2018-07-10 06:02:00 更新

概要

修正が完了しました(2018/7/10)
この作品には設定があります(詳しくは前書きをご覧ください)
話しのスタートは太郎丸が生きてるアニメ版を使います


前書き

和野方長谷(なぎのがたながや)

性別 男
年齢 19
接近武器 刀
サブ接近武器 サバイバルナイフ
遠距離武器 スナイパーライフル
荷物 食料や水、組み立て式スナイパーライフルケース、酒を持っている



情報

右手に包帯を巻いてる(深い傷跡あり)
かなりの低体温(通常体温26度…?)
学校には行ってない(高校も行ってない)
身体能力は高いが頭は残念…?
動物に好かれない






設定内容(重要)

1、和野方長谷の右手の深い傷は一生治りません(理由あり)
2、和野方長谷にはめぐねぇが見える事にします(見える時と見えない時があります)
3、バイオハザードに出てくるネメシス(追跡者)やゾンビ犬が登場します(ハンターやリッカー、その他は出しません 多分)
4、雨の日や夜でもゾンビが外や学校内に居る事にします(原作の方では生前の記憶があるとの事で少なくなっているらしいですがその設定は若干なしにします)
5、戦闘要員は基本 恵飛須沢胡桃、和野方長谷とします(例外の時あり)
6、スナイパーライフルの弾数制限は無限とします(チートですがごめんなさい…弾数を決めるとわからなくなるからです)
7、本作と同様 ゾンビは走れない、思考能力がない、音や光に反応、動くものに反応することにします(ネメシスは走って追跡ありにします)
8、削除
9、未成年ですがお酒を飲むシーンを入れます(タバコはなしとします)
10、和野方長谷は戦闘能力は高いが頭が悪い事にしま…す?
11、一応恋愛を入れるつもりはありませんが良い雰囲気や抱きつき、酔ってキスシーンを入れるかも知れません(断定はできません)
12、バイオハザードに出てくるハーブや応急スプレー等は出てきません(主に薬感類なし)
13、本の方では美紀が居る時点で太郎丸は死んでいますがTVアニメ版を使うので太郎丸は生きていることにします(元々、美紀と一緒に居た圭以外の生存者はアニメ版の方では出て来ないので圭以外の生存者はいなかったことにします)
14、文がなんかおかしいと思うところが存在しますが間違えてません ちゃんとした理由がありますのでご注意ください(脱字や誤字、文脈がおかしいと思う所は存在すると思いますがごめんなさい…自分頭良くないので)

ネタバレも入っていますがご勘弁下さいm(_ _)m






















雨の降る夜ーとある路上



ザー…


ゾンビ 「アー…」ノソ…ノソ…


ゾンビ2 「アー…」ノソ…ノソ…


パシャッパシャッパシャッ…


ゾンビ 「アー…?」フイッ…


ザンッ!!


ゾンビ 「」ズルッ…


バチャンッ!!ビチャビチャ… 首が取れて水溜りの上を転がっていく


ゾンビ2 「アー…?」フイッ…


和野方 「」ザンッ!!


ゾンビ2 「」ズルッ…


バチャンッ ビチャビチャ…


和野方 「…他は近くに居いいな?」キョロキョロ


ザー… 雨が降っている音だけで周りには人影が見えない


和野方 「…いなさそうだな よし進むか!」タッタッタッ!!…


和野方 「(にしても、生存者は誰一人いないな ここら辺歩き回ったけどゾンビしかいねぇ…もう生きてる人はいないのか?)」


和野方 「(…いや、生きてる奴は絶対いるはずだ!なんとしてでも見つけないと!!)」タッタッタッ!!…


俺は和野方長谷 本来なら大学一年になってる筈のごく普通の一般人…?だ


ある事件から数ヶ月が経って、俺は雨降る夜の街を走っていた


そのある事件とは突然ゾンビが現れた事だ


ゾンビなんてアニメや漫画だけかと思ってた そんなの存在しないと思っていた…でも、現実に存在した


ゾンビは人間を食べて肉を捕食する…人間の肉って旨いのか?俺の聞いた話じゃ酸っぱいって聞いたぞ?


…まぁ、そんな事はどうでもいい あいつらに噛まれた奴は感染して数時間後にはあいつらの仲間入りになってしまう 絶対に噛まれないようにしないといけない


でも、なんでゾンビがこの世に存在した?誰かが作らない限りゾンビなんて作れないはず…

…いや、この広い世界だ 誰かしら人を生き返らそうとする科学者ぐらい居てもおかしくないか


実験に失敗して生き返ったゾンビが研究所から脱走して周りに被害を及ぼした…そんな所だろう


まったく…考えただけで苛立ってくるよ



和野方 「…」タッタッタッ!!…



とにかく、なんとしてでも生存者を見つけて共同しないとといけない


仲間がいれば一人で居るよりずっと安全だ 俺一人じゃ落ち着いて寝られやしない


…いや、【共同じゃなくて救わなくてはいけない…】


和野方 「…」タッタッタッ!!…


和野方 「(とにかく、生存者を一人でも多く見つけないと!)」タッタッタッ!!…


ザー…













巡々丘学院高校ー門前



ザー…


和野方 「…学校か けっこうガラス割れてるな この様子だとここも相当荒れてたんだろうな?現にゾンビが歩き回った跡があるし」


和野方 「…一応学校は避難場所としても使われる場所だったよな だとしたら生存者がいたりするかな?」


和野方 「…いや、期待はしない方がいいか かなり荒れてると言うことはかなり被害を受けたって事になるから生存者がいる可能性は低いか…」


和野方 「…でも、そろそろ身体を休めとかないと明日辛いからな?今日はこの学校の中で休むとするか」


和野方 「安全な所があればいいけど…」タッタッタッ…


ザー…













巡々丘学院高校ー校舎内



和野方 「…やっぱり中も結構荒れてるな 下駄箱やら上履きがしっちゃかめっちゃかだ」タッタッタッ…


和野方 「にしても暗いな…当たり前か 電気が通ってるわけないからな」スッ 懐中電灯を取り出して手に持つ


カチッ


和野方 「あんまり電気付けたくないんだよな 奴らが光に気づいて襲ってくる可能性が高まるから…まっ見えない方がもっと危ないがな」


和野方 「…」スゥ… 廊下を照らして奥を見る


和野方 「(誰かが歩いた形跡…全然わかんねぇな 今もゾンビが徘徊してるとなると今ある歩き跡は全部ゾンビの歩き跡だろう まったく迷惑な奴らだ)」


和野方 「…とにかく、中を探索して寝泊まり出来そうな所を探すか かなり走ったから体力の限界がもう少しで来そうだな」


和野方 「頼むからゾンビ来るんじゃねぇぞ…」タッタッタッ…













校内徘徊中



和野方 「…」タッタッタッ…


和野方 「(特に中は変わったものとかはなさそうだな 一応生存者がいないか探索したけどそれらしき物が何一つ見当たらない)」


和野方 「(あったとしてもゾンビが当たって動いたような跡だったりとかで生きてる人が残したような跡じゃなかったな 時間の無駄だったな)」


和野方 「とりあえず、ゾンビが少なさそうな屋上でも行くか 屋上ならゾンビが居ても数人 ドアは鍵締めれば入ってこられる心配はないから安全だろ?」


和野方 「どっか屋上に行ける階段は…っと」タッタッタッ…


和野方 「…っん なんだこれ?」


和野方が見たのは机を上に重ねてワイヤーで縛ってあり、明らかにバリケードと思われるものを見つける


和野方 「…バリケード?しかもワイヤーまで縛り付けてある」ギシッギシッ バリケードを押して耐久度をたしかめる


和野方 「しかもまだ取り付けられたばっかりと思う縛り具合…まさか生存者が!?」


和野方 「ここを通るには…登るしかないか!」ガシッ


タンッタンッタンッ… 静かに登っていく


和野方 「(もし生存者がいたら非常にうれしい!一人より二人で行動した方が助かる確率は上がるからな 絶対生きてて欲しい!!)」タンッタンッタンッ…


ツルッ


和野方 「やべっ!?」スッ













ガタンッ!!


胡桃 「っ!」ガバッ!!


胡桃 「…なんだ?今の音 まさかあいつらか?」


由紀 「すやすや…」


美紀 「すぅ…すぅ…」


悠里 「すぴーっすぴーっ…」


太郎丸 「くー…くー…」


胡桃 「…皆は寝てるから誰かが出歩いてるって可能性はないな?だとしたら…」スクッ


スチャッ シャベルを手に持ち構える


胡桃 「…」


タッタッタッ ガラッ…


パタンッ













バリケード内部側



タンッタンッタンッ…スタッ


和野方 「ふぅ やっと登れた」


和野方 「にしてもずいぶんと高く作ったな?これだとここを通る時大変じゃないか 急いで逃げてきた時なんかどうするんだろう」


和野方 「…そんな事より、さっき足を滑らせて思わずワイヤー掴んじまったから手が切れちったよ?ちょっと痛いな」


和野方 「【まっすぐに治るけど?】」


和野方 「さて、早く生存者がいるか確かめないと…」


タンッ…タンッ… 静寂な暗闇の中で足音が周囲に響き渡る


和野方 「っ!?」カチッ 懐中電灯の明かりを消す


タンッ…タンッ…


和野方 「(足音…かなり遅めに歩ってるな まさかゾンビか!?)」スー…スチャッ 刀を抜いて構える


和野方 「(でも、ここのバリケードは壊されてない…まさか反対側がやられたのか?だとしたらバリケード張った奴はもう…)」


和野方 「(…とにかく、慎重な行かないとな)」タンッ…タンッ… 遅めに歩いて音を殺す








胡桃 「…」タンッ…タンッ… 自分の足音以外の音が通路に鳴り響く


胡桃 「(誰かが歩いてる音…でも、生きてる奴が動くような歩きじゃないな?歩く速度が明らかに遅すぎる)」


胡桃 「(音的に一人ってところかな?一人ならいける!)」


胡桃 「(みんなを守る為に、私がやらないと!)」タンッ…タンッ…






和野方 「(…近いな そろそろ遭遇するか?)」タンッ…タンッ…


和野方 「(ここで叫ばれても困るから一瞬で殺さないとな 幸いにも音的にゾンビは一人ってところかな?一人なら余裕だ)」タンッ…タンッ…



胡桃 「(来るなら来い!いつでも相手してやる!)」タンッ…



和野方 「…いた!」ダッ!!


胡桃 「そこか!」ダッ!!


ガキィンッ!! 刀とシャベルがぶつかり合う


和野方 「…っえ?」


くるみ 「っえ?」


キィンッ!!タタッ 両者後ろに後退して警戒態勢に入る


和野方 「(…なんだ?今の音 金属同士がぶつかり合ったような音がしたけど…?)」


胡桃 「(暗くて良く見えない…でも、今の手応えからして何かとぶつかり合ったような感じだったな?)」


和野方 「(…もしかして向こうも何かで攻撃してきたのか?だとしたら今目の前に生存者が!?)」


和野方 「(だけど暗くてわからないな 懐中電灯付けてみるか)」スッ


カチッ


胡桃 「まぶしっ!」チカッ 光を顔にもろ当てられる


和野方 「あっわるい 顔に向けすぎたな」スゥ… 懐中電灯を少し下に向ける


胡桃 「…人間っか?」


和野方 「しゃべれるゾンビなんて今まで見たことあるのか?」


胡桃 「いや、見たことない」


和野方 「なら普通に生存者だと思ってくれ」


胡桃 「他にも生存者が居たのか あんた一人か?」


和野方 「あぁ 俺は単独でずっと動いてたから一人だけだ お前は?」


胡桃 「私以外に三人いるよ!」


和野方 「てことは四人か まだそんなに生存者がいたのか…よかった まだ生きてて」


胡桃 「私だって嬉しいよ!他に生きてる奴が居るなんてもう思ってもなかったからな」


和野方 「誰も噛まれてないよな?」


胡桃 「大丈夫だ 誰一人噛まれてないぜ」


和野方 「そうか なら安心だな…」フラァ…


カタンカタン!!ドサッ 和野方は刀を地面に落として尻餅をつく


胡桃 「おっおい!だいじょうぶか!?」


和野方 「あぁだいじょうぶだ…ただ、ずっと走り続けてたから疲れがな…」フゥ…


胡桃 「そうか?なら私達の寝床まで行って休んだ方がいいな 明日みんなにあんたの事を知らせよう」


和野方 「そうしてくれるとありがたいかな さすがに今は休みたい…」ハァ…


胡桃 「立てるか?なんなら肩貸すぞ」スッ 手を差しのべる


和野方 「すまない 助かるよ」スクッ 胡桃に手を貸してもらって起き上がる


胡桃 「…っ! お前…その手!?」


和野方 「っん?…あぁ、この包帯か?大丈夫だ 噛まれたわけじゃないよ」


胡桃 「…一応、見させてもらってもいいか?念にはねんで」


和野方 「かまわないよ」スルスル… 包帯を解いていく


シュル…


胡桃 「…なんだ?この傷」


くるみが見た和野方の傷跡は【右腕に鋭く、刃物で切られたような傷跡が生々しく出来ている】


和野方 「ちょっとガラスで切っちまってな かなり深いから治るのに時間かかるけど噛まれたわけじゃないから安心してくれ?」


胡桃 「…確かに噛まれたような跡じゃないな?わかった 信じよう」


和野方 「ありがとよ」スルスル… 包帯を巻き戻す


胡桃 「よくその手で生きてられたな 普通の奴なら失血死してるぞ?」


和野方 「俺は傷の治りが早いからな それのおかげで助かったんだろう」キュッ


胡桃 「今も痛むのか?」


和野方 「多少ながらな そこまで気にするほどじゃない」カタッ スーッ… 刀を拾って鞘に収める


胡桃 「…そうか ならいいんだが?」


和野方 「しかし、さっき金属同士がぶつかるような音がしたけどまさかシャベルを武器にしてるとは思わなかったな 他に別の武器があったんじゃないか?」


胡桃 「私はシャベルが一番使いやすいんだ!他の武器よりな」


和野方 「…まぁ、使い勝手が良い悪いは人によるか?」


胡桃 「そういうことだ!」


和野方 「…ふぁっんん……」(´Q)。oO


胡桃 「おっと?そろそろ眠たいみたいだな 早く寝床に行くか?」


和野方 「わるいがたのむ」


タッタッタッ…



胡桃 「…」タッタッタッ…


和野方 「…なぁ、ちょっと聞いていいか?」タッタッタッ…


胡桃 「なんだ?」


和野方 「お前以外にも生き残りがいるって言ってたよな 戦闘要員は他にいるのか?」


胡桃 「いや、戦闘要員は私だけだ 他の皆は非戦闘員だ」


和野方 「…っえ お前一人?」


胡桃 「そうだ」


和野方 「…武器はそのシャベルだけか?」


胡桃 「あぁ」


和野方 「…よく今まで生き残ってられたな?戦闘員が一人…まして武器がシャベルだけなんて」


胡桃 「まぁな?今考えると私も不思議でしょうがないよ よく今までシャベルで戦ってこれたなってな」タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


