2024-04-21 21:35:04 更新

概要

修正完了(2024/04/21)
この作品は【犯罪者に救いの手 続々】の続きです
見ないと有罪です!(四季)


前書き

蒼野夜一

【過去に人を何百人も殺めた犯罪者 現在は四季達と仕事して罪を解している】
【過去、天龍遥を佐久間グループから守る為に人を殺めていたが最後の最後で遥に守られ、守りきれなかった…】
【体力、剣術、知識が高い万能型的存在】
【蒼野は死んだのかは不明 佐久間グループ殲滅後謎の人間?らしき者が突如出現し、その謎の人間が出したと思われる謎の空間によって蒼野は裁判所の目の前に居た】
【キレるとかなり危ない】


四季映姫

【幻想郷の閻魔を務める閻魔大王】
【蒼野と一緒に仕事をしている】
【蒼野は犯罪者だが四季映姫は蒼野が行為を持って人を殺してたとは考えられず、四季映姫と共に仕事の手伝いなどをして罪を償う刑にした】


小野塚小町

【四季の部下で亡くなった者の霊を裁判所まで運ぶ死神…だが、よくサボっている】
【よくサボって人里の団子やミスティアの夜雀に居る】


大閻魔

【四季達の上司…だけ】












蒼野 「おらおらっっ!!!!いつまで防いでる気だよぉ!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!


ロキ 「ひぃぃっっ!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッッッ!!!!


ロキ 「(なんだよこいつ!?マジで何なんだ!!こんなに激しく動いてるから疲れが溜まってくるんじゃないかと思ってずっと避け続けてるのにまったく疲れてねえじゃねぇか!!)」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!


ロキ 「(このままじゃ俺が体力切れでやれちまう!どっどうすればいい!?)」


蒼野 「おらよぉっ!!」ビュンッ!!


ロキ 「やべっ!?」チュンッ


ぐらっ…


ロキ 「(やばっ体制が!!)」ヨロッ 避けてバランスを崩す


蒼野 「やっと隙見せたな」スッ ロキがよろけたのを見てすかさずメリケンサックスを付ける


蒼野 「死ねっ」ガンッ!!


ロキ 「っぶへぇ!!」蒼野の拳をもろ顔面に食らう


蒼野 「おらおらおらおらっ!!!!」ガンッ!!ゴンッ!!ベキッ!!グシャッッ!!


ロキ 「かはぁっ!!!!」ビチャァッ!! 顔面を殴られ続けて血反吐を吐きまくる


蒼野 「ーっふん!!」ガシッガンッ!!!!


ロキ 「がぁぁっ!!」地面に叩きつけられて頭を強打する


蒼野 「終わりだ」スチャッ すかさずメリケンを外してロキの首元に闇の刀を突きつける


ロキ 「くっそぉ…」ハァ…ハァ…


ロキ 「(まさかっここまでとは…侮ってたな…)」


蒼野 「じゃあな くそ野郎が」シュンッ!! 闇の刀を振り下ろ…



ーっやめなさい!!


蒼野 「っ!」ビタッ!!



四季 「切りつけてはいけません!手を止めなさい!」ザッザッザッ!!…


蒼野 「…しっ四季……」スゥ… 目が元に戻って理性を取り戻す



妹紅 「どうやら間に合ったようだな」ザッザッザッ!!…


自警団員 「そのようですね」


四季 「蒼野 刀を下ろしなさい 今すぐ下ろしなさい!」



蒼野 「…わかった」スゥ…


ロキ 「(今だっ!)」グイッ!! 蒼野が刀を下ろしたと同時に一気に起き上がろうと…


蒼野 「ーっ」ガンッ!! 瞬時にロキの胸ぐらを掴んで地面に押し付ける


ロキ 「がぁぁっ!!」


蒼野 「調子に乗るんじゃねぇぞ スキを見て反撃しようなんて考えてんじゃねぇ」ギロッ!!


ロキ 「ひぃっ!!」ビクッ!!



四季 「蒼野 その方は?」


蒼野 「佐久間グループ一員のロキだ この前小町と慧音さんが一緒に居た時と会った奴とは違う奴で変装能力を持ってる」


自警団員 「それじゃ自分が見た慧音さんは…!」


蒼野 「偽物だ こいつが姿形を変えてお前を騙したんだ」


自警団員 「ーっ…」


蒼野 「鈴奈庵の小娘が襲われそうになってたけどなんとか間に合ったからよかったよ もう少し遅ければこの糞野郎が手を出してたからな」ギロッ!!


ロキ 「ひぃっ!!」ビクッ!!


妹紅 「小鈴が!?今はどこにいるんだ ケガとかはしてないか!?」


蒼野 「大丈夫だ あいつにはケガ一つないから安心しろ」


妹紅 「そっそうか…ならよかった」ホッ…


蒼野 「それでこいつはどうするんだ?殺してもいいなら殺すけど」


ロキ 「ひぃぃっ!!」ビクッ!!


妹紅 「それはダメだ お前は人を殺す事は禁じられているだろ?それにその男から情報を聞かないと何を目的でこんな真似をしてるのかがわからないから処刑するとしてもまだ殺せない」


蒼野 「…そうか わかったよ」スッ…


ロキ 「〜〜っ…」ビクビクッ!!!! 怯えてもはや逃げようともしない




? 「佐久間様 ロキから離れました」空から見下ろしてる


佐久間 「よし 狙いを定めろ」


?2 「了解」スッ… 右手を構える



四季 「蒼野 ケガはしてませんか?骨とか折っていませんか」


蒼野 「大丈夫だ あいつの攻撃は一発も食らってないから平気だよ」


四季 「そうですか ならよかったです」


妹紅 「それじゃこの男を連行していくか?」


自警団員 「はい わかりました」タッタッタッ… ロキに近づいて連行しようと…




? 「今だ」


? 「」ビュンッ!! 猛スピードで落下してロキに向かっていく



ズドオォォォン!!!!!!グシャアッ!!!!!!


妹紅 「ーっな!?」


自警団員 「なんだっ!?なんか空から降って…!!」



ロキ 「」デロォ… 首から上を押し潰されてなくなり、血や肉片が周りに飛び散っている


? 「…排除完了」スゥ… 拳でロキの顔を押し潰して皆に姿を表す



四季 「ーっう!」ウプッ


蒼野 「見るな!」スッ!! すぐさま四季の視界を妨げる



自警団員 「うえぇぇぇっ!!…」ビチャビチャ…


妹紅 「何者だ!いきなり現れてこの男を殺すとは何事だ!!」


? 「…邪魔者を排除しただけです」


蒼野 「邪魔者?その男が邪魔者だったのか」



? 「そうよ」ヒュー…スタッ 空から降りてきて姿を現す


蒼野 「っ! お前は…」


? 「また会ったね いーち?」


妹紅 「知り合いか?」


蒼野 「あぁ こいつはこの前ミスティアに化けてた奴だ」


妹紅 「なに!こいつが!?」


? 「今も本当の姿じゃないけどね まっ本当の姿を見せたら蒼野が戦意喪失しちゃうから楽しみはもっと取っておかないと!」クスクスッ


蒼野 「…俺が戦意喪失ねぇ」



四季 「〜っ…」ウプッ… 吐き気を訴えているが我慢してる


蒼野 「…四季大丈夫か かなり悪いか?」


四季 「〜っ大丈夫です いけます」


蒼野 「あまり無理するなよ」スチャッ 闇の刀を抜いて構える


四季 「わかっています 蒼野こそ無理しないでください ケガしてるんですから一度でも食らうと」


蒼野 「わかってる 無理はしないから安心しろ」


?2 「佐久間様 こいつらも排除しますか?」


佐久間 「そうね 今殺ってもいいんだけど…後の楽しみがなくなっちゃうのよね」


蒼野 「何が後の楽しみだ?バカ言うのも大概にしろよ」


佐久間 「バカな事なんて言ってないわよ 私にとって楽しみはあなたを痛みつけながら殺す事が楽しいんだから!」ニタァ


蒼野 「気持ちわりぃ そんなのが趣味なんてお前変な趣味してんな」


佐久間 「あなたに言われたくないわ【人を殺す事しか頭にない蒼野にはね】」


蒼野 「…っあ?今なんつった?」ピクッ


妹紅 「おい!あいつに乗せられるな!」



佐久間 「人を殺す事しか考えてなかった蒼野には私の趣味が悪趣味なんて言われたくないって言ったのよ」


蒼野 「…俺が人を殺す事しか考えてなかった?テメェふざけんじゃねぇぞ!」ギリッ!!


蒼野 「俺は遥の為に人を殺してたんだ!!遥を助けようと俺はすべてを捨てて殺してたんだぞ!!」


蒼野 「人を殺す事なんてやっちゃあいけねぇことだってわかってた!人を殺して何が楽しいんだ!何がおもしろい!?テメェと一緒にするんじゃねぇ!!」


四季 「蒼野落ち着きなさい!相手に乗せられていますよ!」



佐久間 「…ぷっ あっはははは!なにそんなにムキになってるの?ほんと蒼野は単純なんだから!」ケラケラ


蒼野 「あぁっ!?」ギロッ!!


佐久間 「でも安心して?今はまだ殺す時じゃないからあなたを殺さない あなたの持ってる【水晶】を手に入れるまでね」


蒼野 「っ!?」ドキッ


妹紅 「蒼野が持ってる…水晶?」


四季 「一体何の事ですか?蒼野」


蒼野 「そっそれは…」


?2 「佐久間様 取るなら今でも可能かと思いますが」


佐久間 「いいのよ どうせまだ時間かかるし」


?2 「…わかりました」


佐久間 「それじゃ私達は帰るから次会った時は今日より楽しませてね?」


妹紅 「待て!お前らを野ざらしにすることはできない 悪いけど捕まえさせてもらう!!」ボォォッ!! 妹紅の周りに炎が舞い踊る


蒼野 「あっつ!」


四季 「蒼野 妹紅さんから離れてなさい!」


蒼野 「わかった!」ザッザッザッ!!…



佐久間 「捕まえる?この私を?冗談は寝言だけにしておきなさい」


佐久間 「あなたじゃ私を捕まえることは出来ないわ 一生かかってもね」


妹紅 「そんなのやって見なくちゃわかんねぇだろ!」スッ スペルカードを取り出し構える


佐久間 「…めんどくさいわね いいわ なら相手してあげるわ」


?2 「なんなら私が相手しますが?」


佐久間 「いいわ あなたは手出ししないで」


?2 「…わかりました」シュンッ!! 瞬足で空高く飛んで邪魔にならない場所に行く



妹紅 「喰らえ!【不死 死の鳥-鳳翼天翔】」ビュンッ!!!!



佐久間 「あら?弾幕で攻撃してくるの ずいぶんと優しいわね…でも」スゥ…


佐久間 「そんなの当たらないわよ」シュンシュンシュンシュンシュンシュンッ!!!!!! 妹紅の弾幕を全て一歩も動かずに紙一重で避ける


妹紅 「っな!?」


妹紅 「(ばかなっあんなに多くの弾幕を出したのに一歩も動かないで避けただと!?)」


妹紅 「(ありえない!動いて避けるならまだしも 一歩も動かないで避けるなんて絶対にありえない!)」


佐久間 「うふふ!もっと攻撃してきてもいいのよ?どうせ当たらないから」クスクス


妹紅 「…おまえ、どうやって避けた?あんなに弾幕を出したのに一体どうやって」


佐久間 「ふふ!やっぱり気になるよね?特別に教えてあげるわ」


佐久間 「私は【変装をする程度の能力】と【時間を計る程度の能力】が使えるのよ」


妹紅 「…時間を、計る程度の能力……?」


佐久間 「そう さっきあなたが放った弾幕が私に当たる時間を急速に計って避けるタイミングがわかったのよ どう?凄いでしょ」


蒼野 「…だとしたらなんで俺がお前を殴った時は避けなかったんだ?もろ当たってたよな」


佐久間 「あの時はまさか起き上がってくるとは思ってなくてね 計ろうとした瞬間殴られちゃったからできなかったのよ」


蒼野 「…なるほど」


佐久間 「それでまだ私を捕まえようとする?するなら私は相手するけど」


妹紅 「…」


妹紅 「(まさかそんな能力が使えるとは思わなかったな これじゃわたしがいくら攻撃したところでよけられるのが目に見えてる)」


妹紅 「(今ここに蒼野と閻魔、自警団員がいるからみんなに協力してもらえばなんとかいけるか?ムリしてでも捕まえられるか…?)」


妹紅 「(だが今この場所でそんなド派手なことして平気か?まわりには民家がある もちろん家の中には里の者がいる)」


妹紅 「(もしこいつらを捕まえるのに巻き込んだら里の者もタダじゃ…!)」



蒼野 「…妹紅 ここは一旦引いてもらった方がよさそうだ」


蒼野 「無理に捕まえようとすると周りを巻き込む可能性が高いから巻き込みたくなかったらやめよう」


四季 「私もそうした方がよいかと思います 相手が引いてくれると言ってるのでここは引いてもらいましょう」


妹紅 「…っち!仕方ない」


佐久間 「懸命な判断ね それじゃまた会った時相手してあげるからその時はよろしくね?あっこの死体は持って帰るから安心してね」ガシッ フワー… 死体を持って空を飛んでいく


