吹雪「・・・久しぶりですね。」 元提督「・・・」
~注意事項~
時代は終戦後辺り(史実で死んでるはずの人が居たり敵対関係の人が協力しあってたり色々おかしいが気にしないでね)
安定の駄文
クソ長小説
これても良い方はゆっくりしていってね!
ここはとある田舎の一角の小さなお店・・・
子供「おっちゃーん!いつもの~!」
元提督「おう。はい。10円な」
子供「はい!おっちゃんありがとう!」タッタッタッ
ガラッ!
元提督「・・・あ?」
子供が開けた入り口の前には見覚えのある制服を着た少女が立っていた。子供はそれを気にすることなく去っていった。
元提督「・・・いらっしゃい。駄菓子ならそこら辺に置いてあるから好きに・・・」
吹雪「司令官!」
元提督「・・・お客さま。お店では静かにお願いします」
吹雪「・・・」
元提督「・・・今更何の用だ?」
吹雪「叢雲ちゃんの事で・・・」
元提督「・・・他を当たれ。」
吹雪「・・・」
元提督「俺はもう提督じゃない。ただの駄菓子屋だ。駄菓子ならいくらでも売ってやるがその話は俺には関係ない。」
吹雪「・・・叢雲ちゃんが助かるかもしれないって言われても?」
元提督「・・・どういう事だ?」
吹雪「・・・未制圧の海域ですが、微かに艦娘の反応。それも駆逐艦と思われる反応がありまして、それが叢雲ちゃんの沈んだ海域なんです。」
元提督「・・・」
吹雪「それで司令官のところに来たんです」
元提督「・・・」
吹雪「・・・ダメですか・・・?」
元提督「・・・帰りの交通費とかは出してやる。悪いことは言わない。今すぐ帰れ。」
吹雪「そんな・・・」
元提督「もうあいつらは俺に見向きもしないさ。元よりそちらから俺を拒絶したんだ。そんなところ行くなんて願い下げだ。」
吹雪「・・・」
???「ほら言った通りじゃねえか!」
ガラッ!
元提督「・・・お客さま?さっきから話聞いてたなら静かにしろっての聞こえてたはずですが?」
摩耶「黙れ!」バァン!
元提督「・・・」
摩耶「お前は叢雲の事がどうでも良いのか!?」
元提督「俺の指揮が原因でこの結果になったと言ったのはどいつだったか?いつも俺を罵ってた奴はどいつだ?」
摩耶「・・・っ」
元提督「そんな奴が今更叢雲をだしに俺にどうこう言ってんじゃねぇ!」
摩耶「・・・帰ろうぜ!吹雪!」
元提督「・・・」
吹雪「司令官・・・」
元提督「ちょっと待ってろ・・・ほれ交通費」
摩耶「いらねぇよ!こんなもん!」ブン!
元提督「・・・」
摩耶「帰るぞ!吹雪」
吹雪「・・・」
元提督「ほら。早く帰れ。いくらここに突っ立ってたって話は変わらん。今の提督にでも頼め。」
吹雪「・・・さようなら。司令官」
元提督「・・・」
ガラララッ!ピシャン!
元提督「・・・チッもやもやするな。今日は店じまいだ!」
~電車~
吹雪「・・・摩耶さん。」
摩耶「あ?」
吹雪「司令官・・・結局協力してくれませんでしたね・・・」
摩耶「頼むだけ無駄なんだよ!あんなんに!」
吹雪「・・・皆の事・・・忘れちゃったのかな・・・」
摩耶「あいつの言う通り今の提督に言ってどうにかしてあの海域制圧するしかねぇだろ」
~鎮守府駆逐寮~
吹雪「と言うわけ何だよね・・・」
夕立「・・・・提督さん・・・・」
睦月「・・・叢雲ちゃんが沈んだとき・・・かなりショックだったみたいだし・・・それなのに提督に皆辛く当たっちゃったからね・・・」
吹雪「司令官さんが一番ショックだっただろうね・・・あの人は私達艦娘を第一に考えてたし、叢雲ちゃんとも仲良かったし・・・」
夕立「・・・」
~駄菓子屋~
元提督「・・・今更俺に何が出来るってんだよ・・・海軍にも、あいつらにも嫌われて、俺に協力する奴等何か居るわけねぇ・・・」
ザァァァァ!
