「海風の憂鬱」
自身の行動を改めない江風に海風は困惑する中・・・
キャラ紹介、
提督:元提督、今は村雨と一緒に店を切り盛りしている。
村雨:駆逐艦の女の子、今は元提督と一緒に店を開いている。
春雨:村雨の妹、言動は丁寧で礼儀正しい。
海風:江風の姉、言動は丁寧で礼儀正しい。
江風:海風の妹、何かしら問題を起こすが、懲りない困ったちゃん。
海風「ちょっと江風! またお皿割ったの!?」
棚に置いてある海風のお気に入りの皿が割れていた。
江風「ごめん姉貴、ちょっと手が滑ってさ。」
海風「・・・・・・」
海風と江風は同じ部屋で生活しているため、江風の問題行動にいつも悩まされる海風。
海風「今月で3度目ですよ? どうして気を付けないんですか?」
海風の言動は丁寧で、怒っていると言うよりただ注意している程度の言動にしか聞こえない。
江風はそれが分かっているのか、
江風「悪かったって、次は気を付けるからさ~。」
言葉では謝っているが、頭を掻きながら「仕方ないじゃん!」程度で実際反省をしていない。
江風「よし、これから時雨の姉貴たちと遠征に行ってくる、帰還は夕方予定だから!」
そう言って、早々に着替えると部屋から出ようとする。
海風「ちょっと江風!」
直前で止める海風。
江風「心配するなって姉貴、遠征だよ? 敵に襲われるわけじゃないんだから・・・姉貴は本当に心配性だなぁ。」
江風は笑いながら部屋から出る。
海風「・・・まだ布団を片づけていないのに。」
海風はぼそっと不満を呟く。
・・・・・・
江風の姉の海風、
優しく言動は丁寧で、妹の事を一番に気遣う理想の姉であるが、
肝心の妹の江風はそんな姉をよそに自分勝手に行動したりして周囲に迷惑を掛けたり、海風にも世話を焼かしたりと
海風とは対象的な人間である。
物を大事にしない性格なのか、海風の大事な物を度々壊す(割る)ことが多く、その度に注意を受けるも、
海風の性格を知っているからか、適当に謝ってその場をやり過ごす困った妹である。
海風「今月で3度目・・・また割れちゃった。」
お気に入りだったお皿、江風に割られてしまい海風はしょんぼりする。
海風「このお皿は山風が私にプレゼントしてくれた大切なお皿なのに・・・」
海風と山風は違う鎮守府であるため、江風と違って毎日会えるわけでは無い。
山風と最後に会った時に、「海風姉、このお皿プレゼント。」と貰った山風からの大事な皿であった。
海風「接着剤でくっつければ、何とかなるかしら・・・でも、後が残っちゃうし・・・」
それでも、割れ目を接着剤でくっつけ修復するも、
海風「はぁ~、駄目でした。 完全に修復なんて出来ませんよね。」
必死で修復したものの、割れ目が目立ってとても修復とは言えない。
海風「そうだ、明石さんに相談してみよう。」
海風は修復した皿を持って、工廠場へと向かう。
海風「予想はしていましたが、やっぱり駄目ですよね・・・」
明石に見せたものの、「修理はともかく復元はちょっと・・・」と難しい顔をされたため、諦めざるを得なかった。
海風「・・・村雨さんの所に行こう。」
気持ちが沈んでいたため、村雨の店に行って気分転換しようと思った海風。
・・・・・・
村雨「いらっしゃいませ~、あら海風じゃない♪」
店内に入ると、
海風「おはようございます村雨さん、それに春雨さん。」
村雨と春雨が店内にいて、
春雨「おはようございます、海風さん♪」
春雨は元気よく挨拶をする。
春雨は村雨の妹であるが、口調は丁寧で礼儀正しい・・・姉の村雨の影響だろうか。
