2021-02-03 23:15:11 更新

前書き

呉鎮守府の艦隊日常最終回こんな感じかなぁ的なやつです


       ~とあるレストラン~


指揮官「・・・あれからもう三年か。」


ピュリファイアー「ん~・・・?懐かしいの?」


指揮官「懐かしいって言うか・・・後悔してるっつーか・・・」


ピュリファイアー「・・・後悔ねぇ。ま、あの子達に顔も中々出せないよね。」


指揮官「・・・あの時・・・俺等は戦いから逃げたからな・・・」


ピュリファイアー「まぁ後悔先に立たずってね。事故だったわけだし勝ててるし良いんじゃない?」


指揮官「・・・そうか・・・」


今俺達は政府から英雄として讃えられている。が現在行方不明と言うことにされている・・・と言うか俺達がした。


ピュリファイアー「いやぁ・・・暇だねぇ・・・」


指揮官「そりゃ平日の昼だぞ?客来ないやろ。」


       ~とある街~


綾波「終戦後の処理も終わって一生安心して暮らせる保証ももらって・・・暇ですねぇ・・・ん?」


綾波「・・・あんなところにレストランあったっけ?・・・入ってみようかな・・・」スタスタ


        ~レストラン~


指揮官「てか何だかんだこの一年お前も変わったなぁ。」


ピュリファイアー「何か親とか親戚が成長した子供に言う事みたいな感じね。そっちこそ変わったじゃない。ちょっと老けたように見えるわよ?」


指揮官「えっマジ?」


ピュリファイアー「マジマジ。結構白髪増えたし」



カララン


指揮官「あぁん!?お客さぁん!?」


ピュリファイアー「こんな時間にお客さんとか珍しいねぇ。」


綾波「・・・」


指揮官「いらっしゃい。」


ピュリファイアー「水取ってくるね~。」スタスタ


綾波「・・・?」


指揮官「どうぞ。お好きな席に」


綾波「・・・あっはい。」ヨッコイショ


綾波(・・・何か見覚えが・・・どこかであったっけ?)


綾波「とりあえずメニュー・・・」


ピュリファイアー「お水でーす。」コトッ


綾波「あっありがとうございます。」


ピュリファイアー「注文が決まったら呼んでくださいね~。」スタスタ


綾波「・・・うーん」


       ~厨房~


ピュリファイアー「・・・う~む」


指揮官「どうかしたか?」


ピュリファイアー「あのお客さんどっかで見た気がするんだよねぇ。」


指揮官「あ・・・?そうか?」


ピュリファイアー「あの・・・雷装馬鹿の子に似てる気がする・・・」


指揮官「あぁ~・・・あ?綾波か?」


ピュリファイアー「そうそう。」


指揮官「あいつ後ろ髪結んでたろ。」


ピュリファイアー「そうなんだけどねぇ・・・なぁんか雰囲気似てるのよねぇ・・・」


      ~一方綾波~


綾波「う~ん何にしましょうかね・・・」


綾波「・・・店長のオススメにしましょう!」ピンポーン


<はーい


ピュリファイアー「ご注文は?」


綾波「店長のオススメって何ですかね。」


ピュリファイアー「完全に店長の気分ですね~。」


綾波「・・・じゃぁそれで。」


ピュリファイアー「はーい。」スタスタ


<店長のオススメ~


<はーい。


        ~厨房~


ピュリファイアー「で、何作るの?」


指揮官「ん?・・・小さめのピザ?」


ピュリファイアー「」


      ~旧呉鎮守府跡地~


ウェールズ「・・・」


赤城「遺品整理も大変ねぇ・・・」


加賀「政府はほとんど死んだと決めてますがあの人が死んだとか今でもパッとしませんね。」


ウェールズ「・・・」


ローン「・・・ウェールズさん?」


ウェールズ「・・・何かしら。」


ローン「あの人はまだ生きてると思いますか?」


ウェールズ「どうかしらね。」


ローン「私的には生きてないと困るんですけどねぇ・・・」


赤城「私もよ。」


加賀「ですね。」


ウェールズ「生きてたとしてあの人が私達の前に顔出すとは到底考えられないけどね。」


ローン「なら引き摺り出してでも見つけるんですよ。」


ウェールズ「・・・」


ローン「なぁんて・・・昔のウェールズさんなら言ってたと思いますけどねぇ。」


ウェールズ「・・・」


ローン「私は探しますよ。」


ウェールズ「あては?」


ローン「無いですね。」


ウェールズ「・・・じゃぁ今からでも探しいきましょうか。」


赤城「はーい。」


加賀「今からですか・・・まぁ良いですが。」


       ~とある裏路地~


ガスッ!ガスッ!