元提督「うわ!雨降ってきやがった!洗濯物しまわねえと!」
・・・叢雲と会ったときもこんな雨だったっけ。
元提督「・・・クソ・・・あいつらのせいで思い出しちまった・・・とりあえず、洗濯物をっと・・・」
~数分後~
元提督「よーし何とかなった・・・」
ガンガンガン
元提督「・・・次から次えと・・・まぁええわ。ほっとこ」
ガンガンガン!
元提督「・・・」
ガンガンガンガンガンガン!
元提督「・・・」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガン!
元提督「うるせぇなぁ・・・はーい今出ます」スタスタ
ガラッ
夕立「・・・」ずぶ濡れ
元提督「」
夕立「・・・来ちゃったっぽい」
元提督「・・・とりあえず上がれ。」
夕立「分かったっぽい」
元提督「・・・んで、何でここに来たんだ?」つブタ〇ン
夕立「提督さん。」
元提督「ん?」
夕立「あの事・・・今も気にしてるの?」
元提督「・・・」
夕立「・・・叢雲ちゃんのこと。」
元提督「・・・どうだろうな。」
・・・やめろ。
夕立「助けたいんでしょ?叢雲ちゃんの事。」
・・・その名前を口にするな。
夕立「叢雲ちゃんとの写真とか飾ってあるし・・・」
・・・それ以上俺の前であいつの事を話すな。
夕立「・・・私は力を貸すよ?」
元提督「・・・」
夕立「私だけじゃない。今の提督だって言えばわかってくれるはず・・・」
元提督「1つだけ聞くが、何故俺に協力を求めるんだ?」
夕立「このままじゃ叢雲ちゃん上層部に処分されちゃうかもしれないっぽい!」
元提督「・・・何?」
夕立「・・・まさか・・・吹雪ちゃん達から話聞いてなかったっぽい?」
元提督「あぁ。詳しく頼む。」
夕立「・・・その・・・叢雲ちゃんは・・・公では戦死と言う扱いにされてるの。人体実験につかっても誰も気づかないっぽい。だから良いように使って処分されちゃうかもしれないっぽい。」
元提督「・・・俺が助けてもそれは変わらないと思うが?」
夕立「提督の今住んでる場所は上層部は把握してないっぽい。」
元提督「そりゃ俺が海軍出てくときに権力に物言わして俺の情報全て抹消しといたからな。」
夕立「だから叢雲ちゃんと暮らせば・・・」
元提督「それは駄目だ。」
夕立「・・・どうして?」
元提督「確実にあいつは俺を恨んでる。」
夕立「・・・」
元提督「予期せぬ奇襲とは言え、あいつを囮にする結果になった。自分を囮にしたやつと同居とか、そんなん俺を殺すなり何なりなりかねない。そうなれば公にこの話が出て、海軍が動く。そして上層部に捕まって事件はもみ消されて終わりだ。」
夕立「・・・」
元提督「どうあがいても駄目なんだよ。」
夕立「・・・」
元提督「だが1つだけ考えがある。」
夕立「え?」
元提督「叢雲は昔に建造された艦娘。それもかなり初期だ。だから艦娘の場所を把握する通信機はないんだ。だから、町中に紛れ込ませればいい。叢雲を助けて、町中に紛れ込ませるまでは俺は全力で力を貸す。だがそれが終わったらもう俺とお前達は無関係だ。」
夕立「提督さん・・・」
元提督「上層部に捕まって人体実験の被倹体になんかにさせてたまるか。」
夕立「・・・」
元提督「とりあえず雨は止んだがもう暗いから泊まってけ。」
夕立「お泊まりっぽい!」
元提督「あぁ。そうだな。」
・・・冷蔵庫調べれば何かあるか・・・
元提督「・・・あったあった。」
豚肉と、キャベツ、しょうが・・・神は言っている。しょうが焼きを作れと。
元提督「しょうが焼きにするか。」
~数分後~
元提督「出来たぁぁぁ!」
夕立「良い匂いっぽい!」
元提督「じゃぁ盛り付けて・・・と。」
二人「いっただきまーす!(ぽい!)」
元提督「・・・うんまい!」テーテッテテー!
