2020-11-20 10:23:16 更新

概要

修正完了(2020/11/20)
この作品は【単独行動隊提督 5】の続きです


前書き

提督

目付きが悪いせいで他の者から距離を開けられる事の多い単独行動隊の一人
昔 大きなミスを犯したと言って 自ら単独行動隊に入った変わり者
首にはいつもネックレスをしてるところが特徴
そのネックレスの形も特徴的で1と6の形した数字が飾られている
単独行動隊 66番
コードネーム 【 a maverick 】(はぐれ者)
現在は南我原の提督をやっている



瑞鳳

仕事熱心の働き者で面倒見のよい艦娘(軽母)
まだ配属が決まっていなかったが今回の提督の所に着く事が決まった
提督の過去を少し知っている
過去の話しをされると性格が変わる…?



金剛

いつもハイテンションで元気な艦娘(戦艦)
配属は決まっていたが移動が決まって 今回の提督の元に着く事になった
元は東我原の艦娘
提督の過去を少し知っている





元気の良い艦娘(駆逐艦)
金剛と一緒で元気がありすぎるところが特徴
元々は東我原の艦娘だったが 上官と東提督が賭けした際に 南我原に移動が決まった
提督の過去を少し知っている





礼儀正しく、少しおっちょこちょいな艦娘(駆逐艦)
元々は東我原の艦娘だったが、上官と東提督の提督が賭けした際に 南我原に移動が決まった
提督の過去を少し知っている



東提督

東我原鎮守府の女提督
艦娘思いの強い一面もあり かなり人気のある提督
過去 南提督に金剛を取られた事で 取り返す為、南に演習を挑んだが一対七で敗退(東が七)
敗退して雷、電も取られた
南方海域で第一艦隊がやられそうになった時に南提督に助けてもらって 南提督に惚れた
南提督の過去を少し知っている
B:Dって事は教えておくわ
W:キュッとしてるわ!
H:…(小さくて悪かったわね?)



加賀

ご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原のクール艦娘(正規空母)
東我原の艦娘だが元同僚の金剛、雷、電が南我原に居るので時々遊びに来る…最近は時々ではなくほぼ毎日来ている気がするが…



赤城

加賀と同じくご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原の艦娘(正規空母)
加賀と同じく 南我原に遊びに来るが飯目的で来る ちょっと限度を考えて欲しい(南)



青葉

過去 南提督の艦娘だった現在東我原の艦娘(重巡)
南提督の過去を一番知っている唯一の一人…だが、南提督の過去を話そうとはしない
上官に口止めされているのもあるが悲しすぎると言うこともあって口を開かない
瑞鳳の情報も知っているみたいだが元提督より酷いと言って話そうとはしない



提督(北)

北我原鎮守府の提督
南提督とは馴染みで昔 南我原に良く遊びに来ていた元気っ娘
B:聞いたら殺す!
W:体重は気にしてるから痩せてるわ!
H:でかいのかしら?



神通

元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡)
いつもおとなしい感じが目立つ
お酒はそこまで強くない…?
南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる



那加

元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡)
私はアイドルと言うところが一番目立つ
南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる



瑞鶴

南提督loveの南提督の元艦娘(正規空母)
南提督を見かけた瞬間どこでも構わず抱きついてくる
過去 初代提督に捨てられたが提督(南)が面倒を見てくれた事がきっかけで好きになった
初代提督は提督(南)がなんとかしてくれた為 復讐することなどは考えていない
青葉程ではないが皆より多少多く知っている



翔鶴

瑞鶴の姉で南提督の元艦娘(正規空母)
おとなしい性格でいつも瑞鶴の面倒を見てる
過去 合同作戦の時に失敗をしてしまったが元提督が守ってくれたことがきっかけで惚れた
青葉程ではないが皆より元提督のことを知っている



提督(西)

西我原鎮守府の提督
無口でいつも静かに本を読んでる事が多い
お酒は強いみたい…?
性別 …女?


不知火

元南提督の艦娘 今は西提督の艦娘(駆逐艦)
いつもクールで表情をなかなか崩さないところが特徴
南提督に睨みつけを教えた本人でもある
南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる



上官

【本部の最高指揮官 総本部とは別の指揮を取る者】



武蔵

大和型戦艦で二番目に強い最強の艦娘(戦艦)
いつも上官の補助をしている
出番は少なめなのであまり書くことがないこの前の作品と同様 またもや出番があるか不明
武蔵 「だからなぜそうなるんだ!!!? てか、一々書かなくとも良いではないか!!!?」



吹雪

元南提督の艦娘(駆逐艦)
現在は単独行動隊管理者の指揮者をやっている
瑞鶴と一緒で提督loveな所はあるが瑞鶴と違って人前など二人になれない場所では大胆に抱きついてきたりはしない …だが、二人っきりになった時は大胆になる
南提督の過去は青葉と同じくらい知ってる



night

単独行動隊の一人
女に手を出して軽犯罪を受けて捕まった変態…
だが紳士である
南提督とは仲が良く 共に戦闘を行動した事もある
身体能力は南提督程ではないがなかなか高い
南提督の睨みつけは効かない+駆逐艦程度の攻撃はほぼ当たらない
武器は対敵艦隊型三十cm大砲とサーベル
南提督の過去は南提督が【誰にも知られて欲しくない事】を知っている(それ以外は良く知らない)






伊19(イク)

南提督の妻の艦娘(潜水艦)
南提督がはじめて所持した艦娘でもある
提督が十九歳半の時に指輪を渡され結婚…だが、結婚してから半年後 轟沈した…
伊19が沈んでから四年 敵艦隊になった+死体又は残骸が見つかったという情報がない為 生きているかは現在不明








提督 「…てか、お前らはなんで部屋から出てきてるんだ?出て来ないよう言っておいたよな」


雷 「いやーなんかドアをノックされたから電が出たら…ね?」


提督 「…なるほど 確かにノックされたら誰でも出るな 」


雷 「でしょ?」


電 「ごめんなさいなのです…」


提督 「いやノックされたら誰でも出るから仕方ない 謝ることじゃない」



タッタッタッ…!!


瑞鶴 「提督ー!!」ガバッ!!


提督 「うぉっと!?」グラッ 後ろから飛びつかれてもたつく


瑞鶴 「もう出てきても平気よね?もう出てきちゃったけど!」


提督 「あぁ ちょうど終わったところだから出てきてもへいきだ」


瑞鶴 「やったー!これでやっと提督に抱きつけるー!!」ギューッ!!


提督 「おっおい やめろって離れろ!」


瑞鶴 「いーじゃん!減るもんじゃないんだから!」ギューッ!!


提督 「たったしかに減るもんじゃないけど!」///


提督 「(胸当て付けてないからさっきから胸が当たってるんだよ!)」///


吹雪 「…」ジー


瑞鶴 「…あら?吹雪じゃない まだ帰ってなかったの?」


吹雪 「まだ用事があったので居ました それより元提督から離れてください」


瑞鶴 「それは無理なお願いね?提督は私のなんだから!」


提督 「いつから俺はお前のモノになったんだ?」


瑞鶴 「私を助けてくれた時からよ!」


提督 「…あぁそうか?」ハァ…


吹雪 「元提督が嫌がってるではありませんか?早く離れてください!」


瑞鶴 「いやよ!提督は私のなんだから離さないわ!」


吹雪 「提督は私のです 間違えないでください!」


瑞鶴 「ーっ…」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!


吹雪 「ーっ…」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!


電 「はわわわわっ!!!?凄い睨みあってるのです!!」


雷 「火花が見えるわ…二人とも本気ね?」


提督 「また始まったよ…この二人は本当に懲りないな?」ハァ…


金剛 「恋の奪い合いは怖いネー!」


提督 「…金剛 お前いつからそこにいた?」


金剛 「さっき来たネー!それより二人とも凄い事になってるデース」


提督 「この二人は目線が合う度にいつもこうなるんだ?止めるのも一苦労だし…」ハァ…


金剛 「恋する女は狼デース!」


提督 「なんで狼?」


金剛 「あれ?たしかそんな単語ありませんでしたっけ」


提督 「いや 聞いたことないが」


金剛 「あるぇー?」(・3・)



翔鶴 「あらあら?また瑞鶴ったら暴走しちゃって?」タッタッタッ…


提督 「翔鶴 丁度いい所に…」


翔鶴 「無理です」キッパリ


提督 「…いや 俺まだなにも……」


翔鶴 「無理です 二人を止めるのは私でも無理です」


提督 「…」


瑞鶴 「ーっ…」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!


吹雪 「ーっ…」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!


提督 「…よし 放っておこう」


雷 「放っておくの!?」


提督 「この二人はこうなると本当に止められないんだ 気が済むまでやらせておけば勝手にやめるからそのままにしておこう」


翔鶴 「その方がいいですね?」


提督 「てか、北はどうしたんだ?こっちに来てないみたいだが」


翔鶴 「元提督の部屋で寝てます」


提督 「…寝てるの?」


翔鶴 「はい ぐっすりと寝てます」


提督 「…まぁいいか とりあえずこのあとどうするか?」ウーン…


金剛 「ティータイムにするデース!」


提督 「俺は別に構わないが」


翔鶴 「私も構いませんよ?」


雷 「金剛さんの紅茶飲みたいわ!」


電 「飲みたいのです!」


金剛 「それじゃ私の部屋に行くデース」


電 「楽しみなのです!」


雷 「そうね!」


提督 「二人とも俺達は俺の部屋の隣の部屋にいるから終わったら来いよ?」


翔鶴 「元提督 多分聞いてないかと思います…」


提督 「うん 知ってる」


タッタッタッ…



瑞鶴 「…」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!…


吹雪 「…」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!…













金剛の部屋ーティータイム中(瑞鳳も誘ってティータイム)



金剛 「はぁ…やっぱり紅茶は最高デース!」カタッ


雷 「私は金剛さんが作ったクッキーが最高だわ!」モグモグ…


電 「美味しいのです!」モグモグ…


瑞鳳 「…」ズズゥ…


翔鶴 「甘さ加減の考えてる紅茶…美味しいですね?元提督」


提督 「そうだな」ズズゥ…


瑞鳳 「…」スッ モグモグ…


提督 「…」


雷 「…瑞鳳 なんか元気ないけどどうしたの?」


瑞鳳 「…」モグモグ…


電 「…瑞鳳さん?」


瑞鳳 「…っえ あっごめん なに?」


雷 「どうかしたの?なんか元気ないけど」


瑞鳳 「そうですか?私は元気ですよ」


金剛 「…紅茶美味しくなかったデスか?」シュン…


瑞鳳 「あっいえ!?美味しいですよ!クッキーだって丁度いい甘さ加減ですごく美味しいですよ!」


金剛 「本当デスか?」


瑞鳳 「はい!あっおかわり良いですか?」


金剛 「了解ネー!」カタッ


提督 「…」 コポポポポ…


翔鶴 「…気になるみたいですね 瑞鳳のこと」ヒソヒソ


提督 「…どうしてそう思う?」ヒソヒソ オカワリデキタネ!


翔鶴 「ずっと瑞鳳のことを見ていましたから もしかしたらと思いまして」 アリガトウゴザイマス コポポポポ…


提督 「…ちょっと考え事をな」 ワタシモオカワリホシイワ!


翔鶴 「…瑞鳳の過去の事ですか?」 ワッワタシモオカワリホシイノデス!


提督 「っ! なんでわかったんだ?」 リョウカイネー!


翔鶴 「なんとなくです それと私は瑞鳳の過去をほぼ知ってますが…知りたいですか?」 コポポポポ…


提督 「っ! 知ってるのか?なら……」


提督 「……いや 聞かないでおこう」 ドウゾデース!


翔鶴 「あら?いつもならすぐ聞くのに珍しいですね」 アリガトウ! アリガトナノデス!


提督 「瑞鳳の過去は瑞鳳からしか聞かないと約束したからな だから他の奴からは聞かない」 クッキーノオカワリモアルカラドンドンタベテネー!


翔鶴 「…そうですか」 ハーイ!


金剛 「提督も翔鶴もどんどん食べてネー!」


提督 「おう!」


翔鶴 「ありがとうございます 金剛さん」


金剛 「瑞鳳ももっと食べるネー!」タッタッタッ…


瑞鳳 「はい ありがとうございます」


翔鶴 「元提督 最低限の事は教えます」ヒソヒソ カタッ タッタッタッ…


翔鶴 「【瑞鳳の元提督が島流しされた理由は瑞鳳のせいだと思ってる艦娘が数人居ます その艦娘は瑞鳳を敵対しているのでそれだけは覚えておいてください】」 クッキーノオカワリモッテキタネ! カタッ


提督 「…やっぱり居るのか そう思ってる奴が」 ワーイ!


翔鶴 「私が知ってる限りでは三名【戦艦 長門】【軽空母 龍驤】そして…」 マダマダツクッテルカラタクサンタベルデース!


翔鶴 「【軽空母 祥鳳】」ヒソヒソ


提督 「っえ!?瑞鳳の姉ちゃんも!?」 コッコンナニタベレナイノデス!?


翔鶴 「はい しかも瑞鳳の事を【一番敵対してる】と言ってもいいです」 コノクライヨユウヨ!


提督 「…まじかよ」 イヤ サスガニコレハオオスギカト…


翔鶴 「正直言ってかわいそうです 瑞鳳のお姉さんにも嫌われてしまったんですから…相談できる身近な方がいなくなってしまいましたからね」 ソウデスカ


提督 「…その三人はどこに移されたんだ?」 ワタシハヘイキダトオモウド?


翔鶴 「【長門は東北我原鎮守府】【龍驤は西南我原鎮守府】【祥鳳は東南我原鎮守府】に移動させられたみたいです 三人一緒だとよからぬ事が起きそうだと上官が言ってました」 デモフブキサンヤズイカクサンガマダタベテナイノデタブンヘイキデハナイデショウカ?


提督 「上官が移動先を決めたのか」 ソウイエバソウナノデス フタリハマダニラミアッテルノデショウカ…?


翔鶴 「はい」 ニラミアッテソウネ?



瑞鳳 「…」チラッ


提督 「っ…」ピクッ


翔鶴 「? どうしましたか?元提督」 キタラアゲレバダイジョウブネー!