足柄「・・・ふぅ~。」返り血まみれ


足柄「とりあえずこれで十分かな。こんだけボコれば二度と私達に歯向かわないでしょ。帰ろ」スタスタ


???「ちょっと。」


足柄「・・・何ですか?」


飛龍「足柄さん・・・ですよね。」


足柄「・・・どこかで会いましたかね。」


飛龍「はい。元旧呉委託部隊の飛龍です。」


足柄「・・・旧呉・・・?」


飛龍「・・・はい。」


足柄「・・・何かあんまりいい気分しない響きですね。」


飛龍「・・・落ちぶれたものですね。元旧呉警備隊長の足柄さん。」


足柄「・・・」


飛龍「旧呉警備部隊の壊滅後、貴女はそれを受け入れられず逃げて裏社会に入ったと聞いてましたが・・・旧呉メンバーに合わせる顔もありませんね。期待外れです。」


足柄「・・・・・・ごちゃごちゃと意味がわからないわ。旧呉の人が誰とか身に覚えがありません。」


飛龍「そうですか・・・わかりました。それでは僕もここで失礼します」スタスタ


       ~街にて~


ウェールズ「なにかしらねこの匂い・・・」


ローン「何か焼いてるんじゃないですか?」


加賀「・・・そう言えばお昼まだでしたね。」


ローン「今は指揮官を探すべきだと思いますけどね。」


赤城「腹が減っては戦はできぬよローン。」


ウェールズ「あそこじゃないかしら。」


ローン「・・・入ります?」


赤城「そうね。お昼にしましょう」


カララン


指揮官「いらっしゃ・・・


ウェールズ「・・・・」


指揮官「・・・い」


綾波「?」モグモグ


ウェールズ「・・・」


指揮官「・・・ピュリファイアー。」


ピュリファイアー「はーい。おいしょぉ!」バガァン!


ウェールズ「!」


指揮官「逃げるんだよぉぉぉぉっ!」ダッ!


ローン「外でメニュー見てたらなんの騒ぎですか?」


ウェールズ「指揮官よ。」


赤城「追いかけ見つけ出して殺す!」


加賀「全身の骨折ってハーグに送り届けてやる。」


綾波「指揮官?」


ウェールズ「巻き込んじゃって申し訳ないわね。こっちの話よ。気にしないで」


綾波「・・・もしかして・・・ウェールズさん・・・?」


ウェールズ「・・・?どこかで会ったかしら。」


綾波「はい。旧呉鎮守府第一艦隊副旗艦の綾波です。」


赤城「・・・めっちゃ成長してるわね。」


ローン「それより今はあの馬鹿二名を追いましょう。私もオハナシすることがたくさんあるんで」ゴゴゴゴ


綾波「ですね。」


        ~街中~


ザワザワ

      ザワザワ  ケイサツヨンダホウガイイノカナ

  ヤメトケヤメトケ  ヤベェヨヤベェヨオレスゴイアサメシクッタカラ


足柄「・・・何か初対面のはずなのに貴方達の顔を見たら一発殴らなきゃいけない気がしてきました。と言うわけで一発・・・いや病院送りレベルで殴らせてください」


ピュリファイアー「・・・警備隊長。」


指揮官「今日に限ってとんでもなく不運だなぁ。ピュリファイアー、下がってろ。」


足柄「」ダッ!


指揮官「よいしょぉ!」ブン!


ガキン!