夕立「ぽい!」ぽーっぽっぽぽーい!
元提督「・・・そういや夕立」
夕立「?」
元提督「今、鎮守府てどういう感じだ?」
夕立「楽しいっぽい!」
元提督「そうか。なら良かった。」
・・・楽しけりゃいいんだ。うん。
夕立「提督さんは?」
元提督「ん?何がだ?」
夕立「提督さんは今の生活楽しいのかな~って」
元提督「・・・どうだかな。」
近所の子供が駄菓子買って、店前でおもちゃで遊んで・・・まぁ楽しいっちゃ楽しいな。
二人「ごちそうさまでした!」
元提督「夕立、風呂沸いてるから先入れ。布団敷いとくから」
夕立「・・・」ぷく~
元提督「ん?どうかしたか?頬膨らまして」つんつん
夕立「提督も一緒に入るっぽい!」
元提督「却下」
夕立「むぅぅぅぅぅぅ!」
元提督「・・・」
夕立「じゃぁ夕立提督の後に入るっぽい!ぼいこっとっぽい!」
元提督「・・・そうか。じゃぁちょっと待ってろ」
~風呂場~
元提督「・・・・クッソ焦ったわ」
危うく息子が反応するとこだった・・・危ない危な
夕立「入るっぽい!」ガラッ!
元提督「」
夕立「夕立はそう簡単に諦めないっぽい!」
元提督「せめてバスタオル巻こう!?」
夕立「邪魔くさいっぽい!」
元提督「」
元提督「あっじゃぁ俺出るわ・・・」
夕立「・・・」ドア前待機
元提督「・・・・?」
夕立「通せんぼっぽい!」
元提督「」
何これ?詰み?詰んでる?詰んでるでありますか!?(某揚陸艦風に)
ガンガンガンガン!
元提督「おっと誰か来たみたいだから行かなきゃな。」ダッ
夕立「走ると危ないっぽいよ~」
元提督「大丈夫だ。問題ない」
~玄関~
元提督「・・・・」ねまき
なーんでこんな夜間に人が来るんですかねぇ・・・面倒だなぁ・・・
ガンガン!
元提督「はーい。」ガラッ
白露「・・・」
元提督「」ガララッ
白露「何故閉めた!?」ガララッ!
元提督「・・・何となく?」
白露「酷い!・・・まぁそんなことはどうでもよくて・・・夕立が来ませんでした?」
元提督「あぁ夕立なら」
夕立「お呼びっぽい?」風呂場から顔出してる
白露「」
元提督「どしゃ降りのなかここに突撃かましてきやがった」
白露「・・・それなら夕立から話は聞いてると思いますが・・・」
元提督「叢雲の件だろ?」
白露「はい。」
元提督「吹雪がおおざっぱに説明して帰ってから夕立来て詳細話してくれた。」
白露「吹雪ちゃんも来てたんですか!?」
元提督「摩耶と一緒に、な。」
白露「・・・そう言えば摩耶さん・・・怒ってましたね」
元提督「だろうな。今更鎮守府に行ったら摩耶に何かしら文句言われるな。」
白露「戻るんですか?」
元提督「叢雲の一件が終わったらすぐにでも出ていくつもりだ。」
白露「・・・まぁ・・・そう・・・ですよね・・・」
元提督「・・・とりあえず叢雲は今でも生きているんだな?」
白露「今のところは何とも言えません。生命反応は確認できている、とだけ・・・何せ旧式の方ですから・・・叢雲さん」
元提督「発信器での確認はできないと。」
白露「はい・・・」
元提督「・・・明日、ここに俺に協力しても良いと言う奴をつれてきてくれ。」
白露「え?」
元提督「前の鎮守府に戻るのはな・・・俺の事を良く思ってない艦娘も居るだろう。それと今の提督と話つけるのも面倒だ。知り合いの提督に話をつけたから、明日そいつの鎮守府に行く。」
白露「・・・」
元提督「・・・あっそうだ。夕立はどうする?一旦帰るのか?」
夕立「泊まるっぽい!」
元提督「擬装は?」
夕立「持ってきてあるっぽい!」