提督 「…瑞鳳がこっち見た そろそろ話すのをやめよう」 クルデショウカ?フタリトモ


翔鶴 「っ! わかりました」 ウーン…


提督 「金剛 紅茶のおかわり頼めるか?」スッ


金剛 「了解デース!」カタッ タッタッタッ…


翔鶴 「…」スッ…パリッ


翔鶴 「やっぱり金剛さんのクッキーは美味しいですね?」モグモグ… カタッコポポポポ…


金剛 「ありがとうございマース!」カチャカチャッ


金剛 「提督 紅茶のおかわりネ!」スッ


提督 「おう ありがとう」カタッ ズズ…


瑞鳳 「…」モグモグ…


提督 「…ふぅ」カタッ


提督 「てか、あいつらまだにらみ合ってるのか?いつもの事だけど」


翔鶴 「長くてもあと二時間ぐらいはにらみ合ってると思います」


雷 「あと二時間!?長過ぎない!?」


提督 「でも長い時はそのくらいにらみ合ってるぞ よく飽きないもんだよ」


電 「たしかになのです…」


金剛 「さすがに二時間も経ってしまうとクッキーが冷めてしまうデス…」


提督 「…ちょっと見てくるか?」スクッ


翔鶴 「私も行きましょうか?」


提督 「いや 翔鶴は金剛達とティータイムを続けててくれ」


瑞鳳 「…」ズズ…


提督 「瑞鳳 お前は一緒に来てくれ」


瑞鳳 「…っえ わたし?」カタッ


提督 「早く行くぞ」タッタッタッ…


瑞鳳 「っえ!?ちょっいきなりですか!?待ってください!」スクッ タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ



金剛 「…なんで瑞鳳を連れてったんデしょうか?」


雷&電 「「さぁ(なのです)?」」


翔鶴 「…」













通路ー雷&電の部屋の近く



タッタッタッ…


提督 「…」タッタッタッ…


瑞鳳 「…あの、提督 さっきから気になってるんですがなぜ私を連れてきたんですか?翔鶴さんでもよかったんじゃ…」タッタッタッ…


提督 「…さっき俺が翔鶴と話してたのを気にしてただろ?チラ見してたけど」


瑞鳳 「」ピクッ


提督 「あいつはお前の過去の事を知ってるみたいだったけど俺は聞かなかったけどな?俺はお前以外には聞かないって約束したからな」


瑞鳳 「…では何を聞いたんですか?ただの世間話なら小声で話す必要はありませんよね」


提督 「…」タッタッタッ


瑞鳳 「…」


提督 「…なんで教えてくれなかったんだ 艦娘の中にも敵がいること」


瑞鳳 「…そのことを聞いたんですか 提督には関係ないと思って話しませんでした」


提督 「関係あるだろ?俺はお前の提督なんだからよ それにそいつらがここに来た時お前だけじゃなく皆にも迷惑をかけるだろ」


瑞鳳 「来たとしたら私が対象しますので提督や金剛さん達には迷惑かけませんから安心してください」


提督 「お前だけで対象できるのか?」


瑞鳳 「………」


提督 「俺はお前だけじゃそいつらの対象は出来ないと思う お前だってわかってんだろ?」


瑞鳳 「…それは……」


提督 「…最低限だけでいいから教えて欲しい だめか?」


提督 「最低限って言っても瑞鳳の事を嫌ってる奴らだけでいい 嫌なら無理に聞こうとはしない」


瑞鳳 「…」


提督 「…」


瑞鳳 「…わかりました 私を敵対してる人達だけで良いのなら教えます」


提督 「ありがとな」


瑞鳳 「礼を言わないでください 礼を言われる事ではありません」


瑞鳳 「…ここで話すのもなんですし 私の部屋に行きませんか?あまり聞かれたくないので」


提督 「そうだな 今俺の部屋には北が寝てるから聞かれたりしたらまずいからな」


瑞鳳 「それでは吹雪さん達のところに行って 終わったら私の部屋に行きましょう」


提督 「わかった」


タッタッタッ…







瑞鳳の部屋(吹雪と瑞鶴にティータイムのことを話すところスキップ)



ガチャッ


瑞鳳 「どうぞ」


提督 「…ここが瑞鳳の部屋か」キョロキョロ



本棚 『難しい本がずっしり!』


本棚の上 『艦載機ズラァ!!』



瑞鳳 「…あまり見ないでもらえますか?なんか恥ずかしいです」


提督 「あっわるい」


瑞鳳 「そこへ座ってください」


提督 「おう すまないな」カタッ


瑞鳳 「今お茶を入れるので少し待っていてください」タッタッタッ…


提督 「わかった」


提督 「…」チラッ


提督 「(瑞鳳の部屋って案外シンプルなんだな?九九艦爆や彗星とかが溢れかえるぐらいに飾ってあると思ったけど そうでもないな)」コポポポポ…


提督 「(勉強机の上には分厚いノートと倒れてる写真立てがあるな 何のノートかはわからないけど、あんな分厚いノートは普通使わないから日記帳かな)」 カチャカチャッコポポポポ…


提督 「(そしてあの写真立てには瑞鳳の元鎮守府の艦娘が写ってるのかな?…まっ勝手に見るような真似はしないけどな)」


瑞鳳 「お待たせしました」タッタッタッ…コトッ


提督 「ありがとう いただく」スッズズ…


瑞鳳 「…」カタッ…ストンッ


提督 「…ふぅ 紅茶飲んだ後だと口ん中がさっぱりしていいな?お茶は」コトッ


瑞鳳 「…提督は私のことを翔鶴さんからどこまで聞きましたか?」


提督 「翔鶴から教えてもらった奴らは長門、龍驤、祥鳳の三人 それ以外は知らないって言ってたからあと何人いるかはわからない」


瑞鳳 「…お姉ちゃんも聞いたんですか」


提督 「…あぁ お前の事を一番敵対してるって聞いたけど ほんとなのか?」


瑞鳳 「……はい 私が問題を起こしてしまった事で私だけではなく、お姉ちゃんの方にも被害が行ってたんです」


提督 「…お前の姉ちゃんだったからか?」


瑞鳳 「おそらくそうだと思います それ以外に思いつきません」


提督 「…そうか」


瑞鳳 「…提督が聞いた三名以外にも あと五名居ます」


瑞鳳「【軽巡 球磨】【軽巡 摩耶】【重巡 筑摩】【水母 千歳】そして…」


瑞鳳 「【重巡 衣笠】」


提督 「っえ!?青葉の妹も!」


瑞鳳 「はい 初めて青葉さんに会った時はまずいかと思いましたが青葉さんは何とも言わず 普通に接してくれました まるでなにも知らなかったような感じで…」


提督 「…いや、青葉は瑞鳳の事を知ってるって言ってたから知らないはずはないと思う あいつの情報収集は異常だからな」


瑞鳳 「…」


提督 「…まさか青葉の妹もお前を敵対してるとはな?青葉は何も言ってなかったから初めて知ったよ」


提督 「辛い事を話させて悪かったな これでお前を少しでも助けることができるよ」


瑞鳳 「…っえ」


提督 「もしそいつらが来たら俺が対象するからお前は対象しようとするな わかったな?」


瑞鳳 「そういうわけにはいきません これは私の責任なんですから提督が対象する必要はありません」


提督 「対象できるのか?敵対されてるのに話し合いが出来るのか?」


瑞鳳 「…するしかありません 全責任は私にあるんですから…」


提督 「…はぁ 瑞鳳ちょっとこっち来い」クイクイ


瑞鳳 「? なぜですか?」


提督 「いいからこっち来い」


瑞鳳 「…?」カタッ タッタッタッ… 提督に近づいて距離を狭め…


提督 「…」スッ



ガシッ 瑞鳳の腕を掴んで軽く握る


提督 「…」グイッ


瑞鳳 「っえ ちょっ!?」グラッ 提督に引っ張られてバランスを崩す


ガバッ!!


瑞鳳 「っ!!!?」///提督の胸の中にすっぽりと入り抱きしめられる


提督 「…小柄だからすっぽり入るな やっぱりちいさいな?」


瑞鳳 「よけいなお世話です!いきなりなにするんですか!!」///


提督 「おまえを抱き絞めてるだけだが?」


瑞鳳 「そんなことわかってます!なんでいきなり抱きつくんですか!!」///


提督 「お前が悩みを抱え込み過ぎだからだ!」


瑞鳳 「っ!」ハッ


提督 「なんでも一人で解決しようとするな 一人で考え込んで精神崩壊することだってあるんだぞ?」


瑞鳳 「…提督には関係ありません それに私は今までずっと考え込んで来たので平気です」


提督 「…そう言って瑞鶴も一回精神崩壊したことあるんだよ」


瑞鳳 「…っえ」


提督 「あいつが昔 呉鎮守府の提督に捨てられた事は話したよな?」


瑞鳳 「…はい」


提督 「捨てられた事が相当ショックだったらしくてな 言い方悪いけど、俺が拾った時には半分精神崩壊してたんだ」


提督 「確かに自分が五航戦だからと言っても正規空母なんだから役立てるはず…なのに捨てられた ずっと考え込んでたんだろう?あの時の表情は今でも忘れられない」


提督 「瑞鶴を保護して次の日までは大丈夫って言ってたんだけど、二日後にはあいつの精神が完全に崩壊したんだ 保護した日からずっと一人で考え込み過ぎて耐えきれなくなったんだろう…翔鶴の部屋で暴れまくってたよ キチガイのようにな?」


瑞鳳 「…その後 瑞鶴さんはどうやって戻ったんですか?」


提督 「三日間かかったけどこうやって抱きついたり 絶対に見捨てない、昔の事は忘れろって言い続けてなんとか正気を取り戻したんだ その証拠を見せてくれって言われた時は驚いたけどな」


瑞鳳 「…証拠?」


提督 「俺が呉鎮守府の提督を半殺しにしたって言っただろ?あれは瑞鶴に頼まれてやったんだ」


瑞鳳 「っえ!?」


提督 「とは言っても その時の俺も瑞鶴を捨てた提督を殺したいと思ってたからすぐに殺しに行ったよ …まっその後、呉鎮守府の艦娘が上に通報して憲兵や上官が来て押さえつけられて半殺しまでしかできなかったけどな?」


提督 「だから一人で考え込むのはやめてくれ 今まで平気だったとしても今後は起きるかもしれない…瑞鶴の時もあるから心配なんだよ」


瑞鳳 「提督…」


提督 「それでもダメなのか?お前を手助けすること」


瑞鳳 「………」


瑞鳳 「…迷惑をかけてしまいますよ?」


提督 「そんなの構わないさ 艦娘を助ける為なら俺に迷惑がかかっても構わない 気にしないでくれ」


瑞鳳 「…本当ですか?」


提督 「あぁ!」


瑞鳳 「…」


瑞鳳 「わかりました 提督がそこまで言うのでしたら、私の手助けをよろしくお願いします」


提督 「ほんとか!」


瑞鳳 「でも提督は何もしないでください 私の責任なんですから私がやらなくては意味がありません」


瑞鳳 「私がダメだった時は…お願いします」


提督 「あぁ 任せてくれ!ありがとな 瑞鳳」


瑞鳳 「いえ 礼を言うのは私の方です 本当にありがとうございます提督 少し気が楽になりました!」


提督 「礼を言うのは助けた時にしてくれ 俺はまだ何もしてないからな!」


瑞鳳 「そうですか …それと提督 一ついいですか?」


提督 「なんだ?」


瑞鳳 「…なぜ抱きつく必要があったんですか?それが理解出来ないんですが……」///カァァ…


提督 「…昔伊19が教えてくれたんだ 困ってる人や悩みに苦しんでる人が居たらそっと抱きしめて悩みを聞いてやれってな?」


瑞鳳 「…抱きしめて、ですか?」


提督 「あぁ 抱きしめてあげれば心が落ち着くような感じがするらしいんだ?まっ俺も実際に落ち込んでた時、伊19に抱きしめられた時は少しだけど落ち着いたんだ」


提督 「瑞鳳は落ち着いたような感じはしなかったか?」


瑞鳳 「…よくわかりませんでした」


提督 「…そうか やっぱり人それぞれみたいだな」


瑞鳳 「…それと いつまで抱きしめてるんですか?もう離してくれても……」///


提督 「っえ?あぁすまん まだ抱きしめてたの忘れてたよ 今離れる」スッ


瑞鳳 「…まったく」フゥ…


提督 「次からは無理しないで悩みや考え事に押しつぶされそうになったら相談してくれ 絶対協力するからな!」


瑞鳳 「提督…」


提督 「…さて、話もまとまったことだし そろそろ金剛達の所に戻らないと瑞鶴や吹雪が勘違いすると思うから早く行こう」


瑞鳳 「勘違い?なにを勘違いするんですか?」


提督 「あの二人は被害妄想が激しいんだ 今俺と瑞鳳がいないことは向こうでわかってるだろ?それで俺と瑞鳳が長い時間帰ってこない…これはイチャついてるんじゃないかって考えになるんだ」


瑞鳳 「なんでそんな考え方になるんですか!?」


提督 「さぁ そこまでは俺に聞かれてもわからん とりあえず早く戻ろう」


瑞鳳 「わっわかりました!」


瑞鳳 「(あの二人に勘違いされて敵対扱いされたら…あぁ!!祥鳳姉より怖いかも!?)」ゾクッ!!


瑞鳳 「(勘違いされてませんように……)」


タッタッタッ…













金剛の部屋



瑞鶴 「…」ズズ… 吹雪から距離を開けて紅茶を飲んでる


吹雪 「…」ズズ… 瑞鶴から距離を開けて紅茶を飲んでる


翔鶴 「…」モグモグ… 瑞鶴と吹雪の間に座ってお菓子を食べている


金剛 「(すごく気まずいデース…紅茶が飲みにくいデース…)」


電 「…金剛さん なんか空気が重いのです…どうにかできないでしょうか?」ヒソヒソ


金剛 「無理デース 私達ではどうにも出来まセーン」ヒソヒソ


雷 「てか、司令官と瑞鳳帰ってくるの遅くない?」ヒソヒソ


金剛 「たしかにおそいデース 二人は何をやってるデスか?」


雷 「…まさかイチャついてたりして!」


金剛&電 「「っえ!?」」


瑞鶴&吹雪 「」ピクッ


雷 「司令官と瑞鳳ってなんかそういう関係を持ってそうじゃない?皆に秘密にしながら」


金剛 「…たしかに、提督は私達を置いて瑞鳳と二人で出かける事が多いネー」


電 「でっでも司令官さんには伊19さんがいるのです」


雷 「沈んだ女なんか忘れて他の女を作るなんて今時普通よ?まして男なんだから」



ブチッ!!


瑞鶴&吹雪 「」ガタッ!!スチャッ 武装を雷に構えて戦闘態勢に入る


金剛&雷&電 「「っ!?」」ビクッ!!


翔鶴 「やめなさい 二人とも」


瑞鶴 「…」ギリリ… 構えたまま雷を狙って弦を引いている


吹雪 「…」スチャ… 同じく構えたまま雷を狙っている


翔鶴 「雷 あまり元提督を悪いよう言うのやめてもらえるかしら?」


雷 「っえ?あっいや…そんな悪いように言ったわけじゃ……」


翔鶴 「あなたはそう思うのかもしれないけど 私達からすれば提督に対する悪口よ」


瑞鶴 「提督は伊19の事を本当に愛してた 他の艦娘の事も相手をしてくれてたけど伊19には格別にしてたわ!」


吹雪 「そんな提督が他の女を作るわけがありません 勝手な事を言わないでください!」


雷 「いっいや、私…そういう意味で言ったわけじゃ……!」グスッ


翔鶴 「あっ!?ごっごめんなさい!少し言い過ぎたわ だから泣かないで!っね!」((;ºДº;))


雷 「ごめんなさい…ごめんなさい……!」ポタッ…ポタッ…


瑞鶴 「いっ雷!?お願い!泣かないで!私達が悪ったから泣き止んで!」((((;゚Д゚)))))))


吹雪 「ごめんね!怖かったんですよね もう言いませんから泣き止んでください!!」((((;゚Д゚)))))))


雷 「うぇ〜〜んっ!!!!」ポタッポタッポタッポタッ…



ーっバァン!!!! 出入口の扉が勢いよく開かれる


翔鶴&瑞鶴&吹雪 「「っ!!!?」」ビクゥッ!!!!