海風「いいですね~、村雨さんと春雨さんは。」
ぼそっと口に出す海風。
村雨「? 何を言ってるの? 海風だって江風という立派な妹がいるじゃない。」
海風「はい、そうですけど・・・」
海風は「はぁ~」っと重いため息をつく。
村雨「・・・何か訳がありそうね。 海風が良ければ話を聞くけど?」
そう言って、コップにジュースを入れて海風に出す。
海風「あ、ありがとうございます・・・実は、江風の事で。」
海風は村雨に悩みを打ち明ける。
・・・・・・
村雨「成程ね~、江風の態度が気に入らないって事ね?」
納得する村雨、
海風「はい、何度も注意しているのですが、直す気がないのでしょうか?」
海風はまた、ため息をつく。
村雨「試しに怒って見たら? 優しくするのは海風のいい所だけど、怒ってあげるのも姉の優しさと言うものよ♪」
海風「それは分かっているのですが・・・」
普段から激高しない海風にとって、怒ると言う態度は抵抗がある様子。
海風「それに比べて春雨さんは村雨さんの言う事をよく聞いていますし、羨ましいです。」
春雨を見て「江風もこんな妹だったら。」と思う海風。
春雨「いえ、そんな~(照)。 それに村雨姉さんは怒ったら怖いですからね。」
海風にぼそっと呟く春雨、
村雨「えっ、何か言ったかしら春雨?」
聞こえていたようで、
春雨「な、何でもありません、はいっ(怖)。」
急に無言になる春雨。
村雨「そうねぇ~・・・なら悪いことをしたらペナルティを付けたらどう?」
海風「えっ? ペナルティですか?」
村雨の言っていることがよく分からない海風。
村雨「ええ、春雨にはいつもそう言った教育をさせていたので♪」
村雨は春雨を見てにやにやし始める。
春雨「うう~、も、もうやめて下さい。」
怖いのか、すぐに白旗を上げる春雨。
村雨「どう、試しにやって見る? 江風に?」
海風「・・・・・・」
春雨さんがあんなに怖がっている・・・そんなに怖い教育を受けたのかしら?
でも、村雨さんの言う事をきちんと聞いているし、状況を見る限り村雨さんを嫌っているわけでも無い。
もし、この教育で江風の態度が変わるのなら、やって見る価値はありますね。
海風「お、お願いします村雨さん!」
海風は願い出る。
村雨「そう来なくちゃ♪ じゃあ1か月の教育費として1万円頂戴します♪」
そう言って、海風の前に手を出す村雨。
海風「!!? お、お金を取るのですか!!?」
村雨の行動に唖然とする海風、
村雨「ふふふ、冗談よ、じょ・う・だ・ん♪」
村雨は思わず笑いこける。
・・・・・・
鎮守府に戻って、村雨に教わった通りに準備を始める海風。
村雨{まぁ、江風は反論してくるだろうけど、一瞬で黙らせる魔法の言葉も教えてあ・げ・る・わ♪}
村雨の補足通りにやって見ようと思う一方で、
海風「村雨さんから色々教えて貰いましたけど・・・どうしよう、これで江風が態度を変えなかったら・・・」
やはり海風は心配になるが、
海風「でも、やって見ないとわかりません! まずは試してみましょう!」
そう言って、黙々と準備をする海風。
夕方になり、
江風「遠征終了! 姉貴~帰ったぜぇ~。」
江風が遠征から帰還、
江風「!? えっ、何これ? どうなってるの!?」
江風は部屋を見て驚く、
江風「江風の布団が無い!? ・・・それに、服やぬいぐるみも!!?」
江風が困惑している中、
海風「あら、おかえりなさい江風。」
食事を終えて部屋に戻って来た海風。
江風「姉貴! 江風の布団は? それに服やぬいぐるみも無いんだけど!?」
江風の言い分に、