胡桃 「ちなみにお前は戦えるだろ?刀持ってるけど」


和野方 「もちろん 戦いなら任せとけ!」


胡桃 「それは頼もしいな!戦闘要員が一人でも増えると私も楽になるよ」


和野方 「そうだな」


タッタッタッ…













寝室



ガチャッ


胡桃 「ここが寝室だ」タッタッタッ…


和野方 「…資料室を寝床にしてるのか?まぁ寝れればどこも一緒か」タッタッタッ…


胡桃 「今は皆寝てるから静かにしてくれ?今布団用意する」


和野方 「いや、布団はいいよ 壁に寄りかかって寝るから」


胡桃 「っえ?でも…」


和野方 「そこまで無理に気を使わなくていいよ 気にしないでくれ」


胡桃 「…そうか?」


和野方 「あぁ 気を使わせてわるいな」


胡桃 「いや、それは別にいいんだが…」


和野方 「…」ストンッ 出入口近くの壁側に座り込む


胡桃 「…あっそうだ?お前名前は…」


和野方 「すぅ…すぅ…」


胡桃 「…寝るのはやいな」


胡桃 「(相当疲れてたみたいだな てか、今何時だ?)」チラッ


時計 「現在一時半 ネロー!」


胡桃 「(夜中の一時半か あいつこんな時間まで歩き続けていたのか?そりゃあ疲れるわな)」


胡桃 「…とりあえずあの男の事は明日にしてはやく寝るか」スッ…パサッ


胡桃 「…明日早く起きれるかなぁ?しんぱいだなぁ…」













朝ー寝室



悠里 「…っん」スゥ…


パサッ


悠里 「…ふぁっんん…」ムニャムニャ…


悠里 「…っん?」



和野方 「すぅ…すぅ…」壁に寄りかかりながら寝てる


悠里 「…だれ?」


美紀 「んぅ…」スゥ…


悠里 「おはよう 美紀さん」


美紀 「…おはようございます 先輩」(o_ _)o…ムクリ


悠里 「早速だけど聞いてもいいかしら?」


美紀 「はい なんでしょうか」


悠里 「あれ…だれ?」スッ


美紀 「…っえ?」



和野方 「すぅ…すぅ…」


美紀 「…誰でしょう?」


悠里 「くるみ 起きて?」ユサユサッ


胡桃 「うーん…頼む、もう少し寝かせてくれ マジで眠いんだ…」


悠里 「お願い起きて そこに知らない人がいるのよ」


胡桃 「知らない人…?あぁ そいつは昨日の夜中にこの学校に逃げ込んできた奴だよ」


悠里 「逃げ込んできた?てことは生存者!?」


胡桃 「そういうことだ だからもう少し寝かせてくれ 夜中起きたせいでマジで眠たいんだ…」


悠里 「わかったわ 教えてくれてありがとね」


胡桃 「おぅ……すぅ…すぅ…」


悠里 「…」


美紀 「生存者でしたか わたしたち以外にもまだ生きてる人がいたんですね」


悠里 「みたいね」


和野方 「すぅ…すぅ…」


悠里 「…右手に巻かれてる包帯、気になるわね」


美紀 「たしかに…万が一、あいつらに噛まれてたら危険ですからね」


悠里 「でもくるみの事だから多分あの包帯の中を確かめてると思うのよね?奴らに噛まれたんじゃないか調べると思うけど…」


美紀 「…一応調べときますか?」


悠里 「そうね 一応調べましょう」スクッ


美紀 「はい」


タッタッタッ…


和野方 「すぅ…すぅ…」


悠里 「…ぐっすり寝てるわね?特に苦しんでたりはしないわね」


美紀 「あいつらに噛まれたらどういう症状が出るかわかりませんからね 今は平気かも知れませんが…」


悠里 「とりあえず警戒しながら見てみましょう?」スッ 包帯に手をかける


美紀 「はい」


スルスル…


悠里 「…なに、この傷?」


美紀 「…刃物で切ったような傷跡ですね?しかもかなり深いです」


悠里 「よく生きていられたわね 普通の人なら失血死してるぐらい深いわよ?」


美紀 「ですよね?今は血止まってるみたいですけど」


和野方 「すぅ…すぅ…」


悠里 「…でも、噛まれた感じの傷は見当たらないわね」


美紀 「そうですね この深い傷があるだけで噛まれた傷跡はありませんね」


悠里 「大丈夫そうね?よかったわ 安全な生存者で…」スルスル… 包帯を巻き直す


美紀 「…」


悠里 「とりあえず朝食の準備しましょ?皆が起きてくる前に」キュッ


美紀 「そうですね そろそろ準備しないと間に合いませんね」


悠里 「それじゃ早く着替えてっと?」


美紀 「…」













数十分後ー寝室



由紀 「…んぅ?」スゥ…


スクッ


由紀 「…ふぁぁっんん……」ムニャムニャ…


由紀 「…っん?」


胡桃 「すぅ…すぅ…」


和野方 「すぅ…すぅ…」壁際の床に寝っ転がって寝てる


由紀 「…だれ?」


和野方 「すぅ…すぅ…」 タッタッタッ…


由紀 「…つんつん?」ツンツンッ 和野方の顔に指をツンツンする


和野方 「すぅ…すぅ…」


由紀 「つんつんつんつんっ!」ツンツンツンツンッ


和野方 「すぅ…すぅ…」


由紀 「…起きない」


由紀 「…っん?これは…!?」カチャッ 和野方の刀を手に取る


由紀 「よく侍が持ってるサーベルじゃないか!?初めて見た!!」✧(✪д✪)✧(注:刀です)


由紀 「中はどうなってるのかな?見てみよっと!」スーッ…


和野方 「やめとけ 下手に触るとケガするぞ」


由紀 「っ!?」ビクッ


和野方 「…ふぁっんん」コキコキ


由紀 「あっ起きちゃった…」


和野方 「初心者が持っていいものじゃないから返してくれないか?不慣れな奴が持つと危ない」


由紀 「はーい…」(´・ω・`)スッ


和野方 「…」スッ…


由紀 「あなたはだれ?この学校の生徒じゃないみたいだけど?」


和野方 「俺は和野方長谷 お前達と同じ生存者だ」


由紀 「なぎの…なに?」


和野方 「和野方長谷だ 普通に長谷って呼んでくれればいいよ?」


由紀 「なぎのがたながや…なぎのがたながや」ウーン…


和野方 「? どうした?」


由紀 「ながなが!」


和野方 「…っは?」


由紀 「和野方長谷だからながなが!これなら覚えやすいね!」


和野方 「いや、普通に名前で呼んだ方が楽だよな?てかながながってなんだよ」


由紀 「(な)ぎの(が)た(なが)やだからながなが!良いネーミングセンスだね!」(`・ω・´)ドャッ


和野方 「どこがだ!?普通に長谷って呼んだ方が早いだろ!三文字だけなんだから!」


由紀 「それじゃ面白くないじゃん?」


和野方 「面白さを出すために付けたのかよ!?」


由紀 「あっ私の名前まだだったね?私は丈槍由紀 ここの生徒の三年だよ!」


和野方 「スルーするなよ!?人の名前ぐらい普通に呼んでくれよ!」


由紀 「別にいいじゃんながながでも?そっちの方が絶対受けるって!」


和野方 「人の名前でウケを取るのやめてくれないか!?」


由紀 「それであなたはどこの学校から来たの?転校生っぽいけど」


和野方 「っは?お前何言って…」


ガラッ


美紀 「ゆき先輩 朝ご飯が出来たので起きて…」


由紀 「あっみーくんおはよう!今日はちゃんと起きれたから平気だよ」


和野方 「…」


美紀 「あなたも起きていましたか とりあえず顔を洗って学園生活部に来てください そこで自己紹介しましょう」


和野方 「…学園生活部?」


美紀 「ゆき先輩 この方に部室案内お願いします」


由紀 「おっけー!任せといて!」


美紀 「では、また後ほど」


和野方 「あっあぁ わかった」


ガララッ…ピシャッ


由紀 「それじゃ 顔洗って着替えたら部室行くよ!」


和野方 「それはいいんだが…そこでまだ寝てる子はどうするんだ?」


由紀 「っえ?」クルッ


胡桃 「すぅ…すぅ…」


由紀 「…くるみちゃんまだ寝てるの?いつもならもう起きてるはずなのに珍しいね」


和野方 「起こさなくていいのか?」


由紀 「起こした方がいいかもしれないね?」タッタッタッ…


胡桃 「すぅ…すぅ…」


由紀 「くるみちゃん もう朝だよ?朝ご飯出来てるから早く起きて行こうよ」


胡桃 「うーん…もう少し寝かせてくれ?まだ寝たりない…」


由紀 「くるみちゃんがそんなこと言うなんて珍しいね …っあ!もしかして昨日夜遅くまで起きてたんだね?」


由紀 「もうダメだよ?夜遅くまで起きてると朝起きれなくなっちゃうんだからね」


胡桃 「それお前が言うか…?」


和野方 「無理に起こす必要はないんじゃないか?疲れが取れてないといろいろと危険だからな このまま寝かせておいても良いだろう」


由紀 「ダメだよ!このままだと遅刻しちゃうよ!」


和野方 「…お前、さっきから何言ってるんだ?転校生だの遅刻するって?」


由紀 「っえ?そのまんまの意味だけど?」( ˙ㅿ˙ )キョトンッ


和野方 「いや、そのまんまの意味って…」


胡桃 「」クイクイッ


和野方 「?」ピクッ


胡桃 「…」スッ 口元に指を置いて合図を送る


和野方 「(っえ 話すな?どういう事だ なんで話しちゃいけないんだ…?)」


由紀 「それでながながは転校生なんだよね?ここの生徒さんじゃないみたいだけど」


胡桃 「」クイクイッ 親指で由紀を指差す


和野方 「(この子に合わせろ…そう言ってるんだよな?とりあえず言うこと聞いとくか)」


和野方 「俺は転校生じゃないよ 年齢的に俺は大学生だからな」


由紀 「っえ?そうなの?それじゃなんでここに来たの?」


和野方 「そっそれはだな…えとっ」


和野方 「…そう!教師になりたいと思って見学に来たんだ?それでここにいるんだ」


由紀 「そうなの!?ながながって先生になるのが夢だったの!」✧(✪▽✪)✧


和野方 「うっうん…」


由紀 「すごーい!ながながって頭良いんだ それなら私の勉強も教えてくれるかな?」


和野方 「っえ!?」


由紀 「私頭悪いから教えてくれると嬉しいな!ねっ良いでしょ?」✧(✪▽✪)✧


和野方 「っえ?あっうん…俺で良ければいいけど」


由紀 「やったー!」


和野方 「(…まいったな 話に合わせたとはいえこれはまずい事になった…)」


由紀 「それじゃさっそく明日から教えてね?」


和野方 「明日!?」


由紀 「…もしかしてなにか用事があったりする?」


和野方 「いや、あるわけじゃないけど…」


胡桃 「ゆき 明日はめぐねぇと一緒に個人授業受ける日だろ?」


由紀 「あっそうだった!?ごめんながなが!明日は無理だったよ また今度教えてね?」


和野方 「あっあぁ また今度な?(一生来なくていい…)」


由紀 「それじゃ 早く顔洗って着替えて朝ご飯行こー!」タッタッタッ!!… ロッカーに向かって走っていく


和野方 「…」 ガチャッ


胡桃 「…ごめん なんか変なことになって?」 フンフフーン?


和野方 「いや、俺ももうちょっと考えて言った方が良かったと思う…」 パサッ


由紀 「…ながなが?今から着替えるからこっち見ないでよ?」


和野方 「見ないから安心しろ てか、その呼び方やめろ」クルッ 胡桃の方に顔を向ける


胡桃 「…ながなが?それ名前か?」 フンフフーン!