足柄「っと・・・」


指揮官「カタギに刀ふること無いだろ・・・もしもに備えてシャベル常備しててよかったよ本当」


ピュリファイアー「そんなもん常備すんな。」


ウェールズ「人だかり凄いと思ったらやっぱり・・・」


ローン「足柄に指揮官。珍しいわね」


加賀「足柄って警備隊壊滅後行方不明じゃなかったでしたっけ。」


赤城「あいつもろとも引っ捕らえて事情聞きましょうか。」


指揮官「もうあいつら嗅ぎ付けてきてんのかよ!」


足柄「隙あり!」ブン!


指揮官「あっぶねぇ!」


綾波「二人とも落ち着けです。」


指揮官「あ?さっきの人か。」


足柄「・・・?何か見覚えがある気が・・・」


綾波「とりあえず武器しまって。面倒ごと起きたら大変でしょ。」


指揮官「・・・だそうだ。」


ピュリファイアー「一番あのお客さんが大人だねぇ。」


足柄「・・・わかりました。」


指揮官「とりあえず店戻るか。」


        ~店~


指揮官「よし。じゃぁ話聞こっか。」


綾波「私は綾波です。」


指揮官「・・・ファッ!?嘘やろ!?」


ピュリファイアー「またまた~冗談がお上手だなぁ!」


綾波「二人とも手の指一本一本あらぬ方向にへし折るんで指出してください。」


指揮官「やべーぞピュリっち!この無慈悲さと短気さは本物だ!」


ピュリファイアー「シニタクナーイ!」


ウェールズ「・・・私はウェールズよ。」


ローン「ローンです。」


加賀「加賀だ。」


赤城「赤城は赤城ですよ~。」


足柄「・・・足柄。」


指揮官「・・・」


ウェールズ「さて。事情を聞きましょうか。」


指揮官「・・・終戦直前のあの戦争。あったろ?」


ウェールズ「えぇ。」


赤城「あいつらの討伐からもう三年もたったのね。」


指揮官「あのとき戦闘途中にセイレーンからの奇襲があった。市街地防衛で制圧部隊、警備部隊は多数が死亡、または重傷で継続戦闘は不可能だった。鎮圧部隊は市民の避難で手一杯。そんな中俺らの元に主力級のセイレーンが多数送りつけられてな。」


ピュリファイアー「あったねぇ。」


ウェールズ「それで?」


赤城「よく生きてましたね。」


指揮官「主砲で撃たれてな。そのまま海に吹き飛んで流されて。気づけば拾われてピュリファイアーもろとも病院にぶちこまれてた。」


ウェールズ「流石化け物耐久二人組ね。」


指揮官「流石に砲弾の起動途中でねじ曲げたがな。で、起きたら1週間経過。ニュース見りゃ俺等は英雄扱い。」


足柄「・・・・」


指揮官「本当の英雄はお前らなんだがな。」


ピュリファイアー「だねぇ。」


指揮官「んで足柄は?」


足柄「全く覚えてないです。気づいたら今の仲間に拾われてました。」


ウェールズ「生き残りは私達だけ。あと飛龍位ね」


指揮官「あいつも生きてるのか。」


ウェールズ「えぇ。」


指揮官「・・・随分減ったな。」


ピュリファイアー「んね。」


・・・・


指揮官「・・・んぁ?」


指揮官「・・・またあの夢か。」


指揮官「・・・」ボウシカブリ


指揮官「」カオアライ


指揮官「・・・義手やらなんやら・・・変わっちまったなぁ・・・本当。」


指揮官「・・・んじゃ。執務する前にあいつらに顔出し行くか。」スタスタ


       ~慰霊碑前~


指揮官「・・・本当・・・何で俺だけ生き残っちまったんだろうな。」


指揮官「・・・」


オブザーバー「・・・久しぶりね。」


指揮官「・・・終戦直前の時以来か。」


オブザーバー「そうね。」


指揮官「・・・」


オブザーバー「まだ根に持ってるのかしら?」


指揮官「まぁな。」


オブザーバー「本来特異点汚染はあってはならないものだったの。私個人としてはそれを消したにすぎないわ。」


指揮官「・・・俺としてはお前らが人類と停戦してる限りお前らを殺す気はない。」


オブザーバー「・・・そう。」


指揮官「・・・」オサケグビッ


オブザーバー「アルコールは体によくないわよ。」


指揮官「こんだけ体ボロボロなのに良いも悪いもクソもねぇわ。」


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