海風「ああ、布団なら寝具置き場に返して、服やぬいぐるみは捨てましたよ。」
海風の言葉に、
江風「布団を元の場所に戻したって・・・それに服やぬいぐるみを捨てた、って?」
当然、江風は怒り出して、
江風「姉貴! 何でだよ!! 何で捨てたんだよ!! 江風の服とぬいぐるみを!!」
海風に言い寄る江風に、
海風「江風が片付けもせず、そのまま遠征に行ったからでしょう! いつまでもお姉さんに片づけて貰えると思ったら、
大間違いですよ!!」
海風にしては珍しく、口調を荒げた。
海風「それに、私は何度も「片づけて!」って言ったよね? それを聞かずにいつも散らかしてどこかに行って、
私はもうウンザリなの! そんなに散らかしたいなら別の部屋に移ってからにすればいいじゃない!!」
江風「・・・・・・」
突然の海風の言葉に、何も言えない江風。
江風「何だよ海風の姉貴・・・江風は大切な妹だろ? こんな仕打ちなんてあんまりだよ。」
ぼそっと不満を漏らす江風に、
海風「私も、もっと真面目できちんと言う事聞いてくれる妹の方が良かったです。」
海風も思わず言い返すと、
江風「!!? あ、姉貴のバカぁ!!!!」
江風は叫んで部屋から出て行った。
海風「・・・ちょ、ちょっと言い過ぎたでしょうか?」
急に言動が戻る海風。
・・・・・・
村雨の店に行って状況を伝える海風、
村雨「あらあら~、効果あったじゃない♪」
村雨はにやにやしている。
海風「でも、あれから江風は私と口を聞いてくれないのですが・・・」
最近は海風に対して話をしない江風、嫌われているのか心配な海風。
村雨「それは仕方がないわよ、”何かを行動する時は何かを犠牲にしないといけない”場合があるのよ。」
海風「・・・・・・」
村雨「今まで海風に頼りがちだった江風が突然、お姉さんに突き放された。 今までずっと側にいたのが、
江風は離れてしまった、つまり何かやり遂げるには何かを捨てるか、嫌われる覚悟が必要なのよ。」
海風「な、成程。」
海風は納得する。
村雨「でも、お姉さんの気持ちが届いているなら江風も自然に態度を改めるわよ、だからもう少し、
厳しく接してもいいはずよ。」
村雨の補足に、
海風「わ、分かりました。 江風のためにもう少しだけ厳しく当たって見ます、村雨さんありがとうございました!」
そう言って、海風は店から出て行く。
・・・・・・
鎮守府に戻り、江風に厳しく当たる海風・・・その中で一番の原因が、
海風「江風! また私のお皿を割ったの!?」
何と江風が懲りずに海風のお皿を割ってしまう。
江風「・・・ご、ごめん姉貴。」
姉が叱るようになり、なるべく怒らせないようにしたつもりが、再び問題を起こしてしまう江風。
海風「今月で4枚目・・・もういい加減にしてよ!!」
海風も我慢していたようで、今は「怒った」と言うより、「切れた」に近い。
海風「何で注意深く行動出来ないの! どうしてそんなに平気で物を粗末にするのよ!!」
海風の怒りは収まらない、
江風「・・・だから、ごめんって。」
しょんぼりしつつ、下を向きながら謝る江風に、
海風「私の目を見なさい江風!!」
そう言って、江風を平手打ちする。
江風「!!?」
平手打ちされて驚く江風。
海風「3枚目に割ったお皿はね、山風が私のためにプレゼントしてくれたお皿なの!」
江風「・・・・・・」
海風「そして江風が今割ったお皿は、提督が私が改装したお祝いに頂いた思い出のあるお皿なのよ!」
江風「・・・・・・」
海風「それを平気で割って、反省もしないで適当に謝るだけ・・・もう江風の顔なんか見たくない!
