2018-07-31 05:59:22 更新

概要

修正完了(完了日 2018/7/31)
この作品には設定があります(詳しくは前書きをご覧ください)
話しのスタートは美紀が居る+太郎丸が生きてるアニメ版を使います(後々から本の方のストーリーになります)


前書き

和野方長谷(なぎのがたながや)

性別 男
年齢 19
接近武器 刀
サブ接近武器 サバイバルナイフ
遠距離武器 スナイパーライフル
荷物 食料や水、組み立て式スナイパーライフルケース、酒を持っている



情報

右手に包帯を巻いてる(深い傷跡あり)
かなりの低体温(通常体温26度…?)
学校には行ってない(高校も行ってない)
身体能力は高いが頭は残念…?
動物に好かれない
利き手は両利き(基本右)






設定内容(重要)

1、和野方長谷の右手の深い傷は一生治りません
2、和野方長谷にはめぐねぇが見える事にします(見える時と見えない時があります)
3、バイオハザードに出てくるネメシス(追跡者)やゾンビ犬が登場します(ハンターやリッカー、その他は出しません)
4、雨の日や夜でもゾンビが外や学校内に居る事にします(原作の方では生前の記憶があるとの事で少なくなっているらしいですがその設定は若干なしにします)
5、戦闘要員は基本恵飛須沢胡桃、和野方長谷とします(例外の時あり)
6、スナイパーライフルの弾数制限は無限とします(チートですがごめんなさい…)
7、本作と同様ゾンビは走れない、思考能力がない、音や光に反応、動くものに反応することにします(ネメシスは走って追跡ありにします)
8、由紀の幻覚は和野方長谷にも見える事にします(見える時と見えない時があります)
9、未成年ですがお酒を飲むシーンを入れます(タバコはなしとします)
10、和野方長谷は戦闘能力は高いが頭が悪い事にしま…す?
11、一応恋愛を入れるつもりはありませんが良い雰囲気や抱きつき、酔ってキスシーンを入れるかも知れません(断定はできません)
12、バイオハザードに出てくるハーブや救急スプレー等は出てきません
13、本の方では美紀が居る時点で太郎丸は死んでいますがTVアニメ版を使うので太郎丸は生きていることにします(元々美紀と一緒に居た圭以外の生存者はアニメ版の方では出て来ないので圭以外の生存者はいなかったことにします)
14、文がなんかおかしいと思うところが存在しますが間違えてません ちゃんとした理由がありますのでご注意ください(脱字や誤字、文脈がおかしいと思う所は存在すると思いますがごめんなさい…自分頭良くないので?)
15、最初はアニメ版を使いましたが後々本の方のストーリーになっていきます


ネタバレも入っていますがご勘弁下さいm(_ _)m






















和野方 「それじゃちょっと行ってくるから悠里のこと頼んだぞ?」ガラッ


胡桃 「あぁ 長谷も気をつけてな?」


和野方 「わかってるよ」タッタッタッ…


ピシャンッ


胡桃 「…」


悠里 「…ごめんね?胡桃 本来なら一緒に行かせた方が良かったんだけど…」


胡桃 「私に謝られてもこまるよ 謝るなら長谷に言ってくれ」


悠里 「…たしかにそうね 謝るなら長谷さんに謝らないとね」


胡桃 「…やっぱり怖いんだな さっきまでやられそうになってたから…」


悠里 「…えぇ 長谷さんの言った通り、今一人になると不安でいっぱいになるわ またこの犬みたいな化け物が来ると思うと…」ギュッ


胡桃 「…長谷はすげぇし優しいな?銃の腕も高いみたいだし 私達の心配までしてくれて本当に優しいぜ?まだ会ったばかりなのに…」


悠里 「でも、そういう人だからこそ信用出来るのよね 最初は疑ったけど長谷さんみたいな人なら一緒に居させても平気だと思うわ」


胡桃 「…やっぱり、男だから疑ったのか?」


悠里 「えぇ こんな状況でも変な事を考える人は必ず居るはず…ましてや男となるとなおさらね」


胡桃 「たしかに男だと変な事を考えて私達に襲って来たりするかもしれないからな?さすがに私でも男と殺り合うのは骨が折れる 相手がひ弱なら話は別だが」


悠里 「でも、長谷さんは…その、頭が悪いと言うのもあるから高度な嘘は言えないと思うの それに自分の事より私達の事を心配して自ら危ない事までしてくれるから悪い人には思えないの」


胡桃 「確かにりーさんの事もあるけど、今だって自ら一人でワイヤー貼りに行ったしな?」


悠里 「くるみはどう思う 長谷さんは安全だと思う?」


胡桃 「…まだ会って間もないけど信用できると思う あいつ一階ででかい化け物が居たとき マジな顔をして考えてたからな?自分だけが助かろうとしてるような顔じゃなかったし私は安全だと思う」


悠里 「…そう それなら良かったわ それじゃ後はみきさんだけね?ゆきちゃんは何とかするとしてみきさんも信用してるかどうか…」


胡桃 「…そうだな 私達だけが信用できるって言ってもみきは信用できないって言ったら意味ないからな?」


悠里 「…そうね」













バリケードー外側



和野方 「…」スルスル…グッ!! ワイヤーを貼っている


和野方 「…よし ここはもう大丈夫だろ?次のところに行かないと」パチンッ ワイヤーカッターでワイヤーを切る


和野方 「…しかし、まさかここに居る生き残りが全員女子だとは思わなかったな?しかも戦闘班がスコップのみであいつらと戦ってたなんて…今まで生きてたのが奇跡だな」


和野方 「しかもさっきは気にしてなかったがここは電気が通ってるみたいだな?蛍光灯やガスコンロが使えてたけどなんでだ?普通止まってると思うんだが…」


和野方 「…まぁそんな事はいいか あって損するようなことじゃないし、むしろ助かる」ガサゴソガサゴソ…ヨット


和野方 「よし それじゃ次行くか?」タッタッタッ…


モウスコシココニイテクダサイ ヤツラガキマス 後ろから声が聞こえる


和野方 「っ!」バッ!!


? 「こんにちは 長谷さん」 ピンク色の髪をした大人の女性の人が和野方の後ろに立っている


和野方 「…っえ?なんで俺の名前知ってるんだ?てか、あんたいつからそこに居た?」


? 「今さっきぐらいでしょうか?今来たばかりだからそんな前まではいませんでした」


和野方 「(…この声、さっき聞いた女の人の声と一緒…でも、さっき聞こえた時は後ろに居なかったよな?なんで今は居るんだ?)」


? 「あっ自己紹介がまだでしたね」


佐倉 「私は佐倉慈と申します この学校の国語教師をしています」


和野方 「…っえ?ここの国語教師?」ドスンッ 荷物を置く


和野方 「(あれ?ここの国語教師って確か胡桃の話しだともう居ないって…)」


佐倉 「長谷さんの事はゆきちゃんから聞いています 長谷さんは臨時教師だと伝えてあるので覚えておいてくださいね」


和野方 「あっあぁ…それはいいんだが、あんた 今ここの国語教師って言ったか…」


佐倉 「それより長谷さん そろそろ来ます」スッ


和野方 「…っえ?」クルッ



ゾンビ犬 「ウゥー…」タッタッタッ… 和野方達が居る方に向かってくる


和野方 「…また感染犬か?すぐにワイヤー貼っといて正解だったな」


佐倉 「まだ気づいてないみたいなので殺るなら今ですよ」


和野方 「…そうだな 気づかれる前に殺っとかないとな?」スチャッ スナイパーライフルを構える


ゾンビ犬 「ウゥー…」タッタッタッ…


和野方 「…」スゥ…


パシュンッ


ドスッ


ゾンビ犬 「キャインッ!」頭に弾丸が撃ち込まれる


パタンッ…


ゾンビ犬 「」倒れて動かなくなる


和野方 「よし これで大丈夫だな?」


和野方 「それであんた さっきここの国語教師だって…ってあれ?」(・_・ )))((( ・_・)キョロキョロ


先程目の前にいた佐倉先生が居なくなってる…


和野方 「…どこに行った?てか、どっか歩いてったような音しなかったよな?」


和野方 「…まさか由紀の幻覚が俺にも移ったか?いや、それはありえないな 幻覚幻聴が人に移るなんて聞いたことがない だとしたら今のは一体…」


クレグレモワタシノコトハダレニモハナサナイデクダサイネ?



和野方 「っ!」バッ 後ろを向く…が、やはり誰もいない


和野方 「…さっきの人の声、だったよな?今の…」


和野方 「(何がどうなってるんだ?さっきまで居た人が急にいなくなってまた声だけが聞こえて…わけがわかんねぇ)」


和野方 「…くれぐれも私の事は誰にも話さないでくださいっか?」


和野方 「…もうわけがわからないけど、とりあえず言われた通りにしておくか なんでかは知らないけど?」


和野方 「とりあえず他の場所も貼りに行くか 暗くなる前に付けておかないと付けづらくなるからな」ヨイショット


タッタッタッ…














夕方ー学園生活部



ガラッ


和野方 「ただいま」タッタッタッ…パタンッ


胡桃 「おう おかえり?」キュッキュッ… スコップを磨いてる


悠里 「おかえり 長谷さん」トントン… 夕飯を作ってる


美紀 「お帰りなさい 長谷さん」本を読んでる


由紀 「おかえりながなが!」


和野方 「だからながなが言うのやめろ 大体は付け終わったからあれなら入ってくることはないと思う 明日確認してみてくれ?」


胡桃 「わかった ありがとな?長谷 一人で作業させちまって」


和野方 「別にいいよ それより悠里だいぶ落ち着いたか?」タッタッタッ…


悠里 「えぇ おかげさまでだいぶ落ち着いたわ?ありがとね長谷さん」


和野方 「それならよかった」ヨット ドスンッ ワイヤー等が入ったダンボールを棚にしまう


由紀 「ねぇながなが ながながって臨時教師になんだってね?めぐねぇから聞いたよ」


美紀 「」ピクッ


胡桃 「…」チラッ


悠里 「…」チラッ


和野方 「あぁ 今日から臨時教師としてここの学校で教えることになったんだ しばらくの間よろしくな?」


由紀 「ながながは何の教科担当するの?どこの部活動を見るの?」


和野方 「っえ?そっそれは…」タラー…


悠里 「部活は学園生活部の副顧問として付くのよ」


全員「「…っえ?」」


由紀 「そうなの!?ながなが学園生活部の副顧問になるの!?」


和野方 「っえ?あっうん…そうみたいだな?」


由紀 「やったー!ながなが面白いから学園生活部に入ってくれないかなって思ってたところなんだよ!」


和野方 「面白くしてるのはお前だと思うんだが…」


由紀 「わーい!これでもっと学園生活部は賑やかになるぞー!!」♪O(≧∇≦)O♪


和野方 「はしゃぎ過ぎだろ… 俺が副顧問になったぐらいで別に賑やかにはならないだろ?」


胡桃 「そんなことないだろ?長谷が居るだけでゆきが騒ぐんだから賑やかになるぜ?」


美紀 「たしかにすぐ賑やかになりますね?ゆき先輩のせいで」


和野方 「oh...俺にとってはすげぇ迷惑だ」


由紀 「それでながながは何の教科担当するの?もし良かったら勉強教えて欲しいんだけど…」


和野方 「…」タラー…


由紀 「…ながなが?」


胡桃 「まだどこの教科担当するかは決まってないんだろ?そうだろ長谷」


和野方 「あっあぁそうだ!まだどこの教科担当するのか決まってないからわからないんだ?」


由紀 「そうなの?」


和野方 「あぁ すまないな?教えたくても教えれなくて」


悠里 「(いや、それはおかしいわ)」

胡桃 「(いや、それはおかしいだろ)」

美紀 「(いや、それはおかしいです)」


由紀 「そっかぁ…せっかく教えてもらえると思ったのになぁ……」シュン…


全員 「「(納得しちゃった!?)」」


和野方 「美紀 刀は?」


美紀 「あっはい ここにあります」カタッ


和野方 「返してもらってもいいか?ずっと腰に付けてたからないとなんか落ち着かなくてな」


美紀 「はい 貸していただきありがとうございました」スッ


和野方 「別に礼なんて言わなくてもいいよ 身を守る為なんだから貸すのは当然のことだ さすがにあげることは出来ないけど…」スッ


美紀 「…それより長谷さん その、背中にかけてあるライフルみたいのが見えてるんですが…それはまさか?」


和野方 「…」コクンッ


美紀 「…」


由紀 「ねぇながなが その背中に背負ってるスナイパーライフルだっけ?ちょっと見せて!」(✪▽✪)キラキラ!!!!


和野方 「だめ 下手に弄ると危ないから見せられない」


由紀 「えぇー!いぃじゃん少しくらい!ちょっとでいいからお願い!っね?」


和野方 「だめ」


由紀 「ぶ〜!!」(`•н•´)プクー


悠里 「ほらゆきちゃん ご飯が出来たから手伝って?」


由紀 「あっはーい!」カタッ タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…カタッ


胡桃 「…ありがとな?長谷 本当に助かったぜ あのままりーさんを一人にしてたらちょっとやばかったかもしれなかったよ」ヒソヒソ キョウノゴハンハナニカナー?