元提督「」
白露「」
白露「ま・・・まぁ良いか。それでは明日。」
元提督「あぁ。」
元提督「・・・さて、武器どこ置いたっけか・・・」
夕立「武器返却したんじゃないの?」
元提督「バーロー。武器めっちゃ改造しちゃったんだから返したら大問題だわ。」
夕立「返却しないのも問題なんじゃ・・・」
元提督「軍支給用の武器盗んで返却しました☆」
夕立「良くバレ無かったね・・・」
元提督「バレないように色々やったからね。はーい寝るぞー」
夕立「はーい!」
~翌日~
元提督「・・・うぅぅぅん」
夕立「・・・」スヤァ
元提督「・・・まだ起こさなくても良いか。」
夕立「呼んだっぽい?」
元提督「早いな。」
夕立「提督さんに呼ばれた気がするっぽい!」
元提督「もうちょい寝てても良いぞ?」
夕立「大丈夫っぽい!」
元提督「そうか。」
えぇと武器は確か倉庫だっけか
~倉庫~
夕立「広いっぽい!」
元提督「じっちゃんから貰った土地でな。昔趣味で戦闘機とか戦車がわんさかあったんだ・・・今でもあるが・・・流石に減らした」
夕立「へ~・・・それで武器は?」
元提督「ここら辺にあるはずだが・・・・あ~あったあった。」
夕立「・・・クロスボウと・・・それは?」
元提督「折り畳み式の剣だな。」
夕立「何で折り畳み式・・・」
元提督「ロマンは大事にするべきだと思うんだ。」
夕立「・・・」
元提督「さて、そろそろ白露達が来るだろ・・・」
~駄菓子屋前~
白露「あっ提督!」
元提督「すまん。遅れた。」
吹雪「司令官さん!」
加賀「久しぶりですね。」
長門「また会えるとは思わなかったな。」
陸奥「また提督に戻るのかしら?」
摩耶「・・・」
元提督「・・・今回の事の詳細を話す。皆白露から聞いてると思うが叢雲を救助することが目的、決して敵の殲滅、海域制圧が目的ではない。今回は知り合いの提督に協力してもらう事になる。即ちこの作戦に、その鎮守府の艦娘と連携して作戦を行う事になる。その点を忘れないように。」
一同「了解!」
他提督「おーいすまんな遅れた~」
元提督「久しぶり。」
他提督「おう!久しぶりだな!んじゃ早速皆バスに乗ってくれ。鎮守府に向かう。」
摩耶「・・・・」
元提督「・・・・結局来たのか。」
摩耶「・・・あぁ。」
元提督「言っておくが主に作戦の指揮は俺が行う事になる。聞けないなら鎮守府にて待機となるが、大丈夫か?」
摩耶「大丈夫だ。」
長門「・・・仲悪いな・・・」
陸奥「昔からでしょ。」
長門「作戦大丈夫なのか?」
陸奥「どうにかなるわよ。」
長門「・・・楽観的だな」
陸奥「提督だもの。信用してるわ」
長門「そうか。」
加賀「・・・赤城さん失踪したときもこれぐらい本気で探してたわね・・・」
吹雪「司令官ですからね。私達の事になると本気になりますよ」
夕立「提督さんなら赤城さんの時みたいにどうにかしてくれるっぽい!」
他提督「着いたぞ~」
~鎮守府~
元提督「・・・・」
神通「お久しぶりです」
元提督「あぁ。久しぶり」
川内「あっ!提督さんだ!」
元提督「もう提督はやめた。」
川内「それでも提督さんは提督さんだよ!」
那珂「そうだよ!」
元提督「・・・」
他提督「おいおい。あんまり困らせるなよ・・・」
三人「(´・ω・`)」
元提督「とりあえず作戦の方は決まってるのか?」
他提督「勿論正面から叩き潰すつもりだ。」
元提督「・・・」
他提督「どうした?」
元提督「敵戦力は?」
他提督「・・・詳しくは作戦室で話そう。」
~作戦室~