ヒュー…



蒼野 「…」


妹紅 「…行ったね 何にもしないで」


四季 「行きましたね」


自警団員 「うっうぅぅ…」ウプッ


妹紅 「自警団員大丈夫か?まだ気持ち悪いか」


自警団員 「もっ申し訳ありません…実際に死体を見たのは初めてで…うぷっ!!」


妹紅 「…そうか それは辛い思いをしたな 今日は早めに帰って休んでろ」


自警団員 「すいません そうさせていただきます……」ウゥゥ…スクッ


妹紅 「…一応肉片とか燃やしておくか」スッ


ボゥゥ!!… 先ほど飛び散った肉片を燃やして焼失させる


妹紅 「…よし これでいいだろ」



ガララ…


人里の住民 「…もう、大丈夫ですか?」


妹紅 「あぁ もう大丈夫だよ 安心しな」


人里の住民 「そっそうですか 良かった…本当によかったです」ホッ


妹紅 「皆!もう敵はいなくなったから平気だよ 今日は安心して寝て平気だ!」


ガララ…


人里の住民 「ほっ本当か!?助かったよ!妹紅さんありがとうございます!」 ガララッガララッガララッ!!!!!! 次々と扉が開かれていく


人里の住民 「ありがとう妹紅さん!」


ガヤガヤ!!…



蒼野 「…やっぱり皆怖かってたみたいだな それもそうか、戦えない奴からしたら怖いよな」


四季 「そうですね 私や蒼野みたいに力があるものならいくらかは違うと思いますがここの人達は力がありませんからね 怖がるのは無理ありません」


蒼野 「…あの小娘が心配だな 様子見に行ってみるか」


四季 「そうでした!小鈴さんはどこにいるんですか」


蒼野 「この先で寝てるよ 今は知らないけど」


四季 「早く行きましょう!」


蒼野 「そうだな」


蒼野 「妹紅 俺達は鈴奈庵の小娘の様子を見てくるからこっち頼むぞ」


妹紅 「わかった 一応情報収集もしたいから小鈴と一緒にまた戻ってきてくれないか?」


蒼野 「あいよ」


ザッザッザッ…



妹紅 「…」 ガヤガヤ!!!!…


人里の住民 「…妹紅さん あの殺人鬼もさっきここにいた敵と戦ってたのか?」


妹紅 「あぁ 蒼野も一緒に戦ってたよ それに小鈴も危険な目に遭ってるところを助けてあげたみたいだ」


人里の住民 「…あの殺人鬼、人を殺してないですよね?」


妹紅 「正確に言えば殺そうとしてたな 目を赤くして敵をな」


人里の住民 「でもあの人も私達を助けようとしてたんですよね?」


妹紅 「そうだね 殺人鬼である蒼野はあんたらを助けようとしてたよ それは私からも証言するよ」


妹紅 「ただの気まぐれかもしれない…だとしても皆を守ったことには違いない」


人里の住民 「妹紅さんはあの殺人鬼の事どう思ってますか?危険人物だと思ってるんですか?」


妹紅 「いや私は安全だと思ってるよ 確かに前科はあるみたいだけど、あの男からは悪い感じがしない」


妹紅 「そんなに警戒しなくてもいいんじゃないか?しかも閻魔が一緒に付いてるんだから安心だろ」


人里の住民 「…そうですね 警戒し過ぎかも知れませんね」


人里の住民 「あの犯罪者 慧音さんにも認められてたし平気かな?」


人里の住民 「ちょっと怖いですけど 私達を守ってくれたんでしたら認めざる得ませんね」


妹紅 「そうだな それじゃ今日はもう大丈夫だから明日に備えて寝な!」


全員 「「はーい!」」















四季 「…蒼野 まだ着かないんですか?」ザッザッザッ…


蒼野 「まだだ かなり離れちまったけどちゃんと場所は覚えてるから安心してくれ」


四季 「ならいいのですが…」


蒼野 「ーっ…」ズキズキッ…


蒼野 「(あぁ…やっぱり舌噛んだ所痛たいな 少し動かしただけで激痛が走る…)」ズキズキッ


蒼野 「(口の中血の味しかしねぇ…まいったな)」


四季 「…蒼野 一つ聞いてもいいよろしいでしょうか?」


蒼野 「なんだ?」


四季 「先程あなたの目が赤く染まっていたような気がしたんですが…気のせいですか?」


蒼野 「…いや、気のせいじゃない さっきまで俺の目は赤くなってたはずだ」


四季 「なぜ目が赤くなっていたんですか?今は普通ですが」


蒼野 「…あまり言いたくないんだけど【ブチ切れたら目が赤くなるんだ】何故かは知らないけど」


四季 「…てことは、あなたは先程キレていたって事ですか?」


蒼野 「…あぁ あの時、四季が止めてくれなかったら本気であいつを殺してたよ 本当にすまない お前の期待を裏切るようなことをして」


四季 「…構いません 次から気を付けてくだされば許します」


蒼野 「わかってる 次はあんな事にならないよう気をつける」ツー…


四季 「…っ! 蒼野あなた口から血が!」


蒼野 「っえ?…あっ!」ゴシゴシッ!! すぐさま口元を腕で拭いて血を隠す


蒼野 「(やべっ!喋ってたら血が一緒に出てきちまった!)」


四季 「…蒼野 もしかしてどこかケガをしてるんですか?」


蒼野 「いっいや、どこもケガなんかしてないぞ?だから安心してくれ」フイッ


四季 「嘘ですね 今回は間を開けていませんが目を逸らしてる時点で誤魔化しきれてませんよ」


蒼野 「…」


四季 「正直に言ってください どこかケガしてるんですか?」


蒼野 「…やっぱり嘘つくのは苦手だなぁ」ハァ…


蒼野 「ちょっとキレる為に自分の舌を思いっきり噛んだんだ それで舌から血が出てる」


四季 「…なぜキレるのに舌を噛む必要があるんですか?」


蒼野 「痛みを怒りに変えてやるのが俺のやり方なんだ そうしないとなかなかキレることができないんだ」


四季 「それでケガしてたら元の子もないじゃないですか…」


蒼野 「たしかにそうだけど…」


四季 「…それと、さっき変装していた方が言っていた水晶と言うのは一体何なんですか?それを狙ってると言ってましたが」


蒼野 「…」タッタッタッ…


四季 「…蒼野 話してくれませんか?それがわからない以上相手の目的がわかりません」


蒼野 「…これだけは晒したくなかったんだけどな」ゴソゴソ…チャラ 懐から青いクリスタル型のペンダントを取り出して四季に見せる


四季 「それは…?」


蒼野 「蒼漱石(そうそうせき)って言ってな 蒼野家代々伝わる石なんだ」


蒼野 「俺も親父から聞かされただけだからよくはわからないんだが、これが壊されたり誰かの手に渡ったりすると」


蒼野 「【世界が滅亡するって言われてるんだ】」


四季 「…その石が壊されるだけでですか?」


蒼野 「正直胡散臭い話しだ だけどあの時の親父は嘘をついてるようには見えなかった 本気で俺に話してたんだろうけど…さすがに信じ難い話しだったから今の今まで忘れてたよ」


四季 「…たしかに胡散臭い話しですね そのような首飾りだけで世界が滅びるなんて考えられません」


蒼野 「でもあいつらはこれを狙ってる しかも親父からは肌身離さず持ってるよう言われて誰にも見せずに持ってたのにあいつらはこの水晶の存在を知ってる」


蒼野 「おかしくないか?なんでこの水晶の存在を知ってるのかもそうだが何故これを狙ってるのか もし親父の話しが本当だったとしたらこれを狙ってる理由は…」


四季 「その石を壊して世界が滅ぼす事…ですかね」


蒼野 「ほんとかよ これを壊しただけで世界が滅びるなんて信じらんねぇ…」


四季 「それは私も同意です」


蒼野 「…まぁそれが本当かは置いといて あいつらはこれを狙ってる事には違いないだろう」スッ…


蒼野 「あいつらがこの水晶の事をどこで知ったかは知らないけど この水晶だけは絶対に渡すわけにはいかない」


蒼野 「親父からは死ぬまで守り続けろと言われてるんだ 絶対に取られるわけにはいかない!」


四季 「…そうですね 取られないようしなければいけませんね」


蒼野 「…っと 見えてきた」



小鈴 「」未だに気絶してたおれてる


四季 「…なぜ薄毛布がかかってるんですか?」


蒼野 「さっき殺された奴に服を破かれてな さすがに破かれた服のままじゃ恥ずかしいだろうと思って渡したんだ」ザッザッザッ…


蒼野 「おーい起きろ もう終わったから目覚ませ」ペチペチッ


小鈴 「うっうーん…んんっ」スゥ…


四季 「大丈夫ですか どこも痛くありませんか」


小鈴 「…閻魔大王様?…そうか 私、死んだんだ」


蒼野 「んなわけねぇだろ いつまでも寝ぼけてんじゃねぇよ」


小鈴 「…っえ?」


蒼野 「自分の胸に手当てて確かめてみろ 心臓が動いてるはずだ」


小鈴 「…」スッ… 自分の胸に手を当てる


ドクンッドクンッ…


小鈴 「…ほんとだ ちゃんと動いてる」


蒼野 「だろ?わかったならさっさと起きろ いつまでもそんな所で寝てると服汚れるぞ」


小鈴 「…でも私、あの変態に咆哮を当てられたはずじゃ?」


蒼野 「なんとか間に合ってあのレーザー叩き切ってやったよ」


小鈴 「…うそ?だってあなた、私からかなり離れてたはず」


蒼野 「だから間に合ったって言ったろ?いいから立て 寝るなら自分の部屋で寝ろ」スッ


小鈴 「あっありがとうございます」ガスッ…ムクッ 蒼野の手を借りて起き上がる


四季 「どこもケガしてなさそうですね 無事でなによりです」


蒼野 「服はナイフでやられたけど怪我してなくてよかったな」


小鈴 「…あなたは大丈夫なんですか?どこもケガしてませんか」


蒼野 「…」


蒼野 「別にどこもケガしてないから安心しろ」


小鈴 「…そうですか それならよかった」ホッ


蒼野 「それじゃ一旦妹紅のところに行くぞ お前からも情報を聞きたいらしいから早く行って早く休もうぜ」ツツー…


小鈴 「っ!」


四季 「蒼野 また血が出てきてます!」ヒソヒソ


蒼野 「やべっ!」ゴシゴシッ


小鈴 「…今、口から血出てませんでしたか?」


蒼野 「…」


蒼野 「気のせいだ 血なんて一ミリも出てない」


小鈴 「いや今出てましたよね 口から流れて…」


蒼野 「…」


蒼野 「気のせいだって!お前疲れてるみたいだな 今日はもう休んだ方がいいんじゃないか?」


蒼野 「それじゃ俺は妹紅にそう伝えてくるからゆっくり休めよ?じゃあな」ザッザッザッ…


小鈴 「っえ?ちょっ本当にけがしてないんですか!?」


小鈴 「…行っちゃった たしかに口から血が出てたような気がするんだけど」ウーン


四季 「…それほど大きいケガではないので心配しなくても平気ですよ」


小鈴 「っえ てことはやっぱりケガしてたんですか!?」


四季 「えぇ キレるために自分の舌を噛んだと言ってました」


小鈴 「…自分で舌を?っあ」ハッ


四季 「どうかしましたか?」


小鈴 「…あの時、私に砲撃が向かってきた時にあの人が来て 口を開けて舌を出したのはそのため…?」


四季 「…っえ?」


小鈴 「閻魔様 あの人は自分を犠牲にしてまで誰かを助ける方ですか?」


四季 「えぇ 蒼野は誰かを守る為なら自分を犠牲にしてまで守ろうとする方ですが…それがなにか」


小鈴 「…てことは、私を助けようとして自分の舌を噛んで…」ボー…


四季 「…あのー もしもーし?」


小鈴 「…閻魔様 夜一さんは付き合ってる方っているんですか?」


四季 「っえ?…いや、知りませんが」


小鈴 「もしかして閻魔様と付き合ってたりしますか!?」


四季 「いやいやいやいや、それはないです」キッパリ


小鈴 「…そうですか ならよかった」ボー…


四季 「さっきからどうしたんですか?なんか上の空って感じですが」


小鈴 「…閻魔様 私、夜一さんのこと、【好きになってしまいました!】」///


四季 「…はい?」


小鈴 「あの方は犯罪者でも誰かを助ける為に自分を犠牲にしてまで守ろうとするなんてカッコ良すぎます!私、夜一さんに惚れてしまいました!」///


四季 「…」


四季 「えぇぇえぇえぇぇぇっ!!!?」


小鈴 「閻魔様!一生のお願いがあります 夜一さんを私にください!」///


四季 「いやいやいやいやそれはダメです!蒼野は罪を償うために私の手伝いをしてるんですからそれは無理なお願いです!」


小鈴 「それなら私のお手伝いをして善行を積むってのはダメでしょうか!」


四季 「ダメです!それでは罪を償う事は出来ません」


小鈴 「そんなぁ!?お願いします!死んだら地獄に落としても構わないので夜一さんをください!!」_○/|_ 土下座


四季 「それはもっと無理です!諦めてください!」


小鈴 「そんなー!!」


四季 「(これはまずい事になってしまいましたね まさか蒼野の事を好きになる方が出てくるなんて思ってもいませんでした)」


四季 「(蒼野は罪人なのでそういう関係を持つ事は当たり前ですが禁止 絶対にいけない事です!)」


小鈴 「お願いします閻魔様!私は本気で夜一さんの事を好きになってしまいました どうすれば夜一さんをもらえるか教えてください!」


四季 「ありません 諦めてください」キッパリ


小鈴 「そんなキッパリ言わないでください!教えてください!!」


四季 「ありません 蒼野は犯罪者で私の手伝いをして罪を償っているんですよ?それに私は蒼野の親ではないので仮に蒼野とそういう関係を持つとしても私が許可する権利はありません」