和野方 「やっぱり怖がってたか 一人にさせないで正解だったな」ヒソヒソ キョウノゴハンハカレーヨ?


胡桃 「大丈夫だったか?またあいつらが来なかったか?」 ワーイ!カレーダイスキー!!


和野方 「ワイヤー貼り終わった瞬間に犬が来たけどすぐに殺ったから平気だ だから心配しなくても大丈夫だ」 ミンナノブンモモッテイッテアゲテ?


胡桃 「…そうか なら良かった」 ハーイ! タッタッタッ…


由紀 「みんな!今日の夕飯はカレーだよ!みんなが大好きカレーだよ!!」(>∀<)ワーイ!!


美紀 「そんなにはしゃがなくても匂いでわかります もっと静かにしてください」


由紀 「またまたそんな事言ってぇ?本当は早く食べたいんでしょみーくん?」


美紀 「違います!先輩と一緒にしないでください!」


由紀 「ほんとかなぁ?」(・∀・)ニヤニヤ


美紀 「本当です!」 タッタッタッ…


悠里 「ほらゆきちゃん 早く机に置いて食べましょ?」カタッ


由紀 「はーい!」カタッ


和野方 「…」 カタッ


胡桃 「…? どうした?長谷 なんか考え事か?」 カタッ


和野方 「…なぁ この学校に居る生存者ってここに居る皆で全員か?」ヒソヒソ カタッ


胡桃 「そうだけど…なんでだ?」ヒソヒソ ソレジャスワリマショ?


和野方 「…いや、何でもない 気にしないでくれ?」 ウン!ハヤクタベヨウ!


胡桃 「?」


和野方 「(くれぐれも皆には言うなって言ってたからな?話したくても話せないな…だけど、さっきの人は一体何だったんだ?俺の後ろに居たのに急に居なくなって声だけが聞こえて…わけがわかんねぇな?)」


和野方 「(…まぁ考えてても仕方ないか?またあの人に会えたら聞くとしよう)」


悠里 「みんな準備できたわね?それじゃいただきます」


全員 「「いただきます」」













夕食スキップ



全員 「「ご馳走さまでした」」


和野方 「ふぅ…まさか人が作ったカレーがまた食えるとは思わなかったな?けっこう美味かった」フゥ…


胡桃 「りーさんが作るカレーは絶品だぜ!もしりーさんが居なければこんなにも上手い物は食べれなかったぜ!」


悠里 「そんなお世辞言っても何も出ないわよ それじゃ私はお皿とか洗うから皆はお風呂に入って来て?」


和野方 「風呂まであるのか?この学校」


胡桃 「あぁ 風呂と言うかシャワーだけどな シャワーだけじゃなくて太陽電池や貯水庫もあるんだ けっこう準備されてるんだこの学校」


和野方 「…準備されすぎじゃないか?いくら地震とかがあったとしてもそこまでの設備を取り付けてる学校って他にあるか?」


美紀 「…ないと思います 正直言ってこの学校は準備されすぎです」


由紀 「? 何の話をしてるの?太陽電池とか貯水庫とかって?」


胡桃 「…まぁそんな事はいいとして さっさと風呂入って寝る準備しようぜ?」


美紀 「…そうですね 今そんな事考えていてもしょうがありませんね」


由紀 「えぇー!?私スルー!?ながなが 今何の話してたの!?」


和野方 「だからながながやめろ 別に何でもないよ?そんな事はいいから早くお前も風呂入ってこい」


由紀 「えぇー!気になる気になるー!教えてよー!」


悠里 「こらこらゆきちゃん 早くお風呂に入ってこないと寝るまで勉強するわよ?」


由紀 「いっ今すぐお風呂入ってきまーす!」ガタンッ タッタッタッ!!…


胡桃 「おっおい!着替え持ってってから行け!」


由紀 「あっ忘れてた!?」タッタッタッ!!…


美紀 「まったく 先輩はおっちょこちょいなんですから」ハァ…


由紀 「そんなことないよぉ?それよりみーくん 一緒にお風呂入ろうよぉ?」(・∀・)ニヤニヤ


美紀 「はいぃぃっ!!!?いっいきなり何言ってるんですか先輩!?一緒にお風呂入ろうなんて!?」///


由紀 「だって一緒に入れば少しは節電できるでしょ?シャワーだけど」


美紀 「たったしかにそうかもしれませんが!?」///


胡桃 「いいんじゃないか?一緒に入ってきても」(・∀・)ニヤニヤ


美紀 「くっくるみ先輩まで!」///


悠里 「ゆきちゃん みきさんは一人で入るからゆきちゃんも一人で入って来なさい?」


由紀 「えぇー なんで?」


悠里 「なんでもよ わかった?」


由紀 「ちぇー じゃあいいよ!ながながと一緒に入るから」


全員 「「」」ブーッ!!!!!!


和野方 「…っは?」


由紀 「ながなが一緒にお風呂入ろ!一人だとつまらないから一緒に入って楽しく入ろ!」


和野方 「いや、俺男だからな?女と一緒に入れるわけないだろ」


由紀 「ながながが私の裸を見なければ平気だよ!」ドンッ!!


和野方 「いや…そういう問題じゃないよな 一緒に入る時点でアウトだからな?」


由紀 「えぇ〜?ながながつまんない」

(・ε・` )ブー


和野方 「いやつまらないって言われても…」


悠里 「ゆっゆきちゃん?さすがに長谷さんと一緒に入るのはちょっと…」


由紀 「っえ なんで?」


悠里 「なっなんでって…」タラー…


和野方 「…みき 一緒に入ってあげてくれないか?このままだと俺変態になる」ヒソヒソ


美紀 「…わっわかりました」///ヒソヒソ


美紀 「ゆき先輩!私が一緒に入りますのでお風呂に行きましょう!」///


由紀 「ほんと!?」(✪▽✪)キラキラ


美紀 「はっはい!」///


由紀 「やったー!それじゃ早く行こ?」


美紀 「わっわかりました」///カタッ


美紀 「それではお先にゆき先輩とお風呂入ってきます」///


由紀 「入ってきまーす!」


胡桃 「おう なるべく節電してくれよ?」


美紀 「わかっています では」タッタッタッ…


パタンッ


胡桃 「…」


和野方 「まったく 由紀は何を考えてんだか?男の俺と一緒に入りたいなんて…」ハァ…


胡桃 「ほんとだな」


悠里 「でも長谷さんがわかる人で良かったわ もし一緒に入るなんて言ったら…」


和野方 「さすがに俺もそこまで馬鹿じゃないからわかるよ この歳で一緒に入ったら犯罪だよ」


胡桃 「確かに犯罪ものだな?」


和野方 「…それと聞きたいことがあるんだがいいかな?」


悠里 「なにかしら?」


和野方 「俺はこの学校で寝泊まりしていいのか?なんだったら出ていくけど…」


胡桃 「…っえ?」


和野方 「ここにいる生存者は女子だけだから 男の俺がその中で寝るのはいろいろと警戒されるんじゃないかなと思ってな?だったら俺はこの学校から出て別の場所で寝ようかなって…」


悠里 「それはだめよ!たしかに男の人と一緒に寝るとなるといくら信用できると言っても多少は警戒するわ」


悠里 「でも、それで長谷さんが学校から出て奴らに殺られたりしたら元の子もないわ だから夜寝る時はこの学校で寝てください」


和野方 「…いいのか?」


悠里 「えぇ くるみもいいわね」


胡桃 「私は構わないぞ?ただ寝るとき私達は寝やすいようにしてるから長谷が同じ部屋にいると…」


和野方 「それなら俺は別の所で寝た方がいいな どこか空いてる場所ってないか?」


悠里 「…そうね?資料室の隣は教室だけど血の跡とかがあるから、さすがにそこで寝泊まりさせるのは…」


和野方 「俺はそこでも構わないけど?」


胡桃 「いや、お前が良くても私達はそこで寝かせたくないんだよ」


和野方 「…そうか?」


悠里 「うーん…」


和野方 「…ここの隣って何があるんだ?」


胡桃 「右側が生徒指導室で左側は放送室だ 放送室の中は血の跡とか付いてないけど私達が寝てる所からちょっと離れてるから何かあった時にすぐ行けないから…」


和野方 「俺は男なんだから何かあったとしても平気だよ そこで寝泊まりしてもいいか?」


悠里 「長谷さんがいいなら構わないけど…」


和野方 「よし!決まりだな」


胡桃 「悪いな?長谷 本当なら一緒に寝た方が安全なのに…」


和野方 「良いって?気にしないでくれ よそ者の俺をここまで匿ってくれてるだけでもありがたい事なんだから謝らないでくれ」


胡桃 「…そうか?」


和野方 「あぁ!それじゃ 俺はちょっと放送室の中はどうなってるのか確かめに行こうかな?」カタッ


胡桃 「ここ出たら左側だぞ?間違えて右に行くなよ?」


和野方 「大丈夫だって 俺もさすがに右左ぐらいわかってるよ」


悠里 「…長谷さん 右手を上げてみてください」


和野方 「こっちが右だろ?」スッ 左手を上げる


胡桃 「…」(´◑д◐`)


悠里 「…」


和野方 「…あれ こっちが右か?」スッ 左手を下げて右手を上げる


胡桃 「…長谷 箸持つ手はどっちだ?」ハァ…


和野方 「っえ?…俺どっちでも持つんだが」


悠里 「っえ!?長谷さんって両利きなの!?」


和野方 「あぁ だから鉛筆持つ時だってどっちでも持てるし、箸使う時だってどっちでも持てるから箸持つ手はどっちだと言われても…」


胡桃 「…それじゃ基本どっちの手で箸持ったりしてるんだ?」


和野方 「基本的にはこっちだが?」スッ 右手を上げる


胡桃 「そっちが右だ?そのくらいわかっとけよ」ハァ…


和野方 「悪い…」


悠里 「あはは…」苦笑い


和野方 「それじゃちょっと確かめに行ってくるな?」タッタッタッ…


胡桃 「今度は間違えるなよ?左だからな」


和野方 「気をつける」ガラッ…


パタンッ


胡桃 「…」


悠里 「…まさか左右まで間違えるとは思わなかったわ あそこまで悪いとは…」


胡桃 「異常だろ?さすがにゆきだって左右わかるのにあいつはヤバすぎだろ」


悠里 「…勉強教えた方が良さそうね?」


胡桃 「その方がいいだろ?」













夜ー寝室(資料室)



由紀 「あぁん!もう太郎丸舐めすぎだよ?」ピチャピチャッ


太郎丸 「アンッ!」ハッハッハッハッ… 由紀の頬を舐めてる


美紀 「こら太郎丸 ゆき先輩が困ってるでしょ?っさ こっちにおいで?」


太郎丸 「アンッ」プイッ


美紀 「るー?」ガーン!!


胡桃 「相変わらず嫌われてんな?みき」 ルー?ルー…?


悠里 「それにしてもみきさんも長谷さんの寝泊まりを許可してくれて良かったわ?」 ルー…?ルー…


胡桃 「だな?私らは信用できると言ってもみきが信用できないって言ったら寝泊まりさせることはできないからな」 ミッミークン ドンマイ?


悠里 「よけいな警戒をさせてしまうものね みきさんも信用してくれて良かったわ」 ルー… ルー…


由紀 「そういえばながながはどこ行ったの?めぐねえと一緒で別の場所で寝てるの?」


悠里 「そうよ?長谷さんは放送室で寝てるのよ」


由紀 「なんでここで寝ないの?」(・・?)