元提督「・・・正面から攻撃はダメだな。」
他提督「そうか?」
元提督「平押しするには敵戦力がありすぎる。これだと叢雲を無事救助する前にこっちがやられる。」
他提督「・・・じゃぁどうするんだ?」
元提督「少し時間はかかるが、ここの近くに廃棄された鎮守府がある。そこに資材と食料を定期的に運搬し、深海棲艦の迎撃を行う。深海棲艦の戦力がある程度へったら叢雲の救助を行う
他提督「・・・それまでどれぐらいかかる?」
元提督「余程の事がなければ、四ヶ月ほどか?」
他提督「四ヶ月・・・その間に大本営が手出ししそうで心配だな・・・」
元提督「あの海域はそこまで大本営は重要視してないが、叢雲の事がある。今制圧しようとしてる海域が制圧されたら次はこっちだろうな。だが制圧にはまだ時間がかかるだろう。」
他提督「何でだ?」
元提督「一つ、あの海域は磁気嵐が酷い。おかげで無線が全滅。もう一つ、敵潜水艦からの被害が尋常じゃない。なにせソナーも死んでるからまともに対潜ができないんだ。」
他提督「・・・」
元提督「それでもあそこは石油や鉄が大量に産出される。何としても制圧したがるだろう。叢雲よりも優先で。」
他提督「それもそうか・・・」
元提督「だからといってのんびりするわけにも行かない。協力者の話じゃ大本営、何かやるつもりらしい。」
他提督「何かって何だ?」
元提督「まだ詳細は不明だ。だがそれが成功したら制圧が一気に進む可能性もある。四ヶ月は最低ライン。出来るなら二ヶ月でこれを終わらせたい。」
他提督「二ヶ月!?」
元提督「叢雲を隠す時間や情報操作の時間も要るからな。」
他提督「それは流石に無理があるだろ・・・」
元提督「分かってる。二ヶ月で行ける範囲まで行けばラッキーなぐらいだ。まず無理だろう。」
他提督「他に考えはあるのか?それに俺のとこの艦娘でも防衛に限度がある。姫級がわんさかいるんだ。一ヶ月持てば良い方だろう・・・・」
元提督「その点は考えてる。それにあるとこにも交渉済みだ。だからできる限り持ちこたえる。しばらくしたらそいつらが来る。そしたら一気に攻勢を仕掛ける。」
他提督「・・・信じてるからな。」ガチャバタン
元提督「・・・頼んだよ・・・ちょび髭・・・それと・・・将軍達」
~ドイツ~
イワン将軍「・・・・」
ホルティ「・・・・ヒトラー殿。」
ヒトラー「何だ?」
ホルティ「彼への支援はいつ頃になる予定ですか?」
ヒトラー「出来る限り早く支援する。」
ホルティ「・・・そうですか」
ヒトラー「大丈夫だ。彼ならどうにかする。」
~廃棄された鎮守府~
元提督「・・・さて瓶に手紙突っ込んで・・・と」
他提督「何て書いたんだ?」
元提督「ほい。」
最後通牒
我々の要求は駆逐艦、叢雲を無事返還してもらうことだ。期限は一週間。もし一週間経過までに駆逐艦叢雲の返還が確認されない、または返還を拒否した場合、然るべき対応をとる。
~海軍~
他提督「・・・・無事に返されると思ってんのか?」
元提督「小規模とは言え、戦争みたいなもんだ。お互い犠牲が出るのは面倒だ。一応警告だけする。そのための最後通牒だ。」
他提督「・・・」
元提督「瓶に入れて・・・と行ってこーい!」
~深海棲艦前線基地~
飛行場姫「・・・」
防空棲姫「姫!」
飛行場姫「何だ?」
防空棲姫「付近の鎮守府からと思われる最後通牒が!」つ最後通牒
飛行場姫「・・・要求は?」
防空棲姫「駆逐艦 叢雲の返還とのことです。」
飛行場姫「・・・あぁ・・・あの捕虜?面倒ね。ほっときなさい」