小鈴 「それでは夜一さんに直接聞けばいいという事ですか!?」


四季 「最初の方の話を聞いていましたか?蒼野は罪を償う為に私の所にいるんですよ 蒼野が許可しても私は許可しません」


四季 「なのでお諦めください わかりましたね?」


小鈴 「なっなら閻魔様 恋愛まで行かなければいいのでしょうか?友達とかなら…」


四季 「…そうですね 恋愛以上にまで行かなければ構いませんが」


小鈴 「それでは夜一さんとお友達になる事は平気と言うことですよね!」


四季 「友達ぐらいでしたら許可致します」


小鈴 「やったー!!」


四季 「但し、そこから恋愛関係を持つ事は一切禁止ですからね それは覚えておいてください」


小鈴 「わかっています!ありがとうございます閻魔様!」


四季 「(友達ぐらいの関係なら平気でしょう それにしても蒼野の事を好きになる方が出てくるとは本当に思ってもなかったですね…しかもその人が小鈴さんだとはもっと思いませんでした)」


四季 「(とりあえずこの事は後で蒼野に話さなくてはいけませんね 恋愛関係を持つ事は一切禁止という事も兼ねて)」


小鈴 「閻魔様ありがとうございます!私は今まで生きてきた中で一番嬉しいです!」


四季 「そんな大袈裟な たかが蒼野と友達関係を持つぐらいのことを許可したぐらいで喜び過ぎですよ」


小鈴 「いいえ!私にとって夜一さんと友達関係を持てることだけでも凄く嬉しいです!」


小鈴 「閻魔様 本当にありがとうございます!」


四季 「どういたしまして それでは今日はゆっくり休んで明日妹紅さんに今日何が会ったかを伝えるのを忘れないでください」


小鈴 「はい!絶対に忘れないよう気をつけます!」


四季 「頼みますよ では」ザッザッザッ…



小鈴 「…」


小鈴 「(やったーっ!許可が下りたぁぁぁ!!)」


小鈴 「(すごく嬉しい!夜一さんと友達関係までだけど それだけでも持てるなんて私もう死んでもいい!!)」///


小鈴 「(あんなにも仲間思いで自分の事より私を助けてくれたなんて凄くカッコイイ!まさに運命の人だわ!!)」///


小鈴 「(さっき閻魔様には恋愛関係は作っちゃダメだって言われたけどこっそり作れば平気だよね?うん!絶対だいじょうぶ!)」


小鈴 「(犯罪者だろうが何だろうが関係ない 私は夜一さんを好きになっちゃったんだからそんなこと気にしない!絶対に夜一さんと付き合ってみせるんだから!)」///


小鈴 「(あぁー夜一さん明日も来てくれないかなぁ?来てくれたら嬉しいな!!)」///デレデレ


小鈴 「(あっそうだ!この事を阿求にも教えよっと!凄くカッコイイ人がいるって!)」///


小鈴 「(阿求羨ましがるだろうなぁ?早く明日にならないかなぁ!)」///ザッザッザッ…













深夜ー警備交代して帰宅中



蒼野 「…」フワー…


四季 「今日はお疲れ様です おかげさまで助かりました」フワー…


蒼野 「別に俺は当たり前な事をしただけだ 礼を言われることじゃない」


四季 「その当たり前な事がなかなかできないんですよ もしあの時、蒼野が先に結界の中に入れていなかったら今頃小鈴さんは…」


蒼野 「犯され殺されてただろうな」


四季 「…」


蒼野 「…でもなんか変じゃないか?」


四季 「…っえ なにがですか?」


蒼野 「なんで俺は普通に入れてたのに四季は入れなかったんだ?」


蒼野 「あの変態は結界を張る前に俺は入ってたから効果がなかったって言ってたけど」


蒼野 「【俺より先に前へ出てたのは四季だぞ それなのに四季だけ追い出されて後から追いかけてた俺は中に入れのはおかしいだろ?】」


四季 「…たしかに言われてみればそうですね 万が一の事を考えて私が前に出てましたがそれなのに私だけが追い出された…なぜでしょう?」


蒼野 「いやそれを俺が聞いてるのに返されても困るよ」


四季 「…それもそうですね」


蒼野 「…まぁ考えてもわかんないことは何時まで考えてもわかんないからもう考えるのやめるか」


四季 「そうですね 今は早く帰って大閻魔様に報告をしましょう」


蒼野 「明日慧音さんにも報告しないとな」


四季 「一緒に付いていきますからね?」


蒼野 「わかってるよ 一人で行ったりしないから安心してくれ」


四季 「それならよろしいです」


フワー…













ほぼ朝方ー四季の部屋



ガチャッ


四季 「ふぅ…帰ってきたと思うとどっと疲れが来ました…」タッタッタッ…


蒼野 「だな もうこのまま休みたい…」


四季 「でも蒼野はお風呂まだですよね」


蒼野 「あぁ すげぇ入りたい…でも寝たい」ハァ…


四季 「今は休んで起きたら入ればいいじゃないですか?」


蒼野 「えぇ〜汗で身体ベトベトなのにそのまま寝るなんて気持ち悪いだろ」


四季 「それはそうですけど…」


蒼野 「…眠いけど入ってくるか 風呂で寝なければいいけど」タッタッタッ…


四季 「寝るなら上がってから寝てくださいね」


蒼野 「わかってるよ」ガチャッ


パタンっ…


四季 「…」


四季 「さて、私は大閻魔様の所に…と言いたいですがさすがにまだ寝てますね 報告は明日でもいいでしょう」


四季 「私も早く身体を休めるとしますか 明日…と言うかもう今日ですね 今日は仕事休みにしてもらっているのでゆっくり休めますね」


四季 「ーっ…」ウトウト…


四季 「本来はパジャマに着替えて寝たいですけど今日はこのままで寝ますか 早く寝たい…」タッタッタッ…


四季 「よいしょっと」スッ ベッドの上に乗り休む体制に入る


四季 「ふぅ…ベッドの上に乗っただけなのな眠気が一気に増大してきました…」ウトウト…


四季 「蒼野はお風呂に入ってるけど平気ですよね 私は先に休むとしましょう…」スッ…パサッ 帽子を外して布団に入る


四季 「おやすみなさい…」








数十分後…



ガチャッ


蒼野 「ふぅ…いい湯だった」パタンッ


蒼野 「今日はキレたから余計に疲れたな 早く寝て明日に備えよう」タッタッタッ…スッ ベッドの横に寄りかかる


四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「…四季も疲れてたみたいだな ぐっすり寝てる」


蒼野 「…」ゴソゴソ…チャラッ 蒼漱石を取り出して見つめる


蒼野 「…なんであいつら蒼漱石の事知ってたんだ?この石の事は誰にも言ってないはずなのに」


蒼野 「それにあの変装能力を使う奴の事も気になるし、あの時俺だけ結界が効かなかったのも気になるな なんでだろう」


蒼野 「…色々な事があって頭ん中の整理ができないな まいったな…」


蒼野 「…まぁ今考えててもわかることじゃないな ゆっくり時間をかけて知ることにしよう」スッ


蒼野 「今日はもう寝よう おやすみ…」













お昼頃ー四季の部屋



四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「すー…すー…」



コンコンっ


四季様ーもうお昼ですよ?起きてますか?



四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「すー…すー…」


…入りますよ?ガチャッ


小町 「失礼します」


四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「すー…すー…」


小町 「…これはまだ起きそうにないね 大閻魔様が呼んでるのにどうしよう」


小町 「…夜一なら起きるかな?」タッタッタッ


小町 「おーい?よい…」スッ… 蒼野に手を近づけて起こそうと…



蒼野 「」ピクッ


ーっシュン!!


小町 「ひぃっ!!」チャキッ 一瞬にして首元に闇の刀を突きつけられる


蒼野 「…あっすまん 小町だったか」カタッ


小町 「いぃいきなり何すんだい!?本気で死ぬかと思ったよ!」ドキドキ…


蒼野 「悪い 寝てる時に誰かが俺に近づいてくるとつい反射的にやっちまうんだ いつもそういう生活を送ってきたから…っんん!」ググ…


小町 「そっそういうことか いきなり切り付けられたから何事かと思ったよ…」ハァ…


蒼野 「すまないな いきなり切りつけて」


四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「…四季はまだ寝てるのか 今何時だ?」


小町 「もうお昼ちょっと過ぎだよ あんたらがいつまで経っても起きてこないから起こしに来たんだよ」


蒼野 「もうお昼過ぎか けっこう寝てたな…それもそうか 昨日帰ってきたのが朝方近くだったからな」


小町 「そんな時間まで警備してたのかい?」


蒼野 「あぁ ちょっと問題が発生してな」


小町 「…問題?何かあったのかい?」


蒼野 「この前慧音達と一緒にいた時に現れた変装能力を使う奴が現れたんだ」


小町 「なんだって!?またあいつが来たのか!」


蒼野 「そいつだけじゃない 他にも同じ能力が使える変装能力と仲間と思われる奴も来たんだ」


小町 「人里に住む人達は無事なのかい?誰も殺されてない!?」


蒼野 「小鈴が犯されそうになってたけど大丈夫だ 誰もケガ一つ付いてない」


小町 「そっそうかい それならよかった…」ホッ…



四季 「すぅ…すぅ…」


蒼野 「…四季はまだ起きそうにないな」


小町 「そうだね 四季様も朝方まで警備してたのかい?」


蒼野 「そうだ 俺と一緒に朝方まで警備してたよ」


小町 「それじゃ朝起こしに来ても起きないわけか」


蒼野 「それでお前はここで何やってるんだ?なにか用か」


小町 「大閻魔様が呼んでるから起こしに来たんだよ なんでも昨日の警備で何があったかを聞きたいって言ってたよ」


蒼野「あぁなるほど わかった 顔洗ったらすぐ行く」


小町 「頼むよ それじゃ私は仕事があるから行くよ」タッタッタッ…


蒼野 「ちゃんとサボらないでやれよ?」


小町 「わかってるよ 今日はサボらないでやるから安心して平気だよ」ガチャッ


蒼野 「今日はじゃなくて毎日ちゃんとやれ」


小町 「厳しいねぇ 失礼します」タッタッタッ…


パタンっ…



蒼野 「…それじゃ顔洗って大閻魔の所に行くか」ヨイショット


タッタッタッ…













大閻魔の仕事部屋



大閻魔 「…」カリカリ…


コンコンっ


蒼野だ 今平気か?