この部屋から出て行って!!」
海風の言葉に、
江風「・・・分かったよ、どうせあたしは物を大事に出来なくて、偉そうで姉貴の望んでる妹に
なれない、ただの愚妹だよ!!!!」
江風が逆上して部屋から出て行く。
海風「江風・・・」
海風は去る江風を見て呟く。
・・・・・・
村雨「あらあら~、江風が遂に怒って出て行ったのね。」
海風の困惑ぶりを見て流石に笑うのを止める村雨。
村雨「でも、いいじゃない♪ うるさい妹がいなくなって、少しは静かになったんじゃない?」
他人事の様に振る舞う村雨、
海風「少し言い過ぎたのでしょうか? 私はただ気を付けて欲しいという気持ちをはっきり言っただけで・・・」
海風の手が震えている、
村雨「大丈夫よ、今頃時雨か白露の部屋に行って慰めて貰っているはずだから♪」
海風「えっ、そうなんですか?」
海風は首を傾げる。
村雨「うん、昨日は時雨から連絡があって「江風の愚痴に付き合わされた」とか言っていたし、一昨日は
白露から「江風がここで寝るって言ってるんだけど!」とも言ってたわ。」
海風「・・・・・・」
江風の事を少しでも心配した自分が情けないと感じた海風。
村雨「だから大丈夫よ、次第に海風の気持ちを理解してくれるわ。 今は時間が必要なのよ。」
村雨の説得力ある言葉に、
海風「そうですね、分かりました。 鎮守府に戻ります、ありがとうございました!」
そう言って、海風は鎮守府に戻って行く。
・・・・・・
村雨から補足を受け 実行に移してから1か月が経過して、
江風「姉貴、あたしは明日から違う部屋で生活するから。」
そう言って、江風は自分の物を整理していく。
江風「考えたんだけど、いつも海風の姉貴に頼りがちだったからあたしも遂、調子に乗って・・・本当にごめん。」
海風「・・・・・・」
江風「一度部屋を変えて1人で生活してみるから、姉貴も1人で頑張ってくれよ。」
江風が部屋から出る決心を伝えるが、
海風「・・・・・・」
海風の反応は薄い、何故なら江風が「部屋に移動する」と言う話を事前に受けていないからである。
本当に部屋に移動する話があるなら、真っ先に同居人である姉の海風の元へ連絡が来るはずである、
つまり江風が言っている事は?
海風「・・・・・・」
ここで、村雨の補足を思い出す。
・・・・・・
村雨「江風が急に反省の態度を表したり、急に部屋を変えて生活してみるとか言って来た場合は間違いなく、
「反省していない」 「もしくは演技」だから。 それに引っ掛からないようにね♪」
海風「えっ、そうなんですか?」
村雨「うん、もし心配なら本当に部屋を変えるのか、提督か秘書艦に聞いて見れば分かるわ。
個人の勝手で部屋を変えるのは禁止されているからね♪」
村雨は過去に鎮守府で秘書艦を長期間従事していた時期があり、着任した艦娘の部屋の案内や、遠征・出撃の編成、
提督の健康管理など全てお手の物であった。
・・・・・・
海風「村雨さんの補足通り、江風の部屋移動の話は聞かされていないし、鎮守府内の部屋も空いていないはず。
つまり江風の演技ね。」
確信した海風は江風に優しく一言、
海風「分かりました、江風も頑張ってね。」
江風「!? ええっ!?」
海風「江風がやっと自立する決意を持って、お姉さんは幸せです。 部屋は違うけど、鎮守府は一緒だから、
何か1人で困った事があればお姉さんを呼んでね、出来る事はしますので。」
江風「ちょっ、姉貴!」
海風「じゃあこの服も、この道具も全て廊下に置きますね・・・よいしょ、よいしょっと。」
江風の言い分などお構いなしに、江風の私物を廊下に置いて行く。
海風「じゃあね江風、大丈夫。 お姉さんは江風の味方だから。」
そう言って、江風を部屋から出して鍵を閉める。
江風「ちょっ! 海風の姉貴! 開けてくれよぉ!!」
まさか”演技”に気付かないだろうと思った江風は、海風の態度に驚きを隠せない。