防空棲姫「しかし、この要求を無視したら然るべき対応をとると・・・」
飛行場姫「ならこちらから仕掛けなさい。あんなちんけな所、戦力差で押しきりなさい。」
防空棲姫「・・・了解。武装準備完了しだい、始めます」ガチャバタン
~一週間後~
元提督「・・・」
吹雪「司令官!」
元提督「何だ?」
吹雪「深海側は叢雲の返還を拒否しました。」
元提督「・・・鎮守府に立て籠り防衛を行う。長門と他提督を呼んでこい。」
吹雪「了解しました!」
~数分後~
元提督「作戦の詳細を話す。この作戦は第一段階と、第二段階に分かれ行う。まず第一段階、援軍がもうすぐ来る予定だ。それまで敵からここを守り続ける事が目的だ。この作戦において、制空権は何としても取らなくてはいけない。もし制空権を喪失すればたちまち鎮守府が爆撃され、火の海となる。それを防ぐため爆撃機は最小限、攻撃機、戦闘機を優先に飛ばせ。それと、命令があるまで絶対に攻勢に出るな。防衛が目的だ。」
長門「・・・」
元提督「援軍が来たら第二段階。戦艦が戦闘している隙に、駆逐艦が回り込み、2分割、包囲する。その際に作戦が失敗したとき等は、援軍の者、または各旗艦に任せるものとする。」
長門「だが姫級も居るのに大丈夫か?」
元提督「援軍のところには大量の艦娘がいる。しかもその中でも精鋭の者を連れてきてくれるとのことだ。」
長門「・・・そこまでしてくれるのか・・・相当の対価を用意したのか?」
元提督「駄菓子で手懐けた」
長門「」
他提督「駄菓子で手懐けられちゃうのか~・・・」
元提督「何か日本の駄菓子って美味しい方らしいよ?」
長門「・・・確かに駄菓子は安いが上手い・・・だがそれで大量の艦娘引き連れてるやつ手懐けられるのか・・・」
元提督「駄目元でブタメ〇3箱あげたらokくれた」
長門「・・・」絶句
他提督「ブ〇メンは正義。はっきりわかんだね」
電話「なってるで」
元提督「はい。こちら元提督・・・え?援軍の到着が遅れる?・・・国防の方はゲッペルスに任せれば・・・あぁ~・・・駄菓子にはまっちゃったか・・・それなら追加で5箱ブタ〇ンにラムネ10箱用意するので・・・はい了解です。はい。それでは」ガチャン
長門「・・・援軍の人か?」
元提督「援軍の方が到着遅れると言っていたがブタメ〇追加してラムネもおまけしたら全力をもってこっちに向かうって。」
長門「・・・」
他提督「援軍が頭おかしいのか、はたまた駄菓子が偉大なのか・・・」
元提督「両方でしょ。まぁ作戦は以上。各員、職場に戻ってくれ」
長門「・・・」ガチャ
他提督「俺にもブタメン分けてくれ。」
元提督「作戦が終わったらいくらでもやるよ」
他提督「了解。」バタン
元提督「・・・叢雲。生きてると良いが・・・」
『あら?こんなに大雨降ってるのに傘もささず何してるの?風邪ひくわよ。』
『・・・え?家がないの?・・・しょうがないわね。ついてきなさい』
・・・・
元提督「・・・」
『私は叢雲。艦娘・・・いや、ただの孤児よ。』
元提督「・・・あいつとはもう会えないだろうな。」
あいつがどこかで幸せになればそれで良い。俺なんかに構わず・・・だからそのためにも早く助けてやらなくちゃな・・・
~鎮守府付近~
長門「全砲門!撃てーー!」ドォォン!
吹雪「援軍はいつ来るんですか!?」ドォン!
長門「全速力でこちらに向かってきてるらしい!」ドォォン!
摩耶「話してる暇あったら敵を迎撃しろよっと!」ドォォン!
バァァァン!
長門「!」
吹雪「鎮守府が!」
摩耶「・・・」
摩耶(あの部屋は確か・・・作戦室!)