胡桃 「長谷は男だからな?女と一緒に寝るのはいろいろとまずいだろ」


由紀 「そうかな?私的にはおもしろそうでいいと思うなぁ」


美紀 「いや、そういう問題ではないかと思いますが…」


由紀 「んー…」


悠里 「はいはい?そんな事は置いといて、早く寝ないと明日起きれないわよ?」


由紀 「あ、そうだった!明日はめぐねえと一緒に勉強だから早く寝ないと!」


太郎丸 「アンッ!」


胡桃 「それじゃそろそろ寝るか?」


美紀 「そうですね」


悠里 「それじゃ電気消すわよ?皆おやすみなさい」


全員 「「おやすみ(なさい)わん!」」


カチッ パサッ…













夜中ー放送室(長谷の寝室)



和野方 「…」


和野方 「…さっきはやりすぎたかな?【さすがにこの歳で左右間違えるのはまずいと思われるよな?】」


和野方 「…これはやりすぎだな もっと加減を抑えよう このままだと本当に馬鹿だと思われる…いや、実際には馬鹿だけどさ?」


和野方 「…はぁ」


和野方 「…なんか落ち着かねぇな?少し飲むか」ガサゴソガサゴソ…


コトッ リュックから焼酎が入ったワンカップを出す


和野方 「やっぱり酒は最高だよな!酒がなくちゃ生きていけないぜ!」


和野方 「今までは危険地帯ばっかりだったからなかなか飲めなかったけどここなら安全だし普通に飲めるぜ!」


和野方 「…でも、ここで飲むのはなんか味気ないな?かと言ってわざわざ外まで行って飲むのも…」ウーン…


和野方 「…そうだ!屋上で月を見ながら飲めば良い!満月とは言わないが綺麗な月を見ながら飲むのはいいかもしれないな」


和野方 「よし!そうと決まれば早速屋上に行こう」ヨット…スクッ 荷物を持って立ち上がる


和野方 「皆はもう寝てるだろうし怪しまれる事はないよな?特に悠里は真面目そうだったから未成年の俺が酒飲んでたらなんか言ってきそうだからな…悠里だけには見つかりたくないな」


和野方 「一応静かに行くか 誰も起こさないようにっと」タッタッタッ…


ガチャッパタンッ…













資料室(寝室)



…パタンッ 廊下に扉が閉まる音が響く


胡桃 「っ!」ガバッ


胡桃 「…なんだ?今の音」


悠里 「すぴーっ…すぴーっ…」


美紀 「すぅ…すぅ…」


由紀 「すぅー…すぅー…」


太郎丸 「くー…くー…」


胡桃 「…全員寝てるな てことは長谷か?でもなんでこんな時間に扉が閉まる音がするんだ?」


胡桃 「…まさかこっちの部屋に来る気か?皆が寝静まったところを見計らって!」スッ シャベルを手に取る


スクッ タッタッタッ…













通路



和野方 「…やっぱり暗いな?そりゃあそうか もう十一時ぐらいだもんな 暗いのは当たり前か」カチッ ライトを付けて歩く道を照らす


和野方 「さて、早く屋上に行って飲もっと!」タッタッタッ…



胡桃 「…」 資料室の出入口から見てる


胡桃 「(こっちに近づいてきてるな?やっぱり私達のところに来る気だな!)」


胡桃 「(信用出来ると思ってたが所詮その程度だったか やっぱりあいつはここに置いとけない!)」スチャッ シャベルを構える


胡桃 「(皆が襲われる前にあいつを殺らないと!!)」ギリッ!!



和野方 「(えーっと?屋上に行くための階段は…あ、あったあったここだ!)」タッタッタッ…


和野方 「(暗いとは言っても月光があるからまだ見える方だな?足元気をつけて行かないと)」タッタッタッ…



胡桃 「…あれ?あいつ階段の方に行ったか?足音が変わった…」


胡桃 「(おかしいな なんで階段の方に行ったんだ?ここに来るんじゃなかったのか?)」


胡桃 「(…とりあえず行ってみるか?)」ギィィ…


タッタッタッ…













屋上



ガチャッ ギィィ…


ヒュー… 弱い風が屋上周辺に吹いている


和野方 「おぉ良いねぇ!気持ちいい風だ このくらいの風だったら心地いい!」パタンッ


和野方 「さてと、一番高い所で酒飲みながら月でも見ようかな?」タッタッタッ…


タンッタンッタンッ… はしごを使って屋上の一番高い所に登っていく



…ガチャッ ギィィ…


胡桃 「…」キョロキョロ


胡桃 「…いない どこ行った?」


ンンー!ヤッパリカゼトオシガイイネェココハ? 上から和野方の声が聞こえる


胡桃 「っ! 上か!」キィィ…パタンッ




和野方 「ここなら飲み心地良さそうだ?早速飲もっと!」カパッ ワンカップの蓋を開ける


ワンカップ=昔酒の自販機やコンビニでコップと同じぐらいのビンに焼酎が入った物をワンカップと言う


和野方 「いただきます」


和野方 「」ゴクッゴクッゴクッゴクッ…


和野方 「…ぷはぁ!やっぱり酒は旨いなぁ?これだけはやめられないな!」フゥ…


和野方 「ここなら安全だし警戒しなくても平気だから飲みまくれるな?よし!今日は飲むぞー!」



胡桃 「…なんだ?あいつただ酒飲みにここに来ただけか?変な心配して損した…」ハァ… はしごに掴まりながら和野方の様子を見てる


胡桃 「(でも良かった…長谷が皆に襲ってこなくて?あいつが敵に回ったらさすがに私でもキツイな まして私はシャベルで相手は刀+ライフル…話にならないぜ)」キョウノツキハキレイダナァ?キョウノミニキテセイカイダッタナ


胡桃 「(…てか、あいつ未成年じゃなかったか?たしか本当なら大学一年とかって言ってたよな だとしたら年齢は18〜19…二十歳越えてないじゃん!?)」 シカモカゼモココチイイシサイコウダナ!ッン




和野方 「ぷはぁ!あぁ旨い やっぱり焼酎は旨いなぁ?ビールとか酎ハイも飲んだ事あるけど あれより焼酎の方が数倍旨い!」ゴクッゴクッゴクッゴクッ…



胡桃 「…そんなに旨いのか?なんか私まで飲みたくなってきちまったよ」 プハァ!モウイッポンナクナッチッタヨ?


胡桃 「…未成年だけどいいよな?ちょっとくらい」 マァイイカ?マダアタラシイノアルシモウイッポンノモット




和野方 「よっと?」コトッ リュックから焼酎を再び取り出す


和野方 「二本目二本目〜♪」カパッ


ウマソンナモンノンデルジャネェカ?ナガヤ


和野方 「っ!?」ドキッ!!


胡桃 「私にも飲ませろよ?その焼酎ってやつ」ヨット (・∀・)ニヤッ


和野方 「くっ胡桃!?いつからそこに?」( ゚ω゚;)タラー…


胡桃 「お前が酒飲み始めたところぐらいから見てたぜ!」(・∀・)ニヤッ


和野方 「最初の方から!?全然気づかなかった…」


胡桃 「そんな事より私にも少し分けてくれよ?りーさんには黙っといてやるからよ!」

(・∀・)ニヤニヤッ


和野方 「…お前未成年だろ?俺も未成年だけど…」


胡桃 「いいじゃないか?お前が美味そうに飲んでるのを見て飲みたくなったんだ 少しでいいからくれ!」


和野方 「…悠里には言わないでくれよ?あいつかなり真面目そうだからバレたら面倒くさいことになりそうだから…」ゴソゴソ…


胡桃 「約束するよ?それよりその酒ってそんなにうまいのか?私飲んだことないからなんの酒がうまいかわからないけど」


和野方 「人それぞれだけど俺的にはこの酒が一番旨い 他にも飲んだ事あるけどイマイチだったよ?…っと、ほい 最初は一気に飲まないでちょびちょび飲めよ?一気に飲むと急性アルコール中毒で死ぬことがあるから」スッ


胡桃 「ありがとな!」スッ


カパッ…


胡桃 「…へぇ?酒ってこんな匂いするんだ?なんか鼻にツンときて奥深い匂いだな」スンスンッ


和野方 「アルコールが入ってるからな?慣れてないとやっぱり匂いがキツイよ」


胡桃 「…」クイッ


ゴクッ…


胡桃 「…」


和野方 「…どうだ?旨いか?」


胡桃 「…なかなかいけるな?初めて飲んだけどかなり旨い!」


和野方 「それなら良かった!いやぁ飲む相手がちょうど欲しかったから一緒に飲める奴がいて良かったよ!」


胡桃 「この酒は焼酎って言うんだっけ?」


和野方 「そうだ そこまでアルコールの度は高くないから飲みやすいだろ?」


胡桃 「あぁ!これなら毎日でも飲みたいぜ!」


和野方 「いや、さすがに毎日飲んでたら二日酔いになるぞ?」


胡桃 「…二日酔いってけっこう痛いのか?親父が何度かなった事があって頭が痛くなるって聞いたんだが」


和野方 「かなり痛いぞ 俺も何度かなった事あるけどひどい時は…」


和野方 「【吐く】」


胡桃 「…そこまで酷いのか?」


和野方 「ひどい時はな でもこのくらいならなったとしても軽い頭痛ぐらいで済むと思うぞ?」


胡桃 「そうか?それならいいんだが…」クイッ


和野方 「…それにしてもお前は大変だな 今までお前一人でみんなを守ってきたんだろ?そのシャベルで」


胡桃 「…私が一番適役だからな?私は元々陸上部だからある程度の体力はあるから」


和野方 「っえ?お前陸上部だったのか?」


胡桃 「あぁ こう見えてもけっこう早かったんだぜ?今度どっちが早いか競争してみようぜ!」


和野方 「良いねぇ?俺も体力と力だけは自信あるから相手願いたいぜ!」


胡桃 「その時は全力でやってやるよ!」


和野方 「あぁ!」


和野方&胡桃 「「」」クイッ…


胡桃 「…ぷはぁ!んんー最高だぜこの酒!!もうやめられないぜ!」(///´∀`)♡


和野方 「あまり一気に飲むなよ?初めてなんだからもっとちょびちょび飲んだ方がいいぞ?」


胡桃 「大丈夫だって?このくらいへっちゃらだよ!」グイッ


和野方 「いやそういう問題じゃなくてだな?」


胡桃 「…もうなくなっちまった?けっこうあっという間だな」


和野方 「まぁワンカップ自体に入ってる量が少ないからな?一気に飲むとなくなるのが早いのは当たり前だ」ゴソゴソ…


和野方 「どうせまだ飲み足りないだろ?これで最後にしろよ」スッ バッグからもう一本ワンカップを取り出す


胡桃 「さすが長谷!気が利くぜ!」スッ


和野方 「俺も一本じゃどうしても物足りないからな でもやばいと思ったらすぐやめろよ?ここで吐かれても困るし 寝られても困るから…」


胡桃 「大丈夫だってば!心配し過ぎだよ」カパッ


和野方 「なら良いんだけど?」グイッ













数分後…



胡桃 「すぅー…すぅー…」///酔っ払って和野方に膝枕してもらって寝てる


和野方 「…だからやばいと思ったらすぐやめろって言ったのに 結局こうなるのかよ…」ハァ…


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方 「…気持ちよさそうに寝やがって?この状況どうすればいいんだよ 胡桃を部屋に戻すと言っても悠里達が寝てる部屋に入らないといけないし…本気でどうしよう」


和野方 「…見つかったら本気で疑われるよな せっかく信用してもらえたのにどうすればいいんだよ…」ハァ-…


…ドクンッ!!!!


和野方 「っ!!!?」ドクンッ!!!! 心臓に激痛が走る


和野方 「かはっ!!あっあぁぁぁ…っ!!!!!!」プルプル!!…


和野方 「(【やばい!!…薬の効果が…!!】)」ハァッハァッ!!!!…


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方 「くっくすり!!!!」ゴソゴソ!!… リュックを手荒く漁る


ドクンッ!!!!!!


和野方 「かはぁっ!!!!!?」


和野方? 「…」ジロッ


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方? 「…」スゥ…


ガシッ 胡桃の腕を掴む


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方? 「…ウゥー…」ニチャァ… 口を開かせ胡桃の腕を噛もうとする


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方? 「ウガァァァ!!!!」ガバッ!!!!



…ヤメロ!!


和野方? 「っ!」ビタッ!! 噛む一歩寸前で止める


ヤメルンダ!!クルミヲカモウトスルナ!! 頭の中で自分を口説いてる


和野方? 「ウッウゥー…」グググッ…


ハヤクミギテニナイフヲサセ!!ハヤク!!


和野方? 「ウゥー…」スッ 懐からサバイバルナイフを出す


ヤレッ!!


和野方? 「ウゥー!」ヒュンッ!!


グサッ!!!!