大閻魔 「っん やっと起きたか 入っていいぞ」カタッ



ガチャッ


蒼野 「邪魔するぞ」タッタッタッ…パタンッ


大閻魔 「四季は?」


蒼野 「まだ寝てるよ 昨日帰って来たのが朝方近くだったから仕方ない」


大閻魔 「そんな時間まで警備してたのか?」


蒼野 「あぁ 変装能力を使う奴が現れてな そのせいで時間かかったんだ」


大閻魔 「またあ奴が現れたのか!?被害は、人里の被害はどうなんだ!」


蒼野 「そんなに騒がなくても大丈夫だ 被害はこれと言ってない 一部除いてな」


大閻魔 「…その一部とは?」


蒼野 「人里にある鈴奈庵…だっけ?そこの娘が別の変装能力を使う奴に襲われそうになってたけどなんとか間に合って助けられたよ」


大閻魔 「別の変装能力を使う奴?てことは複数いたのか」


蒼野 「あぁ この前話した変身能力を使う奴も合わせて計三人来てた けどその内の別に変身能力が使えた奴はもう一人に殺された」


大閻魔 「…仲間に殺されたと言うことか」


蒼野 「そうだ」


大閻魔 「…奴らの目的は一体なんだ 何を目的としてお主らの前に現れるんだ」


蒼野 「…」


蒼野 「それはわからねぇがとにかく今は警戒するしかなさそうだな」


大閻魔 「たしかにそうかもしれないな 奴らの目的がわからない以上むやみには動けんからな お主の言う通りだ」


蒼野 「報告はだいたいこれぐらいで終わりだがまだ他に聞きたいことはあるか?」


大閻魔 「お主達はケガとかしてないか?」


蒼野 「大丈夫だ 俺も四季もケガしてない」


大閻魔 「それならよかった お主はまだケガ治ってないだろ?万が一お主に何かあればわしは四季に怒られるからな…」


蒼野 「なんでだよ…」


大閻魔 「まぁケガしてないならよかった 今日お主達は休みにしてあるからゆっくり休んでくれ」


蒼野 「わかった それじゃあな」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ


大閻魔 「…」


大閻魔 「また蒼野達の前に現れたか…やはりあ奴の目的は蒼野を殺ることかのう」ウーン…


大閻魔 「【蒼野はあ奴の事を知らないらしいが…いや、知らない方がいいか 知ったら蒼野は立ち直れなくなるかもしれんな】」


大閻魔 「…騒ぎが周りに広がる前になんとかせねばな これ以上幻想郷の住民に被害を与えては妖怪の賢者も黙ってないだろう」


大閻魔 「なんとかせねばな」














四季の部屋



四季 「…っん」スゥ…


四季 「…ふぁっんん…」(´-).。oO


四季 「…今何時でしょう?」チラッ


時計 『もう十三時だZE!』


四季 「もう一時(十三時)ですか 寝過ぎましたね…いくら帰るのが遅くなったとはいえ流石に寝過ぎですね」ハァ…


四季 「とりあえず蒼野を起こして…って蒼野?」 キョロキョロ


四季 「…先に起きたのでしょうか?まぁいいでしょう とりあえず顔を洗ったりして大閻魔様の所に行きましょう」ヨット


タッタッタッ…













大閻魔の仕事部屋



大閻魔 「…」カリカリ…


大閻魔 「うーん…なんか違うのう これじゃまずいな」カリカリ…


大閻魔 「うーん…」



コンコンつ


四季です 中に入ってよろしいでしょうか?


大閻魔 「っん やっと起きてきたか 入っていいぞ」カリカリ…



ガチャッ


四季 「失礼します」


大閻魔 「昨日はご苦労じゃったのう 蒼野から話しは聞いとるよ」


四季 「聞いてましたか それなら話しが早いですね」


大閻魔 「しかしまたあ奴らが現れるとはな やはり蒼野を殺す事が目的なのかのう…」ウーン…


四季 「…っえ?」


大閻魔 「っん?どうした 何かあったか」


四季 「…あれ 聞いてないんですか?蒼野からあの変装能力を使ってくる者達の目的を」


大閻魔 「っえ?いや…聞いてないが」


四季 「(…大閻魔様には話してない?あの変装能力者達の事は話してるのになぜあの者達の目的は話してないのでしょうか…?おかしいですね)」


大閻魔 「お主は知ってるのか?あの者達の目的」


四季 「はい あの変装能力を使う者が言ってたというのもありますが蒼野にも教えてもらったので知っています」


大閻魔 「あ奴の目的はなんだ 教えてくれんか」


四季 「それはいいんですが…なぜ蒼野が大閻魔様に教えなかったのかが気になるんですが」


大閻魔 「たしかにそうじゃのう 何故わしには教えてくれなかったんだ?なんかわししたかのう…」ウーン


四季 「まぁ普段の行いが悪いと言うのもありますからね 仕方ありません」


大閻魔 「わし普段からなにかしてるか!?」


四季 「なにかしてるんじゃないですか?私は知りませんが」


大閻魔 「うーん…最近は何もしてないんだがのう」ンー…


四季 「前まではしてたんですか…」


大閻魔 「まぁそんな事はどうでもいい なぜ蒼野が教えてくれなかったかはわからんが四季が知ってるならお主から聞けばいいだけだ 教えてくれぬか」


四季 「わかりました」













その頃蒼野は…



永遠亭ー慧音の病室



慧音 「…そうか またあの者達が現れたか」


蒼野 「被害もそこまでじゃないが小鈴が襲われそうになったぐらいだな すぐ助けれたから怪我はないけどな」


慧音 「…小鈴には悪い事をしたな 私が人里から離れていたばかりに」


蒼野 「慧音さんだって昨日体調が悪かったんだから仕方ないだろ 体調悪いままあいつらと戦ってもやられるだけだ」


慧音 「たしかにそうかもしれんが」


蒼野 「今は大丈夫なのか?体調の方は」


慧音 「もう大丈夫だ お主のおかげで完全にまで回復した ありがとう」


蒼野 「どう致しまして」


慧音 「…しかし、あ奴らは一体何を目的として動いてるんだ?短期間で何度も人里に現れるなんて人里になにかあるのか…?」


蒼野 「…」佐久間グループが現れた事は知らせたが目的までは話していない


慧音 「すまなかったな おかげで助かった」


蒼野 「別に構わないよ それじゃ俺はそろそろ行くよ」カタッ


慧音 「そうか お主も気をつけろよ あの者達に狙われているのだから」


蒼野 「わかってるよ 四季にはもう心配させるような事はしないって約束したからな」タッタッタッ…


慧音 「…そうか」


蒼野 「また近々人里に寄らせてもらうよ じゃあな」ガラッ


タッタッタッ…パタンっ



慧音 「…」


慧音 「蒼野は本当に優しい奴だな とても犯罪者とは思えないぐらい優しい者だ」


慧音 「…だがその優しさが裏をかいてしまったな お主を殺そうとしてるのは…」


慧音 「…大事になる前に手を打って置かねばな」








空の上ー飛行中



蒼野 「…」ヒュー…


蒼野 「(慧音に知らせた事だし、次は霊夢のところに行かないと)」


蒼野 「(なんとなくだけどあの巫女ならなんか知ってそうな気がするんだよな 俺が結界効かなかったこと…なんでそう思うのかはわからないけど)」


蒼野 「(…まっ聞いてみないとわからないし、早く聞いて四季のところに帰るか まだ寝てたから出かけてる事伝えてないからまた心配させちまう)」


蒼野 「さっさと聞いてさっさと帰ろっと」


ヒュー…













博麗神社ー賽銭箱前



霊夢 「…」ザッザッ… 庭掃除をしてる


霊夢 「ふぅ…ここら辺はこれでいいかしら 賽銭箱前はちゃんと綺麗にしておかないと印象悪くしちゃうからね?ここだけはしっかりしておかないと!」



ヒュー…


蒼野 「よっと」スタッ


霊夢 「あら この前来た四季の使いじゃない どうしたの?」


蒼野 「ちょっと聞きたい事があってな いま平気か?」


霊夢 「見てわかんない?今掃除してるの 話しなら後にしてちょうだい」


蒼野 「そうか?じゃあ仕方ない 掃除が終わるまで待たせてもらうよ」


霊夢 「何言ってんのよ あんたも手伝いなさいよ?」


蒼野 「…っは?」


霊夢 「私に用があってここに来たんでしょ?だったら早く掃除を終わらせれば早く聞きたい事聞けるわよ」


蒼野 「いやそれで掃除を手伝うのはおかしいだろ…」


霊夢 「それじゃ頼むわよ?」ポイッ タッタッタッ… 箒を投げ渡して予備の箒を取りに行く


蒼野 「おっおい!ちょっと待て!?」パシッ


蒼野 「…マジかよ 俺はただ結界が効かなかったことを聞きたかっただけなのに」ハァ…


蒼野 「…まぁタダで聞くってのも悪いから掃除だけでもするか ほとんど無理やりだったけど…」


蒼野 「てかどこやればいいんだ?ここら辺はやってたみたいだけど」キョロキョロ


蒼野 「…鳥居の辺り少し残ってるな あの辺やるか」タッタッタッ…


タッタッタッ…ヒュンッ!!


箒 「」カタンッカタンカタン… 鳥居をくぐった瞬間、蒼野は姿を消して箒だけが残され地面に落ちる



霊夢 「…っえ」タッタッタッ








?ー博麗神社(夕方?)



ザザァ… 弱い風が吹いて木が靡いてる



蒼野 「…あれ?俺…箒持ってたよな てかもう夕方?」キョロキョロ


蒼野 「いやいやそれはありえない てか鳥居を神社側から潜ったのになんで神社側の方に身体が向いてるんだよ 明らかにおかしいだろ」



? 「きゃははは!ここまでおいでー!」タッタッタッ!!… 赤い巫女服を着た少女が走ってる


? 「まてー!」タッタッタッ!!… 白黒の服を着た金髪の少女が赤い巫女服を着た少女と遊んでる


提督 「…あれ?あの子供の服装って」



? 「霊夢、魔理沙 暗くなってきたからそろそろ家の中に入れ」ザッザッザッ…


霊夢(子供) 「はーい!」


魔理沙(子供) 「わかったぜ!」



蒼野 「(霊夢と魔理沙…?やっぱりこの子供あの二人か てことは俺あいつらの子供時代にいるのか!?)」


蒼野 「(でもなんで俺は突然ここに飛ばされた?飛ばされた理由がわからない ただ鳥居近くを掃除しようと歩いてただけなのに…)」ウーン…


? 「…おや そこにいるのは参拝客か?」


蒼野 「…っえ?あっいやいや違う 俺は参拝に来たわけじゃない」


? 「それじゃ何用でここに来た?こんな暗くなる時刻にここへ来る者などいないはずだが」


蒼野 「…ちょっと聞きたいことがあるんだがいいか?」


? 「なんだ?」


蒼野 「…ここ、どこだ?」


? 「ここか?ここは博麗神社だが」


蒼野 「いや博麗神社はわかってるんだ えっと、なんて言えばいいんだ…?」


蒼野 「(この世界はなんだって言ったら変に思われるよな?だとしたらなんて言えばいい)」ウーン…


蒼野 「(俺はさっきまで霊夢が俺と同じ歳ぐらいの世界にいたって言えばいいのか?いやいや明らかにおかしいだろ そんな事言ったらなおさら怪しまれる)」


蒼野 「(うーん…なんて言ったらいいかまったくわかんねぇ)」


? 「…」


霊夢(子供) 「ねぇお母さん なんかあの人難しい顔してるよ?」


魔理沙(子供) 「きっとなにか悪いことを考えてるんだぜ!腰に刀付けてるしそうに違いないぜ!」


? 「…ふむ、たしかにありえるな」


蒼野 「…っえ?いやいや違うから!俺はただここがどこなのかを聞きたいだけだから!」


? 「だから博麗神社だと言ってるではないか」


蒼野 「いやそうじゃなくてだな えぇと、その…」


? 「…」


霊夢(子供) 「お母さん あの人怪しいよ?ここがどこなのか教えてるのに違うって言うのはおかしいよ」


魔理沙(子供) 「まったくだぜ!きっと私達を殺そうとしてるんだぜ!」


蒼野 「だから違うから!たしかに俺は過去何百人の人を殺したけど今はもうしてないから!」


? 「…なに?人を何百人も殺しただと?」ピクッ


蒼野 「(やべっ勢いでつい!)」ハッ


? 「それは聞き捨てならないな この世界に殺人鬼がいては皆に心配させてしまう 悪いがお前を退治させてもらうぞ」スゥ…


蒼野 「ちょっと待ってくれ!俺はもう人を殺す事はしないし殺らないって決めたから!」


? 「問答無用!」ダンッ!! 一瞬にして蒼野の前に立つ


蒼野 「なっ!?(はやっ)」


? 「ーっは!!」ブンッ!!


蒼野 「うぉっと!」ヒュンッ ?の拳攻撃を避ける


? 「ふんっ!!」ブォンッ!!