和野方 「違うよ 俺の名前は和野方長谷 あいつが変なあだ名を付けたんだ 普通に長谷って呼んだ方が早いのに…」ハァ… スルスル…


胡桃 「…なるほど そういう事か」ヨット


胡桃 「っと?自己紹介がまだだったな 私は恵飛須沢胡桃 ここの生徒の三年だ」


和野方 「俺はさっき言ったから平気かな?よろしく恵飛須沢」


胡桃 「くるみでいいよ 皆からは名前で呼ばれてるから名前で呼んでくれないか?」


和野方 「…それで良いなら構わないけど?」


由紀 「よし!着替え完了っと」


由紀 「後は顔洗って朝ご飯を食べに行くだけだ!ながなが 早く行くよ?」


和野方 「っん そうか?なら行くか…」


胡桃 「ゆき 長谷は後で私と一緒に行くから先に行っててくれないか?」


長谷 「…っえ?」


由紀 「そう?わかった それじゃくるみちゃんお願いね!」タッタッタッ!!ガチャッ


由紀 「朝ご飯あさごはーん!!」タッタッタッ!!…


胡桃 「ゆき!ドアはちゃんと閉めていけ」


由紀 「おっと!?忘れてた!」タッタッタッ!!…


バタンッ


タッタッタッ!!…


和野方 「…」


胡桃 「…行ったようだな」


和野方 「みたいだな?」


胡桃 「それじゃ まだ眠いけどお前に話さないといけない事があるからわたしも起きるか」パサッ


和野方 「話さないといけないこと?」


胡桃 「その前に着替えさせてくれないか?いつまでもこの格好じゃおかしいからな」


和野方 「わかった 廊下に出てるよ」スクッ タッタッタッ…


胡桃 「覗くなよ?」


和野方 「安心しろ そういうのに興味はない」


胡桃 「本当か?」


和野方 「…多分」


胡桃 「…」


和野方 「まぁ覗かないから安心してくれ」ガラッ タッタッタッ…


ピシャッ


胡桃 「…行ったな?」


胡桃 「よし、さっさと着替えるか」タッタッタッ… ガチャッ












数分後ー廊下



和野方 「…」


ガチャッ


胡桃 「待たせたな」タッタッタッ…バタンッ シャベルを持って出てくる


和野方 「そこまで待ってないよ てか、制服に着替えるのかよ」


胡桃 「ここの生徒って事もあるし着ないと不自然に思われるからな?」


和野方 「不自然…?」


胡桃 「さっき話さないといけない事があるって言っただろ?部室に行きながら話すよ」


和野方 「わかった」


タッタッタッ…








廊下



タッタッタッ…


和野方 「…それで、話さないといけない事ってのは一体なんだ?さっきから気になってるんだが」タッタッタッ…


胡桃 「…さっきゆきが言ってたこと気になってたよな?」タッタッタッ…


和野方 「あぁ 遅刻するとか俺の事を転校生だとか言ってたからな?こんな状況でそんなこと聞いてくる奴はあいつぐらいしかいないぞ」


胡桃 「…そうだな ゆき以外いないな」


和野方 「っえ?」


胡桃 「ちょっと変な話になるんだけど、あいつの記憶ん中はこの事件が起きてないことになってるんだ」


和野方 「…っは?起きてない?どういう事だ?意味がわからん」


胡桃 「まぁ普通の奴はそう言うよな?でも、本当に起きてないことになってるんだ」


和野方 「…現実逃避してるってことか?」


胡桃 「うーん…そう言われるとどう答えればいいかわからないな?現実逃避してるのかと言われても…」


和野方 「…精神異常者なのか?」


胡桃 「言い方悪いけどそれに近いかな あいつには見えるはずのない人まで見えてるからな」


和野方 「見えるはずのない人が見えてる?幻覚作用まで起きてるのか」


胡桃 「幻覚かはわからないけどあいつには見えてるらしい 私たちには見えないけどな」


和野方 「…それ、いろいろとまずくないか?精神的に考えて」


胡桃 「でも普通に私たちと会話したり飲み食いできてるから平気だろ?今のところはな」


和野方 「…」


胡桃 「それと長谷 さっき私が言ってためぐねぇって言う人はもういないからそれだけは覚えといてくれ」


和野方 「…っえ いない?」


胡桃 「あぁ…」


和野方 「…それじゃ、さっき言ってた【明日めぐねぇと個人授業がある】って話しは?」


胡桃 「あいつには見えてるんだ めぐねぇが…」


和野方 「…見えない人と個人授業するのか?」


胡桃 「そうだ 私たちには見えないめぐねぇとな…」


和野方 「…そのめぐねぇって人はお前達の知り合いなのか?…あだ名?を知ってるってことは」


胡桃 「みきは知らないけど私たちの国語教師だった人だ」


和野方 「美紀?」


胡桃 「あ、みきってのは私達と同じ生存者だ

物静かそうな顔をして灰色の髪をした後輩だ」


和野方 「…あぁ さっき朝食の知らせに来た娘か?」


胡桃 「なんだ もう知ってたのか?」


和野方 「とは言っても目が合っただけで自己紹介はしてないけどな?朝食の時に自己紹介しようって言われてな」


胡桃 「そういう事か もうすでに一回会ってるなら話が早いな」


和野方 「それで そのめぐねぇって人はここの国語教師だった人で今はいないって言ってたけど…」


胡桃 「…」


和野方 「…そうか 言わなくてもわかったよ これ以上は聞かない方が良さそうだな」タッタッタッ…


胡桃 「そうしてくれるとありがたいな」タッタッタッ…


胡桃 「…っと?着いたぞ」タッタッタッ


和野方 「っえ ここ?」


上に付いてる札には生徒会室…ではなく、貼られた紙に学園生活部と書かれている


胡桃 「あぁ ここが私達の部室だ …とは言っても、部室で通してるけど本当は集まって飯食ったりするとこだけどな?」


和野方 「…それも由紀って娘の事を考えて部室って呼んでるのか?」


胡桃 「そういうことだ それじゃ入るぞ?」ガラッ


タッタッタッ…













学園生活部



ガラッ


胡桃 「おはよう みんな?」


悠里 「あら?やっと起きてきたわね みんな待ってたのよ」


胡桃 「悪いわるい!ちょっと眠たくて二度寝しそうになってな?」タッタッタッ…カタッ


由紀 「もうくるみちゃんはお寝坊さんだな?私はちゃんと起きたっていうのに!」


美紀 「今回が初めてじゃないですか 先輩が一人で起きれたの」


由紀 「ぎくっ!?」Σ(〇ω〇)


悠里 「あなたもここに来て座って朝ご飯食べましょ?自己紹介は朝食の後でね」


和野方 「あっあぁすまない いただくとするよ?」タッタッタッ…カタッ


悠里 「これで全員揃ったわね?それじゃ いただきます」


全員 「「いただきます」」


和野方 「いっいただきます」


由紀 「んんーっ!!今日のパスタ美味しぃ〜!!」ハグハグ!!


胡桃 「お前なぁ?もっと落ち着いて食べろよ みきを見てみろ」


由紀 「んぅっ?」チラッ


美紀 「…」カチャカチャッ フォークでパスタを絡み回す


スッ…パクッ


美紀 「…美味しい!」ピカー


由紀 「おぉ!みーくん本当に美味しそうに食べてる?」ジー


美紀 「あっあまり見ないでください 食べづらいです…」///


和野方 「…」 食べずにじっとパスタを見てる


悠里 「…? どうしたの?食べないの?」


胡桃 「もしかしてパスタ嫌いなのか?」


和野方 「っえ?あっいや、嫌いじゃないよ?ただ俺の食べ方は他の人と違うからそのやり方で食べたら行儀悪いと思っててな」


悠里 「食べ方が違う?フォークや箸で食べないの?」


和野方 「あぁ それだと時間かかっちまうからな なるべく早く食べて次の行動に移すことを専念してたから」


由紀 「ながながはどうやって食べるの?」ハグハグ!!


悠里&美紀 「「…ながなが?」」


和野方 「だからその呼び方やめろ 行儀悪いけどその食べ方でもいいか?」


悠里 「…まぁ、人の食べ方は人それぞれだし…ね?」


胡桃 「そうだな どんな食べ方か知らないが人の食べ方は食べ方だよな」


和野方 「多分そう言ってられるのも今のうちだけだと思うが…」スッ パスタの入ってる皿を手に持つ


全員 「「…っえ?」」


和野方 「」スッ 皿を上に傾ける


ドロドロ… パスタが和野方の口に流れ入っていく


悠里 「っえ!!!?」Σ(゚д゚)


胡桃 「(゚Д゚ )」


美紀 「∑(Ò ロ Ólll ) 」


由紀 「…」(゜д゜)ポカーン


和野方 「」ゴクッ!!


和野方 「ふぅ…どうだった?やっぱり行儀悪いだろ」


胡桃 「…お前、今どうやって食べた?」


和野方 「丸呑みだよ 一度も噛まずに流れ入れただけだ」


美紀 「よく今ので食べれましたね 普通の方は食べれませんよ」


和野方 「まぁ無理だろうな?俺はいけるけど」


由紀 「すごい…私も真似する!」


和野方 「っえ それはやめとけ 俺以外にこんな食べ方できる奴いないからな?」


由紀 「大丈夫だよ!ながながができるんだから私にもできるはず!」


和野方 「どうやったらその考えになるんだよ 無理だからやめとけ?」


悠里 「そうよゆきちゃん 今の食べ方は行儀悪いし、身体に悪いからだめよ?」


由紀 「えぇー でも今の食べ方なら早く食べれるし…」


悠里 「…だめだからね?」(^言^)ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


由紀 「はい!わかりました隊長!?」ビクッ!!


悠里 「私は隊長じゃないわよ?」


由紀 「申し訳ありません大佐!」


悠里 「…わざと間違えてる?」


由紀 「いえいえ滅相もございません!ちゃんとわかっていますりーさん!!」


悠里 「ならいいわ 名前は間違えちゃダメよ?」


由紀 「はい!」


悠里 「あなたもその食べ方はやめてね?さすがにその食べ方は許せないわ」


和野方 「だろうな?わかった 次からは皆と同じ食べ方にしよう」


悠里 「わかってくれて助かるわ」


胡桃 「…っと もうこんな時間か?」


胡桃 「ゆき 早く食べないと学校遅れるぞ?」


由紀 「あ、そうだった!?しかも今日私日直だ!もう行かないと!」ガタッ!!


悠里 「ゆきちゃん まだご飯残ってるわよ?」


由紀 「」ハグハグ!!…


胡桃 「ほとんど噛まずに食べてるぞ?こいつ」


由紀 「」ゴクッ!!


由紀 「ごちそうさまでした!」


由紀 「それじゃ、行ってきまーす!」タッタッタッ…


胡桃 「いってらー」


悠里 「行ってらっしゃい」 ガラッ…


ピシャンッ


美紀 「…」


和野方 「…さっきの言葉もあの娘のためか?」


悠里&美紀 「「っ!」」


胡桃 「そうだ いつもこんな感じでやってるから長谷も頼むぞ?」


和野方 「わかった」


悠里 「…もう話しておいたの?くるみ」


胡桃 「あぁ 大体の事は話しておいた」


和野方 「精神異常に近い症状が出てることやあの娘に合わせてやってる話は聞いたよ」


悠里 「…そう なら話が早いわね」


和野方 「…そろそろ自己紹介してもいいかな?名前がわからないとなんて呼べばいいか…」


悠里 「そうね まだ食べ途中だけど始めましょうか」


悠里 「私は若狭悠里 この学園生活部の部長よ」


美紀 「直樹美紀です この学校の二年です」


胡桃 「私はさっきしたから平気だな?」


和野方 「俺は和野方長谷 よろしくな」


悠里 「よろしくね 和野方さん」


和野方 「長谷でいいよ そっちの方が呼びやすいだろ?」


胡桃 「ながながでも良いんじゃないか?ゆきみたいに」ニヤニヤッ


和野方 「普通に長谷って呼んだほうが早いだろ…」


美紀 「ながながってあだ名ですか?すごい呼び方ですが…」


和野方 「由紀に付けられたんだ 和野方長谷だからながながって…そんな風に言われたの初めてだよ?」ハァ…


悠里 「そこは目をつぶってくれないかしら?ゆきちゃんはそういう子だから…」


和野方 「いや、別にいいんだけどさ?ただなんとなくな」


美紀 「…」カチャカチャッ…パクッ


胡桃 「…とりあえず、朝飯食べ終わったら見回りついでに校舎内を案内するか?」


悠里 「そうね 先にこの学校の事を知っておいた方が良さそうね?」


和野方 「だな 何かあった時に場所がわからないと困るからな」


美紀 「ちなみに長谷さんはどこの学校行ってたんですか?見ため的に私たちと同じぐらいに見えますが」


和野方 「俺はどこも行ってないよ 高校も大学にもな」


胡桃 「っえ 行ってないのか?」


和野方 「あぁ 学力的に俺が入れる高校がなくてな?今の年齢からしたら大学一年になってる筈なんだけど高校に行ってないからいけるわけないからな」


美紀 「…そんなに頭悪いんですか?」


和野方 「最低限はできるけどほとんどダメなんだ とくに英語はな…」


悠里 「…頭良さそうに見えるのにね?」


和野方 「だから学力はお前らの方がぜったいに高い 俺は学力ないから勉強の事を教えてくれって言われても無理だからな?」


胡桃 「逆に教えてやろうか?」ニヤニヤッ


和野方 「それはいい 勉強嫌いだから」


悠里 「…それと長谷さん その右手なんだけど…」


和野方 「っん あぁこれか?」


美紀 「先程確認したんですがなにでケガをしたんですか?刃物で切られたような深い傷でしたが…」


和野方 「ちょっとガラスで切っちまってな 傷は深いけどそこまで害はないから平気だ」


悠里 「なにか薬でも付けてるの?」


和野方 「いや?なにも付けてないよ ただ力強く包帯を縛って血が出ないように止めてただけだよ」


胡桃 「よくそれで止まったな てか、よくそれで止めようとしたな?」


和野方 「治療の仕方が全然わかんなかったから…」アハハ…


美紀 「荒治療ってことですね?」


和野方 「そういうことだ」


悠里 「でも、一応薬は付けておいた方がいいわね?今救急箱持ってくるわ」カタッ


和野方 「いやいいよ?今さら薬なんか付けなくても」


悠里 「念には念によ それに今から悪化するって可能性だって0じゃないでしょ?」


和野方 「…まぁ確かにそうだけど」


悠里 「だから薬は今からでも付けた方がいいわ 今持ってくるから待ってて」タッタッタッ…


和野方 「…別にいいのに?」 カタッ


胡桃 「まぁそう言うなって!もしもその傷が悪化したら困るだろ?それを考えれば今からでも付けた方がいいじゃないか」 タッタッタッ…


和野方 「それは同意するけど…」 カチャッ


悠里 「それじゃ 包帯を取ってもらえるかしら?」カチャカチャッ


和野方 「朝飯食ってる時にはやめといた方がいいんじゃないか?まして今日のメニューがパスタとなると」


悠里 「大丈夫よ もう慣れてるから」チョンチョンッ ガーゼに消毒液を付ける


和野方 「いや、慣れてるのはおかしいだろ…」


悠里 「いいからほら!早く出して?」


和野方 「…一応警告したからな?」スルスル…


スル…


悠里 「ちょっと染みるかもしれないけど我慢してね?」スッ…


ギュッ 和野方の腕を掴む


悠里 「…っえ?」


胡桃 「? どうしたりーさん?」


悠里 「【…長谷さん あなた、なんでこんなに冷たいの?】」


和野方 「…」


美紀 「冷たい…?」


悠里 「普通の人間の体温とかなり違うわ なんで?」


和野方 「…まぁそう思われてもおかしくないよな?」


悠里 「っえ?」


和野方 「【俺 かなりの低体温体質なんだ】」


悠里 「っえ!?それじゃあなたの体温これが普通なの!?」


和野方 「あぁ おれは普通の人間と10度ぐらい違うんだ」


胡桃 「まじで!?ちょっと触らせてくれないか!」


和野方 「ほらよ?」スッ


ギュッ


胡桃 「…本当に冷たいな?お前本当に生きてるのか?」


和野方 「死んでたら動いてないだろ」


胡桃 「いや、あいつらと一緒とか?」


和野方 「あいつらと会話できた事あるのか?」


胡桃 「ない」キッパリ


美紀 「そんなに冷たいんですか?」


悠里 「えぇ みきさんも気になるなら触れてみてはどう?」


和野方 「俺は見せ物じゃないんだが…」


美紀 「…それじゃ、ちょっとだけ?」カタッ


和野方 「けっきょくみんな触るんかい」 タッタッタッ…


美紀 「失礼します」スッ…ピタッ


和野方 「…なんで顔?」美紀に顔部分を触られる


美紀 「…本当に冷たいですね?かなりひんやりしてます」


胡桃 「こりゃいいぜ?人間冷房機だぜ!」ムギューッ


和野方 「ちょっ!くるみ あんまり引っ付かないでくれるか?暑苦しい」


胡桃 「いいじゃないか?こんなに冷たいんだから引っ付きたくなるだろ?」


和野方 「いや、別にならないと思うけど…」


悠里 「…まぁこれが普通ならいいのだけど」


和野方 「よけいな心配させてわるかったな」


悠里 「いいえ 私が勝手に心配しただけだから気にしないで?」


悠里 「それじゃ付けるわよ?」


和野方 「たのむ てか、お前らはいつまで触ってる気だ?」


美紀 「あっすみません つい夢中になってしまって」スッ


胡桃 「私はまだ触っていたいぜ!」


和野方 「頼むから離れてくれ さすがにこれは鬱陶しい」


胡桃 「ちぇー」(´・з・)スッ


悠里 「…」チョンチョンッ


和野方 「…」


悠里 「…痛くない?」チョンチョンッ


和野方 「いや、とくに痛くはない」


悠里 「そう ならいいのだけど」チョンチョンッ


胡桃 「しっかし ガラスで切ったって言ってたけど、どうやって切ったんだ?割らない限り切ることはないと思うけど」


和野方 「この近くじゃないけどビルの近くを通ったら急に上からでかいガラスが落ちてきてな?それで切ったんだ」 チョンチョンッ


美紀 「急にですか?」


和野方 「あぁ たぶん風が吹いて落ちてきたんだろ?運が悪かったよ」 チョンチョンッ…


胡桃 「…それは災難だったな?」


悠里 「包帯も新しく変えとくわね?」スッ


和野方 「良いのか?今の状況だと医療具は貴重なんだぞ?しかも今出会ったばかりの俺に」


悠里 「そんなの関係ないわ 今は協力し合って生きていかないといけない状況なんだから今会った人でもけがをしてれば治療するわ」グルグル…


和野方 「…優しいな?お前」


悠里 「そうかしら?私は当たり前なことをしてるだけよ」キュッ


悠里 「これでケガの応急処置は終わりね?」


和野方 「ありがとな?この礼は必ず返すからな」


悠里 「礼なんていいわよ 今は協力して生きていきましょ?」スクッ タッタッタッ…


和野方 「…そうだな 生きてここから出ないとな?」


胡桃 「…」パクッモグモグ…


胡桃 「ごちそうさまでした?」


美紀 「ごちそうさまでした」


悠里 「あら もう皆食べ終わったの?私も早く食べないと」タッタッタッ…


和野方 「悪いな?飯の最中に治療してもらって」


悠里 「いいのよ 治療は早い方がいいでしょ?」カタッ


和野方 「たしかにそうだけど…」


美紀 「ゆうり先輩 食べ終わりましたら流しに持ってきてください 私がお皿洗うので」


悠里 「そう?それじゃお願いね」


美紀 「はい」


胡桃 「それじゃ 私は長谷と一緒に校内でも回るか?」カタッ


和野方 「その前に聞きたいんだが、今安全な場所ってどこからどこまでなんだ?」


胡桃 「この階に続く階段辺りにはバリケード張ってあるからこの階は安全だ」


和野方 「…てことは、下はあまり出歩けないってことか?」


胡桃 「そういうことだな?なにかない限りは基本ここで待機したり、屋上でりーさんが育ててる野菜に水やりするぐらいだな」


和野方 「屋上で野菜育ててるのか?」


悠里 「えぇ 私は元々園芸部だったから少しでも食糧難をなくそうと思って育ててるの」


和野方 「…演芸部なのに野菜育ててるののか?」


悠里 「長谷さん 多分漢字間違ってるわよ?」


胡桃 「ぶふぅっ!!」( ゚∀゚)・∵ブハッ!!


和野方 「あれ?演芸部って演じると書いて芸術の芸じゃなかったっけ?」


悠里 「そっちの演じゃなくて公園の園よ?」


和野方 「…あぁ そっちか」


胡桃 「おま、どうやったらそっちの考えになるんだよ?おかしいだろ!」クククッ!!


和野方 「いや、俺もおかしいと思ったよ?演芸部で野菜育ててるっておかしいと思ったからな?」


美紀 「〜っ!!!!」プルプル… 笑いこらえてる


悠里 「…これは長谷さんにも勉強教えた方がよさそうね?」


和野方 「いや、遠慮しておきます」


悠里 「だめよ!何かあった時に勉強できなかったら困るでしょ?」


和野方 「なにかあった時ってどういう時!?今の現状で何かあった時ってあいつらに襲われそうになった時ぐらいだよな!?」


悠里 「逃げる時にどこへ逃げたら良いのかわからないと困るでしょ?」


和野方 「それは納得するけど…」


胡桃 「りーさん そろそろ見回りに行きたいんだけど?」


悠里 「わかったわ」


悠里 「それじゃ長谷さん 見回りが終わったら屋上に来てくださいね?まずは野菜を育てるのにどうしたら良いのかを教えます」


和野方 「それは今の現状からしていらない知識じゃないか?しかもさっき言ってた事と関係ないし…」


悠里 「…」


胡桃 「ちょっ長谷!お前そんな事言ったら!?」ヒソヒソ


和野方 「手伝いならするよ?農業の知識は全然ないから教えてくれればその通りにやるよ」


悠里 「…まぁ、それでも構いません 後でお願いしますね?」


和野方 「了解!」


胡桃 「(…りーさん そんな遠まわしに言わなくても普通に手伝ってって言えば良かったんじゃ?)」


悠里 「おほん!それじゃくるみ 見回りお願いね?」


胡桃 「おう!それじゃ行くぞ?ながなが」ニヤニヤッ タッタッタッ…


和野方 「だからその呼び方やめろ」タッタッタッ…


ガラッ…ピシャンッ


悠里 「…」


美紀 「…素直に手伝ってと言えば良かったんじゃないですか?ゆうり先輩」ジャー…


悠里 「…そうね 普通に言えば良かったわね わざわざ遠まわしに聞いた私が馬鹿みたいね?」


美紀 「みたいではなく馬鹿だと思います」カチャカチャ…


悠里 「」ズーン…


美紀 「…そう言えば太郎丸はどこ行ったんでしょうか?朝から見当たりませんが」


悠里 「…そこら辺で歩き回ってるんじゃないかしら?朝ご飯も食べに来てないから…」ハァ…


美紀 「だといいのですが?」ザー…













廊下



胡桃 「それでここがあれでな?あそこはこれでな?」タッタッタッ…


和野方 「ほうほう?なるほどなるほど」タッタッタッ…


胡桃 「安全なところは大体このくらいだな?それじゃ屋上行くか」


和野方 「そうだな?」



太郎丸 「あん!」パタパタ…


和野方 「っん?」


胡桃 「太郎丸 どこ行ってたんだよ?飯の時間時いなかったから心配したんだぞ」


太郎丸 「アンっ!」パタパタ…


和野方 「…太郎丸?この犬の名前か?」


胡桃 「そうだ 私達が世話してる犬だ こいつも生き残りの1匹だ」


和野方 「ふーん…?」


太郎丸 「くぅーん?」パタパタ…


和野方 「…」スッ… 太郎丸を触ろうと…


太郎丸 「…っ!!」ビクッ!!


太郎丸 「わんっ!!」ウゥーッ!!


