2019-06-27 23:55:30 更新

        ~大本営~


元帥「・・・それではこれより会議を始める。」


指揮官「・・・」


あぁ~何で俺がここにつれてこられなきゃいけないんだよ・・・


ウェールズ「真面目に話を聞きなさい指揮官。」


指揮官「分かってる。」


元帥「本日、艦の開発に成功した。」


ザワザワ


元帥「静かに!」


指揮官「そんなに凄いことなのか?」


ウェールズ「そりゃそうよ。リュウコウに艦の魂を人工的にいれてるのよ?」


指揮官「そりゃすげぇ・・・のか?」


元帥「そしてその艦の引き取り手を探している。名をサン・ルイ。今私の隣に居る艦だ。」


サン・ルイ「・・・」


大将1「それなら私が・・・」


中将1「いや俺のところに・・・」


大将2「いやいや自分のところに・・・」


指揮官「・・・勝手にしてくれ」


ウェールズ「こら。」


元帥「彼女は特異点汚染の影響を受けている可能性が極めて高い。」


全員「・・・」


指揮官「・・・眠ぃ」


ウェールズ「・・・」拳骨


指揮官「痛ぇ!」


ウェールズ「痛いのは私の手よ。」


指揮官「じゃぁ殴るなよ・・・」


元帥「静かに!・・・もし引き取り手が居なければさらなる開発艦建造のために実験体とする。」


指揮官「・・・」


元帥「・・・居ないか。」


サン・ルイ「・・・」スタスタ


元帥「おいどこに・・・」


サン・ルイ「・・・」


指揮官「・・・ん?」


ウェールズ「・・・」


サン・ルイ「貴様、先程からろくなこと言ってないが何様のつもりだ?」


指揮官「俺はただの階級だけ大将のクソ雑魚ナメクジのすっとこどっこいだぞ。」


サン・ルイ「・・・」


指揮官「そんなクソ雑魚ナメクジのすっとこどっこいに何の用だ。」


サン・ルイ「元帥殿。」


元帥「何だ?」


サン・ルイ「こいつの言っていることは本当ですか?」


指揮官「(元帥には)態度を変えるのか!?360度も!?」


ウェールズ「180度だ。360度回ってみろ。一周回って元の場所に戻ってきてしまうだろう!」


元帥「・・・クソ雑魚ではないが階級だけの変なやつだ。」


指揮官「しばくぞ。」


サン・ルイ「・・・」


指揮官「何だ?」


元帥「・・・指揮官。」


指揮官「?」


元帥「お前のところにサン・ルイを着任させる。」


指揮官「はぁ!?待て待て待て待て!とりあえずこいつの了承を得てから・・・」


サン・ルイ「元帥の命令なら構いませんが」


指揮官「何でや!」


大将1「私も賛成です。」


指揮官「さては押し付けたいだけだなオメー」


ウェールズ「良いじゃない。戦力が増えるわけだし。」


指揮官「・・・分かった分かった。」


元帥「よろしい。では解散。」


       ~鎮守府~


指揮官「・・・と言うわけで新しく着任しました。」


綾波「良いんじゃないですかね。」


指揮官「管理、報告する側になってくれよ・・・まぁ良いけど。」


綾波「そう言えば今はどこに?」


指揮官「明石が艤装とかの詳細確認中。ウェールズ達立ち会いで。」


綾波「ウェールズさん達が?」


指揮官「暴れられても困る。」


綾波「なるほど。」


指揮官「にしてもまさかこの鎮守府より先に大本営が開発するとはなぁ・・・」


綾波「えっ?」


指揮官「・・・」


綾波「・・・深くは聞かないでおきます。」


指揮官「賢明な判断だ。」


コンコン


指揮官「誰だ?」


サン・ルイ「サン・ルイだ。」


指揮官「入れ。」


サン・ルイ「」ガチャ


指揮官「・・・艤装の検査は終わったか?」