摩耶「おい!提督!?大丈夫か!?」無線
元提督「・・・何とかな。」無線
摩耶「・・・なら良いんだ。指揮する奴がくたばっちまったらどうしようもできねえからな。くたばんじゃねえぞ!」無線
元提督「そっちこそ兵士が死んだらこっちは困る。勝手にくたばんなよ?」無線
摩耶「分かってるわ!」無線
元提督「そうか。引き続き頑張ってくれ。」
摩耶「・・・全く・・・」
長門「何だかんだ提督のことが心配なんだな。摩耶」
摩耶「うっ・・・うっせぇ!」カァァァ
陸奥「あら?顔が真っ赤よ?摩耶?」
摩耶「だぁぁぁ!もう!」
吹雪「とりあえず敵は引いたみたいです!」
長門「私達も鎮守府に戻ろう。」
~鎮守府~
他提督「骨折か・・・」
元提督「死ぬよりマシだな。」
他提督「良かったのか?」
元提督「何がだ?」
他提督「骨折してたら叢雲抱きしめられないだろ」
元提督「やかましいわ。」
吹雪「ただいまです・・・て大丈夫ですか!?」
元提督「こんなん一ヶ月もありゃ治るだろ。で、他に何か被害は?」
吹雪「特には・・・」
元提督「なら良い。夜間の哨戒と防衛は川内達がやる。緊急の呼び出しに備えてある程度の準備はしといてくれ。」
吹雪「はい!」
ガチャバタン
ジリリリリリン!
ガチャ!
元提督「はい。何でしょう」
ヒトラー「緊急だ。」
元提督「何でしょうか?駄菓子の追加は流石に(ヒトラー「今回は違う。」
元提督「・・・では何でしょうか?」
ヒトラー「・・・君はアメリカが日本に水爆を1つ譲渡した話は聞いたか?」
元提督「・・・いえ。」
ヒトラー「1つ譲渡されたんだがそれについてだ。」
・・・まさか・・・
ヒトラー「磁気嵐が酷いあの海域に水爆を落とした。」
元提督「!」
ヒトラー「・・・間違いなくあの海域にいた潜水艦は壊滅状態だ。後は島にいる姫を沈め次第君のいる海域に向かうだろう。幸い予定よりかなり早く着く。今日の夜中か明日の朝頃だ。その時に挟み撃ちをしよう。」
元提督「・・・了解しました。」
ヒトラー「この作戦は出来る限り素早く終わらせる必要がある。もしこれがバレれば国際問題だ。」
元提督「・・・はい。」
ヒトラー「それじゃぁ良い夢を。」
ガチャン
元提督「・・・」
摩耶「・・・何の話だ?」
元提督「・・・明日攻勢だ。援軍がかなり早く到着するそうだ。」
摩耶「・・・ふーん。」
元提督「・・・だから早く寝ろ。明日の作戦は素早く終わらせなきゃいけない。」
摩耶「・・・提督。」
元提督「何だ?」
摩耶「・・・叢雲助けたらどうするんだ?」
元提督「・・・別に?何もしないが。」
摩耶「・・・そうか。じゃお休み」
ガチャ!バタン!
元提督「さーて・・・何もなきゃ良いが・・・」
叢雲・・・
川内「ただいま~!」ドロン!
元提督「・・・ん?もうそんな時間か。」
時計はマルゴーマルマルを指していた。
川内「提督一睡もしてないの?」
元提督「寝るどころじゃなくてな・・・」
・・・長考してたみたいだな・・・
川内「割と大破させたよ!」
元提督「ちょうど良かった・・・今日の朝援軍が来るそうだ。」
川内「へぇ・・・私には駄菓子でつられるそんな人たちが怖いんだけど・・・」
元提督「元々親しい人物だったってのもあるからな?」
川内「・・・ふーん・・・ま、良いけどね。じゃ私はちょっと寝てから準備するから」
元提督「ああ。」
川内「」ボウン!
・・・さて・・・俺も準備するか。
元提督「刀良し。クロスボウと銃、よし」
・・・叢雲・・・大丈夫か?
元提督「あいつが早々死なねえか。」
・・・準備するか・・・
ジリリリリ!
ガチャ!