提督 「…誰かな?雷を泣かせた馬鹿は」(╬^∀^)ボキボキ


翔鶴 「もっ元提督!これは、その…」(((( ;゚д゚))))アワワワワ


瑞鶴 「はっ話せばわかるから…ね?」タラー…


吹雪 「だから私達の話を…」


提督 「聞く耳持たないな?」

(╬^∀^)


翔鶴&瑞鶴&吹雪 「「っ………」」タラタラ…


雷 「うっえぐっ…うぅっ……」ポロッポロッ…


提督 「雷 何があったかはわからないけど怖かったよな?もう大丈夫だから泣きやんでくれ」ナデナデ


雷 「うぅ…司令官……」ヒック…


提督 「さぁて?お前ら 覚悟は出来てんだろうな?」

(#^ω^)ピキピキ


瑞鶴 「てっ提督!?待って!本当に話を聞いて!」


吹雪 「雷は提督の事を悪く言ってたんですよ!?だから私たち少し怒って…」


提督 「それで子供を泣かしていい事にはならないよな?」

(╬^∀^)


瑞鶴&吹雪 「「っ…」」タラタラ…


翔鶴 「わっ私達は泣かせたくて泣かせたわけじゃ…」


提督 「それでも泣かせたには違いないよな?」ピキッ


翔鶴 「っ…」タラタラ…


電 「はわわわわ!!!!…」

((((;゚Д゚)))) 提督のニッコリとした顔が怖くて震えている


金剛 「提督の笑顔が怖いネー…」


提督 「さ〜て?お前らの処罰だけど…どうしようかなぁ」

(╬^∀^)


翔鶴 「もっ元提督!本当に申しわけありません!謝りますから処罰だけは!?」


提督 「それは無理かな?子供を泣かせた罪は重いぞ」


瑞鶴 「そっそれじゃ軽めの罰でお願い!!【演習処罰】だけはやめて!!」


提督 「…」


吹雪 「…提督?それはないです…よね?」


提督 「どうしようかなぁ?別に演習処罰でも良いんだけどねぇ」


翔鶴 「そっそれだけはやめてください!!お願いします!!」


提督 「えぇ〜?どうしようかなぁ?」

(╬^∀^)


金剛 「…提督 演習処罰ってなんデスか?」


提督 「演習処罰ってのは昔俺が決めた罰でな?罰を受ける艦娘は装備なしで俺と戦うキツい戦闘を行う罰だよ」


金剛 「NO装備で提督とデスか!?」


提督 「あぁ もちろん俺はサーベルを持って戦う…本気でな!」ニヤッ


提督 「さて、罰はそれでいいかな?三人とも?」ニッコリ


瑞鶴 「そっそれだけはやめて!?お願い!!」


翔鶴 「【演習処罰以外ならなんでもします】のでそれだけは!!」


提督 「」ピクッ


吹雪 「翔鶴さん!?その言葉は言っては!」


翔鶴 「っあ!?」ハッ


提督 「…翔鶴 昔その言葉はどんなことがあっても絶対に使うなって言わなかったか?あぁっ!!」ギロッ!!


翔鶴 「ひぃっ!!!!」ビクゥッ!!


瑞鶴 「てっ提督落ち着いて!翔鶴姉もつい言っちゃっただけでわざとじゃ…」


提督 「」ギロッ!!


瑞鶴 「っ!!!!」ビクゥッ!!!!


提督 「覚えてるよな?翔鶴 なんでるするって言葉を絶対に使うなって言ったこと」


翔鶴 「…はい 覚えてます」


提督 「次は気をつけろ いいな?」


翔鶴 「はい…申し訳ありません」


提督 「まったく…」タッタッタッ…


金剛 「提督 どこへ行くデスか?」


提督 「自分の部屋に戻る」タッタッタッ…


翔鶴 「…」 テイトク ティータイムニシナインデスカ?


瑞鶴 「…」 スルキウセタ テカ、ティータイムヨリユウショクノジュンビタノム


吹雪 「…」 ワカリマシタ タッタッタッ…


電 「こっ金剛さん 物凄く空気が重いのです!なんとかできませんか?」ヒソヒソ


金剛 「そっそんな事言われましても…」


雷 「…あの なんかごめんね?私が泣いちゃったばっかりに…」


翔鶴 「あっいえ!?雷のせいじゃないから大丈夫よ!気にしないで?」


瑞鶴 「そうよ!雷が泣いたのは私達のせいなんだから雷が謝ることないわよ」


雷 「でも…」


吹雪 「そっそれよりティータイムを続けましょう!金剛さん 紅茶のおかわりはまだありますか?」


金剛 「あるデース!今作ってくるネ!」カタッ タッタッタッ…


吹雪 「それじゃ雷 一緒に紅茶を飲みましょう!」ニコッ


雷 「…いいの?私のせいで三人は提督に大怒られされたのに…」


翔鶴 「あれは私達のせいなので気にしないでください 雷のせいではありませんよ」


雷 「…」



金剛 「紅茶が出来たネー!皆で飲むデース!」カタッ


吹雪 「ありがとうございます 金剛さん」


瑞鶴 「それじゃティータイムを続けましょう?」


翔鶴 「そうね」


金剛 「それじゃティータイムを続けるネー!」


電 「はいなのです!」


雷 「…」


雷 「(みんな…ありがとう!)」クスッ








提督室



提督 「…」椅子に座ってだらけてる


提督 「(…ちょっと言いすぎたかな?あいつらだって本当は雷を泣かせたくてやったわけじゃないからな…)」


提督 「(雷が俺の悪口を言ってたって吹雪が言ってたから それであいつらは雷に言ったんだろう…あいつららしいな)」


提督 「…」スッ… 耳を澄ませて隣の金剛の部屋から漏れてくる声を聞き取る


ワイワイガヤガヤ!!!!… 金剛の部屋からは騒がしい声が聞こえてくる


提督 「…今は仲良くやってるみたいだな まっ結果オーライだな」


提督 「…そういえば、さっき翔鶴が俺の部屋で北が寝てるって言ってたな?」


提督 「ちゃんと布団かけて寝てるかな あいつ寝相悪いからな…様子見て来るか」カタッ タッタッタッ…








提督の部屋



提督(北) 「すぅ…すぅ…」毛布を蹴っ飛ばして提督のベッドで寝てる


コンコン オーイキタ マダネテルノカ?


提督(北) 「すぅ…すぅ……」


…ハイルゾ?ガチャッ



提督 「おーい?北…っ!?」///


提督(北) 「すぅ…すぅ……」布団を剥いで下着姿で寝てる


提督 「(ちょっ!なんでこいつ下着姿で寝てるんだ!?おかしいだろ!)」///


提督 「(馬鹿なのか?こいつは馬鹿なのか!他人の鎮守府で下着姿で寝るバカはこいつ以外にいねぇよ!!)」///


提督(北) 「すぅ…すぅ……」


提督 「(…この状況を誰かに見られたら言い訳しようがないな でもさすがに下着姿で布団を剥いで寝てると風引く可能性があるから布団だけでもかけ直してやるか…)」///タッタッタッ…


提督 「…」///スッ…パサッ 北に布団をかける


提督(北) 「すぅ…すぅ…」


提督 「…ふぅ?これで風引く事は多分ないだろ まったく…男の布団で下着姿になって寝るんじゃねえよ」///


提督 「(…でもやっぱり北もいろいろ成長してたな それもそうか あれから四年も経ってるんだからな そりゃいろいろ成長するか)」


提督 「…って俺は何を考えてるんだ 変な事考えてんじゃねぇよ」


提督 「…室に戻って椅子に座ってよう」タッタッタッ…



? 「…」


提督 「っ…」ピクッ


? 「(…あっこれはバレましたね)」


提督 「…おい青葉 天井裏に隠れてないで出てこい」


青葉 「はいはーい!」ガタッ 屋根の板を外して顔を出す


青葉 「どーも!お久しぶりです元提督 元気にしてましたか?」


提督 「別にそこまで久しぶりじゃないだろ?」


青葉 「何言ってるんですか?私が最後登場したのは【単独行動隊提督 4】の【2270行目】ですよ?久しぶりじゃないですか!」


提督 「…そうか?」


青葉 「はい!」


提督 「(…でも、金剛の妹達や雷達の姉ちゃん達は一回しか出てきてないからそれと比べたら青葉はまだいいほうだと思うけど…)」


青葉 「元提督 受け止めてください!」ヨット 天井裏から身を投げて飛び降りて来る


提督 「っえ?ちょっ!?」スッ


ボスンッ!!


青葉 「さすが元提督!いきなりの展開でもとっさに判断を出して私を受け止める…ありがとうございます!」お姫様抱っこで受け止められる


提督 「いきなり落ちてくるんじゃねぇよ!?受け止められなかったらどうすんだよ!」


青葉 「元提督ならやってくれると思っていたので考えてませんでした!」


提督 「…ちゃんと考えてから降りてくれ」ヨット


青葉 「了解です!」スタッ


提督 「てか、なんでお前はここに居るんだ 何か用事でもあるのか?」


青葉 「はい ちょっといい記事を探しに…」


提督 「よし 今すぐそのカメラを渡せ」ゴキゴキッ


青葉 「じょっ冗談ですよ?本当は別の用があってきたんですよ(まぁ半分はいい記事探しですけど…)」


提督 「なんかあったのか?」


青葉 「いやー?今私の鎮守府で問題事が発生して…」


提督 「問題?一体何が…」



プルルルル…プルルルル…


提督 「っん?電話か 一体誰からだ?」スッ


青葉 「おそらく提督かと思います」


提督 「っえ?」プルルルル…プルルルル…


着信:東提督


提督 「…ほんとだ」ピッ


提督 「もしもし」


提督(東) 『もしもし南!?今すぐ助けに来て!!』ハァッハァッ!!…


提督 「っ!? どうした!何かあったのか!」


提督(東) 『私死んじゃう!本当に死んじゃうよ!?』ハァッハァッ!!


提督 「死ぬ!?今どういう状況だ!教えてくれ!」


提督(東) 『それは…』 テイトクー


提督(東) 『いやあぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!』


ブツっ…



提督 「おっおい!?東!?東!!」


青葉 「切られましたか…となると相当やばい状況ですね」ウーン…


提督 「青葉!今東はどこにいるんだ!」


青葉 「外に逃げていなければ東我原鎮守府に居るはずです」


提督 「鎮守府内で東は危険な目にあってるのか!?」


青葉 「はい おそらく捕まれば提督は明日からは…」


提督 「てかなんでお前はここに居るんだ!タイミングが良過ぎないか!」


青葉 「私はこうなる事を事前にわかっていたので逃げてきました」


提督 「なんで仲間を見捨てた!事前にわかっていたなら他の皆にも知らせてれば まだどうにかなったはずじゃないのか!!」


青葉 「私が気づいた時にはもう遅かったんです なので私はすぐに助けを呼びに来たんです」


提督 「なら電話でも…いや、電話でやりとりしたら盗聴される可能性があるからそれはやめといた方がいいか」


青葉 「…」


提督 「青葉 すぐに東我原に行くぞ!すぐ準備してくるからお前は出入口で待ってろ!」タッタッタッ…


青葉 「わかりました」 バタンッ!!タッタッタッ…


青葉 「…」


青葉 「やはり元提督は勘違いしてくれたみたいですね?上手くいきました!」ククク


青葉 「しかも電話で知らせれば良かったと言う所は勘違いしてくれましたし 予想以上に成功です!」


青葉 「…まぁ 本当は別の意味で修羅場になってるんですけどね?」


青葉 「それより怪しまれないように早く私も出入口に行きましょう」タッタッタッ…













一方東我原鎮守府では…



提督(東) 「〜〜〜っ!!!!!!」ガタガタッ!!… あるところに隠れながら震えてる


提督(東) 「(やばいよやばいよ!?あれは本当にやばいよ!今回のは絶対死人が出るわよ!!)」ガタガタ!!!!…



キャアァァ-!!!!


提督(東) 「(ひぃっ!!!!いっ今の声…隼鷹!?)」



ヤメロ!!ソレヲチカヅケルナ!!


チョッホントウニヤメ…イヤーーー!!!!!!


シーン…


提督(東) 「(…こっ今度は隼鷹が犠牲に!!)」ガタガタッ!!!!…


提督(東) 「(南…早くっ!!!!)」ガタガタッ!!!!…













東我原鎮守府ー出入口前



提督 「やっと着いた!」ハァッハァッ!!


青葉 「元提督…早く走り過ぎです……」ハァ-ッハァ-ッ…


提督 「東が危ない目に会ってるのに歩いてなんかいられるか!」ハァ…ハァ…


青葉 「さようですか…」ハァ-ッハァ-ッ…


青葉 「(私の事も考えてください…)」ハァ-ッハァ-ッ…


提督 「早く東を探すぞ!」ガチャッ


提督 「…あれ?」ガチャッ


青葉 「どうしましたか?元提督」ハァ…ハァ…


提督 「…青葉 ちょっと離れてろ」


青葉 「っえ?あっはい」タッタッタッ


提督 「…」スゥ…


青葉 「…元提督?なぜ構えを……」


提督 「チェストッ!!!!」ブンッ!!


バキィィッ!!!!ガシャーン!!… 回し蹴りで出入口のドアを破壊する


青葉 「っ!!!?」(゚д゚)


提督 「ずいぶんともろいな?もうちょっと硬いかと思ったけど…まぁいいか」


青葉 「…あの、元提督 なぜドアを壊したんですか?」


提督 「鍵がかかってたから手っ取り早く開けた」


青葉 「…弁償してくださいね?」


提督 「後でするよ 行くぞ!」タッタッタッ!!…


青葉 「(このドア…提督のお気に入りだったんですけどねぇ?…まぁ 良いですか)」タッタッタッ!!…













通路



提督 「…なんだ、これ……?」



東の艦娘たち 「「」」チーン… 提督の目の前には東我原に所属する艦娘達が倒れてる



青葉 「かなりやられてますね?おそらく生存者はもう少ないかと…」


提督 「おい!大丈夫か!?しっかりしろ!」ガバッ


榛名 「」0(:3 _ )~


提督 「…脈はあるな でも脈拍がおかしい…異常に速すぎる!」


青葉 「(それは当たり前ですよ【あんな物食べたら誰でもそうなりますよ】)」


提督 「おい!しっかりしろ!生きてるか!?」ガバッ


隼鷹 「」( º﹃º` )チーン…


提督 「…一体、誰がこんな事を?」


青葉 「(ひとりしかいません…)」


提督 「それになんだ?この臭い…鼻にツンと来る刺激臭は」スンスン


青葉 「(また他になにか混ぜたのでしょうか?今回のは本気で危ないですね)」


提督 「とにかく東を探そう!青葉 お前も付いてこい!」


青葉 「了解です!(まっ私は食べないから別にいいですけどね!)」


タッタッタッ…













東我原鎮守府ー?