サン・ルイ「一部損傷してたらしくて今明石が直してるわ。それと報告書。」


指揮官「ありがとう。」


サン・ルイ「・・・にしても」


指揮官「ん?」


サン・ルイ「艤装の検査中色々ウェールズさんから聞いたわ。とんでもなく変な指揮官って。」


指揮官「・・・Oh・・・そりゃ無いだろ・・・」


綾波「誰ですか足柄さんが着任したときアカに染まって窓割って歌ってたアホ指揮官は。」


指揮官「記憶にございませ(綾波「じゃぁ思いっきり殴って思い出させるんでちょっと頭貸してください。」


指揮官「嘘ですサーセン」


サン・ルイ「いや、そう言う意味ではない。」


指揮官「?」


サン・ルイ「自分から真っ先に戦地に飛び込む変な奴と言う意味だ。」


指揮官「そりゃ俺だけ鎮守府に座って指揮なんてなぁ・・・」


サン・ルイ「その時点でおかしいんだがな・・・仮にも大将だろう。」


指揮官「だから役職何て要らないって言ったんだよ。」


サン・ルイ「?」


指揮官「誰を守るために提督を志願したのに何故鎮守府に居なきゃならない。」


サン・ルイ「だが鎮守府に居て指揮するのが役目だろう!わざわざ前線に出る必要が・・・」


指揮官「前線に行った方が状況が見やすくて助かるんだ。地位が上がって後方勤務になりかけたから形だけ大将と言うことにしたんだ。」


サン・ルイ「・・・」


指揮官「それにお前らだけ出撃さして俺だけここにいるのは気が引けるんでな。」


サン・ルイ「・・・文字通り頭のおかしい奴なんだな・・・そりゃ元帥もあきれるのも納得だ。」


指揮官「お前の言う正常な奴が仲間が必死に戦ってる中、自分一人鎮守府で指示を出すだけの人間なら頭のおかしい奴で結構だ。」


ガチャ


明石「わわっ何にゃ!?」


指揮官「気にするな。ちょっと出掛けてくる。」


サン・ルイ「・・・」


明石「・・・何があったのにゃ?」


綾波「かくかくしかじか」


明石「ふむふむにゃるほど。」


サン・ルイ「・・・通じたのか?」


明石「正直わからんにゃ。」


サン・ルイ「」


        ~談話室~


指揮官「・・・と言うわけで。」


憲兵「なるほど。」


指揮官「どうすれば良いかね。」


憲兵「・・・う~ん何とも・・・」


指揮官「そうか。」


憲兵「・・・まぁあの人もあの人なりに考えてるんでしょう。」


指揮官「・・・」


憲兵「まるで昔のウェールズさんと指揮官みたいですね。」


指揮官「あいつも固かったからな。本気でキレられた。」


憲兵「・・・まぁいつか慣れるでしょ。」


指揮官「・・・そうかなぁ・・・」


憲兵「・・・まぁ貴方も譲れない思いがあるんでしょうが・・・」


指揮官「・・・」


    ~一方ウェールズの部屋~


ウェールズ「指揮官と喧嘩した!?」


サン・ルイ「・・・はい。」しょんぼり


ウェールズ「・・・まぁ大体喧嘩の理由は想像つくわ。どうせ指揮官が戦場に立ってるってことで疑問持って言って喧嘩になったとかでしょ?」


サン・ルイ「・・・ッ」


ウェールズ「図星ね。」


サン・ルイ「・・・何でわかったんですか?」


ウェールズ「昔私もそれが原因で大喧嘩したから。」


サン・ルイ「えっ。」


ウェールズ「昔、この鎮守府がまだまだずっと規模が小さかった頃。私はあの人が出撃すると聞いて彼を止めたの。けどあの人は聞く耳持たなくてね・・・それで・・・」


サン・ルイ「・・・それで・・・?」


ウェールズ「・・・彼が死にかけた。」


サン・ルイ「!?」


ウェールズ「それでもなおあの人が戦い続けてるのはどうしてだと思う?」


サン・ルイ「・・・いえ・・・」


