちはだかる


提督(南) 「ふんっ!!」ガチャッ


簡易シールド 「」ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャッッッ!!!!!! 南提督が装備してる防御型装甲から東艦娘達の周りを円形に囲う壁が現れて守りを固める


ボガァァァァン!!!!!! 東提督たちの周りにできた壁にヲ級たちが放った砲弾は全て防がれる


ヲ級 「ーっな!?」


タ級 「私達の攻撃をすべて防いだだと!?」


レ級 「なんだあいつ 急に現れて」



提督(南) 「だいじょうぶか東?助けに来たぞ!」ガシャガシャガシャガシャ… シールドをしまい防御体制から通常に戻る


提督(東) 「南!!」


提督(南) 「青葉 この換装着て皆を守りながら修理してやれ!」ガチャガチャ…


青葉 「わかりました!」ザーッ…


提督(東) 「修理出来るの!?」


提督(南) 「時間はかかるが修理出来る あと少量だが弾薬と燃料も持ってきたから補充しとけ」スッ 鉄製ケースに入れられた弾薬燃料を受け取る


隼鷹 「あっありがとう…(なんで私に渡してきたんだろう…?)」スッ


青葉 「提督 防御型装甲を」


提督(南) 「おう!みんなのこと頼むぞ」ガチャッ


青葉 「はい わかっています」スチャッ 防御型装甲を受け取り装着する






提督 「…あいつが南か」


ヲ級 『みたいだな まさか提督自信が来るとは思わなかった』


提督 「油断はするなよ なにしてくるかまだ分からないから警戒しながら戦ってくれ」


ヲ級 『了解』ブツッ


提督 「…あいつ、確実に強いな 見ただけでわかる」


提督 「あいつはどういう戦い方をしてくるんだ?楽しみだな」






南方棲戦姫 「…話は済んだか?死亡願望者」


提督(南) 「死亡願望者?別に死ぬ為に来たわけじゃないが」


南方棲戦姫 「まさかその換装で私たちと戦うとでも言うのか?」


提督(南) 「この換装で戦ってもいいが戦わないで済む方法もあるんだよ まっお前らが負ける事は確実だけどな」


ル級 「私達が負ける?なに寝ぼけたことを言ってるんだ 今の状況を見て勝てるとでも思っているのか?」


提督(南) 「確率100%で勝つ自信がある」


戦艦タ級 「やってみろ お前らはもう勝てない…」



艦載機 「「はなてーっ!!」」ババババババッッッ!!!!!! 中央を向いてる深海棲艦に向けて発砲する



軽巡ホ級 「うわぁっ!!!!」バァン(中破) 背後から攻撃を受けて中破する


ヲ級 「なっ!?」


ヲ級 「(後ろから艦載機!?いつの間に!)」


南方棲戦姫 「なっ後ろから!?」ビュンッ!! 無警戒だった背後から艦娘が深海棲艦達の間を抜けて中央に向かっていく


南方棲戦鬼 「はやっ!!」



瑞鳳 「提督 ただ今到着しました!」ザァーッ!!…


提督(南) 「やっと来たか 遅いぞお前ら」


金剛 「提督が速すぎるネー!」


提督(南) 「早い事はいいことだ!」


雷 「ここまで来るだけでかなりきつかったわ」


電 「なのです」


加賀 「ですが間に合って良かったです」


赤城 「そうですね」


提督(東) 「みんな!!」






提督 「…増えたか」


空母ヲ級 『あぁ 正規空母二人、軽空母一人、戦艦一人、駆逐艦二人増えた』


提督 「…ところでホ級は大丈夫か?ちゃんと生きてるか?」


空母ヲ級 『平気だ 少しダメージ負っただけで命に関わることはない』


提督 「よかった〜…」ホッ


空母ヲ級 『それより提督 あの新しく来た奴はどうする 捕獲するか?』


提督 「捕獲してくれ いろいろと情報を持ってるかもしれないから殺さずに捕まえてくれ」


空母ヲ級 『了解』ブツッ






南方棲戦鬼 「…また増えたか 何体来ようが私達が負けることはない」


提督(南) 「それはどうだろうな お前らを一撃で倒す事も出来るんだぞ?」


レ級 「はぁ?一撃で?そんなの無理に決まってるだろ」


提督(南) 「なんだったら試してやろうか?一撃でお前らを倒して終わりにしてやるぜ?」ニタァ


ヲ級 「…」


ヲ級 「(こいつ、嘘を言ってるようには見えない この状況下で恐怖を微塵たりとも感じてない)」


ヲ級 「(たかが人間ごときが深海棲艦に囲まれて平然としていられるなんて考えられない…まさか本当に一撃で私たちを倒せるのか?)」


南方棲戦鬼 「やってみろ 私達を一撃で倒せるなら一度だけチャンスをやる」


提督(南) 「…後悔するなよ?」


南方棲戦鬼 「その言葉、そのまま返してやるよ」


南方棲戦鬼 「(出来るわけがない 私達を一撃で倒す事なんてありえない)」


ル級 「(どうせ私達を脅してるだけで実際に出来るわけない)」


提督(南) 「…」チラッ


瑞鳳 「…」コクッ


提督(南) 「…」スゥ… 深海棲艦かいる目の前で目を閉じ集中する


ヲ級 「ーっ!!」


ヲ級 「(目を閉じた!?いやまさか…過去に実現してたと言われてたあれを使うのか?)」


ヲ級 「(今この状況で目をつぶるのはそれしか考えられない 相手を一撃で仕留めるならこの技なら納得できるが…まさか使えるのか!?)」


南方棲戦姫 「っえ 目を閉じた?(何考えてるんだこいつ?この状況下で目をつぶるなんて)」


レ級 「なんで?(馬鹿なのか?やっぱり所詮は人間か)」


ヲ級 「(まずい!もし使えたなら全員やられる可能性がある!!威力がどれほどまであるのかわからないが近くにいたら…!!)」ゾクッ


ヲ級 「総員全力撤退!!」


タ級 「…っは?何を言ってるんだ なんで撤退する必要があるんだ?」


ヲ級 「全員やられるぞ!早く撤退しろ!!」


レ級 「…そうは見えないけど?」


タ級 「何もしないなら私が先手を着る!!」ザーッ!!


空母ヲ級 「やめろタ級!戻ってこい!!」



提督(南) 「…」ジッ…


タ級 「やはり所詮は人間だったな 死ね!!」スチャッ 至近距離で主砲を放とうと…


提督(南) 「…」スゥ…



ヲ級 「総員 逃げろーっ!!!!」ザーッ!!…


イ級達&他の艦隊 「「りょっ了解!!」」ザーッ!!!!!!…


提督(南) 「…」ギンっ!!



ヒュォォォォン!!!!!!… 南提督の目が完全に開くと同時に背筋が凍るほどの気迫が深海棲艦たちに襲いかかる


レ級&タ級&南方凄戦姫 「「ーっ…」」ガタガタ… 南提督と目が合うと白目を向いて体が震える


…バチャン!!ブクブクブクブク… 三人は白目を向きながら気を失い深海へと沈んでいく



南方棲戦鬼 「おっおい!お前ら!?」南提督の目は見ておらず難を逃れる




提督 「…嘘だろ?あいつ、睨みつけが使えるのか?」


ヲ級 『そうみたいだ!だから皆に撤退命令を出した けどタ級達が…』


提督 「いやまだ大丈夫だ あいつの睨みつけは気絶させるぐらいしかないみたいだ 現にレ級たちが負傷した様子は見られない」


ヲ級 『てことは…』


提督 「急いで気絶したタ級達を助け…ってあれ?」


ヲ級 『どうした?』


提督 「さっきの提督…潜ったぞ?なんでだ?」


ヲ級 『…っえ?』




ザバァン!!