提督(東) 「っ…」ハァ…ハァ…


提督(東) 「(…今の所、こっちには来てないみたいね?足音がしないから別の所に行ってるようね とりあえずは一安心ね…)」ハァ…ハァ…


提督(東) 「(…それにしてもこの中暑い!密閉空間だから温度が上昇してむさ苦しいわ!)」ハァ…ハァ…


提督(東) 「(…上一枚脱ごう)」スルスル…パサッ



タッタッタッ!!…


提督(東) 「っ!!」 タッタッタッ!!…


提督 「(足音!?しかも走ってきてる…もしかして南!?)」ハァ…ハァ…


提督(東) 「(いやでも、南が来るにしてはかなり速すぎる…もしかして)」


バタンッ!!



提督(東) 「(ひぃっ!?へっ部屋の中に入ってきた!!!?)」ガタガタ…


タッタッタッ…



提督(東) 「(ちっ近づいてきてる!なんで!?バレてない筈なのに!!)」ガタガタ!!…


…タッタッタッ



提督(東) 「(めっ目の前に立ち止まった!?やばいよ!完全にバレてる!!)」ガタガタ!!…


…ガチャッ ギィィ……



提督(東) 「ひぃぃっ!!!!」ガタガタ!!…


提督(東) 「(いやだ…私、まだ死にたくない!!)」ガタガタ!!…


提督 「…ここに居たのか やっと見つけたよ?」


提督(東) 「…っえ?」スゥ…


提督 「だいじょうぶか ケガとかはしてないか?」


提督(東) 「…みっみなみ なんで?なんでこんなに来るのが早いの…?」ワナワナ…


提督 「飛ばしてきたからな おかげで換装がオーバーヒートしたよ まっ直せばいいだけだがな?」


提督(東) 「…みっ」


提督(東) 「みなみーっ!!」ガバッ!!


提督 「うぉっと!ひっひがし!?」


提督(東) 「こわかった…ほんと、に怖かったよぉ!」ポタッ…ポタッ…


提督 「もう大丈夫だ 安心しろ 俺が来たからには必ず守ってやる!」ナデナデ


提督(東) 「…うん!」グシッ


青葉 「うーん いい光景ですねぇ?」パシャパシャパシャパシャッ!!


提督 「それで東 一体何があったんだ?今どういう状況か教えてくれないか」


提督(東) 「…実は」 タッタッタッ…


提督(東) 「っ! まずいわ!こっちに来てる!」


提督 「敵か?なら俺が相手して…」グイッ


提督(東) 「こっちよ!」タッタッタッ…


提督 「っえ?ちょっ!」タッタッタッ… 東に引っ張られて強引に連れていかれる


提督(東) 「青葉 あなたは天井裏に隠れなさい!」


青葉 「了解です!」シュパッ!!カタンッ 一気に天井裏に入って隠れる


提督(東) 「南 早く入って!」ガチャッ クローゼットを開けて中に入ろうとする


提督 「っえ?いや、別に隠れる必要なんて…」


提督(東) 「早く!」


提督 「わ、わかったよ」ヨット


提督 「(なんで隠れる必要があるんだ?出会い頭に倒せばいいのに…)」


提督(東) 「よっと 静かにしててね?」パタンッ


提督 「…わかった」



ガチャッ…


? 「…」タッタッタッ


? 「…」キョロキョロ…


? 「…」タッタッタッ…ガチャッ タンスを開けて誰かいないかを調べている


提督(東) 「危なかったわ あのままさっきのタンスに隠れてたらバレてたわ」ヒソヒソ


提督 「…」クローゼットの隙間から部屋の中に入ってきた者を見てる


提督 「(部屋が暗くて誰かわからねぇな でもあいつが東の艦娘を殺った奴か)」


提督 「(速度型装甲は出入口に置いてきちまったから武器はいつも持ってる懐刀しかない…なんとかなるだろ?)」


提督 「(…でも、万が一取り押さえるのに失敗したら東が危険な目に会う可能性があるから今は様子を見よう)」


? 「提督ー どこに居るんですか?諦めて早く食べてくださいよー」タッタッタッ…


提督 「…っん?この声…どっかで聞いたような」


提督(東) 「はぁ…はぁ…」パタパタ…


提督 「…東?どうし…っ!?」///


提督(東) 「? どうしたの?南」ハァ…ハァ… 汗がワイシャツに染み付いて黒い下着が透けて見える


提督 「おっおま!?なんでワイシャツなんだよ!上服はどうした!?」///


提督(東) 「さっき暑くて脱いだ…そして今も暑いわ」ハァ…ハァ…


提督 「暑いからって脱ぐなよ!ワイシャツ姿はまずいだろ!」///


提督(東) 「なんで?」ハァ…ハァ…


提督 「…自分のワイシャツ見てみろ」///


提督(東) 「っえ?」チラッ


東の黒い下着 「マルミエ!!」(▭-▭)✧


提督(東) 「…ーっ!?」///カァァ!!


提督 「…わかったか?」///


提督(東) 「ーっみ」///


提督(東) 「南のエッチ!!」///ビタンッ!!


提督 「理不尽!!」ヒデブッ


提督(東) 「なんでもっと早く言ってくれなかったのよ!?恥ずかしいじゃない!」///


提督 「東!声がでかい!?」シー ←今更遅い


提督(東) 「あっ!?」



? 「…みーつけた?!」( ^∀^)ニタァ


提督 「(まずい!!)」スッ 懐刀を取り出して戦闘準備に入る



? 「提督ー!!」タッタッタッ!!


提督(東) 「どっどうしよう!?」アワワワ


提督(東) 「(いぃいそいで開けさせないように手で引っ張らないと!!)」スゥ… 取っ手のネジ部分を掴もうと手を伸ば…


提督 「」バターんっ!!ダンッ!! クローゼットの戸を壊して?に向かって突っ込む


? 「…っえ?」ガシャンッ!! 手に持っていた物を上に蹴られて飛ばされる


提督 「ふんっ!」グイッ!! 足の間に自分の足を入れて?の足を引っ掛ける(小内苅り)


? 「ちょっ!?きゃぁぁ!!」バタンッ!!チャキッ 床に押し倒されて首元に懐刀を押し付けられる


提督 「動くな 動けば切る!」グッ


? 「っえ!?」ビクッ!!


提督(東) 「ちょっみなみ!?」


提督 「…って、あれ?」


比叡 「っ…」プルプル… いきなり襲われて恐怖に陥って抵抗できずに押さえつけられている


提督 「…比叡?なんでお前が」 ヒュー…


提督(東) 「南!うえっ!!」


提督 「…っえ?」



ベチャッジュゥゥ…!!!! 南提督の背中に何かが落ちてきて皮膚が焼ける


提督 「あっちーーーっっっ!!!!!?」ジュゥゥ…


比叡 「あぁ!?私が作ったpoisonCurry(毒カレー)が!!」


提督(東) 「みっ南 だいじょうぶ!?」


提督 「あついあついあついあついっ!!熱過ぎるぅぅ!!!!」ジタバタジタバタ!!!!


比叡 「それは出来立てですからね?当たり前です!」


提督(東) 「南早く服脱いで!!」


提督 「あっつあっつあっつ!!!?」バサッ!!


提督(東)&比叡 「「っ!?」」南が上着を脱ぐと同時に包帯姿が目に写って驚く


提督 「くそっ!!包帯にまで染み付いてまだ熱い!!」シュルシュル…パサッ


提督(東)&比叡 「「っ!!!?」」南が包帯を解いたら四つのガーゼが貼られてるのを目撃する


提督 「あー熱かった…火傷するかと思った……」ヒリヒリ…


提督(東) 「…南 その傷、どうしたの?」


提督 「っえ?あ…」


比叡 「ガーゼ4枚…しかもかなりデカ目のガーゼですね」


提督(東) 「まさか…ケガしてたの?」


提督 「…別に大したことじゃない 昨日ちょっとしくじっただけだ」


提督(東) 「ケガしてたのに助けに来てくれたの…?」


提督 「まぁな ケガしてても助けを求められたら行くのは当たり前 ケガしてる奴より死にそうな奴を優先するのが当然の事だからな」


提督(東) 「…南」///キュンッ


提督 「さて、東が安全だってわかったから俺は帰るとするか?修理しないと帰れないが…」ハァ…


提督(東) 「そう言えば南が着てた換装オーバーヒートしたって言ってたわね」


提督 「あぁ かなり無茶したからな もしかしたらエンジンが完全にイカレたかもしれない まっ見ないとわからないけどな」


提督(東) 「なら明石に見てもらった方がいいかもしれないわね」


提督 「いるのか?」


提督(東) 「えぇ 比叡がカレーを食べさせていなければ…」チラッ


提督 「…」ジー


比叡 「明石さんは新しい装備を作っていたので食べさせてませんよ」


提督(東) 「なら工房に居るわね」


提督 「でも俺の換装は特注だからわかるかな?」


提督(東) 「わかると思うわ 明石は機械関係に関しては詳しいから!」


提督 「そうか?頼めるんだったら頼みたいが」


提督(東) 「比叡 明石は工房にいると思うから南の換装を持って明石に治すよう頼んできて」


比叡 「その換装はどこに?」


提督 「東我原の出入口に置いてきた さすがにエンジンがイカレた換装を着てても邪魔になるだけだからな」


比叡 「出入口ですね?わかりました!」


提督(東) 「それと南の服を洗って倒れてる艦娘達を片付けてね」


比叡 「…了解です」


提督(東) 「南 背中は大丈夫?痛いようなら湿布貼るよ」


提督 「…そうだな?ちょっとヒリヒリするから貼ってもらおうかな」


提督(東) 「それと新しい包帯も巻くわ 医務室に行きましょ」


提督 「あぁ 悪いがたのむ」


提督(東) 「それじゃ比叡 片付け頼むわよ」


比叡 「…はい」


タッタッタッ…



比叡 「…」


比叡 「片付け大変だなぁ はぁ…」













医務室ー提督治療中



提督(東) 「南 ちょっとしみるけどガマンしてね?」プシュー…ピトッ 火傷の部分に消毒をかける


提督 「いっつ!」ピリッ!!


提督(東) 「あとは傷版を付けてっと」ピー…ペタッ


提督 「わるいな ケガの治療をしてもらって」


提督(東) 「気にしないで 私も助けてもらったんだからせめてものお礼よ」カチャカチャ…


提督(東) 「南 手を上げてて?包帯付けるから」スッ


提督 「あぁ わかった」スッ


提督(東) 「…」グルグル…


提督(東) 「(…南って意外と筋肉あるのね?ムキムキマッチョってわけじゃないけどかなり筋肉ついてる)」グルグル…


提督 「しかし 青葉にはやられたよ?深海棲艦が攻めてきたのかと思って助けに来たのに比叡の作ったカレーから逃げてるなんてよ」


提督(東) 「ごめんね?もっと詳しく言えてれば勘違いすることなかったのに…しかもこんなに大ケガしてるのに」グルグル…


提督 「お前のせいじゃねぇよ それに東が無事だったから良かったしな!」ニカッ


提督(東) 「…南」キュッ



コンコン ヒエイデス ハイッテモヨロシイデショウカ?


提督(東) 「いいわよ」


ガララ…


比叡 「失礼します」


提督 「比叡 さっきは悪かったな いきなり首に懐刀を押し付けて怖かったよな?」


比叡 「あっいえ、気にしないでください 私のせいであぁなったんですから」


提督(東) 「それでどうかしたの みんな部屋に戻した?」


比叡 「はい それは終わりました…それと今日の事を謝りに来ました 本当に申し訳ありません!」


提督(東) 「別に気にしてないわ いつものことなんだから気にしないで」


比叡 「でも…」


提督 「…なぁ さっきのカレーなんだけどさ 明らかに出ちゃいけない匂いがしてたんだけどなに入れたんだ?」


比叡 「っえ?えっと…今回入れた物は」


比叡 「カレーのルーと豚肉とじゃが芋と人参と玉ねぎと…あと少し油が出すぎてしまったので【油落とし】を入れて?」


提督 「おい 今なんて言った」


比叡 「っえ?少し油が出すぎてしまったので油落としを…」


提督 「カレーから油が出過ぎるのは当たり前だろ それとその油落としってどんな物だ?」


比叡 「よくCMでやってる《油汚れに〜?ジョ○!》ってやつです」


提督 「それ皿洗う洗剤じゃねぇか!何入れてんだよお前は!!」


比叡 「っえ あれ洗剤だったんですか?てっきり料理の油を取ってくれる物だと思っていました」


提督 「さすがにわかるだろ!?てかお前は味見しなかったのか…?」


比叡 「はい してません」キッパリ


提督 「…まず自分で味見して確かめた方がいい あと次から洗剤なんて絶対入れるな」


比叡 「はい 申しわけありません」


提督(東) 「比叡 南の換装はまだ治ってないの?」


比叡 「はい なんか複雑過ぎてかなり時間がかかるそうです」


提督 「やっぱりそうだよな 俺の換装は作りが荒いからわかりにくいのも無理はない」


比叡 「でも興味深いと言って目を輝かせながら見てましたよ?」


提督 「…さすが機械マニア」


提督(東) 「あっははは…」苦笑い


プルルルルル…プルルルルル…


提督 「っん 俺の電話か」スッ


着信:不明


提督 「…不明?一体誰からだ」


提督 「ちょっと通路で話してくる」スクッ タッタッタッ…


提督(東) 「わかったわ」 ガララ…ピシャッ








通路ー医務室前



提督 「一体誰からだ?nightはこの前登録したからnightじゃない事は確かなはずだが…」プルルルルル…プルルルルル…


提督 「まっ出ればわかるか」ピッ


提督 「もしもし」


瑞鳳 『もしもし 提督ですか?』


提督 「っん?その声は瑞鳳か なんで俺の電話番号知ってるんだ?」


瑞鳳 『翔鶴さんから教えてもらいました それより今どこに居るんですか?鎮守府内を探し回っても見当たらないんですが』


提督 「今用事あって東我原に来てるんだ なんかあったのか?」


瑞鳳 「夕食が出来た事と妖精が新しい防具が完成したと言っていたのでその報告をしに電話しました」


提督 「なるほど でも今帰れなくてな…俺の換装がちょっとイカれてるからもしかしたら帰りは夜中になるかもしれない」


瑞鳳 『迎えに行きましょうか?』


提督 「いや さすがにこっちまで来てもらうのは悪いからいいよ」


瑞鳳 『そうですか?』


提督 「あぁ それより北達はまだ居るのか?」


瑞鳳 『全員居ますよ 今夕食にしようと全員分作ってもてなそうかと思ってました』


提督 「俺はまだ帰れないから先に食べててくれ 特に瑞鶴は結構食べるから多めに頼むぞ?」


瑞鳳 『…提督 その言葉は女性に言う言葉ではありませんよ』


提督 「…じゃあなんて言えばよかったんだ?」


瑞鳳 『えっと…そうですね 瑞鶴さんはタラ腹食べる方なので多めの食事を用意した方が良いと…』


提督 「…それも失礼だと思うんだが」


瑞鳳 『…』


提督 「…まぁ そういう事だから頼むぞ?」


瑞鳳 『…はい わかりました』


提督 「他になんかあるか?」


瑞鳳 『…あっあともう一つあります』


瑞鳳 『北提督さんが今日泊まると言ってるのですが平気ですか?』


提督 「相変わらずあいつは昔っから変わらねぇな どうせだめって言っても聞かないから許可するよ」


瑞鳳 『寝る部屋はどうしますか?』


提督 「どうせ俺と一緒に寝るって聞かないから俺の部屋に寝るよう言っておいてくれ」


瑞鳳 『わかりました』



ガララ…


提督(東) 「南 ちょっといいかな?」


提督 「なんだ?」


提督(東) 「夕飯なんだけどさ 良かったらここで食べていかない?」


提督 「…っえ」


提督(東) 「南ご飯食べてないでしょ?まだ明石も時間かかりそうだって電話で言ってたから…どうかな?」


提督 「うーん…でも瑞鳳がもう作ってくれたからなぁ」


瑞鳳 『提督 その事なんですけど…』


瑞鳳 『今加賀さんと赤城さんに食べられました…』


提督 「…なんでそっちに居る?」


瑞鳳 『私も今知りました』



ズイホウ モットゴハンヲクダサイ


モット!モット!モット!!