蒼野 「っく!!」バシンッ!! ?の回し蹴りを手の平で受け止める


? 「ほう?私の蹴りを素手で止めるか なかなかやるではないか」


蒼野 「だから俺は人を殺しに来たんじゃないだって 信じてくれ!」


? 「それは無理な事だな 自分で何百人も人を殺したと言っていたのに殺しに来てないと言うのはおかしいと思わないか?」バッ!!…タタッ


蒼野 「たしかにそうだけど…」



? 「霊夢!魔理沙!お前達は家の中に入ってろ!」


霊夢(子供) 「わかった!」タッタッタッ…


魔理沙(子供) 「博麗姉ちゃん気をつけてな!」タッタッタッ…


先代博麗 「わかっている 心配するな」



蒼野 「博麗…やっぱりあんたは霊夢の親なのか?さっき霊夢が母さんと呼んでいたが」


先代博麗 「そうだ 皆からには先代博麗と呼ばれている 何故先代が付くのかは知らんがな」


先代博麗 「さぁお喋りもこの辺にしてお前を倒させてもらおうか」コキコキッ


蒼野 「(…まいったな この人さっきの攻撃もそうだが明らかに素人じゃない)」


蒼野 「(拳を振っただけで風音が聞こえたからかなりの実力者なうえ力も強い 下手に手抜くことができないな…どうするか)」


先代博麗 「行くぞ!」ダンっ!!…ブォン!! 蒼野に近づき肩にめがけて回し蹴りを入れる


蒼野 「っと!」シュンッ しゃがんで回し蹴りを避ける


先代博麗 「ふんっ」ビュオンッ!! もう片方の足で蒼野の顔面にめがけて容赦なく蹴りを入れる


蒼野 「うぉっと!?」シュンッ!! しゃがんだ状態で後ろにバランスを崩して後退し紙一重で避ける


先代博麗 「避けてばかりでは私に勝てんぞ!」スッ


弾幕「」ババババババッ!!!!!! 先代の周りに大量の弾幕が現れる



蒼野 「っな!?」


蒼野 「(あれは昨日妹紅が佐久間グループの奴らに放ってた弾幕 しかも数が多いうえにでかい!!)」


先代博麗 「この量は避けられるかな?くらえ!」ビュンッ!!


弾幕 「」ヒュヒュヒュヒュヒュッッ!!!!!!



蒼野 「(やばい!この量を全部避けるのは骨が折れる!)」


蒼野 「(昨日のロキって奴の弾(ショットガン)みたいに切れるかわからないけどそれで防ぐしか…)」スッ 刀に手をかけて抜こうと…




? 『いいか蒼野 刀を抜いた時、それは相手を敵と認めたと言うことだからそれだけは覚えておけ』


? 『信じて欲しかったり敵として認識されたくなかったらむやみに刀を抜くんじゃないぞ わかったな』




蒼野 「…いや、全部避けよう」スッ…


蒼野 「(何発か当たるかもしれないけど急所に当たらなければ平気だろ)」


蒼野 「(当たって骨が折れない事を祈ろう)」スゥ…


蒼野 「ーっ…」シュシュシュシュシュンッ!!!!… 素早く軽い動きでスレスレながらも全て避ける



先代博麗 「…全て避けたか なかなかやるじゃないか」


蒼野 「(ーあっぶね!なんとか避けれた…当たりそうだったけど意外と避けれるもんだな)」フゥ…


先代博麗 「お前なんで刀を抜かなかった?なぜ手を付けたのに離した」


先代博麗 「刀を使って弾幕を切れば容易く避けられたはずだ なぜ切らずに全て避けた」


蒼野 「…さぁな なんとなく使いたくなかっただけだ ただそれだけだ」


先代博麗 「…舐めてるのか?この私を甘く見ているのか」


蒼野 「別に舐めてるわけじゃない 被害妄想も大概にしてほしいな」


先代博麗 「ならなぜ抜かなかった その理由をちゃんとした理由で述べよ」


蒼野 「ちゃんとした理由って言われてもなんとなくしか言いようがないんだが」


先代博麗 「…そうか お前はこの私を舐めまわしているようだな?それなら私も容赦しない」ゴキゴキッ


蒼野 「いやだから別にそういうわけじゃないって言ってるだろ 被害妄想激し過ぎだろ」


先代博麗 「被害妄想だろうがなんだろうが関係ない 舐めてることには違いないのだからな」スッ 霊符を袖から大量に取り出す


蒼野 「お前人の話聞いてるか?さっきから気迫で俺を押してる奴に手を抜く奴がいると思うか?」


先代博麗 「さぁな いるんじゃないか?」シュンッ



霊符 「」ババババババッ!!!!!! 霊符を周りに飛ばして一瞬にして蒼野の周りを囲む


蒼野 「…っは?」


蒼野 「(いっいつの間に札が周りに?全然見えなかった!!)」


先代博麗 「次は逃げられると思うなよ この技を食らった者はどんな奴だろうが死ぬぞ」


蒼野 「…お前、今なにをした?一瞬にして俺の周りに札を張ったみたいだが」


先代博麗 「説明するのは面倒だ それに私自身もなんて言えばいいかわからんから音速を超えた速度で張ったと言っておこう」


蒼野 「いやそう言えばわかるからな?難しく考えなくてもいいだろ」


先代博麗 「…なぜこんな状況で落ち着ける?今お前は危機的状況なんだぞ」


蒼野 「なんで落ち着けるかって?そんなの簡単だ 【死ぬ事を恐れてないからだ】」


蒼野 「昔何度も殺されかけたことがあるのに今更死ぬかもしれない状態に立たされても驚かねぇよ」


先代博麗 「ほぉ?それは大した根性だ 普通なら何度も殺されかけたことがあるならそれがトラウマになって残る事が多いのにお前の場合はそれを克服したか さすが殺人鬼と言ったところだな」


蒼野 「そこで殺人鬼は関係ないだろ」


先代博麗 「そうかもしれないな さて、お喋りはここまでにしてそろそろ終わりにするか」スッ 右手の中指と人差し指を立てる


霊符 「」ヒュォンッ… 蒼野の周りに貼られてる霊符が光り出す



蒼野 「(札が光りだした…そろそろ終わりにする気か)」


先代博麗 「今その札に触るとお前は一撃で死ぬから触らない方がいいぞ まっ触らないようにするなんて不可能だがな」スッ


霊符 「」ヒュー… 蒼野の周りに貼られてる霊符が徐々に蒼野との距離を縮めていく



蒼野 「(…まずいな 完全に閉じ込められて避けようがない このままだと本気で殺される)」


蒼野 「(俺に接触するまであと数十秒ぐらいかな…万事休すか)」


先代博麗 「霊符 夢想封印!」


霊符「」ヒュンッ!! 蒼野の周りに貼られていた霊符が一気に蒼野にめがけて放たれる



蒼野 「(…すまん四季 ここまでのようだ)」


蒼野 「(刀を使えばまだ生き残れる可能性はあるが抜けば俺は敵として認識される そうなったらいろいろと面倒なことになるから俺は刀を使わない)」


蒼野 「(生きて罪を償えって言われたのにその約束は守れそうにないな)」



霊符「」ヒュー!! 蒼野の目の前まで霊符が近づく



蒼野 「…短い間、ありがとな」スゥ… 目をつぶり覚悟を決める



…パリーンッ!!


霊符「」ヒラヒラ… 先程蒼野に放たれていた霊符が起動を失って下にヒラヒラと落ちていく



蒼野 「…っえ?」


先代博麗 「…無意識に発動させたか 間に合ってよかったな」フゥ…


蒼野 「(…今、何が起こった?なにか割れるような音がしたと思えばさっきまで俺に近づいてきた札が落ちてきた…)」


蒼野 「(しかも無意識に発動させたって言ってたけど何の事だ?あいつがやったんじゃないのか…?)」


先代博麗 「少し混乱してるみたいだな まっそれもそうか いきなり結界が割れて夢想封印が壊れたのだからな 自分本人が何したかもわかっていなければ混乱してもおかしくはない」


蒼野 「…お前、今何をした?なぜ攻撃をやめた?」


先代博麗 「生憎だが私は何もしてない お前が結界を壊したんだ」


蒼野 「…俺が結界を?」


先代博麗 「あぁ お前の能力」


先代博麗 「【結界を操る程度の能力がな】」


蒼野 「…結界を操る程度の能力?」


先代博麗 「そうだ 今さっきなにかが割れたような音がしたのは私が張った結界をお前が壊したからだ」


先代博麗 「夢想封印を使う為に結界を張ったのだがお前は無意識に能力を発動させて助かったんだ 無意識に発動するなんて滅多にないことだが運がよかった事に感謝するんだな」


蒼野 「…俺に能力が?」


先代博麗 「それでは私はそろそろ失礼させてもらう お前の相手なかなかよかったぞ」タッタッタッ…


蒼野 「っえ?ちょっとまて お前俺を殺すんじゃなかったのか?」


先代博麗 「なんだ殺して欲しかったのか?殺して欲しかったなら今殺してもよいが」


蒼野 「いや誰も殺して欲しいとは言ってないだろ なんで殺すのをやめたのか聞きたいんだが」


先代博麗 「これ以上やっても無意味だと思ったからだ ただそれだけだ」


蒼野 「…俺が殺人鬼でもか?」


先代博麗 「殺人鬼をやめたと自分で言ってたじゃないか 殺人鬼をやめた者を殺して何の意味がある」


蒼野 「さっき信用出来ないって言ってたよな」


先代博麗 「さすがに今の状況で刀を抜いてこなければ信用せざる得ない 自分の命が危うかったというのに刀を抜かない…それはつまり、敵として認識されたくなかったからであろう?」


蒼野 「っ!」


先代博麗 「それぐらいわかる 今の行動からしてお前は大丈夫そうだ これなら元の世界の霊夢達の世界に居させても平気そうだな」


蒼野 「…っえ 元の世界の霊夢?それってどういうことだ?」


先代博麗 「この世界は【私が作ったもう一つの幻想郷だ】お前が知ってる幻想郷ではない」


蒼野 「…もう一つの幻想郷?あんたが作った?」


先代博麗 「お前は自分の持ってる結界を操る程度の能力でこっちの世界に来てしまったんだ 博麗神社の鳥居を通ったりしなかったか?」


蒼野 「…霊夢に掃除押し付けられて鳥居の近くを掃除しようと思って通ったな」


先代博麗 「…そうか なんか、すまん…こっちの世界に来た原因は私の娘のせいだったみたいだな」


蒼野 「いやあんたが謝ることないだろ 悪いのは霊夢なんだから」


先代博麗 「霊夢は私の娘なんだから霊夢がなにかすれば親も謝るのが普通だ すまない」スッ


蒼野 「別に気にしてないから顔を上げてくれ 女に頭下げられんのは嫌なんだよ」


先代博麗 「…そうか?なら顔を上げるとしよう」スゥ…


蒼野 「…それと霊夢の親って言ってたけど、さっきここで遊んでたちっちゃい赤巫女の子供も霊夢って言ってたよな あれはどういうことだ?」


先代博麗 「あの子供は私が作り出した幻…とは違うが幽霊に近い存在の子供だ」


蒼野 「幽霊に近い存在?」


先代博麗 「あの二人はそこらの浮遊霊を捕まえて私の気を入れて姿形を変え多少の知識を入れてるんだ まぁ早い話癒し系ペットみたいな感じだ」


蒼野 「ペットって…嫌な言い方だな 自分の娘に姿形真似した幽霊とはいえペットはいやだな」


先代博麗 「別にいいだろう 我が子とはもう何十年も会っていないのだから恋しくなるんだ」


蒼野 「だったら会いに行けばいいじゃないか そこの鳥居から行けばすぐ博麗神社に着くだろ?」


先代博麗 「それはダメだ」


蒼野 「なんでだ?親が子を見に行くのになんで会うのを拒む」


先代博麗 「別に拒んでるわけではない 霊夢にはもっと強くなってもらわないといけないんだ だから会えない」


蒼野 「別に会うぐらい問題ないだろ 会ったらなんかまずいのか?」


先代博麗 「まずいというわけではないが修行は一人で行うもの 一人で修行して強くなってもらわんと困るのだ」


先代博麗 「誰の力も借りずに一人で解決出来るほどの力を身につけ私と同じくらいの強さを持って欲しいんだ その為には一人で修行をしなければいけない」


蒼野 「…なるほど 情けを人に見せず、その情けを自分の愚かさに気づかせて強くさせるということか」


先代博麗 「ほぅ?そこまでわかったか なかなか頭の回るやつじゃないか」


蒼野 「こう見えても頭は良いほうだからな 自慢じゃないが」


先代博麗 「そういうことだから私は霊夢に会うことができない 会ってしまっては今まで情けを見せてこなかった事を私に見せてしまっては意味がないからな」


蒼野 「まっあんたがそういう考えならそれでいいんじゃないか?方法としては一つの手だからな」


先代博麗 「霊夢は元気にしてたか?」


蒼野 「見た感じは元気だったよ あいつとはそこまで話しとかしてないから詳しくはわからないが」


先代博麗 「そうか…それならよかった」


蒼野 「それで俺は元の世界に帰れるのか?能力が勝手に発動してこっちの世界に来れたって言ってたが」


先代博麗 「もう自分の能力を理解してるんだから鳥居を潜る際に幻想郷に帰りたいと思えば帰れるだろう」


蒼野 「ずいぶんと簡単だな…まぁ簡単に越した事はないが」


先代博麗 「もう行くのか?」


蒼野 「あぁ 本来は霊夢に聞こうと思ってたことをあんたから聞けたからもう用はなくなった 早く帰って仕事しないといけないからな」


先代博麗 「閻魔の手伝いか?」


蒼野 「っ! なぜ知ってる?俺言ってないよな」


先代博麗 「お前が持ってるお守りだ そのお守り、閻魔から渡されたものだろう?」


蒼野 「お守り?…あぁ 大閻魔から渡された空が飛べるようになるとか言ってた物のことか」


先代博麗 「そのお守りから閻魔特有の霊力が感じ取れてな もしかしたらと思って聞いたんだがその通りだったみたいだな」


先代博麗 「しかし閻魔が人間…しかも犯罪者を手伝いとして雇うとはな 普通ならお前みたいな犯罪者は即地獄に落とす筈なのに、何のつもりでそうしたのか知らんが面白いことをするな」