提督(南) 「ぷはぁっ!!」


レ級&タ級!南方凄戦姫 「「」」グイッ 南提督に襟元を掴まれて救出される



南方棲戦鬼 「ーっな!?お前をなにを…」


提督(南) 「こいつらを連れて帰れ 撤退命令が出てるんだからこれ以上戦う必要はないだろ?」スッ 目を閉じたまま助けた深海棲艦を南方棲戦姫たちに渡す


提督(南) 「命を取るまではしない 俺たちもこれ以上は戦わないからお前たちも撤退しろ」


南方棲戦鬼 「…敵に恩を売らせておく気か?」スッ 気絶したレ級達を受け取る


提督(南) 「どうでもいい ただ単に助けたいと思ったから助けただけだ 恩を売っとこうなんて思ってもない」


南方棲戦鬼 「…」






提督 「…レ級達を助けた?」


ヲ級 『あまり詳しく見る事は出来ないがそうみたいだな』


提督 「…」


提督 「(あの提督…興味深いな)」ウ-ン…


ヲ級 『…提督?』


提督 「っん?あぁ悪い ちょっとボーッとしてた」


ヲ級 『しっかりしろ!お前が指揮執らないと困るんだぞ!』


提督 「すまない 今指示を出す」


提督 「とりあえず俺の所まで帰還してきてくれ あいつらは追っかけてこないと思うから警戒しなくても大丈夫だ」


ヲ級 『わかった メンバーは第一艦隊を集めさせればいいか?』


提督 「あぁ 頼む」


ヲ級 『了解』ブツッ


提督 「…南提督 なかなか面白そうな奴だな」


提督 「【まさかあいつも俺と同じ睨みつけが出来るとはな?】」


提督 「…次会った時 楽しみだな?」ニヤリ













数時間後…



反乱軍基地ー提督室



タ級 「…」姿勢を正して綺麗に立っている


レ級 「…」同じく以下略


ル級 「…」


南方棲戦姫 「…」


南方棲戦鬼 「…」


ヲ級 「第一艦隊集まった 報告も以上だ」


提督 「おう!皆ご苦労だったな ホ級は修理中か?」


ヲ級 「あぁ あと二時間ぐらいで出てくるはずだ」


提督 「わかった 今日は皆よく頑張ってくれた!おかげであいつらの指揮を確かめる事が出来た 次も頼むぞ!」


タ級 「確かめる必要あったのか?私的にはいらなかったと思うが」


レ級 「私もそう思った なんで確かめる必要あったの?」


提督 「普通提督は艦娘の後ろで指揮するだろ?なのにあの提督達は艦娘の真横や前に出てたからどういう指揮を執るのかを見てみたかったんだ」


ル級 「あいつらぶっ殺したかった…」


提督 「たしかに俺も潰したかった…だがさっきの戦いにいた南って奴はなかなかの奴だ」


提督 「現にタ級、レ級、戦艦凄戦姫はあいつの睨みで倒された これ以上被害が出ないためにヲ級は撤退命令を出した…なのに撤退しなかったのは誰だ?」


タ級

レ級 「「………」」

戦姫


提督 「…あっ別に怒ってるわけじゃないぞ?攻撃喰らう時は喰らうから仕方ない だからそんな申し訳なさそうな顔しないでくれ」


艦隊全員 「「…」」


ヲ級 「みんな 提督が困っているだろ!私達が提督を困らせてどうする 今日の事は次に繋げればいいだけだ!」


タ級 「しかし…」


提督 「ヲ級の言う通りだ!次に繋げてくれれば良いから皆元気だしてくれっな?」


全員 「「…」」


ヲ級 「…」


提督 「…各自 部屋に戻って身体を休めてくれ 次に備えて万全な状態に戻すように」


全員 「「…了解」」


タッタッタッ…パタンッ


提督 「…」


ヲ級 「…みんな落ち込んでいたな」


提督 「そうだな 俺があんな指揮を執ったせいで…」ハァ…


ヲ級 「たしかに今日の指揮はひどかったな 相手の指揮をみたいからって轟沈させないようするなんて」


提督 「ホ級には悪いことしたな 中破させちまって…」


ヲ級 「いつまでも落ち込んでてもしょうがない 次から気をつければいいだけだ」


提督 「それは当たり前だ 次はこんな指揮しない」


ヲ級 「ならもう反省する必要はない 今日の事は次につなげればいい だから元気出せ」


提督 「反省はいつまでもする だけど俺が落ち込んでいたらみんなにも影響を受けるから元気出すことにするよ」


ヲ級 「当たり前だ!お前が落ち込みながら指揮を執ったら誰かしら怪我をする ずっと元気じゃないと困る!」


提督 「さすがにずっとは無理だろ…」


ヲ級 「風邪引いた時でも元気でいろよ?」


提督 「いやそれは無理だから!風邪引いた時はさすがに無理!」


ヲ級 「四十度ぐらい熱出しても元気を見せろよ?」


提督 「絶対無理!四十度も熱あったら元気出すどころか瀕死状態だから!」


ヲ級 「ならいつまでも落ち込んでないで気持ちを入れ替えろ いつまでも落ち込んでいたら先行き不安になるしいい事なんて絶対ない」


提督 「わかってるよ 気持ちを入れ替えるから安心してくれ 心配させて悪かったな」


ヲ級 「べっ別に…心配なんてしてない」プイッ///


提督 「そうか?なんか凄く心配されていたような気がしたんだが」


ヲ級 「気のせいだ」///


提督 「…そうか?まぁいいか」


提督 「今日は皆疲れただろうし 明日は皆一日オフにするから伝えといてくれないか?」


ヲ級 「あっあぁ…わかった」///


提督 「それじゃ俺は書類の整理と今日の活動をまとめるからヲ級はもう上がっていいぞ」タッタッタッ…カタッ


ヲ級 「わかった 失礼する」///


提督 「明後日も頼むぞ」カリカリ…


ヲ級 「わかってる」///


タッタッタッ…パタンッ


提督 「…」カリカリ…


提督 「…なんで顔を赤らめていたんだ?ヲ級のやつ」カリカリ…


提督 「疲れが溜まってたのかな?ヲ級だけ明日明後日休みにして置いてあげよう」カリカリ…








通路



ヲ級 「…」///タッタッタッ…


ヲ級 「(まったく…提督は本当にわかってないんだから あの超絶鈍感どうにかならないのか?)」///


ヲ級 「(結構アピしてるんだがまったく気づいてもらえない なにしたら気づいてもらえるんだ?)」


ヲ級 「(いっそのこと襲うか?既成事実を作る気で襲えば受け入れるか?)」


ヲ級 「(…いや、あいつの事だ なにかしら理由つけて逃れようとするな 変なところで頭回るやつだからな)」


ヲ級 「はぁ…」



…あっヲ級さーん


ヲ級 「ん?」


ワ級 「ちょうどいい所に 今平気ですか?」フワー… ヲ級の後ろから浮いて近づいていく


ヲ級 「あぁ 大丈夫だが何かあったのか?」


ワ級 「そろそろ資材が尽きそうなんです」


ヲ級 「資材が?変だな 昨日確認したけどまだあったはずだが」


ワ級 「多分今日の出撃で皆持っていったんだと思います」


ヲ級 「あぁ…なるほど 納得した」


ワ級 「それで明日遠征に出ようと思っているんですが行っても平気ですか?」


ヲ級 「んー…そうだな」


ヲ級 「(明日は全員休みにするよう言われているが資材が不足しているのは困るから早めに集めといた方がいいな)」


ヲ級 「(いつもなら私の指示だけで動かしてるが今回は提督から指示を受けてる

となると一度相談しないとな)」


ヲ級 「提督に聞いた方が良さそうだな いつもなら私の指示だけで動かしてるが今回は明日みんなを休ませるよう言われてるんだ」


ワ級 「明日全員休み?聞いてませんが…?」


ヲ級 「今から知らせるところだ 知らせる前にワ級が話しをかけてきたんだ」


ワ級 「タイミングが悪かったということですね」


ヲ級 「そういうことだ」


ワ級 「うーん…明日休みも良いけど資材が不足しているとみんな困るので提督に許可もらってきます」


ヲ級 「その方がいい 提督なら自室にいるぞ」


ワ級 「わかりました それじゃ提督の所に行ってきます」フワー…


ヲ級 「たのむ …さてと、私も部屋に戻るか」タッタッタッ…








提督室



提督 「…」カリカリ…


提督 「…んー?なんか変だな 書く順番間違えたか 修正しないと」



ドスドスっ


提督 「? なんだ今の音」


ワ級です 中に入っていいですか?