瑞鳳 『それ提督の分だったんですけど!?』


ダイジョイブデス!!


瑞鳳 『全然大丈夫じゃありません!!』


提督 「…」ハァ…


提督(東) 「…南?どうかしたの ため息ついて」


提督 「…今加賀と赤城が俺の飯食っちまったって聞いてな あの二人はなぁと思ってな…」ハァ…


提督(東) 「…あの二人、私を置いて南我原に行くなんて 帰ってきたら覚えておきなさいよ?」ワナワナ


提督 「…」


瑞鳳 『どうしますか?まだ時間かかるようでしたらそちらでごちそうになってはどうですか?』


提督 「…東 今日の夕飯頼んでもいいかな?」


提督(東) 「ぜんぜん大丈夫よ!今作ってくるわ」


提督 「すまないな 俺の分まで作ってもらって」


提督(東) 「気にしないで 一人分増えるぐらいどうってことないわ!」


提督 「瑞鳳 今日の夕飯は俺の分なしでたのむ」 ソレジャ ヒエイイクワヨ!


瑞鳳 『了解です』


提督 「それじゃ いつ帰れるかわからないけどその間そっちは頼むぞ?」 ワカリマシタ タッタッタッ…


瑞鳳 『わかりました』


提督 「それじゃあな」


瑞鳳 『はい』


プツッ


提督 「…」スッ


提督 「さて、それじゃ東 今日はお願いな…ってあれ?」(゚ー゚;三 ;゚ー゚) キョロキョロ


提督 「…先に行ったのか?早い奴だな」


提督 「…まぁいいか 早く俺も行こっと」タッタッタッ…













食堂ーキッチン



比叡 「…」トントントントン… 野菜を細かく切ってる


提督(東) 「〜♪」バチバチバチバチ… 唐揚げを何個も揚げている


提督(東) 「(今日は南もここでご飯食べるからうんと作ってあげないとね〜♪)」バチバチバチバチ…


比叡 「あの…提督?何個唐揚げ作る気ですか?そんなにたくさん」トントントントン…


提督(東) 「あと三十個ぐらいかな?そのくらい切って用意しちゃったし」今揚げ終わった数=約四十個


比叡 「そんなに食べますかね 南提督…」ザーッ


提督(東) 「この前のパーティーで私の手料理食べなかったからうんと食べてもらわないとね!」バチバチバチバチ…


比叡 「(やっぱり根に持ってるんですね…あの時のこと)」トントントントン…


提督(東) 「〜♪」バチバチバチバチ…













一方南我原鎮守府では…



食堂



雷 「…」


金剛 「…」


電 「あわわわわ…!!」ガクガク!!!!


翔鶴 「…これはどうしたらいいかしら」


赤城 「いや私に聞かれても…」


吹雪 「手のつけようがありませんね」


瑞鳳 「…ですね」



加賀 「…」ゴゴゴゴゴッッ!!!!


瑞鶴 「…」ゴゴゴゴゴッッ!!!!


提督(北) 「ふっ二人とも落ち着いて!っね?」ワタワタ


加賀 「…なんで五航戦がここにいるんですか?気分が悪いです」


瑞鶴 「あんたこそなんで南我原に来てるのかしら?見てるだけで苛立ってくるわ」


加賀 「それはこっちのセリフです あなた達が居るだけで私も苛立ってきます どこかへ行ってくれませんか?」


瑞鶴 「あなたの方がどこかへ行けばいいんじゃないかしら?あなたは東我原鎮守府の艦娘でしょ?早く帰りなさいよ」


加賀 「あなただって北我原鎮守府の艦娘でしょ?南我原鎮守府の艦娘じゃないんだからあなたの方こそ帰ればいいじゃない」


瑞鶴 「っ…」ゴゴゴゴゴッッ!!!!


加賀 「っ…」ゴゴゴゴゴッッ!!!!


提督(北) 「ふっ二人とも!?睨み合ってないで落ち着こうよ!今ご飯中だよ!!」アワワワ



瑞鳳 「…北提督さん大変ですね ふたりを止めるの」


翔鶴 「そうね なんとかしてあげたいけど…さすがに私でも無理ね」


赤城 「私も無理です 加賀さんは一度あぁなるとなかなか止まらないので手のつけようがないんです」


吹雪 「放っておくしかなさそうですね」


金剛 「デスね」


雷 「…あの二人怖いわ」


電 「はわわわわ…!!」


加賀 「…」ゴゴゴゴゴッッ!!!!


瑞鶴 「…」ゴゴゴゴゴッッ!!!!













東我原鎮守府ー通路



提督 「…」タッタッタッ…


提督 「…」キョロキョロ


提督 「…うん 迷った どこだここ?」ドンッ!! まだ東我原鎮守府には二回しか来たことがないためなにがどこにあるのかわからない


提督 「まいったな 東我原の食堂ってどこにあるんだ?広いから全然わからねぇ…」ハァ…


提督 「さっき東を見つけた時は気を感じたから見つけれたけど、今は全然気を感じねぇからわからない…てか、ここどこだ?」


提督 「…青葉 今そこに居るか?」


シーン…


提督 「…いないか 青葉がいる気配はしないから別のところにいるのか マジでまいったな…」


提督 「うーん…」タッタッタッ…


提督 「…っん?なんだこの部屋 この部屋だけドアの構造が違うな」


鉄の扉 「」ドンッ!!ドアは鉄で出来て、ドアにつけられている札には秘密工房と書かれている


提督 「…秘密工房?普通の工房とは違うのか?」


提督 「…気になるな 中を確かめてみたいけど勝手に見るのは気が引けるからやめておこう」


提督 「はやく食堂に行かねぇと」タッタッタッ…



ドガァァァン!!!!!! 秘密工房と書かれた部屋の中から爆音が響いてくる


提督 「っ!? なっなんだ!?」ビクッ!!



イータタタタタッ!!マタシッパイシテシマイマシタ


チョットショウハシテシマイマシタネェ デモヘイキデショウ サテ、モウイッカイ!


提督「…誰か居るのか?ちょうどいい 食堂はどこかを聞いてみよう」タッタッタッ


提督 「すまん 誰か居るか?」コンコン


ハーイ ドナタデスカ?


提督 「南我原鎮守府の提督をやってる者だが ちょっと食堂の場所を聞きたいんだが良いかな?」


ハイハーイ イマデマスノデマッテテクダサーイ


タッタッタッ…ガチャッ


明石 「お待たせしました あなたが南我原鎮守府の提督さんですね?」ボロッ…


提督 「あぁ ちょっと食堂に行きたくて行こうとしたんだけど場所がわからなくてな 教えてほしいんだが…ケガ大丈夫か?」


明石 「このぐらいどうってことありません!その前に中に入ってあなたの換装を見てもらえますか?修理するよう頼まれた換装がこれでいいのかを聞きたいので」


提督 「もう治ったのか?」


明石 「大体は治ったんですが あとは作った本人に見てもらわないとわからないので」


提督 「なるほど?それじゃ食堂行く前に見てみようかな」


明石 「はい!では中に入ってください」


提督 「…入っていいのか?」


明石 「いいですよ?中に入っても」


提督 「秘密工房って書いてあるのにか?」


明石 「あぁ!秘密工房って言うのは私が勝手に付けただけですよ!」


提督 「…なんで?」


明石 「秘密ってなんか良い響きじゃないですか!?引かれるというか知りたくなるというか!!」

。*☆(✧▽✧)☆*。


提督 「…あぁそうか」ハァ…


明石 「…まぁそれはいいとして 早く入ってください」


提督 「はいよ」タッタッタッ…








秘密工房(明石の部屋)