江風「悪かったよぉ! 姉貴ぃ! あたしもう、絶対悪い事もふざけた事もしないからぁ! 扉を開けてくれよぉ!!」
江風は何度も何度も扉を叩いては、”姉貴”と叫び続ける。
江風「お願いだよぉ! えっく。 もう物を壊したりしないから! ひっく・・・気を付けるから! だから許してよ姉貴!!」
終いには泣き出す始末。
江風「姉貴ぃ、 姉貴ってばぁ!!」
必死の願いに、海風がようやく扉を開けて、
江風「あ、姉貴!」
江風は安心して泣き止むも・・・
海風「おやすみなさい、江風♪ (ガチャ)」
挨拶だけ言って、扉の鍵を閉めてしまった海風。
江風「ううっ、ぐすううん・・・姉貴!! 開けてよぉ!! うわあああん!!!!」
江風はそれから数時間の間、廊下で泣き叫んでいた。
結果、江風の不注意と態度は見事に改善されて、今では前と一緒に2人で同じ部屋に住んでいるらしい。
・・・・・・
村雨「あらあら、それは良かったじゃない~♪」
江風が改まったと聞いて、村雨も喜ぶ。
海風「はい、今ではきちんと物を大事に扱って、自分で片づけもしてくれて、本当に良かったです。」
海風も安心した表情を浮かべる。
海風「それにしても、村雨さんは凄いですね! 江風の行動全てを把握していて・・・
春雨さんの教育から学んだ直感ですか?」
海風の質問に、
村雨「う~ん、そうねぇ。 どちらかと言えば提督からかなぁ~(照)」
何故か村雨は顔を赤くする。
海風「えっ、どう言う事ですか?」
海風が聞こうとした時、
提督「おや、海風じゃないか。」
提督が裏口から出てくる。
海風「あっ、提督! お久しぶりです!」
久々の再会の提督との再会、
提督「村雨、今日新鮮な果物が手に入ったよ、海風と一緒に食べたら?」
村雨「本当ですか? やったぁ~♪」
村雨は喜んで果物を受け取ろうとした瞬間、
ベチャッ!! (床に落ちる音)
村雨「ああっ!!?」
手から滑って床で潰れる果物。
提督「こらこら、後で掃除するから代わりにこれを・・・」
提督が新たな果物を渡そうとして、
村雨「大丈夫です! この果物で十分です!!」
落ちて潰れた果物を何とか手で救おうとする、
提督「いやいや、潰れているし足場だから汚いって。」
提督が言うも、
村雨「大丈夫です! せっかくの新鮮な食材をちょっと落としただけで捨てるなんてそんな勿体ない事は!」
そう言いつつ、果物を取るも、
提督「やめろって! 落ちて潰れた時点で果物内に細菌が侵入しているんだから。
食後に腹痛になるぞ?」
村雨「ううっ・・・」
提督「大丈夫、怒ってないから。 今回は見なかったことにするから。」
村雨「す、すいません(ほっと一息)。」
村雨は果物を生ごみに捨てて新たな果物をまな板で切ろうとする。
海風「・・・・・・」
2人の会話を少し見た後、
海風「?」
カウンターと裏口の境目に見える”ルール表”と書かれた表記に気付く海風。
海風「・・・・・・」
それを見ると、
1、食材は両手で持つこと:村雨が頻繁に床に落とすため。
2、お皿は一度に3皿まで:1か月前に村雨が5皿を無理に持って全皿割ったため。
3、電気は最後に仕事を終わった人間が消すこと:これは書くまでも無いね。
4、言いたいことをはっきり言う事:村雨の気持ちが顔に出て分かりやすいが、やはり会話が適切である。
5、相手に頼む要求の際は逆もしかり:一方的な願いはいつか破局を迎える。
・
・
・
尚、以上のルールに反した場合、1回につき罰金1万円とする!
海風「・・・・・・」
海風は気づいた。
ああ・・・”村雨さんが春雨さんに教育していた”のではなく、
”村雨さんが提督に教育されていたんだ”・・・と。
「海風の憂鬱」 終
アメとムチは度が過ぎると依存と洗脳になるからなぁ。
江風の場合は単純に年相応の甘えみたいな感じなのだろうか