提督 「あぁワ級か いいぞ入って」


ガチャっ


ワ級 「失礼します」


提督 「珍しいなワ級がここに来るなんて 何かあったのか?」カリカリ…


ワ級 「資材がもう少しでなくなりそうなので明日遠征する許可がほしくて来ました」


提督 「っえ もう資材がなくなりそうなのか?」


ワ級 「今日の出撃で資材が一気になくなったかと」


提督 「あぁ…なるほど」


ワ級 「それでヲ級に言ったら明日みんな休みだから提督から許可貰ってくれとて言われたんです」


提督 「うーん…明日は全員休みにするからなぁ ワ級達だけ遠征に出すってのもな…」


提督 「だけど資材不足の時に責められたりしたらまずいからなぁ」ウーン…


ワ級 「出撃に参加してない補給達は皆遠征に行きたい 後は駆逐艦が少し入ってくれればありがたいです」


提督 「いや補給艦と駆逐艦だけじゃ心配だ その他に軽巡と…ヲーちゃんを連れて明日遠征に行ってくれないか?」


ワ級 「わかりました」


提督 「悪いな明日休みなのに 明日の休みは明後日に入れて明明後日も休みにする それでいいか?」


ワ級 「休みを増やしてくれるのか?」


提督 「休みの日に遠征に出てくれるからその利息分だ それじゃ明日補給艦三十機と駆逐艦五十機と軽巡二十機とヲーちゃんで遠征に行ってくれ ヲーちゃん達は俺が言う」


ワ級 「わかった 明日八時に出発して六時(十八時)ぐらいに戻ります」


提督 「あぁ 頼む」


ワ級 「失礼します」


フワー…パタンッ


提督 「…さて 書類終わったら知らせに行こう」カリカリ…













次の日ー朝 提督室



ワ級 「提督 遠征組集まりました」


遠征組 「「」」ガヤガヤザワザワ…


提督 「…なぁワ級 なんで全員ここに集めたんだ?遠征の指揮を取る人だけここに集めてくれればよかったんだが」


ワ級 「ヲーちゃんに集まるよう言われました」


ヲーちゃん 「なのー!」


提督 「…別にいいんだけどさ?この部屋に全員入るのはきつくないか?」


ワ級 「何人か溢れて廊下に出てます」


提督 「だめじゃん!?」


ヲーちゃん 「そんな事はどうでもいいのね どこまで遠征に行くのかみんなに伝えて欲しいのね」


提督 「どうでもよくはないと思うんだが…まぁいい」


提督 「今回の遠征は南西諸島海域に燃料が取れると情報を得たから南西諸島海域まで行ってほしい」


ホ級 「ずいぶん遠いな てか南西諸島海域で燃料が取れるなんて聞いたことないがどこから情報を得たんだ?」


提督 「ヲーちゃんが教えてくれた」


ヲーちゃん 「なの!」


ワ級 「本当にあるの?」


ヲーちゃん 「誰も見つけてなければあるはずなの!あそこは私が見つけた穴場なの!」


提督 「道案内はヲーちゃんに頼む 他のみんなは燃料調達中心で頼む」


全員 「「了解(なの)!」」


提督 「くれぐれも艦娘が来て攻撃してきたら補給艦や駆逐艦は攻撃しないで即撤退してくれ」


駆逐艦&補給艦 「「はい!」」


提督 「軽巡とヲーちゃんは艦娘が攻めてきたら補給艦と駆逐艦を逃がす時間を作ってくれ」


軽巡&ヲーちゃん 「「了解(なの)!」」


提督 「誰も怪我しないように頼む 遠征組出発!」


全員 「「はい!」」


タッタッタッ…パタンッ


提督 「…」


提督 「ふぅ…やっぱりみんなに命令して指揮を出すのは疲れるな」


提督 「安全なルートを見つけて艦娘が攻めてきた時の対象法を考えてたり…疲れるなぁ」



コンコンっガチャ


ヲ級 「提督 お茶入れてきたぞ」タッタッタッ…コトッ


提督 「あぁ すまない」スッゴクゴク…


提督 「…ふぅ ごちそうさま」コトッ


ヲ級 「もう飲み終わったのか?早いな」スッ… 飲み干された湯呑みを手に取り片付ける


提督 「あぁすまない ありがとう」


ヲ級 「構わない」タッタッタッ…


提督 「てかヲ級 今日は休みにしてあるよな?なんで来たんだ?」


ヲ級 「提督がお茶を飲みたそうな顔をしてから入れた」


提督 「…おれ そんな顔してた?」


ヲ級 「してた」


提督 「…そうか?まぁいいか」


ヲ級 「それと私が休みだからって仕事サボるなよ?」


提督 「そんなことはしないよ 仕事はちゃんとするよ」


ヲ級 「ならいいが」ガチャ


パタンッ…


提督 「…さて 仕事仕事」ゴソゴソ…バサッ 積み重なった紙を机の上に置く


提督 「うーん…これは明日やって 今日はこれをやろう」スッゴソゴソ…


提督 「…やっぱり遠征行かせなければよかったかな?」チラッ



ザー… 外は雨が降っていてそれなりに強い


提督 「雨降ってるし 明日にすればよかったかな」


提督 「でも何かあった時に資材が不足してたら困るからな 雨の日でも仕方ないか…」ハァ…


提督 「風邪引かなければいいけど」













南西諸島海域



ザァー…


ヲーちゃん 「着いたのー!」ザー…


ワ級 「ここですか?資源が取れる場所って」


ヲーちゃん 「そうなの!ここの深海に燃料があるのね」


ホ級 「本当か?どうも信用難いなぁ」ウーン…


ヲーちゃん 「潜ればドラム缶がいっぱい落ちてるのね!その中に燃料が入ってるの!」


ワ級 「なんでドラム缶が深海にあるんですか?普通ドラム缶事沈んでるなんてありえませんよね」


ヲーちゃん 「昔ここで船が沈没したって聞いたことがあるの!その船にはいっぱい燃料が入ってるドラム缶が積まれてたの!」


ホ級 「そのドラム缶がここの深海に落ちてるってことか」


ヲーちゃん 「そうなの!まだいっぱいあるはずだから皆でいっぱい運んでいくのね!」


ワ級 「よし!補給隊 行くぞ!」


補給艦全員 「「了解!」」ザブンッ!!


ホ級 「私達は艦娘が来ないか二人一組で見回りするぞ!」


軽巡艦全員 「「了解!」」ザーッ…


ヲーちゃん 「駆逐艦はサルベージを使って引き上げて欲しいのね 補給艦たちから受け取って運ぶことを重視して!」


駆逐艦全員 「「了解!」」ジャラララ…


ヲーちゃん 「…警備お願いなの!」スゥ…バシュンッ


全艦載機 「「了解」」ブゥゥン…


ヲーちゃん 「よし!これで警備は大丈夫なのね」


ヲーちゃ ん 「………」


ヲーちゃん 「…昔みたいに、潜れれば手伝うことが出来たのに 今は空母だから潜れないのね」


ヲーちゃん 「…元提督……」













数時間後…



ザザァ…ザザァ……


ヲーちゃん 「…晴れて太陽が真上に上がってきたのね そろそろお昼なのね」


ヲーちゃん 「みんなー!もうお昼なの 上がって来てご飯食べるのねー!」ザザッ 無線機で全員に知らせる



ブクブク…ザバァン!!


ワ級 「もうお昼ですか 早いものですね」深海から浮上してきて海面に出てくる


ホ級 「お前たち補給艦は海に長時間入るから時間わからないからよけいだろ 私たちは外にいるから大体わかるが」


ヲーちゃん 「近くの孤島でみんなお昼にするのね!それじゃしゅっぱーつ!」


全員 「「了解!!」」


ザァー…








孤島ー無人島



ザザァ…ザザァ……


ヲーちゃん 「今日のお昼はいろんなの作ったの!みんなで食べてなのね!」ズラッ!! ヲーちゃんの周りに重箱の山が置かれていろんな種類のおかずが並べられる


全員 「「おぉー!!」」


ワ級 「すごっ!これみんなヲーちゃんが作ったの!?」


ヲーちゃん 「そうなの!一応百五十人分作ってあるのね いっぱい食べて欲しいのね!」


ホ級 「いただきます!」


全員 「「いただきます!」」


ガツガツバクバクガツガツバクバクッッッ!!!!!!…


ホ級 「うまーい!!」ガツガツッ!!…


ワ級 「ヲーちゃんの料理最高!!」ガツガツッ!!…


ヲーちゃん 「えへへ〜!料理は得意だから美味しく出来て良かったのね」


レ級 「本当に旨いな ヲーちゃんの料理!」パクパク…


ヲーちゃん 「…いつから居たのね?」


レ級 「今さっき!」モグモグ…


ヲーちゃん 「…まぁ余分に多く作ってきたから食べていいのね」


提督 「本当に旨いな とくにこのひじきはかなり美味い!」パクパク…


ヲーちゃん 「てっ提督!?いつから居たのね!」ビクッ!!


提督 「今さっきだ レ級に乗ってここに来たんだ」モグモグ…


ヲーちゃん 「そっそうなのね?」


提督 「あぁ それにしても雨降ってる中遠征に出してすまないな 本来なら今日皆は休みなのに」コトッ 重箱の一つに入ってた食べ物を平らげる


ヲーちゃん 「気にしないで欲しいの 資材が尽きたらみんな困るから仕方ないのね!」


ヲーちゃん 「(と言うか食べるの早いのね…)」


提督 「みんな!今日は雨の中遠征に出して本当に済まない 本来なら今日はみんな休みのはず…だけど遠征に来てる だから明日明後日を休みにする!文句はないか?」


ホ級 「二日も休みにして平気なのか?」


提督 「多分平気だと思う」


レ級 「多分って…何かあった時はどうするんだ?」モグモグ…


提督 「やむえまいの時は集める その時は悪いけど集まってくれ」


ワ級 「補給艦達もか?」


提督 「戦闘が得意なら集まってくれ」


ワ級 「無理」


ホ級 「軽巡は集まるか?」


提督 「駆逐艦補給艦以外は集まるようしてくれ」


ホ級 「わかった」


提督 「…それにしても本当に燃料あったんだな?正直信じがたい話だったから半分信じてたよ」


ヲーちゃん 「ひどいのね!!」


ホ級 「正直 私も…」


ワ級 「私も」


ヲーちゃん 「みんなしてひどいのね!!」

ΣΣ(゚д゚lll)ガガーン!!