提督 「…これはまた凄いな?至るところに道具が」部屋は工具や何かの部品などで散乱してる


明石 「すいません ちょっと片付いてなくて?こっちです」タッタッタッ…


提督 「…」タッタッタッ…


明石 「一応エンジンは治したんですがかなり使ってますよね?あの換装」


提督 「あぁ 8年くらい使ってた」


明石 「8年!?そんなに使ってたんですか!?」


提督 「俺が提督になった時に作った奴だからな 確かそのくらい使ってるはずだ」


明石 「凄いですね そこまで使ってるなんて…」


明石 「これです 南提督の換装」スッ


提督 「おぉ!水上を走る時に使うブースターまで綺麗になってる」


明石 「全体的に見ましたからね ブースターもかなり使い込まれていたので治しておきました!」


提督 「…ここまでしなくても良かったのに 大変だったろ?見慣れない換装を修理するの」


明石 「たしかに人間用の換装は見たことなかったのでどういう作りになってるのかはわかりませんでしたが そこまで複雑ではなかったので平気でしたよ?」


提督 「…そうか?結構荒く作ったんだけどな」


明石 「ちなみにこの換装は防御がまったくないですけど速度特化ですか?」


提督 「あぁ この換装は速度を重視したものだ 速度を最大まで出させる為に防具は何も付けてない 付けるとしたらサーベル二本だけだな」


明石 「他にもあるんですか?この換装以外に」


提督 「あと二種類の換装があるよ 攻撃型装甲と防御型装甲がな」


明石 「計三種類ですか 他二種類の換装も気になりますね」ウ-ン


提督 「別に珍しいものじゃないぞ?それにこの換装より作りが荒いから見ても構造はわからないぞ」


明石 「そうなんですか?それはますます気になりますねぇ!」ウーン


提督 「…お前 変わってんな」


明石 「そうですか?機械を弄るのって結構楽しいじゃないですか!」


提督 「…まぁ それは人それぞれか」


明石 「です!」


提督 「…それとさ、一つ気になることがあるんだけどいいか?」


明石 「なんでしょう 換装になにか不備がありましたか?」


提督 「いや、俺の換装は完璧だと思うけど…隣に置いてある換装 なんか俺の換装と似てないか?」スッ 速度型換装の隣に瓜二つの換装が置かれていて指を刺す


明石 「あぁ それですか?真似して作ってます!」


提督 「…なんで?」


明石 「だって人間用の換装なんて珍しいじゃないですか!なので瓜二つの換装を作ってみたんです!」


提督 「…よく作れたな 俺の換装を見て作ったんだろ?」


明石 「はい!でもエンジン部分だけがまだ完成してなくて…さっき失敗して爆発しました」ハハハ…


提督 「…さっきの爆発音はそれだったのか」


明石 「はい 私が知ってる作りとは全く異なっていたのでおそらくエンジン出力があり過ぎて爆発したのかと思います」


提督 「人間用だからな 艦娘用で作ると出力があり過ぎて操縦しずらい上に飛んじまうからだめなんだよ」


明石 「たしかにそうですよね うーん…作るにしても難しいですね」ムムム…


提督 「俺もこれを作るのに一ヶ月かかったからな 特にエンジン部分だけで」


明石 「うーん…」



プルルルルル… プルルルルル…


提督 「っん 電話か」スッ


着信:東提督


提督 「東か もう出来たのかな?」ピッ


提督 「もしもし」


提督(東) 『もしもし南?夕飯出来たから食堂に来てもらえる?』


提督 「それが行きたいのは山々なんだが食堂までの道のりがわからなくてな…」


提督(東) 『あれ 食堂までわからなかったっけ?』


提督 「食堂には行ったことないな 前回開いたパーティー会場ならわかるが」


明石 「でも今から私がそっちまで連れていくので大丈夫ですよ!」


提督(東) 『あれ?今の声…明石?』


提督 「あぁ 今明石の…秘密工房?って所にいるんだ 今から明石と一緒に行くから夕飯頼むぞ?」


提督(東) 「わかったわ 料理期待していてね!」


提督 「あぁ 期待してるよ」


プツッ…


提督 「…」スッ


明石 「…南提督 一つ聞いていいですか?」


提督 「なんだ?」


明石 「うちの鎮守府で噂になってるんですけど…提督と出来てるんですか?」


提督 「いや できてないが」


明石 「そうですか?」


提督 「あぁ できてない」


明石 「…」


提督 「それじゃ道案内たのむ」


明石 「わかりました」


タッタッタッ…













食堂



明石 「ここが食堂です!南提督」タッタッタッ…


提督 「ここか さっきの工房から結構離れてるな」タッタッタッ…


明石 「そうですね 私の部屋からだと結構ありますね」タッタッタッ…



提督(東) 「南ー!こっちよ!」


提督 「見えてるよ 東達以外誰もいないんだからわかるよ」タッタッタッ…


比叡 「…」


明石 「…他の皆さんはどうしたんですか?」タッタッタッ…


提督 「比叡のpoisoncurryを食べさせられたみたいだぞ?」ヨット


明石 「あぁ…なるほど」ヨイショット


比叡 「…」


提督(東) 「よし!皆揃ったことだし ご飯にしましょう!」


提督 「その前に聞いていいか?」


提督(東) 「なに?」


提督 「…この唐揚げの山はなんだ?」おかず皿の上にてんこ盛りに積み上げられた唐揚げが置かれている


提督(東) 「南の為に沢山作ったのよ!たくさん食べてね?」


提督 「…どんだけ俺は食べるんだよ」


提督(東) 「この前のパーティーのとき 私の料理を食べなかったから今日は食べてもらおうと思ってたらこんなに出来ちゃったのよ」


提督 「(限度ってものがあるだろ…)」


明石 「でも提督 これは流石に多すぎかと思いますが…」


比叡 「私も多すぎじゃないのかって言ったんですが…」


提督(東) 「南なら大丈夫よ!全部食べれるわ!!」


比叡 「こう言って唐揚げ作りをやめなかったんですよ…」


明石 「あぁ…なるほど」


提督(東) 「さぁ!早く食べましょ?」


提督 「…そうだな せっかく東が作ってくれたんだ 残すわけにはいかないな」


比叡 「っえ!?南提督 まさかこれ全部食べるんですか!?」


提督 「比叡達がどのくらい食べるか知らんが自分の食べる分取ってくれればあとの残りは俺が食べる」


明石 「私は五個ぐらいでいいですが…」


比叡 「私も五個ぐらいで…」


提督(東) 「私は十個ぐらい食べるわ!」


提督 「てことは残り五十個ぐらいか?この量からすると…」


比叡 「だいたいそのくらいですね 大丈夫なんですか?」


提督 「たぶん」


提督(東) 「それじゃ 食べるわよ?」


提督(東) 「いただきます!」


全員 「「いただきます」」


提督(東) 「どんどん食べてね!」カリッ


明石 「う〜ん!やっぱり提督の唐揚げは絶品ですね」モグモグ…


比叡 「中まで火が通ってジューシー…最高です!」モグモグ…


提督(東) 「それは良かったわ!」


提督 「この味噌汁旨いな 誰が作ったんだ?」ズズゥ…


比叡 「味噌汁は私が作りましたが…美味しいですか?」


提督 「あぁ 味噌の薄さ加減も丁度いいし、にんじんやごぼうもちゃんと中まで柔らかくなってるからかなり旨いぞ?」ズズゥ…


比叡 「それはよかったです!」


提督(東) 「…」(¬_¬)ジー


比叡 「…」


提督 「…さて、次は唐揚げを食べてみようかな?」スッ


提督(東) 「私が作った唐揚げは美味しいんだからね!期待してよ?」


提督 「そうか?それは楽しみだな!」カリッ


提督 「(…っん?この味付け…それにこの揚げ方)」モグモグ…


提督(東) 「…どう 美味しい?」


提督 「…なぁ東 この唐揚げの作り方誰に教わった?」


提督(東) 「っえ?…北からだけど」


提督 「やっぱりそうか 味付けが一緒だったからもしやと思ったけどやっぱり北から教えてもらったのか」


提督(東) 「なんで北の作りだってわかったの?」


提督 「昔北に作ってもらったことがあってな 北の作りは他のみんなと違って唐揚げから生姜とごまの香りがふんわり口の中で広がってくるんだ これがまた美味しいんだ!」カリッ


提督(東) 「…昔食べたことあるの?北の手料理」


提督 「俺が十二の時ぐらいに何回か作ってもらったことがあるんだ かなり前だが味は覚えてる」モグモグ…


比叡 「十二の時からですか?てことは南提督は北提督と幼なじみなんですか?」


提督 「いや 俺が十のとき上官が俺の初めての友達だって言って連れてきてくれたんだ」モグモグ…


提督(東) 「初めての友達…?」


提督 「あっいや、なんでもない 気にしないでくれ」モグモグ…


提督(東) 「?」


明石 「…」モグモグ…


提督 「それにしても唐揚げ旨いな 味噌汁も旨いし今日の夕食は最高だな!」


比叡 「…味噌汁 本当に美味しいですか?」


提督 「旨いぞ?逆になんでカレーがあぁなったのかが知りたい」


比叡 「カレーはお姉様の事を考えながら作ってたらあぁなりました!!味見などせず愛が篭もるように!!」ドンッ!!


提督 「料理してる時に別の事を考えるなよ…」


比叡 「あぅ…すみません」


提督 「でもちゃんと料理に集中してれば上手く出来るんだから次カレーを作った時は俺にも食べさせてくれよ?」


比叡 「…っえ 食べてくれるんですか?」


提督 「もちろん ちゃんと作ってくれればな」


比叡 「…ほんとですか?」


提督 「あぁ!その代わり 旨いのを作ってくれよ?」


比叡 「…私のカレーを…食べてくれる」///ボー…


提督 「…比叡?どうした いきなりボーッとして」


比叡 「…いえ、なんでもないです」///ボー…


提督 「…?」カリッモグモグ…



提督(東) 「…ねぇ明石 ちょっといいかしら」ヒソヒソ ナァヒエイ ホントウニダイジョウブカ?イキナリボ-ットシテ…


明石 「なんですか?」ヒソヒソ ダイジョウブデス キニシナイデクダサイ


提督(東) 「まさかとは思うんだけどさ 比叡…南にカレーを食べてもらえると思って惚れたんじゃないかしら?」ヒソヒソ …ソウカ?ナンカスゴクキニナルンダガ…


明石 「…どうでしょう 比叡さんは金剛さんの事が好きなのでその可能性はないんじゃないでしょうか?」ヒソヒソ


提督(東) 「でも比叡のカレーって毎回【ピー】だからありえなくはないと思うんだけど…」ヒソヒソ


明石 「…それもそうですね たしかに比叡さんのカレーは【ピー】ですからね?誰も食べたがりませんから多少ながらありえそうですね」ヒソヒソ



提督 「…」カリッモグモグ…


比叡 「…」///ジー…


提督 「(すごく食べずらい…人に見られながら食べるのものすごく食べずらい)」カリッモグモグ…


提督 「(…どうしよう)」スッ…ズズッ 味噌汁茶碗を手に持って汁物をすする


比叡 「っ! 〜っ!」ニヘラッ


提督 「…」ズズゥ…



提督(東) 「…ねぇ あの顔……」ヒソヒソ


明石 「…もう確定ですね あんなにこやかな笑顔初めて見ました」ヒソヒソ


提督 「南は渡さないわよ!!」メラメラッ!!


明石 「そこですか!?」



提督 「…」カリッモグモグ…


比叡 「…」///ジー…


プルルルルル… プルルルルル…


提督 「っん 電話か」カタッ


提督 「東 ご飯の最中に悪いがちょっと電話出るな」スッ…ピッ


提督(東) 「いいわよ 気にしないで」


提督 「もしも…」


提督(北) 『お兄ちゃ〜ん!!』キーン!!


提督 「うるせっ!?」キーン!!


提督(北) 『お兄ちゃんどこにいるの!!鎮守府内探してもいないよ!』


提督 「今用があって東我原に来てるんだ あといちいちでかい声出すんじゃない」


提督(北) 『お兄ちゃん東の所に行ってるの?もしかして東とできちゃってるの!?』


提督 「なんでそうなるんだよ!用があって来ただけだよ 用事があってだ」


提督(北) 『ほんと〜?』


提督 「ほんとだよ それでなにか用か?」


提督(北) 『早く帰ってきてよー 私お兄ちゃんと一緒に寝たいよ!』


提督 「一人で寝てろよ まだ俺は帰れないから先にシャワー浴びて寝てろ」


提督(北) 『お兄ちゃんと一緒に寝たい〜!!』


提督 「ムリだ ひとりで寝るのが嫌ならだれかと一緒に寝てもらえ」


提督(北) 『お兄ちゃん冷たいよ!!できるだけ早めに帰ってきて!私待ってるからね?』


提督 「…わかったよ できるだけ早めに帰るからもう電話切っていいか?」ハァ…


提督(北) 『本当!?待ってるからね!』


提督 「あぁ それじゃあな」


提督(北) 『うん!』


プツッ…


提督 「…」スッ


提督(東) 「…ねぇ南 今の電話北からよね?かなりでかい声出してたからわかったけど」


提督 「あぁ あいつが早く帰ってこいだとよ?まったくあいつは昔っからそうだよ 俺がでかけてる時に早く帰ってくるよう電話してくる癖まだ治ってないよ」ハァ…


提督(東) 「さっき一人で寝てろって言ってたけど…今南の鎮守府に北が居るの?」


提督 「あぁ 今日は泊まるとか言ってたな?俺と一緒にな」


提督(東) 「…っえ 南と一緒に?」


提督 「あいつはほんっと兄離れが出来てないよ そろそろ兄離れしろって言いたいよ」


提督(東) 「…てか、なんで北は南の事をお兄ちゃんって呼んでるの?兄妹じゃないでしょ?」


提督 「違うよ あいつとは血繋がってないよ」カリッモグモグ…


提督(東) 「それじゃなんでお兄ちゃんって呼んでるの?」


提督 「…」ピタッ


提督(東) 「…南?」


提督 「…東 お前は北とは仲良い方か?」カタッ


提督(東) 「っえ?うん まぁ仲は良い方だよ 北とは良くお酒飲んだり遊んだりするから」


提督 「北には【昔実の兄貴が居た】事は知ってるか?」


提督(東) 「…実のお兄ちゃんかはわからないけど聞いたことあるわ 昔すごく優しくしてくれたお兄ちゃんがいるって何回も聞いたことあるわ」


提督 「…あいつの実の兄貴…【昔殺されたんだ】」


全員 「「っえ!!!?」」


提督 「俺も聞いた話なんだけど北が生まれた所は人間同士で戦争を起こしていた所だったらしい 戦争を起こしていた理由は土地の奪い合い…良くある事だな」


提督 「それで北の兄貴はあいつの目の前で切り殺されたんだ 上官の話だとな」


比叡 「…目の前で?」


提督 「あぁ その時、上官は元帥に頼まれて北の村に行ってたらしい そしたら戦争の真っ最中で周りからは悲鳴が聞こえまくっていたって上官が言ってた」


提督 「上官の他に憲兵も五人ほど居たからそこの村人を助けようと思ったらしく動いたらしい」


明石 「…」


提督 「上官はある一軒家の中に入ったら ちょうど剣を振り下ろそうとしてる人間が居たからそいつを気絶させてそこの住民が無事かを確かめたら…」


提督 「【そこには左肩から右腰まで切られて虫の息の男と泣きじゃくっていた女がいたみたいだ】」


提督(東) 「…その時に助けたのが北なのね?」


提督 「そうらしい 俺も聞いただけだからわからないが何度か北にその話を聞こうとしたんだ…でも なんも答えずに黙り込んだままだったよ おそらく本当の事だったんだろうな」


提督(東) 「…」


提督 「北を連れ帰った上官は俺の所に連れてきて新しい兄貴だって言って面倒を見るよう頼まれたんだ その時から何週間か絶った時かな?俺の事をお兄ちゃんなんて呼び始めたの」


提督 「まぁ北が俺の事を兄貴だと思うのは勝手だけど本当の兄貴じゃないからそこだけはわかって欲しいよ?」


提督 「【…北の時より俺の方が酷かったって言うのによぉ】」ボソッ


提督(東) 「…っえ?」


提督 「…こんな辛気臭い話しはもう止めにしよう 東、今話した事は他言無用で頼むぞ?」


提督(東) 「っえ?あっうん…」


提督 「二人も頼むぞ この事は他言無用でな」


明石 「さすがに言いませんよ そんな酷い過去の事…」


比叡 「絶対言いません!」


提督 「特に青葉!お前が一番言い回しそうだから念には念で言っておくぞ!」グイッ 天井に目掛けて怒鳴りかける


青葉 「…はーい」カパッ 屋根裏の蓋を外して姿を現す


提督(東) 「(…今一瞬、南の顔が凄い顔をして何か言ったような…?)」


提督 「はやく夕食の続きをしようぜ?唐揚げが冷めちまう」


明石 「そうですね 唐揚げは冷めてしまっては美味しくなくなってしまいますからね 早く食べましょう!」


比叡 「ん〜っ!やっぱり提督の唐揚げは美味しいです!」モグモグ…


提督 「青葉 お前は食べないのか?」


青葉 「今降りて食べに行きます」ヨット…スタッ


提督 「てかお前は屋根裏でなにやってたんだ?」


青葉 「特ダネを探してました!」タッタッタッ…


提督 「…あったか?特ダネ」


青葉 「もうバッチリですよ!今日はあり過ぎて最高でした!」


提督 「(そんなにあったか?特ダネになるようなこと…)」


提督(東) 「…」 イヤー?キョウノカラアゲモイチダントオイシソウデスネ! ハヤクタベマショウ!!モウミンナタベテルヨ


提督(東) 「(…気のせいだったのかな?さっき南の顔が凄い事になってたような気がするんだけど…でも今は普通だし)」 モトテイトク タベサセテクダサイ!ジブンデタベロ


提督(東) 「…」 エェー!タベサセテクダサイヨォ?テイトクノトキミタイニ ミテタノカヨ…


提督 「…? どうした?東 なんか俺の顔に付いてるか」 ソリャミテマシタヨ!モトテイトクガイクイガイニモスルトハオモッテモイマセンデシタヨ!


提督(東) 「っえ?あっなんでもないよ ちょっと考え事してただけよ」 ベツニイイダロ?テカ、ベツニイクダケニシテタワケジャナインダガ…


提督 「そうか?なんか俺を見てたような気がしたけど…」 ソンナコトヨリワタシハゴハンヲヨソッテキマス! タッタッタッ…


提督(東) 「なんでもないってば 気にしないで?」 イッテラッシャイ


提督 「?」


提督(東) 「(気のせいね 一瞬だけしか見えてなかったんなから見間違いね?うん きっとそうよ)」


明石 「あぁ…本当に美味しいですね提督の唐揚げ♡」///カリッモグモグ…


比叡 「最高です!」カリッモグモグ…


青葉 「ちょっ!?私の分も残しておいてくださいよ!?」パンパンッカタン ご飯をよそって釜の蓋を閉める


提督(東) 「大丈夫よ まだ残ってるからそんなに慌てなくても平気よ」


青葉 「本当ですか?なんかすぐなくなりそうな気がするんですが」タッタッタッ…


提督(東) 「だからだいじょうぶよ だってまだ…」



お皿に乗ってた唐揚げ 「チマーン…」約七十個あった唐揚げが三十個ぐらいに減っている


提督 「…すまん 三十個ぐらい食べた」カリッモグモグ…


全員 「「はやっ!!!?」」


提督 「いやー!東の作った唐揚げが旨すぎてつい!」


青葉 「だからと言って早すぎですよ!わたし達の分も残しておいて下さいよ!?」


提督 「わかってるよ これ以上は食べないから安心して皆で食べてくれ」


明石 「いや、私はこれ以上は…」


比叡 「私も…」


提督 「…」


青葉 「私は十個ぐらいで足ります」


提督(東) 「私もそのくらいかな 後は南が食べていいわよ?」


提督 「…残り十個ぐらいか」


提督(東) 「そのくらいだけど…まだいける?」


提督 「平気だよ 残り十個ぐらい食べていいなら食べるよ」カリッモグモグ…


提督(東) 「無理しなくても良いのよ?お腹いっぱいなら残しても…私も作りすぎたし」


提督 「俺は作ってもらった料理は絶対に残さない だから責任もって食べさせてもらうよ」カリッモグモグ…


提督(東) 「…それは=お腹いっぱいってこと?」


提督 「いや?まだ全然いけるよ」カリッモグモグ…


比叡 「随分と食べれますね 南提督は大食いなんですか?」


提督 「普段はそんなに食べないようにはしてるんだけどな 腹いっぱい食べると動くのが辛くなるから」カリッモグモグ…


明石 「逆にあとどれくらい食べられるんですか?」


提督 「…そうだな 唐揚げだけならあと100ぐらいはいけるかな?」カリッモグモグ…


提督(東)&比叡&明石 「「多っ!!!?」」


青葉 「元提督かなり食べますよ?私と二人でご飯に行ったときも偶にでしたがバイキングで何十人前もの食材を平らげましたから」カリッモグモグ…


提督 「あの時は腹が減ってたからな つい食べすぎちまった」カリッモグモグ…


青葉 「それで出禁になりましたよね…」モグモグ…


提督(東) 「そこまで!?」


提督 「なったな?店員から二度と来るなって言われたな!」ハハハッ!!