元提督「・・・元提督ですが。」
ヒトラー「こちらの準備はできた。」
元提督「・・・了解しました。そう伝えます。」
ヒトラー「我々は五分後、攻撃を開始する。」
元提督「・・・了解。」
ヒトラー「不安な点でも?」
元提督「いいえ。」
ヒトラー「そうか。」
ガチャン
元提督「・・・あーあー聞こえるか。全員広場に集合してくれ。今すぐ」
~広場~
元提督「・・・本日、予定よりかなり早く援軍が到着した。彼等が攻撃するのは今から五分後。この話が終わったら各自準備を。」
加賀「・・・何故こんな急に?」
元提督「・・・時間がなくてな。」
摩耶「どう言うことだ?」
元提督「・・・件の海域が予定よりかなり早く制圧されてる。この作戦が一度でも失敗したら次はない。」
摩耶「・・・」
元提督「・・・全員出撃準備。」
一同「了解!」
元提督「・・・」
他提督「・・・んでお前も行くのか。」
元提督「・・・あぁ。」
他提督「・・・」
元提督「生還は望めないかもな。」
他提督「・・・そうか。」
元提督「・・・その場合はお前や叢雲にどうするかは任せる。それじゃ。」ダッ!
他提督「・・・」
~飛行場姫基地付近~
飛行場姫「・・・全く・・・」
防空棲姫「まさかあいつらが来るとは・・・」
飛行場姫「まぁあそこは破棄するしかないわね。」
防空棲姫「・・・」
飛行場姫「・・・まぁすぐ取り戻せるわ。そうよね?」
防空棲姫「・・・はい。」
~元飛行場姫基地~
ドォォン! ドカァァァン!
摩耶「敵が・・・多いな!」ドォォン!
加賀「仕方無いわよ。本拠地だもの」ブゥゥン!
吹雪「そう言えば提督と連絡が繋がりませんね・・・」ドォォン!
川内「・・・あの人のことだからろくなこと考えてないよ!」バシュッ!
~元飛行場姫基地内部~
元提督「・・・案外内部の奴は少なくて助かった・・・・」
元提督「・・・え~と捕虜収容所は・・・っと。」
叢雲「・・・」
元提督「・・・ここか。」
ガチャッ
叢雲「・・・!」
元提督「生きてるか?」
叢雲「・・・えぇ。」
元提督「・・・早く外へ。」
叢雲「・・・貴方はどうするの?」
元提督「・・・」
叢雲「提督!」
元提督「・・・俺はまだやることがあってな。」
叢雲「・・・」
元提督「・・・あの時の事は、すまなかった・・・謝って許される訳でもないと思うが・・・」
叢雲「・・・言い訳は後で聞くわ。」
元提督「・・・」
叢雲「早くやることを終わらせなさい。」
元提督「了解。」
~元飛行場姫基地中枢部~
元提督「・・・さて・・・ここをあらかたぶっ壊すか・・・」
どうやら叢雲についての書類などがあるみたいだし。
元提督「・・・」
一仕事する前にタバコでも・・・
ボッ
元提督「よし、火がつい
ドカァァァン!
~飛行場姫達の居る場所~
飛行場姫「おぉ~吹っ飛んだ吹っ飛んだ。」
防空棲姫「一体何ヲ・・・」
飛行場姫「ん?一応トラップを仕掛けといたのよ。火気厳禁とでも書いとくべきだったかしらね?」フフフ
~鎮守府方面~
他提督「何事だよ・・・」
叢雲「提督が!」
他提督「もしかしなくてもあそこにまだ残ってたのか!?全員!探すぞ!」
一同「了解!」
その後基地跡を探して回ったけど彼が見つかることはなかった。ドイツの人達と夜中までずっと探し続けたけど見つからず捜索は中断された。
~数年後~
叢雲「・・・」
あれから数年。私の希望で彼の友人だった提督の元に居る。その事に関して大本営とかなり揉めたけどヒトラー?って言う人のおかげでどうにかなった。
他提督「・・・あいつの遺体、まだ見つからないな。」
叢雲「・・・えぇ。」
他提督「せめてあいつの遺体を見つけて供養してやりたいんだがな・・・」
大淀「提督!」バタァン!
他提督「何だ?」
大淀「入電です!」
他提督「そんなに焦らなくて良いじゃないか。どうせ大本営からだろ?」
大淀「それが!」
他提督「・・・それが?」
大淀「元飛行場姫基地から・・・」
他提督「・・・何?」
大淀「もうすぐ着くと・・・」
他提督「・・・あいつか?いや・・・まさかな。」
バタァン!
元提督「・・・」
他提督「!」
叢雲「・・・提督!」
元提督「・・・ただいま。」
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