深海よりも暗い闇八話目無罪編
戦艦棲姫「・・・判決を下す。飛燕を無罪とする」
深海棲艦達「」ザワザワ
飛燕「・・・あ?」
・・・聞き間違えじゃなきゃ無罪て聞こえたんだが?
青葉「すみません。裁判終了早々申し訳無いのですが・・・」
飛燕「ん?」
青葉「飛燕さんがさがしている人達。見つけました」
飛燕「・・・そうか。」
防空棲姫「探シテル人?」
飛燕「あぁ。」
防空棲姫「・・・誰?」
飛燕「艦娘だけで構成された鎮守府。聞いたことないか?」
防空棲姫「・・・アァ!確カ前任提督ガ事故死トカデ居ナクナッタッテ・・・・」
飛燕「あれは事故死じゃない。計画的な殺害だ。」
防空棲姫「?ドウシテソウ言イキレルノ?」
飛燕「俺がその前任だから。」
防空棲姫「エッ」
飛燕「計画は全て聞いてたんだ。だからダミーを用意して俺は逃げた。その後ずっと姿を消して大根ポン酢の偽名で海軍に戻った。ブインにな。」
防空棲姫「・・・」
飛燕「俺はあいつらに復讐する。そう決めてた」
防空棲姫「ソウナノ・・・・」
飛燕「・・・あぁ。」
戦艦棲姫「そう言えば1つ言いにくい話があるのだけど・・・」
飛燕「何だ?」
北方棲姫「飛行場姫の事だ。俺が独立を保証してる駆逐古姫が率いてる地域があってな。その一部、工場が多い地帯を要求してるんだ。」
飛燕「・・・まさか」
北方棲姫「俺は凄まじく嫌な予感がする。」
飛燕「・・・」
北方棲姫「強制はしない。だが戦いの準備はしといた方がいいだろう。」
北方棲姫「駆逐古姫も工場地帯を渡すわけにはいかない。」
つまり・・・
飛燕「・・・・戦争が起こると言いたいのか?」
北方棲姫「小規模に収まればいいが・・・ここらへんには大量の姫や鬼が一定の地域を支配してる。考えも様々だ。もしかしたら同じ考え同士の者が手を組んで・・・というのも考えられる」
飛燕「・・・」
北方棲姫「人類に友好的な者。人類に敵対的な者。深海にも色々居る。」
飛燕「・・・そう言うものなのか・・・」
北方棲姫「・・・それではまた今度」
飛燕「あぁ。」
戦艦棲姫「・・・なぁ飛燕。」
飛燕「ん?」
戦艦棲姫「・・・・もし、北方棲姫の言ったような大戦争が起こったら、お前はどうするつもりだ?」
飛燕「・・・そうだな・・・今のところは何とも言えないな。」
戦艦棲姫「お前は人類が嫌いなのか?それとも好きか?」
飛燕「・・・何でそんなグイグイ聞いてくるんだ・・・」
姫「まぁもし戦争が起こったら大変だしね。濃縮核も未だ故障してるんでしょ?」
飛燕「仮想擬装がぶっ壊れるとは思いもしなかったな。それも未だ治らないって・・・それと人類は嫌いなものは嫌いだな。今探してる艦娘は少なくともとても嫌いだ。」
戦艦棲姫「・・・・そうか」
飛燕「・・・」
集積地棲姫「そう言えばそう言う能力関連は詳しいのが少し居たわね。少し変なのだが・・・」
飛燕「凄まじく嫌な予感がする。」
集積地棲姫「だがそう言うのに詳しいから確認だけでもするのはどうだ?」
防空棲姫「確カニ、モシモノ時使エ無イジャ大変ダモノネ。」
飛燕「・・・とりあえず確認だけするか・・・」
集積地棲姫「そうか!じゃぁ早速行こう!」ガシッ!
飛燕「えっちょっ」
集積地棲姫「いえええええい!」ダッ!
飛燕「わぁぁぁぁぁぁぁ!?」
防空棲姫「飛燕サーーーン!待ッテエエエエエ!」ダッ!