和野方 「ーっ!!!!!!」 自分の傷ついた右手にサバイバルナイフを突き刺す


和野方 「(いってぇぇぇ!!!!!でも理性を取り戻せた!今の内に薬を!)」ゴソゴソ…


スッ… 小型のショーケースを取り出す


和野方 「〜っ!!!!!!」ポタッポタッ…カパッ


小型ショーケースを開けると中身は【注射器が数本入っていた】


和野方 「これを打てば…」スッ


プスッ 傷ついた右手に注射器を打つ


和野方 「…ふぅ さすが即効性だ?なんとか落ち着いた これで一安心だ…」ハァ…


…スポッ


和野方 「…やっぱりいてぇな そりゃそうか 刃物を自分の腕に刺したんだから痛いに決まってるか」ポタッポタッ…


和野方 「血が止まらねぇな?即効性でもやっぱり血が止まるのは時間かかるか」ポタッポタッポタッポタッ…


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方 「…呑気に寝やがって?人の苦労も知らないで…いや、知らない方がいいか この事を知られたらまずいな バレないようにしないと」パタンッ スッ 小型ショーケースを閉じて懐にしまう


和野方 「…血は止まったな?よし そろそろ自分の部屋に戻って寝るか 明日も早いだろうし早く寝て早く起きよう その前に…」


胡桃 「すぅー…すぅー…」///


和野方 「…本気でどうしよう?俺と一緒の部屋で寝てたら絶対まずいし、かと言ってこのままここで寝かせるのも気が引けるし、悠里達が寝てる部屋に入って寝かせるにしてもバレたらまずいしなぁ…」ウーン…


…ポツッ


和野方 「…っん?」


ポツッポツッポツッポツッ…


和野方 「…雨か?まずいな 急いで胡桃を連れて中に入らないと」ヨット リュックを背負う


和野方 「よっと?」ヒョイッ


胡桃 「すぅー…すぅー…」///お姫様抱っこされる


和野方 「バレたらまずいけど悠里達の部屋に入って寝かせよう このままにしとけねぇし俺の部屋で一緒に寝てたら別問題になるからな」


和野方 「バレなきゃいいんだが…」タッタッタッ…


ヨット!スタッ 階段使わずに飛び降りる


タッタッタッ…













次の日の朝ー学園生活部



ザー… 外は雨降ってる


胡桃 「うぅ…頭痛い」ズキズキッ…


和野方 「言わんこっちゃない…だから言ったのに」


胡桃 「まさかたった二本でこうなるとは思わなかった…マジで痛い」ズキズキッ…


和野方 「油断禁物だな」


美紀 「…くるみ先輩大丈夫ですか?さっきから頭抑えてますが風邪引いたんですか?」


胡桃 「いや、大丈夫だ 風邪は引いてないから心配しなくていい…」ズキズキッ…


美紀 「全然大丈夫そうには見えないんですが…」


悠里 「だいじょうぶくるみ?無理そうなら今日はゆっくり寝てた方がいいわよ」ジュー…


胡桃 「へいきだ ただ頭痛いだけだから気にしないでくれ」ズキズキッ…


悠里 「無理しない方がいいわ 今日は雨だから畑はできないし見回りも一日ぐらいしなくてもへいきよ」


和野方 「見回りは俺がするよ だから今日はゆっくりしてろよ?胡桃」


胡桃 「でも…」


和野方 「無理して行動する必要はない 無理してあいつらに噛まれたりしたら元の子もないだろ?」


胡桃 「…それもそうだな わかった 今日はゆっくりしてるよ」


悠里 「その方がいいわ ご飯はお粥にする?」


胡桃 「いや、飯はみんなと一緒で頼む お粥はあまり好きじゃない」


悠里 「でも消化に良い食べ物の方がいいんじゃないかしら?今作ってるのは野菜炒めだからお粥の方が消化良いと思うけど」


胡桃 「確かにそうだけど…(お粥は味気ないから好きじゃないんだよな 普通にみんなと同じ朝ご飯が食べたい…)」


和野方 「(酒飲んで二日酔いになったなんて言えないからなぁ 言ったら悠里がうるさそうだからな…)」


ガラッ


由紀 「みんなおっはよー!」


太郎丸 「アンアン!」ハッハッ…


悠里 「あらゆきちゃん 今日も一人で起きれたのね えらいえらい!」


美紀 「おはようございますゆき先輩」


胡桃 「おーっす…」ズキズキッ…


和野方 「おはよ 由紀」


由紀 「あれ?くるみちゃんなんか具合悪そうだね どうしたの?」


胡桃 「あぁ ちょっと頭痛がしてな?そこまでひどくはないが痛いんだ…」ズキズキッ…


由紀 「…なんとかは風邪引かないって聞いたことあるけどそんな事なかったみたいだね?」


胡桃 「それどういう意味だゴラァ!」(#゜Д゜)ゴラァ!!


悠里 「くるみ そんな大声出したらもっと悪くなるわよ?」


胡桃 「だってゆきが!」


由紀 「大丈夫だよくるみちゃん 私はバカだから風邪引かないけどくるみちゃんは引いたから馬鹿じゃないってことだよ!」(`・ω・´)b


胡桃 「さっき人のことバカにしてた奴が何言ってるんだ!」


和野方 「胡桃 そんなに騒いでると頭に響くぞ?」


胡桃 「長谷だって聞いてただろ!今ゆきが私のことをバカにしてたのを!」ズキッ


胡桃 「うぅ…頭痛が…」ズキズキッ…


和野方 「言わんこっちゃない…」


悠里 「ご飯出来たわ ゆきちゃん手伝ってもらえる?」


由紀 「はーい!」タッタッタッ…


太郎丸 「はっはっ…」パタパタ… 餌箱の前でお座りしてる


美紀 「…おいで?太郎丸」スッ 太郎丸に手を伸ばして撫でようと…


太郎丸 「アンっ」プイッ


美紀 「るー?…」(゚д゚lll)꒱ガーン


胡桃 「うぅ…頭痛い…」ズキズキッ… ルー?ルー…?


和野方 「…水を多く飲んどけ そうすれば少しは早くなおるぞ」ヒソヒソ ユキチャンハナガヤサンノトクルミノヲオネガイネ?


胡桃 「本当か!」 ハーイ!


和野方 「あぁ 二日酔いの治し方はそれが一番だ 覚えておくといいよ」 ルー…ルー……


胡桃 「サンキュー!」 タッタッタッ…


由紀 「ご飯持ってきたよー!」コトッ


和野方 「おう!ありがとな」 コトッ


胡桃 「サンキュー ゆき」 コトッ


悠里 「みきさん 太郎丸にご飯お願いできる?」コトッ


美紀 「あっはい!わかりました」カタッ タッタッタッ…


由紀 「今日は野菜炒めだからちょっと残念だなぁ?お肉が良かった…」(´・ω・`) ショボーン ホラ?タロウマル ゴハンダヨ


胡桃 「同意だぜ」(´・ω・`) ショボーン アンッ!


悠里 「文句言わないの いやなら食べなくてもいいのよ?」 ダカラスコシサワラセテ?ッネ?


由紀&胡桃 「「いただきます!」」 ウゥーッ!


ガツガツバクバクガツガツバクバクッッッ!!!!!!


悠里 「まったく…」 ガツガツバクバクガツガツバクバクッッッ!!!!!!… (゚д゚lll)


和野方 「あっはははは…」 タッタッタッ…カタッ


美紀 「…私達もご飯食べましょうか…」(-言-)ズーン…


悠里 「そうね?それじゃいただきます」


和野方&美紀 「「いただきます(…)」」













数十分後



全員 「「ごちそうさま(でした)」」


由紀 「それじゃ今日はめぐねぇと一緒の授業だから行ってくるね!」カタッ


悠里 「ちゃんと授業受けるのよ?」


由紀 「はーい!」タッタッタッ…


ガラッ…ピシャン


悠里 「それじゃ 食器は片付けるからみきさんはテーブルをお願いできる?」カチャカチャ…


美紀 「はい わかりました」カタッ


胡桃 「私は部屋に戻って今日はゆっくりしてるかぁ?あー頭痛い…」ズキズキッ…


和野方 「運んでいこうか?どうせ俺も見回りに行くから通り道だし」


胡桃 「遠慮しとくぜ!自分で歩いて行くからこれ以上私を辱めないでくれ!」


和野方 「…そうか?」


悠里 「そんな事言わないで運んでもらったら?無理して転んで怪我でもしたら大変でしょ?」(・∀・)ニヤニヤ


胡桃 「りーさん!?なんかおもしろがってないか!?」


悠里 「そんなことないわよ?ねぇ みきさん?」


美紀 「っえ?」


悠里 「…ねぇ?」( ͡ ͜ ͡ )ニコッ


美紀 「っ!? はっはい!そうですね!?運んでもらった方がいいですよ!!」ゾクッ!! 悠里の満喫な笑顔から凄まじいなにかを感じとる


胡桃 「みきーっ!!」


和野方 「…えっと、結局運んだほうがいいのか?」


胡桃 「いやいいから!運ばなくても一人で歩いて行けるから余計な心配はしないでくれ!」


悠里 「長谷さん おそらくくるみは無理してると思うから運んでもらえないかしら?」


和野方 「わかった」カタッ


胡桃 「ちょっ!?ほんと運ばなくていいから!?別に無理してないから平気だって!」 タッタッタッ…


和野方 「頭痛いのに無理してないって言うのはおかしいと思うぞ?」


和野方 「よいしょっと?」ヒョイッ


胡桃 「きゃあっ!」///お姫様抱っこされる


和野方 「それじゃ胡桃を寝室に置いたら見回りに行ってくるな?」 チョッ!ナガヤ! ホントウニダイジョウブダカライマスグオロシテクレ!///


悠里 「わかったわ くるみの事はお願いね?」シンシツニツイタラオロスヨ ソレマデガマンシテテ?


和野方 「わかってるよ?それじゃ行ってくる」タッタッタッ… ガマンナンカデキルカ!イマスグオロセ!///


美紀 「気をつけてくださいね」 ダメ


ガラッ…ピシャンッ


悠里 「…うふふ!本当にくるみの反応おもしろかったわね?お姫様抱っこされて顔を真っ赤にさせてるところ可愛かったわ!」


美紀 「ゆうり先輩…あなたって人は?」ハァ…


悠里 「うふふ 協力してくれてありがとね?みきさん」


美紀 「次は私を巻ぞわないでくださいね?また長谷さんにお姫様抱っこされてしまいます」


悠里 「…たしかにくるみが騒いで長谷さんにお姫様抱っこされる可能性があるわね お姫様抱っこって意外に恥ずかしいものね…」///


美紀 「ほんと恥ずかしいです…」///













資料室(寝室)



ガラッ


和野方 「えっと…胡桃の布団ってどこだっけ?」


胡桃 「一番奥だ それともう大丈夫だから下ろしてくれないか…?」///


和野方 「っん、そうか?それじゃ下ろすぞ」スッ


胡桃 「まったく…長谷は心配しすぎなんだよ?みんなの前でお姫様抱っことかほんとやめてほしいぜ」ヨット


胡桃 「マジで恥ずかしいから…」///


和野方 「頭痛いのに無理するからだよ?いくら自業自得とはいえ、体調悪くしたら無理させちゃいけないからな 無理させてよけい体調悪くしたら困るだろ?」


胡桃 「いや、酒飲んで二日酔いになっただけだからこれ以上悪くなることないだろ?」ズキズキッ…


和野方 「そんなのわからないだろ?本当は風邪引いてるのかもしれないし酒飲んで二日酔いになったのかわからないんだから油断はできない」


胡桃 「いやこの症状は明らかに二日酔いしかないと思うが…」


和野方 「とにかく今日はゆっくりしてろ 俺は見回りに行ってくるから多めに水飲んどけよ?」


胡桃 「わかってるよ 長谷も気をつけてな」ヨット…パサッ 布団を敷く


和野方 「わかってるよ それじゃ」タッタッタッ…


ガラッ…パタンッ


胡桃 「…」


胡桃 「ほんと長谷は優しい奴だな?無理したら悪化するかもしれないから寝床まで運んでくれるなんて優しすぎるぜ」


胡桃 「…ただな?その運び方がお姫様抱っこじゃなければ良かったんだけどな…マジみんなの前でお姫様抱っこはやめてほしいぜ」


胡桃 「さて、長谷に言われた通り水を多く飲んどこっと?早く直して完全復帰しないとな」スッ…キュポッ ペットボトルの蓋を開ける












数十分後…二階バリケード内通路



ザー… 外は雨降ってる


和野方 「…二階も大丈夫そうだな?」タッタッタッ… 三階から二階まで見回りして終わる


和野方 「犬は入ってきてる様子ないし、バリケードも血の跡とかは付いてなかったから今のところは平気だろ」タッタッタッ…


和野方 「…一旦胡桃の様子でも見てくるか ちゃんと休んでればいいけど」タッタッタッ…


…メグネェ チョットココガンカラナインダケド 廊下に響き渡る話し声


和野方 「…っん?」


フムフム…ナルホド!ソウイウコトカァ?