ウェールズ「その後彼が連れ戻されてずっと後に分かったんだけどあの人はね・・・昔・・・彼は仲間を殺されたのよ。」


サン・ルイ「・・・」


ウェールズ「仲間を目の前で失って何も出来ずに居たの。」


サン・ルイ「・・・それで・・・彼は自分を犠牲にしてでも仲間を助けようって言うんですか・・・?」


ウェールズ「・・・あの人は・・・自分を道具にしか思ってないのよ。」


サン・ルイ「・・・自分を・・・道具に?」


ウェールズ「彼が昔いってたの。自分の代わりはいくらでもいるって。今はわからないけどね。」


サン・ルイ「・・・」


        ~執務室~


(∪_Д)「にゅわぁ~・・・執務やりたくにゃい~・・・」


綾波「そんなこと言ってもダメです。」


(∪_Д)「せめて手伝ってよ~・・・」


綾波「私はWarframeのナイトウェーブを進めなきゃいけないので。」


(^;Д)・・・


プルルルル!


(^・ω)あ?・・・白鯨か・・・ちょっと電話出てくる。


綾波「はーい。」


      ~鎮守府屋外~


指揮官「もしもし?」


白鯨『やっほー☆おひさー!』


指揮官「お前たまには鎮守府に顔出せよ。」


白鯨『うーん急がしいからねぇ~・・・』


指揮官「そう言えば旧呉鎮守府開発艦研究最高責任者か。進行はどれぐらい?」


白鯨『良い調子!開発用に艦隊組んでくれてるお陰で研究が捗ってるよ!」


指揮官「そうか!じゃぁまた!」


白鯨『えぇ!・・・ってちょちょちょ!』


指揮官「何かあったか?」


白鯨『電話かけたの私!』


指揮官「そうだな。」


白鯨『私まだ用件言ってないよ!?』


指揮官「そう言やそうだな。んで用件は?」


白鯨『それがね。今暇してるからって明石達が旧呉建造所の特異点みたいなのが作れないか研究してたんだけどね?』


指揮官「それやる前に言ってほしかったんだが。」


白鯨『なぁ~んか・・・変なところに繋がりそうなんだよね~・・・』


指揮官「・・・は?お前それで何か大事故起きたら俺の監督不行き届で罰せられるの俺なんだが?」


白鯨『まぁそれはどうでも良いんだけど~』


指揮官「パプリカの夢世界に放り込むぞお前。」


白鯨『何かドローン叩き込んだら何か死ぬほど煽り散らしてる人が居たり突然ハゲたりカオスな世界だったよ!』


指揮官「それパッショー〇24時じゃねえか!」


白鯨『大丈夫ですかブチャラティ!?大丈夫ですかブチャラティ!?大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?大丈夫ですか!? 大 丈 夫 で す か ブ チ ャ ラ テ ィ ! ?』


指揮官「やかましいわ。そのネタ何人に通じんだよ。」


白鯨『パプリカも大概よ・・・まぁとりあえずそう言うことで!今日の凍てつくTwがこれでおしまい!また今度!』


ピッ


指揮官「平〇師匠じゃねえか!・・・全く・・・」


サン・ルイ「・・・指揮官。」


指揮官「ルイか。どうした?」


サン・ルイ「さっきの件だ。」


指揮官「・・・」


サン・ルイ「私の軽率な発言について謝る。すまない。」


指揮官「別に気にしてない。誰が何と言おうと俺は出撃をやめない。」


サン・ルイ「・・・元帥に言われてもか?」


指揮官「勿論。たとえ艦船達の出撃が禁止されても俺は一人で出る。」


サン・ルイ「・・・・」


指揮官「何だかヴィシアの方が怪しいみたいだしね。」


サン・ルイ「そうか。」


指揮官「はーいこの話はおーしまいだぁ!」


サン・ルイ「・・・やはりおかしなやつだな。」


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください