深海よりも暗い闇九話目 深海大戦
戦艦棲姫「・・・・」
飛行場姫の宣戦布告から数日。駆逐古姫達は北方棲姫の援助により最初こそ優勢だったが現在、飛行場姫は我々の想像以上に苦戦している。
飛燕「驚きだな。流石北方棲姫の軍勢か。」
戦艦棲姫「飛行場姫以上の古株だからな。戦術にも長けている。早々負けはしないだろう。」
飛燕「ジリ貧で飛行場姫負けるかもな。」
戦艦棲姫「後方に要塞も作られ始めてる。敗色が濃いな。」
飛燕「んでこっちの問題だが・・・港湾棲姫さんとはできれば和解で済ませたいな・・・・」
戦艦棲姫「まぁこっちは総勢数十万程の軍、それに対し港湾棲姫は無尽蔵の軍。負ける未来しか見えないな。」
飛燕「アーナキソ。もし和解出来なかったら負けるぞ俺等。」
戦艦棲姫「・・・少し嫌な予感が・・・」
~飛行場姫の鎮守府~
飛行場姫「・・・という感じに全ての戦線で私達が不利。これどうするつもり?」
???「・・・いったん攻勢を中止してくれ。」
飛行場姫「?分かった。」
???「それと・・・この、私達の隣の・・・戦艦棲姫のとこの代表と話がしたい。」
飛行場姫「・・・あいつと?」
???「あぁ。嫌か?」
飛行場姫「あいつは好きじゃなくてね・・・まぁ良いわ。手紙を送らせる。行ってきて。」サラサラ・・・つ手紙
ソ級「直ちに。」ガチャバタン
???(・・・どうなるかは君達次第だ・・・どう動くかな・・・?)
~戦艦棲姫の鎮守府~
独眼ヲ級「飛行場姫の元から手紙です。話がしたいとのことです。」
飛燕「・・・はぁ?」
戦艦棲姫「・・・罠か?」
飛燕「どうだろうな・・・まぁ行くとしようか。」
戦艦棲姫「・・・あぁ。」
~飛行場姫鎮守府 会議室~
飛燕「・・・駆逐古姫のとこについての話なら俺は協力する気はない。」
飛行場姫「・・・ふぅん?そう。まぁそんなすぐ決めることは無いわ。とある方が居るの。その人の話を聞いてからもう一度決め直してちょうだい?」
戦艦棲姫「誰だ?」
防空棲姫「・・・・タイムマシンガドウコウ言ッテナカッタカ?ソレ関連ノ人物ジャ・・・・」
飛燕「・・・」
???「すまん。遅れた」
飛燕「・・・よりにもよって貴方か。アドルフヒトラー総統。」
ヒトラー「今の時代も有名なものだな。」
飛燕「早速ですが、駆逐古姫の戦争に協力し、我々がそれに対して得だと思える代償でも出してくれるのですか?」
ヒトラー「港湾棲姫のところと我々は友好関係で有ることは察している事を前提で話を進めさせてもらう。」
飛燕「・・・やっぱりか。」
ヒトラー「港湾棲姫の話では戦艦棲姫の領土を侵略すると言う話が進んでいる。」
飛燕「・・・」
ヒトラー「もし我々に協力し、駆逐古姫の軍の討伐を手伝えば港湾棲姫と和解を手伝ってやろう。」
飛燕「・・・」
ヒトラー「協力しないつもりなら我々はここで貴様等に宣戦布告をする。この意味は・・・分かるな?」
飛燕「ッ!」
戦艦棲姫「それは・・・」
ヒトラー「どうする?我々はもしもの場合、現在行われている駆逐古姫との戦争を港湾棲姫の軍の介入で即座に終わらせることができる。」
飛燕「・・・・」
戦艦棲姫「・・・決断は飛燕に任せる。」
飛燕「・・・分かった。だが我々は軍としての介入は行わない。あくまで武器、技術提供のみだ。」
ヒトラー「・・・・まぁ良いだろう。」
飛燕「・・・」
飛行場姫「話は終わった?」
飛燕「あぁ。終わった。それでは帰らせてもらう。」
ガチャ!バタン!
ヒトラー「・・・・」
飛行場姫「何よ?面白そうな物を見る目して。」
ヒトラー「あの飛燕とか言うやつのことだ。面白くてな。何か考えているようだ。」
飛行場姫「そうなの?よくわからないけど・・・まぁ良いわ。」
~戦艦棲姫の鎮守府~
北方棲姫「と言うことでお前等は飛行場姫に協力する事になった・・・と」
飛燕「どうすることもできなかったんだ。すまない・・・」
北方棲姫「・・・確かにそれが最善の選択だろう。攻めるつもりはない。」
飛燕「・・・・」
北方棲姫「どうせ何か考えてるんだろ?」
飛燕「勿論。そのために一芝居受けてくれ。」
北方棲姫「・・・良いだろう。」
不知火『沈め。』
広開土大王『』