胡桃 「…っえ?」


和野方 「…やっぱりだめか?なんでだろうなぁ」スッ


胡桃 「っえ?やっぱりってなにがだめなんだ?」


和野方 「どうも俺は動物に好かれないらしい 触ろうとすると威嚇されたり逃げられるんだ なんでだろうなぁ?」


胡桃 「…なんでだろうな?」


太郎丸 「うぅーっ!!!!」


胡桃 「大丈夫だぞ?太郎丸 こいつは私達と同じで生存者だぞ?」


和野方 「いや、犬にそう言っても通じないだろ?」


胡桃 「そんなことないぞ?太郎丸はけっこう頭良いから案外通じるかもしれないぞ?」


太郎丸 「あん!」


胡桃 「ほらな?」


和野方 「…ただ単に声に反応しただけだと思うんだが?」


胡桃 「そんなことないよな?太郎丸」


太郎丸 「あん!」


胡桃 「っな?」


和野方 「…」


胡桃 「とりあえず太郎丸 お前の飯はまだ部室にあるはずだから食べてきな?」


太郎丸 「あん!」


タッタッタッ…


和野方 「…本当で通じてんのか?あの犬」


胡桃 「通じてるから行ったんだろ?それじゃ 屋上に行くか」


和野方 「おう」


タッタッタッ…













屋上



悠里 「…」サクッサクッサクッ… 土を掘って天地返ししてる


悠里 「…ふぅ これで天地返しは終わりね 次はっと?」


ガチャッ ギィィ…


胡桃 「りーさん来たぜ!」タッタッタッ…


悠里 「あら?ちょうどいいところに来てくれたわ 早速だけど手伝ってくれるかしら?」


和野方 「なにをするんだ?できればわかる範囲でたのむ」タッタッタッ…


悠里 「簡単な事だから誰でもわかるわ 今土を天地返ししたから種を植えて欲しいの」


和野方 「…天地返し?」


胡桃 「下の土を上に掘り返す事を天地返しって言うんだ なんのためにするかは知らないが」


和野方 「なるほど 理解した」


悠里 「ピーマンの種を植えて欲しいのだけどお願いできるかしら?」


和野方 「わかった」タッタッタッ…


胡桃 「私は何をすればいいんだ?」


悠里 「くるみは野菜に水をあげてもらえる?」


胡桃 「わかった」タッタッタッ…


和野方 「ピーマンの種ってどこにあるんだ?」


悠里 「ここにあるわ この種を一cm置きに人差し指ぐらいまで刺して植えて欲しいの」スッ


和野方 「一cm置きに人差し指ぐらいまでだな?わかった」ツカミッ タッタッタッ…


胡桃 「大丈夫か?ちゃんとできるか?」キュッキュッキュッ…


和野方 「やれるだけやってみるよ」パカッ


スッ…ズボッ 種を人差し指ぐらいまで穴を開けて入れる


和野方 「…」スッ…ズボッ


悠里 「…大丈夫そうね」


胡桃 「みたいだな?」ジョボボボ…


悠里 「それじゃ私は別の種を植えないと?」


胡桃 「…」ザー…


和野方 「…」スッ…ズボッ













数時間後…



和野方 「…」ザクッ…ザクッ… クワで畑を耕してる


胡桃 「ふんっ!ふんっ!」ブンッ!!ブンッ!! シャベルを振って素振りしてる


悠里 「…ふぅ そろそろお昼かしら?」


胡桃 「もうそんな時間か?なんか時間経つの早いな」


悠里 「長谷さん そろそろお昼にしましょう?」


和野方 「わかった 後ここだけだからここだけやらせてくれ?」ザクッ…ザクッ…


悠里 「わかったわ」


胡桃 「…あいつなかなかやるな ほんとに初心者か?」


悠里 「たしかに初心者には見えないわね 使い方とかは初心者だけど初めての人ならすぐ疲れがたまって息を荒げるはずなのに…」


胡桃 「でも汗一つかいてないぜ?どんだけ体力あるんだよ」


和野方 「ふぅ これでここは終わりだな」


悠里 「お疲れさま 初めてにしてはかなり良かったわよ?」


和野方 「そうか?それなら良かった 耕すのってどうやればいいのか全然わからなかったから正直これでいいのかって思ってたけど、これでよかったなら安心したよ?」


胡桃 「なぁ長谷 お前けっこう動いてたけど疲れてないのか?汗一つかいてないけど」


和野方 「体力や力だけは自信あるからな?これぐらいどうってことない!」


悠里 「力もあるの?それなら力仕事も頼めると嬉しいわね」


和野方 「頭を使わないことなら任せてくれ どんな重いものでも持ってやるよ!」


胡桃 「そうか?なら私達を部室まで運んでくれ!」(・∀・)ニヤニヤ


悠里 「くるみ いくら何でもそれは…」


和野方 「わかった!」


悠里&胡桃 「「…っえ?」」


和野方 「肩に座ってくれれば二人一辺に運べるから肩に乗ってくれないか?」スッ


胡桃 「いっいや冗談だよ?さすがにそれは良いよ」


悠里 「そうよ さすがに二人一辺は重すぎるわよ」


胡桃 「そっち!?」


和野方 「平気だよ?二人共見た目的に軽そうだし、二人一辺でも平気だよ」


胡桃 「いやいや平気とかの問題じゃなくてだな!冗談だから本気にするな!?」


和野方 「…そうか?」


胡桃 「そうだよ!りーさんも冗談だから変なこと言わないでくれよ?」


悠里 「ごめんなさい?まさか良いなんて言うと思わなかったからつい」


胡桃 「まったく りーさんの冗談は冗談に聞こえないから怖いよ?」ハァ…


和野方 「それじゃ俺は誰も運ばなくてもいいのか?」


胡桃 「だからいいってば!自分で歩くから平気だよ!」


和野方 「わかった」


胡桃 「まったく…ほら?さっさと行くぞ」タッタッタッ…


悠里 「…っ! くるみ危ない!」


胡桃 「っえ?」ガツッ 足元に先程和野方が使ってたクワに躓く


胡桃 「のわぁっ!?」グラッ


バタンッ!!


和野方 「だっ大丈夫か!?」


胡桃 「いってぇ〜!なんでこんな所にクワ置くんだよ!あぶねぇだろ!」イテテッ


和野方 「わっわるい 終わったから適当に置いてた」


悠里 「ケガは大丈夫?」


胡桃 「ちょっと足を擦りむいただけだ 膝はサポート付けてたから平気だったけど」


和野方 「大丈夫か 歩けるか?」


胡桃 「平気だよ これぐらいどうってことない!」


和野方 「無理はしない方がいい 動かすとケガが広がるかもしれないぞ?」


胡桃 「いや 擦りむいただけだからそこまで心配しなくても…」


和野方 「ちょっとじっとしててくれ?」スッ


ヒョイッ


胡桃 「…っへ?」和野方にお姫様抱っこされる


悠里 「あらあら?」(´∀`*)ウフフ


和野方 「足動かして悪化したら困るから運んで行くよ?」


胡桃 「はっはぁ!?おま、何やってんだよ!?大丈夫だから早く降ろせ!」///


和野方 「ケガした原因は俺のせいでもあるんだからそうはいかないよ?部室まで運んで行くから暴れないでくれ」


胡桃 「大丈夫だから降ろせ!こんな姿誰かに見られたら…」///


悠里 「よく似合ってるわよ?くるみ」

(´∀`*)ウフフ


胡桃 「ーっ!!!!!!」///カァァッ!!


和野方 「? とりあえず早くケガの治療した方が良いから部室行くぞ?」タッタッタッ…


胡桃 「ちょっ待て長谷!?行くなら私を降ろせ!マジでこれはまずい!!」///


和野方 「? 何がまずいんだ?」


胡桃 「っえ!?そっそれは…」///


悠里 「早く治療しないと悪化しちゃうってことよ?」


胡桃 「りーさん!?」///


和野方 「マジで!?それじゃ早く行かないとまずいな!」


和野方 「飛ばしていくからしっかり捕まってろよ!」


胡桃 「違うから!?今りーさんが言った言葉は面白半分で言った事だから降ろせ…」///


和野方 「10秒で着くからそれまで耐えろよ!!」タッタッタッ!! バタンッ!! 扉を足で勢い良く開ける


胡桃 「やめろ!!これ以上私に恥ずかしい思いをさせないでくれ!!!?」///


胡桃 「やめてくれぇぇぇぇぇ…!!!!」/// タッタッタッ!!…



悠里 「あらあら くるみったらあんなに恥ずかしがっちゃって?意外な一面見れちゃった!」(*´ ˘ *)ウフフ


悠里 「さて、私も早く部室に戻ってご飯作らないと?」タッタッタッ…













学園生活部部室



美紀 「…」カリカリ… 勉強中


美紀 「…」ペラッ


美紀 「…」カリカリ…


タッタッタッ!!… バタンッ!!!!


美紀 「っ!?」ビクッ!!


和野方 「美紀!今すぐ救急箱取ってきてくれ!胡桃がやばい!!」


美紀 「っえ!?まさか噛まれたんです…か?」


胡桃 「…」(//〇□〇//)お姫様抱っこされながら放心状態になってる


美紀 「…えっと、どういう状況ですか?」


和野方 「いいから早く救急箱を頼む!早くしないと悪化する!」タッタッタッ!!…ストンッ 胡桃を椅子の上に座らせる


美紀 「悪化!?やっぱり噛まれたんですか!?」タッタッタッ!!…スッ 救急箱を取る


和野方 「転んでケガしたんだ!早くしないと悪化するって悠里が言ってたんだ!だから早く消毒液を!?」


美紀 「…はい?」


胡桃 「だからそれはりーさんの冗談だから!少しケガしたぐらいで大袈裟だよ!」///


和野方 「でも悪化する恐れはあるんだろ!?だったらすぐに治療しないと!」


胡桃 「大丈夫だから!これだけで悪化することないからな!」///


和野方 「…そうなのか?」


胡桃 「そうだよ!お前は心配し過ぎなんだよ!少しは落ち着け!!」///


和野方 「…悪い ちょっと大袈裟過ぎたな?すまない」


胡桃 「あっ!?いや、別に怒ってるはワケじゃないぞ?ただ擦り傷程度で大袈裟過ぎるだけであってだな」アセアセッ タッタッタッ…


悠里 「うふふ!長谷さんは心配性なんですね?擦り傷だけでそんなに心配するなんて」タッタッタッ…


和野方 「当たり前だよ ケガさせた原因が俺でもあるし、なにより何かあった時に歩けなかったら困るだろ?」


胡桃 「だから擦り傷程度で大袈裟だってば 打撲や捻挫とかならまだわかるけど」


和野方 「…わるい」


胡桃 「あっいや!だから怒ってるわけじゃ…」アセアセッ


悠里 「ふふっ!これなら長谷さんを部活メンバーに入れても平気そうね?」


和野方 「…っえ 部活メンバー?」


悠里 「えぇ ちょっと試させてもらってたけど、長谷さんは安全な人かなと思って少し大袈裟に言ってたの?大袈裟に言ってごめんなさい」


和野方 「…てことは、俺は疑われてたってことか?まぁ仕方ないか 世の中いろんな奴がいるし、しかも俺は男だからな?よけいに疑われてもおかしくないか」


悠里 「別に疑ってたわけじゃないけどそう思いますよね?疑わせるような事をしてごめんなさい」


和野方 「謝らなくてもいいよ しょうがないことなんだから」


悠里 「そう言ってくれると気が楽になるわ」


美紀 「…あの、それでくるみ先輩の傷は大丈夫なんですか?消毒しときますか?」


胡桃 「いやいいよ?そこまでひどいケガじゃないし こんなの唾付けとけば治るよ」


和野方 「唾なんかで治るわけないだろ?一応消毒だけするから救急箱持ってきてくれないか」


美紀 「わかりました」タッタッタッ…スッ


胡桃 「だからいいって?消毒の無駄遣いだから使わなくていいよ」 アリガトウ


和野方 「備えあれば憂いなしって言うだろ?万が一悪化したら困るだろ」カチャッ パカッ


胡桃 「それはわかるけど…」


和野方 「えっと…消毒液とガーゼとピンセットっと?」カチャカチャッ…


悠里 「やり方わかる?」


和野方 「さっき見たからわかるよ」プシュッ ガーゼに消毒液を付ける


和野方 「ちょっと染みるかもしれないけど我慢してくれよ?」スッ


胡桃 「このくらいじゃ染みないだろ?」


ピトッ


胡桃 「いって!」ピリッ


美紀 「染みってるじゃないです…」


胡桃 「くぅ〜!こんなケガで染みるなんて屈辱だぜ!」ヒリヒリ


悠里 「うふふ!普段は強がって痛いなんて言わないのに今日は言うのね?」


胡桃 「仕方ないだろ 痛かったんだから…」ピタッ


和野方 「よし これで大丈夫だろ?」カチャッ


胡桃 「ありがとな 長谷」


和野方 「礼なんて言わないでくれ 俺のせいなんだから当たり前のことをしただけだよ」パタンッ


胡桃 「…そうか わかった」


悠里 「それにしてもくるみのお姫様抱っこされてる姿すごく可愛かったわ?恥ずかしがってる顔もすごく可愛くて…うふふ!」


胡桃 「っな!?し、仕方ないだろ!お姫様抱っこなんて生まれて初めてされたんだから!」///


美紀 「確かに入ってきた時くるみ先輩の顔は死んだ魚のような目をして真っ赤にしてましたね?」クスッ


胡桃 「みっみきお前まで!?」///


和野方 「?」←お姫様抱っこが女性にとって恥ずかしい事だとわかっていない


胡桃 「くっそー…私をこんなにはずかしめやがって!」///プルプル…


胡桃 「長谷!」


和野方 「なっなんだ?」ビクッ


胡桃 「りーさんもお姫様抱っこしてやってくれ!」


悠里 「…っえ?」


和野方 「悠里をか?でもどこもケガしてないが…」


胡桃 「いいからやれ!しないと私の怒りは収まらん!」///


和野方 「なにをそんなに怒ってんだ?消毒が染みったことで怒ってるのか?」


胡桃 「んなわけないだろ!いいから早くやれ!!」///


和野方 「わ、わかったよ?(なんで怒ってるんだ?俺なにかしたか…?)」タッタッタッ…


悠里 「なっ長谷さんうそでしょ?そんな事しないわよね…?」オソルオソル


和野方 「うーん…なんか胡桃がうるさいから悪いけどする」スッ…


悠里 「ちょっ、ちょっとま…」


ガバッ!!


悠里 「きゃあっ!!!?」お姫様抱っこされる


和野方 「これでいいのか?胡桃」


胡桃 「おう!バッチリだぜ!」


悠里 「〜っ!!!!!!」///(//〇□〇//)パクパクッ 死んだ魚のような目をして恥ずかしがる


悠里 「(わっ私、お姫様抱っこされてる!?しかもみんなに見られながら!?)」///プルプル…


和野方 「ごめんな?悠里 なんかよくわからないことになって?」


悠里 「そっそんなことはいいから早く下ろして!これは予想以上に恥ずかしいわ!」///


和野方 「……恥ずかしい?ただお姫様抱っこ来てるだけなのにか?」


悠里 「おっ女の子にとってお姫様抱っこは恥ずかしいことなのよ!!いいから早く下ろして!!」///


和野方 「わ、わかった 今下ろすからそんなに怒鳴らなくても…?」スッ…


悠里 「まったく…」///スタッ


胡桃 「いやー?りーさんの恥ずかしがってるところ可愛かったぜ?りーさんがあんなに取り乱すなんてよっぽど恥ずかしかったんだな!」(・∀・)ニヤニヤ


悠里 「っ!!!?」///ボッ!!