和野方 「…この声、由紀か?そう言えば今日はめぐねぇと一緒に授業とかって言ってたっけ?…見えてないはずのめぐねぇと」 コウヤッテヤルンダネ?オシエテクレテアリガトネ?メグネェ


和野方 「…どんな感じで授業してるんだ?ちょっと見てみるか」タッタッタッ…













とある教室ー由紀個人授業中



由紀 「うーん…」


由紀 「あっうん ここもちょっとわかんないんだけど…」


由紀 「…おぉ?なるほどなるほど…」


由紀 「うん!もう大丈夫だよ 教えてくれてありがとう!めぐねぇ」



和野方 「…ほんとに一人で喋ってるな?誰もいないのにめぐねぇって人と話してるけど…本当に見えてるのか?」ドアから少し隙間を開けて覗いてる


由紀 「…」 教科書を読んでる


由紀 「…あっうん!わかった!」カタッ


タッタッタッ…カタッ 黒板の方へ行きチョークを手に取る


由紀 「もう!こんな漢字ぐらい読めるよ?」カリカリ…


和野方 「(漢字?漢字読めるって…黒板には何も書いてないぞ?あいつには見えてるのか?)」 カリカリ…


由紀 「ふふーん!」カタッ チョークを置く


黒板には【ときどきあめ】【ごがつあめ】【うめあめ】【むらあめ】と由紀は書いた


和野方 「…? ときどきあめ?ごがつあめ?一体何の漢字が見えてるんだ?」


由紀 「えぇー!?違うの!?」


由紀 「…そっかぁ そうやって読むのか?全然わからなかったよ」


由紀 「もう!めぐねぇこの問題難し過ぎるよ もうちょっと簡単な問題してくれても…っえ?この問題は小学生で受ける問題?」


和野方 「しょっ小学生で習う漢字って…流石にそれ間違えるってまずいだろ?」 ←人の事言えない


由紀 「…あれ?」チラッ 和野方が見てるドアの方に顔を向ける


和野方 「(やべっ!?)」パタンッ 瞬時に隙間を開けていた扉を閉める


由紀 「…今、誰か居たような…?」


由紀 「気のせいかな?めぐねぇは気づかなかった?」


由紀 「…そっか じゃあ気のせいだね?」


由紀 「さぁて、授業再開ー!」タッタッタッ…








廊下側



和野方 「あっぶね…危うく気づかれるとこだった 急にこっち見てきたから危なかったな?」


和野方 「しかし、今の症状はけっこう重症だな よくあんな状態でみんなと接することが出来るよ?俺には無理だな」


和野方 「…まっその事は今いいとして、由紀の授業姿(深い意味ではない)も見れたことだし早く胡桃の様子でも見てくるか」


和野方 「その前に悠里に見回り終わったこと伝えないとな?特に異常なかったから安心させないとまた怖がっちまうかもしれないからな 早く安心させてやらないと」


和野方 「胡桃はその後だな」タッタッタッ…













学園生活部部室



悠里 「…」カリカリ… 家計簿帳に記録してる


美紀 「…かんぱん 残り少しです」かんぱんの在庫を調べて悠里悠里に伝える


悠里 「わかったわ」カリカリ…


美紀 「…水も残り少しですね まだ明日明後日ぐらいでしたら余裕ありますけど」ゴソゴソ… 水の在庫を調べてる


悠里 「明日明後日ぐらい…うーん そろそろ調達してきた方がいいかしら?」


美紀 「余裕もってあった方が良いですからね 奴らに遭遇する可能性はありますが…」


悠里 「今くるみは頭痛で休んでるものね 長谷さんが居るとはいえ二人揃ってた状態の方が安全ね」


美紀 「そうですね 情けない事に私達はくるみ先輩みたいに奴らに立ち向かう事ができませんからね」


悠里 「危険な役をやらせて本当に悪いと思ってるわ 私たちも武器を持って奴らに対抗できれば…」


ガラッ


悠里&美紀 「「っ!?」」ビクッ!!


和野方 「見回り終わったぞー…って、どうした?そんな険しい顔して」


悠里 「あっいえ!何でもないわ 気にしないで?」


美紀 「それより見回りの方はどうでしたか?何もいなかったでしょうか」


和野方 「あぁ バリケード外は見てないけど中は奴ら一体も居なかったよ」


悠里 「そう それなら良かったわ」


和野方 「それじゃ、俺は胡桃の様子見てくるからなにかあったら呼んでくれよ?」


悠里 「わかったわ」 スゥ…


ピシャンッ タッタッタッ…


美紀 「…タイミングの悪い時に帰ってきましたね 一瞬奴らが来たかと思いました…」


悠里 「私も一瞬そう思ったわ やっぱり戦い慣れてないと怖いわね」


美紀 「そうですね…」













寝室



胡桃 「…」ズキズキッ… 布団に寝っ転がってるが起きてる


胡桃 「…頭痛いがヒマだ」ズキズキッ…


胡桃 「寝ようと思っても全然眠たくないし 漫画読んでたらりーさんに見つかった時怒られそうだし…マジで暇すぎる」ハァ…


胡桃 「あぁ〜マジで暇だぜぇ 誰でもいいから話し相手でもなってくれないかなぁ?」


タッタッタッ… 廊下に足音が響き渡る


胡桃 「っ! 誰か来た りーさんかな?」


ガラッ


和野方 「おーっす?どうだ 頭痛の方は治ってきてるか?」タッタッタッ…ピシャッ


胡桃 「長谷?なんでお前がここに?」


和野方 「なんでって…ただ単に様子を見に来ただけだが?」タッタッタッ…ヨット 胡桃の近くに座る


胡桃 「私はてっきりりーさんが来るかと思ったぜ?」


和野方 「悠里は美紀と一緒に何かやってたよ?なにかまでは見てないからわからんが」


胡桃 「見回りの方はどうだった?」


和野方 「とくに異常なしだ バリケード外は見てないけど中には侵入してきてる様子はなかったよ」


胡桃 「そうか それなら良かった」


和野方 「ちゃんと水飲んでるか?多く飲んどかないと早く治らないぞ」


胡桃 「大丈夫だよ 言われた通りちゃんと多く飲んでるよ」


和野方 「ならいいけど」


胡桃 「…」


和野方 「…」


胡桃 「…」


和野方 「…」


胡桃 「(…気まずい なにか話そうにも長谷の事まだよくわかってないからなにを話せばいいのかわからない…どうしよう?)」


和野方 「…」


胡桃 「(長谷もずっと黙ったまま…おそらく私と一緒で何話せばいいのかわからないんだろうな なんでもいいからなにか話してくれ!長谷!)」


和野方 「(…まいったな?話すことがなくなっちまった…こういう時何を話せばいいんだ?)」


和野方 「(胡桃ってどういう話が好きなんだ?まだ会って間もないからどういう話題が好きなのかまったくわからない…)」


胡桃 「(頼む長谷ー!気まずいからなんでもいいから話してくれー!!)」


和野方 「(なにか話すにしても話す内容が思いつかない…どうしよう?)」


胡桃 「…」


和野方 「…」


ザー… 外は未だに雨降ってる


胡桃 「…なぁ長谷 なんか面白い話とかってあるか?」 あまりの気まずさにとうとう口を開く


和野方 「面白い話?…いや、すまないが面白い話はとくに…」


胡桃 「そっそうか?(なんでだー!面白い話一つや二つあるだろ!)」


胡桃 「(どうすんだよ!?マジで気まず過ぎておかしくなりそうだぜ!なんでもいいから話してくれ!)」


和野方 「…なんか、気まずいな?何も話すことがないと…」


胡桃 「そっそうだな…(それ言うか!?気まずいって口に出して普通言うか!?)」


胡桃 「(いやいやおかしいだろ!気まずくても普通相手に向かって気まずいなんて言わないだろ!)」


胡桃 「(やっぱりこいつ馬鹿だ!断定して言う!)」


胡桃 「(本当の馬鹿だ!)」大事な事なので二回言いました


和野方 「…なんか馬鹿にされた気がするんだけど気のせいかな?」


胡桃 「(心読まれた!?こいつエスパーか!?)」


和野方 「まぁそんな事はどうでもいいとして、俺はそろそろ悠里達のところに戻るから何かあったら呼んでくれ?」スクッ


胡桃 「あっあぁ わかった」 タッタッタッ…


和野方 「ちゃんと水分多く取っとけよ?それじゃ」ガチャッ


タッタッタッ…パタンッ


胡桃 「…」


胡桃 「マジで心読まれたかと思ったぜ…一瞬驚いたな?」


胡桃 「それにしてもまさか長谷が来るとは思わなかったな?りーさんかみきが来るかと思ったけど予想外だ」


胡桃 「…まっそれはいいとして また一人になっちまったな?一人だと話し相手がいないからつまんないんだよなぁ」


胡桃 「…バレないように漫画でも読んでるか」













お昼ー学園生活部



悠里 「…」トントントントン… 昼食の準備をしている


美紀 「…」カリカリ… 勉強してる


ガラッ


和野方 「見回り終わったぞ とくに異常はなかったよ」


悠里 「わかったわ 見回りありがとね?長谷さん」ザー…


和野方 「…由紀はまだ来てないのか?」タッタッタッ…カタッ


悠里 「えぇ まだめぐねぇと一緒に勉強してるんじゃないかしら?」ジュー…


和野方 「…そうか」


美紀 「…そういえばくるみ先輩はお昼どうするんでしょうか?」


悠里 「…そう言えばそうね?今野菜炒め作ってるけど食べるのかしら」ジュー…


和野方 「…また野菜炒めか?朝も野菜炒めだったよな 作ってもらってるから文句を言うわけじゃないがさすがに朝昼と連続だとちょっと…」


悠里 「ごめんなさい 本当は缶詰にしようかと思ったんだけど在庫がちょっと少なくて」ジュー…


和野方 「そうなのか?なら物資調達した方がいいな ここら辺で物資調達出来るところってあるか?」


悠里 「バリケードの外に行かないといけないけど購買に行けば多少あるわ」ジュー…


和野方 「購買か…俺学校の購買って見たことないから何があるかわからないんだよな 何が置いてあるんだ?」


悠里 「ここの学校の購買はいろいろなものを売ってるわ?」カチャカチャ…


悠里 「食料はもちろん、風船やうま〇棒、蛍光ペンもね?」ジュー…


和野方 「…学校に風船とか蛍光ペンっていらなくないか?てか、うまい棒もあるって駄菓子屋かよ」


美紀 「長谷さん 〇が付いてませんよ?」


和野方 「あっすまん 忘れてた」


悠里 「まだ急ぐ程じゃないからくるみの体調が治ったら行こうと思ってるわ その時は長谷さんも一緒に同行してもらえるかしら?」カチャカチャ…


和野方 「構わないよ なんなら俺一人で行って取ってきてもいいが?」


悠里 「それはだめよ 一人で行くのは危険すぎるわ!行く時はみんな一緒よ」


和野方 「…わかった そうするよ」


美紀 「…そろそろくるみ先輩呼んで来ますか?」


悠里 「…そうね?もうお昼過ぎてるしそろそろ呼ばないと お願いしてもいいかしら?」


美紀 「わかりました」カタッ


悠里 「長谷さんはみんなの分のご飯をよそってくれるかしら?」タッタッタッ…カタッ


和野方 「わかった」カタッ













数十分後…(お昼ご飯スキップ)



全員 「「ごちそうさま(でした)」」


由紀 「ふぅ…美味しかったぁ!りーさんの作るご飯はなんでも美味しいね!」


胡桃 「ホントだな?これが肉料理だったらもっと良かったぜ!」


悠里 「缶詰も残り少なくなってきたからそろそろ調達しないとね?」


美紀 「お皿片付けます」カチャカチャ…


和野方 「おっすまない」 タッタッタッ…


由紀 「それじゃ私はまためぐねぇの授業があるから行ってくるね!」カタッ


胡桃 「ちゃんと勉強してくるんだぞ?」


由紀 「わかってるって!」タッタッタッ…ガラッ


ピシャンッ タッタッタッ…


悠里 「くるみ 頭痛の方はもう大丈夫なの?」


胡桃 「あぁ!長谷に教えてもらった方法でやってたらすっかり痛くなくなったぜ!」


和野方 「ちょっ!?胡桃 その話は…」ヒソヒソ


胡桃 「っあ!?」( ゚д゚)ハッ!


美紀 「長谷さんから聞いた治し方ですか?一体どんなやり方なんですか?」カチャカチャ… 皿を洗ってる


和野方 「っえ!?そっそれは…」タラー…


悠里 「たしかに気になるわね 朝あんなに痛がってたのに今は痛くないなんて治るのが速すぎるわ ぜひ教えてもらいたいわ?」


和野方 「えっえぇ…」


和野方 「(どうしよう…なんて教えればいい?)」


和野方 「(二日酔いだから水を多く飲んどけば治るなんて間違っても言えねぇよ…言ったらいったで悠里がめっちゃ怒りそうだし……まじでどうしよう)」


胡桃 「長谷!りーさん達になんて説明すればいいんだ!?わたし思いつかないぞ!」ヒソヒソ


和野方 「いや俺だって思いつかないよ…お前より頭悪いんだから俺が思いつくわけないだろ?」ヒソヒソ


胡桃 「あっ…」


美紀 「? なにヒソヒソ話してるんですか?くるみ先輩 長谷さん」


胡桃 「っえ!?あっいや、別に話してなんかないぞ?なぁ長谷」


和野方 「あっあぁ!何も話してないぞ?」


美紀 「…?」


悠里 「それで長谷さん どうやったらすぐに頭痛が治るのか教えてもらえないでしょうか?今後誰かが頭痛くなった時に対処法を知っていればすぐ治せるので知っておきたいんです」