蒼野 「…面白いかどうかは知らないがあまり四季の事をバカにしないでもらえるか?俺は人を何百人も殺した大犯罪者なのに四季は俺を地獄に送らず罪を償いきれるまで手伝いをする判決を出した」


蒼野 「普通なら俺は地獄行き…そんな事は俺自身でもわかってた 何百人も人を殺して天国に行けるわけがない」


蒼野 「でも四季は犯罪者の俺に【人を殺す事を望んでないと思う】と言って地獄に送らなかった 普通ならありえない 閻魔が犯罪者にそんなことを言うなんて全く持ってありえない」


先代博麗 「たしかにありえないな そのような事を閻魔の口から出るとは想像もつかん」


蒼野 「でも俺は聞けた 人が俺のことをどう思うかは知らないが四季は言ってくれた…だから俺は四季を守ることを決めた」


蒼野 「俺を闇から救い出してくれた 一度闇に落ちた俺に光をくれた…だから四季を悪く言う奴はどんな奴だろうが俺は許さない もちろん相手が俺より強くてもだ!」スチャッ 刀に手をかけていつでも抜ける構えを見せる


先代博麗 「別に悪く言ったわけではない ただ面白いことをするなと言っただけではないか」


蒼野 「人によっては馬鹿にしてると勘違いされるぞ?」


先代博麗 「そうか?それは悪かった そういう意味で言ったわけではないから刀に手をかけるのはやめろ 抜けば先程の努力無駄になるぞ」


蒼野 「…」スゥ…


先代博麗 「しかし人間が閻魔を守りたいと言う奴がいるとはな?正直そっちの方が驚いたよ …もしかして惚れたのか?」


蒼野 「別に惚れてねぇよ それに俺は恋愛とか興味ないからよくわからん」


先代博麗 「なんだ 別に惚れてるわけじゃないのか つまらん奴だ…」ハァ…


蒼野 「いやつまらんって…」


先代博麗 「まっそんな事はどうでもいいとして」


蒼野 「そんなことって…」


先代博麗 「そろそろ帰った方がいいんじゃないか?この後仕事があるんだろ」


蒼野 「たしかにあるけどよ…まぁいいか」


先代博麗 「(いいのか…)」


蒼野 「それじゃ俺は帰るよ 気が向いたらまた来る」タッタッタッ…


先代博麗 「…」スゥ…


先代博麗 「【…お主 落とされるんじゃないぞ】」


蒼野 「…っえ?」


先代博麗 「じゃあな」タッタッタッ…



蒼野 「(…今、落とされるなって言ったか?あの時会った紫って言う妖怪と一緒のこと…)」


蒼野 「…なぁ、ちょっと待て」



先代博麗 「…」タッタッタッ


蒼野 「落とされるなってどういうことだ?この前もそうだが紫って奴からも落とされるなって言われたんだが何に俺は落とされるんだ?」


先代博麗 「…やはり紫も気づいていたか」


蒼野 「…っえ?」


先代博麗 「ならば一つ助言をしといてやろう 落とされるなと言うのは【闇に落とされるな】と言う意味だ 覚えておけ」


蒼野 「…闇に?闇って間違った選択の意味だよな」


先代博麗 「そうだ おそらくお前は真実を知れば確実に落ちるだろう」


蒼野 「…その真実とは?」


先代博麗 「今は知る時じゃない 今知ればお前は立ち直れなくなる」


蒼野 「(立ち直れなくなる…たしか慧音さんもそんなこと言ってたな)」


先代博麗 「私が言える事はここまでだ それじゃ真実を知る時までにはもっと強くなっておけよ」タッタッタッ…



蒼野 「…」


蒼野 「(真実を知る時までにはもっと強くなれ…っか そう言われても一体何を強くしとけばいいんだ?)」


蒼野 「(力はかなりついてる方だし、体力だってある…他になにを強くした方がいいんだ?)」


蒼野 「…まっ今考えてもわからないし 今は早く帰って四季のところに戻るか」


蒼野 「えっと…帰る時は帰りたいと思えばいいんだよな?ほんとにそんなんで帰れんのか?正直信じ難いなぁ」タッタッタッ…


…シュン!!













幻想郷ー博麗神社 鳥居の近く



霊夢 「蒼野!いたら返事しなさい 蒼野!!」


霊夢 「まったくどこいったのよ!鳥居を潜ったら急にいなくなって…まさか紫が!?」


霊夢 「…いや、それはないわね 紫が来た気配はなかったし隙間を使った感じもしなかった だとしたら蒼野はどこに?」




ヒュンッ



霊夢 「きゃあっ!?」


蒼野 「…ほんとに帰ってこれたな…って」


霊夢 「あっ蒼野!?あんた今どこからって近いわよ!」あと数cmでキスできる距離ぐらいに蒼野が現れる


蒼野 「悪い まさかお前が目の前にいるとは思わなかった」タッタッ


霊夢 「私だっていきなりあんたが現れたから驚いたわよ!それよりあんたどこいってたのよ 鳥居を通った瞬間いなくなったけど」


蒼野 「…」


霊夢 「…? 蒼野?」


蒼野 「(…さっき霊夢の母さんは強くする為に一人で修行させてるって言ってたよな てことは霊夢の母さんに会ってきたと言うのはまずいか)」


蒼野 「(適当に誤魔化すか)」


霊夢 「ちょっとなに考えてんのよ あんたどこに行ってたか教えなさいよ」


蒼野 「…」


蒼野 「いや、俺もどこにいたのかわからないからどう言えばいいのかわからないんだ」


霊夢 「…そうなの?」


蒼野 「あぁ 悪いな うまく言えなくて」


霊夢 「…」ジー…


蒼野 「(こう言っとけば納得するだろ しかし嘘を言うのはやっぱり抵抗あるな…あまり付きたくないんだが仕方ないか)」


霊夢 「…蒼野 あなた今嘘つかなかった?」


蒼野 「…っえ」ドキッ


霊夢 「なんかそんな感じしたのだけど気のせいかしら 本当は知ってるところにいたんじゃないの?」


蒼野 「…」


蒼野 「嘘なんてついてないぞ 俺は本当の事を…」


霊夢 「なら今なんで間を開けたのかしら?開ける意味あったかしら」


蒼野 「そっそれは…」


霊夢 「正直に言いなさい 本当はどこに行ってたのかしら?」


蒼野 「…やれやれ どうも嘘をつくとき間を開ける癖がなおらないなぁ?」ハァ…


霊夢 「やっぱりついてたのね どこにいたのよ」


蒼野 「…あまり言わない方がいいと思うんだが」


霊夢 「言いなさい」


蒼野 「…もう一つの博麗神社に行ってたんだ」


霊夢 「…っは?」


蒼野 「ここの鳥居を潜ったらもう一つの幻想郷にワープしてな そこでもう一つの博麗神社にお前の母さんがいたんだ」


霊夢 「っ!! お母さんが!?見たの!?お母さんを見かけたの!?」


蒼野 「あぁ お前と同じ赤い巫女服を着て凛々しくたくましい感じの人だったよ」


霊夢 「今どこにいるの!?そのもう一つの幻想郷ってところにいるの!?」


蒼野 「そうだが会えないぞ」


霊夢 「なんでよ!私ももう一つの幻想郷に行けばお母さんに会えるんでしょ!!」


霊夢 「また会いたいのよ!もう何十年も会ってないから会いたいの!本当は今までもう死んでるんじゃないかと思ってた…何十年も顔出さないで私一人でこの神社を守ってきた」


霊夢 「ずっと待ってたのにお母さんはいつまで経っても帰ってこなかった…お母さんが最後出かけた日、『妖怪退治に行ってくる』と言ったきり戻って来なかったの…」ツツー…


霊夢 「でも私は信じられなかった お母さんがやられることなんて想像もできなかった…お母さんはこの世界、幻想郷の中で一番強いと言われていたのにそんな人が簡単にやられるわけがないと思ってたのよ……」ポタポタ…


霊夢 「お願い!お母さんのいる場所に行く方法教えて!」


蒼野 「…しかし」


霊夢 「蒼野!!」



…まったく 心配してきてみればやっぱりか


霊夢 「っ! 今の声…まさか!?」バッ



先代博麗 「…久しいな霊夢 元気にしてたか?」


霊夢 「…ーっお母さん!」


蒼野 「あんた、なんでここに?さっき霊夢には会えないって」


先代博麗 「お主のことだからすぐバレるような嘘をついて私に会った事を話すんじゃないかと思って様子を見に来たんだ」


先代博麗 「そしたら案の定、お前はすぐバレる嘘をついて私と会った事を話したな あれほど私と会ったことは話すなと言ったのに」ハァ…


蒼野 「…悪い」



霊夢 「お母さん!」ガバッ!!


先代博麗 「うぉっと!」霊夢に抱きつかれる


霊夢 「よかった…ちゃんと生きてる……また、会うことができた…!」ポタポタ…


先代博麗 「生きてるに決まってるではないか 私が死ぬわけなかろう?」


霊夢 「だって…あの時、お母さんは妖怪退治に行ってくるって言ったきり帰ってこなかったから、もしかしたらって……」ポタポタ…


先代博麗 「たしかにそう言ったが私がそんじゅそこらの妖怪に負けるわけなかろう」


霊夢 「わかってる わかってるけど…それても、心配だったのよ お母さんが妖怪なんかに負けるわけないってわかってたけど…それでも、心配で……」ポタポタ…


先代博麗 「…心配させて悪かったな だがこれも修行のために仕方なかったんだ」


霊夢 「修行のためなら何でも許されると思ったら大間違いよ!いくら修行のためだからって…行ったきり帰ってこないなんて…!」


先代博麗 「…」



蒼野 「…あんたの言い分も分からなくないが霊夢の言い分も最もだな」


蒼野 「いくら修行の為に霊夢を今まで一人で情けを誰にも見せないで強くするとはいえ、流石に限度ってもんがあるな」


蒼野 「部外者の俺が言うのもなんだがせめて生きてることを教えてからの方がよかったんじゃないか?別に死んでる扱いにしなくても」


先代博麗 「…それでもよかったんだが死んでる扱いの方が効率的によいかと思ってな」


霊夢 「ふざけんじゃないわよ!」


先代博麗 「っ!」


霊夢 「蒼野の言う通りせめて生きてることだけ、一言だけでもいいから伝えてくれれば…こんなに心配することなかったのに!」


霊夢 「それなのにお母さんは…何も言わないで今までずっと……」ググッ…


先代博麗 「…すまん 修行のためとはいえやり過ぎたようだな」


先代博麗 「今まで心配させてすまないな 私は母親失格だ」


霊夢 「ほんとよ…でも生きてることがわかってすごく嬉しかったわ また会いに来てくれてありがとね?お母さん」


先代博麗 「あぁ!」


蒼野 「やれやれ?俺はお邪魔みたいだからさっさと帰るとしますか」



蒼野ー!!


蒼野 「っん?」


四季 「蒼野!あなたまた一人で行動して!」スタッ…タッタッタッ!!