レ級 「まぁ仕方ないんじゃないか?こんなところにあるなんて誰も思わないんだから?」モグモグ…


ヲーちゃん 「確かにそうかもしれないのね?でもひどいのね…」ズーン…


提督 「…この場所はヲーちゃんが見つけたのか?もう止んでるがこの無人島 木の葉が屋根みたいになって雨が落ちてこない作りになってるけど」スゥ… 今提督達がいる所は葉が屋根の代わりになっていて雫一つすら落ちて来ない形になってるうえ広い範囲で周りに葉が覆っている


ヲーちゃん 「そうなの!私がまだ艦娘だった時に見つけた場所なのね!」


提督 「…この屋根状になってる木々は自然に出来たものか?」


ヲーちゃん 「少し手を加えたけどほぼ自然なのね」


提督 「隠れ家にはいいかもしれないな 周りが葉で覆われて敵が来た時に目くらましにもなりそうだ」


ヲーちゃん 「やめて欲しいの 軍事目的でここを使わないで欲しいのね」


提督 「だめか?」


ヲーちゃん 「だめなのね」


提督 「うーん…ヲーちゃんがダメだって言うなら仕方ない 諦めよう」


ヲーちゃん 「当たり前なのね!ここは心を落ち着かせる為の所なの!戦争のために使わないで欲しいのね!」


提督 「そっそんなに怒らなくても…使わないから怒らないでくれ」


ヲーちゃん 「ならいいのね 急に怒鳴ったりしてごめんなさいなのね」


提督 「いや俺の方こそすまない 勝手に軍事目的で使おうとして」


ヲーちゃん 「軍事目的で使わなければ皆も使っていいのね!安らぎ場としてなの!」


全員 「「はーい!」」


提督 「…さて、レ級 そろそろ行くか?」


レ級 「了解!」


提督 「ヲーちゃん 俺達はそろそろ帰るけど空弁当箱は持って帰って平気か?」


ヲーちゃん 「大丈夫なの!お願いするのね!」


提督 「みんな食べ終わったか?」


全員 「「食べ終わったよ!」」


提督 「空箱を全部こっちに持ってきてくれないか?」


全員 「「はーい!」」


ヲーちゃん 「みんな!午後からも頑張って欲しいのね!」


ワ級 「ヲーちゃんも頑張ってくださいね」


ヲーちゃん 「わかってるのね!」


提督 「よし!これで全部だな」ヨイショット


レ級 「…提督 それ全部持って帰るの?」


提督 「そうだよ?帰るついでだから空箱を持って帰るぐらいは出来るだろ」


レ級 「量が多いからバランス崩した時にバラけちゃうかもしれないよ?」


提督 「安全運転で頼む」


レ級 「出来る限りはするけど…」


ヲーちゃん 「それじゃみんな行くのー!!」


全員 「「了解!」」


ザッザッザッ…ザァー…



提督 「…」


レ級 「…提督?」


提督 「…また雨降りそうだな 黒い雲が近づいてきた」


レ級 「…けっこう黒いね これは強くなりそうだな」


レ級 「まぁ平気だろ ヲーちゃんなら危険だと判断したらすぐ撤退するだろうし」


提督 「そうだな よし、帰るぞ!」


レ級 「了解!」













燃料調達中…



ザー…


ヲーちゃん 「…」ポタポタ… 再び雨が降ってきて装備から雫が垂れまくる


ヲーちゃん 「(また降ってきたのね…しかもさっきより雨強が強い 視界が悪くなって誰かが来た時に対応が遅れるのね)」


…ザザッ


ヲーちゃん 「…っん?」ジジッ通信機からノイズが走り耳をすませる


通信機 『こちら偵察機 換装を着た男が近づいて来てます』


ヲーちゃん 「…換装を着た男?まさか…」


ヲーちゃん 「今からそっち向かうのね 手出しは一切しないで!」


通信機 『了解!』


ヲーちゃん 「【(まさか元提督!!?】)」ザァーっ!!…










南西諸島海域



ザー…



提督(南) 「…」ザァー… 警戒しながら装備してる換装で海上を走っている


提督(南) 「(…多分この辺だと思うんだけど見当たらないな 気配も感じないし…)」


提督(南) 「(雨も強くなってきて視界も悪いしでまいったな これで深海棲艦と鉢合わせになったらめんどうだ 警戒していかないと)」


提督(南) 「(…そういえば、さっき艦載機が飛んでたような気がしたんだが今は飛んでる感じしないな 偵察機だったのか?)」


提督(南) 「(この雨だが俺が見えたんだから向こうも見えてておかしくない 敵か味方かまではわからなかったから警戒しないと)」



ヲーちゃん 「(…今なの!)」ブクブク… 軽く潜っていた所を南提督が近くに来てることを確認し浮上する


ザバァンッ!!!!


ヲーちゃん 「…」ポタッポタッ…



提督(南) 「ーっな!?」ザァァッ!! 体を後ろに傾けてホバーブーツを勢いよく噴射させ急停止する


提督(南) 「(海中からヲ級!?くそ これは予想外!ヲ級が出てくるとは思わなかった!!)」スー…スチャッ 腰に着けているサーベルを抜き取り構える


ヲーちゃん 「(…元提督、だよね?)」


ヲーちゃん 「(四年も経ってるから多少変わってる感じするけど…元提督のはずなのね)」


提督(南) 「…あれ?」


提督(南) 「(なんで動かないんだ?出てきて動かないなんておかしいだろ)」


提督(南) 「(様子を伺ってる?いやまさか なら俺の目の前で出てきた意味がわからない)」


ヲーちゃん 「…提督?」


提督(南) 「…っえ」


ヲーちゃん 「(まずは本人か確かめないといけないのね!)」


ヲーちゃん 「提督なの…?大湊警備府の提督なの?」


提督(南) 「っ! なんで俺の元鎮守府を知ってる?今の深海棲艦は俺の元鎮守府を知らないはず」


ヲーちゃん 「…やっぱり大湊警備府は辞めてたのね ちょっと落ち込むのね…」


提督(南) 「お前何者だ なぜ俺の元鎮守府を知ってる?正直に答えろ!」スチャッ ヲーちゃんにサーベルを向けて警戒する


ヲーちゃん 「…」


提督(南) 「(敵意は感じない…だけどなぜ俺の元鎮守府を知ってる?俺が大湊警備府の提督をやってるなんて深海棲艦に言った覚えがないぞ)」


提督(南) 「(なのにこいつは知ってる 一体何者だ?)」


ヲーちゃん 「…やっぱりわからないのね いやわかるはずないのね」


ヲーちゃん 「(そりゃそうなのね 今の私は敵の正規空母ヲ級だからわかるはずないのね…)」


提督(南) 「何がだ?俺はお前を見るのは初めてだが どこかで会ったことあるか?」


ヲーちゃん 「わからないのならいいのね わかった時でいいのね」


提督(南) 「…?」


提督(南) 「(さっきから何を言ってるんだ?このヲ級 全然意味がわからん)」


ヲーちゃん 「今はわからなくていいのね でもいつかはわかってほしいのね」


提督(南) 「…お前がさっきから何を言ってるのかわからないけどなんで俺が大湊警備府に付属していたことを知ってるんだ?」


ヲーちゃん 「わからないなら教えられないのね わかった時にその理由もわかるのね」


提督(南) 「なにを分かれと言うんだ?さっきから分かれわかれと言ってるが俺にはまったくわからん お前は何が言いたい?何を知って欲しいんだ?」


ヲーちゃん 「それは提督が考えるのね 私はなにも言わないのね」


提督 「…まぁいい 俺が大湊警備府付属していた事は置いとこう あとお前が何を言ってるのかもわからないからそれも置いておこう」


ヲーちゃん 「今はそれで構わないの いつかわかってくれればいいの」


提督(南) 「そうするよそれとお前なら話しが通じそうだな?」


ヲーちゃん 「なぜ私達がここにいるかを聞きたいのね?」


提督(南) 「察しが良くて助かるよ なんでこんな所に溜まってるんだ?海軍の基地から近くはない偵察してこいと命令が下ってるんだ」


ヲーちゃん 「資材を調達する為に遠征しにきたのね」


提督(南) 「ここで取れるのか?」


ヲーちゃん 「一部取れてるのね」


ヲーちゃん 「(提督はここで燃料が取れることを知らないのね 教えてないから当たり前なの)」


提督(南) 「…てことはこれが終わったら?」


ヲーちゃん 「帰るのね」


提督(南) 「ならいいや ただ資材を取りに来てるだけなら俺はなにも言わない 資材を取ったら帰ってもらえるか?」


ヲーちゃん 「こっちも戦闘をする為に来てるわけじゃないから資材を取ったら帰るのね」


提督(南) 「お前を信じるぞ?」


ヲーちゃん 「信じる信じないはあなたが決める事なの それは自分で決めて欲しいのね」


提督(南) 「…っえ」


ヲーちゃん 「それじゃ私は行くのね 邪魔さえしなければこっちも何もしないの またねなの」ザァー…


ヲーちゃん 「(やっぱり…わかってくれなかったの 悲しいのね)」


ヲーちゃん 「(…でもいつか、気づいてくれるって信じてるの!)」


ヲーちゃん 「元提督……」


ザー…













数時間後…



ヲーちゃん 「…そろそろ時間なのね」


ヲーちゃん 「みんなー!そろそろ時間なのね 上がってきて欲しいのね!」


ブクブクブクブク…ザバァンッ!!


ワ級 「もうそんな時間か?」


イ級 「大量に取れたぞ!」


ヲーちゃん 「みんなで手分けして持って帰るのね!」


ホ級 「軽巡隊 全員集まったよ」


ヲーちゃん 「了解なの!それじゃ全員帰還するの!」


全員 「「了解!」」


ザァー…













反乱軍基地ー提督室



提督 「…」カリカリ… 書類整理中



コンコンっ


提督、帰ってきたのね!