胡桃 「それじゃ長谷 次はみきをやってくれ!」


美紀 「…っえ?」


和野方 「っえ?でも今悠里が言ってたけどお姫様抱っこは女からしたら恥ずかしい事だって…」


胡桃 「そんなこと気にしなくていいから早くやれ!みきも私の事をからかったから私と同じ目に合わせないと気が済まないんだ!!」


美紀 「ちょっくるみ先輩!?私は本当の事を言っただけですよ!?」


胡桃 「だったら尚更だ!さぁ長谷 みきにもやってくれ!」


和野方 「…なんかよくわからないけどわかった」タッタッタッ…


美紀 「ちょっ!?長谷さん 一々くるみ先輩の言うこと聞かなくてもいいですから!?それと私をお姫様抱っこする必要ありませんから!?」:(;゙゚'ω゚'):


和野方 「でも胡桃がしろってうるさいから悪いけどするよ」スッ…


美紀 「ちょ、待ってください!?本当にしなくていいですから!私どこも怪我してませんから!?」:;(´◦ω◦`);:


和野方 「…すまない」スッ


ガバッ!!


美紀 「ひゃっ!!!?」///お姫様抱っこされる


和野方 「これでいいのか?胡桃」


胡桃 「おう!全然オッケーだぜ!」

Σd( ・ω・´)


美紀 「〜っ!!!!!!」///カァァ!!!! お姫様抱っこされて顔を急速に赤らめる


美紀 「(おっお姫様抱っこってこんなに恥ずかしいものなんですか!?凄く恥ずかしいです!!)」///


美紀 「(しかも誰かに見られてるとなるとよけいに恥ずかしい!これはくるみ先輩やりー先輩が恥ずかしがるわけです!)」///


和野方 「大丈夫か 恥ずかしくないか?」


美紀 「はっ恥ずかしいので早く下ろしてください!お願いします!!」///


和野方 「わかった…」


ガララッ


由紀 「お昼だー!今日のお昼は何かなー…ってあれ?」


和野方 「…」美紀をお姫様抱っこしてる


美紀 「ゆっゆき先輩…」///


悠里 「あっあらゆきちゃん ごめんね?まだご飯作ってないから今から作るね」///


胡桃 「おうゆき!いいところに帰ってきたな?見てみろよ!今みきが長谷にお姫様抱っこされてるから存分に見てやれ!」(・∀・)ニヤニヤ


美紀 「ちょっくるみ先輩!?」///


由紀 「…なんでみーくんお姫様抱っこされてるの?」


美紀 「っえ!?そっそれは…そのー……」///


由紀 「ずるい!私もしてもらいたい!」


全員 「「…っえ?」」


由紀 「ながなが 私にもお姫様抱っこして!」タッタッタッ!!


和野方 「だからながなが言うな てか、なんで俺は皆をお姫様抱っこしないといけないんだ?」


胡桃 「私がおもしろいからだぜ!」(。 ・`ω・´) キラン☆


和野方 「…」


由紀 「ながなが!早く私もして欲しいなぁ お姫様抱っこ!」


和野方 「あっあぁわかった 美紀下ろすぞ?」スッ…


美紀 「はっはい…」///スクッ


由紀 「それじゃながなが!早く早く?」


和野方 「だからながなが言うな それじゃするぞ?」スッ


由紀 「わーい!」


和野方 「よっと?」スクッ


由紀 「おぉーっ!!なんかお姫様になったみたいでいいねこれ!」


和野方 「そうか?俺は普通に持ち上げてるだけなんだけど」


由紀 「ながながはわかってないなぁ?この持ち上げ方だからこそお姫様って感じなんだよ!」


和野方 「…すまん 何言ってるか全然わかんない」


胡桃 「…ゆき喜んでるな?まぁあいつの性格からしたら恥ずかしがるわけないか」 ナカナガハアタマワルイナァ?ホントウニセンセイニナレルグライノアタマモッテルノ?


悠里 「そっ、そうね…」/// …モッテルトオモウヨ?タブン


美紀 「さすがゆき先輩です…」/// …タブン?


胡桃 「ゆき そろそろ昼にするからそろそろ終わりにして飯にするぞ?」


由紀 「オッケー!ながなが そろそろお昼だから下ろして?」


和野方 「だからながなが言うな?今下ろすよ」スッ…


由紀 「よっと!」ストッ


胡桃 「りーさん 今日のお昼は何にするんだ?」


悠里 「っえ!?あっそうね 今日のお昼はカンパンにしようかしら?」


由紀 「カンパン!早く食べようよ!?」

( ✪▽✪)/o


胡桃 「今準備するから椅子に座ってろ?」カタッ


由紀 「はーい!」タッタッタッ…カタッ


胡桃 「長谷も座っててくれ 今用意するから」タッタッタッ…


和野方 「わかった」タッタッタッ…カタッ


胡桃 「りーさん カンパン二缶開けていいか?」スッ… カンパン缶を手に取る


悠里 「えぇ 人数が増えたから二缶の方がいいわね」タッタッタッ…カタッ


胡桃 「了解!」タッタッタッ…


美紀 「…」///タッタッタッ…カタッ


胡桃 「っと!」カパッ…カパッ カンパン缶の蓋を開ける


コトッ


胡桃 「ほい?みんなの水だ」ゴトッ 机の上に人数分の水の入ったペットボトルを置く


悠里 「ありがとう くるみ」


美紀 「ありがとうございます くるみ先輩」


由紀 「わーい!今日の水は南アル〇スの水だー!」


和野方 「…食料や水ってまだ余裕あるのか?」スッ


悠里 「今のところは平気よ まだ余裕あるから安心して?」


和野方 「そうか?ならいいけど…」


由紀 「ねーねー?早く食べようよぉ!」


悠里 「はいはい?それではいただきます」


全員 「「いただきます」」













数十分後ー昼食食べ終わる



全員 「「ご馳走様でした」」


由紀 「ふぅ お腹いっぱいだよ〜…?」


胡桃 「いつもは一缶だからな?二缶だと結構腹膨れるな」


悠里 「そうね?」


美紀 「でもその代わりに喉が結構やられますね…乾パンなんで当たり前ですが」キュポッ ペットボトルの蓋を外す


和野方 「だな?」


由紀 「はぁ〜 このまま寝たいよぉ?」


悠里 「だめよゆきちゃん 午後からの授業もちゃんと頑張らないと?」


由紀 「はーい!」


胡桃 「…そういえば太郎丸は?」


美紀 「そういえば…今気付きましたがいませんね?」


由紀 「朝もいなかったよね?」


悠里 「…どこか走り回ってるのかしら?」


美紀 「私ちょっと探してきます」カタッ


由紀 「それなら私も探すよ!太郎丸お腹空いてるだろうから!」カタッ


和野方 「なら俺も探そう 人数は多い方がいいだろ?」カタッ


胡桃 「いや、長谷はやめといた方がいいんじゃないか?かなり太郎丸に警戒されてたし返って足でまといになると思うぞ」


悠里 「っえ?長谷さんも太郎丸に警戒されてるの?」


和野方 「…も?俺もってことは他にも誰かいるのか?」


美紀 「私です…」ズーン…


美紀 「あの時、私が太郎丸にあんな事をしてなければ…今頃太郎丸は私のところにも来てくれたはずなのに…」ズーン…


和野方 「…凄い落ち込んでるな?」


由紀 「仕方ないよ みーくんは太郎丸のこと大好きなのに嫌われてるから…」


胡桃 「かわいそうだよな?太郎丸が」


美紀 「私じゃないんですか!?」ガーン


和野方 「…てか、それなら美紀も嫌われてるなら太郎丸を探しに行かない方がいいんじゃないか?嫌われてると見つけた時逃げちゃうだろ」


胡桃 「長谷ほどじゃないからみきは平気だろ?長谷の時はすげぇ威嚇されてたから長谷はまずいと思うけど」


美紀 「っえ?長谷さんの時はもっとひどかったんですか?」


和野方 「あぁ 俺は元々動物に好かれてなかったからな?触ろうとしたらすぐ威嚇されたよ」


悠里 「…急に知らない人が来たから警戒してるのかしら?」


胡桃 「だとしたら 私達と初めてあった時も警戒するだろ?」


悠里 「…それもそうね」


和野方 「…それじゃ俺は行かない方がいいか?」


美紀 「その方が良さそうですね」


由紀 「それじゃみーくん早く探しに行くよ!」タッタッタッ!!ガラッ タッタッタッ!!…


美紀 「っあ ちょっと待ってください!」タッタッタッ!!


和野方 「待て!武器なしで行くのは危険だ」カタッ


和野方 「持っていけ」スッ 腰に付けてる刀を抜いて渡す


美紀 「…っえ?」


和野方 「いくらこの階は安全だからといっても油断はできない 刀を渡しておくから何かあったらこれを使え」


美紀 「…でも、それでは長谷さんの武器が…」


和野方 「まだ武器は持ってるから大丈夫だ いくら使い慣れてないとはいえ振るぐらいはできるだろ?」


美紀 「…わかりました 何かあった時に使わせてもらいます」カタッ


美紀 「お借りします」


和野方 「気をつけろよ?」


美紀 「はい それでは行ってきます」


タッタッタッ!!…


和野方 「…」


胡桃 「…お前 刀以外にも武器持ってたのか?」


和野方 「持ってるよ 話してなかったけど俺の荷物の中にスナイパーライフルと懐にサバイバルナイフがしまってある」


悠里 「すっスナイパーライフル!?スナイパーライフルって…まさか実弾?」


和野方 「あぁ!もちろん実弾だ さすがにエアガンじゃあの化物倒せないだろ」


胡桃 「なんでそんなの持ってるんだ?銃の所持は法律上禁止されてるはずだろ?」


和野方 「…」


和野方 「…拾ったんだ 道端に落ちてたから」


悠里 「拾った…?」


和野方 「あぁ そのスナイパーライフルが落ちてた近くに警察の死体があったからおそらく警察が使ってた物だろ?」


胡桃 「…警察ってスナイパーライフル持ってたか?警察が持ってるのってなんかリボルバーみたいなやつじゃなかったか?」


和野方 「警察は色んな銃持ってるからな スナイパーライフルがあってもおかしくないだろ?」


悠里 「…たしかに警察官は何かあった時の為にいろいろな銃を所持してるわね」


胡桃 「そうなのか?」


悠里 「えぇ とは言っても、使う時にはちゃんとした理由がないといけないけどね?」


和野方 「とりあえず俺達はどうする?畑はあれでもう大丈夫なのか?」


悠里 「もう大丈夫よ いつもは一人でやるからすごく助かったわ ありがとね?長谷さん」


和野方 「あれくらいどうってことないよ また手伝って欲しい時は声をかけてくれ その時はまた手伝うよ?」


悠里 「頼りにしてるわ!」


胡桃 「…とりあえず今は見回り行っとくか?」


和野方 「見回りか?わかった それじゃ行くか」カタッ


胡桃 「おう!」カタッ


悠里 「私は家計簿書いてるから二人でお願いね?」


胡桃 「了解!それじゃ長谷行くぞ?」タッタッタッ…


和野方 「っえ?ちょっと待て 悠里はここに残るのか?」


胡桃 「あぁ りーさんは毎日の生活を記録してくれてるんだ 一緒に行ったら記録できないだろ?」


和野方 「でも一人にするのは危なくないか?二人居るならともかく、武器もなしでここに一人残ったら?」


悠里 「大丈夫よ 今までそうしてきたから安心して?」


和野方 「だけど…」


和野方 「…わかった 信じるよ?だけど、万が一の事を考えて」ゴソゴソ…


和野方 「これ、渡しておくよ?」スッ 懐からサバイバルナイフを差し出す


悠里 「…っえ?」


和野方 「刀と比べたらリーチの差が激しいけどないよりかはマシだ 万が一の時、使ってくれ」


悠里 「…本当に心配性ね?長谷さんは優しいわ」


和野方 「別に優しくはないだろ?万が一の時を考えて言ってるだけなんだから」


悠里 「その万が一の事を考えてくれる所が心配性なのよ しかも自分の武器まで私達に貸してくれて…本当に優しいわ!」


和野方 「生きてここから出る為なんだから当然のことをしてるだけだ だから持っててくれ」


悠里 「…わかったわ 万が一の事を考えて貸してもらうわ?」スッ


和野方 「あぁ!そうしてくれ」


胡桃 「それじゃ長谷 一旦寝床に行ってから見回りに行くか?」


和野方 「あぁ たのむ」タッタッタッ…


悠里 「二人共気をつけてね?」


胡桃 「わかってるって!」タッタッタッ…


和野方 「悠里も気をつけてな?」タッタッタッ…


悠里 「えぇ わかってるわ」


悠里 「…本当に長谷さんは心配性なんだから?自分の武器まで私達に貸してくれるなんてそれほど私達のことを思ってるのね まだ会って間もないのに」


悠里 「…でも、あぁ言う人だからこそ信用できるのよね あれがもし真反対な性格をした男の人だったら…」


悠里 「…」


悠里 「…やめましょう 長谷さんはそんな人じゃない ぜったいに違うわ」


悠里 「いくら男の人だけの理由で疑うのは良くないわね 難しく考えるのはやめましょう」


悠里 「…早く家計簿書かなくちゃ」スッ… サバイバルナイフを机の中にしまう













資料室(寝室)



ガチャッ


胡桃 「ここに荷物置いてあるんだよな?」タッタッタッ…


和野方 「あぁ 昨日寄りかかって寝てた場所に置いといたんだ?…っと、あったあった」タッタッタッ…スッ 自分の荷物が入ってるリュックに手をかける


胡桃 「結構でかいリュックだな ま中には何が入ってるんだ?」 ゴソゴソ…


和野方 「食料や水、組み立て式スナイパーライフルの入ったトランクケースが入ってるんだ?…よいしょっと!」スッ


ドスンッ トランクケースを床に置く


胡桃 「…けっこうでかいな?トランクケースだけでも」


和野方 「まぁな?トランクケースだけでもけっこう幅取るからリュックの中半分以上がトランクケースだよ」ガチャガチャッ


カパッ


胡桃 「…これが組み立て式のスナイパーライフルか?」


和野方 「あぁ 組み立てるのには時間かかるけど、そのまま持っていくよりかは幅取らないからいいよ」カチャカチャ…


胡桃 「…私も使ってみたいな?」ゴクリッ


和野方 「近い内に練習してみるか?」ガシャンッ


胡桃 「いいのか!?」(✪▽✪)