和野方 「え、えっと…それはだな?」タラー…


和野方 「(まじでなんて言えばいい!?頭痛なんてその症状にもよるけどそんな簡単に治るものじゃないから対象法なんてないし!)」


和野方 「(下手な嘘ついて悪化させたらもっとまずいし…マジでどうしよう!?)」


和野方 「(…っ! そうだ!これだ!これならいけるかもしれない!よし これに賭けよう!)」


和野方 「その、やり方なんだけどな?ちょっと初心者にはやりづらい事なんだ?」


胡桃 「…っえ?」


美紀 「やりづらい?それはどういうことですか なにか特殊なやり方なんですか?」キュッ タッタッタッ…カタッ 洗い物が終わり椅子に座る


和野方 「特殊ってわけじゃないんだが胡桃の頭痛を治すのに【ある場所のツボを押したんだ】」


悠里 「ツボ?ツボって足の裏とかにあるツボのこと?」


和野方 「あぁ 頭痛を治すツボを押して胡桃の頭痛を治したんだがその押す場所が細かくてな?だから教えたくても初心者じゃちょっと難しいんだ」


悠里 「…なるほど 確かに初心者じゃできないわね?ツボはいろいろな場所にあるうえ、強弱も考えてやらないといけないから難しいわね」ウーン…


和野方 「だろ?(よし!なんとかごまかせた!これで難は逃れ…)」


美紀 「それじゃ次から頭が痛くなった時長谷さんに見てもらった方が良さそうですね?」


和野方 「…っえ?」


悠里 「そうね 私達にはできないからそうした方が良さそうね?」


悠里 「長谷さん 今後私達の誰かが頭を痛くした時見てもらえないかしら?」


和野方 「っえ!?あ、えっと…」


和野方 「…うん わかった」タラー…


悠里 「ありがとうございます 長谷さん」


美紀 「ありがとうございます」


和野方 「あっあぁ…別に構わないよ?別に…」アハハ…


和野方 「(まずいな…思わず勢いで許可しちまったけど、頭痛を治すツボなんて知らねぇよ!てか頭痛を治すツボってあるのか!?聞いたことねぇよ!)」


和野方 「(治すよう言われた時マジでどうしよう…)」


胡桃 「…悪い長谷 私が口を滑らせたばかりに」ヒソヒソ


和野方 「いや、別にいいよ?バレなかっただけマシだから…」ヒソヒソ


胡桃 「…ちなみに頭痛を治すツボって本当にあるのか?ツボを押して筋肉を活性化させるとは聞いたことあるけど…」


和野方 「…」(¯―¯٥)


胡桃 「…マジでごめん」


悠里 「それじゃ、話もまとまった事だし午後のやる事を決めましょう?」


和野方 「(なんか勝手にまとめられた…)」


美紀 「午後はなにをやるんですか?外は雨降ってるので畑の管理は…」


悠里 「さすがに雨が降ってる時はやらないわ

それにくるみの体調も良くなった事だし、今からでも物資調達でもいいのだけど…」ウーン…


美紀 「ゆき先輩を一人にするわけにはいきませんからね?今は授業してるので邪魔できませんから…」


胡桃 「行くとしても夕方か?さすがにゆき一人にしたらなにしでかすかわからないからな」


和野方 「夕方か…となると夕方になるまで暇だな?もう一度見回りしてくるか」


悠里 「…そうね?昨日現れた他とは違う化け物がいたら困るから明るいうちにくるみと一緒に見回りお願いできるかしら?」


和野方 「わかった」カタッ


胡桃 「了解だぜ!」カタッ


美紀 「私は何をすればいいでしょうか?」


悠里 「みきさんはゆきちゃんの様子を見ててもらえないかしら?万が一バリケードを超えるような事があったら危ないから」


美紀 「わかりました」


和野方 「それじゃ刀渡しておいた方が良さそうだな?」ス-ッ… 腰から刀を抜く


和野方 「ほいっ?なにかあったらこれ使ってくれ」スッ


美紀 「ありがとうございます お借りします」カタッ


悠里 「私は必要な物資が他にあるか確かめておくわ」


和野方 「わかった それじゃ行くか?胡桃」


胡桃 「おう!」


タッタッタッ…ガラッ


美紀 「それでは私も行ってきます」 タッタッタッ…


悠里 「気をつけてね?」


美紀 「はい」


タッタッタッ…ピシャンッ













何事もなく夕方ー学園生活部



ザー… 外は雨降ってる


悠里 「…」カリカリ… 家計簿帳に必要な物資を書き入れてる


和野方 「…」キュッキュッ… スナイパーライフルの手入れをしてる


胡桃 「…」✧(✪д✪)✧キラキラ 和野方がスナイパーライフルの手入れをしてるのを興味津々に見てる


和野方 「…あの、胡桃?ライフルの手入れしてるだけなのにそんな目をキラキラさせながら見ないでくれるか?ものすごくやりづらいんだが…」キュッキュッ…


胡桃 「いやぁ?銃の手入れってこんなふうにやるんだなぁと思ってな!すっげぇ使ってみたいぜ!」


和野方 「…それじゃ、今試し打ちしてみるか?」


胡桃 「いまっ!?いいのか!?」(✪▽✪)キラキラ


和野方 「ここだとまずいけど屋上で試し打ちするなら平気だろ?なっ悠里」


悠里 「…あまり銃の使い方を知って欲しくないのだけど…」


和野方 「確かにそれは分かる 俺もあまり、まして女にこんなこと教えたくはないけど今の現状からして覚えさせといて損はないだろ?」


悠里 「たしかにそうだけど…」


和野方 「大目に見てくれ?っな?」


悠里 「…わかったわ でも、その代わりに条件があるわ」


和野方 「条件?」


悠里 「私にも最低限銃の使い方教えてくれないかしら?」


和野方&胡桃 「「…っえ?」」


悠里 「私も奴らと戦えるようにしておきたいの くるみみたいに近づいてやることはできないけど、遠くからなら奴らを倒すことができると思うの だから私にも教えてくれないかしら?」


和野方 「…それは構わないけど無理に身につけようとはしない方がいいぞ?あいつらを殺り慣れてないと殺った時に罪悪感が乗ってきて後悔する事があるから…」


悠里 「だいじょうぶよ もう…別のことで後悔してるから、今さら罪悪感が乗ってきても…っね?」


和野方 「…っえ?」


胡桃 「りーさん…?」


悠里 「…あら?ごめんなさい 今言った事は気にしないで?」


和野方 「っえ?あっあぁ…わかった?」


和野方 「(いま悠里の目が虚ろんでたような…?)」


悠里 「それと長谷さん 屋上で射撃練習すると言ってたけど今雨降ってるわよ?雨降る中やるの?」


和野方 「カッパとか傘ってあるか?あればそれを着ながらやろうと思ったんだが…」


胡桃 「カッパも傘もあるぜ?でも、カッパ着て傘差しながら射撃ってやりづらくないか?」


和野方 「うーん…まぁ確かに傘差しながらだと撃ちづらいな?しかも俺が持ってるスナイパーライフルは雨に弱いから雨に当たると火薬がダメになったり、拭けないところに水が入って錆びちまうから気をつけて撃たないといけないからな?」


悠里 「それじゃ今日はやめといた方が良さそうね?無理して練習してライフルがだめになったら元の子もないわ」


胡桃 「えぇー!?今すぐ使いたいぜ!屋上がダメならここでやればいいじゃないか!」


和野方 「別にここでもいいけど悠里がなんて言うか…」


悠里 「構わないわよ?ただ撃つ時にはちゃんと気をつけてやってね 間違えてこの部屋に銃弾が飛んできても困るから」


和野方 「いや、さすがにそれはないだろ どんな下手くそでも窓から外に撃てばこの部屋に入ることはないと思うが…」


胡桃 「なぁ長谷!早く撃ちたいから教えてくれ!早く撃ちたくてウズウズしてきたぜ!?」ウズウズ


和野方 「そう慌てんなって?今組み立てるからちょっと待ってろ」カチャカチャッ… バラバラにしたライフルを組み立てていく


悠里 「…ライフルってそうやって組み立てていくのね?覚えておかないといけないわね」


和野方 「そんな難しくはないよ?一度見ればお前達ならすぐ覚えられるよ」カチャカチャッ…


和野方 「後はマガジンに弾を入れてっと?」カチカチカチカチカチカッ


胡桃 「一発ずつ入れないといけないのか まとめて入れられないのか?」


和野方 「さすがに無理だよ めんどくさいけど一発ずつ入れないと」カチッ マガジンをはめる


和野方 「よし!組み立て終わったから持ってみろ?」スッ 胡桃にスナイパーライフルを渡す


胡桃 「…けっこう重いな?もっと軽いかと思った」ズシッ


和野方 「まぁエアガンと違うからな?落として足に当たるとすげぇ痛いから気をつけろよ」


悠里 「…それはつまり、長谷さんは落として自分の足に当たったことがあるということかしら?」


和野方 「…」


胡桃 「…図星みたいだな?」


和野方 「…正直、あれはものすごく痛かった 爪が割れて肉に刺さって最悪だったよ…」ハァ…


胡桃 「…私も落とさないように気をつけよう」ギュッ


悠里 「そうね 私も使うとき気をつけないと」


和野方 「それで持ち方だが?」


胡桃 「持ち方は大丈夫だぜ!よく映画とかで銃を使ってるシーンとか見たことあるから分かるぜ!」


和野方 「そうか?なら銃を構えてみてくれないか?」


胡桃 「脇にこの銃の後ろ部分を挟んでスコープで敵を狙って引き金を引くんだろ?」スッ 銃を構える


和野方 「…そのやり方だとぶれて当たらないぞ?」


胡桃 「っえ?違うのか?」


和野方 「後ろ部分は脇に挟まないで右肩の窪んでる場所があるだろ?そこに後ろ部分を付けるんだ」


胡桃 「…こうか?」スッ 右肩の窪みの所にライフルの床尾を当てる


和野方 「それで右頬を銃床の一定の個所に密着させて、銃床の密着性が高まれば照準が一定する利点があるからそれを探してみてくれ」


胡桃 「銃床?」


和野方 「今右肩に当ててる奴のことだ?まぁこれは難しいからとりあえずスコープを覗いて狙いを定めればいいよ」


和野方 「次にスコープを覗いて照準を決める時は息を止めて狙って 息しながらだとぶれるから?」


胡桃 「…けっこう難しいな?意外と簡単だと思ってたけどけっこう覚えることあるな?」


和野方 「まぁな?最低限覚えとかないと反動で指の骨折ったり腫れたりする事があるからな?」


胡桃 「っえ!?指の骨折れたりもするのか!?」


和野方 「変な持ち方だと可能性はある だから撃つ時はちゃんと抑えて撃たないと危ないんだ?」


胡桃 「…そっそう言われると撃つのがちょっと怖くなってくるな?撃った時に指の骨が折れたらと思うと…」ブルッ


和野方 「最初はみんなそう思うよ?俺も初めて撃つ時は折れるんじゃないかと思ったよ」


和野方 「無理にとは言わないけどどうする?やっぱりやめとくか?」


悠里 「…」


胡桃 「…いや、やめない 教えてくれ?みんなに何かあった時に離れてたら間に合わないことがあるかもしれないから銃を使えるようにしときたい!」


胡桃 「自分の指なんかよりみんなを守ることが大事だ!だからもっと教えてくれ!」


悠里 「…くるみ…」


和野方 「わかった それじゃ次は本当に撃つ練習をするけどいいな?」


胡桃 「おう!どんと来い!」


和野方 「それじゃ外に立ってる…標識に撃ってみるか?」


和野方 「もう弾は入ってるからコックを引いて装填させて?」


胡桃 「コックってこれだよな?横について引っ張るやつ」


和野方 「そうだ ちょっと硬いから引く時気をつけて引いてくれ?」


胡桃 「…」グッ… コックに手をかけて力を入れる


…カチャッ 弾を装填させる


和野方 「次は外に立ってる標識をスコープで覗いて狙ってみてくれ」


胡桃 「…立ったままでもいいんだよな?映画とかだと寝ながら撃ってたりするけど…」


和野方 「立ったままでも平気だよ?寝ながら撃つ事は多分ないと思うから立ったまま撃つ練習をした方がいいと思うぞ?」


胡桃 「…わかった」スッ スコープを覗いて標識に狙いを定める


和野方 「ちゃんと肩の窪んでる所に銃の後ろ部分を付けてるか?」


胡桃 「大丈夫だ?ちゃんと付けてるぜ」


和野方 「よし!後は息を止めて撃つだけだ 落ち着いて撃てよ?」


胡桃 「息を止めて…落ち着いて…」


ザー… 外はさほど強くはないがまだ降ってる



悠里 「…」


和野方 「…」


胡桃 「…」スゥ…


バァンッ!!