提督 「っん 帰ってきたか 入っていいぞ」カタッ


ガチャっ


ヲーちゃん 「ただいまなのー!」


ホ級 「帰りました!」


ワ級 「今帰ったぞ!」


イ級 「帰った!」


提督 「お帰り みんな無事でなによりだ!」


ヲーちゃん 「資材調達報告するの!」


ヲーちゃん 「燃料だけしか取れなかったけど一万kg燃料が取れたの!」


提督 「そんなに取れたのか!?」


ワ級 「持って帰ってくるの大変だったぞ」


ホ級 「たしかに 結構な量だったな」


イ級 「背中が痛い…」


ホ級 「お前に背中あるのか?」


イ級 「あるよ!」


提督 「みんなご苦労だったな 燃料はこのくらいあれば多少は大丈夫だろ 今日は各自部屋に戻って身体を休めてくれ」


全員 「「はい!」」


提督 「明日明後日は休みにするからみんな自由にしててくれ」


全員 「「はーい!」」(≧∇≦)


提督 「下がっていいぞ」


全員 「「失礼します」」


タッタッタッ…パタンッ


提督 「…ふぅ みんな傷一つ負ってなくてよかった?」


提督 「明日明後日は休みだからな 明日は何するか決めないと」


提督 「早く書類まとめないとな」スッカリカリ…













通路



レ級 「〜♪」タッタッタッ…


レ級 「(今日提督を乗せて遠征組のところまで連れてったから明日明後日休みにしてもらった〜!ラッキー!)」


レ級 「(久々の連休休みだしなにしようかな〜?)」



ヲ級 「…」タッタッタッ… 向かいからヲ級が歩いてくる


レ級 「あっヲ級だ おーい!」


ヲ級 「…っん?レ級か なんかようか?」


レ級 「いや〜明日から二日間連休でさ?何しようかと迷ってたらヲ級が見えたから明日何すんのかなって思って」


ヲ級 「…」


レ級 「…あれ、ヲ級?」


ヲ級 「…提督に内緒にするなら教えてやる」


レ級 「…っえ」


ヲ級 「明日タ級と一緒に敵の鎮守府の近くに行って艦娘が鎮守府から出てきたところを生け捕りにしようと思ってたんだ お前も来るか?」


レ級 「…提督の許可は取ってあるの?」


ヲ級 「ないから内緒にするよう言ったんだ」


レ級 「勝手に出撃したらまずいんじゃないかな?」


ヲ級 「怪我しないでバレなければ平気だ」


レ級 「いや艦娘を生け捕りにして連れてきたらバレるよね?」


ヲ級 「…まぁ それは置いといて」


レ級 「考えてなかったんだな」


ヲ級 「多分許してくれるだろう?提督は優しいからな」


レ級 「勝手な出撃だかさすがに怒られると思うけど…」


ヲ級 「…」


レ級 「まぁ行くんだったら私も行くけど 着いてっていい?」


ヲ級 「構わない それじゃ明日九時ぐらいに行くから覚えておけよ?」


レ級 「了解!」


ヲ級 「それじゃ また明日」タッタッタッ…


レ級 「…」


レ級 「なんかバレそうだけど バレたらバレたで怒られればいいだけか?明日が楽しみだなー!」タッタッタッ…













夜中ー提督室



提督 「…」カリカリ… 未だ仕事中


提督 「…」パサッカリカリ…


…バキっ!!


提督 「っ!?」手に持って使用していたシャーペンが折れる


提督 「…シャーペンが折れた?」


提督 「俺そこまで力入れてないはずなんだが…しかもこのシャーペン ヲ級からもらったやつ」


提督 「…なんか不吉な予感がするな」


提督 「…とりあえずシャーペン治そう 真ん中が折れただけだからテープで治るだろ?」カタッ タッタッタッ…













朝ー提督の部屋



提督 「すぅ…すぅ…」


コンコンっ


提督 起きてるか?


提督 「すぅ…すぅ…」


…入るぞ


ガチャっ


ヲ級 「…やっぱり寝てる」ハァ…


提督 「すぅ…すぅ…」


ヲ級 「提督の事だから夜遅くまで仕事をしてたんだろう?まったく」タッタッタッ…


ヲ級 「提督 起きろ?もう朝だぞ」ユサユサ


提督 「すぅ…すぅ…」


ヲ級 「…起きそうにないな まぁいいか?朝食だけ作っておけば良いだろう」タッタッタッ…


ヲ級 「行ってくる 提督」ガチャッ


パタンッ…


提督 「……どこに行くんだ?あいつ」













ヲ級の部屋



ヲ級 「…」椅子に座って待機してる


タ級 「…「同じく椅子に座って待機してる


混んっ


レ級だ 入ってもいいか?