戦艦棲姫「・・・」
独眼ヲ級「・・・大変ですね。」
戦艦棲姫「だな。主に飛燕が。」
~洞窟~
集積地棲姫「到着~」
飛燕「死ぬかと思った。」
集積地棲姫「じゃ早速入ってみよ~」
???「来るときは来るって行ってくれない?」
集積地棲姫「なーに!私と貴女の仲じゃない!海月姫ちゃん!」ギュー
深海海月姫「・・・暑苦しい。」
集積地棲姫「むー海月姫ちゃん冷たーい(´・ω・`)」
深海海月姫「それとそいつなに?」
集積地棲姫「仮想擬装の能力者。」
深海海月姫「へぇ・・・仮想擬装・・・え?何て?」
集積地棲姫「仮想擬装の能力者」
深海海月姫「・・・・」( ゚д゚)ポカーン
飛燕「どうも。飛燕です」
深海海月姫「はぇ~・・・仮想擬装の能力者何て初めて見たわ~・・・案外普通の人なのね」ペタペタ
防空棲姫「・・・ヤット追イ付イタ・・・ッテ何シテルンデスカー!?」
深海海月姫「何って、そりゃ観察でしょ。」
防空棲姫「観察・・・ソウ言ウヤリ方モアルノカ・・・」
飛燕「拒否権無しに観察って何ですか・・・」
深海海月姫「研究には犠牲はつきものよ?」
飛燕「確かにそうですけどね?」
深海海月姫「なら問題ないよね!」ペタペタ
防空棲姫「ナラ今後私モ触診ト言ウ事デ・・・」
飛燕「やったら濃縮核で消し炭にしてやるからな?」
防空棲姫「酷イ!差別ダ!」
飛燕「その前にお前ら二人は人権って言う言葉を国語辞典で引き直せ。」
防空棲姫「(´・ω・`)」
深海海月姫「んで何の用だったの?」
集積地棲姫「仮想擬装で作った武器をこの人がぶっ壊しちゃってね・・・」
深海海月姫「仮想擬装ぶっ壊すって何?化物かなんか?」
集積地棲姫「間違いじゃないね。」
飛燕「誰が化け物だ。」
姫「化物でしょ。」
飛燕「いやー殺したいわ~めちゃくちゃ殺したいわ~」(#^ω)ピキピキ
三人「ごめんなさい」土下座
集積地棲姫「で、直せるの?」
飛燕「あ、これ実物な。」つ濃縮核
深海海月姫「・・・・発射するとこぶっ壊れてるね・・・どれぐらいの威力で撃ち込んだのよ・・・」
飛燕「・・・でかい鎮守府一個が軽く蒸発したって言ったら分かる?」
深海海月姫「馬鹿なの?」
飛燕「本気で撃ち込んだらこうなった。」
深海海月姫「・・・・何で能力者って馬鹿が多いの・・・・」
飛燕「誰が馬鹿だ。」
深海海月姫「明らかに撃ち込んだらぶっ壊れるってわかるでしょ。」
飛燕「仮想擬装だから何とかなるかな~・・・と。」
深海海月姫「確かに、仮想擬装は余程無茶しなきゃ壊れないとはよく言われてるけどそんな建物一個蒸発するレベルとか馬鹿以外の何者でも無いでしょ。」
飛燕「(´・ω・`)」
深海海月姫「まぁ何とか直せるけど・・・・」
飛燕「やったぜ。」
深海海月姫「何ヵ月かかるか・・・・」
飛燕「・・・」
深海海月姫「まぁ出来るだけ早く修理するよ。」
飛燕「ありがたい。」
集積地棲姫「・・・ん?どうした?ル級。」
ル級『姫様!緊急です!駆逐古姫が工場地域を譲ることを拒否。飛行場姫が宣戦布告しました!』
集積地棲姫「何!?」
飛燕「どうした?」
集積地棲姫「飛行場姫が宣戦布告した。」
飛燕「確か北方棲姫が独立保証してたよな?」
集積地棲姫「だからとても大変なことになってる。」
飛燕「・・・・戻ろう。」
~鎮守府~
戦艦棲姫「ル級から話は通ってると思うが駆逐古姫と飛行場姫が戦争状態、独立保証してた北方棲姫が飛行場姫に宣戦布告、そして互いの友好的なやからもそれぞれ宣戦布告と大変な状態になっている。」
飛燕「・・・」
戦艦棲姫「私が気になってるのは港湾棲姫と飛行場姫が戦争状態ではないことだ。」
飛燕「何か気になることが?」
戦艦棲姫「あいつらは仲が悪い。なにより港湾棲姫は駆逐古姫ととても仲が良い。」
飛燕「・・・密約か。」
戦艦棲姫「・・・だがそこまであいつは賢くない・・・何か裏がある。」
飛燕「昔に他で少し聞いた話だがタイムマシンが過去に深海棲艦が作ったそうだ。それが何か関係してる可能性があるな。」
戦艦棲姫「あぁ。我々もそれは持っているがそれを使って過去の人物に干渉するなら遺物がなければならないんだ。」
飛燕「・・・」
戦艦棲姫「・・・」
飛燕「その件についてはいったんおいておこう。とりあえず我々は中立。どちらにも加担しない。」
戦艦棲姫「・・・そうか。」
飛燕「・・・それにしても何だか胸騒ぎがする・・・」
バタン!
独眼ヲ級「飛燕さん!」
飛燕「何だ?」
独眼ヲ級「・・・・港湾棲姫との領土の境目にて何やら港湾棲姫の深海棲艦が不審な動きをしているとの報告が・・・」
飛燕「・・・要塞を作れ。急いでだ。」
戦艦棲姫「それと飛燕。」
飛燕「何だ?」
戦艦棲姫「飛行場姫は装甲駆逐艦を使用し、敵地を強行突破、包囲殲滅すると言う奇妙な戦術をとっているそうだ。」
飛燕「・・・・何?」
独眼ヲ級「・・・何か心当たりが?」
飛燕「何やら聞いたような戦術でな・・・果たして功を急いだ愚策か、それとも考えた結果の作戦か・・・・」
~飛行場姫の鎮守府~
飛行場姫「本当にこれでどうにかなるの?」
???「問題ない。」
飛行場姫「そうなの?これで失敗したら貴方をこの時代に召喚した意味がないのだけど?」
???「そう焦るな。果報は寝て待て。私の昔の同盟国ではそうよく言われてたぞ。」
飛行場姫「・・・」
史実の第二次世界大戦を元に・・・
港湾棲姫 ソ連ポジ
飛行場姫 ナチスドイツポジ
北方棲姫 イギリスポジ
駆逐古姫 ポーランドポジ
という感じです
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