胡桃 「うぉっと!?」グラッ 反動で後ろに体重が持っていかれる


和野方 「おっと?大丈夫か?」ガシッ バランスを崩した胡桃を支える


胡桃 「あっあぁ…すまない?助かった…」


カァンッ!! 外で金属同士が当たったような音が鳴り響く


胡桃 「っ! 今の音…まさか当たった!?」ガバッ 和野方から離れてすぐさま先ほど狙った標識を見る


スコープで先ほど狙った標識を見ると中心に丸い穴が空いてる


和野方 「今の音からして当たってると思うけど…どうだ?当たってるか?」


胡桃 「…いよっしゃー!ちゃんと当たってるぜ!しかも中心にあたってるぜ!」


胡桃 「なぁ長谷当たってるよな!?ちゃんと中心に当たってるよな!?」


和野方 「ちょっとライフル貸してくれないか?」


胡桃 「ほいよっ!」スッ


和野方 「…確かにど真ん中に当たってるな?でも良くあんな反動があって当たったな 普通外れると思うんだけどな…」


胡桃 「そうだとしても当たったことには違いないぜ!私銃の才能あるんじゃないか!?」


和野方 「調子に乗りすぎだ?今回はたまたまど真ん中に当たったかもしれないけど次は当たるかわからないぞ?」


胡桃 「…確かにそうだけど…」ムスッ せっかくど真ん中に当たったのにまだまだみたいな言い方されてむくれる


和野方 「…でも、初めてにしては良く出来てたから才能はあるかもしれないな?次は反動で後ろに持っていかれないよう練習しないとな」


胡桃 「っ! あぁ!わかってるぜ 次撃つ時は後ろに持っていかれないようするやり方を教えてくれよな!」


和野方 「もちろん!必要最低限は教えるから安心しろ?」


胡桃 「頼むぜ!」


和野方 「さて、次は悠里だけど…どうする?無理にとは言わないけど撃つ練習するか?」


悠里 「…もちろん練習するわ みんなを守るために私も練習しておかないといけないもの いつまでもくるみや長谷さんに任せるわけにはいかないわ」


和野方 「わかった それじゃ、さっそく練習を…」


ガラッ!!


美紀 「なんですか今の音!?なにか発砲したような音が聞こえましたが!?」


胡桃 「あぁわるい 今ライフルの使い方を教えてもらって外に撃ったんだ 脅かして悪いな?」


和野方 「そういえば消音器を付けるの忘れてたな?なんか打つ音がでかいなと思ったがそれのせいか」 タッタッタッ…


由紀 「もうみーくん早いよぉ?そんなに慌ててどうしたの?」タッタッタッ… 少し遅れて入ってくる


胡桃 「おう?ゆき もう授業終わったのか?」


由紀 「うん!やっぱりめぐねぇと二人っきりで授業するのは楽しいね!それよりさっきすごい音したけどなにやってたの?」


和野方 「あぁ、さっきの音は…」


悠里 「別になんでもないわ?気にしないで?」スッ 和野方の口元に手を当てる


和野方 「っ!」


由紀 「えぇー!?なにがあったのか知りたいよ!いったいなにしてたの?」


悠里 「だから別に何もしてないわ それよりちゃんとめぐねぇの話を聞いて授業受けたかしら?」


由紀 「うん!ちゃんとめぐねぇの授業受けたよ!」


悠里 「そう?えらいえらい!」ナデナデ… 由紀の頭を撫でてあげる


由紀 「ふみ〜…!」ナデナデ…


和野方 「…」 リーサンモットナデテ! ハイハイ?


和野方 「(今悠里が俺の口を塞いだのは話すなって意味だよな 銃の事は由紀に知らせないようしろってことか…)」 フミ~…!!


和野方 「(いろいろと知られちゃいけないことがあって大変だな?由紀の精神異常も大変だが)」


胡桃 「長谷 一旦ライフルをしまってくれ ゆきに見られるとめんどうだ」ヒソヒソ


和野方 「わかった 片づけてる間由紀を引き付けてくれ?見られながらじゃ片づけられない」ヒソヒソ


胡桃 「わかった」ヒソヒソ


胡桃 「ゆき いつまで頭を撫でられてるつもりだ?りーさんもいつまで撫でてんだ?」


悠里 「あら?くるみも撫でて欲しくて妬いちゃったのかしら?」ナデナデ


胡桃 「なんでそうなる…」


由紀 「ふっふーん!いいでしょくるみちゃん!私なでなでされてるよ?」o(・ω´・+o) ドヤァ…!


胡桃 「(なぐりてぇ!)」イラッ


和野方 「…よし、これで終わりっと?」カチャカチャ…パタンッ ライフルをケースの中にしまい終わる


美紀 「長谷さん 刀ありがとうございました お返しします」スッ


和野方 「おう!今日も使わずに済んだみたいだな?」ガシッ


美紀 「はい 今日も奴らは現れなかったので使いませんでした」


和野方 「それなら良かった?あまり奴らと戦い慣れてないと噛まれたりするかもしれないからな 使わずに済んで良かったよ」


美紀 「そうですね」


由紀 「あっめぐねぇ!」 出入口の方に向かって話しかける


和野方 「…っえ?」 タッタッタッ…


由紀 「もう片付け終わったの?ずいぶんと早いね?」タッタッタッ 悠里から離れ出入口近くの方まで歩いていく


由紀 「…確かに教材しかなかったから置いてくるだけだね?早いのは当然か!」


悠里 「…」 ソレデメグネェ、キョウオシエテモラッタバショナンダケド?


胡桃 「…また始まったな?ゆきの幻覚症状」 …ウン、チョットアノバショガワカラナクテ…


美紀 「ですね」 アシタデモイイカラマタオシエテクレルカナ?


和野方 「…っえ?」 …ホント!?アリガトウメグネェ!


胡桃 「…そういえば長谷は初めてだったな?ゆきが一人で話すところを見るの」 ソレトコノバショモナンダケド…


悠里 「ゆきちゃんはよくあんな風に居ないはずのめぐねぇと話してるの 私たちには見えないめぐねぇと…」 コノバショモイマイチワカラナクテ…ココモオシエテクレルカナ?


和野方 「…っえ?」


美紀 「驚きますよね?私も最初は驚きました ゆき先輩が急に誰もいないのに誰かと話した時は幽霊でも見えてるんじゃないかと思いました」 …ホント!?アリガトウメグネェ!ソレジャココモアシタオシエテネ?


和野方 「…っえ?」


和野方 「(みんな何言ってるんだ!?いや、俺がおかしいのか!?)」


和野方 「(めぐねぇって人は死んだんだよな!?胡桃がもういないって言ってたよな!?なのになんで…!?)」 ソレニシテモメグネェトイッショノジュギョウハイツヤッテモオモシロイネ!


由紀 「まためぐねぇと一緒に授業受けたいから次もお願いね!めぐねぇ」


佐倉 『めぐねぇじゃなくて佐倉先生でしょ?でも次やる時は夏休みが終わったらにしましょうね』


和野方 「(【なんで居るんだよ!?今ゆきの目の前に!?】)」 エェー?ナンデ?


胡桃 「…? どうした長谷?そんなに驚いた顔して?」 …ソッカァ?メグネェモイソガシインダネ


美紀 「やっぱり驚きますよね 誰もいないのにいきなり話し始めたりしたら?」 メグネェモタイヘンダネ?ナツヤスミノアイダモオシゴトガアルナンテ?


悠里 「確かにそうね 私も初めて見た時は唖然としたわ」 …ソッカァ?


和野方 「(みんなには見えてないのか!?今由紀の目の前にめぐねぇって呼ばれてる人がいるのを!?)」 デモアンシンシテメグネェ!ワタシモナツヤスミノアイダガッコウニイルカライツデモアエルヨ!


和野方 「(しかもあの人昨日俺の前に現れた人だよな!?あの人佐倉慈って言ってたけどめぐねぇだったのか!)」 ツカレタトキヤイヤシテホシイトキハワタシノトコロニキテネ!イツデモイヤシテアゲルカラ!


佐倉 『うーん…その気持ちだけ受け取っておくわ ありがとね?丈槍さん』


由紀 「えぇ〜?遠慮しなくていいのに…」(・ε・` )


佐倉 『…』チラッ


和野方 「っ!」


慈 『ふふっ!』スッ 人差し指を立てて口に当てる


和野方 「(みんなには話すな…そう言ってるのか?てか、何であんたが俺に見えてるんだよ!?マジで俺にも幻覚作用が移っちまったのか!?)」


由紀 「? めぐねぇどうしたの?なにかおもしろいことあった?」


佐倉 『だからめぐねぇじゃなくてから佐倉先生でしょ?別になんでもないわ 気にしないで?』


由紀 「?」


佐倉 『それよりみんなにさっきのこと言わないの?』


由紀 「あっ!そうだった!」


由紀 「ねぇみんな!今日の夜肝試ししようよ!」


全員 「「…きもっだめし?」」


由紀 「うん!さっきめぐねぇと話してたんだけどね?」


佐倉 『…』タッタッタッ… ナツヤスミノサイゴニナニカヤリテイナッテハナシテタンダケド?


和野方 「…」 タッタッタッ… メグネェガキモダメシハドウカナッテイッテタンダケドキョウノヨルキモダメシシヨウヨ!


佐倉 『…皆さんには内緒にしてくださいね?長谷さん』タッタッタッ… 和野方を通り過ぎ間際に話す


和野方 「っ!」バッ!! 瞬時に後ろを向く


先ほどめぐねぇが後ろに行ったのにめぐねぇの姿は消えていた…


和野方 「…マジでなんなんだよ?わけがわからねぇよ…」ハァ…


胡桃 「っん?どうした長谷 なにか言ったか?」 ウーン…キョウノヨルネ?


和野方 「…いや、なんでもない 気にしないでくれ?」 チョウドイイジャナイデスカ?ブッシヲチョウタツシナイトイケナカッタノデヨルキモダメシスルツイデニコウバイニイッテチョウタツデキマスヨ?


胡桃 「?」 …ソウネ?タシカニキモダメシノトチュウニイケバブッシチョウタツデキルワネ


由紀 「ねぇながなが!ながながも肝試しするよね!」


和野方 「だからながなが言うな みんなが参加するなら俺も参加するよ みんなはどうする?」


悠里 「私は参加するわ 肝試しのついでに購買に寄って物資調達したいわ」


美紀 「私も参加します 調達した物資を運ぶの一人だと大変なので?」


胡桃 「私はみんなを守らなくちゃいけないから行くぜ!」


和野方 「なら俺も行かないとな 俺も参加するよ」


由紀 「やったー!それじゃ今日の夜肝試しやろうね!」


悠里 「そうね?それじゃ、夕飯食べ終わったら準備をして行きましょ?」


美紀 「そうですね 準備しない事にはなにも始まりませんからね」


胡桃 「それじゃ私は一足先に購買まで行って購買までの道のりが安全か調べてくるぜ?」


和野方 「それなら俺も調べに行った方が良さそうだな?ひとりだとなにかあった時危ないからな」


由紀 「だめだよ!行く時はみんな一緒に行くの!」


胡桃 「わかってるよ?行く時はみんな一緒に行くから今は購買まで安全か調べに行くだけだぜ?」


由紀 「だめ!今調べに行ったらお化け逃げちゃうよ!」


和野方 「いや、お化けは逃げないと思うが…知らないけど」


由紀 「とにかくだめなの!行く時はみんな一緒に行くの!」


胡桃 「わかったよ 行く時はみんな一緒に行くよ?」


和野方 「…っえ?」


由紀 「絶対だよ!二人だけで先に肝試し始めちゃダメだからね?」


胡桃 「わかったわかった?わかったからさっさと飯食って風呂入ろうぜ シャワーしかないけど」


由紀 「うん!」


悠里 「それじゃ今からご飯を作るからゆきちゃんはみんなの分の水を用意してくれるかしら?」


由紀 「りょうかーい!」タッタッタッ…


胡桃 「やれやれ?あいかわらず騒がしいやつだな ゆきのやつ」 ミキサンハツクエヲフイテクレルカシラ?


和野方 「…いいのか?事前に調べなくて?」 ワカリマシタ


胡桃 「ゆきがダメって言うんだ?仕方ない みんなになにかあった時は全力で守るぞ?」 リーサンリーサン!キョウノゴハンナニカナ?


和野方 「わかった」 キョウノバンゴハンハカレーヨ?


由紀 「やったー!」(✪▽✪) タッタッタッ…


太郎丸 「アンっ!」ハッハッ… 部室の中に入ってくる(部室のドアは開けっ放しのまま…)


由紀 「あっ太郎丸!もうお前ずっといなかったけどどこいってたの?」ヒョイッ 太郎丸を持ち上げる


太郎丸 「アンっ!」ハッハッ…


悠里 「きっとどこかで遊んでたのよ?ゆきちゃん 太郎丸のご飯もお願いね?」


由紀 「りょうかーい!」













学園生活部部室(夕食や風呂スキップ)



胡桃 「…よし!準備完了だぜ!」カタッ サポートを付けてシャベルを手に持つ


和野方 「俺も準備OKだ いつでも行けるぞ」スチャ


美紀 「私も大丈夫です 懐中電灯や必要そうなものは最低限持ちました」


由紀 「私も準備OKだよ!」


太郎丸 「アンっ!」 由紀に抱き抱えられてる


悠里 「よし!それじゃ肝試しに行きましょうか?」


全員 「「おう!(はい!)うん!(アンっ!)」」













バリケード付近ーバリケードの外側



美紀 「よいしょっと…」タンッタンッ… バリケードを登り終えて降りてくる


由紀 「みーくんのおパンツ…!」ジー 下から美紀のスカートを覗き込む


美紀 「みっ見ないでください!」///


和野方 「…」後ろ向いて見ないようにしてる


美紀 「よっと?」スタッ


悠里 「みんなこっち側に来たわね?それじゃ行きましょう」


胡桃 「了解!」


和野方 「警戒していかないとな?」


美紀 「ですね?」


由紀 「しゅっぱーつ!」


太郎丸 「アンっ!」


タッタッタッ…








二階廊下ー購買部に続く通路



胡桃 「…」タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


由紀 「きっもだっめし!」タッタッタッ…


太郎丸 「アンっ!」 抱き抱えられながら運ばれてる


由紀 「きっもだっめし!」


太郎丸 「アアンっ!」


美紀 「…やっぱり夜は少ないですね?二階にも居る時はいるのに…」タッタッタッ… キッモダッメシ!アンッ!