蒼野 「っげ!四季…」タラー…


四季 「昨日私言いませんでしたか?一人で行く事はしないよう言いましたよね!」


蒼野 「悪い 四季は気持ちよさそうに寝てたから起こすのは悪いと思って…」


四季 「それなら私が起きるまで待っててもよかったじゃありませんか!まだケガも治ってないのに何かあったらどうするんですか!」


蒼野 「そっそれは…」



先代博麗 「おやおや?幻想郷の番をする閻魔様を見るのは久々だな 元気そうでなによりだ!」


四季 「あなたこそ元気そうでなによりです それよりあなたは今までどこにいたんですか?十年近く見かけませんでしたが」


先代博麗 「私が作ったもう一つの幻想郷にいた!」


四季 「…はい?」


先代博麗 「まぁそういう反応するよな 短縮に言わせてもらうが私が作った幻想郷にいたと言っておこう」


四季 「先ほど言ってた事と一緒じゃないですか!」


先代博麗 「詳しく言うと長くなるからめんどい」


四季 「詳しく説明する事を要求します」


先代博麗 「えぇ…」( •´д•` )


四季 「えぇ…じゃありません!本来あなたはこの幻想郷を守る義務があったんですよ!それなのにあなたは自分の娘を置いてどこかに行ってしまったんですからそこまでの理由を説明してもらわないと納得いきません!」


蒼野 「っえ この人幻想郷を守る人なのか?」


四季 「そうです 今は霊夢が幻想郷を守っていますが本来は今そこにいる先代博麗の巫女が幻想郷を守っていたんです」


四季 「自分の役目を娘の霊夢に押し付けどこかに行って数十年…一体どこで何をしてたんですか!」


先代博麗 「だから私が作った幻想郷にいたと言ってるではないか それと役目を押し付けたとは人聞きの悪い 別に押し付けたわけではない」


先代博麗 「私は霊夢に強くなって欲しいから幻想郷を守る役目を与えたんだ 押し付けたなんて人聞きの悪いことを言わないで欲しいな」


四季 「その事を霊夢に告げたのですか?告げていなければ押し付けたということになりますよ」


先代博麗 「…」


霊夢 「…四季、もういいわ それ以上言わないで」


四季 「ですが!」


霊夢 「いいのよ 別に私は気にしてないからあんたは何も言わなくて 返って迷惑よ」


四季 「別にあなたの事を言ってるわけではありません 自分の役目を他の方に押し付けたことが気に食わないから言ってるんです」


霊夢 「それを押し付けられたのが私でしょ?私は気にしてないって言ってるんだからそれ以上お母さんに言う必要ないでしょ」


四季 「関係ありません あなたがよかったとしても自分の役目を他の方に押し付けた事に変わりはありません」


四季 「先代博麗 久々に会って早々あなたには私の説教をみっちり聞いてもらいます いいですね?」


先代博麗 「私が聞くとでも?」


四季 「嫌でも聞いてもらいます 今日は非番なので耳にタコが出来るぐらい説教してあげます」


先代博麗 「それは嫌だな それじゃ私はそんな話を聞きたくないから逃げるとしようかな?」


四季 「逃がしませんよ!」


先代博麗 「霊夢 久々に会ったと言うのに悪いが私は帰る また暇があったら来るからその時はゆっくり話をしよう」


霊夢 「…絶対に来てよね?」


先代博麗 「あぁ!それではな」タッタッタッ!!…


四季 「あっ待ちなさい!」


先代博麗 「さらばだ閻魔よ!」タッタッタッ


シュン… 鳥居を潜ると先代博麗は消えていなくなる


四季 「っえ 消えた!?一体どこに!?」キョロキョロ


蒼野 「帰ったんだよ もう一つの幻想郷にな」


四季 「…っえ?」


蒼野 「あの人は今までもう一つの幻想郷にいたって言ってただろ そこに帰ったんだよ」


四季 「…あの話しは本当なんですか?凄く胡散臭いんですが」


蒼野 「ほんとだよ 実際俺ももう一つの幻想郷に行ってあの人に会ったから証言は出来る」


四季 「蒼野もそのもう一つの幻想郷に行ったんですか?」


蒼野 「あぁ 無意識に俺の能力が発動してもう一つの幻想郷に行ったみたいなんだ」


四季 「…能力?」


蒼野 「さっきの人に教えてもらったんだが俺は結界を操る程度の能力を持ってるって言われたんだ」


霊夢 「っえ 結界を操る!?嘘でしょ!?あんたがそんな高度な能力操れるわけないでしょ!」


蒼野 「いやそんな事言われても…あの人が言ってたんだから俺に言われても困るんだが」


四季 「…こちらの世界に来て能力が身についたんですね ありえなくないことです」


蒼野 「そうなのか?」


四季 「えぇ この前蒼野がお会いした東風谷早苗と言う方を覚えていますよね?あの方もこちらの世界に来て能力が身についたんです」


蒼野 「あの女子高生も能力を持ってたのか ならなぜ俺が犯罪者と分かっていたのに能力を使ってこなかったんだろ」


四季 「いきなり犯罪者が目の前に居たらパニックになってしまいますから能力を使うより逃げることを考えたんではないでしょうか?」


蒼野 「なるほど それなら納得だな」


四季 「…それにしても蒼野がそのような能力がつくとは思いませんでしたね 結界を操る能力…また凄い能力が付きました」


蒼野 「そんなに凄いのか?結界を操る能力って」


霊夢 「この世界を滅ぼすことだって可能よ」


蒼野 「…っえ?」


四季 「確かに可能ですね 博麗大結界と言う霊夢が常に貼っている結界を蒼野に壊されたりしたら幻想郷は滅びます」


蒼野 「…博麗大結界?」


霊夢 「幻想郷を守ってる結界…と言った方がわかりやすいわね その結界があんたに壊されたりしたらこの世界は一瞬にして崩壊するわ あんたが敵じゃなくてほんとよかったわ」


蒼野 「…そんな重要な結界を霊夢が常に貼ってるのか?」


霊夢 「そうよ 昔はお母さんが張ってたんだけど今は私が張ってるわ」


霊夢 「それよりあんたは何か私に用があってここに来たのよね?一体何の用かしら」


蒼野 「あぁ そのことだがさっきの人から教えてもらったからもう大丈夫だ」


霊夢 「そう?ならいいわ」


蒼野 「ところで四季 なんで俺がここにいるってわかったんだ?俺博麗神社に行くなんて言ってないよな」


四季 「以前あなたに空を飛ぶことができるお守りをお渡ししましたよね そのお守りから出てる気を辿ってきました」


蒼野 「…これそんなに気を出してるのか?あの人にも閻魔特有の霊力が出てるって言われて閻魔の使いをしてるのがバレたし」


蒼野 「ちなみに霊夢は感じるのか?俺から閻魔特有の霊力が出てるの」


霊夢 「もちろん全部感じてるわよ そこまで強くない閻魔特有の霊力がね」


蒼野 「モロバレじゃねぇかよ…大閻魔もすぐバレるようなもの渡してきたもんだ」


四季 「でもそれのおかげで飛べてるんですから文句は言えないですよね?」


蒼野 「まぁな」



魔理沙 「よっと!霊夢遊びに来たぜ」スタッ


霊夢 「賽銭箱は向こうよ」スッ


魔理沙 「お茶飲みに来たぜ!ついでにお茶菓子もな!」


霊夢 「帰れ」


蒼野 「図々しいにもほどがあるぞ」


魔理沙 「別にいいじゃないか それが私の生きがいってもんだ!」


蒼野 「生きがい関係ないと思うが…」


魔理沙 「それにしても閻魔とお前がここに来るなんて何かあったのか?」


四季 「とくに何もありませんよ ただ蒼野がひとりで行動してたので私は蒼野の元へ来ただけです」


魔理沙 「…なんかひとりで行動してるといけないのか?」


蒼野 「…そう言えば二人には話してなかったな?俺は」


霊夢 「外の世界の殺人鬼よ」


蒼野 「…っえ」


魔理沙 「殺人鬼!?マジでかっ!?」


霊夢 「えぇ でも今はおとなしくしてるから平気みたいよ」


魔理沙 「お前殺人鬼だったのか!雰囲気的にはそんな感じしなかったんだが」


蒼野 「あっあぁ 外の世界にいた時は何百人も人を殺した国際手配者だ」


魔理沙 「…国際手配者?」


四季 「たとえで言うならこの世界全部に知れ渡られている犯罪者と言うことですよ」


魔理沙 「なるほど 理解した!」


魔理沙 「しっかしお前外来人だったんだな 全然分からなかったぜ」


蒼野 「そう言えば俺が外来人ってことも話してなかったな …それより、お前なんで俺が殺人鬼だってこと知ってるんだ?俺教えてないよな」


霊夢 「紫が教えてくれたのよ」


蒼野 「紫?紫って紫色のワンピースみたいな服を着た妖怪のことか?」


霊夢 「そうよ 会ったことあるの?」


蒼野 「一度だけな でも俺あいつにも教えた覚えないんだが…なんで知ってるんだ?」


霊夢 「あの隙間妖怪は外に行き来できる唯一の妖怪なのよ」


蒼野 「…たしか隙間を操る能力だっけか?その能力で異次元空間を作って外の世界にも行けるのか」


霊夢 「あら?能力までわかってるなら話が早いわね それならだいたい察しがつくでしょ?」


蒼野 「あぁ 大体察しがついたよ しかしあの妖怪外の世界に行けるとは思わなかったな」


四季 「誰からあの隙間妖怪の能力を聞いたんですか?あの妖怪が自ら自己申告するとは思えないんですが」


蒼野 「名前は直接本人から聞いたが能力は慧音さんから聞いたんだ 慧音さんの代わりに教師をやる時名簿帳を見せてもらってな」


蒼野 「そこに八雲橙って名前の子が書いてあったからもしかしたらと思ってその時に紫のことを聞いたんだ」


四季 「いつあの隙間妖怪と会ったんですか?」


蒼野 「小町と一緒にここへ遊びに来た時だ その時はまだ俺は大閻魔から空を飛べるお守りらしき物をもらってなかったから四季が来るまで待ってた時に会ったんだ」


四季 「私を待ってたって…あの時迎えに行くなんて言いましたっけ?」


蒼野 「いや言ってないけど行く場所は知らせてあっただろ?いくら経っても帰って来なかったらなにかあったんじゃないかと思ってその場所に行くだろ」


四季 「…まぁ断定はできませんが可能性はありますね 前にもなにかあったんじゃないかと思い見に行きましたからね」


蒼野 「そうだろ?それで待ってた時に紫が現れたんだ」


霊夢 「なんであんたの前に出てきたのかしら あの隙間妖怪私はともかく、あんたみたいな人間の前に現れるなんて滅多にないはずなのに…なにかあったのかしら?」


蒼野 「…」


四季 「…蒼野?」


蒼野 「…別になにも話してないぞ 話したとしたら自己紹介ぐらいしかしてないし」


魔理沙 「自己紹介だけか?あの隙間妖怪が自己紹介のために現れるとは思えないぜ」


蒼野 「…」


四季 「…蒼野 なにか隠してませんか?さっきから間を開けてますが」


蒼野 「…別になにも隠してないが」


霊夢 「それじゃ紫となにを話してたのかしら?自己紹介だけの理由で紫があなたの前に現れるわけないわ」


蒼野 「…」


四季 「…そんな話せないことをあの隙間妖怪に話されたんですか?」


蒼野 「…話せないって言うか 話しづらいと言った方がいいかな」


霊夢 「…話しづらい?」


蒼野 「俺も意味わかってないんだが紫に落とされるなって言われたんだ」


四季 「…落とされるな、ですか?どういう意味でしょうか 何に落とされてはいけないと言ったんでしょうか?」


蒼野 「さぁ そこまでは聞かされてないからまったくわからないんだ」


魔理沙 「なにも聞かされてないのか?たしかにそれじゃわからないな あの隙間妖怪どういう意味で言ったのか話さないと私に言われたとしても伝わらないぜ」


蒼野 「まったくだ」


霊夢 「…なんか引っかかるわね」


蒼野 「なにがだ?」


霊夢 「紫が意味のわからないことを言いに来たってことはなにか重大なことがあるから話したんだと思うのよ」


霊夢 「私をからかいに来たならともかく、蒼野は初対面で落とされるなって言われたのよね?」


蒼野 「あぁ 自己紹介した後に落とされるなって言われたな」


霊夢 「だとするとなにかありそうね 次紫が来た時聞いてみた方がいいわね」


四季 「あの隙間妖怪が話しますかね 私的には絶対話さないと思うんですが」


霊夢 「脅してでも聞いてみるわ それでも言わなかったら夢想封印をぶつけて聞くだけよ」


四季 「いやあの隙間妖怪に当たらないと思いますが…」←脅しはしてはいけないとは言わない(閻魔なのに…)