ヲ級 「大丈夫だ 入っていいぞ」


ガチャっ


レ級 「入るよー」


タ級 「やっと来たか 遅いぞ」


レ級 「時間通りに来たんだけど…?」パタンッ…タッタッタッ


タ級 「普通は三十分前に来るもんだ」


ヲ級 「いや三十分前に来られても私が困るんだが」


タ級 「なんでだ?時間が来るまでに作戦を立てて準備良く出発出来るじゃないか」


ヲ級 「作戦立てても意味無いだろ 今回は艦娘が一人で行動してる奴を見かけたら捕獲するだけなんだから」


タ級 「備えあれば憂いなしと言うじゃないか」


レ級 「一人相手に備える必要ないんじゃないかな?」


タ級 「…」


ヲ級 「…まぁとりあえず 全員集まったから話を進めよう」


タ級 「…うん」


ヲ級 「今回の作戦はさっきも言った通り 単独又は少数で行動してる艦娘を捕獲する事だ」


ヲ級 「一人か二人ぐらいで行動してる艦娘を見かけたら奇襲をかけて大破させる 大破させたら気絶させて連れて帰ってくる これが今回の目的だ」


レ級 「あのさ 思ったんだけどなんで大破させて連れて帰ってくるの?沈めても良くない?」


ヲ級 「連れて帰って来れば提督が喜ぶ だから沈めないで連れて帰ってくる」


タ級 「…なんで喜ぶんだろうな 提督は艦娘を恨んでるんじゃないのか?」


ヲ級 「恨んでいるが殺すことは出来ないらしい 女を虐めるのは好きじゃないと言ってた」


レ級 「さすが提督 かっこいい!」


タ級 「そこでかっこいいを使うか?」


ヲ級 「まぁとにかく 作戦は以上だが…すぐ出発出来るか?」


タ級 「もちろんだ!すぐ出発出来るぞ」


レ級 「私も大丈夫だよ はやく艦娘を倒したいなぁ!」


ヲ級 「よし!全軍出撃!」


タ級&レ級 「「了解!!」」


タッタッタッ…











海軍本部付近



ヲ級 「ここくらいならバレないだろ」 海軍本部から約百km離れた場所に待機する


タ級 「いやバレるだろ こんな近くに居たら…」


レ級 「大丈夫でしょ 今のところ気づかれてないみたいだし」ウーン


タ級 「不安だ…」


ヲ級 「とにかく今はここで待機して艦娘が単独で行動したところを狙うぞ」


レ級&タ級 「「了解」」








数十分後…



タ級 「…飽きた」


レ級 「同じく飽きた…」ハァ…


ヲ級 「お前達…飽きたなんて言うな!敵が単独行動するまで待ち続けるんだ!」


タ級 「でももう三十分以上もここで待機してるんだぞ?飽きがきてもおかしくないぞ」


ヲ級 「十分で音を上げるな…」


レ級 「…っん 誰か出てきたよ」


タ級 「やっと来たか!相手は誰だ!」ジャキッ


ヲ級 「あれは…武蔵か」


レ級 「超大型戦艦じゃん!あいつを生け捕りにしたら提督喜びそうだな!」


タ級 「だな 敵の兵力が一気に落ちるはずだ これはまたもないチャンス!」


ヲ級 「しかも一人で行動してる 追いかけるぞ!」


タ級&レ級 「「了解!!」」


ザァー…







南我原鎮守府付近海域



ザァー…


タ級 「あそこの建物に入ったぞ」ザー…


レ級 「ここは…?」


ヲ級 「南我原鎮守府だ ここの提督は怠け者で仕事をしないって聞いたことがある」


レ級 「私たちの提督とは大違いだね」


タ級 「よくクビにならないな 普通ならクビが飛ぶはずだろ?」


ヲ級 「いや多分その提督はもう居ないと思う」


レ級 「なんでわかるの?」


ヲ級 「この前私達が提督と一緒に行動してた艦娘達を生け捕りにしようとした奴らを覚えてるか?」


タ級 「…女提督の時か?」


ヲ級 「そうだ あのとき援護に来た南という提督も覚えてるか?」


レ級 「あの睨みつけを使ってきた奴だよね もちろん覚えてるよ」


タ級 「そいつがどうかしたのか?」


ヲ級 「あいつは南提督って呼ばれていた 南が付いてるということはここの提督なんじゃないかと思う」


レ級 「…ありえそうだね」


タ級 「てことはここの提督と戦闘になったらまずいかもしれないな」


ヲ級 「一応あいつの睨みつけは回避出来るが今の私達だけじゃ大量の艦娘達で責められたら殺られる可能性が高い 出来るだけ大勢の戦闘は避けたい」


レ級 「だな」


タ級 「…っん?三時の方向からなにか来るぞ」


ヲ級 「なに?何人だ」


タ級 「…二人かな しかもこっちに近づいて来てる」


ヲ級 「一旦ここから離れるぞ」


レ級&タ級 「「了解!」」


ザァー…






提督(南) 「…」ザァー…


瑞鳳 「…」///ザァー…



ヲ級 「…あいつはあの時の提督」スチャッ… 遠くから持ってきていた双眼鏡で見を覗いて観察する


タ級 「もう一人もあの時いた艦娘だな」


レ級 「…鎮守府に入ったね 今帰還したのか」


タ級 「朝早くからどこかに出かけていたのか?」


レ級 「だとしたらもったいない事したね 提督が不在してる時に攻めてれば独占できたかもね」


ヲ級 「いやさすがにそれはまずい 提督が不在してたとはいえ、艦娘の数が多かったりしたら返り討ちに合う可能性がある」


レ級 「…それもそうだね」


タ級 「あいつらはもう中に入ってったけどもう少し近づくか?」


ヲ級 「もう少しここで様子を見よう ここからでも偵察はできる」


タ級 「了解」


レ級 「…あれ 今度は鎮守府から誰か出てきたよ」


ヲ級 「…っえ?」




武蔵 「…」ザァー…




タ級 「武蔵?ずいぶんと早いお帰りだな 南提督が帰って来て間もないのに」


レ級 「でも早く出てきてくれて良かったね 待つのは面倒臭いからね」


ヲ級 「よし 二人共、武蔵にわざと見つかって誘きよせるぞ」


タ級 「どこまで連れていくんだ?」


ヲ級 「南西諸島海域の入口ぐらいまで連れていけば平気だろ 海軍基地から距離を離せば援軍呼ばれたところですぐには来れん」


レ級 「よし!さっそく見つかって誘き寄せよう!」


ザァー…




武蔵 「…」ザー…


武蔵 「(ここまではやはり距離があるな

海軍本部から海を渡って行くと時間かかってしょうがない)」


武蔵 「(しかしなんで私なんだ?私ではなく駆逐艦とかに任せた方が燃料の消費が少ないうえ、伝言なら電話でもできるだろうに)」


武蔵 「…まぁいい 考えるだけ無駄なような気がしてきた さっさと帰ろう」



ヲ級 「よし 目立つように動くぞ!」


タ級&レ級 「「了解!!」



武蔵 「…っん?」チラッ



ヲ級&タ級&レ級 「「…」」ザァー…



武蔵 「…敵艦?なんでこんなところに」


武蔵 「…敵は三体か 単体だがなんとかなるだろう」ザァー…



レ級 「こっちに向かってきたよ いい鴨が釣れた!」


ヲ級 「ねらい通りだな このままおびき寄せるぞ」


タ級&レ級 「「了解」」


ザァー…








南西諸島海域



武蔵 「…」ザァー…



レ級 「上手くこっちまで来たね 罠だとも知らないで」ザァー…


タ級 「と言うか普通ここまで来るか?私なら追いかけるのを止めて帰るが」


ヲ級 「タ級 レ級 そろそろ戦闘準備をしろ 一気に仕掛ける」


レ級 「おぉっ!やっと戦闘が出来る!」


タ級 「いつでも大丈夫だ!指示は頼むぞ」


ヲ級 「わかってる」



武蔵 「…」ザァー…


武蔵 「(…敵艦隊を追いかけていたらここまで来てしまったな さすがにまずいな)」ザー…


武蔵 「(この辺は深海棲艦が多いから一気に攻められたらやられる可能性が高い…引き返そう)」ザーッ 進むのをやめて海軍がある方に体を向けようと…



ヲ級 「(止まった 今がチャンス!)」


ヲ級 「狙え!」


タ級&レ級 「「っ…」」ジャキッ 武蔵に46cm三連装砲を構える


武蔵 「ーっな!?」


ヲ級 「撃てー」


タ級&レ級 「「沈めっ!!」」ボボボボゥン!!!!


武蔵 「(まずい!)」スッ


ボガァァァン!!!!


武蔵 「っく」その場で一度止まったことですぐに逃げられず、換装を盾にしてダメージを小破以下に抑える


タ級 「っち!防がれたか」


レ級 「残念」


ヲ級 「休んでる暇はないぞ 狙え!」


タ級&レ級 「「了解!!」」ジャキッ


武蔵 「ーっち なめるなー!」ジャキッボボゥン!!!!


ヲ級 「二手に分かれて避けろ!」


タ級&レ級 「「了解!」」ザァー!!…



武蔵 「(二手に分かれてきたか…まずいな どちらかを倒さないとキツイ 先にレ級をやるか)」ジャキッ レ級に主砲を向けて狙いを定める


レ級 「おっ?私狙われちゃってる〜!当てられちゃ〜う!」ザァー!!…


武蔵 「死ねぇ!!」ボボゥン!!!!


レ級 「ファイヤー!」ボボゥン!!!!



ガチィンッボガァァァン!!!! 武蔵の撃った弾とレ級の放った弾が互いに当たり爆発する


武蔵 「もう一発!」ジャキッ



タ級 「後ろも気にした方がいいぞ」ジャキッ レ級に夢中になってる武蔵の隙をついて背後を取る


武蔵 「っな!?(いつの間に!?まず)」スゥ… 即座に主砲を盾にして守りを…


タ級 「死ね」ボゥン!!!!



バァンッ!!!!


武蔵 「くぅぅっ!!」即座に主砲で防いだが爆風や反動で換装が損傷し小破する


タ級 「っち!また換装で防がれたか」ザァー…


レ級 「低速艦のくせに身を守る時は早いね」


武蔵 「はぁ…はぁ…くそっ!!」


武蔵 「(何なんだこの二人は!同じ戦艦なのに何故こんなにも早く動ける?ありえないぞ!!)」ハァ…ハァ…


ヲ級 「戸惑っているようだな?まっ当たり前か この二人が何故こんなに早く動けるのか不思議でしょうがないだろ」


武蔵 「…勝手に心を読むな 確かに気になるが今はお前達を倒すことを考えなければな」ジャキッ ヲ級に主砲を向けて狙いを定める


ヲ級 「倒せると思うか?私達三人とお前一人で」


武蔵 「倒してやるさ この命に代えてもな!」


ヲ級 「…甘い考えだ」


レ級 「…」ザァー…ジャキッ 武蔵の後ろについて主砲を構える


タ級 「…」ザー… ジャキッ 同じく武蔵の後ろについて主砲を構える


武蔵 「(まずいな さっきの二人が後ろについて挟み撃ちに…)」


ヲ級 「タ級 レ級 お前達は手を出すな」


タ級&レ級 「「わかった」」ジャキッ 銃口を下げて狙うのをやめる


武蔵 「…っえ」


ヲ級 「三対一でやったらお前は確実に負ける…だがそれではつまらない 私と一対一でやらないか?」


武蔵 「…ナメてるのか?この私を」


ヲ級 「別にナメてるわけじゃない 三対一でやったら早く終わってしまうではないか?もっと楽しみたいじゃないか!」ニタァ


武蔵 「ナメやがって!!貴様らなんか私一人で倒してくれるわ!」ボゥン!!


ヲ級 「無駄だ」スッ


艦載機 「「」」バババババ!!!!!!…



ボガァァァン!!… 艦載機の弾が武蔵の放った砲弾に当たり爆発する


武蔵 「まだだ!」ボボゥン!!!!


ヲ級 「何度やっても無駄だ」スッ


艦載機 「「」」バババババ!!!!!!…



ボガァァァン!!!!…


武蔵 「くそっ!!」ザァー… ヲ級から距離を取り接近戦から中距離戦に持ち込もうと…


ヲ級 「…」スッ


艦載機 「「」」ブーン… 離れていく武蔵を追いかける



武蔵 「(くそっ!!何なんだこのヲ級は!全く歯が立たん 本当に正規空母か!?)」


武蔵 「(撤退したくとも後ろには戦艦二人がいるから逃げられない…どうする!!)」


ヲ級 「どこへ移動しようと無駄だ お前は私達から逃げられない…だから」


ヲ級 「早く死ね」スッ



艦載機 「「」」バババババ!!!!!!… 武蔵がいる場所に四方八方放ち逃げ道を塞ぎながら当てに行く


武蔵 「くそっ!!」スッ


ボガァァァンッ!!!!


武蔵 「くぅっ!!」中破


ヲ級 「まだ生きようとするか 今ので楽に死ねばよかったものを」


武蔵 「そう簡単にあきらめられるか!僅かな勝率がある限り 私は諦めない!」


ヲ級 「その勝率は何%だ?今の現状で勝つ確率なんて高くはないだろう」


武蔵 「っ…」ギリ…



レ級 「…ねぇヲ級 捕獲するんじゃなかったの?」


ヲ級 「気が変わった 後は頼む」


タ級 「いいのか?」


ヲ級 「構わない なんか捕獲する気失せた」


レ級 「殺しちゃっていいの!?」

٩(✪▽✪)۶


ヲ級 「あぁ 逃げないようにはするから楽しんでいいぞ 時々私も攻撃すると思うが」ザァー…


レ級 「やったー!!やっと暴れられるぞー!!」


タ級 「倒していいならハンデする必要はないな 思う存分暴れてやるか!」


武蔵 「全員倒してやる!!」スチャッ


武蔵 「うおぉぉぉぉぉっっっ!!!!」ボボボボボボゥン!!!!!! レ級達がいる方向に狙いを定めずがむしゃらに発砲する



タ級 「遅い」シュンッ バシャンッ!!