青葉 「笑い事じゃないですよ?元提督のせいで私も出禁になったんですからね」


提督 「あの時は悪かったよ だからその夜お前の相手してあげただろ?」カリッモグモグ…


青葉 「」///ボンッ!!


三人 「「…っえ?」」(゜ロ゜)


提督 「…あっすまん なんでもない 今の言葉は気にしないでくれ」カリッモグモグ…


青葉 「〜〜〜っ!!!!!!」///耳まで真っ赤にさせて顔を隠す


提督(東) 「…ねぇ南?その…夜相手したってどういう意味かな」オソルオソル


提督 「今気にするなって言ったよな 聞くな」カリッモグモグ…


比叡 「もっもしかして!?過去に青葉としっシたことあるんですか!?」///


提督 「今聞くなっていったよな」カリッモグモグ…


明石 「そうなんですか!?青葉の初めては…」


提督 「いい加減にしろ」ギロッ


明石 「っ!!」ビクッ!!


提督 「…」カリッモグモグ…


青葉 「…元提督 なんでその話を今ここでするんですか…?」///


提督 「すまん つい喋っちまった」


青葉 「すごく恥ずかしかったんですが…」///


提督 「…わるい」モグモグ…


提督(東) 「…」


比叡 「…」


明石 「…」


提督 「…ごちそうさま 食べ終わった奴は食器集めて洗うからそのまんまにしておいてくれ」カタッ タッタッタッ…


提督(東) 「あっいいよ?私が洗うから」


提督 「料理は東が作ってくれたんだ 洗い物は俺がやるよ」カチャッタッタッタッ…


提督 「青葉 食べ終わったら食器持ってきてくれ?お前のも洗うから」ジャー…


青葉 「…わかりました」///カリッモグモグ… ジャーカチャカチャ…


比叡 「…青葉恥ずかしがってますね これはヤったと言う事ですね」ヒソヒソ


明石 「ですね…というか、目つきが悪いから怖くて厳しい人かと思ってましたけど優しい方ですね?南提督って」


提督(東) 「明石 目つきの事は南が近くにいる時は話さないで 南はかなり気にしてるから」ヒソヒソ


明石 「あっわかりました 気をつけます」ヒソヒソ


提督 「(もう遅いよ…)」ジャーカチャカチャ… 全部聞こえてる













夜ー東我原鎮守府出入口前



提督 「今日はいろいろと世話になったな 迷惑かけてすまない」速度型換装を身に付けて装備している


提督(東) 「別に迷惑なんかかかってないわ 気にしないで」


提督 「それじゃ俺は早く帰らないと北がうるさいから帰るよ」


提督(東) 「その方がいいわね 早く帰ってあげて一緒に寝てあげなさいよ?」


提督 「そうするよ それじゃ!」タッタッタッ…


ザー…



提督(東) 「…」 ザー…


比叡 「…行きましたか?」タッタッタッ…


提督(東) 「行ったわよ まだ水上を走ってるところは見えるけどね」


比叡 「そうですか…」シュン…


提督(東) 「…ねぇ比叡 一つ聞いていいかしら?」


比叡 「はい なんですか?」


提督(東) 「…あなた 南に惚れた?」


比叡 「ふぇっ!?いっいきなりなに聞くんですか提督!!」///


提督(東) 「ちょっと気になっただけよ それでどうなの?南に惚れたの」


比叡 「いっいや!別に惚れてなんか!?」///アワワワワ!!!!


提督(東) 「にしては顔が赤いわよ 惚れたんじゃないの?」


比叡 「〜〜っ!!!!」///カァァ…


提督(東) 「…あなたって本当にわかりやすいわね すぐ顔に出るから」


比叡 「しっしょうがないじゃないですか!?恥ずかしいんですから!!」///


提督(東) 「惚れた原因は?大体予想つくけど」


比叡 「そっそれは…」///


比叡 「…私の料理はいつも皆食べてくれないので南提督食べてもらえて…しかも美味しいと言われて、それが嬉しくて!」〈〃^∀^〃)ェヘヘ


提督(東) 「…まぁ 比叡がいつも作る料理は毒々しい料理ばっかりだからね?何が入ってるかわからないし…」


比叡 「ひどいです!!ちゃんと食べれるものを作ってるんですよ!?」


提督(東) 「でも今日のカレーには洗剤を入れてたのよね?」


比叡 「あっあれはその…油汚れを落とすってCMでやっていたので油が取れると思って使ったんです」


提督(東) 「カレーは油があって普通 それに入れただけで油が取れるなんて凄すぎよ?」


比叡 「たしかに…」


提督(東) 「…でも良かったわね 料理食べてもらえて?」


比叡 「えへへ!はい」(//∇//) テレテレ


提督(東) 「(まさかあのお姉様好きの比叡が他の人を好きになるなんて思いもしなかったわ)」


提督(東) 「(…でも、私だって南の事が好きなんだから負けないわよ!)」


提督(東) 「(【もう あの時みたいにならないように…】)」ググッ…


比叡 「…? 提督どうしましたか?急に暗い顔をして」


提督(東) 「べつに?なんでもないわ それより早く寝る準備して明日に備えるわよ」タッタッタッ…


比叡 「っえ?あっはい…」


比叡 「(…提督 今までに見せたことない暗い顔をしてたけど…気のせいかな?)」


比叡 「…まいっか!」タッタッタッ…












海の上ー水上移動中



提督 「…」ザー…


提督 「(…やっぱり夜だから暗いな いきなり敵から攻撃されたらまずいな 警戒して帰らないと)」ザー…


提督 「(帰ったら北に抱きつかれて一緒に寝るのか 正直、北も子供じゃないんだから一人で寝てくれよ?俺もいろいろと大変なんだから…)」


提督 「はぁ…」ザー…



…ポツンッ


提督 「っん?」


ポツッポツッ…


ザァァー…


提督 「…雨か 視界が悪くなるけど敵がいたら向こうも視界が悪くなるから好都合か」ザー…


ゴロゴロゴロゴロ…


提督 「…っえ?」


ビカンッ!!!!


提督 「っ!!」ビクッ!!



ゴロゴロ…ザァァーッ!!!! 天候が一気に変わり大雨が振り雷が近くで鳴り響く


提督 「…雷か しかも雨も強くなりやがった 一気に天気が荒れたな…」ブル…


提督 「(まずいな…雨だけかと思ったけど 雷までなるなんて…天気予報聞いておけば良かった)」ブルブル… ザァァァ!!!!…



ピカンッ!!!!


提督 「っ!!」ビクッ!! ゴロゴロ…


提督 「(やばい 急いで帰らないと!!)」ザー…



ビカンッ!!!!


提督 「ひぃっ!!」ビクッ!! ゴロゴロ…


提督 「(ちくしょう!なんでよりによって帰り道で雷が鳴るんだよ!!【部屋の中に居たら多少は平気だったのに!】)


提督 「…」チラッ



ザァーッ!!!!… 空は大雨が降っていて雲も途切れる様子が見られない


提督 「(…だめだ すぐに止むような雨じゃない ここは一旦引き返して東我原に…いや、そんなみっともないことはしたくない でも……)



ビカンッ!!!!


提督 「ーっ!!」ビクッ!! ゴロゴロ…


提督 「(やばい…思い出しちまう【あの時、雷がなってた夜のこと…!!】)」ブルブル…



ビカンッ!!!!


提督 「ひぃっ!!」 ゴロゴロ…


提督 「(やめろ…思い出すな あの時のこと…【あいつのことを!!】)」ハァ…ハァ…



ザァー… 何者かが水上を走る音が聞こえてくる



提督 「っ!!」ハッ ゴロゴロゴロゴロ…


提督 「(水上を走る音…誰かこの近くを走行してるのか!?)」


提督 「(まずい!こんな落ち着かない状態で戦闘なんかになったら確実にやばい!とりあえず急いで東我原に戻らないと!)」



ビカンッ!!!!


提督 「っ!!」ビクッ!! ゴロゴロ…


提督 「(だ…だめだ 怖くて、足が動かない!)」プルプル…


提督 「…伊19!!」



ていとくーっ!!


提督 「…っえ?」


瑞鳳 「帰って来れてたんですか?まだ換装が治らなくて帰って来れないのかと思って迎えに来たんですが…その必要はなかったようですね」ザァー…


提督 「…ずっ瑞鳳?」プルプル…


瑞鳳 「それにしても急に降ってきましたね?しかも雷まで…これは帰るの大変ですね」


提督 「ーっ」ザーッ!!



ガバァッ!!


瑞鳳 「…っえ?」ギュッ… 提督に抱きしめられる


提督 「…瑞鳳 助かったよ 丁度良いタイミングで来てくれて……」プルプル…


瑞鳳 「っえ?っえ っえ!?てっ提督!?どうしたんですかいきなり抱きついて!!」///


提督 「わるい でも今は少し抱かせてくれ…」プルプル…


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「(よかった…誰かが居れば落ち着きが取り戻せる 瑞鳳が来てくれてほんと助かった!)」プルプル…


瑞鳳 「…提督 震えてますけど大丈夫ですか?寒いのなら早く帰って暖をとった方が…」


提督 「ちがう 寒いんじゃない…寒くはないんだ」プルプル…


提督 「【おれ、雷だめなんだ…】」


瑞鳳 「…っえ 雷…ですか?」


提督 「あぁ 部屋とかに居れば平気なんだけど雷が鳴ってる夜 外に出てると嫌な事を思い出しちまうんだ……」プルプル…


瑞鳳 「いやなこと…?」



ビカンッ!!!!


提督 「っ!!」ビクッ!! ゴロゴロ…


瑞鳳 「(…提督 本当に雷で震えてる…雷が鳴った瞬間にビクついて)」


提督 「…悪い 抱きしめてる力を強くしちまって」プルプル…


瑞鳳 「大丈夫ですよ それにしても意外です 提督が雷苦手なんて思いもしてませんでしたよ」


提督 「仕方ないだろ 苦手なもんは苦手なんだから…」プルプル…



ビカンッ!!!!


提督 「ひぃっ!!」ビクッ!! ゴロゴロ…


瑞鳳 「…大丈夫ですか?提督」


提督 「無理…早く帰りたい」プルプル…


瑞鳳 「それじゃ早く帰りましょう なので離れてもらえないでしょうか?」


提督 「っ…」プルプル…


瑞鳳 「…あの、提督?怖いのはわかりますけど、さすがに抱きついたままでは帰れないんですが」


提督 「…瑞鳳 わがまま言っていいか?」プルプル…


瑞鳳 「抱きついたまま帰ることは出来ませんよ」


提督 「…手繋ぎながらなら帰る事はできるよな?」プルプル…


瑞鳳 「…まぁ手繋ぎながらでしたら帰れますが」


提督 「…手繋ぎながら帰ってもいいか?」プルプル…


瑞鳳 「どんだけ怖いんですか…まぁ構いませんが北提督さん達に勘違いされなければ良いですけど」


提督 「鎮守府近くになったら離せば問題はないだろ?マジで怖いんだ…」プルプル…


瑞鳳 「…」


提督 「…早く帰りたい」プルプル…


瑞鳳 「そうですね 私も早く帰ってもう一度お風呂入りたいです」


瑞鳳 「提督 一旦離れてください」


提督 「…」スゥ…


瑞鳳 「提督 手を?」スッ


提督 「…」ギュッ


瑞鳳 「それでは行きましょう 早く帰って暖をとらないと風邪を引いてしまいます」


提督 「っ…」プルプル…


瑞鳳 「…提督?」 ザァァァー!!…


提督 「…瑞鳳 やっぱり無理!!」ガバッ!!


瑞鳳 「ちょっ!提督!?」手を握られたまま腕にしがみつかれる


提督 「悪い…手握るだけじゃ不安で……」プルプル…


瑞鳳 「…仕方ありませんね まぁこれでも帰れますので早く帰りましょう」


提督 「あぁ…」プルプル……


ザァァァー…













南我原鎮守府ー提督室



ピカンッ!!ゴロゴロ…ザァァァー!!


瑞鶴 「凄い降ってきたわね?さっきまで雲一つなかったのに」 ザー… 窓から外の様子を見て眺めている


翔鶴 「そうですね 元提督大丈夫でしょうか」


提督(北) 「お兄ちゃん早く帰ってくるって言ってたのに…」

(。•ˇ‸ˇ•。)


瑞鶴 「それにしても提督はなんで東我原に行ったのかしら?…まさか浮気!?」


提督(北) 「東とは出来てないって言ってたから違うと思うよ?お兄ちゃんはそういう事に関しては絶対に嘘つかないから」


翔鶴 「元提督は用事があると言ってたんですよね?」


提督(東) 「うん それしか言ってなかったからそれ以外はわからないの」


瑞鶴 「急にいなくなったよね?私達が金剛さんと紅茶飲んでる時に行ったみたいだけど」


提督(北) 「私寝てた…しかも下着姿で」


翔鶴 「…なぜ下着姿で寝ていたんですか?」


提督(北) 「私も覚えてないんだけど多分暑かったから無意識に抜いじゃったんだと思」アハハ…


瑞鶴 「…ねぇ提督さん 提督の部屋で下着姿で寝るってまずいと思うんだけど」


提督(北) 「なんで?」


瑞鶴 「なんでって…提督は男だよ?提督さんは女なんだから下着姿で寝てたら寝込みを襲われちゃうかもしれないのよ?」


翔鶴 「元提督に限ってそれはないと思うけど…」


提督(北) 「うーん…確かに寝込みを襲われるのは嫌だなぁ 起きてる時なら万々歳だけど」


瑞鶴 「起きてるときなら良いんだ…」


提督(北) 「うん!寝込みじゃなければお兄ちゃんにだったら私の初めて…あげてもいいの!」///


翔鶴 「元提督は初めての方には凄く優しくしてくれますよ 私の時もこまめに痛くないか?辛くないか?など問いかけてくれて心配してくれたんです」


提督(北) 「そっそうなの?それなら私も安心してお兄ちゃんに初めてあげれるなぁ!」///エヘヘ!!