蒼野 「聞いといてもらえると助かるな 俺もあいつが言ってたこと知りたいから頼んでもいいか?」


霊夢 「構わないわ 私も気になるからついでに聞いといてあげるわ」


蒼野 「ついでって…まぁいいか それじゃ頼むよ」


四季 「それでは私たちもそろそろ戻ります 私は少し用事があるので蒼野は彼岸に戻って身体を休めてください まだ傷が治りきってませんからこれ以上動くと傷に響きます」


蒼野 「別にこんな傷どうってことない なにか用があるなら付いていくぞ?」


四季 「だめです!ついこの間まで肋骨を折って入院してたのにそんな傷がどうってことないわけがありません!」


魔理沙 「っえ お前肋折ってたのか!?」


蒼野 「無理しなければどうってことない 無理しなければまた傷が開くこともないだろ」


四季 「そういう問題ではありません!休める時に休んで傷を早く直した方が先決だと思いませんか!」


蒼野 「たしかにそうだが俺は大閻魔にお前を守るよう言われてるからお前がどこかに行くなら俺も行かないといけないだろ どこまでもとは言わないけど」


四季 「あなたは私より弱いんですよ 自分でもわかっていますよね?無理に私を守る必要はありません」


四季 「いくら大閻魔様に言われたと言ってもあなたは所詮刀を手に取った殺人鬼なんですから妖怪を相手するとなると普通の人間ではほとんど倒せません」


蒼野 「…けっこう痛いこと言ってくるな もう少し遠回しに言って欲しかったな そんなド直球に言わなくても」


四季 「じれったく言うよりズバッと言った方がわかりやすくていいではありませんか」


蒼野 「たしかにそうだけどよ…」


四季 「とにかく蒼野は彼岸に戻って身体を休めてください 私は命蓮寺に用があるので行きます」


蒼野 「…命蓮寺?」


霊夢 「命蓮寺に?なんでまたあそこに」


四季 「聖さんに今起きてる異変のことを知らせに行くんです」


魔理沙 「…今なんか異変起きてたか?なんも起きてないように見えるが」


霊夢 「私も知らないわ 人里で騒ぎが合ったことは知ってるけどそれが異変とは思えないしなにかあったのかしら?」


四季 「人里で騒ぎがあったことです 少々面倒なことになっててその事を話にいかなくてはいけないんです」


霊夢 「…そんな面倒なことだったかしら?人里の人間が騒ぎを起こしただけでそんな大げさな事じゃないでしょ?」


四季 「人里の方ではありません 外来人です」


霊夢&魔理沙 「「…っえ」」


蒼野 「じつは人里で騒ぎを起こしてた奴らは俺の世界にいた佐久間グループって奴らなんだ そいつらが人里で騒ぎを起こしてたんだ」


四季 「しかもその外来人がまた厄介なんです どうやら一人ひとりに能力が付いているらしく、しかも数も大勢いるのでそいつらを全員倒すとなるとかなり大変なので人里近くに住んでる白蓮さんにも警戒するよう伝えに行くんです」


霊夢 「…一体何人ぐらいいるの?その佐久間グループって奴ら」


蒼野 「全員生き返ってこっちの世界に来てるとなると一万は軽く超えるな 奴らの組織はかなりでかい組織だからそのくらいいる」


魔理沙 「一万以上!?そんなにいるのか!?」


霊夢 「そんな奴らが全員能力持ちで厄介事をしてるなんて…それは見過ごすことはできないわね」


四季 「手伝ってくれるんですか?」


霊夢 「厄介事してる=異変に繋がるから仕方ないわ 異変解決は私の仕事だもの」


魔理沙 「それなら私も手伝わないとな そんな奴らと戦えるなんて面白そうだぜ!」


蒼野 「甘く見ない方がいい 俺は一度あいつらを全員殺してるから分かってるが決して楽じゃなかった 一人ひとりの戦闘力もバラバラで接近戦が得意な奴や遠距離戦が得意な奴とかいたから全部調べるのに何ヶ月もかかった 簡単にはいかないぞ」


魔理沙 「嘘だろ!?お前その一万以上の奴らを全員殺したのか!」


蒼野 「あぁ全員殺した あのゴミのような奴らを一人残らず殺してやったよ」


魔理沙 「…四季 ほんとなのか?」


四季 「本当です 蒼野はその佐久間グループと言う組織に関わっていた人物を全員殺してます」


魔理沙 「…すげぇな お前どんだけバケモンなんだよ」


蒼野 「なんでそれだけで化け物扱いされるんだよ…」


霊夢 「…まぁそんなことはどうでもいいとして その佐久間グループって奴らを警戒して倒せばいいのね?」


四季 「はい 相手は一万人以上いるうえ能力も使ってくるので気をつけてください」


霊夢 「わかったわ 特に魔理沙、あんたは気をつけなさいよ?あんたはなんでも一人でしようとするんだから絶対単独でやろうとするんじゃないわよ」


魔理沙 「大丈夫だぜ!霊夢の力なんか借りなくても私一人でいけるから平気だぜ!」


霊夢 「…はぁ やっぱりこいつになに言っても無駄だわ」ハァ…


魔理沙 「いやぁ照れるぜ!」


霊夢 「褒めてないわ」


四季 「魔理沙 これは冗談ではないんですよ 本気で言ってるんですからね」


魔理沙 「大丈夫だって!そんな奴ら私一人でなんとかしてやるって」


蒼野 「…」


四季 「…まぁいいでしょう 危なくなったら嫌でも逃げると思うので強くは言いませんが絶対無理してはいけませんからね」


魔理沙 「はいはいわかりましたよ 無理しないようやるから安心しろ!」


四季 「ならいいんですが」


四季 「それでは私は行きますので蒼野は彼岸に戻っておとなしく休んでくださいね」


蒼野 「…」


四季 「…蒼野?」


蒼野 「…魔理沙」スッ…ポイ 懐からメリケンサックを取り出し魔理沙に向けて投げる


魔理沙 「っん?なん…」スッ メリケンサックを取ろうと…


蒼野 「」シュンっ!!



ビタッ!!


魔理沙 「…っえ」カツーン…カラカラッ 蒼野に闇の刀を首に突き付けられメリケンサックを取り損ねる


霊夢 「っな!?」


四季 「蒼野!?あなたなにをっ!」


蒼野 「…お前、今死んでたぞ?俺が佐久間グループの一人だったらお前は首を切られて即死だったぞ」


蒼野 「佐久間グループを甘く見るんじゃねぇ そんなへらへらしてたらすぐ殺されるぞ?協力してくれるならもっと気を引き締めろ!」


魔理沙 「っえ あっ、その…」タラー…


蒼野 「…急に刀を突き付けて悪かった でもそんな余裕ぶっこいてるとマジで殺されるからもっと気を引き締めてくれ」スゥ…スチャンッ 闇の刀を鞘に収める


魔理沙 「…わ、わかったぜ 気をつけるぜ」


蒼野 「四季 刀を抜いて悪い こうでもしないとわからないと思って刀を抜いただけで殺意があったわけじゃない それだけはわかってくれ」


四季 「…それはわかっていますがあまりよろしくないやり方だった事だけは注意します いきなり刀を抜いて相手に突きつけるなんて相手を誤解させてしまいます」


蒼野 「それはわかってた でも魔理沙とは一度会ってるから大丈夫かと思ってやったんだ」


四季 「…まぁいいでしょう 現にやって誤解されてないようなので強くは言いません 次このようなことをする場合にはくれぐれも相手を誤解させないよう気をつけてくださいね」


蒼野 「それは善処する 安心してくれ」タッタッタッ…スッ 先ほど投げたメリケンサックを拾って懐にしまう


四季 「それならいいです」


四季 「では改めて言いますが蒼野は彼岸に帰って体を休めてください 明日は小町と一緒に人里の警備をしてもらうのでなるべく早く傷を直してください」


蒼野 「小町と一緒に?四季はどうするんだ?」


四季 「私は裁判の仕事があるので一緒に参加することはできません なので二人に任せます」


蒼野 「明日は裁判の仕事なのか わかった 明日は小町と一緒に警備するよ」


蒼野 「でも今回のその命蓮寺って場所には一緒に行かせてもらうぞ 何かあったとき困るからな」


四季 「強さを考えて私よりあなたの方が弱いんですから私の心配より自分の心配をしてください」


蒼野 「だとしてもだ 大閻魔からお前を守るよう言われてるから俺の方が弱くてもお前を守る」


四季 「…はぁ やはりあなたに何言っても無駄のようですね」ハァ…


四季 「わかりました 付いてくるだけなら許可します ただし、絶対に無理するような事だけはしないでください!いいですね?」


蒼野 「わかってる 無理はしないって約束したからな それは守る」


四季 「それならいいです」


四季 「では私達は行きますので霊夢達も気をつけてくださいね」


霊夢 「わかってるわよ あんた達も気をつけなさいよ」


蒼野 「わかってるよ 魔理沙も気をつけろよ」


魔理沙 「あぁ 気をつけるぜ」


四季 「それでは行きますよ」フワー…


蒼野 「わかった」フワー…


ヒュー…












命蓮寺



響子 「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーて!」サァ…サァ… 庭を掃除してる


ナズーリン 「響子うるさい もっと静かに掃除できないのか?」ザッ…ザッ…


響子 「響子うるさい もっと静かに掃除できないのか?」ザッ…ザッ…


ナズーリン 「真似するな」ザッ…ザッ…


響子 「真似するな」ザッ…ザッ…


ナズーリン 「…」イラッ



四季 「着きました ここが命蓮寺です」ヒュー…スタッ


蒼野 「ここが命蓮寺か 見た感じここは寺か」


ナズーリン 「…おや?あんたは閻魔じゃないか こんな所になにか用かい?」


四季 「聖さんに用があって来ました 聖さんはいるでしょうか?」


ナズーリン 「聖なら今滝修行しに行ってるからいないよ」


蒼野 「…滝修行?」


四季 「いつもの場所で滝修行してるんですか?」


ナズーリン 「そうだ 用があるならそこまでいってくれ」


四季 「わかりました」



響子 「…」ジー


蒼野 「…なんだよ?俺のこと見て」


響子 「おはようございます!」


蒼野 「あぁ おはよう」


響子 「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーて!」


蒼野 「…般若心経?」


響子 「…般若心経?」


蒼野 「なんで真似した?」


響子 「なんで真似した?」


蒼野 「…」



ナズーリン 「そいつは無視した方がいいよ 相手してると永遠と相手することになるから」


響子 「そいつは無視した方がいいよ?相手してると永遠と相手することになるから」


ナズーリン 「…」イラッ


蒼野 「…お前人の真似して楽しいか?」


響子 「…お前人の真似して楽しいか?」


蒼野 「生麦生米生卵」


響子 「生麦生米生卵」


蒼野 「東京特許許可局」


響子 「東京特許許可局」


蒼野 「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子 パイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」


響子 「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子 パイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」


蒼野 「しんしんシャンソンかしゅそうしゅつえんしんしゅんシャンソンショー」


響子 「しんしんシャンソンかしゅそうしゅつえんしんしゅんシャンソンショー」


蒼野 「アンリ・ルネ・ルノルマンの流浪者の群れはアンリ・ルネ・ルノルマンの落伍者の民と言い改めねばならぬ!」


響子 「アンリ・ルネ・ルノルマンの流浪者の群れはアンリ・ルネ・ルノルマンの落伍者の民と言い改めねばならぬ!」


蒼野 「…」


四季 「…いつまでやってるつもりですか?」


蒼野 「…この子滑舌良すぎないか?」


響子 「…この子滑舌良すぎないか?」


四季 「その方はやまびこ妖怪だから滑舌がいいんですよ」


蒼野 「やまびこ妖怪?」


響子 「やまびこ妖怪?」


四季 「響子さん 蒼野に自己紹介をお願いします」


響子 「響子さん 蒼野に自己紹介を…」


四季 「私の真似したら地獄に連れていきますよ」ギロッ


響子 「わたしは幽谷響子!やまびこ妖怪です!」ゾクッ


蒼野 「俺は蒼野夜一 よろしくな」


ナズーリン 「ナズーリンだ 見ての通りネズミだ」


蒼野 「確かに君はねずみの尻尾に耳が生えてるからすぐわかるな」


蒼野 「それで響子と言ったよな やまびこってあの山に叫んだ言葉が帰ってくるあれか?」


響子 「そうです!わたしは相手が言った言葉を返すのがお仕事なんです!」


蒼野 「…まぁやまびこは返すのが仕事だな でもここ山じゃないんだが」


響子 「関係ありません!川だろうが空だろうが私がいる所ではやまびこをするんです!」


蒼野 「もう山関係ないじゃねぇか それじゃやまびこって言わないだろ」


響子 「あっ…」


ナズーリン 「…痛いところつかれたな?」


響子 「…」


四季 「…そろそろ行きますがいいでしょうか?」


蒼野 「そうだな そろそろ行くか」


四季 「それでは私達は聖さんの元へ行きますので失礼します」


ナズーリン 「あぁ あの辺はごろつきの妖怪がいるから気をつけろよ まぁ閻魔がそう簡単にやられるとは思っていないがな」


四季 「そうですね 私より蒼野の方が心配ですね」


蒼野 「俺に流してくるのやめてくれないか?たしかに俺は人間だから危ないのはわかるけど」


四季 「…まぁあの辺の妖怪なら蒼野でもなんとかなるぐらいの強さですから多分平気でしょう」





ここからの続きは犯罪者に救いの手5になります

今後とも犯罪者に救いの手をよろしくお願いします


後書き

蒼野の情報

年齢 16歳
性別 男
身長 172cm
体重 30kgから40kgの間(痩せすぎている)
学力 IQ?
運動 化物
剣術 かなりの使い手
武術 かなりの使い手



 蒼野の荷物
・闇の刀(打刀 約90cmの刀)
・光の刀(打刀 約90cmの刀)
・小刀(脇差 約50cmの懐刀)
・メリケンサック(ごく普通のメリケン)
・薄い毛布(医療用に使われる防寒型毛布)
・携帯食料(スナック菓子みたいな高カロリー食料)


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