レ級 「はっずれ〜!」シュンッ バシャンッ!!


武蔵 「くそっ!!」



ヲ級 「死ね」スッ


艦載機 「「」」ブーン!!


武蔵 「そんなの!!」スチャッ 副砲を構えて艦載機を撃ち落とそうと…


レ級 「スキあり!」ボゥン!! 武蔵が艦載機に目がいった瞬間を突いて攻撃する


武蔵 「なっ!?」サッ!! すぐさま換装を盾にして身を守る


バァンッ!!!!


武蔵 「くぅっ!!」中破


タ級 「よそ見してると危ないぞ」ザァー…スチャッ レ級とは反対方向に移動して武蔵の背後から狙いを定める


武蔵 「くそっ!!」スチャッ すかさずタ級の存在に気づき主砲を構え…


ヲ級 「馬鹿が」スッ


艦載機 「「」」バババババッッ!!!!


武蔵 「があぁあぁぁっっ!!!!!!」バァンッ!! 艦載機の攻撃を集中攻撃され大破する


タ級 「遅い そんなんじゃ私たちに勝てないぞ」ザァー…


レ級 「大和型戦艦の二番艦だって言うからどのくらい強いのかなって思ってたけど期待ハズレだね」


ヲ級 「こんな奴相手にもならない」


武蔵 「はぁ…はぁ…くそっ!!」


武蔵 「(なんだこいつらは!!他の敵艦とは全く異なる強さだ!しかもこの敵戦艦の動き…まったく読めない!!)」ハァ…ハァ…


レ級 「あ〜あ?なんか弱すぎて飽きちゃったなぁ トドメ刺していい?」


タ級 「別に構わないぞ ただし無残に殺せよ」


レ級 「了解!」ザー…


武蔵 「っく!(身体が…動かん!)」


レ級 「もっと楽しめると思ったんだけどなぁ?残念だったよ」スチャッ 武蔵に四十六cm三連装砲を向ける


武蔵 「(…すまない 上官…大和…先に逝かせてもらう…)」ハァ…ハァ…


レ級 「それじゃあね?戦艦武蔵」スゥ…



…ドゥンッ!!


レ級 「っ!!」ザァー!!… すぐさま武蔵から離れて距離を取る


小型ミサイル 「」バシャァンッ!!…プカァ… 小型ミサイルが海に落ちてきて武蔵の目の前で浮かぶ


武蔵 「…っえ」



提督(南) 「うおぉぉぉぉぉっっっ!!!!武蔵ーっ!!」ドーンドーンドーンドーンッ!!!!!! 狙いを定めて装備してる小型ミサイルを放つ


レ級 「危なっ!?」ザァー…


タ級 「よっと」ザァー…


ヲ級 「…あいつは」バババババッッ!!!!…バーンッ!! 提督(南)が放ってきた小型ミサイルを艦載機の攻撃で防ぐ



提督(南) 「大丈夫か武蔵!まだ生きてるか!」ザァーッ!!


武蔵 「…a maverick?何故ここに」ハァ…ハァ…


提督(南) 「話は後だ 動けるか?」


武蔵 「…すまない かなり体力を消費してしまってな まだ動けん…」ハァ…ハァ…


提督(南) 「…ほら」スッ…ポイッ


武蔵 「おっと!…これは?」ポスッ 小型のケースを渡される


提督(南) 「少量だが弾薬と燃料、バケツの中身を少量持ってきた 少しでも補給しとけ」スー…スチャッ サーベルを鞘から抜いて構える


武蔵 「…すまない 助かる」ハァ…ハァ…



レ級 「またこの人かぁ 厄介な人が来たね」


タ級 「だがこいつの対象法はもう知ってる 目を長くつぶったら目を合わせなければいいだけだ」


ヲ級 「そうだ 二人ともくれぐれも気をつけろ」


レ級&タ級 「「了解!」」



提督(南) 「…」


武蔵 「a maverick こいつらはかなり強いぞ!気をつけろ!」


提督(南) 「わかってるよ」スチャッ


ヲ級 「(あの提督は睨みつけだけ気をつければ余裕で勝てるだろう なら二人に挟み撃ちさせて潰してやるか)」


ヲ級 「レ級 タ級 挟み撃ちにして撃て」


レ級&タ級 「「了解!」」ザァーっ

!!…


提督(南) 「…」スゥ…スチャッ サーベルをしまい両腕に装備されている四連装機関銃を構える


提督(南) 「っ…」ダダダダダダダダダダッッッ!!!!!!…


タ級 「…なんだあの武器 機関銃?」カンカンカンカン… 当たっているがほとんどダメージ0


レ級 「バカにしてるのかな?」カンカンカンカン…


ヲ級 「………」



提督(南) 「やっぱり機関銃じゃむりか まぁ知ってたけど」ガシャッ 前に突き出した機関銃を腕の長さまでしまい収める


提督(南) 「やっぱりこっちじゃないとダメか」スチャッ 再びサーベルを抜き取り構える


ヲ級 「(…舐めてやったわけじゃなさそうだな 何の為にやったのかはわからないけど、とりあえず二人にもう一度指揮を出すか)」


ヲ級 「タ級 レ級 動きを止めるな 攻撃しろ」


レ級 「あいよー!」ザーッ…


タ級 「了解!」ザーッ…


提督(南) 「…」



ヲ級 「(…よし いい配置に着いたな)」スゥ…


ヲ級 「撃てー!!」


レ級 「当たれー!」ボゥンッ!!


タ級 「死ねー!」ボゥンッ!!



武蔵 「避けろ a maverick!当たったらバラバラに…」


提督(南) 「【…剣技 弾返し!!】」スゥ…ガキィン!!!! サーベルの切れない部分で向かってきた四十六cm砲弾をはじき返す


レ級 「…っえ」 ヒュンヒュンヒュンヒュン… 弾が回転しながら落ちてくる


タ級 「はっ?」 ヒュンヒュンヒュンヒュン…



バァンッ!!!!!!