瑞鶴 「提督は渡さないわよ!提督さん!」


提督(北) 「いや瑞鶴のじゃないでしょ?お兄ちゃんは伊19のでしょ」


瑞鶴 「いいの!提督は私のもの!誰にもあげないんだからね!!」


翔鶴 「あらあら!瑞鶴は欲張りなんだから?」ウフフ


瑞鶴 「…そこで欲張り使う?」


翔鶴 「さぁ?どうでしょうね」ウフフ


瑞鶴 「…」


提督(北) 「…それにしてもお兄ちゃん帰ってこないなぁ なにしてるんだろう?」


瑞鶴 「この雨だから帰ってくるのに困難してるんじゃないかな?しかも雷までなってるし」


翔鶴 「その可能性は高いわね 視界が悪い上に海も多少ながら荒れるから帰ってくるのが遅くなってもおかしくはないわ」


提督(北) 「…お兄ちゃん 大丈夫かな?」


瑞鶴 「提督の事だから平気だと…っん?」チラッ


翔鶴 「どうしたの?瑞鶴」


瑞鶴 「…噂をすれば帰ってくるものね 窓の外から見えるわ」


提督(北) 「ほんとっ!?」スクッ タッタッタッ


瑞鶴 「あそこに人影が見えるのはわかる?」スッ 提督が走ってると思うだろうところに指を差す


提督(北) 「…どこ?お外まっくらでなにも見えないんだけど」


翔鶴 「かなり遠いわね 私もギリギリ見えるけど誰かまでは分からないわ…」ウーン…


瑞鶴 「…っん?」


提督(北) 「どうしたの?」


瑞鶴 「…なんか、提督ともう一人誰かがいるような…?」


翔鶴 「っえ?」ジー…


提督(北) 「…あっ!やっと見えた 人影が」


瑞鶴 「…暗すぎて見えないわね でも誰かと一緒なのは確かね あれは誰かしら?」






南我原鎮守府近くー海上走行中



ザァァァー!!…



瑞鳳 「…提督 そろそろ離れないとまずいかと思うんですが」ザァー…


提督 「…悪い 無理」プルプル… 未だに瑞鳳の腕にしがみついて走っている


瑞鳳 「ほんとに誤解されてしまうんですが…」


提督 「俺がなんとかするから中までだめか…?」


瑞鳳 「絶対に誤解解いて下さいよ?もし誤解されたら……あぁ 想像しただけで怖いです!!」ゾクッ!!


提督 「…俺は雷が怖いよ」プルプル…


瑞鳳 「私からしたら雷の方が断然マシです」 ザァァァー!!…







瑞鶴 「…瑞鳳?なんで瑞鳳が提督と一緒にいるの?」


提督(北) 「夕食の時は居たよね?食べ終わった後は見てないけど」


翔鶴 「それになんで提督が瑞鳳の左腕にしがみついてるのかしら 私はそこが気になるわ」


瑞鶴 「それ私も思った!なんで提督は瑞鳳の腕にしがみついてるの?まさか瑞鳳と出来ちゃってる感じ!?」


提督(北) 「えぇっ!?お兄ちゃんまさかの瑞鳳と!?」///


翔鶴 「でもしがみついてるにしてはおかしいわ 元提督の顔…かなり険しいわよ」


瑞鶴 「…たしかに険しいわね なんでかしら?」


提督(北) 「なんで見えるの?こんなに大雨で外は真っ暗なのに」


翔鶴&瑞鶴 「「さぁ?」」


提督(北) 「さぁって…」 ゴロゴロ…



ピカンッ!!


瑞鶴 「きゃっ!?」ビクッ!! ゴロゴロ…


翔鶴 「あらあら?瑞鶴ったら雷に驚いちゃって!」ウフフ


瑞鶴 「しっしょうがないでしょ!?急に雷鳴ったんだから!!」///


翔鶴 「うふふ!…あら?」


提督(北) 「? どうしたの?翔鶴」


翔鶴 「…」ジー… 窓から外をじっくりと見つめる


瑞鶴 「…翔鶴姉?なに見て……」







瑞鳳 「ちょっ提督!?まずいですよ!ここで抱きついて見られでもしたら!!」 ザァァァー!!…


提督 「すまん…でも無理」ギュッ!!


瑞鳳 「あともう少しなんですから頑張ってください!」


提督 「わかってるけど…無理」プルプル…


瑞鳳 「無理じゃありません!抱きつかれたままではうまく進めないので腕だけにしてください!」


提督 「悪い…まだ無理 もう少しこのままで…」プルプル…


瑞鳳 「本当にまずいですよ!ここからでは丸見えですよ!」


提督 「…俺の部屋か執務室からじゃないと見えないから平気だよ だからマジでもう少しこのままで……」プルプル…


瑞鳳 「執務室電気ついてるんですよ!しかも人影も見えるんです!!」


提督 「…っえ」ザァァァー!!








翔鶴 「…」


瑞鶴 「…」


提督(北) 「…ふたりとも 急に黙ってどうしたの?」


翔鶴 「…瑞鶴」


瑞鶴 「うん わかってるよ?翔鶴姉」


提督(北) 「っえ 二人とも何がわかったの?」


翔鶴 「何でもないですよ?提督」

( ^言^)


瑞鶴 「ちょっと提督達をドアの前で出向いてあげようかなって思っただけよ?」

(^言^)


提督(北) 「…そうなの?(なんか怒ってる?怒ってるよね)」


翔鶴 「えぇ なので提督はここで待っていてください」( ^言^)


瑞鶴 「私達だけで出向いてあげたいから絶対に来ちゃだめよ?提督さん」スチャッ


提督(北) 「うっうん…わかった(なんで弓構えてるの?普通に出向いてあげるなら弓構える必要ないよね)」


提督(北) 「(ほんとになんで怒ってるの!?急に怒りだしたけどなんで!?)」


翔鶴 「それじゃ瑞鶴 行くわよ?」


瑞鶴 「うん」


タッタッタッ…ガチャッ


パタンっ…


提督(北) 「…」


提督(北) 「お兄ちゃん なにかしたのかな?ちゃんと生きてここに来てくれるといいけど…」








南我原鎮守府ー出入口



瑞鳳 「やっと着きました…」ビチャァ…


提督 「すまねぇ瑞鳳…手間取らせちまって」ビチャァ…


瑞鳳 「構いませんよ それよりもう平気なんですか?」


提督 「あぁ 中に入ればもう平気だ 助かったよ」


瑞鳳 「そうですか なら良かったです」


提督 「ただ…後はあの二人にどう説明するかだよな」


瑞鳳 「提督室から完全に見てましたからね 素直に雷苦手と言えば済む話ではないでしょうか?」


提督 「嫌だよ 俺が雷苦手な事は誰にも話してないから知られたくない」


瑞鳳 「…っえ 誰にも話したことないんですか?」


提督 「あぁ 俺が雷苦手になったのは提督をやめる少し前ぐらいになったからな 話す暇もなかったし それに……」


瑞鳳 「…それに、なんですか?」


提督 「………」


瑞鳳 「…提督?」



タッタッタッ…


翔鶴&瑞鶴 「「」」スチャッ 提督達から少し離れた場所から弓を構える


提督 「っ!? 瑞鳳あぶねぇ!!」ガバッ!!


瑞鳳 「っ!!?」///また提督に抱きしめられる


翔鶴&瑞鶴 「「」」バシュシュンッ!!!!



ドスゥッ!!!!


提督 「いってぇぇぇ!!」背中に鏑矢(先端が判子のようになってる矢)が勢いよく当たる


瑞鳳 「っ! 提督!?」


翔鶴 「ちょっ瑞鶴!?本当に当てちゃダメでしょ!」


瑞鶴 「なに言ってるの翔鶴姉!このくらいしないと私は気が済まないわ!」


翔鶴 「だからといって 万が一、ケガでもしたらどうするの!」


瑞鶴 「大丈夫よ 提督は不死身なんだから」


翔鶴 「それ理由になってないわ!?」



瑞鳳 「てっ提督大丈夫ですか!?」


提督 「おーいてぇ 鏑矢って結構いてぇな…」イテテ…


瑞鳳 「それは当たり前ですよ!矢先が真っ平になってるとはいえ 勢いよく飛んで来てるんですから痛いですよ!」


提督 「たしかに…」イテテッ


翔鶴 「元提督大丈夫ですか!ケガとかしていませんか!?」タッタッタッ


提督 「怪我はしてないけどかなり痛い…さすが瑞鶴 容赦ないな」スッ


瑞鶴 「それは当たり前よ!提督が浮気したんだから提督がわるい!」


提督 「俺がいつ浮気した?てか、瑞鶴と付き合った覚えもないんだが」


瑞鶴 「なに言ってるのよ?私と提督はラブラブじゃない!一夜過ごした仲なんだから?」(//∇//)


提督 「たしかに一夜過ごした事は何回もあるけど付き合ってはないだろ」


瑞鶴 「もう!提督ノリが悪いわよ!そこは『そうだな 俺達はラブラブだな!』って言うのが当たり前でしょ!」


提督 「お前の当たり前がわからん てかノリでも言うわけないだろ」


瑞鶴 「むぅーっ!!」٩(๑ε´๑)۶


提督 「瑞鳳 ケガはないか?」


瑞鳳 「はい 私は大丈夫です 守ってもらいありがとうございます」


提督 「なら良かった それと翔鶴、矢を外してくれてありがとな?」


翔鶴 「いえ さすがに当ててケガでもしたら大変なので当たり前の事をしたまでですよ」


提督 「瑞鶴 特になし」


瑞鶴 「なんでよ!?なんで私だけないのよ!」


提督 「お前は当ててきたから礼を言うことがない それだけだ」


瑞鶴 「それは提督のせいでしょ!提督が瑞鳳と抱きつきながら帰ってきて!なに?瑞鳳と出来てるの?」


提督 「出来てないから ちょっと俺の換装が壊れてエンジンが動かなくなっちまったから瑞鳳に抱きつきながら帰ってきたんだよ」


瑞鶴 「本当に?」(¬_¬)


提督 「なんなら俺の換装見てみるか?壊れてるか壊れてないか」


瑞鶴 「私が見ても壊れてるかわからないわ しかも提督の換装特殊だし」


提督 「だろうな(知ってたけど)」


翔鶴 「…でも提督 なぜ腕に掴みながらなんですか?普通なら背中に乗せてもらって帰ってきた方がバランス的にも良かったのではないでしょうか」


提督 「っえ そっそうか?俺的には腕の方が良かったんだが…」タラー…


翔鶴 「それに雷が鳴った瞬間に提督が瑞鳳に抱きついてましたけど…気のせいですか?」


提督 「っ…」ダラダラ…


翔鶴 「…提督 本当は換装壊れてないんじゃないですか?もし壊れていたら瑞鳳の腕に掴み付きながらでは水上を走る事は難しいはずです 違いますか?」


提督 「…」(¯―¯٥)


翔鶴 「…瑞鳳?」


瑞鳳 「っえ!?あっはい!なんでしょうか!」ビクッ!!


翔鶴 「まさかとは思うけど…元提督と出来てるの?」


瑞鳳 「いえ!出来てません!!」


翔鶴 「本当に?」


瑞鳳 「はい!出来てません!!」


翔鶴 「…」ジッ…


瑞鳳 「〜〜〜っ!!!!」ビクビクッ!!…


翔鶴 「(…嘘をついてる様子はないわね 元提督とは出来てないのは本当のようね)」


翔鶴 「ならなぜ元提督があなたに抱きついたのかわかるかしら?」


瑞鳳 「そっそれは……」タラー…


翔鶴 「…」


瑞鳳 「……わかりません」


瑞鶴 「ほんとに?」


瑞鳳 「………」


翔鶴 「…」


提督 「…はぁ ふたりとも、正直に話すからこれ以上瑞鳳を追い詰めないでくれ」


瑞鳳 「…っえ でも提督 さっき誰にも教えたくないと」


提督 「これ以上隠してたら余計に勘違いされそうだから話すよ それに瑞鳳もいつまでも追い詰められるのは嫌だろ?」


瑞鳳 「たしかにそうですが…」


翔鶴 「なにを隠していたんですか?元提督 話してみてください」


提督 「あんまり教えたくなかったんだけど……俺 雷苦手なんだ」


翔鶴&瑞鶴 「「…っえ?」」


瑞鳳 「…」


瑞鶴 「…提督 雷苦手だったっけ?」


提督 「あぁ ちょっとある日以来雷が鳴ってる夜に外出ると嫌な事を思い出しちまうんだ」


提督 「だからさっき瑞鳳に抱きついたのは雷が鳴ったから抱きついたんだ 納得したか?」


瑞鶴 「…怖くて抱きついたってこと?」


提督 「そういう事だ」


翔鶴 「なぜ雷を苦手になったんですか?昔は平気でしたよね」


提督 「…あぁ 昔はな……」


瑞鶴 「…提督?」


翔鶴 「…」


翔鶴 「(元提督 今までに見せたことない悲しい顔をしてるわね 伊19の時より凄く悲しそうな顔…伊19の時より酷いことなんてあったかしら?)」


翔鶴 「(気になるけど元提督は話す気じゃないみたいだし、無理に聞くのはやめておきましょう)」


翔鶴 「元提督 話せないのなら無理に聞こうとはしません 安心して下さい」


提督 「…そうか?」


翔鶴 「はい ただ私達は元提督が瑞鳳に抱きついていた事を聞きたかっただけなのでそれがわかった今これ以上聞く必要はありません」





この作品の続きは【単独行動隊提督 7】になります 今後とも単独行動隊提督をよろしくお願いします


後書き

提督の装甲


重攻撃型装甲

攻撃重視の機装
武器は機関銃片手に4丁(二十口径)
サーベル二刀
ミサイル(直径4cmの小型ミサイル)【5発】
バズーカ(直径1mの小型バズーカ)【1発】
ブースター(海上を飛ぶために必要な機械)

攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 10
速度(速力) 普通
殆んど戦闘用



重防御型装甲

防御中心の換装
武器はサーベル二刀のみ
超最速ブースター
全体的にミサイルを受けてもなかなか壊れない鉄の盾防御装備
艦娘の小破 中破を治す機材付き(時間かかる)

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 100
速度(速力) 低速

使い時が難しい


重速度型装甲

速度重視の装甲
武器はサーベル二刀のみ
最速ブースター

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 0
速度(速力) 超高速
殆んど遠征用



提督の技


睨みつけ(手加減)

メリット 「相手を気絶させる」

デメリット 「これを使った後、目が一時間ほど開かなくなる 手加減をしているので相手に傷が付く事はない為 攻撃性がない」


睨みつけ(本気) 「未公開」



刀技


弾返し

メリット 「相手が打ってきた弾をはじき返す(はじき返した弾を相手に当たる確率は低い)」

デメリット 「両手ではじき返せばそこまで体力を使わないが 片手ではじき返すと両手ではじき返すより二倍体力を使う あまり連続では使えない」



高速弾返し

小振りにして振る速度を早めて小さい弾を跳ね返す剣術

メリット 「早く振れる為 艦載機の弾や弱い対空系の弾なら素早く多く弾き返せる」

デメリット 「艦載機の弾と弱い対空系の弾以外ははじき返せない」



一ノ太刀 一騎当千

一振りで数回切り 貫通性のあるなんとも凄い剣術

メリット 「艦載機などは一片に片付けられ 戦艦凄戦姫なども一撃で倒すことが出来る」

デメリット 「連続で出せない+大振り攻撃の
ため ミスった時のスキが大きい為 出せるタイミングを掴まなければいけない」


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