和野方 「なにかあった時に使い慣れてた方がいいからな 弾は全然余裕あるから今度教えるよ」カチャッ


胡桃 「やったー!!!!」


和野方 「…」カチャカチャカチャカチャ…ガチャンッ マガジンに弾を装填してライフルにはめる


和野方 「よし!それじゃ行くか?」


胡桃 「おう!」


タッタッタッ…














数時間後…



巡々丘学院高校ー二階廊下 バリケードの前



胡桃 「バリケード内は大丈夫そうだな?」タッタッタッ…


和野方 「そうだな?あいつらの姿は見かけなかったな」タッタッタッ…


胡桃 「それじゃ 次はバリケードの向こうを回るか?」ヨット バリケードに手をかける


和野方 「わかった…っ!?」/// タッタッタッ…


胡桃 「っん どうした?」 バリケードを登ってる=スカートの中が丸見え


和野方 「いっいや、なんでもない…」///フイッ 顔を横に向けて見ないよう背ける


胡桃 「? ならいいけど?」タッタッタッ…


和野方 「(白パン…モロ見ちゃったよ 胡桃気づいてないみたいでよかった…)」/// タッタッタッ…


胡桃 「よっと?」スタッ


胡桃 「長谷 早く登ってこいよ?」


和野方 「わかった(次から俺が最初に登ろう)」タッタッタッ…













バリケード外側ー二階廊下



タッタッタッ…


胡桃 「…」タッタッタッ…


和野方 「…二階には居なさそうだな?さっきから見かけないけど」タッタッタッ…


胡桃 「だな?やっぱりあいつら上がってくるのは苦手みたいだな」


和野方 「そうみたいだな?二階にあいつらが居ないのが何よりの証拠だ」


胡桃 「…一階も行ってみるか?」


和野方 「一階は危ないんじゃないか?二階とは違って登る必要がないから…」


胡桃 「少し見るだけだ だめそうならすぐ戻るからさ?」


和野方 「…まぁ行くなら一緒に行くけど?」


胡桃 「ありがとな?長谷 それじゃ行くか」タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


和野方 「(ただ見るだけ…ただ見るだけって何を見たいんだ?下にはあいつらしか居ないはずなのに)」


和野方 「(…まぁいいか?行くって言ってるんだから俺も一緒に行かないとな)」


タッタッタッ…













一階通路ー階段近く



ゾンビ 「アー…」スタッ…スタッ…スタッ…


ゾンビ2 「アー…」スタッ…スタッ…スタッ…



和野方 「…やっぱり多いな?あいつら」階段近くの壁から様子をうかがってる


胡桃 「だな これじゃちょっとキツイな」


和野方 「どうする?まだ見たいならここで待機してた方がいいと思うけど」


胡桃 「…そうだな?」ウーン…


和野方 「…」


スタッスタッスタッ…


胡桃 「…っん?なんだ この音?」 スタッスタッスタッ…


和野方 「…足音?だけどあいつらの歩く音じゃないよな?」 スタッスタッスタッ…


胡桃 「なんだろう?」チラッ



ゾンビ 「アー…」スタッ…スタッ…スタッ…


スタッスタッスタッ…


ゾンビ 「アー…?」クルッ


? 「フシュゥゥゥ…」ガシッ!!


ゾンビ 「アー…?」?に頭を片手で掴まれる


グシャアッ!!!!


ゾンビ 「」頭を握り潰される


? 「フシュゥゥゥ…」


ゾンビ2 「アー…」スタッ…スタッ…スタッ… 音のする方へ歩き出す


? 「フシュゥゥゥ…」ブンッ!!!!


パァンッ!!!!!!


ゾンビ2 「」グラッ…バタンッ 殴られて頭部が木っ端微塵になる


? 「フシュゥゥゥ…」



胡桃 「…なんだよあいつ?なんかやばそうな奴がいるよ!?」


和野方 「なにかいるのか?」


胡桃 「今まで見たことない奴がいるよ!なんだあのでかいの!?」


和野方 「…でかいの?」チラッ



? 「フシュゥゥゥ…」ハァー… 黒いコート?を着た謎のデカブツが通路で立っている


和野方 「っ!! あいつ、なんでここに!?」


胡桃 「…っえ?長谷 あのでかい奴知ってるのか?」


和野方 「あぁ 一度アイツに追いかけられてるんだ!まさかここまで追いかけてきたのか!?」


胡桃 「…追いかけられた?」


? 「フシュゥゥゥ…」



和野方 「いいか?あいつだけには絶対見つかったり捕まったりするなよ 見つかったらしつこく追いかけ回されて、捕まったら捻り殺されるぞ!」ヒソヒソ


胡桃 「ひっ捻り殺される!?そんなに力強いのか!?」ヒソヒソ


和野方 「あぁ!あいつの力はコンクリートで出来た壁でも、いとも簡単に壊す程の力を持ってるんだ!普通の人間があいつの攻撃を一発でも食らったら一溜りもない!」


胡桃 「そっそれじゃどうすればいい!?そんな奴が上に居るゆき達のところに行ったら…いや、待てよ?」


胡桃 「長谷 お前が今持ってるそのスナイパーライフルで打ち倒すことはできないか?」


和野方 「無理だ あいつはそんじゅそこらの奴と違って頭に撃ってもまったく効果がないんだ

あいつの生命力は異常なんだ!」


胡桃 「そんな…それじゃどうすれば!」


和野方 「(まずいぞ!胡桃の言った通りあいつが上の階に上がったら大変な事になる!どうにかして上に上がらせないでここから追い出さないと!)」


和野方 「(でもどうやって追い出す?あいつにヘッドショットしても死なないし、俺が囮になってここから出たとしてもあいつを撒くのは骨が折れる!下手すれば捕まってまたここに戻ってくる可能性がある!どうすればいい!!)」



…ダイジョウブデス ソノママジットシテイテクダサイ 後ろから声が聞こえる


和野方 「っ!?」バッ!! 声が聞こえた瞬間、即座に後ろを振り向く



和野方は後ろを向くが誰もいない 周りを見渡すがやはり、誰もいない…



胡桃 「…あいつあそこから動かないな 何してるんだ?」


和野方 「(…今、誰かに話しかけられたよな?ここでじっとしてれば平気だって)」キョロキョロ…

周りを見渡すが後ろに胡桃が居るだけで誰もいない


胡桃 「長谷どうする 一か八かでやるか?」


和野方 「…いや、様子を見よう?あいつと殺りあっても殺されるのが落ちだ ここで少しあいつを見てみよう」


胡桃 「だけど!あいつが上に居るゆき達に気づいたら!」


和野方 「その時は俺があいつを引き寄せて囮になる だから安心してくれ」


胡桃 「はぁっ!?なに言ってんだよ!そんな事させられるわけないだろ!!」


和野方 「大丈夫だって 結構足には自信あるから逃げれるから安心しろ!」


胡桃 「だとしてもだ!そんな事は絶対させない!!もうあんな思いをしたくないんだよ!!」


和野方 「…あんな思い?」


胡桃 「とにかく絶対にするなよ!いいな!!」


和野方 「…わかった そうするよ」


胡桃 「絶対だぞ!!」


和野方 「約束する」



? 「フシュゥゥゥ…」


? 「ウゥゥゥ…」スタッスタッスタッ…



胡桃 「…」


和野方 「…」



? 「シュウウ…」 スタッスタッスタッ…出入口の方へ向かっていく


和野方 「…向こうの方角はたしか、下駄箱があるところだったよな?」


胡桃 「そうだけど…外に出てくれるかな?」


和野方 「…どうだろうな あいつ、けっこうしつこいからな?」


和野方 「(このまま外に出てくれればいいけど…行くかな?)」


和野方 「(俺を追いかけてきたとしたら、まだ捜索する可能性が高いよな 探索されたらまずいな どうするか…)」


シズカニカイダンヲノボッテ マドカラソトニタッテルヒョウシキニウッテクダサイ 再び後ろから声が聞こえる


和野方 「っ!?」バッ!! 再び後ろを見る…が、やはり誰もいない


胡桃 「? どうした?長谷」


和野方 「(…また話しかけられたよな?しかもさっきと同じ人から…)」


胡桃 「…長谷?」


和野方 「…窓から外に立ってる標識に、か?」


胡桃 「っえ?」


和野方 「胡桃 あのでかいのを見ててくれ 俺は階段登ってそこの窓から外に立ってる標識に狙撃する」


胡桃 「っは?標識に撃つ?」


和野方 「なにか動きがあったらすぐ言ってくれ 頼むぞ?」タッタッタッ…


胡桃 「おっおい長谷!?」


和野方 「(さっきの声の指示を頼りにすればこの窓から標識に撃てはいいんだよな?)」タッタッタッ…スチャッ 一階と二階の階段の中間に付いてる割れてる窓から標識を的に狙いを定める


和野方 「(でもなんで標識なんだ?標識に撃ったところで何になるって言うんだ?それにさっきの声も気になるけど…)」



? 「フシュゥゥゥ…」スタッスタッスタッ… 下駄箱前を通ろうとする


胡桃 「頼む!そこを曲がってくれ!」


和野方 「」パシュンッ!! 消音機付きのスナイパーライフルで標識に向けて発砲する


カァンッ!! 外に立ってる標識に当たる



? 「フシュゥゥゥ…?」チラ… 音がした方に首を向ける


胡桃 「っ! 外の方を見たぞ!」


和野方 「(もう一発撃っておくか?さっきより遠くの標識に!)」ガシャンッ スッ コック(装填)を引いてさっきより遠くの標識を狙う


モウダイジョウブデス ソノママジットシテテクダサイ 又もや後ろから声が聞こえる


和野方 「(また声が…)」スッ…



? 「フシュゥゥゥ…」スタッスタッスタッ… 音が聞こえた外の方へ歩いていく


胡桃 「やった!外に出てくれた!!」


和野方 「…なるほど?わざと音立ててあいつを外に引き出させるためだったのか 誰か知らないけど助かった!」



? 「フシュゥゥゥ…」スタッスタッスタッ… 生徒用玄関から出て校門から学校内を出る


和野方 「…よし 行ったな?」フゥ…ストンッ 化け物が学校内から出て行った事がわかると力が抜けて床に尻をつける


和野方 「(良かった…なんとか難を逃れたな?あの声がなければ今頃囮になってたな…)」ハァ…


和野方 「(だけど、あの声は一体誰なんだ?胡桃の声じゃなかったし、今居ないけど悠里達の声でもなかった…一体誰だったんだ?)」タッタッタッ…


胡桃 「長谷!」ガバッ!!


和野方 「おわっと!?」胡桃に抱きつかれる


胡桃 「良くやったぜ!お前本当は頭悪くないんじゃないか!?」


胡桃 「窓から外に立ってる標識に狙撃して音を立ててあのでっかいのを外に出すなんて普通思いつかないぜ!本当にお手柄だぜ!」ムギューッ!!


和野方 「ちょっ胡桃!いくら一時的に難を逃れたからってはしゃぎ過ぎたよ?」


胡桃 「お前がいなければ今頃私達はあいつに殺されてたかもしれないんだ!本当に助かったよ!」ギューッ!!


和野方 「だからはしゃぎ過ぎだって…」


ムニュッ


和野方 「っ!!!?」///さっきまで気にしてなかったが自分の胸板に胡桃の胸部が当たっているのに気づく


胡桃 「いやーお前が居てくれて本当に良かったぜ!銃だけあったとしても私ならあいつに撃って倒そうとしてたよ マジでありがとな!」


和野方 「あっあぁ!わわかったから離れろ!いつまで抱きついてるつもりだ!(胸が当たってる胸が当たってる!!)」///


胡桃 「あっ悪い あまりに嬉しくてつい…苦しかったか?」スッ…


和野方 「いや、苦しかったわけじゃないが…」///


胡桃 「?」胸が当たっていたことに気づいてない


和野方 「(胡桃って以外に天然か?思いっきり当たってたのに気づいてないみたいだけど…)」///


胡桃 「それより そろそろ上に戻るか?これ以上ここに居ても何もなさそうだし」


和野方 「っえ?なにか探してたんじゃないのか?」


胡桃 「っえ?…別に何も探してないぞ?」


和野方 「…っえ?何も探してないのか?」


胡桃 「私何かを探してるって言ったっけ?」


和野方 「いや、一階は危ないのに少し見るだけって言ってたから…」


胡桃 「…」


和野方 「…胡桃?」


胡桃 「…別に何でもないよ 気にしないでくれ」


胡桃 「それより早く行くぞ?さっきの化け物の事話しておかないとな」スッ 手を差し伸べる


和野方 「っえ?あっあぁ…わかった?」スッ 差し伸べられた手を借りて立ち上がる


胡桃 「よし 帰りも気を抜かないでいくぞ?」


和野方 「胡桃も油断するなよ」


胡桃 「わかってるよ」


タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


和野方 「(やっぱりなにか探してたんじゃないか?今間開けて話してたけど…)」


和野方 「(…深く問い詰めない方がいいかもしれないな 気になるけど今は黙っておこう)」


胡桃 「…」タッタッタッ…













二階ーバリケード外近く



胡桃 「あのでかい化け物以外は特になかったな?」タッタッタッ…


和野方 「そうだな バリケード内にもあいつら居なかったし 二階にも居なかったからな?あったのはあのデカブツの事だけだな」タッタッタッ…


胡桃 「…あの化け物 またここら辺に来るのかな?だとしたら下手に屋上や外から見える渡り廊下は歩かない方がいいよな?」


和野方 「…まぁ見つからないようにする為にはそうするしかないよな」


胡桃 「キツイな…屋上だってりーさんがやってる農園があるから行かないわけにはいかないし、外から見える渡り廊下はゆきの教室があるから…」


和野方 「…警戒するしかないな」


胡桃 「そうだな」


タッタッタッ… バリケードの前に到着する


和野方 「よっと?」スッ バリケードに手をかける


胡桃 「…バリケードは異常なさそうだな?」


和野方 「そうだな?血の跡とか付いてないからあいつらが来た様子はなさそうだな」タッタッタッ…ヨット バリケードの内側に入る


和野方 「気をつけて登れよ?」


胡桃 「わかってるよ」ヨット


イソイデユウリサンノモトニイッテクダサイ!! 後ろから強い口調で話しかけられる


和野方 「っ!?」バッ 瞬時に後ろを向くが誰もいない


胡桃 「? どうした長谷?」ヨット スタッ 胡桃もバリケードの内側に入る


イソイデクダサイ!!ユウリサンガアブナイデス!!