レ級 「くあぁっ!!?」大破


タ級 「くうぅっ!!!!」大破


ヲ級 「タ級!!レ級!!」



武蔵 「ーっ!!?」


提督(南) 「…あまり傷つけさせたくなかったけど勘弁してくれよ?」スゥ…


ヲ級 「大丈夫か二人とも!!」


レ級 「いてててて!なんだよあの提督!?弾をはじき返してくるなんて聞いてないよ!」ザァー… すぐさまヲ級の元に戻ってくる


タ級 「あまりの驚きで反応が遅れた 油断した!」


ヲ級 「くそっ!(あのやろう!!)」スッ 艦載機に指揮をだそうと…


提督(南) 「次はお前が相手か?」


提督(南) 「俺はお前達が引いてくれればこれ以上危害は加えない 大破したふたりを安全に連れ戻せるが…どうする?」


ヲ級 「…」


レ級 「…ヲ級 私はまだ戦えるよ」スチャッ


タ級 「私もだ このまま戦闘を続けよう!」スチャッ


ヲ級 「…いや ここは一旦引こう」


タ級 「なんでだ!このまま押し切れば…」


ヲ級 「二人とも大破してる このまま闘ったら轟沈するかもしれない」


レ級&タ級 「「っ…」」


提督(南) 「手を引いてくれんのか?」


ヲ級 「二人はな」


提督(南) 「…っえ」


ヲ級 「今度は私が相手する お前を生かしておくといろいろと厄介そうだからな」スゥ…


バシュシュシュシュシュンッ!!!!!!!!!!!! 最大積載量の艦載機を二百機発艦させる



提督(南) 「っ!!?」


ヲ級 「(提督が作ってくれたこの装備でこいつを倒す 二人を傷つけた事を後悔させてやる!!)」


ヲ級 「タ級 レ級 お前達は先に撤退しろ あいつは私が殺る!」


タ級 「何言ってるんだ!お前が戦うなら私も戦う!」


レ級 「私も戦うよ!」


ヲ級 「だめだ お前達は大破してるから戦ってもやられるだけだ 私なら大丈夫だから撤退してくれ」


タ級 「だが!」


ヲ級 「それに見てみろ あいつの手を」


レ級 「っえ?」



提督(南) 「っ…」プルプル… 微弱ながら手が震えてる


武蔵 「…a maverick?」



タ級 「…手が震えてる?」


レ級 「なんで?あいつが怖気づくような奴には見えないけど」


ヲ級 「おそらくさっきの弾返しで体力を一気に使ったんだろ 四十六cm弾は重いからな そうだろ?」


提督(南) 「…まさかバレるとは思わなかったな」


提督(南) 「その通りだ 弾返しは弾の大きさによって体力の消費が違うんだ 四十六cm弾をはじき返す時は一気に体力を使わないとはじき返せない」


ヲ級 「さっき二人の弾を片手ではじき返したから余計に体力を使ったんだろ」


提督(南) 「ご名答 普通なら両手でやらないと体力が一気になくなるからな 片手じゃ一〜二発ぐらいしかはじき返せない」


ヲ級 「今回は二人同時…しかも分かれて攻撃したから片手でしか出来なかったからよけいだな」


提督(南) 「気持ち悪いな なんでそこまでわかるんだよ」


ヲ級 「頭の回転は早い方でな リーダーとして常に動いてるからそのおかげだろ」


ヲ級 「さて…お喋りはここまでにしてそろそろ死んでもらおう」


提督 「…っへ やってみろ!」スチャッ


ヲ級 「タ級 レ級 早く基地に帰って治してこい 提督が心配する」


タ級 「…わかった けど!まずいと思ったらすぐ戻ってくるんだぞ!」


ヲ級 「わかってる」


レ級 「絶対だよ!」


ヲ級 「お前達を残して沈んだりしないから安心しろ だから早く行け」


タ級&レ級 「「…」」


ザァー…


タ級&レ級 「「(ヲ級…絶対戻って来いよ!!)」」ザー…



提督(南) 「…なぁ 今提督って言ったか?お前のところにも提督がいるのか?」


ヲ級 「お前には関係ない さぁ始めよう」


提督(南) 「…」スチャッ


武蔵 「…a maverick 私が囮になるからお前は撤退しろ あの艦載機の数を相手するのは無理だ!」


提督(南) 「囮になる?何言ってんだ武蔵」


提督(南) 「お前が囮になるくらいなら俺が囮になってやるよ?」ニヤッ


武蔵 「…っえ」


ヲ級 「目標に狙いを定めろ!」


全艦載機 「「」」スチャッ


ヲ級 「(こいつだけは必ず倒す 確実に殺す!!)」


提督 「俺は仲間を見捨てない お前が沈むなら俺も沈む」


提督 「誰かを見捨てるぐらいなら俺は死んだ方がマシだ!!」


武蔵 「…a maverick……」


ヲ級 「撃てー!!」


全艦載機 「「」」バババババッッッ!!!!!!…


提督(南) 「剣技 高速弾返し!!」


提督(南) 「うおぉぉぉぉぉっっ!!!!」キキキキキキィンッッッ!!!!!! 向かってくる艦載機の弾をヲ級に向けて跳ね返していく



ヲ級 「ほぉ?今度は小振りで弾を跳ね返してきたか でも跳ね返しても無駄だ 跳ね返してきた弾は次の弾とぶつかって私の元には来ないぞ」 バババババッッッ!!!!!!


提督(南) 「ーっち!」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


ヲ級 「それにさっき四十六cm弾を跳ね返したから長くは持たないだろ?振るのを諦めて楽に死ね」 バババババッッッ!!!!!!!


提督(南) 「〜っ!!!!」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


武蔵 「(…だめだ このままではa maverickの体力が切れて蜂の巣にされる!なんとかしなくては!)」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


武蔵 「(だが私の四十六cm三連装砲はみんなやられてる…a maverickが持ってきてくれた少量のバケツで一つはなんとか動かせるが持ってきてくれた弾薬があまりにも少なすぎる…どうする)」



小型ミサイル 「」プカァ…プカァ…… 先程南提督が放ったミサイルが武蔵の近くに浮かんで近寄ってくる


武蔵 「……これはa meverickが放ったミサイル……っ! これなら!」



提督(南) 「ーっ!!!!」キキキキキキィン!!!!…


ヲ級 「(このまま押し切れば確実に殺れる こいつだけは仕留めなくては!)」


提督(南) 「〜っくそ!!」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


シュンッ…ブスっ!!


提督(南) 「っく!!」無数に撃ち込まれる弾を防ぎ切れず身体に撃ち込まれる


武蔵 「a maverick!!」


提督(南) 「ーっち!!」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


ヲ級 「そろそろ限界のようだな さっさと諦めて死ね」 バババババッッッ!!!!!!


提督 (南)「ーっ!!!!」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


武蔵 「(くそっ!弾は一発しかないがやるしかない!このままではやられるだけだ!!)」スチャッ ヲ級に小型ミサイルを装填した副砲を向ける


ヲ級 「どんどん撃て!相手の体力が切れるまで撃ち続けろ!」 バババババッッッ!!!!!!


提督(南) 「ーっ…!!」キキキキキキィン!!!!!…ブスブスッ 弾が身体に撃ち込まれていく


提督(南) 「(くそっこのままじゃ…!!)」キキキキキキィンッッッ!!!!!!


ヲ級 「(よし ここで一気に決めれば!)」



武蔵 「当たれぇぇ!!!!」ボゥンッ!!!!


提督(南) 「っ!!」ヒュンッ!! 武蔵が放った小型ミサイルが横を通り過ぎる



ヲ級 「まだ残っていたか 無駄な足掻きを」スッ



全艦載機 「「」」バババババッッッ!!!!!!


ボガァァン!!… 艦載機の攻撃で小型ミサイルは破壊される


武蔵 「くそっ!」


ヲ級 「そんな攻撃が私に届くとでも…っ!!」ハッ


提督(南) 「ーっ…」ザァァーっ!!!!… 一瞬の隙を突かれてヲ級の目の前まで近づいてくる


ヲ級 「(バカなっいつの間に!!)」


提督(南) 「ありがとよ武蔵 おかげでスキができたよ」スチャッ


ヲ級 「(まずい!!)ぜっ全艦載機撃…」



烈風 「「うてーっ!!」」バババババッッッ!!!!!!…



艦載機 「「」」ババババババァンッッッ!!!!!! ヲ級の艦載機に集中砲火され撃ち落とされていく


ヲ級 「ーっな!?」


ヲ級 「(烈風か!一体誰がどこから!?)」




瑞鳳 「…」スゥ… かなり離れたところから発艦させていた



ヲ級 「(あそこからか!くそっ見逃してた!)」


提督(南) 「一撃で終わらせてやるよ」スチャッ


ヲ級 「(まずい、やられる!!)」


提督 「【一ノ太刀 一騎当千】」ザーッ!!!! 物凄い勢いでヲ級に近づき目の前まで接近してくる



ズバァァン!!!!!!


提督(南) 「…」ザァー…スチャンッ ヲ級の背後に周りこみサーベルを鞘に収める



全艦載機 「「」」ボガァァァン!!!!!!


ヲ級 「…っえ」自分自身は無傷だが艦載機が全滅する


提督(南) 「勝負ついたな 艦載機なしじゃ戦いにくいだろ 早くお前も帰れ」


武蔵 「(…見えなかった 今、なにをした……?)」


ヲ級 「…お前 ふざけてるのか?なぜトドメを刺さなかった 敵同士だろ!」


提督(南) 「…死にたかったのか?そいつは残念だったな 俺は敵艦を戦闘不能にするだけであって沈めたりはしないようしてるんだ 悪いな」


ヲ級 「それはなぜだ 私達を沈めないで恩を売るつもりか!」


提督(南) 「恩?そんなんじゃねぇよ 俺は誰も殺したくないから最悪大破までにしてるんだ 勘違いしないでくれ」


ヲ級 「誰も殺したくない?お前は馬鹿か 敵を生かしておくという事はまた戦うことになるんだぞ?助けられた恩があるから戦わないで済むと思ったら大間違いだぞ!」


提督(南) 「…なんだ じゃあお前は今すぐ死にたいのか?」ギロッ!!


ヲ級 「っ!!」ビクッ


提督(南) 「俺は同じ深海棲艦と戦うのなんかどうでもいい 来たらきたでまた戦闘不能すればいい…だけど」


提督(南) 「自分の命を自ら捨てようとする奴はすげぇ腹立つんだよ!」ギロッ!!


ヲ級 「っ…」プルプル… 気迫で押されて震え上がる


ヲ級 「(なんだ この人間は…私が気迫で押されてるだと?)」プルプル…


ヲ級 「(ありえない!反乱軍トップの私が人間相手に…!!)」タラー…


提督(南) 「俺がわざわざお前を生かしたのは殺したくないからだ 生きてる奴は一つしか命がないんだぞ?艦娘だって作ればいくらでも同じ奴は出てくる」


提督(南) 「だけど作られた同じ艦娘だってそいつの命は一つだけだ お前だって量産されればいくらでも出来るがお前はお前だろ トドメを刺れなかったからって殺されようとするんじゃねぇよ!」


ヲ級 「………」


提督(南) 「お前の気持ちはわからなくもない 敵に情けを見せてるのと一緒だからな?だけど自分の命ぐらい大事にしろ」


提督(南) 「わかったらとっとと帰れ 俺はもう戦う気はないから殺されようとしても殺さねぇからな」


ヲ級 「…次は必ず殺す 次会った時、生かしておいた事を後悔するんだな」


提督(南) 「別に後悔なんかしねぇよ その時は運が悪かったと思うだけだ」


ヲ級 「…」


ザァー…













この作品の続きは【反乱軍提督2】になります

かなりの亀投稿ですが今後とも反乱軍提督をよろしくお願いしますm(_ _)m


後書き

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