悠里 「そうね やっぱり生前の記憶があって夜はみんな帰ってるのかしら?」タッタッタッ… キッモダッメシ!アアンッ!


和野方 「…わからないけどそうかもしれないな?」 キッモダッメシ!アンッ!


胡桃 「おいゆき あまりデカイ声ですな?もっと声を抑えろ」


由紀 「なんで?あっ!もしかしてくるみちゃん怖いの?もうおちゃめなんだからプププっ!!」クスクスッ


胡桃 「こいつ、マジうぜぇ…」イラッ


由紀 「…あっめぐねぇ!」


和野方 「…っえ?」


由紀 「…は〜い」ボソッ 声を小さく誰もいないのに返事をする


悠里 「…そこにめぐねぇが居るみたいね?できるだけ合わせてね」ヒソヒソ 小さか声でみんなに知らせる


胡桃 「わかった」ボソッ


美紀 「了解です」ボソッ


和野方 「…」 ウン!イマミンナトイッショニキモダメシシテルノ!メグネェモイッショニイク?


悠里 「…長谷さん?」 …ワーイ!ソレジャイッショニイコー!


和野方 「…っえ?あっ悪い 聞いてなかった?なんだ?」 …アッゴメンナサーイ…


悠里 「今そこにめぐねぇがいるみたいだから上手く話を合わせてくれるかしら?」ヒソヒソ ソレニシテモメグネェ、モウオシゴトハオワッタノ?


和野方 「わかった できるだけ合わせられるよう頑張るよ」ヒソヒソ …ソッカァ!モウオシゴトオワッタンダネ?


悠里 「お願いします」ボソッ


由紀 「ねぇみんな!早く行こうよ?」


悠里 「そうね?それじゃ、みんな気を引き締めていくわよ?」


由紀 「おおー!」

胡桃 「了解!」

美紀 「はい!」

和野方 「おう!」


タッタッタッ…


和野方 「…」タッタッタッ…


和野方 「(めぐねぇ…由紀には見えてたみたいだけど俺は見えなかったな?)」


和野方 「(なんでだ?さっきは見えてたのになんで今回は見えなかったんだ?…わかんねぇな)」 先程佐倉慈の姿は見えていたが今回は由紀だけにしか見えず、和野方には見えていなかった


和野方 「(…まぁ今はそんなことは置いといてみんなを守ることが先決だな この中で戦えるのは俺と胡桃しかいないからしっかりしないとな!)」


和野方 「(こいつらを全員生還させないとな!)」


タッタッタッ…













購買(売店)



パチッ ジジジッ…パッ スイッチを押して電気を付ける


由紀 「わーい!久々の購買だー!」タッタッタッ…


悠里 「あまり騒いで遠くに行っちゃダメよ?」


由紀 「はーい!」タッタッタッ…


和野方 「…なぁ、ここ電気付けて平気なのか?あいつら明るい所や物に反応するけど…」


悠里 「ここは外から見える窓はないから平気よ?奴らに見られる心配はないわ」


和野方 「そうか?ならいいんだが」


ネェリーサン!スキナノカッテイイノ? お菓子コーナーから悠里に問いかける


悠里 「いいわよ 部費で買うからお金は心配しないで?」


ワーイ!


胡桃 「お菓子だな?」


美紀 「ですね」


悠里 「それじゃ、私たちも必要なものを集めましょ?」


胡桃 「了解!」


美紀 「はい!」


和野方 「それじゃ俺は奴らが来ないか廊下に出て見張ってるよ?」


悠里 「っえ?長谷さんは見ないの?」


和野方 「あぁ 俺が見ても必要なものとかわからないからそこはみんなに任せるよ?奴らが来たらすぐ知らせるから安心して収集してくれ」タッタッタッ…


胡桃 「別になんでもいいんだぞ?りーさんが必要なものを集めてくれるから私たちは自分の好きなのを持っていくんだ」


和野方 「…そうなのか?」


悠里 「えぇ 必要なものは大体決まってるから長谷さんも好きなの選んでいいのよ?」


和野方 「だけど見張りが…」


美紀 「奴らが来たら音がするのですぐにわかりますよ?なので見張りは平気かと思います」


和野方 「…そうか?それじゃ俺もなにがあるのか見てみるか」


胡桃 「そうこなくっちゃ!それじゃ長谷は私と一緒に武器になりそうなものを探そうぜ!」


和野方 「武器になりそうなものって…購買にそんなの置いてるのか?」


胡桃 「そんなの探して見ないとわからないだろ?行くぞながなが!」タッタッタッ…


和野方 「お前までそう呼ぶか」タッタッタ…


美紀 「…くるみ先輩、なんか嬉しそうですね?武器の話になった途端笑顔で探しに行きましたね」


悠里 「おそらく自分と同じ奴らと対抗する人が増えて嬉しいのよ?私たちじゃ奴らに対抗することができないから…」


美紀 「…なるほど そういうことですか」


悠里 「とりあえず必要なものを集めましょ?早く集めて戻らないといつまでも安心できないわ」


美紀 「そうですね 早く集めましょう」


タッタッタッ…













各自必要なものを調達中…



美紀 「…」ノート売り場でノートを見てる


悠里 「うーん…」


胡桃 「なぁ長谷 これなんか武器になりそうじゃないか?」スッ 枝切りバサミを持って長谷に見せる


和野方 「いやどう考えても無理だろ 挟む力はそこまで強くないんだからあいつらの首を切ることできないだろ」


胡桃 「そうか?それじゃこれはだめだな もっといいのを探さないとな?」カタッ


和野方 「てかなんで購買に枝切りバサミが売ってるんだ?明らかに生徒使わないよな」


胡桃 「先生達が使うんじゃないか?知らないけど」


和野方 「…なるほど?たしかに教師ならありえるな」(理論上・ありえません)


ネェナガナガ!コッチキテ! お菓子売り場の方に居る由紀に呼ばれる


和野方 「だからながなが言うな ちょっと行ってくる」タッタッタッ…


胡桃 「わかった」 タッタッタッ…







お菓子&おもちゃ売り場



由紀 「これは凄いよ?凄すぎだよ!」✧(✪д✪)✧


和野方 「どうした?由紀 なにかあったのか?」タッタッタッ…


由紀 「これ凄いんだよ!?空気を入れれば20倍に膨らむんだってよ!」スッ 和野方に風船の入った袋を見せつける


和野方 「…お前、それだけで俺を呼んだのか?」


由紀 「そうだよ?」


和野方 「…胡桃のところに戻る」タッタッタッ…


由紀 「あ、ちょっと待ってよ!?凄いと思わない?この大きさから20倍に膨らむんだよ?」


和野方 「すごくどうでもいい」タッタッタッ…


由紀 「もうながなが反応うすいよ!もっと大袈裟に反応してよ?私つまんない」(๑˘・з・˘)ブ-


和野方 「薄くてけっこう」タッタッタッ…


由紀 「…もう、ながながはノリが悪いんだから?」


由紀 「…あっ!これは!?」(✪▽✪)








枝切りバサミが置いてある場所



胡桃 「うーん…なかなかいいのがないな?もっと武器になりそうなものないかな…」


和野方 「はぁ…」タッタッタッ…


胡桃 「おっ?戻ってきたか 一体なんだったんだ?ゆきがお前を呼んでたが?」


和野方 「スゲェどうでもいいことで呼ばれた…風船が20倍に膨らむとかどうでもいい上になに使うんだよ?」ハァ…


胡桃 「あぁ…そんなことか だいたい予想はしてたけどあいつはほんと自由気ままで良いよな?」


和野方 「まったくだ?こんな状況になってると言うのにまったく警戒心がないよ あのままだと危険じゃないか?」


胡桃 「たしかに危ないけど仕方ないさ ゆきがあんな状態になったのは全部こんな世界にした奴らが悪いんだからゆきはなんも悪くない まったく誰がこんな世界にしたんだか?」ハァ…


和野方 「…」


胡桃 「…長谷?」


ネェミンナ! お菓子コーナーに居た由紀が大きい声でみんなを呼ぶ


胡桃 「っ! ゆき!?」


和野方 「急にでかい声出して…なにかあったのか?」


胡桃 「行ってみよう!」


和野方 「おう!」


タッタッタッ!!…








お菓子コーナー



由紀 「おぉー!これは大発見だよ!」✧(✪д✪)✧ 目を輝かせながら手に持っているものを見てる


由紀 「これはみんなも驚くこと間違いなしだよ!」 タッタッタッ!!…


胡桃 「ゆき!大丈夫か!」タッタッタッ!!…


悠里 「ゆきちゃん!」タッタッタッ!!…


美紀 「ゆき先輩!」タッタッタッ!!…


和野方 「ゆき!」タッタッタッ!!…


由紀 「ねぇ凄いんだよ!?う〇い棒に餃子味なんてあるんだよ!?凄いよね!」


和野方 「…っは?」


胡桃 「…もしかして、わたしらを呼んだのって…そのことか?」


由紀 「うん!そうだよ?」


全員 「「」」ピシッ


胡桃 「ほぁたぁぁ!」ビシィッ!!


由紀 「うぎゃぁっ!!」 胡桃にチョップされる


悠里 「もう?いきなり呼ぶから奴らが来たのかと思ったわ」ハァ…


美紀 「ほんとですよ?心配して損しました…」ハァ…


由紀 「うぅー…ひどいよくるみちゃん?くるみちゃんのチョップけっこう痛いんだよ?」ヒリヒリ


胡桃 「お前がでかい声で私たちを呼ぶからだ!そんなくだらないことで呼ぶんじゃねぇ!」


由紀 「だって餃子味だよ!?う〇い棒で餃子味なんて聞いたことないでしょ?」


和野方 「凄くどうでもいい 確かに餃子味のう〇い棒は聞いたことないけどそんなことで呼ぶなよ?」ハァ…


由紀 「だって珍しかったんだもん!あっあと唐揚げ味のう〇い棒もあるよ?」


和野方 「唐揚げ!?」( ☆∀☆)キラン!!


胡桃 「だからそんなことはどうでもいいんだよ!一々言わなくていい!」


由紀 「えぇー?おいしいのに…」サクサク… うまい棒を開けて食べてる


胡桃 「って食ってるし!」


和野方 「なぁ由紀 その唐揚げ味のう〇い棒ってまだあるのか?」ワクワク


由紀 「あるよ?ながながも食べる?」サクサク…


和野方 「食べる!どんな味がするのか食べてみたいぜ!?」( ✪▽✪)キラキラ


美紀 「…長谷さんの目が輝いてますね?」 ハイ、ナガナガ?カラアゲアジノウマイボウダヨ


悠里 「そうね そんなに気になるのかしら?唐揚げ味のう〇い棒…」 サンキュー!


和野方 「唐揚げ味のう〇い棒かぁ?ちゃんと唐揚げの味がするんだよな!?」ワクワク!!バリッ


胡桃 「唐揚げ好きなのか?すごい嬉しそうな顔してるけど」


和野方 「もう大好物だよ!俺唐揚げには目がないんだ!!」ガサガサ… う〇い棒を袋から取り出す


和野方 「いっただっきまーす!」


サクッ!!


和野方 「」サクサク…ゴクンッ


和野方 「…」


悠里 「…長谷さん?どうしたの 急に黙って…」


美紀 「もしかして美味しくなかったんですか?いくら唐揚げ味でもう〇い棒の唐揚げ味ですから…」


和野方 「…なぁ由紀?」


由紀 「なに?」


和野方 「この唐揚げ味のうまい棒全部もらっていいか?めちゃくちゃ美味いんだが!」( -ω-)✧


胡桃 「全部!?お前どんだけ食う気だよ!」


由紀 「全部はだめだよ!みんなだって食べるんだから分けて食べないとダメ!」


美紀 「私はいいです 唐揚げ味なんてなんか不気味なんで食べたくありません」


悠里 「私も唐揚げ味はちょっと…」


胡桃 「欲しいならくれてやるぞ?私コーンポタージュ派だから」


由紀 「私はチーズ味…♡」サクサク… またう〇い棒を食べてる


和野方 「…それじゃ、その唐揚げ味食べていいか?」ワクワク


悠里 「全部は食べ過ぎだけどう〇い棒も貴重な食料源だから考えて食べてくださいね?」


和野方 「それはわかってるよ?さすがに1日で全部食ったりはしないよ?食べたとしても絶対飽きるからな…」


美紀 「…まぁ、同じ味のものを食べ続けたら飽きますね?」




この作品の続きはがっこうぐらし!another story3rdになります

今後ともがっこうぐらし!another storyをよろしくお願いします


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