和野方 「(悠里が危ない?それにこの声…さっきと同じ人の声)」


胡桃 「どうしたんた長谷?さっきから急に後ろ向いて?」


和野方 「胡桃 急いで悠里のところに戻るぞ?」


胡桃 「っえ?なんでだ?」


和野方 「わからないけどなんか嫌な予感がする 急いで戻ろう!」


胡桃 「…嫌な予感?」


キャァァァァァッッ!!!!!! 廊下に叫び声が響き渡る


胡桃 「っ!? 今の声、りーさん!?」


和野方 「急いで戻ろう!」タッタッタッ!!…


胡桃 「わかった!」タッタッタッ!!…













学園生活部ー部室



悠里 「あっ…あぁ…っ!!」プルプル… サバイバルナイフを構えて震えてる


ゾンビ犬 「ウゥーッ!」グルルルル…


悠里 「いっいや、来ないで…」プルプル…


ゾンビ犬 「ウゥーッ!」グルルルル…


悠里 「だっ誰か…誰か助けて…!!」プルプル…


ゾンビ犬 「ウァワンッ!!」バッ!! 悠里に飛びついて襲いかかる


悠里 「きゃあっ!!!!」バッ!! 横に身を投げて襲いかかってきたゾンビ犬をかわす


ゾンビ犬 「ウゥーッ!」グルルルル…


悠里 「いっいや!来ないで!」プルプル…


ゾンビ犬 「ウァワンッ!!」ガバッ!!


悠里 「いやぁぁああぁぁぁっっ!!!!!!」 タッタッタッ!!…


パシュンッ!!


ドスッ!!


ゾンビ犬 「キャインッ!!」頭にライフルの弾が撃ち込まれる


ドサッ…


ゾンビ犬 「」倒れて動かなくなる


悠里 「…っえ?」


和野方 「大丈夫か悠里!」タッタッタッ!!…


胡桃 「りーさん!!」タッタッタッ!!


悠里 「…くるみ、長谷さん…?」


和野方 「ケガとかしてないか!噛まれてないか!?」


悠里 「…あっあぁ…っ!」ジワッ


胡桃 「化け物化した犬か どうやって入ってきたんだ?」


和野方 「多分バリケードに使ってる物が机だから犬が通れるぐらいの隙間があったんだろ?どこから入ってきたかはわからないけど…」


ガバッ!!



和野方 「…っえ?」悠里に抱きつかれる


胡桃 「りーさん!?」


悠里 「ありがとう長谷さん…本当にありがとうございます!」ツツー…


悠里 「私…すごく怖かったの 長谷さんのおかげで助かりました…本当にありがとうございます!!」ポタッポタッ…


和野方 「…怖かったんだな すぐに助けに来れなくてごめんな」


悠里 「うっ…うぅっ…」ポタッポタッ…


胡桃 「りーさん…」 タッタッタッ!!…


美紀 「ゆうり先輩どうしたんですか!?ものすごい叫び声が聞こえました…が?」


由紀 「みーくん早いよ もう少しゆっくり走って…ってあれ?」


悠里 「〜っ!!!!」プルプル…


和野方 「よしよし もう大丈夫だから怖がらなくても平気だぞ?」ナデナデ…


胡桃 「みき、ゆき お前達は無事だったみたいだな?」


美紀 「一体何があったんですか?先ほどゆうり先輩の叫び声が聞こえたのですが…」


胡桃 「あれだよ」スッ 倒れてる犬に指を差す


美紀 「…あれは犬の化け物ですか?なぜここに?」


胡桃 「それは…」


由紀 「りーさんながながに抱きついてなにしてるの?しかも頭もなでなでしてもらってるけど?」


和野方 「ちょっと危ない目に遭ってたから心を落ち着かせようとしてるんだ?だから今は邪魔しないでくれ」ナデナデ


由紀 「危ない目?それって今そこで寝てる犬のこと?」


和野方 「…寝てる?」


胡桃 「あっあぁそうだ!この犬がりーさんに襲いかかろうとしてたんだ 間一髪間に合ったけどな」


由紀 「なるほど?そういうことか」 タッタッタッ…


太郎丸 「あんっ!」タッタッタッ…


由紀 「あっ太郎丸!やっと見つけた どこに行ってたの?けっこう探したんだよ」


太郎丸 「あんっ!」ハッハッ…


胡桃 「多分そこら辺に居たんだろ?てかゆき お前午後の授業とっくに始まってるけど平気なのか?」


由紀 「あっ!?太郎丸を探すのに夢中ですっかり忘れてた!!急いで行かないと!」タッタッタッ!!…


胡桃 「ちゃんと受けてこいよ?」


由紀 「わかってるって!それじゃ行ってくるねー!」タッタッタッ!!…


胡桃 「…」


和野方 「…一人にさせて平気なのか?あいつ武器も持ってないのに危険じゃないか?」


美紀 「私が見ときますので刀はもう少し貸してもらえますか?」


和野方 「それは構わないけど十分に気をつけてくれよ?また犬が入ってきたりしたら危険だから」


美紀 「わかっています それでは行ってきます」タッタッタッ…


胡桃 「ゆきのこと頼んだぞ?」


美紀 「はい」タッタッタッ…


和野方 「…」


和野方 「悠里 だいぶ落ち着いたか?」


悠里 「えぇ…ごめんなさい 急に抱きついて」スゥ…


和野方 「それは構わないけど」


胡桃 「それにしても、まさか犬が入ってくるとわな?今まで入ってきたことなかったから油断してたな」


悠里 「すぐにでもバリケードを補強した方がいいわね」


胡桃 「そうだな」


和野方 「…それにしても、ゆきは本当に不思議だな?この化け物化した犬が寝てるように見えるなんて」


胡桃 「…」


悠里 「…仕方ないわ もしそれが寝てるように見えてなければゆきちゃんはどんな反応するかわからないから逆に寝てるように見えて助かったわ」


和野方 「…精神異常ってのも本当に大変だな?普通に会話とかできるのに幻覚幻聴が聞こえるなんて…」


悠里 「…」


胡桃 「…そうだ りーさん達に伝えないといけない事があったんだ」


悠里 「なにかしら?」


胡桃 「さっき一階でそこら辺に居る化け物とはまったく違うでかい化け物がいたんだ!」


悠里 「…でっかい化け物?」


胡桃 「あぁ 長谷もそいつに追いかけられた事があるらしいんだが、力が半端じゃなく強いらしいんだ?」


和野方 「しかもあいつに見つかればしつこく追い掛け回されて捕まれば捻り殺される」


悠里 「…そんな化け物が今一階に?」


和野方 「いや、なんとか外に追い出したから今はいないよ」


悠里 「…そう、なら良かったわ…」ホッ…


胡桃 「それにしても長谷 さっき嫌な予感がして急いでりーさんの所に戻るぞって言ってたけどなんでわかったんだ?犬が入ってる様子なかったのに」


悠里 「…っえ?」


和野方 「…声が聞こえたんだ 誰かはわからないけど」


胡桃 「声?」


和野方 「あぁ 女の人の声で背後から悠里が危ないって言われてな?それで来てみれば悠里が犬に襲われそうになってたんだ」


悠里 「…女の人?」


和野方 「声だけしか聞こえなかったから姿形まではわからないけど女の人だと思う 声からして男とは考えにくい」


胡桃 「…まさか由紀の幻聴がお前にも移ったのか?」


和野方 「いやいやおかしいだろ 精神異常は人に移るような病気じゃないからな?」


胡桃 「…それもそうだな?もし移る病気だったら私達も同じことになってるか」


和野方 「だろ?」


悠里 「でも、そのおかげで私は助かったわ ありがとね?長谷さん」


和野方 「俺は当たり前な事をしただけだよ 礼なんて言われるようなことしてないよ」


悠里 「優しいのね 長谷さん」


和野方 「そうか?普通だと思うんだが…」


胡桃 「…おーい そろそろワイヤー貼りに行かないか?」


和野方 「おっと?そうだったな 早く行ってこれ以上入ってこないようにしないとな?」


悠里 「…また、お願いするわね?」ブル…


和野方 「」ピクッ


胡桃 「おう!それじゃ行ってくるぜ」タッタッタッ…


和野方 「待て胡桃 俺一人でやってくるからお前はここに居てくれないか?」


胡桃 「…っえ?」


悠里 「一人じゃ危ないわ 二人で行ったほうが…」


和野方 「無理しない方がいいぞ?さっきまで危ない目に会ってたんだからまた一人になると同じ目に会うんじゃないかと思うだろ?」


悠里 「っ!」ドキッ


和野方 「俺一人で行くから胡桃は一緒に居てあげてくれないか?ワイヤーぐらいなら俺一人でも出来る」


胡桃 「だけど一人じゃ危ないだろ?ワイヤー貼ってる時に後ろから噛まれたりしたら…」


和野方 「大丈夫だよ?俺の事より悠里を心配してあげてくれ 今一人になると不安でいっぱいになっちまうだろ」


悠里 「…」


胡桃 「…りーさん」


和野方 「ワイヤーはどこにあるんだ?肝心のワイヤーがないと出来ないんだが…」


胡桃 「ワイヤーはそこの棚に入ってるダンボールの中に締まってある ワイヤーカッターも一緒に入ってるからそのまま持ってった方が早い」


和野方 「了解?」タッタッタッ…ガチャッ


和野方 「…っとこれか」ヨイショット ダンボールに入ったワイヤーとワイヤーカッターを手に持つ


和野方 「それじゃ、ちょっと行ってくるから悠里のこと頼んだぞ?」タッタッタッ…ガラッ


胡桃 「あぁ 長谷も気をつけてな?」


和野方 「わかってるよ」タッタッタッ…


 ピシャンッ


胡桃 「…」


悠里 「…ごめんね?くるみ 本来なら一緒に行かせた方が良かったんだけど…」


胡桃 「私に謝られても困るよ 謝るなら長谷に言ってくれ」


悠里 「…確かにそうね 謝るなら長谷さんに謝らないとね」


胡桃 「…やっぱり怖いんだな さっきまで噛まれそうになってたから…」


悠里 「…えぇ 長谷さんの言った通り、今一人になると不安でいっぱいになるわ またこの犬みたいな化け物が来ると思うと…」ギュッ…


胡桃 「…長谷はすげぇし優しいな?銃の腕も高いみたいだし、私達の心配までしてくれて本当に優しいぜ?まだ会ったばかりなのに…」


悠里 「でも、そういう人だからこそ信用出来るのよね?最初は疑ったけど長谷さんみたいな人なら一緒に居させても平気だと思うわ」


胡桃 「…やっぱり、男だから疑ったのか?」


悠里 「えぇ こんな状況でも変な事を考える人は必ず居るはず…まして、男となるとなおさらね」


胡桃 「確かに男だと変な事を考えて私達に襲って来たりするかもしれないからな?さすがに私でも男と殺り合うのは骨が折れる 相手がひ弱なら話は別だが」


悠里 「でも、長谷さんは…その、頭が悪いと言うのもあるから高度な嘘は言えないと思うの それに自分の事より私達の事を心配して自ら危ない事までしてくれるから悪い人には思えないの」


胡桃 「確かにりーさんの事もあるけど、今だって自ら一人でワイヤー貼りに行ったしな?」


悠里 「くるみはどう思う?長谷さんは安全だと思う?」


胡桃 「…まだ会って間もないけど信用出来ると思う あいつ一階ででかい化け物が居た時、マジな顔をして考えてたからな?自分だけが助かろうとしてるような顔じゃなかったし私は安全だと思う」






この続きは【がっこうぐらし!Another Story 2nd】になります

これ以上書き込むことかできなかったので新しく作ることにしました

申し訳ございません

今後ともがっこうぐらし!Another Storyをよろしくお願いしますm(_ _)m


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SS好きの名無しさんから
2017-04-05 22:17:52

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2016-05-14 23:31:29

のんび~りさんから
2016-05-13 19:28:17

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